JPH11349451A - 育毛剤 - Google Patents
育毛剤Info
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- JPH11349451A JPH11349451A JP10158782A JP15878298A JPH11349451A JP H11349451 A JPH11349451 A JP H11349451A JP 10158782 A JP10158782 A JP 10158782A JP 15878298 A JP15878298 A JP 15878298A JP H11349451 A JPH11349451 A JP H11349451A
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- JP
- Japan
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- minoxidil
- hair restorer
- hair
- fatty acid
- acid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ミノキシジルの保存安定性に優れ、かつ投
与時に毛乳頭への選択的な吸収性に優れる育毛剤を調製
する。 【解決手段】 揮発性溶媒50〜99V/V%、水、pH
調節剤、及びミノキシジルからなる育毛剤を調製するこ
とで、保存時のミノキシジルの保存安定性を確保すると
共に、使用時の毛乳頭からの選択的な吸収性を向上させ
る。
与時に毛乳頭への選択的な吸収性に優れる育毛剤を調製
する。 【解決手段】 揮発性溶媒50〜99V/V%、水、pH
調節剤、及びミノキシジルからなる育毛剤を調製するこ
とで、保存時のミノキシジルの保存安定性を確保すると
共に、使用時の毛乳頭からの選択的な吸収性を向上させ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミノキシジルの保存安
定性、ならびに毛の毛乳頭への選択的な吸収性に優れた
育毛剤に関する。
定性、ならびに毛の毛乳頭への選択的な吸収性に優れた
育毛剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ミノキシジルは化学名を6−(1−ピペ
リジニル)−2,4−ピリミジンジアミン−3−オキサ
イドと称し、米国特許第4,139,619号に育毛剤
としての適応が述べられている。また、ミノキシジルを
ローション剤やゲル剤として投与することにより、軟毛
の硬毛化および産毛の産生が促進され、頭部の禿が改善
することが知られている。
リジニル)−2,4−ピリミジンジアミン−3−オキサ
イドと称し、米国特許第4,139,619号に育毛剤
としての適応が述べられている。また、ミノキシジルを
ローション剤やゲル剤として投与することにより、軟毛
の硬毛化および産毛の産生が促進され、頭部の禿が改善
することが知られている。
【0003】一般に、ミノキシジル等の育毛成分は、頭
皮を経由して目的部位に到達させるいわゆる局所投与法
が広く用いられ、種々の育毛剤が開発されている。
皮を経由して目的部位に到達させるいわゆる局所投与法
が広く用いられ、種々の育毛剤が開発されている。
【0004】ミノキシジルを配合した育毛剤に求められ
る基本的な性能は、頭皮からのミノキシジルの吸収性に
優れることである。そのため、一般に吸収促進能を有す
る成分(吸収促進成分)を添加して、ミノキシジルの吸
収を高めることが必要と考えられる。
る基本的な性能は、頭皮からのミノキシジルの吸収性に
優れることである。そのため、一般に吸収促進能を有す
る成分(吸収促進成分)を添加して、ミノキシジルの吸
収を高めることが必要と考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、従来の吸収
促進成分の多くはミリスチン酸イソプロピル等の油性成
分であるため、これを配合した育毛剤はべたつき易いな
ど使用感を損ない易く、商品性の観点で問題がある。ま
た、油性の吸収促進成分はミノキシジルを角質層を通じ
て皮膚内へと浸透させる効果を有するが、この様に角質
を通じて浸透したミノキシジルは血流に乗って全身へと
移行するため、従来の吸収促進成分を用いた育毛剤で
は、吸収性が向上する一方で頭皮にミノキシジルを滞留
させることが難しい。
