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JPH11309290A - ミシン - Google Patents

ミシン

Info

Publication number
JPH11309290A
JPH11309290A JP6651699A JP6651699A JPH11309290A JP H11309290 A JPH11309290 A JP H11309290A JP 6651699 A JP6651699 A JP 6651699A JP 6651699 A JP6651699 A JP 6651699A JP H11309290 A JPH11309290 A JP H11309290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewing machine
motor
time
bobbin
stop
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6651699A
Other languages
English (en)
Inventor
Akifumi Nakajima
章文 仲島
Yoshihisa Shoji
善久 庄子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP6651699A priority Critical patent/JPH11309290A/ja
Publication of JPH11309290A publication Critical patent/JPH11309290A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Stopping Of Electric Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミシンのモータが駆動し続けることなく、無
駄な電力が消費されることがなく、針が上下動し続ける
危険な状態とならない。 【構成】 ミシンモータの駆動・停止を指令するS/S
スイッチ25が押下されると、CPU31はモータ3を
駆動させると共に、モータの連続駆動時間を計測するタ
イマー33をリセットして、モータ3の連続駆動時間を
計測させる。そして、タイマー33の計測時間がROM
に予め格納されたモータ3の連続駆動可能な時間である
リミット時間に達すると、CPU31は駆動回路41に
停止信号を送ってミシンモータ3を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの自動停止装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ミシンは次のように構成されてい
る。ミシン機枠に回転可能に支持された上軸は、周知の
切換装置を介してミシンモータに作動的に連結されてい
る。そして、その上軸には、天秤、針棒、送り歯、釜が
それぞれ作動連結されており、上軸の回転にともなっ
て、天秤、針棒、釜、送り歯がそれぞれ周知の動作をし
て縫製が行われる。
【0003】また、ボビンに下糸を巻くための下糸巻軸
が回転可能かつ移動可能に設けられ、下糸を適切に巻く
ためのボビン押えが設けられている。この下糸巻軸をボ
ビン押え側へ移動すると、前記切換装置が働いて、下糸
巻軸とモータとを作動的に連結すると共に、上軸とモー
タとの作動的連結を切り離す。上述した下糸巻軸の移動
によるミシンの縫製状態と糸巻状態との切換は、特公昭
61ー4553号公報に記載されているので更なる詳細
な説明は省略する。
【0004】ボビンに所定糸量だけ巻かれると下糸巻軸
とモータとの作動的連結は解除されて下糸巻軸の回転が
停止され、このとき、モータと上軸との作動的連結は解
除されたままになっている。ここで、ミシンには、スタ
ート・ストップスイッチが設けられており、その押圧に
よりモータが駆動され、再度の押圧によりモータは停止
される。このため、ボビンに所定糸量が巻かれると下糸
巻軸は停止されるが、モータは駆動し続けている。そこ
で、作業者はスタート・ストップスイッチを再度押圧し
てモータを停止させる。
【0005】一方、縫製するときには、作業者は下糸巻
軸を復動させて、上軸とモータとを作動的に連結させ
て、スタート・ストップスイッチを押圧してモータによ
り上軸を回転させ、再度スタート・ストップスイッチを
押圧してモータを停止させる。このように構成されたミ
シンでは、天秤、針棒、釜、送り歯、下糸巻軸を駆動す
るモータの駆動を停止するためには、前記モータの起動
・停止を指令するスタート・ストップスイッチを作業者
が押下する必要がある。また、上糸や布の有無をセンサ
ーで感知して、上糸が切れたり布がなくなるとモータを
停止させるものも知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、下糸巻
時において、下糸巻が終了して下糸巻軸の回転が止まっ
ても、モータはスタート・ストップスイッチが押下され
