JPH11282293A - ベルト定着装置 - Google Patents
ベルト定着装置Info
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- JPH11282293A JPH11282293A JP10081693A JP8169398A JPH11282293A JP H11282293 A JPH11282293 A JP H11282293A JP 10081693 A JP10081693 A JP 10081693A JP 8169398 A JP8169398 A JP 8169398A JP H11282293 A JPH11282293 A JP H11282293A
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/20—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
- G03G15/2003—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
- G03G15/2014—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
- G03G15/2064—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat combined with pressure
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録材の定着ベルトへの巻き付きを抑え離型
温度幅を向上させることにある。 【解決手段】 複数のベルト搬送ローラ12,13間に
掛け渡されて回転する無端状の定着ベルト15と、この
定着ベルト上で複数のベルト搬送ローラ12,13の内
の一つの定着ローラ12に巻き掛けられた部位に圧接す
る加圧ローラ14と、定着ベルト15と加圧ローラ14
が圧接するニップNを通過する記録材9のトナーTに熱
を付加する熱源28,26とを備えるベルト定着装置に
おいて、ニップNの幅が定着ローラ12中心から見た円
周角αで25°以上であることを特徴とする。
温度幅を向上させることにある。 【解決手段】 複数のベルト搬送ローラ12,13間に
掛け渡されて回転する無端状の定着ベルト15と、この
定着ベルト上で複数のベルト搬送ローラ12,13の内
の一つの定着ローラ12に巻き掛けられた部位に圧接す
る加圧ローラ14と、定着ベルト15と加圧ローラ14
が圧接するニップNを通過する記録材9のトナーTに熱
を付加する熱源28,26とを備えるベルト定着装置に
おいて、ニップNの幅が定着ローラ12中心から見た円
周角αで25°以上であることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、ブリンタ等の画像形成装置における、トナー像を
記録材に定着させるベルト定着装置に関し、特に、定着
ベルトを巻き掛ける定着ローラに加圧ローラが圧接する
ニップに記録材を通過させることによりその記録材にト
ナー像を定着させるようにしたベルト定着装置に関す
る。
写機、ブリンタ等の画像形成装置における、トナー像を
記録材に定着させるベルト定着装置に関し、特に、定着
ベルトを巻き掛ける定着ローラに加圧ローラが圧接する
ニップに記録材を通過させることによりその記録材にト
ナー像を定着させるようにしたベルト定着装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置で
は、まず、原稿画像を原稿読み取り部で読み取り、次い
で、画像形成部の感光体ドラム等の静電潜像担持体上に
原稿読み取り部で読み取った原稿画像に対応させて画像
露光を行い静電潜像を形成する。更に、この静電潜像を
現像して可視トナー像とし、このトナー像を記録材供給
部から搬送されてくる記録紙等の上に転写し、定着し、
排紙部等に排出するという概略構成を採る。
は、まず、原稿画像を原稿読み取り部で読み取り、次い
で、画像形成部の感光体ドラム等の静電潜像担持体上に
原稿読み取り部で読み取った原稿画像に対応させて画像
露光を行い静電潜像を形成する。更に、この静電潜像を
現像して可視トナー像とし、このトナー像を記録材供給
部から搬送されてくる記録紙等の上に転写し、定着し、
排紙部等に排出するという概略構成を採る。
【0003】この画像形成装置の画像形成部で用いる定
着装置としては、従来からいわゆる熱ローラ方式の定着
装置が多く用いられている。この定着装置は内部に熱源
を有した定着ローラと加圧ローラを圧接回転させ、両ロ
ーラの圧接部を成すニップを通過する記録紙上の未定着
トナー像を加熱加圧定着するが、ここではウォームアッ
ブ時間が長くなることを抑える必要上、定着ローラの表
面に設ける弾性体の厚さをある一定値以上に大きくする
ことはできない。このように定着ローラの表面の弾性体
の厚さを十分に確保できないと、ニップ幅をある一定幅
以上大きくできず、良好な定着を行える離型温度幅が狭
くなる。なお、この離型温度幅とは、定着温度が低く、
トナーが定着ローラやベルトへ付着するまたは十分に記
録材に定着されないというコールドオフセットと、定着
温度が高すぎ、トナー同士の吸着力が弱まり、再びトナ
ーが定着ローラやベルトへ付着するというホットオフセ
ットとの間の定着良好域の定着温度幅を称呼する。
着装置としては、従来からいわゆる熱ローラ方式の定着
装置が多く用いられている。この定着装置は内部に熱源
を有した定着ローラと加圧ローラを圧接回転させ、両ロ
ーラの圧接部を成すニップを通過する記録紙上の未定着
トナー像を加熱加圧定着するが、ここではウォームアッ
ブ時間が長くなることを抑える必要上、定着ローラの表
面に設ける弾性体の厚さをある一定値以上に大きくする
ことはできない。このように定着ローラの表面の弾性体
の厚さを十分に確保できないと、ニップ幅をある一定幅
以上大きくできず、良好な定着を行える離型温度幅が狭
くなる。なお、この離型温度幅とは、定着温度が低く、
トナーが定着ローラやベルトへ付着するまたは十分に記
録材に定着されないというコールドオフセットと、定着
温度が高すぎ、トナー同士の吸着力が弱まり、再びトナ
ーが定着ローラやベルトへ付着するというホットオフセ
ットとの間の定着良好域の定着温度幅を称呼する。
【0004】ここで定着ローラ以外の部位に熱源を配備
し、ウォームアッブ時間を短縮できるようにしたベルト
定着装置が開発されており、その一例が特開平8−33
9133号公報に開示される。
し、ウォームアッブ時間を短縮できるようにしたベルト
定着装置が開発されており、その一例が特開平8−33
9133号公報に開示される。
【0005】このベルト定着装置は、図13に示すよう
に、定着ローラ101と加熱ローラ102とに無端の定
着ベルト100を巻き掛けて回転させ、定着ローラ10
1に対し定着ベルト100を介して加圧ローラ103を
圧接させている。しかも、定着ベルト100と加圧ロー
ラ103の圧接する部位であるニップ104の記録材搬
送方向Yの上流側には定着前ガイド105が設けられ
る。ここで定着ローラ101が回転駆動され定着ベルト
100が同方向に回転すると加熱ローラ102及ぴ加圧
ローラ103も従動回転する。この場合、定着ベルト1
00の各部はニップ104に達するに先立って加熱ロー
ラ102で加熱され、その加熱された部分が定着前ガイ
ド105に案内されて搬送される記録材s上のトナー像
を予め加熱軟化させ、引き続き記録材sがニップ104
を通過することでトナー像の定着を行う。
に、定着ローラ101と加熱ローラ102とに無端の定
着ベルト100を巻き掛けて回転させ、定着ローラ10
1に対し定着ベルト100を介して加圧ローラ103を
圧接させている。しかも、定着ベルト100と加圧ロー
ラ103の圧接する部位であるニップ104の記録材搬
送方向Yの上流側には定着前ガイド105が設けられ
る。ここで定着ローラ101が回転駆動され定着ベルト
100が同方向に回転すると加熱ローラ102及ぴ加圧
ローラ103も従動回転する。この場合、定着ベルト1
00の各部はニップ104に達するに先立って加熱ロー
ラ102で加熱され、その加熱された部分が定着前ガイ
ド105に案内されて搬送される記録材s上のトナー像
を予め加熱軟化させ、引き続き記録材sがニップ104
を通過することでトナー像の定着を行う。
【0006】なお、定着ベルト100にはベルト当接ロ
ーラ106が図示しないバネの弾性力を受けて当接され
る。このベルト当接ローラ106は定着ベルト100に
付着する紙粉、トナー等による汚れを除去するクリーニ
ング手段、あるいはトナーが記録材sから定着ベルト1
00に転移するいわゆるオフセット現象を抑制するため
にベルト表面にシリコンオイル等のオフセット抑制離型
剤を塗布する塗布ローラとして構成される。このベルト
定着方式の定着装置は、一定の面積を有するベルト加熱
によって記録材上のトナーを加熱する時間、場所を分散
することにより、定着温度を比較的低く設定でき、それ
によって定着装置における定着に必要な昇温の時間(ウ
ォームアッブ時間)の短縮、エネルギーの節約等の利点
を有するものである。
ーラ106が図示しないバネの弾性力を受けて当接され
る。このベルト当接ローラ106は定着ベルト100に
付着する紙粉、トナー等による汚れを除去するクリーニ
ング手段、あるいはトナーが記録材sから定着ベルト1
00に転移するいわゆるオフセット現象を抑制するため
にベルト表面にシリコンオイル等のオフセット抑制離型
剤を塗布する塗布ローラとして構成される。このベルト
定着方式の定着装置は、一定の面積を有するベルト加熱
によって記録材上のトナーを加熱する時間、場所を分散
することにより、定着温度を比較的低く設定でき、それ
によって定着装置における定着に必要な昇温の時間(ウ
ォームアッブ時間)の短縮、エネルギーの節約等の利点
を有するものである。
【0007】上述のベルト定着装置は、例えば、複写
機、レーザビームプリンタ(LBP)、静電ブリンタ等
の画像形成装置において定着すべき未定着トナー像を担
持した記録材の加熱定着装置、画像を担持した記録材を
加熱して表面性を改質する装置、仮定着する装置等のよ
うに広く被加熱材を加熱処理する手段又は装置として有
効に使用される。
機、レーザビームプリンタ(LBP)、静電ブリンタ等
の画像形成装置において定着すべき未定着トナー像を担
持した記録材の加熱定着装置、画像を担持した記録材を
加熱して表面性を改質する装置、仮定着する装置等のよ
うに広く被加熱材を加熱処理する手段又は装置として有
効に使用される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ベルト定着
