JPH11345579A - 陰極線管装置および偏向ヨ―ク - Google Patents
陰極線管装置および偏向ヨ―クInfo
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- JPH11345579A JPH11345579A JP7960099A JP7960099A JPH11345579A JP H11345579 A JPH11345579 A JP H11345579A JP 7960099 A JP7960099 A JP 7960099A JP 7960099 A JP7960099 A JP 7960099A JP H11345579 A JPH11345579 A JP H11345579A
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- deflection
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- screen
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 角錐化されたファンネルヨーク部と概ね円形
のネック部を有する陰極線管装置に対し、コンバーゼン
ス品位を悪化させること無く偏向電力をより低減した陰
極線管装置および偏向ヨークを得る。 【解決手段】 ファンネルのヨーク部12が略角錐状の
陰極線管装置において、偏向ヨーク16の少なくとも水
平偏向コイル1のネック側渡り線部22bを、巻き数増
加に伴って電子ビームeから略遠ざかる方向に巻き積も
らせず、ネック部11外面に沿って略管軸方向へ巻き積
もるように巻き回されたいわゆるべンドレス形状とし
た。
のネック部を有する陰極線管装置に対し、コンバーゼン
ス品位を悪化させること無く偏向電力をより低減した陰
極線管装置および偏向ヨークを得る。 【解決手段】 ファンネルのヨーク部12が略角錐状の
陰極線管装置において、偏向ヨーク16の少なくとも水
平偏向コイル1のネック側渡り線部22bを、巻き数増
加に伴って電子ビームeから略遠ざかる方向に巻き積も
らせず、ネック部11外面に沿って略管軸方向へ巻き積
もるように巻き回されたいわゆるべンドレス形状とし
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー受像管のな
どの陰極線管装置に係わり、特に偏向電力を有効に低減
出来る陰極線管装置に関するものである。
どの陰極線管装置に係わり、特に偏向電力を有効に低減
出来る陰極線管装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】陰極線管の一例としてカラー受像管につ
いて説明する。このカラー受像管は、内面に蛍光体スク
リーンが形成されたパネルと、このパネルに連接した漏
斗状のファンネルと、このファンネルに連接した円筒状
のネックからなる真空外囲器を有する。またネック部か
らファンネルにかけて偏向ヨークが装着されており、フ
ァンネルはネック部との連接部から偏向ヨークの装着さ
れている部分までの径小部、いわゆるヨーク部を有す
る。
いて説明する。このカラー受像管は、内面に蛍光体スク
リーンが形成されたパネルと、このパネルに連接した漏
斗状のファンネルと、このファンネルに連接した円筒状
のネックからなる真空外囲器を有する。またネック部か
らファンネルにかけて偏向ヨークが装着されており、フ
ァンネルはネック部との連接部から偏向ヨークの装着さ
れている部分までの径小部、いわゆるヨーク部を有す
る。
【0003】パネル内面に形成された蛍光体スクリーン
は、赤、緑、青にそれぞれ発光する複数の蛍光体層より
なる。またネック部には、発光色に対応した複数の電子
ビームを放出する電子銃が配置されている。さらに電子
銃と蛍光体スクリーンの間のパネル内側に、フレームに
固定された色選別機能を有するシャドウマスクが配設さ
れ、電子銃から放出された電子ビームを整形して特定の
色の蛍光体層にビームスボットを投影する。
は、赤、緑、青にそれぞれ発光する複数の蛍光体層より
なる。またネック部には、発光色に対応した複数の電子
ビームを放出する電子銃が配置されている。さらに電子
銃と蛍光体スクリーンの間のパネル内側に、フレームに
固定された色選別機能を有するシャドウマスクが配設さ
れ、電子銃から放出された電子ビームを整形して特定の
色の蛍光体層にビームスボットを投影する。
【0004】この様なカラー受像管は、電子銃を同一水
平面上を通る一列配置の3電子ビームを放出するインラ
イン型とし、この電子銃から放出される一列配置の3電
子ビームを水平および垂直方向に偏向走査する偏向ヨー
クを、水平偏向磁界を略ピンクッション形、垂直偏向磁
界を略バレル形とすることで、格別の補正手段を要する
ことなく、画面全体にわたり一列配置の3電子ビームを
集中させるセルフコンバーゼンス・インライン型カラー
陰極線管が広く実用化されている。
平面上を通る一列配置の3電子ビームを放出するインラ
イン型とし、この電子銃から放出される一列配置の3電
子ビームを水平および垂直方向に偏向走査する偏向ヨー
クを、水平偏向磁界を略ピンクッション形、垂直偏向磁
界を略バレル形とすることで、格別の補正手段を要する
ことなく、画面全体にわたり一列配置の3電子ビームを
集中させるセルフコンバーゼンス・インライン型カラー
陰極線管が広く実用化されている。
【0005】この様なカラー受像管においては、偏向ヨ
ークが大きな電力消費源であり、省電力化のためには、
陰極線管においても、消費電力の低減、すなわちこの偏
向ヨークの消費電力を低減することが重要である。一
方、陰極線管の性能を上げようとすると、偏向電力の増
大を招く。例えば、スクリーン輝度を上げるためには、
最終的に電子ビームを加速する陽極電圧を上げなければ
ならない。また高解像度化に対応するためには、偏向周
波数を上げなければならず、いずれも偏向電力が増大す
る方向である。偏向電力の低減には、陰極線管のネック
径を小さくし、偏向ヨークの装着されるヨ一ク部外径を
小さくして、偏向磁界の作用空問を小さくし、電子ビー
ムに対し偏向磁界が効率良く作用するようにする方法が
有効である。
ークが大きな電力消費源であり、省電力化のためには、
陰極線管においても、消費電力の低減、すなわちこの偏
向ヨークの消費電力を低減することが重要である。一
方、陰極線管の性能を上げようとすると、偏向電力の増
大を招く。例えば、スクリーン輝度を上げるためには、
最終的に電子ビームを加速する陽極電圧を上げなければ
ならない。また高解像度化に対応するためには、偏向周
波数を上げなければならず、いずれも偏向電力が増大す
る方向である。偏向電力の低減には、陰極線管のネック
径を小さくし、偏向ヨークの装着されるヨ一ク部外径を
小さくして、偏向磁界の作用空問を小さくし、電子ビー
ムに対し偏向磁界が効率良く作用するようにする方法が
有効である。
【0006】しかし従来の陰極線管では、電子ビームが
偏向ヨークの装着されるヨーク部内面に近接して通過す
るため、ネック径やヨーク部外径をさらに小さくする
と、図10(a)に示すように、最大偏向角をとる蛍光
体スクリーン101の対角部に向かう電子銃102から
の電子ビームeがヨーク部103の内壁に衝突し、図1
0(b)に示すように、蛍光体スクリーン101上に電
子ビームの衝突しない部分104(ネックシャドウ)が
できてしまう。
偏向ヨークの装着されるヨーク部内面に近接して通過す
るため、ネック径やヨーク部外径をさらに小さくする
と、図10(a)に示すように、最大偏向角をとる蛍光
体スクリーン101の対角部に向かう電子銃102から
の電子ビームeがヨーク部103の内壁に衝突し、図1
0(b)に示すように、蛍光体スクリーン101上に電