るまで駆動し続けている。よって、作業者がミシンから
離れている状態や、スタート・ストップスイッチを押下
し忘れているときにはモータは駆動し続けるので無駄な
電力消費となるといった問題がある。
【0007】また、上糸切れや布の有無の検出は、セン
サー等の部品が必要なため、ミシンのコストアップとな
り、一部の高価格ミシンにしか装着されていないのが現
実であるので、安価なミシンでは、モータ駆動の停止は
作業者によるスタート・ストップスイッチの押下で行っ
ている。よって、縫製時において、何らかの理由で作業
者がミシンから離れている状態や、そばにいても居眠り
等何らかの理由で停止の意志を人為的に実行できない状
態にあるときにはモータは駆動し続けて、無駄な電力消
費となり、同時に針が上下動する危険な状態であるとい
った問題がある。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、ミシンのモータが駆動し続ける
ことをなくして、無駄な電力が消費されることがなく、
針が上下動し続ける危険な状態にならないように、安全
のためのミシンの自動停止装置を提供することが目的で
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のミシンの自動停止装置は、ミシンを駆動する
駆動手段と、前記駆動手段によるミシンの連続駆動時間
を計測する計測手段と、前記駆動手段によるミシンの連
続駆動可能な所定時間に関連したデータを記憶する記憶
手段と、前記計測手段により計測されたミシンの連続駆
動時間が前記記憶手段に記憶された所定時間に達したと
き、前記駆動手段によるミシンの駆動を停止させる停止
手段とを備えている。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明のミシンの自動停止
装置は、計測手段により計測されたミシンの連続駆動時
間が記憶手段に記憶された所定時間に関連したデータに
達したとき、停止手段が駆動手段によるミシンの駆動を
停止させる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0012】図2に示すように、ミシン脚柱部1の機枠
には、モータ3が固定されており、そのモータ3の左右
両側に突出するモータ軸3aの図2中左側の部分には多
数のスリットが形成されたスリット板5が固定されると
共に、そのスリット板のスリットを検出してモータ3の
回転速度を検出するフォトインタラプタ7がミシン機枠
に取り付けられている。そして、前記モータ軸3aの図
2中右側の部分にはプーリ9が固定されており、そのプ
ーリ9にはベルト11が掛けられている。また、そのベ
ルト11は、ミシン機枠に回転可能に支持されたタイミ
ングプーリ13に掛けられている。これによって、モー
タ3の駆動によるモータ軸3aの回転に伴ってタイミン
グプーリ13が回転する。
【0013】ミシン機枠には上軸15が回転可能に支持
されており、その上軸15には図示しない周知の天秤・
針棒・釜・送り歯とがそれぞれ連結されている。上軸1
5の回転に伴って、天秤・針棒・釜・送り歯が周知の動
作をして縫製が行われる。そして、その上軸15にはク
ラッチ機構17が設けられており、そのクラッチ機構1
7により、タイミングプーリ13と上軸15とが連結・
切り離しが可能である。
【0014】ミシン機枠の図2中右端上部には、ボビン
19に下糸Tを巻くための糸巻軸21が回転可能に設け
られ、糸Tを適切に巻くためのボビン押え23が設けら
れている。そして、ミシンを縫製状態から糸巻状態にす
るには、この糸巻軸21をボビン押え23側へ移動す
る。すると、前記クラッチ機構17が働いて、糸巻軸2
1とタイミングプーリ13とを連結するとともに、前記
上軸15とタイミングプーリ13との連結を切り離す。
【0015】また、ミシン機枠に糸巻軸21と平行に設
けられた軸に、円盤形状をしたボビン押え23が偏心位
置において回動可能に取り付けられている。そして、ボ
ビン押え23を回動させて固定位置を変更することによ
りボビン19に巻かれる糸量を調節することができ、所
定糸量だけ巻かれると、前記クラッチ機構17が働いて
糸巻軸21とタイミングプーリ13との連結を解除して
糸巻軸21の回転を停止させる。
【0016】図1に示されている、ミシンモータ3の起
動・停止を指令するためのスタート・ストップスイッチ
25(以下S/Sスイッチと省略する)、縫製状態時に
は縫製模様が表示され、糸巻状態時には糸巻状態を示す
表示が表示され、その縫製状態時、糸巻状態時にモータ
3の連続駆動可能な時間であるリミット時間を表示する
液晶表示装置26、モータ3の回転速度を調節するスピ
ードボリュウム27、前記リミット時間の設定を行うこ
とができるテンキー29とがミシンの作業者側に設けら
れている。
【0017】図1に示すように、本実施例のミシンはC
PU31を基礎とする制御部を備えている。そのCPU
31には、S/Sスイッチ25、スピードボリューム2
7、フォトインタラプタ7、テンキー29、ミシンモー
