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JPH11280397A - ロックボルト構成体 - Google Patents

ロックボルト構成体

Info

Publication number
JPH11280397A
JPH11280397A JP10199698A JP10199698A JPH11280397A JP H11280397 A JPH11280397 A JP H11280397A JP 10199698 A JP10199698 A JP 10199698A JP 10199698 A JP10199698 A JP 10199698A JP H11280397 A JPH11280397 A JP H11280397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
lock bolt
bolt structure
divided
outer periphery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10199698A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Arai
敏 荒井
Mitsuhiro Murase
允弘 村瀬
Mitsuo Watanabe
光男 渡辺
Hiroshi Genshiyu
廣 巖主
Kazuya Koga
一哉 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUPER RESIN KOGYO KK
Original Assignee
SUPER RESIN KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SUPER RESIN KOGYO KK filed Critical SUPER RESIN KOGYO KK
Priority to JP10199698A priority Critical patent/JPH11280397A/ja
Publication of JPH11280397A publication Critical patent/JPH11280397A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削作業時には掘削機の掘削爪によって容易
に切断することができ、地盤内に進行時には接合部の強
度を保証することができるロックボルト構成体を提供す
る。 【解決手段】 棒状体2が長尺な棒状のFRPから構成
されているので、掘削作業時には掘削機の掘削爪によっ
て容易に切断することができ、また接続部が金属製螺管
3a、3bで構成されるので、地盤内に進行時にはこの
接続部の強度を保証することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロックボルト構成体
に関し、特に先端に掘削刃が固着された繊維強化樹脂か
ら成る棒状体の後端に他の棒状体を順次連接して構成さ
れるロックボルト構成体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より隧道の掘削壁面、法面の補強等
に用いられるロックボルトは、表面に螺旋状の突状が形
成された鋼製の棒状体で構成されている。この種のロッ
クボルトは、岩盤に穿孔して挿入し樹脂やモルタル等の
接着剤を注入した後にナット締めして支保工として使用
されている。
【0003】隧道の工事においては、大口径或いは地山
の条件等から全断面を一度に掘削できない場合には掘削
断面内に小断面の先進導孔を穿孔させ、先進導孔の掘削
面から岩盤にロックボルトを挿入固定し、その後、他の
部分を掘削して広げるようにしている。
【0004】このような場合、掘削を進めると、先進導
孔の岩盤に挿入したロックボルトを切断するため、突出
したロックボルトを切断する必要がある。このため、掘
削現場には掘削機の外にロックボルトを切断するための
切断装置が必要となる。また、切断時に火花が発生して
危険である上、切断に多くの時間がかかる問題を有して
いる。
【0005】このようなことから、近年では従来の鋼鉄
製のボルトに代えて、軽くて強くしかも腐食がなく電気
絶縁性でありながら更に容易に切断加工ができるFRP
製ロックボルトを用いたロックボルトとして特開平7−
