JPH11270595A - 一方向クラッチ - Google Patents
一方向クラッチInfo
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- JPH11270595A JPH11270595A JP10077453A JP7745398A JPH11270595A JP H11270595 A JPH11270595 A JP H11270595A JP 10077453 A JP10077453 A JP 10077453A JP 7745398 A JP7745398 A JP 7745398A JP H11270595 A JPH11270595 A JP H11270595A
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- Japan
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- roller
- coil spring
- way clutch
- spring
- expansion
- Prior art date
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- Pending
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Landscapes
- Springs (AREA)
Abstract
保ち、クラッチ動作の安定化を図ること。 【解決手段】同心状に配設される内外2つの環体1,2
を同期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状
態とに切り換える一方向クラッチAにおいて、コイルバ
ネ5が、バネ線材を角筒形に巻回した角巻きバネからな
り、このコイルバネ5の伸縮方向両端部分が、コイルバ
ネ5の伸縮方向に対してほぼ直交する形状とされてい
る。これにより、コイルバネ5の弾発付勢力をころ4の
広い範囲に付与できるようになるとともに、ころ4に対
して付与するコイルバネ5の弾発付勢力が、ころ4を軸
方向で2分した領域においてほぼ均等になり、ころ4の
姿勢が安定するようになる。
Description
関する。この一方向クラッチは、例えば自動車などのエ
ンジンのクランクシャフトからベルトを介して駆動され
る補機に装備するプーリに内蔵することができる。前述
の補機としては、例えば自動車のエアコンディショナ用
コンプレッサ、ウォーターポンプ、オルターネータ、冷
却ファンなどが挙げられる。
周数カ所に平面視矩形のポケットを径方向内外に貫通し
て設け、このポケット内に、ころと、ころをロック側へ
弾発付勢するコイルバネとを収納している。
伸張復元力でもってころを弾発付勢するようになってい
る。このコイルバネは、バネ線材を円筒形に巻回した一
般的なものが用いられており、ころの軸方向中間領域に
当接されている。
では、円筒形の市販のコイルバネを用いているため、そ
の伸縮方向両端の形状について、特別工夫していない。
を、バネ線材の中心に対して直交する状態に切断してい
るだけであるから、伸縮方向両端のいわゆる座巻き部分
が、伸縮方向に対して直交する形状にならずに、傾いて
いることになる。
の周面一部がころに当接することになり、コイルバネの
組み込み形態によっては、ころの長さ方向(軸方向)で
の片半分側領域と残り片半分側領域とに作用するコイル
バネの弾発付勢力が、アンバランスになり、ころにスキ
ュー力を与える結果になる。
ころの姿勢が傾くなどロック、フリー動作が不安定にな
りやすくなる。
おいて、ころの姿勢を安定に保ち、クラッチ動作の安定
化を図ることを目的としている。
向クラッチは、同心状に配設される内外2つの環体を同
期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状態と
に切り換えるもので、前記内外2つの環体の径方向対向
空間において円周数カ所に形成されるくさび状空間に、
それぞれ、ころおよびころをくさび状空間のロック側へ
弾発付勢するコイルバネが周方向に並べて配設され、前
記コイルバネが、バネ線材を角筒形または楕円形に巻回
された角巻きバネからなり、その伸縮方向両端部分が、
伸縮方向に対してほぼ直交する形状に設定されている。
心状に配設される内外2つの環体を同期回転させるロッ
ク状態と相対回転させるフリー状態とに切り換えるもの
で、内外2つの環体の間に介装されかつ円周数カ所に径
方向内外に貫通するポケットを有する保持器と、保持器
の各ポケットに1つずつ周方向転動可能に収納されるこ
ろと、保持器の各ポケットに圧縮状態で収納されかつ伸
張復元力によりころをロック側へ弾発付勢するコイルバ
ネとを備え、前記コイルバネが、バネ線材を角筒形また
は楕円形に巻回された角巻きバネからなり、その伸縮方
向両端部分が、伸縮方向に対してほぼ直交する形状に設
定されている。
記請求項1または2において、前記コイルバネが、ころ
の軸方向中間領域においてころの長さ寸法(軸方向寸
法)の1/2以上の範囲に対して当接させられる大きさ
に設定されている。
記請求項2において、前記コイルバネが、前記保持器の
