JPH11278973A - 硝化抑制粒剤、硝化抑制粒剤配合肥料、及び作物の栽培方法 - Google Patents
硝化抑制粒剤、硝化抑制粒剤配合肥料、及び作物の栽培方法Info
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- JPH11278973A JPH11278973A JP10103973A JP10397398A JPH11278973A JP H11278973 A JPH11278973 A JP H11278973A JP 10103973 A JP10103973 A JP 10103973A JP 10397398 A JP10397398 A JP 10397398A JP H11278973 A JPH11278973 A JP H11278973A
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- C05G3/90—Mixtures of one or more fertilisers with additives not having a specially fertilising activity for affecting the nitrification of ammonium compounds or urea in the soil
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 基肥と共に、若しくは基肥として施用した
場合においても、作物の生育初期にアンモニアによる過
剰障害が発生しにくい硝化抑制粒剤、硝化抑制粒剤配合
肥料を提供すること、更にそれらを用いた作物の栽培方
法を提供すること。 【解決手段】ジシアンジアミドを含有する粒子であっ
て、該粒子の施用からジシアンジアミドの累積溶出率が
該粒子が含有する全ジシアンジアミドの10重量%に達
するまでの期間(D1)と、10重量%を越えて80重
量%に達するまでの期間(D2)との比(D1/D2)
が0.2以上である硝化抑制粒剤、及び該粒剤と肥料成
分とからなる硝化抑制粒剤配合肥料、及び該粒剤若しく
は該粒剤配合肥料を用いた作物の栽培方法。
場合においても、作物の生育初期にアンモニアによる過
剰障害が発生しにくい硝化抑制粒剤、硝化抑制粒剤配合
肥料を提供すること、更にそれらを用いた作物の栽培方
法を提供すること。 【解決手段】ジシアンジアミドを含有する粒子であっ
て、該粒子の施用からジシアンジアミドの累積溶出率が
該粒子が含有する全ジシアンジアミドの10重量%に達
するまでの期間(D1)と、10重量%を越えて80重
量%に達するまでの期間(D2)との比(D1/D2)
が0.2以上である硝化抑制粒剤、及び該粒剤と肥料成
分とからなる硝化抑制粒剤配合肥料、及び該粒剤若しく
は該粒剤配合肥料を用いた作物の栽培方法。
Description
【発明の属する技術分野】本発明は硝化抑制粒剤に関す
る。更に詳しくは、特定の溶出機能を有する消化抑制粒
剤に関する。
る。更に詳しくは、特定の溶出機能を有する消化抑制粒
剤に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】化学肥料に含まれているア
ンモニア、アンモニウム塩、尿素等のアンモニア態窒素
や、有機質肥料が分解することによって生成したアンモ
ニア態窒素は、土壌中特に畑や水田の表層などの酸化的
条件で硝酸態窒素に変化しやすい。硝化と呼ばれるこの
作用は亜硝酸菌および硝酸菌等の硝化細菌によって行わ
れ、施肥されたアンモニアは亜硝酸菌によって亜硝酸態
窒素に変化し、生成した亜硝酸態窒素は硝酸菌によって
硝酸態窒素に変化する。陽イオンであるアンモニア態窒
素は、負の荷電状態にある土壌コロイドに吸着されやす
いが、陰イオンである硝酸態窒素は前述の土壌コロイド
に吸着されることなく、地下水や大気中に流亡・放出さ
れる。このため硝酸化成作用の強い土壌条件において
は、施肥した窒素肥料の作物による利用率は非常に低い
ものであった。また、作物によっては施肥窒素を硝酸態
よりもアンモニア態で供給した方が品質を向上しうると
言われている。したがって、該利用率の向上、作物の品
質向上のためには、土壌中における硝化作用を抑制し、
施用した窒素肥料をアンモニア態の状態で維持すること
が有効である。
ンモニア、アンモニウム塩、尿素等のアンモニア態窒素
や、有機質肥料が分解することによって生成したアンモ
ニア態窒素は、土壌中特に畑や水田の表層などの酸化的
条件で硝酸態窒素に変化しやすい。硝化と呼ばれるこの
作用は亜硝酸菌および硝酸菌等の硝化細菌によって行わ
れ、施肥されたアンモニアは亜硝酸菌によって亜硝酸態
窒素に変化し、生成した亜硝酸態窒素は硝酸菌によって
硝酸態窒素に変化する。陽イオンであるアンモニア態窒
素は、負の荷電状態にある土壌コロイドに吸着されやす
いが、陰イオンである硝酸態窒素は前述の土壌コロイド
に吸着されることなく、地下水や大気中に流亡・放出さ
れる。このため硝酸化成作用の強い土壌条件において
は、施肥した窒素肥料の作物による利用率は非常に低い
ものであった。また、作物によっては施肥窒素を硝酸態
よりもアンモニア態で供給した方が品質を向上しうると
言われている。したがって、該利用率の向上、作物の品
質向上のためには、土壌中における硝化作用を抑制し、
施用した窒素肥料をアンモニア態の状態で維持すること
が有効である。
【0003】ジシアンジアミドは硝化抑制剤として従来
から広く用いられており、その施用に当たっては、ジシ
アンジアミド粉体、またはその造粒物、更には特開昭4
8−90850号に開示の、ジシアンジアミド入り造粒
肥料の表面を酸化マグネシウムまたは、水酸化マグネシ
ウムを含むリン酸マグネシウム系難溶性塩類で被覆した
ものや、特開昭56−84394号に開示の、ジシアン
ジアミド入り尿素を樹脂等で被覆したものなどが用いら
れてきた。しかしながら、これらの資材は、その有効成
分であるジシアンジアミドが施用直後から溶出し始め、