217628号公報及び特開平8−68413号公報が
提案されている。
【0006】前者のロックボルトは、長繊維状繊維物と
熱硬化性樹脂とから成り、熱硬化性樹脂を含侵し、長さ
方向に連続する棒状長繊維状繊維物の表面に、糸状繊維
物を外周軸方向に間隔をおいて螺旋状に一体的に巻付け
て締め上げた糸状繊維物部が螺旋状の凹状溝部を径と
し、かつ隣合う螺旋状の凹状溝部の間隔の間が凸状山部
をFRP製ロックボルトの外径として形成したものあ
る。
【0007】また後者のロックボルトは、棒状に形成さ
れた繊維強化樹脂の外周面に螺旋状の突起を形成し、一
端を大径に形成して他のロックボルト構成体の凸条に螺
合する雌ねじ部を形成して継手として構成したものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようなロックボル
トは、前者の場合は、従来のFRP製のロックボルトに
比し強度が増強されると共に、外周に形成される螺旋状
の凸条によってジョイントや金具をそのまま取り付ける
ことができる利点を有している。
【0009】また、後者の場合は、棒状のロックボルト
の一端に形成された雌ねじ部に他のロックボルト他端の
螺旋状の凸条を直接螺合させて順次接合して長尺に延設
させることによって、掘削機の掘削爪によって切断され
るため容易に掘削することができる利点を有している。
【0010】しかしながら、前者乃至後者のロックボル
トにあっては、何れもFRPのみによって構成されてい
るため、掘削機による掘削時にロックボルトが容易に切
断することができるものの、ロックボルトの接続部は、
順次接続されて地中に深く進行して行くに従って、この
接続部に作用する集中応力が増大し、この部分から破壊
する問題を有していた。
【0011】本発明はこのような問題点を解決するた
め、掘削作業時には掘削機の掘削爪によって容易に切断
することができ、地盤内に進行時には接合部の強度を保
証することができるロックボルト構成体を提供すること
を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のロックボルト構成体は、先端に掘削刃が固
着された棒状体の後端に他の棒状体を順次連接して構成
されるロックボルト構成体であって、前記ロックボルト
構成体は、長尺な棒状の繊維強化樹脂から成る棒状体
と、外周にネジ山が形成され前記棒状体の両端外周に固
着された短尺円筒状の金属性螺管と、該螺管の外周に螺
合されて前記各棒状体を順次接続すべく内周にネジ山を
形成した円筒管とで構成されることを特徴としている。
この特徴によれば、棒状体が長尺な棒状の繊維強化樹脂
から構成されているので、掘削作業時には掘削機の掘削
爪によって容易に切断することができ、また接続部が金
属製螺管で構成されるので、地盤内に進行時にはこの接
続部の強度を保障することができる。
【0013】本発明のロックボルト構成体は、前記棒状
体が、両端外周が平行で平坦な面に形成され、該棒状体
の両端外周に、内周が平行で平坦な面に形成され且つ外
周にねじ山を形成した螺管が接着剤を介して接続されれ
ば好適である。このようにすることにより、外周面に連
続するねじ山が形成されると同時に接触面が平行で平坦
な面に形成されるので、螺管と棒状体との接着性が向上
する。
【0014】本発明のロックボルト構成体は、前記螺管
が、少なくとも長手方向に2分割され、前記棒状体の両
端部周囲に接着剤を介して前記分割螺管を密着接合させ
て合体させることにより外周に連続するねじ山が形成さ
れ、分割螺管の分割部が溶接により固着されれば好適で
ある。このようにすることにより、螺管が長手方向に2
分割されているので、棒状体との接合作業が単純化さ
れ、分割螺管を棒状体の両端部周囲に密着接合させて合
体させた際、外周に連続するねじ山が形成され、分割部
の溶接により剛性の高い接合部を構成することができ
る。
【0015】本発明のロックボルト構成体は、前記螺管
が、少なくとも長手方向に2分割され、前記棒状体の両
端部周囲に接着剤を介して前記分割螺管を密着接合させ
て合体させることにより外周に連続するねじ山が形成さ
れ、前記分割螺管の一端には内部に雌ねじが形成された
円筒体を接着剤を介して固着して成れば好適である。こ
のようにすることにより、分割螺管の合体によって一体
化される螺管の一端内部に棒状体を固着した上で前記螺
管の一端外周に、雌ねじを螺設した円筒体が接着剤を介
して固着されるので、分割螺管の分割部を溶接せずに螺
管の剛性を一段と高めることができる。
