JPH11342621A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JPH11342621A JPH11342621A JP15038898A JP15038898A JPH11342621A JP H11342621 A JPH11342621 A JP H11342621A JP 15038898 A JP15038898 A JP 15038898A JP 15038898 A JP15038898 A JP 15038898A JP H11342621 A JPH11342621 A JP H11342621A
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- wiping roller
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Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクジェット記録ヘッドの吐出口配列方向
に関して均一な条件での拭き動作が可能で、しかもその
ための駆動力も少なくて済むワイピング機構を提供す
る。 【解決手段】 記録ヘッド1の吐出口を配設したフェイ
ス面1fの拭き動作を行う拭きローラ3の長さlを、記
録ヘッドの吐出口配列の長さLよりも小とすると共に、
吐出配列方向と平行に延在する両端固定のリードスクリ
ュ4に係合させる。そして、クリーナローラ5を介して
伝達されるモータ6の駆動力によって拭きローラ3が回
転することによりフェイス面1の拭き動作が行われ、ま
たこの回転とリードスクリュ4の溝との相互作用によっ
て拭きローラ3はリードスクリュ4に沿って移動して、
長さLの範囲に配設される吐出口の全てについての拭き
動作が行われる。これにより、拭きローラ3がフェイス
面1に当接する圧力を容易に均一化でき、またその駆動
力を小とできる。
に関して均一な条件での拭き動作が可能で、しかもその
ための駆動力も少なくて済むワイピング機構を提供す
る。 【解決手段】 記録ヘッド1の吐出口を配設したフェイ
ス面1fの拭き動作を行う拭きローラ3の長さlを、記
録ヘッドの吐出口配列の長さLよりも小とすると共に、
吐出配列方向と平行に延在する両端固定のリードスクリ
ュ4に係合させる。そして、クリーナローラ5を介して
伝達されるモータ6の駆動力によって拭きローラ3が回
転することによりフェイス面1の拭き動作が行われ、ま
たこの回転とリードスクリュ4の溝との相互作用によっ
て拭きローラ3はリードスクリュ4に沿って移動して、
長さLの範囲に配設される吐出口の全てについての拭き
動作が行われる。これにより、拭きローラ3がフェイス
面1に当接する圧力を容易に均一化でき、またその駆動
力を小とできる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関し、詳しくは、搬送される被記録媒体の幅に対
応してインク吐出口を配列した、いわゆるフルマルチタ
イプの記録ヘッドにおける吐出回復のための機構に関す
るものである。
装置に関し、詳しくは、搬送される被記録媒体の幅に対
応してインク吐出口を配列した、いわゆるフルマルチタ
イプの記録ヘッドにおける吐出回復のための機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式の記録ヘッドに対す
る吐出回復処理の一つとして、記録ヘッドのインク吐出
口が配された面(以下、「フェイス面」ともいう)を所
定の部材で拭き動作(ワイピング)を行うことが知られ
ている。この拭き動作により、フェイス面に付着した水
滴やインク滴を除去し、これらがインク吐出口の近傍に
あって吐出方向を偏向させる等の悪影響を防止すること
ができる。この種の拭き動作をフルマルチタイプの記録
ヘッドに対して行う場合、ゴム等の材料よりなるブレー
ドと記録ヘッドとを相対的に移動させることにより、ブ
レードによるフェイス面の拭き動作を行う機構や、ロー
ラ状の拭き部材をフェイス面に押し当てながら回転させ
る機構、あるいはこれら機構を併用するものが一般的で
ある。特に、後者の機構は、フェイス面上で増粘したイ
ンクを除去するのに適したものである。
る吐出回復処理の一つとして、記録ヘッドのインク吐出
口が配された面(以下、「フェイス面」ともいう)を所
定の部材で拭き動作(ワイピング)を行うことが知られ
ている。この拭き動作により、フェイス面に付着した水
滴やインク滴を除去し、これらがインク吐出口の近傍に
あって吐出方向を偏向させる等の悪影響を防止すること
ができる。この種の拭き動作をフルマルチタイプの記録
ヘッドに対して行う場合、ゴム等の材料よりなるブレー
ドと記録ヘッドとを相対的に移動させることにより、ブ
レードによるフェイス面の拭き動作を行う機構や、ロー
ラ状の拭き部材をフェイス面に押し当てながら回転させ
る機構、あるいはこれら機構を併用するものが一般的で
ある。特に、後者の機構は、フェイス面上で増粘したイ