子ビームの衝突しない部分104(ネックシャドウ)が
できてしまう。
【0007】従って従来の陰極線管では、ネック107
径やヨ一ク部103外径を小さくして偏向電力を低減さ
せることは困難であった。この問題を解決する手段とし
て、特公昭48−34349号公報には、蛍光体スクリ
ーン上に矩形状のラスターを描く場合、偏向ヨークの装
着されるヨーク部内側における電子ビームの通過領域も
ほぼ矩形状になるとの考えから、図11に示すように、
偏向ヨークの装着されるファンネル106のヨーク部1
03をネック107側からパネル108のスクリーン1
01方向(F−F線〜B−B線)に円形から次第にほぼ
矩形状に変化する形状にしたものが示されている。この
様に偏向ヨークの装着されるヨーク部103を角錐状に
形成すると、偏向ヨークの長軸及び短軸方向の径を小さ
くできるため、偏向ヨークの水平、垂直偏向コイルを電
子ビームに近づけて効率良く偏向し、偏向電力を低減す
ることができる。
径やヨ一ク部103外径を小さくして偏向電力を低減さ
せることは困難であった。この問題を解決する手段とし
て、特公昭48−34349号公報には、蛍光体スクリ
ーン上に矩形状のラスターを描く場合、偏向ヨークの装
着されるヨーク部内側における電子ビームの通過領域も
ほぼ矩形状になるとの考えから、図11に示すように、
偏向ヨークの装着されるファンネル106のヨーク部1
03をネック107側からパネル108のスクリーン1
01方向(F−F線〜B−B線)に円形から次第にほぼ
矩形状に変化する形状にしたものが示されている。この
様に偏向ヨークの装着されるヨーク部103を角錐状に
形成すると、偏向ヨークの長軸及び短軸方向の径を小さ
くできるため、偏向ヨークの水平、垂直偏向コイルを電
子ビームに近づけて効率良く偏向し、偏向電力を低減す
ることができる。
【0008】しかし、ヨーク部を正確な矩形断面の角錐
状に形成すると、大気圧荷重によりフラットなヨーク部
の水平軸近傍および垂直軸近傍に歪みが生じるため、真
空外囲器の大気圧強度を低下させ、安全性が損なわれ
る。また現在は外光の映り込みや画像の見やすさなどが
要求されており、パネル面のフラット化が必須となって
いるが、陰極線管のパネル面をフラット化すると外囲器
強度が低下するため、ヨーク部を角錐状としたファンネ
ルを用い、安全上必要な外囲器強度を確保するには新し
い技術が必要となる。これらを解決するため出願人は、
特願平9−220345号において、パネル外面形状が
スクリーン対角有効寸法の2倍以上の平坦度をもつ陰極
線管について、ヨーク部形状と外囲器強度の関係を定義
し、またこの陰極線管に使用される偏向ヨークのコア形
状についても、管軸に垂直な一断面の形状を非円形と
し、特願平10−65737号(平成10年3月16日
出願)において最適形状を明確にした。
状に形成すると、大気圧荷重によりフラットなヨーク部
の水平軸近傍および垂直軸近傍に歪みが生じるため、真
空外囲器の大気圧強度を低下させ、安全性が損なわれ
る。また現在は外光の映り込みや画像の見やすさなどが
要求されており、パネル面のフラット化が必須となって
いるが、陰極線管のパネル面をフラット化すると外囲器
強度が低下するため、ヨーク部を角錐状としたファンネ
ルを用い、安全上必要な外囲器強度を確保するには新し
い技術が必要となる。これらを解決するため出願人は、
特願平9−220345号において、パネル外面形状が
スクリーン対角有効寸法の2倍以上の平坦度をもつ陰極
線管について、ヨーク部形状と外囲器強度の関係を定義
し、またこの陰極線管に使用される偏向ヨークのコア形
状についても、管軸に垂直な一断面の形状を非円形と
し、特願平10−65737号(平成10年3月16日
出願)において最適形状を明確にした。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図8(a)に従来のフ
ァンネルのヨーク部103に円錐状偏向ヨーク105を
装着した構造を示し、図8(b)にこの偏向ヨークで形
成される水平偏向磁界分布MF1 を示す。従来の偏向磁
界分布MF1 の偏向重心をcとする。図8(c)のよう
に、ファンネルのヨーク部201をほぼ角錐状にし、偏
向ヨーク202をその角錐形状に沿って形成すると、水
平偏向コイル203のスクリーン側端203aの管軸Z
との距離寸法D2 が、図8(a)の円錐状偏向ヨークに
おける水平偏向コイル110の寸法D1 に比べて小さ
く、より電子ビームに近付くため、図8(d)に示すよ
うに、水平偏向磁界分布MF2 の重心がスクリーン側に
移動する。
ァンネルのヨーク部103に円錐状偏向ヨーク105を
装着した構造を示し、図8(b)にこの偏向ヨークで形
成される水平偏向磁界分布MF1 を示す。従来の偏向磁
界分布MF1 の偏向重心をcとする。図8(c)のよう
に、ファンネルのヨーク部201をほぼ角錐状にし、偏
向ヨーク202をその角錐形状に沿って形成すると、水
平偏向コイル203のスクリーン側端203aの管軸Z
との距離寸法D2 が、図8(a)の円錐状偏向ヨークに
おける水平偏向コイル110の寸法D1 に比べて小さ
く、より電子ビームに近付くため、図8(d)に示すよ
うに、水平偏向磁界分布MF2 の重心がスクリーン側に
移動する。
【0010】このため、図9にインライン・セルフコン
バーゼンス・システムの不一致度をスクリーン上のラス
ター(両サイドビーム)204、205で表すと、不一
致度の1つであるトリレンマ(Tr=XH −YH +PQ
V )が正方向に増大し、コンバーゼンス品位が悪化す
る。
バーゼンス・システムの不一致度をスクリーン上のラス
ター(両サイドビーム)204、205で表すと、不一
致度の1つであるトリレンマ(Tr=XH −YH +PQ
V )が正方向に増大し、コンバーゼンス品位が悪化す
る。
【0011】これを補正する手段として、第1に水平偏
向コイル203のスクリーン側を管軸方向ネック側へ後
退させることが考えられるが、偏向感度が低下するた
め、実用的ではない。
向コイル203のスクリーン側を管軸方向ネック側へ後
退させることが考えられるが、偏向感度が低下するた
め、実用的ではない。
【0012】第2に水平偏向コイル203のネック側を
管軸方向ネック側へ伸ばす方法が考えられるが、図8
(c)に示したように従来のネック側渡り線部206が
巻き数増加に伴って電子ビームからほぼ遠ざかる半径方
向に巻き積もらされたいわゆるべンドアップ形のコイル
では、ネック側方向への反磁界の漏洩が大きいため、伸
ばす必要量が大きく、構造的に実用的にはならなかっ
た。
管軸方向ネック側へ伸ばす方法が考えられるが、図8
(c)に示したように従来のネック側渡り線部206が
巻き数増加に伴って電子ビームからほぼ遠ざかる半径方
向に巻き積もらされたいわゆるべンドアップ形のコイル
では、ネック側方向への反磁界の漏洩が大きいため、伸
ばす必要量が大きく、構造的に実用的にはならなかっ
た。
【0013】本発明は、この課題を解決するためになさ
れたものであり、角錐化されたファンネルヨーク部と概
ね円形のネック部を有する陰極線管装置に対し、コンバ
ーゼンス品位を悪化させること無く偏向電力をより低減
した陰極線管装置および偏向ヨークを提供することを目
的とする。
れたものであり、角錐化されたファンネルヨーク部と概
ね円形のネック部を有する陰極線管装置に対し、コンバ
ーゼンス品位を悪化させること無く偏向電力をより低減
した陰極線管装置および偏向ヨークを提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題を解決
するために、ファンネルのヨーク部が略角錐状の陰極線
管装置において、偏向ヨークの少なくとも水平偏向コイ
ルのネック側渡り線部を、巻き数増加に伴って電子ビー
