JPH11345910A - 高周波用配線基板の接続構造 - Google Patents
高周波用配線基板の接続構造Info
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- JPH11345910A JPH11345910A JP11121368A JP12136899A JPH11345910A JP H11345910 A JPH11345910 A JP H11345910A JP 11121368 A JP11121368 A JP 11121368A JP 12136899 A JP12136899 A JP 12136899A JP H11345910 A JPH11345910 A JP H11345910A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】マイクロ波やミリ波の信号伝送線路における伝
送損失が小さく、且つ簡略した構造からなる高信頼性の
高周波用配線基板の接続構造を提供する。 【解決手段】第1の誘電体基板2の一方の表面に高周波
素子5を実装し、一方の端部が高周波素子5と電気的に
接続された第1の高周波伝送線路6と、第2の誘電体基
板13に第2の高周波伝送線路7を形成し、第1の線路
6の他方の端部と第2の線路7の端部とを第1の誘電体
基板2または第2の誘電体基板13に形成されるグラン
ド層8のスロット孔9を介してそれぞれ電磁的に結合す
る。
送損失が小さく、且つ簡略した構造からなる高信頼性の
高周波用配線基板の接続構造を提供する。 【解決手段】第1の誘電体基板2の一方の表面に高周波
素子5を実装し、一方の端部が高周波素子5と電気的に
接続された第1の高周波伝送線路6と、第2の誘電体基
板13に第2の高周波伝送線路7を形成し、第1の線路
6の他方の端部と第2の線路7の端部とを第1の誘電体
基板2または第2の誘電体基板13に形成されるグラン
ド層8のスロット孔9を介してそれぞれ電磁的に結合す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波帯から
ミリ波帯領域の高周波素子を搭載した高周波用配線基板
に関し、特に、高周波信号の特性を劣化させることなく
高周波素子間での信号の伝達を行うことのできる高周波
用配線基板の接続構造に関する。
ミリ波帯領域の高周波素子を搭載した高周波用配線基板
に関し、特に、高周波信号の特性を劣化させることなく
高周波素子間での信号の伝達を行うことのできる高周波
用配線基板の接続構造に関する。
【0002】
【従来技術】従来、マイクロ波やミリ波を取り扱う高周
波回路素子を搭載した高周波用パッケージにおいては、
誘電体基板と、誘電体基板の表面に接続された壁体や蓋
体によって形成されるキャビティ内に気密封止されてい
る高周波素子が収納されており、高周波素子と電気的に
接続された信号伝送線路と外部回路基板に形成された信
号伝送線路を電気的に接続して高周波信号の入出力が行
われている。
波回路素子を搭載した高周波用パッケージにおいては、
誘電体基板と、誘電体基板の表面に接続された壁体や蓋
体によって形成されるキャビティ内に気密封止されてい
る高周波素子が収納されており、高周波素子と電気的に
接続された信号伝送線路と外部回路基板に形成された信
号伝送線路を電気的に接続して高周波信号の入出力が行
われている。
【0003】そこで、従来から、この種の高周波配線基
板の応用例である高周波用モジュールでは、図9(a)
に示すように、誘電体からなる誘電体基板41と蓋4
2、42’により形成されたキャビティ43、43’内
にそれぞれ高周波素子44、44’を搭載して気密に封
止されている。そして高周波信号の入出力は、誘電体基
板41表面に高周波素子44、44’と接続されるスト
リップ線路等の高周波用伝送線路45、45’がそれぞ
れ形成されている。この伝送線路45と45’とを、蓋
42、42’に形成された絶縁体46により絶縁された
導体層47を介してワイヤボンディングやリボン等によ
り接続されている。
板の応用例である高周波用モジュールでは、図9(a)
に示すように、誘電体からなる誘電体基板41と蓋4
2、42’により形成されたキャビティ43、43’内
にそれぞれ高周波素子44、44’を搭載して気密に封
止されている。そして高周波信号の入出力は、誘電体基
板41表面に高周波素子44、44’と接続されるスト
リップ線路等の高周波用伝送線路45、45’がそれぞ
れ形成されている。この伝送線路45と45’とを、蓋
42、42’に形成された絶縁体46により絶縁された
導体層47を介してワイヤボンディングやリボン等によ
り接続されている。
【0004】また、図9(b)に示すように、誘電体基
板41の内部に信号伝送線路49を形成し、この信号伝
送線路49と伝送線路45と45’とをスル−ホ−ル導
体50を通じて接続した半導体パッケージが提案されて
いる。さらに、図9(c)に示すように、複数の高周波
素子を、それぞれ独立して導電性蓋体にて電磁的に封止
して、各高周波素子の入出力端に、それぞれ誘電体基板
の主表面から金属板51の裏面にかけて貫通するスルー
ホールを形成し、該スルーホールの内部に、同軸伝送路
52、53を配し、該同軸伝送路52、53の主表面側
の入出力端と、回路ブロックの入出力端とを電気的に接
続する同軸伝送路接続部54、54’を介し、回路ブロ
ックの入力端に接続される同軸伝送路52、53と、他
の回路ブロックの出力端に接続される同軸伝送路5
2’、53’とを接続し、さらに、裏面側にて接続部材
