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JPH11302128A - 頭皮頭髪用化粧料 - Google Patents

頭皮頭髪用化粧料

Info

Publication number
JPH11302128A
JPH11302128A JP10131065A JP13106598A JPH11302128A JP H11302128 A JPH11302128 A JP H11302128A JP 10131065 A JP10131065 A JP 10131065A JP 13106598 A JP13106598 A JP 13106598A JP H11302128 A JPH11302128 A JP H11302128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
extract
effect
cosmetic
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10131065A
Other languages
English (en)
Inventor
Yosuke Nakazawa
陽介 中沢
Tsunao Magara
綱夫 真柄
Masahiro Tajima
正裕 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP10131065A priority Critical patent/JPH11302128A/ja
Publication of JPH11302128A publication Critical patent/JPH11302128A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた養毛効果、脱毛防止効果及びふけ,か
ゆみ防止効果を有し、かつ安全性にも優れる頭皮頭髪用
化粧料を提供すること。 【解決手段】 グリチルレチン酸類及び/又はグリチル
リチン酸類、並びに、クアチャララーテ抽出液を含有す
る頭皮頭髪用化粧料を提供することにより、上記課題が
解決され得ることを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭皮頭髪用化粧料
(以下,頭髪用化粧料という)に関する技術分野の発明
である。より詳細には、優れた養毛効果、脱毛防止効果
及びふけ,かゆみ防止効果を有し、かつ安全性にも優れ
る頭髪用化粧料に関し、本発明頭髪用化粧料は、特に医
薬品,医薬部外品又は化粧品の分野において用いられ
る。
【0002】
【従来の技術】頭髪用化粧料には、様々な種類があり、
様々な頭皮頭髪状態に対応した製品が存在している。例
えば、頭皮におけるふけやかゆみを防止することによっ
て、脱毛状態等を改善し得る製品が開発されている。頭
皮における様々なトラブルは、高齢化社会を迎えた今日
では、社会的ストレスの増大も伴って増加しつつあり、
この頭皮におけるトラブルに対応した頭髪用化粧料の需
要は急増している。一般に、頭部の禿や脱毛の原因とし
ては、毛包上部の皮脂腺等の器官における男性ホルモン
の活性化、毛乳頭や毛包への血流量の低下による栄養物
質の供給不足、上皮組織の角化異常等によるふけの過剰
発生、過剰な皮脂分泌、過酸化脂質の生成、ストレス等
が挙げられる。また、丈夫で美しい毛髪を育てるうえ
で、毛乳頭や毛包への十分な栄養補給が大切である。毛
乳頭や毛包への血流量の低下は、栄養不足や老廃物の排
泄の機能の低下を招き、細毛ややせ毛の原因となる。
【0003】このような観点から、頭皮における過剰な
皮脂分泌等を改善することは、頭皮及び頭髪のトラブル
を解決する上で欠かせないポイントとなる。従来の頭髪
用化粧料は、一般に、上述したような禿や脱毛等の原因
と考えられる要素を取り除いたり、軽減する作用を持つ
物質を配合したものである。例えば、頭皮における血液
循環を良好にするために、センブリエキス,ビタミンE
