JPH1130158A - 蒸発燃料蒸散防止装置 - Google Patents
蒸発燃料蒸散防止装置Info
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- JPH1130158A JPH1130158A JP10069641A JP6964198A JPH1130158A JP H1130158 A JPH1130158 A JP H1130158A JP 10069641 A JP10069641 A JP 10069641A JP 6964198 A JP6964198 A JP 6964198A JP H1130158 A JPH1130158 A JP H1130158A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/0025—Controlling engines characterised by use of non-liquid fuels, pluralities of fuels, or non-fuel substances added to the combustible mixtures
- F02D41/003—Adding fuel vapours, e.g. drawn from engine fuel reservoir
- F02D41/0032—Controlling the purging of the canister as a function of the engine operating conditions
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M25/00—Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
- F02M25/08—Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
-
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- F02M37/00—Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
- F02M37/04—Feeding by means of driven pumps
- F02M37/14—Feeding by means of driven pumps the pumps being combined with other apparatus
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 吸気管負圧を大きくとることのできないエン
ジンEであっても、その吸気管2内へ蒸発燃料を強制的
に導入することにより、燃料タンク11内で揮発した蒸
発燃料の蒸散を防止することができる蒸発燃料蒸散防止
装置1を提供する。 【解決手段】 燃料タンク11とエンジンEの吸気管2
とを連通するパージ通路21の途中に、燃料タンク11
内で揮発した蒸発燃料を吸着する吸着体を収納したキャ
ニスタ22、およびこのキャニスタ22内に吸着された
蒸発燃料をエンジンEの吸気管2内に強制的に圧送する
蒸発燃料圧送手段23を設けた。そして、蒸発燃料圧送
手段23を、燃料ポンプ12から燃料噴射弁14に供給
される液体燃料によって駆動される燃料駆動式のパージ
ポンプと、パージ通路21中を流れる蒸発燃料の流量を
調整するパージ制御弁と、パージポンプの吐出量を変更
するバイパス弁とで構成した。
ジンEであっても、その吸気管2内へ蒸発燃料を強制的
に導入することにより、燃料タンク11内で揮発した蒸
発燃料の蒸散を防止することができる蒸発燃料蒸散防止
装置1を提供する。 【解決手段】 燃料タンク11とエンジンEの吸気管2
とを連通するパージ通路21の途中に、燃料タンク11
内で揮発した蒸発燃料を吸着する吸着体を収納したキャ
ニスタ22、およびこのキャニスタ22内に吸着された
蒸発燃料をエンジンEの吸気管2内に強制的に圧送する
蒸発燃料圧送手段23を設けた。そして、蒸発燃料圧送
手段23を、燃料ポンプ12から燃料噴射弁14に供給
される液体燃料によって駆動される燃料駆動式のパージ
ポンプと、パージ通路21中を流れる蒸発燃料の流量を
調整するパージ制御弁と、パージポンプの吐出量を変更
するバイパス弁とで構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンク内で発
生する蒸発燃料の蒸散を防止する蒸発燃料蒸散防止装置
に関するもので、特に内燃機関の吸気管とキャニスタと
の間を連通するパージ通路の途中にパージポンプを設け
てキャニスタ内に吸着された蒸発燃料を内燃機関の吸気
管へ強制的に圧送するようにした蒸発燃料蒸散防止装置
に係わる。
生する蒸発燃料の蒸散を防止する蒸発燃料蒸散防止装置
に関するもので、特に内燃機関の吸気管とキャニスタと
の間を連通するパージ通路の途中にパージポンプを設け
てキャニスタ内に吸着された蒸発燃料を内燃機関の吸気
管へ強制的に圧送するようにした蒸発燃料蒸散防止装置
に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、高揮発性油(例えばガソリン
等の燃料)を利用するガソリンエンジン搭載車等の自動
車においては、燃料タンク内で揮発した蒸発燃料(エバ
ポガス、ベーパとも言う)が大気中に放出されることを
防止するために、自動車に蒸発燃料蒸散防止装置を装着
している。その蒸発燃料蒸散防止装置は、燃料タンク内
で揮発した蒸発燃料を吸着するキャニスタと、内燃機関
の吸気管とキャニスタとを連通するパージ通路の途中
に、内燃機関の運転状態に応じて開閉されるパージ制御
弁とを備えている。そして、パージ制御弁が開かれる
と、キャニスタに吸着した蒸発燃料が吸気管負圧によっ
て内燃機関の吸気管内に導入(パージ)されて燃料と混
合される空気に混入させることで、蒸発燃料の蒸散を防
止している。
等の燃料)を利用するガソリンエンジン搭載車等の自動
車においては、燃料タンク内で揮発した蒸発燃料(エバ
ポガス、ベーパとも言う)が大気中に放出されることを
防止するために、自動車に蒸発燃料蒸散防止装置を装着
している。その蒸発燃料蒸散防止装置は、燃料タンク内
で揮発した蒸発燃料を吸着するキャニスタと、内燃機関
の吸気管とキャニスタとを連通するパージ通路の途中
に、内燃機関の運転状態に応じて開閉されるパージ制御
弁とを備えている。そして、パージ制御弁が開かれる
と、キャニスタに吸着した蒸発燃料が吸気管負圧によっ
て内燃機関の吸気管内に導入(パージ)されて燃料と混
合される空気に混入させることで、蒸発燃料の蒸散を防
止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、燃料
消費率を減少して燃料経済性を向上させる目的で、理論
空燃比や経済空燃比よりもリーン側に移すようにしたリ
ーンバーンエンジンを搭載する自動車が増えつつある。
なお、空燃比が希薄化される程、内燃機関の吸気管負圧
が小さくなることも知られている。したがって、従来の
蒸発燃料蒸散防止装置においては、キャニスタ内に吸着
された蒸発燃料を内燃機関の吸気管へ送り込む圧送源と
して吸気管負圧を利用しているので、内燃機関の空燃比
が更に希薄化されると、蒸発燃料を内燃機関の吸気管へ
送り込み難くなるという問題が生じてしまう。
消費率を減少して燃料経済性を向上させる目的で、理論
空燃比や経済空燃比よりもリーン側に移すようにしたリ
ーンバーンエンジンを搭載する自動車が増えつつある。
なお、空燃比が希薄化される程、内燃機関の吸気管負圧
が小さくなることも知られている。したがって、従来の
蒸発燃料蒸散防止装置においては、キャニスタ内に吸着
された蒸発燃料を内燃機関の吸気管へ送り込む圧送源と
して吸気管負圧を利用しているので、内燃機関の空燃比
が更に希薄化されると、蒸発燃料を内燃機関の吸気管へ
送り込み難くなるという問題が生じてしまう。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、吸気管負圧を大きくと
ることのできない内燃機関であってもその吸気管内へ蒸
発燃料を強制的に送り込むことができるようにして、燃
料タンク内で発生する蒸発燃料の蒸散を防止することの
できる蒸発燃料蒸散防止装置を提供することにある。
ることのできない内燃機関であってもその吸気管内へ蒸
発燃料を強制的に送り込むことができるようにして、燃
料タンク内で発生する蒸発燃料の蒸散を防止することの
できる蒸発燃料蒸散防止装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、内燃機関の吸気管と燃料タンクとを連通するパ
ージ通路の途中に蒸発燃料圧送手段を設けることによ
り、燃料タンク内で揮発してキャニスタ内に吸着された
蒸発燃料が内燃機関の吸気管へ強制的に圧送されるよう
になる。それによって、吸気管負圧を大きくとることの
できない内燃機関であっても、その吸気管へキャニスタ
内の蒸発燃料を強制的に送り込むことができる。これに
より、どのような種類の内燃機関であっても、燃料タン
ク内で揮発した蒸発燃料の蒸散を防止することができ
る。
よれば、内燃機関の吸気管と燃料タンクとを連通するパ
ージ通路の途中に蒸発燃料圧送手段を設けることによ
り、燃料タンク内で揮発してキャニスタ内に吸着された
蒸発燃料が内燃機関の吸気管へ強制的に圧送されるよう
になる。それによって、吸気管負圧を大きくとることの
できない内燃機関であっても、その吸気管へキャニスタ
内の蒸発燃料を強制的に送り込むことができる。これに
より、どのような種類の内燃機関であっても、燃料タン
ク内で揮発した蒸発燃料の蒸散を防止することができ
る。
【0006】請求項2に記載の発明によれば、内燃機関
の吸気管と燃料タンクとを連通するパージ通路の途中
に、モータ駆動式のパージポンプを設けることにより、
モータの回転速度に応じて内燃機関の吸気管への蒸発燃
料の吐出量を変化させることができる。それによって、
内燃機関の運転状態に応じてモータの回転速度を制御す
ることにより、最適な流量の蒸発燃料を内燃機関の吸気
管に供給できるので、内燃機関の性能を向上できる。
の吸気管と燃料タンクとを連通するパージ通路の途中
に、モータ駆動式のパージポンプを設けることにより、
モータの回転速度に応じて内燃機関の吸気管への蒸発燃
料の吐出量を変化させることができる。それによって、
内燃機関の運転状態に応じてモータの回転速度を制御す
ることにより、最適な流量の蒸発燃料を内燃機関の吸気
管に供給できるので、内燃機関の性能を向上できる。
【0007】請求項3に記載の発明によれば、内燃機関
の吸気管と燃料タンクとを連通するパージ通路の途中
に、燃料駆動式のパージポンプを設け、そのパージポン
プの回転軸の回転速度を燃料タンクから内燃機関の燃料
噴射弁とを連通する燃料通路内を流れる燃料の流量に応
じて変化させることにより、パージポンプの他にポンプ
駆動回路やモータ等の高価な部品を追加することなく、
内燃機関の吸気管へキャニスタ内の蒸発燃料を強制的に
送り込むことができる。
の吸気管と燃料タンクとを連通するパージ通路の途中
に、燃料駆動式のパージポンプを設け、そのパージポン
プの回転軸の回転速度を燃料タンクから内燃機関の燃料
噴射弁とを連通する燃料通路内を流れる燃料の流量に応
じて変化させることにより、パージポンプの他にポンプ
駆動回路やモータ等の高価な部品を追加することなく、
内燃機関の吸気管へキャニスタ内の蒸発燃料を強制的に
送り込むことができる。
【0008】請求項4に記載の発明によれば、バイパス
弁の通路抵抗を小さくすると、パージポンプの回転軸を
回転させる燃料の流量が少なくなるので、パージポンプ
の回転軸の回転速度が遅くなり、パージポンプからの内
燃機関の吸気管への燃料の吐出量が少なくなる。また、
逆に、バイパス弁の通路抵抗を大きくすると、パージポ
ンプの回転軸を回転させる燃料の流量が多くなるので、
パージポンプの回転軸の回転速度が速くなり、パージポ
ンプからの内燃機関の吸気管への燃料の吐出量が多くな
る。これにより、バイパス弁によってバイパス通路の通
路抵抗を変化させることにより、パージポンプの吐出量
を調節することができる。
弁の通路抵抗を小さくすると、パージポンプの回転軸を
回転させる燃料の流量が少なくなるので、パージポンプ
の回転軸の回転速度が遅くなり、パージポンプからの内
燃機関の吸気管への燃料の吐出量が少なくなる。また、