促進成分の多くはミリスチン酸イソプロピル等の油性成
分であるため、これを配合した育毛剤はべたつき易いな
ど使用感を損ない易く、商品性の観点で問題がある。ま
た、油性の吸収促進成分はミノキシジルを角質層を通じ
て皮膚内へと浸透させる効果を有するが、この様に角質
を通じて浸透したミノキシジルは血流に乗って全身へと
移行するため、従来の吸収促進成分を用いた育毛剤で
は、吸収性が向上する一方で頭皮にミノキシジルを滞留
させることが難しい。
【0006】また、一般に毛の成長は毛球部の毛乳頭に
より制御されており、当該部位にミノキシジルを効率良
く到達させることが、より高い育毛効果を得るために必
要である。本発明者らは、ミノキシジルの頭皮からの吸
収性の研究過程において、その吸収性ならびに毛乳頭へ
の浸透性は、弱酸性以下、少なくともpH4.8以下で
あることが好ましいことが判った。
より制御されており、当該部位にミノキシジルを効率良
く到達させることが、より高い育毛効果を得るために必
要である。本発明者らは、ミノキシジルの頭皮からの吸
収性の研究過程において、その吸収性ならびに毛乳頭へ
の浸透性は、弱酸性以下、少なくともpH4.8以下で
あることが好ましいことが判った。
【0007】一方、ミノキシジルはローション等の溶液
中において不安定な薬物であり、特にpHが弱酸性以下
となる場合にその傾向が強くなる。そのため、溶液中の
ミノキシジルの保存安定性の観点からは、育毛剤のpH
は5以上であることが望ましい。
中において不安定な薬物であり、特にpHが弱酸性以下
となる場合にその傾向が強くなる。そのため、溶液中の
ミノキシジルの保存安定性の観点からは、育毛剤のpH
は5以上であることが望ましい。
【0008】従って、毛球部の毛乳頭に到達するミノキ
シジルの吸収効率に優れると同時に、保存安定性におい
ても満足できる育毛剤を提供するためには、製剤的な工
夫により、保存時と使用時でpHがそれぞれ好適となる
様な育毛剤を設計することが必要である。
シジルの吸収効率に優れると同時に、保存安定性におい
ても満足できる育毛剤を提供するためには、製剤的な工
夫により、保存時と使用時でpHがそれぞれ好適となる
様な育毛剤を設計することが必要である。
【0009】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、特定量以
上の揮発性有機溶媒、水、pH調節剤を組み合わせるこ
とで、かかる課題を解決できることを見出し、本発明を
完成した。
上の揮発性有機溶媒、水、pH調節剤を組み合わせるこ
とで、かかる課題を解決できることを見出し、本発明を
完成した。
【0010】すなわち本発明は、揮発性溶媒50〜99
容量(V/V)%、水、pH調節剤、およびミノキシジル
からなる育毛剤である。
容量(V/V)%、水、pH調節剤、およびミノキシジル
からなる育毛剤である。
【0011】先述の様に、ミノキシジルを配合した育毛
剤を調製するには、溶液中の安定性という点からはpH
は中性付近とする方が好ましい一方、毛乳頭への選択的
な吸収という点からすれば、pHを弱酸性以下とする方
が好ましいという、2つの課題を両立させる必要があ
る。
剤を調製するには、溶液中の安定性という点からはpH
は中性付近とする方が好ましい一方、毛乳頭への選択的
な吸収という点からすれば、pHを弱酸性以下とする方
が好ましいという、2つの課題を両立させる必要があ
る。
【0012】本発明によれば、揮発性溶媒の配合量を育
毛剤(エアゾール剤にあっては噴射剤を含まない成分を
意味する。以下同じ)の50V/V%以上とすることで、
育毛剤の保存時において同時に配合するpH調節剤の解
離を抑制することができる。その結果、保存時の育毛剤
のpHは、ミノキシジルの保存に好適な中性付近、好ま
しくはpH5以上となる値に設定することができ、ミノ
キシジルの保存安定性を確保することができる。
毛剤(エアゾール剤にあっては噴射剤を含まない成分を
意味する。以下同じ)の50V/V%以上とすることで、
育毛剤の保存時において同時に配合するpH調節剤の解
離を抑制することができる。その結果、保存時の育毛剤
のpHは、ミノキシジルの保存に好適な中性付近、好ま
しくはpH5以上となる値に設定することができ、ミノ
キシジルの保存安定性を確保することができる。
【0013】その一方、この育毛剤が頭皮に投与された
後は、揮発性溶媒が速やかに大気中へと揮散することに
より、または場合によっては皮膚上または大気中に存在
