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JPH11284537A - チューナ - Google Patents

チューナ

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Publication number
JPH11284537A
JPH11284537A JP10084209A JP8420998A JPH11284537A JP H11284537 A JPH11284537 A JP H11284537A JP 10084209 A JP10084209 A JP 10084209A JP 8420998 A JP8420998 A JP 8420998A JP H11284537 A JPH11284537 A JP H11284537A
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JP
Japan
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band
local oscillator
vhf
tuner
signal
Prior art date
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Application number
JP10084209A
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English (en)
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JP3853508B2 (ja
Inventor
Takasuke Izumi
隆輔 泉
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP08420998A priority Critical patent/JP3853508B2/ja
Publication of JPH11284537A publication Critical patent/JPH11284537A/ja
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Publication of JP3853508B2 publication Critical patent/JP3853508B2/ja
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  • Television Receiver Circuits (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 全帯域に亘って位相雑音を改善し、特にディ
ジタル放送信号の受信においてシステムの固定劣化の削
減を図ること。 【解決手段】 入力した高周波信号を、バンド切り替え
スイッチ113 にて複数(3つ)の通過帯域に分割して出
力可能とし、各通過帯域ごとに可変フィルタ手段や周波
数変換手段を備えていて、所定の中間周波数(IF)に
周波数変換されたIF信号を出力するチューナであっ
て、各通過帯域ごとに設けられた複数の周波数変換手段
(117,118)(122,123)(127,128)を構成する3つ
の局部発振器118,123,128 の回路形式が、UHF帯で
は不平衡型発振回路であり、VHFハイ帯では不平衡型
又は平衡型の発振回路であり、VHFロー帯では平衡型
発振回路である構成とした。これにより、VHF帯での
発振範囲の確保、UHF帯での位相雑音の改善が可能で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル放送信
号の受信用に用いられるディジタルCATV受信機や地
上波ディジタルTV受信機などに使用するのに好適なチ
ューナに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のディジタル化、マルチメディア化
に伴い、放送分野においては、現行のTVなどの無線系
の放送だけでなく、放送と通信の融合化がなされたCA
TVなどの有線系放送も注目されている。
【0003】ところで、現在、大部分のTV放送用受信
機で使用されているオールバンド受信のシングルスーパ
ーヘテロダイン方式のチューナでは、VHFロー帯,V
HFハイ帯,UHF帯の3バンドの場合、局部発振器を