ムから略遠ざかる方向に巻き積もらせず、ネック外面に
沿って略管軸方向へ巻き積もるように巻き回されたいわ
ゆるべンドレス形状とすることを特徴とする陰極線管装
置を用いる。
するために、ファンネルのヨーク部が略角錐状の陰極線
管装置において、偏向ヨークの少なくとも水平偏向コイ
ルのネック側渡り線部を、巻き数増加に伴って電子ビー
ムから略遠ざかる方向に巻き積もらせず、ネック外面に
沿って略管軸方向へ巻き積もるように巻き回されたいわ
ゆるべンドレス形状とすることを特徴とする陰極線管装
置を用いる。
【0015】本発明は、少なくとも蛍光体スクリーンを
内面に有するパネル部と前記スクリーンに対向して配置
される電子銃を内側に有するネック部と前記ネック部の
スクリーン側に連接されるヨーク部とからなり、前記パ
ネル部の外面形状は前記スクリーン中央に対する前記ス
クリーン対角端の管軸方向の前記ネック部側への落差を
もとに円近似するとき、前記円近似のパネル外面形状の
曲率半径が前記スクリーン対角有効寸法の2倍以上の平
坦度であり、かつ管軸に垂直な断面において管軸とヨー
ク部外面の間隔をヨーク部外径とするとき、前記ヨーク
部の管軸に垂直な任意の断面の内少なくとも1つの断面
が前記スクリーンの垂直軸方向と水平軸方向の間に最大
となるヨーク部外径を有する非円形状をなす真空外囲器
と、前記ヨーク部から前記ネック部にかけて前記真空外
囲器の外側に配置され、前記電子銃から放出される電子
ビームを水平及び垂直方向に偏向する水平及び垂直偏向
コイルと管軸に垂直な断面が非円形状の高透磁率のコア
部を少なくとも有する偏向ヨークとから少なくとも構成
される陰極線管装置において、前記偏向ヨークの水平偏
向コイルが前記管軸に沿う平行線部とこの平行線部をつ
なぎ前記管軸に垂直な方向に沿って前記スクリーン側と
前記ネック部側に配置された渡り線部とからなり、前記
ネック部側の渡り線部が前記ネック部外面に沿って前記
管軸方向に巻き積もるように巻回されていることを特徴
とする陰極線管装置を得るものである。
内面に有するパネル部と前記スクリーンに対向して配置
される電子銃を内側に有するネック部と前記ネック部の
スクリーン側に連接されるヨーク部とからなり、前記パ
ネル部の外面形状は前記スクリーン中央に対する前記ス
クリーン対角端の管軸方向の前記ネック部側への落差を
もとに円近似するとき、前記円近似のパネル外面形状の
曲率半径が前記スクリーン対角有効寸法の2倍以上の平
坦度であり、かつ管軸に垂直な断面において管軸とヨー
ク部外面の間隔をヨーク部外径とするとき、前記ヨーク
部の管軸に垂直な任意の断面の内少なくとも1つの断面
が前記スクリーンの垂直軸方向と水平軸方向の間に最大
となるヨーク部外径を有する非円形状をなす真空外囲器
と、前記ヨーク部から前記ネック部にかけて前記真空外
囲器の外側に配置され、前記電子銃から放出される電子
ビームを水平及び垂直方向に偏向する水平及び垂直偏向
コイルと管軸に垂直な断面が非円形状の高透磁率のコア
部を少なくとも有する偏向ヨークとから少なくとも構成
される陰極線管装置において、前記偏向ヨークの水平偏
向コイルが前記管軸に沿う平行線部とこの平行線部をつ
なぎ前記管軸に垂直な方向に沿って前記スクリーン側と
前記ネック部側に配置された渡り線部とからなり、前記
ネック部側の渡り線部が前記ネック部外面に沿って前記
管軸方向に巻き積もるように巻回されていることを特徴
とする陰極線管装置を得るものである。
【0016】また、本発明は、前記ネック部側の渡り線
部が前記ネック部外面に沿って単層に巻回されているこ
とを特徴とする陰極線管装置を得るものである。
部が前記ネック部外面に沿って単層に巻回されているこ
とを特徴とする陰極線管装置を得るものである。
【0017】また、本発明は、前記外囲器のヨーク部外
面および前記偏向ヨークのコア部内面の管軸に垂直な断
面形状がほぼ矩形状の非円形であり、前記偏向コイルが
前記ヨーク部と前記コア部間に配置され、前記非円形に
成形されてなることを特徴とする陰極線管装置を得るも
のである。
面および前記偏向ヨークのコア部内面の管軸に垂直な断
面形状がほぼ矩形状の非円形であり、前記偏向コイルが
前記ヨーク部と前記コア部間に配置され、前記非円形に
成形されてなることを特徴とする陰極線管装置を得るも
のである。
【0018】さらに本発明は、蛍光体スクリーンの形成
されたパネル部と偏向ヨークの装着されるほぼ角錐形状
のヨーク部と電子銃の配置されるネック部とを管軸に沿
って配置した陰極線管に装着される前記偏向ヨークであ
って、前記偏向ヨークが水平偏向磁界を発生するサドル
型水平偏向コイルと、垂直偏向磁界を発生するサドル型
垂直偏向コイルと、これらのコイルを囲むコア部とから
なり、前記水平偏向コイルは一対の平行線部とこの平行
線部をつなぐ前記蛍光体スクリーン側の渡り線部と前記
ネック部側の渡り線部とからなるループコイルで形成さ
れ、前記ネック部側の渡り線部が前記ネック部外面に沿
って前記管軸方向に巻き積もるように巻かれていること
を特徴とする偏向ヨークである。
されたパネル部と偏向ヨークの装着されるほぼ角錐形状
のヨーク部と電子銃の配置されるネック部とを管軸に沿
って配置した陰極線管に装着される前記偏向ヨークであ
って、前記偏向ヨークが水平偏向磁界を発生するサドル
型水平偏向コイルと、垂直偏向磁界を発生するサドル型
垂直偏向コイルと、これらのコイルを囲むコア部とから
なり、前記水平偏向コイルは一対の平行線部とこの平行
線部をつなぐ前記蛍光体スクリーン側の渡り線部と前記
ネック部側の渡り線部とからなるループコイルで形成さ
れ、前記ネック部側の渡り線部が前記ネック部外面に沿
って前記管軸方向に巻き積もるように巻かれていること
を特徴とする偏向ヨークである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係わる陰極
線管外囲器の外面形状は、図1および図2に示すよう
に、スクリーン中央9aに対するスクリーン対角端9d
の管軸(Z軸)方向のネック部11側への落差dをもと
に円近似してパネル7外面の平坦度を示した時、その曲
率半径がスクリーン9の対角有効寸法の2倍以上の平坦
度を有し、ファンネルのヨーク部12を角錐化した陰極
線管装置に適用され、さらに偏向ヨーク16のコア部4
内径が、スクリーン9の垂直軸方向および水平軸方向の
間に最大となる、非円形状の偏向ヨークを採用した陰極
線管装置に適用される。
線管外囲器の外面形状は、図1および図2に示すよう
に、スクリーン中央9aに対するスクリーン対角端9d
の管軸(Z軸)方向のネック部11側への落差dをもと
に円近似してパネル7外面の平坦度を示した時、その曲
率半径がスクリーン9の対角有効寸法の2倍以上の平坦
度を有し、ファンネルのヨーク部12を角錐化した陰極
線管装置に適用され、さらに偏向ヨーク16のコア部4
内径が、スクリーン9の垂直軸方向および水平軸方向の
間に最大となる、非円形状の偏向ヨークを採用した陰極
線管装置に適用される。
【0020】すなわち本発明の偏向ヨーク16を装着す
るのに最適な陰極線管外囲器は、図1に示すように、内
面に蛍光体スクリーン9の形成されたパネル部14と、
断面径小のヨーク部12をもつファンネル部13と、ヨ
ーク部12のパネル部14とは反対側のネック側端部1
7に連接され,電子銃5を内蔵するネック部11とから
なる。
るのに最適な陰極線管外囲器は、図1に示すように、内
面に蛍光体スクリーン9の形成されたパネル部14と、
断面径小のヨーク部12をもつファンネル部13と、ヨ
ーク部12のパネル部14とは反対側のネック側端部1
7に連接され,電子銃5を内蔵するネック部11とから
なる。
【0021】さらに外囲器内に蛍光体スクリーン9と対
面するシャドウマスク10が組み込まれる。