硝化抑制を発揮するため、基肥と共に該資材を施用した
場合には、作物の生育初期にアンモニア過剰による障害
が発生するといった問題点を有していた。
から広く用いられており、その施用に当たっては、ジシ
アンジアミド粉体、またはその造粒物、更には特開昭4
8−90850号に開示の、ジシアンジアミド入り造粒
肥料の表面を酸化マグネシウムまたは、水酸化マグネシ
ウムを含むリン酸マグネシウム系難溶性塩類で被覆した
ものや、特開昭56−84394号に開示の、ジシアン
ジアミド入り尿素を樹脂等で被覆したものなどが用いら
れてきた。しかしながら、これらの資材は、その有効成
分であるジシアンジアミドが施用直後から溶出し始め、
硝化抑制を発揮するため、基肥と共に該資材を施用した
場合には、作物の生育初期にアンモニア過剰による障害
が発生するといった問題点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らはこのよう
な従来技術の問題点に鑑み、基肥と共に施用した場合に
おいても作物の生育初期にアンモニアの過剰障害を発生
させない硝化抑制剤について、鋭意研究開発を行った。
その結果、本発明者らはついに、ジシアンジアミドを含
有する粒子であって、該粒子の施用からジシアンジアミ
ドの累積溶出率が該粒子が含有する全ジシアンジアミド
の10重量%に達するまでの期間(D1)と、10重量
%を越えて80重量%に達するまでの期間(D2)との
比(D1/D2)が0.2以上である硝化抑制粒剤に優
れた機能があることを見いだし、知見に基づき本発明を
完成した。以上の記述からも明らかなように、本発明の
目的は、基肥と共に施用した場合においても作物の生育
初期にアンモニアによる過剰障害が発生しにくい硝化抑
制剤を提供することにある。
な従来技術の問題点に鑑み、基肥と共に施用した場合に
おいても作物の生育初期にアンモニアの過剰障害を発生
させない硝化抑制剤について、鋭意研究開発を行った。
その結果、本発明者らはついに、ジシアンジアミドを含
有する粒子であって、該粒子の施用からジシアンジアミ
ドの累積溶出率が該粒子が含有する全ジシアンジアミド
の10重量%に達するまでの期間(D1)と、10重量
%を越えて80重量%に達するまでの期間(D2)との
比(D1/D2)が0.2以上である硝化抑制粒剤に優
れた機能があることを見いだし、知見に基づき本発明を
完成した。以上の記述からも明らかなように、本発明の
目的は、基肥と共に施用した場合においても作物の生育
初期にアンモニアによる過剰障害が発生しにくい硝化抑
制剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記(1)〜
(12)の構成を有する。 (1)ジシアンジアミドを含有する粒子であって、該粒
子の施用からジシアンジアミドの累積溶出率が該粒子が
含有する全ジシアンジアミドの10重量%に達するまで
の期間(D1)と、10重量%を越えて80重量%に達
するまでの期間(D2)との比(D1/D2)が0.2
以上である硝化抑制粒剤。 (2)ジシアンジアミドを含有する粒子の表面が被膜材
で被覆された前記第1項に記載の硝化抑制粒剤。 (3)肥料成分を含有する前記第1ないし2項に記載の
硝化抑制粒剤。 (4)肥料成分がアンモニア系窒素肥料である前記第3
項に記載の硝化抑制粒剤。 (5)肥料成分が尿素である前記第4項に記載の硝化抑
制粒剤。 (6)前記第1から5項に記載の何れか1つに記載の硝
化抑制粒剤と肥料成分とからなる硝化抑制粒剤配合肥
料。 (7)肥料が化学合成系緩効性肥料又は物理的に溶出速
度が制御された緩効性肥料である前記第6項に記載の硝
化抑制粒剤配合肥料。 (8)物理的に溶出速度が制御された緩効性肥料が、肥
料粒子の表面を被膜材で被覆した被覆粒状肥料である前
記第7項に記載の硝化抑制粒剤配合肥料。 (9)前記第1から5項の何れか1つに記載の硝化抑制
粒剤を用いた作物の栽培方法。 (10)前記第6から8項の何れか1つに記載の硝化抑
制粒剤配合肥料を用いた作物の栽培方法。 (11)前記第1から5項の何れか1つに記載の硝化抑
制粒剤を用いたホウレンソウの栽培方法。 (12)前記第6から8項の何れか1つに記載の硝化抑
制粒剤配合肥料を用いたホウレンソウの栽培方法。 本発明の構成と効果について以下に詳述する。
(12)の構成を有する。 (1)ジシアンジアミドを含有する粒子であって、該粒
子の施用からジシアンジアミドの累積溶出率が該粒子が
含有する全ジシアンジアミドの10重量%に達するまで
の期間(D1)と、10重量%を越えて80重量%に達
するまでの期間(D2)との比(D1/D2)が0.2
以上である硝化抑制粒剤。 (2)ジシアンジアミドを含有する粒子の表面が被膜材
で被覆された前記第1項に記載の硝化抑制粒剤。 (3)肥料成分を含有する前記第1ないし2項に記載の
硝化抑制粒剤。 (4)肥料成分がアンモニア系窒素肥料である前記第3
項に記載の硝化抑制粒剤。 (5)肥料成分が尿素である前記第4項に記載の硝化抑
制粒剤。 (6)前記第1から5項に記載の何れか1つに記載の硝
化抑制粒剤と肥料成分とからなる硝化抑制粒剤配合肥
料。 (7)肥料が化学合成系緩効性肥料又は物理的に溶出速
度が制御された緩効性肥料である前記第6項に記載の硝
化抑制粒剤配合肥料。 (8)物理的に溶出速度が制御された緩効性肥料が、肥
料粒子の表面を被膜材で被覆した被覆粒状肥料である前
記第7項に記載の硝化抑制粒剤配合肥料。 (9)前記第1から5項の何れか1つに記載の硝化抑制
粒剤を用いた作物の栽培方法。 (10)前記第6から8項の何れか1つに記載の硝化抑
制粒剤配合肥料を用いた作物の栽培方法。 (11)前記第1から5項の何れか1つに記載の硝化抑
制粒剤を用いたホウレンソウの栽培方法。 (12)前記第6から8項の何れか1つに記載の硝化抑
制粒剤配合肥料を用いたホウレンソウの栽培方法。 本発明の構成と効果について以下に詳述する。
【0006】本願第1の発明は、施用からジシアンジア
ミドの累積溶出率が該粒子が含有する全ジシアンジアミ
