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JPH11349645A - 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物および光学シート - Google Patents

活性エネルギー線硬化性樹脂組成物および光学シート

Info

Publication number
JPH11349645A
JPH11349645A JP16336598A JP16336598A JPH11349645A JP H11349645 A JPH11349645 A JP H11349645A JP 16336598 A JP16336598 A JP 16336598A JP 16336598 A JP16336598 A JP 16336598A JP H11349645 A JPH11349645 A JP H11349645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
acrylate
active energy
energy ray
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16336598A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Motonaga
彰 元永
Yukichi Konami
諭吉 小並
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP16336598A priority Critical patent/JPH11349645A/ja
Publication of JPH11349645A publication Critical patent/JPH11349645A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化速度、基材との密着性、屈折率等に優
れ、光学シートを効率良く製造する為の樹脂組成物を提
供する。 【解決手段】 2-(4-(メタ)アクリロイルオキシエトキ
シ-3,5-ジブロモフェニル)-2-(4-ヒドロキシエトキシ-
3,5-ジブロモフェニル)プロパンとキシリレンジイソシ
アネートとの反応物等の特定のビスフェノール骨格含有
ウレタンジ(メタ)アクリレート(A)10-60部、粘度100mPa
・s以下のビニル化合物(B)20-60部、他のビニル化合物
(C)10-60部、開始剤(D)0.01-5部、[(A)-(C)合計100部]
を主成分としてなり、硬化後の屈折率が1.58以上である
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物;及びこの組成物の
硬化物(光学樹脂層2)を透明シート状基材1上に有す
る光学シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学シート等の各
種光学部品の製造に適した活性エネルギー線硬化性樹脂
組成物に関する。この活性エネルギー線硬化性樹脂組成
物を透明シート状基材上で硬化させることにより、液晶
表示装置などに使われるバックライトユニットの正面輝
度を向上するプリズムシート、プロジェクションテレビ
等に用いられるフレネルレンズ、レンチキュラーレンズ
等の各種光学シートが得られる。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置の輝度向上用プリズムシー
ト、プロジェクションテレビ用フレネルレンズ、レンチ
キュラーレンズ等の光学シートは、プレス法、切削法、
押し出し法等の方法で製造されていた。しかし、何れの
製法も生産性が悪いので、現在は透明プラスチックシー
ト等の透明シート状基材の上に活性エネルギー線硬化性
樹脂組成物によりプリズム層、レンズ層等の光学樹脂層
を形成する方法が大いに利用されている(特公平1−3
5737号公報等)。
【0003】また、最近では、生産性向上を目指して、
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物と連続透明シート
(例えば、PETシート、ポリカーボネートシート)を
用い、これを円筒状の金型で賦形することにより、連続
的に光学シートを生産する方法が実施されてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな連続生産方法においては、ある程度の生産性の向上
は図ることができるものの、未だ十分には満足できるも
のではなかった。そこでさらに生産性の向上を図る為に
は、連続生産装置のラインスピードを高速にすることが
考えられるが、この場合は活性エネルギー線の照射量が
相対的に低下し、組成物の十分な硬化が行われず、得ら
れた光学シートの物性が不十分になる傾向があり、特に
硬化樹脂層と透明シート状基材との密着性が得られない
という問題があった。
【0005】このような点から、光学シートの光学樹脂
層等を形成するために用いられる活性エネルギー線硬化
性樹脂組成物について、その硬化性の向上、および、透
明シート状基材との密着性の向上が強く望まれていた。
【0006】さらに、光学樹脂層については、光学設計
上の理由から、高屈折率化が望まれている。例えばフレ
ネルレンズの場合、光学樹脂層を高屈折率とする程レン