方式を採る定着装置Aでは、ニップ104に突入してく
る記録材sと定着ベルト100のなす角度θを狭く設定
して余熱効果により離型温度幅を広くしようとするもの
であるが、この従来装置の場合、記録材sの種類によっ
ては未定着トナー像がニップ部に突入する前に定着ベル
ト100と擦れてしまい画像の乱れが生じる等の新たな
課題が生じ、離型温度幅を拡大する上で十分な対策とは
成っていない。しかも、この方式ではニップ幅をある一
定幅以上大きく確保出来ないと記録材の定着ベルトへの
巻き付きが生じ易いという課題がある。更に、離型温度
幅が狭いという課題を解決すべくオフセット現象を抑制
するために、ベルト表面にベルト当接ローラ106等を
用いオフセット抑制離型剤(オイル)を塗布するが、離
型剤を塗布することは、定着された記録材に離型剤が残
り使用者の手に離型剤が付着したり、離型剤の塗布ムラ
によって定着画像に欠損が生じたり、また、離型剤を保
持するオイルタンクが必要なためにユーザがメンテナン
スするには向かないという課題がある。
方式を採る定着装置Aでは、ニップ104に突入してく
る記録材sと定着ベルト100のなす角度θを狭く設定
して余熱効果により離型温度幅を広くしようとするもの
であるが、この従来装置の場合、記録材sの種類によっ
ては未定着トナー像がニップ部に突入する前に定着ベル
ト100と擦れてしまい画像の乱れが生じる等の新たな
課題が生じ、離型温度幅を拡大する上で十分な対策とは
成っていない。しかも、この方式ではニップ幅をある一
定幅以上大きく確保出来ないと記録材の定着ベルトへの
巻き付きが生じ易いという課題がある。更に、離型温度
幅が狭いという課題を解決すべくオフセット現象を抑制
するために、ベルト表面にベルト当接ローラ106等を
用いオフセット抑制離型剤(オイル)を塗布するが、離
型剤を塗布することは、定着された記録材に離型剤が残
り使用者の手に離型剤が付着したり、離型剤の塗布ムラ
によって定着画像に欠損が生じたり、また、離型剤を保
持するオイルタンクが必要なためにユーザがメンテナン
スするには向かないという課題がある。
【0009】本発明の第1の目的は、記録材の定着ベル
トへの巻き付きを抑え、離型温度幅を向上させることに
ある。更に、第2の目的は、記録材の定着ベルトへの巻
き付き及びトナーオフセットを特に防止することにあ
る。更に、第3の目的は、定着ローラ及び定着ベルトの
ニップ下流直後位置の小R形状化を容易化し、離型温度
幅の向上、記録材の定着ベルトへの巻き付き防止及び駆
動トルクの低減を図ることにある。
トへの巻き付きを抑え、離型温度幅を向上させることに
ある。更に、第2の目的は、記録材の定着ベルトへの巻
き付き及びトナーオフセットを特に防止することにあ
る。更に、第3の目的は、定着ローラ及び定着ベルトの
ニップ下流直後位置の小R形状化を容易化し、離型温度
幅の向上、記録材の定着ベルトへの巻き付き防止及び駆
動トルクの低減を図ることにある。
【0010】更に、第4の目的は、定着ローラ以外の部
位に熱源を配し、ウォーミングアップ時間の短縮化を図
ることにある。更に、第5の目的は、定着ローラ及び定
着ベルトのニップ下流直後位置の小R形状化を促進し、
記録材の定着ベルトへの巻き付きを防止し、駆動トルク
を小さくすることにある。更に、第6の目的は、加圧ロ
ーラと定着ローラが下向きのニップ形状を成すように
し、記録材の定着ベルトへの巻き付きを防止することに
ある。更に、第7の目的は、高離型材、例えばPFAの
被覆によって記録材の加圧ローラヘの巻き付きを防止す
ることにある。
位に熱源を配し、ウォーミングアップ時間の短縮化を図
ることにある。更に、第5の目的は、定着ローラ及び定
着ベルトのニップ下流直後位置の小R形状化を促進し、
記録材の定着ベルトへの巻き付きを防止し、駆動トルク
を小さくすることにある。更に、第6の目的は、加圧ロ
ーラと定着ローラが下向きのニップ形状を成すように
し、記録材の定着ベルトへの巻き付きを防止することに
ある。更に、第7の目的は、高離型材、例えばPFAの
被覆によって記録材の加圧ローラヘの巻き付きを防止す
ることにある。
【0011】更に、第8の目的は、定着ローラが定着ベ
ルトを回転駆動するようにして、記録材の搬送性能の安
定化を図ることにある。更に、第9の目的は、定着ロー
ラと加圧ローラを共に駆動するようにして、定着ベルト
や定着ローラが加圧ローラとの摩擦によって痛むのを防
ぎ、また、定着ベルトと加圧ローラとの周速差による記
録材のシワ等の発生を防ぐことにある。更に、第10の
目的は、加圧ローラを駆動側とするようにして、記録材
を搬送する線速のバラツキを小さくすることにある。更
に、第11の目的は、加圧ローラと定着ローラを共に駆
動するようにして、定着ベルトや定着ローラが加圧ロー
ラとの摩擦によって痛むのを防ぎ、また、定着ベルトと
加圧ローラとの周速差による記録材のシワ等の発生を防
ぐことにある。
ルトを回転駆動するようにして、記録材の搬送性能の安
定化を図ることにある。更に、第9の目的は、定着ロー
ラと加圧ローラを共に駆動するようにして、定着ベルト
や定着ローラが加圧ローラとの摩擦によって痛むのを防
ぎ、また、定着ベルトと加圧ローラとの周速差による記
録材のシワ等の発生を防ぐことにある。更に、第10の
目的は、加圧ローラを駆動側とするようにして、記録材
を搬送する線速のバラツキを小さくすることにある。更
に、第11の目的は、加圧ローラと定着ローラを共に駆
動するようにして、定着ベルトや定着ローラが加圧ロー
ラとの摩擦によって痛むのを防ぎ、また、定着ベルトと
加圧ローラとの周速差による記録材のシワ等の発生を防
ぐことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
のベルト搬送ローラ間に掛け渡されて回転する無端状の
定着ベルトと、前記定着ベルト上で前記複数のベルト搬
送ローラの内の一つの定着ローラに巻き掛けられた部位
に圧接する加圧ローラと、前記定着ベルトと前記加圧ロ
ーラが圧接するニップを通過する記録材上のトナーに熱
を付加する熱源とを備えるベルト定着装置において、前
記ニップ幅が前記定着ローラ中心から見た円周角で25
°以上であることを特徴とする。以上の構成によって、
定着ベルトと加圧ローラが形成するニップ幅が定着ロー
ラ中心から見た円周角で25°を越えると、ニップ幅が
比較的増加し、しかもニップ下流直後位置に定着ローラ
及びそれに巻き掛けられる定着ベルトが小R形状部を形
成する。このため、この小R形状となる部位が記録材の
定着ベルトへの巻き付きを防止し、定着の離型温度幅を
拡大し、トナーオフセットを防止でき、しかも、離型剤
も非常に微量ですみ、若しくはオイルレスも可能であ
り、ユーザ自身のメンテナンスも可能であるという効果
を得られる。
のベルト搬送ローラ間に掛け渡されて回転する無端状の
定着ベルトと、前記定着ベルト上で前記複数のベルト搬
送ローラの内の一つの定着ローラに巻き掛けられた部位
に圧接する加圧ローラと、前記定着ベルトと前記加圧ロ
ーラが圧接するニップを通過する記録材上のトナーに熱
を付加する熱源とを備えるベルト定着装置において、前
記ニップ幅が前記定着ローラ中心から見た円周角で25
°以上であることを特徴とする。以上の構成によって、
定着ベルトと加圧ローラが形成するニップ幅が定着ロー
ラ中心から見た円周角で25°を越えると、ニップ幅が
比較的増加し、しかもニップ下流直後位置に定着ローラ
及びそれに巻き掛けられる定着ベルトが小R形状部を形
成する。このため、この小R形状となる部位が記録材の
定着ベルトへの巻き付きを防止し、定着の離型温度幅を
拡大し、トナーオフセットを防止でき、しかも、離型剤
も非常に微量ですみ、若しくはオイルレスも可能であ
り、ユーザ自身のメンテナンスも可能であるという効果
を得られる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1に記載のベル
ト定着装置において、前記定着ベルトはその表面が離型
剤で被覆されたことを特徴とする。以上の構成によっ
て、定着ベルトと加圧ローラが形成するニップを通過後
の記録材が離型剤の作用で定着ベルトから確実に分離で
き、記録材の定着ベルトへの巻き付きをより確実に防止
でき、トナーオフセットをより確実に防止できる。
ト定着装置において、前記定着ベルトはその表面が離型
剤で被覆されたことを特徴とする。以上の構成によっ
て、定着ベルトと加圧ローラが形成するニップを通過後
の記録材が離型剤の作用で定着ベルトから確実に分離で
き、記録材の定着ベルトへの巻き付きをより確実に防止
でき、トナーオフセットをより確実に防止できる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2に記載のベルト定着装置において、前記定着ローラ表
層にはスポンジ状の断熱材が被覆され、その厚さが該定
着ローラの直径に対して17%以上であることを特徴と
する。以上、定着ローラにスポンジ状の弾性体が被覆さ
れているとの構成によって、離型温度幅向上の要因を成
すニップ下流直後位置に小R形状部が顕著に形成され、
更に、その定着ローラ表層の厚さが定着ローラ径に対し
て17%以上に保持されるとの構成によって、定着ロー
ラ及び定着ベルトが形成する小R形状部による離型温度
幅向上効果をより確実に得ることができる。またこのベ
ルト定着装置を駆動するために必要なトルクも小さくな
る。
2に記載のベルト定着装置において、前記定着ローラ表
層にはスポンジ状の断熱材が被覆され、その厚さが該定
着ローラの直径に対して17%以上であることを特徴と
する。以上、定着ローラにスポンジ状の弾性体が被覆さ
れているとの構成によって、離型温度幅向上の要因を成
すニップ下流直後位置に小R形状部が顕著に形成され、
更に、その定着ローラ表層の厚さが定着ローラ径に対し
て17%以上に保持されるとの構成によって、定着ロー
ラ及び定着ベルトが形成する小R形状部による離型温度
幅向上効果をより確実に得ることができる。またこのベ
ルト定着装置を駆動するために必要なトルクも小さくな
る。
【0015】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
のいずれかに記載のベルト定着装置において、前記熱源
は前記定着ローラ内部以外の部位に配備されることを特
徴とする。以上の構成によって、定着ローラ内部に熱源
を持たないことにより、この定着ローラの表面を覆う弾
性体の厚さを厚くしてもウォーミングアップ時間が長く
なるということを防止できる。
のいずれかに記載のベルト定着装置において、前記熱源
は前記定着ローラ内部以外の部位に配備されることを特
徴とする。以上の構成によって、定着ローラ内部に熱源