逆に、バイパス弁の通路抵抗を大きくすると、パージポ
ンプの回転軸を回転させる燃料の流量が多くなるので、
パージポンプの回転軸の回転速度が速くなり、パージポ
ンプからの内燃機関の吸気管への燃料の吐出量が多くな
る。これにより、バイパス弁によってバイパス通路の通
路抵抗を変化させることにより、パージポンプの吐出量
を調節することができる。
【0009】請求項5に記載の発明によれば、燃料駆動
式のパージポンプをキャニスタとキャニスタ制御弁との
間の大気通路に設置することにより、キャニスタを燃料
タンク周辺に設置しても、キャニスタを吸気管付近に設
置しても、配管の全長は大きく変わらないため、キャニ
スタの設置の自由度を大きくすることができる。
式のパージポンプをキャニスタとキャニスタ制御弁との
間の大気通路に設置することにより、キャニスタを燃料
タンク周辺に設置しても、キャニスタを吸気管付近に設
置しても、配管の全長は大きく変わらないため、キャニ
スタの設置の自由度を大きくすることができる。
【0010】請求項6に記載の発明によれば、パージポ
ンプの作動中に、キャニスタ制御弁を閉弁することによ
りキャニスタに形成された大気孔を閉じた際に、パージ
通路内の圧力を内圧検出手段で検出する。そして、その
パージ通路内の圧力が設定圧力よりも高圧の場合には、
すなわち、パージポンプの作動中には大気圧よりも小さ
い吸気管負圧程度の負圧となるパージ通路内の圧力が大
気圧に近づいている場合には、パージポンプの故障、あ
るいは蒸発燃料配管系内に外部より空気が侵入している
と判定できる。
ンプの作動中に、キャニスタ制御弁を閉弁することによ
りキャニスタに形成された大気孔を閉じた際に、パージ
通路内の圧力を内圧検出手段で検出する。そして、その
パージ通路内の圧力が設定圧力よりも高圧の場合には、
すなわち、パージポンプの作動中には大気圧よりも小さ
い吸気管負圧程度の負圧となるパージ通路内の圧力が大
気圧に近づいている場合には、パージポンプの故障、あ
るいは蒸発燃料配管系内に外部より空気が侵入している
と判定できる。
【0011】請求項7に記載の発明によれば、パージポ
ンプの作動を停止した際に、回転速度検出手段で検出し
た内燃機関の回転速度を第1回転速度とする。そして、
パージポンプを作動させた際に、回転速度検出手段で検
出した内燃機関の回転速度を第2回転速度とする。そし
て、第1回転速度と第2回転速度との回転速度差が設定
回転速度差以下の場合は、パージポンプを作動させても
パージ通路を経てキャニスタ内から内燃機関の吸気管へ
あまり蒸発燃料や空気が送り込まれていないと判定でき
る。これにより、パージポンプ等の故障と診断すること
ができる。
ンプの作動を停止した際に、回転速度検出手段で検出し
た内燃機関の回転速度を第1回転速度とする。そして、
パージポンプを作動させた際に、回転速度検出手段で検
出した内燃機関の回転速度を第2回転速度とする。そし
て、第1回転速度と第2回転速度との回転速度差が設定
回転速度差以下の場合は、パージポンプを作動させても
パージ通路を経てキャニスタ内から内燃機関の吸気管へ
あまり蒸発燃料や空気が送り込まれていないと判定でき
る。これにより、パージポンプ等の故障と診断すること
ができる。
【0012】請求項8に記載の発明によれば、内燃機関
の運転状態に応じて内燃機関の吸気管へ供給する蒸発燃
料の目標流量を決定し、この決定した目標流量が設定パ
ージ流量よりも少ない場合には、パージポンプの作動に
より生じる絶対流量、すなわち、パージポンプの最大吐
出量を通常の流量よりも少なくする。そして、少なくし
た低流量の範囲でパージ制御弁のデューティ比が、目標
流量に応じて決定される。そして、決定したデューティ
比となるようにパージ制御弁の開弁時間が制御されるこ
とにより、内燃機関の吸気管へ供給される蒸発燃料の流
量が細やかに制御される。
の運転状態に応じて内燃機関の吸気管へ供給する蒸発燃
料の目標流量を決定し、この決定した目標流量が設定パ
ージ流量よりも少ない場合には、パージポンプの作動に
より生じる絶対流量、すなわち、パージポンプの最大吐
出量を通常の流量よりも少なくする。そして、少なくし
た低流量の範囲でパージ制御弁のデューティ比が、目標
流量に応じて決定される。そして、決定したデューティ
比となるようにパージ制御弁の開弁時間が制御されるこ
とにより、内燃機関の吸気管へ供給される蒸発燃料の流
量が細やかに制御される。
【0013】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。 〔第1実施例の構成〕図1ないし図6は本発明の第1実
施例を示したもので、図1はガソリンエンジン搭載車等
の自動車の燃料配管系を示した図である。
き図面を参照して説明する。 〔第1実施例の構成〕図1ないし図6は本発明の第1実
施例を示したもので、図1はガソリンエンジン搭載車等
の自動車の燃料配管系を示した図である。
【0014】本実施例の蒸発燃料蒸散防止装置1は、ガ
ソリンエンジン搭載車等の自動車に搭載されたガソリン
エンジン(以下エンジンと略す)Eの吸気管(インテー
クマニホールド)2内に液体燃料(例えばガソリン等の
高揮発燃料)を噴射する燃料噴射装置3に並列して設け
られている。
ソリンエンジン搭載車等の自動車に搭載されたガソリン
エンジン(以下エンジンと略す)Eの吸気管(インテー
クマニホールド)2内に液体燃料(例えばガソリン等の
高揮発燃料)を噴射する燃料噴射装置3に並列して設け
られている。
【0015】エンジンEの吸気管2内には、アクセルペ
ダル(図示せず)に連動して開閉動作するスロットルバ
ルブ4が設けられている。そして、エンジンEの吸気管
2は、エンジンEのシリンダとピストンとの間に形成さ
れる燃焼室(図示せず)に接続されている。さらに、そ
の燃焼室は、排気ガスを排出するための排気管5と接続
されている。
ダル(図示せず)に連動して開閉動作するスロットルバ
ルブ4が設けられている。そして、エンジンEの吸気管
2は、エンジンEのシリンダとピストンとの間に形成さ
れる燃焼室(図示せず)に接続されている。さらに、そ
の燃焼室は、排気ガスを排出するための排気管5と接続
されている。
【0016】先ず、本実施例の燃料噴射装置3を図1に
基づいて簡単に説明する。この燃料噴射装置3は、液体
燃料を収納する燃料タンク11、この燃料タンク11内
の液体燃料を加圧供給する燃料ポンプ12、エンジンE
の吸気管2に設けられた燃料分岐管13、この燃料分岐
管13内に挿入された複数個の燃料噴射弁(インジェク
タ)14、および燃料ポンプ12と燃料分岐管13とを
連通する主燃料通路15等から構成され、燃料ポンプ1
2および各燃料噴射弁14はエンジン制御装置(以下エ
ンジンECUと呼ぶ)40により電子制御される。
基づいて簡単に説明する。この燃料噴射装置3は、液体
燃料を収納する燃料タンク11、この燃料タンク11内
の液体燃料を加圧供給する燃料ポンプ12、エンジンE
の吸気管2に設けられた燃料分岐管13、この燃料分岐
管13内に挿入された複数個の燃料噴射弁(インジェク
タ)14、および燃料ポンプ12と燃料分岐管13とを
連通する主燃料通路15等から構成され、燃料ポンプ1
2および各燃料噴射弁14はエンジン制御装置(以下エ
ンジンECUと呼ぶ)40により電子制御される。
【0017】燃料タンク11は、自動車の車室とトラン
クルームとの間に搭載されている。そして、燃料タンク
11の側方には、内部に燃料給油通路を形成するフィラ
ーネック16が上方へ斜めに延びるように設けられてい
る。そのフィラーネック16の先端には、フィラーキャ
ップ17が取り付けられている。また、燃料タンク11
の天井部分には、揮発した蒸発燃料を蒸発燃料蒸散防止
装置1に吸着させるためのパージ孔(図示せず)が形成
されている。
クルームとの間に搭載されている。そして、燃料タンク
11の側方には、内部に燃料給油通路を形成するフィラ
ーネック16が上方へ斜めに延びるように設けられてい
る。そのフィラーネック16の先端には、フィラーキャ
ップ17が取り付けられている。また、燃料タンク11
の天井部分には、揮発した蒸発燃料を蒸発燃料蒸散防止
装置1に吸着させるためのパージ孔(図示せず)が形成
されている。
【0018】燃料ポンプ12は、液体燃料を燃料タンク
11から吸い上げて燃料分岐管13に圧送するもので、
燃料タンク11内に収容されている。また、燃料分岐管
13は、燃料ポンプ12から圧送されてきた液体燃料を
各燃料噴射弁14に分配するものであり、燃料分岐管1
3内の液体燃料の圧力は、圧力調整弁19により所定の
圧力に調圧されている。この調圧の際に余剰となる液体
燃料は、リターン配管18を通り燃料タンク11に戻さ
れる。そして、燃料噴射弁14は、吸気管2に取り付け
られた燃料分岐管13内に収められ、エンジンECU4
0からの噴射信号に基づき、エンジンEの吸気管2の各
吸入ポート内に液体燃料を霧状に霧化して直接噴射す
る。
11から吸い上げて燃料分岐管13に圧送するもので、
燃料タンク11内に収容されている。また、燃料分岐管
13は、燃料ポンプ12から圧送されてきた液体燃料を
各燃料噴射弁14に分配するものであり、燃料分岐管1
3内の液体燃料の圧力は、圧力調整弁19により所定の
圧力に調圧されている。この調圧の際に余剰となる液体
燃料は、リターン配管18を通り燃料タンク11に戻さ
れる。そして、燃料噴射弁14は、吸気管2に取り付け
られた燃料分岐管13内に収められ、エンジンECU4
0からの噴射信号に基づき、エンジンEの吸気管2の各
吸入ポート内に液体燃料を霧状に霧化して直接噴射す
る。
【0019】次に、本実施例の蒸発燃料蒸散防止装置1
を図1に基づいて簡単に説明する。この蒸発燃料蒸散防
止装置1は、パージ通路21の途中に設けられたキャニ
スタ22、および吸気管2とキャニスタ22との間のパ
ージ通路21の途中に設けられた蒸発燃料圧送手段23
等の蒸発燃料配管系の各部品より構成されている。そし
て、蒸発燃料蒸散防止装置1は、燃料タンク11内で揮
発した蒸発燃料(エバポガス)をキャニスタ22、蒸発
燃料圧送手段23を経てエンジンEの吸気管2内に導入
(パージ)することにより、蒸発燃料が大気中に放出さ
れることを防止するエバポ噴射システムである。
を図1に基づいて簡単に説明する。この蒸発燃料蒸散防
止装置1は、パージ通路21の途中に設けられたキャニ
スタ22、および吸気管2とキャニスタ22との間のパ
ージ通路21の途中に設けられた蒸発燃料圧送手段23
等の蒸発燃料配管系の各部品より構成されている。そし
て、蒸発燃料蒸散防止装置1は、燃料タンク11内で揮
発した蒸発燃料(エバポガス)をキャニスタ22、蒸発
燃料圧送手段23を経てエンジンEの吸気管2内に導入
(パージ)することにより、蒸発燃料が大気中に放出さ
れることを防止するエバポ噴射システムである。
【0020】パージ通路21は、エンジンEの吸気管2
と燃料タンク11のパージ孔とを連通するエバポ配管内
に形成される蒸発燃料通路である。具体的には、スロッ
トルバルブ4の下流と燃焼室の各吸入ポートとの間の吸
気管2に、パージ通路21は連通している。キャニスタ
22内には、蒸発燃料を吸着する例えば活性炭等の吸着
体(図示せず)が収納されている。これにより、キャニ
スタ22は、燃料タンク11内で揮発した蒸発燃料をパ
ージ孔、パージ通路21を介して吸着することができ
る。また、キャニスタ22には、大気に開放された大気
孔24が形成されて、空気を内部に吸入可能に構成され
ている。この大気孔24には、必要に応じてその大気孔
24を閉塞するためのキャニスタ制御弁(キャニスタコ
ントロールバルブ)6が取り付けられている。このキャ
ニスタ制御弁6は、通電されると閉弁する電磁式開閉弁
である。
と燃料タンク11のパージ孔とを連通するエバポ配管内
に形成される蒸発燃料通路である。具体的には、スロッ
トルバルブ4の下流と燃焼室の各吸入ポートとの間の吸
気管2に、パージ通路21は連通している。キャニスタ
22内には、蒸発燃料を吸着する例えば活性炭等の吸着
体(図示せず)が収納されている。これにより、キャニ
スタ22は、燃料タンク11内で揮発した蒸発燃料をパ
ージ孔、パージ通路21を介して吸着することができ
る。また、キャニスタ22には、大気に開放された大気
孔24が形成されて、空気を内部に吸入可能に構成され
ている。この大気孔24には、必要に応じてその大気孔
24を閉塞するためのキャニスタ制御弁(キャニスタコ
ントロールバルブ)6が取り付けられている。このキャ
ニスタ制御弁6は、通電されると閉弁する電磁式開閉弁
である。
【0021】次に、蒸発燃料圧送手段23を図1ないし