する水分が加わって、育毛剤に配合したpH調節剤の解
離が進む。その結果、育毛剤を塗布した頭皮上でのpH
環境は、ミノキシジルの毛乳頭への選択的な吸収に好適
なpH4.8以下、好ましくは3.8以下へと変化し、
ミノキシジルの選択的な吸収性が向上するのである。
後は、揮発性溶媒が速やかに大気中へと揮散することに
より、または場合によっては皮膚上または大気中に存在
する水分が加わって、育毛剤に配合したpH調節剤の解
離が進む。その結果、育毛剤を塗布した頭皮上でのpH
環境は、ミノキシジルの毛乳頭への選択的な吸収に好適
なpH4.8以下、好ましくは3.8以下へと変化し、
ミノキシジルの選択的な吸収性が向上するのである。
【0014】上記の如き本発明の効果を奏するために
は、揮発性溶媒、水、pH調節剤の配合量、特に揮発性
溶媒の量を育毛剤全体の50V/V%以上とすることが重
要である。揮発性溶媒の配合量がこの値を下回ると、育
毛剤の保存時においてpH調節剤の解離を十分に抑制す
ることができず、水溶性薬物の保存安定性の保持に不利
である。
は、揮発性溶媒、水、pH調節剤の配合量、特に揮発性
溶媒の量を育毛剤全体の50V/V%以上とすることが重
要である。揮発性溶媒の配合量がこの値を下回ると、育
毛剤の保存時においてpH調節剤の解離を十分に抑制す
ることができず、水溶性薬物の保存安定性の保持に不利
である。
【0015】本発明で用いることができる揮発性溶媒と
しては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソ
プロパノール等が挙げられるが、育毛剤の製剤化という
観点からはエタノールが最も好ましい。
しては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソ
プロパノール等が挙げられるが、育毛剤の製剤化という
観点からはエタノールが最も好ましい。
【0016】また、本発明で使用できるpH調節剤は、
水および揮発性溶媒の混液に可溶性のものが好ましい
が、皮膚への安全性やpH調節能を考慮すれば次に示す
pH調節剤が好適となる。すなわち、アスコルビン酸、
アミノ酸、エチレンジアミン四酢酸、ギ酸、コハク酸、
クエン酸、酢酸、シュウ酸、酒石酸、硝酸、乳酸、フマ
ル酸、マレイン酸、硫酸、塩酸、リンゴ酸、リン酸およ
びこれらの塩等である。この中でも、アミノ酸、エチレ
ンジアミン四酢酸、クエン酸、酢酸、硝酸、乳酸、硫
酸、リン酸およびこれらの塩が特に好ましい。
水および揮発性溶媒の混液に可溶性のものが好ましい
が、皮膚への安全性やpH調節能を考慮すれば次に示す
pH調節剤が好適となる。すなわち、アスコルビン酸、
アミノ酸、エチレンジアミン四酢酸、ギ酸、コハク酸、
クエン酸、酢酸、シュウ酸、酒石酸、硝酸、乳酸、フマ
ル酸、マレイン酸、硫酸、塩酸、リンゴ酸、リン酸およ
びこれらの塩等である。この中でも、アミノ酸、エチレ
ンジアミン四酢酸、クエン酸、酢酸、硝酸、乳酸、硫
酸、リン酸およびこれらの塩が特に好ましい。
【0017】本発明において、pH調節剤の配合量は、
皮膚等への投与時における所定のpH調節能を発揮し得
る量であることが必要である。このpH調節剤の必要量
は、皮膚塗布前の育毛剤を精製水で10倍に希釈したと
きにpHが4.8以下、好ましくは3.8以下となるよ
う定めることで、より簡便に決定することができる。一
方で、皮膚へ投与した後に皮膚上で調節剤の結晶が析出
すると使用感が悪化する恐れがあることも考慮すれば、
結果的に、本発明におけるpH調節剤の配合量は、育毛
剤全体に対して10重量%以下、特に0.01〜5重量
%とすることが好ましい。尚、本発明におけるミノキシ
ジルの配合量は育毛剤として一般的な量とすればよく、
具体的には製剤重量あたり、0.1〜5重量%であれば
よい。
皮膚等への投与時における所定のpH調節能を発揮し得
る量であることが必要である。このpH調節剤の必要量
は、皮膚塗布前の育毛剤を精製水で10倍に希釈したと
きにpHが4.8以下、好ましくは3.8以下となるよ
う定めることで、より簡便に決定することができる。一
方で、皮膚へ投与した後に皮膚上で調節剤の結晶が析出
すると使用感が悪化する恐れがあることも考慮すれば、
結果的に、本発明におけるpH調節剤の配合量は、育毛
剤全体に対して10重量%以下、特に0.01〜5重量
%とすることが好ましい。尚、本発明におけるミノキシ
ジルの配合量は育毛剤として一般的な量とすればよく、
具体的には製剤重量あたり、0.1〜5重量%であれば