を持たないことにより、この定着ローラの表面を覆う弾
性体の厚さを厚くしてもウォーミングアップ時間が長く
なるということを防止できる。
【0016】請求項5の発明は、請求項3から請求項4
のいずれかに記載のベルト定着装置において、前記定着
ローラ表層のスボンジ状の断熱材の硬度はアスカー硬度
で30°以下であることを特徴とする。以上の構成によ
って、スポンジ状の断熱材の硬度が柔らかいために定着
ローラとそれに巻き掛けられた定着ベルトのニップ下流
直後位置に小R形状部が確実に形成され、その径がより
小さくなる。このため、記録材の定着ベルトへの巻き付
きがより確実に防止され、またこのベルト定着装置を駆
動するために必要なトルクも小さくなり、モータのより
小型化を図れる。
のいずれかに記載のベルト定着装置において、前記定着
ローラ表層のスボンジ状の断熱材の硬度はアスカー硬度
で30°以下であることを特徴とする。以上の構成によ
って、スポンジ状の断熱材の硬度が柔らかいために定着
ローラとそれに巻き掛けられた定着ベルトのニップ下流
直後位置に小R形状部が確実に形成され、その径がより
小さくなる。このため、記録材の定着ベルトへの巻き付
きがより確実に防止され、またこのベルト定着装置を駆
動するために必要なトルクも小さくなり、モータのより
小型化を図れる。
【0017】請求項6の発明は、請求項1から請求項5
のいずれかに記載のベルト定着装置において、前記加圧
ローラの表層が弾性体で厚さが2mm以下に形成され、
その硬度がJISAで40°以上であることを特徴とす
る。この構成によって、加圧ローラが定着ローラに比べ
て剛体であり、その結果ニップ形状が上に凸、すなわち
下向きのニップ形状になる。このため、定着後の記録材
の定着ベルトへの巻き付きの防止をより確実に防止出来
る。
のいずれかに記載のベルト定着装置において、前記加圧
ローラの表層が弾性体で厚さが2mm以下に形成され、
その硬度がJISAで40°以上であることを特徴とす
る。この構成によって、加圧ローラが定着ローラに比べ
て剛体であり、その結果ニップ形状が上に凸、すなわち
下向きのニップ形状になる。このため、定着後の記録材
の定着ベルトへの巻き付きの防止をより確実に防止出来
る。
【0018】請求項7の発明は、請求項1から請求項6
のいずれかに記載のベルト定着装置において、前記加圧
ローラの表層には高離型材が被覆されていることを特徴
とする。この構成によって、高離型材、例えばPFAの
被覆によって加圧ローラヘの記録材の巻き付きをより確
実に防止できる。
のいずれかに記載のベルト定着装置において、前記加圧
ローラの表層には高離型材が被覆されていることを特徴
とする。この構成によって、高離型材、例えばPFAの
被覆によって加圧ローラヘの記録材の巻き付きをより確
実に防止できる。
【0019】請求項8の発明は、請求項1から請求項7
のいずれかに記載のベルト定着装置において、前記定着
ローラが前記定着ベルトを回転駆動するための駆動力を
付与されていることを特徴とする。以上の構成によっ
て、記録材の搬送性能の安定化を図れる。
のいずれかに記載のベルト定着装置において、前記定着
ローラが前記定着ベルトを回転駆動するための駆動力を
付与されていることを特徴とする。以上の構成によっ
て、記録材の搬送性能の安定化を図れる。
【0020】請求項9の発明は、請求項8に記載のベル
ト定着装置において、前記駆動力が前記加圧ローラに一
方向クラッチを介して付与されていることを特徴とす
る。以上の構成により、加圧ローラと定着ベルトとが共
に駆動されるので、滑ったりすることが無く定着ベルト
や定着ローラが加圧ローラとの摩擦によって痛むのを防
止できる。また、一方向クラッチを介していることによ
り定着ベルトと加圧ローラとの周速差を吸収し搬送され
る記録材にシワ等が発生することを防止できる。
ト定着装置において、前記駆動力が前記加圧ローラに一
方向クラッチを介して付与されていることを特徴とす
る。以上の構成により、加圧ローラと定着ベルトとが共
に駆動されるので、滑ったりすることが無く定着ベルト
や定着ローラが加圧ローラとの摩擦によって痛むのを防
止できる。また、一方向クラッチを介していることによ
り定着ベルトと加圧ローラとの周速差を吸収し搬送され
る記録材にシワ等が発生することを防止できる。
【0021】請求項10の発明は、請求項1から請求項
7のいずれかに記載のベルト定着装置において、前記加
圧ローラに駆動力が付与されていることを特徴とする。
以上の構成により、定着ローラに比べて加圧ローラの方
が剛体に近いために記録材を搬送する線速のバラツキを
小さくでき、記録材の搬送性能の安定化を図れる。
7のいずれかに記載のベルト定着装置において、前記加
圧ローラに駆動力が付与されていることを特徴とする。
以上の構成により、定着ローラに比べて加圧ローラの方
が剛体に近いために記録材を搬送する線速のバラツキを
小さくでき、記録材の搬送性能の安定化を図れる。
【0022】請求項11の発明は、請求項10に記載の
ベルト定着装置において、前記駆動力が前記定着ローラ
に一方向クラッチを介して付与されていることを特徴と
する。以上の構成により、加圧ローラと定着ベルトとが
共に駆動されるので、滑ったりすることが無く定着ベル
トや定着ローラが加圧ローラとの摩擦によって痛むのを
防止できる。また、一方向クラッチを介していることに
より定着ベルトと加圧ローラとの周速差を吸収し搬送さ
れる記録材にシワ等が発生することを防止できる。
ベルト定着装置において、前記駆動力が前記定着ローラ
に一方向クラッチを介して付与されていることを特徴と
する。以上の構成により、加圧ローラと定着ベルトとが
共に駆動されるので、滑ったりすることが無く定着ベル
トや定着ローラが加圧ローラとの摩擦によって痛むのを
防止できる。また、一方向クラッチを介していることに
より定着ベルトと加圧ローラとの周速差を吸収し搬送さ
れる記録材にシワ等が発生することを防止できる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明の適用されたベルト
定着装置を示し、同ベルト定着装置は図示しないカラー
複写機の作像プロセスを担当する画像形成部に装備され
る。ここで、図示しないカラー複写機(以後単に複写機
と記す)は、原稿画像を原稿読み取り部で読み取り、原
稿画像に応じたトナー像を画像形成部で形成した上で給
紙部より供給された記録紙に転写し、定着し、画像形成
部からの画像形成済の記録紙を排紙部に排紙するという
概略構成を採る。
定着装置を示し、同ベルト定着装置は図示しないカラー
複写機の作像プロセスを担当する画像形成部に装備され
る。ここで、図示しないカラー複写機(以後単に複写機
と記す)は、原稿画像を原稿読み取り部で読み取り、原
稿画像に応じたトナー像を画像形成部で形成した上で給
紙部より供給された記録紙に転写し、定着し、画像形成
部からの画像形成済の記録紙を排紙部に排紙するという
概略構成を採る。
【0024】ここでの画像形成部は、図2に示すよう
に、アルミニウム基体表面に静電潜像担持体を成す感光
層を有した感光体ドラム1を備え、同感光体ドラム1は
図示しない駆動手段により所定のモードに応じた感光体
線速度で回転方向nに駆動される。この感光体の周縁近
傍部には帯電装置2、光書き込み装置を成すレーザーダ
イオード(LD)3、現像ユニット4、転写ベルト5、
ベルト定着装置6及び図示しないクリーニング装置や除
電装置等がこの順に配備される。帯電装置2はグリッド
2aに印加する電位を制御することにより帯電量を操作
出来、レーザーダイオード(LD)3は図示しないスキ
ャナからの画像データに応じた光強度のレーザ光を発し
て、画像に対応した静電潜像を感光体ドラム1の感光層
上に作成する。現像ユニット4はレボルバー形状をした
回転式の容器であり、内部に4個の現像タンクを有して
おり、それぞれのタンクはイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色よりなる
現像剤を内部に有している。各現像タンク内の図示しな
い現像スリーブには現像バイアスが引加されていて、感
光体ドラム1の像担持体上にトナーを供給して潜像電位
に応したトナーを現像して顕像化する。
に、アルミニウム基体表面に静電潜像担持体を成す感光
層を有した感光体ドラム1を備え、同感光体ドラム1は
図示しない駆動手段により所定のモードに応じた感光体
線速度で回転方向nに駆動される。この感光体の周縁近
傍部には帯電装置2、光書き込み装置を成すレーザーダ
イオード(LD)3、現像ユニット4、転写ベルト5、
ベルト定着装置6及び図示しないクリーニング装置や除
電装置等がこの順に配備される。帯電装置2はグリッド
2aに印加する電位を制御することにより帯電量を操作
出来、レーザーダイオード(LD)3は図示しないスキ
ャナからの画像データに応じた光強度のレーザ光を発し
て、画像に対応した静電潜像を感光体ドラム1の感光層
上に作成する。現像ユニット4はレボルバー形状をした
回転式の容器であり、内部に4個の現像タンクを有して
おり、それぞれのタンクはイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色よりなる
現像剤を内部に有している。各現像タンク内の図示しな
い現像スリーブには現像バイアスが引加されていて、感
光体ドラム1の像担持体上にトナーを供給して潜像電位
に応したトナーを現像して顕像化する。
【0025】感光体ドラム1の像担持体上に作られたト
ナー像は転写ベルト5上に転写される。この時、1次転
写ローラ7に適正なバイアスを印加することで転写量を
適正に制御できる。以上の帯電、露光、現像、転写工程
をブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロー(Y)の順に4色繰り返すことで、転写ベルト5
上に4色トナーによる重ね画像が作成される。この転写
ベルト5上に転写された4色トナーの重ね画像は2次転
写ローラ8に適正なバイアスを印加することで記録紙9
上に一度に転写される。ここで4色トナーの重ね画像の
転写を受けた記録紙9はガイド部10によってベルト定
着装置6に送られ、このベルト定着装置6においてトナ
ー像の定着を受けた後、図示しない排紙トレイに排紙さ
れ、積載される。なお、ここでは記録材として記録紙9
を説明したが、この記録材はその他の素材から成るシー
トであってもよい。
ナー像は転写ベルト5上に転写される。この時、1次転
写ローラ7に適正なバイアスを印加することで転写量を
適正に制御できる。以上の帯電、露光、現像、転写工程
をブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロー(Y)の順に4色繰り返すことで、転写ベルト5