図4に基づいて説明する。ここで、図2および図3は燃
料駆動式のパージポンプを示した図である。その蒸発燃
料圧送手段23は、キャニスタ22内の蒸発燃料をエン
ジンEの吸気管2に強制的に圧送する燃料駆動式のパー
ジポンプ7、このパージポンプ7を駆動する燃料の流量
を調節するバイパス弁(バイパスバルブ)8、およびパ
ージ通路21を経てエンジンEの吸気管2に供給(パー
ジ)される蒸発燃料のパージ流量を調整するパージ制御
弁(パージコントロールバルブ)9等から構成されてい
る。なお、上述のキャニスタ制御弁6、バイパス弁8お
よびパージ制御弁9は、エンジンECU40と通信回線
を介して接続されるパージ流量制御装置(以下パージE
CUと呼ぶ)50により制御される。
図4に基づいて説明する。ここで、図2および図3は燃
料駆動式のパージポンプを示した図である。その蒸発燃
料圧送手段23は、キャニスタ22内の蒸発燃料をエン
ジンEの吸気管2に強制的に圧送する燃料駆動式のパー
ジポンプ7、このパージポンプ7を駆動する燃料の流量
を調節するバイパス弁(バイパスバルブ)8、およびパ
ージ通路21を経てエンジンEの吸気管2に供給(パー
ジ)される蒸発燃料のパージ流量を調整するパージ制御
弁(パージコントロールバルブ)9等から構成されてい
る。なお、上述のキャニスタ制御弁6、バイパス弁8お
よびパージ制御弁9は、エンジンECU40と通信回線
を介して接続されるパージ流量制御装置(以下パージE
CUと呼ぶ)50により制御される。
【0022】パージポンプ7は、所謂サイドチャンネル
ポンプであって、燃料パイプ31内に設けられ、液体燃
料の流量に応じて回転速度が変化するベルトン水車3
2、およびこのベルトン水車32の回転軸33にマグネ
ットカップリング71、72を介して連結されたタービ
ン73を内蔵したポンプ本体34等から構成されてい
る。そのタービン73の両端面には、ポンプ本体34の
内壁面に形成された凹部74に対応するように凹部75
がそれぞれ形成されている。
ポンプであって、燃料パイプ31内に設けられ、液体燃
料の流量に応じて回転速度が変化するベルトン水車3
2、およびこのベルトン水車32の回転軸33にマグネ
ットカップリング71、72を介して連結されたタービ
ン73を内蔵したポンプ本体34等から構成されてい
る。そのタービン73の両端面には、ポンプ本体34の
内壁面に形成された凹部74に対応するように凹部75
がそれぞれ形成されている。
【0023】なお、燃料パイプ31内には、パージポン
プ7の上流側で主燃料通路15から分岐し、パージポン
プ7を介して燃料タンク11に連通する副燃料通路35
が形成されている。また、ポンプ本体34に一体成形さ
れた入口パイプ36は、パージ通路21を介してキャニ
スタ22の出口に接続されている。ここで、76はポン
プ本体34に形成された入口ポートで、77はポンプ本
体34に形成された出口ポートである。
プ7の上流側で主燃料通路15から分岐し、パージポン
プ7を介して燃料タンク11に連通する副燃料通路35
が形成されている。また、ポンプ本体34に一体成形さ
れた入口パイプ36は、パージ通路21を介してキャニ
スタ22の出口に接続されている。ここで、76はポン
プ本体34に形成された入口ポートで、77はポンプ本
体34に形成された出口ポートである。
【0024】バイパス弁8は、副燃料通路35を流れる
液体燃料を、パージポンプ7のベルトン水車32(燃料
パイプ31)から迂回させるバイパス通路37の途中に
設けられている。このバイパス弁8は、通電量に応じて
バイパス通路37の開口面積を変化させることによりバ
イパス通路37の通路抵抗を調整する電磁式比例制御弁
である。これにより、バイパス弁8がバイパス通路37
の開口面積を小さくすればする程、燃料パイプ31内に
流入する液体燃料の流量が増加するので、パージポンプ
7からの蒸発燃料の吐出量が増加する。逆に、バイパス
弁8がバイパス通路37の開口面積を大きくすればする
程、燃料パイプ31内に流入する液体燃料の流量が減少
するので、パージポンプ7からの蒸発燃料の吐出量が減
少する。
液体燃料を、パージポンプ7のベルトン水車32(燃料
パイプ31)から迂回させるバイパス通路37の途中に
設けられている。このバイパス弁8は、通電量に応じて
バイパス通路37の開口面積を変化させることによりバ
イパス通路37の通路抵抗を調整する電磁式比例制御弁
である。これにより、バイパス弁8がバイパス通路37
の開口面積を小さくすればする程、燃料パイプ31内に
流入する液体燃料の流量が増加するので、パージポンプ
7からの蒸発燃料の吐出量が増加する。逆に、バイパス
弁8がバイパス通路37の開口面積を大きくすればする
程、燃料パイプ31内に流入する液体燃料の流量が減少
するので、パージポンプ7からの蒸発燃料の吐出量が減
少する。
【0025】したがって、バイパス弁8の通電量をパー
ジECU50にて制御することにより、パージポンプ7
からの蒸発燃料の吐出量を調節できる。例えばバイパス
弁8の通電を停止(オフ)した場合には、バイパス弁8
が閉弁されるので、パージポンプ7からの蒸発燃料の吐
出量が最大吐出量(例えば40リットル/min〜60
リットル/min)となる。また、バイパス弁8を通電
(オン)した場合には、バイパス弁8が開弁されるの
で、パージポンプ7からの蒸発燃料の吐出量が最小吐出
量(例えば0リットル/min〜10リットル/mi
n)となる。
ジECU50にて制御することにより、パージポンプ7
からの蒸発燃料の吐出量を調節できる。例えばバイパス
弁8の通電を停止(オフ)した場合には、バイパス弁8
が閉弁されるので、パージポンプ7からの蒸発燃料の吐
出量が最大吐出量(例えば40リットル/min〜60
リットル/min)となる。また、バイパス弁8を通電
(オン)した場合には、バイパス弁8が開弁されるの
で、パージポンプ7からの蒸発燃料の吐出量が最小吐出
量(例えば0リットル/min〜10リットル/mi
n)となる。
【0026】パージ制御弁9は、パージポンプ7のポン
プ本体34の出口パイプ38の根元部分に一体成形され
たケース90と、出口パイプ38およびケース90内に
形成されるパージ通路21とパージポンプ7の出口ポー
ト77との間に形成される連通路91を開閉するバルブ
92と、このバルブ92を吸引することが可能なコアプ
レート93と、このコアプレート93を磁化させる電磁
コイル94とから構成されている。
プ本体34の出口パイプ38の根元部分に一体成形され
たケース90と、出口パイプ38およびケース90内に
形成されるパージ通路21とパージポンプ7の出口ポー
ト77との間に形成される連通路91を開閉するバルブ
92と、このバルブ92を吸引することが可能なコアプ
レート93と、このコアプレート93を磁化させる電磁
コイル94とから構成されている。
【0027】このパージ制御弁9は、図4に示したよう
に、開弁時間(オン時間)と閉弁時間(オフ時間)との
デューティ比に基づいて、エンジンEの吸気管2に供給
する蒸発燃料のパージ流量を変化させる流量制御弁であ
る。また、パージ制御弁9は、電磁コイル94が通電さ
れるとバルブ92が開弁する電磁式開閉弁である。これ
により、蒸発燃料(パージガス)の供給を停止する時に
は、パージ制御弁9のバルブ92を閉弁すれば良い。
に、開弁時間(オン時間)と閉弁時間(オフ時間)との
デューティ比に基づいて、エンジンEの吸気管2に供給
する蒸発燃料のパージ流量を変化させる流量制御弁であ
る。また、パージ制御弁9は、電磁コイル94が通電さ
れるとバルブ92が開弁する電磁式開閉弁である。これ
により、蒸発燃料(パージガス)の供給を停止する時に
は、パージ制御弁9のバルブ92を閉弁すれば良い。
【0028】次に、エンジンECU40およびパージE
CU50を図1および図5に基づいて説明する。ここ
で、図5は蒸発燃料蒸散防止装置1と燃料噴射装置3の
制御系を示した図である。
CU50を図1および図5に基づいて説明する。ここ
で、図5は蒸発燃料蒸散防止装置1と燃料噴射装置3の
制御系を示した図である。
【0029】エンジンECU40は、エンジンEをコン
ピュータ制御するエンジン制御システム用の電子回路
で、それ自体はCPU、ROM、RAMやタイマー回路
を内蔵したマイクロコンピュータである。このエンジン
ECU40は、エンジン回転速度センサ41、車速セン
サ42、スロットル開度センサ43、冷却水温センサ4
4、吸気量センサ45および酸素センサ46等よりなる
エンジンEの運転状態を知らせる信号およびパージEC
U50より信号を入力する。
ピュータ制御するエンジン制御システム用の電子回路
で、それ自体はCPU、ROM、RAMやタイマー回路
を内蔵したマイクロコンピュータである。このエンジン
ECU40は、エンジン回転速度センサ41、車速セン
サ42、スロットル開度センサ43、冷却水温センサ4
4、吸気量センサ45および酸素センサ46等よりなる
エンジンEの運転状態を知らせる信号およびパージEC
U50より信号を入力する。
【0030】そして、エンジンECU40は、各センサ
より入力したセンサ信号、パージECU50より受信し
た通信信号、およびROMに予め記憶された制御プログ
ラムに基づいて、エンジンEのアイドル回転速度制御、
燃料噴射量制御、燃料噴射時期制御、吸気絞り制御、空
燃比フィードバック制御および点火時期制御等のエンジ
ン制御を行うと共に、パージECU50の制御処理に必
要な信号をパージECU50に送信する。
より入力したセンサ信号、パージECU50より受信し
た通信信号、およびROMに予め記憶された制御プログ
ラムに基づいて、エンジンEのアイドル回転速度制御、
燃料噴射量制御、燃料噴射時期制御、吸気絞り制御、空
燃比フィードバック制御および点火時期制御等のエンジ
ン制御を行うと共に、パージECU50の制御処理に必
要な信号をパージECU50に送信する。
【0031】エンジン回転速度センサ41は、エンジン
Eのクランク軸の回転速度を検出する回転速度検出手段
である。また、車速センサ42は、例えばリードスイッ
チ式車速センサ、光電式車速センサ、MRE(磁気抵抗
素子)式車速センサ等よりなり、自動車の速度を検出す
る車速検出手段である。そして、スロットル開度センサ
43は、エンジンEの吸気管2内の配されたスロットル
バルブ4の開度を検出するスロットル開度検出手段であ
る。
Eのクランク軸の回転速度を検出する回転速度検出手段
である。また、車速センサ42は、例えばリードスイッ
チ式車速センサ、光電式車速センサ、MRE(磁気抵抗
素子)式車速センサ等よりなり、自動車の速度を検出す
る車速検出手段である。そして、スロットル開度センサ
43は、エンジンEの吸気管2内の配されたスロットル
バルブ4の開度を検出するスロットル開度検出手段であ
る。
【0032】さらに、冷却水温センサ44は、エンジン
Eを冷却する冷却水の温度を検出する冷却水温検出手段
である。また、吸気量センサ45は、例えばエアフロー
メータ等よりなり、エンジンEの吸気管2にエアフィル
タを介して吸い込まれる吸込空気の流量(吸入空気流
量)を検出する吸気量検出手段である。そして、酸素セ
ンサ46は、エンジンEの排気管5内を流れる排気ガス
中の酸素濃度を検出するフィードバック用の空燃比検出
手段である。なお、これらの各センサは、エンジンEの
運転状態を検出する運転状態検出手段でもある。
Eを冷却する冷却水の温度を検出する冷却水温検出手段
である。また、吸気量センサ45は、例えばエアフロー
メータ等よりなり、エンジンEの吸気管2にエアフィル
タを介して吸い込まれる吸込空気の流量(吸入空気流
量)を検出する吸気量検出手段である。そして、酸素セ
ンサ46は、エンジンEの排気管5内を流れる排気ガス
中の酸素濃度を検出するフィードバック用の空燃比検出
手段である。なお、これらの各センサは、エンジンEの
運転状態を検出する運転状態検出手段でもある。
【0033】パージECU50は、本発明の目標流量決
定手段、パージ流量制御手段、故障診断装置に相当する
もので、パージ流量制御システム用または故障検出用の
電子回路で、それ自体はCPU、ROM、RAMやタイ
マー回路を内蔵したマイクロコンピュータである。
定手段、パージ流量制御手段、故障診断装置に相当する
もので、パージ流量制御システム用または故障検出用の
電子回路で、それ自体はCPU、ROM、RAMやタイ
マー回路を内蔵したマイクロコンピュータである。
【0034】このパージECU50は、イグニッション
スイッチ51の投入(オン)によりバッテリ52から電
源が供給され、内圧センサ53より入力したセンサ信
