[go: up one dir, main page]

JPH11304269A - 冷凍サイクル - Google Patents

冷凍サイクル

Info

Publication number
JPH11304269A
JPH11304269A JP10113836A JP11383698A JPH11304269A JP H11304269 A JPH11304269 A JP H11304269A JP 10113836 A JP10113836 A JP 10113836A JP 11383698 A JP11383698 A JP 11383698A JP H11304269 A JPH11304269 A JP H11304269A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
valve
low
refrigerant
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10113836A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukikatsu Ozaki
幸克 尾崎
Shin Nishida
伸 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP10113836A priority Critical patent/JPH11304269A/ja
Publication of JPH11304269A publication Critical patent/JPH11304269A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/32Cooling devices
    • B60H1/3204Cooling devices using compression
    • B60H1/3228Cooling devices using compression characterised by refrigerant circuit configurations
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/02Centrifugal separation of gas, liquid or oil
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/13Economisers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/23Separators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/15Hunting, i.e. oscillation of controlled refrigeration variables reaching undesirable values
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/25Control of valves
    • F25B2600/2509Economiser valves

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低圧側膨張弁6に流入する冷媒でのフラッシ
ュ蒸気に起因するハンチング現象を、熱交換器等の追加
なしで、簡潔な構成でもって良好に抑制する。 【解決手段】 膨張過程を高圧側膨張弁4と低圧側膨張
弁6により、2段階に分けて行うとともに、高圧側膨張
手段4と低圧側膨張手段6との間に気液分離器5を設け
る2段圧縮冷凍サイクルにおいて、低圧側膨張弁6を、
気液分離器5側の中間圧力と蒸発器7側の低圧圧力との
差をほぼ一定とする定差圧弁により構成する。定差圧弁
では弁前後の差圧を制御する構成のため、流入冷媒の密
度が変化しても弁前後の圧力差は変化しない。その結
果、流入する冷媒にフラッシュ蒸気が混入してもサイク
ルバランスが変わらないため、ハンチングを防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用の空調装置
や家庭用の空調装置として好適な2段圧縮冷凍サイクル
に関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮機、放熱器、膨張弁(膨張手段)、
蒸発器からなる蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、成績
係数(COP)を向上させる従来技術として、図15、
16に示す2段圧縮2段膨張冷凍サイクルや図17、1
8に示すエコノマイザサイクルが用いられている。
【0003】前者の2段圧縮2段膨張冷凍サイクルは低
段(低圧側)と高段(高圧側)の2台の圧縮機101、
102を配し、高段圧縮機102を出た冷媒は放熱器
(凝縮器)2で放熱して凝縮し、高圧側膨張弁4により
中間圧まで減圧されて、気液分離器5に送られる。気液
分離器5ではその内部の中間圧冷媒と低段側(低圧側)
圧縮機101の吐出ガスとを混合する。このとき、気液
分離器5内の一部の液冷媒が蒸発して吐出ガスを飽和温
度まで冷却する。
【0004】気液分離器5では冷媒が飽和蒸気と飽和液
に分かれ、飽和液は低圧側膨張弁6により中間圧から蒸
発圧力(低圧)まで減圧されて、蒸発器7に送られる。
また、飽和蒸気は高段側圧縮機102に吸収され高圧ま
で圧縮される。この2段圧縮2段膨張冷凍サイクルは図
16のモリエル線図に示すような冷媒の状態変化が生
じ、蒸発器7でのエンタルピ差を大きくとることができ
るので、1段圧縮サイクルに比べCOPを大きくするこ
とができる。
【0005】一方、後者のエコノマイザサイクルは図1
7に示すように放熱器2、蒸発器7、高圧側および低圧
側膨張弁4、6の配置は2段圧縮2段膨張サイクルと同
じであるが、低段側圧縮機101の吐出口101aと高
段側圧縮機102の吸入口102aを配管123により
連通させるとともに、配管123の途中部位124に気
液分離器5からの連通配管12を接続し、低段側圧縮機