タ3の連続駆動時間を計測するタイマー33、テンキー
29の操作により設定されたリミット時間を記憶するR
AM35、ミシンの駆動プログラムや予め設定されたリ
ミット時間を格納したROM37がそれぞれ接続されて
いる。またCPU31にはミシンの状態を示すために表
示回路39を介して液晶表示装置26が接続され、駆動
回路41を介してミシンモータ3が接続されている。
【0018】通常の使用条件で考えられるモータ連続駆
動最長時間より多少長い時間がリミット時間として予め
ROM37に記憶されており、例えばミシンモータ3の
回転速度が最高速では2分間、最低速では15分間と、
スピードボリューム27の設定に応じて何段階かに設定
されている。しかし、ROM37に記憶されているリミ
ット時間よりも長い時間モータ3を駆動する等の場合に
は、テンキー29を操作してリミット時間を変えること
ができ、その変えられたリミット時間はRAM35に記
憶される。テンキー29を操作してリミット時間を変え
ると、その時のスピードボリューム27の位置に対応す
る速度段階のリミット時間が変更され、その変更された
割合に応じて他の速度段階のリミット時間も変更されて
RAM35に記憶される。そして、ミシンの電源が切ら
れると、RAM35に記憶されたリミット時間は消滅す
る。再び、ミシンに電源が入れられると、リミット時間
はROM37に記憶されているリミット時間となる。
【0019】そして、CPU31はROM37に格納さ
れたプログラムに従い、S/Sスイッチ25、スピード
ボリューム27、フォトインタラプタ7、テンキー2
9、タイマー33、RAM35からのそれぞれの信号に
より液晶表示装置26の表示とミシンモータ3とをそれ
ぞれ制御するように構成されている。
【0020】本実施例のミシンの自動停止装置の動作に
ついて図3のフローチャートを参照して説明する。
【0021】まず、ミシンに電源が投入される。ここ
で、テンキー29が押下されると(ステップS1・YE
S、以下単にS1・YESのように略記する)、CPU
31は、テンキー29の操作により設定されたリミット
時間をRAM35に記憶させる(S2)。そして、その
設定されたリミット時間を液晶表示装置26に表示させ
る(S3)。一方、テンキー29が押下されないと(S
1・NO)、リミット時間は予めROM37に記憶され
ているリミット時間であり、CPU31はリミット時間
を液晶表示装置26に表示させる(S3)。
【0022】そして、S/Sスイッチ25が押下される
と(ステップS4・YES)、CPU31はモータ3を
駆動させると共に、タイマー33をリセットして、モー
タ3の連続駆動時間を計測させる(S5)。タイマー3
3の計測時間がリミット時間に達すると(S6・YE
S)、CPU31は駆動回路41に停止信号を送ってミ
シンモータ3を停止させる(S11)。
【0023】また、ミシンモータ3の駆動中に(S6・
NO)、スピードボリューム27を操作すると(S7・
YES)、CPU31は、モータ3の回転速度をスピー
ドボリューム27に応じた速度に変更させ、タイマー3
3をリセットしてモータ3の連続駆動時間を計測させ、
表示回路39に表示信号を送って液晶表示装置26のリ
ミット時間の表示をスピードボリューム27の段階に応
じたリミット時間に変える(S8)。タイマー33の計
測時間がリミット時間に達すると(S9・YES)、C
PU31は駆動回路41に停止信号を送ってミシンモー
タ3を停止させる(S11)。リミット時間内に(S9
・NO)、S/Sスイッチ25が押下されると(S10
・YES)、CPU31はモータ3を停止させる(S1
1)。
【0024】以上説明したように、本発明のミシンの自
動停止装置では、ミシンモータ3が駆動し続けることが
ないので、下糸巻時において、下糸巻が終了した後、作
業者がミシンから離れている状態や、S/Sスイッチ2
5を押下し忘れていても無駄な電力を消費することがな
い。また、縫製時に何らかの原因で作業者がミシンから
離れている状態や、そばにいても居眠り等何らかの理由
で停止の意志を人為的に実行できない状態にあるときに
あっても、無駄な電力を消費することなく、針が上下動
する危険な状態を止めて安全である。
【0025】尚、本実施例では、モータ3の連続駆動時
間を計測して、その計測時間が所定時間に達すると、モ
ータ3を停止させていたが、モータ3の連続回転回数を
計測して、その計測した回転回数が所定の回転回数に達
すると、モータ3を停止させてもよい。
【0026】また、本実施例では、S/Sスイッチ25
を用いてミシンモータ3の起動・停止を操作していた
が、フットコントローラーを用いてモータ3を起動・停
止させてもよい。
【0027】本発明は以上詳述した実施例に限定される
ものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々
の変更を加えることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明のモーター自動停止装置では、ミシンのモータが駆