号、エンジンECU40より受信した通信信号(例えば
エンジンEの運転状態を知らせる信号)、およびROM
に予め記憶された制御プログラムに基づいて、パージポ
ンプ7、バイパス弁8やパージ制御弁9等の蒸発燃料圧
送手段23およびキャニスタ制御弁6を通電制御する。
スイッチ51の投入(オン)によりバッテリ52から電
源が供給され、内圧センサ53より入力したセンサ信
号、エンジンECU40より受信した通信信号(例えば
エンジンEの運転状態を知らせる信号)、およびROM
に予め記憶された制御プログラムに基づいて、パージポ
ンプ7、バイパス弁8やパージ制御弁9等の蒸発燃料圧
送手段23およびキャニスタ制御弁6を通電制御する。
【0035】内圧センサ53は、燃料タンク11の天井
部分に取り付けられ、燃料タンク11内の内部圧力、す
なわち、蒸発燃料蒸散防止装置1の燃料配管系内の内部
圧力を検出する内圧検出手段である。なお、内圧センサ
53をパージ通路21やキャニスタ22に取り付けてそ
の内部圧力を検出するようにしても良い。
部分に取り付けられ、燃料タンク11内の内部圧力、す
なわち、蒸発燃料蒸散防止装置1の燃料配管系内の内部
圧力を検出する内圧検出手段である。なお、内圧センサ
53をパージ通路21やキャニスタ22に取り付けてそ
の内部圧力を検出するようにしても良い。
【0036】〔第1実施例のパージ流量制御〕次に、本
実施例の蒸発燃料圧送装置のパージ流量制御を図6に基
づいて簡単に説明する。ここで、図6はパージECU5
0によるパージ流量制御を示したフローチャートであ
る。なお、図6のフローチャートは一定時間(例えば1
0msec〜100msec)が経過する毎に実行され
る。
実施例の蒸発燃料圧送装置のパージ流量制御を図6に基
づいて簡単に説明する。ここで、図6はパージECU5
0によるパージ流量制御を示したフローチャートであ
る。なお、図6のフローチャートは一定時間(例えば1
0msec〜100msec)が経過する毎に実行され
る。
【0037】先ず、このパージ流量制御に必要なセンサ
信号をエンジンECU40から読み込む。例えばスロッ
トル開度センサ43または吸気量センサ45等のセンサ
信号を読み込む(ステップS1)。次に、エンジンEの
運転状態(吸気量センサ45により検出された吸気量
等)に基づく特性図(図示せず)または数式に応じて、
エンジンEの吸気管2に供給する蒸発燃料の要求パージ
流量(QPRG)を決定する(目標流量決定手段:ステ
ップS2)。なお、蒸発燃料の要求パージ流量(QPR
G)はスロットル開度センサ43により検出されたスロ
ットル開度に応じて算出しても良い。
信号をエンジンECU40から読み込む。例えばスロッ
トル開度センサ43または吸気量センサ45等のセンサ
信号を読み込む(ステップS1)。次に、エンジンEの
運転状態(吸気量センサ45により検出された吸気量
等)に基づく特性図(図示せず)または数式に応じて、
エンジンEの吸気管2に供給する蒸発燃料の要求パージ
流量(QPRG)を決定する(目標流量決定手段:ステ
ップS2)。なお、蒸発燃料の要求パージ流量(QPR
G)はスロットル開度センサ43により検出されたスロ
ットル開度に応じて算出しても良い。
【0038】次に、予めROMに記憶された設定パージ
流量(QLOW:例えば5リットル/min〜10リッ
トル/min、望ましくは10リットル/min)と決
定した要求パージ流量(QPRG)とを比較して、要求
パージ流量が設定パージ流量以下(QPRG≦QLO
W)であるか否かを判定する(パージ流量判定手段:シ
テップS3)。このステップS3の判定結果がNOの場
合には、バイパス弁8を閉弁してベルトン水車32を駆
動する液体燃料の流量を多くすることによりパージポン
プ7を強運転する(ステップS4)。このとき、パージ
ポンプ7の吐出量は、通常の吐出量(例えば40リット
ル/min〜60リットル/min)となる。
流量(QLOW:例えば5リットル/min〜10リッ
トル/min、望ましくは10リットル/min)と決
定した要求パージ流量(QPRG)とを比較して、要求
パージ流量が設定パージ流量以下(QPRG≦QLO
W)であるか否かを判定する(パージ流量判定手段:シ
テップS3)。このステップS3の判定結果がNOの場
合には、バイパス弁8を閉弁してベルトン水車32を駆
動する液体燃料の流量を多くすることによりパージポン
プ7を強運転する(ステップS4)。このとき、パージ
ポンプ7の吐出量は、通常の吐出量(例えば40リット
ル/min〜60リットル/min)となる。
【0039】次に、予めROMに記憶された特性図に示
したように、パージポンプ7の最大吐出量(例えば60
リットル/min)から最小吐出量(例えば0リットル
/min)までの間で、すなわち、通常の流量の範囲内
でパージ制御弁9のデューティ比(オンオフ比)を決定
する(通常流量決定手段:ステップS5)。なお、パー
ジ制御弁9のデューティ比D(%)は下記の数1の式に
基づいて決められる。
したように、パージポンプ7の最大吐出量(例えば60
リットル/min)から最小吐出量(例えば0リットル
/min)までの間で、すなわち、通常の流量の範囲内
でパージ制御弁9のデューティ比(オンオフ比)を決定
する(通常流量決定手段:ステップS5)。なお、パー
ジ制御弁9のデューティ比D(%)は下記の数1の式に
基づいて決められる。
【0040】
【数1】 D={TON/(TON+TOFF)}×100(%)
【0041】例えば、要求パージ流量(QPRG)がQ
1(例えば10リットル/min)の時には、パージ制
御弁9のデューティ比(D)は17%に設定される。ま
た、要求パージ流量(QPRG)がQ1(例えば30リ
ットル/min)の時には、パージ制御弁9のデューテ
ィ比(D)は50%に設定される。さらに、要求パージ
流量(QPRG)がQ1(例えば50リットル/mi
n)の時には、パージ制御弁9のデューティ比(D)は
83%に設定される。そして、要求パージ流量(QPR
G)がQ1(例えば60リットル/min)の時には、
パージ制御弁9のデューティ比(D)は100%に設定
される。
1(例えば10リットル/min)の時には、パージ制
御弁9のデューティ比(D)は17%に設定される。ま
た、要求パージ流量(QPRG)がQ1(例えば30リ
ットル/min)の時には、パージ制御弁9のデューテ
ィ比(D)は50%に設定される。さらに、要求パージ
流量(QPRG)がQ1(例えば50リットル/mi
n)の時には、パージ制御弁9のデューティ比(D)は
83%に設定される。そして、要求パージ流量(QPR
G)がQ1(例えば60リットル/min)の時には、
パージ制御弁9のデューティ比(D)は100%に設定
される。
【0042】次に、決定されたデューティ比となるよう
に、パージ制御弁9のオン時間とオフ時間を制御する
(パージ流量制御手段:ステップS6)。また、ステッ
プS3の判定結果がYESの場合には、バイパス弁8を
開弁してベルトン水車32を駆動する液体燃料の流量を
少なくすることによりパージポンプ7を弱運転する(パ
ージ流量減少手段:ステップS7)。このとき、パージ
ポンプ7の吐出量は、低吐出量(例えば0リットル/m
in〜10リットル/min)となる。
に、パージ制御弁9のオン時間とオフ時間を制御する
(パージ流量制御手段:ステップS6)。また、ステッ
プS3の判定結果がYESの場合には、バイパス弁8を
開弁してベルトン水車32を駆動する液体燃料の流量を
少なくすることによりパージポンプ7を弱運転する(パ
ージ流量減少手段:ステップS7)。このとき、パージ
ポンプ7の吐出量は、低吐出量(例えば0リットル/m
in〜10リットル/min)となる。
【0043】次に、予めROMに記憶された特性図に示
したように、パージポンプ7の設定パージ流量(QLO
W:例えば10リットル/min)から最小吐出量(例
えば0リットル/min)までの間で、すなわち、低流
量の範囲内でパージ制御弁9のデューティ比(オンオフ
比)を決定する(デューティ比決定手段:ステップS
8)。次に、ステップS6の制御処理に移行する。な
お、パージ制御弁9のデューティ比D(%)は上記の数
1の式に基づいて決められる。
したように、パージポンプ7の設定パージ流量(QLO
W:例えば10リットル/min)から最小吐出量(例
えば0リットル/min)までの間で、すなわち、低流
量の範囲内でパージ制御弁9のデューティ比(オンオフ
比)を決定する(デューティ比決定手段:ステップS
8)。次に、ステップS6の制御処理に移行する。な
お、パージ制御弁9のデューティ比D(%)は上記の数
1の式に基づいて決められる。
【0044】例えば、要求パージ流量(QPRG)がQ
2(例えば2リットル/min)の時には、パージ制御
弁9のデューティ比(D)は20%に設定される。ま
た、要求パージ流量(QPRG)がQ2(例えば5リッ
トル/min)の時には、パージ制御弁9のデューティ
比(D)は50%に設定される。さらに、要求パージ流
量(QPRG)がQ2(例えば7リットル/min)の
時には、パージ制御弁9のデューティ比(D)は70%
に設定される。そして、要求パージ流量(QPRG)が
Q2(例えば10リットル/min)の時には、パージ
制御弁9のデューティ比(D)は100%に設定され
る。
2(例えば2リットル/min)の時には、パージ制御
弁9のデューティ比(D)は20%に設定される。ま
た、要求パージ流量(QPRG)がQ2(例えば5リッ
トル/min)の時には、パージ制御弁9のデューティ
比(D)は50%に設定される。さらに、要求パージ流
量(QPRG)がQ2(例えば7リットル/min)の
時には、パージ制御弁9のデューティ比(D)は70%
に設定される。そして、要求パージ流量(QPRG)が
Q2(例えば10リットル/min)の時には、パージ
制御弁9のデューティ比(D)は100%に設定され
る。
【0045】〔第1実施例の作用〕次に、本実施例の蒸
発燃料蒸散防止装置1の作用を図1ないし図6に基づい
て簡単に説明する。
発燃料蒸散防止装置1の作用を図1ないし図6に基づい
て簡単に説明する。
【0046】燃料タンク11内の液体燃料は、燃料タン
ク11の周囲の温度が高くなると揮発して燃料タンク1
1の上方に向かう。そして、燃料タンク11の上方に存
する蒸発燃料は、燃料タンク11の天井部分に形成され
たパージ孔からパージ通路21内に流入してキャニスタ
22内の吸着体に吸着されて蓄積される。そして、エン
ジンEの運転状態(例えば吸気量やスロットル開度)に
応じて、エンジンEの吸気管2に供給する蒸発燃料の要
求パージ流量が決定されると、その要求パージ流量と設
定パージ流量との比較結果によってバイパス弁8が開弁
または閉弁される。なお、このとき、キャニスタ22に
形成された大気孔24はキャニスタ制御弁6により開放
されている。
ク11の周囲の温度が高くなると揮発して燃料タンク1
1の上方に向かう。そして、燃料タンク11の上方に存
する蒸発燃料は、燃料タンク11の天井部分に形成され
たパージ孔からパージ通路21内に流入してキャニスタ
22内の吸着体に吸着されて蓄積される。そして、エン
ジンEの運転状態(例えば吸気量やスロットル開度)に
応じて、エンジンEの吸気管2に供給する蒸発燃料の要
求パージ流量が決定されると、その要求パージ流量と設
定パージ流量との比較結果によってバイパス弁8が開弁
または閉弁される。なお、このとき、キャニスタ22に
形成された大気孔24はキャニスタ制御弁6により開放
されている。
【0047】そして、バイパス弁8が閉弁されると、燃
料ポンプ12によって燃料タンク11から燃料噴射弁1
4へ強制的に圧送される液体燃料の一部が燃料パイプ3
1内に流れ込み、ベルトン水車32が勢い良く回転す
る。したがって、パージポンプ7の回転軸33が高速回
転することにより、吐出量が通常の吐出量(例えば10
リットル/min〜60リットル/min)となるよう
にパージポンプ7が強運転される。
料ポンプ12によって燃料タンク11から燃料噴射弁1
4へ強制的に圧送される液体燃料の一部が燃料パイプ3
1内に流れ込み、ベルトン水車32が勢い良く回転す
る。したがって、パージポンプ7の回転軸33が高速回
転することにより、吐出量が通常の吐出量(例えば10
リットル/min〜60リットル/min)となるよう
にパージポンプ7が強運転される。
【0048】また、バイパス弁8が閉弁された場合に
は、要求パージ流量が設定パージ流量よりも大きい流量
であるため、パージ制御弁9のデューティ比(D)が図
6のステップS5の特性図に基づいて決定される。これ
