JPH11335553A - 熱可塑性樹脂組成物および成形品 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物および成形品Info
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- JPH11335553A JPH11335553A JP16138498A JP16138498A JPH11335553A JP H11335553 A JPH11335553 A JP H11335553A JP 16138498 A JP16138498 A JP 16138498A JP 16138498 A JP16138498 A JP 16138498A JP H11335553 A JPH11335553 A JP H11335553A
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Abstract
樹脂を組み合わせることによって得られる、強度や耐衝
撃性等の機械的性質、成形加工性、相溶性、および耐薬
品性に優れた熱可塑性樹脂組成物と成形品を提供する。 【解決手段】(a)ポリアミド樹脂100重量部と、
(b)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)により算出される重量平均分子量(Mw)と数平均
分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が3.0以下であ
るエチレンと炭素原子数3〜20のα−オレフィンとか
らなるエチレン・α−オレフィン系共重合体および/ま
たは該エチレン・α−オレフィン系共重合体をカルボン
酸誘導体で変性して得られる変性エチレン・α−オレフ
ィン系共重合体5〜100重量部、および(c)前記
(b)成分として用いられる共重合体以外の変性ポリオ
レフィン樹脂5〜100重量部とからなる熱可塑性樹脂
組成物である。
Description
の機械的性質、成形加工性および耐薬品性に優れた熱可
塑性樹脂組成物に関するものであり、特にポリアミド樹
脂と特定の複数のポリオレフィン樹脂を組み合わせるこ
とによって得られる機械的性質、成形加工性および耐薬
品性に優れた熱ポリアミド系樹脂組成物に関するもので
ある。
械的性質、耐油性等の耐薬品性に優れた特徴を有してい
る。そのため自動車部品、電気・電子部品等種々の機能
部品への用途展開がなされている。しかしながら、ポリ
アミド樹脂は、特に絶乾状態においては耐衝撃性、柔軟
性などの性能が市場の要求を満足するには十分とはいえ
ず、種々の改良検討が行なわれている。
る方法として、例えばポリアミド樹脂に、α,β−不飽
和カルボン酸をグラフトしたエチレンプロピレン共重合
体またはエチレン1−ブテン共重合体をポリアミド樹脂
の2/3を超えて添加する方法が試みられている(特公
昭62−13379号公報)。この方法により耐衝撃性
と柔軟性に優れたポリアミド樹脂組成物は得られるが、
成形加工性が著しく低下するという問題がある。
可塑性重合体と、特定の構造を有する基幹オレフィン系
重合体に、エチレン性不飽和基含有カルボン酸またはそ
の誘導体が特定量結合した変性オレフィン系重合体とを
組み合わせて用いることにより耐衝撃性を改良する試み
がなされている(特開平9−87476号公報)。しか
しながら、これら従来に提案されている熱可塑性樹脂組
成物でも材料に対する要求が厳しくなり、極めて高度な
耐衝撃性、成形加工性、相溶性全てを同時に満足すると
いう点においては未だ完全ではないという問題点があ
る。
来のポリアミド樹脂における問題点であった優れた耐衝
撃性と成形加工性、相溶性の高度なバランスの実現を課
題とし、更に耐衝撃性以外の機械的性質、耐油性等の耐
薬品性といったポリアミド樹脂本来の特性にも均衡して
優れ、工業生産性にも優れたポリアミド樹脂組成物を得
ることを課題とする。
の課題を解決すべく検討した結果、(a)ポリアミド樹
脂と(b)特定の構造と分子量分布を有するエチレンと
炭素原子数3〜20のα−オレフィンとからなるエチレ
ン・α−オレフィン系共重合体と(c)前記(b)成分
として用いられる共重合体以外の変性ポリオレフィン樹
脂を選択的に組み合わせて使用することにより上記課題
が解決されることを見出し本発明に到達した。
ルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によ
り算出される重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)との比(Mw/Mn)が3.0以下であるエチ
レンと炭素原子数3〜20のα−オレフィンとからなる
エチレン・α−オレフィン系共重合体および/または該
エチレン・α−オレフィン系共重合体をカルボン酸誘導
体で変性して得られる変性エチレン・α−オレフィン系
共重合体5〜100重量部、および(c)前記(b)成
分として用いられる共重合体以外の変性ポリオレフィン
樹脂5〜100重量部とからなることを特徴とする熱可
塑性樹脂組成物。」、 2.「(b)成分のエチレン・α−オレフィン系共重合
体または変性エチレン・α−オレフィン系共重合体に含
まれる炭素原子数3〜20のα−オレフィン含有量が6
〜25モル%であることを特徴とする前記の熱可塑性樹
