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JPH11303875A - 保持器 - Google Patents

保持器

Info

Publication number
JPH11303875A
JPH11303875A JP10980098A JP10980098A JPH11303875A JP H11303875 A JPH11303875 A JP H11303875A JP 10980098 A JP10980098 A JP 10980098A JP 10980098 A JP10980098 A JP 10980098A JP H11303875 A JPH11303875 A JP H11303875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cage
iron
manganese
reaction film
calcium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10980098A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Konno
大 金野
Tatsuji Yuruzume
達司 緩詰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP10980098A priority Critical patent/JPH11303875A/ja
Publication of JPH11303875A publication Critical patent/JPH11303875A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/46Cages for rollers or needles
    • F16C33/56Selection of substances
    • F16C33/565Coatings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/44Selection of substances
    • F16C33/445Coatings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コスト低減を図ると共に、表面の剥離を防止
し、更には、磨耗によるポケット隙間の増大を防止する
ことができる保持器を提供する。 【解決手段】 軸受の内輪と外輸との間に介挿される転
動体を転動可能に保持する金属製の保持器であって、表
面を、基地である鉄、りん及び酸素と、マンガン、亜鉛
及びカルシウムの少なくとも一種との結晶性反応膜で形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電機用軸受、フ
ライホイール軸受、若しくは遠心分離器、高周波モータ
及び航空機エンジンの主軸用軸受、又は過給器用軸受等
の高速回転用軸受に好適な保持器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の保持器は、一般に、保持
器材であるSAE4340材に、銅、ニッケルのストラ
イクめっきを施した後、厚さ40〜50μmの銀めっき
を施す二層めっきを行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の保持器においては、めっき工程が複雑で製造コス
トが高くつき、また、めっき層と母材の界面で密着性が
弱いため、該めっき層が剥離するという不都合がある。
【0004】更に、銀めっきは厚く柔らかいため、軸受
の使用時に転動体との接触によって塑性変形を起こして
ポケット隙間が大きくなり、この結果、スキューが発生
するという不都合がある。
【0005】本発明はかかる不都合を解消するためにな
されたものであり、コスト低減を図ることができると共
に、表面の剥離を防止することができ、更には、摩耗に
よるポケット隙間の増大を防止することができる保持器
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明に係る保持器は、軸受の内輪と外輸との間
に介挿される転動体を転動可能に保持する金属製の保持
器であって、表面を、基地である鉄、りん及び酸素と、
マンガン、亜鉛及びカルシウムの少なくとも一種との結
晶性反応膜で形成したことを特徴とする。
【0007】ここで、保持器の材質としては、例えばS
AE4340又は4320を用いることができる。結晶
性反応膜の各元素の重量比としては、鉄は35重量%以
下が望ましく、マンガンについては12〜20重量%、
亜鉛及びカルシウムについては5〜35重量%が望まし
い。また、膜厚は2〜10μmが望ましく、2〜6μm
がさらに望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を説明する。ASTM D2625に準拠するファレツ
クス試験機を用い、Vブロックに押し付けたピン(供試
体:SAE4340)を回転させて焼き付け試験を行
い、耐荷重及び耐久時間を評価した。
【0009】試験条件を以下に示す。 回転数:191rpm すべり速度:0.1m/s、 荷重:50kgf/min ステップロード方式(1分毎に
荷重を増加する。) 潤滑:モービル(レーラス1026) 評価方法:無負荷の状態より50kgf/min で荷重を
負荷させながらトルクを検出し、140kgf・cmに
至った時の荷重を焼き付き荷重(耐荷重)とし、焼き付
き荷重に至るまでの時間を耐久時間とした。
【0010】供試体は、比較例1,2と本実施形態例A
の3種類を用意し、比較例1は未処理のピン、比較例2
はピンの表面に銀めっきを40μmの厚みで形成したも
の、本実施形態例Aは日本パーカライジング社製化成処
理液PF−M1Aを使用し、全酸度50、遊離酸度6、
鉄分0.6%の反応液でピンの表面に基地である鉄、リ
ン、マンガン及び酸素の化合物層(結晶性反応膜層:膜
厚5μm、鉄含有量22重量%、マンガン含有量15重
量%)を形成したものを用い、それぞれ同じ条件で評価
した。結果を表1に示す。
【0011】ここで全酸度とは、フェノールフタレイン
を用い反応液10mlの全リン酸分の滴定に要する0.
1Nの苛性ソーダの量を表し、遊離酸度とは、反応液1
0mlのリン酸の1次解離量のみをブロムフェノールグ
リーンを用いて滴定に要する0.1Nの苛性ソーダ量で
ある。
【0012】
【表1】
【0013】表1から明らかなように、本実施形態例A
の供試体は、耐荷重及び耐久時間が共に比較例1,2に
比べて優れているのが判る。次に、ピンの表面に鉄含有
量、マンガン含有量及び膜厚の異なった結晶性反応膜層
を形成した多種の供試体を作成し、各供試体について、
結晶性反応膜層の化学組成と耐久時間との関係、及び膜
厚と表面粗さとの関係を調査した。
【0014】化学組成はトプコン社製EDS(Energy d
ispersive spectoro scopy)でZAF補正を行い、加速
電圧15kV、定量面積0.01mm2 の条件で100
秒間計量し、重量比で求めた。また、耐久時間について
は、上記ファレックス試験機を用いて同一試験条件で測