により、要求パージ流量に相当するパージ流量の蒸発燃
料が、大気孔24より吸い込まれた空気によって吸着体
から脱離して、キャニスタ22からパージポンプ7、パ
ージ制御弁9を経てエンジンEの吸気管2に強制的に供
給されて燃料と混合される空気に混入させることで、蒸
発燃料の蒸散が阻止される。このとき、パージポンプ7
から吐出される蒸発燃料の絶対流量は、例えば40リッ
トル/min〜60リットル/minのように大きいの
で、パージ制御弁9でパージ流量を絞れば絞る程、パー
ジ制御弁9の前後差圧ΔPが大きくなる。
は、要求パージ流量が設定パージ流量よりも大きい流量
であるため、パージ制御弁9のデューティ比(D)が図
6のステップS5の特性図に基づいて決定される。これ
により、要求パージ流量に相当するパージ流量の蒸発燃
料が、大気孔24より吸い込まれた空気によって吸着体
から脱離して、キャニスタ22からパージポンプ7、パ
ージ制御弁9を経てエンジンEの吸気管2に強制的に供
給されて燃料と混合される空気に混入させることで、蒸
発燃料の蒸散が阻止される。このとき、パージポンプ7
から吐出される蒸発燃料の絶対流量は、例えば40リッ
トル/min〜60リットル/minのように大きいの
で、パージ制御弁9でパージ流量を絞れば絞る程、パー
ジ制御弁9の前後差圧ΔPが大きくなる。
【0049】一方、バイパス弁8が開弁(このとき開口
面積を変更しても良い)されると、燃料ポンプ12によ
って燃料タンク11から燃料噴射弁14へ強制的に圧送
される液体燃料のうちの僅かな量の液体燃料が燃料パイ
プ31内に流れ込み、ベルトン水車32が緩やかに回転
する。したがって、パージポンプ7の回転軸33が低速
回転することにより、吐出量が低吐出量(例えば0リッ
トル/min〜10リットル/min)となるようにパ
ージポンプ7が弱運転される。
面積を変更しても良い)されると、燃料ポンプ12によ
って燃料タンク11から燃料噴射弁14へ強制的に圧送
される液体燃料のうちの僅かな量の液体燃料が燃料パイ
プ31内に流れ込み、ベルトン水車32が緩やかに回転
する。したがって、パージポンプ7の回転軸33が低速
回転することにより、吐出量が低吐出量(例えば0リッ
トル/min〜10リットル/min)となるようにパ
ージポンプ7が弱運転される。
【0050】また、バイパス弁8が開弁された場合に
は、要求パージ流量が設定パージ流量以下の低流量であ
るため、パージ制御弁9のデューティ比(D)が図6の
ステップS8の特性図に基づいて決定される。これによ
り、要求パージ流量に相当するパージ流量の蒸発燃料
が、大気孔24より吸い込まれた空気によって吸着体か
ら脱離して、キャニスタ22からパージポンプ7、パー
ジ制御弁9を経てエンジンEの吸気管2に強制的に供給
されて燃料と混合される空気に混入させることで、蒸発
燃料の蒸散が阻止される。このとき、パージポンプ7か
ら吐出される蒸発燃料の絶対流量は、例えば0リットル
/min〜10リットル/minのように小さいので、
パージ制御弁9でパージ流量を絞っても、パージ制御弁
9の前後差圧ΔPは小さくなる。
は、要求パージ流量が設定パージ流量以下の低流量であ
るため、パージ制御弁9のデューティ比(D)が図6の
ステップS8の特性図に基づいて決定される。これによ
り、要求パージ流量に相当するパージ流量の蒸発燃料
が、大気孔24より吸い込まれた空気によって吸着体か
ら脱離して、キャニスタ22からパージポンプ7、パー
ジ制御弁9を経てエンジンEの吸気管2に強制的に供給
されて燃料と混合される空気に混入させることで、蒸発
燃料の蒸散が阻止される。このとき、パージポンプ7か
ら吐出される蒸発燃料の絶対流量は、例えば0リットル
/min〜10リットル/minのように小さいので、
パージ制御弁9でパージ流量を絞っても、パージ制御弁
9の前後差圧ΔPは小さくなる。
【0051】ここで、本実施例の蒸発燃料蒸散防止装置
1の故障診断は以下の通りである。この蒸発燃料蒸散防
止装置1の故障診断は、例えばスロットル開度が大き
く、且つ車速が高速域のような減速走行ではない時、ま
たはエンジン回転速度が高速で且つスロットル開度が大
きい高負荷走行ではない時に実行される。あるいはエン
ジンEの始動時、または一定時間(例えば1時間〜24
時間)毎に行っても良い。
1の故障診断は以下の通りである。この蒸発燃料蒸散防
止装置1の故障診断は、例えばスロットル開度が大き
く、且つ車速が高速域のような減速走行ではない時、ま
たはエンジン回転速度が高速で且つスロットル開度が大
きい高負荷走行ではない時に実行される。あるいはエン
ジンEの始動時、または一定時間(例えば1時間〜24
時間)毎に行っても良い。
【0052】以上のようなパージ実行条件が成立してい
る場合に、バイパス弁8を上記の要求パージ流量に応じ
て開弁または閉弁してパージポンプ7を作動させる。そ
して、パージ制御弁9を開弁し、且つキャニスタ22に
形成された大気孔24をキャニスタ制御弁6により閉塞
(閉弁)する。この状態から、一定時間(例えば5秒間
〜10秒間)が経過した後に内圧センサ53により燃料
タンク11内の圧力(PT)を検出する。
る場合に、バイパス弁8を上記の要求パージ流量に応じ
て開弁または閉弁してパージポンプ7を作動させる。そ
して、パージ制御弁9を開弁し、且つキャニスタ22に
形成された大気孔24をキャニスタ制御弁6により閉塞
(閉弁)する。この状態から、一定時間(例えば5秒間
〜10秒間)が経過した後に内圧センサ53により燃料
タンク11内の圧力(PT)を検出する。
【0053】そして、内圧センサ53により検出された
燃料タンク11内の内部圧力(PT)が設定内部圧力
(PTRET:例えば大気圧よりも−10mmHg低い
圧力)よりも大気圧側の高い圧力である場合には、蒸発
燃料蒸散防止装置1の故障と診断してブザー等の聴覚表
示手段(図示せず)やランプ等の視覚表示手段(図示せ
ず)を作動させて自動車の乗員に知らせるようにしてい
る。蒸発燃料蒸散防止装置1の故障としては、燃料タン
ク11の亀裂、内部にパージ通路21を形成するゴムホ
ースの亀裂、折れ曲がりや潰れ等の破損、ゴムホースの
各機能部品からの脱落、パージポンプ7の故障やパージ
制御弁9の故障等が考えられる。
燃料タンク11内の内部圧力(PT)が設定内部圧力
(PTRET:例えば大気圧よりも−10mmHg低い
圧力)よりも大気圧側の高い圧力である場合には、蒸発
燃料蒸散防止装置1の故障と診断してブザー等の聴覚表
示手段(図示せず)やランプ等の視覚表示手段(図示せ
ず)を作動させて自動車の乗員に知らせるようにしてい
る。蒸発燃料蒸散防止装置1の故障としては、燃料タン
ク11の亀裂、内部にパージ通路21を形成するゴムホ
ースの亀裂、折れ曲がりや潰れ等の破損、ゴムホースの
各機能部品からの脱落、パージポンプ7の故障やパージ
制御弁9の故障等が考えられる。
【0054】〔第1実施例の効果〕以上のように、本実
施例の蒸発燃料蒸散防止装置1は、エンジンEの吸気管
2と燃料タンク11とを連通するパージ通路21の途中
にパージポンプ7およびパージ制御弁9を介在させるこ
とにより、燃料タンク11内で揮発してキャニスタ22
内の吸着体に吸着された蒸発燃料およびキャニスタ22
内に存する空気をエンジンEの吸気管2へ強制的に供給
することができる。それによって、吸気管負圧を大きく
とることのできない例えばリーンバーンエンジンであっ
ても、その吸気管2へキャニスタ22内の吸着体に吸着
された蒸発燃料を強制的に送り込むことができる。これ
により、どのような種類のエンジンであっても、燃料タ
ンク11内で揮発した蒸発燃料の蒸散を防止することが
できる。
施例の蒸発燃料蒸散防止装置1は、エンジンEの吸気管
2と燃料タンク11とを連通するパージ通路21の途中
にパージポンプ7およびパージ制御弁9を介在させるこ
とにより、燃料タンク11内で揮発してキャニスタ22
内の吸着体に吸着された蒸発燃料およびキャニスタ22
内に存する空気をエンジンEの吸気管2へ強制的に供給
することができる。それによって、吸気管負圧を大きく
とることのできない例えばリーンバーンエンジンであっ
ても、その吸気管2へキャニスタ22内の吸着体に吸着
された蒸発燃料を強制的に送り込むことができる。これ
により、どのような種類のエンジンであっても、燃料タ
ンク11内で揮発した蒸発燃料の蒸散を防止することが
できる。
【0055】ここで、パージ通路21の途中に設けた燃
料駆動式のパージポンプ7の下流側にパージ制御弁9を
設けて、パージポンプ7から吐出される吐出量(例えば
40リットル/min〜60リットル/min)を変更
することなく、パージ制御弁9のデューティ比(D)を
0%〜100%まで変更するようにすると、パージ制御
弁9のデューティ比D(%)が例えば15%〜20%以
下になると、すなわち、エンジンEの吸気管2へ供給さ
れる蒸発燃料のパージ流量を絞れば絞る程、パージ制御
弁9の前後差圧ΔPが大きくなる。これにより、図4の
グラフに示したように、パージ制御弁のデューティ比
(D)と蒸発燃料のパージ流量(Q)との相関関係に直
線的な関係(リニアリティ)が得られなくなる。
料駆動式のパージポンプ7の下流側にパージ制御弁9を
設けて、パージポンプ7から吐出される吐出量(例えば
40リットル/min〜60リットル/min)を変更
することなく、パージ制御弁9のデューティ比(D)を
0%〜100%まで変更するようにすると、パージ制御
弁9のデューティ比D(%)が例えば15%〜20%以
下になると、すなわち、エンジンEの吸気管2へ供給さ
れる蒸発燃料のパージ流量を絞れば絞る程、パージ制御
弁9の前後差圧ΔPが大きくなる。これにより、図4の
グラフに示したように、パージ制御弁のデューティ比
(D)と蒸発燃料のパージ流量(Q)との相関関係に直
線的な関係(リニアリティ)が得られなくなる。
【0056】しかし、本実施例では、要求パージ流量
(QPRG)が設定パージ流量(QLOW)以下の場合
には、設定パージ流量(QLOW)から最小吐出量まで
の間で、すなわち、パージポンプ7から吐出される吐出
量をバイパス弁8を開弁することにより低吐出量に変更
している。これにより、パージ制御弁9の前後差圧ΔP
が小さくなると共に、絶対流量を少なくした状態でパー
ジ制御弁9のデューティ比D(%)を決定するようにし
ているので、例えば15%〜20%以下のリニアリティ
の悪い所の使用を少なくすることができ、逆にリニアリ
ティの良い所の使用を多くすることができる。したがっ
て、エンジンEの吸気管2へ供給される蒸発燃料のパー
ジ流量が少ない場合でも、パージ制御弁9のデューティ
比Dと蒸発燃料のパージ流量との相関関係に直線的な関
係(リニアリティ)を得ることができる。
(QPRG)が設定パージ流量(QLOW)以下の場合
には、設定パージ流量(QLOW)から最小吐出量まで
の間で、すなわち、パージポンプ7から吐出される吐出
量をバイパス弁8を開弁することにより低吐出量に変更
している。これにより、パージ制御弁9の前後差圧ΔP
が小さくなると共に、絶対流量を少なくした状態でパー
ジ制御弁9のデューティ比D(%)を決定するようにし
ているので、例えば15%〜20%以下のリニアリティ
の悪い所の使用を少なくすることができ、逆にリニアリ
ティの良い所の使用を多くすることができる。したがっ
て、エンジンEの吸気管2へ供給される蒸発燃料のパー
ジ流量が少ない場合でも、パージ制御弁9のデューティ
比Dと蒸発燃料のパージ流量との相関関係に直線的な関
係(リニアリティ)を得ることができる。
【0057】そして、要求パージ流量(QPRG)が設
定パージ流量(QLOW)よりも多い場合には、エンジ
ンEの吸気管2へ供給される蒸発燃料のパージ流量を、
最大吐出量から最小吐出量までの間で例えば0.6リッ
トル/min単位で大まかに制御できる。また、要求パ
ージ流量(QPRG)が設定パージ流量(QLOW)よ
りも少ない場合には、エンジンEの吸気管2へ供給され
る蒸発燃料のパージ流量を、通常流量のときと比較して
設定パージ流量から最小吐出量までの間で例えば0.1
リットル/min単位で細やかに制御できる。
定パージ流量(QLOW)よりも多い場合には、エンジ
ンEの吸気管2へ供給される蒸発燃料のパージ流量を、
最大吐出量から最小吐出量までの間で例えば0.6リッ
トル/min単位で大まかに制御できる。また、要求パ
ージ流量(QPRG)が設定パージ流量(QLOW)よ
りも少ない場合には、エンジンEの吸気管2へ供給され
る蒸発燃料のパージ流量を、通常流量のときと比較して
設定パージ流量から最小吐出量までの間で例えば0.1