3つ持つブロック構成となっている。また、VHF帯,
UHF帯の2バンドの場合、局部発振器を2つ持つブロ
ック構成となっている。従って、バンドの数と局部発振
器の数は同数となっている。
【0004】ところで、最近のディジタル放送の受信用
に用いるチューナとしては、各バンドにつき混合器及び
局部発振器を1組ずつ備えて構成されるシングルスーパ
ーヘテロダイン方式のチューナの使用が見直されてい
る。これはダブルスーパーヘテロダイン方式のチューナ
のものに比べ回路構成が簡単でコスト的にも有利である
ためである。
【0005】一般に、現在使用されているシングルスー
パーヘテロダイン方式のチューナとしては、TV受信機
に採用されているものが周知である。
【0006】図3に従来のシングルスーパーヘテロダイ
ン方式のTV用チューナの構成例を示し、図4に図3の
チューナに用いられる局部発振器の具体的な回路構成を
示す。ただし、構成の説明は簡略化のために3バンドあ
る内、主に1つのバンドについて説明する。
【0007】図3に示すように、TV用チューナには、
入力信号を取り込むための入力端子210 が設けられ、該
入力端子210 には、図示しない受信アンテナにより受信
された高周波信号(RF信号)が供給されるようになっ
ている。入力端子210 に入力されたRF信号は、ローパ
スフィルタ(LPF)211 ,ハイパスフィルタ(HP
F)212 によって所定周波数帯域のみを通過させた後
に、スイッチ213 に供給される。
【0008】スイッチ213 は、入力されたRF信号を3
つのバンド(UHF帯,VHFハイ帯,VHFロー帯)
のうちの所望バンドに合わせて切り替えてそれぞれ対応
する可変トランッキングフィルタ214 ,219 ,224 に出
力する。例えば、スイッチ213 によって入力端a に基
づくUHF帯に切り替えたものとすると、入力されたR
F信号は、局部発振器への制御電圧にて帯域が制御され
る可変トラッキングフィルタ214 に供給され、該可変ト
ラッキングフィルタ214 によって所定の帯域が制限され
てRFアンプ215 に供給される。
【0009】RFアンプ215 は、利得制御信号に基づく
レベルで増幅するようにレベル調整して、後段の可変ト
ラッキングフィルタ216 に供給する。可変トラッキング
フィルタ216 は、さらに入力信号の帯域を制限して出力
する。この出力信号は、その後、混合器217 に供給され
る。
【0010】混合器217 は、局部発振器218 からの発振
周波数を用いて、可変トラッキングフィルタ216 からの
入力信号を中間周波数信号(IF信号)に変換して出力
する。このIF信号は、その後、バンドパスフィルタ
(以降、BPF)229 に与えることにより所定のIF帯
域に制限され、さらにIFアンプ230 によって増幅され
た後に、BPF231 でさらに帯域制限後、IFアンプ23
2 で増幅して出力端子235 から出力される。
【0011】VHFハイ帯,VHFロー帯についてもそ
れぞれの回路(219 〜223 ),(224 〜228 )でIF信
号に変換された後、BPF229 で帯域制限、IFアンプ
230で増幅、BPF231 で帯域制限後、IFアンプ232
で増幅して出力端子235 から出力される。
【0012】また、図中に示す局部発振器218 ,223 ,
228 には、電圧制御発振器(VCO)が用いられる。P
LL回路233 は、少なくとも位相比較器,低域フィル
タ,及び基準発振器を具備して構成され、局部発振器21
8 ,223 ,228 の発振周波数信号と基準発振周波数信号
を位相比較して制御信号を生成し、該制御信号を上記局
部発振器218 ,223 ,228 に与えることにより、各発振
器の発振周波数を制御するものである。
【0013】図3の回路において、符号234 に示す周波
数変換部はIC化して小型化,小電力化が図られてい
る。このIC234 には、混合器217 ,222 ,227 、局部
発振器218 ,223 ,228 、IFアンプ230 の回路が内蔵
されている。
【0014】ここで、上記局部発振器218 ,223 ,228
に使用される回路形式は、全バンドにつき同様に平衡型
の発振回路の形式をとっており、IC化に適した構成と
なっている。
【0015】図4(a) はUHF帯の局部発振器218 に使
用される平衡型発振回路の要部を示している。2つのト
ランジスタQ11,Q12を有し、Q11,Q12の各エミッタ
を定電流源I11,I12を介して基準電位点に接続し、直
