JPH11338076A - 放射線画像読取装置 - Google Patents
放射線画像読取装置Info
- Publication number
- JPH11338076A JPH11338076A JP14723098A JP14723098A JPH11338076A JP H11338076 A JPH11338076 A JP H11338076A JP 14723098 A JP14723098 A JP 14723098A JP 14723098 A JP14723098 A JP 14723098A JP H11338076 A JPH11338076 A JP H11338076A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- light
- radiation image
- stimulable phosphor
- image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000005855 radiation Effects 0.000 title claims abstract description 42
- OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N Phosphorus Chemical compound [P] OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 33
- 230000005284 excitation Effects 0.000 claims description 35
- 230000004936 stimulating effect Effects 0.000 abstract description 5
- 238000004020 luminiscence type Methods 0.000 abstract 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 16
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 230000008569 process Effects 0.000 description 3
- NIXOWILDQLNWCW-UHFFFAOYSA-N acrylic acid group Chemical group C(C=C)(=O)O NIXOWILDQLNWCW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 2
- 239000011241 protective layer Substances 0.000 description 2
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 2
- 230000005260 alpha ray Effects 0.000 description 1
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 230000005250 beta ray Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 1
- 238000010894 electron beam technology Methods 0.000 description 1
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 1
- 230000005251 gamma ray Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 229910052709 silver Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000004332 silver Substances 0.000 description 1
- -1 silver halide Chemical class 0.000 description 1
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 description 1
- YDLQKLWVKKFPII-UHFFFAOYSA-N timiperone Chemical compound C1=CC(F)=CC=C1C(=O)CCCN1CCC(N2C(NC3=CC=CC=C32)=S)CC1 YDLQKLWVKKFPII-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229950000809 timiperone Drugs 0.000 description 1
Landscapes
- Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 両面読取方式の放射線画像読取装置におい
て、読み取って得られる画像の画質を向上させる。 【解決手段】 蓄積性蛍光体シート50に照射するレーザ
光Lの励起エネルギを10J/m2 以上とする。
て、読み取って得られる画像の画質を向上させる。 【解決手段】 蓄積性蛍光体シート50に照射するレーザ
光Lの励起エネルギを10J/m2 以上とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線画像が蓄積
記録されている蓄積性蛍光体シートの両面からそれぞれ
画像信号を読み取る放射線画像読取装置に関し、詳細に
は蓄積性蛍光体を励起する励起エネルギの改良に関する
ものである。
記録されている蓄積性蛍光体シートの両面からそれぞれ
画像信号を読み取る放射線画像読取装置に関し、詳細に
は蓄積性蛍光体を励起する励起エネルギの改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】放射線(X線、α線、β線、γ線、電子
線、紫外線等)を照射すると、この放射線エネルギーの
一部が蓄積され、その後可視光等の励起光を照射すると
蓄積されたエネルギーに応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍
光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写体の放
射線画像情報を一旦シート状の蓄積性蛍光体(蓄積性蛍
光体シート)に記録し、この蓄積性蛍光体シートにレー
ザー光等を走査して輝尽発光光を生じせしめ、得られた
輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、この画
像信号に基づき写真感光材料等の記録媒体、CRT等の
表示装置に被写体の放射線画像を可視像として出力させ
る放射線画像記録再生システムがすでに知られている
(特開昭55-12429号、同56-11395号、同56-11397号な
ど)。このシステムは、従来の銀塩写真を用いる放射線
写真システムと比較して極めて広い放射線露出域にわた
って画像を記録しうるという実用的な利点を有してい
る。
線、紫外線等)を照射すると、この放射線エネルギーの
一部が蓄積され、その後可視光等の励起光を照射すると
蓄積されたエネルギーに応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍
光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写体の放
射線画像情報を一旦シート状の蓄積性蛍光体(蓄積性蛍
光体シート)に記録し、この蓄積性蛍光体シートにレー
ザー光等を走査して輝尽発光光を生じせしめ、得られた
輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、この画
像信号に基づき写真感光材料等の記録媒体、CRT等の
表示装置に被写体の放射線画像を可視像として出力させ
る放射線画像記録再生システムがすでに知られている
(特開昭55-12429号、同56-11395号、同56-11397号な
ど)。このシステムは、従来の銀塩写真を用いる放射線
写真システムと比較して極めて広い放射線露出域にわた
って画像を記録しうるという実用的な利点を有してい
る。
【0003】さらに、上述した輝尽発光光を光電的に読
み取る方法として、蓄積性蛍光体シートの両面に各別に
光電読取手段を配設して、蓄積性蛍光体シートの両面ま
たは片面のみに励起光を走査し、この励起光走査により
蓄積性蛍光体シートの両面からそれぞれ発せられた輝尽
発光光を各別に、上記各光電読取手段で読み取る放射線
画像読取装置が提案されている(例えば、特開昭55-879
70号)。このような放射線画像読取装置は、蓄積性蛍光
体シートに1つの放射線画像が蓄積記録され、かつ蓄積
性蛍光体シートの両面からそれぞれ光電読取手段により
輝尽発光光を集光し、これら両面からそれぞれ得られた
信号を画素を対応させて加算処理することにより、集光
効率が向上するとともにノイズ成分が平均化されるた
め、得られる放射線画像のS/N比を改善することがで
きる。
み取る方法として、蓄積性蛍光体シートの両面に各別に
光電読取手段を配設して、蓄積性蛍光体シートの両面ま
たは片面のみに励起光を走査し、この励起光走査により
蓄積性蛍光体シートの両面からそれぞれ発せられた輝尽
発光光を各別に、上記各光電読取手段で読み取る放射線
画像読取装置が提案されている(例えば、特開昭55-879
70号)。このような放射線画像読取装置は、蓄積性蛍光
体シートに1つの放射線画像が蓄積記録され、かつ蓄積
性蛍光体シートの両面からそれぞれ光電読取手段により
輝尽発光光を集光し、これら両面からそれぞれ得られた
信号を画素を対応させて加算処理することにより、集光