面するシャドウマスク10が組み込まれる。
【0022】図3に一例として管軸上の偏向基準位置2
0(図1参照)の管軸に垂直なヨーク部12の断面を示
す。
0(図1参照)の管軸に垂直なヨーク部12の断面を示
す。
【0023】上記断面において管軸Zからスクリーンの
水平方向の軸H、垂直方向の軸V、対角方向の軸Dでそ
れぞれ管軸からヨーク部外面までの距離(外径)をL
A、SA、DAとすると、角錐状ヨーク部12ではLA
及びSAがDAより小さくなり、結果として水平、垂直
軸近傍の偏向コイルを電子ビームに近づけて偏向電力を
低減することができる。ここで最大径となる対角軸方向
距離DAはスクリーンの対角軸方向であるが、厳密に一
致しないこともある。
水平方向の軸H、垂直方向の軸V、対角方向の軸Dでそ
れぞれ管軸からヨーク部外面までの距離(外径)をL
A、SA、DAとすると、角錐状ヨーク部12ではLA
及びSAがDAより小さくなり、結果として水平、垂直
軸近傍の偏向コイルを電子ビームに近づけて偏向電力を
低減することができる。ここで最大径となる対角軸方向
距離DAはスクリーンの対角軸方向であるが、厳密に一
致しないこともある。
【0024】上述の3軸以外の形状は、水平軸上に中心
を持ち半径Rhの円弧と垂直軸上に中心を持ち半径Rv
の円弧と対角軸上近傍に中心を持ち半径Rdの円弧でつ
ないだ形状とする。その他に種種の数式を用いて略矩形
状の断面を作ってもよい。
を持ち半径Rhの円弧と垂直軸上に中心を持ち半径Rv
の円弧と対角軸上近傍に中心を持ち半径Rdの円弧でつ
ないだ形状とする。その他に種種の数式を用いて略矩形
状の断面を作ってもよい。
【0025】以上のようにヨーク部の横断面は、矩形の
長辺L、短辺Sよりもふくらみのある略矩形形状の非円
形形状であり、一例としてたる型断面を有している。
長辺L、短辺Sよりもふくらみのある略矩形形状の非円
形形状であり、一例としてたる型断面を有している。
【0026】ヨーク部断面形状を矩形状に近づけるほ
ど、真空外囲器としての強度は劣化し、偏向電力は低減
する。そこで矩形度を表す指標として (LA+SA)/(2DA)………(1) を設定する。通常の円錐状ヨーク部であれば、LA、S
AはDAに等しいから、前記値は1である。
ど、真空外囲器としての強度は劣化し、偏向電力は低減
する。そこで矩形度を表す指標として (LA+SA)/(2DA)………(1) を設定する。通常の円錐状ヨーク部であれば、LA、S
AはDAに等しいから、前記値は1である。
【0027】ヨーク部を角錐化する場合、DAは最外電
子ビーム軌道との余白確保からほぼ一定であるが、L
A、SAは小さくなり、前記値は小さくなる。完全に角
錐化した場合は、矩形状のアスペクト比をM:N(水平
軸方向長さと垂直軸方向長さの比)とすると、 (M+N)/(2(M2 +N2 )1/2 )………(2) となる。
子ビーム軌道との余白確保からほぼ一定であるが、L
A、SAは小さくなり、前記値は小さくなる。完全に角
錐化した場合は、矩形状のアスペクト比をM:N(水平
軸方向長さと垂直軸方向長さの比)とすると、 (M+N)/(2(M2 +N2 )1/2 )………(2) となる。
【0028】前記指標はヨーク部の水平、垂直方向外径
の縮小分を合わせた形であるが、シミュレーション解析
結果では、水平方向のみを矩形化した場合でも、垂直方
向のみを矩形化した場合でもほぼ同様の偏向電力低減効
果があり、LA、SAのいずれかを重視すべき必要は無
く、前記指標で問題は無い。
の縮小分を合わせた形であるが、シミュレーション解析
結果では、水平方向のみを矩形化した場合でも、垂直方
向のみを矩形化した場合でもほぼ同様の偏向電力低減効
果があり、LA、SAのいずれかを重視すべき必要は無
く、前記指標で問題は無い。
【0029】また、管軸位置の違いによるヨーク部矩形
化の効果も解析し、結果として図1に示したように偏向
基準位置20(通常リファレンスラインと称する)から
偏向ヨーク16のスクリーン側端16aのヨーク部12
領域の矩形化が重要であることを見出した。
化の効果も解析し、結果として図1に示したように偏向
基準位置20(通常リファレンスラインと称する)から
偏向ヨーク16のスクリーン側端16aのヨーク部12
領域の矩形化が重要であることを見出した。
【0030】ここで偏向基準位置20とは、図4
(a)、(b)に示すように管軸を挟んだスクリーン対
角両端9dと管軸上のある点Oとを直線を結んだ場合
に、2直線が成す角度が陰極線管規定の最大偏向角θで
あるような管軸上位置で、偏向の中心となる位置であ
る。
(a)、(b)に示すように管軸を挟んだスクリーン対
角両端9dと管軸上のある点Oとを直線を結んだ場合
に、2直線が成す角度が陰極線管規定の最大偏向角θで
あるような管軸上位置で、偏向の中心となる位置であ
る。
【0031】図1は、偏向ヨーク16による電子ビーム
eのスクリーン対角端9dへ偏向される電子ビーム軌道
の一例を示している。この場合、偏向磁界中心が偏向基
準位置20よりネック部側端部17に近付くと、磁界が
ネック側で強まるために、電子ビームeが早く偏向され
ヨーク部12の内壁に衝突する。逆に偏向基準位置20
よりスクリーン9側であれば、電子ビームeとヨーク部
12内壁の余裕が増えることになり、その分だけ偏向ヨ
ーク16のネック側端16bを延長して更に偏向電力を
低減することができる。
eのスクリーン対角端9dへ偏向される電子ビーム軌道
の一例を示している。この場合、偏向磁界中心が偏向基
準位置20よりネック部側端部17に近付くと、磁界が
ネック側で強まるために、電子ビームeが早く偏向され
ヨーク部12の内壁に衝突する。逆に偏向基準位置20
よりスクリーン9側であれば、電子ビームeとヨーク部
12内壁の余裕が増えることになり、その分だけ偏向ヨ
ーク16のネック側端16bを延長して更に偏向電力を
低減することができる。
【0032】また、ネック径の異なる陰極線管において
も、ヨーク部形状の差は概ね偏向基準位置20までであ
り、それよりスクリーン側のヨーク部形状はほぼ同一と
なるため、解析結果は概ね同一である。
も、ヨーク部形状の差は概ね偏向基準位置20までであ
り、それよりスクリーン側のヨーク部形状はほぼ同一と
なるため、解析結果は概ね同一である。
【0033】本発明の偏向ヨーク16は図1および図2
に示したように、朝顔型の筒状の合成樹脂でなるセパレ
ータ2の両壁で固定された水平、垂直コイル1、3およ
び高透磁率の筒状コア4で組立てられ、漏洩磁界の少な
いサドル−サドル型である。セパレータ2の内面に水平
偏向コイル1が取り付けられ、セパレータ2の外面に垂
直偏向コイル3が取り付けられる。コア4はその外側を
取り囲んで固定配置され、偏向磁界に対する磁心または
帰磁路を構成している。
に示したように、朝顔型の筒状の合成樹脂でなるセパレ
ータ2の両壁で固定された水平、垂直コイル1、3およ
び高透磁率の筒状コア4で組立てられ、漏洩磁界の少な
いサドル−サドル型である。セパレータ2の内面に水平
偏向コイル1が取り付けられ、セパレータ2の外面に垂
直偏向コイル3が取り付けられる。コア4はその外側を
取り囲んで固定配置され、偏向磁界に対する磁心または
帰磁路を構成している。
【0034】図1に示したように、外囲器の管軸に沿う
外面形状はファンネル部13からネック部11にかけ
て、スクリーン側のファンネル部13で外方に凸、その
ヨーク部12で凹の略S字曲線をしており、ファンネル
部13のヨーク部12の境界18が同曲線の変曲点とな
っている。
外面形状はファンネル部13からネック部11にかけ
て、スクリーン側のファンネル部13で外方に凸、その
ヨーク部12で凹の略S字曲線をしており、ファンネル
部13のヨーク部12の境界18が同曲線の変曲点とな
っている。
【0035】偏向ヨーク16はそのパネル7側の端縁1