よい。
【0018】上述の発明の構成に加え、炭素数2〜8の
多価アルコール、ポリエチレングリコール、もしくは脂
肪酸エステルよりなる群から選ばれる1種または2種以
上をさらに配合すると、皮膚上での好適な薬物の選択的
な吸収性に適したpH環境をより長く維持することがで
きる。
多価アルコール、ポリエチレングリコール、もしくは脂
肪酸エステルよりなる群から選ばれる1種または2種以
上をさらに配合すると、皮膚上での好適な薬物の選択的
な吸収性に適したpH環境をより長く維持することがで
きる。
【0019】ここで炭素数2〜8の多価アルコールとし
ては、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1、3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、グリセリン、ソルビトール等が挙げられる。また、
ポリエチレングリコールは、分子量200〜600のも
のが好ましい。
ては、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1、3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、グリセリン、ソルビトール等が挙げられる。また、
ポリエチレングリコールは、分子量200〜600のも
のが好ましい。
【0020】また、エステル類としては、低級アルコー
ルと脂肪酸のエステル(ミリスチン酸イソプロピル
等)、多価アルコールと脂肪酸のエステル(プロピレン
グリコールモノイソステアレート、グリセリンモノイソ
ステアレート等)、ポリグリセリンと脂肪酸のエステル
(デカグリセリンモノステアレート等が挙げられる。中
でも、プロピレングリコールモノイソステアレートやグ
リセリンモノイソステアレートの使用が好適である。
ルと脂肪酸のエステル(ミリスチン酸イソプロピル
等)、多価アルコールと脂肪酸のエステル(プロピレン
グリコールモノイソステアレート、グリセリンモノイソ
ステアレート等)、ポリグリセリンと脂肪酸のエステル
(デカグリセリンモノステアレート等が挙げられる。中
でも、プロピレングリコールモノイソステアレートやグ
リセリンモノイソステアレートの使用が好適である。
【0021】これら炭素数2〜8の多価アルコール、ポ
リエチレングリコール、または脂肪酸エステル類の配合
量は、育毛剤全体に対して0.5〜40重量%、好まし
くは5〜20重量%とすればよい。
リエチレングリコール、または脂肪酸エステル類の配合
量は、育毛剤全体に対して0.5〜40重量%、好まし
くは5〜20重量%とすればよい。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の育毛剤の形態は、ローシ
ョン、エアゾール、トニック等のいずれでも採ることが
でき、その製剤方法は、医薬品又は化粧料の製剤化にお
ける一般的な方法で調製することができる。
ョン、エアゾール、トニック等のいずれでも採ることが
でき、その製剤方法は、医薬品又は化粧料の製剤化にお
ける一般的な方法で調製することができる。
【0023】また本発明では、その効果を損なうことの
ない範囲で、各形態に応じた種々の賦形成分や添加成分
を配合することができる。この様な種々の成分のうち、
本発明で使用可能な添加成分としては、安息香酸デナト
ニウム等のアルコール変性剤、ジブチルヒドロキシトル
エン等の抗酸化剤、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の溶解
補助剤、ソルビタン脂肪酸エステル等の界面活性剤、高
級アルコール等の乳化安定剤、水溶性高分子等のゲル化
剤、メントール等の清涼化剤、その他粘着剤、香料、染
料等を挙げることができる。
ない範囲で、各形態に応じた種々の賦形成分や添加成分
を配合することができる。この様な種々の成分のうち、
本発明で使用可能な添加成分としては、安息香酸デナト
ニウム等のアルコール変性剤、ジブチルヒドロキシトル
エン等の抗酸化剤、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の溶解
補助剤、ソルビタン脂肪酸エステル等の界面活性剤、高
級アルコール等の乳化安定剤、水溶性高分子等のゲル化
剤、メントール等の清涼化剤、その他粘着剤、香料、染
料等を挙げることができる。
【0024】また、ミノキシジル以外の活性成分を本発
