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JPH11282550A - 定電圧制御回路、半導体装置、及びこれらを具備した携帯用電子機器 - Google Patents

定電圧制御回路、半導体装置、及びこれらを具備した携帯用電子機器

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Publication number
JPH11282550A
JPH11282550A JP10100583A JP10058398A JPH11282550A JP H11282550 A JPH11282550 A JP H11282550A JP 10100583 A JP10100583 A JP 10100583A JP 10058398 A JP10058398 A JP 10058398A JP H11282550 A JPH11282550 A JP H11282550A
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JP
Japan
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voltage
circuit
constant voltage
constant
monitor
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JP10100583A
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Tadao Kadowaki
忠雄 門脇
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定電圧発生回路内のNMOS及びPMOSの
製造時における閾値のバラツキと、温度特性とに依存す
る定電圧Vreg が変動しても、定電圧の変動による動作
回路の動作停止を防止し、定電圧の微調整により、さら
なる低消費電力化を可能とした定電圧制御回路、半導体
装置及び携帯用電子機器を提供すること。 【解決手段】 定電圧で動作する動作回路に接続され、
動作回路の動作停止電圧に至らないように、変動する定
電圧を制御する定電圧制御回路である。動作回路に供給
される少なくとも一つの第1の電圧と、第1の電圧と共
に変動し第1の電圧の絶対値より低い第2の電圧と、を
各々生成出力する定電圧発生手段を有する。第2の電圧
の変動をモニタするモニタ手段を有する。第2の電圧が
モニタ手段の動作停止電圧に至ったことを、モニタ手段
が検出すると、第1の電圧が動作回路の動作停止電圧に
至らないように、定電圧発生手段の第1の電圧を変更制
御する制御手段と、を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定電圧制御回路、
半導体装置及びこれらを具備した携帯用電子機器に関す
るものであり、特に、発振回路に供給する定電圧を制御
する定電圧制御回路を含む時計用ICに関するものであ
る。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】この種の
定電圧回路として例えば図18に示すものが挙げられ
る。図18には、一般的な水晶発振回路410及び定電
圧発生回路400の一例が示されている。
【0003】水晶発振回路410は、水晶振動子X’t
alと、発振用インバータINV100と、フィードバ
ック回路を構成する高抵抗Rfとを有する。フィードバ
ック回路は、抵抗Rf以外に、位相補償用のコンデンサ
D,CGを含んで構成され、発振用インバータINV1
00のドレイン出力を、180度位相反転されたゲート
入力として発振用インバータINV100のゲートへフ
ィードバック入力するものである。
【0004】発振用インバータINV100は、一対の
P型電界効果トランジスタ(以下PMOSと記す)QP1
00,N型電界効果トランジスタ(以下NMOSと記
す)QN100を含み、各PMOSQP100,NMOSQN
100のゲートが入力側、ドレインが出力側として機能
するように構成されている。そして、各トランジスタQP
100,QN100は、そのドレイン側が互いに接続さ
れ、そのソース側がそれぞれ接地電圧Vdd側,負の定電
圧Vreg側に接続されている。
【0005】上記水晶発振回路410では、発振用イン
バータINV100に定電圧Vregを印加すると、発振
用インバータINV100の出力が180度位相反転さ
れてゲートにフィードバック入力される。これにより、
発振用インバータINV100を構成するPMOSQP1
00,NMOSQN100が交互にオンオフ駆動され、水
晶発振回路410の発振出力が次第に増加し、水晶振動
子X’talが安定発振動作する。
【0006】この水晶発振回路では、発振停止電圧の絶
対値|Vsto| は、NMOSQN100の閾値電圧をVthn
0,PMOSQP100の閾値電圧をVthp0とすると、
式1のように表わすことができる。
【0007】 式1;|Vsto|=K・(|Vthp0|+Vthn0) ここで、定数Kは0.8〜0.9であり、|Vthp0|は
Vthp0の絶対値を示す。このように、発振停止電圧Vs
toは、NMOSの閾値電圧Vthn0,PMOSの閾値電
圧Vthp0に依存する。
【0008】一方、定電圧発生回路400は、オペアン
プOP100と、マイナス(以下−と記す)入力端子の
制御用PMOSQP101と、プラス(以下+と記す)入
力端子の制御用NMOSQN101と、出力用NMOSQN
102とを有する。
【0009】この回路の動作について説明すると、制御
用PMOSQP101に定電流が流れることで、信号線4
01に制御用PMOSQP101の閾値電圧|Vthp1| に
依存した電圧α|Vthp1|(α:定数)が生じる。そし
て、オペアンプOP100と出力用NMOSQN102に
より、信号線402は、信号線401と同一の電位α|
Vthp1 |に制御される。さらに、制御用NMOSQN1
01に定電流源TNからの電流が流れることで、信号線
402と出力ライン403との間に、制御用NMOSQN
101の閾値電圧Vthn1に依存したαVthn1の電位差
が生じる。よって、出力ライン403と接地電位Vddの
間には、|Vthp1|+Vthn1に依存した定電圧α(|Vt
hp1|+Vthn1)が生じる。
【0010】従って、定電圧発生回路400の出力電圧
Vreg は、制御用PMOSQP101の閾値電圧Vthp1
及び制御用NMOSQN101の閾値電圧Vthn1の影響
を各々受ける。即ち、定電圧|Vreg| は|Vthp1|+Vt
hn1に比例し、動作回路としての水晶発振回路410
は、|Vthp1|+Vthn1に依存した定電圧Vreg が供給
される。
【0011】そして、発振回路の低消費電力動作のため
に、従来は、定電圧発生回路を動作させる定電流源T
N,TPの電流値を、定電圧発生回路が動作可能な範囲
で、できるだけ少なくしていた。このため、発振用イン
バータの低消費電力化を図るために、発振動作確保(|
Vreg|>|Vsto|)を満足しつつ、定電圧|Vreg|をでき
るだけ下げるということが必要となってきた。
【0012】しかし、定電圧発生回路を動作させる定電
流源からの定電流を少なくしていくと、温度変化により
定電流が変動した場合の定電圧Vregの変化量が大きく
なるという問題点が生じる。
【0013】ここで、制御用NMOSQN101,制御用
PMOSQP101を動作させる定電流源TN,TPの電
流値には温度依存性がある。即ち、定電流源TN,TP
は、例えば図17に示されるように、デプリーションタ
イプのPMOS(DPMOS)にて構成される場合、ド
レイン電流(定電流)ID は、温度変化により変動す
る。
【0014】また、定電圧Vregの温度変化に対する変
化量は、定電流値IDの変化量と、制御用NMOSQN1
01の閾値電圧Vthn1,制御用PMOSQP101の閾
値電圧Vthp1の絶対値の夫々の変化量との和となる。
発振停止電圧Vstoの温度に対する変化量については、
発振停止電圧Vstoは、前記式1に依存するので、NM
OSQN100,PMOSQP100の閾値電圧の変化分に
なる。ここで、定電圧Vregの温度係数は、定電流源T
N,TPにおける定電流の変化量と、閾値電圧(|Vthp
1|+Vthn1)の変化量に依存し、発振停止電圧Vsto
の温度係数は閾値電圧(|Vthp0|+Vthn0)の変化量
に依存する。
【0015】一例として、定電圧|Vreg| の方が温度に
対して負の傾きが絶対値で大きい場合に、定電圧|Vreg
|と発振停止電圧|Vsto|に関する温度と電圧の関係を図
19に示す。
【0016】図19においては、横軸を温度、縦軸を電
圧とし、定電圧Vreg,発振停止電圧Vsto についての
グラフを示す。発振動作を確保するためには、動作保証
温度範囲における高温時(図19に示すA点)において
も、|Vreg|>|Vsto|を確保しなければならない。ここ
で、動作保証温度範囲は、一般に−10℃〜60℃であ
り、A点は、腕時計の耐熱温度等である。
【0017】よって、他の低い温度領域では、定電圧|
Vreg|を必要以上に高くしなければならなくなる。つま
り、従来は定電圧Vregと発振停止電圧Vstoの温度勾配
の差が大きくなり、高温側(あるいは低温側)の発振動
作を保証するために、|Vreg|>|Vsto|を常に成り立た
せなければならず、低温側(あるいは高温側)では、|
Vreg|を発振動作を保証する以上に高くしなければなら
なかったため、結果として無駄な電力を消費していた。
【0018】このため、定電圧Vregと発振停止電圧Vs
toにおける|Vreg|>|Vsto|の関係を保ちつつ、定電圧