及びその誘導体,アセチルコリン誘導体,セファランチ
ン等の血流促進剤,トウガラシチンキ等の局所刺激剤が
配合され、過剰な皮脂分泌等により起こる頭皮の炎症を
抑制するために紫根エキス等の消炎剤が配合され、男性
ホルモンを抑制するためにエストラジオール等の女性ホ
ルモン剤が配合され、ふけの発生を防止するためにサリ
チル酸等の抗菌剤が配合され、また、毛包等への栄養補
給のためにセリン,メチオニン等のアミノ酸類、ビタミ
ン類等が配合され、禿や脱毛、毛髪の細り等の予防及び
治療に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の成分を少量のみ頭髪用化粧料中に配合しても十分な効
果を得ることは難しく、逆に、大量に配合すると使用部
分及びその周辺に不快な刺激感や発赤を伴う傾向が強ま
り、自ずとその配合量には限界があった。
【0005】そこで本発明が解決すべき課題は、優れた
効果を有し、かつ安全性にも優れる頭髪用化粧料を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題の
解決に向けて鋭意検討を行った。その結果、特定の消炎
剤と、クアチャララーテ抽出液とを組み合わせて配合す
ることにより、優れた養毛効果、脱毛防止効果及び頭皮
のかゆみ,ふけ防止効果を有し、かつ安全性にも優れる
頭髪用化粧料が提供されることを見出し、本発明を完成
した。
【0007】すなわち本発明は、グリチルレチン酸類及
び/又はグリチルリチン酸類、並びに、クアチャララー
テ抽出液を含有する頭髪用化粧料を提供する発明であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明頭髪用化粧料は、グリチルレチン酸
類及び/又はグリチルリチン酸類と、クアチャララーテ
抽出液とを組み合わせて配合することにより、所期の効
果を発揮する頭髪用化粧料である。
【0009】本発明頭髪用化粧料中に配合されるグリチ
ルレチン酸類及びグリチルリチン酸類について説明す
る。本発明においてグリチルレチン酸類とは、グリチル
レチン酸及びグリチルレチン酸誘導体のことを意味す
る。
【0010】グリチルレチン酸(β−グリチルレチン
酸)は、甘草から抽出したグリチルリチン酸のアグリコ
ンであり、β−アミリン系に属するトリテルペノイド化
合物で、消炎剤として知られている。グリチルレチン酸
の製造方法は公知であり、かつ市販されている。また、
グリチルレチン酸誘導体としては、例えばグリチルレチ
ン酸グリセリン,グリチルレチン酸ステアリル,グリチ
ルレチン酸ピリドキシン,ステアリン酸グリチルレチニ
ル等を挙げることができる。これらの製造方法は公知で
あり、かつ全て市販されている。
【0011】本発明においてグリチルリチン酸類とは、
グリチルリチン酸及びグリチルリチン酸誘導体のことを
意味する。グリチルリチン酸は、甘草から抽出され、1
モルのグリチルレチン酸と2モルのグルクロン酸からな
る配糖体で、消炎剤として知られている。グリチルリチ
ン酸の製造方法は公知であり、かつ市販されている。
【0012】また、グリチルリチン酸誘導体としては、
例えばグリチルリチン酸三ナトリウム,グリチルリチン
酸ジカリウム,グリチルリチン酸メチル,グリチルリチ
ン酸モノアンモニウム,3−サクシニルオキシジグリチ
ルリチン酸二ナトリウム等を挙げることができる。これ
らの製造方法は公知であり、かつ全て市販されている。
【0013】本発明頭髪用化粧料に、これらのグリチル
レチン酸類及びグリチルリチン酸類のうち、いずれか1
種を単独で配合することも、2種以上を組み合わせて配
合することもできる。
【0014】本発明頭髪用化粧料において、上記のグリ
チルレチン酸類及び/又はグリチルリチン酸類は、頭髪
用化粧料全体に対して0.001〜5.0重量%の範囲
で配合されるのが好ましく、同0.01〜2.0重量%
の範囲で配合されるのが特に好ましい。この配合量が、
頭髪用化粧量全体に対して0.001重量%未満である
と、十分な消炎効果が発揮されず好ましくなく、同5.