定した。
【0015】図1にマンガン含有率と耐久時間との関
係、図2に鉄含有率と耐久時間との関係、図3に膜厚と
表面粗さとの関係をそれぞれ示す。図1及び図2から明
らかなように、酸素、りん、マンガン、鉄の4成分を定
量した例で示すと、結晶性反応膜層の各元素の重量比と
しては、マンガン含有率が12〜20重量%、鉄含有率
が35重量%以下が望ましいことが判る。マンガンの重
量比が12重量%未満だと、全面に緻密な結晶が生成さ
れないため下地金属の露出が起こり、逆に20重量%を
越えると、下地との反応性に劣ってスラツジ(結晶のか
す)が多くなるため耐久時間が短くなる。
【0016】一方、鉄含有率が35重量%を越えると、
結晶成長が均一でなく潤滑油の吸着性が劣るため、耐久
時間が短く、焼き付き荷重も小さくなる。また、図3か
明らかなように、結晶性反応膜層の膜厚は2〜10μm
が望ましく、2〜6μmがさらに望ましいことが判る。
膜厚が10μmを越えると、化学反応によって保持器表
面の面粗度が悪化し、また、2μm未満では、摩耗が生
じやすくなって保持器の機能が損なわれやすい。
【0017】次に、比較例3,4及び本実施形態例Bの
保持器がそれぞれ組み込まれた3種類のアンギュラ−コ
ンタクト軸受(内径50mm、外径110mm、幅27
mm)をそれぞれ単列の正面組合せで2個使い、これを
供試体として各保持器の回転試験を行って転動体接触部
(ポケット部)摩耗深さと案内面摩耗深さを評価した。
【0018】試験条件を以下に示す。 回転数:12000rpm 荷重(軸方向):120kgf 温度:室温 潤滑:10cc/h(給油) 試験時間:720時間 保持器形状はいずれも同じで、保持器外径面と外輪内径
面が接触するタイプ(外輪案内保持器)であり、保持器
材質はいずれもSAE4340を600°Cで寸法安定
化のための熱処理(応力除去)を施した後、切削加工
し、比較例3は未処理のもの、比較例4は表面に銀めっ
きを40μmの厚みで形成したもの、本実施形態例Bは
上述した本実施形態例Aと同様にして表面に基地である
鉄、リン、マンガン及び酸素の化合物層(結晶性反応膜
層:膜厚5μm、鉄含有量25重量%、マンガン含有量
17重量%)を形成したものを用いた。
【0019】また、評価試験機は、供試体で支持された
軸をカップリングを介してモータで回転させ、油圧にて
軸方向荷重(アキシャル荷重)を負荷させる方式であ
る。潤滑はタービンオイルVG32(SAE10W−3
0相当)を用いて、圧縮エア中にオイルを混入し、ミス
トの状態で軸受端面より転走面に供給した。評価結果を
表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】表2から明らかなように、本実施形態例B
の供試体は転動体接触部(ポケット部)及び案内面の耐
摩耗性が比較例3,4に比べて優れているのが判る。上
記の説明から明らかなように、この実施の形態では、保
持器表面に、基地である鉄との結晶性反応膜層を化学反
応により形成しているので、強度が強く、しかも、表面
の結晶質の凹凸が多くなって界面面積が増すため、反応
膜層が強固について表面剥離を防止することができる。
【0022】また、表面に結晶質の凹凸が多いことか
ら、摺動部での油の吸着性(親油性)が増して耐焼付き
性の向上を図ることができ、更には、銀めっきを40〜
50μm施した従来の保持器に比べて摩耗を小さくする
ことができるので、転動体接触部(ポケット部)での転
動体のスキューを防止することができると共に案内面の
すべりも緩和することができ、この結果、長寿命な軸受
を得ることができる。
【0023】更に、化学反応性結晶膜層であるため、銀
めっきを40〜50μm施した従来の保持器に比べて製
造工程(脱脂洗浄→水洗→浸漬処理→洗浄工程)が簡単
になって製造コストの低減を図ることができる。
【0024】なお、上記実施の形態では、基地である
鉄、りん及び酸素と、マンガンとを反応させた場合を例
に採ったが、マンガンに代えて、亜鉛若しくはカルシウ
ムの一種、又はマンガン及び亜鉛の二種、亜鉛及びカル
シウムの二種、マンガン及びカルシウムの二種、マンガ
ン、亜鉛及びカルシウムの三種を用いても上記同様の作
用効果を得ることができる。
【0025】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、コスト低減を図ることができると共に、表面
の剥離を防止することができ、更には、磨耗によるポケ
ット隙間の増大を防止することができる保持器を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マンガン含有率と耐久時間との関係を示すグラ
フ図である。
【図2】鉄含有率と耐久時間との関係を示すグラフ図で
ある。
【図3】膜厚と表面粗さとの関係を示すグラフ図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受の内輪と外輸との間に介挿される転
    動体を転動可能に保持する金属製の保持器であって、表
    面を、基地である鉄、りん及び酸素と、マンガン、亜鉛
    及びカルシウムの少なくとも一種との結晶性反応膜で形
    成したことを特徴とする保持器。
JP10980098A 1998-04-20 1998-04-20 保持器 Pending JPH11303875A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10980098A JPH11303875A (ja) 1998-04-20 1998-04-20 保持器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10980098A JPH11303875A (ja) 1998-04-20 1998-04-20 保持器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11303875A true JPH11303875A (ja) 1999-11-02

Family

ID=14519546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10980098A Pending JPH11303875A (ja) 1998-04-20 1998-04-20 保持器

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JP (1) JPH11303875A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006018977A1 (ja) 2004-08-16 2006-02-23 Ntn Corporation 針状ころ軸受
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JP2009280845A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Nissan Motor Co Ltd 金属表面の処理方法、及び該処理方法による金属表面を有する摺動部品

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