ンクを除去するのに適したものである。
【0003】図4は、後者の拭き動作のための機構の一
例を示す模式的斜視図である。同図において、フルマル
チタイプの記録ヘッド1は、拭き動作を行う際、図中下
方へ移動してキャップケース2内に設けられた拭きロー
ラ3とそのフェイス面が当接し、これとともに拭きロー
ラ3がモータ6の駆動力によって回転することにより拭
き動作が行われる。なお、このような拭き動作を行う際
には、記録ヘッド1から拭きローラ3に対して所定量の
インク吐出を行い、これによって拭きローラ3等を予め
濡らした状態としフェイス面上の増粘インクの除去性を
向上させるようにすることもある。
例を示す模式的斜視図である。同図において、フルマル
チタイプの記録ヘッド1は、拭き動作を行う際、図中下
方へ移動してキャップケース2内に設けられた拭きロー
ラ3とそのフェイス面が当接し、これとともに拭きロー
ラ3がモータ6の駆動力によって回転することにより拭
き動作が行われる。なお、このような拭き動作を行う際
には、記録ヘッド1から拭きローラ3に対して所定量の
インク吐出を行い、これによって拭きローラ3等を予め
濡らした状態としフェイス面上の増粘インクの除去性を
向上させるようにすることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の拭き機構には以下に示すようないくつかの問題
を生じることがある。
た従来の拭き機構には以下に示すようないくつかの問題
を生じることがある。
【0005】(1)ブレードを用いる機構や拭きローラ
を用いる機構のいずれの場合にも、ブレードや拭きロー
ラ上にインクが残り、これが乾燥して固化した状態で次
の拭き動作を行うことがあり、これによってフェイス面
の吐出口やその近傍を傷めることがある。
を用いる機構のいずれの場合にも、ブレードや拭きロー
ラ上にインクが残り、これが乾燥して固化した状態で次
の拭き動作を行うことがあり、これによってフェイス面
の吐出口やその近傍を傷めることがある。
【0006】(2)また、ブレードや拭きローラを用い
たいずれの機構にあっても、吐出口列全体にわたるブレ
ードやローラを用い、この吐出口列全体に対応して一度
に拭き動作を行うため、ローラ等拭き部材の圧力分布が
均一でなく、吐出口の位置により拭き条件が異なること
がある。特に、吐出口配列の中央部では拭き部材の剛性
によってはその当接圧力の低下により充分な拭き動作を
行えない場合もある。
たいずれの機構にあっても、吐出口列全体にわたるブレ
ードやローラを用い、この吐出口列全体に対応して一度
に拭き動作を行うため、ローラ等拭き部材の圧力分布が
均一でなく、吐出口の位置により拭き条件が異なること
がある。特に、吐出口配列の中央部では拭き部材の剛性
によってはその当接圧力の低下により充分な拭き動作を
行えない場合もある。
【0007】(3)さらに、上述のように吐出口全体に
対応した一度の拭き動作のため、この拭き動作のための
駆動力が比較的大となり、これによって装置の大型化や
消費電力の増大をもたらすこともある。
対応した一度の拭き動作のため、この拭き動作のための
駆動力が比較的大となり、これによって装置の大型化や
消費電力の増大をもたらすこともある。
【0008】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、記
録ヘッドの吐出口配列に関して均一な条件で拭き動作を
行うことができ、しかも、その動作のための駆動力も少
なくて済み、さらにはフェイス面を傷めることのない拭
き動作が可能なインクジェット記録装置を提供すること
にある。
めになされたものであり、その目的とするところは、記
録ヘッドの吐出口配列に関して均一な条件で拭き動作を
行うことができ、しかも、その動作のための駆動力も少
なくて済み、さらにはフェイス面を傷めることのない拭
き動作が可能なインクジェット記録装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
複数のインク吐出口を配設した記録ヘッドを用い、該記
録ヘッドから被記録媒体にインクと吐出して記録を行う
インクジェット記録装置において、記録ヘッドの複数の
インク吐出口が配列する範囲の長さより短い長さを有し
た拭きローラを有し、該拭きローラを回転させることに
より記録ヘッドの複数のインク吐出口が配設された面の
拭き動作を行うとともに、当該拭きローラを当該複数の
インク吐出口の配列方向に移動させるワイピング手段
と、該ワイピング手段の拭きローラと記録ヘッドとを相
対的に移動させることにより当該拭きローラと当該複数
のインク吐出口が配設された面とを当接させる移動手段
と、を具えたことを特徴とする。
複数のインク吐出口を配設した記録ヘッドを用い、該記
録ヘッドから被記録媒体にインクと吐出して記録を行う
インクジェット記録装置において、記録ヘッドの複数の
インク吐出口が配列する範囲の長さより短い長さを有し
た拭きローラを有し、該拭きローラを回転させることに
より記録ヘッドの複数のインク吐出口が配設された面の