101からの吐出冷媒ガスと気液分離器5からの飽和蒸
気との混合気を高段側圧縮機102に吸入して圧縮する
構成となっている。これにより、2段圧縮2段膨張サイ
クルと同様に、COPを1段圧縮サイクルに比べて大き
くすることができる。
【0006】以上の2段圧縮2段膨張サイクルとエコノ
マイザサイクルを包含するものを、本明細書では、2段
圧縮冷凍サイクルと称する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の2段
圧縮冷凍サイクルにおいては、気液分離器5で飽和した
液冷媒を低圧側膨張弁6により中間圧から蒸発圧力(低
圧)まで減圧させるのであるが、次の原因により飽和液
冷媒中にフラッシュ蒸気が生じることがあり、このフラ
ッシュ蒸気が低圧側膨張弁6の絞り通路に断続的に不安
定に流入し、ガスと液とではその流通抵抗が大幅に変化
するので、膨張弁(サイクル)のハンチング等の不具合
を引き起こす。
【0008】第1の原因としては、気液分離器5から低
圧側膨張弁6までの配管125が長いとき、あるいは、
冷媒流量の大きなときに、気液分離器5から低圧側膨張
弁6に至る間の冷媒配管125の圧力損失により冷媒圧
力が低下して、飽和液冷媒中にフラッシュ蒸気が生じ
る。また、第2の原因としては、外気温度の高い冷房運
転時や、自動車用空調装置のようにエンジンルーム内が
高温となり、サイクルの配管も高温雰囲気に晒される場
合は、飽和液の温度より配管125周囲の雰囲気温度が
高くなるので、飽和液が周囲より吸熱してフラッシュ蒸
気が生じる。
【0009】そこで、上記したフラッシュ蒸気の発生抑
制のために、気液分離器5から低圧側膨張弁6までの配
管125の長さを短くすることが考えられるが、このよ
うにすると、低圧側膨張弁6から蒸発器7までの配管1
26の長さが長くなり、その結果、配管126内の低温
冷媒と、配管126周りの雰囲気との間の熱交換量(冷
媒への吸熱量)が増加して、冷房能力を低下したり、配
管126表面に結露が生じ、その液滴で周囲の金属を腐
食する等の不具合が生じる。
【0010】また、上記したフラッシュ蒸気の発生抑制
のため、本出願人の出願に係る特開平8−121889
号公報では、気液分離器5から低圧側膨張弁6までの配
管125に、配管内の冷媒を冷却する熱交換器を設ける
ことが提案されているが、この従来技術によると、この
熱交換器の追加分だけ、空調装置の設置スペースが増大
する。特に、車両用空調装置では、設置スペース上の制
約が強いので、上記熱交換器の追加は車両への搭載性を
悪化させる。
【0011】また、上記熱交換器のための配管取り回し
が必要となり、配管が複雑になるので、一層、車両への
搭載性が悪化するとともに、空調装置の組付性が悪化す
る。本発明は上述した諸問題に鑑みてなされたもので、
低圧側膨張手段に流入する冷媒でのフラッシュ蒸気に起
因するハンチング現象を、熱交換器等の追加なしで、簡
潔な構成でもって良好に抑制できる冷凍サイクルを提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1〜8記載の発明では、膨張過程を高圧側膨
張手段(4)と低圧側膨張手段(6)により、2段階に
分けて行うとともに、高圧側膨張手段(4)と低圧側膨
張手段(6)との間に気液分離器(5)を設ける2段圧
縮冷凍サイクルにおいて、低圧側膨張手段(6)を、気
液分離器(5)側の中間圧力と蒸発器(7)側の低圧圧
力との差をほぼ一定とする定差圧弁により構成したこと
を特徴としている。
【0013】これによると、定差圧弁では弁前後の差圧
を制御する構成のため、流入冷媒の密度が変化しても弁
前後の圧力差は変化しない。その結果、流入する冷媒に
フラッシュ蒸気が混入してもサイクルバランスが変わら
ないため、サイクルのハンチングという不安定現象を生
じることはない。しかも、従来技術のように、気液分離
器(5)から低圧側膨張手段(6)に流入する冷媒を冷
却する熱交換器を特別に設ける必要がないので、装置全
体の体格の小型化、配管の簡素化を図ることができ、車
両等の設置スペース上の制約が強い用途においても、冷
凍サイクルの搭載性および組付性を良好に維持できる。
【0014】そして、請求項2記載の発明では、気液分
離器(5)からガス冷媒を圧縮機(1、101、10
2)の低段側圧縮部(1b、101)と高段側圧縮部
(1c、102)との間に導く配管(12)に弁手段
(13、19)を設け、圧縮機(1、101、102)
吐出側の高圧圧力と蒸発器(7)側の低圧圧力とに応じ
て弁手段(13、19)により配管(12)の流路を開
閉することを特徴としている。
【0015】これによると、高圧圧力と低圧圧力とに応
じて弁手段(13、19)を適切に開閉することによ
り、サイクル運転条件が広範に変化する環境下において
も、気液分離器(5)から圧縮機への液冷媒戻りや圧縮
機から気液分離器(5)への冷媒流れの逆流といった不
具合を防止して、サイクルの正常な作動状態を維持でき
る。
【0016】請求項2記載の発明による弁手段は、請求
項3記載のように、高圧圧力と低圧圧力とに応じて電気
的に開閉制御される弁(13)で構成できる。また、請
求項4記載のように、弁手段を、高圧圧力と低圧圧力と
に応じて機械的に変位する弁体(191)を有する弁
(19)で構成してもよい。また、請求項3記載による
弁(13)は、より具体的には、請求項5記載のように
高圧圧力を検出する圧力センサ(15)および低圧圧力
を検出する圧力センサ(16)の検出信号が入力される
制御装置(14)の出力により電気的に開閉制御すれば
よい。
【0017】請求項6記載のように、低圧圧力を検出す
る圧力センサ(16)の代わりに、低圧側冷媒の飽和温
度を検出する温度センサまたは蒸発器(7)から吹き出
す空気の温度を検出する温度センサ(17)を用いても
よい。また、請求項7記載のように、高圧圧力を検出す
る圧力センサ(15)の代わりに、放熱器(2)を冷却
する空気温度を検知する温度センサ(18)を用いても
よい。
【0018】さらに、請求項8記載の発明のように、気
液分離器(5)に低圧側膨張手段(6)を一体化すれ
ば、サイクルを組むときの配管が容易となり、しかも、
気液分離器(5)のハウジング(51)と低圧側膨張手