上に4色トナーによる重ね画像が作成される。この転写
ベルト5上に転写された4色トナーの重ね画像は2次転
写ローラ8に適正なバイアスを印加することで記録紙9
上に一度に転写される。ここで4色トナーの重ね画像の
転写を受けた記録紙9はガイド部10によってベルト定
着装置6に送られ、このベルト定着装置6においてトナ
ー像の定着を受けた後、図示しない排紙トレイに排紙さ
れ、積載される。なお、ここでは記録材として記録紙9
を説明したが、この記録材はその他の素材から成るシー
トであってもよい。
【0026】ここでベルト定着装置6の構成は図1、図
3に示される。図1のベルト定着装置6は図示しない複
写機の基枠部に固定される枠体11を備え、同枠体11
内に定着ローラ12と、加熱ローラ13と、加圧ローラ
14と、定着ローラ12及び加熱ローラ13間に巻き掛
け張設される定着ベルト15と、オフセット抑制離型剤
であるシリコンオイルを定着ベルト15の外表面に塗布
するオイル塗布ローラ16とを配備している。なお、枠
体11は図1において紙面垂直方向を長手方向X(図3
参照)とした矩形枠状を成し、その左右端に配備される
端部プレート111(図3に2点鎖線で示す)と、両端
部プレート111を互いに一体結合する長手方向Xに長
い複数のバー状部材112(図3に1つのみ示す)とを
備える。
3に示される。図1のベルト定着装置6は図示しない複
写機の基枠部に固定される枠体11を備え、同枠体11
内に定着ローラ12と、加熱ローラ13と、加圧ローラ
14と、定着ローラ12及び加熱ローラ13間に巻き掛
け張設される定着ベルト15と、オフセット抑制離型剤
であるシリコンオイルを定着ベルト15の外表面に塗布
するオイル塗布ローラ16とを配備している。なお、枠
体11は図1において紙面垂直方向を長手方向X(図3
参照)とした矩形枠状を成し、その左右端に配備される
端部プレート111(図3に2点鎖線で示す)と、両端
部プレート111を互いに一体結合する長手方向Xに長
い複数のバー状部材112(図3に1つのみ示す)とを
備える。
【0027】定着ベルト15は定着ローラ12と加熱ロ
ーラ13に巻き掛けられており、この定着ベルト15の
基部は、ニッケル製の厚さ100μmの薄いフィルム状
体で表面上に200μmのシリコンゴムの離型層を形成
され、熱応答性が良好となるように形成される。なお、
定着ベルト15の基体はポリイミド製でもよく、可撓性
を考慮すると厚さは30〜150μm程度であれば良
い。定着ローラ12はその中心軸121の左右端を図示
しない一対の軸受を介し左右の端部プレート111に回
転可能に支持される。この定着ローラ12は、芯金上に
熱伝導率が小さく断熱作用のある耐熱多孔質の弾性体を
被覆して形成される。 ここでは、特に、定着ローラ1
2の表層の素材として、スポンジ状の断熱材が採用さ
れ、その厚さは定着ローラ12の直径に対して17%を
上回るように設定され、これにより、後述する小R形状
rの形成を容易化している。しかも、このスポンジ状の
断熱材の硬度はアスカー硬度で30°以下のものが採用
され、これにより後述する小R形状rの形成を容易化
し、定着ローラ12側の駆動トルクの低減をも図ってい
る。
ーラ13に巻き掛けられており、この定着ベルト15の
基部は、ニッケル製の厚さ100μmの薄いフィルム状
体で表面上に200μmのシリコンゴムの離型層を形成
され、熱応答性が良好となるように形成される。なお、
定着ベルト15の基体はポリイミド製でもよく、可撓性
を考慮すると厚さは30〜150μm程度であれば良
い。定着ローラ12はその中心軸121の左右端を図示
しない一対の軸受を介し左右の端部プレート111に回
転可能に支持される。この定着ローラ12は、芯金上に
熱伝導率が小さく断熱作用のある耐熱多孔質の弾性体を
被覆して形成される。 ここでは、特に、定着ローラ1
2の表層の素材として、スポンジ状の断熱材が採用さ
れ、その厚さは定着ローラ12の直径に対して17%を
上回るように設定され、これにより、後述する小R形状
rの形成を容易化している。しかも、このスポンジ状の
断熱材の硬度はアスカー硬度で30°以下のものが採用
され、これにより後述する小R形状rの形成を容易化
し、定着ローラ12側の駆動トルクの低減をも図ってい
る。
【0028】定着ローラ12の中心軸121の一方端に
は入力ギヤ17が一体的に取付られ、定着ローラ駆動系
Dが連結される。この定着ローラ駆動系Dは入力ギヤ1
7とこれに噛合する駆動ギヤ20と、同駆動ギヤ20に
一体結合される駆動軸19の他端に連結されたモータ1
8とで構成される。駆動軸19はその一部が図示しない
軸受を介し端部プレート111に枢支され、その駆動軸
19の他端のモータ18も端部プレート111より延出
する図示しないブラケットに支持される。ここで端部プ
レート111に支持されたモータ18はその回転を駆動
ギヤ20より入力ギヤ17を経て定着ローラ12に伝達
でき、この定着ローラ12が回転することにより同ロー
ラに巻き掛けられた定着ベルト15が回転し、加熱ロー
ラ13、加圧ローラ14が従動回転できる。モータ18
は、図6に示すように、その一端が直流電源33に他端
がスイッチトランジスタ34及びモータドライバ35を
介して制御手段としてのコントローラ36に接続され、
オン・オフ制御が行われる。
は入力ギヤ17が一体的に取付られ、定着ローラ駆動系
Dが連結される。この定着ローラ駆動系Dは入力ギヤ1
7とこれに噛合する駆動ギヤ20と、同駆動ギヤ20に
一体結合される駆動軸19の他端に連結されたモータ1
8とで構成される。駆動軸19はその一部が図示しない
軸受を介し端部プレート111に枢支され、その駆動軸
19の他端のモータ18も端部プレート111より延出
する図示しないブラケットに支持される。ここで端部プ
レート111に支持されたモータ18はその回転を駆動
ギヤ20より入力ギヤ17を経て定着ローラ12に伝達
でき、この定着ローラ12が回転することにより同ロー
ラに巻き掛けられた定着ベルト15が回転し、加熱ロー
ラ13、加圧ローラ14が従動回転できる。モータ18
は、図6に示すように、その一端が直流電源33に他端
がスイッチトランジスタ34及びモータドライバ35を
介して制御手段としてのコントローラ36に接続され、
オン・オフ制御が行われる。
【0029】図5(b)に示すように、加圧ローラ14
はその中心軸141の左右端を軸受b(図5(b)に一
方のみ示した)を介し加圧ローラスライダ23に回転自
在に支持され、この加圧ローラスライダ23は端部プレ
ート111の上下に長いガイド長溝24に摺動可能に嵌
着される。しかも、スライダ23はガイド長溝24の下
端縁側に一端を当接する圧縮バネ25により押圧力を受
け、その押圧力を加圧ローラ14を介し定着ベルト15
及び定着ローラ12に加え、トナー像の記録紙9への加
熱加圧定着を可能としている。また、加圧ローラ14の
中心軸141にはヒータ26(図5(b)参照)が内蔵
されており、同ヒータ26は加圧ローラスライダ23側
より延出するヒータブラケット27を介し支持される。
なお、加圧ローラ14に対しサーミスタS1(図6参
照)が設置されており、これにより検知された検出温度
に応じて加圧ローラ温度を設定温度に近づけるようにヒ
ータ26がトライアック42及びヒータ用ドライバ45
を介しコントローラ36により制御されている。
はその中心軸141の左右端を軸受b(図5(b)に一
方のみ示した)を介し加圧ローラスライダ23に回転自
在に支持され、この加圧ローラスライダ23は端部プレ
ート111の上下に長いガイド長溝24に摺動可能に嵌
着される。しかも、スライダ23はガイド長溝24の下
端縁側に一端を当接する圧縮バネ25により押圧力を受
け、その押圧力を加圧ローラ14を介し定着ベルト15
及び定着ローラ12に加え、トナー像の記録紙9への加
熱加圧定着を可能としている。また、加圧ローラ14の
中心軸141にはヒータ26(図5(b)参照)が内蔵
されており、同ヒータ26は加圧ローラスライダ23側
より延出するヒータブラケット27を介し支持される。
なお、加圧ローラ14に対しサーミスタS1(図6参
照)が設置されており、これにより検知された検出温度
に応じて加圧ローラ温度を設定温度に近づけるようにヒ
ータ26がトライアック42及びヒータ用ドライバ45
を介しコントローラ36により制御されている。
【0030】この加圧ローラ14は肉圧のアルミパイプ
を用いて剛性及び熱伝導率が大きいものとして形成さ
れ、その表層の弾性体の厚さは2mm以下の値に設定さ
れ、その硬度はJISAで40°以上を保持できるもの
が採用されている。
を用いて剛性及び熱伝導率が大きいものとして形成さ
れ、その表層の弾性体の厚さは2mm以下の値に設定さ
れ、その硬度はJISAで40°以上を保持できるもの
が採用されている。
【0031】これにより、定着ベルト15を巻き掛けた
定着ローラ12に加圧ローラ14が圧接された際に、上
に凸、即ち下向きのニップNが搬送方向Yにおいて所定
のニップ幅Lで形成でき、同ニップNで記録紙9にトナ
ー像を定着し、定着後の記録紙9の定着ベルト15への
巻き付きを防止し、円滑に排出するようにしている。な
お、ニップ幅Lは定着ローラ12の円周角αとして示す
ことができ、ここでの円周角αは25°以上を確保でき
るように定着ローラ12、定着ベルト15に対する加圧
ローラ14の加圧力が圧縮バネ25によって調整され、
上述のように各部材の表層の材質が調整されている。
定着ローラ12に加圧ローラ14が圧接された際に、上
に凸、即ち下向きのニップNが搬送方向Yにおいて所定
のニップ幅Lで形成でき、同ニップNで記録紙9にトナ
ー像を定着し、定着後の記録紙9の定着ベルト15への
巻き付きを防止し、円滑に排出するようにしている。な
お、ニップ幅Lは定着ローラ12の円周角αとして示す
ことができ、ここでの円周角αは25°以上を確保でき
るように定着ローラ12、定着ベルト15に対する加圧
ローラ14の加圧力が圧縮バネ25によって調整され、
上述のように各部材の表層の材質が調整されている。
【0032】なお、加圧ローラ14の表層は高離型材、
例えばPFA、PTFE、FEPなどの離型性の良い材
質により被覆され、これによって加圧ローラ14への記
録紙9の巻き付きを防止し、トナーの定着ベルト15へ
の融着を防止している。一方、定着ベルト15の外表面
の所定位置には図示しないローラ支持手段に支持された
オイル塗布ローラ16が弾性的に定着ベルト15の外表
面に圧接され、オフセット抑制離型剤(オイル)を定着
ベルト15の外表面に極微量塗布し、これによっても定
着ベルト15への記録紙及びトナーの付着を防止してい
る。なお、このオイル塗布ローラ16及び図示しないオ