リットル/min単位で細やかに制御できる。
【0058】そして、本実施例では、燃料ポンプ12と
燃料噴射弁14とを連通する副燃料通路35内を流れる
燃料の流量に応じて吐出量が変化する燃料駆動式のパー
ジポンプ7を使用しているので、パージポンプ7を駆動
するだけに高価なポンプ駆動回路や電動モータ等の電気
式アクチュエータを新たに設ける必要がない。これによ
り、蒸発燃料蒸散防止装置1の製品価格を低減できる。
燃料噴射弁14とを連通する副燃料通路35内を流れる
燃料の流量に応じて吐出量が変化する燃料駆動式のパー
ジポンプ7を使用しているので、パージポンプ7を駆動
するだけに高価なポンプ駆動回路や電動モータ等の電気
式アクチュエータを新たに設ける必要がない。これによ
り、蒸発燃料蒸散防止装置1の製品価格を低減できる。
【0059】〔第2実施例〕図7は本発明の第2実施例
を示したもので、自動車の燃料配管系を示した図であ
る。
を示したもので、自動車の燃料配管系を示した図であ
る。
【0060】本実施例では、蒸発燃料圧送手段23のパ
ージポンプ7の燃料パイプ31を、燃料噴射装置3の燃
料分岐管13より燃料タンク11に液体燃料を戻すため
のリターン通路18に接続している。この場合には、燃
料噴射弁14内に供給された液体燃料のうち複数個の燃
料噴射弁14で噴射に使用されなかった液体燃料が常に
リターン通路18を流れて燃料タンク11に戻されてい
るため、パージポンプ7を作動させることができる。ま
た、第1実施例と同様に、バイパス通路やバイパス弁を
設けることにより、パージポンプ7の吐出量も調節する
ことができる。
ージポンプ7の燃料パイプ31を、燃料噴射装置3の燃
料分岐管13より燃料タンク11に液体燃料を戻すため
のリターン通路18に接続している。この場合には、燃
料噴射弁14内に供給された液体燃料のうち複数個の燃
料噴射弁14で噴射に使用されなかった液体燃料が常に
リターン通路18を流れて燃料タンク11に戻されてい
るため、パージポンプ7を作動させることができる。ま
た、第1実施例と同様に、バイパス通路やバイパス弁を
設けることにより、パージポンプ7の吐出量も調節する
ことができる。
【0061】〔第3実施例〕図8は本発明の第3実施例
を示したもので、自動車の燃料配管系を示した図であ
る。
を示したもので、自動車の燃料配管系を示した図であ
る。
【0062】本実施例では、キャニスタ22の蒸発燃料
の流れ方向の下流側に、大気通路54を連通している。
その大気通路54の最下流端には、大気に開放された大
気孔24が設けられ、この大気孔24を必要に応じて閉
塞するキャニスタ制御弁6が取り付けられている。そし
て、本実施例では、燃料駆動式のパージポンプ7を有す
る蒸発燃料圧送手段23が、キャニスタ22よりも蒸発
燃料の流れ方向の下流側、すなわち、大気通路54の途
中に設置されている。
の流れ方向の下流側に、大気通路54を連通している。
その大気通路54の最下流端には、大気に開放された大
気孔24が設けられ、この大気孔24を必要に応じて閉
塞するキャニスタ制御弁6が取り付けられている。そし
て、本実施例では、燃料駆動式のパージポンプ7を有す
る蒸発燃料圧送手段23が、キャニスタ22よりも蒸発
燃料の流れ方向の下流側、すなわち、大気通路54の途
中に設置されている。
【0063】ここで、燃料駆動式のパージポンプ7を有
する蒸発燃料圧送手段23をキャニスタ22と吸気管2
との間のパージ通路21に設置すると、燃料ポンプ12
から圧送された液体燃料によりパージポンプ7を駆動す
るためには燃料配管の長さによる圧力損失の増大を防ぐ
ために、キャニスタ22を燃料タンク11の近辺に設置
する必要があり、キャニスタ22の設置の自由度が狭い
という不具合が生じる。
する蒸発燃料圧送手段23をキャニスタ22と吸気管2
との間のパージ通路21に設置すると、燃料ポンプ12
から圧送された液体燃料によりパージポンプ7を駆動す
るためには燃料配管の長さによる圧力損失の増大を防ぐ
ために、キャニスタ22を燃料タンク11の近辺に設置
する必要があり、キャニスタ22の設置の自由度が狭い
という不具合が生じる。
【0064】それに対して、本実施例のように、燃料駆
動式のパージポンプ7をキャニスタ22とキャニスタ制
御弁6との間の大気通路54に設置することにより、キ
ャニスタ22を燃料タンク11の近辺に設置しても、キ
ャニスタ22を吸気管2の近辺に設置しても、燃料配管
の全長は大きく変わらないため、キャニスタ22の設置
の自由度を広げることができる。
動式のパージポンプ7をキャニスタ22とキャニスタ制
御弁6との間の大気通路54に設置することにより、キ
ャニスタ22を燃料タンク11の近辺に設置しても、キ
ャニスタ22を吸気管2の近辺に設置しても、燃料配管
の全長は大きく変わらないため、キャニスタ22の設置
の自由度を広げることができる。
【0065】〔第4実施例〕図9および図10は本発明
の第4実施例を示したもので、図9は自動車の燃料配管
系を示した図で、図10(a)、(b)はモータ駆動式
のパージポンプを示した図である。
の第4実施例を示したもので、図9は自動車の燃料配管
系を示した図で、図10(a)、(b)はモータ駆動式
のパージポンプを示した図である。
【0066】本実施例の蒸発燃料蒸散防止装置1は、エ
ンジンEの吸気管2とキャニスタ22とを連通するパー
ジ通路21の途中に、通電量(例えば印加電圧)に応じ
て電動モータ等の電気式アクチュエータ(図示せず)の
回転速度が変化することにより、ポンプ本体34からの
蒸発燃料の吐出量が変更されるモータ駆動(電動)式の
パージポンプ(本発明の蒸発燃料圧送手段に相当する)
10を設けている。
ンジンEの吸気管2とキャニスタ22とを連通するパー
ジ通路21の途中に、通電量(例えば印加電圧)に応じ
て電動モータ等の電気式アクチュエータ(図示せず)の
回転速度が変化することにより、ポンプ本体34からの
蒸発燃料の吐出量が変更されるモータ駆動(電動)式の
パージポンプ(本発明の蒸発燃料圧送手段に相当する)
10を設けている。
【0067】本実施例のパージポンプ10は、第1実施
例とほぼ同様な構成のポンプ本体34と、このポンプ本
体34内に回転自在に配されたタービン73と、このタ
ービン73を駆動する電動モータとから構成されてい
る。そして、本実施例の電動モータは、タービン73に
固定された出力軸95を有するアーマチャ(電機子)9
6と、ポンプ本体34の図示上部側に一体的に設けられ
た円筒形状のヨーク97と、このヨーク97の内周に設
けられて、アーマチャ96の外周面に対向するように配
された複数個のマグネット(永久磁石)98とから構成
されている。なお、ポンプ本体34と出力軸95との間
には、ベアリング99が装着されている。また、パージ
ポンプ10よりも蒸発燃料の流れ方向の下流側(または
上流側)には、第1実施例と同様な構成のパージ制御弁
9が設置されている。
例とほぼ同様な構成のポンプ本体34と、このポンプ本
体34内に回転自在に配されたタービン73と、このタ
ービン73を駆動する電動モータとから構成されてい
る。そして、本実施例の電動モータは、タービン73に
固定された出力軸95を有するアーマチャ(電機子)9
6と、ポンプ本体34の図示上部側に一体的に設けられ
た円筒形状のヨーク97と、このヨーク97の内周に設
けられて、アーマチャ96の外周面に対向するように配
された複数個のマグネット(永久磁石)98とから構成
されている。なお、ポンプ本体34と出力軸95との間
には、ベアリング99が装着されている。また、パージ
ポンプ10よりも蒸発燃料の流れ方向の下流側(または
上流側)には、第1実施例と同様な構成のパージ制御弁
9が設置されている。
【0068】ここで、本実施例では、蒸発燃料圧送手段
としてモータ駆動式のパージポンプ10を使用している
ので、第1〜第3実施例のように、燃料配管系の配管を
増やして取り回す必要がない。これにより、蒸発燃料蒸
散防止装置1および燃料噴射装置3の部品点数や組付工
数を低減できるので、第1〜第3実施例と比較して、蒸
発燃料蒸散防止装置1の製品価格を低減できる。
としてモータ駆動式のパージポンプ10を使用している
ので、第1〜第3実施例のように、燃料配管系の配管を
増やして取り回す必要がない。これにより、蒸発燃料蒸
散防止装置1および燃料噴射装置3の部品点数や組付工
数を低減できるので、第1〜第3実施例と比較して、蒸
発燃料蒸散防止装置1の製品価格を低減できる。
【0069】〔第5実施例の構成〕図11ないし図13
は本発明の第5実施例を示したもので、図11は蒸発燃
料蒸散防止装置と燃料噴射装置の制御系を示した図であ
る。
は本発明の第5実施例を示したもので、図11は蒸発燃
料蒸散防止装置と燃料噴射装置の制御系を示した図であ
る。
【0070】本実施例の蒸発燃料蒸散防止装置1は、エ
ンジンEの吸気管2とキャニスタ22とを連通するパー
ジ通路21の途中に、第4実施例と同様な構成のモータ
駆動式のパージポンプ10を設置している。また、パー
ジポンプ10よりも蒸発燃料の流れ方向の下流側(また
は上流側)には、第1実施例と同様な構成のパージ制御
弁9が設置されている。
ンジンEの吸気管2とキャニスタ22とを連通するパー
ジ通路21の途中に、第4実施例と同様な構成のモータ
駆動式のパージポンプ10を設置している。また、パー
ジポンプ10よりも蒸発燃料の流れ方向の下流側(また
は上流側)には、第1実施例と同様な構成のパージ制御
弁9が設置されている。
【0071】〔第5実施例の故障診断制御〕次に、本実
施例の蒸発燃料蒸散防止装置1の故障診断制御(自己故
障診断機能)を図12および図13に基づいて簡単に説
明する。ここで、図12および図13はパージECU5
0による故障診断制御を示したフローチャートである。
なお、図12および図13のフローチャートは一定時間
(例えば1sec〜1min)が経過する毎に、所定時
間(例えば10秒間)継続して実行される。
施例の蒸発燃料蒸散防止装置1の故障診断制御(自己故
障診断機能)を図12および図13に基づいて簡単に説
明する。ここで、図12および図13はパージECU5
0による故障診断制御を示したフローチャートである。
なお、図12および図13のフローチャートは一定時間
(例えば1sec〜1min)が経過する毎に、所定時
間(例えば10秒間)継続して実行される。
【0072】先ず、図12のフローチャートに示したよ
うに、この故障診断制御に必要なセンサ信号を読み込
む。例えばエンジン回転速度センサ41、車速センサ4
2、スロットル開度センサ43等のセンサ信号をエンジ
ンECU40から読み込むと共に、内圧センサ53等の
センサ信号を読み込む(ステップS11)。次に、パー
ジ実行条件が成立しているか否かを判定する。例えばス
ロットル開度が所定値以上で、且つ車速が所定値以上の
時、空燃比のフィードバック制御を行っている時、ある
いはエンジン回転速度が高速で且つスロットル開度が大
きい高負荷ではない時であるか否かを判定する(ステッ
プS12)。この判定結果がNOの場合には、リターン
する。
うに、この故障診断制御に必要なセンサ信号を読み込
む。例えばエンジン回転速度センサ41、車速センサ4
2、スロットル開度センサ43等のセンサ信号をエンジ
ンECU40から読み込むと共に、内圧センサ53等の
センサ信号を読み込む(ステップS11)。次に、パー
ジ実行条件が成立しているか否かを判定する。例えばス
ロットル開度が所定値以上で、且つ車速が所定値以上の
時、空燃比のフィードバック制御を行っている時、ある
いはエンジン回転速度が高速で且つスロットル開度が大
きい高負荷ではない時であるか否かを判定する(ステッ
プS12)。この判定結果がNOの場合には、リターン
する。
【0073】また、ステップS12の判定結果がYES
の場合には、蒸発燃料蒸散防止装置1の故障診断の終了
フラグ(FEND=1)が立っているか否かを判定する
(ステップS13)。この判定結果がYESの場合に
は、リターンする。また、ステップS13の判定結果が
NOの場合には、故障実行条件が成立しているか否かを
判定する(ステップS14)。この判定結果がNOの場
合には、リターンする。
の場合には、蒸発燃料蒸散防止装置1の故障診断の終了
フラグ(FEND=1)が立っているか否かを判定する
(ステップS13)。この判定結果がYESの場合に
は、リターンする。また、ステップS13の判定結果が
NOの場合には、故障実行条件が成立しているか否かを
判定する(ステップS14)。この判定結果がNOの場
合には、リターンする。
【0074】上記のステップS14では、例えばエンジ