段(6)のハウジング(61)とを一体成形することが
可能となる。そのため、部品点数を削減して、製造コス
トを低減することができる。
【0019】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1実施形態)図1は第1実施形態による冷凍サイク
ル構成を示すもので、1は2段式の圧縮機で、吸入口1
aとこの吸入口1aからのガス冷媒を圧縮する低段側圧
縮部1bと、この低段側圧縮部1bで圧縮されたガス冷
媒をさらに圧縮する高段側圧縮部1cと、この高段側圧
縮部1cからの圧縮冷媒ガスを吐出する吐出口1dとを
備えている。
【0021】そして、低段側圧縮部1aと高段側圧縮部
1bとの間に、インジェクションポート1e、およびこ
のインジェクションポート1eからのガス冷媒と低段側
圧縮部1bで圧縮されたガス冷媒とを混合する中間圧室
1fが設けられている。このような2段式の圧縮機1と
しては具体的には次のようなものを使用できる。例え
ば、特開平7−110167号公報に記載のローリング
ピストン型圧縮機のように1台の圧縮機に2つの作動室
を設けたものや、特開平4−321786号公報記載の
スクロール型圧縮機のように固定スクロールに2つのイ
ンジェクションポートを設け、圧縮行程中の作動室に冷
媒をインジェクションするものや、特開平9−1518
47号公報記載の斜板型圧縮機のように低段側の圧縮室
で中間圧まで圧縮し、高段側の圧縮室でさらに中間圧か
ら高圧まで圧縮する構成のものを用いることができる。
【0022】2は高温高圧のガス冷媒を冷却し凝縮する
ための放熱器(凝縮器)で、熱交換を促進するため送風
用のファン3が設けてある。4は高圧側膨張弁(高圧側
膨張手段)で、放熱器2で凝縮した冷媒を高圧から中間
圧まで減圧する。5は気液分離器で、中間圧に減圧され
た気液混合の冷媒から気体を分離するものである。この
気液分離器5の具体的構成は図2(a)、(b)に示す
通りで、円筒状に形成された本体ケース51を有してお
り、この本体ケース51の内周面52に対して冷媒入口
53が接線方向に開口している。従って、放熱器2で凝
縮した冷媒は冷媒入口53から本体ケース51の内部へ
円周方向の速度成分をもって流入する。この際、気相冷
媒と液相冷媒の間には密度差があるため、密度の大きい
液相冷媒は遠心力により本体ケース51の内周面52方
向に移動し、これに対し、密度の小さい気相冷媒は、遠
心力の影響が小さいので、本体ケース51内部の中心軸
付近に集まる。
【0023】そして、本体ケース51の中心軸上の上方
部位には気相冷媒を取り出すためのガス取り出しパイプ
54が設けてある。本体ケース51のうち、ガス取り出
しパイプ54を設けた面と反対側の面(すなわち、下方
側の面)には流出口55が設けてあり、ここから気液混
合冷媒が流出する。56は円板状のバッフルプレート
で、その外周部に設けた複数の突起部56aにより本体
ケース51の内周面52との間に所定間隔を維持して、
本体ケース51の内周面52に沿って環状の冷媒流路5
7を形成している。これにより、本体ケース51の内周
面52近傍に集まった液冷媒を重力により下方側へ移動
させ、環状の冷媒流路57を通して流出口55へ向かわ
せることができる。そのため、中心軸付近からパイプ5
4へ向かって流出する気相冷媒の流れに内周面52近傍
の液冷媒が巻き込まれるのをバッフルプレート56によ
り抑制することができる。
【0024】6は低圧側膨張弁(低圧側膨張手段)で、
気液分離器5の流出口55から流れてくる液冷媒を減圧
膨張させるものである。低圧側膨張弁6は、中間圧と低
圧の差圧を一定に制御する定差圧弁(後述の図3参照)
にて構成してある。7は蒸発器で、低圧側膨張弁6にて
低圧まで減圧された低温の気液2相冷媒と、空調空気
(被冷却流体)との間で熱交換(吸熱)を行って、冷媒
を蒸発させる。8は蒸発器7を収容している空調ケース
で、吸入口9から吸入された空調空気(内気または外
気)を遠心式ファン10により蒸発器7に送風する。
【0025】11はアキュムレータで、余剰冷媒を蓄え
ておくとともに、蒸発器7から流出した冷媒の気液を分
離して、ガス冷媒を圧縮機1へ吸入させることにより、
液冷媒が圧縮機1に吸入されることを防いでいる。12
は気液分離器5のガス取り出しパイプ54からのガス冷
媒を圧縮機1のインジェクションポート1eに導くイン
ジェクション用配管である。
【0026】次に、本発明の特徴とする低圧側膨張弁6
の構成と作動を詳細に説明する。図3は低圧側膨張弁6
を構成する定差圧弁の具体的構成を例示するもので、6
1はステンレスや黄銅等の金属で形成された円筒状のハ
ウジングであり、その軸方向の一端側に気液分離器5の
流出口55に連通する流入口62が開口している。ま
た、ハウジング61の軸方向の他端側には、蒸発器7の
入口側に連通する流出口63が形成されている。
【0027】そして、このハウジング61内には流入口
62側の空間62aと流出口63側の空間63aとを連
通させる弁口64が形成されている。また、空間63a
内には、弁口34の開度を調整する弁体65が配設され
ており、この弁体65は金属製のコイルバネ(弾性部
材)66によって弁口64側に向けて押圧されている。
なお、ハウジング61は、流出口63が形成されている
蓋部61aと、流入口62が形成されている底部61b
と、円筒状の本体部61cとの3つの部位から構成され
ており、底部61bと本体部61cは一体成形され、蓋
部61aは、弁体65およびコイルバネ66を本体部6
1c内に収納した後、溶接やネジのような締結手段等に
よって本体部61cの端面に結合されている。
【0028】また、67は弁体65に一体成形された円
筒状のガイドスカートで、ハウジング61内で弁体65
の移動を案内(ガイド)するものである。このガイドス
カート67の円筒外面側67aが本体部61cの内壁6
1dに接触することにより、弁体65の移動が案内され
ている。さらに、ガイドスカート67のうち弁体65の
近傍には、冷媒流路をなす複数個の穴67bが円周方向
に形成されている。
【0029】次に、低圧側膨張弁6を構成する定差圧弁
の動作を説明すると、図3から明らかなように、弁体6