|Vreg|をできるだけ低くする、ということは困難であ
り、発振回路のさらなる低消費電力化が図れなかった。
【0019】また、従来定電圧Vreg は、図18におけ
る制御用PMOSQP1の閾値電圧の絶対値|Vthp1|,
制御用NMOSQN1の閾値電圧Vthn1を夫々低くする
等、NMOS、PMOSのサイズや閾値を変えること
で、2又は3種類作り込み、ICのテストパット上で選
択して用いる場合も考えられる。
【0020】しかし、これでも定電圧Vreg は、PMO
SQP101、NMOSQN101の閾値に非常に依存して
いる為、半導体製造プロセス上で閾値電圧Vthp1及び
Vthn1の値がばらついて、|Vthp1|もしくはVthn1
の値が変動し、ICの量産時にVreg の値も大きく変動
するという問題点があった。
【0021】また、閾値電圧による定電圧Vregの調整
は、プロセス能力上0.1Vが限界であって、この調整
により定電圧Vregを閾値電圧に依存させて変更した場
合は、発振用インバータINV100のショート電流I
sの値が大幅に変化してしまうという問題があった。
【0022】さらに、半導体装置においては、低消費電
力化の観点から、低電圧仕様のものが主流となりつつあ
るため、発振回路とともに使用される定電圧発生回路お
よびこれらを搭載した半導体装置においても、微小な電
力の変動が、発振動作に大きな影響を与えることになる
ため、特に発振回路に供給される定電圧の微調整を可能
とした定電圧発生回路が要求されるようになってきた。
【0023】本発明は、上記した技術の課題を解決する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
定電圧発生回路内のNMOS及びPMOSの製造時にお
ける閾値のバラツキと、温度特性とに依存する定電圧V
reg が変動しても、この定電圧の変動による動作回路の
動作停止を防止して、定電圧Vreg の微調整により、さ
らなる低消費電力化を可能とした定電圧制御回路、半導
体装置及びこれらを具備した携帯用電子機器を提供する
ことにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る定電圧制御回路は、定電圧で動作する動作回路に接
続され、前記動作回路の動作停止電圧に至らないよう
に、変動する前記定電圧を制御する定電圧制御回路であ
って、前記動作回路に供給される少なくとも一つの第1
の電圧と、前記第1の電圧と共に変動し前記第1の電圧
の絶対値より低い第2の電圧と、を各々生成出力する定
電圧発生手段と、前記第2の電圧の変動をモニタするモ
ニタ手段と、前記第2の電圧が前記モニタ手段の動作停
止電圧に至ったことを、前記モニタ手段が検出すると、
前記第1の電圧が前記動作回路の動作停止電圧に至らな
いように、前記定電圧発生手段の第1の電圧を変更制御
する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0025】請求項1に記載の発明によれば、第2の電
位は、第1の電位の絶対値より低いので、モニタ手段に
より第2の電圧の変動をモニタし、第1の電圧が動作回
路の動作停止電圧付近にまで下降すると、第1の電圧が
動作回路の動作停止電圧に至る前に、第2の電圧はモニ
タ手段の動作停止電圧に至る。従って、第1の電圧が動
作停止電圧に至り動作回路が停止するのを防止でき、動
作回路の動作を保証しつつ、最も低い定電圧で動作でき
るので、超低消費電力化が可能となる。
【0026】請求項2に記載の発明に係る定電圧制御回
路は、定電圧で動作する動作回路に接続され、変動する
前記定電圧を制御する定電圧制御回路であって、前記動
作回路に供給される第1の電圧を生成出力する定電圧発
生手段と、前記第1の電圧をモニタするモニタ手段と、
前記モニタ手段の検出結果に基づいて、前記定電圧発生
手段の第1の電圧を変更制御する制御手段と、を有し、
前記モニタ手段は、前記動作回路が停止する前に動作停
止する構成としたことを特徴とする。
【0027】請求項2に記載の発明によれば、第1の電
圧をモニタ手段及び動作回路に供給しても、モニタ手段
は、動作回路が停止する前に動作停止できる。従って、
制御手段による第1の電圧の変更も、動作回路が動作停
止する前になされるので、動作停止電圧より高い範囲内
において、最低の電圧を定電圧とすることができ、低消
費電力化に寄与できる。
【0028】請求項3に記載の発明に係る定電圧制御回
路は、請求項2において、前記動作回路は、第1のトラ
ンジスタを有し、前記モニタ手段は、前記第1のトラン
ジスタの閾値の絶対値よりも高い値の閾値の絶対値を有
する第2のトランジスタを有することを特徴とする。
【0029】請求項3に記載の発明によれば、閾値の高
いトランジスタほど低い電圧で止まりやすい。ここで、
動作回路の第1のトランジスタの閾値の絶対値は、モニ
タ手段の第2のトランジスタの閾値の絶対値よりも高く
設定されている。このため、動作回路が停止する前にモ
ニタ手段の動作が停止し、動作停止電圧より高い範囲内
において、最低の電圧を定電圧とすることができ、低消
費電力化に寄与できる。
【0030】請求項4に記載の発明に係る定電圧制御回
路は、請求項2において、前記動作回路は、第1のトラ
ンジスタを有し、前記モニタ手段は、前記第1のトラン
ジスタの電流増幅率よりも小さい電流増幅率を有する第
2のトランジスタを有することを特徴とする。
【0031】請求項4に記載の発明によれば、電流増幅
率の小さいトランジスタは早く停止し易い。ここで、動
作回路の第1のトランジスタの電流増幅率は、前記モニ
タ手段の第2のトランジスタのを電流増幅率よりも小さ
い。このため、同じ第1の電圧を入れたとしても、モニ
タ手段の電流増幅率が低いので、動作回路が停止する前
にモニタ手段の動作が停止し、動作停止電圧より高い範
囲内において、最低の電圧を定電圧とすることができ、
低消費電力化に寄与できる。
【0032】請求項5に記載の発明に係る定電圧制御回
路は、請求項2において、前記モニタ手段は、前記動作
回路に形成される論理素子よりも入力段数の多い論理素
子を有することを特徴とする。
【0033】請求項5に記載の発明によれば、同一電圧
でも入力段数の多い論理素子の方が先に停止しやすい。
このため、同じ第1の電圧を、モニタ手段及び動作回路
に入力しても、モニタ手段の方が入力段数の多い論理素
子を含んでいるので、動作回路が停止する前にモニタ手
段の動作が停止し、動作停止電圧より高い範囲内におい
て、最低の電圧を定電圧とすることができ、低消費電力
化に寄与できる。
【0034】請求項6に記載の発明に係る定電圧制御回
路は、請求項1において、前記モニタ手段は、基準信号
と、モニタしている前記第2の電圧に基づいて、動作停
止時に動作停止信号を出力するモニタ回路を有すること
を特徴とする。
【0035】請求項6に記載の発明によれば、第2の電
圧が動作停止電圧に至ると、動作停止信号を出力するこ
とで、モニタ回路の動作停止を検出することができる。
【0036】請求項7に記載の発明に係る定電圧制御回
路は、請求項2〜請求項5のいずれかにおいて、前記モ
ニタ手段は、基準信号と、モニタしている前記第1の電
圧に基づいて、動作停止時に動作停止信号を出力するモ
ニタ回路を有することを特徴とする。
【0037】請求項7に記載の発明によれば、第1の電
圧が動作停止電圧に至ると、動作停止信号を出力するこ
とで、モニタ回路の動作停止を検出することができる。
【0038】請求項8に記載の発明に係る定電圧制御回
路は、請求項6において、前記制御手段は、前記モニタ
回路より出力される前記動作停止信号に基づいて、少な
くとも一発の第1のパルスを出力するための第1のパル
ス生成手段と、所定の周期の第2のパルスを生成する第
2のパルス生成手段と、一発の前記第1のパルスに基づ
いて、前記第1の電圧を上昇させる信号を前記定電圧発
生手段に出力し、一定周期の前記第2のパルスに基づい
て、前記第1の電圧を順次下降させる信号を前記定電圧
発生手段に出力するためのパルス制御手段と、を有し、
前記第1の電圧を、一定周期で順次下降させると共に前
記モニタ回路の動作停止により上昇させるように制御す
ることを特徴とする。
【0039】請求項8に記載の発明によれば、温度変動
に追従するように、モニターし、1回ある一定値にまで
下げたら、温度変動のためのモニタを行なう。これによ
り、第1の電圧を、電源投入時は一番高い定電圧を供給
するように設定し、通常動作時は第2のパルス生成手段
により一定周期で順次下降させると共にモニタ手段の動
作停止信号、第1のパルス生成手段により上昇させるよ
うにパルス制御手段にて設定できる。よって、動作停止
電圧に至らないように動作保証をしつつ、動作停止電圧
に限りなく近い、最低の電圧を確保できる。従って、定
電圧が供給される動作回路においても、定電圧と、動作
発振停止電圧に関し、動作保証を満たしつつ、最低の定
電圧を選択でき、動作回路が動作マージンを確保しつつ
できるだけ低い定電圧にて動作回路の動作を行うことが
できる。
【0040】請求項9に記載の発明に係る定電圧制御回
路は、 請求項1、6、8のいずれかにおいて、前記動
作回路と前記モニタ手段とは、製造プロセスが同一に形
成された回路であることを特徴とする。
【0041】請求項9に記載の発明によれば、動作回路
とモニタ手段とで製造プロセスが同一であることによ
り、各回路内部の素子の例えば温度特性等もほぼ同じと
なり、第1の電圧の変動とそれより低い第2の電圧の変
動とをほぼ同じにすることができ、第1の電圧の代わり
に第2の電圧をモニタできる。
【0042】請求項10に記載の発明に係る定電圧制御
回路は、請求項1〜請求項9のいずれかにおいて、前記
制御手段は、電源投入時は、第1の周期にて前記第1の
電圧を可変し、通常動作時は、前記第1の周期より長い