効率が向上するとともにノイズ成分が平均化されるた
め、得られる放射線画像のS/N比を改善することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した、シ
ートの両面からそれぞれ輝尽発光光を読み取る方式の放
射線画像読取装置においては、さらなる画質の向上が求
められている。
ートの両面からそれぞれ輝尽発光光を読み取る方式の放
射線画像読取装置においては、さらなる画質の向上が求
められている。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、従来よりも画質を向上させた画像を得ることを可
能とした、両面読取方式の放射線画像読取装置を提供す
ることを目的とするものである。
って、従来よりも画質を向上させた画像を得ることを可
能とした、両面読取方式の放射線画像読取装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の放射線画像読取
装置は、放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光体シー
トを励起光により走査し、該シートの両面からそれぞれ
発せられる輝尽発光光を、該両面に各別に配設された光
電読取手段によりそれぞれ光電的に検出して前記放射線
画像を表す2つの画像信号を読み取る放射線画像読取装
置において、前記励起光の励起エネルギが10J/m2 以
上であることを特徴とするものである。
装置は、放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光体シー
トを励起光により走査し、該シートの両面からそれぞれ
発せられる輝尽発光光を、該両面に各別に配設された光
電読取手段によりそれぞれ光電的に検出して前記放射線
画像を表す2つの画像信号を読み取る放射線画像読取装
置において、前記励起光の励起エネルギが10J/m2 以
上であることを特徴とするものである。
【0007】励起エネルギは10J/m2 以上であれば
如何なる値であってもよいが、使用される蓄積性蛍光体
シートの種類によっては、20J/m2 近傍において、励
起エネルギの増大に対する画質(DQE値:Detective
Quantum Efficiency)向上の度合いが鈍化するため、20
J/m2 近傍であることが好ましい。
如何なる値であってもよいが、使用される蓄積性蛍光体
シートの種類によっては、20J/m2 近傍において、励
起エネルギの増大に対する画質(DQE値:Detective
Quantum Efficiency)向上の度合いが鈍化するため、20
J/m2 近傍であることが好ましい。
【0008】ここでDQE値とは、下記式により算出さ
れる画質を表す値であって、DQE値が大きくなるにし
たがって画質は向上する。
れる画質を表す値であって、DQE値が大きくなるにし
たがって画質は向上する。
【0009】DQE(u)={(log10e)2×γ2 ×MT
F2(u)}/{q×Φtotal(u)} (ただし、Φtotal(u)はウィナースペクトル、uは空間
周波数を示す。) 10J/m2 以上の励起エネルギの励起光を出射する光源
としては、例えばLD(半導体レーザ)励起によるSH
G(second harmonic generation)レーザを適用するこ
とができる。
F2(u)}/{q×Φtotal(u)} (ただし、Φtotal(u)はウィナースペクトル、uは空間
周波数を示す。) 10J/m2 以上の励起エネルギの励起光を出射する光源
としては、例えばLD(半導体レーザ)励起によるSH
G(second harmonic generation)レーザを適用するこ
とができる。
【0010】蓄積性蛍光体シートは、シートがその両面
にそれぞれ蓄積性蛍光体層を有するものに限るものでは
なく、一方の面側にのみ蓄積性蛍光体層を有するもので
あってもよく、この場合は、他方の面側に輝尽発光光が
透過する構成のものであることを要する。また、蓄積性
蛍光体としてはBaFBrI:Euが適当である。
にそれぞれ蓄積性蛍光体層を有するものに限るものでは
なく、一方の面側にのみ蓄積性蛍光体層を有するもので
あってもよく、この場合は、他方の面側に輝尽発光光が
透過する構成のものであることを要する。また、蓄積性
蛍光体としてはBaFBrI:Euが適当である。
【0011】また、励起光の走査はシートの一方の面側
のみであってもよいし、シートの両面を各別に走査する
ものであってもよいが、一方の面側のみを走査するもの
について、より効果的である。
のみであってもよいし、シートの両面を各別に走査する
ものであってもよいが、一方の面側のみを走査するもの
について、より効果的である。
【0012】
【発明の効果】本発明の放射線画像読取装置によれば、
蓄積性蛍光体シートを、励起エネルギが10J/m2 以上
である励起光によって走査することにより、シートの蓄
積性蛍光体を十分に励起することができ、これによりシ