ン回転速度センサ41により検出されたエンジン回転速
度、車速センサ42により検出された自動車の速度、ス
ロットル開度センサ43により検出されたスロットル開
度、あるいは冷却水温センサ44により検出された冷却
水温が故障実行条件(例えばエンジン回転速度が所定値
以上、自動車の走行状態、冷却水温が80℃以上等)を
満足しているか否かを判定する。あるいは、前回の故障
診断から一定時間(例えば1時間〜12時間)が経過し
ているか否かを判定する。
ン回転速度センサ41により検出されたエンジン回転速
度、車速センサ42により検出された自動車の速度、ス
ロットル開度センサ43により検出されたスロットル開
度、あるいは冷却水温センサ44により検出された冷却
水温が故障実行条件(例えばエンジン回転速度が所定値
以上、自動車の走行状態、冷却水温が80℃以上等)を
満足しているか否かを判定する。あるいは、前回の故障
診断から一定時間(例えば1時間〜12時間)が経過し
ているか否かを判定する。
【0075】また、ステップS14の判定結果がYES
の場合には、電動モータ等の電気式アクチェータを通電
することによりモータ駆動式のパージポンプ10を作動
させる(ステップS15)。次に、蒸発燃料蒸散防止装
置1の故障診断中である(FEXE=1)か否かを判定
する(ステップS16)。このステップS16の判定結
果がYESの場合には、カウンター(CEXE)を更新
する。例えばCEXEを(CEXE+1)にする(ステ
ップS17)。次に、ステップS21の制御処理に移行
する。
の場合には、電動モータ等の電気式アクチェータを通電
することによりモータ駆動式のパージポンプ10を作動
させる(ステップS15)。次に、蒸発燃料蒸散防止装
置1の故障診断中である(FEXE=1)か否かを判定
する(ステップS16)。このステップS16の判定結
果がYESの場合には、カウンター(CEXE)を更新
する。例えばCEXEを(CEXE+1)にする(ステ
ップS17)。次に、ステップS21の制御処理に移行
する。
【0076】また、ステップS16の判定結果がNOの
場合には、蒸発燃料蒸散防止装置1の故障診断中のフラ
グ(FEXE←1)を立てる(ステップS18)。次
に、キャニスタ制御弁6を通電してキャニスタ22に形
成された大気孔24を閉塞させる(ステップS19)。
次に、カウンター(CEXE)をリセットする。例えば
CEXEを0にする(ステップS20)。
場合には、蒸発燃料蒸散防止装置1の故障診断中のフラ
グ(FEXE←1)を立てる(ステップS18)。次
に、キャニスタ制御弁6を通電してキャニスタ22に形
成された大気孔24を閉塞させる(ステップS19)。
次に、カウンター(CEXE)をリセットする。例えば
CEXEを0にする(ステップS20)。
【0077】次に、図13のフローチャートに示したよ
うに、更新されたカウンター(CEXE)が、蒸発燃料
配管系の容量に応じた設定値(CLMT)よりも大きい
か否かを判定する。例えばステップS15でパージポン
プ10を作動させ、ステップS19でキャニスタ制御弁
6を閉弁してから経過した故障診断時間が設定時間(例
えば5秒間〜10秒間)を越えているか否かを判定する
(ステップS21)。この判定結果がNOの場合には、
ステップS11の制御処理にリターンする。
うに、更新されたカウンター(CEXE)が、蒸発燃料
配管系の容量に応じた設定値(CLMT)よりも大きい
か否かを判定する。例えばステップS15でパージポン
プ10を作動させ、ステップS19でキャニスタ制御弁
6を閉弁してから経過した故障診断時間が設定時間(例
えば5秒間〜10秒間)を越えているか否かを判定する
(ステップS21)。この判定結果がNOの場合には、
ステップS11の制御処理にリターンする。
【0078】また、ステップS21の判定結果がYES
の場合には、内圧センサ53により検出された燃料タン
ク11内の内部圧力(PT)が設定内部圧力(PTRE
T)よりも小さい圧力であるか否かを判定する。すなわ
ち、燃料タンク11内の内部圧力(PT)が設定内部圧
力(PTRET:例えば大気圧よりも−10mmHg低
い圧力)よりも大気圧側の高い圧力ではないか否かを判
定する(ステップS22)。
の場合には、内圧センサ53により検出された燃料タン
ク11内の内部圧力(PT)が設定内部圧力(PTRE
T)よりも小さい圧力であるか否かを判定する。すなわ
ち、燃料タンク11内の内部圧力(PT)が設定内部圧
力(PTRET:例えば大気圧よりも−10mmHg低
い圧力)よりも大気圧側の高い圧力ではないか否かを判
定する(ステップS22)。
【0079】このステップS22の判定結果がYESの
場合には、蒸発燃料蒸散防止装置1が正常であると判定
し(ステップS23)、蒸発燃料蒸散防止装置1の故障
診断の終了フラグ(FEND=1)を立てる(ステップ
S24)。次に、キャニスタ制御弁6の通電を停止して
キャニスタ22に形成された大気孔24を開放させる
(ステップS25)。その後に、ステップS11の制御
処理にリターンする。
場合には、蒸発燃料蒸散防止装置1が正常であると判定
し(ステップS23)、蒸発燃料蒸散防止装置1の故障
診断の終了フラグ(FEND=1)を立てる(ステップ
S24)。次に、キャニスタ制御弁6の通電を停止して
キャニスタ22に形成された大気孔24を開放させる
(ステップS25)。その後に、ステップS11の制御
処理にリターンする。
【0080】また、ステップS22の判定結果がNOの
場合には、蒸発燃料蒸散防止装置1が異常であると判定
し、すなわち、蒸発燃料蒸散防止装置1の故障と診断し
てブザー等の聴覚表示手段(図示せず)やランプ等の視
覚表示手段(図示せず)を作動させて自動車の乗員に知
らせる(ステップS26)。その後に、ステップS24
の制御処理に移行する。
場合には、蒸発燃料蒸散防止装置1が異常であると判定
し、すなわち、蒸発燃料蒸散防止装置1の故障と診断し
てブザー等の聴覚表示手段(図示せず)やランプ等の視
覚表示手段(図示せず)を作動させて自動車の乗員に知
らせる(ステップS26)。その後に、ステップS24
の制御処理に移行する。
【0081】以上のように、本実施例では、蒸発燃料蒸
散防止装置1の故障診断制御中に、燃料タンク11内の
内部圧力が設定内部圧力よりも大気圧側の高圧の場合に
は、すなわち、本来は大気圧よりも小さい吸気管負圧程
度の負圧となる燃料タンク11内の内部圧力が大気圧に
近づいている場合には、パージ通路21や機能部品より
なる蒸発燃料配管系内に外部より空気が侵入していると
自己故障診断できる。そして、自動車の乗員は、聴覚表
示手段や視覚表示手段が作動することにより、燃料タン
ク11の亀裂、内部にパージ通路21を形成するゴムホ
ースの亀裂、折れ曲がりや潰れ等の破損、ゴムホースの
各機能部品からの脱落等の故障を認識できる。
散防止装置1の故障診断制御中に、燃料タンク11内の
内部圧力が設定内部圧力よりも大気圧側の高圧の場合に
は、すなわち、本来は大気圧よりも小さい吸気管負圧程
度の負圧となる燃料タンク11内の内部圧力が大気圧に
近づいている場合には、パージ通路21や機能部品より
なる蒸発燃料配管系内に外部より空気が侵入していると
自己故障診断できる。そして、自動車の乗員は、聴覚表
示手段や視覚表示手段が作動することにより、燃料タン
ク11の亀裂、内部にパージ通路21を形成するゴムホ
ースの亀裂、折れ曲がりや潰れ等の破損、ゴムホースの
各機能部品からの脱落等の故障を認識できる。
【0082】〔第6実施例の故障診断制御〕図14およ
び図15は本発明の第6実施例を示したもので、図14
はパージECUによる故障診断制御(自己故障診断機
能)を示したフローチャートで、図15はパージポンプ
の運転状態に対するエンジン回転速度の変化を示したタ
イムチャートである。
び図15は本発明の第6実施例を示したもので、図14
はパージECUによる故障診断制御(自己故障診断機
能)を示したフローチャートで、図15はパージポンプ
の運転状態に対するエンジン回転速度の変化を示したタ
イムチャートである。
【0083】先ず、この故障診断制御に必要なセンサ信
号を読み込む。例えばエンジン回転速度センサ41、車
速センサ42、スロットル開度センサ43等のセンサ信
号をエンジンECU40から読み込む(ステップS3
1)。次に、第5実施例と同様に、故障実行条件が成立
しているか否かを判定する(ステップS32)。この判
定結果がNOの場合には、リターンする。
号を読み込む。例えばエンジン回転速度センサ41、車
速センサ42、スロットル開度センサ43等のセンサ信
号をエンジンECU40から読み込む(ステップS3
1)。次に、第5実施例と同様に、故障実行条件が成立
しているか否かを判定する(ステップS32)。この判
定結果がNOの場合には、リターンする。
【0084】また、ステップS32の判定結果がYES
の場合には、電動モータの通電を停止することによりパ
ージポンプ10の作動を停止させる(ステップS3
3)。次に、エンジン回転速度センサ41によりエンジ
ンEの回転速度を検出し、この回転速度(NE)を第1
回転速度(NE1)として記憶する(ステップS3
4)。
の場合には、電動モータの通電を停止することによりパ
ージポンプ10の作動を停止させる(ステップS3
3)。次に、エンジン回転速度センサ41によりエンジ
ンEの回転速度を検出し、この回転速度(NE)を第1
回転速度(NE1)として記憶する(ステップS3
4)。
【0085】次に、電動モータを通電することによりパ
ージポンプ10を作動させる(ステップS35)。次
に、エンジン回転速度センサ41によりエンジンEの回
転速度を検出し、この回転速度(NE)を第2回転速度
(NE2)として記憶する(ステップS36)。次に、
下記の数2の式から回転速度差(ΔNE)を算出する
(ステップS37)。
ージポンプ10を作動させる(ステップS35)。次
に、エンジン回転速度センサ41によりエンジンEの回
転速度を検出し、この回転速度(NE)を第2回転速度
(NE2)として記憶する(ステップS36)。次に、
下記の数2の式から回転速度差(ΔNE)を算出する
(ステップS37)。
【0086】
【数2】ΔNE=(NE2−NE1)
【0087】次に、回転速度差(ΔNE)と設定回転速
度差(NEPRG:例えば50rpm)とを比較する。
そして、回転速度差(ΔNE)が設定回転速度差(NE
PRG)よりも大きいか否かを判定する(ステップS3
8)。この判定結果がYESの場合には、蒸発燃料蒸散
防止装置1が正常であると判定し(ステップS39)、
リターンする。
度差(NEPRG:例えば50rpm)とを比較する。
そして、回転速度差(ΔNE)が設定回転速度差(NE
PRG)よりも大きいか否かを判定する(ステップS3
8)。この判定結果がYESの場合には、蒸発燃料蒸散
防止装置1が正常であると判定し(ステップS39)、
リターンする。
【0088】また、ステップS38の判定結果がNOの
場合には、蒸発燃料蒸散防止装置1が異常であると判定
し、すなわち、蒸発燃料蒸散防止装置1の故障と診断し
てブザー等の聴覚表示手段(図示せず)やランプ等の視
覚表示手段(図示せず)を作動させて自動車の乗員に知
らせる(ステップS40)。その後にリターンする。
場合には、蒸発燃料蒸散防止装置1が異常であると判定
し、すなわち、蒸発燃料蒸散防止装置1の故障と診断し
てブザー等の聴覚表示手段(図示せず)やランプ等の視
覚表示手段(図示せず)を作動させて自動車の乗員に知
らせる(ステップS40)。その後にリターンする。
【0089】ここで、一般的に、図15のタイムチャー
トに示したように、パージポンプ10をOFFからON
して、キャニスタ22内に吸着された蒸発燃料をエンジ
ンEの吸気管2にパージする際には、キャニスタ22の
大気孔24より侵入する空気もパージポンプ10により
強制的に吸引することになるので、吸気管2内に吸い込
まれる空気量が多くなる。これにより、スロットルバル
ブ4の開度を大きくしたのと同じ状態が得られるので、
エンジン回転速度センサ41により検出されるエンジン
回転速度(NE)は、OFF時の第1回転速度(NE
1)よりも所定回転速度(例えばΔNE)だけ上昇した
第2回転速度(NE2)となる。
トに示したように、パージポンプ10をOFFからON
して、キャニスタ22内に吸着された蒸発燃料をエンジ
ンEの吸気管2にパージする際には、キャニスタ22の
大気孔24より侵入する空気もパージポンプ10により
強制的に吸引することになるので、吸気管2内に吸い込
まれる空気量が多くなる。これにより、スロットルバル