6aがこの変曲点18の近傍に位置するように装着さ
れ、実質上のファンネルのヨーク部12は、少なくとも
ネック部11との連接部17から偏向ヨーク端部16a
までとなる。
6aがこの変曲点18の近傍に位置するように装着さ
れ、実質上のファンネルのヨーク部12は、少なくとも
ネック部11との連接部17から偏向ヨーク端部16a
までとなる。
【0036】次に偏向電力の低減効果について説明す
る。
る。
【0037】図5(a)は、前記矩形度の指標値に対す
る偏向電力の低減度合いを示したものである。ここでは
偏向ヨークの仕様を固定し、ヨーク部が矩形化された分
だけ偏向コイル、コアを近づけて計算した。偏向電力に
ついては、水平偏向電力を用いた。図5(a)より指標
値が概ね0.86より小さくなると急激に軽減効果が現
れ、円錐状ヨーク部に対して約10〜30%の電力削減
となる。逆に0.86以上では、軽減効果は10%以下
に過ぎなくなる。
る偏向電力の低減度合いを示したものである。ここでは
偏向ヨークの仕様を固定し、ヨーク部が矩形化された分
だけ偏向コイル、コアを近づけて計算した。偏向電力に
ついては、水平偏向電力を用いた。図5(a)より指標
値が概ね0.86より小さくなると急激に軽減効果が現
れ、円錐状ヨーク部に対して約10〜30%の電力削減
となる。逆に0.86以上では、軽減効果は10%以下
に過ぎなくなる。
【0038】以上をまとめると、偏向電力の低減と真空
応力・強度の確保を両立できる方法として、偏向ヨーク
の偏向により走査される略矩形のスクリーンのアスペク
ト比をM:Nとして、偏向基準位置(リファレンスライ
ン)での、管軸に垂直な断面で垂直方向ヨーク部外径を
SA、水平軸方向ヨーク部外径をLA、最大ヨーク部外
径をDAとするとき、 (M+N)/(2(M2 + N2 ) 1/2 ) < (SA+LA) /(2DA) ≦ 0.86 ………(3) となるようにヨーク部形状を構成する。
応力・強度の確保を両立できる方法として、偏向ヨーク
の偏向により走査される略矩形のスクリーンのアスペク
ト比をM:Nとして、偏向基準位置(リファレンスライ
ン)での、管軸に垂直な断面で垂直方向ヨーク部外径を
SA、水平軸方向ヨーク部外径をLA、最大ヨーク部外
径をDAとするとき、 (M+N)/(2(M2 + N2 ) 1/2 ) < (SA+LA) /(2DA) ≦ 0.86 ………(3) となるようにヨーク部形状を構成する。
【0039】またこのとき、図3に示したように、偏向
基準位置での管軸に垂直な断面のヨーク部12外面形状
断面を、辺がややふくらみのある略矩形状とし、この矩
形形状を垂直軸上に中心を持つ半径Rvの円弧と、水平
軸上に中心をもつ半径Rhの円弧と、最大外径となる点
と管軸を結ぶ直線上に中心をもつ半径Rdの円弧で近似
したとき、RhまたはRvが900mm以下となるよう
にヨーク部形状を構成する。
基準位置での管軸に垂直な断面のヨーク部12外面形状
断面を、辺がややふくらみのある略矩形状とし、この矩
形形状を垂直軸上に中心を持つ半径Rvの円弧と、水平
軸上に中心をもつ半径Rhの円弧と、最大外径となる点
と管軸を結ぶ直線上に中心をもつ半径Rdの円弧で近似
したとき、RhまたはRvが900mm以下となるよう
にヨーク部形状を構成する。
【0040】以上のことはスクリーンのアスペクト比
4:3以外にも16:9や3:4などにも適用可能であ
る。
4:3以外にも16:9や3:4などにも適用可能であ
る。
【0041】また偏向ヨークの場合は、コイル線積も考
慮し、コアの矩形度の指標が決定される。矩形度の指標
値は、概ね0.90以下にしないと有効でないことが分
かった。図7に示すように偏向ヨークの一部を構成する
水平偏向コイル1は管軸に沿って延在する平行線部21
とこれらをつなぐ渡り線部22a、22bとからなる。
この渡り線部22a、22bは、管軸を横切る方向すな
わち管軸を回るように配置される。渡り線部22a、2
2bは、スクリーン側の渡り線部22aとネック部側の
渡り線部22bからなり、後者はネック部外面に沿って
管軸方向に巻き積もるように延在する。
慮し、コアの矩形度の指標が決定される。矩形度の指標
値は、概ね0.90以下にしないと有効でないことが分
かった。図7に示すように偏向ヨークの一部を構成する
水平偏向コイル1は管軸に沿って延在する平行線部21
とこれらをつなぐ渡り線部22a、22bとからなる。
この渡り線部22a、22bは、管軸を横切る方向すな
わち管軸を回るように配置される。渡り線部22a、2
2bは、スクリーン側の渡り線部22aとネック部側の
渡り線部22bからなり、後者はネック部外面に沿って
管軸方向に巻き積もるように延在する。
【0042】図6に偏向ヨークのコアの形状を示す。す
なちわ(a)はコア4のスクリーン側の端部4a、
(b)は同じくネック側の端部4bを示している。コア
4の内径(管軸に垂直な断面における管軸からコア内面
までの距離)は外囲器のネック部上およびその連接部で
は,ネック部およびヨーク部形状に合わせてほぼ同形の
円形状であるが、管軸に沿ってスクリーン側に近付くに
したがって管軸に垂直な断面でのコア4の最大内径DB
に対してコア長軸、短軸方向外径LB、SBが徐々に小
さくなるように変化し、管軸に垂直な断面での形状が略
矩形状(非円形状)となっている。この図の例ではスク
リーンのアスペクト比M:N(水平対垂直)は4:3で
ある。
なちわ(a)はコア4のスクリーン側の端部4a、
(b)は同じくネック側の端部4bを示している。コア
4の内径(管軸に垂直な断面における管軸からコア内面
までの距離)は外囲器のネック部上およびその連接部で
は,ネック部およびヨーク部形状に合わせてほぼ同形の
円形状であるが、管軸に沿ってスクリーン側に近付くに
したがって管軸に垂直な断面でのコア4の最大内径DB
に対してコア長軸、短軸方向外径LB、SBが徐々に小
さくなるように変化し、管軸に垂直な断面での形状が略
矩形状(非円形状)となっている。この図の例ではスク
リーンのアスペクト比M:N(水平対垂直)は4:3で
ある。
【0043】すなわち、ネック部の管軸に垂直な断面の
外形は円形であり、ヨーク部4は、ネック部との連接部
分からパネル側にかけて非円形形状を変化するから、こ
れに沿う偏向ヨークのコア4の管軸に垂直な少なくとも
1つの断面は、ネック部でほぼ円形で、ヨーク部上でア
スペクト比M:Nのスクリーンの水平軸方向および垂直
軸V方向の間に最大となるコア内径を有する非円形状を
なし、前記偏向ヨークの垂直軸方向コア内径をSB、水
平軸方向コア内径をLB、最大コア内径をDBとする
と、 (M+N)/( 2( M2 + N2 ) 1/2 ) < (SB+LB) /(2DB) ≦ 0.90 ………(4) になるように定められる。
外形は円形であり、ヨーク部4は、ネック部との連接部
分からパネル側にかけて非円形形状を変化するから、こ
れに沿う偏向ヨークのコア4の管軸に垂直な少なくとも
1つの断面は、ネック部でほぼ円形で、ヨーク部上でア
スペクト比M:Nのスクリーンの水平軸方向および垂直
軸V方向の間に最大となるコア内径を有する非円形状を
なし、前記偏向ヨークの垂直軸方向コア内径をSB、水
平軸方向コア内径をLB、最大コア内径をDBとする
と、 (M+N)/( 2( M2 + N2 ) 1/2 ) < (SB+LB) /(2DB) ≦ 0.90 ………(4) になるように定められる。
【0044】このように構成された陰極線管装置では、
図8(c)のように従来の水平偏向コイルのネック側渡
り線部206を、巻き数増加に伴って電子ビームから略
遠ざかる方向に巻き積もらせた偏向ヨークを用いると、
図8(d)のように水平偏向の磁界重心が相対的にスク
リーン側へ移動するため、図9に示すコンバーゼンスの