ドの10重量%に達するまでの期間(以下「D1」と記
す。)と、10重量%を越えて80重量%に達するまで
の期間(以下「D2」と記す。)との比が0.2以上の
ジシアンジアミドの溶出機能(以下「時限溶出機能」と
記す。)を有する硝化抑制粒剤である。該時限溶出機能
を有するものであれば、如何なる組成のものであっても
本発明の効果が得られる。栽培する作物や栽培方法によ
って異なるものの、D1が10日〜50日の間であり、
D1とD2との比(D1/D2)が0.5以上の溶出機
能を有するものであれば特に顕著な効果が得られる。
ミドの累積溶出率が該粒子が含有する全ジシアンジアミ
ドの10重量%に達するまでの期間(以下「D1」と記
す。)と、10重量%を越えて80重量%に達するまで
の期間(以下「D2」と記す。)との比が0.2以上の
ジシアンジアミドの溶出機能(以下「時限溶出機能」と
記す。)を有する硝化抑制粒剤である。該時限溶出機能
を有するものであれば、如何なる組成のものであっても
本発明の効果が得られる。栽培する作物や栽培方法によ
って異なるものの、D1が10日〜50日の間であり、
D1とD2との比(D1/D2)が0.5以上の溶出機
能を有するものであれば特に顕著な効果が得られる。
【0007】本発明の時限溶出機能は、物理的な手段に
より達成されたものでも、化学的な手段によって達成さ
れたものであっても構わないが、ジシアンジアミドを含
有する粒子の表面を、被膜材で被覆するといった物理的
手段が有効である。本発明に用いる被膜材は、有機材
料、無機材料の何れを用いても良く、有機材料としては
樹脂が挙げられ、無機材料としては硫黄などを挙げるこ
とができる。
より達成されたものでも、化学的な手段によって達成さ
れたものであっても構わないが、ジシアンジアミドを含
有する粒子の表面を、被膜材で被覆するといった物理的
手段が有効である。本発明に用いる被膜材は、有機材
料、無機材料の何れを用いても良く、有機材料としては
樹脂が挙げられ、無機材料としては硫黄などを挙げるこ
とができる。
【0008】本発明の被膜材として使用する樹脂につい
ては特に限定するものではなく、所望のD1およびD2
が得られるように材料を適宜選択して用いればよい。長
いD1を得るには、水分透過性の小さなオレフィン系重
合体、およびその共重合体、若しくは塩化ビニリデン系
重合体、およびその共重合体を用いることが望ましい。
具体的にはポリオレフィンおよびその共重合体で、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重
合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・一酸
化炭素共重合体、エチレン・酢酸ビニル・一酸化炭素共
重合体、エチレン・アクリレート共重合体、エチレン・
メタクリル酸共重合体、ゴム系樹脂、ポリスチレン、ポ
リメチルメタアクリレート等を挙げることができる。こ
れらの樹脂は単独で用いても良いし、また、所望の溶出
パターンが得られるように複数の樹脂を用いても良い。
ては特に限定するものではなく、所望のD1およびD2
が得られるように材料を適宜選択して用いればよい。長
いD1を得るには、水分透過性の小さなオレフィン系重
合体、およびその共重合体、若しくは塩化ビニリデン系
重合体、およびその共重合体を用いることが望ましい。
具体的にはポリオレフィンおよびその共重合体で、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重
合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・一酸
化炭素共重合体、エチレン・酢酸ビニル・一酸化炭素共
重合体、エチレン・アクリレート共重合体、エチレン・
メタクリル酸共重合体、ゴム系樹脂、ポリスチレン、ポ
リメチルメタアクリレート等を挙げることができる。こ
れらの樹脂は単独で用いても良いし、また、所望の溶出
パターンが得られるように複数の樹脂を用いても良い。
【0009】さらに細かく溶出パターンを調節するため
に、本発明においては上記樹脂以外に、充填剤、界面活
性剤等を用いることができる。充填剤としては、タル
ク、クレイ、金属酸化物、珪酸塩鉱物、硫黄等の無機粉
体が水に難溶性ないし不溶性であるため望ましい。界面
活性剤としては高級脂肪酸塩類、高級アルキルジカルボ
ン酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩類、高級アル
キル・スルフォン酸塩類、高級アルキル・ジスルフォン
酸塩類、スルフォン化高級脂肪酸塩類、高級アルキル燐
酸エステル塩類等のアニオン界面活性剤、高級アルキル
・アミン塩類、第4級アンモニウム塩類等のカチオン界
面活性剤、ポリオールの脂肪酸エステル、ポリエチレン
・オキサイド縮合型等のノニオン界面活性剤を用いるこ
とができる。
に、本発明においては上記樹脂以外に、充填剤、界面活
性剤等を用いることができる。充填剤としては、タル
ク、クレイ、金属酸化物、珪酸塩鉱物、硫黄等の無機粉
体が水に難溶性ないし不溶性であるため望ましい。界面
活性剤としては高級脂肪酸塩類、高級アルキルジカルボ
ン酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩類、高級アル
キル・スルフォン酸塩類、高級アルキル・ジスルフォン
酸塩類、スルフォン化高級脂肪酸塩類、高級アルキル燐
酸エステル塩類等のアニオン界面活性剤、高級アルキル
・アミン塩類、第4級アンモニウム塩類等のカチオン界
面活性剤、ポリオールの脂肪酸エステル、ポリエチレン
・オキサイド縮合型等のノニオン界面活性剤を用いるこ
とができる。
【0010】時限溶出機能の達成可能な被膜組成として
は、例えば特開平6−87684号に開示の、樹脂に糖
重合体を分散させた被膜、特開平4−202078号に
開示の、アルカリ物質からなる第1層とオレフィン系重
合体にアルカリ水可溶性重合体を混合したものからなる