ートから、従来よりも強度の強い輝尽発光光を発光させ
ることができる。
蓄積性蛍光体シートを、励起エネルギが10J/m2 以上
である励起光によって走査することにより、シートの蓄
積性蛍光体を十分に励起することができ、これによりシ
ートから、従来よりも強度の強い輝尽発光光を発光させ
ることができる。
【0013】この結果、輝尽発光光の強度に基づいて得
られる画像の画質(DQE値)を向上させることができ
る。
られる画像の画質(DQE値)を向上させることができ
る。
【0014】なお、シートの一方の面側からのみ励起光
を走査する構成の放射線画像読取装置においては、励起
光が一方の面に入射し、シートの内部を通過して他方の
面に到達する間に励起光は拡散等により減衰するため、
当該他方の面側において読み取る輝尽発光光の強度を高
めて画質を向上させるには、励起エネルギが大きいほど
好ましく、この観点から、本発明の放射線画像読取装置
は、シートの両面にそれぞれ各別に励起光を照射する構
成の放射線画像読取装置よりも、一方の面側からのみ励
起光を走査する構成の放射線画像読取装置において、よ
り効果が認められる。
を走査する構成の放射線画像読取装置においては、励起
光が一方の面に入射し、シートの内部を通過して他方の
面に到達する間に励起光は拡散等により減衰するため、
当該他方の面側において読み取る輝尽発光光の強度を高
めて画質を向上させるには、励起エネルギが大きいほど
好ましく、この観点から、本発明の放射線画像読取装置
は、シートの両面にそれぞれ各別に励起光を照射する構
成の放射線画像読取装置よりも、一方の面側からのみ励
起光を走査する構成の放射線画像読取装置において、よ
り効果が認められる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の放射線画像読取装
置の具体的な実施の形態について、図面を参照して説明
する。
置の具体的な実施の形態について、図面を参照して説明
する。
【0016】図1は本発明の放射線画像読取装置の一実
施形態の構成を示すブロック図である。図示の放射線画
像読取装置は、輝尽発光光を透過させるベースに蓄積性
蛍光体層(BaFBrI:Eu)が積層され、さらにその蓄積性
蛍光体層に保護層が積層された蓄積性蛍光体シート50に
対して1回の撮影で蓄積性蛍光体層に記録された放射線
画像情報を、蓄積性蛍光体シート50の各面側からそれぞ
れ読み取る装置である。なお以下、蓄積性蛍光体シート
50の保護層側の面を表面、ベース側の面を裏面という。
施形態の構成を示すブロック図である。図示の放射線画
像読取装置は、輝尽発光光を透過させるベースに蓄積性
蛍光体層(BaFBrI:Eu)が積層され、さらにその蓄積性
蛍光体層に保護層が積層された蓄積性蛍光体シート50に
対して1回の撮影で蓄積性蛍光体層に記録された放射線
画像情報を、蓄積性蛍光体シート50の各面側からそれぞ
れ読み取る装置である。なお以下、蓄積性蛍光体シート
50の保護層側の面を表面、ベース側の面を裏面という。
【0017】図示の放射線画像読取装置は、図示しない
モータにより回転せしめられる2つのエンドレスベルト
19a,19b上に蓄積性蛍光体シート(以下、シートとい
う)50が配置され、シート50の上方には、シート50を励
起するレーザ光Lを発するレーザ光源11と、そのレーザ
光Lを反射偏向する回転多面鏡13と、この回転多面鏡13
を回転させるモータ12と、回転多面鏡13で反射偏向され
たレーザ光Lをシート50上に収束し、かつ等速度で走査
させる走査レンズ14が配されている。光源11から出射さ
れるレーザ光Lは詳しくは、波長 657nmのSHGレーザ
であり、定格最大出力は 300mWである。また、このレー
ザ光Lのシート50上における励起パワーは 167mWに調整
され、シート50面上におけるレーザ光Lの照射スポット
は縦略 100μm×横略 100μm、この1照射スポット
(画素)当たりの照射時間は略 1.2μsec に調整されて
いる。したがって、シート50上における単位面積当たり
のレーザ光Lの励起エネルギは略20J/m2 となる。
モータにより回転せしめられる2つのエンドレスベルト
19a,19b上に蓄積性蛍光体シート(以下、シートとい
う)50が配置され、シート50の上方には、シート50を励
起するレーザ光Lを発するレーザ光源11と、そのレーザ
光Lを反射偏向する回転多面鏡13と、この回転多面鏡13
を回転させるモータ12と、回転多面鏡13で反射偏向され
たレーザ光Lをシート50上に収束し、かつ等速度で走査
させる走査レンズ14が配されている。光源11から出射さ
れるレーザ光Lは詳しくは、波長 657nmのSHGレーザ
であり、定格最大出力は 300mWである。また、このレー
ザ光Lのシート50上における励起パワーは 167mWに調整
され、シート50面上におけるレーザ光Lの照射スポット
は縦略 100μm×横略 100μm、この1照射スポット
