JPH11308067A - 圧電振動子の支持構造 - Google Patents
圧電振動子の支持構造Info
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- JPH11308067A JPH11308067A JP12960798A JP12960798A JPH11308067A JP H11308067 A JPH11308067 A JP H11308067A JP 12960798 A JP12960798 A JP 12960798A JP 12960798 A JP12960798 A JP 12960798A JP H11308067 A JPH11308067 A JP H11308067A
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Landscapes
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Abstract
って円形水晶振動子の外周縁3点を支持する横型支持構
造の圧電デバイスにおいて、軽量かつ単純構造のサポー
トを用いることにより、水晶振動子との間の固着面積を
減少させることを可能とした圧電振動子の支持構造を提
供する。 【解決手段】 金属ベース1を絶縁状態で気密貫通する
3本のリード部材2、3、4と、各リード部材の上部に
夫々固定されて上方に延びるサポート30、31、32
と、各サポートによって外周部を3点支持されるととも
に励振電極とリード電極を備えた横型の円形圧電振動子
11と、から成る圧電デバイスであって、サポートは、
その上端縁中央部から下向きに2本平行に切り込み形成
することにより得た支持小片を90度屈曲させた平板状
の構成を有し、支持小片の上面に水晶振動子の底面を支
持した状態でサポート上部の背板を水晶振動子の外周面
と接触せしめ、支持小片を屈曲させることにより形成さ
れた空所内にバインダを注入して背板と水晶振動子外周
面とを固着した。
Description
に関し、詳細には円形の圧電振動子を金属ベース上に横
形に支持した状態で金属ケースによって気密封止したタ
イプの圧電デバイスにおける圧電振動子の支持構造に関
するものである。更に詳細には、耐衝撃性、耐振動性に
優れ、悪環境下においても安定して動作することができ
る圧電振動子の支持構造に関する。
って、通信機器はより過酷な環境下での設置に見合った
厳しいスペックが求められている。また、計測機器につ
いても小型化の要請が高まるにつれて小型化、可搬型化
が進んでいるため、過酷な環境下で使用されることが多
くなっている。従って、これらの機器に使用される基準
周波数発生源としての発振器、振動子等の圧電デバイス
に対しても、衝撃、振動の環境下においても安定した周
波数出力が得られるような性能が求められている。図3
(a) (b) (c) は従来の圧電デバイスの一例の斜視図、要
部構成図、及びサポートの構成図であり、この圧電デバ
イスは、円盤状の金属ベース1内を絶縁状態で気密貫通
する3本のリード部材2(入力側)、3(出力側)、4
(ダミー)と、各リード部材2、3、4の上部により下
端部を夫々固定されて上方に延びるクランク形状の3本
の導電性のサポート5、6、7と、各サポート5、6、
7の受承面5a,6a,7aによって水晶素板8を3点
支持するとともに水晶素板8(圧電素板)の両主面に夫
々形成された励振電極9、10から端縁に夫々延びるリ
ード電極9a,10aを備えた円形圧電振動子(円形水
晶振動子)11と、該円形水晶振動子11を含む金属ベ
ース1上の空間を気密封止する図示しない金属ケースと
から成る。3本のリード部材2、3、4の内の2本、例
えば符号2、3は入力側、及び出力側であり、他の一本
のリード部材4はサポートを支持する手段(ダミー)で
ある。サポート5、6、7は金属薄板を図3(b) (c) に
示すようにクランク状に成形したものである。
3(b) (c) に示すようにクランク状に成形したものであ
り、受承面5a,6a,7a上に水晶素板8の主面を密
着支持し、かつ背板5b,6b,7bの前面により水晶
素板8の側端面(外周面)を密着支持した状態で、背板
5b,6b,7bの両側縁に沿って半田或は導電性接着
剤等のバインダ15を塗布することにより水晶振動子1
1と固定される。具体的には、電気的に機能するリード
部材2、3と夫々接続された各サポート5、6は、水晶
振動子の両リード電極9a,10aの各端部に対して、
半田或は導電性接着剤等のバインダ15によって電気的
に接続されるとともに、水晶素板8に対しても同時に機
械的に固定されている。また、電気的には機能していな