イルタンク等を排除し、装置の簡素化を図っても良い。
定着ベルト15の下方には、トナー像Tを支持した記録
紙9が定着ベルト15に触れることなくベルト15と加
圧ローラ14間のニップNへ進行できるように定着前ガ
イド21が設けてあり、ニップNの後には排紙ガイド2
2が設けてある。
例えばPFA、PTFE、FEPなどの離型性の良い材
質により被覆され、これによって加圧ローラ14への記
録紙9の巻き付きを防止し、トナーの定着ベルト15へ
の融着を防止している。一方、定着ベルト15の外表面
の所定位置には図示しないローラ支持手段に支持された
オイル塗布ローラ16が弾性的に定着ベルト15の外表
面に圧接され、オフセット抑制離型剤(オイル)を定着
ベルト15の外表面に極微量塗布し、これによっても定
着ベルト15への記録紙及びトナーの付着を防止してい
る。なお、このオイル塗布ローラ16及び図示しないオ
イルタンク等を排除し、装置の簡素化を図っても良い。
定着ベルト15の下方には、トナー像Tを支持した記録
紙9が定着ベルト15に触れることなくベルト15と加
圧ローラ14間のニップNへ進行できるように定着前ガ
イド21が設けてあり、ニップNの後には排紙ガイド2
2が設けてある。
【0033】図1に示すように、加熱ローラ13はその
左右端を加熱ローラ用の軸受b(図5(a)には一方の
み示した)を介しスライダ29に支持される。スライダ
29は端部プレート111の斜め上方に延びるガイド長
溝30に摺動可能に嵌着され、しかもこのスライダ29
は端部プレート111に形成したバネ受け301に一端
が支持されたバネ31より押圧力を受け、ガイド長溝3
0に沿って定着ローラ12より離れる方向に押圧され
る。このため、定着ローラ12と加熱ローラ13間に巻
き掛けられている定着ベルト15にはバネ31の押圧力
に応じた張力が付加される。
左右端を加熱ローラ用の軸受b(図5(a)には一方の
み示した)を介しスライダ29に支持される。スライダ
29は端部プレート111の斜め上方に延びるガイド長
溝30に摺動可能に嵌着され、しかもこのスライダ29
は端部プレート111に形成したバネ受け301に一端
が支持されたバネ31より押圧力を受け、ガイド長溝3
0に沿って定着ローラ12より離れる方向に押圧され
る。このため、定着ローラ12と加熱ローラ13間に巻
き掛けられている定着ベルト15にはバネ31の押圧力
に応じた張力が付加される。
【0034】加熱ローラ13はアルミパイプを用いて熱
伝導率が大きものとして形成される。また、図5(a)
に示すように、加熱ローラ13の中央穴131にはヒー
タ28が内蔵されており、同ヒータ28はスライダ29
より延出するヒータブラケット32を介し支持される。
なお、加熱ローラ13上のベルト部分に対しサーミスタ
S2(図6参照)が設置されており、これにより検知さ
れた検出温度に応じてベルト温度を設定温度に近づける
ようにヒータ28がトライアック43及びヒータ用ドラ
イバ46を介しコントローラ36に制御される。
伝導率が大きものとして形成される。また、図5(a)
に示すように、加熱ローラ13の中央穴131にはヒー
タ28が内蔵されており、同ヒータ28はスライダ29
より延出するヒータブラケット32を介し支持される。
なお、加熱ローラ13上のベルト部分に対しサーミスタ
S2(図6参照)が設置されており、これにより検知さ
れた検出温度に応じてベルト温度を設定温度に近づける
ようにヒータ28がトライアック43及びヒータ用ドラ
イバ46を介しコントローラ36に制御される。
【0035】コントローラ36は周知のマイクロコンピ
ュータでその要部が構成され、上述のドライバ45,4
6、モータドライバ35及びサーミスタS1,S2に接
続される入出力回路361と、各種データの書き込みが
可能なRAM(ランダム・アクセス・メモリ)362
と、画像成形用の各制御プログラムや各設定値等を記憶
処理されたROM(リード・オンリ・メモリ)363
と、制御回路を成すCPU364とを備える。このコン
トローラ36は所定のヒ−タ制御プログラムに沿って加
熱ローラ13及び加圧ローラ14の各ヒ−タ28,26
を駆動制御する。しかも、定着ローラ12用のモータ1
8のモータドライバ35及びその他の画像形成手段及び
各画像形成手段の各モータドライバなどを操作して、複
写制御を行なっている。
ュータでその要部が構成され、上述のドライバ45,4
6、モータドライバ35及びサーミスタS1,S2に接
続される入出力回路361と、各種データの書き込みが
可能なRAM(ランダム・アクセス・メモリ)362
と、画像成形用の各制御プログラムや各設定値等を記憶
処理されたROM(リード・オンリ・メモリ)363
と、制御回路を成すCPU364とを備える。このコン
トローラ36は所定のヒ−タ制御プログラムに沿って加
熱ローラ13及び加圧ローラ14の各ヒ−タ28,26
を駆動制御する。しかも、定着ローラ12用のモータ1
8のモータドライバ35及びその他の画像形成手段及び
各画像形成手段の各モータドライバなどを操作して、複
写制御を行なっている。
【0036】次に、図1のベルト定着装置の動作を説明
する。図2の画像形成部が周知のカラー複写機の作像プ
ロセスに沿って作動するとする。この際、コントローラ
36は図示しないメインスイッチのオン以後、ウオーミ
ングアップモード、待機モード、複写モードに応じて各
可動部を制御し、同時にベルト定着装置のモータ18、
両ヒータ26,28等を駆動する。この場合、ベルト定
着装置のサーミスタS1,S2により検出された加圧ロ
ーラ温度及び定着ベルト温度に応じてコントローラ36
は各トライアック42,43をオン、オフして交流電源
44からの電流を断続し、両ヒ−タ26,28の点灯/
消灯を制御し、定着ベルト温度と加圧ローラ温度を目標
値に制御する。なお、ベルト定着装置の駆動時には、加
熱ローラ13はバネ31の押圧力相当の引っ張り力を定
着ベルト15に常時与えてベルト騒音の発生を抑え、定
着ベルト15にはオイル塗布ローラ16がシリコンオイ
ルが常時塗布し、トナーのオフセットを抑制する。
する。図2の画像形成部が周知のカラー複写機の作像プ
ロセスに沿って作動するとする。この際、コントローラ
36は図示しないメインスイッチのオン以後、ウオーミ
ングアップモード、待機モード、複写モードに応じて各
可動部を制御し、同時にベルト定着装置のモータ18、
両ヒータ26,28等を駆動する。この場合、ベルト定
着装置のサーミスタS1,S2により検出された加圧ロ
ーラ温度及び定着ベルト温度に応じてコントローラ36
は各トライアック42,43をオン、オフして交流電源
44からの電流を断続し、両ヒ−タ26,28の点灯/
消灯を制御し、定着ベルト温度と加圧ローラ温度を目標
値に制御する。なお、ベルト定着装置の駆動時には、加
熱ローラ13はバネ31の押圧力相当の引っ張り力を定
着ベルト15に常時与えてベルト騒音の発生を抑え、定
着ベルト15にはオイル塗布ローラ16がシリコンオイ
ルが常時塗布し、トナーのオフセットを抑制する。
【0037】このような駆動状態において、加圧ローラ
14はバネ25の押圧力を受けて常時ニップNを定着ロ
ーラ12の円周角αで25°を上回る状態で形成するよ
うに定着ベルト15に圧接しつつ回転し、これにより記
録紙9上のトナー像TをニップN通過時に加熱及び加圧
して定着する。この場合、定着ベルト15を巻き掛けた
定着ローラ12と加圧ローラ14とが圧接するニップN
の円周角αを25°以上に設定した理由を次に述べる。
14はバネ25の押圧力を受けて常時ニップNを定着ロ
ーラ12の円周角αで25°を上回る状態で形成するよ
うに定着ベルト15に圧接しつつ回転し、これにより記
録紙9上のトナー像TをニップN通過時に加熱及び加圧
して定着する。この場合、定着ベルト15を巻き掛けた
定着ローラ12と加圧ローラ14とが圧接するニップN
の円周角αを25°以上に設定した理由を次に述べる。
【0038】上述したようにコールドオフセットとホッ
トオフセットの間の温度幅が定着良好域となる離型温度
幅と称呼するが、この離型温度幅は定着ベルト15を巻
き掛けた定着ローラ12と加圧ローラ14とが圧接する
ニップNの円周角αの増加に応じて拡大すると推測され
るため、その特性を図4に示した。図4において、ニッ
プNの円周角αが25°を上回ると離型温度幅が急増し
ており、これはニップ幅増加以外の要因であると見做さ
れる。即ち、定着ローラ12及び定着ベルト15に対す
る加圧ローラ14の圧接形状において、この際生じたニ
ップNの搬送方向Yで下流側直後位置に図1に符号rで
示す小R形状が成形される。この小R形状rは、定着ベ
ルト15の回転角変位に対する記録紙9表面よりの離隔
量が他の部位に比べ特に大きくなっている。
トオフセットの間の温度幅が定着良好域となる離型温度
幅と称呼するが、この離型温度幅は定着ベルト15を巻
き掛けた定着ローラ12と加圧ローラ14とが圧接する
ニップNの円周角αの増加に応じて拡大すると推測され
るため、その特性を図4に示した。図4において、ニッ
プNの円周角αが25°を上回ると離型温度幅が急増し
ており、これはニップ幅増加以外の要因であると見做さ
れる。即ち、定着ローラ12及び定着ベルト15に対す
る加圧ローラ14の圧接形状において、この際生じたニ
ップNの搬送方向Yで下流側直後位置に図1に符号rで
示す小R形状が成形される。この小R形状rは、定着ベ
ルト15の回転角変位に対する記録紙9表面よりの離隔
量が他の部位に比べ特に大きくなっている。
【0039】このため、この小R形状rを形成できるよ
うに円周角αを25°以上に設定しておけば、記録紙9
が定着ベルト15に追従して変位することを阻止でき、
記録紙9の定着ベルト15への巻き付きを防止でき、ト
ナーオフセットを確実に防止できる。しかも離型温度幅
が拡大するので、離型剤も非常に微量ですみ、この点で
定着された記録材に離型剤が残り使用者の手に離型剤が
付着したり、離型剤の塗布ムラによって定着画像に欠損
が生じるということを防止できる。なお、図1のベルト
定着装置はオイル塗布ローラ16により離型剤を定着ベ
ルト15に比較的微量塗布していたが、場合により、オ
イル塗布ローラ16及び離型剤を保持する図示しないオ
イルタンク等を排除し、オイルレスのベルト定着装置を
構成しても良く、この場合、装置の小型化やユーザ自身
のメンテナンスが可能となるという利点がある。
うに円周角αを25°以上に設定しておけば、記録紙9
が定着ベルト15に追従して変位することを阻止でき、
記録紙9の定着ベルト15への巻き付きを防止でき、ト
ナーオフセットを確実に防止できる。しかも離型温度幅
が拡大するので、離型剤も非常に微量ですみ、この点で
定着された記録材に離型剤が残り使用者の手に離型剤が