ズパターンを浅くすることが可能なので、金型からの離
型が容易となり生産性が向上できる等の利点がある。ま
た、例えば、液晶表示装置などに使われるバックライト
ユニットの正面輝度向上用のプリズムシートの場合は、
プリズムの頂角を同一として設計したときに、光学樹脂
層を高屈折率とする程その正面輝度を向上できる。
【0007】本発明は、上述した従来技術の課題を解決
するためになされたものであり、活性エネルギー線によ
る硬化が速く、活性エネルギー線の照射量が少なくても
透明シート状基材との密着性が充分であり、かつその硬
化物の屈折率が高い活性エネルギー線硬化性樹脂組成
物、および、この組成物を用いた光学シートを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、分子内にビスフェノール骨格を有する特定構造
のウレタンジ(メタ)アクリレートオリゴマーと、他の
特定の重合性化合物とを組み合わせることにより、上記
目的が達成できることを見い出し本発明を完成するに至
った。
【0009】すなわち、本発明の活性エネルギー線硬化
性樹脂組成物は、(A)下記一般式(I)
【0010】
【化4】 (式中、R1、R2およびR3は各々独立して水素原子ま
たはメチル基を表わし、R4は炭素数14以下の炭化水
素基を表わし、Xは各々独立して水素原子、Cl、Br
またはIを表わし、l、m、nおよびoは0〜4の整数
を表わす。)で示されるビスフェノール骨格含有ウレタ
ンジ(メタ)アクリレート 10〜60重量部、(B)
分子内に一つ以上の重合性二重結合を有し、かつ25℃
における粘度が100mPa・s以下である化合物 2
0〜60重量部、(C)分子内に一つ以上の重合性二重
結合を有する、(A)成分および(B)成分以外の化合
物 10〜60重量部、および、(D)活性エネルギー
線官能性ラジカル重合開始剤 0.01〜5重量部[但
し、(A)〜(C)成分の合計量を100重量部とす
る。]を主成分としてなり、硬化後の屈折率が1.58
以上であることを特徴とする活性エネルギー線硬化性樹
脂組成物である。
【0011】また、本発明の光学シートは、その活性エ
ネルギー線硬化性樹脂組成物の硬化物を、透明シート状
基材上に有することを特徴とする光学シートである。
【0012】また、本明細書中、「(メタ)アクリル」
は「メタクリルおよび/またはアクリル」を表わし、
「(メタ)アクリロイル」は「メタクリロイルおよび/
またはアクリロイル」を表わし、「(メタ)アクリレー
ト」は「メタクリレートおよび/またはアクリレート」
を表わす。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明する。
【0014】本発明で用いる(A)成分は、前記一般式
(I)で示されるビスフェノール骨格含有ウレタンジ
(メタ)アクリレートであり、速硬化性、高屈折率、透
明シート状基材との密着性等を付与する成分である。
【0015】このウレタンジ(メタ)アクリレート
(A)は、例えば、ハロゲン基で置換されていてもよい
ビスフェノールA、ビスフェノールF、あるいはこれら
のエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイド変性
物(ジオール体)のモノ(メタ)アクリレート体の水酸
基と、分子内に2つ以上のイソシアネート基を有する2
官能イソシアネート化合物とをウレタン結合反応させる
ことにより得ることができる。
【0016】上記ジオール体は、例えば、ハロゲン基で
置換されていてもよいビスフェノールAまたはビスフェ
ノールFに、エチレンオキサイドまたはプロピレンオキ
サイドを常法で付加させることにより得られる。さら
に、このジオール体のモノ(メタ)アクリレート体は、
例えば、ジオール体と(メタ)アクリル酸とのエステル
化反応、あるいは、ジオール体と(メタ)アクリル酸メ
チルとのエステル交換反応により得ることができる。
【0017】このモノ(メタ)アクリレート体と2官能
イソシアネート化合物とのウレタン結合反応は、例えば
ジブチル錫ジラウレート等の錫系化合物を触媒として用
い、両者を混合し、60〜100℃で加熱することによ
り容易に得られる。ここで得られるウレタンジ(メタ)
アクリレートは高粘性を有しているので、この合成時に
は、その反応に直接関係無い低粘度の(メタ)アクリレ
ート等の反応性希釈剤を使用してもよい。
【0018】ここで使用するモノ(メタ)アクリレート
体としては、耐熱性、高屈折率の観点から、フッ素以外
のハロゲン基で置換されたビスフェノールA骨格を有す
るものが好ましい。そのハロゲン基は、安定性の観点か
ら、臭素であることが好ましい。
【0019】このモノ(メタ)アクリレート体と反応さ
せる2官能イソシアネート化合物としては、脂肪族系、
脂環式脂肪族系、芳香族系の何れの化合物も使用でき
る。特に、得られる硬化物の表面硬度、耐熱性等の物性
を考慮すると、イソホロンジイソシアネート、テトラメ
チルキシリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシ
アネート、トリレンジイソシアネート等の脂環式脂肪族
系または芳香族系の2官能イソシアネート化合物が好ま
しい。さらに得られる硬化物の黄変性を考慮すると、イ
ソホロンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネートがより好
ましい。