トリレンマ(Tr)が正方向に増大し、前記問題点を生
じる。
図8(c)のように従来の水平偏向コイルのネック側渡
り線部206を、巻き数増加に伴って電子ビームから略
遠ざかる方向に巻き積もらせた偏向ヨークを用いると、
図8(d)のように水平偏向の磁界重心が相対的にスク
リーン側へ移動するため、図9に示すコンバーゼンスの
トリレンマ(Tr)が正方向に増大し、前記問題点を生
じる。
【0045】この問題点を解決するために、図8(e)
に示す前記本発明のように水平偏向コイル1の巻線の渡
り線部22bをネック側を管軸に沿って巻き積もらせる
ベンドレス手段を用いれば、ネック側方向への逆磁界の
漏洩が減少するため、図8(f)のように偏向磁界分布
MF3 の偏向重心M0 がネック側方向へ移動し、正のト
リレンマを補正することが出来る。また、ネック側方向
への逆磁界自体が減少することで、図8(c)のように
渡り線部206を電子ビームから遠ざかる半径方向に巻
き積もらせるベンドアップ形状に比べて偏向効率が向上
し、偏向電力を低減することができる。
に示す前記本発明のように水平偏向コイル1の巻線の渡
り線部22bをネック側を管軸に沿って巻き積もらせる
ベンドレス手段を用いれば、ネック側方向への逆磁界の
漏洩が減少するため、図8(f)のように偏向磁界分布
MF3 の偏向重心M0 がネック側方向へ移動し、正のト
リレンマを補正することが出来る。また、ネック側方向
への逆磁界自体が減少することで、図8(c)のように
渡り線部206を電子ビームから遠ざかる半径方向に巻
き積もらせるベンドアップ形状に比べて偏向効率が向上
し、偏向電力を低減することができる。
【0046】なお、従来のファンネルのヨーク部が略円
錐状の受像管装置でも、水平偏向コイルのネック側渡り
線部110a(図8(a))を、ベンドレス形状とする
ことが考えられるが、ネック側方向へ逆磁界の漏洩が減
少するため、偏向感度は向上するものの、偏向重心のネ
ック側への後退により真空外囲器内面に電子ビームが衝
突し、図10(b)に示したような、いわゆるネックシ
ャドウ104が発生してしまうため、結果的にコイル全
体をスクリーン側へ移動せざるをえず、特にネック側渡
り線部110aをべンドレス形状とする利点は無かっ
た。
錐状の受像管装置でも、水平偏向コイルのネック側渡り
線部110a(図8(a))を、ベンドレス形状とする
ことが考えられるが、ネック側方向へ逆磁界の漏洩が減
少するため、偏向感度は向上するものの、偏向重心のネ
ック側への後退により真空外囲器内面に電子ビームが衝
突し、図10(b)に示したような、いわゆるネックシ
ャドウ104が発生してしまうため、結果的にコイル全
体をスクリーン側へ移動せざるをえず、特にネック側渡
り線部110aをべンドレス形状とする利点は無かっ
た。
【0047】本発明は、ファンネルのヨーク部を略角錐
化した真空外囲器と、非円形状の偏向ヨークのコアを具
備した陰極線管装置において、少なくとも水平偏向コイ
ルのネック側渡り線部を、べンドレス形状とすること
で、初めて従来達成不可能だった偏向感度とコンバーゼ
ンスの両立を達成することが出来るものである。
化した真空外囲器と、非円形状の偏向ヨークのコアを具
備した陰極線管装置において、少なくとも水平偏向コイ
ルのネック側渡り線部を、べンドレス形状とすること
で、初めて従来達成不可能だった偏向感度とコンバーゼ
ンスの両立を達成することが出来るものである。
【0048】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1および図2は本発明の実施例による陰
極線管装置の偏向ヨークなどの配置を示したものであ
る。
て説明する。図1および図2は本発明の実施例による陰
極線管装置の偏向ヨークなどの配置を示したものであ
る。
【0049】内面に蛍光体スクリーン9が形成されたパ
ネル7と、このパネル7に連接する漏斗状のファンネル
部13と、このファンネルに連接する円筒状のネック部
11とからなるからなる真空外囲器15を有する。また
ネック部11からファンネル部13にかけて非円形状の
コア4を有する偏向ヨーク16が装着されており、ファ
ンネルは、ネック部11との連接部17から偏向ヨーク
16の装着される位置16aまでの径小部、いわゆるヨ
ーク部12を有する。このヨーク部12もやはり非円形
状に形成されている。パネル7内面に形成された蛍光体
スクリーン9は、赤、緑、青にそれぞれ発光する複数の
蛍光体層よりなり、またネック部11には、発光色に対
応した複数の電子ビームを放出する電子銃5が配置され
ている。さらに電子銃5と蛍光体スクリーン9との間の
パネル7の内側に、フレーム8に固定された色選別機能
を有するシャドウマスク10が配設され、電子銃5から
放出された電子ビームeを整形し、特定の色の蛍光体層
にビームスポットを投影する。
ネル7と、このパネル7に連接する漏斗状のファンネル
部13と、このファンネルに連接する円筒状のネック部
11とからなるからなる真空外囲器15を有する。また
ネック部11からファンネル部13にかけて非円形状の
コア4を有する偏向ヨーク16が装着されており、ファ
ンネルは、ネック部11との連接部17から偏向ヨーク
16の装着される位置16aまでの径小部、いわゆるヨ
ーク部12を有する。このヨーク部12もやはり非円形
状に形成されている。パネル7内面に形成された蛍光体
スクリーン9は、赤、緑、青にそれぞれ発光する複数の
蛍光体層よりなり、またネック部11には、発光色に対
応した複数の電子ビームを放出する電子銃5が配置され
ている。さらに電子銃5と蛍光体スクリーン9との間の
パネル7の内側に、フレーム8に固定された色選別機能
を有するシャドウマスク10が配設され、電子銃5から
放出された電子ビームeを整形し、特定の色の蛍光体層
にビームスポットを投影する。
【0050】このカラー陰極線管において、電子銃5
は、従来と同じく一列配置の3電子ビームを放出するイ
ンライン型とし、この電子銃から放出される一列配置の
3電子ビームを、非円形状のコアを有する偏向ヨーク1
6の発生するピンクッション形の水平偏向磁界およびバ
レル形の垂直偏向磁界により偏向することで、格別の補
正手段を要することなく、画面全体にわたり集中させ
る。
は、従来と同じく一列配置の3電子ビームを放出するイ
ンライン型とし、この電子銃から放出される一列配置の
3電子ビームを、非円形状のコアを有する偏向ヨーク1
6の発生するピンクッション形の水平偏向磁界およびバ
レル形の垂直偏向磁界により偏向することで、格別の補
正手段を要することなく、画面全体にわたり集中させ
る。
【0051】特にこの陰極線管においては、上記偏向ヨ
ーク16が装着されるヨーク部12が略角錐状に構成さ
れている。ここに、偏向ヨーク16は、漏洩磁界の少な
いサドル−サドル型であり、筒状の合成樹脂のセパレー
タ2で垂直偏向コイル3、水平偏向コイル1およびコア
4を保持固定している。
ーク16が装着されるヨーク部12が略角錐状に構成さ
れている。ここに、偏向ヨーク16は、漏洩磁界の少な
いサドル−サドル型であり、筒状の合成樹脂のセパレー
タ2で垂直偏向コイル3、水平偏向コイル1およびコア
4を保持固定している。
【0052】図7に示したように、水平偏向コイル1は
水平軸方向に集中して巻き重ねられた管軸方向に延在す
る平行線部21とこの平行線部21をつなぐスクリーン
側の渡り線部22aとネック部側の渡り線部22bとか
らなるループ状に形成されている。このループが一対と
なり、30〜40巻かれ、外囲器の垂直軸方向にピンク
ッション磁界を形成するように配置される。ネック部側
の渡り線部22bは、ネック部外面に沿って巻き積もる
ように、管軸を横切る方向、すなわち管軸を回るように
巻き回され、従来のコイルのように曲げられない形状