第2の周期にて前記第1の電圧を可変するように、前記
第1、第2の周期を切換制御するモニタ周期制御部を有
することを特徴とする。
【0043】請求項10に記載の発明によれば、電源投
入時は、一番高い定電圧を供給し、スタートさせ、動作
を開始して、通常動作時は、一定周期で順次定電圧値を
1ステップずつ下げていく。そして、モニタ手段が動作
停止を検出すると、この検出後に、定電圧を上げ定常状
態に至る。ここで、電源投入時から定常状態に至る期間
は、通常の第2の周期より短い第1の周期で第1の電圧
で供給することにより、上記期間を短縮してイニシャラ
イズに係る時間を短縮しスループットの向上が図れる。
【0044】請求項11に記載の発明に係る定電圧制御
回路は、定電圧で動作する動作回路に接続され、前記動
作回路に電圧を供給する定電圧発生手段と、前記動作回
路よりも先に動作停止する動作停止電圧に至るモニタ手
段と、前記モニタ手段の動作停止に基づいて、前記動作
回路が前記動作停止電圧に至らないように制御する制御
手段と、を有することを特徴とする。
【0045】請求項11に記載の発明によれば、動作回
路よりも先にモニタ手段が動作停止するので、動作回路
が動作停止するのを未然に防止して、動作回路の動作を
保証できる。
【0046】請求項12に記載の発明に係る半導体装置
は、動作回路と、前記動作回路への供給電圧を形成する
請求項1〜請求項11のいずれかの定電圧制御回路と、
を同一基板上に形成したことを特徴とする。
【0047】請求項12に記載の発明によれば、動作回
路に供給される電圧は、外部要因例えば温度特性や製造
時の素子のバラツキ等に起因して変動するが、定電圧制
御回路と共に形成することで、このような変動が生じる
可能性があっても、電圧を制御することができる。尚、
動作回路が例えば発振回路である場合には、加えて、定
電圧の絶対値が、動作停止電圧の絶対値よりも大きいと
いう状態を常に成り立たせることが可能となり、低い温
度領域においても、定電圧を必要以上に高くする必要が
なくなり、無駄な電力の消費をなくして、半導体装置の
低消費電力化が可能となる。
【0048】請求項13の発明は、請求項1〜請求項1
1のいずれかの定電圧制御回路を含む携帯用電子機器を
定義している。
【0049】この携帯用電子機器によれば、定電圧の微
調整を行うことが可能となり、0.1V以下の微調整が
容易に可能となり、使用電池の長寿命化をも図れ、携帯
用の電子機器の使い勝手を向上することができると共
に、最適な低消費電力,低電源電圧の携帯用電子機器を
実現できる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明を発振回路に適用し
た実施の形態について、図面を参照して具体的に説明す
る。
【0051】[実施の形態1] (システムの全体構成)図1は、本例の定電圧制御回路
を示している。本例の定電圧制御回路1は、図1に示す
ように、定電圧Vreg を出力する出力端子Aに動作回路
を接続し、この動作回路に供給される定電圧Vreg が、
種々の要因により変動する場合でも、定電圧Vreg を所
望の定電圧値に制御するための回路である。尚、本例で
は、この制御対象となる動作回路の一例として図5に示
すような水晶発振回路90を用いているが、動作回路と
しては、このような水晶発振回路に限定されるものでは
ない。
【0052】図1において、定電圧制御回路1は、定電
圧Vreg 及び該電圧Vreg よりやや低い電圧Vregmを各
々生成する定電圧発生手段としての定電圧発生回路10
と、電圧Vregmの変動をモニタするモニタ手段20と、
このモニタ手段20の検出結果に基づいて、定電圧発生
回路10の電圧Vreg を変更制御する制御手段22と、
を有する。
【0053】定電圧発生回路10は、水晶発振回路90
に供給される第1の電圧である定電圧Vreg と、定電圧
Vreg と共に変動し|Vreg| >|Vregm|となる第2
の電圧である電圧Vregmと、を各々生成出力する。尚、
電圧|Vreg| と、電圧|Vregm|との差は、動作モニ
タ回路30の停止時であって、Vreg が切換わる以前
に、発振回路90が停止しない範囲例えば10〜数10
mvであることが好ましい。この差が小さすぎると、モ
ニタがある周期で検出するから、この間に停止する恐れ
がある。
【0054】モニタ手段20は、電圧Vreg と共に変動
する電圧Vregmの変動をモニタするものである。このモ
ニタ手段20は、動作位置検出タイミング信号(基準ク
ロック)CKと、電圧Vregmのモニタ結果とに基づい
て、電圧Vreg が水晶発振回路90の動作停止電圧に至
る前に、電圧Vregmが動作停止電圧に至った場合に動作
停止し、動作停止信号Xを出力する動作モニタ回路30
を有する。ここで、動作モニタ回路30は、水晶発振回
路90と同一の製造プロセスにて形成されることが好ま
しい。
【0055】制御手段22は、動作モニタ回路30より
出力される動作停止信号Xに基づいて、少なくとも一発
の第1のパルス(up)を出力するための第1のパルス
生成手段である微分回路50と、所定の周期φnの第2
のパルス(down)を生成する第2のパルス生成手段
24と、第1のパルスに基づいて電圧Vreg を上昇させ
る信号を定電圧発生回路10に出力し、第2のパルスに
基づいて、電圧Vregを順次下降させる信号を定電圧発
生回路10に出力するためのパルス制御手段26と、有
する。
【0056】微分回路50は、動作停止信号XがHから
Lに切り換わる時に、カウントアップできる第1のパル
スを、例えば1発だけアップダウンカウンター60に向
けて出力する機能を有する。
【0057】第2のパルス生成手段は24は、所定のタ
イミング信号生成するためのタイミング信号発生部80
と、タイミング信号発生部80にて生成出力された所定
の周期タイミング信号を、電源84に係る電源投入時の
オンタイミングに基づいて、周期φnを変更制御するモ
ニター周期制御部82と、を有する。
【0058】パルス制御手段26は、第1のパルス(u
p)、周期φnの第2のパルス(down)をカウント
するアップ−ダウンカウンター60と、このアップ−ダ
ウンカウンター60の出力を、n本例えば8、16本等
のシリアル信号を出力するように変換するためのデコー
ダ70を有する。
【0059】アップ−ダウンカウンター60は、アップ
用の入力信号である第1のパルス(up)と、ダウン用
の入力信号である第2のパルス(down)が各々入力
される。これにより、例えば4ビットであるとすると、
第1のパルス(up)が入力すると「0000」がくる
と、「0001」になり、その次に、第2のパルス(d
own)が入力すると、「0000」に戻る。尚、位相
をずらす等の工夫により、第1のパルス(up)と第2
のパルス(down)が同時に入力するのを防止してい
る。
【0060】次に、定電圧制御回路の動作について説明
する。
【0061】電源投入時は、定電圧発生回路10は、一
番高い定電圧Vreg を水晶発振回路90に供給するよう
にして、モニターを開始させる。
【0062】動作を開始して通常動作時は、タイミング
信号発生部80及びモニター周期制御部82から、一定
周期φnの第2のパルス(down)をアップ−ダウン
カウンター60に向けて出力する。すると、アップ−ダ
ウンカウンター60のカウンタ値に基づいて、デコーダ
70は、例えば8本の出力線を有する場合には、いずれ
か1本の出力線を所定の周期φn毎に選択状態とするよ
うに、信号を定電圧発生回路10に向けて出力する。こ
れにより、定電圧発生回路10より出力される電圧Vre
g は、所定の周期φn毎に、順次8段(or16段)の
定電圧値を1ステップずつ下げていく。
【0063】なお、デコーダ70の出力を例えば8本と
した場合には、電圧Vreg の定電圧値を8種類用意で
き、8段階の可変が可能であり、16本とした場合に
は、電圧Vreg の定電圧値を16種類用意でき、16段
階の可変が可能である。また、この8又は16の分割数
は、定電圧発生回路10内のMOSトランジスタのVt
hの製造バラツキの観点から、8、16等が特に好まし
いが、それ以上であってもかまわない。
【0064】動作モニタ回路30では、水晶発振回路9
0の図18に示す温度変動等に伴う定電圧Vreg に追従
するように、水晶発振回路90に供給する定電圧Vreg
より数十mv低い電圧Vregmをモニターしている。
【0065】ここで、温度変動等の外部要因等により、
例えば電圧Vreg が徐々に下がると、これと連動して電
圧Vregmも下がる。そうして、電圧Vregmは電圧Vreg
よりも数十mv低い電圧であるので、電圧Vreg が水晶
発振回路90の動作停止電圧に至る前に、動作モニタ回
路30は動作停止電圧に至る。尚、動作モニタ回路30
は、水晶発振回路90と同一の製造プロセスにて形成す
るのが望ましい。また、動作モニタ回路30は、電源電
圧低下により、水晶発振回路90よりも先に動作停止す
る回路構成とすることが望ましい。
【0066】動作モニタ回路30が停止すると、動作モ
ニタ回路30は動作停止信号Xを出力し、微分回路50
は、この動作停止信号Xに基づいて、第1のパルス(u
p)をアップ−ダウンカウンター60に向けて出力す
る。すると、アップ−ダウンカウンター60のカウンタ
値に基づいて、デコーダ70は、例えば8本の出力線を
有する場合には、いずれか1本の出力線をHレベルとす
るように、信号を定電圧発生回路10に向けて出力す
る。
【0067】これにより、定電圧発生回路10より出力
される電圧Vreg は、1段上昇することとなる。その
後、電圧Vreg を下降させるステップと、電圧Vreg を
上昇させるステップと、を繰り返し行なうことで定電圧
Vreg を制御し、その結果、定電圧Vreg は、定常状態
に落ち着く。