【0016】本発明のロックボルト構成体は、前記螺管
の外周が平行な円筒であって内周面の一端がテーパ状に
形成され、該テーパ部内に前記棒状体の一端を先細形成
したテーパ部を挿嵌し接着剤を介して固着して成れば好
適である。このようにすることにより、螺管と棒状体の
テーパ部どうしが接着剤を介して嵌合して接合されるの
で、接合部の強度が保障される。
【0017】本発明のロックボルト構成体は、前記螺管
が、前記棒状体が接合される側と反対側の端部にキャッ
プを溶接により固着して成れば好ましい。このようにす
ることにより、棒状体が接合される側と反対側の端部に
キャップが溶接されるので、螺管の剛性を更に高めるこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態を示すロ
ックボルト構成体の全体図、図2はトンネル工事にロッ
クボルト構成体が使用された状態を示す説明図であり、
図3はロックボルト構成体の接続部詳細を示す部分拡大
断面図である。
【0019】図において1は、ロックボルト構成体であ
り、このロックボルト構成体1は、繊維強化樹脂として
例えばFRPから成る長尺(3〜4メートル)の棒状体
2の両端に金属製の螺管3a、3bが固着され、一方の
螺管3aには掘削刃としてのビット4が取付けられると
共に他方の螺管3bには前記棒状体2と同一構成となる
他の棒状体2の螺管3aが円筒管5を介して接続され、
同様にして他の棒状体が順次接続されて長尺に延設され
て構成される。
【0020】ここで、棒状体2は、例えばフィラメント
ワインディング(FW)法により成形される。このFW
成形法は、機械的強度が非常に高いFRP製品をつくる
ために開発された方法で、引張り強さの大きい連続長繊
維を引張り方向に応力を受けるように配置する形成法で
ある。
【0021】そして、このような引張り強さの高いガラ
ス繊維を主応力の方向に配向させる方法として、回転し
ているマンドレルに計算により決められた巻き角度で一
定の張力を加えながら巻き付ける。この際、巻かれた状
態で固定するために、フィラメントに樹脂を含侵させて
からマンドレルに巻き付け、これに樹脂含侵フィラメン
トを硬化させて成形が完成される。ここで、図3に示さ
れるようにフィラメントの巻き付け角度αは、25°〜
30°が好ましい。
【0022】このように構成されたロックボルト構成体
1は、図2に示されるように、例えばトンネル工事を行
う際に掘削穴Hの壁面の補強等のために岩盤R等をビッ
ト4により掘削しながら内部に侵入し、棒状体2を次々
接続しながら延設させて内部に深く挿入されるようにな
っている。
【0023】そして、前記棒状体2は、該棒状体2の両
端外周に図示しない接着剤を介して固着すべく外周に螺
旋状の突条6を形成した短尺円筒状の金属製螺管3a、
3bと、該螺管3a、3bの外周に螺合させて各棒状体
2を順次接続する円筒管5とから構成されている。
【0024】更に詳しくは、前記各螺管3a、3bは、
内面が平滑であって長手方向に2分割されており、分割
部Sが溶接等により接合される際に分割螺管3a1、3
a2、3b1、3b2の一端内部にそれぞれ棒状体2の
接続端部が接着剤を介して固着され、合体されて円筒状
に形成された螺管3a、3bの他端に貫通穴6付きキャ
ップ7がそれぞれ固着されて成る。
【0025】次に、第1実施形態としてのロックボルト
構成体の螺管の接続手順につき説明する。図4の(a)
〜(c)は螺管の接続手順を示す工程図である。ここで
は、棒状体片側の螺管の接続手順について説明する。
【0026】先ず、図4の(a)に示されるように、F
RPから成る円筒状棒状体2の端部外周には、接合され
る範囲にわたって接着剤Bが塗布される。この場合、使
用される接着剤はエポキシ系接着剤またはアクリル系接
着剤が使用される。ここで、接着剤Bが塗布される層の
厚みは0.05〜0.5mmの範囲でも可能であるが、
0.1〜0.2mmが好適である。
【0027】このような強力な接着剤が使用されるの
で、例えばFRPと金属との接合の際に、螺管に棒状体
を嵌合させた状態で、その外部からピン等を貫通させて
接続させるような方法を採らずに確実に固着することが
できる。
【0028】次に図4の(b)に示すように、各分割螺
管3a1、3a2の一端内部に棒状体2の接着剤Bが塗
布された部位を内装した状態で前記分割螺管3a1、3
a2を合体し、分割部Sを長手方向に溶接して円筒状に
一体形成されると、外周には連続するねじ山が形成され