拭き動作を行うとともに、当該拭きローラを当該複数の
インク吐出口の配列方向に移動させるワイピング手段
と、該ワイピング手段の拭きローラと記録ヘッドとを相
対的に移動させることにより当該拭きローラと当該複数
のインク吐出口が配設された面とを当接させる移動手段
と、を具えたことを特徴とする。
【0010】好ましくは、前記ワイピング手段は、前記
拭きローラの回転のための駆動力を当該拭きローラに当
接して回転するクリーナローラを介して伝達することを
特徴とする。
拭きローラの回転のための駆動力を当該拭きローラに当
接して回転するクリーナローラを介して伝達することを
特徴とする。
【0011】以上の構成によれば、拭きローラの長さが
インク吐出口の配列長さに較べて小さいため、吐出口配
列面に当接させて拭き動作を行うときの圧力を均一にす
ることが容易となり、このローラを吐出口配列に沿っ
て、移動させるときの拭き動作の条件を一定なものとす
ることができる。また、拭きローラ全体でのこの圧接力
を小さくでき拭きローラを回転させるための駆動力を比
較的小さなものとすることができる。さらに、拭きロー
ラの回転のための駆動力をクリーナローラを介して伝達
する場合には、この伝達動作に伴なって拭きローラに付
着したインク滴等をクリーナローラによって除去するこ
とが可能となる。
インク吐出口の配列長さに較べて小さいため、吐出口配
列面に当接させて拭き動作を行うときの圧力を均一にす
ることが容易となり、このローラを吐出口配列に沿っ
て、移動させるときの拭き動作の条件を一定なものとす
ることができる。また、拭きローラ全体でのこの圧接力
を小さくでき拭きローラを回転させるための駆動力を比
較的小さなものとすることができる。さらに、拭きロー
ラの回転のための駆動力をクリーナローラを介して伝達
する場合には、この伝達動作に伴なって拭きローラに付
着したインク滴等をクリーナローラによって除去するこ
とが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
施形態を詳細に説明する。
【0013】(第1の実施形態)図1は、本発明の一実
施形態に係るインクジェットプリンタにおける記録ヘッ
ドと吐出回復機構との関係を示す模式的斜視図である。
施形態に係るインクジェットプリンタにおける記録ヘッ
ドと吐出回復機構との関係を示す模式的斜視図である。
【0014】図において、記録ヘッド1は、いわゆるフ
ルマルチタイプのヘッドであり、記録のために搬送され
る記録用紙Pの記録幅に対応した範囲にインク吐出口
(不図示)を配列したものである。本実施形態の記録ヘ
ッドは、各インク吐出口に対応した液路に設けられた電
気熱変換素子が発生する熱エネルギーを利用してインク
に気泡を生じさせ、その圧力によってインクを吐出する
ものである。記録ヘッド1は、その吐出口が設けられた
面(以下、「フェイス面」ともいう)を被記録媒体とし
ての用紙Pに対向させ、これにより、各吐出口から吐出
したインクを用紙P上に付着させてドットを形成するこ
とができる。用紙Pは、不図示の搬送機構により、上述
の記録ヘッドからのインク吐出に同期して、記録ヘッド
におけるインク吐出口の配列方向と直交する方向に搬送
される。なお、この記録用紙の搬送のための機構は公知
のものを用いることができ、そのためその図示および説
明は省略する。
ルマルチタイプのヘッドであり、記録のために搬送され
る記録用紙Pの記録幅に対応した範囲にインク吐出口
(不図示)を配列したものである。本実施形態の記録ヘ
ッドは、各インク吐出口に対応した液路に設けられた電
気熱変換素子が発生する熱エネルギーを利用してインク
に気泡を生じさせ、その圧力によってインクを吐出する
ものである。記録ヘッド1は、その吐出口が設けられた
面(以下、「フェイス面」ともいう)を被記録媒体とし
ての用紙Pに対向させ、これにより、各吐出口から吐出
したインクを用紙P上に付着させてドットを形成するこ
とができる。用紙Pは、不図示の搬送機構により、上述
の記録ヘッドからのインク吐出に同期して、記録ヘッド
におけるインク吐出口の配列方向と直交する方向に搬送
される。なお、この記録用紙の搬送のための機構は公知
のものを用いることができ、そのためその図示および説
明は省略する。
【0015】記録ヘッド1は、図中矢印Aで示す上下方
向に移動可能に設けられており、その移動範囲の最下方
の位置で記録動作を行う。このとき、記録用紙Pは記録
ヘッド1のフェイス面と所定量のギャップ(本実施形態
では、約0.1mm)を保っている。一方、非記録時に
おけるキャッピングあるいは拭き動作(以下、「ワイピ
ング」ともいう)の際に、記録ヘッド1は上記最下方位
置より上方の位置でキャップケース2と当接し、これに
よってそのフェイス面が覆われる。このような配置関係
を可能とするため、上述の記録ヘッド1の矢印A方向で
の移動とともに、キャップケース2は、記録ヘッド1が
上記最下方位置へ移動するときの退避位置と、記録ヘッ
ド1との上述した当接位置との間で図中、矢印Bで示す