0重量%を超えると、製剤上不都合が生じる傾向が強ま
り、さらに皮膚刺激等を伴う等、安全性の側面から問題
が生じる恐れがあり好ましくない。
【0015】上記のグリチルレチン酸類及び/又はグリ
チルリチン酸類と共に本発明毛髪化粧料中に配合され
る、クアチャララーテ抽出液は、特にメキシコ南部太平
洋沿岸のアカプルコ地方等に生えているクアチャララー
テ (Cuachalalate、学名: Juliania adstringens) とい
う植物から得られる抽出液であり、創傷治癒、間灼熱、
歯肉強健、消化器系がん、脱毛等に有効であることがす
でに知られており(特開平4−181313号公報)、
さらに、プロテアーゼ阻害作用を有することも見い出さ
れている。
【0016】このクアチャララーテ抽出液は、例えば、
クアチャララーテの葉,茎,花,樹皮,種子,果実,植
物全草等を、溶媒に浸漬又は溶媒と共に加熱還流した
後、ろ過し、濃縮して得ることができる。また、このよ
うにして得られた濃縮物に、溶媒を用いて分留,クロマ
トグラフィー等の精製等の処理をさらに加えて得られた
ものを、本発明毛髪化粧料において用いることもでき
る。溶媒としては、通常植物の抽出に用いられる溶媒で
あれば、任意に用いることができ、例えば、メタノー
ル,エタノール等のアルコール類、含水アルコール類、
アセトン、酢酸エチル等の有機溶媒を、単独で又は組み
合わせて用いることができる。
【0017】本発明頭髪用化粧料中において、クアチャ
ララーテ抽出液は、頭髪用化粧料全体に対して0.00
01〜20.0重量%の範囲で配合されるのが好まし
く、同0.05〜5.0重量%の範囲で配合されるのが
特に好ましい。
【0018】クアチャララーテ抽出液の配合量が、頭髪
用化粧料全体に対して0.0001重量%未満では、十
分な消炎効果が得られず好ましくなく、同20.0重量
%を超えると、製剤上不都合を生ずる傾向が強くなり,
また皮膚刺激性が生ずる等の点から好ましくない。
【0019】このようにして、グリチルレチン酸類及び
/又はグリチルリチン酸類と、クアチャララーテ抽出液
とを組み合わせて配合することにより、優れた養毛効
果、脱毛防止効果及びふけ,かゆみ防止効果を有し、か
つ安全性にも優れる本発明頭髪用化粧料が提供される。
【0020】なお、本発明頭髪用化粧料中には、通常頭
髪用化粧料中に配合される薬効成分を、その薬効成分が
有する一般的な効果を発揮させる目的のために、本発明
の所期の効果を損なわない限りにおいて配合することも
可能である。
【0021】例えば、センブリエキス,ビタミンE若し
くはその誘導体,ニコチン酸ベンジルエステル,セファ
ランチン,塩化カルプロニウム,ミノキシジル等の血流
促進剤;カンタリスエキス,カンフル,ノニル酸バニル
アミド等の局所刺激剤;ピリドキシン若しくはその誘導
体,イオウ,ビタミンB6 等の抗脂漏剤;塩化ベンザル
コニウム,イソプロピルメチルフェノール,レゾルシ
ン,ジンクピリチオン,感光素101号,感光素102
号,サリチル酸,サリチル酸ナトリウム,オルトピロッ
クス,ヒノキチオール等の抗菌剤;感光素301号,プ
ラセンタエキス,ビオチン等の代謝賦活剤;エストラジ
オール,エストロン等の女性ホルモン;グリチルレチン
酸類及びグリチルリチン酸類以外の消炎剤、例えば、塩
酸ジフェンヒドラミン,紫根エキス,メントール等;セ
リン,メチオニン,トリプトファン等のアミノ酸類,ビ
タミンA,B2,B12, D,パントテン酸若しくはその誘
導体等のビタミン類等を本発明頭髪用化粧料中に配合す
ることもできる。
【0022】また、通常頭髪用化粧料中に配合される植
物抽出物、例えばアルテア抽出物,ヨクイニン抽出物,
ペパーミント抽出物,ヨウテイ抽出物,トウガラシ抽出
物,アロエ抽出物,クコ抽出物,ヨモギ抽出物,イネ抽
出物,マンケイシ抽出物,マンネンロウ抽出物,コッサ
イホ抽出物,エニシダ抽出物,リンドウ抽出物,タンジ
ン抽出物,ヘチマ抽出物,キキョウ抽出物,マツ抽出
物,クジン抽出物,トウキ抽出物,ベニバナ抽出物,メ
ギ抽出物,ビンロウジ抽出物,ユーカリ抽出物,カゴソ
ウ抽出物,モクソウ抽出物,ゴシツ抽出物,サイコ抽出
物,チャ抽出物,カンゾウ抽出物,ホップ抽出物,キク
抽出物,セネガ抽出物,ゴマ抽出物,センキュウ抽出
物,カシュウ抽出物,カッコン抽出物,マイカイカ抽出
物,サフラン抽出物,ローズマリー抽出物,ジオウ抽出
物,ゼニアオイ抽出物等を本発明頭髪用化粧料中に配合
することができる。
【0023】また、乳酸若しくはそのアルキルエステル
