JPH11335017A - エレベータの乗客救出運転装置 - Google Patents
エレベータの乗客救出運転装置Info
- Publication number
- JPH11335017A JPH11335017A JP10144388A JP14438898A JPH11335017A JP H11335017 A JPH11335017 A JP H11335017A JP 10144388 A JP10144388 A JP 10144388A JP 14438898 A JP14438898 A JP 14438898A JP H11335017 A JPH11335017 A JP H11335017A
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- JP
- Japan
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- car
- brake device
- braking
- contact circuit
- elevator
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- Elevator Control (AREA)
- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 乗客救出運転時における乗りかごの下降速度
を制限することができるようにしたエレベータの乗客救
出運転装置を提供する。 【解決手段】 制動状態のブレーキ装置4を開放する電
力を供給する時間を設定する時限接点回路14に、開時
間設定部141と閉時間設定部142を設けて、ブレー
キ装置4における制動および開放の繰り返し動作の周期
を任意に設定できるようにし、閉時間設定部142の設
定時間Tcaおよび開時間設定部141の設定時間To
aで決まるブレーキ装置4における制動および開放動作
の繰り返し動作の周期を、ロープ7のばね定数および乗
りかご8の質量などによる固有振動周期Tivよりも小
さく設定する。
を制限することができるようにしたエレベータの乗客救
出運転装置を提供する。 【解決手段】 制動状態のブレーキ装置4を開放する電
力を供給する時間を設定する時限接点回路14に、開時
間設定部141と閉時間設定部142を設けて、ブレー
キ装置4における制動および開放の繰り返し動作の周期
を任意に設定できるようにし、閉時間設定部142の設
定時間Tcaおよび開時間設定部141の設定時間To
aで決まるブレーキ装置4における制動および開放動作
の繰り返し動作の周期を、ロープ7のばね定数および乗
りかご8の質量などによる固有振動周期Tivよりも小
さく設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非常時にブレーキ
を開放して乗りかごを下降運転させて乗客を救出するエ
レベータの乗客救出運転装置に関する。
を開放して乗りかごを下降運転させて乗客を救出するエ
レベータの乗客救出運転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータ機器の故障等により
乗りかごが中間階で停止したまま自動運転ができなくな
ってしまった場合、乗客は乗りかご内に閉じ込められて
出られなくなってしまうので、ブレーキ装置を専用治具
等で手動開放し、乗りかごを自重で乗降可能な位置まで
降下させて乗客を救出するようにしている。
乗りかごが中間階で停止したまま自動運転ができなくな
ってしまった場合、乗客は乗りかご内に閉じ込められて
出られなくなってしまうので、ブレーキ装置を専用治具
等で手動開放し、乗りかごを自重で乗降可能な位置まで
降下させて乗客を救出するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の乗客救出運転では、ブレーキ装置を開放してい
る間に、重力加速度により乗りかごが加速し続けて下降
速度が早くなり過ぎ、停止時における乗りかごの衝撃が
大きくなってしまう。
た従来の乗客救出運転では、ブレーキ装置を開放してい
る間に、重力加速度により乗りかごが加速し続けて下降
速度が早くなり過ぎ、停止時における乗りかごの衝撃が
大きくなってしまう。
【0004】本発明の目的は、乗客救出運転時における
乗りかごの下降速度を制限することができるようにした
エレベータの乗客救出運転装置を提供することにある。
乗りかごの下降速度を制限することができるようにした
エレベータの乗客救出運転装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するために、昇降路内に設置した乗りかごを駆動装置