5のうち、流入口62側には、気液分離器5の出口側圧
力(中間圧)による作用力F1が作用するので、この作
用力F1によって弁体65は流出口63側に押圧され
る。一方、流出口63側には、蒸発器7の入口側圧力お
よびコイルバネ66の弾性力による作用力F2が作用す
るので、この作用力F2で弁体65は流入口62側に押
圧される。
【0030】従って、作用力F2が作用力F1より大き
い場合には、弁体65は、弁口64の開度が小さくなる
ように移動し、逆に、作用力F1が作用力F2より大き
い場合には、弁体65は、弁口34の開度が大きくなる
ように移動する(図3の(b)参照)。従って、弁体6
5は作用力F1と作用力F2とが均衡する位置(また
は、弁口64に接触する位置)で停止するので、弁口6
4の開度は、コイルバネ66が弁体に及ぼす弾性力によ
って決定される。すなわち、両空間62a、63a間の
圧力差ΔPは、コイルバネ66が弁体65に及ぼす弾性
力に対応する。
【0031】そして、弁体65の移動量(リフト量)は
わずかなので、コイルバネ66が弁体65に及ぼす弾性
力は弁体65の移動によりほとんど変化しない。その結
果、両空間62a、63a間の圧力差ΔPは、ほぼ一定
に維持できる。なお、本実施形態における弁口64の開
度とは、弁口64と弁体65との距離tのことである。
【0032】次に、図4は低圧側膨張弁6を構成する定
差圧弁の流量と差圧ΔPの関係を示す。この特性は流入
する冷媒の比体積にほとんど影響を受けないため、流入
冷媒のフラッシュ蒸気量によらず、ΔPは一定に保たれ
る。そのため、流入冷媒にフラッシュ蒸気が発生して
も、サイクルにハンチングを生じることはない。なお、
低圧側膨張弁6として、このような定差圧弁を用いる
と、蒸発器7から圧縮機1に吸入される冷媒の過熱度を
制御できないため、圧縮機1への冷媒液戻りが発生し、
効率の低下や圧縮機1の信頼性低下を招くことがある。
そこで、圧縮機1の吸入側にアキュムレータ11を設け
て液冷媒を分離し、圧縮機1への液戻りを防いでいる。
【0033】また、アキュムレータ11を設けるので、
余剰冷媒はアキュムレータ11に貯えることができる。
そのため、従来、気液分離器5に設けていた液冷媒貯蔵
のためのタンク容積を廃止して、気液分離器5の大型化
を回避している。その結果、本実施形態では、気液分離
器5の流出口55から流出する液冷媒には、あらかじめ
フラッシュ蒸気が混入することとなり、モリエル線図は
図5のようになる。すなわち、気液分離器5から流出す
る液冷媒の点は、従来、図5において飽和液線上の点B
であったのが、本実施形態ではフラッシュ蒸気の混合で
点Aとなる。
【0034】この点Bの飽和液から点Aの気液2相冷媒
に移行することにより、冷房能力的には、若干量の低下
を招くが、低圧側膨張弁6として簡単な定差圧弁を用い
るだけで、熱交換器等を特別に追加することなく、サイ
クルのハンチング現象を防止できる。ところで、第1実
施形態の冷凍サイクルにおいて、サイクルの成立条件に
ついて説明する。圧縮機1としては、前述した通り、低
圧から中間圧まで低段側圧縮部1bで圧縮し、この中間
圧まで圧縮された冷媒を中間圧室1fで気液分離器5か
らのガス冷媒と混合し、さらにこの混合冷媒を高段側圧
縮部1cで高圧まで圧縮するタイプのものを設定する。
【0035】いま、インジェクションポート1eからの
インジェクション冷媒の流量が0のときに、圧縮機1の
中間圧室1fの圧力は次の数式1で計算できる。
【0036】
【数1】中間圧室内圧力Pm=(低段側圧縮部吸入容積
V1/高段側圧縮部吸入容積V2)k ×低圧Ps ここで、kは冷媒の比熱比(定圧比熱と定容比熱との
比)である。気液分離器5内の圧力がPm未満では冷媒
が圧縮機1から気液分離器5側へ逆流してしまうので、
気液分離器5内圧力はPm以上とする必要がある。
【0037】次に、サイクルの高圧・低圧を一定と仮定
し、気液分離器5内圧力(中間圧)を変化させた場合に
ついて考える。インジェクション冷媒流量(重量流量g
i)と、蒸発器7を通る冷媒流量(重量流量g)の流量
比gi/gは圧縮機1の吸入容積と冷媒の吸入比体積か
ら次の数式2のように表すことができる。
【0038】
【数2】gi/g=(高段側圧縮部吸入容積V2/低段
側圧縮部吸入容積V1)×(低段側吸入比体積v1/高
段側吸入比体積v2)−1 これに対し、気液分離器5の熱収支よりgi/gはモリ
エル線図(図5)からa/b(a:放熱器出口の冷媒の
エンタルピとA点のエンタルピの差、b;飽和蒸気のエ
ンタルピと放熱器出口の冷媒のエンタルピの差)で計算
でき、圧縮機1で決まるgi/gと気液分離器5から決
まるgi/gとは等しくなる。
【0039】中間圧が低い場合は、高段側吸入比体積v
2が大きいため、gi/gは小さく、モリエル線図(図
5)の点Aは乾き度の大きい方にある。これに反し、中
間圧が高くなると、高段側吸入比体積v2が小さくなる
ため、gi/gは大きくなり、点Aはやがて飽和液線上
になる。そして、中間圧がそれより大きくなると、気液
分離器5で発生するフラッシュ蒸気の量以上に圧縮機1
の高段側圧縮部1cが吸入してしまうため、気液分離器
5から液冷媒が圧縮機1に戻ることになり、サイクル効
率の低下や液圧縮による圧縮機信頼性の低下を招いてし
まう。
【0040】以上の関係をまとめると図6に示すように
なり、高圧が高いほど、モリエル線図上の放熱器2出口
の点が右側にくるので、点Aが飽和液線上にきたときの
gi/gが大きくなり、高い中間圧までサイクルが成立
する。サイクルの使用環境で決まる運転条件が図6の運
転可能な範囲にあれば、第1実施形態のようなサイクル
構成でよい。しかし、車両用の空調装置のように、夏期
の外気温の高い運転条件から厳冬期の極低温時まで運転
されるものでは、図6の運転可能な条件範囲を越えてサ
イクルが運転されてしまうことがある。
【0041】(第2実施形態)そこで、第2実施形態で
は、図7に示すように、気液分離器5から圧縮機1のイ
ンジェクションポート1eに冷媒を送るインジェクショ
ン用配管12の途中に電磁弁(弁手段)13を設けて、
この電磁弁13を開閉制御することにより、図6の運転
可能な条件範囲におけるサイクル運転を維持しようとす
るものである。
【0042】図7において、14は電磁弁13を開閉制