る。
【0029】次に図4の(c)に示すように、棒状体2
の一端が接続されて一体化された螺管3aの他端には貫
通穴6付きキャップ7が溶接により固着される。
【0030】このようにして螺管3a、3bの両端には
螺管3a、3bが固着されると、最初の棒状体2の一方
の螺管3aにはビット4が螺着され、他方の螺管3bに
は別の棒状体2一端の螺管3aが円筒管5を介して接続
される。以下同様にして他端側の螺管3bにも更に別の
棒状体2が円筒管5を介して順次接続され、所望の長さ
に延設されたところでロックボルト構成体が完成する。
【0031】このようにすることにより、棒状体2が長
尺な棒状のFRPから構成されているので、掘削作業時
には掘削機M2の掘削爪によって容易に切断することが
でき、また接続部が金属製螺管3a、3bで構成される
ので、地盤R内に進行時にはこの接続部の強度を保障す
ることができる。
【0032】また、棒状体2と螺管3a、3bは、外周
面に連続するねじ山が形成されると同時に接触面が平行
で平坦な面で形成されているので、接着剤Bによる接着
性が向上する。
【0033】そして、螺管3a、3bが長手方向に2分
割されているので、棒状体2との接合作業が単純化さ
れ、分割螺管3a1、3a2を棒状体2の両端部周囲に
密着接合させて合体させた際、外周に連続するねじ山が
形成され、分割部の溶接により剛性の高い接合部を構成
することができる。
【0034】次に、第2実施形態としてのロックボルト
構成体につき説明する。図5の(a)〜(d)は第2実
施形態としてのロックボルト構成体の螺管の接続手順を
示す工程図である。尚、前述した構成部分と同一構成部
分については、同一符号を付し重複する説明を省略す
る。
【0035】このロックボルト構成体10は、第1実施
形態とは棒状体2の両端に固着される螺管13a、13
bの構成のみが異なるものである。
【0036】本実施形態における螺管は図5(d)の接
続完成図に示されるように構成されている。すなわち、
この螺管13aは、内面が平滑であって長手方向に2分
割され、分割螺管13a1、13a2の一端内周に棒状
体2の接続端部が接着剤Bを介して固着され、固着によ
って分割螺管13a1、13a2と共に円筒状に一体化
され、外周面には連続するねじ山が形成される。
【0037】そして、螺管13aの一端外周のねじ山に
は、雌ねじ9を螺設した円筒体8が接着剤Bを介して固
着され、合体螺管13aの他端には貫通穴6付きキャッ
プ7が固着される。
【0038】次に、第2実施形態としてのロックボルト
構成体の螺管の接続手順につき説明する。図5の(a)
〜(d)は螺管の接続手順を示す工程図である。ここで
は、棒状体片側の螺管の接続手順について説明する。
【0039】先ず、図5の(a)に示されるように、F
RPから成る円筒状棒状体2の端部外周には、接合され
る範囲にわたって前述した実施形態のものと同一種類の
接着剤Bが塗布される。
【0040】次に、次に図5の(b)に示すように、各
分割螺管13a1、13a2の一端内周に棒状体2の接
着剤Bが塗布された部位を内装した状態で前記分割螺管
13a1、13a2を合体して円筒状に一体形成され、
外周面には連続するねじ山がが形成される。
【0041】図5の(c)では、棒状体2の一端が接続
されて一体化された螺管13aの他端に貫通穴6付きキ
ャップ7が溶接Wにより固着されると、螺管13aの棒
状体2が固着されている側の一端外周に接着剤Bが接合
範囲に塗布される。
【0042】そこで、図5の(d)に示されるように、
螺管13a、13bが固着される前に予め棒状体2に挿
入されている一方の円筒体8を接着剤Bが塗布された螺
管13aの一端に螺合させて固着する。
【0043】このようにすることにより、分割螺管3a
1、3a2の合体によって一体化される螺管3a、3b
の一端内部に棒状体2を固着した上で、螺管3a、3b
の一端外周に、雌ねじを螺設した円筒体8が接着剤Bを
介して固着されるので、分割螺管3a1、3a2の分割
部Sを溶接せずに螺管3a、3bの剛性を一段と高める
ことができる。また、螺管3a、3bは。、棒状体2が
接合される側と反対側の端部にキャップ7が溶接される
ので、螺管3a、3bの剛性を更に高めることができ
る。
【0044】次に、第3実施形態としてのロックボルト
構成体につき説明する。図6の(a)、(b)は第3実
施形態としてのロックボルト構成体の螺管の接続手順を
示す工程図である。尚、前述した構成部分と同一構成部