第2層で構成された被膜、特開平4−202079号に
開示の、高吸水膨潤性物質からなる第1層とオレフィン
系樹脂からなる第2層で構成された被膜、特開平9−3
0883号に開示の、ワックスを含む第1層と熱可塑性
樹脂を含む第2層で構成された被膜などが挙げられる。
この中でも特開平6−87684号に開示の被膜に開示
の組成であれば、単層の被膜で時限溶出機能が達成でき
ることから、製造コストの面で有効であり、更に、溶出
抑制期間制御の精密さの点でも有利である。
は、例えば特開平6−87684号に開示の、樹脂に糖
重合体を分散させた被膜、特開平4−202078号に
開示の、アルカリ物質からなる第1層とオレフィン系重
合体にアルカリ水可溶性重合体を混合したものからなる
第2層で構成された被膜、特開平4−202079号に
開示の、高吸水膨潤性物質からなる第1層とオレフィン
系樹脂からなる第2層で構成された被膜、特開平9−3
0883号に開示の、ワックスを含む第1層と熱可塑性
樹脂を含む第2層で構成された被膜などが挙げられる。
この中でも特開平6−87684号に開示の被膜に開示
の組成であれば、単層の被膜で時限溶出機能が達成でき
ることから、製造コストの面で有効であり、更に、溶出
抑制期間制御の精密さの点でも有利である。
【0011】更に、特開平9−268103において
は、水膨潤性物質と農薬成分とからなる粒子の表面を、
樹脂被膜で被覆した被覆農薬粒剤が開示されており、農
薬成分とジシアンジアミドを入れ替えた組成であっても
本発明の時限溶出機能が達成される。ジシアンジアミド
自体は水に難溶性であり、吸湿性も低いことから、被覆
を受ける粒子において、ジシアンジアミドの割合が非常
に高い場合、または、該粒子の組成に吸湿性の造粒助剤
を用いない、若しくはその使用量が少量の場合にも、特
開平9−268103に開示の被膜組成は特に有効であ
る。
は、水膨潤性物質と農薬成分とからなる粒子の表面を、
樹脂被膜で被覆した被覆農薬粒剤が開示されており、農
薬成分とジシアンジアミドを入れ替えた組成であっても
本発明の時限溶出機能が達成される。ジシアンジアミド
自体は水に難溶性であり、吸湿性も低いことから、被覆
を受ける粒子において、ジシアンジアミドの割合が非常
に高い場合、または、該粒子の組成に吸湿性の造粒助剤
を用いない、若しくはその使用量が少量の場合にも、特
開平9−268103に開示の被膜組成は特に有効であ
る。
【0012】本発明のジシアンジアミドを含有する粒子
には、有効成分であるジシアンジアミド以外に、各種造
粒助剤、結合材などを添加しても良い。造粒助剤として
は、ベントナイト、クレイ、カオリン、セリサイト、タ
ルク、酸性白土、軽石、珪砂、珪石、炭酸カルシウム、
ゼオライト、パーライト、バーミキュライト等の鉱物
質、モミガラ、オガクズ、木質粉、パルプフロック、大
豆粉、デンプン等の植物質が挙げられ、結合材として
は、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、リグニンスルホン酸塩類、ポ
リビニルアルコール、ポリエチレングリコール、界面活
性剤類、流動パラフィン等を用いることができる。
には、有効成分であるジシアンジアミド以外に、各種造
粒助剤、結合材などを添加しても良い。造粒助剤として
は、ベントナイト、クレイ、カオリン、セリサイト、タ
ルク、酸性白土、軽石、珪砂、珪石、炭酸カルシウム、
ゼオライト、パーライト、バーミキュライト等の鉱物
質、モミガラ、オガクズ、木質粉、パルプフロック、大
豆粉、デンプン等の植物質が挙げられ、結合材として
は、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、リグニンスルホン酸塩類、ポ
リビニルアルコール、ポリエチレングリコール、界面活
性剤類、流動パラフィン等を用いることができる。
【0013】また、本発明のジシアンジアミドを含有す
る粒子には、本発明の有効成分であるジシアンジアミド
以外に、肥料成分を添加しても良く、肥料成分の中でも
尿素、塩安、硫安等のアンモニア系窒素肥料は、ジシア
ンジアミドと共に存在、さらに溶出することにより硝化
抑制作用がより効果的に発現される。その中でも尿素を
用いると作物の品質がさらに向上しうるため有効であ
る。
る粒子には、本発明の有効成分であるジシアンジアミド
以外に、肥料成分を添加しても良く、肥料成分の中でも
尿素、塩安、硫安等のアンモニア系窒素肥料は、ジシア
ンジアミドと共に存在、さらに溶出することにより硝化
抑制作用がより効果的に発現される。その中でも尿素を
用いると作物の品質がさらに向上しうるため有効であ
る。
【0014】本発明の硝化抑制粒剤の形状は限定される
ものではないが、本発明の硝化抑制粒剤と例えば肥料の
如き農業資材と配合する場合には、分級などの問題が起
きないよう、粒子径を、その他の資材と揃えるなどの配
慮が必要である。また、ジシアンジアミドを含有する粒
子の表面を被膜材で被覆する場合には、該粒子は出来る
だけ真球に近いほど均一な被膜が出来ることから、下記
式により求められる該粒子の円形度係数は0.7以上で
あることが好ましい。 円形度係数=(4π×粒子の投影面積)/(粒子投影図
の輪郭の長さ)2 ジシアンジアミドを含有する粒子を造粒する方法は特に
限定されるものではないが、回転パンや回転ドラム内で
粒状化する方法が製造コストの面から有利である。
ものではないが、本発明の硝化抑制粒剤と例えば肥料の
如き農業資材と配合する場合には、分級などの問題が起
きないよう、粒子径を、その他の資材と揃えるなどの配
慮が必要である。また、ジシアンジアミドを含有する粒
子の表面を被膜材で被覆する場合には、該粒子は出来る
だけ真球に近いほど均一な被膜が出来ることから、下記
式により求められる該粒子の円形度係数は0.7以上で
あることが好ましい。 円形度係数=(4π×粒子の投影面積)/(粒子投影図
の輪郭の長さ)2 ジシアンジアミドを含有する粒子を造粒する方法は特に
限定されるものではないが、回転パンや回転ドラム内で