(画素)当たりの照射時間は略 1.2μsec に調整されて
いる。したがって、シート50上における単位面積当たり
のレーザ光Lの励起エネルギは略20J/m2 となる。
【0018】レーザ光Lが走査されるシート50の表面
(図示上面側)直上にはさらに、そのレーザ光Lによる
励起でシート50の表面から発せられる輝尽発光光M1を
集光する光ガイド15aが近接して配置されている。光ガ
イド15aには集光した輝尽発光光M1を光電的に検出し
てアナログ画像信号y1に変換するフォトマルチプライ
ヤ(光電子増倍管)16aが接続されている。
(図示上面側)直上にはさらに、そのレーザ光Lによる
励起でシート50の表面から発せられる輝尽発光光M1を
集光する光ガイド15aが近接して配置されている。光ガ
イド15aには集光した輝尽発光光M1を光電的に検出し
てアナログ画像信号y1に変換するフォトマルチプライ
ヤ(光電子増倍管)16aが接続されている。
【0019】また、フォトマルチプライヤ16aには対数
増幅器21aが接続され、対数増幅器21aはアナログ画像
信号y1をログ変換して対数化画像信号q1を出力す
る。対数増幅器21aにはさらにアナログ/デジタル変換
回路(以下、A/D変換回路という)22aが接続され、
このA/D変換回路22aにより対数化画像信号q1は所
定のサンプリング周期Tでサンプリングされ、デジタル
画像データQ1に変換される。
増幅器21aが接続され、対数増幅器21aはアナログ画像
信号y1をログ変換して対数化画像信号q1を出力す
る。対数増幅器21aにはさらにアナログ/デジタル変換
回路(以下、A/D変換回路という)22aが接続され、
このA/D変換回路22aにより対数化画像信号q1は所
定のサンプリング周期Tでサンプリングされ、デジタル
画像データQ1に変換される。
【0020】一方、レーザ光Lが走査されるシート50の
面の裏側(図示下面側)にも、レーザ光Lによる励起で
シート50の裏面から発せられる輝尽発光光M2を集光す
る光ガイド15bが近接して配置されている。光ガイド15
bには集光した輝尽発光光M2を光電的に検出してアナ
ログ画像信号y2に変換するフォトマルチプライヤ(光
電子増倍管)16bが接続されている。
面の裏側(図示下面側)にも、レーザ光Lによる励起で
シート50の裏面から発せられる輝尽発光光M2を集光す
る光ガイド15bが近接して配置されている。光ガイド15
bには集光した輝尽発光光M2を光電的に検出してアナ
ログ画像信号y2に変換するフォトマルチプライヤ(光
電子増倍管)16bが接続されている。
【0021】また、フォトマルチプライヤ16bには対数
増幅器21bが接続され、対数増幅器21bはアナログ画像
信号y2をログ変換して対数化画像信号q2を出力す
る。対数増幅器21bにはさらにアナログ/デジタル変換
回路(以下、A/D変換回路という)22bが接続され、
このA/D変換回路22bにより対数化画像信号q2は所
定のサンプリング周期Tでサンプリングされ、デジタル
画像データQ2に変換される。
増幅器21bが接続され、対数増幅器21bはアナログ画像
信号y2をログ変換して対数化画像信号q2を出力す
る。対数増幅器21bにはさらにアナログ/デジタル変換
回路(以下、A/D変換回路という)22bが接続され、
このA/D変換回路22bにより対数化画像信号q2は所
定のサンプリング周期Tでサンプリングされ、デジタル
画像データQ2に変換される。
【0022】さらにA/D変換回路22a,22bは画像処
理部30に接続されている。この画像処理部30は、表面側
に対応するA/D変換回路22aから入力された第1のデ
ジタル画像データQ1と、表面側に対応するA/D変換
回路22bから入力された第2のデジタル画像データQ2
とを、画素を対応させて予め設定された加算比率で重み
付け加算し、得られた各画素当たり1つの画像信号Qに
対して種々の信号処理を施した上で外部の画像再生装置
等に出力する作用をなす。表面側と裏面側との加算比率
は、ノイズを抑制するのに適した比率が用いられるが、
本実施形態においては簡単のため1対1の比率とし、Q
= 0.5Q1+ 0.5Q2とする。
理部30に接続されている。この画像処理部30は、表面側
に対応するA/D変換回路22aから入力された第1のデ
ジタル画像データQ1と、表面側に対応するA/D変換
回路22bから入力された第2のデジタル画像データQ2
とを、画素を対応させて予め設定された加算比率で重み
付け加算し、得られた各画素当たり1つの画像信号Qに
対して種々の信号処理を施した上で外部の画像再生装置
等に出力する作用をなす。表面側と裏面側との加算比率
は、ノイズを抑制するのに適した比率が用いられるが、
本実施形態においては簡単のため1対1の比率とし、Q
= 0.5Q1+ 0.5Q2とする。
【0023】次に本実施形態の放射線画像読取装置の作
用について説明する。
用について説明する。
【0024】放射線画像情報が蓄積記録されたシート50
は、エンドレスベルト19a上の所定の位置にセットされ