方向に移動可能に設けられる。なお、図1に示す位置
は、キャップケース2が記録ヘッド1と当接するために
右方向へ移動し、記録ヘッド1がこれに応じて下降して
いる状態を示すものである。また、このような非記録動
作時には、通常記録用紙Pの搬送は行われず。その搬送
路上に記録用紙Pが存在することはない。
向に移動可能に設けられており、その移動範囲の最下方
の位置で記録動作を行う。このとき、記録用紙Pは記録
ヘッド1のフェイス面と所定量のギャップ(本実施形態
では、約0.1mm)を保っている。一方、非記録時に
おけるキャッピングあるいは拭き動作(以下、「ワイピ
ング」ともいう)の際に、記録ヘッド1は上記最下方位
置より上方の位置でキャップケース2と当接し、これに
よってそのフェイス面が覆われる。このような配置関係
を可能とするため、上述の記録ヘッド1の矢印A方向で
の移動とともに、キャップケース2は、記録ヘッド1が
上記最下方位置へ移動するときの退避位置と、記録ヘッ
ド1との上述した当接位置との間で図中、矢印Bで示す
方向に移動可能に設けられる。なお、図1に示す位置
は、キャップケース2が記録ヘッド1と当接するために
右方向へ移動し、記録ヘッド1がこれに応じて下降して
いる状態を示すものである。また、このような非記録動
作時には、通常記録用紙Pの搬送は行われず。その搬送
路上に記録用紙Pが存在することはない。
【0016】なお、以上示した記録ヘッド1およびキャ
ップケース2それぞれを移動させるための機構自体は、
図4に示した従来例のものと変わるところがなく、ここ
ではその図示および説明は省略する。
ップケース2それぞれを移動させるための機構自体は、
図4に示した従来例のものと変わるところがなく、ここ
ではその図示および説明は省略する。
【0017】図2は、キャップケース内部の詳細を示す
横断面図である。図1およびこの図2を参照して本実施
形態のワイピング等の機構について説明する。
横断面図である。図1およびこの図2を参照して本実施
形態のワイピング等の機構について説明する。
【0018】キャップケース2内には、記録ヘッド1に
おける吐出口の配列方向と平行に延在するリードスクリ
ュー4が設けられ、その両端はキャップケース2の両側
部においてそれぞれビスによって固定される。拭きロー
ラ3は円筒形状を有し、その長さlは記録ヘッドの吐出
口配列幅Lより短く、その長さは後述されるように、拭
きローラ3がフェイス面と接するときの圧力等を考慮し
て定められる。拭きローラ3はリードスクリュー4と係
合することにより、回転およびリードスクリューに沿っ
た移動が可能となる。すなわち、拭きローラ3は同心円
状に2層をなし、その外筒部はルビセル(東洋ポリマー
社製)等の多孔質材料からなり、これにより後述のよう
にフェイス面のワイピングおよびこのワイピングに伴な
うインク吸収を行うことができる。拭きローラ3の内筒
部はその中心に孔が形成されたブッシング部を有し、こ
の孔がリードスクリュー4と嵌合するとともにブッシン
グ部に設けられたピン(不図示)がリードスクリュー4
の溝と係合する。これにより、後述のように拭きローラ
3が回転することによりそれ自身のリードスクリューに
沿った移動が可能となる。なお拭きローラ3の移動量は
L+l以上とし、各吐出口について同条件で拭きローラ
3が通り抜けられるようにする。
おける吐出口の配列方向と平行に延在するリードスクリ
ュー4が設けられ、その両端はキャップケース2の両側
部においてそれぞれビスによって固定される。拭きロー
ラ3は円筒形状を有し、その長さlは記録ヘッドの吐出
口配列幅Lより短く、その長さは後述されるように、拭
きローラ3がフェイス面と接するときの圧力等を考慮し
て定められる。拭きローラ3はリードスクリュー4と係
合することにより、回転およびリードスクリューに沿っ
た移動が可能となる。すなわち、拭きローラ3は同心円
状に2層をなし、その外筒部はルビセル(東洋ポリマー
社製)等の多孔質材料からなり、これにより後述のよう
にフェイス面のワイピングおよびこのワイピングに伴な
うインク吸収を行うことができる。拭きローラ3の内筒
部はその中心に孔が形成されたブッシング部を有し、こ
の孔がリードスクリュー4と嵌合するとともにブッシン
グ部に設けられたピン(不図示)がリードスクリュー4
の溝と係合する。これにより、後述のように拭きローラ
3が回転することによりそれ自身のリードスクリューに
沿った移動が可能となる。なお拭きローラ3の移動量は
L+l以上とし、各吐出口について同条件で拭きローラ
3が通り抜けられるようにする。
【0019】クリーナローラ5はリードスクリュー4と
平行に延在し、その両端はキャップケースの両側部によ
って回動自在に支持される。また、クリーナローラ5
は、その一方の端部にモータ6の駆動力を受けるための
ギアが取付けられ、これにより、モータ6の駆動力によ
って回転することができる。クリーナローラ5と拭きロ
ーラ3とは、それらの半径方向において相互に圧接して
拭きローラ3の外筒部にある程度の変形を生じさせるよ
うな位置関係で配置される。