いリード部材4に接続されたサポート7は、バインダ1
5により水晶素板側端面と機械的に接続固定されてい
る。このタイプの圧電デバイスにおける水晶振動子の支
持構造は、3点支持構造を採用している為、2点支持構
造に比べれば外部環境要因としての衝撃力や振動が付加
された場合にも、周波数出力に歪みを生じることが少な
く、安定した周波数出力を得ることができ、耐衝撃性、
耐振動性を高めることができる。
て水晶振動子を支持する際に、サポートの背板5b,6
b,7bの両側縁(図3(c) にメッシュ模様にて図示)
に沿ってバインダ15を塗布しているのは、一方の側縁
のみに沿ってバインダを塗布しただけでは、水晶素板の
側端面とサポートの背板の側縁とが接触する長さが十分
とはならず、必要な固着強度を得ることが困難であるか
らである。また、上記サポート5、6、7は、金属薄板
をクランク状に2か所90度に折り曲げ加工したもので
あるため、必要な剛性を確保する為にはある程度の幅、
及び厚みを必要とする一方で、幅広であることが水晶素
板の支持安定性を高めることに貢献している。このよう
なサポートを3本用いて水晶振動子を3点で支持するこ
とにより、水晶振動子は安定した状態でベース1上に支
持され、外的衝撃に対しても安定した周波数を出力する
ことが可能となる。また、外的衝撃に対してより安定し
た周波数を確保する為にはサポート数を増加すればよ
い。しかしながら、サポートが幅広となって水晶振動子
との接触面積が広くなることと、サポート数が増えて水
晶振動子との接触面積が広くなることは、水晶振動子の
自由振動を阻害する不具合をもたらし、サポートとの接
触部より漏洩する励振エネルギーの量の増加により必要
な励振振幅が得られないという問題をもたらす。また、
各サポートについてバインダによる固着部が2か所づ
つ、合計6か所存することは熱変化に伴って水晶素板に
対する応力の増加をもたらし、この応力の増加は経年的
に増大し、周波数変動をもたらす。また、サポートの加
工において曲げ箇所が多くなるため、サポート価格が高
くなると共に、サポートが弾性変形しにくい為、水晶振
動子に加わる応力を吸収緩和しにくくなり、振動等に対
する周波数安定性が低下する。更に、導電性接着剤によ
り固着部が合計6か所となるので、作業性がわるいとい
う問題があった。
圧電デバイスにおける水晶振動子の支持構造を示す全体
斜視図、要部構成図、及びサポートの構成図である。こ
の従来例の支持構造が図3に示したタイプと違う点は、
サポートとして略T字状の金属薄板を用いた点である。
このサポート20、21、22は、各リード部材2、
3、4の上端部に固定される基部20a,21a,22
aと、水晶素板8の側端面(外周面)に密着する湾曲し
た内面を有した幅広の接続片20b,21b,22b
と、から成る。各接続片20b,21b,22bが接す
る水晶素板の側端面には夫々リード電極9a,10aの
延長端としての、或は格別に設けたメタライズ部を設
け、各メタライズ部と各接続片20b,21b,22b
との間に夫々薄肉のAu−Geチップ23を介在させた
状態で加熱することにより各メタライズ部とAu−Ge
チップ23と各接続片20b,21b,22bとを金属
共晶結合により固着していた。しかし、サポート20、
21、22は、その表面が滑らかである為、外的な衝撃
が水晶振動子に加わった場合に、Au−Geチップとの
共晶結合面にて剥離が起こり易い。そのような理由から
上記サポートの各接続片20b,21b,22bの面積
を広くして水晶素板側端縁との固着面積を広く確保する
ことにより、固着強度を高めていた。しかしながら、サ
ポートと水晶素板側端縁との固着面積を広くすると、熱
変化及び経年変化に伴って発生する水晶振動子への応力
が増大し、水晶振動子の出力周波数の安定性を低下させ
るという問題が起きる。更に、外的衝撃に対する周波数
安定度を向上させるためにサポートの数を増加させた場
合、サポート全体の固着面積の増加を招き、同様に水晶
振動子の出力周波数の安定性が低下するという問題が起
きる。
する課題は、金属ベース上に立設した3本のサポートに
よって円形水晶振動子の外周縁3点を支持する支持構造
の圧電デバイスにおいて、軽量かつ単純構造のサポート
を用いることにより、水晶振動子との間の固着面積を減
少させることを可能とした圧電振動子の支持構造を提供
することにある。更に具体的には、サポートを幅広とし
たり、サポート数を増やすことにより水晶振動子との接
触面積が広くなると、水晶振動子の自由振動を阻害する
不具合をもたらし、サポートとの接触部より漏洩する励
振エネルギーの量の増加により必要な励振振幅が得られ
ないという問題をもたらすが、本発明では、上記接触面