る。この所定位置にセットされたシート50は、エンドレ
スベルト19aおよび19bにより、矢印Y方向に搬送(副
走査)される。
は、エンドレスベルト19a上の所定の位置にセットされ
る。この所定位置にセットされたシート50は、エンドレ
スベルト19aおよび19bにより、矢印Y方向に搬送(副
走査)される。
【0025】一方、光源11から発せられたレーザー光L
は、モータ12により駆動され矢印方向に高速回転する回
転多面鏡13によって反射偏向され、この偏向されたレー
ザー光Lは走査レンズ14によりシート50の表面上で収束
され、かつ等速度で走査されて、このシート50の表面を
矢印X方向に主走査する。レーザー光Lの主走査とシー
ト50の副走査とにより、シート50は全面に亘って、励起
エネルギ略20J/m2のレーザー光Lが照射されること
になる。
は、モータ12により駆動され矢印方向に高速回転する回
転多面鏡13によって反射偏向され、この偏向されたレー
ザー光Lは走査レンズ14によりシート50の表面上で収束
され、かつ等速度で走査されて、このシート50の表面を
矢印X方向に主走査する。レーザー光Lの主走査とシー
ト50の副走査とにより、シート50は全面に亘って、励起
エネルギ略20J/m2のレーザー光Lが照射されること
になる。
【0026】シート50を照射したレーザー光Lはシート
50の蓄積性蛍光体を励起し、シート50の表面からは蓄積
記録されている放射線画像情報に応じた輝尽発光光M1
が発光し、シート50の裏面からは蓄積記録されている放
射線画像情報に応じた輝尽発光光M2が発光される。こ
れらの輝尽発光光M1,M2は、大きな励起エネルギ
(略20J/m2 )により励起されたものであるため、従
来のものに比して発光強度が非常に強い。
50の蓄積性蛍光体を励起し、シート50の表面からは蓄積
記録されている放射線画像情報に応じた輝尽発光光M1
が発光し、シート50の裏面からは蓄積記録されている放
射線画像情報に応じた輝尽発光光M2が発光される。こ
れらの輝尽発光光M1,M2は、大きな励起エネルギ
(略20J/m2 )により励起されたものであるため、従
来のものに比して発光強度が非常に強い。
【0027】シート50の表面から発光した輝尽発光光M
1はシート50の上面に近接して配された光ガイド15aに
よってフォトマルチプライヤ16aに導かれ、フォトマル
チプライヤ16aによって光電的に検出される。光ガイド
15aはアクリル板等の導光性材料を成形して作られたも
のであり、直線状をなす入射端面が蓄積性蛍光体シート
50上の主走査線に沿って延びるように配され、円環状に
形成された出射端面に上記フォトマルチプライヤ16aの
受光面が結合されている。上記入射端面から光ガイド15
a内に入射した輝尽発光光M1は、該光ガイド15aの内
部を全反射を繰り返して進み、出射端面から出射してフ
ォトマルチプライヤ16aに受光され、放射線画像情報を
表わす輝尽発光光M1の光量pがフォトマルチプライヤ
16aによってアナログ画像信号y1に変換される。
1はシート50の上面に近接して配された光ガイド15aに
よってフォトマルチプライヤ16aに導かれ、フォトマル
チプライヤ16aによって光電的に検出される。光ガイド
15aはアクリル板等の導光性材料を成形して作られたも
のであり、直線状をなす入射端面が蓄積性蛍光体シート
50上の主走査線に沿って延びるように配され、円環状に
形成された出射端面に上記フォトマルチプライヤ16aの
受光面が結合されている。上記入射端面から光ガイド15
a内に入射した輝尽発光光M1は、該光ガイド15aの内
部を全反射を繰り返して進み、出射端面から出射してフ
ォトマルチプライヤ16aに受光され、放射線画像情報を
表わす輝尽発光光M1の光量pがフォトマルチプライヤ
16aによってアナログ画像信号y1に変換される。
【0028】フォトマルチプライヤ16aから出力された
アナログ信号y1は対数増幅器21aで対数的に増幅され
て、対数化画像信号q1に変換される。
アナログ信号y1は対数増幅器21aで対数的に増幅され
て、対数化画像信号q1に変換される。
【0029】このように対数増幅された対数化画像信号
q1はA/D変換回路22aに入力され、A/D変換回路
22aによりデジタル画像データQ1に変換されて画像処
理部30に入力される。
q1はA/D変換回路22aに入力され、A/D変換回路
22aによりデジタル画像データQ1に変換されて画像処
理部30に入力される。
【0030】一方、シート50の裏面から発光した輝尽発
光光M2はシート50の下面に近接して配された光ガイド
15bによってフォトマルチプライヤ16bに導かれ、フォ
トマルチプライヤ16bによって光電的に検出される。光
ガイド15bもアクリル板等の導光性材料を成形して作ら
れたものであり、直線状をなす入射端面が蓄積性蛍光体
シート50上の主走査線に沿って延びるように配され、円
環状に形成された出射端面に上記フォトマルチプライヤ