平行に延在し、その両端はキャップケースの両側部によ
って回動自在に支持される。また、クリーナローラ5
は、その一方の端部にモータ6の駆動力を受けるための
ギアが取付けられ、これにより、モータ6の駆動力によ
って回転することができる。クリーナローラ5と拭きロ
ーラ3とは、それらの半径方向において相互に圧接して
拭きローラ3の外筒部にある程度の変形を生じさせるよ
うな位置関係で配置される。
【0020】キャップケース2の記録ヘッド1と当接す
る部分は段状の部分を有し、この段状部分が記録ヘッド
1と当接することによってフェイス面1とキャッピング
を行うことができる。拭きローラ3との距離を一定にす
ることによりキャッピング時の拭き条件を均一にするこ
とができる。そして、この密閉状態で、拭きローラ3は
図2に示すようにフェイス面1fと所定の変形を伴なっ
て接触することができる。
る部分は段状の部分を有し、この段状部分が記録ヘッド
1と当接することによってフェイス面1とキャッピング
を行うことができる。拭きローラ3との距離を一定にす
ることによりキャッピング時の拭き条件を均一にするこ
とができる。そして、この密閉状態で、拭きローラ3は
図2に示すようにフェイス面1fと所定の変形を伴なっ
て接触することができる。
【0021】以上説明した構成に基づき、ワイピングを
行うときは、前述した記録ヘッド1とキャップケース2
それぞれの移動により、図2に示すようなキャップ状態
とする。そして、この状態でモータ6を駆動してクリー
ナローラ5を回転させることにより、これに圧接する拭
きローラ3が回転し、この回転により拭きローラ3は記
録ヘッド1のフェイス面1fのワイピングを行うことが
できる。フェイス面1fのワイピングされる範囲は、拭
きローラ3の外筒部が一定の変形を伴なってフェイス面
に当接するため、吐出口が配列される部分とその両側近
傍とすることができる。このワイピングにより吐出口お
よびその近傍に付着したインク等は拭きローラ3の外筒
部によって吸収除去され、その後、この拭きローラ3に
着した除去インク等はクリーナローラ5によってかき落
とされてその表面が清浄される。そして、以上のワイピ
ングによって生じた廃インク等はドレイン7を介して装
置の所定部位に導かれる。また、拭きローラ3のこの回
転に伴ない、固定されたリードスクリュー4の溝と回転
する拭きローラ3に設けられたピンとの相互作用によ
り、拭きローラ3はその嵌合するリードスクリュー4に
沿って移動する。なお、この移動の方向は、拭きローラ
3の回転方向によって定まり、従って、モータ6の回転
方向をその駆動とともに制御することにより、拭きロー
ラ3のリードスクリュー4に沿った往復移動が可能とな
る。ワイピングを行う際は、予め拭きローラ3をリード
スクリューの一方の端部に位置させ、他方の端部へ向け
て移動させながらワイピングを行うことができる。ある
いは往復させてワイピングを行ってもよく、その移動の
回数は装置に仕様等に応じて定めることができる。
行うときは、前述した記録ヘッド1とキャップケース2
それぞれの移動により、図2に示すようなキャップ状態
とする。そして、この状態でモータ6を駆動してクリー
ナローラ5を回転させることにより、これに圧接する拭
きローラ3が回転し、この回転により拭きローラ3は記
録ヘッド1のフェイス面1fのワイピングを行うことが
できる。フェイス面1fのワイピングされる範囲は、拭
きローラ3の外筒部が一定の変形を伴なってフェイス面
に当接するため、吐出口が配列される部分とその両側近
傍とすることができる。このワイピングにより吐出口お
よびその近傍に付着したインク等は拭きローラ3の外筒
部によって吸収除去され、その後、この拭きローラ3に
着した除去インク等はクリーナローラ5によってかき落
とされてその表面が清浄される。そして、以上のワイピ
ングによって生じた廃インク等はドレイン7を介して装
置の所定部位に導かれる。また、拭きローラ3のこの回
転に伴ない、固定されたリードスクリュー4の溝と回転
する拭きローラ3に設けられたピンとの相互作用によ
り、拭きローラ3はその嵌合するリードスクリュー4に
沿って移動する。なお、この移動の方向は、拭きローラ
3の回転方向によって定まり、従って、モータ6の回転
方向をその駆動とともに制御することにより、拭きロー
ラ3のリードスクリュー4に沿った往復移動が可能とな
る。ワイピングを行う際は、予め拭きローラ3をリード
スクリューの一方の端部に位置させ、他方の端部へ向け
て移動させながらワイピングを行うことができる。ある
いは往復させてワイピングを行ってもよく、その移動の
回数は装置に仕様等に応じて定めることができる。
【0022】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、記録ヘッドにおける吐出口の配列長さより短い長さ
の拭きローラを用いることにより、ワイピングにおける
拭きローラのフェイス面に対する圧力をその当接する面
全体にわたって一定にすることが容易となり、また、拭