積とサポート数を増大させることがないので、上記不具
合が発生しない。また、水晶振動子外周のメタライズ部
とサポータとの間をAu−Geチップを用いて接合させ
る場合には、接合強度が低下して剥離が発生しやすいと
いう問題があったが、本発明はこのような不具合をも解
決するものである。
め、請求項1の発明は、金属ベースを絶縁状態で気密貫
通する3本のリード部材と、各リード部材の上部に夫々
固定されて上方に延びるサポートと、各サポートによっ
て外周部を3点支持されるとともに圧電素板の両主面に
夫々形成された励振電極から圧電振動子の端縁に夫々延
びるリード電極を備えた円形圧電振動子と、該圧電振動
子を含む金属ベース上の空間を気密封止する金属ケース
とから成る圧電デバイスであって、上記各サポートの内
の2つは夫々の上部を上記圧電振動子の両リード電極の
端部と電気的に接続されているものにおいて、上記サポ
ートは、その上端縁中央部から下向きに2本平行に切り
込み形成することにより得た支持小片を90度屈曲させ
た平板状の構成を有し、該支持小片の上面に水晶振動子
の主面を支持した状態でサポート上部の背板を水晶振動
子の外周面と接触せしめ、支持小片を屈曲させることに
より形成された空所内にバインダを注入して背板と水晶
振動子外周面とを固着したことを特徴とする。請求項2
の発明は、金属ベースを絶縁状態で気密貫通する3本の
リード部材と、各リード部材の上部に夫々固定されて上
方に延びるサポートと、各サポートによって外周部を3
点支持されるとともに圧電素板の両主面に夫々形成され
た励振電極から圧電振動子の端縁に夫々延びるリード電
極を備えた円形圧電振動子と、該圧電振動子を含む金属
ベース上の空間を気密封止する金属ケースとから成る圧
電デバイスであって、上記各サポートの内の2つは夫々
の上部を上記圧電振動子の両リード電極の端部と電気的
に接続され、かつ各サポートは水晶振動子外周面に形成
したメタライズ部に対してAu−Ge金属を介して固着
されているものにおいて、上記サポートは、水晶振動子
の外周面のメタライズ部と接する領域に少なくとも一つ
の貫通穴を有し、Au−Ge金属の溶融時に該金属の一
部が貫通穴内に浸入して固化することを特徴とする。請
求項3の発明は、金属ベースを絶縁状態で気密貫通する
3本のリード部材と、各リード部材の上部に夫々固定さ
れて上方に延びるサポートと、各サポートによって外周
部を3点支持されるとともに圧電素板の両主面に夫々形
成された励振電極から圧電振動子の端縁に夫々延びるリ
ード電極を備えた円形圧電振動子と、該圧電振動子を含
む金属ベース上の空間を気密封止する金属ケースとから
成る圧電デバイスであって、上記各サポートの内の2つ
は夫々の上部を上記圧電振動子の両リード電極の端部と
電気的に接続され、かつ各サポートは水晶振動子外周面
に形成したメタライズ部に対してバインダを介して固着
されているものにおいて、上記サポートは、水晶振動子
の外周面のメタライズ部と接する領域に少なくとも一つ
の貫通穴を有し、バインダの溶融時に該バインダの一部
が貫通穴内に浸入して固化することを特徴とする。
例により詳細に説明する。図1(a) (b) (c) 及び(d) は
本発明の一形態例の3点支持構造の水晶振動子を備えた
圧電デバイスの内部構成を示す斜視図、要部側面図、サ
ポートの一例の斜視図、及び接合部の正面図であり、こ
の圧電デバイスは、円盤状の金属ベース1内を絶縁状態
で気密貫通する3本のリード部材2(入力側)、3(出
力側)、4(ダミー)と、各リード部材2、3、4の上
部により下端部を夫々固定されて上方に延びるクランク
形状の3本の導電性のサポート30、31、32と、各
サポート30、31、32の上部によって水晶素板8を
3点支持するとともに水晶素板8(圧電素板)の両主面
に夫々形成された励振電極9、10から端縁に夫々延び
るリード電極9a,10aを備えた縦形の円形圧電振動
子(円形水晶振動子)11と、該円形水晶振動子11を
含む金属ベース1上の空間を気密封止する図示しない金
属ケースとから成る。3本のリード部材2、3、4の内
の2本、例えば符号2、3は入力側、及び出力側であ
り、他の一本のリード部材4はサポートを支持する手段
(ダミー)である。サポート30、31、32は金属薄
板を図1(b) (c) に示すような構成としたものであり、
具体的には矩形の金属薄板の上端縁のほぼ中央部から下
方へ向けて2本の平行な切込35を形成して所定幅の矩
形小片36を設け、この矩形小片36を90度一方側に
屈曲させた構成を有する。屈曲後の矩形小片は支持小片
36となる。各サポートの下端部は各リード部材2、
3、4の上端部に固着される一方で、各サポート上端部
の支持小片36の上面にて水晶振動子11の主面を密着