付着したり、離型剤の塗布ムラによって定着画像に欠損
が生じるということを防止できる。なお、図1のベルト
定着装置はオイル塗布ローラ16により離型剤を定着ベ
ルト15に比較的微量塗布していたが、場合により、オ
イル塗布ローラ16及び離型剤を保持する図示しないオ
イルタンク等を排除し、オイルレスのベルト定着装置を
構成しても良く、この場合、装置の小型化やユーザ自身
のメンテナンスが可能となるという利点がある。
【0040】なお、ここでは定着ベルト15がニップ下
流直後位置に小R形状rを容易に形成するため、上述し
たように定着ローラ12の表層をスポンジ状の断熱材で
成型し、その厚さを定着ローラ12の直径に対して17
%を上回るように設定し、ニップNを円周角αで25°
以上で容易に確保することができるようにした。このた
め、小R形状rをより確実に成形でき、しかも、定着ロ
ーラ12の表層をスポンジ状の断熱材で形成したため、
このベルト定着装置を駆動するモータ18の駆動トルク
も比較的小さくてすみ、この点でモータ18の小型化を
図れるという効果がある。
流直後位置に小R形状rを容易に形成するため、上述し
たように定着ローラ12の表層をスポンジ状の断熱材で
成型し、その厚さを定着ローラ12の直径に対して17
%を上回るように設定し、ニップNを円周角αで25°
以上で容易に確保することができるようにした。このた
め、小R形状rをより確実に成形でき、しかも、定着ロ
ーラ12の表層をスポンジ状の断熱材で形成したため、
このベルト定着装置を駆動するモータ18の駆動トルク
も比較的小さくてすみ、この点でモータ18の小型化を
図れるという効果がある。
【0041】更に、この図1のベルト定着装置では定着
ローラ12以外の部分である加圧ローラ14と加熱ロー
ラ13とにヒータ26,28を分散配備した。これによ
り、定着ローラ12の表層部位が定着ローラ12の直径
に対して17%を上回るという比較的厚いスポンジ状の
断熱層で形成されたにもかかわらずウオーミングアップ
時間が長引くことを防止でき、しかも、このスポンジ状
の断熱層は定着ベルト15の熱が定着ローラ12側へ放
散されることを抑えることができ、この点でもウオーミ
ングアップ時間を短縮でき、ヒータ28等の無駄な駆動
を低減できる。更に、定着ローラ12の表層を成すスポ
ンジ状の断熱材の硬度はアスカー硬度で30°以下のも
のが採用されたため、この点でもニップNの搬送路下流
側直後位置に小R形状rを容易に形成でき、定着ローラ
12側の駆動トルクの低減及びモータ18の小型化をも
図れる。
ローラ12以外の部分である加圧ローラ14と加熱ロー
ラ13とにヒータ26,28を分散配備した。これによ
り、定着ローラ12の表層部位が定着ローラ12の直径
に対して17%を上回るという比較的厚いスポンジ状の
断熱層で形成されたにもかかわらずウオーミングアップ
時間が長引くことを防止でき、しかも、このスポンジ状
の断熱層は定着ベルト15の熱が定着ローラ12側へ放
散されることを抑えることができ、この点でもウオーミ
ングアップ時間を短縮でき、ヒータ28等の無駄な駆動
を低減できる。更に、定着ローラ12の表層を成すスポ
ンジ状の断熱材の硬度はアスカー硬度で30°以下のも
のが採用されたため、この点でもニップNの搬送路下流
側直後位置に小R形状rを容易に形成でき、定着ローラ
12側の駆動トルクの低減及びモータ18の小型化をも
図れる。
【0042】上述のところにおいて、図1のベルト定着
装置では、モータ18の駆動力を定着ローラ12が直接
受け、この定着ローラ12に巻き掛けた定着ベルト15
とこれに圧接する加圧ローラ14を従動回転するという
定着駆動系D1を採用していたが、これに代えて、図
7、図8に示す定着駆動系D2を採用してもよい。この
定着駆動系D2は、図1の定着駆動系D1と同様に、定
着ローラ12の中心軸121の一方端に入力ギヤ17a
を一体的に取付け、この入力ギヤ17aと噛合する駆動
ギヤ20aと、同駆動ギヤ20aに一体結合される駆動
軸19aの他端に連結されたモータ18aとを図1の定
着駆動系D1と同様に装備する。しかも、これらに加え
て定着駆動系D2は、加圧ローラ14の中心軸141の
加圧ローラスライダ23との対向部より外側端に一方向
クラッチ38及びこれに外嵌する従動ギヤ37を備え
る。
装置では、モータ18の駆動力を定着ローラ12が直接
受け、この定着ローラ12に巻き掛けた定着ベルト15
とこれに圧接する加圧ローラ14を従動回転するという
定着駆動系D1を採用していたが、これに代えて、図
7、図8に示す定着駆動系D2を採用してもよい。この
定着駆動系D2は、図1の定着駆動系D1と同様に、定
着ローラ12の中心軸121の一方端に入力ギヤ17a
を一体的に取付け、この入力ギヤ17aと噛合する駆動
ギヤ20aと、同駆動ギヤ20aに一体結合される駆動
軸19aの他端に連結されたモータ18aとを図1の定
着駆動系D1と同様に装備する。しかも、これらに加え
て定着駆動系D2は、加圧ローラ14の中心軸141の
加圧ローラスライダ23との対向部より外側端に一方向
クラッチ38及びこれに外嵌する従動ギヤ37を備え
る。
【0043】ここで従動ギヤ37は入力ギヤ17aに噛
合すると共に中心軸141に対しては相対回転可能に外
嵌される。この一方向クラッチ38は中心軸141に内
殻部位が一体結合され外殻部位が従動ギヤ37に固着さ
れる。ここで、一方向クラッチ38は入力ギヤ17aよ
り従動ギヤ37への回転力の伝達を許容し、従動ギヤ3
7より入力ギヤ17aへの回転力の伝達をカットする。
このため、定着ローラ12に対し加圧ローラ14が滑る
ということを防止し、両ローラを同期回転させることが
できる。
合すると共に中心軸141に対しては相対回転可能に外
嵌される。この一方向クラッチ38は中心軸141に内
殻部位が一体結合され外殻部位が従動ギヤ37に固着さ
れる。ここで、一方向クラッチ38は入力ギヤ17aよ
り従動ギヤ37への回転力の伝達を許容し、従動ギヤ3
7より入力ギヤ17aへの回転力の伝達をカットする。
このため、定着ローラ12に対し加圧ローラ14が滑る
ということを防止し、両ローラを同期回転させることが
できる。
【0044】図1の定着駆動系D1に代えて、同定着駆
動系D2を用いた場合は、図1のベルト定着装置と同様
の作用効果が得られると共に、特に、定着ローラ12と
加圧ローラ14が同期回転するので、定着ベルト15
や、定着ローラ12が加圧ローラ14との摩擦によって
痛むのを防止でき、これらの耐久性を向上できる。ま
た、一方向クラッチ38を介していることにより定着ベ
ルト15と加圧ローラ14との周速差を吸収でき、搬送
される記録紙9にシワ等が発生することを防ぐこともで
きる。上述のところにおいて、図1のベルト定着装置で
は定着駆動系D1を採用していたが、これに代えて、図
9、図10に示す定着駆動系D3を採用してもよい。
動系D2を用いた場合は、図1のベルト定着装置と同様
の作用効果が得られると共に、特に、定着ローラ12と
加圧ローラ14が同期回転するので、定着ベルト15
や、定着ローラ12が加圧ローラ14との摩擦によって
痛むのを防止でき、これらの耐久性を向上できる。ま
た、一方向クラッチ38を介していることにより定着ベ
ルト15と加圧ローラ14との周速差を吸収でき、搬送
される記録紙9にシワ等が発生することを防ぐこともで
きる。上述のところにおいて、図1のベルト定着装置で
は定着駆動系D1を採用していたが、これに代えて、図
9、図10に示す定着駆動系D3を採用してもよい。
【0045】この定着駆動系D3は定着ベルト15を巻
き掛けた定着ローラ12に圧接する加圧ローラ14の中
心軸141の一方端に入力ギヤ37bを一体的に取付
け、この入力ギヤ37bと噛合する駆動ギヤ20bと、
同駆動ギヤ20bに一体結合される駆動軸19bの他端
に連結されたモータ18bとを装備する。中心軸141
の一方端は図示しない軸受を介し端部プレート111に
枢支されその外側の先端部に入力ギヤ37bが取り付け
られる。端部プレート111はその外側に図示しないブ
ラケット延出し、そのブラケットに図示しない軸受を介
し駆動軸19bが枢支され、モータ18bが支持され
る。ここでモータ18bはその回転を駆動ギヤ20bよ
り入力ギヤ37bを経て加圧ローラ14に伝達でき、加
圧ローラ14が回転することにより定着ベルト15の巻
き掛けられた定着ローラ12が従動回転できる。ここで
加圧ローラ14は定着ローラ12に比べ剛体に近いこと
より、モータ18bの駆動力を直接受けた加圧ローラ1
4が定着ベルト15の巻き掛けられた定着ローラ12を
従動回転することにより、記録紙9を搬送方向Yに搬送
する線速度のバラツキを小さくなり、この点で記録紙9
を加圧定着するとともに搬送方向Yに安定して搬送でき
る。
き掛けた定着ローラ12に圧接する加圧ローラ14の中
心軸141の一方端に入力ギヤ37bを一体的に取付
け、この入力ギヤ37bと噛合する駆動ギヤ20bと、
同駆動ギヤ20bに一体結合される駆動軸19bの他端
に連結されたモータ18bとを装備する。中心軸141
の一方端は図示しない軸受を介し端部プレート111に
枢支されその外側の先端部に入力ギヤ37bが取り付け
られる。端部プレート111はその外側に図示しないブ
ラケット延出し、そのブラケットに図示しない軸受を介
し駆動軸19bが枢支され、モータ18bが支持され
る。ここでモータ18bはその回転を駆動ギヤ20bよ
り入力ギヤ37bを経て加圧ローラ14に伝達でき、加
圧ローラ14が回転することにより定着ベルト15の巻
き掛けられた定着ローラ12が従動回転できる。ここで
加圧ローラ14は定着ローラ12に比べ剛体に近いこと
より、モータ18bの駆動力を直接受けた加圧ローラ1
4が定着ベルト15の巻き掛けられた定着ローラ12を
従動回転することにより、記録紙9を搬送方向Yに搬送
する線速度のバラツキを小さくなり、この点で記録紙9
を加圧定着するとともに搬送方向Yに安定して搬送でき
る。
【0046】上述のところにおいて、図1のベルト定着
装置では定着駆動系D1を採用していたが、これに代え
て、図11、図12に示す定着駆動系D4を採用しても
よい。この定着駆動系D4は、図9の定着駆動系D3と
同様に、定着ローラ12に圧接する加圧ローラ14の中
心軸141の一方端に入力ギヤ37cを一体的に取付
け、この入力ギヤ37cと噛合する駆動ギヤ20cと、
同駆動ギヤ20cに一体結合される駆動軸19cの他端
に連結されたモータ18cとを装備する。しかも、これ
らに加えて定着駆動系D4は、定着ベルト15を巻き掛
けた定着ローラ12の中心軸121の端部プレート11
1に対する図示しない軸受との対向部より外側端に一方
向クラッチ39及びこれに外嵌する従動ギヤ17cを備
える。