【0068】このように、水晶発振回路90が停止する
前に、動作モニタ回路30が先に停止するので、水晶発
振回路90の動作を停止させることなく動作を保証しつ
つ、定電圧Vreg を最も低い電圧(定電圧)で動作させ
ることができるので、超低消費電力化が可能となる。
【0069】(動作モニタ回路)この動作モニタ回路3
0の一例を図2に示す。同図において、動作モニタ回路
30は、所定のタイミング信号である基準クロックCK
を分周する分周部32と、分周されたタイミング信号の
電圧を変換する電圧変換部としてのレベルシフタ34
と、電圧変換された信号を互いに相反転する信号とする
ためのインバータINV2、INV3と、動作停止時の
動作停止信号Xを出力するクロック検出回路40と、を
有する。
【0070】分周部32は、フリップフロップFF1
と、この出力に接続されたNANDゲートNAND1
と、及びNANDゲートNAND1の2本に分岐する一
方の出力に接続されたインバータINV1と、を有す
る。この分周部32では、例えば図3(A)に示すよう
に、動作モニタ回路30が動作しているモニタONの時
は、基準クロックCKが周波数2Kで入力されると、1
/2分周してフリップフロップFF1の出力は、周波数
1Kにて出力される。また、この分周部32には、電圧
Vregmが供給され、動作モニタ回路30が動作停止した
モニタOFFの時には、フリップフロップFF1の出力
は、Hレベル(又はLレベル)状態が維持される。即
ち、フリップフロップFF1の出力QがHである時に停
止すると、Hが出力され、出力QがLである時に停止す
ると、Lが出力される。尚、分周部32は、フリップフ
ロップFF1のみの構成であっても良い。
【0071】ここにおいて、フリップフロップFF1
は、半導体素子の中で一番停止し易く、電源電圧の依存
を受けて動作し難い素子であるため、動作モニタ回路3
0の中にはフリップフロップを用いている。また、電流
を絞り、駆動能力を抑える効果もある。なお、この動作
停止しやすい論理素子としては、フリップフロップの
他、基本的にはトランジスタが直列になる論理素子例え
ば複数入力、多入力のNANDゲート等が好ましい。こ
の場合、NchTrが複数個直列にならんでいるので、
動きづらく、トランジスタの直列の段数が多いほど好ま
しい。
【0072】分周部32から出力された信号は、レベル
シフタ34により電圧が上昇し、インバータINV2、
INV3を介して、クロック検出回路40の入力A1、
A2に互いに相反転した信号として入力される。
【0073】(クロック検出回路)ここで、クロック検
出回路40の詳細について、図2を用いて説明する。ク
ロック検出回路40は、図2に示すように、2つの入力
A1、A2にある周期で互いに相反転する入力信号が供
給され続けることで、出力XOより例えばHレベルの信
号を出し続け、周期に拘らず一定の信号が入力A1、A
2に入力される(クロックがこなくなる)と、出力XO
より例えばLレベルの信号を出力する、という検出を行
なう機能を有する。このクロック検出回路40の具体例
を図4に示す。
【0074】同図において、クロック検出回路40は、
入力A1がゲートに接続されたNMOSQN50と、この
NMOSQN50と直列に接続されて入力A2がゲートに
接続されたNMOSQN51と、NMOSQN51のドレイ
ンに接続されたインバータINV4と、NMOSQN51
のドレインと接地電位に維持されたグランドVDDとの
間に接続されたコンデンサC2及び高抵抗R1と、NM
OSQN50のドレイン及びNMOSQN51のソースの接
続点とグランドVDDとに介在されたコンデンザC1
と、を有する。
【0075】このようなクロック検出回路40の動作
は、以下のように行われる。即ち、順次電圧Vregが
降下していくと、それと連動して電圧Vregmも下が
っていく(この理由は後述する)。このような通常動作
であれば、動作しづらいフリップフロップFF1は、分
周動作を行なうので、FF1の出力は、HLHL・・と
出力している。従って、動作モニタ回路30の動作中
は、A1にH(L)、A2にL(H)が各々入力され
る。
【0076】そして、A1にH、A2にLが各々入力さ
れると、NMOSQN50がオン、NMOSQN51がオフ
する。この時、コンデンサC1に電圧VSSからの電荷
を充電する。次に、A1にL、A2にHが各々入力され
ると、NMOSQN50がオフ、NMOSQN51がオンと
なり、電圧VSSからの電荷をコンデンサC2に貯え
る。
【0077】このように、クロックが入力すると、電圧
VSSによる電位は、常にコンデンサC1、又はC2に
充電されてしまうので、インバータINV4の入力電位
は常にLレベルとなり、結果インバータINV4の出力
は、Hに一定に保たれ、出力XO信号は例えばHを継続
して出力する。このように、A1とA2との入力信号が
互いに反転していれば、出力XOはHである。
【0078】次に、電圧Vregmがさらに下がり、フ
リップフロップFF1の動作停止電圧(動作回路の動作
停止電圧)に至ると、フリップフロップFF1は、分周
動作を停止し、フリップフロップFF1の出力は、一定
電位例えばLを出力し続ける。このため、クロック検出
回路40の入力A1、A2には、クロックが入力されな
くなる。そして、クロックが入力されないと、いずれか
一方例えばNMOSQN51がオフする。すると、コンデ
ンサC2に貯えられたVSSの電荷が、インバータIN
V4の入力側に放電する経路が与えられるので、コンデ
ンサC2の電荷が保持できなくなり、時定数CRに基づ
いて電荷が放出する。従って、時間経過後に、高抵抗R
1により、電位は常時Hレベル側に維持され、出力XO
はLになる。
【0079】このようにして、クロック検出回路40の
出力XOは、クロックがきた時にHとなり、クロックが
こないことを検出すると、最初例えばHを出力していた
ら、Lに切換えることにより、動作モニタ回路30の動
作、動作停止の区別を検出できる。
【0080】従って、クロック検出回路40は、動作モ
ニタ回路30が停止したという動作停止信号を図1の微
分回路50に向けて出力することとなる。
【0081】(モニター周期制御部)さらに、図1のモ
ニター周期制御部82について簡単に説明する。モニタ
ー周期制御部82は、タイミング信号発生部80にて生
成出力された所定の周期タイミング信号を、電源84に
係る電源投入時のオンタイミングに基づいて、周期を変
更制御する機能を有する。図7には、電源投入時から定
常状態に至るまでの時間Tに対する定電圧Vregの変化
の様子が示されている。
【0082】即ち、図7に示すように、電源投入時t1
から定常状態t2に至るイニシャル時には、周期をφn2
(第1の周期)にて出力し、所定の時間経過後定常状態
に至った場合には、周期をφn1(第2の周期)にて出力
するよう、変更制御する。この場合、φn1の周期は、φ
n2より長い周期であることが好ましい。こうすると、電
源投入から定常状態に至る期間t1〜t2短縮でき、スル
ープットを向上させることができる。
【0083】尚、本発明者が鋭意検討した結果、通常時
のモニター周期φn1の最大値φn1maxは、100〜2
00[sec]、通常時のモニター周期φn1のmin
値φn1minは、10[sec](100nA以下の消費
電流で動作するICの場合)、イニシャル時のモニター
周期φn2のmax値φn2maxは、速やかに適正Vreg値
に落ち着く程度の周期、イニシャル時のモニター周期φ
n2のmin値φn2minは、1〜2sec[sec]程
度とすることが好ましいことが判明した。
【0084】従って、モニター周期制御部82は、φ
n1max、φn1min、φn2max、φn2minを必要に応じて自在
に変更することが好ましい。
【0085】尚、モニター周期φn2とφn1との切り
換えタイミングは、図示しないタイマーをモニター周期
制御部82内に内蔵し、所定の時間経過後に切り換える
構成としてもよいし、電圧Vreg をモニタして定常状態
に至ると切り換える構成としてもよい。
【0086】(定電圧発生回路)図5には、定電圧発生
回路10および水晶発振回路90が示されている。この
水晶発振回路90はクォーツタイプの腕時計に使用され
る水晶発振回路である。図5を用いて定電圧発生回路1
0について説明する。
【0087】定電圧発生回路10は、水晶発振回路90
へ供給する定電圧Vreg 、及び上記動作モニタ回路30
でのモニタ用の電圧Vregmを形成するための回路であっ
て、水晶発振回路の発振動作を保証する全温度範囲で定
電圧Vreg を発振可能な最低の電圧まで下げることを可
能とするものであり、オペアンプOP1と、オペアンプ
OP2と、選択回路10Pと、オペアンプOP1の出力
用NMOSQN2と、オペアンプOP2の出力用NMOS
QN4と、定電流源TN1・TN2・TPと、NMOSQN
1及びNMOSQN3と、を含んで構成されている。
【0088】図5の定電圧発生回路では、選択回路10
Pにより、オペアンプOP2への一方の入力電圧、つま
り、定電圧Vreg を制御する定電圧制御用PMOSを、
複数かつ夫々電流増幅率β(ゲート長、ゲート幅)を異
ならせて形成し、複数構成された定電圧制御用PMOS
のうち最適な定電圧制御用PMOSを選択できる。
【0089】また、NMOSQN3の例えばゲート幅を、
NMOSQN1のゲート幅より大きくして、サイズを変え
て形成することにより、上記電圧Vreg と電圧Vregmと
の数十mVの電圧幅を形成している。
【0090】オペアンプOP1は、+入力端子は定電圧
制御用NMOSQN3により形成される電圧を受け、−入
力端子は選択回路10Pにより形成される電圧を受け
る。NMOSQN4は、オペアンプOP1の出力を受けて
ゲート入力電圧が制御される。
【0091】オペアンプOP2は、+入力端子と−入力