55を介して接続する構成が平7−263887号等に
て提案されている。
板41の内部に信号伝送線路49を形成し、この信号伝
送線路49と伝送線路45と45’とをスル−ホ−ル導
体50を通じて接続した半導体パッケージが提案されて
いる。さらに、図9(c)に示すように、複数の高周波
素子を、それぞれ独立して導電性蓋体にて電磁的に封止
して、各高周波素子の入出力端に、それぞれ誘電体基板
の主表面から金属板51の裏面にかけて貫通するスルー
ホールを形成し、該スルーホールの内部に、同軸伝送路
52、53を配し、該同軸伝送路52、53の主表面側
の入出力端と、回路ブロックの入出力端とを電気的に接
続する同軸伝送路接続部54、54’を介し、回路ブロ
ックの入力端に接続される同軸伝送路52、53と、他
の回路ブロックの出力端に接続される同軸伝送路5
2’、53’とを接続し、さらに、裏面側にて接続部材
55を介して接続する構成が平7−263887号等に
て提案されている。
【0005】このような高周波用モジュールにおいて
は、高周波信号の伝送特性を劣化させることなく、高周
波素子間で信号の入出力が可能であり、さらには、製造
が容易であることも要求される。
は、高周波信号の伝送特性を劣化させることなく、高周
波素子間で信号の入出力が可能であり、さらには、製造
が容易であることも要求される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9
(a)においては、高周波信号が導体層47中を通り、
壁体42、42’を通過する場合、壁体通過部で信号伝
送線路がマイクロストリップ線路からストリップ線路へ
と変換されるため、インピーダンス整合をとるために信
号伝送線路幅を狭くする必要がある。その結果、この通
過部で反射損、放射損が発生しやすく高周波信号の伝送
特性が劣化するという問題がある。しかも、信号伝送線
路45、45’をキャビティ42、42’の外側に引出
すために、壁体の少なくとも線路通過部は誘電体によっ
て形成する必要があり、構造が複雑になり、モジュール
全体のコストを高める要因にもなっていた。
(a)においては、高周波信号が導体層47中を通り、
壁体42、42’を通過する場合、壁体通過部で信号伝
送線路がマイクロストリップ線路からストリップ線路へ
と変換されるため、インピーダンス整合をとるために信
号伝送線路幅を狭くする必要がある。その結果、この通
過部で反射損、放射損が発生しやすく高周波信号の伝送
特性が劣化するという問題がある。しかも、信号伝送線
路45、45’をキャビティ42、42’の外側に引出
すために、壁体の少なくとも線路通過部は誘電体によっ
て形成する必要があり、構造が複雑になり、モジュール
全体のコストを高める要因にもなっていた。
【0007】これに対して、図9(b)は、スルーホー
ル導体50によって壁体を通過しないために、信号の特
性劣化は小さいが、伝送する信号の使用周波数が40G
Hz以上になると信号伝送線路49とスルーホール導体
50との接続部が曲折するために、曲折部での透過損失
が急激に大きくなり、高周波信号を伝送することが困難
であった。
ル導体50によって壁体を通過しないために、信号の特
性劣化は小さいが、伝送する信号の使用周波数が40G
Hz以上になると信号伝送線路49とスルーホール導体
50との接続部が曲折するために、曲折部での透過損失
が急激に大きくなり、高周波信号を伝送することが困難
であった。
【0008】また、図9(c)においても、スルーホー
ル導体52、52’の内部の同軸伝送路54、54’に
より、高周波信号の伝送損失を小さくすることはできる
が、スルーホール内に同軸伝送路を形成することが難し
く、また、接続部の信頼性が劣るという問題があった。
ル導体52、52’の内部の同軸伝送路54、54’に
より、高周波信号の伝送損失を小さくすることはできる
が、スルーホール内に同軸伝送路を形成することが難し
く、また、接続部の信頼性が劣るという問題があった。
【0009】従って、本発明は、誘電体基板表面に形成
された高周波素子を電磁的に封止するとともに、高周波
素子間の信号伝達時の伝送損失が小さく、且つ簡略した
構造からなる小型で高信頼性の高周波用配線基板を提供
することを目的とするものである。
された高周波素子を電磁的に封止するとともに、高周波
素子間の信号伝達時の伝送損失が小さく、且つ簡略した
構造からなる小型で高信頼性の高周波用配線基板を提供
することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、高周波用
配線基板の接続構造において、低損失化、小型化が可能
な構造について検討を重ねた結果、蓋体によるキャビテ
ィ内の誘電体基板表面に形成され、一方の端部が前記高
周波素子と電気的に接続された第1の高周波伝送線路
を、前記キャビティ外の領域に形成された第2の高周波
伝送線路との電磁結合によって接続することにより、前
記高周波素子間を伝送特性を劣化させることなく電気的
に接続することができるとともに、かつ単純で小型化が
可能な配線基板の接続が可能となることを見いだした。
配線基板の接続構造において、低損失化、小型化が可能
な構造について検討を重ねた結果、蓋体によるキャビテ
ィ内の誘電体基板表面に形成され、一方の端部が前記高
周波素子と電気的に接続された第1の高周波伝送線路
を、前記キャビティ外の領域に形成された第2の高周波
伝送線路との電磁結合によって接続することにより、前
記高周波素子間を伝送特性を劣化させることなく電気的
に接続することができるとともに、かつ単純で小型化が