脂組成物。」、 3.「(b)成分のエチレン・α−オレフィン系共重合
体または変性エチレン・α−オレフィン系共重合体がメ
タロセン系触媒を用いて重合された共重合体であること
を特徴とする前記いずれかの熱可塑性樹脂組成物。」、 4.「(b)成分が未変性のエチレン・α−オレフィン
系共重合体であることを特徴とする前記いずれかの熱可
塑性樹脂組成物。」、 5.「(b)成分が不飽和カルボン酸、その酸無水物ま
たはその誘導体から選ばれる少なくとも1種類の化合物
によって変性された変性エチレン・α−オレフィン系共
重合体であることを特徴とする前記1〜3いずれかの熱
可塑性樹脂組成物。」、 6.「(a)成分のポリアミド樹脂がナイロン6樹脂で
ある前記いずれかの熱可塑性樹脂組成物。」、 7.「(a)成分のポリアミド樹脂がナイロン66樹脂
である前記1〜5いずれかの熱可塑性樹脂組成物。」、 8.「(a)成分のポリアミド樹脂がナイロン66/ナ
イロン6の共重合ナイロンであり、その共重合比が9
9.5/0.5〜95/5モル%である前記1〜5いず
れかの熱可塑性樹脂組成物。」、 9.「(a)成分のポリアミド樹脂が脂肪族ジアミンと
テレフタル酸から誘導される構造単位70〜30モル%
を含有する共重合ポリアミドである前記1〜5いずれか
の熱可塑性樹脂組成物。」、 10.「(a)成分のポリアミド樹脂がヘキサメチレン
テレフタルアミド単位70〜30モル%を含有する共重
合ポリアミドである前記9の熱可塑性樹脂組成物。」、 11.「(c)成分の変性ポリオレフィン樹脂がα、β
−不飽和カルボン酸および/またはその誘導体の共重合
によって変性されたポリオレフィンである前記1〜10
いずれかの熱可塑性樹脂組成物。」、 12.「(c)成分の変性ポリオレフィン樹脂がα、β
−不飽和カルボン酸および/またはその誘導体の共重合
によって変性されたエチレン・α−オレフィンランダム
共重合体である前記1〜11いずれかの熱可塑性樹脂組
成物。」、 13.「(a)ポリアミド樹脂100重量部と、(b)
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)に
より算出される重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)との比(Mw/Mn)が3.0以下であるエチ
レンと炭素原子数3〜20のα−オレフィンとからなる
エチレン・α−オレフィン系共重合体および/または該
エチレン・α−オレフィン系共重合体をカルボン酸誘導
体で変性して得られる変性エチレン・α−オレフィン系
共重合体5〜100重量部および、(c)前記(b)成
分として用いられる共重合体以外の変性ポリオレフィン
樹脂5〜100重量部を溶融混練することを特徴とする
熱可塑性樹脂組成物の製造方法。」、 14.「前記1〜12いずれかの熱可塑性樹脂組成物か
ら成る成形品。」および 15.「成形品が機械機構部品、電気電子部品または自
動車部品である前記14の成形品。」を提供するもので
ある。
する。本発明において「重量」とは「質量」を意味す
る。
アミド樹脂とは、アミノ酸、ラクタムあるいはジアミン
とジカルボン酸を主たる構成成分とするポリアミドであ
る。その主要構成成分の代表例としては、6−アミノカ
プロン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノド
デカン酸、パラアミノメチル安息香酸などのアミノ酸、
ε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタムなどのラクタ
ム、テトラメチレンジアミン、ヘキサメレンジアミン、
2−メチルペンタメチレンジアミン、ノナメチレンジア
ミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジア
ミン、2,2,4−/2,4,4−トリメチルヘキサメ
チレンジアミン、5−メチルノナメチレンジアミン、メ
タキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミン、1,
3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビ
ス(アミノメチル)シクロヘキサン、1−アミノ−3−
アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス
(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、
2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、
ビス(アミノプロピル)ピペラジン、アミノエチルピペ
ラジンなどの脂肪族、脂環族、芳香族のジアミン、およ
びアジピン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ドデカン二酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2−
クロロテレフタル酸、2−メチルテレフタル酸、5−メ
チルイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ヘキサヒドロテ
レフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などの脂肪族、
脂環族、芳香族のジカルボン酸が挙げられ、本発明にお
いては、これらの原料から誘導されるナイロンホモポリ
マーまたはコポリマーを各々単独または混合物の形で用
いることができる。
脂は、150℃以上の融点を有する耐熱性や強度に優れ
たポリアミド樹脂であり、具体的な例としてはポリカプ
ロアミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミ
ド(ナイロン66)、ポリテトラメチレンアジパミド
(ナイロン46)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナ
イロン610)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイ
ロン612)、ポリウンデカンアミド(ナイロン1
1)、ポリドデカンアミド(ナイロン12)、ポリカプ
ロアミド/ポリヘキサメチレンテレフタルアミドコポリ
マー(ナイロン6/6T)、ポリヘキサメチレンアジパ
ミド/ポリヘキサメチレンテレフタルアミドコポリマー
(ナイロン66/6T)、ポリヘキサメチレンアジパミ
ド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミドコポリマー
(ナイロン66/6I)、ポリヘキサメチレンアジパミ
ド/ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリヘキサ
メチレンイソフタルアミドコポリマー(ナイロン66/
6T/6I)、ポリキシリレンアジパミド(ナイロンX
D6)、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリ−
2−メチルペンタメチレンテレフタルアミドコポリマー
(ナイロン6T/M5T)およびこれらの混合物などが
挙げられる。
は、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイ
ロン6/66コポリマー、またナイロン6T/66コポ
リマー、ナイロン6T/6Iコポリマー、およびナイロ
ン6T/6コポリマーなどのヘキサメチレテレフタルア
ミド単位を有する共重合体を挙げることができ、更にこ
れらのポリアミド樹脂を耐衝撃性、成形加工性、相溶性
などの必要特性に応じて混合物として用いることも実用
上好適である。
限がなく、1%の濃硫酸溶液中、25℃で測定した相対
粘度が、1.5〜5.0の範囲、特に2.0〜4.0の
範囲のポリアミド樹脂が好ましい。
る 特定のエチレン・α−オレフィン系共重合体は、エ
チレンおよび炭素数3〜20を有する少なくとも1種以
上のα−オレフィンを構成成分とし、下記の要件によっ
て規定される共重合体である。上記の炭素数3〜20の
α−オレフィンとして、具体的にはプロピレン、1−ブ
テン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1
−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセ
ン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセ
ン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタ
デセン、1−オクタデセン、1−ノナデセン、1−エイ
コセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペ
ンテン、3−エチル−1−ペンテン、4−メチル−1−
ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチ
ル−1−ヘキセン、 4,4−ジメチル−1−ペンテ
ン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキ
セン、9−メチル−1−デセン、11−メチル−1−ド
デセン、12−エチル−1−テトラデセンおよびこれら
の組み合わせが挙げられる。これらα−オレフィンの中
でも炭素数6から12であるα−オレフィンを用いた共
重合体が機械強度の向上、改質効果の一層の向上が見ら
れるためより好ましい。
ィン系共重合体は、ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー(GPC)により算出される重量平均分子量(M
w)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が
3.0以下であることが必要であり、好ましくは2.9
以下、更に好ましくは2.8以下である。分子量分布が
3.0以下と極めて狭い範囲に限定された共重合体は低
分子量成分が少なく、機械特性と成形加工性に優れるた
め、このものの使用により本発明の組成物の優れた特性
をもたらすことが可能となるのである。
は、α−オレフィン含量が好ましくは6〜25モル%、
より好ましくは8〜22モル%、さらに好ましくは10
〜20モル%である。上記の範囲にα−オレフィン含量
があるエチレン・α−オレフィン系共重合体を用いるこ
とにより、柔軟性および耐衝撃性に優れた成形体を提供
し得るポリアミド樹脂組成物を得ることができる。