(ベンドレス形状)となっている。
水平軸方向に集中して巻き重ねられた管軸方向に延在す
る平行線部21とこの平行線部21をつなぐスクリーン
側の渡り線部22aとネック部側の渡り線部22bとか
らなるループ状に形成されている。このループが一対と
なり、30〜40巻かれ、外囲器の垂直軸方向にピンク
ッション磁界を形成するように配置される。ネック部側
の渡り線部22bは、ネック部外面に沿って巻き積もる
ように、管軸を横切る方向、すなわち管軸を回るように
巻き回され、従来のコイルのように曲げられない形状
(ベンドレス形状)となっている。
【0053】また外囲器の管軸に沿う外面形状は、図1
に示したようにファンネル部13からネック部11にか
けてファンネル部13の径大部6で外方に凸、ヨーク部
12で凹の略S字曲線をしており、ファンネル部13の
径大部6とヨーク部12の境界18は同曲線の略変曲点
である。
に示したようにファンネル部13からネック部11にか
けてファンネル部13の径大部6で外方に凸、ヨーク部
12で凹の略S字曲線をしており、ファンネル部13の
径大部6とヨーク部12の境界18は同曲線の略変曲点
である。
【0054】以下、偏向電力の低減効果について説明す
る。図5(b)に外囲器のヨーク部外径の管軸に沿った
変位を示す。ネック部との連接部ではほぼ円形状であ
る。垂直軸方向ヨーク部外径をSA、水平軸方向ヨーク
部外径をLA、対角軸方向ヨーク部外径をDAとする
時、 SA/DA=LA/DA=1.0 である。
る。図5(b)に外囲器のヨーク部外径の管軸に沿った
変位を示す。ネック部との連接部ではほぼ円形状であ
る。垂直軸方向ヨーク部外径をSA、水平軸方向ヨーク
部外径をLA、対角軸方向ヨーク部外径をDAとする
時、 SA/DA=LA/DA=1.0 である。
【0055】スクリーン側に近づくに従って対角軸方向
外径DAに対して長軸、短軸方向外径LA、SAが徐々
に小さくなるように変化し、管軸に垂直な断面での形状
が略矩形状(非円形状)となる。矩形度の指標値は、概
ね0.86に形成されている。
外径DAに対して長軸、短軸方向外径LA、SAが徐々
に小さくなるように変化し、管軸に垂直な断面での形状
が略矩形状(非円形状)となる。矩形度の指標値は、概
ね0.86に形成されている。
【0056】さらに偏向ヨークの場合は、コイル線積も
考慮し、コアの矩形度の指標が決定される。このように
して矩形度の指標値は、概ね0.88に設定されてい
る。
考慮し、コアの矩形度の指標が決定される。このように
して矩形度の指標値は、概ね0.88に設定されてい
る。
【0057】図6に本発明の実施例のコア部の形状を示
す。コア4は、ネック部との連接部では図6(b)のよ
うにファンネルのヨーク部の形状に合わせてほぼ同形の
円形状とする。コア4のネック端の垂直軸方向コア内径
をSBN、水平軸方向コア内径をLBN、対角軸方向コア内
径をDBNとする時、 SBN/DBNk =LBN/DBN=1.0 である。
す。コア4は、ネック部との連接部では図6(b)のよ
うにファンネルのヨーク部の形状に合わせてほぼ同形の
円形状とする。コア4のネック端の垂直軸方向コア内径
をSBN、水平軸方向コア内径をLBN、対角軸方向コア内
径をDBNとする時、 SBN/DBNk =LBN/DBN=1.0 である。
【0058】コア4は、スクリーン側に近づくに従っ
て、図6(a)に示したように対角軸方向内径DBに対
して長軸、短軸方向内径LB,SBが徐々に小さくなる
ように変化し、管軸に垂直な断面での形状が略矩形状
(非円形状)となっている。なお本実施例では、スクリ
ーンのアスペク卜比M:N=4:3としている。
て、図6(a)に示したように対角軸方向内径DBに対
して長軸、短軸方向内径LB,SBが徐々に小さくなる
ように変化し、管軸に垂直な断面での形状が略矩形状
(非円形状)となっている。なお本実施例では、スクリ
ーンのアスペク卜比M:N=4:3としている。
【0059】さらにコア4のスクリーン側開口部におい
て、DB=48.2mm.LB=44.7mm、SB=
39.8mmであり、 (LB+SB)/(2DB)=O.88 としている。偏向電力は、円錐状のヨーク部を持つ陰極
線管に対して約18%ほど低減することができた。
て、DB=48.2mm.LB=44.7mm、SB=
39.8mmであり、 (LB+SB)/(2DB)=O.88 としている。偏向電力は、円錐状のヨーク部を持つ陰極
線管に対して約18%ほど低減することができた。
【0060】しかし、ここでコア4のスクリーン側内径
の一断面におけるLB:SB(長軸方向距離と短軸方向
の距離の比)がスクリーンのアスペクト比M:N(スク
リーンの長軸方向距離と短軸方向の距離の比)にほぼ等
しく4:3となるため、図8(c)に示すように偏向ヨ
ークのスクリーン側では、円錐形の偏向ヨーク(図8
(a))に比べ、水平偏向磁界が垂直偏向磁界より電子
ビームに近づき、コンバーゼンス品位の指標であるトリ
レンマが正に強くなり、コンバーゼンスが悪化するの
で、これを補正するために、図8(e)に示すように水
平偏向コイル1のネック部側の渡り線部22bを巻き数
増加に伴って、電子ビームから略遠ざかる方向に巻き積
もらせず、ネック部外面に沿って略管軸方向へ巻き積も
るように巻き回したいわゆるべンドレス形状とした。
の一断面におけるLB:SB(長軸方向距離と短軸方向
の距離の比)がスクリーンのアスペクト比M:N(スク
リーンの長軸方向距離と短軸方向の距離の比)にほぼ等
しく4:3となるため、図8(c)に示すように偏向ヨ
ークのスクリーン側では、円錐形の偏向ヨーク(図8
(a))に比べ、水平偏向磁界が垂直偏向磁界より電子
ビームに近づき、コンバーゼンス品位の指標であるトリ
レンマが正に強くなり、コンバーゼンスが悪化するの
で、これを補正するために、図8(e)に示すように水
平偏向コイル1のネック部側の渡り線部22bを巻き数
増加に伴って、電子ビームから略遠ざかる方向に巻き積
もらせず、ネック部外面に沿って略管軸方向へ巻き積も
るように巻き回したいわゆるべンドレス形状とした。
【0061】これによりネック部側方向への逆磁界の漏
洩を減少させることで、図8(f)のように、水平偏向
磁界MF3 の重心M0 がネック部側へ移動し、トリレン
マは負の方向に変化し、良好なコンバーゼンス品位を確
保することが出来た。
洩を減少させることで、図8(f)のように、水平偏向
磁界MF3 の重心M0 がネック部側へ移動し、トリレン
マは負の方向に変化し、良好なコンバーゼンス品位を確
保することが出来た。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による構成
によって、コンバーゼンス品位を悪化させること無く偏
向電力を有効に低減して、高周波偏向の要求を満たす陰
極線管装置および偏向ヨークとすることができる。
によって、コンバーゼンス品位を悪化させること無く偏
向電力を有効に低減して、高周波偏向の要求を満たす陰
極線管装置および偏向ヨークとすることができる。
【図1】本発明の一実施の形態を示す一部断面略図。
【図2】本発明の一実施の形態おけるとくに偏向ヨーク
形状を示す一部断面図。
形状を示す一部断面図。
【図3】本発明の一実施の形態におけるファンネルのヨ
ーク部の管軸に垂直に切った断面図。
ーク部の管軸に垂直に切った断面図。
【図4】本発明の一実施の形態における偏向中心を説明
するもので、(a)は縦断面図、(b)は平面図。
するもので、(a)は縦断面図、(b)は平面図。
【図5】(a)はヨーク部形状に対する偏向電力の関係
を示す特性図、(b)はヨーク部の形状を示す曲線図。
を示す特性図、(b)はヨーク部の形状を示す曲線図。
【図6】(a)、(b)は偏向ヨークのコア部の断面
図。
図。