によって昇降するように構成し、上記駆動装置はブレー
キ装置および電動機を有し、制動状態の上記ブレーキ装
置に開放力を与えて上記乗りかごを下降運転するエレベ
ータの乗客救出運転装置において、上記ブレーキ装置に
開放力を与える電源と上記ブレーキ装置間に、その接続
を断続する時限接点回路を設けたことを特徴とする。
成するために、昇降路内に設置した乗りかごを駆動装置
によって昇降するように構成し、上記駆動装置はブレー
キ装置および電動機を有し、制動状態の上記ブレーキ装
置に開放力を与えて上記乗りかごを下降運転するエレベ
ータの乗客救出運転装置において、上記ブレーキ装置に
開放力を与える電源と上記ブレーキ装置間に、その接続
を断続する時限接点回路を設けたことを特徴とする。
【0006】本発明によるエレベータの乗客救出運転装
置は、上述したようにブレーキ装置に開放力を与える電
源とブレーキ装置間に、その接続を断続する時限接点回
路を設けたため、時限接点回路による断続を繰り返しな
がら制動状態のブレーキ装置を開放して徐々に乗りかご
を下降させることができるようになり、乗りかごが必要
以上の速度で下降することを制限することができる。
置は、上述したようにブレーキ装置に開放力を与える電
源とブレーキ装置間に、その接続を断続する時限接点回
路を設けたため、時限接点回路による断続を繰り返しな
がら制動状態のブレーキ装置を開放して徐々に乗りかご
を下降させることができるようになり、乗りかごが必要
以上の速度で下降することを制限することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
によって説明する。図1は、本発明の一実施の形態によ
るエレベータの乗客救出運転装置を示す構成図である。
昇降路1内には乗りかご8が昇降可能に配置され、昇降
路1内の最上部に設置したプーリー9に巻回したロープ
7の一端がこの乗りかご8に連結され、ロープ7の他端
は昇降路1の下部に設置した駆動装置2に連結されてい
る。この駆動装置2は、ロープ7の他端を装着した巻胴
3と、この巻胴3を保持するブレーキ装置4と、巻胴3
を交流電源20により回転運動させる電動機5と、ブレ
ーキ装置4および電動機5を制御する制御装置6を有し
ている。乗りかご8が停止する乗り場21には、乗り場
釦10と、ブレーキ装置4の電力供給線からの引き出し
線に接続されて救出運転時に乗客救出運転装置12を接
続する第一の接続器11が設けられている。
によって説明する。図1は、本発明の一実施の形態によ
るエレベータの乗客救出運転装置を示す構成図である。
昇降路1内には乗りかご8が昇降可能に配置され、昇降
路1内の最上部に設置したプーリー9に巻回したロープ
7の一端がこの乗りかご8に連結され、ロープ7の他端
は昇降路1の下部に設置した駆動装置2に連結されてい
る。この駆動装置2は、ロープ7の他端を装着した巻胴
3と、この巻胴3を保持するブレーキ装置4と、巻胴3
を交流電源20により回転運動させる電動機5と、ブレ
ーキ装置4および電動機5を制御する制御装置6を有し
ている。乗りかご8が停止する乗り場21には、乗り場
釦10と、ブレーキ装置4の電力供給線からの引き出し
線に接続されて救出運転時に乗客救出運転装置12を接
続する第一の接続器11が設けられている。
【0008】この第一の接続器11に接続することによ
りブレーキ装置4を開放する第二の接続器16を備えた
乗客救出運転装置12は、ブレーキ装置4の開放の電力
源となる蓄電池13と、接点の開放動作を一定時間で繰
り返す時限接点回路14と、時限接点回路14に接続さ
れて接点の開閉動作の繰り返し動作を許可するスイッチ
15を備えて構成されている。時限接点回路14は、そ
の時限接点回路14に備えられた接点の開時間を設定す
る開時間設定部141と、同様に接点の閉時間を設定す
る閉時間設定部142とを有している。
りブレーキ装置4を開放する第二の接続器16を備えた
乗客救出運転装置12は、ブレーキ装置4の開放の電力
源となる蓄電池13と、接点の開放動作を一定時間で繰
り返す時限接点回路14と、時限接点回路14に接続さ
れて接点の開閉動作の繰り返し動作を許可するスイッチ
15を備えて構成されている。時限接点回路14は、そ
の時限接点回路14に備えられた接点の開時間を設定す
る開時間設定部141と、同様に接点の閉時間を設定す
る閉時間設定部142とを有している。
【0009】図2は、ブレーキ装置4の制動および開放
動作の繰り返し周期をロープ7のばね定数と乗りかご8
の質量とからなる固有振動周期の1/4以下に設定した
場合における乗りかご8の上下方向の振動曲線Vaを示
す波形図であり、Saはそのときの時限接点回路14の
開閉信号、Tcaはそのときの閉時間設定部142の設
定時間、Toaは開時間設定部141の設定時間を示し