分については、同一符号を付し重複する説明を省略す
る。
【0045】このロックボルト構成体は、前記実施形態
とは棒状体の両端に固着される螺管の構成のみが異なる
ものである。
【0046】本実施形態における螺管は図5(a)の接
続完成図に示されるように構成されている。すなわち、
この螺管14bは、円筒状に形成されて外周には螺旋状
の凸条が形成されており、内部には一端が大径D1、他
端が小径D2となるテーパ部Tが形成される。
【0047】一方、棒状体12の両端には先端がこの棒
状体12の直径d1より小径d2となるよう前記螺管1
4bのテーパ部Tに合致するテーパ部d2が形成さる。
【0048】上記のように構成された螺管14a及び1
4bは、螺管14a及び14b内のテーパ部Tに接着剤
Bを塗布した上で棒状体12両端のテーパ部tに挿嵌固
着される。
【0049】このようにすることにより、螺管14a及
び14bと棒状体12が接着剤Bを介してテーパ部T、
tどうしが挿嵌されて固着されるので、より確実に接合
することができ、接合部の強度が保障される。
【0050】このようにして構成されたロックボルト構
成体1によれば、例えば図7の(a)、(b)に示され
るようにトンネル等の掘削穴Hを掘削するに際し、崩れ
易い岩質の断面を上下に分割して掘削する場合に掘削正
面15の上部側に本発明のロックボルト構成体1が設置
される。
【0051】この場合、穿孔機M1でこのロックボルト
構成体1を所定本数掘削正面15にビット4により岩盤
を穿孔しながら軸方向に侵入しつつ、順次、次の棒状体
2を接続しながら内部に挿入されると、図7の(b)に
示ように掘削正面15が掘削機M2により掘削される。
【0052】この際、掘削の進行に従って接続部以外の
長尺な棒状体は、掘削機M2の掘削爪により切断される
ので容易に岩盤を掘削することができる。
【0053】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。
【0054】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【0055】(a)請求項1の発明によれば、棒状体が
長尺な棒状の繊維強化樹脂から構成されているので、掘
削作業時には掘削機の掘削爪によって容易に切断するこ
とができ、また接続部が金属製螺管で構成されるので、
地盤内に進行時にはこの接続部の強度を保障することが
できる。
【0056】(b)請求項2の発明によれば、外周面に
連続するねじ山が形成されると同時に接触面が平行で平
坦な面に形成されているので、螺管と棒状体との接着性
が向上する。
【0057】(c)請求項3の発明によれば、螺管が長
手方向に2分割されているので、棒状体との接合作業が
単純化され、分割螺管を棒状体の両端部周囲に密着接合
させて合体させた際、外周に連続するねじ山が形成さ
れ、分割部の溶接により剛性の高い接合部を構成するこ
とができる。
【0058】(d)請求項4の発明によれば、分割螺管
の合体によって一体化される螺管の一端内部に棒状体を
固着した上で前記螺管の一端外周に、雌ねじを螺設した
円筒体が接着剤を介して固着されるので、分割螺管の分
割部を溶接せずに螺管の剛性を一段と高めることができ
る。
【0059】(e)請求項5の発明によれば、螺管と棒
状体のテーパ部どうしが接着剤を介して嵌合して接合さ
れるので、接合部の強度が保障される。
【0060】(f)請求項6の発明によれば、棒状体が
接合される側と反対側の端部にキャップが溶接されるの
で、螺管の剛性を更に高めることができる。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すロックボルト構成
体の全体図である。
【図2】トンネル工事にロックボルト構成体が使用され
た状態を示す説明図である。
【図3】ロックボルト構成体の接続部詳細を示す部分拡
大断面図である。
【図4】(a)〜(c)は螺管の接続手順を示す工程図
である。
【図5】(a)〜(d)は第2実施形態としてのロック
ボルト構成体の螺管の接続手順を示す工程図である。
【図6】(a)、(b)は第3実施形態としてのロック
ボルト構成体の螺管の接続手順を示す工程図である。
【図7】本発明のロックボルト構成体を使用してトンネ
ルを掘削する説明図である。
【符号の説明】