明の育毛剤に配合することも差し支えない。本発明で使
用可能な活性成分としては、センブリ抽出液等の植物抽
出物、酢酸レチノール等のビタミン類等を挙げることが
できる。
明の育毛剤に配合することも差し支えない。本発明で使
用可能な活性成分としては、センブリ抽出液等の植物抽
出物、酢酸レチノール等のビタミン類等を挙げることが
できる。
【0025】
【発明の効果】本発明により、ミノキシジルの保存安定
性を確保しつつ、頭皮への投与時におけるミノキシジル
の毛乳頭への選択的な吸収性に優れる育毛剤を提供する
ことが可能となる。
性を確保しつつ、頭皮への投与時におけるミノキシジル
の毛乳頭への選択的な吸収性に優れる育毛剤を提供する
ことが可能となる。
【0026】
【実施例】次に実施例および試験例を示し、本発明を更
に具体的に説明する。
に具体的に説明する。
【0027】<実施例1〜3>ミノキシジル1g、プロ
ピレングリコール10.4g、エタノール60.05g
に、各種pH調節剤を添加し、精製水で全量を100m
Lとし、撹拌溶解してローションタイプの育毛剤を調製
した。
ピレングリコール10.4g、エタノール60.05g
に、各種pH調節剤を添加し、精製水で全量を100m
Lとし、撹拌溶解してローションタイプの育毛剤を調製
した。
【0028】この様にして得た育毛剤のpH、ならびに
これを精製水で10倍に希釈したときのpHを測定し、
各組成とともに表1に示す。
これを精製水で10倍に希釈したときのpHを測定し、
各組成とともに表1に示す。
【0029】また、実施例3からクエン酸及びエタノー
ルを除いた比較例を、実施例3に準じて調製した。
ルを除いた比較例を、実施例3に準じて調製した。
【0030】
【表1】
【0031】<実施例4>ミノキシジル1g、イソプロ
ピルメチルフェノール0.05g、1,3−ブタンジオ
ール9.42g、ポリオキシエリレン(20)硬化ヒマ
シ油0.5g、エタノール70g、リン酸0.55g及
び水酸化ナトリウム0.03gを添加し、精製水で全量
を100mLとし、撹拌溶解した。この液50重量部を
エアゾール缶に入れ、ジメチルエーテル50重量部を加
圧充填し、エアゾールタイプの育毛剤を調製した。
ピルメチルフェノール0.05g、1,3−ブタンジオ
ール9.42g、ポリオキシエリレン(20)硬化ヒマ
シ油0.5g、エタノール70g、リン酸0.55g及
び水酸化ナトリウム0.03gを添加し、精製水で全量
を100mLとし、撹拌溶解した。この液50重量部を
エアゾール缶に入れ、ジメチルエーテル50重量部を加
圧充填し、エアゾールタイプの育毛剤を調製した。
【0032】<試験例>ウィスター系ラット雄性(7週
齢)の腹部を除毛し、エーテル麻酔下で背位に固定し、
腹部の一定面積(2cm2)に対し、表1の実施例1〜
3および比較例に示したローション剤を40μL塗布
し、所定の時間(0、1、8時間)放置後、ラットを断
頭して屠殺し、ローション塗布部表面をアルコールにて
洗浄し、皮膚を摘出し、表皮全体に透明粘着テープを強
く塗布し、これを食品保護ラップで包み60℃の温浴槽
に60秒間浸漬した。放置冷却後、テープを剥がすこと
により皮膚から残存薬物と表皮層を取り除き、残った皮
膚(真皮)の重量と真皮中のミノキシジル量を測定し塗
布部真皮1g当たりのミノキシジル量(μg)を求め
た。この結果を図1に示す。
齢)の腹部を除毛し、エーテル麻酔下で背位に固定し、
腹部の一定面積(2cm2)に対し、表1の実施例1〜
3および比較例に示したローション剤を40μL塗布
し、所定の時間(0、1、8時間)放置後、ラットを断
頭して屠殺し、ローション塗布部表面をアルコールにて
洗浄し、皮膚を摘出し、表皮全体に透明粘着テープを強
く塗布し、これを食品保護ラップで包み60℃の温浴槽
に60秒間浸漬した。放置冷却後、テープを剥がすこと
により皮膚から残存薬物と表皮層を取り除き、残った皮
膚(真皮)の重量と真皮中のミノキシジル量を測定し塗
布部真皮1g当たりのミノキシジル量(μg)を求め
た。この結果を図1に示す。
【0033】皮膚の真皮層には、毛髪の成長点である毛
乳頭組織が存在しており、ミノキシジルの育毛効果を発
現するための標的組織であることが知られている。本試
験の結果から、実施例の製剤は全ての測定時間につい
て、比較例で検出された2倍近い量のミノキシジルが真
皮内に検出された。
乳頭組織が存在しており、ミノキシジルの育毛効果を発
現するための標的組織であることが知られている。本試