ている。
動作の繰り返し周期をロープ7のばね定数と乗りかご8
の質量とからなる固有振動周期の1/4以下に設定した
場合における乗りかご8の上下方向の振動曲線Vaを示
す波形図であり、Saはそのときの時限接点回路14の
開閉信号、Tcaはそのときの閉時間設定部142の設
定時間、Toaは開時間設定部141の設定時間を示し
ている。
【0010】図3は、ブレーキ装置4の制動および開放
動作の繰り返し周期を上述した固有振動周期の1/4以
上に設定した場合における乗りかご8の上下方向の振動
曲線Vbを示す波形図であり、Sbはそのときの時限接
点回路14の開閉信号、Tcbはそのときの閉時間設定
部142の設定時間、Tobは開時間設定部141の設
定時間、Tivは固有振動周期の測定値を示している。
動作の繰り返し周期を上述した固有振動周期の1/4以
上に設定した場合における乗りかご8の上下方向の振動
曲線Vbを示す波形図であり、Sbはそのときの時限接
点回路14の開閉信号、Tcbはそのときの閉時間設定
部142の設定時間、Tobは開時間設定部141の設
定時間、Tivは固有振動周期の測定値を示している。
【0011】次に、上述したエレベータの乗客救出運転
装置の動作を説明する。エレベータの平常運転時は、乗
り場釦10の入力を受けて制御装置6がブレーキ装置4
を開閉すると共に電動機5を回転させ、巻胴3を巻き取
りまたは繰り出し方向に回転させながら乗りかご8を上
昇または下降させている。乗りかご8および乗り場21
の床がほぼ同じ高さになって乗降可能位置になると、電
動機5を停止しブレーキ装置4を制動すると共に、制御
装置6からの信号により乗りかご8の図示しないドアお
よび乗り場ドアを開放して乗客を乗降させる。
装置の動作を説明する。エレベータの平常運転時は、乗
り場釦10の入力を受けて制御装置6がブレーキ装置4
を開閉すると共に電動機5を回転させ、巻胴3を巻き取
りまたは繰り出し方向に回転させながら乗りかご8を上
昇または下降させている。乗りかご8および乗り場21
の床がほぼ同じ高さになって乗降可能位置になると、電
動機5を停止しブレーキ装置4を制動すると共に、制御
装置6からの信号により乗りかご8の図示しないドアお
よび乗り場ドアを開放して乗客を乗降させる。
【0012】ここで、乗りかご8が上昇または下降中に
停電したり、エレベータ機器の故障等の障害が発生した
りすると、電動機5の駆動が停止しブレーキ装置4が制
動して障害発生時の位置で乗りかご8が停止することに
なる。このとき、乗りかご8内に乗客がいた場合、乗り
かご8および乗り場21の床の高さが異なっていて乗り
かご8のドアおよび乗り場ドアが開放できなくなると、
乗客は乗りかご8から自力で脱出することが不可能とな
ってしまう。
停電したり、エレベータ機器の故障等の障害が発生した
りすると、電動機5の駆動が停止しブレーキ装置4が制
動して障害発生時の位置で乗りかご8が停止することに
なる。このとき、乗りかご8内に乗客がいた場合、乗り
かご8および乗り場21の床の高さが異なっていて乗り
かご8のドアおよび乗り場ドアが開放できなくなると、
乗客は乗りかご8から自力で脱出することが不可能とな
ってしまう。
【0013】このような場合、まず、乗客救出運転装置
12の第二の接続器16を乗り場釦10の第一の接続器
11に接続する。その後、乗客救出運転装置12のスイ
ッチ15を押し下げると時限接点回路14の動作が開始
し、その接点が閉時間設定部142の設定時間Tcaだ
け閉路し、また開時間設定部141の設定時間Toaだ
け開路する動作を繰り返す。これにより、蓄電池13…
…時限接点回路14……第二の接続器16……第一の接
続器11の回路が形成され、蓄電池13からの電力がブ
レーキ装置4に供給される。このときのブレーキ装置4
への電力の供給は時限接点回路14により一定時間おき
の断続供給であるため、ブレーキ装置4も断続的に開放
と制動を繰り返すことになる。
12の第二の接続器16を乗り場釦10の第一の接続器
11に接続する。その後、乗客救出運転装置12のスイ
ッチ15を押し下げると時限接点回路14の動作が開始
し、その接点が閉時間設定部142の設定時間Tcaだ
け閉路し、また開時間設定部141の設定時間Toaだ
け開路する動作を繰り返す。これにより、蓄電池13…
…時限接点回路14……第二の接続器16……第一の接
続器11の回路が形成され、蓄電池13からの電力がブ
レーキ装置4に供給される。このときのブレーキ装置4
への電力の供給は時限接点回路14により一定時間おき
の断続供給であるため、ブレーキ装置4も断続的に開放
と制動を繰り返すことになる。
【0014】ブレーキ装置4が開放すると、乗りかご8
の自重で巻胴3が繰り出し方向に回転して乗りかご8が
下降するが、閉時間設定部142の設定時間Tcaが経
過すると、時限接点回路14の接点が開いて蓄電池13
からの電力が遮断されてブレーキ装置4が制動状態にな
るため、乗りかご8は自動的に停止する。その後、開時
間設定部141の設定時間Toaが経過すると、時限接
点回路14の接点が閉じて蓄電池13からの電力が供給
されてブレーキ装置4が開放されるため、乗りかご8は
下降する。このようにブレーキ装置4が開放および制動
を時限接点回路14で繰り返すようにしているため、閉
時間設定部142の設定時間Tcaの設定によって乗り
かご8の下降時間を制限して、乗りかご8が必要以上の
速度で下降することを防止することができる。
の自重で巻胴3が繰り出し方向に回転して乗りかご8が
下降するが、閉時間設定部142の設定時間Tcaが経
過すると、時限接点回路14の接点が開いて蓄電池13
からの電力が遮断されてブレーキ装置4が制動状態にな
るため、乗りかご8は自動的に停止する。その後、開時
間設定部141の設定時間Toaが経過すると、時限接
点回路14の接点が閉じて蓄電池13からの電力が供給
されてブレーキ装置4が開放されるため、乗りかご8は
下降する。このようにブレーキ装置4が開放および制動
を時限接点回路14で繰り返すようにしているため、閉
時間設定部142の設定時間Tcaの設定によって乗り
かご8の下降時間を制限して、乗りかご8が必要以上の
速度で下降することを防止することができる。
【0015】ブレーキ装置4の開放および制動動作を繰
り返すことにより、乗りかご8と乗り場21の床が同じ
高さになって乗降可能位置に達したら、スイッチ15を
開放して時限接点回路14の動作を停止し、乗りかご8
および乗り場21のドアを開放して乗客を乗りかご8内
から救出する。
り返すことにより、乗りかご8と乗り場21の床が同じ
高さになって乗降可能位置に達したら、スイッチ15を
開放して時限接点回路14の動作を停止し、乗りかご8
および乗り場21のドアを開放して乗客を乗りかご8内
から救出する。
【0016】このように時限接点回路14は開時間設定
部141と閉時間設定部142を有して構成し、ブレー
キ装置4における制動および開放の繰り返し動作の周期
を任意に設定できるようにしたため、救出運転時の乗り
かご8の下降速度を任意に決めることができる。ここ
で、閉時間設定部142の設定時間Tcaおよび開時間
設定部141の設定時間Toaで決まるブレーキ装置4
における制動および開放動作の繰り返し動作の周期を、
ロープ7のばね定数および乗りかご8の質量などによる
固有振動周期Tivより大きく設定すると、図3に示し
た波形図の振動曲線Vbの如く乗りかご8の上下方向の
振動が大きくなる。しかしながら、閉時間設定部142
の設定時間Tcaおよび開時間設定部141の設定時間
Toaで決まるブレーキ装置4の制動および開放動作の
繰り返し動作の周期を、ロープ7のばね定数および乗り
かご8の質量などによる固有振動周期Tivより小さく
設定すると、図2に示した波形図の振動曲線Vaの如く
乗りかご8における上下方向の振動が小さくなり、乗客
に悪影響を与えることなく救出運転を行なうことができ
る。
部141と閉時間設定部142を有して構成し、ブレー
キ装置4における制動および開放の繰り返し動作の周期
を任意に設定できるようにしたため、救出運転時の乗り
かご8の下降速度を任意に決めることができる。ここ
で、閉時間設定部142の設定時間Tcaおよび開時間
設定部141の設定時間Toaで決まるブレーキ装置4
における制動および開放動作の繰り返し動作の周期を、
ロープ7のばね定数および乗りかご8の質量などによる
固有振動周期Tivより大きく設定すると、図3に示し
た波形図の振動曲線Vbの如く乗りかご8の上下方向の
振動が大きくなる。しかしながら、閉時間設定部142
の設定時間Tcaおよび開時間設定部141の設定時間
Toaで決まるブレーキ装置4の制動および開放動作の
繰り返し動作の周期を、ロープ7のばね定数および乗り
かご8の質量などによる固有振動周期Tivより小さく
設定すると、図2に示した波形図の振動曲線Vaの如く
乗りかご8における上下方向の振動が小さくなり、乗客
に悪影響を与えることなく救出運転を行なうことができ
る。
【0017】図4は、ブレーキ装置4の制動および開放
動作を繰り返す周期と乗りかご8における上下方向の振
動の強さの関係を表す振動曲線Fvを示している。同図
から分かるように振動曲線Fvは、ブレーキ装置4の制
動および開放動作を繰り返す周期をロープ7のばね定数
および乗りかご8の質量などによる固有振動周期Tiv
の3/4以下にした場合、固有振動周期Tivと同じ周
期にした場合に比べて大幅に振動を抑制することがで
き、特に、ブレーキ装置4の制動および開放動作を繰り
返す周期を固有振動周期Tivの1/4以下にした場
合、顕著な振動抑制効果を得ることができる。
動作を繰り返す周期と乗りかご8における上下方向の振
動の強さの関係を表す振動曲線Fvを示している。同図
から分かるように振動曲線Fvは、ブレーキ装置4の制
動および開放動作を繰り返す周期をロープ7のばね定数
および乗りかご8の質量などによる固有振動周期Tiv
の3/4以下にした場合、固有振動周期Tivと同じ周
期にした場合に比べて大幅に振動を抑制することがで
き、特に、ブレーキ装置4の制動および開放動作を繰り
返す周期を固有振動周期Tivの1/4以下にした場
合、顕著な振動抑制効果を得ることができる。
【0018】また、ブレーキ装置4の電力供給線を引き
出した第一の接続器11を乗り場21の乗り場釦10に
配置しているため、救出運転装置12の接続および操作
を乗り場21で行なうことができ、ブレーキ装置4が昇
降路下部に配置されていて昇降路下部に作業場所がない
エレベータであっても、容易に救出運転を行なうことが
できる。さらに、救出運転装置12の電源として蓄電池
13を使用しているため、停電時においても救出運転を
行なうことができる。
出した第一の接続器11を乗り場21の乗り場釦10に
配置しているため、救出運転装置12の接続および操作
を乗り場21で行なうことができ、ブレーキ装置4が昇
降路下部に配置されていて昇降路下部に作業場所がない
エレベータであっても、容易に救出運転を行なうことが
できる。さらに、救出運転装置12の電源として蓄電池
13を使用しているため、停電時においても救出運転を
行なうことができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるエレベ
ータの乗客救出運転装置は、時限接点回路によってブレ
ーキ装置の制動を断続的に解除することができるように
したため、従来のように乗りかごが必要以上の速度で下
降するのを防止し、乗客救出運転時における乗りかごの
下降速度を制限して乗りかごの停止時の衝撃を抑制する
ことができる。
ータの乗客救出運転装置は、時限接点回路によってブレ
ーキ装置の制動を断続的に解除することができるように
したため、従来のように乗りかごが必要以上の速度で下
降するのを防止し、乗客救出運転時における乗りかごの
下降速度を制限して乗りかごの停止時の衝撃を抑制する
ことができる。
【図1】本発明の一実施の形態によるエレベータの乗客
救出運転装置を示す構成図である。
救出運転装置を示す構成図である。
【図2】図1に示したエレベータの乗客救出運転装置に
よる救出運転時の上下方向振動を示す波形図である。
よる救出運転時の上下方向振動を示す波形図である。
【図3】図1に示したエレベータの乗客救出運転装置に
よる他の救出運転時の上下方向振動を示す波形図であ
る。
よる他の救出運転時の上下方向振動を示す波形図であ
る。
【図4】図1に示したエレベータの乗客救出運転装置に
よる周期と振動の強さの関係を表す特性図である。
よる周期と振動の強さの関係を表す特性図である。
1 昇降路 2 駆動装置 4 ブレーキ装置 5 電動機 6 制御装置 8 乗りかご 10 乗り場釦 11 第一の接続器 12 乗客救出運転装置 13 蓄電池 14 時限接点回路 15 スイッチ 16 第二の接続器 20 交流電源 21 乗り場 141 開時間設定部 142 閉時間設定部 Va,Vb 振動波形 Tiv 固有振動周期
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 志津雄 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 今野 睦夫 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 玉田 正昭 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 橋本 孝之 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内
Claims (7)
- 【請求項1】 昇降路内に設置した乗りかごを駆動装置
によって昇降するように構成し、上記駆動装置はブレー
キ装置および電動機を有し、制動状態の上記ブレーキ装
置に開放力を与えて上記乗りかごを下降運転するエレベ
ータの乗客救出運転装置において、上記ブレーキ装置に
開放力を与える電源と上記ブレーキ装置間に、その接続
を断続する時限接点回路を設けたことを特徴とするエレ
ベータの乗客救出運転装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、上記時限
接点回路は、上記ブレーキ装置の制動および開放動作の
繰り返し動作の周期を設定する開時限設定部と閉時限設
定部を有することを特徴とするエレベータの乗客救出運
転装置。 - 【請求項3】 請求項1記載のものにおいて、上記乗り
かごは、上記ブレーキ装置および上記電動機に連結した
巻胴に巻回したロープを介して昇降するように構成し、
上記時限接点回路は、上記ブレーキ装置の制動および開
放動作の繰り返し動作を、上記ロープのばね定数と上記
乗りかごの質量からなる固有振動周期より短い周期で断
続するようにしたことを特徴とするエレベータの乗客救
出運転装置。 - 【請求項4】 請求項1記載のものにおいて、上記乗り
かごは、上記ブレーキ装置および上記電動機に連結した
巻胴に巻回したロープを介して昇降するように構成し、
上記時限接点回路は、上記ブレーキ装置の制動および開
放動作の繰り返し動作を、上記ロープのばね定数と上記
乗りかごの質量からなる固有振動周期の3/4以下にし
たことを特徴とするエレベータの乗客救出運転装置。 - 【請求項5】 請求項1記載のものにおいて、上記乗り
かごは、上記ブレーキ装置および上記電動機に連結した
巻胴に巻回したロープを介して昇降するように構成し、
上記時限接点回路は、上記ブレーキ装置の制動および開
放動作の繰り返し動作を、上記ロープのばね定数と上記
乗りかごの質量からなる固有振動周期の1/4以下にし
たことを特徴とするエレベータの乗客救出運転装置。 - 【請求項6】 請求項1記載のものにおいて、上記ブレ
ーキ装置と上記時限接点回路間を接続する接続器を設
け、この接続器はエレベータの乗り場に設けた乗り場釦
の近傍に配置したことを特徴とするエレベータの乗客救
出運転装置。 - 【請求項7】 請求項1記載のものにおいて、上記電源
として蓄電池を用いたことを特徴とするエレベータの乗
客救出運転装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10144388A JPH11335017A (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | エレベータの乗客救出運転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10144388A JPH11335017A (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | エレベータの乗客救出運転装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11335017A true JPH11335017A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15360988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10144388A Pending JPH11335017A (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | エレベータの乗客救出運転装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11335017A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006273504A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Hitachi Ltd | エレベーターシステム |
JP2007062987A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Hitachi Ltd | エレベーター装置 |
CN103072860A (zh) * | 2013-02-04 | 2013-05-01 | 浙江西沃电梯有限公司 | 一种多功能电梯层站选择器 |
WO2020165969A1 (ja) * | 2019-02-13 | 2020-08-20 | 三菱電機株式会社 | マルチカーエレベータシステム及びその救出運転方法 |
KR20210069871A (ko) * | 2019-12-04 | 2021-06-14 | 현대엘리베이터주식회사 | 비상전원을 이용한 엘리베이터 브레이크 개방장치 |
-
1998
- 1998-05-26 JP JP10144388A patent/JPH11335017A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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