動し続けることなく、無駄な電力が消費されることがな
く、針が上下動し続ける危険な状態とならない利点を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例を示すミシンの制
御系のブロック図である。
【図2】ミシンの駆動部を示す説明図である。
【図3】ミシンの自動停止装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
3 モータ 3a モータ軸 9 プーリ 11 ベルト 13 タイミングプーリ 15 上軸 31 CPU 33 タイマー 35 RAM 37 ROM
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ミシン
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動に関して計測をす
るミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ミシンは次のように構成されてい
る。ミシン機枠に回転可能に支持された上軸は、周知の
切換装置を介してミシンモータに作動的に連結されてい
る。そして、その上軸には、天秤、針棒、送り歯、釜が
それぞれ作動連結されており、上軸の回転にともなっ
て、天秤、針棒、釜、送り歯がそれぞれ周知の動作をし
て縫製が行われる。
【0003】また、ボビンに下糸を巻くための下糸巻軸
が回転可能かつ移動可能に設けられ、下糸を適切に巻く
ためのボビン押えが設けられている。この下糸巻軸をボ
ビン押え側へ移動すると、前記切換装置が働いて、下糸
巻軸とモータとを作動的に連結すると共に、上軸とモー
タとの作動的連結を切り離す。上述した下糸巻軸の移動
によるミシンの縫製状態と糸巻状態との切換は、特公昭
61ー4553号公報に記載されているので更なる詳細
な説明は省略する。
【0004】ボビンに所定糸量だけ巻かれると下糸巻軸
とモータとの作動的連結は解除されて下糸巻軸の回転が
停止され、このとき、モータと上軸との作動的連結は解
除されたままになっている。ここで、ミシンには、スタ
ート・ストップスイッチが設けられており、その押圧に
よりモータが駆動され、再度の押圧によりモータは停止
される。このため、ボビンに所定糸量が巻かれると下糸
巻軸は停止されるが、モータは駆動し続けている。そこ
で、作業者はスタート・ストップスイッチを再度押圧し
てモータを停止させる。
【0005】一方、縫製するときには、作業者は下糸巻
軸を復動させて、上軸とモータとを作動的に連結させ
て、スタート・ストップスイッチを押圧してモータによ
り上軸を回転させ、再度スタート・ストップスイッチを
押圧してモータを停止させる。
【0006】このように構成されたミシンでは、天秤、
針棒、釜、送り歯、下糸巻軸を駆動するモータの駆動を
停止するためには、前記モータの起動・停止を指令する
スタート・ストップスイッチを作業者が押下する必要が
ある。また、上糸や布の有無をセンサーで感知して、上
糸が切れたり布がなくなるとモータを停止させるものも
知られている。下糸巻時において、下糸巻が終了して下
糸巻軸の回転が止まっても、モータはスタート・ストッ
プスイッチが押下されるまで駆動し続けている。よっ
て、作業者がミシンから離れている状態や、スタート・
ストップスイッチを押下し忘れているときにはモータは
駆動し続けるので無駄な電力消費となるといった問題が
ある。
【0007】また、上糸切れや布の有無の検出は、セン
サー等の部品が必要なため、ミシンのコストアップとな
り、一部の高価格ミシンにしか装着されていないのが現
実であるので、安価なミシンでは、モータ駆動の停止は
作業者によるスタート・ストップスイッチの押下で行っ
ている。よって、縫製時において、何らかの理由で作業
者がミシンから離れている状態や、そばにいても居眠り
等何らかの理由で停止の意志を人為的に実行できない状
態にあるときにはモータは駆動し続けて、無駄な電力消
費となり、同時に針が上下動する危険な状態であるとい
った問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のミシンでは、ミシンの駆動がその使用者
に伝わっておらず、ミシンの駆動に関しての情報を使用
者に知らせるため、専用の表示を設けては、ミシンの構
成が煩雑となるといった問題点がある。
【0009】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、ミシンの縫製状態の表示を利用
して、駆動に関して表示ができるミシンを提供すること
が目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のミシンは、ミシンを駆動する駆動手段と、前
記駆動手段によるミシンの駆動を開始する開始手段と、
駆動開始後にミシンの駆動に応じてミシンの駆動に関し
て計測をする計測手段と、前記計測に関わる情報を表示
し、縫製状態時には縫製模様が表示される表示手段と、
ミシンの電源が切られても前記計測に関わる情報を記憶