可能な配線基板の接続が可能となることを見いだした。
【0011】即ち、本発明の高周波用配線基板の接続構
造は、第1の誘電体基板と、該第1の誘電体基板表面に
実装された高周波素子と、前記第1の誘電体基板の表面
に形成され、一方の端部が前記高周波素子と電気的に接
続された第1の高周波伝送線路とを具備する高周波用配
線基板と、表面または内部にスロット孔が設けられたグ
ランド層と、内部または裏面に形成された第2の高周波
伝送線路とが形成された第2の誘電体基板とを具備して
なり、前記高周波用配線基板における第1の高周波伝送
線路と、前記第2の誘電体基板における前記第2の高周
波伝送線路とを、前記グランド層内に設けられたスロッ
ト孔を介して電磁的に接続してなることを特徴とするも
のである。
造は、第1の誘電体基板と、該第1の誘電体基板表面に
実装された高周波素子と、前記第1の誘電体基板の表面
に形成され、一方の端部が前記高周波素子と電気的に接
続された第1の高周波伝送線路とを具備する高周波用配
線基板と、表面または内部にスロット孔が設けられたグ
ランド層と、内部または裏面に形成された第2の高周波
伝送線路とが形成された第2の誘電体基板とを具備して
なり、前記高周波用配線基板における第1の高周波伝送
線路と、前記第2の誘電体基板における前記第2の高周
波伝送線路とを、前記グランド層内に設けられたスロッ
ト孔を介して電磁的に接続してなることを特徴とするも
のである。
【0012】また、本発明の高周波用配線基板の他の接
続構造は、第1の誘電体基板と、該第1の誘電体基板表
面に実装された高周波素子と、前記第1の誘電体基板の
表面に形成され、一方の端部が前記高周波素子と電気的
に接続された第1の高周波伝送線路と、前記第1の誘電
体基板の裏面に形成され、且つスロット孔が設けられた
グランド層とを具備する高周波用配線基板と、内部また
は裏面に第2の高周波伝送線路が形成された第2の誘電
体基板とを具備してなり、前記高周波用配線基板におけ
る第1の高周波伝送線路と、前記第2の誘電体基板にお
ける前記第2の高周波伝送線路とを、前記グランド層内
に設けられたスロット孔を介して電磁的に接続してなる
ことを特徴とするものである。
続構造は、第1の誘電体基板と、該第1の誘電体基板表
面に実装された高周波素子と、前記第1の誘電体基板の
表面に形成され、一方の端部が前記高周波素子と電気的
に接続された第1の高周波伝送線路と、前記第1の誘電
体基板の裏面に形成され、且つスロット孔が設けられた
グランド層とを具備する高周波用配線基板と、内部また
は裏面に第2の高周波伝送線路が形成された第2の誘電
体基板とを具備してなり、前記高周波用配線基板におけ
る第1の高周波伝送線路と、前記第2の誘電体基板にお
ける前記第2の高周波伝送線路とを、前記グランド層内
に設けられたスロット孔を介して電磁的に接続してなる
ことを特徴とするものである。
【0013】また、前記第1の高周波伝送線路は、マイ
クロストリップ線路、コプレーナ線路、グランド付きコ
プレーナ線路から選ばれる1種から構成され、前記第2
の高周波伝送線路が、マイクロストリップ線路、コプレ
ーナ線路、グランド付きコプレーナ線路およびトリプレ
ート線路から選ばれる1種から構成されることが望まし
い。
クロストリップ線路、コプレーナ線路、グランド付きコ
プレーナ線路から選ばれる1種から構成され、前記第2
の高周波伝送線路が、マイクロストリップ線路、コプレ
ーナ線路、グランド付きコプレーナ線路およびトリプレ
ート線路から選ばれる1種から構成されることが望まし
い。
【0014】
【作用】本発明の上記構成によれば、特に第1の高周波
伝送線路の他方の端部と、第2の高周波伝送線路の端部
とを、例えば、グランド層に形成されたスロット孔を介
して電磁的に結合することにより、伝送線路が誘電体か
らなる壁体内を通過したり、スルーホール導体や同軸線
路等を経由することがないために、高周波信号が壁体内
や曲折部を通過する際に生じる反射損や放射損の発生を
極力抑制することができ、また同軸線路等の形成の必要
がなく、低伝送損失で且つ小型化が可能な配線基板の接
続が可能となる。
伝送線路の他方の端部と、第2の高周波伝送線路の端部
とを、例えば、グランド層に形成されたスロット孔を介
して電磁的に結合することにより、伝送線路が誘電体か
らなる壁体内を通過したり、スルーホール導体や同軸線
路等を経由することがないために、高周波信号が壁体内
や曲折部を通過する際に生じる反射損や放射損の発生を
極力抑制することができ、また同軸線路等の形成の必要
がなく、低伝送損失で且つ小型化が可能な配線基板の接
続が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明における高周波用配線基板
の接続構造の応用例である高周波用モジュールについて
その第1の実施態様における概略断面図を図1に示し
た。図1の高周波用モジュール1によれば、誘電体材料
からなる誘電体基板2の表面には、2つ以上の蓋体3、
3’が接合されており、誘電体基板2とそれらの蓋体
3、3’によってキャビティ4、4’が形成されてい
る。そして、そのキャビティ4、4’内の誘電体基板2
表面には、それぞれMMIC、MIC等の高周波用の高
周波素子5、5’が実装されている。また、上記のモジ
ュールのキャビティ4、4’内には、高周波素子5、
5’に信号を伝送するための線路として、マイクロスト
リップ線路、ストリップ線路、グランド付コプレーナ線
路のうちから選ばれる1種からなる第1の高周波伝送線
路(以下、第1の線路と略す。)6、6’がキャビティ