体は、メタロセン系触媒を用いて重合することにより製
造できる。メタロセン系触媒は、チタン、ジルコニウム
等のIV族金属のシクロペンタジエニル誘導体と助触媒
とで構成されている。メタロセン系触媒は高活性であ
り、チーグラー系触媒に代表される従来の触媒に比べ、
得られる重合体の分子量分布が狭く、共重合体のコモノ
マー成分であるα−オレフィンの分布が均一であるため
に柔軟性、耐衝撃性に優れるという特長を有する。
ィン系共重合体は、未変性の状態で用いた場合には耐衝
撃性と成形加工性において極めて優れた性能を兼備する
材料が得られる。
−オレフィン系共重合体は、不飽和カルボン酸、その酸
無水物またはその誘導体から選ばれる少なくとも1種類
の化合物で変性をして用いることもできる。このように
変性した変性エチレン・α−オレフィン系共重合体を用
いることにより、相溶性が一層向上し、成形加工性を保
持しつつ耐衝撃性に極めて優れるという特徴を有する。
変性剤として使用される不飽和カルボン酸、その酸無水
物またはその誘導体から選ばれる化合物の例を挙げる
と、アクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、クロトン酸、メチルマレイン酸、メチ
ルフマル酸、メサコン酸、シトラコン酸、グルタコン酸
およびこれらカルボン酸の金属塩、マレイン酸水素メチ
ル、イタコン酸水素メチル、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、アクリル酸ヒドロキシエチル、メタアクリル
酸メチル、メタアクリル酸2−エチルヘキシル、メタア
クリル酸ヒドロキシエチル、メタアクリル酸アミノエチ
ル、マレイン酸ジメチル、イタコン酸ジメチル、無水マ
レイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、エンド
ビシクロ−(2,2,1)−5−ヘプテン−2,3−ジ
カルボン酸、エンドビシクロ−(2,2,1)−5−ヘ
プテン−2,3−ジカルボン酸無水物、マレイミド、N
−エチルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−フェ
ニルマレイミド、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸
グリシジル、エタクリル酸グリシジル、イタコン酸グリ
シジル、シトラコン酸グリシジル、および5−ノルボル
ネン−2,3−ジカルボン酸などである。
びその酸無水物が好適であり、特にマレイン酸、5−ノ
ルボルネン−2,3−ジカルボン酸またはこれらの酸無
水物が好適である。
る変性ポリオレフィン樹脂としては、カルボン酸および
/またはその誘導体で変性された変性ポリオレフィンが
好ましく使用される。このような成分は、ポリアミド樹
脂に対して親和性を有する官能性基をその分子中に含む
ポリオレフィンであり、特にカルボン酸基、カルボン酸
無水物基、カルボン酸エステル基、およびカルボン酸金
属塩基の中から選ばれた少なくとも1種をポリマー分子
鎖中に含むα−オレフィンのホモポリマーまたはコポリ
マーが好ましい。
リマーの具体的な例としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブテンー1、ポリペンテンー1、ポリメチ
ルペンテンなどのホモポリマー、エチレン、プロピレ
ン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン−
1、ヘキセンー1、オクテンー1、イソブチレンなどの
α−オレフィン、1,4−ヘキサジエン、ジシクロペン
タジエン、2,5−ノルボルナジエン、5−エチリデン
ノルボルネン、5−エチル−2,5−ノルボルナジエ
ン、5−(1´−プロベニル)−2−ノルボルネンなど
の非共役ジエンの少なくとも1種を通常の金属触媒を用
いてラジカル重合して得られるポリオレフィンを挙げる
ことができる。
ル系芳香族炭化水素と共役ジエンとからなるA−B型ま
たはA−B−A´型のブロック共重合弾性体であり、末
端ブロックAおよびA´は同一でも異なってもよく、か
つ芳香族部分が単環でも多環でもよいビニル系芳香族炭
化水素から誘導された熱可塑性単独重合体または共重合
体が挙げられ、かかるビニル系芳香族炭化水素の例とし
ては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、ビニルキシレン、エチルビニルキシレン、ビニルナ
フタレンおよびそれらの混合物などが挙げられる。中間
重合体ブロックBは共役ジエン系炭化水素からなり、例
えば、1,3−ブタジエン、2,3−ジメチルブタジエ
ン、イソプレン、1,3−ペンタジエンおよびそれらの
混合物から誘導された重合体などが挙げられる。本発明
では、上記ブロック共重合体の中間重合体ブロックBが
水添処理を受けたものも含まれる。
は、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/ブテン
−1共重合体、エチレン/ヘキセンー1共重合体、エチ
レン/プロピレン/ジシクロペンタジエン共重合体、エ
チレン/プロピレン/5−エチリデン−2−ノルボルネ
ン共重合体、未水添または水添ポリブタジエン、未水添
または水添スチレン/イソプレン/スチレントリブロッ