端子とを有し、+入力端子は定電圧制御用NMOSQN1
により形成される電圧を受ける。そして、前記−入力端
子は複数のPMOSQP10〜17により、オンオフ制御
されるPMOSQP30〜37を含む選択回路10Pによ
り形成される電圧を受ける。そして、+入力端子に印加
された電圧と、−入力端子に印加された電圧との電位差
を増幅して出力する、所謂差動増幅器である。
【0092】出力用NMOSQN2は、オペアンプOP2
の出力をゲートに受けるものであって、且つ、ドレイン
が定電圧発生回路のVreg の出力ラインと接続されてい
る。また、出力用NMOSQN2のソース及びバックゲー
トに電源電圧Vssが印加されている。
【0093】PMOSQP30〜37を含む選択回路10
Pは、定電圧発生回路により形成される定電圧Vreg
を、オペアンプOP1、2の−入力端子への入力電圧を
制御することにより制御する回路である。そして、定電
圧制御用PMOSQP30〜37の夫々のゲートとドレイ
ンが共通にオペアンプOP1、2の−入力端子に接続さ
れている。即ち、定電圧制御用PMOSQP30〜37の
各ドレイン及びゲートは電源電圧Vssと電気的に接続さ
れているとともに、ソース側が選択制御用PMOSQP1
0〜12に夫々接続されている。
【0094】ここで、定電圧制御用PMOSQP30〜3
7は、夫々異なる電流増幅率βにて形成されているもの
であって、PMOSQP30の電流増幅率β30、PMO
SQP31の電流増幅率β31、・・・、PMOSQP37
の電流増幅率β37は、例えば、β37>β36>・・
・>β30の関係となるよう形成される。この電流増幅
率の制御については、設計時に、ゲート幅,ゲート長を
それぞれ変えてレイアウトを行い、それに基づいて素子
を形成することで行える。このレイアウトについては、
特に、レイアウトルールにおいても問題なく形成でき、
半導体製造プロセス上も何ら問題なく定電圧制御用PM
OSを形成できる。
【0095】そして、定電圧制御用PMOSQP30,QP
31,・・・、QP37の夫々のソースと直列に接続さ
れ、かつ各ゲートにて選択信号SEL0〜7を受ける選
択制御用PMOSQP10〜17が夫々対応して設けられ
る。また、選択制御用PMOSQP10〜17の各ソース
には接地電圧Vddが印加されている。
【0096】選択信号SEL0〜7は、上述した図1に
示すデコーダ70より出力され、夫々異なる電流増幅率
β30、β32、・・・、β37の定電圧制御用PMO
SQP30〜37の中から1つのPMOSを選択するため
の信号である。選択信号SEL0〜7を形成するには、
上述したアップ−ダウンカウンター60等を用いて行な
うことができる。このアップダウンカウンター60は、
定電圧発生回路10内の定電圧制御用PMOSQP30〜
37のうち、最適な定電圧制御用PMOSを選択する選
択信号SEL0〜7を形成するための回路である。よっ
て、選択信号SEL0がロウレベルでPMOSQP30を
選択状態、SEL1がロウレベルでPMOSQP31を選
択状態、・・・・、SEL7がロウレベルでPMOSQP
37を選択状態にできる。また、選択信号SEL0〜S
EL7が夫々ハイレベルとされることによりPMOSQP
30〜QP37を夫々非選択状態にできる。
【0097】定電圧制御用PMOSQP30〜37は、定
電圧Vreg を最適な状態で形成するために、いずれか一
つの定電圧制御用PMOSに電流を流すものである。
【0098】そして、+入力端子への入力電圧が固定さ
れているため、オペアンプOP1、2への−入力端子へ
の入力電圧、すなわち+入力端子と−入力端子における
差電圧を選択することにより、オペアンプOP1、2か
らの出力信号すなわち定電圧Vregm、Vreg の大きさを
制御できる。即ち、選択信号SEL0〜SEL7の入力
により、定電圧制御用PMOSQP30〜37のオンオフ
を夫々制御し、最適な電流増幅率にて形成された定電圧
制御用PMOSを1つ選択する。
【0099】定電流源TN1、TN2、TPは、例え
ば、図17に示すようなデプリーションタイプのPMO
S(DPMOS)により形成されている。尚、素子製造
工程において、ゲート幅,ゲート長等のサイズ,不純物
打ち込み濃度等に関して同一となるように、レイアウト
設計,製造装置の制御を行うことによってMOSの製造
条件を同一として、定電流源TN1、TN2、TPを形
成することが好ましい。これにより、定電流源TN,T
Pは同一の温度特性をもつこととなる。
【0100】次に、定電圧制御用PMOSの選択方法に
ついて説明する。
【0101】選択信号SEL0がロウレベルとされ、選
択制御用PMOSQP10のゲートにロウレベルの電圧が
印加されるため、選択制御用PMOSQP10はオンす
る。従って、定電圧制御用PMOSQP30のソースがハ
イレベルとされる。このようにして、ゲートおよびドレ
インが電源Vssと電気的に接続された定電圧制御用PM
OSQP30がオンするため、定電圧制御用PMOSQP3
0を選択できる。
【0102】一方、この時、選択信号SEL2,・・
・、SEL7はハイレベルとされるので、選択制御用P
MOSQP11,・・・、QP17のゲートには夫々選択信
号SEL2,・・・SEL7、すなわちハイレベルの信
号が印加され、選択制御用PMOSQP32,・・・QP3
7はオフする。よって、選択制御用PMOSQP31,・
・・QP37は接地電圧源Vdd,電源電圧源Vssの両電源
と電気的に切り離され選択されない。
【0103】異なる電流増幅率を有する定電圧制御用P
MOS8個の中から、所望の定電圧制御用PMOSを1
個選択することができる。例えば、電流増幅率の高いβ
37を有する定電圧制御用PMOSQP37を選択した場
合には、次のようにオペアンプOP2の出力電圧の定電
圧Vregが形成される。
【0104】即ち、定電圧制御用PMOSQP37に定電
流が流れることによって、信号線100に定電圧制御用
PMOSQP37の閾値電圧の絶対値|Vthp37|に依存
した電圧α|Vthp37|が与えられる。そして、オペア
ンプOP2と出力用NMOSQN2の働きによって信号線
101は、信号線100と同じ電位α|Vthp37|とな
る。
【0105】そして、定電圧制御用NMOSQN1に定電
流が流れることによって、信号線101と信号線102
の間に、定電圧制御用NMOSQN1の閾値電圧Vthn1
に依存したαVthn1の電位差が生じる。よって、信号
線102の電位、すなわち定電圧Vreg 出力と接地電圧
Vddの間には電位|Vthp37|+Vthn1に依存したα
(|Vthp37|+Vthn1)の定電圧Vregが生じる。同
様にして、信号線104にも定電圧Vregmが生じる。
【0106】定電圧制御用NMOSQN1,定電圧制御用
PMOSQP30〜37は飽和領域の電流にて動作するも
のである。そして、定電圧制御用NMOSQN1,夫々の
閾値電圧については変動がないため、定電圧制御用PM
OSQP30〜37のみに着目してみると、電流増幅率が
大きくなるほど定電圧の絶対値|Vreg|は小さくなり、
電流増幅率が小さくなるほど定電圧の絶対値|Vreg|は
大きくなる。
【0107】従って、定電圧制御用PMOSQP37を選
択すると、定電圧の絶対値|Vreg|は最低となり、定電
圧制御用PMOSQP30を選択すると、定電圧の絶対値
|Vreg|は最高となる。ここで、例えば、電流増幅率β
30とβ31,・・・・、β36とβ37との差は各
々、1.2〜1.5倍程度に設定することができる。
【0108】そして、定電圧Vregと、発振停止電圧Vs
toとの関係において、|Vreg|>|Vsto|を満たす範囲
で、定電圧の絶対値|Vreg|をできるだけ低下するよう
に選択することで、発振回路及び定電圧発生回路の消費
電力を大幅に小さくできる。
【0109】このように、選択回路10Pを備えている
ため、最適な定電圧Vregを形成することができるの
で、定電圧Vregの微調整を行うことが可能となり、消
費電力を極力小さくでき、さらには、半導体装置の低電
源電圧に対応できる。
【0110】従って、定電圧発生回路におけるオペアン
プへの一方の端子への入力電圧を調整することにより、
定電圧Vregの微調整を行うことが可能となる。このた
め、0.1V以下の微調整が可能となり、半導体装置を
低電源電圧化においても悪影響を及ぼすことなく、携帯
用電子機器,時計等に適用するのに最適な低消費電力、
低電源電圧の半導体装置を実現することができる。
【0111】また、上記説明では、選択信号SEL0〜
SEL7のうち、一つだけを選択状態とする手法を採用
したが、電流増幅率β30、β32、・・・、β37を
変化させる事によっても定電圧|Vreg| を制御できるの
で、選択信号SEL0〜SEL7のうち、複数を選択状
態とする手法を用いても良い。
【0112】以上のように本実施の形態においては、異
なる電流増幅率を有する定電圧制御用PMOSを8種類
であるとして説明したが、この数は特に限定されること
なく自由に設定でき、同様に選択信号の数も定電圧制御
用PMOSの数と対応させて設けることができる。ま
た、定電圧制御用PMOSの電流増幅率の設定をβ37
>・・・>β36>β30として記載したが、これに限
定されることなく、電流増幅率の設定を自由に設定でき
る。さらに、動作モニタ回路の停止を水晶発振回路より
も速くするための手法としては、上記に限定されず、動
作モニタ回路内のトランジスタのしきい値を、水晶発振
回路内のトランンジスタのしきい値よりも高く設定する
構成、動作モニタ回路内のトランジスタの電流増幅率
を、水晶発振回路内のトランンジスタの電流増幅率より
も小さく設定する構成、等であっても良い。
【0113】[実施の形態2]図6には、図5に示す定
電圧発生回路10において、選択回路10P−1は、上
段の定電圧制御用PMOSを8段、下段の選択制御用N
MOSを8段の計16個を使用した構成としている。即
ち、上記実施の形態1と異なり、下段の選択制御用MO
SをPMOSに代えてNMOSを使用している。この場
合でも上記同様の作用効果が得られる。
【0114】[実施の形態3]図8には、図5に示す定
電圧発生回路10において、選択信号をSEL0〜15
の16段とし、選択回路20Pは、定電圧制御用PMO
Sを16段、選択制御用PMOSを16段の計32個を
使用した構成としている。また、上記デコーダ70の出
力も16段とする必要がある。この場合には、異なる電
流増幅率を有する定電圧制御用PMOSを16種類用い
ているので、定電圧Vreg の微調整をより細かく行うこ
とが可能である。
【0115】また、図9に示すように、選択回路30P
を、定電圧制御用NMOSを16段、選択制御用PMO
Sを16段の計32個を使用した構成としても良い。
【0116】[実施の形態4]図10に、オペアンプO
P2の+入力端子に供給する電圧を制御した定電圧発生
回路が示されている。図10の定電圧発生回路110
は、オペアンプへの+入力端子への入力電圧を制御する
定電圧制御用NMOSを複数、かつ夫々電流増幅率を異
ならせて形成し、複数の定電圧制御用NMOSのうちか
ら最適な定電圧制御用NMOSを選択することができる
ようにしたものである。
【0117】図10の定電圧発生回路では、オペアンプ
OP2は、+入力端子は選択制御用NMOSQN10〜2
5によりオンオフ制御される定電圧制御用NMOSQN3
0〜45を含む選択回路10Nによって形成される電圧
を受ける。ここで、定電圧制御用NMOSQN10〜25
は、夫々異なる電流増幅率にて形成されているものであ
って、定電圧制御用NMOSQN25の電流増幅率βn2
5,定電圧制御用NMOSQN24の電流増幅率βn 2
4、・・・、定電圧制御用NMOSQN10の電流増幅率
βn10は、例えば、βn25>βn24>・・・>βn1
0の関係となるように形成されている。
【0118】そして、定電圧制御用NMOSQN10、QN
11、・・・、QN25のソースと夫々直列に接続され、
かつ各ゲートにて選択信号SEL0N〜15Nを受ける
選択制御用NMOSQN30〜45が夫々対応して設けら
れている。いずれかの選択信号SEL0Nがハイレベル
で定電圧制御用NMOSQN10を選択状態とすることが
できる。
【0119】このように、オペアンプの+入力側の定電
圧制御用NMOS16個のうちから、所望の定電圧制御
用NMOSを1個選択することができ、定電圧Vreg
と、発振停止電圧の関係において、|Vreg|>|Vsto|の
条件を満たしつつ、最低の|Vreg|を選択することがで
きるので、動作マージンを確保しつつできるだけ低い定
電圧Vregにて発振動作を行うことを可能とする。
【0120】尚、異なる電流増幅率を有する定電圧制御
用NMOSが夫々16種類であるとして説明したが、こ
の数は特に限定されることなく自由に設定できる。ま
た、定電圧制御用NMOSの電流増幅率の設定をβn2
5>βn24>・・>βn10として記載したが、これに
限定されることなく、電流増幅率の設定を自由に設定で
きる。
【0121】[実施の形態5]図11の定電圧発生回路
は、オペアンプへの−入力端子への入力電圧を制御する
定電圧制御用PMOSおよび+入力端子への入力電圧を
制御する定電圧制御用NMOSを夫々複数、かつ夫々電
流増幅率を異ならせて形成し、前記複数の定電圧制御用
PMOSおよびNMOSから最適な定電圧制御用NMO
SおよびPMOSを夫々選択することができるようにし
たものである。
【0122】この定電圧発生回路120は、選択回路1
0N,30Pを具備するものである。
【0123】選択回路10Nにおける定電圧制御用NM
OSQN10〜25は、夫々異なる電流増幅率にて形成さ
れ、選択信号SEL0N〜15Nは、定電圧制御用NM
OSQN10〜25の中から1つの定電圧制御用NMOS
を選択する。なお、これらのNMOSQN10〜25の配
列を示したのが図12である。
【0124】選択回路30Pにおける定電圧制御用PM
OSQP30〜45は、夫々異なる電流増幅率にて形成さ
れ、選択信号SEL0P〜15Pは、定電圧制御用PM
OSQP30〜45の中から1つの定電圧制御用PMOS
を選択する。
【0125】選択回路30P,10Nに含まれる定電圧
制御用NMOS,PMOSの中から各々1つずつ選択
し、選択された定電圧制御用NMOS,PMOSに夫々
電流を流し、定電圧Vregの大きさを制御することを可
能とするものである。
【0126】ここで、選択回路10N,30Pにより、
オペアンプOP2に印加する両端子の電圧を制御してい
るため、定電圧制御用NMOSとPMOSの組み合わせ
でオペアンプOPの出力電圧を選択することになる。
【0127】即ち、オペアンプOP2の+入力側の定電
圧制御用NMOS16個の中から、所望の定電圧制御用
NMOSを1個選択でき、−入力側の定電圧制御用PM
OS16個の中から、所望の定電圧制御用PMOSを1
個選択できる。
【0128】この時、定電圧Vregの選択幅を広げるこ
とができる。即ち、定電圧制御用NMOS,PMOSの
組み合わせは16×16通り存在するため、発振停止電
圧の絶対値|Vsto|の値によって、最適な前記定電圧制
御用NMOS,PMOSの組み合わせを実現できる。即
ち、2系統備えているため、オペアンプの両入力端子に
供給される電圧を各々制御でき、最適な定電圧Vregを
形成することができる。従って、定電圧Vregの微調整
を行うことが可能となり、消費電力を極力小さくでき、
半導体装置の低電源電圧に対応できる。
【0129】定電圧制御用PMOSは16種類、NMO
Sは16種類存在するため、パターンは16×16通り
となり、このうち最適なものを選択できる。よって、こ
の定電圧発生回路は、実施の形態1,2の定電圧発生回
路よりも素子数は増加するが、定電圧Vregの選択幅は
広がるため、定電圧Vregの微調整をより精密に行うこ
とが可能になり、近年の電源の低電圧化に対応できる定
電圧Vregを選択できる。
【0130】以上、異なる電流増幅率を有する定電圧制
御用PMOS,NMOSが夫々16種類であるとして説
明したが、この数は特に限定されることなく自由に設定
できる。また、定電圧制御用NMOSの電流増幅率の設
定を自由に設定できる。
【0131】[実施の形態6]図13には、モニタ手段
131に電圧Vreg を入力するタイプの定電圧制御回路
131が図示されている。この場合には、定電圧制御回
路131は、モニタ手段131と、モニタ手段131の
モニタ検出結果に基づいて、定電圧発生回路134のV
reg 値を制御する制御手段132と、電圧Vreg のみを
出力する定電圧発生回路134とを有する。そして、定
電圧発生回路134には動作回路135が接続され、電
圧Vreg は、この動作回路135に供給されると共に、
モニタ手段131内に形成された動作モニタ回路133
へも供給されるよう構成される。
【0132】そして、本例において重要なことは、動作
モニタ回路133内に形成された図示しない第2のトラ
ンジスタの閾値の絶対値|Vth1 |を、動作回路135
内に形成された図示しない第1のトランジスタの閾値の
絶対値|Vth2 |よりも若干高く設定する。こうする
と、閾値の高い第2のトランジスタほど低い電圧で止ま
りやすいので、動作モニタ回路133は第1の動作停止
電圧で停止し、動作回路135は第1の動作停止電圧よ
り低い第2の動作停止電圧で停止することとなる。
【0133】これにより、上述した実施の形態1〜4に
示すように、定電圧発生回路134にて低電圧Vregmを
生成せずに済む。即ち、直接電圧Vreg をモニタし、同
じ電圧を動作回路135と動作モニタ回路133とに各
々供給したとしても、動作回路135が第2の動作停止
電圧にて停止する前に、動作モニタ回路133が第1の
動作停止電圧にて停止するため、動作モニタ回路133
の方が先に停止することができる。
【0134】尚、第1及び第2のトランジスタは、NM
OS、PMOSのいずれであっても良い。
【0135】また、動作モニタ回路及び動作回路に各々
電圧Vreg を供給しつつも、動作モニタ回路の方を動作
回路よりも先に停止させる手法として、上記のようにト
ランジスタの閾値を変更する手法の他、以下の手法が挙
げられる。
【0136】先ず、動作モニタ回路内の第2のトランジ
スタの電流増幅率を、動作回路内の第1のトランジスタ
の電流増幅率よりも小さく設定する手法が挙げられる。
この場合にも、電流増幅率の小さい第2のトランジスタ
は早く止まるので、同じ電圧Vreg を入れたとしても、
動作モニタ回路の第2のトランジスタの電流増幅率が低
いので、動作モニタ回路の方がはやく停止することとな
る。尚、電流増幅率は、(チャネル幅W/チャネル長
L)=電流増幅率で表されることから、各トランジスタ
のチャネル幅W、又はチャネル長Lを所望に設定してや
れば良い。
【0137】さらに、動作モニタ回路に、動作回路に形
成される論理素子よりも入力段数の多い論理素子を形成
する構成であっても良い。この入力段数の多い論理素子
の中でもとりわりフリップフロップが好ましい。この場
合にも、動作モニタ回路の方が動作回路よりも先に停止
することとなる。
【0138】このように、動作モニタ回路には、動作回
路よりもある電源で先に停止するような回路、同じ電源
を入れても先に止まるような機能をもった回路、等を設
ければ、どのような構成であっても良い。
【0139】以上のように、本例によれば、Vregmの生
成回路が不要となり、また動作モニタ回路を、動作回路
と同じ電源供給条件であっても、先に停止させることが
できる。
【0140】[実施の形態7]次に、上述の定電圧制御
回路を用いた携帯用電子機器の実施の形態について図1
4及び図15を用いて説明する。
【0141】図14に腕時計に用いられる電子回路の一
例が示されている。この腕時計は、図示しない発電機構
を内蔵している。使用者が腕時計を装着し腕を動かす
と、発電機構の回転錘が回転し、そのときの運動エネル
ギーにより発電ロータが高速回転され、発電ステータス
側に設けられた発電コイル300から交流電圧が出力さ
れる。この交流電圧が、ダイオード302で整流され、
二次電池301を充電する。この二次電池301は、昇
圧回路303および補助コンデンサ304と共に主電源
を構成する。
【0142】本例では、二次電池の電圧が低くて時計の
駆動電圧に満たないときには、昇圧回路303により二
次電池の電圧を時計駆動可能な高電圧に変換し、補助コ
ンデンサ304に蓄電する。そして、この補助コンデン
サ304の電圧を電源として時計回路が動作する。
【0143】この時計回路は、実施の形態1〜5のいず
れかの定電圧発生回路およびそれと接続された水晶発振
回路を含む半導体装置として構成されており、この半導
体装置に端子を介して接続された水晶振動子X’tal
を用いて予め設定された発振周波数、ここで32768
Hzの周波数の発振出力を生成し、この発振出力を分周
することにより、一秒ごとに極性の異なる駆動パルスを
出力するように構成されている。この駆動パルスは、時
計回路に接続されたステップモータの駆動コイル306
へ入力される。これにより、図示しないステップモータ
は、駆動パルスが通電されるごとにロータを回転駆動
し、図示しない時計の秒針、分針、時針を駆動し、時刻
を表示板にアナログ表示することになる。
【0144】ここで、本例の時計回路330は、主電源
から供給される電圧により駆動される電源電圧回路部2
20と、この電源電圧からこの値よりも低い所定の一定
電圧Vregを生成する実施の形態1〜4のいずれかに記
載した定電圧発生回路210と、この定電圧Vregによ
り駆動される定電圧動作回路部240とを含む。
【0145】図15には、時計回路330のより詳細な
機能ブロック図が示されている。定電圧動作回路部23
0は、外部接続された水晶振動子X’talを一部に含
んで構成された水晶発振回路200と、波形整形ゲート
201と、高周波分周回路202とを含んで構成され
る。
【0146】電源電圧回路部220は、レベルシフタ2
03と、中低周波分周回路204と、その他の回路20
5とを含む。なお、本例の時計回路では、電源電圧回路
部220と、定電圧発生回路210とは、主電源から供
給される電圧により駆動される電源電圧動作回路部24
0を構成している。
【0147】水晶発振回路200は、水晶振動子X’t
alを用いて基準周波数fs=32768Hzの正弦波
出力を波形整形ゲート201に出力する。波形整形ゲー
ト201は、この正弦波出力を矩形波に整形した後、高
周波分周回路202へ出力する。高周波分周回路202
は、基準周波数32768Hzを2048Hzまで分周
し、その分周出力をレベルシフタ203を介して中低周
波数分周回路204へ出力する。中低周波数分周回路2
04は、2048Hzまで分周された信号を、さらに1
Hzまで分周し、その他の回路205へ入力する。その
他の回路205は、1Hzの分周信号に同期してコイル
を通電駆動するドライバ回路を含んで構成され、この1
Hzの分周信号に同期して時計用駆動用ステップモータ
を駆動する。
【0148】本例の時計回路において、主電源から供給
される電源電圧Vssにより回路全体が駆動される電源電
圧動作回路部240以外に、これにより低い定電圧Vre
gで駆動される定電圧動作回路部230を設けたのは以
下の理由による。
【0149】すなわち、このような時計回路では、長期
間安定した動作を確保するために、その消費電力を低減
することが必要となる。通常、回路の消費電力は、信号
の周波数、回路の容量に比例し、さらに供給電源電圧の
二乗に比例して増大する。ここで、時計回路に着目して
みると、回路全体の消費電力を低減するためには、回路
各部に供給する電源電圧を低い値、たとえばVregに設
定すれば良い。この定電圧発生回路210は、水晶発振
回路200の発振動作を補償する範囲で最小の定電圧V
regを形成することができる。
【0150】次に、信号周波数に着目してみると、時計
回路は、信号周波数が高い水晶発振回路200、波形整
形ゲート201、高周波分周回路202と、それ以外の
回路205とに大別することができる。この信号の周波
数は、前述したように回路の消費電力と比例関係があ
る。
【0151】そこで、本例の定電圧発生回路210は、
主電源から供給される電源電圧Vssから、それより低い
定電圧Vregを生成し、これを高周波信号を扱う回路部
230、すなわち水晶発振回路200、波形整形ゲート
201、高周波分周回路202へ供給している。このよ
うに、前記高周波信号を扱う回路230に対して供給す
る駆動電圧を低くすることにより、定電圧発生回路21
0の負担をさほど増加させることなく、時計回路全体の
消費電力を効果的に低減することができる。尚、本実施
の形態において、高周波分周回路202と中低周波分周
回路204との間にレベルシフタ203を設けたのは、
以下の理由による。
【0152】高周波分周回路202の出力波高値は、定
電圧Vregレベルであり、主電源の電圧Vssの波高値よ
り小さい。このため、電源電圧Vssで駆動されている中
低周波分周回路204に、高周波分周回路202の定電
圧Vregレベルの出力をそのまま入力しても、この入力
値が中低周波分周回路202の初段のロジックレベルの
電圧を超えないため、中低周波分周回路204が正常に
動作しない。よって、前記中低周波分周回路204が正
常に動作するように、前記レベルシフタ203を使い、
前記高周波分周回路202の出力波高値を定電圧レベル
から電源電圧レベルまで引き上げている。
【0153】以上述べたように、本例の時計回路及びこ
れを含む電子回路は、実施の形態1〜5の定電圧発生回
路を含んでいるために、製造ばらつきによらず、発振用
インバータの動作がマージンを確保しつつ、最小の定電
圧を前記水晶発振回路に供給することができるため、電
子回路、時計回路の低消費電力化が図れる。したがっ
て、前述したような、時計または携帯用の電子機器にお
いて、発振動作を安定して行なうことができるだけでな
く、使用電池の長寿命化を図ることができ、時計又は携
帯用の電子機器の使い勝手を向上することができる。
【0154】さらに、上記定電圧発生回路を適用するこ
とにより、定電圧発生回路におけるオペアンプへの端子
への入力電圧を調整することにより、前記定電圧Vreg
の微調整を行うことが可能となり、0.1V以下の微調
整が容易に可能となり、最適な低消費電力,低電源電圧
の携帯用電子機器,時計等を実現することができる。
【0155】尚、実施の形態6のVreg のみを発生する
定電圧制御回路を含む電子機器を構成する場合にも、図
14、図15に各々示すVregmに相当する箇所をVreg
と置き換え、定電圧発生回路も図18に示すオペアンプ
OPが1つのタイプの回路を使用すれば足りる。
【0156】尚、本発明に係る装置と方法は、そのいく
つかの特定の実施の形態に従って説明してきたが、当業
者は本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく本発明
の本文に記述した実施の形態に対して種々の変形が可能
である。例えば、動作回路と、定電圧制御回路とが一体
的に形成されたIC、半導体素子であっても良い。ま
た、動作回路専用のICと、定電圧制御回路専用のIC
とのを同一基板上に形成した装置であっても良い。
【0157】さらに、動作回路としては、発振回路に限
らず、他の高周波部分を含む回路等でも良く、要は、あ
る電圧以下に電圧が低くなるとその動作が停止する特性
を有する回路であれば良い。また、動作回路として発振
回路を用いて説明した都合上、発振回路の動作保証と定
電圧Vreg の温度変動の特性の関係上、動作回路として
は、定電圧を動作回路の動作停止電圧よりも高くすると
いう条件を満たす範囲内で、変動する定電圧を制御する
もの、即ち、定電圧が徐々に降下して動作停止電圧に至
るのを防止する手法を採用したが、これに限定されるも
のではない。すなわち、動作回路として、ある電位以下
になると動作停止するのではなく、ある電位以上になる
と動作停止をするもの、定電圧が徐々に上昇して動作停
止電圧に至るのを防止するような構成、特性をもった回
路等であっても良い。この場合には、定電圧制御回路
は、その定電圧発生手段に電圧Vreg よりも若干高い電
圧Vregnを形成することで、動作モニタ回路を動作回路
よりも先に停止できる。
【0158】また、定電圧発生回路は、水晶発振回路の
発振用インバータに供給する一方の電源を形成する回路
であるという観点から、定電圧発生回路へ電流を供給す
る定電流源と、水晶発振回路へ電流を供給する定電流源
とにおいて温度特性を一致させることにより、定電圧V
regと発振停止電圧Vstoの温度特性を一致させる手法を
用いても良い。
【0159】さらに、定電圧発生回路における定電圧制
御用NMOSQN1,PMOSQP1をともに飽和領域にお
ける電流範囲にて動作させることで、定電圧Vreg と発
振停止電圧Vsto との温度特性を一致させる構成として
も良い。
【0160】さらにまた、定電流源TN,TPとして図
16(a),(b)のような負の温度特性をもつ定電流
源を用いることができる。
【0161】図16(a)の定電流源は、負荷抵抗R,
NMOSQN60〜62により構成される。すなわち、定
電流源は、NMOSQN60と、NMOSQN60のソース
とドレインが接続されたNMOSQN61と、NMOSQN
60のドレインおよびゲートとそのゲートが接続された