4、4’内の誘電体基板2表面に被着形成され、高周波
素子5、5’と電気的に接続されている。
の接続構造の応用例である高周波用モジュールについて
その第1の実施態様における概略断面図を図1に示し
た。図1の高周波用モジュール1によれば、誘電体材料
からなる誘電体基板2の表面には、2つ以上の蓋体3、
3’が接合されており、誘電体基板2とそれらの蓋体
3、3’によってキャビティ4、4’が形成されてい
る。そして、そのキャビティ4、4’内の誘電体基板2
表面には、それぞれMMIC、MIC等の高周波用の高
周波素子5、5’が実装されている。また、上記のモジ
ュールのキャビティ4、4’内には、高周波素子5、
5’に信号を伝送するための線路として、マイクロスト
リップ線路、ストリップ線路、グランド付コプレーナ線
路のうちから選ばれる1種からなる第1の高周波伝送線
路(以下、第1の線路と略す。)6、6’がキャビティ
4、4’内の誘電体基板2表面に被着形成され、高周波
素子5、5’と電気的に接続されている。
【0016】この誘電体基板2は、誘電率が20以下の
アルミナ、ムライト、窒化珪素、炭化珪素、窒化アルミ
ニウム等のセラミックス、ガラスセラミックス、セラミ
ック金属複合材料、ガラス有機樹脂系複合材料および石
英等の誘電体材料からなることが望ましい。
アルミナ、ムライト、窒化珪素、炭化珪素、窒化アルミ
ニウム等のセラミックス、ガラスセラミックス、セラミ
ック金属複合材料、ガラス有機樹脂系複合材料および石
英等の誘電体材料からなることが望ましい。
【0017】蓋体3、3’は、キャビティ4、4’から
の電磁波が外部に漏洩したり、電磁波が外部にもれるの
を防止できる電磁波遮蔽性を有する材料から構成され、
例えば、金属、導電性セラミックス、セラミック金属複
合材料等が使用できるが、絶縁基板の表面に導電性物質
を塗布したものであってもよいが、コストの点から考慮
すれば金属であるのがよい。
の電磁波が外部に漏洩したり、電磁波が外部にもれるの
を防止できる電磁波遮蔽性を有する材料から構成され、
例えば、金属、導電性セラミックス、セラミック金属複
合材料等が使用できるが、絶縁基板の表面に導電性物質
を塗布したものであってもよいが、コストの点から考慮
すれば金属であるのがよい。
【0018】第1の線路6、6’は、Ag、Cu、Au
等の低抵抗導体からなることが望ましく、この点から前
記誘電体基板2は、焼成温度が800〜1000℃程度
のガラスセラミックスが最適であり、この組み合わせに
より誘電体基板2と信号伝送線路との同時焼成が可能と
なる。
等の低抵抗導体からなることが望ましく、この点から前
記誘電体基板2は、焼成温度が800〜1000℃程度
のガラスセラミックスが最適であり、この組み合わせに
より誘電体基板2と信号伝送線路との同時焼成が可能と
なる。
【0019】高周波素子5、5’は第1の線路6、6’
上に直接搭載するプリップチップ実装により、小さな伝
送損失で接続することができるが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば、金リボンや複数のワイヤ
ボンディングで接続したり、ポリイミド等の基板にCu
等の導体を形成した導体板等により接続することもでき
る。
上に直接搭載するプリップチップ実装により、小さな伝
送損失で接続することができるが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば、金リボンや複数のワイヤ
ボンディングで接続したり、ポリイミド等の基板にCu
等の導体を形成した導体板等により接続することもでき
る。
【0020】本発明によれば、図1に示すように他の部
材であり誘電体材料からなる第2の誘電体基板(以下第
2の基板と略す)13の表面にはほぼ全面にわたりグラ
ンド層8が形成され、グランド層8内には、スロット孔
9、9’が形成されている。
材であり誘電体材料からなる第2の誘電体基板(以下第
2の基板と略す)13の表面にはほぼ全面にわたりグラ
ンド層8が形成され、グランド層8内には、スロット孔
9、9’が形成されている。
【0021】なお、図1によれば、マイクロストリップ
線路、ストリップ線路、グランド付コプレーナ線路およ
びトリプレートのうちから選ばれる1種からなる第2の
高周波伝送線路(以下第2の線路と略す)7が第2の基
板13の内部に形成されている。
線路、ストリップ線路、グランド付コプレーナ線路およ
びトリプレートのうちから選ばれる1種からなる第2の
高周波伝送線路(以下第2の線路と略す)7が第2の基
板13の内部に形成されている。
【0022】そして、高周波素子5と一端が電気的に接
続された第1の線路6の他端部と第2の基板13内部に
形成された第2の線路7の一端とを図1で示すように、
スロット孔9を介して対峙する位置関係になるように第
1の基板2と第2の基板13との貼り合わせることによ
り、第1の線路6と第2の線路7間を電磁的に結合する
ことが可能となり、損失の小さい信号の伝達が行われ
る。
続された第1の線路6の他端部と第2の基板13内部に
形成された第2の線路7の一端とを図1で示すように、
スロット孔9を介して対峙する位置関係になるように第
1の基板2と第2の基板13との貼り合わせることによ
り、第1の線路6と第2の線路7間を電磁的に結合する
ことが可能となり、損失の小さい信号の伝達が行われ
る。
【0023】同様に、高周波素子5’と一端が電気的に
接続された第1の線路6’の他端部と第2の基板13内
部に形成された第2の線路7の一端とが図1で示すよう
に、スロット孔9’を介して対峙する位置関係になるよ