きローラの駆動力が比較的小さなもので済む。さらに、
拭きローラの回転のための駆動力の伝達を、この拭きロ
ーラの清浄を行うクリーナローラを介して行うため、拭
きローラの表面を常に清掃された状態とし、この表面に
インクが残留してこれが増粘しフェイス面を傷つける等
の問題を未然に防止できる。
ば、記録ヘッドにおける吐出口の配列長さより短い長さ
の拭きローラを用いることにより、ワイピングにおける
拭きローラのフェイス面に対する圧力をその当接する面
全体にわたって一定にすることが容易となり、また、拭
きローラの駆動力が比較的小さなもので済む。さらに、
拭きローラの回転のための駆動力の伝達を、この拭きロ
ーラの清浄を行うクリーナローラを介して行うため、拭
きローラの表面を常に清掃された状態とし、この表面に
インクが残留してこれが増粘しフェイス面を傷つける等
の問題を未然に防止できる。
【0023】なお、上記構成において、ワイピングが行
われる記録ヘッド1とキャップケース2の当接状態は、
インク吐出口を介したインク水分の蒸発を防止しインク
の増粘を抑制するためのキャッピングの場合にも採られ
る状態である。すなわち、このキャッピングの状態で
は、拭きローラ3の回転は行わずこれを所定の部位へ移
動させて、フェイス面1fの端部をキャップケース2の
前述した段状部分によって密閉もしくは所定の大気連通
を伴なった高湿度の状態を維持する。
われる記録ヘッド1とキャップケース2の当接状態は、
インク吐出口を介したインク水分の蒸発を防止しインク
の増粘を抑制するためのキャッピングの場合にも採られ
る状態である。すなわち、このキャッピングの状態で
は、拭きローラ3の回転は行わずこれを所定の部位へ移
動させて、フェイス面1fの端部をキャップケース2の
前述した段状部分によって密閉もしくは所定の大気連通
を伴なった高湿度の状態を維持する。
【0024】(第2の実施形態)図3は本発明の第2の
実施形態に係るキャップケース内部の構成を示す模式的
断面図である。
実施形態に係るキャップケース内部の構成を示す模式的
断面図である。
【0025】図からも明らかなように、本実施形態は、
第1の実施形態に対し、クリーニングローラ5を介して
拭きローラ3を液体洗浄するための機構を加えたもので
ある。すなわち、注入口8から水等の洗浄液が注入さ
れ、これにより、クリーニングローラ5の一部を洗浄液
に浸すことができる。この結果、クリーニングローラ5
は洗浄液で濡れた状態で拭きローラ3と圧接するため、
この圧接により拭きローラ3の洗浄が行われるとともに
拭きローラ3は洗浄液を吸収した状態で回転し、フェイ
ス面1fをこの洗浄液とともにワイピングすることがで
きる。
第1の実施形態に対し、クリーニングローラ5を介して
拭きローラ3を液体洗浄するための機構を加えたもので
ある。すなわち、注入口8から水等の洗浄液が注入さ
れ、これにより、クリーニングローラ5の一部を洗浄液
に浸すことができる。この結果、クリーニングローラ5
は洗浄液で濡れた状態で拭きローラ3と圧接するため、
この圧接により拭きローラ3の洗浄が行われるとともに
拭きローラ3は洗浄液を吸収した状態で回転し、フェイ
ス面1fをこの洗浄液とともにワイピングすることがで
きる。
【0026】なお、上述した実施形態はインクジェット
プリンタに関するものであったが、本発明の適用はこれ
に限られないことは明らかである。本発明のインクジェ
ット記録装置は、上記プリンタの他、複写機、ファクシ
ミリ装置の記録部として適用できるものであり、また、
被記録媒体に関して用紙に限らず、OHP用紙、布等に
記録を行う装置にも本発明を適用することができる。
プリンタに関するものであったが、本発明の適用はこれ
に限られないことは明らかである。本発明のインクジェ
ット記録装置は、上記プリンタの他、複写機、ファクシ
ミリ装置の記録部として適用できるものであり、また、
被記録媒体に関して用紙に限らず、OHP用紙、布等に
記録を行う装置にも本発明を適用することができる。
【0027】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0028】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0029】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0030】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0031】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0032】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0033】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0034】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0035】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