ク共重合体、未水添または水添スチレン/ブタジエン/
スチレントリブロック共重合体などが挙げられる。
しては、カルボン酸基、カルボン酸無水物基、カルボン
酸エステル基、カルボン酸金属塩基カルボン酸イミド
基、カルボン酸アミド基などが挙げられ、これらの官能
基を含む化合物の例を挙げると、アクリル酸、メタアク
リル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン
酸、メチルマレイン酸、メチルフマル酸、メサコン酸、
シトラコン酸、グルタコン酸およびこれらカルボン酸の
金属塩、マレイン酸水素メチル、イタコン酸水素メチ
ル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ヒ
ドロキシエチル、メタアクリル酸メチル、メタアクリル
酸2−エチルヘキシル、メタアクリル酸ヒドロキシエチ
ル、メタアクリル酸アミノエチル、マレイン酸ジメチ
ル、イタコン酸ジメチル、無水マレイン酸、無水イタコ
ン酸、無水シトラコン酸、エンドビシクロ−(2,2,
1)−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸、エンドビ
シクロ−(2,2,1)−5−ヘプテン−2,3−ジカ
ルボン酸無水物、マレイミド、N−エチルマレイミド、
N−ブチルマレイミド、N−フェニルマレイミド、アク
リル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、エタクリ
ル酸グリシジル、イタコン酸グリシジル、シトラコン酸
グリシジル、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸
などである。
物に導入する方法は特に制限なく、予め主成分であるオ
レフィン化合物と官能基含有オレフィン化合物を共重合
せしめたり、未変性ポリオレフィンに官能基含有オレフ
ィン化合物をラジカル開始剤を用いてグラフト導入する
などの方法を用いることができる。官能基含有成分の導
入量は変性ポリオレフィン中のオレフィンモノマ全体に
対して好ましくは0.001〜40モル%、より好まし
くは0.01〜35モル%の範囲内であることが適当で
ある。
ポリオレフィンの具体例としては、無水マレイン酸変性
ポリエチレン、無水マレイン酸変性ポリプロピレン、エ
チレン/アクリル酸共重合体、エチレン/メタクリル酸
共重合体およびこれら共重合体中のカルボン酸部分の一
部または全てをナトリウム、リチウム、カリウム、亜
鉛、カルシウムとの塩としたもの、エチレン/アクリル
酸メチル共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合
体、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体、エチレン
/メタクリル酸エチル共重合体、エチレン/アクリル酸
エチル−g−無水マレイン酸共重合体、(“g”はグラ
フトを表わす、以下同じ)、エチレン/メタクリル酸メ
チル−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/アクリ
ル酸エチル−g−マレイミド共重合体、エチレン/アク
リル酸エチル−g−N−フェニルマレイミド共重合体お
よびこれら共重合体の部分ケン化物、エチレン/グリシ
ジルメタクリレート共重合体、エチレン/ビニルアセテ
ート/グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン/
メタクリル酸メチル/グリシジルメタクリレート共重合
体、エチレン/グリシジルアクリレート共重合体、エチ
レン/ビニルアセテート/グリシジルアクリレート共重
合体、エチレン/グリシジルエーテル共重合体、エチレ
ン/プロピレン−g−無水マレイン酸共重合体、エチレ
ン/ブテン−1−g−無水マレイン酸共重合体、エチレ
ン/プロピレン/1,4−ヘキサジエン−g−無水マレ
イン酸共重合体、エチレン/プロピレン/ジシクロペン
タジエン−g−無水マレイン酸共重合体、エチレン/プ
ロピレン/2,5−ノルボルナジエン−g−無水マレイ
ン酸共重合体、エチレン/プロピレン−g−N−フェニ
ルマレイミド共重合体、エチレン/ブテン−1−g−N
−フェニルマレイミド共重合体、水添スチレン/ブタジ
エン/スチレン−g−無水マレイン酸共重合体、水添ス
チレン/イソプレン/スチレン−g−無水マレイン酸共
重合体、エチレン/プロピレン−g−メタクリル酸グリ
シジル共重合体、エチレン/ブテン−1−g−メタクリ
ル酸グリシジル共重合体、エチレン/プロピレン/1,
4−ヘキサジエン−g−メタクリル酸グリシジル共重合
体、エチレン/プロピレン/ジシクロペンタジエン−g
−メタクリル酸グリシジル共重合体、水添スチレン/ブ
タジエン/スチレン−g−メタクリル酸グリシジル共重
合体などを挙げることができる。
目的、用途に応じて繊維状および/または非繊維状充填
材を配合しても良い。かかる繊維状および/または非繊
維状充填材の具体例としては、ガラス繊維、ガラスミル
ドファイバー、炭素繊維、チタン酸カリウィスカ、酸化
亜鉛ウィスカ、硼酸アルミウィスカ、アラミド繊維、ア
ルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラミック繊維、アスベス