流電源E11からの電圧を抵抗R11,R12を介してトラン
ジスタQ11,Q12の各ベースに供給し、トランジスタQ
11,Q12の各ベースに接続した入力端子INにPLL回路
からの制御電圧を入力し、トランジスタQ11,Q12の各
エミッタに接続した出力端子OUT から発振出力を取り出
すようになっている。
【0016】図4(b) はVHFハイ帯,およびVHFロ
ー帯の局部発振器223 ,228 に使用される平衡型発振回
路の要部を示している。2つのトランジスタQ13,Q14
を有し、トランジスタQ13,Q14の各エミッタを共通に
接続し、トランジスタQ13,Q14の各コレクタを抵抗R
13,R14を介して電源ラインVCCに接続し、共通エミッ
タを定電流源I13を介して基準電位点に接続し、トラン
ジスタQ13,Q14の各ベースを抵抗R15,R16を介して
直流電源E12に接続し、トランジスタQ13のベースをコ
ンデンサC1 を介して基準電位点に接続し、トランジス
タQ14のベースに接続した入力端子INにPLL回路から
の制御電圧を供給し、トランジスタQ13のコレクタに接
続した出力端子OUT より発振出力を取り出すようになっ
ている。
【0017】しかしながら、前述のTV用のシングルス
ーパーヘテロダイン方式のチューナに用いられるIC23
4 内の局部発振器は、平衡型発振回路のため、トランジ
スタを2つ用いていることにより、内部回路が複雑にな
るために、IC内の浮遊容量の増加、および外部付随回
路の増加による浮遊容量の増加、パターンインダクタン
スの増加による発振強度の低下、またトランジスタ自身
が持っている熱雑音の影響も素子数が増えたことにより
増加し、発振器のノイズフローが上がるため、発振周波
数の高くなるUHF帯での発振器の位相雑音が、特に悪
化してしまう傾向がある。
【0018】そのため、今後、主流になるディジタル伝
送での受信を行う場合、特に64QAM、256QA
M、16VSB、32VSB等の多値化した伝送形態
や、OFDMのような1波当たりの伝送レートは低いが
キャリアの数が多い伝送形態の場合、この位相雑音の善
し悪しが、受信システム全体の持つ固定劣化に大きく影
響してくるため、特に問題となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来のチ
ューナでは、局部発振器は、トランジスタ2つの平衡型
発振回路を用いるため、内部回路の複雑化に伴い、IC
内の浮遊容量の増加等により、発振周波数の高くなるU
HF帯での発振器の位相雑音が、特に悪化してしまう傾
向があった。そのため、今後、主流になるディジタル放
送信号の受信を行う場合、位相雑音に起因して、受信シ
ステム全体の持つ固定劣化を大きくするという問題があ
った。
【0020】そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされ
たもので、位相雑音を改善し、特にディジタル伝送にお
ける受信システムの固定劣化の削減を図ることができる
チューナを提供することを目的とするものである。
【0021】
【課題を解決させるための手段】請求項1記載の発明
は、局部発振器及び混合器からなる周波数変換手段を複
数備えたチューナにおいて、前記複数の局部発振器の回
路形式は、不平衡型の発振回路と、平衡型の発振回路の
2つの形式の発振回路を具備したことを特徴とする。
【0022】本発明の構成によれば、不平衡型の発振回
路と平衡型の発振回路を適宜に組み合わせて用いている
ので、回路構成を簡略化して、位相雑音に優れた高性能
なチューナを実現することができる。
【0023】請求項2の発明によるチューナは、高周波
信号が入力される入力端子と、前記入力端子に入力され
た高周波信号を、複数の通過帯域に分割して出力するた
めのバンド切り替え手段と、電圧制御型局部発振器及び
混合器からなる周波数変換手段を、前記複数の通過帯域
に対応して複数備えた周波数変換手段であって、各々の
周波数変換手段は、前記バンド切り替え手段で切り替え
られた高周波信号とこれに対応する前記局部発振器から
の局部発振信号とを混合して中間周波信号を生成する複
数の周波数変換手段と、前記バンド切り替え手段と前記
複数の周波数変換手段の間に配置され、前記の局部発振
器を制御する制御電圧によって前記複数の通過帯域のそ
れぞれを制限する複数の可変フィルタ手段と、を具備
し、前記複数の局部発振器の回路形式が、不平衡型の発
振回路と、平衡型の発振回路の2つの形式の発振回路を
具備したことを特徴とする。