等;コハク酸,リンゴ酸,クエン酸等の有機酸類;トラ
ネキサム酸等のプロテアーゼ阻害剤;オリーブ油,スク
ワラン,流動パラフィン,イソプロピルミリステート,
高級脂肪酸,高級アルコール等の油分;グリセリン,プ
ロピレングリコール等の多価アルコール;その他界面活
性剤,保湿剤,増粘剤,酸化防止剤,紫外線吸収剤,清
涼剤,香料,色素,エタノール,水等を本発明の所期の
効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
【0024】本発明頭髪用化粧料の形態は、液状,乳
液,軟膏,クリーム,ゲル,エアゾール等、外皮に適用
可能な性状のものであれば問われるものではなく、必要
に応じて適宜基剤成分等を配合して、所望する製品形態
の本発明頭髪用化粧料を調製することができる。また、
本発明頭髪用化粧料は、医薬品,医薬部外品又は化粧料
等の多様な分野において適用可能である。
【0025】本発明頭髪用化粧料は、例えば脱毛やふ
け,かゆみ等の治療や予防に用いることが可能であり、
例えば男性性脱毛症の治療や予防、女性に多いびまん性
脱毛症の治療や予防、円形脱毛症の治療等に広く用いる
ことができる。ただし、ここに示した目的は例示であ
り、これらの目的に本発明頭髪用化粧料の適用可能な疾
患が限定されるものではない。
【0026】本発明頭髪用化粧料は、概ね皮膚に直接塗
布又は散布する等の経皮投与により投与される(なお、
本発明頭髪用化粧料においては,上記必須成分の組み合
わせ配合により、成分の経皮吸収が促進される)。そし
て、本発明頭髪用化粧料の投与量は、年齢,脱毛の程度
等の個人差やその製剤形態に応じて適宜決定されるべき
ものであるが、一般の大人に対する投与量は、体重1Kg
当り0.001〜100mg/日、好ましくは0.1〜1
0mg/日であり、これを1日2〜4回に分けて投与する
ことができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例等により本発明をより具体的に
説明するが、これらの実施例等により本発明の技術的範
囲が限定されるべきものではない。なお、これらの実施
例等における配合量は、特に断らない限り、その成分が
配合される系全体に対する重量%である。まず、各実施
例等の開示に先立ち、これらの実施例等の養毛効果等を
検討するための試験について説明する。
【0028】1.養毛効果試験 本発明頭髪用化粧料の養毛効果を検討するために、トリ
コグラム試験を行った。被験者は男性で、比較例では5
名、実施例では4名とした。試料塗布期間は4ヵ月間と
し、この試料を1日2回、1回につき2〜4mLを頭皮に
塗布した。塗布直前及び4ヵ月塗布後に、それぞれ被験
者1名につき頭頂部から毛髪を無作為に50本抜去し、
抜去毛の毛根を顕微鏡下で観察し、毛根の状態から毛根
休止期率(%)を計算した。試料塗布前後における休止
期率の増減の割合を以下の基準で判定した。
【0029】<判定基準> 顕著な効果(+):毛根休止期率が30%以上減少 弱い効果(±):毛根休止期率が10%以上,30%未
満減少 効果なし(−):毛根休止期率が10%未満減少 養毛効果の評価としては、顕著な効果の被験者が50%
を超えた場合を有効とし、その他は無効とした。
【0030】2.脱毛防止効果試験 試料使用前後の洗髪脱毛本数の変化で脱毛防止効果を判
定した。被験者は男性で、比較例では8名、実施例では
4名とした。試験期間は6ヵ月間とし、前半2ヵ月間は
試料を塗布しない期間,後半4ヵ月は試料を塗布する期
間とした。試料を塗布する期間には、試料を1日2回、
1回につき2〜4mLの試料を頭皮に塗布した。試験期間
中には、1日おきに洗髪して抜毛を回収し、1週間分を
まとめてその毛の本数を数えた。
【0031】各期間の抜毛本数の表示は、試料を塗布し
ない2カ月間(無塗布期間),計8回の抜毛本数のデー
タと、試料を塗布する期間の後半2ヵ月間(塗布期
間),計8回の抜毛本数のデータをそれぞれの期間ごと
にまとめ、平均値±標準偏差の形で1回当りの抜毛本数
として表示した。
【0032】効果の判定は、それぞれの期間の平均値の
差から次のように判定した。 <判定基準> ++:抜毛本数が70本以上減っており,著しい効果を
認めた +:抜毛本数が40本以上減っており,かなりの効果を
認めた ±:抜毛本数が10本以上減っており,やや効果が認め
られた −:抜毛本数の減少が10本未満であり,無効であった 脱毛防止効果の評価としては、+以上の被験者が50%