うに形成することにより、第1の線路6、6’と第2の
線路7間を電磁的に結合することが可能となり、第1の
線路6’と第2の線路7間で損失の小さい信号の伝達が
行われる。
接続された第1の線路6’の他端部と第2の基板13内
部に形成された第2の線路7の一端とが図1で示すよう
に、スロット孔9’を介して対峙する位置関係になるよ
うに形成することにより、第1の線路6、6’と第2の
線路7間を電磁的に結合することが可能となり、第1の
線路6’と第2の線路7間で損失の小さい信号の伝達が
行われる。
【0024】その結果、高周波素子5と高周波素子5’
とを、第1の線路6、第2の線路7および第1の線路
6’を経由して、低損失で接続することができる。
とを、第1の線路6、第2の線路7および第1の線路
6’を経由して、低損失で接続することができる。
【0025】なお、前記電磁結合の具体的構造について
説明すると、第1の線路6および第2の線路7は、各線
路の端部がそれぞれスロット孔9の中心直上位置から必
要な周波数の伝送信号の1/4波長相当の長さに突出さ
せた対峙位置に形成されることが望ましく、スロット孔
9の形状は、長辺と短辺とからなる長方形の孔であり、
そのサイズは、使用周波数や周波数の帯域幅により適宜
設定される。特に、スロット孔9の長辺は信号周波数の
1/2波長相当長さにするのが望ましく、スロット孔9
の短辺は1/5波長相当長さから1/50波長相当長さ
に設定することが望ましい。また、第1の線路6’と第
2の線路7も同様に配置される。
説明すると、第1の線路6および第2の線路7は、各線
路の端部がそれぞれスロット孔9の中心直上位置から必
要な周波数の伝送信号の1/4波長相当の長さに突出さ
せた対峙位置に形成されることが望ましく、スロット孔
9の形状は、長辺と短辺とからなる長方形の孔であり、
そのサイズは、使用周波数や周波数の帯域幅により適宜
設定される。特に、スロット孔9の長辺は信号周波数の
1/2波長相当長さにするのが望ましく、スロット孔9
の短辺は1/5波長相当長さから1/50波長相当長さ
に設定することが望ましい。また、第1の線路6’と第
2の線路7も同様に配置される。
【0026】また、第1の基板2と第2の基板13と
は、接着剤やネジ止めにより貼り合わせ固定することが
できる他、接着剤を用いずに単に重畳しても問題はな
い。
は、接着剤やネジ止めにより貼り合わせ固定することが
できる他、接着剤を用いずに単に重畳しても問題はな
い。
【0027】また、図1においてはグランド層8が第2
の基板13の表面に形成される場合について示したが、
本発明の構成によればこれに限られるものではなく、グ
ランド層8は第2の基板13の内部に形成されてもよ
く、また、この場合、第2の線路7は第2の基板13の
内部または裏面に形成される。
の基板13の表面に形成される場合について示したが、
本発明の構成によればこれに限られるものではなく、グ
ランド層8は第2の基板13の内部に形成されてもよ
く、また、この場合、第2の線路7は第2の基板13の
内部または裏面に形成される。
【0028】また、図1に示すように第1の基板2と電
磁波遮蔽性の蓋体3、3’との接合部にグランド層10
を形成し、ビアホール11を通じてグランド層8と電気
的に接続することにより、キャビティ4、4’内の電磁
波がシールドできるため高周波素子5、5’および第1
の線路6、6’に発生する電磁波が外部に漏洩および外
部の電磁界による悪影響を防止し、回路の誤作動を防止
することができるため、配線基板の信頼性を高めること
ができる。さらに信号伝送線路からの共振が他の回路等
に影響を及ぼさないようにするため、蓋体3、3’の内
面に電磁波吸収体をとりつけてもかまわない。
磁波遮蔽性の蓋体3、3’との接合部にグランド層10
を形成し、ビアホール11を通じてグランド層8と電気
的に接続することにより、キャビティ4、4’内の電磁
波がシールドできるため高周波素子5、5’および第1
の線路6、6’に発生する電磁波が外部に漏洩および外
部の電磁界による悪影響を防止し、回路の誤作動を防止
することができるため、配線基板の信頼性を高めること
ができる。さらに信号伝送線路からの共振が他の回路等
に影響を及ぼさないようにするため、蓋体3、3’の内
面に電磁波吸収体をとりつけてもかまわない。
【0029】さらに、第1の基板2のキャビティ4、
4’内の表面には、高周波素子5、5’への電源供給線
路や1GHz以下の低周波信号が伝送される低周波信号
伝送線路(図示せず)などが設けられ、さらには、他の
電子部品等が実装されていてもよく、これらは通常の多
層配線基板技術によってビアホールまたはスルーホール
を介してキャビティ4、4’外に導出され、さらに高周
波用モジュール1の外部へと導出される。
4’内の表面には、高周波素子5、5’への電源供給線
路や1GHz以下の低周波信号が伝送される低周波信号
伝送線路(図示せず)などが設けられ、さらには、他の
電子部品等が実装されていてもよく、これらは通常の多
層配線基板技術によってビアホールまたはスルーホール
を介してキャビティ4、4’外に導出され、さらに高周
波用モジュール1の外部へと導出される。
【0030】さらに、図1においてはグランド層8が第
2の基板13に形成される場合について示したが、本発
明の構成によればこれに限られるものではなく、グラン
ド層8は必ずしも第2の基板13に設けられる必要はな
い。そこで、グランド層8を第1の基板2に形成した第
2の実施態様を図2に示した。図2は、その第2の実施
態様の分解断面図である。