する記憶手段を備えている。
【0011】
【作用】上記の構成を有する本発明のミシンでは、ミシ
ンの電源が切られても計測に関わる情報が記憶され、縫
製状態時には縫製模様が表示される表示手段で、計測に
関わる情報が表示される。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0013】図2に示すように、ミシン脚柱部1の機枠
には、モータ3が固定されており、そのモータ3の左右
両側に突出するモータ軸3aの図2中左側の部分には多
数のスリットが形成されたスリット板5が固定されると
共に、そのスリット板のスリットを検出してモータ3の
回転速度を検出するフォトインタラプタ7がミシン機枠
に取り付けられている。そして、前記モータ軸3aの図
2中右側の部分にはプーリ9が固定されており、そのプ
ーリ9にはベルト11が掛けられている。また、そのベ
ルト11は、ミシン機枠に回転可能に支持されたタイミ
ングプーリ13に掛けられている。これによって、モー
タ3の駆動によるモータ軸3aの回転に伴ってタイミン
グプーリ13が回転する。
【0014】ミシン機枠には上軸15が回転可能に支持
されており、その上軸15には図示しない周知の天秤・
針棒・釜・送り歯とがそれぞれ連結されている。上軸1
5の回転に伴って、天秤・針棒・釜・送り歯が周知の動
作をして縫製が行われる。そして、その上軸15にはク
ラッチ機構17が設けられており、そのクラッチ機構1
7により、タイミングプーリ13と上軸15とが連結・
切り離しが可能である。
【0015】ミシン機枠の図2中右端上部には、ボビン
19に下糸Tを巻くための糸巻軸21が回転可能に設け
られ、糸Tを適切に巻くためのボビン押え23が設けら
れている。そして、ミシンを縫製状態から糸巻状態にす
るには、この糸巻軸21をボビン押え23側へ移動す
る。すると、前記クラッチ機構17が働いて、糸巻軸2
1とタイミングプーリ13とを連結するとともに、前記
上軸15とタイミングプーリ13との連結を切り離す。
【0016】また、ミシン機枠に糸巻軸21と平行に設
けられた軸に、円盤形状をしたボビン押え23が偏心位
置において回動可能に取り付けられている。そして、ボ
ビン押え23を回動させて固定位置を変更することによ
りボビン19に巻かれる糸量を調節することができ、所
定糸量だけ巻かれると、前記クラッチ機構17が働いて
糸巻軸21とタイミングプーリ13との連結を解除して
糸巻軸21の回転を停止させる。
【0017】図1に示されている、ミシンモータ3の起
動・停止を指令するためのスタート・ストップスイッチ
25(以下S/Sスイッチと省略する)、縫製状態時に
は縫製模様が表示され、糸巻状態時には糸巻状態を示す
表示が表示され、その縫製状態時、糸巻状態時にモータ
3の連続駆動可能な時間であるリミット時間を表示する
液晶表示装置26、モータ3の回転速度を調節するスピ
ードボリュウム27、前記リミット時間の設定を行うこ
とができるテンキー29とがミシンの作業者側に設けら
れている。
【0018】図1に示すように、本実施例のミシンはC
PU31を基礎とする制御部を備えている。そのCPU
31には、S/Sスイッチ25、スピードボリューム2
7、フォトインタラプタ7、テンキー29、ミシンモー
タ3の連続駆動時間を計測するタイマー33、テンキー
29の操作により設定されたリミット時間を記憶するR
AM35、ミシンの駆動プログラムや予め設定されたリ
ミット時間を格納したROM37がそれぞれ接続されて
いる。またCPU31にはミシンの状態を示すために表
示回路39を介して液晶表示装置26が接続され、駆動
回路41を介してミシンモータ3が接続されている。
【0019】通常の使用条件で考えられるモータ連続駆
動最長時間より多少長い時間がリミット時間として予め
ROM37に記憶されており、例えばミシンモータ3の
回転速度が最高速では2分間、最低速では15分間と、
スピードボリューム27の設定に応じて何段階かに設定
されている。しかし、ROM37に記憶されているリミ
ット時間よりも長い時間モータ3を駆動する等の場合に
は、テンキー29を操作してリミット時間を変えること
ができ、その変えられたリミット時間はRAM35に記
憶される。テンキー29を操作してリミット時間を変え
ると、その時のスピードボリューム27の位置に対応す
る速度段階のリミット時間が変更され、その変更された
割合に応じて他の速度段階のリミット時間も変更されて
RAM35に記憶される。そして、ミシンの電源が切ら
れると、RAM35に記憶されたリミット時間は消滅す
る。再び、ミシンに電源が入れられると、リミット時間
はROM37に記憶されているリミット時間となる。
【0020】そして、CPU31はROM37に格納さ
れたプログラムに従い、S/Sスイッチ25、スピード
ボリューム27、フォトインタラプタ7、テンキー2
9、タイマー33、RAM35からのそれぞれの信号に
より液晶表示装置26の表示とミシンモータ3とをそれ
ぞれ制御するように構成されている。
【0021】本実施例のミシンの自動停止装置の動作に