16bの受光面が結合されている。上記入射端面から光ガ
イド15b内に入射した輝尽発光光M2は、該光ガイド15
bの内部を全反射を繰り返して進み、出射端面から出射
してフォトマルチプライヤ16bに受光され、放射線画像
情報を表わす輝尽発光光M2の光量p′がフォトマルチ
プライヤ16bによってアナログ画像信号y2に変換され
る。
光光M2はシート50の下面に近接して配された光ガイド
15bによってフォトマルチプライヤ16bに導かれ、フォ
トマルチプライヤ16bによって光電的に検出される。光
ガイド15bもアクリル板等の導光性材料を成形して作ら
れたものであり、直線状をなす入射端面が蓄積性蛍光体
シート50上の主走査線に沿って延びるように配され、円
環状に形成された出射端面に上記フォトマルチプライヤ
16bの受光面が結合されている。上記入射端面から光ガ
イド15b内に入射した輝尽発光光M2は、該光ガイド15
bの内部を全反射を繰り返して進み、出射端面から出射
してフォトマルチプライヤ16bに受光され、放射線画像
情報を表わす輝尽発光光M2の光量p′がフォトマルチ
プライヤ16bによってアナログ画像信号y2に変換され
る。
【0031】フォトマルチプライヤ16bから出力された
アナログ信号y2は対数増幅器21bで対数的に増幅され
て、対数化画像信号q2に変換される。
アナログ信号y2は対数増幅器21bで対数的に増幅され
て、対数化画像信号q2に変換される。
【0032】このように対数増幅された対数化画像信号
q2はA/D変換回路22bに入力され、A/D変換回路
22bによりデジタル画像データQ2に変換されて画像処
理部30に入力される。
q2はA/D変換回路22bに入力され、A/D変換回路
22bによりデジタル画像データQ2に変換されて画像処
理部30に入力される。
【0033】画像処理部30は、2つの画像データQ1と
Q2とを画素を対応させて加算処理し、得られた画像デ
ータQ(= 0.5Q1+ 0.5Q2)に対して階調処理、周
波数処理等の信号処理を施して、外部に出力する。
Q2とを画素を対応させて加算処理し、得られた画像デ
ータQ(= 0.5Q1+ 0.5Q2)に対して階調処理、周
波数処理等の信号処理を施して、外部に出力する。
【0034】このように本実施形態の放射線画像読取装
置によれば、励起エネルギが10J/m2 以上であるレー
ザ光Lによってシート50を走査することにより、シート
50の蓄積性蛍光体を十分に励起することができ、これに
よりシート50から、従来よりも強度の強い輝尽発光光M
を発光させることができ、その結果、輝尽発光光Mの強
度に基づいて得られる画像の画質(DQE値)を向上さ
せることができる。
置によれば、励起エネルギが10J/m2 以上であるレー
ザ光Lによってシート50を走査することにより、シート
50の蓄積性蛍光体を十分に励起することができ、これに
よりシート50から、従来よりも強度の強い輝尽発光光M
を発光させることができ、その結果、輝尽発光光Mの強
度に基づいて得られる画像の画質(DQE値)を向上さ
せることができる。
【0035】図2は、所定の放射線画像を記録した蓄積
性蛍光体シート(BaFBrI:Eu)に、一方の面側から、励
起エネルギを変化させたときの各面から得られた画像
(表面および裏面)および所定の加算比で加算された加
算画像(図示においては両面と記載)の画質(DQE
値)の変化を記録した実験データである。
性蛍光体シート(BaFBrI:Eu)に、一方の面側から、励
起エネルギを変化させたときの各面から得られた画像
(表面および裏面)および所定の加算比で加算された加
算画像(図示においては両面と記載)の画質(DQE
値)の変化を記録した実験データである。
【0036】この実験データによれば、励起エネルギが
10J/m2 以上において、加算画像の画質(DQE値)
が向上していることが認められた。
10J/m2 以上において、加算画像の画質(DQE値)
が向上していることが認められた。
【0037】また、励起エネルギが20J/m2 近傍にお
いて、励起エネルギの増大に対する画質(DQE値)向
上の度合いが鈍化していることが認められ、励起エネル
ギは略20J/m2 であることが好ましいことが認められ
た。
いて、励起エネルギの増大に対する画質(DQE値)向
上の度合いが鈍化していることが認められ、励起エネル
ギは略20J/m2 であることが好ましいことが認められ
た。
【図1】本発明の放射線画像読取装置の一実施形態を示
す図
す図
【図2】励起エネルギを変化させたときの画質(DQE
値)の変化を示すグラフ
値)の変化を示すグラフ
11 レーザ光源 12 モータ 13 回転多面鏡 14 走査用レンズ 15a,15b 光ガイド 16a,16b フォトマルチプライヤ 19a,19b エンドレスベルト 21a,21b 対数増幅器 22a,22b A/D変換回路 30 画像処理部 50 蓄積性蛍光体シート L レーザー光 M1,M2 輝尽発光光 y1,y2 アナログ画像信号 q1,q2 対数化画像信号 Q1,Q2 デジタル画像信号