【0020】本発明で用いる(B)成分は、分子内に一
つ以上の重合性二重結合を有し、かつ25℃における粘
度が100mPa・s以下の化合物である。先に述べた
(A)成分は高粘性を有し、単独での使用は困難なの
で、この(B)成分はそれを希釈し、作業性を向上させ
る為の成分である。
【0021】(B)成分の具体例としては、フェニル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、フェニルエチル(メタ)アクリレート、フェノキシ
エチル(メタ)アクリレート、パラクミルフェノールエ
チレンオキサイド変性(メタ)アクリレート、イソボル
ニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)ア
クリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレー
ト、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)ア
クリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブ
チル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−
ヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、フ
ォスフォエチル(メタ)アクリレート、スチレン、ビニ
ルトルエン、クロルスチレン、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコール(平均分子量6
00以下)ジ(メタ)アクリレート、トリプロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリ
コール(平均分子量700以下)ジ(メタ)アクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート等を挙げることができる。
【0022】特に屈折率の点から、(B)成分として、
分子内に芳香族環を有する下記一般式(II)または(II
I)
【0023】
【化5】 (式中、R5およびR7は各々独立して水素原子またはメ
チル基を表わし、R6およびR8は各々独立して−CH2
−、−CH2CH2−、−CH2CH2O−、または−CH
2CH(CH3)O−を表わし、pおよびqは0〜4の整
数を表わす。)で示される化合物を用いることが好まし
い。
【0024】一般式(II)または(III)で示される化
合物の具体例としては、フェニル(メタ)アクリレー
ト、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニルエチル
(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アク
リレート、パラクミルフェノールエチレンオキサイド変
性(メタ)アクリレートが挙げられる。これら化合物は
単独あるいは2種類以上を混合して用いることができ
る。
【0025】本発明で用いる(C)成分は、分子内に一
つ以上の重合性二重結合を有する、(A)成分および
(B)成分以外の化合物であり、速硬化性、透明シート
状基材との密着性等の諸物性をさらに向上させる成分で
ある。特に、屈折率の点から、フッ素以外のハロゲン基
で置換されていてもよい芳香族環を分子内に有する(メ
タ)アクリレート化合物を用いることが好ましく、ま
た、芳香族環にイオウ原子が結合した構造を有する化合
物を用いることも好ましい。
【0026】(C)成分の具体例としては、2,4,6−
トリクロロフェニル(メタ)アクリレート、2,4,6−
トリブロモフェニル(メタ)アクリレート、2,4,6−
トリクロロベンジル(メタ)アクリレート、2,4,6−
トリブロモベンジル(メタ)アクリレート、2,4,6−
トリクロロフェノキシエチル(メタ)アクリレート、
2,4,6−トリブロモフェノキシエチル(メタ)アクリ
レート、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキ
シフェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)ア
クリロイルオキシエトキシフェニル]プロパン、2,2
−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシジエトキシフ
ェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリ
ロイルオキシペンタエトキシフェニル]プロパン、2,
2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−
3−フェニルフェニル]プロパン、ビス[4−(メタ)
アクリロイルチオフェニル]スルフィド、ビス[4−
(メタ)アクリロイルオキシフェニル]スルフォン、ビ
ス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニ
ル]スルフォン、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキ
シジエトキシフェニル]スルフォン、ビス[4−(メ
タ)アクリロイルオキシペンタエトキシフェニル]スル