御する制御装置で、例えば、マイクロコンピュータとそ
の周辺回路からなる。制御装置14は、サイクル高圧側
の圧力を検出する圧力センサ15およびサイクル低圧側
の圧力を検出する圧力センサ16の検出信号が入力さ
れ、高圧側圧力と低圧側圧力とに応じて電磁弁13を開
閉する。
【0043】ここで、冷媒として二酸化炭素(CO2
を用いたサイクルに適用した例について説明する。C
2 サイクルでは、CO2 の臨界温度が約31°Cであ
り、冷媒として通常用いられるフロンの臨界温度(例え
ば、R12では112°C)より大幅に低いので、放熱
器2ではCO2 が気相状態のまま冷却(放熱)されるだ
けで、凝縮はしない。
【0044】圧縮機1として高段側圧縮部吸入容積V2
と低段側圧縮部吸入容積V1との容量比(V2/V1)
=0.86のものを試作して評価を行ったところ、運転
可能な範囲は図8に示すようになった。運転可能な範囲
は低圧によっても変わり、図8の例では、低圧として、
3.6MPa、4.1MPa、4.6MPaの3つの場
合が示してある。
【0045】定差圧弁からなる低段側膨張弁6により中
間圧と低圧の差圧を2.3MPaに設定した場合の、各
低圧に対する中間圧を図中、C、B、Aに示す。圧力セ
ンサ15、16により高圧、低圧を検出して、予め、制
御装置14の記憶部(ROM)に記憶させてあるマップ
と対応させ、ガスインジェクションの運転が可能な条件
であれば電磁弁13を開き、ガスインジェクションの運
転が可能な条件でなければ電磁弁13を閉じる構成とし
ている。
【0046】具体的一例として、図8中Aでは低圧が
4.6MPaであり、高圧が9.8MPa以上で電磁弁
13を開き、高圧がそれより小さい圧力では電磁弁13
を閉じる。なお、低圧側では気液2相状態で、温度と圧
力が1対1に対応するので、低圧の圧力を検出する圧力
センサ16に代わり低圧の冷媒温度を検出する温度セン
サを同一場所に配置しても良い。
【0047】本第2実施形態によれば、高圧が高い運転
条件、すなわち、外気温が高く熱負荷の大きい場合に電
磁弁13を開いて、ガスインジェクションにより冷房効
果を増大できるので、同一の圧縮機回転数に対して大き
な冷房能力が得られる。逆に、高圧が低い運転条件、す
なわち、外気温が低く熱負荷の小さい場合に電磁弁13
を閉じるので、ガスインジェクションによる冷房効果の
増大がなくなる。
【0048】従って、電磁弁13の開閉によって冷房能
力を調整する機能を発揮することになる。それ故、車両
用空調装置のように、電磁クラッチの断続(ON/OF
F)制御により圧縮機1の運転を断続して、冷房能力の
調整をおこなっているものでは、電磁弁13の開閉によ
って電磁クラッチの断続(ON/OFF)回数を低減で
き、クラッチ断続に伴う吹出空気温度変動や断続時のシ
ョックを低減できるので、乗員の空調フィーリングを向
上できる。
【0049】(第3実施形態)冷凍サイクルの低圧側の
気液2相状態の領域では、冷媒の温度と圧力が1対1で
対応し、さらに、低圧の冷媒温度と蒸発器7から吹き出
す空気の温度とも相関関係がある。そこで、第3実施形
態ではこの点に着目して、図9に示すように、低圧冷媒
の温度センサの代わりに、蒸発器7の吹出空気温度を検
出する温度センサ17を用いるものである。
【0050】車両用空調装置では、通常、この温度セン
サが電磁クラッチの断続(ON/OFF)制御のために
用いられているので、新たに温度センサを取り付ける必
要なく、この既存の温度センサをそのまま利用して、電
磁弁13の開閉制御を行うことができる。 (第4実施形態)冷凍サイクルの高圧側圧力(高圧)
は、放熱器2の冷却能力で決まり、この冷却能力は放熱
器2を冷却する空気の温度でほぼ決まるので、空気の温
度から高圧を推定可能である。そこで、第4実施形態で
はこの点に着目して、図10に示すように、第3実施形
態の高圧側の圧力センサ15の代わりに、放熱器2を冷
却する空気の温度(外気温)を検出する温度センサ18
を用いたものである。
【0051】車両用空調装置では、放熱器2を冷却する
空気の温度すなわち外気温度を検出する温度センサは、
車室内への目標吹出温度算出のために用いられているの
で、新たに外気温センサを取り付ける必要なく、この既
存の温度センサをそのまま利用して、電磁弁13の開閉
制御を行うことができる。 (第5実施形態)電磁弁13は前述したごとくサイクル
の高圧と低圧に応じて開閉制御すればよいという点に着
目して、第5実施形態では、第2〜第4実施形態におけ
る電磁弁13の代わりに、図11に示すように高圧・低
圧の差圧に応じて開閉するスプール弁(弁手段)19を
用いたことを特徴としている。
【0052】スプール弁19の具体的構成を図12に示
す。191はスプール(弁体)で、円筒状ハウジング1
92内を軸方向(上下方向)にスライド可能となってい
る。スプール191は、2つのピストン部191a、1
91bと、この両者の間を連結する軸部191cとから
なる。193は気液分離器5からインジェクション用配
管12を経てインジェクション冷媒(ガス冷媒)が流入
する流入口、194はインジェクション冷媒が流出する
流出口で、これらの流入口193と流出口194の流路
はスプール191が軸方向にスライドすることで開閉さ
れる構成となっている。
【0053】スプール191の一端側のピストン部19
1aと円筒状ハウジング192の軸方向一端側の内壁と
の間の空間195(図12(a)参照)には、ハウジン
グ192の連通穴192aと配管196とにより圧縮機
1吐出側の高圧が導入され、高圧となっている。スプー
ル191の他端側のピストン部191bと円筒状ハウジ
ング192の軸方向他端側の内壁との間の空間197に
は、ハウジング192の連通穴192bと配管198と
により圧縮機1吸入側の低圧が導入され、低圧となって
いる。
【0054】スプール191にはバネ199により低圧
側から高圧側の方向に押し付ける力が作用している。従
って、 (高圧−低圧)×ピストン部191a、191bの受圧
面積>バネ力 の関係となったとき、スプール191は低圧側(下方
向)へ移動し、スプール弁19は図12(a)の開弁状
態となる。そのため、流入口193と流出口194が連