粒状化する方法が製造コストの面から有利である。
【0015】本願第2の発明は、施用からジシアンジア
ミドの累積溶出率が該粒子が含有する全ジシアンジアミ
ドの10重量%に達するまでの期間と、10重量%を越
えて80重量%に達するまでの期間との比が0.2以上
のジシアンジアミドの溶出機能を有する硝化抑制粒剤
と、肥料成分とからなる硝化抑制粒剤配合肥料である。
本発明の硝化抑制粒剤配合肥料は、生育に必要な肥料成
分を各種作物、栽培地に合わせて混合したものである。
この肥料を用いることによって、単一成分を別々に施用
する手間を軽減することができるので有効である。
ミドの累積溶出率が該粒子が含有する全ジシアンジアミ
ドの10重量%に達するまでの期間と、10重量%を越
えて80重量%に達するまでの期間との比が0.2以上
のジシアンジアミドの溶出機能を有する硝化抑制粒剤
と、肥料成分とからなる硝化抑制粒剤配合肥料である。
本発明の硝化抑制粒剤配合肥料は、生育に必要な肥料成
分を各種作物、栽培地に合わせて混合したものである。
この肥料を用いることによって、単一成分を別々に施用
する手間を軽減することができるので有効である。
【0016】肥料成分としては、尿素、硫安、塩安、硝
安、石灰窒素、腐植酸アンモニア等の窒素質肥料、過燐
酸石灰、重過燐酸石灰、溶成りん肥、焼成りん肥、腐植
酸りん肥等のリン酸肥料、硫酸加里、塩化加里、重炭酸
加里、腐植酸加里、珪酸加里等の加里肥料、骨粉、油か
す、肉かす等の有機質肥料、高度化成肥料、ウレアホル
ム、IBDU、CDU、硫酸グアニル尿素、オキサミド
等の化学合成系緩効性肥料、肥料粒子の表面を樹脂など
の被膜材で被覆した被覆粒状肥料等の物理的に溶出速度
が制御された緩効性肥料を挙げることができる。
安、石灰窒素、腐植酸アンモニア等の窒素質肥料、過燐
酸石灰、重過燐酸石灰、溶成りん肥、焼成りん肥、腐植
酸りん肥等のリン酸肥料、硫酸加里、塩化加里、重炭酸
加里、腐植酸加里、珪酸加里等の加里肥料、骨粉、油か
す、肉かす等の有機質肥料、高度化成肥料、ウレアホル
ム、IBDU、CDU、硫酸グアニル尿素、オキサミド
等の化学合成系緩効性肥料、肥料粒子の表面を樹脂など
の被膜材で被覆した被覆粒状肥料等の物理的に溶出速度
が制御された緩効性肥料を挙げることができる。
【0017】これらのうち、化学合成系緩効性肥料また
は物理的に溶出速度が制御された緩効性肥料であれば、
ジシアンジアミドが作用する窒素肥料の追肥回数を減ら
すことができるので好ましい。さらに、物理的に溶出速
度が制御された緩効性肥料のうち、肥料粒子の表面を樹
脂などの被膜材で被覆した被覆粒状肥料であれば、溶出
速度の制御が厳密であるため、アンモニア態窒素の供給
量や供給時期を調節しやすいのでより好ましい。
は物理的に溶出速度が制御された緩効性肥料であれば、
ジシアンジアミドが作用する窒素肥料の追肥回数を減ら
すことができるので好ましい。さらに、物理的に溶出速
度が制御された緩効性肥料のうち、肥料粒子の表面を樹
脂などの被膜材で被覆した被覆粒状肥料であれば、溶出
速度の制御が厳密であるため、アンモニア態窒素の供給
量や供給時期を調節しやすいのでより好ましい。
【0018】本発明の第3の発明は、本発明の硝化抑制
粒剤、若しくは硝化抑制粒剤配合肥料を用いた作物の栽
培方法である。本発明の硝化抑制粒剤、若しくは硝化抑
制粒剤配合肥料は、いずれの作物の栽培に用いても有効
である。硝酸態窒素の割合が高い土壌で作物を栽培する
場合には、窒素成分は硝酸態窒素の状態で作物体中に取
り込まれる。植物体内の硝酸は、人間が摂食した場合、
アミノ酸やタンパク質のような人体の窒素源とならない
ばかりか、硝酸の一部は毒性のある亜硝酸に変わり、人
体に悪影響を及ぼす。また、ホウレンソウにおいては、
栽培土壌中の硝酸態窒素含有量が高くなるほど、植物体
内のシュウ酸含量が上昇する傾向がある。シュウ酸は食
味を悪くするあくの主成分とされ、また人が多量に摂取
するとカルシウムの吸収を阻害したり、結石の原因にな
るとされている。本発明はこのような、問題の回避手段
として非常に有効である。
粒剤、若しくは硝化抑制粒剤配合肥料を用いた作物の栽
培方法である。本発明の硝化抑制粒剤、若しくは硝化抑
制粒剤配合肥料は、いずれの作物の栽培に用いても有効
である。硝酸態窒素の割合が高い土壌で作物を栽培する
場合には、窒素成分は硝酸態窒素の状態で作物体中に取
り込まれる。植物体内の硝酸は、人間が摂食した場合、
アミノ酸やタンパク質のような人体の窒素源とならない
ばかりか、硝酸の一部は毒性のある亜硝酸に変わり、人
体に悪影響を及ぼす。また、ホウレンソウにおいては、
栽培土壌中の硝酸態窒素含有量が高くなるほど、植物体
内のシュウ酸含量が上昇する傾向がある。シュウ酸は食
味を悪くするあくの主成分とされ、また人が多量に摂取
するとカルシウムの吸収を阻害したり、結石の原因にな
るとされている。本発明はこのような、問題の回避手段
として非常に有効である。
【0019】本発明の栽培方法は好アンモニア性植物と
好硝酸性植物の両方に適用することができるが、アンモ
ニア障害の発生しやすい好硝酸性作物の栽培に用いるこ
とが特に有効である。好硝酸性作物については、具体的
にはタバコ、トマト、トウガラシ、アズキ、エンドウ、
ジャガイモ、カブ、ソラマメ、キャベツ、ハクサイ、カ
ラシナ、ダイコン、ビート、ホウレンソウ、キュウリ、
コマツナ、シュンギク、タマネギ、ライムギ、ソバ、ワ
タ等が挙げられるが、葉身、葉柄、葉脈部が可食部位で
あるホウレンソウ、コマツナ、シュンギク等の葉菜類に
用いるのが特に有効である。
好硝酸性植物の両方に適用することができるが、アンモ
ニア障害の発生しやすい好硝酸性作物の栽培に用いるこ
とが特に有効である。好硝酸性作物については、具体的
にはタバコ、トマト、トウガラシ、アズキ、エンドウ、
ジャガイモ、カブ、ソラマメ、キャベツ、ハクサイ、カ
ラシナ、ダイコン、ビート、ホウレンソウ、キュウリ、
コマツナ、シュンギク、タマネギ、ライムギ、ソバ、ワ