1 ロックボルト構成体 2 棒状体 3a、3b 螺管 3a1、3a2 分割螺管 3b1、3b2 分割螺管 4 ビット 5 円筒管 6 貫通穴 7 キャップ 8 円筒体 9 雌ねじ 10 ロックボルト構成体 12 棒状体 13a、13b 螺管 13a1、13a2 分割螺管 14a、14b 螺管 15 掘削正面 B 接着剤 H 掘削穴 M1 穿孔機 M2 掘削機 R 岩盤 W 溶接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 巖主 廣 東京都品川区二葉4−1−20(MC中延ビ ル) 日東鐵工株式会社内 (72)発明者 古賀 一哉 東京都品川区二葉4−1−20(MC中延ビ ル) 日東鐵工株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に掘削刃が固着された棒状体の後端
    に他の棒状体を順次連接して構成されるロックボルト構
    成体であって、 前記ロックボルト構成体は、長尺な棒状の繊維強化樹脂
    から成る棒状体と、外周にネジ山が形成され前記棒状体
    の両端外周に固着された短尺円筒状の金属性螺管と、該
    螺管の外周に螺合されて前記各棒状体を順次接続すべく
    内周にネジ山を形成した円筒管とで構成されることを特
    徴とするロックボルト構成体。
  2. 【請求項2】 前記棒状体は、両端外周が平行で平坦な
    面に形成され、該棒状体の両端外周に、内周が平行で平
    坦な面に形成され且つ外周にねじ山を形成した螺管が接
    着剤を介して接続されて成る請求項1に記載のロックボ
    ルト構成体。
  3. 【請求項3】 前記螺管は、少なくとも長手方向に2分
    割され、前記棒状体の両端部周囲に接着剤を介して前記
    分割螺管を密着接合させて合体させることにより外周に
    連続するねじ山が形成され、分割螺管の分割部が溶接に
    より固着されて成る請求項1に記載のロックボルト構成
    体。
  4. 【請求項4】 前記螺管は、少なくとも長手方向に2分
    割され、前記棒状体の両端部周囲に接着剤を介して前記
    分割螺管を密着接合させて合体させることにより外周に
    連続するねじ山が形成され、前記分割螺管の一端には内
    部に雌ねじが形成された円筒体を接着剤を介して固着し
    て成る請求項1に記載のロックボルト構成体。
  5. 【請求項5】 前記螺管は、外周が平行な円筒であって
    内周面の一端がテーパ状に形成され、該テーパ部内に前
    記棒状体の一端を先細形成したテーパ部を挿嵌し接着剤
    を介して固着して成る請求項1に記載のロックボルト構
    成体。
  6. 【請求項6】 前記螺管は、前記棒状体が接合される側
    と反対側の端部にキャップを溶接により固着して成る請
    求項1〜5の何れかに記載のロックボルト構成体。
JP10199698A 1998-03-30 1998-03-30 ロックボルト構成体 Pending JPH11280397A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010501046A (ja) * 2006-08-17 2010-01-14 アトラス・コプコ・エムエイアイ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 摩擦チューブアンカー及びその膨張アダプター
ITMI20090889A1 (it) * 2009-05-20 2010-11-21 Lorenzo Paolo Verzani "procedimento per la realizzazione di gallerie naturali"
ITRM20130034A1 (it) * 2013-01-21 2014-07-22 Giampaolo Capaldini Metodo e sistema di stabilizzazione di un fronte di scavo.
CN105937535A (zh) * 2014-04-18 2016-09-14 魏浩然 一种高铁座椅用连接件
CN106351659A (zh) * 2016-10-13 2017-01-25 山东名世矿业机械有限公司 一种二氧化碳致裂器
CN107269302A (zh) * 2017-07-25 2017-10-20 中国矿业大学(北京) 一种自锁式巷道顶帮支护装置

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