ついて図3のフローチャートを参照して説明する。
【0022】まず、ミシンに電源が投入される。ここ
で、テンキー29が押下されると(ステップS1・YE
S、以下単にS1・YESのように略記する)、CPU
31は、テンキー29の操作により設定されたリミット
時間をRAM35に記憶させる(S2)。そして、その
設定されたリミット時間を液晶表示装置26に表示させ
る(S3)。一方、テンキー29が押下されないと(S
1・NO)、リミット時間は予めROM37に記憶され
ているリミット時間であり、CPU31はリミット時間
を液晶表示装置26に表示させる(S3)。
【0023】そして、S/Sスイッチ25が押下される
と(ステップS4・YES)、CPU31はモータ3を
駆動させると共に、タイマー33をリセットして、モー
タ3の連続駆動時間を計測させる(S5)。タイマー3
3の計測時間がリミット時間に達すると(S6・YE
S)、CPU31は駆動回路41に停止信号を送ってミ
シンモータ3を停止させる(S11)。
【0024】また、ミシンモータ3の駆動中に(S6・
NO)、スピードボリューム27を操作すると(S7・
YES)、CPU31は、モータ3の回転速度をスピー
ドボリューム27に応じた速度に変更させ、タイマー3
3をリセットしてモータ3の連続駆動時間を計測させ、
表示回路39に表示信号を送って液晶表示装置26のリ
ミット時間の表示をスピードボリューム27の段階に応
じたリミット時間に変える(S8)。タイマー33の計
測時間がリミット時間に達すると(S9・YES)、C
PU31は駆動回路41に停止信号を送ってミシンモー
タ3を停止させる(S11)。リミット時間内に(S9
・NO)、S/Sスイッチ25が押下されると(S10
・YES)、CPU31はモータ3を停止させる(S1
1)。
【0025】以上説明したように、本発明のミシンの自
動停止装置では、ミシンモータ3が駆動し続けることが
ないので、下糸巻時において、下糸巻が終了した後、作
業者がミシンから離れている状態や、S/Sスイッチ2
5を押下し忘れていても無駄な電力を消費することがな
い。また、縫製時に何らかの原因で作業者がミシンから
離れている状態や、そばにいても居眠り等何らかの理由
で停止の意志を人為的に実行できない状態にあるときに
あっても、無駄な電力を消費することなく、針が上下動
する危険な状態を止めて安全である。
【0026】尚、本実施例では、モータ3の連続駆動時
間を計測して、その計測時間が所定時間に達すると、モ
ータ3を停止させていたが、モータ3の連続回転回数を
計測して、その計測した回転回数が所定の回転回数に達
すると、モータ3を停止させてもよい。
【0027】また、本実施例では、S/Sスイッチ25
を用いてミシンモータ3の起動・停止を操作していた
が、フットコントローラーを用いてモータ3を起動・停
止させてもよい。
【0028】本発明は以上詳述した実施例に限定される
ものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々
の変更を加えることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明のミシンでは、ミシンの駆動の情報を電源の切って
も記憶し、それを縫製状態では縫製模様を表示するの
で、ミシンに専用の表示を設ける必要が無く、電源を切
って情報を記憶し表示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例を示すミシンの制
御系のブロック図である。
【図2】ミシンの駆動部を示す説明図である。
【図3】ミシンの自動停止装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】 3 モータ 3a モータ軸 9 プーリ 11 ベルト 13 タイミングプーリ 15 上軸 31 CPU 33 タイマー 35 RAM 37 ROM

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンを駆動する駆動手段と、 前記駆動手段によるミシンの連続駆動時間を計測する計
    測手段と、 前記駆動手段によるミシンの連続駆動可能な所定時間に
    関連したデータを記憶する記憶手段と、 前記計測手段により計測されたミシンの連続駆動時間が
    前記記憶手段に記憶された所定時間に達したとき、前記
    駆動手段によるミシンの駆動を停止させる停止手段とを
    備えたことを特徴とするミシンの自動停止装置。
JP6651699A 1999-03-12 1999-03-12 ミシン Pending JPH11309290A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109868564A (zh) * 2019-02-21 2019-06-11 杰克缝纫机股份有限公司 缝纫机控制方法及其装置、设备和存储介质

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