【図7】本発明の一実施の形態の偏向ヨークの水平偏向
コイルを示す斜視図。
コイルを示す斜視図。
【図8】(a)乃至(f)は従来装置と本発明の構造お
よび特性を比較して示す図。
よび特性を比較して示す図。
【図9】ミスコンバーゼンスのトリレンマ(Tr)を示
す図。
す図。
【図10】従来の陰極線管装置の外囲器を説明するもの
で、(a)は断面図、(b)は平面図。
で、(a)は断面図、(b)は平面図。
【図11】従来の陰極線管装置の外囲器を説明するもの
で、(a)は側面図、(b)乃至(f)は(a)をB−
B線乃至F−F線に沿って切断した断面図。
で、(a)は側面図、(b)乃至(f)は(a)をB−
B線乃至F−F線に沿って切断した断面図。
1:水平偏向コイル 2:セパレータ 3:垂直偏向コイル 4:コア部 5:電子銃 9:蛍光体スクリーン 11:ネック部 12:ヨーク部 14:パネル部 15:真空外囲器 16:偏向ヨーク 21:平行線部 22a:スクリーン側渡り線部 22b:ネック部側渡り線部
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも蛍光体スクリーンを内面に有
するパネル部と前記スクリーンに対向して配置される電
子銃を内側に有するネック部と前記ネック部のスクリー
ン側に連接されるヨーク部とからなり、前記パネル部の
外面形状は前記スクリーン中央に対する前記スクリーン
対角端の管軸方向の前記ネック部側への落差をもとに円
近似するとき、前記円近似のパネル外面形状の曲率半径
が前記スクリーン対角有効寸法の2倍以上の平坦度であ
り、かつ管軸に垂直な断面において管軸とヨーク部外面
の間隔をヨーク部外径とするとき、前記ヨーク部の管軸
に垂直な任意の断面の内少なくとも1つの断面が前記ス
クリーンの垂直軸方向と水平軸方向の間に最大となるヨ
ーク部外径を有する非円形状をなす真空外囲器と、前記
ヨーク部から前記ネック部にかけて前記真空外囲器の外
側に配置され、前記電子銃から放出される電子ビームを
水平および垂直方向に偏向する水平および垂直偏向コイ
ルと管軸に垂直な断面において内面が非円形状の高透磁
率のコア部を少なくとも有する偏向ヨークとから少なく
とも構成される陰極線管装置において、 前記偏向ヨークの水平偏向コイルが前記管軸に沿う平行
線部とこの平行線部をつなぎ前記管軸方向を横切る方向
に沿って前記スクリーン側と前記ネック部側に配置され
た渡り線部とからなり、前記ネック部側の渡り線部が前
記ネック部外面に沿って前記管軸方向に巻き積もるよう
に巻かれていることを特徴とする陰極線管装置。 - 【請求項2】 前記ネック部側の渡り線部が前記ネック
部外面に沿って単層に巻回されていることを特徴とする
請求項1記載の陰極線管装置。 - 【請求項3】 前記外囲器のヨーク部外面および前記偏
向ヨークのコア部内面の管軸に垂直な断面形状がほぼ矩
形状の非円形であり、前記偏向コイルが前記ヨーク部と
前記コア部間に配置され、非円形に成形されてなること
を特徴とする請求項1記載の陰極線管装置。 - 【請求項4】 蛍光体スクリーンの形成されたパネル部
と偏向ヨークの装着されるほぼ角錐形状のヨーク部と電
子銃の配置されるネック部とが管軸に沿って配置された
陰極線管に装着される前記偏向ヨークであって、前記偏
向ヨークが水平偏向磁界を発生するサドル型水平偏向コ
イルと、垂直偏向磁界を発生するサドル型垂直偏向コイ
ルと、これらのコイルを囲むコア部とからなり、前記水
平偏向コイルは一対の平行線部とこの平行線部をつなぐ
前記蛍光体スクリーン側の渡り線部と前記ネック部側の
渡り線部とからなるループコイルで形成され、前記ネッ
ク部側の渡り線部が前記ネック部外面に沿って前記管軸
方向に巻き積もるように巻かれれていることを特徴とす
る偏向ヨーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7960099A JPH11345579A (ja) | 1998-03-31 | 1999-03-24 | 陰極線管装置および偏向ヨ―ク |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8624098 | 1998-03-31 | ||
JP10-86240 | 1998-03-31 | ||
JP7960099A JPH11345579A (ja) | 1998-03-31 | 1999-03-24 | 陰極線管装置および偏向ヨ―ク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11345579A true JPH11345579A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=26420618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7960099A Pending JPH11345579A (ja) | 1998-03-31 | 1999-03-24 | 陰極線管装置および偏向ヨ―ク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11345579A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100405211B1 (ko) * | 2001-06-27 | 2003-11-12 | 삼성전기주식회사 | 편향요크 장치 |
WO2002045117A3 (en) * | 2000-11-29 | 2004-02-19 | Koninkl Philips Electronics Nv | Picture display device with reduced deflection power |
KR100439638B1 (ko) * | 2001-08-27 | 2004-07-12 | 가부시끼가이샤 도시바 | 편향 요크 장치 |
KR100468135B1 (ko) * | 2000-07-21 | 2005-01-26 | 가부시끼가이샤 도시바 | 편향요크 및 이것을 구비한 음극선관장치 |
-
1999
- 1999-03-24 JP JP7960099A patent/JPH11345579A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100468135B1 (ko) * | 2000-07-21 | 2005-01-26 | 가부시끼가이샤 도시바 | 편향요크 및 이것을 구비한 음극선관장치 |
WO2002045117A3 (en) * | 2000-11-29 | 2004-02-19 | Koninkl Philips Electronics Nv | Picture display device with reduced deflection power |
KR100405211B1 (ko) * | 2001-06-27 | 2003-11-12 | 삼성전기주식회사 | 편향요크 장치 |
KR100439638B1 (ko) * | 2001-08-27 | 2004-07-12 | 가부시끼가이샤 도시바 | 편향 요크 장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060309 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20060407 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20081028 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090317 |