支持すると共に、支持小片36の両側に位置する背板3
7の前面37aによって水晶振動子11の側端面(外周
面)を接触支持する。更に、図1(d) に示すように2つ
の背板37間の空所内にバインダ38を一回滴下(注
入)することにより、水晶振動子側端面とサポート上部
との間の固着を図っている。この形態例のサポートは、
図3に示した従来例のサポートに比べて水晶振動子と接
触する面積が明らかに小さくなるので、水晶振動子の自
由振動を阻害する要因が少なくなり、サポートとの接触
部より漏洩する励振エネルギーの量が減少するため、必
要な励振レベルを出力する水晶振動子を容易に実現でき
る。しかも、従来の一つのサポートの両サイドに沿って
2か所バインダを滴下する訳ではなく、各サポート上部
中央に位置する空所内に一回滴下するだけで接合が行わ
れるので、従来に比して固着箇所が半減し、接合作業が
容易化する。また、本形態例のサポートは、折り曲げ点
が少ない為、加工が容易であり、サポート価格を低減
し、またサポートの弾性変形により外的衝撃をサポート
が吸収緩和することができる。
例の3点支持構造の水晶振動子を備えた圧電デバイスの
内部構成を示す斜視図、要部側面図、サポートの一例の
斜視図であり、この形態例において使用するサポート4
0は、水晶振動子11の側端面に密着可能な内面形状を
有した矩形の金属板であり、下端部にて各リード部材
2、3、4の上端部と固定されると共に、上部には1又
は複数の貫通穴41が形成されている。貫通穴41は、
水晶振動子11の側端面に位置するリード電極9a,1
0a或はメタライズ部と接する範囲に形成され、貫通穴
41が形成されたサポート上部とメタライズされた水晶
振動子の側端面との間にAu−Geチップ42を挟んだ
状態で接合部を加熱することにより、Au−Geチップ
42を溶融せしめて両者の接合を行う。溶融したAu−
Geチップ42の多くは水晶振動子の側端面とサポート
内面との接合に寄与する一方で、溶融したAu−Ge金
属の一部は、貫通穴41内に浸入した状態で固化するの
で、Au−Ge金属のリベット効果によってAu−Ge
金属とサポートの接合面との間の共晶結合が剥離するこ
とがなくなる。この形態例によれば、貫通穴を利用して
Au−Ge金属を用いた接合力を高めているので、水晶
振動子側端面と接するサポートの接合面積を小さくする
ことが可能となり、熱変化、経年変化に対しても周波数
の安定度の高い圧電デバイスを実現することができる。
また、サポートの数を増加させて支持安定性を高めたと
しても、従来例と比較して水晶振動子とサポートとの固
着面積は極めて小面積となるので、水晶振動子に加わる
応力を最小限とすることができる。しかも、折り曲げ部
のないサポート構造である為弾性変形が容易であり、外
的衝撃を吸収緩和して水晶振動子の周波数安定性を高め
ることができる。なお、第2の形態例において、Au−
Ge金属に代えて、第1の形態例で使用したバインダ
(導電性接着剤、ハンダ等)を用いてサポートとメタラ
イズ部との接合を行ってもよい。この場合も、バインダ
の一部が溶融して貫通穴内に入り込むことにより接合が
確実なものとなる。
ス上に立設した3本のサポートによって円形水晶振動子
の外周縁3点を支持する支持構造の圧電デバイスにおい
て、軽量かつ単純構造のサポートを用いることにより、
水晶振動子との間の固着面積を減少させることができ
る。更に具体的には、サポートを幅広としたり、サポー
ト数を増やすことにより水晶振動子との接触面積が広く
なると、水晶振動子の自由振動を阻害する不具合をもた
らし、サポートとの接触部より漏洩する励振エネルギー
の量の増加により必要な励振振幅が得られないという問
題をもたらすが、本発明では、上記接触面積とサポート
数を増大させることがないので、上記不具合が発生しな
い。また、水晶振動子外周のメタライズ部とサポータと
の間をAu−Geチップを用いて接合させる場合には、
接合強度が低下して剥離が発生しやすいという問題があ
ったが、本発明はこのような不具合をも解決できる。
点支持構造の水晶振動子を備えた圧電デバイスの内部構
成を示す斜視図、要部側面図、サポートの一例の斜視
図、及び接合部の正面図。
支持構造の水晶振動子を備えた圧電デバイスの内部構成
を示す斜視図、要部側面図、サポートの一例の斜視図。
視図、要部構成図、及びサポートの構成図。
おける水晶振動子の支持構造を示す全体斜視図、要部構
成図、及びサポートの構成図。
板、9、10 励振電極、9a,10a リード電極、
11 水晶振動子、30、31、32 サポート、35
切り込み、36 矩形小片、37 背板、37a 前
面,38 バインダ,40 サポート,41 貫通穴.