2の基板13に形成される場合について示したが、本発
明の構成によればこれに限られるものではなく、グラン
ド層8は必ずしも第2の基板13に設けられる必要はな
い。そこで、グランド層8を第1の基板2に形成した第
2の実施態様を図2に示した。図2は、その第2の実施
態様の分解断面図である。
【0031】図2によれば、高周波用配線基板14にお
いては、第1の基板2、蓋体3、3’、キャビティ4、
4’、高周波素子5、5’、第1の線路6、6’は高周
波用配線基板1と同様の構成であるが、図3によれば、
第1の基板2の裏面に前記第1の線路6、6’と平行に
なるようにほぼ全面にわたりグランド層8が形成され、
グランド層8内には、スロット孔9、9’が形成され、
また、マイクロストリップ線路、ストリップ線路、グラ
ンド付コプレーナ線路およびトリプレートのうちから選
ばれる1種からなる第2の線路7が誘電体材料からなる
第2の基板13の内部に形成されている。
いては、第1の基板2、蓋体3、3’、キャビティ4、
4’、高周波素子5、5’、第1の線路6、6’は高周
波用配線基板1と同様の構成であるが、図3によれば、
第1の基板2の裏面に前記第1の線路6、6’と平行に
なるようにほぼ全面にわたりグランド層8が形成され、
グランド層8内には、スロット孔9、9’が形成され、
また、マイクロストリップ線路、ストリップ線路、グラ
ンド付コプレーナ線路およびトリプレートのうちから選
ばれる1種からなる第2の線路7が誘電体材料からなる
第2の基板13の内部に形成されている。
【0032】そして、第1の線路6、6’と第2の基板
13内部に形成された第2の線路7の終端部が図1で説
明したのと同様にスロット孔9、9’を介して所定の位
置関係になるように第1の基板2と第2の基板13とを
貼り合わせることにより、第1の線路6、6’と第2の
線路7間を電磁的に結合することが可能となり、損失の
小さい信号の伝達が行われる。
13内部に形成された第2の線路7の終端部が図1で説
明したのと同様にスロット孔9、9’を介して所定の位
置関係になるように第1の基板2と第2の基板13とを
貼り合わせることにより、第1の線路6、6’と第2の
線路7間を電磁的に結合することが可能となり、損失の
小さい信号の伝達が行われる。
【0033】なお、第1の基板2と第2の基板13と
は、図2の高周波用配線基板14と同様に貼り合わせ固
定することができる。
は、図2の高周波用配線基板14と同様に貼り合わせ固
定することができる。
【0034】図2の高周波用モジュール14において
は、第2の線路7が第2の基板13内に設けられたもの
であるが、第2の線路は必ずしも第2の基板13内に設
けられる必要はない。そこで、第2の線路7を他の部材
である第2の基板13の裏面に形成した第3の実施態様
を図3に示した。図2は第2の実施態様の分解断面図で
ある。図3によれば、高周波用配線基板15において
は、第1の基板2、蓋体3、3’、キャビティ4、
4’、高周波素子5、5’、第1の線路6、6’、スロ
ット孔9, 9’およびグランド層8は高周波用配線基板
1と同様の構成であるが、図2によれば、第2の基板1
3の裏面に第2の線路7が形成されている。
は、第2の線路7が第2の基板13内に設けられたもの
であるが、第2の線路は必ずしも第2の基板13内に設
けられる必要はない。そこで、第2の線路7を他の部材
である第2の基板13の裏面に形成した第3の実施態様
を図3に示した。図2は第2の実施態様の分解断面図で
ある。図3によれば、高周波用配線基板15において
は、第1の基板2、蓋体3、3’、キャビティ4、
4’、高周波素子5、5’、第1の線路6、6’、スロ
ット孔9, 9’およびグランド層8は高周波用配線基板
1と同様の構成であるが、図2によれば、第2の基板1
3の裏面に第2の線路7が形成されている。
【0035】そして、第1の線路6の終端部と第2の基
板13裏面に形成された第2の線路7の終端部とが図1
で説明したのと同様にスロット孔9を介して所定の位置
関係になるように第1の基板2と第2の基板13との貼
り合わせることにより、第1の線路6と第2の線路7間
を電磁的に結合することが可能となり、損失の小さい信
号の伝達が行われる。
板13裏面に形成された第2の線路7の終端部とが図1
で説明したのと同様にスロット孔9を介して所定の位置
関係になるように第1の基板2と第2の基板13との貼
り合わせることにより、第1の線路6と第2の線路7間
を電磁的に結合することが可能となり、損失の小さい信
号の伝達が行われる。
【0036】なお、第1の基板2と第2の基板13と
は、図1並びに図2の高周波用モジュール1、14と同
様に貼り合わせ固定することができる。
は、図1並びに図2の高周波用モジュール1、14と同
様に貼り合わせ固定することができる。
【0037】また、図1〜3に示した第2の基板13
は、第1の基板2よりも低誘電率の材料、特に樹脂製で
あることが、電磁結合性を高める上で望ましい。また、
この第2の基板13は、ヒートシンク、ハウジングなど
を兼ね備えてもよく、もちろんこれと独立した部材であ
ってもよい。
は、第1の基板2よりも低誘電率の材料、特に樹脂製で
あることが、電磁結合性を高める上で望ましい。また、
この第2の基板13は、ヒートシンク、ハウジングなど
を兼ね備えてもよく、もちろんこれと独立した部材であ
ってもよい。
【0038】本発明においては、図1乃至図3の実施態
様において、第2の線路7は電磁気的にシールドされて
いることが望ましい。
様において、第2の線路7は電磁気的にシールドされて
いることが望ましい。