拭きローラの長さがインク吐出口の配列長さに較べて小
さいため、吐出口配列面に当接させて拭き動作を行うと
きの圧力を均一にすることが容易となり、このローラを
吐出口配列に沿って、移動させるときの拭き動作の条件
を一定名ものとすることができる。また、拭きローラ全
体でのこの圧接力を小さくでき拭きローラを回転させる
ための駆動力を比較的小さなものとすることができる。
さらに、拭きローラの回転のための駆動力をクリーナロ
ーラを介して伝達する場合には、この伝達動作に伴なっ
て拭きローラに付着したインク滴等をクリーナローラに
よって除去することが可能となる。
拭きローラの長さがインク吐出口の配列長さに較べて小
さいため、吐出口配列面に当接させて拭き動作を行うと
きの圧力を均一にすることが容易となり、このローラを
吐出口配列に沿って、移動させるときの拭き動作の条件
を一定名ものとすることができる。また、拭きローラ全
体でのこの圧接力を小さくでき拭きローラを回転させる
ための駆動力を比較的小さなものとすることができる。
さらに、拭きローラの回転のための駆動力をクリーナロ
ーラを介して伝達する場合には、この伝達動作に伴なっ
て拭きローラに付着したインク滴等をクリーナローラに
よって除去することが可能となる。
【0037】この結果、常に均一な条件でワイピングを
行うことができ、また、装置の小型化やコスト低減も可
能となる。さらに、拭き動作に伴なって増粘したインク
等によって記録ヘッドの吐出口配設面に損傷を与える等
の問題を未然に防止できる。
行うことができ、また、装置の小型化やコスト低減も可
能となる。さらに、拭き動作に伴なって増粘したインク
等によって記録ヘッドの吐出口配設面に損傷を与える等
の問題を未然に防止できる。
【図1】本発明の第1実施形態に係るインクジェットプ
リンタにおける、特にワイピング機構を示す模式的斜視
図である。
リンタにおける、特にワイピング機構を示す模式的斜視
図である。
【図2】図1に示されるワイピング機構の横断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の第2実施径形態に係るワイピング機構
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図4】一従来例に係るワイピング機構を示す模式的斜
視図である。
視図である。
1 記録ヘッド 2 キャップケース 3 拭きローラ 4 リードスクリュー 5 クリーナローラ 6 モータ 7 廃インクドレーン 8 注入口
Claims (6)
- 【請求項1】 複数のインク吐出口を配設した記録ヘッ
ドを用い、該記録ヘッドから被記録媒体にインクと吐出
して記録を行うインクジェット記録装置において、 記録ヘッドの複数のインク吐出口が配列する範囲の長さ
より短い長さを有した拭きローラを有し、該拭きローラ
を回転させることにより記録ヘッドの複数のインク吐出
口が配設された面の拭き動作を行うとともに、当該拭き
ローラを当該複数のインク吐出口の配列方向に移動させ
るワイピング手段と、 該ワイピング手段の拭きローラと記録ヘッドとを相対的
に移動させることにより当該拭きローラと当該複数のイ
ンク吐出口が配設された面とを当接させる移動手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 前記ワイピング手段は、前記拭きローラ
の回転のための駆動力を当該拭きローラに当接して回転
するクリーナローラを介して伝達することを特徴とする
請求項1に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項3】 前記ワイピング手段は、拭きローラを回
転可能に支持し、その溝と拭きローラの一部が係合した
リードスクリューであって前記拭きローラの移動方向に
延在するリードスクリューを有し、当該拭きローラが回
転することにより前記溝と前記拭きローラの一部との相
互作用により、当該拭きローラの当該移動を行うことを
特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記
録装置。 - 【請求項4】 前記ワイピング手段は、記録ヘッドのキ
ャッピングを行うキャップを有し、該キャップ内に前記
拭きローラ、前記リードスクリューおよび前記クリーナ
ローラを収納したことを特徴とする請求項3に記載のイ
ンクジェット記録装置。 - 【請求項5】 前記キャップ内には、前記クリーナロー
ラを浸す洗浄液を導入可能であることを特徴とする請求
項4に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項6】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
してインクに気泡を生じさせ、該気泡の圧力によってイ
ンクを吐出するものであることを特徴とする請求項1な