Claims (1)
- 【請求項1】 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光
体シートを励起光により走査し、該シートの両面からそ
れぞれ発せられる輝尽発光光を、該両面に各別に配設さ
れた光電読取手段によりそれぞれ光電的に検出して前記
放射線画像を表す2つの画像信号を読み取る放射線画像
読取装置において、 前記励起光の励起エネルギが10J/m2 以上であること
を特徴とする放射線画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14723098A JPH11338076A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 放射線画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14723098A JPH11338076A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 放射線画像読取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11338076A true JPH11338076A (ja) | 1999-12-10 |
Family
ID=15425523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14723098A Pending JPH11338076A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 放射線画像読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11338076A (ja) |
-
1998
- 1998-05-28 JP JP14723098A patent/JPH11338076A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6046166A (ja) | 放射線画像情報読取装置 | |
JP3394375B2 (ja) | 放射線画像読取装置 | |
JPH0310084B2 (ja) | ||
EP0275116A2 (en) | Radiation image read-out apparatus | |
JPH07191421A (ja) | 蓄積性蛍光体シートの残留ノイズ検出方法および消去方法ならびにその装置 | |
JP2002296714A (ja) | 放射線画像情報読取方法 | |
JPH11338076A (ja) | 放射線画像読取装置 | |
JP3270561B2 (ja) | 放射線画像読取装置 | |
JP2987668B2 (ja) | 蓄積性蛍光体シートの両面集光読取方法 | |
JP2589195B2 (ja) | 放射線画像読取装置 | |
JP2707354B2 (ja) | 放射線画像読取装置 | |
JPH08116435A (ja) | 放射線画像読取りにおけるシェーディング補正方法 | |
JP3796637B2 (ja) | 画像読取方法および装置 | |
JPH11341221A (ja) | 画像読取方法および装置 | |
JPS5867242A (ja) | 放射線画像情報読取装置 | |
JP2939622B2 (ja) | 画像読取装置 | |
JP2981733B2 (ja) | 画像読取装置 | |
JP2569366B2 (ja) | 放射線画像読取装置 | |
JP2903270B2 (ja) | 被写体像内画像点決定方法 | |
JPH1184552A (ja) | 画像読取方法および装置 | |
JPH10232452A (ja) | 放射線画像情報読取方法および読取装置 | |
JPH0588282A (ja) | 画像走査読取方法および装置 | |
JPH08114876A (ja) | 放射線画像読取装置 | |
JPS60120347A (ja) | 放射線画像情報記録読取方法および装置 | |
JP2001092052A (ja) | 放射線画像読取装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040305 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060823 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060912 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070130 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |