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JPH11314212A - 水硬性無機質成形物の成形装置 - Google Patents

水硬性無機質成形物の成形装置

Info

Publication number
JPH11314212A
JPH11314212A JP12475198A JP12475198A JPH11314212A JP H11314212 A JPH11314212 A JP H11314212A JP 12475198 A JP12475198 A JP 12475198A JP 12475198 A JP12475198 A JP 12475198A JP H11314212 A JPH11314212 A JP H11314212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
hydraulic inorganic
molding surface
molds
small chambers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12475198A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichiro Okimura
要一郎 沖村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Okayama Sekisui Industry Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Okayama Sekisui Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd, Okayama Sekisui Industry Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP12475198A priority Critical patent/JPH11314212A/ja
Publication of JPH11314212A publication Critical patent/JPH11314212A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】凹凸の大きな成形物でも均一で高強度な成形物
にすることができ、簡単な構造の水硬性無機質成形物の
成形装置を提供することを目的としている。 【解決手段】2つの分割型を閉合した型内に水硬性無機
質成形材料を圧入し、一方の分割型の型面に穿設された
水抜き孔から前記水硬性無機質成形材料中の余剰水分を
吸引脱水して所望形状に賦形するようになっている水硬
性無機質成形体の成形装置において、他方の分割型が、
前記閉合によって一方の分割型内に入り込む中空部を備
え、この中空部が、型面の一部を構成する型面壁を有す
る複数の小室に区画されていて、各小室に加圧媒体が圧
入自在になっているとともに、前記型面壁が加圧媒体の
小室への圧入によって一方の分割型の型面方向へ膨出自
在になっている構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水硬性無機質成形
物の成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水硬性無機質成形体を製造するに用いら
れる成形装置として、図2に示すような成形装置100
が本発明の発明者によって既に提案されている(特開平
9−155832号公報参照)。
【0003】この成形装置100は、図2に示すよう
に、一方の分割型である上型101と、型面を覆うよう
に伸縮性材料からなるろ布103を備えた他方の分割型
である下型102とを閉合したのち、型内に上型101
側から水硬性無機質成形材料104を注入してろ布10
3を下型102の型面に沿うように伸張させながら充満
させるとともに、下型102の型面に穿設された多数の
水抜き孔105を介してろ布103越しに水硬性無機質
成形材料104中の余剰水分を吸引脱水して賦形した
後、上型101に設けられた中空部106に空気や水等
の加圧媒体を注入して、上型101の型面107を下型
102方向に膨出させて賦形物をさらに圧縮して、水硬
性無機質成形体を得るようになっている。
【0004】すなわち、この成形装置100は、上型1
01の型面107が下型102方向に膨出自在になって
いて、型内で賦形物をさらに圧縮できるので、従来の成
形装置に比べ、緻密で強度的に優れた成形物を得ること
ができるようになっている。
【0005】しかし、上記のような成形装置100で
は、上型101が下型102内に深く入り込むようなも
のであれば、型面107の膨出割合が面内で均一になら
ない。すなわち、部分的に圧縮強度が異なるため、得ら
れる成形物も部分的に強度の弱い部分が生じる恐れがあ
る。したがって、凹凸の小さい成形物の製造には有効で
あるが、凹凸の大きい成形物の製造には問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、凹凸の大きな成形物であっても均一で高
強度な成形物とすることができ、簡単な構造の水硬性無
機質成形物の成形装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる水硬性無
機質成形物の成形装置は、このような目的を達成するた
めに、2つの分割型を閉合した型内に水硬性無機質成形
材料を圧入し、一方の分割型の型面に穿設された水抜き
孔から前記水硬性無機質成形材料中の余剰水分を吸引脱
水して所望形状に賦形するようになっている水硬性無機
質成形体の成形装置において、他方の分割型が、前記閉
合によって一方の分割型内に入り込む中空部を備え、こ
の中空部が、型面の一部を構成する型面壁を有する複数
の小室に区画されていて、各小室に加圧媒体が圧入自在
になっているとともに、前記型面壁が加圧媒体の小室へ
の圧入によって一方の分割型の型面方向へ膨出自在にな
っている構成とした。
【0008】上記構成において、両分割型は、特に限定
されないが、繊維強化合成樹脂製のものが好ましい。こ
の繊維強化合成樹脂に用いられる合成樹脂としては、エ
ポキシ樹脂、アクリル樹脂等が挙げられ、補強繊維とし
てはガラス繊維や炭素繊維等が挙げられる。
【0009】また、小室の型面壁の厚みは、加圧媒体に
よって所定の割合で膨出すれば、特に限定されないが、
たとえば、小室の型面壁をガラス繊維強化エポキシ樹脂
で形成した場合、10mm厚程度が好ましい。各小室の大
きさは特に限定されないが、25〜150cm3 程度が好
ましい。すなわち、25cm3 を下回ると、加圧媒体の注
入口が多数存在するようになり、装置が複雑になり、1
50cm3 を越えると膨出量が不均一になる恐れがある。
【0010】さらに、この成形装置には、水硬性無機質
成形材料を型内に圧入した際、伸張して一方の分割型の
型面に沿う伸縮性のろ布を一方の分割型に一体に設けて
おくことが好ましい。この伸縮性のろ布の材質として
は、巻縮糸を使用した布地、多孔質ゴム、伸縮性アクリ
ル繊維等が挙げられる。
【0011】水硬性無機質成形材料の注入圧としては、
3kg/cm2 〜70kg/cm2 程度が好ましい。すなわち、
3kg/cm2 を下回ると、成形は可能であるが緻密な成形
物を得られなくなる恐れがあり、70kg/cm2 を超える
と原料の注入管に原料が詰まる恐れがある。水抜き孔か
らの吸引脱水圧としては、−500mmHg〜−700mmHg
程度が好ましい。すなわち、−500mmHgより高くなる
と成形材料中の余剰水分の充分な脱水を行うことができ
ず、−700mmHgより低くなると、真空度が高過ぎて脱
水時に材料の目詰まりを起こす恐れがある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1に示すように、
この成形装置1は、一方の分割型である下型2と、他方
の分割型である上型3と、ろ布4とを備えている。
【0013】下型2は、型面に多数の水抜き孔21が穿
設されている。ろ布4は、伸縮性の材料から形成されて
いて、その周縁部が下型2の上端面に沿って固定されて
いる。
【0014】上型3は、閉合によって下型2の内部に入
り込む部分が中空になっていて、この中空部31が型面
の一部を構成する型面壁35を有する5つの小室3a,
3b,3b,3b,3bに区切られている。各小室3
a,3b,3b,3b,3bは、圧入管36がそれぞれ
接続されていて、圧入管36を介して個別に所望の圧力
で加圧媒体を圧入できるようになっているとともに、加
圧媒体の圧入によって型面壁35が圧入圧に応じた度合
いで下型2方向へ膨出するようになっている。
【0015】また、上型3の中空部31とずれた位置に
は、水硬性無機質成形材料の注入管33に連通している
注入口32が設けられている。
【0016】この成形装置1は、以上のようになってお
り、以下のようにして成形物を成形することができる。
すなわち、まず、下型2と上型3とを閉合し、水硬性無
機質成形材料を注入管33を介して注入口32から型内
に注入し、ろ布4が下型2の型面に沿うように伸張する
まで充満させる。
【0017】同時に、水抜き孔21から水硬性無機質成
形材料中の余剰水分を吸引脱水して水硬性無機質成形材
料を得ようとする成形物形状に賦形したのち、圧入管3
6を介して各小室3a,3b,3b,3b,3bに所定
の加圧媒体をそれぞれ圧入して各小室3a,3b,3
b,3b,3bの型面壁35を圧入圧に応じた割合で膨
出させて、賦形物をさらに圧縮して成形物を得るように
なっている。
【0018】以上のように、この成形装置1によれば、
水抜き孔21からの吸引脱水だけでなく、小室3a,3
b,3b,3b,3bへの加圧媒体の圧入によって賦形
物が緻密化される。しかも、各小室3a,3b,3b,
3b,3b毎に加圧媒体の圧入圧をコントロールできる
ため、凹凸の大きい成形体のように、上型3が下型2内
に深く入り込むようなものであっても、賦形物全体を均
一に圧縮できる。したがって、余剰水分を含まず、緻密
化された賦形物を常に得ることかできる。そして、この
賦形物を養生硬化させれば、均一で強度的にも優れた成
形物を得ることができるようになる。
【0019】また、上型3内に中空部31を設け、この
中空部31を5つの小室3a,3b,3b,3b,3b
に区画しただけであるので、装置が単純であり、メンテ