装置では定着駆動系D1を採用していたが、これに代え
て、図11、図12に示す定着駆動系D4を採用しても
よい。この定着駆動系D4は、図9の定着駆動系D3と
同様に、定着ローラ12に圧接する加圧ローラ14の中
心軸141の一方端に入力ギヤ37cを一体的に取付
け、この入力ギヤ37cと噛合する駆動ギヤ20cと、
同駆動ギヤ20cに一体結合される駆動軸19cの他端
に連結されたモータ18cとを装備する。しかも、これ
らに加えて定着駆動系D4は、定着ベルト15を巻き掛
けた定着ローラ12の中心軸121の端部プレート11
1に対する図示しない軸受との対向部より外側端に一方
向クラッチ39及びこれに外嵌する従動ギヤ17cを備
える。
【0047】ここで従動ギヤ17cは入力ギヤ37cに
噛合すると共に中心軸121に対しては相対回転可能に
外嵌される。この一方向クラッチ39は中心軸121に
内殻部位が一体結合され外殻部位が従動ギヤ17cに固
着される。ここで、一方向クラッチ39は入力ギヤ37
cに噛合する従動ギヤ17cより定着ローラ12側への
回転力の伝達を許容し、定着ローラ12側より従動ギヤ
17cに噛合する入力ギヤ37cへの回転力の伝達をカ
ットする。即ち、加圧ローラ14に対し定着ローラ12
が滑るということを防止し、両ローラ及び定着ベルト1
5を同期回転させることができる。図1の定着駆動系D
1に代えて、定着駆動系D4を用いた場合は、図1のベ
ルト定着装置と同様の作用効果が得られると共に、特
に、加圧ローラ14と定着ベルト15とが滑りを生じる
ことがなく、定着ベルト15や定着ローラ12が加圧ロ
ーラ14との摩擦によって痛むのを防止できる。また、
一方向クラッチ39を介していることにより、定着ベル
ト15と加圧ローラ14との周速差を吸収でき、搬送さ
れる記録紙9にシワ等が発生することを防ぐこともでき
る。
噛合すると共に中心軸121に対しては相対回転可能に
外嵌される。この一方向クラッチ39は中心軸121に
内殻部位が一体結合され外殻部位が従動ギヤ17cに固
着される。ここで、一方向クラッチ39は入力ギヤ37
cに噛合する従動ギヤ17cより定着ローラ12側への
回転力の伝達を許容し、定着ローラ12側より従動ギヤ
17cに噛合する入力ギヤ37cへの回転力の伝達をカ
ットする。即ち、加圧ローラ14に対し定着ローラ12
が滑るということを防止し、両ローラ及び定着ベルト1
5を同期回転させることができる。図1の定着駆動系D
1に代えて、定着駆動系D4を用いた場合は、図1のベ
ルト定着装置と同様の作用効果が得られると共に、特
に、加圧ローラ14と定着ベルト15とが滑りを生じる
ことがなく、定着ベルト15や定着ローラ12が加圧ロ
ーラ14との摩擦によって痛むのを防止できる。また、
一方向クラッチ39を介していることにより、定着ベル
ト15と加圧ローラ14との周速差を吸収でき、搬送さ
れる記録紙9にシワ等が発生することを防ぐこともでき
る。
【0048】上述のところにおいて、ベルト定着装置は
加圧ローラ14と加熱ローラ13にヒータ26,28を
内蔵し、これらヒータの熱を加圧ローラ14及び加熱ロ
ーラ13、定着ベルト15を介し記録紙9側に伝えてい
たが、これに代えて、加圧ローラ14のヒータ26を排
除し、加熱ローラ13のみにヒータ28を内蔵しても良
く、このようにした場合、特に、図7、図9、図11の
各ベルト定着装置では装置の簡素化を図る上で効果が大
きい。更に、図示しない定着ベルトがそれ自体が発熱す
るように構成しても良く、この場合も図1のベルト定着
装置と同様の作用、効果が得られる。更に、上述のベル
ト定着装置は電子写真方式のカラー複写機用として適用
されていたが、これに代えて、図示しない単色の複写
機、ブリンタ等のその他の画像形成装置に用いられるベ
ルト定着装置として適用することも出来、これらの場合
も図1のベルト定着装置と同様の作用効果を得ることが
できる。
加圧ローラ14と加熱ローラ13にヒータ26,28を
内蔵し、これらヒータの熱を加圧ローラ14及び加熱ロ
ーラ13、定着ベルト15を介し記録紙9側に伝えてい
たが、これに代えて、加圧ローラ14のヒータ26を排
除し、加熱ローラ13のみにヒータ28を内蔵しても良
く、このようにした場合、特に、図7、図9、図11の
各ベルト定着装置では装置の簡素化を図る上で効果が大
きい。更に、図示しない定着ベルトがそれ自体が発熱す
るように構成しても良く、この場合も図1のベルト定着
装置と同様の作用、効果が得られる。更に、上述のベル
ト定着装置は電子写真方式のカラー複写機用として適用
されていたが、これに代えて、図示しない単色の複写
機、ブリンタ等のその他の画像形成装置に用いられるベ
ルト定着装置として適用することも出来、これらの場合
も図1のベルト定着装置と同様の作用効果を得ることが
できる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、ニップ幅が定着ローラ中心から見た円周角で25°
以上としたので、定着ベルトと加圧ローラが形成するニ
ップ幅が比較的増加し、しかもニップ下流直後位置に定
着ローラ及びそれに巻き掛けられる定着ベルトが小R形
状を形成できる。このため、この小R形状となる部位が
記録材の定着ベルトへの巻き付きを防止し、定着の離型
温度幅を拡大し、トナーオフセットを防止でき、しか
も、離型剤も非常に微量ですみ、若しくはオイルレスも
可能であり、ユーザ自身のメンテナンスも可能であると
いう効果を得られる。
ば、ニップ幅が定着ローラ中心から見た円周角で25°
以上としたので、定着ベルトと加圧ローラが形成するニ
ップ幅が比較的増加し、しかもニップ下流直後位置に定
着ローラ及びそれに巻き掛けられる定着ベルトが小R形
状を形成できる。このため、この小R形状となる部位が
記録材の定着ベルトへの巻き付きを防止し、定着の離型
温度幅を拡大し、トナーオフセットを防止でき、しか
も、離型剤も非常に微量ですみ、若しくはオイルレスも
可能であり、ユーザ自身のメンテナンスも可能であると
いう効果を得られる。
【0050】請求項2の発明は、請求項1に記載のベル
ト定着装置において、定着ベルトの表面が離型剤で被覆
されたので、定着ベルトが形成するニップを通過後の記
録材が離型剤の作用で定着ベルトから確実に分離でき、
記録材の定着ベルトへの巻き付きをより確実に防止で
き、トナーオフセットをより確実に防止できる。
ト定着装置において、定着ベルトの表面が離型剤で被覆
されたので、定着ベルトが形成するニップを通過後の記
録材が離型剤の作用で定着ベルトから確実に分離でき、
記録材の定着ベルトへの巻き付きをより確実に防止で
き、トナーオフセットをより確実に防止できる。
【0051】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2に記載のベルト定着装置において、定着ローラ表層に
スポンジ状の断熱材を被覆し、その厚さが該定着ローラ
の直径に対して17%以上とされたので、離型温度幅向
上の要因を成すニップ下流直後位置に小R形状が顕著に
形成され、更に、小R形状による離型温度幅向上効果を
より確実に得ることができる。またこのベルト定着装置
を駆動するために必要なトルクも小さくなる。
2に記載のベルト定着装置において、定着ローラ表層に
スポンジ状の断熱材を被覆し、その厚さが該定着ローラ
の直径に対して17%以上とされたので、離型温度幅向
上の要因を成すニップ下流直後位置に小R形状が顕著に
形成され、更に、小R形状による離型温度幅向上効果を
より確実に得ることができる。またこのベルト定着装置
を駆動するために必要なトルクも小さくなる。
【0052】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
のいずれかに記載のベルト定着装置において、熱源を定
着ローラ内部以外の部位に配備し、定着ローラ内部に熱
源を持たないこととしたので、この定着ローラの表面を
覆う弾性体の厚さを厚くしてもウォーミングアップ時間
が長くなるということを防止できる。
のいずれかに記載のベルト定着装置において、熱源を定
着ローラ内部以外の部位に配備し、定着ローラ内部に熱
源を持たないこととしたので、この定着ローラの表面を
覆う弾性体の厚さを厚くしてもウォーミングアップ時間
が長くなるということを防止できる。
【0053】請求項5の発明は、請求項3から請求項4
のいずれかに記載のベルト定着装置において、定着ロー
ラ表層のスボンジ状の断熱材の硬度がアスカー硬度で3
0°以下とされ、スポンジ状の断熱材の硬度が柔らかく
なり、このため、定着ベルトのニップ下流直後位置に小
R形状が確実に形成され、その径がより小さくなる。こ
のため、記録材の定着ベルトへの巻き付きがより確実に
防止され、またこのベルト定着装置を駆動するために必
要なトルクも小さくなり、モータのより小型化を図れ
る。
のいずれかに記載のベルト定着装置において、定着ロー
ラ表層のスボンジ状の断熱材の硬度がアスカー硬度で3
0°以下とされ、スポンジ状の断熱材の硬度が柔らかく
なり、このため、定着ベルトのニップ下流直後位置に小
R形状が確実に形成され、その径がより小さくなる。こ
のため、記録材の定着ベルトへの巻き付きがより確実に
防止され、またこのベルト定着装置を駆動するために必
要なトルクも小さくなり、モータのより小型化を図れ
る。
【0054】請求項6の発明は、請求項1から請求項5
のいずれかに記載のベルト定着装置において、加圧ロー
ラの表層が弾性体で厚さが2mm以下に形成され、その
硬度がJISAで40°以上とされ、加圧ローラが定着
ローラに比べて剛体となり、ニップ形状が上に凸、すな
わち下向きのニップ形状になる。このため、定着後の記
録材の定着ベルトへの巻き付きの防止をより確実に防止
出来る。
のいずれかに記載のベルト定着装置において、加圧ロー
ラの表層が弾性体で厚さが2mm以下に形成され、その
硬度がJISAで40°以上とされ、加圧ローラが定着
ローラに比べて剛体となり、ニップ形状が上に凸、すな
わち下向きのニップ形状になる。このため、定着後の記
録材の定着ベルトへの巻き付きの防止をより確実に防止
出来る。
【0055】請求項7の発明は、請求項1から請求項6
のいずれかに記載のベルト定着装置において、加圧ロー
ラの表層には高離型材が被覆されているので、加圧ロー
ラヘの記録材の巻き付きをより確実に防止できる。
のいずれかに記載のベルト定着装置において、加圧ロー
ラの表層には高離型材が被覆されているので、加圧ロー
ラヘの記録材の巻き付きをより確実に防止できる。
【0056】請求項8の発明は、請求項1から請求項7
のいずれかに記載のベルト定着装置において、定着ロー
ラが定着ベルトを回転駆動するための駆動力を付与され
ているので、記録材の搬送性能の安定化を図れる。
のいずれかに記載のベルト定着装置において、定着ロー
ラが定着ベルトを回転駆動するための駆動力を付与され
ているので、記録材の搬送性能の安定化を図れる。
【0057】請求項9の発明は、請求項8に記載のベル
ト定着装置において、駆動力が加圧ローラに一方向クラ
ッチを介して付与され、加圧ローラと定着ベルトとが共
に駆動されるので、両者間の滑りが無く定着ベルトや定
着ローラが加圧ローラとの摩擦によって痛むのを防止で
きる。また、一方向クラッチを介していることにより定
着ベルトと加圧ローラとの周速差を吸収し搬送される記
録材にシワ等が発生することを防止できる。
ト定着装置において、駆動力が加圧ローラに一方向クラ
ッチを介して付与され、加圧ローラと定着ベルトとが共
に駆動されるので、両者間の滑りが無く定着ベルトや定
着ローラが加圧ローラとの摩擦によって痛むのを防止で
きる。また、一方向クラッチを介していることにより定
着ベルトと加圧ローラとの周速差を吸収し搬送される記
録材にシワ等が発生することを防止できる。
【0058】請求項10の発明は、請求項1から請求項
7のいずれかに記載のベルト定着装置において、加圧ロ
ーラに駆動力が付与されるようにしたので、この場合定
着ローラに比べて加圧ローラの方が剛体に近いために記
録材を搬送する線速のバラツキを小さくでき、記録材の
搬送性能の安定化を図れる。
7のいずれかに記載のベルト定着装置において、加圧ロ
ーラに駆動力が付与されるようにしたので、この場合定
着ローラに比べて加圧ローラの方が剛体に近いために記
録材を搬送する線速のバラツキを小さくでき、記録材の
搬送性能の安定化を図れる。
【0059】請求項11の発明は、請求項10に記載の
ベルト定着装置において、駆動力が定着ローラに一方向
クラッチを介して付与され、加圧ローラと定着ベルトと
が共に駆動されるので、両者間の滑りが無く定着ベルト
や定着ローラが加圧ローラとの摩擦によって痛むのを防
止できる。また、一方向クラッチを介していることによ
り定着ベルトと加圧ローラとの周速差を吸収し搬送され
る記録材にシワ等が発生することを防止できる。
ベルト定着装置において、駆動力が定着ローラに一方向
クラッチを介して付与され、加圧ローラと定着ベルトと
が共に駆動されるので、両者間の滑りが無く定着ベルト
や定着ローラが加圧ローラとの摩擦によって痛むのを防
止できる。また、一方向クラッチを介していることによ
り定着ベルトと加圧ローラとの周速差を吸収し搬送され
る記録材にシワ等が発生することを防止できる。
【図1】本発明の適用されたベルト定着装置の概略側面
図である。
図である。
【図2】図1のベルト定着装置を装備する電子写真式複
写機の画像成型部の概略図である。
写機の画像成型部の概略図である。
【図3】図1のベルト定着装置の要部拡大斜視図であ
る。
る。
【図4】図1のベルト定着装置の定着ベルトを巻き掛け
た定着ローラと加圧ローラにより形成されるニップの円
周角αと離型温度幅の特性線図である。
た定着ローラと加圧ローラにより形成されるニップの円
周角αと離型温度幅の特性線図である。
【図5】図1のベルト定着装置の要部切欠概略断面図で
あり、(a)は加熱ローラの一方端部を、(b)は加圧
ローラの一方端部を示す。
あり、(a)は加熱ローラの一方端部を、(b)は加圧
ローラの一方端部を示す。
【図6】図1のベルト定着装置の電源回路図である。
【図7】図1のベルト定着装置が変形例である定着駆動
系D2を装備した場合の概略側面図である。
系D2を装備した場合の概略側面図である。
【図8】図7のベルト定着装置の部分切欠斜視図であ
る。
る。
【図9】図1のベルト定着装置が変形例である定着駆動
系D3を装備した場合の概略側面図である。
系D3を装備した場合の概略側面図である。
【図10】図9のベルト定着装置の部分切欠斜視図であ
る。
る。
【図11】図1のベルト定着装置が変形例である定着駆
動系D4を装備した場合の概略側面図である。
動系D4を装備した場合の概略側面図である。
【図12】図11のベルト定着装置の部分切欠斜視図で
ある。
ある。
【図13】従来のベルト定着装置の概略側面図である。
12 定着ローラ 13 加熱ローラ 14 加圧ローラ 15 定着ベルト 16 オイル塗布ローラ 17,17a,37b,37c入力ギヤ 17c,37 従動ギヤ 18,18a,18b,18cモータ 20,20a,20b,20c駆動ギヤ 26,28 ヒータ 38,39 一方向クラッチ r 小R形状 α 円周角 D1,D2,D3,D4 定着駆動系 N ニップ T トナー像
Claims (11)
- 【請求項1】複数のベルト搬送ローラ間に掛け渡されて
回転する無端状の定着ベルトと、前記定着ベルト上で前
記複数のベルト搬送ローラの内の一つの定着ローラに巻
き掛けられた部位に圧接する加圧ローラと、前記定着ベ
ルトと前記加圧ローラが圧接するニップを通過する記録
材上のトナーに熱を付加する熱源とを備えるベルト定着
装置において、 前記ニップの幅が前記定着ローラ中心から見た円周角で
25°以上であることを特徴とするベルト定着装置。 - 【請求項2】請求項1に記載のベルト定着装置におい
て、前記定着ベルトはその表面が離型剤で被覆されたこ
とを特徴とするベルト定着装置。 - 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のベルト定
着装置において、前記定着ローラ表層にはスポンジ状の
断熱材が被覆され、その厚さが該定着ローラの直径に対
して17%以上であることを特徴とするベルト定着装
置。 - 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれかに記載の
ベルト定着装置において、前記熱源は前記定着ローラ内
部以外の部位に配備されることを特徴とするベルト定着
装置。 - 【請求項5】請求項3から請求項4のいずれかに記載の
ベルト定着装置において、前記定着ローラ表層のスボン
ジ状の断熱材の硬度はアスカー硬度で30°以下である
ことを特徴とするベルト定着装置。 - 【請求項6】請求項1から請求項5のいずれかに記載の
ベルト定着装置において、前記加圧ローラの表層が弾性
体で厚さが2mm以下に形成され、その硬度がJISA
で40°以上であることを特徴とするベルト定着装置。 - 【請求項7】請求項1から請求項6のいずれかに記載の
ベルト定着装置において、前記加圧ローラ表層には高離
型材が被覆されていることを特徴とするベルト定着装
置。 - 【請求項8】請求項1から請求項7のいずれかに記載の
ベルト定着装置において、前記定着ローラが前記定着ベ
ルトを回転駆動するための駆動力を付与されていること
を特徴とするベルト定着装置。 - 【請求項9】請求項8に記載のベルト定着装置におい
て、前記駆動力が前記加圧ローラに一方向クラッチを介
して付与されていることを特徴とするベルト定着装置。 - 【請求項10】請求項1から請求項7のいずれかに記載
のベルト定着装置において、前記加圧ローラに駆動力が
付与されていることを特徴とするベルト定着装置。 - 【請求項11】請求項10に記載のベルト定着装置にお
いて、前記駆動力が前記定着ローラに一方向クラッチを
介して付与されていることを特徴とするベルト定着装
置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10081693A JPH11282293A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | ベルト定着装置 |
US09/277,222 US6091926A (en) | 1998-03-27 | 1999-03-26 | Fixing device using a belt for an image forming apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10081693A JPH11282293A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | ベルト定着装置 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004204933A Division JP2004302488A (ja) | 2004-07-12 | 2004-07-12 | ベルト定着装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11282293A true JPH11282293A (ja) | 1999-10-15 |
Family
ID=13753455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10081693A Pending JPH11282293A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | ベルト定着装置 |
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JP (1) | JPH11282293A (ja) |
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US7209697B2 (en) | 2004-02-27 | 2007-04-24 | Oki Data Corporation | Fusing device having a pressure member, pushing member fusing belt and roller |
JP2008158147A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Samsung Electronics Co Ltd | 定着装置 |
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JP2001034108A (ja) * | 1999-07-23 | 2001-02-09 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び定着装置 |
JP2001083822A (ja) * | 1999-09-13 | 2001-03-30 | Canon Inc | 加熱装置、像加熱装置および画像形成装置 |
KR100386097B1 (ko) | 1999-12-02 | 2003-06-02 | 가부시키가이샤 리코 | 정착장치, 정착방법 및 그 정착장치를 이용한 화상 형성장치 |
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