Claims (3)
- 【請求項1】 金属ベースを絶縁状態で気密貫通する3
本のリード部材と、各リード部材の上部に夫々固定され
て上方に延びるサポートと、各サポートによって外周部
を3点支持されるとともに圧電素板の両主面に夫々形成
された励振電極から圧電振動子の端縁に夫々延びるリー
ド電極を備えた円形圧電振動子と、該圧電振動子を含む
金属ベース上の空間を気密封止する金属ケースとから成
る圧電デバイスであって、上記各サポートの内の2つは
夫々の上部を上記圧電振動子の両リード電極の端部と電
気的に接続されているものにおいて、 上記サポートは、その上端縁中央部から下向きに2本平
行に切り込み形成することにより得た支持小片を90度
屈曲させた平板状の構成を有し、 該支持小片の上面に水晶振動子の主面を支持した状態で
サポート上部の背板を水晶振動子の外周面と接触せし
め、支持小片を屈曲させることにより形成された空所内
にバインダを注入して背板と水晶振動子外周面とを固着
したことを特徴とする圧電振動子の支持構造。 - 【請求項2】 金属ベースを絶縁状態で気密貫通する3
本のリード部材と、各リード部材の上部に夫々固定され
て上方に延びるサポートと、各サポートによって外周部
を3点支持されるとともに圧電素板の両主面に夫々形成
された励振電極から圧電振動子の端縁に夫々延びるリー
ド電極を備えた円形圧電振動子と、該圧電振動子を含む
金属ベース上の空間を気密封止する金属ケースとから成
る圧電デバイスであって、上記各サポートの内の2つは
夫々の上部を上記圧電振動子の両リード電極の端部と電
気的に接続され、かつ各サポートは水晶振動子外周面に
形成したメタライズ部に対してAu−Ge金属を介して
固着されているものにおいて、 上記サポートは、水晶振動子の外周面のメタライズ部と
接する領域に少なくとも一つの貫通穴を有し、Au−G
e金属の溶融時に該金属の一部が貫通穴内に浸入して固
化することを特徴とする圧電振動子の支持構造。 - 【請求項3】 金属ベースを絶縁状態で気密貫通する3
本のリード部材と、各リード部材の上部に夫々固定され
て上方に延びるサポートと、各サポートによって外周部
を3点支持されるとともに圧電素板の両主面に夫々形成
された励振電極から圧電振動子の端縁に夫々延びるリー
ド電極を備えたの円形圧電振動子と、該圧電振動子を含
む金属ベース上の空間を気密封止する金属ケースとから
成る圧電デバイスであって、上記各サポートの内の2つ
は夫々の上部を上記圧電振動子の両リード電極の端部と
電気的に接続され、かつ各サポートは水晶振動子外周面
に形成したメタライズ部に対してバインダを介して固着
されているものにおいて、 上記サポートは、水晶振動子の外周面のメタライズ部と
接する領域に少なくとも一つの貫通穴を有し、バインダ
の溶融時に該バインダの一部が貫通穴内に浸入して固化
することを特徴とする圧電振動子の支持構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12960798A JP4003290B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 圧電振動子の支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH11308067A true JPH11308067A (ja) | 1999-11-05 |
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