ト繊維、石コウ繊維、金属繊維などの繊維状充填剤、ワ
ラステナイト、ゼオライト、セリサイト、カオリン、マ
イカ、クレー、パイロフィライト、ベントナイト、アス
ベスト、アルミナシリケートなどの珪酸塩、アルミナ、
酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化
チタン、酸化鉄などの金属化合物、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、ドロマイトなどの炭酸塩、硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩、水酸化マグネシウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウムなどの水酸
化物、ガラスビーズ、セラミックビーズ、窒化ホウ素、
炭化珪素およびシリカなどの非繊維状充填剤が挙げら
れ、これらは中空であってもよく、さらにはこれら充填
剤を2種類以上併用することも可能である。
状充填材をイソシアネート系化合物、有機シラン系化合
物、有機チタネート系化合物、有機ボラン系化合物、お
よびエポキシ化合物などのカップリング剤で予備処理し
て使用することは、より優れた機械的強度を得る意味に
おいて好ましい。かかる繊維状および/または非繊維状
充填材を用いる場合、その配合量は通常全組成物に対
し、5〜80重量部の範囲である。
得られる樹脂組成物の特性を損なわない範囲において、
タルク、カオリン、有機リン化合物、ポリエーテルエー
テルケトンなどの結晶核剤、次亜リン酸塩などの着色防
止剤、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミンなどの
酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線防止剤、着色剤、
などの添加剤を添加することができる。
特定の方法に限定されないが、具体的且つ効率的な例と
して、原料のポリアミド樹脂、エチレン・α−オレフィ
ン系共重合体および/または変性エチレン・α−オレフ
ィン系共重合体、および変性ポリオレフィンの混合物を
単軸あるいは2軸の押出機、バンバリーミキサー、ニー
ダーおよびミキシングロールなど公知の溶融混練機に供
給し、用いられるポリアミド樹脂の融点に応じて180
〜330℃の温度で溶融混練する方法などを挙げること
ができる。
通常公知の方法で成形することができ、射出成形、押出
成形、圧縮成形などの成形品、シート、フィルムなどの
成形物品とすることができる。本発明の熱可塑性樹脂組
成物はなかでも射出成形用途に特に好適であり、その特
徴を活かして機械機構部品、電気電子部品、および自動
車部品として有用に用いることができる。
説明するが、本発明はこれら実施例の記載に限定される
ものではない。また、以下の実施例において材料強度、
流動性、および相溶性の評価は、次の方法により行なっ
た。
した。 引張強度 :ASTM D638 曲げ弾性率 :ASTM D790 アイゾット衝撃強度 :ASTM D256 [流動性]幅10mm、厚さ2mm、全長600mmの
渦巻き形状を有するスパイラルフロー測定金型を用い、
射出成形温度ポリアミド樹脂の融点+20℃、射出成形
圧力450kgf/cm 2、金型温度80℃の条件下で材
料を射出成形した際に金型内を流れた距離を測定して流
動性の指標とした。流動長が長いほど流動性が良好であ
ることを示す。
用金型を用いて各材料の成形を行ない、得られた成形品
のピンゲート部分の剥離の度合いを光学顕微鏡により観
察し、剥離の程度の良好な方から○、△、×の3段階で
評価を行なった。
重合体として、Mw/Mn=2.8、α−オレフィン含
有量=6モル%のエチレン・1−ヘキセン共重合体10
重量部と、相対粘度2.70のナイロン66を100重
量部および無水マレイン酸で0.8重量%変性されたエ
チレン・1−ブテン共重合体10量部を均一混合した
後、φ30mmの2軸押出機で溶融混練、ペレタイズ化
し、80℃で一晩真空乾燥を行なった。ここで得られた
熱可塑性樹脂組成物を種々の試験片に射出成形して材料
強度などを測定した結果は表1に示すとおりであり、相
溶性、特に耐衝撃性、および成形加工性に優れた組成物
であることがわかった。
ン6、エチレン・α−オレフィン系共重合体として、M
w/Mn=2.6、α−オレフィン含有量=8モル%の
エチレン・1−ヘキセン共重合体、そして変性ポリオレ
フィン樹脂として無水マレイン酸で0.8重量%変性さ
れたエチレン・1−ヘキセン共重合体を用いた以外は実
施例1に記載した方法と全く同様に混練、ペレット化、
射出成形、および物性測定を行なった。その結果は表1
に示すとおりであり、耐衝撃性、成形加工性、および相
溶性に優れた組成物であることがわかる。
カプロラクタム3モル%およびヘキサメチレンジアミン
とアジピン酸の等モル塩97モル%の共重合体(融点2
55℃)、変性ポリオレフィン樹脂として無水マレイン
酸で0.8重量%変性されたエチレン・1−ヘキセン共
重合体を用いた以外は実施例1に記載した方法と全く同
様に混練、ペレット化、射出成形、物性測定を行なっ
た。その結果は表1に示すとおりであり、耐衝撃性、成
形加工性、相溶性に優れた組成物であることがわかる。
サメチレンジアンモニウムテレフタレート50モル%お