タ等が挙げられるが、葉身、葉柄、葉脈部が可食部位で
あるホウレンソウ、コマツナ、シュンギク等の葉菜類に
用いるのが特に有効である。
【0020】本発明の硝化抑制粒剤、若しくは硝化抑制
粒剤配合肥料の施用は、栽培前、栽培期間中のいずれの
時期に行ってもかまわないが、施用の手間を考えると基
肥の施用と一緒に行うのが最適である。基肥と一緒に施
用する場合、アンモニアによる障害が起きにくくなる時
期に、初期D2が終了するようなタイプのものを選択
し、肥料と混合後施用する方法が最も好ましい。土壌中
のアンモニア態窒素の割合は植物体がある程度成長して
から増加させる方が良い。そうすれば好硝酸性作物の初
期生育を確保しつつ、収穫時の葉中の硝酸態窒素濃度を
低下させ、安全性・品質を向上させることができる。
粒剤配合肥料の施用は、栽培前、栽培期間中のいずれの
時期に行ってもかまわないが、施用の手間を考えると基
肥の施用と一緒に行うのが最適である。基肥と一緒に施
用する場合、アンモニアによる障害が起きにくくなる時
期に、初期D2が終了するようなタイプのものを選択
し、肥料と混合後施用する方法が最も好ましい。土壌中
のアンモニア態窒素の割合は植物体がある程度成長して
から増加させる方が良い。そうすれば好硝酸性作物の初
期生育を確保しつつ、収穫時の葉中の硝酸態窒素濃度を
低下させ、安全性・品質を向上させることができる。
【0021】施肥方法としては、育苗ポットに入れる方
法、苗の定植時に定植穴の中に投入する方法、栽培土壌
表面に散布する方法、全面全層施肥法等が挙げられ、栽
培植物によって適宜選択すればよい。
法、苗の定植時に定植穴の中に投入する方法、栽培土壌
表面に散布する方法、全面全層施肥法等が挙げられ、栽
培植物によって適宜選択すればよい。
【0022】以下実施例により本発明を説明する。 実施例1 1.粒子の製造例 表1に示される組成からなる粒剤原料を、加水しながら
ニーダーで混練し、これを押し出し造粒し、整粒機(不
二パウダル(株)製、マルメライザーQJ400)にて
円形度係数が0.7以上になるまで平滑化処理を行っ
た。次に、該造粒物を熱風循環乾燥機を用いて乾燥し、
粒径2.36mm〜2.00mmの粒を得た。該粒子の
円形度係数は株式会社ピアス製のPIAS−IVを用い
て測定した。測定は、ランダムに取り出した粒子100
個を用いて行った。
ニーダーで混練し、これを押し出し造粒し、整粒機(不
二パウダル(株)製、マルメライザーQJ400)にて
円形度係数が0.7以上になるまで平滑化処理を行っ
た。次に、該造粒物を熱風循環乾燥機を用いて乾燥し、
粒径2.36mm〜2.00mmの粒を得た。該粒子の
円形度係数は株式会社ピアス製のPIAS−IVを用い
て測定した。測定は、ランダムに取り出した粒子100
個を用いて行った。
【0023】
【表1】
【0024】2.被覆方法 粒の被覆には噴流被覆装置を用いた。本実施例において
用いた噴流被覆装置を図−1に示す。1は噴流塔で塔径
250mm、高さ2000mm、窒素ガス噴出口径50
mm、円錐角50度で粒子投入口2、排ガス出口3を有
する。噴流用窒素ガスはブロアー10から送られ、オリ
フィス流量計9、熱交換機8を経て噴流塔に至るが、流
量は流量計、温度は熱交換機で管理され、排気は排ガス
出口3から塔外に導き出される。被覆処理に使用される
粒子は粒子投入口2から所定の熱風(窒素ガス)を通し
ながら投入し、噴流を形成させる。熱風温度はT1、被
覆処理中の粒子温度はT2、排気温度はTaの温度計に
より検出される。T2が所定の温度になったら、被覆液
を一流体ノズル4を通して噴霧状で噴流に向かって吹き
付ける。被覆液は液タンク11で攪拌しておき、粉体使
用の場合は粉体が被覆液中に均一に分散されているよう
に攪拌しておく。所定の被覆率に達したらブロアーを止
め、被覆された粒子を抜き出し口7より排出する。本製
造例では下記の基本条件を維持しつつ所定の被覆率にな
るまで被覆を行った。 一流体ノズル:開口0.6mmフルコン型 熱風量:4m3/min 熱風温度:100±2℃ 粒子投入量:10kg 供試溶剤:トルエン 被覆液濃度:固形分1.5重量% 被覆液供給量:0.1kg/min 被覆率:15重量% この方法で作成した粒剤の被膜組成は表2に示した。
用いた噴流被覆装置を図−1に示す。1は噴流塔で塔径
250mm、高さ2000mm、窒素ガス噴出口径50
mm、円錐角50度で粒子投入口2、排ガス出口3を有
する。噴流用窒素ガスはブロアー10から送られ、オリ
フィス流量計9、熱交換機8を経て噴流塔に至るが、流
量は流量計、温度は熱交換機で管理され、排気は排ガス
出口3から塔外に導き出される。被覆処理に使用される
粒子は粒子投入口2から所定の熱風(窒素ガス)を通し
ながら投入し、噴流を形成させる。熱風温度はT1、被
覆処理中の粒子温度はT2、排気温度はTaの温度計に
より検出される。T2が所定の温度になったら、被覆液
を一流体ノズル4を通して噴霧状で噴流に向かって吹き
付ける。被覆液は液タンク11で攪拌しておき、粉体使
用の場合は粉体が被覆液中に均一に分散されているよう
に攪拌しておく。所定の被覆率に達したらブロアーを止
め、被覆された粒子を抜き出し口7より排出する。本製
造例では下記の基本条件を維持しつつ所定の被覆率にな
るまで被覆を行った。 一流体ノズル:開口0.6mmフルコン型 熱風量:4m3/min 熱風温度:100±2℃ 粒子投入量:10kg 供試溶剤:トルエン 被覆液濃度:固形分1.5重量% 被覆液供給量:0.1kg/min 被覆率:15重量% この方法で作成した粒剤の被膜組成は表2に示した。
【0025】
【表2】
【0026】実施例2 3.土壌中での溶出試験 1L容の容器に2mmパスの風乾土壌(シラス)を1k
g入れ、そこに実施例1の方法で得た粒剤を全窒素で
1.0g相当量、水を最大容水量の60%になるように
入れ混合した。容器の上縁をポリエチレンフィルムで覆
い25℃の恒温室に静置した。所定の期間経過後に試料
を全て回収し粉砕して被膜の内部に残存するジシアンジ