フォン、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキ
シ−3−フェニルフェニル]スルフォン、ビス[4−
(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3,5−ジメチ
ルフェニル]スルフォン、ビス[4−(メタ)アクリロ
イルオキシフェニル]スルフィド、ビス[4−(メタ)
アクリロイルオキシエトキシフェニル]スルフィド、ビ
ス[4−(メタ)アクリロイルオキシペンタエトキシフ
ェニル]スルフィド、ビス[4−(メタ)アクリロイル
オキシエトキシ−3−フェニルフェニル]スルフィド、
ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3,
5−ジメチルフェニル]スルフィド、2,2−ビス[4
−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3,5−ジブ
ロモフェニル]プロパン等を挙げることができる。
【0027】これらの中でも、高屈折率の点から、2,
4,6−トリブロモフェニル(メタ)アクリレート、2,
4,6−トリブロモベンジル(メタ)アクリレート、2,
4,6−トリブロモフェノキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシ
エトキシ−3,5−ジブロモフェニル]プロパン、ビス
[4−(メタ)アクリロイルチオフェニル]スルフィド
等を用いることが好ましい。
【0028】特に、ビス[4−(メタ)アクリロイルチ
オフェニル]スルフィドで代表される下記一般式(IV)
【0029】
【化6】 (式中、R9およびR10は各々独立して水素原子または
メチル基を表わし、rおよびsは0または1を表す。)
で示される含イオウジ(メタ)アクリレート化合物を、
(C)成分として用いると、得られる硬化物にさらなる
高屈折率を付与できる傾向にあるので好ましい。具体的
には、屈折率を1.62以上にすることが可能となる。
【0030】本発明で用いる(D)成分は、活性エネル
ギー線官能性ラジカル重合開始剤である。これは、紫外
線や可視光線に代表される活性エネルギー線に感応して
ラジカルを発生するものであり、従来より知られるラジ
カル重合開始剤を特に制限無く使用できる。
【0031】(D)成分の具体例としては、ベンゾイ
ン、ベンゾインモノメチルエーテル、ベンソインイソプ
ロピルエーテル、アセトイン、ベンジル、ベンソフェノ
ン、p−メトキシベンゾフェノン、ジエトキシアセトフ
ェノン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン
−1−オン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、1−
ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、メチルフェ
ニルグリオキシレート、エチルフェニルグリオキシレー
ト、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)
フェニル]−2−モルフォリノプロパノン−1、ベンジ
ルジメチルケタール等のカルボニル化合物、テトラメチ
ルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジス
ルフィドなどの硫黄化合物、2,4,6−トリメチルベン
ゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド等のアシルフ
ォスフィンオキサイド類、カンファーキノン、ビス(シ
クロペンタジエニル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3
−ピロリル−1−フェニル)チタニウム等の可視光線感
応性のラジカル重合開始剤を挙げることができる。
【0032】これらの中では、特に、メチルフェニルグ
リオキシレート、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フ
ェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフ
ェニルエタン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィ
ンオキサイドがより好ましい。
【0033】これらは一種を単独で用いてもよいし、二
種以上を混合して用いてもよい。
【0034】本発明の組成物における(A)〜(D)成
分の割合は、(A)〜(C)成分の合計量を100重量
部としたとき、(A)成分10〜60重量部、(B)成
分20〜60重量部、(C)成分10〜60重量部、
(D)成分0.01〜5重量部である。
【0035】(A)成分を10重量部以上にすること
で、組成物に十分な速硬化性や、硬化して得られる光学
樹脂層と透明シート状基材との十分な密着性や、高屈折
率を付与することができる。また、60重量部以下にす
ることで、組成物の粘度を低くし、注型時の作業性を向
上できる。(A)成分の好ましい含有量は20〜50重
量部である。
【0036】(B)成分を20重量部以上にすること
で、組成物の均一混合性が向上すると共に粘度を低く
し、注型時の作業性を向上できる。また、60重量部以
下にすることで、速硬化性や光学樹脂層と透明シート状
基材との十分な密着性を付与することができる。(B)
成分の好ましい含有量は30〜50重量部である。
【0037】(C)成分を10重量部以上にすること
で、組成物の硬化性を向上し、光学樹脂層に高屈折率を
付与することができる。また、60重量部以下にするこ
とで、光学樹脂層と透明シート状基材との十分な密着性
を付与することができる。(C)成分の好ましい含有量
は30〜50重量部である。
【0038】(D)成分を0.01重量部以上にするこ
とで、組成物に十分な活性エネルギー線硬化性を付与す
ることができる。また、5重量部以下にすることで、硬
化して得られる光学樹脂層の黄着色を防止できる。
(D)成分の好ましい含有量は0.02〜3重量部であ
る。
【0039】以上説明した本発明の活性エネルギー線硬
化性樹脂組成物は、液晶表示装置のバックライトユニッ
ト、プロジェクションテレビのスクリーン等に使用され
る各種光学物品に適した材料である。具体的には、バッ
クライトユニットに使用される導光体やプリズムシート
等のレンズシート、プロジェクションテレビのスクリー
ンに使用されるフレネルレンズシートやレンチキュラー
レンズシート等に適しており、フィルム状、シート状、
板状の透明基材の表面にレンズパターン等の微細な光学
層を形成するために適したものである。特に液晶表示装
置等のバックライトユニットに使用される輝度向上用プ
リズムシート等の光学シートに非常に有用である。すな
わち、本発明の光学シートは、本発明の活性エネルギー
線硬化性樹脂組成物の硬化物を、透明シート状基材上に
有することを特徴とする。本発明の光学シートの形状
は、用途に応じて適宜決定すればよいが、特に、活性エ
ネルギー線硬化性組成物の硬化物は、所望の光学効果を
発現するように微細構造を有するプリズム層、レンズ層
等の光学樹脂層であることが望ましい。
【0040】また、透明シート状基材としては、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチ
レンナフタレート(PEN)等のポリエステル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート
樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリメタクリルイミド樹脂等か
らなる透明プラスチックシートおよびガラス等が使用で
きる。さらに透明シート状基材には、光学樹脂層との密
着を高める為に表面処理を行ってもよい。また、透明シ
ート状基材に帯電防止性能を付与して、帯電防止性能を
有する光学シートにしてもよい。
【0041】以下、本発明の光学シートの詳細を、プリ
ズムシートを例にとり、図面に従って説明する。
【0042】図1は、本発明のプリズムシート(光学シ
ートの一例)を示す模式的断面図である。このプリズム
シートは、透明シート状基材1と、この基材1上に積層
形成され、多数の微細なプリズムが賦型された光学樹脂
層2からなる。この光学樹脂層2は、本発明の活性エネ
ルギー線硬化性樹脂組成物を硬化して形成した層であ
る。
【0043】このプリズムシートを構成する透明シート
状基材1の材質は、活性エネルギー線を透過する柔軟な
硝子板でもよいが、一般的には、アクリル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリメタクリルイミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂等の透明合成樹脂フィルムが
望ましい。
【0044】透明シート状基材1の光学樹脂層2と接す
る面には、密着性を向上させる目的で表面処理層3が設
けられている。この表面処理層3により、光学樹脂層2
がより強固に基材1に密着したプリズムシートが得られ
る。
【0045】次に、本発明の光学シートの製造方法につ
いて説明する。本発明の光学シートは、バッチ生産方式
および連続生産方式の何れの方法においても製造するこ
とができ、本発明の組成物を光学樹脂層2に使用するこ
とによって生産性を向上できる。
【0046】プリズムシートの製造方法の例に基づき、
まずバッチ生産方式について、図2〜4を参照して説明
する。
【0047】図2および図3は、本発明のプリズムシー
トを製造する際の注型工程および離型工程を例示する模
式図である。まず、図2に示すように、プリズムパター
ンを形成したレンズ型4に、活性エネルギー線硬化性樹
脂組成物5を注入延伸し、透明シート状基材1を重ね合
わせ、透明シート状基材1を通して光源から活性エネル
ギー線を照射し硬化させる。その後、図3に示すよう
に、プリズムシート6をレンズ型4から剥離する。
【0048】活性エネルギー線発光光源としては、化学
反応用ケミカルランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ラン
プ、メタルハライドランプ、可視光ハロゲンランプ、太
陽光等が使用できる。照射エネルギーとしては、200
〜600nmの波長の積算エネルギーが0.05〜10
J/cm2となるように照射することが望ましい。活性
エネルギー線の照射雰囲気は、空気中でも良いし、窒
素、アルゴン等の不活性ガス中でもよい。
【0049】図4は、プリズムシート形状を形成するた
めに使用するレンズ型の一例を示す斜視図である。レン
ズ型4としては、アルミニウム、黄銅、鋼等の金属製の
型;シリコン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、AB
S樹脂、フッ素樹脂、ポリメチルペンテン樹脂等の合成
樹脂製の型;これら材料にメッキを施したものや各種金
属粉を混合した材料により製作した型などが挙げられ
る。特に、耐熱性や強度の面から、金属製の型が望まし
い。
【0050】次に、連続生産方式について、図5を参照
して説明する。
【0051】図5に示される部材のうち、レンズパター
ンを形成した円筒形レンズ型7は、前記レンズ型4と同
様の材料から製作される。この円筒形レンズ型7の構造
としては、円筒材料に直接プリズムパターンを形成した
ものや、プリズムパターンを形成した薄板を芯ロールに
巻き付け固定したもの等が使用される。また、円筒形レ
ンズ型7に近接して、ニップロール8を配置し、透明シ
ート状基材1と円筒形レンズ型7との間に注入される活
性エネルギー線硬化性樹脂組成物5の膜厚の均一化を図
っている。このニップロール8としては、各種金属製ロ
ール、ゴム製ロール等が使用される。活性エネルギー線
硬化性樹脂組成物5を貯蔵するタンク9には、貯蔵する
組成物の温度制御ができるように、タンク内部あるいは
外部にシーズヒーターや温水ジャケットなどの熱源設備
が設置されている。
【0052】タンク9に貯蔵された活性エネルギー線硬
化性組成物5は、配管を通って供給ノズル10から、透
明シート状基材1と円筒形レンズ型7との間に供給され
る。その後、組成物5が、透明シート状基材1と円筒形
レンズ型7との間に保持され、かつ活性エネルギー線硬
化性組成物5が円筒形レンズ型7に形成されたプリズム
パターンに入り込んだ状態で、活性エネルギー線発光光
源11により透明シート状基材1を通して活性エネルギ
ー線を照射して、組成物5を重合硬化させ、プリズムパ
ターンを転写する。その後得られたプリズムシート6を
円筒形レンズ型7から剥離する。
【0053】活性エネルギー線発光光源11としては、
前記と同様に化学反応用ケミカルランプ、低圧水銀ラン
プ、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、可視光ハ
ロゲンランプ、太陽光等が使用され、照射エネルギーと
しては、200〜600nmの波長の積算エネルギーが
5〜2000mJ/cm2となるように照射することが
望ましい。
【0054】
【実施例】以下、合成例、実施例および比較例を掲げ、
本発明を更に詳しく説明する。なお、以下の記載におい
て、各成分の略号は次の化合物を示す。
【0055】UA1:下記合成例1で得られたウレタン
ジアクリレート UM1:下記合成例2で得られたウレタンジメタアクリ
レート UA2:下記合成例3で得られたウレタンジアクリレー
ト POA:フェノキシエチルアクリレート(25℃におけ
る粘度10mPa・s) BZM:ベンジルメタクリレート(25℃における粘度
2mPa・s) BISA:パラクミルフェノールエチレンオキサイド変
性アクリレート(東亜合成(株)製、商品名アロニック
スM−110) 3BrPEA:トリブロモフェノキシエチルアクリレー
ト(第一工業製薬(株)製、商品名BR−31) TBMA:2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシエ
トキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン((株)
トクヤマ製、商品名TS−26) BPE4:2,2−ビス(4−アクリロイルオキシジエ
トキシフェニル)プロパン(新中村化学工業(株)製、
商品名A−BPE−4) MPSMA:ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)
スルフィド(住友精化(株)製 MPSMA) HMPP:2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル
プロパン−1−オン HCPK:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン。
【0056】合成例1.[ウレタンジアクリレート(U
A1)の合成] 5リットルのガラス製反応容器に、キシリレンジイソシ
アネート(武田薬品工業(株)製、商品名タケネート5
00、分子量194.2)388.4g、触媒としてジラ
ウリン酸ジ−n−ブチル錫2.0g、禁止剤として2,6
−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール1.0
g、さらに反応性希釈剤としてフェノキシエチルアクリ
レート(大阪有機化学工業(株)製、商品名ビスコート
#192、分子量192.2)を783.1g投入し、6
0℃に加温しながら攪拌して均一溶液にした。この系の
温度を70℃に保ち、攪拌しながら、2−(4−アクリ
ロイルオキシエトキシ−3,5−ジブロモフェニル)−
2−(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジブロモフェ
ニル)プロパン(分子量686)2744gを5時間か
けて徐々に加えた。更に、この系の温度を70℃に保
ち、8時間反応を続行し、高粘性の透明なウレタンジア
クリレート(UA1)のフェノキシエチルアクリレート
希釈品を得た。反応の終了は、IRスペクトル、イソシ
アネート当量の測定より判断した。
【0057】合成例2.[ウレタンジメタクリレート
(UM1)の合成] 2−(4−アクリロイルオキシエトキシ−3,5−ジブ