よびヘキサメチレンジアンモニウムセバケート50モル
%の共重合体(融点280℃)、エチレン・α−オレフ
ィン系共重合体として、Mw/Mn=2.8、α−オレ
フィン含有量=6モル%のエチレン・1−ヘキセン共重
合体を用いた以外は実施例1に記載した方法と全く同様
に混練、ペレット化、射出成形、物性測定を行なった。
その結果は表1に示すとおりであり、耐衝撃性、成形加
工性、相溶性に優れた組成物であることがわかる。
ン系共重合体として、無水マレイン酸で0.8重量%変
性されたMw/Mn=2.8、α−オレフィン含有量=
6モル%の変性エチレン・1−ヘキセン共重合体を用い
た以外は実施例1に記載した方法と全く同様に混練、ペ
レット化、射出成形、物性測定を行なった。その結果は
表1に示すとおりであり、成形加工性、相溶性、特に変
性エチレン・α−オレフィン系共重合体を用いたことに
より耐衝撃性に優れた組成物であることがわかる。
てポリプロピレンを用いた以外は実施例1に記載した方
法と全く同様に混練、ペレット化、射出成形、物性測定
を行なった。ここで得られた組成物は表1に示すとおり
耐衝撃性、成形加工性、相溶性、特に成形加工性の優れ
た実用価値の高いものであった。
重合体として、Mw/Mn=2.9、α−オレフィン含
有量=6モル%のエチレン・1−ブテン共重合体10重
量部と、相対粘度2.70のナイロン66を100重量
部および無水マレイン酸で0.8重量%変性されたエチ
レン・1−ブテン共重合体10量部を用いた以外は実施
例1に記載した方法と全く同様に混練、ペレット化、射
出成形、物性測定を行なった。ここで得られた組成物は
表2に示すとおり、相溶性、特に耐衝撃性、および成形
加工性に優れた組成物であることがわかった。
重合体として、Mw/Mn=2.8、α−オレフィン含
有量=6モル%のエチレン・1−オクテン共重合体10
重量部と、相対粘度2.70のナイロン66を100重
量部および無水マレイン酸で0.8重量%変性されたエ
チレン・1−ブテン共重合体10量部を用いた以外は実
施例1に記載した方法と全く同様に混練、ペレット化、
射出成形、物性測定を行なった。ここで得られた組成物
は表2に示すとおり、相溶性、特に耐衝撃性、および成
形加工性に優れた組成物であることがわかった。
ィン系共重合体は使用せずに、無水マレイン酸で0.8
重量%変性されたエチレン・1−ブテン共重合体20重
量部を用いた以外は実施例1に記載した方法と全く同様
に混練、ペレット化、射出成形、物性測定を行なった。
その結果は表2に示すとおりであり、得られた組成物は
耐衝撃性は高いレベルにあるが、成形加工性が著しく悪
いことがわかる。
用せずに、変性エチレン・α−オレフィン系共重合体と
して無水マレイン酸で0.8重量%変性されたMw/M
n=2.8、α−オレフィン含有量=6モル%の変性エ
チレン・1−ヘキセン共重合体20重量部を用いた以外
は実施例1に記載した方法と全く同様に混練、ペレット
化、射出成形、物性測定を行なった。その結果は表2に
示すとおりであり、得られた組成物は成形加工性は良好
であるが、耐衝撃性、特に相溶性が著しく悪いことがわ
かる。
ィン共重合体の代わりに、メタロセン系触媒を使用して
いない、Mw/Mn=3.8の線状低密度ポリエチレン
(LLDPE)10重量部を用いた以外は実施例1に記
載した方法と全く同様に混練、ペレット化、射出成形、
物性測定を行なった。その結果は表2に示すとおりであ
り、得られた組成物は成形加工性は高いレベルにある
が、相溶性、特に耐衝撃性が不十分であることがわか
る。
樹脂組成物によれば、耐衝撃性、成形加工性、および相
溶性が優れた成形品が得られる。
Claims (15)
- 【請求項1】 (a)ポリアミド樹脂100重量部と、
(b)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)により算出される重量平均分子量(Mw)と数平均
分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が3.0以下であ
るエチレンと炭素原子数3〜20のα−オレフィンとか
らなるエチレン・α−オレフィン系共重合体および/ま
たは該エチレン・α−オレフィン系共重合体をカルボン
酸誘導体で変性して得られる変性エチレン・α−オレフ
ィン系共重合体5〜100重量部、および(c)前記
(b)成分として用いられる共重合体以外の変性ポリオ
レフィン樹脂5〜100重量部とからなることを特徴と
する熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項2】 前記(b)成分のエチレン・α−オレフ
ィン系共重合体または変性エチレン・α−オレフィン系
共重合体に含まれる炭素原子数3〜20のα−オレフィ
ン含有量が6〜25モル%であることを特徴とする請求
項1記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項3】 前記(b)成分のエチレン・α−オレフ
ィン系共重合体または変性エチレン・α−オレフィン系
共重合体がメタロセン系触媒を用いて重合された共重合
体であることを特徴とする請求項1または請求項2記載
の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項4】 前記(b)成分が未変性のエチレン・α