ナンスが容易で、生産性に優れている。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の実施例を詳しく説明する。
【0021】(実施例1)800mm×600mm×600
mmの大きさで、直径2mmφの水抜き孔22が25mmピッ
チで多数穿設された下型2と、ガラス繊維補強エポキシ
樹脂製で型面壁35の厚みが10mm、大きさが50〜7
0cm3 の5つの小室3a,3b,3b,3b,3bに幅
方向に区切られた中空部31を有する上型3とを閉合
し、注入口32から5kg/cm2 の圧力で以下に示す配合
の水硬性無機質成形材料を圧入しながら、水抜き孔21
を介して−600mmHgの圧力で原料中の余剰水分を吸引
脱水するとともに、脱水終了後も吸引脱水を続けなが
ら、中央部の小室3aに水を30kg/cm2 の圧力で圧入
し、その他の小室3bに水を50kg/cm2 の圧力で圧入
し、各型面壁35を下型2方向へ膨出させて型内の賦形
物をを下型2側へ押圧し、圧縮した。
【0022】そして、その後、上下型3,2を開き、型
内の賦形物を取り出して20℃で14日間養生硬化させ
て、成形物を得た。 〔水硬性無機質成形材料〕 ・普通ポルトランドセメント(宇部興産社製) 100重量部 ・ビニロン繊維(クラレ社製 繊維長さ4mm、繊維径100μm) 2重量部 ・水 500重量部
【0023】(比較例1)実施例1の上型に代えて実施
例1と同じ大きさで、小室に区切られていない1つの中
空部のみを有する上型を備えた成形装置を用い、中空部
に30kg/cm2 の圧力で水を圧入した以外は、実施例1
と同様にして成形物を得た。
【0024】上記実施例1、比較例1で得られた成形物
を試験体5号として200mm×150mmの板状に切取
り、この板状の試験体を用いてJIS A 1408の
建築用ボード類の曲げ試験方法に基づき曲げ強度試験を
実施したところ、以下の表1に示すような結果となっ
た。
【0025】
【表1】
【0026】上記表1から、実施例1の成形物は、比較
例1の成形物に比べ曲げ強度が全体に均一であることが
判る。すなわち、本発明の成形装置によれば、装置自体
を複雑化することなく、型内の水硬性無機質成形材料に
押圧して圧縮することができ、均一で強度的に優れた成
形物を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明にかかる水硬性無機質成形物の成
形装置は、以上のように構成されているので、凹凸の大
きな成形物であっても均一で高強度な成形物を製造する
ことができる。しかも、簡単な構造であるので設備コス
トをあまりかけることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる水硬性無機質成形物の成形装置
の実施の形態をあらわす断面図である。
【図2】先に発明者が提案した水硬性無機質成形物の成
形装置をあらわす断面図である。
【符号の説明】
1 成形装置 2 下型(分割型) 21 水抜き孔 3 上型(分割型) 31 中空部 3a,3b 小室 35 型面壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの分割型を閉合した型内に水硬性無機
    質成形材料を圧入し、一方の分割型の型面に穿設された
    水抜き孔から前記水硬性無機質成形材料中の余剰水分を
    吸引脱水して所望形状に賦形するようになっている水硬
    性無機質成形体の成形装置において、他方の分割型が、
    前記閉合によって一方の分割型内に入り込む中空部を備
    え、この中空部が、型面の一部を構成する型面壁を有す
    る複数の小室に区画されていて、各小室に加圧媒体が圧
    入自在になっているとともに、前記型面壁が加圧媒体の
    小室への圧入によって一方の分割型の型面方向へ膨出自
    在になっていることを特徴とする水硬性無機質成形物の
    成形装置。
JP12475198A 1998-05-07 1998-05-07 水硬性無機質成形物の成形装置 Pending JPH11314212A (ja)

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JP12475198A JPH11314212A (ja) 1998-05-07 1998-05-07 水硬性無機質成形物の成形装置

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JP12475198A Pending JPH11314212A (ja) 1998-05-07 1998-05-07 水硬性無機質成形物の成形装置

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JP (1) JPH11314212A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110385769A (zh) * 2019-08-29 2019-10-29 广西职业技术学院 一种坭兴陶工艺中注浆成型设备及加工方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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