を超えた場合を有効とし、その他は無効とした。
【0033】3.ふけ,かゆみ防止効果試験 ふけ防止効果については、試料塗布前後のふけ中の蛋白
質量の変化、かゆみ防止効果については、試料塗布後の
かゆみの程度によって比較した。被験者は、特にふけと
かゆみを訴える男性とし、比較例及び実施例で各群4名
とした。試料を塗布する期間は3ヵ月間とし、この間薬
剤無添加の同一シャンプーで1日1回洗髪し、試料を1
日2回、1回につき2〜4mLを頭皮に塗布した。試料塗
布直前及び3か月塗布後に、被験者より洗髪前に吸引装
置によって頭部のふけを採取し、ふけ中の蛋白質量(ふ
け量)を測定した。試料塗布前後における平均ふけ量の
増減によって、各試料のふけ防止効果を比較し、以下の
基準で判定した。また、試料の3か月塗布後に、各被験
者の頭皮のかゆみについて調査し、かゆみの程度を以下
のスコアで表した。
【0034】<ふけ防止効果の判定基準> 顕著な効果(+):平均ふけ量が40%以上減少 弱い効果(±):平均ふけ量が2%以上,40%未満減
少 効果なし(−):平均ふけ量が2%未満減少
【0035】<かゆみのスコア> 3:強いかゆみがある 2:かゆみがある 1:ややかゆみがある 0:かゆみがない
【0036】〔実施例1〜6,比較例1〜3〕第1表
(比較例1〜3,実施例1〜6)に示した配合成分のロ
ーションを後述する製造方法に従って調製し、上記各試
験を行った。
【0037】
【表1】
【0038】<製法>95%エタノールに、各薬剤(ク
アチャララーテ抽出液,グリチルリチン酸ジカリウム,
β−グリチルレチン酸,グリチルリチン酸),プロピレ
ングリコール,硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モ
ル)付加物,コハク酸及び香料を溶解させた(エタノー
ル相)。次いで精製水に色素を添加した後、溶解させ
て、これを前記エタノール相に添加した後、攪拌するこ
とにより、透明液状のローションを得た。
【0039】上記各試験の結果を、第2表及び第3表
(養毛効果試験),第4表及び第5表(脱毛防止効果試
験)及び第6表(ふけ,かゆみ防止効果試験)に示し
た。
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】
【表5】
【0044】
【表6】
【0045】これらの結果より明らかなように、上記の
グリチルリチン酸類及びグリチルレチン酸類の少なくと
も1種、並びに、クアチャララーテ抽出液の両者を配合
した実施例のローションには、養毛効果、脱毛防止効果
及びふけ,かゆみ防止効果が顕著に認められたが、グリ
チルレチン酸類及びグリチルリチン酸類の少なくとも1
種、並びに、クアチャララーテ抽出液のいずれかを配合
した比較例のローションは、たとえこれらの成分を相当
量配合しても、これらの効果は、上記実施例の結果と比
べて著しく劣っていた。
【0046】すなわち、上記のグリチルレチン酸類及び
/又はグリチルリチン酸類と、クアチャララーテ抽出液
とを組み合わせて配合した本発明頭髪用化粧料において
は、相乗的な養毛効果、脱毛防止効果及びふけ,かゆみ
防止効果が顕著に認められることが明らかになった。こ
のことは、少量の有効成分であっても本発明頭髪用化粧
料においては所望する効果を得ることが可能であり、グ
リチルレチン酸類やグリチルリチン酸類を多量に配合す
ることによって惹起される、塗布部及びその周辺部の不
快な刺激感や発赤を防ぐことが可能になったことを示す
ものである。
【0047】以下、さらに他の本発明頭髪用化粧料の処
方例を示す。 〔実施例7〕 ローション (配合成分) 配合量(重量%) 95%エタノール 50.0 クアチャララーテ抽出液 0.5 グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.2 グリセリン 2.0 硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物 0.8 リンゴ酸 適 量 香料及び色素 適 量 精製水 残 量
【0048】<製法>95%エタノールに、クアチャラ
ラーテ抽出液,硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モ
ル)付加物及び香料を溶解させた(エタノール相)。次
いで精製水に、グリチルリチン酸モノアンモニウム,グ
リセリン,リンゴ酸及び色素を添加した後、溶解させ
て、これを前記エタノール相に添加した後、攪拌するこ