【0039】また、本発明の高周波用モジュールにおい
ては、図1〜3のモジュールでは、いずれも蓋体3、
3’、キャビティ4、4’、高周波素子5、5’、第1
の線路6、6’が同一の誘電体基板2に形成されている
が、本発明はこれに限られるものではなく、蓋体3、キ
ャビティ4、高周波素子5、第1の線路6が誘電体基板
2に、蓋体3’、キャビティ4’、高周波素子5’、第
1の線路6’が他の誘電体基板2’に形成される構造で
あってもよい。
ては、図1〜3のモジュールでは、いずれも蓋体3、
3’、キャビティ4、4’、高周波素子5、5’、第1
の線路6、6’が同一の誘電体基板2に形成されている
が、本発明はこれに限られるものではなく、蓋体3、キ
ャビティ4、高周波素子5、第1の線路6が誘電体基板
2に、蓋体3’、キャビティ4’、高周波素子5’、第
1の線路6’が他の誘電体基板2’に形成される構造で
あってもよい。
【0040】また、蓋体3、3’については、別体とし
て説明したが、蓋体3、3’は高周波素子5、5’を個
々に電磁的にシールドできる構造であればよく、例え
ば、蓋体3、3’が完全に一体化され、壁部3aによっ
て第1、第2のキャビティに分別されるもの、あるい
は、蓋体3、3’が壁部3aの開口部を蓋部3bで覆う
構造の壁部3aと蓋部3bによって構成され、壁部3a
によって第1、第2のキャビティに分別されるような一
体型の蓋体であってもよい。
て説明したが、蓋体3、3’は高周波素子5、5’を個
々に電磁的にシールドできる構造であればよく、例え
ば、蓋体3、3’が完全に一体化され、壁部3aによっ
て第1、第2のキャビティに分別されるもの、あるい
は、蓋体3、3’が壁部3aの開口部を蓋部3bで覆う
構造の壁部3aと蓋部3bによって構成され、壁部3a
によって第1、第2のキャビティに分別されるような一
体型の蓋体であってもよい。
【0041】さらに、キャビティ4、4’内において
は、1つの高周波素子以外に他の高周波素子や低周波素
子が内蔵されていてもよく、また、1つのキャビティ内
に電磁結合部が3つ以上存在していてもなんら差し支え
ない。
は、1つの高周波素子以外に他の高周波素子や低周波素
子が内蔵されていてもよく、また、1つのキャビティ内
に電磁結合部が3つ以上存在していてもなんら差し支え
ない。
【0042】なお、本発明によれば、誘電体基板の表面
に3つ以上のキャビティが設けられ、それぞれのキャビ
ティ内に高周波素子が収納される場合において、3つ以
上の高周波素子間が上記と同様な構造によって相互接続
されてもよく、また、相互接続されない独立した高周波
素子が存在していてもよい。
に3つ以上のキャビティが設けられ、それぞれのキャビ
ティ内に高周波素子が収納される場合において、3つ以
上の高周波素子間が上記と同様な構造によって相互接続
されてもよく、また、相互接続されない独立した高周波
素子が存在していてもよい。
【0043】また、本発明の高周波用モジュールにおい
ては、第2の線路7内の第1の線路6、6’との接続端
間において、整合用回路が設けられたり、線路に電子部
品等が接続、介在していてもよい。
ては、第2の線路7内の第1の線路6、6’との接続端
間において、整合用回路が設けられたり、線路に電子部
品等が接続、介在していてもよい。
【0044】さらに、本発明においては、モジュールの
末端の高周波素子に対しては、第1の線路6からスロッ
ト孔9を介して導波管等を接続することにより、直接ア
ンテナ素子等に信号を伝達することが可能である。
末端の高周波素子に対しては、第1の線路6からスロッ
ト孔9を介して導波管等を接続することにより、直接ア
ンテナ素子等に信号を伝達することが可能である。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の高周波用配
線基板の接続構造は、例えば高周波用モジュール等にお
いて高周波素子をそれぞれ内蔵する各々のキャビティ内
の第1の線路とキャビティ外に形成された第2の線路と
の電磁的な結合によって接続することにより、高周波信
号伝送線路がキャビティ形成のための壁体等を通過する
ことがないために、線路間及び高周波回路素子間を低伝
送損失で信号を伝達することが可能となり、また容易に
かつ低コストに作製することができる。しかも、高周波
素子、第1の線路が収納されるキャビティを導電性層等
により電磁的にシールドすることにより、非常に簡単な
構造で、外部からの電磁波による影響および素子や線路
間に及ぼす影響を防止することができ、高信頼性の小型
化が可能な高周波用モジュールを提供することができ
る。
線基板の接続構造は、例えば高周波用モジュール等にお
いて高周波素子をそれぞれ内蔵する各々のキャビティ内
の第1の線路とキャビティ外に形成された第2の線路と
の電磁的な結合によって接続することにより、高周波信
号伝送線路がキャビティ形成のための壁体等を通過する
ことがないために、線路間及び高周波回路素子間を低伝
送損失で信号を伝達することが可能となり、また容易に
かつ低コストに作製することができる。しかも、高周波
素子、第1の線路が収納されるキャビティを導電性層等
により電磁的にシールドすることにより、非常に簡単な
構造で、外部からの電磁波による影響および素子や線路
間に及ぼす影響を防止することができ、高信頼性の小型
化が可能な高周波用モジュールを提供することができ
る。
【図1】本発明の高周波用配線基板の接続構造の応用例
である高周波用モジュールの第1の実施態様を示す分解
断面図である。
である高周波用モジュールの第1の実施態様を示す分解
断面図である。