NMOSQN62とを含む。そして、NMOSQN60,N
MOSQN61は夫々ゲートとドレインが接続されてお
り、NMOSQN62のドレインは負荷抵抗Rと接続され
ている。
【0162】ここで、NMOSQN60,NMOSQN6
1,NMOSQN62は、夫々同一の製造条件および同一
のレイアウトルールにて形成されたものである。すなわ
ち、前記NMOSQN60〜62の電流増幅率は夫々、例
えばβであり、ゲート幅,ゲート長は夫々同一であっ
て、閾値電圧は夫々、例えばVthnとなる。よって、N
MOSQN62のゲート−ソース間電圧VGSN62は、前
記NMOSQN60とNMOSQN61の直列接続分の電圧
となるため、閾値電圧Vthnの2倍の2Vthnとなる。
【0163】このような定電流源を使用することによ
り、定電圧制御用NMOSQN1,PMOSQP1を飽和領
域において動作させることができるので、定電圧Vreg
と発振停止電圧Vstoとの温度特性を同一とすることが
できるだけでなく、定電圧発生回路の製造工程において
も、デプリーションPMOS(DPMOS)をわざわざ
形成する必要がなくなるために、不純物打ち込み工程を
削減することが可能となり、製造プロセス上も有利とな
る。
【0164】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定電圧制御回路の実施の形態の一
例を示すブロック図である。
【図2】図1の定電圧制御回路の動作停止モニタ回路の
詳細を示すブロック図である。
【図3】同図(A)は、図2の動作モニタ回路の分周部
における出力波形を示したタイミングチャートであり、
同図(B)は、図2のクロック検出回路の入力と出力と
の関係を示したタイミングチャートである。
【図4】図2の動作停止モニタ回路のクロック検出回路
の詳細を示す回路図である。
【図5】図1の定電圧制御回路の定電圧発生回路の詳細
を示す回路図である。
【図6】図5の回路図のさらに詳細を示す回路図であ
る。
【図7】図1の定電圧制御回路の周波数制御部の出力φ
n1、φn2の経時変化を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明に係る定電圧制御回路の他の実施の形態
の一例を示す回路図である。
【図9】本発明に係る定電圧制御回路の他の実施の形態
の一例を示す回路図である。
【図10】本発明に係る定電圧制御回路の他の実施の形
態の一例を示す回路図である。
【図11】本発明に係る定電圧制御回路の他の実施の形
態の一例を示す回路図である。
【図12】本発明に係る定電圧制御回路の他の実施の形
態の一例を示す回路図である。
【図13】本発明に係る定電圧制御回路の他の実施の形
態の一例を示すブロック図である。
【図14】本発明に係る定電圧制御回路を含む時計回路
を示すブロック図である。
【図15】本発明に係る定電圧制御回路を含む電子機器
を示すブロック図である。
【図16】本発明に係る定電圧制御回路の定電圧発生回
路内の定電流源の一例を示す概略図であり、(a)は定
電流源TN、(b)は定電流源TPを各々示す。
【図17】本発明に係る定電圧制御回路の定電圧発生回
路内の定電流源TNの一例を示す概略図である。
【図18】従来の定電圧発生回路の概略を示す回路図で
ある。
【図19】従来の定電圧発生回路のVregと発振停止
電圧Vstoの温度特性において、|Vreg |の方が温
度に対して負の傾きが絶対値で大きい場合の、|Vsto
|に関する温度と電圧との関係について示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 定電圧制御回路 10 定電圧発生回路 20 モニタ手段 22 制御手段 30 動作モニタ回路 36 レベルシフタ 40 クロック検出回路 50 微分回路 60 アップダウンカウンター 90 水晶発振回路 330 時計回路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定電圧で動作する動作回路に接続され、
    前記動作回路の動作停止電圧に至らないように、変動す
    る前記定電圧を制御する定電圧制御回路であって、 前記動作回路に供給される少なくとも一つの第1の電圧
    と、前記第1の電圧と共に変動し前記第1の電圧の絶対
    値より低い第2の電圧と、を各々生成出力する定電圧発
    生手段と、 前記第2の電圧の変動をモニタするモニタ手段と、 前記第2の電圧が前記モニタ手段の動作停止電圧に至っ
    たことを、前記モニタ手段が検出すると、前記第1の電
    圧が前記動作回路の動作停止電圧に至らないように、前
    記定電圧発生手段の第1の電圧を変更制御する制御手段
    と、 を有することを特徴とする定電圧制御回路。
  2. 【請求項2】 定電圧で動作する動作回路に接続され、
    変動する前記定電圧を制御する定電圧制御回路であっ
    て、 前記動作回路に供給される第1の電圧を生成出力する定
    電圧発生手段と、 前記第1の電圧をモニタするモニタ手段と、 前記モニタ手段の検出結果に基づいて、前記定電圧発生
    手段の第1の電圧を変更制御する制御手段と、 を有し、 前記モニタ手段は、前記動作回路が停止する前に動作停
    止する構成としたことを特徴とする定電圧制御回路。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記動作回路は、第1のトランジスタを有し、 前記モニタ手段は、前記第1のトランジスタの閾値の絶
    対値よりも高い値の閾値の絶対値を有する第2のトラン
    ジスタを有することを特徴とする定電圧制御回路。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 前記動作回路は、第1のトランジスタを有し、 前記モニタ手段は、前記第1のトランジスタの電流増幅
    率よりも小さい電流増幅率を有する第2のトランジスタ
    を有することを特徴とする定電圧制御回路。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 前記モニタ手段は、前記動作回路に形成される論理素子
    よりも入力段数の多い論理素子を有することを特徴とす
    る定電圧制御回路。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 前記モニタ手段は、基準信号と、モニタしている前記第
    2の電圧に基づいて、動作停止時に動作停止信号を出力
    するモニタ回路を有することを特徴とする定電圧制御回
    路。
  7. 【請求項7】 請求項2〜請求項5のいずれかにおい
    て、 前記モニタ手段は、基準信号と、モニタしている前記第
    1の電圧に基づいて、動作停止時に動作停止信号を出力
    するモニタ回路を有することを特徴とする定電圧制御回
    路。
  8. 【請求項8】 請求項6において、 前記制御手段は、 前記モニタ回路より出力される前記動作停止信号に基づ
    いて、少なくとも一発の第1のパルスを出力するための
    第1のパルス生成手段と、 所定の周期の第2のパルスを生成する第2のパルス生成
    手段と、 一発の前記第1のパルスに基づいて、前記第1の電圧を
    上昇させる信号を前記定電圧発生手段に出力し、一定周
    期の前記第2のパルスに基づいて、前記第1の電圧を順
    次下降させる信号を前記定電圧発生手段に出力するため
    のパルス制御手段と、 を有し、 前記第1の電圧を、一定周期で順次下降させると共に前
    記モニタ回路の動作停止により上昇させるように制御す
    ることを特徴とする定電圧制御回路。
  9. 【請求項9】 請求項1、6、8のいずれかにおいて、 前記動作回路と前記モニタ手段とは、製造プロセスが同
    一に形成された回路であること特徴とする定電圧制御回
    路。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項9のいずれかにおい
    て、 前記制御手段は、電源投入時は、第1の周期にて前記第
    1の電圧を可変し、通常動作時は、前記第1の周期より
    長い第2の周期にて前記第1の電圧を可変するように、
    前記第1、第2の周期を切換制御するモニタ周期制御部
    を有することを特徴とする定電圧制御回路。
  11. 【請求項11】 定電圧で動作する動作回路に接続さ
    れ、前記動作回路に電圧を供給する定電圧発生手段と、 前記動作回路よりも先に動作停止する動作停止電圧に至
    るモニタ手段と、 前記モニタ手段の動作停止に基づいて、前記動作回路が
    前記動作停止電圧に至らないように制御する制御手段
    と、 を有することを特徴とする定電圧制御回路。
  12. 【請求項12】 動作回路と、前記動作回路への供給電
    圧を形成する請求項1〜請求項11のいずれかの定電圧
    制御回路と、を同一基板上に形成したことを特徴とする
    半導体装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜請求項11のいずれかに記
    載の定電圧制御回路を含む携帯用電子機器。
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CN105607461A (zh) * 2014-11-13 2016-05-25 精工电子有限公司 电子钟表和电子钟表的控制方法
CN118432547A (zh) * 2024-04-11 2024-08-02 北京士模微电子有限责任公司 运算放大装置、电子设备

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