いし5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15038898A JPH11342621A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15038898A JPH11342621A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11342621A true JPH11342621A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=15495912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15038898A Pending JPH11342621A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11342621A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002011890A (ja) * | 2000-06-09 | 2002-01-15 | Eastman Kodak Co | 自動清掃インクジェットプリンタ |
WO2003076192A1 (fr) * | 2002-03-14 | 2003-09-18 | Sony Corporation | Tete d'ejection de liquide, procede de nettoyage de la tete, et dispositif ejecteur de liquide |
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JP2005111951A (ja) * | 2003-10-10 | 2005-04-28 | Olympus Corp | 画像形成装置 |
KR100642512B1 (ko) | 2004-12-07 | 2006-11-08 | 삼성전자주식회사 | 와이핑롤러를 구비한 화상형성장치 |
US7201464B2 (en) | 2001-08-28 | 2007-04-10 | Ricoh Company, Ltd. | Ink-jet recording apparatus and copying machine |
CN100351089C (zh) * | 2002-03-14 | 2007-11-28 | 索尼公司 | 排液头、排液头的清洁方法以及排液装置 |
US7380903B2 (en) | 2003-09-10 | 2008-06-03 | Fujifilm Corporation | Inkjet recording apparatus, and ink discharge surface cleaning method and device |
JP2009262567A (ja) * | 2004-01-21 | 2009-11-12 | Silverbrook Research Pty Ltd | 無挿入力を必要とする交換式印字ヘッドを有するインクジェットプリンタ |
JP2010111046A (ja) * | 2008-11-07 | 2010-05-20 | Brother Ind Ltd | ヘッドキャップ |
KR101007493B1 (ko) | 2002-07-09 | 2011-01-12 | 소니 주식회사 | 화상 형성 장치 및 그 제어 방법 |
US8240809B2 (en) | 2006-06-12 | 2012-08-14 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink-jet recording apparatus |
-
1998
- 1998-05-29 JP JP15038898A patent/JPH11342621A/ja active Pending
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---|---|---|---|---|
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KR101007493B1 (ko) | 2002-07-09 | 2011-01-12 | 소니 주식회사 | 화상 형성 장치 및 그 제어 방법 |
US7997679B2 (en) | 2002-07-09 | 2011-08-16 | Sony Corporation | Image forming apparatus and controlling method therefor |
JP2004042363A (ja) * | 2002-07-10 | 2004-02-12 | Sony Corp | 画像形成装置及びその制御方法 |
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