通し、気液分離器5から圧縮機1に冷媒がインジョクシ
ョンされる。
【0055】逆に、上記の関係を満たさないとき(高低
圧差が所定値以内であるとき)は、バネ199のバネ力
によりスプール191が高圧側(上方向)へ移動し、ス
プール弁19は図12(b)の閉弁状態となる。そのた
め、流入口193と流出口194との連通が遮断され、
気液分離器5から圧縮機1への冷媒のインジョクション
が停止される。
【0056】ここで、冷媒として二酸化炭素を用いた場
合を考えると、低圧側膨張弁6の開弁差圧が2.3MP
a、スプール弁19の開弁差圧が5.4MPaとする
と、図13に示すように、低圧が3.6MPaの場
合、中間圧は5.9MPaで、高圧が9.0MPa以上
でスプール弁19が開弁する。低圧が4.1MPaの
場合、中間圧は6.4MPaで、高圧が9.5MPa以
上でスプール弁19が開弁する。
【0057】低圧が4.6MPaの場合、中間圧は
6.9MPaで、高圧が10MPa以上でスプール弁1
9が開弁する。このように、高低圧差が所定値以上に増
加すると、スプール弁19が開弁することにより、気液
分離器5からインジョクション用配管12を経て液冷媒
が圧縮機1に戻ることを防止できる。
【0058】(第6実施形態)第6実施形態では、図1
4に示すように、気液分離器5に低圧側膨張弁6を構成
する定差圧弁を一体化したものである。この一体化によ
り、サイクルを組むときの配管が容易となり、また、気
液分離器5のハウジング51と低圧側膨張弁6のハウジ
ング61が一体となるため、部品点数を削減して、製造
コストを低減することができる。
【0059】(他の実施形態)なお、本発明は車両空調
用の冷凍サイクルに限定されることなく、住宅用等の他
の用途の冷凍サイクルにも適用できることはもちろんで
ある。また、上述の実施形態では2段式の圧縮機1とし
て、1つの圧縮機内に低段側圧縮部1aと高段側圧縮部
1bとを設けるものについて説明したが、図15あるい
は図17のサイクルに示すように、独立した2つの圧縮
機101、102を用いて、2段式の圧縮機を構成して
もよいことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す冷凍サイクル図で
ある。
【図2】(a)は図1の気液分離器5の横断面図で、
(b)のA−A断面を示す。(b)は(a)のB−B断
面図である。
【図3】(a)は図1の低圧側膨張弁6を構成する定差
圧弁の閉弁状態の縦断面図、(b)は同弁の開弁状態の
縦断面図である。
【図4】図3の低圧側膨張弁6を構成する定差圧弁の作
動特性図である。
【図5】図1の冷凍サイクルのモリエル線図である。
【図6】図1の冷凍サイクルの作動説明図である。
【図7】第2実施形態を示す冷凍サイクル図である。
【図8】第2実施形態の電磁弁13の開閉作動説明図で
ある。
【図9】第3実施形態を示す冷凍サイクル図である。
【図10】第4実施形態を示す冷凍サイクル図である。
【図11】第5実施形態を示す冷凍サイクル図である。
【図12】(a)は第5実施形態のスプール弁19の開
弁状態の縦断面図で、(c)のB−B断面を示す。
(b)は同弁の閉弁状態の縦断面図、(c)は(a)の
A−A断面図である。
【図13】第5実施形態のスプール弁19の開閉作動説
明図である。
【図14】第6実施形態による気液分離器5と低圧側膨
張弁6との一体化構造を示す縦断面図である。
【図15】従来の2段圧縮2段膨張冷凍サイクルのサイ
クル図である。
【図16】図15の冷凍サイクルのモリエル線図であ
る。
【図17】従来のエコノマイザサイクルのサイクル図で
ある。
【図18】図17のエコノマイザサイクルのモリエル線
図である。
【符号の説明】
1、101、102…圧縮機、2…放熱器、4…高圧側
膨張弁、5…気液分離器、6…低圧側膨張弁、7…蒸発
器。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1、101、102)、放熱器
    (2)、膨張手段(4、6)、蒸発器(7)からなる蒸
    気圧縮式冷凍サイクルのうち、膨張過程を高圧側膨張手
    段(4)と低圧側膨張手段(6)により、2段階に分け
    て行うとともに、前記高圧側膨張手段(4)と前記低圧
    側膨張手段(6)との間に気液分離器(5)を設け、 前記圧縮機(1、101、102)に、蒸発器(7)出
    口側の冷媒を吸入し圧縮する低段側圧縮部(1b、10
    1)と、この低段側圧縮部(1b、101)から吐出さ
    れた冷媒および前記気液分離器(5)で分離されたガス
    冷媒を圧縮する高段側圧縮部(1c、102)とを備え
    る2段圧縮冷凍サイクルであって、 前記低圧側膨張手段(6)を、前記気液分離器(5)側
    の中間圧力と前記蒸発器(7)側の低圧圧力との差をほ
    ぼ一定とする定差圧弁により構成したことを特徴とする
    冷凍サイクル。
  2. 【請求項2】 前記気液分離器(5)からガス冷媒を前
    記圧縮機(1、101、102)の低段側圧縮部(1
    b、101)と高段側圧縮部(1c、102)との間に
    導く配管(12)の途中に弁手段(13、19)を設
    け、 前記圧縮機(1、101、102)吐出側の高圧圧力と
    前記蒸発器(7)側の低圧圧力とに応じて前記弁手段
    (13、19)により前記配管(12)の流路を開閉す
    ることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル。
  3. 【請求項3】 前記弁手段は、前記高圧圧力と前記低圧
    圧力とに応じて電気的に開閉制御される弁(13)から
    なることを特徴とする請求項2に記載の冷凍サイクル。
  4. 【請求項4】 前記弁手段は、前記高圧圧力と前記低圧
    圧力とに応じて機械的に変位する弁体(191)を有す
    る弁(19)からなることを特徴とする請求項2に記載
    の冷凍サイクル。
  5. 【請求項5】 前記高圧圧力を検出する圧力センサ(1
    5)および前記低圧圧力を検出する圧力センサ(16)
    と、 前記両圧力センサ(16)の検出信号が入力される制御