−オレフィン系共重合体であることを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項5】 (b)成分が不飽和カルボン酸、その酸
無水物またはその誘導体から選ばれる少なくとも1種類
の化合物によって変性された変性エチレン・α−オレフ
ィン系共重合体であることを特徴とする請求項1〜3の
いずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項6】 前記(a)成分のポリアミド樹脂がナイ
ロン6樹脂である請求項1〜5のいずれかに記載の熱可
塑性樹脂組成物。 - 【請求項7】 前記(a)成分のポリアミド樹脂がナイ
ロン66樹脂である請求項1〜5のいずれかに記載の熱
可塑性樹脂組成物。 - 【請求項8】 前記(a)成分のポリアミド樹脂がナイ
ロン66/ナイロン6の共重合ナイロンであり、その共
重合比が99.5/0.5〜95/5モル%である請求
項1〜5のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項9】 前記(a)成分のポリアミド樹脂が脂肪
族ジアミンとテレフタル酸から誘導される構造単位70
〜30モル%を含有する共重合ポリアミドである請求項
1〜5のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項10】 前記(a)成分のポリアミド樹脂がヘ
キサメチレンテレフタルアミド単位70〜30モル%を
含有する共重合ポリアミドである請求項9記載の熱可塑
性樹脂組成物。 - 【請求項11】 前記(c)成分の変性ポリオレフィン
樹脂がα、β−不飽和カルボン酸および/またはその誘
導体の共重合によって変性されたポリオレフィンである
請求項1〜10のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成
物。 - 【請求項12】 前記(c)成分の変性ポリオレフィン
樹脂がα、β−不飽和カルボン酸および/またはその誘
導体の共重合によって変性されたエチレン・α−オレフ
ィンランダム共重合体である請求項1〜11のいずれか
に記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項13】 (a)ポリアミド樹脂100重量部
と、(b)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC)により算出される重量平均分子量(Mw)と
数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が3.0以
下であるエチレンと炭素原子数3〜20のα−オレフィ
ンとからなるエチレン・α−オレフィン系共重合体およ
び/または該エチレン・α−オレフィン系共重合体をカ
ルボン酸誘導体で変性して得られる変性エチレン・α−
オレフィン系共重合体5〜100重量部および、(c)
前記(b)成分として用いられる共重合体以外の変性ポ
リオレフィン樹脂5〜100重量部を溶融混練すること
を特徴とする熱可塑性樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項14】 請求項1〜12いずれかに記載の熱可
塑性樹脂組成物から成る成形品。 - 【請求項15】 前記成形品が機械機構部品、電気電子
部品または自動車部品である請求項14記載の成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16138498A JPH11335553A (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 熱可塑性樹脂組成物および成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16138498A JPH11335553A (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 熱可塑性樹脂組成物および成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11335553A true JPH11335553A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15734077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16138498A Pending JPH11335553A (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 熱可塑性樹脂組成物および成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11335553A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-05-26 JP JP16138498A patent/JPH11335553A/ja active Pending
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