ブ4の開度を大きくしたのと同じ状態が得られるので、
エンジン回転速度センサ41により検出されるエンジン
回転速度(NE)は、OFF時の第1回転速度(NE
1)よりも所定回転速度(例えばΔNE)だけ上昇した
第2回転速度(NE2)となる。
【0090】ところが、蒸発燃料蒸散防止装置1の故障
診断中に、第1回転速度(NE1)と第2回転速度(N
E2)との回転速度差(ΔNE)が設定回転速度差(N
EPRG)以下となる場合には、パージポンプ10を通
電してパージポンプ10が作動しないで、蒸発燃料およ
び空気をエンジンEの吸気管2にパージできていないと
自己故障診断できる。このとき、聴覚表示手段や視覚表
示手段が作動することにより、自動車の乗員がパージポ
ンプ10の故障を認識できる。
診断中に、第1回転速度(NE1)と第2回転速度(N
E2)との回転速度差(ΔNE)が設定回転速度差(N
EPRG)以下となる場合には、パージポンプ10を通
電してパージポンプ10が作動しないで、蒸発燃料およ
び空気をエンジンEの吸気管2にパージできていないと
自己故障診断できる。このとき、聴覚表示手段や視覚表
示手段が作動することにより、自動車の乗員がパージポ
ンプ10の故障を認識できる。
【0091】〔変形例〕第1、第2実施例では、燃料噴
射弁14に圧送される燃料により駆動される燃料駆動式
のパージポンプ7を使用したが、エンジンEにより駆動
されるエンジン駆動式のパージポンプを使用しても良
い。なお、副燃料通路35内を流れる燃料の代わりに、
主燃料通路15内を流れる燃料によりパージポンプ7を
駆動するようにしても良い。
射弁14に圧送される燃料により駆動される燃料駆動式
のパージポンプ7を使用したが、エンジンEにより駆動
されるエンジン駆動式のパージポンプを使用しても良
い。なお、副燃料通路35内を流れる燃料の代わりに、
主燃料通路15内を流れる燃料によりパージポンプ7を
駆動するようにしても良い。
【0092】第5、第6実施例では、モータ駆動式のパ
ージポンプ10の下流側または上流側にパージ制御弁9
を設けているが、パージポンプ10の下流側または上流
側にパージ制御弁9を設けなくても良い。また、パージ
ポンプ10の駆動手段として使用する電動モータは、本
実施例に限定されるものではなく、種々の電動モータを
使用できる。同様に、パージポンプ7、10のポンプ本
体34としてサイドチャンネルポンプを使用したが、蒸
発燃料圧送手段としてベーンポンプ、内歯歯車ポンプ、
外歯歯車ポンプ、コンプレッサ、ファン、ブロワ等を使
用しても良い。
ージポンプ10の下流側または上流側にパージ制御弁9
を設けているが、パージポンプ10の下流側または上流
側にパージ制御弁9を設けなくても良い。また、パージ
ポンプ10の駆動手段として使用する電動モータは、本
実施例に限定されるものではなく、種々の電動モータを
使用できる。同様に、パージポンプ7、10のポンプ本
体34としてサイドチャンネルポンプを使用したが、蒸
発燃料圧送手段としてベーンポンプ、内歯歯車ポンプ、
外歯歯車ポンプ、コンプレッサ、ファン、ブロワ等を使
用しても良い。
【0093】第1、第2実施例では、パージポンプ7か
ら燃料を迂回させるバイパス通路37にバイパス弁8を
設けたが、パージポンプ7に燃料を供給する副燃料通路
35内を流れる燃料の流量を調整する流量調整弁を設け
ても良い。
ら燃料を迂回させるバイパス通路37にバイパス弁8を
設けたが、パージポンプ7に燃料を供給する副燃料通路
35内を流れる燃料の流量を調整する流量調整弁を設け
ても良い。
【図1】自動車の燃料配管系を示した構成図である(第
1実施例)。
1実施例)。
【図2】燃料駆動式のパージポンプを示した断面図であ
る(第1実施例)。
る(第1実施例)。
【図3】燃料駆動式のパージポンプを示した断面図であ
る(第1実施例)。
る(第1実施例)。
【図4】パージ制御弁のデューティ比とパージ流量との
関係を示したグラフである(第1実施例)。
関係を示したグラフである(第1実施例)。
【図5】蒸発燃料蒸散防止装置と燃料噴射装置の制御系
を示したブロック図である(第1実施例)。
を示したブロック図である(第1実施例)。
【図6】パージECUによるパージ流量制御を示したフ
ローチャートである(第1実施例)。
ローチャートである(第1実施例)。
【図7】自動車の燃料配管系を示した構成図である(第
2実施例)。
2実施例)。
【図8】自動車の燃料配管系を示した構成図である(第
3実施例)。
3実施例)。
【図9】自動車の燃料配管系を示した構成図である(第
4実施例)。
4実施例)。
【図10】(a)、(b)はモータ駆動式のパージポン
プを示した断面図である(第4実施例)。
プを示した断面図である(第4実施例)。
【図11】蒸発燃料蒸散防止装置と燃料噴射装置の制御
系を示したブロック図である(第5実施例)。
系を示したブロック図である(第5実施例)。
【図12】パージECUによる故障診断制御を示したフ
ローチャートである(第5実施例)。
ローチャートである(第5実施例)。
【図13】パージECUによる故障診断制御を示したフ
ローチャートである(第5実施例)。
ローチャートである(第5実施例)。
【図14】パージECUによる故障診断制御を示したフ
ローチャートである(第6実施例)。
ローチャートである(第6実施例)。
【図15】パージポンプの運転状態に対するエンジン回
転速度の変化を示したタイムチャートである(第6実施
例)。
転速度の変化を示したタイムチャートである(第6実施
例)。
E エンジン(内燃機関) 1 蒸発燃料蒸散防止装置 2 吸気管 6 キャニスタ制御弁 7 燃料駆動式のパージポンプ 8 バイパス弁 9 パージ制御弁 10 モータ駆動式のパージポンプ(蒸発燃料圧送手
段) 11 燃料タンク 12 燃料ポンプ 14 燃料噴射弁 15 主燃料通路 21 パージ通路 22 キャニスタ 23 蒸発燃料圧送手段 24 大気孔 31 燃料パイプ 32 ベルトン水車 33 回転軸 35 副燃料通路 37 バイパス通路 40 エンジンECU 41 エンジン回転速度センサ(回転速度検出手段) 50 パージECU(目標流量決定手段、パージ流量制
御手段、故障診断装置) 53 内圧センサ(内圧検出手段) 54 大気通路
段) 11 燃料タンク 12 燃料ポンプ 14 燃料噴射弁 15 主燃料通路 21 パージ通路 22 キャニスタ 23 蒸発燃料圧送手段 24 大気孔 31 燃料パイプ 32 ベルトン水車 33 回転軸 35 副燃料通路 37 バイパス通路 40 エンジンECU 41 エンジン回転速度センサ(回転速度検出手段) 50 パージECU(目標流量決定手段、パージ流量制
御手段、故障診断装置) 53 内圧センサ(内圧検出手段) 54 大気通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村松 俊彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 皆川 一二 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 松田 健 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内
Claims (8)
- 【請求項1】(a)内燃機関の吸気管と燃料タンクとを
連通するパージ通路と、 (b)このパージ通路の途中に設けられ、前記燃料タン
ク内で発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタと、 (c)前記パージ通路の途中に設けられ、前記キャニス
タ内の蒸発燃料を前記吸気管へ強制的に圧送する蒸発燃
料圧送手段とを備えた蒸発燃料蒸散防止装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の蒸発燃料蒸散防止装置に
おいて、 前記蒸発燃料圧送手段は、通電されると回転するモータ
を有し、前記モータの回転速度に応じて前記内燃機関の
吸気管への蒸発燃料の吐出量を変化させるモータ駆動式
のパージポンプを具備したことを特徴とする蒸発燃料蒸
散防止装置。 - 【請求項3】請求項1に記載の蒸発燃料蒸散防止装置に
おいて、 前記蒸発燃料圧送手段は、前記燃料タンクと前記内燃機
関の燃料噴射弁とを連通する燃料通路内を流れる燃料の
流量に応じて回転する回転軸を有し、この回転軸の回転
速度に応じて前記内燃機関の吸気管への蒸発燃料の吐出
量を変化させる燃料駆動式のパージポンプを具備したこ
とを特徴とする蒸発燃料蒸散防止装置。 - 【請求項4】請求項3に記載の蒸発燃料蒸散防止装置に
おいて、 前記蒸発燃料圧送手段は、前記燃料通路内を流れる燃料
を、前記パージポンプから迂回させるバイパス通路と、
このバイパス通路の通路抵抗を変化させるバイパス弁と
を具備したことを特徴とする蒸発燃料蒸散防止装置。 - 【請求項5】請求項3または請求項4に記載の蒸発燃料
蒸散防止装置において、 前記キャニスタの蒸発燃料の流れ方向の上流側には、大
気に開放された大気通路が連通し、 前記大気通路には、閉弁すると前記大気通路を閉じるキ
ャニスタ制御弁が設けられ、 前記燃料駆動式のパージポンプは、前記キャニスタと前
記キャニスタ制御弁との間の大気通路に設置されたこと
を特徴とする蒸発燃料蒸散防止装置。 - 【請求項6】(a)内燃機関の吸気管と燃料タンクとを
連通するパージ通路と、 (b)このパージ通路の途中に設けられ、前記燃料タン
ク内で発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタと、 (c)このキャニスタ内の蒸発燃料を前記パージ通路を
経て前記吸気管へ強制的に圧送するパージポンプと、 (d)閉弁すると前記キャニスタに形成された大気孔を
閉じるキャニスタ制御弁と、 (e)前記パージ通路内の圧力を検出する内圧検出手段
と、 (f)前記パージポンプを作動させ、且つ前記キャニス
タ制御弁を閉弁した時に、前記内圧検出手段で検出した
前記パージ通路内の圧力が設定圧力よりも高圧の場合
は、前記パージポンプ等の故障と診断する故障診断装置
とを備えた蒸発燃料蒸散防止装置。 - 【請求項7】(a)内燃機関の吸気管と燃料タンクとを
連通するパージ通路と、 (b)このパージ通路の途中に設けられ、前記燃料タン
ク内で発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタと、 (c)このキャニスタ内の蒸発燃料を前記パージ通路を
経て前記吸気管へ強制的に圧送するパージポンプと、 (d)前記内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出
手段と、 (e)前記パージポンプの作動を停止した際に、前記回
転速度検出手段で検出した前記内燃機関の回転速度を第
1回転速度、および前記パージポンプを作動させた際
に、前記回転速度検出手段で検出した前記内燃機関の回
転速度を第2回転速度としたとき、前記第1回転速度と
前記第2回転速度との回転速度差が設定回転速度差以下
の場合は、前記パージポンプ等の故障と診断する故障診
断装置とを備えた蒸発燃料蒸散防止装置。 - 【請求項8】(a)内燃機関の吸気管と燃料タンクとを
連通するパージ通路と、 (b)このパージ通路の途中に設けられ、前記燃料タン
ク内で発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタと、 (c)前記キャニスタ内の蒸発燃料を前記パージ通路を
経て前記吸気管へ強制的に圧送するパージポンプと、 (d)開弁時間と閉弁時間とのデューティ比に応じて、
前記パージ通路を経て前記吸気管へ供給される蒸発燃料
の流量を変化させるパージ制御弁と、 (e)前記内燃機関の運転状態に応じて、前記吸気管へ
供給する蒸発燃料の目標流量を決定する目標流量決定手
段と、 (f)この目標流量決定手段で決定した目標流量が設定
流量よりも少ない場合に、前記パージポンプの作動によ
り生じる絶対流量を通常の流量よりも少なくするパージ
流量減少手段と、 (g)このパージ流量減少手段で少なくした低流量の範
囲で前記パージ制御弁のデューティ比を、目標流量に応
じて決定するデューティ比決定手段と、 (h)このデューティ比決定手段で決定したデューティ
比となるように前記パージ制御弁の開弁時間を制御し
て、前記吸気管へ供給される蒸発燃料の流量を制御する
パージ流量制御手段とを備えた蒸発燃料蒸散防止装置。
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