ロモフェニル)−2−(4−ヒドロキシエトキシ−3,
5−ジブロモフェニル)プロパンの代わりに、2−(4
−メタクリロイルオキシエトキシ−3,5−ジブロモフ
ェニル)−2−(4−ヒドロキシエトキシ−3,5−ジ
ブロモフェニル)プロパン(分子量700)2800g
を使用したこと以外は、合成例1と同様にして、高粘性
の透明なウレタンジアクリレート(UM2)のフェノキ
シエチルアクリレート希釈品を得た。
【0058】合成例3.[ウレタンジアクリレート(U
A2)の合成] 5リットルのガラス製反応容器に、イソホロジイソシア
ネート(ダイセルヒュルス(株)製、商品名IPDI、
分子量218.3)2183g、触媒としてジラウリン
酸ジ−n−ブチル錫2.0g、禁止剤として2,6−ジ−
tert−ブチル−4−メチルフェノール2.0gを投
入し、70℃に加温しながら攪拌して均一溶液にした。
この系の温度を70℃に保ち、攪拌しながら、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート(大阪有機化学工業(株)
製、分子量116.1)2322gを5時間かけて徐々
に滴下した。更に、この系の温度を70℃に保ち、8時
間反応を続行し、ウレタンジアクリレート(UA2)を
得た。反応の終了は、IRスペクトル、イソシアネート
当量の測定より判断した。
【0059】<実施例1>(A)成分として合成例1で
得られたUA1を22g、(B)成分としてPOAを2
0g、(C)成分としてTBMA18gと3BrPEA
40g、(D)成分としてHMPPを2.0g加え、4
0℃でよく混合し均一溶液とした。
【0060】この紫外線硬化性組成物混合液から、図5
に示した製造装置を用いて、プリズムシートを製造し
た。円筒形レンズ型7は、ピッチ50μm、頂角(α)
95°の断面を有する二等辺三角のプリズム列を多数連
接して形成した黄銅製の薄板に無電解ニッケルメッキを
施したものを、直径220mm、長さ450mmのステ
ンレス製の円筒状芯ロールに巻き付けて固定したものを
用いた。円筒形レンズ型7とゴム製のニップロール8と
の間に、円筒形レンズ型7の表面に巻き付くようにして
片面に密着性向上処理を施したPETフィルム(東洋紡
(株)製、商品名A4100、厚さ188μm)を、処
理面が円筒形レンズ型側となるように装置内に導入し
た。次いで、タンク9に供給され40℃に保持した組成
物5を供給ノズル10から、円筒形レンズ型7と透明シ
ート状基材1との間に供給した。円筒形レンズ型7は、
約6m/分の速度で回転させた。供給された組成物5
が、透明シート状基材1と円筒形レンズ型7との間に保
持された状態で、9.6kW(120W/cm)の紫外
線照射装置11により、照射量(積算エネルギー)が2
00mJ/cm2となるように紫外線を照射し、組成物
5を硬化・賦型した後、円筒形レンズ型7から剥離して
プリズムシート6を得た。
【0061】<活性エネルギー線硬化性樹脂組成物およ
びプリズムシートの評価>このようにして得た活性エネ
ルギー線硬化性樹脂組成物およびプリズムシートを、次
のような方法で評価した。その結果は表2に示した。
【0062】(1)粘度 組成物の40℃での粘度をE型粘度計を用いて測定し
た。
【0063】(2)硬化照射量 組成物を硬化するのに用いた高圧水銀ランプからの光
を、オーク製作所製紫外線積算光量計UV−350型で
測定した。
【0064】(3)硬化性 プリズムシートの表面を人差し指で触れ、タックの有無
から硬化性を判断し、タックが認められないものを硬化
性良(○)、タックが認められるものを硬化性不良
(×)とした。
【0065】(4)透明性 プリズムシートの透明性を目視判定し、透明なものを良
(○)、濁りがあり白濁しているものを不良(×)とし
た。
【0066】(5)密着性 プリズム列面側に、カミソリで基材フィルムに達する傷
を2.0mmの間隔で縦、横それぞれ11本入れ、10
0個のます目を作り、セロハンテープ(幅25mm、ニ
チバン(株)製)をプリズム面に密着させて急激に剥が
した後、剥がれたプリズム層のます目の数で判断し、剥
がれが5/100未満のものを良(○)、剥がれが5/
100以上のものを不良(×)とした。
【0067】(6)組成物の注入作業性 組成物のレンズ型への注入作業性、および透明シート状
基材とのラミネート性を判定し、作業し易いものを良
(○)、泡等を巻き込み作業し難いものを不良(×)と
した。
【0068】(7)プリズムの屈折率の測定 プリズム部の屈折率測定のため、径65mm、厚み3m
mの2枚のガラス板の間を1mmの隙間を開けて外周を
ポリエステルテープで巻き固定したガラス型に、組成物
を注入し、このガラス型の片面から前述の高圧水銀ラン
プにより、数秒間紫外線を照射して硬化させ、ガラス型
から硬化した樹脂板を脱型して、アッベ屈折率計で25
℃にてナトリウムD線光源による屈折率を測定した。
【0069】<実施例2〜7>表1に示した割合で各成
分を用いたこと以外は、実施例1と同様にして組成物を
調製し、プリズムシートを作製した。これら組成物およ
びプリズムシートを実施例1と同様にして評価した。そ
の結果は表2に示した。
【0070】<比較例1>表1に示した割合で各成分を
用いたこと以外は、実施例1と同様にして組成物を調製
し、プリズムシートの作製を試みたが、硬化性が悪く、
良好なプリズムシートを得ることができなかった。そこ
で、円筒形レンズ型7の回転速度を約6m/分から約