    装置(14)とを有し、 前記弁(13)は前記制御装置(14)の出力により電
    気的に開閉制御されることを特徴とする請求項3に記載
    の冷凍サイクル。
  6. 【請求項6】 前記低圧圧力を検出する圧力センサ(1
    6)の代わりに、低圧側冷媒の飽和温度を検出する温度
    センサまたは前記蒸発器(7)から吹き出す空気の温度
    を検出する温度センサ(17)を用いることを特徴とす
    る請求項5に記載の冷凍サイクル。
  7. 【請求項7】 前記高圧圧力を検出する圧力センサ(1
    5)の代わりに、前記放熱器(2)を冷却する空気温度
    を検知する温度センサ(18)を用いることを特徴とす
    る請求項5に記載の冷凍サイクル。
  8. 【請求項8】 前記気液分離器(5)に前記低圧側膨張
    手段(6)を一体化したことを特徴とする請求項1ない
    し7のいずれか1つに記載の冷凍サイクル。
JP10113836A 1998-04-23 1998-04-23 冷凍サイクル Withdrawn JPH11304269A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10113836A JPH11304269A (ja) 1998-04-23 1998-04-23 冷凍サイクル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10113836A JPH11304269A (ja) 1998-04-23 1998-04-23 冷凍サイクル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11304269A true JPH11304269A (ja) 1999-11-05

Family

ID=14622274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10113836A Withdrawn JPH11304269A (ja) 1998-04-23 1998-04-23 冷凍サイクル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11304269A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003074997A (ja) * 2001-09-04 2003-03-12 Sanyo Electric Co Ltd 超臨界冷凍装置
JP2004308972A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Mayekawa Mfg Co Ltd Co2冷凍機
JP2006153455A (ja) * 2006-03-14 2006-06-15 Sanyo Electric Co Ltd 超臨界冷凍装置
JP2006153454A (ja) * 2006-03-14 2006-06-15 Sanyo Electric Co Ltd 超臨界冷凍装置
JP2006194582A (ja) * 2006-03-14 2006-07-27 Sanyo Electric Co Ltd 超臨界冷凍装置
EP1795835A2 (en) * 2005-12-12 2007-06-13 Sanden Corporation Vapor compression refrigerating system
JP2007232263A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2008069988A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Mitsubishi Electric Corp 冷媒回路装置
JP2010133605A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Denso Corp エジェクタ式冷凍サイクル
JP2010133606A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Denso Corp エジェクタ式冷凍サイクル
WO2010039682A3 (en) * 2008-10-01 2010-07-01 Carrier Corporation Liquid vapor separation in transcritical refrigerant cycle
JP2012504220A (ja) * 2008-09-29 2012-02-16 キャリア コーポレイション フラッシュタンクエコノマイザサイクルの制御
JP2012093051A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Fuji Koki Corp ヒートポンプ用気液分離器及びインジェクション式ヒートポンプシステム
CN102706047A (zh) * 2011-03-28 2012-10-03 株式会社电装 制冷剂分配器和制冷循环装置
CN103245144A (zh) * 2012-02-03 2013-08-14 日立空调·家用电器株式会社 节能器及冷冻机
JP2018132223A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷凍装置

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003074997A (ja) * 2001-09-04 2003-03-12 Sanyo Electric Co Ltd 超臨界冷凍装置
JP2004308972A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Mayekawa Mfg Co Ltd Co2冷凍機
EP1795835A2 (en) * 2005-12-12 2007-06-13 Sanden Corporation Vapor compression refrigerating system