とにより、透明液状のローションを得た。
【0049】この本発明頭髪用化粧料に上記試験を行っ
たところ、養毛効果、脱毛防止効果及びふけ,かゆみ防
止効果が顕著に認められた。
【0050】 〔実施例8〕 ローション (配合成分) 配合量(重量%) 95%エタノール 60.0 クアチャララーテ抽出液 3.0 β−グリチルレチン酸 1.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 硬化ヒマシ油エチレンオキシド(50モル)付加物 1.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 乳酸 適 量 乳酸ナトリウム 適 量 香料及び色素 適 量 精製水 残 量
【0051】<製法>95%エタノールに、硬化ヒマシ
油エチレンオキシド(50モル)付加物及び香料を溶解
させ、次いで精製水を添加後、クアチャララーテ抽出
液,β−グリチルレチン酸,1,3−ブチレングリコー
ル,ラウリル硫酸ナトリウム,乳酸,乳酸ナトリウム及
び色素を添加して撹拌溶解させて、透明液状のローショ
ンを得た。
【0052】この本発明頭髪用化粧料に上記試験を行っ
たところ、養毛効果、脱毛防止効果及びふけ,かゆみ防
止効果が顕著に認められた。
【0053】 〔実施例9〕 乳液型頭髪用化粧料 (配合成分) 配合量(重量%) (1)セタノール 1.6 (2)ステアリン酸 1.0 (3)パルミチン酸 0.4 (4)液状ラノリン 1.0 (5)スクワラン 2.5 (6)モノステアリン酸グリセリル 1.5 (7)POEソルビタンモノステアレート 0.5 (8)クアチャララーテ抽出液 1.0 (9)グリチルレチン酸ステアリル 0.1 (10)ジプロピレングリコール 5.0 (11)ポリエチレングリコール400 1.0 (12)トリエタノールアミン 1.0 (13)精製水 残 量
【0054】<製法>(1)〜(9)の各成分を混合し
て混合物1を調製した。別に(10)〜(13)の成分を混
合して混合物2を調製した。これらの混合物1及び2を
別々に70℃に加熱溶解後、乳化機を用いて混合乳化し
た後、熱交換冷却して、乳液型頭髪用化粧料を得た。
【0055】この本発明頭髪用化粧料に上記試験を行っ
たところ、養毛効果、脱毛防止効果及びふけ,かゆみ防
止効果が顕著に認められた。
【0056】
【発明の効果】本発明により、優れた養毛効果、脱毛防
止効果及びふけ,かゆみ防止効果を有し、かつ安全性に
も優れる頭髪用化粧料が提供される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリチルレチン酸類及び/又はグリチル
    リチン酸類、並びに、クアチャララーテ抽出液を含有す
    る頭皮頭髪用化粧料。
JP10131065A 1998-04-24 1998-04-24 頭皮頭髪用化粧料 Withdrawn JPH11302128A (ja)

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JP10131065A JPH11302128A (ja) 1998-04-24 1998-04-24 頭皮頭髪用化粧料

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006124985A1 (en) * 2005-05-17 2006-11-23 The Procter & Gamble Company Regulation of mammalian keratinous tissue using skin and/or hair care actives
JP2010090043A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Milbon Co Ltd シャンプー
WO2012078018A1 (es) 2010-12-09 2012-06-14 Bioextracto S.A. De C.V. Obtención de extractos estandarizados de la planta conocida como cuachalalate (amphipteryngium adstringens) y sus aplicaciones en el campo de la protección solar

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