1.2m/分に減速し、紫外線照射量を約1000mJ
/cm2とした。その結果、組成物を硬化でき、プリズ
ムシートが得られた。これら組成物およびプリズムシー
トを実施例1と同様にして評価した。その結果は表2に
示した。
【0071】<比較例2〜5>表1に示した割合で各成
分を用いたこと以外は、実施例1と同様にして組成物を
調製し、プリズムシートを作製した。これら組成物およ
びプリズムシートを実施例1と同様にして評価した。そ
の結果は表2に示した。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の活性エネル
ギー線硬化性樹脂組成物は、活性エネルギー線による硬
化が速く、活性エネルギー線の照射量が少なくても透明
シート状基材との密着性が十分であり、かつ硬化物の屈
折率が高いものであり、プリズムシート、フレネルレン
ズシート、レンチキュラーレンズシート等の光学シート
の光学樹脂層等を効率良く製造するための材料として非
常に有用である。
【0075】また、本発明の光学シートは、光学樹脂層
等の屈折率も高く、透明シート状基材との密着性が十分
であり、かつ生産性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリズムシート(光学シートの一例)
を示す模式的断面図である。
【図2】本発明のプリズムシートを製造する際の注型工
程を例示する模式図である。
【図3】本発明のプリズムシートを製造する際の離型工
程を例示する模式図である。
【図4】プリズムシート形状を形成するために使用する
レンズ型の一例を示す斜視図である。
【図5】本発明のプリズムシートを製造する際の製造装
置を例示する模式図である。
【符号の説明】
1 透明シート状基材 2 光学樹脂層 3 表面処理層 4 レンズ型 5 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 6 プリズムシート 7 円筒形レンズ型 8 ニップロール 9 タンク 10 供給ノズル 11 活性エネルギー線発光光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02B 3/08 G02B 3/08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記一般式(I) 【化1】 (式中、R1、R2およびR3は各々独立して水素原子ま
    たはメチル基を表わし、R4は炭素数14以下の炭化水
    素基を表わし、Xは各々独立して水素原子、Cl、Br
    またはIを表わし、l、m、nおよびoは0〜4の整数
    を表わす。)で示されるビスフェノール骨格含有ウレタ
    ンジ(メタ)アクリレート 10〜60重量部、 (B)分子内に一つ以上の重合性二重結合を有し、かつ
    25℃における粘度が100mPa・s以下である化合
    物 20〜60重量部、 (C)分子内に一つ以上の重合性二重結合を有する、
    (A)成分および(B)成分以外の化合物 10〜60
    重量部、および、 (D)活性エネルギー線官能性ラジカル重合開始剤
    0.01〜5重量部[但し、(A)〜(C)成分の合計
    量を100重量部とする。]を主成分としてなり、硬化
    後の屈折率が1.58以上であることを特徴とする活性
    エネルギー線硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 分子内に一つ以上の重合性二重結合を有
    し、かつ25℃における粘度が100mPa・s以下で
    ある化合物(B)が、下記一般式(II)または(III) 【化2】 (式中、R5およびR7は各々独立して水素原子またはメ
    チル基を表わし、R6およびR8は各々独立して−CH2
    −、−CH2CH2−、−CH2CH2O−、または−CH
    2CH(CH3)O−を表わし、pおよびqは0〜4の整
    数を表わす。)で示される化合物である請求項1記載の
    活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 分子内に一つ以上の重合性二重結合を有
    する(A)成分および(B)成分以外の化合物(C)
    が、フッ素以外のハロゲン基で置換されていてもよい芳
    香族環を分子内に有する(メタ)アクリレート化合物で
    ある請求項1記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】 分子内に一つ以上の重合性二重結合を有
    する(A)成分および(B)成分以外の化合物(C)
    が、下記一般式(IV) 【化3】 (式中、R9およびR10は各々独立して水素原子または
    メチル基を表わし、rおよびsは0または1を表す。)
    で示される含イオウジ(メタ)アクリレート化合物であ
    り、かつ組成物の硬化後の屈折率が1.62以上である
    請求項1記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の活性エネルギー線硬化性
    樹脂組成物の硬化物を、透明シート状基材上に有するこ
    とを特徴とする光学シート。
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