アミドを定量し、溶出率を算出した。試験は全て3反復
制とした。このような操作を反復して土中に溶出したジ
シアンジアミドの溶出累計と日数の関係をグラフ化して
溶出速度曲線を作成し、D1とD2を求め表2に示し
た。
g入れ、そこに実施例1の方法で得た粒剤を全窒素で
1.0g相当量、水を最大容水量の60%になるように
入れ混合した。容器の上縁をポリエチレンフィルムで覆
い25℃の恒温室に静置した。所定の期間経過後に試料
を全て回収し粉砕して被膜の内部に残存するジシアンジ
アミドを定量し、溶出率を算出した。試験は全て3反復
制とした。このような操作を反復して土中に溶出したジ
シアンジアミドの溶出累計と日数の関係をグラフ化して
溶出速度曲線を作成し、D1とD2を求め表2に示し
た。
【0027】実施例3 4.該粒剤入り配合肥料の作成 硫安、苦土リン肥、硫加、被覆尿素、及び実施例1で作
成した粒剤を混合し、硝化抑制粒剤配合肥料を得た。こ
の配合肥料は、ホウレンソウを栽培する際必要とされる
施肥量をもとに作成した。配合組成を表3に示した。
成した粒剤を混合し、硝化抑制粒剤配合肥料を得た。こ
の配合肥料は、ホウレンソウを栽培する際必要とされる
施肥量をもとに作成した。配合組成を表3に示した。
【0028】
【表3】
【0029】実施例4 5.ホウレンソウの栽培試験 黒ボク土の圃場で、十分な灌水を行った後播種(播種
日:9月30日、品種アトラス、条間15cm)した。
施肥は播種時に全面全層施肥方式で行った。播種後20
日後に間引きを行い、株間が6cmになるようにした。
サンプリングは播種後75日後に行い、葉中の硝酸態窒
素含量およびシュウ酸含量を測定した。結果を表4に示
す。ジシアンジアミドを用いていない試験区1と他の試
験区で、葉中の硝酸態窒素含量及びシュウ酸含量を比べ
ると、試験区1は両含量とも非常に高かった。したがっ
て、ジシアンジアミドをホウレンソウの栽培に用いるの
は、葉中の硝酸態窒素含量及びシュウ酸含量を下げるの
に有効であると言えた。被覆していないジシアンジアミ
ド入り粒子を用いた試験区2及び3は生育初期のアンモ
ニア態窒素供給量が多すぎ、正常に発芽しなかった。こ
のことから、該粒子を基肥として用いる場合、粒子を被
覆して生育初期にジシアンジアミドが土壌中に供給され
ないようにすることは有効であると考えられた。試験区
4及び12はD1/D2の比が0.2以下の粒剤を用い
たため、アンモニア障害が若干発生した。また、硝酸態
窒素含量及びシュウ酸含量を、試験区4、12とD1/
D2の比が0.2以上の該粒剤を用いた試験区5、6、
7、8、9、10、11、12で比較すると、両含量共
に該粒剤を用いた区の方が低かった。したがって、これ
らの比が0.2以上の該粒剤を用いることによって硝酸
態窒素含量とシュウ酸含量が低い作物を作ることができ
ると言えた。これらのうち、試験区8は期溶出抑制期間
/D2の比が0.5以下の該粒剤を用いたため、硝化抑
制の効果が少なく、望ましくは比が0.5以上である方
が良いことが示された。試験区6と試験区7を比較する
と、葉中の硝酸態窒素含量とシュウ酸含量が低かったの
は試験区7の方であった。このことから、粒子を作る
際、ジシアンジアミドと混合する肥料成分は尿素である
方が良いことが分かった。該粒剤を混合した配合肥料を
用いた試験区において、葉中の硝酸態窒素含量が低かっ
たのは試験区10、11、12であった。試験区10、
11で低かったのは、該粒剤に混合した窒素肥料が物理
的に溶出速度が制御された樹脂被覆の肥料であったた
め、該粒剤からのジシアンジアミド溶出と同時期に窒素
肥料成分が土壌に供給されたことによると考えられる。
また、試験区12で低かったのは試験区7と同じよう
に、尿素を混合したジシアンジアミドの粒剤を用いたた
めと考えられた。以上の結果から、本発明の粒剤を用い
ることによってホウレンソウの品質・安全性を高めうる
ことが示された。
日:9月30日、品種アトラス、条間15cm)した。
施肥は播種時に全面全層施肥方式で行った。播種後20
日後に間引きを行い、株間が6cmになるようにした。
サンプリングは播種後75日後に行い、葉中の硝酸態窒
素含量およびシュウ酸含量を測定した。結果を表4に示
す。ジシアンジアミドを用いていない試験区1と他の試
験区で、葉中の硝酸態窒素含量及びシュウ酸含量を比べ
ると、試験区1は両含量とも非常に高かった。したがっ
て、ジシアンジアミドをホウレンソウの栽培に用いるの
は、葉中の硝酸態窒素含量及びシュウ酸含量を下げるの
に有効であると言えた。被覆していないジシアンジアミ
ド入り粒子を用いた試験区2及び3は生育初期のアンモ
ニア態窒素供給量が多すぎ、正常に発芽しなかった。こ
のことから、該粒子を基肥として用いる場合、粒子を被
覆して生育初期にジシアンジアミドが土壌中に供給され
ないようにすることは有効であると考えられた。試験区
4及び12はD1/D2の比が0.2以下の粒剤を用い
たため、アンモニア障害が若干発生した。また、硝酸態
窒素含量及びシュウ酸含量を、試験区4、12とD1/
D2の比が0.2以上の該粒剤を用いた試験区5、6、
7、8、9、10、11、12で比較すると、両含量共
に該粒剤を用いた区の方が低かった。したがって、これ
らの比が0.2以上の該粒剤を用いることによって硝酸
態窒素含量とシュウ酸含量が低い作物を作ることができ
ると言えた。これらのうち、試験区8は期溶出抑制期間
/D2の比が0.5以下の該粒剤を用いたため、硝化抑
制の効果が少なく、望ましくは比が0.5以上である方
が良いことが示された。試験区6と試験区7を比較する
と、葉中の硝酸態窒素含量とシュウ酸含量が低かったの
は試験区7の方であった。このことから、粒子を作る
際、ジシアンジアミドと混合する肥料成分は尿素である
方が良いことが分かった。該粒剤を混合した配合肥料を
用いた試験区において、葉中の硝酸態窒素含量が低かっ
たのは試験区10、11、12であった。試験区10、
11で低かったのは、該粒剤に混合した窒素肥料が物理
的に溶出速度が制御された樹脂被覆の肥料であったた