【図2】本発明の高周波用配線基板の接続構造の応用例
である高周波用モジュールの第2の実施態様を示す分解
断面図である。
である高周波用モジュールの第2の実施態様を示す分解
断面図である。
【図3】本発明の高周波用配線基板の接続構造の応用例
である高周波用モジュールの第3の実施態様を示す分解
断面図である。
である高周波用モジュールの第3の実施態様を示す分解
断面図である。
【図4】従来の高周波用モジュールの構造を示す概略断
面図である。
面図である。
1、14、15 高周波用モジュール 2 第1の誘電体基板 3 蓋体 4 キャビティ 5 高周波素子 6 第1の高周波伝送線路 7 第2の高周波伝送線路 8、10 グランド層 9 スロット孔 11 ビアホール 12 第2の誘電体基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森岡 滋生 滋賀県蒲生郡蒲生町川合10番地の1 京セ ラ株式会社滋賀工場内 (72)発明者 久保 貴則 鹿児島県国分市山下町1番1号 京セラ株 式会社鹿児島国分工場内
Claims (4)
- 【請求項1】第1の誘電体基板と、該第1の誘電体基板
表面に実装された高周波素子と、前記第1の誘電体基板
の表面に形成され、一方の端部が前記高周波素子と電気
的に接続された第1の高周波伝送線路とを具備する高周
波用配線基板と、 表面または内部にスロット孔が設けられたグランド層
と、内部または裏面に形成された第2の高周波伝送線路
とが形成された第2の誘電体基板とを具備してなり、 前記高周波用配線基板における第1の高周波伝送線路
と、前記第2の誘電体基板における前記第2の高周波伝
送線路とを、前記グランド層内に設けられたスロット孔
を介して電磁的に接続してなることを特徴とする高周波
用配線基板の接続構造。 - 【請求項2】第1の誘電体基板と、該第1の誘電体基板
表面に実装された高周波素子と、前記第1の誘電体基板
の表面に形成され、一方の端部が前記高周波素子と電気
的に接続された第1の高周波伝送線路と、前記第1の誘
電体基板の裏面に形成され、且つスロット孔が設けられ
たグランド層とを具備する高周波用配線基板と、 内部または裏面に第2の高周波伝送線路が形成された第
2の誘電体基板とを具備してなり、 前記高周波用配線基板における第1の高周波伝送線路
と、前記第2の誘電体基板における前記第2の高周波伝
送線路とを、前記グランド層内に設けられたスロット孔
を介して電磁的に接続してなることを特徴とする高周波
用配線基板の接続構造。 - 【請求項3】前記第1の高周波伝送線路が、マイクロス
トリップ線路、コプレーナ線路、グランド付きコプレー
ナ線路から選ばれる1種から構成される請求項1または
2記載の高周波用配線基板の接続構造。 - 【請求項4】前記第2の高周波伝送線路が、マイクロス
トリップ線路、コプレーナ線路、グランド付きコプレー
ナ線路およびトリプレート線路から選ばれる1種から構
成される請求項1または2記載の高周波用配線基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12136899A JP3704440B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 高周波用配線基板の接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12136899A JP3704440B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 高周波用配線基板の接続構造 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14937898A Division JP3556470B2 (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 高周波用モジュール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11345910A true JPH11345910A (ja) | 1999-12-14 |
JP3704440B2 JP3704440B2 (ja) | 2005-10-12 |
Family
ID=14809521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12136899A Expired - Fee Related JP3704440B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 高周波用配線基板の接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3704440B2 (ja) |
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KR101288211B1 (ko) * | 2011-09-02 | 2013-07-19 | 삼성전기주식회사 | 전자 부품 모듈의 제조 방법 |
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-
1999
- 1999-04-28 JP JP12136899A patent/JP3704440B2/ja not_active Expired - Fee Related
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