【0024】本発明の構成によれば、不平衡型の発振回
路と平衡型の発振回路を適宜に組み合わせて用いている
ので、従来回路のように全バンドで平衡型発振回路を用
いるのに比較して、全バンドに亘って位相雑音に優れた
シングルスーパーヘテロダイン方式のチューナを提供す
ることができる。
【0025】請求項3の発明は、請求項2記載のチュー
ナにおいて、前記複数の通過帯域が、VHFロー帯,V
HFハイ帯,UHF帯の3つの帯域である場合は、VH
Fロー帯に対応した局部発振器を平衡型とし、VHFハ
イ帯に対応した局部発振器を平衡型又は不平衡型とし、
UHF帯に対応した局部発振器を不平衡型とすることを
特徴とする。
【0026】本発明では、3バンド構成の場合、発振周
波数の高いUHF帯で位相雑音が悪化してしまうのを、
UHF帯の局部発振器を不平衡型発振器にすることで解
決することができる。そして、VHFロー帯について
は、発振周波数が低いので、平衡型局部発振器による悪
影響が少なく、位相雑音の劣化も少なくて済むので、発
振範囲が比較的とり易い平衡型局部発振器とする。ま
た、VHFハイ帯については、位相雑音を重視するなら
ば不平衡型局部発振器に、発振範囲を重視するならば平
衡型局部発振器にする。
【0027】請求項4の発明は、請求項2記載のシング
ルスーパーヘテロダイン方式のチューナにおいて、前記
複数の通過帯域が、VHF帯,UHF帯の2つの帯域で
ある場合は、VHF帯に対応した局部発振器を平衡型と
し、UHF帯に対応した局部発振器を不平衡型とするこ
とを特徴とする。
【0028】本発明では、2バンド構成の場合、UHF
帯の局部発振器を不平衡型発振器にし、VHF帯の局部
発振器を平衡型発振器にすることにより、3バンド構成
の場合と同様の効果を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態のシン
グルスーパーヘテロダイン方式のチューナをの構成を示
すブロック図であり、図2は図1のチューナに用いられ
る局部発振器の具体的な構成を示す回路図を示してい
る。なお、構成の説明は、簡略化のために3バンドある
内、主に1つのバンドについて説明する。
【0030】図1に示すように、入力信号を取り込むた
めの入力端子110 が設けられ、該入力端子110 には、図
示しない受信アンテナにより受信された高周波信号(R
F信号)が供給されるようになっている。入力端子210
に入力されたRF信号は、LPF111 ,HPF112 によ
って所定周波数帯域のみを通過させた後に、バンド切り
替え手段としてのバンド切り替えスイッチ113 に供給さ
れる。
【0031】バンド切り替えスイッチ113 は、3つのバ
ンド(UHF帯,VHFハイ帯,VHFロー帯)のうち
の所望バンドに合わせて切り替え可能となっており、入
力されたRF信号を3つの切り替え出力点a,b,cの
いずれかに接続することによって各出力点a,b,cに
接続した可変フィルタ手段としての可変トランッキング
フィルタ114 ,119 ,124 のいずれかに出力する。例え
ば、スイッチ113 によって入力端a に対応したUHF
帯に切り替えたものとすると、入力されたRF信号は、
局部発振器への制御電圧にて帯域が制御される可変フィ
ルタ手段である可変トラッキングフィルタ114 に供給さ
れ、該可変トラッキングフィルタ114 によって所定の帯
域に制限されてRFアンプ115 に与えられる。
【0032】RFアンプ115 は、局部発振器の制御電圧
に基づくレベルで増幅するようにレベル調整して、後段
の可変トラッキングフィルタ116 に与える。可変トラッ
キングフィルタ116 は、可変トラッキングフィルタ114
と同様、局部発振器の制御電圧にて帯域が制御される。
可変トラッキングフィルタ116 は、さらに入力RF信号
の帯域を制限して出力する。この出力信号は、その後、
混合器117 に与えられる。
【0033】混合器117 は、局部発振器118 からの発振
周波数を用いて、可変トラッキングフィルタ116 からの
入力信号を中間周波数信号(IF信号)に変換して出力
する。混合器117 と局部発振器118 は、UHF帯におけ
る周波数変換手段を構成している。周波数変換手段から
のIF信号は、その後、BPF129 に与えることにより
所定のIF帯域に制限され、さらにIFアンプ130 によ
って増幅された後に、BPF131 で帯域制限後、IFア
ンプ132 で増幅して出力端子135 から出力される。
【0034】VHFハイ帯,VHFロー帯についてもそ