EP1795835A3 (en) * 2005-12-12 2008-10-08 Sanden Corp Vapor compression refrigeration system
AU2007226005B2 (en) * 2006-02-28 2010-05-20 Daikin Industries, Ltd. Refrigerating apparatus
JP2007232263A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
WO2007105440A1 (ja) * 2006-02-28 2007-09-20 Daikin Industries, Ltd. 冷凍装置
JP2006194582A (ja) * 2006-03-14 2006-07-27 Sanyo Electric Co Ltd 超臨界冷凍装置
JP2006153454A (ja) * 2006-03-14 2006-06-15 Sanyo Electric Co Ltd 超臨界冷凍装置
JP2006153455A (ja) * 2006-03-14 2006-06-15 Sanyo Electric Co Ltd 超臨界冷凍装置
JP2008069988A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Mitsubishi Electric Corp 冷媒回路装置
US9951974B2 (en) 2008-09-29 2018-04-24 Carrier Corporation Flash tank economizer cycle control
JP2012504220A (ja) * 2008-09-29 2012-02-16 キャリア コーポレイション フラッシュタンクエコノマイザサイクルの制御
WO2010039682A3 (en) * 2008-10-01 2010-07-01 Carrier Corporation Liquid vapor separation in transcritical refrigerant cycle
CN102232167A (zh) * 2008-10-01 2011-11-02 开利公司 跨临界制冷循环中的液体蒸气分离
JP2010133606A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Denso Corp エジェクタ式冷凍サイクル
JP2010133605A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Denso Corp エジェクタ式冷凍サイクル
JP2012093051A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Fuji Koki Corp ヒートポンプ用気液分離器及びインジェクション式ヒートポンプシステム
CN102706047A (zh) * 2011-03-28 2012-10-03 株式会社电装 制冷剂分配器和制冷循环装置
JP2012202652A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Denso Corp 冷媒分配器および冷凍サイクル
US9239178B2 (en) 2011-03-28 2016-01-19 Denso Corporation Refrigerant distributor and refrigeration cycle device
CN103245144A (zh) * 2012-02-03 2013-08-14 日立空调·家用电器株式会社 节能器及冷冻机
JP2018132223A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷凍装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5890370A (en) Refrigerating system with pressure control valve
KR100360006B1 (ko) 초 임계 증기 압축 장치
US6910343B2 (en) Vapor-compression refrigerant cycle with ejector
JPH11304269A (ja) 冷凍サイクル
JP3813702B2 (ja) 蒸気圧縮式冷凍サイクル
US7059150B2 (en) Vapor-compression refrigerant cycle system with ejector
US6935128B2 (en) Vapor-compression-type refrigerating machine
JP4408413B2 (ja) 冷凍装置及びこれを用いた空気調和機
JP2000035250A (ja) 超臨界冷凍サイクル
US7607315B2 (en) Pressure control valve and vapor-compression refrigerant cycle system using the same
JPH11211250A (ja) 超臨界冷凍サイクル
JP4207235B2 (ja) 蒸気圧縮式冷凍サイクル
JP2002120547A (ja) 冷凍サイクル装置およびそれに用いる弁装置
JP6547698B2 (ja) エジェクタ式冷凍サイクル
JP3528433B2 (ja) 蒸気圧縮式冷凍サイクル
JP4015171B2 (ja) 冷媒凝縮器
JPH0989389A (ja) 冷凍サイクル装置
JP2001322421A (ja) 冷凍サイクル装置
JP2006234207A (ja) 冷凍サイクル用減圧装置
JP2009008369A (ja) 冷凍サイクル
JPH10185336A (ja) 冷凍サイクル装置
JP2008075926A (ja) エジェクタ式冷凍サイクル
WO2017179321A1 (ja) エジェクタ
JP7119785B2 (ja) エジェクタ式冷凍サイクル、およびエジェクタモジュール
WO2023140249A1 (ja) 冷凍サイクル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050705