め、該粒剤からのジシアンジアミド溶出と同時期に窒素
肥料成分が土壌に供給されたことによると考えられる。
また、試験区12で低かったのは試験区7と同じよう
に、尿素を混合したジシアンジアミドの粒剤を用いたた
めと考えられた。以上の結果から、本発明の粒剤を用い
ることによってホウレンソウの品質・安全性を高めうる
ことが示された。
【0030】
【表4】
【0031】
【発明の効果】本発明の硝化抑制粒剤、及び該粒剤を配
合した本発明の硝化抑制粒剤配合肥料は、基肥と共に、
若しくは基肥として施用した場合においても、作物の生
育初期にアンモニアによる過剰障害が発生しにくい効果
を有する。
合した本発明の硝化抑制粒剤配合肥料は、基肥と共に、
若しくは基肥として施用した場合においても、作物の生
育初期にアンモニアによる過剰障害が発生しにくい効果
を有する。
【図1】噴流層のフローシートの図
1.噴流塔 2.粒剤投入口 3.排ガス出口 4.スプレーノズル 5.粒子 6.ポンプ 7.抜き出し口 8.熱交換器 9.オリフィス流量計 10.ブロアー 11.溶解槽 12.被膜材料の混合溶解液 T1.熱風温度 T2.粒体温度 T3.排気温度 SL.スチーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C05C 3:00 9:00) (72)発明者 阿山 香子 熊本県水俣市築地4番218号
Claims (12)
- 【請求項1】 ジシアンジアミドを含有する粒子であっ
て、該粒子の施用からジシアンジアミドの累積溶出率が
該粒子が含有する全ジシアンジアミドの10重量%に達
するまでの期間(D1)と、10重量%を越えて80重
量%に達するまでの期間(D2)との比(D1/D2)
が0.2以上である硝化抑制粒剤。 - 【請求項2】 ジシアンジアミドを含有する粒子の表面
が被膜材で被覆された請求項1に記載の硝化抑制粒剤。 - 【請求項3】 肥料成分を含有する請求項1ないし2に
記載の硝化抑制粒剤。 - 【請求項4】 肥料成分がアンモニア系窒素肥料である
請求項3に記載の硝化抑制粒剤。 - 【請求項5】 肥料成分が尿素である請求項4に記載の
硝化抑制粒剤。 - 【請求項6】 請求項1から5に記載の何れか1つに記
載の硝化抑制粒剤と肥料成分とからなる硝化抑制粒剤配
合肥料。 - 【請求項7】 肥料が化学合成系緩効性肥料又は物理的
に溶出速度が制御された緩効性肥料である請求項6に記
載の硝化抑制粒剤配合肥料。 - 【請求項8】 物理的に溶出速度が制御された緩効性肥
料が、肥料粒子の表面を被膜材で被覆した被覆粒状肥料
である請求項7に記載の硝化抑制粒剤配合肥料。 - 【請求項9】 請求項1から5の何れか1つに記載の硝
化抑制粒剤を用いた作物の栽培方法。 - 【請求項10】請求項6から8の何れか1つに記載の硝
化抑制粒剤配合肥料を用いた作物の栽培方法。 - 【請求項11】請求項1から5の何れか1つに記載の硝
化抑制粒剤を用いたホウレンソウの栽培方法。 - 【請求項12】請求項6から8の何れか1つに記載の硝
化抑制粒剤配合肥料を用いたホウレンソウの栽培方法。 【0001】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10103973A JPH11278973A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 硝化抑制粒剤、硝化抑制粒剤配合肥料、及び作物の栽培方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10103973A JPH11278973A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 硝化抑制粒剤、硝化抑制粒剤配合肥料、及び作物の栽培方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11278973A true JPH11278973A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=14368287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10103973A Pending JPH11278973A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 硝化抑制粒剤、硝化抑制粒剤配合肥料、及び作物の栽培方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11278973A (ja) |
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2019030671A1 (en) * | 2017-08-09 | 2019-02-14 | Sabic Global Technologies B.V. | EXTRUDED FERTILIZER PELLETS COMPRISING UREASE AND / OR NITRIFICATION INHIBITORS |
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JP2020158354A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 東レ株式会社 | 粒状肥料および粒状肥料の製造方法 |
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WO2022009955A1 (ja) | 2020-07-08 | 2022-01-13 | 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター | 土壌改良剤とその使用 |
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