れぞれの回路(119 〜123 ),(124 〜128)でIF信
号に変換される。混合器122 と局部発振器123 は、VH
Fハイ帯における周波数変換手段を構成し、混合器127
と局部発振器128 は、VHFロー帯における周波数変換
手段を構成している。周波数変換されたIF信号は、B
PF129 で帯域制限、IFアンプ130 で増幅、BPF13
1 で帯域制限後、IFアンプ132 で増幅して出力端子13
5 から出力される。
【0035】また、図中に示す局部発振器118 ,123 ,
128 としては、電圧制御型局部発振器(VCO)が用い
られる。PLL回路133 は、少なくとも位相比較器,低
域フィルタ,及び基準発振器を具備して構成され、局部
発振器118 ,123 ,128 の発振周波数信号と基準発振周
波数信号を位相比較して制御信号を生成し、該制御信号
を上記局部発振器118 ,123 ,128 に与えることによ
り、各発振器の発振周波数を制御するものである。
【0036】図1の回路において、符号134 に示す周波
数変換部はIC化して小型化,小電力化を図っている。
このIC134 には、混合器117 ,122 ,127 、局部発振
器118 ,123 ,128 、IFアンプ130 の回路が内蔵され
ている。
【0037】ここで、上記局部発振器118 ,123 ,128
に使用される回路形式は、UHF帯の局部発振器118 は
不平衡型発振回路を、VHFハイ帯は不平衡型又は平衡
型の発振回路を、VHFロー帯は平衡型発振回路の形式
を採用している。
【0038】上記の3バンド構成の場合、発振周波数の
高いUHF帯は、局部発振器118 を不平衡型発振回路に
して、位相雑音の改善を図る。発振周波数の低いVHF
ロー帯の局部発振器128 は、発振範囲を確保できる平衡
型発振回路とする。VHFハイ帯は、位相雑音重視なら
ば不平衡型発振回路、発振範囲重視ならば平衡型発振回
路というように平衡型,不平衡型発振回路のとちらかを
選ぶ。
【0039】図2(a) はUHF帯(又はVHFハイ帯)
の局部発振器118 (又は123 )に使用される不平衡型発
振回路の要部を示している。1つのトランジスタQ1 を
有し、電源ラインVCCと基準電位点間に抵抗R1 ,R2
,ダイオードD1 ,D2 を直列に接続し、抵抗R1 ,
R2 の接続点の電圧をトランジスタQ1 のベースに供給
し、Q1 のエミッタと基準電位点間に定電流源I1 を接
続し、トランジスタQ1のベースに入力端子INを接続し
てPLL回路からの制御電圧を入力するようにし、トラ
ンジスタQ1 のエミッタに接続した出力端子OUT より発
振出力を取り出す構成となっている。
【0040】図2(b) はVHFロー帯(又はVHFロー
帯)の局部発振器128 (又は123 )に使用される平衡型
発振回路の要部を示している。2つのトランジスタQ2
,Q3 を有し、トランジスタQ2 ,Q3 の各エミッタ
を共通に接続し、トランジスタQ2 ,Q3 の各コレクタ
を抵抗R3 ,R4 を介して電源ラインVCCに接続し、共
通エミッタを定電流源I2 を介して基準電位点に接続
し、トランジスタQ2 ,Q3 の各ベースを抵抗R5 ,R
6を介して直流電源E1 に接続し、トランジスタQ2のベ
ースをコンデンサC1 を介して基準電位点に接続し、ト
ランジスタQ3 のベースに接続した入力端子INにPLL
回路からの制御電圧を供給し、トランジスタQ2 のコレ
クタに接続した出力端子OUT より発振出力を取り出す構
成となっている。
【0041】上記の実施の形態によれば、シングルスー
パーヘテロダイン方式のチューナのIC134 に用いられ
るUHF用局部発振器118 は、不平衡型発振回路のた
め、トランジスタは1つであることにより、内部回路が
簡単になり、IC内の浮遊容量の減少、および外部付随
回路の減少よる浮遊容量の減少、パターンインダクタン
スの減少による発振強度の維持、またトランジスタ自身
が持っている熱雑音の影響も素子数が減少したことによ
り減少し、発振器のノイズフローが下がるため、発振周
波数の高くなるUHF帯での発振器の位相雑音を良好に
改善することができる。
【0042】そのため、今後、主流になるディジタル放
送信号の受信を行う場合、特に64QAM、256QA
M、16VSB、32VSB等の多値化した伝送形態
や、OFDMのような1波当たりの伝送レートは低いが
キャリアの数が多い伝送形態の場合、この位相雑音の善
し悪しによって生ずる、受信システム全体の持つ固定劣