験の結果から、実施例の製剤は全ての測定時間につい
て、比較例で検出された2倍近い量のミノキシジルが真
皮内に検出された。
【0034】このことは、実施例の育毛剤は比較例より
も高い濃度のミノキシジルを毛乳頭組織周辺に送達して
いることを示している。
も高い濃度のミノキシジルを毛乳頭組織周辺に送達して
いることを示している。
【図1】は試験例において、ラット腹部に塗布したミノ
キシジルの真皮内への移行量の比較を示す。
キシジルの真皮内への移行量の比較を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡島 孝子 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 揮発性溶媒50〜99V/V%、水、pH
調節剤、およびミノキシジルからなる育毛剤。 - 【請求項2】 揮発性溶媒がエチルアルコールおよびイ
ソプロピルアルコールから選ばれる1種または2種であ
る、請求項1に記載の育毛剤。 - 【請求項3】 さらに炭素数2〜8の多価アルコール、
ポリエチレングリコール、および脂肪酸エステルよりな
る群から選ばれる1種または2種以上を配合してなる請
求項1に記載の育毛剤。 - 【請求項4】 炭素数2〜8の多価アルコールが、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、1、3−ブ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリ
ン、ソルビトール、および分子量200〜600のポリ
エチレングリコールよりなる群から選ばれる1種または
2種以上である、請求項3に記載の育毛剤。 - 【請求項5】 脂肪酸エステルが、低級アルコール脂肪
酸のエステル、多価アルコール脂肪酸エステル、および
ポリグリセリン脂肪酸エステルよりなる群から選ばれる
1種または2種以上である、請求項3に記載の育毛剤。 - 【請求項6】 精製水で10倍に希釈したときのpHが
4.8以下である、請求項1から請求項5のいずれかに
記載の育毛剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10158782A JPH11349451A (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 育毛剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10158782A JPH11349451A (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 育毛剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11349451A true JPH11349451A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15679225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10158782A Pending JPH11349451A (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 育毛剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11349451A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001288090A (ja) * | 2000-04-07 | 2001-10-16 | Taisho Pharmaceut Co Ltd | ミノキシジル含有製剤 |
WO2001076542A1 (fr) * | 2000-04-06 | 2001-10-18 | Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. | Compositions stimulant la pousse des cheveux |
JP2001348314A (ja) * | 2000-04-07 | 2001-12-18 | Taisho Pharmaceut Co Ltd | 持続性育毛製剤 |
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