化を減少させる効果を得ることができる。
【0043】なお、以上述べた実施の形態においては、
図1に示すチューナ構成において、3つの通過帯域を切
り替え可能な3バンド方式のものについて説明したが、
本発明はこれに限定されることはなく、2バンド方式と
して構成するようにしても良い。2バンド構成の場合に
は、UHF帯の局部発振器は不平衡発振回路に、VHF
帯の局部発振器は平衡型発振回路にする。この場合も、
上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0044】また、以上の実施の形態では、シングルス
ーパーヘテロダイン方式のチューナについて述べたが、
本発明は、タブルスーパーヘテロダイン方式のチューナ
に応用することも可能である。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、複数
の周波数変換手段を有したチューナにおいて、不平衡型
の局部発振器を適宜に用いることにより、回路構成を簡
略化し、位相雑音を改善することができる。特に、複数
バンド切り替え可能なチューナにおける周波数変換手段
の局部発振器に、平衡型発振回路と不平衡型発振回路を
適宜に組み合わせることにより、例えばUHF帯,VH
F帯の全帯域で良好な位相雑音性能を備えることが可能
となる。VHF帯での必要な発振範囲も取れ、また、U
HF帯での位相雑音も改善できで、特にディジタル放送
信号の受信において、システムの固定劣化の削減を図る
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のチューナの構成を示す
ブロック図。
【図2】図1における局部発振器の構成例を示すブロッ
ク図。
【図3】従来例のチューナの構成を示すブロック図。
【図4】図3における局部発振器の構成例を示すブロッ
ク図。
【符号の説明】
110…RF信号の入力端子 113…バンド切り替えスイッチ(バンド切り替え手
段) 114,116,119,121,124,126…可
変トラッキングフィルタ(可変フィルタ手段) 117,122,127…混合器 118,123,128…局部発振器 129,131…BPF 133…PLL回路 135…出力端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 局部発振器及び混合器からなる周波数変
    換手段を複数備えたチューナにおいて、 前記複数の局部発振器の回路形式は、不平衡型の発振回
    路と、平衡型の発振回路の2つの形式の発振回路を具備
    したことを特徴とするチューナ。
  2. 【請求項2】 高周波信号が入力される入力端子と、 前記入力端子に入力された高周波信号を、複数の通過帯
    域に分割して出力するためのバンド切り替え手段と、 電圧制御型局部発振器及び混合器からなる周波数変換手
    段を、前記複数の通過帯域に対応して複数備えた周波数
    変換手段であって、各々の周波数変換手段は、前記バン
    ド切り替え手段で切り替えられた高周波信号とこれに対
    応する前記局部発振器からの局部発振信号とを混合して
    中間周波信号を生成する複数の周波数変換手段と、 前記バンド切り替え手段と前記複数の周波数変換手段の
    間に配置され、前記の局部発振器を制御する制御電圧に
    よって前記複数の通過帯域のそれぞれを制限する複数の
    可変フィルタ手段と、を具備したシングルスーパーヘテ
    ロダイン方式のチューナであって、 前記複数の局部発振器の回路形式が、不平衡型の発振回
    路と、平衡型の発振回路の2つの形式の発振回路を具備
    したことを特徴とするチューナ。
  3. 【請求項3】 前記複数の通過帯域が、VHFロー帯,
    VHFハイ帯,UHF帯の3つの帯域である場合は、V
    HFロー帯に対応した局部発振器を平衡型とし、VHF
    ハイ帯に対応した局部発振器を平衡型又は不平衡型と
    し、UHF帯に対応した局部発振器を不平衡型とするこ
    とを特徴とする請求項2に記載のチューナ。
  4. 【請求項4】 前記複数の通過帯域が、VHF帯,UH
    F帯の2つの帯域である場合は、VHF帯に対応した局
    部発振器を平衡型とし、UHF帯に対応した局部発振器
    を不平衡型とすることを特徴とする請求項2に記載のチ
    ューナ。
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