ポケット内壁面に設けられる突起に伸縮可能な状態に装
着されている。
の伸縮方向両端部分の形状を工夫して、ころに対してコ
イルバネを適正な状態で当てるようにしている。これに
より、コイルバネの弾発付勢力を、ころの軸方向での片
半分領域と残り片半分領域とにほぼ均等に付与できるよ
うになる。このように、コイルバネの弾発付勢力をころ
に対してバランスよく付与できるようになるから、ころ
が適正な姿勢を保ちながらスムーズに転動しやすくな
る。
ろの軸方向で可及的に広い範囲に当てるようにすれば、
コイルバネの弾発付勢力をころに対して一層バランスよ
く付与できるようになる他、コイルバネの伸縮方向寸法
を、従来の円筒形のコイルバネに比べて縮小できるよう
になるので、保持器のポケットの周方向寸法を小さくで
きるなど、スペース的に有利となる。
示す実施形態に基づいて説明する。
かり、図1は、一方向クラッチの上半分を断面にした側
面図、図2は、図1の(2)−(2)線断面の矢視図、
図3は、保持器のポケット部分の平面展開図、図4は、
保持器とコイルバネを示す斜視図、図5は、コイルバネ
単体の平面図である。
いる。この一方向クラッチAは、内輪1、外輪2、保持
器3、ころ4、コイルバネ5を備えている。動作として
は、内輪1と外輪2との回転差に応じて、ころ4が転動
して内・外輪1,2を同期回転させて動力を伝達する状
態や、相対回転させて動力伝達を遮断する状態に切り替
わるようになっている。
なキー状の切欠きからなるカム面6が設けられている。
この内輪1の一端面の180度対向する2カ所には、ス
リット状の切欠き1a,1aが設けられている。
れており、内輪1の外周に所要対向空間を介して同心状
に配設される。この外輪2の内周面と内輪1のカム面6
とでくさび状空間が形成される。
て外輪2の内周面に嵌合されるもので、外輪2のカム面
6に対応する位置に径方向内外に貫通するポケット3a
が設けられている。この保持器3のポケット3aの軸方
向一側の壁部3bの内周面において180度対向する2
カ所には、内輪1の切欠き1a,1aに対して圧入嵌合
される突片3c,3cが設けられており、切欠き1a,
1aに対する突片3c,3cの嵌合により、保持器3が
内輪1に対して周方向ならびに軸方向に位置決めされて
いる。
ずつ周方向転動可能に収納された状態で、内輪1のカム
面6と外輪2の内周面との間に形成されるくさび状空間
に配置されている。
aに1つずつ圧縮状態で収納されており、その伸張復元
力でころ4をくさび状空間の狭い側(ロック側)へ弾発
付勢する。このコイルバネ5は、保持器3のポケット3
a内において伸縮方向がころ4の中心軸線に対して直交
しかつ一端がころ4の軸方向中間領域に当接するよう
に、保持器3のポケット3aの内面に一体形成される突
起3dに対して外嵌装着されている。
イルバネ5は、断面がほぼ長方形の角筒形に巻回された
角巻きバネからなり、その伸縮方向一端がころ4の軸方
向中間領域においてころの軸方向長さ寸法の1/2以
上、例えば2/3の長さ範囲に対して当接させられてい
る。そして、このコイルバネ5の伸縮方向両端部分は、
伸縮方向に対してほぼ直交する形状に設定されている。
具体的には、コイルバネ5の伸縮方向両端部分が、伸縮
方向に対してほぼ直交する形状となるように、研磨され
ている。これにより、コイルバネ5の伸縮方向両端部分
の座巻き部5a,5bにおける線材の半径方向断面が、
半円形状になっている。
して適正な状態で当てることができる。つまり、コイル
バネ5の伸縮方向一端部分が、保持器3の突起3dに装
着された状態で、コイルバネ5の伸縮方向に沿う軸線
が、ころ4の軸線に対して直交し、コイルバネ5の伸縮
方向他端部分が、ころ4に対してほぼ平行となる。これ
により、コイルバネ5の弾発付勢力を、ころ4の軸方向
での片半分領域と残り片半分領域とにほぼ均等に付与で
きるようになる。
を幅広に設定して、ころ4の軸方向で可及的に広い範囲
例えば有効軌道領域の大部分に当てるようにしていれ
ば、コイルバネ5の弾発付勢力をころ4に対して一層バ
ランスよく付与できるようになる。
バネ5の弾発付勢力を常にバランスよく付与できるよう
になるので、ころ4が適正な姿勢を保ちながらスムーズ
に転動しやすくなるなど、ころ4のスキューを防止でき
て、ころ4によるロック、フリー動作の安定化に貢献で
きるようになる。
5を幅広に設定していれば、コイルバネ5の伸縮方向寸
法を、従来の円筒形のコイルバネに比べて縮小できるよ
うになるので、保持器3のポケット3aの周方向寸法を
小さくできるなど、スペース的に有利となる。
れるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
輪1側に形成した例を挙げているが、外輪2側に設けた
ものにも本発明を適用できる。
を保持器3の突起3dに装着させるようにしているが、
図6に示すように、保持器3に凹部15を設けて、この
凹部15にコイルバネ5を収納させるようにすることが
できる。この場合も、上記実施形態と同様に、コイルバ
ネ5の姿勢を適正に保つことができる。
の伸縮方向両端部分を伸縮方向に対してほぼ直交する形
状にしているが、伸縮方向一端部分(ころ4に当接する
側)のみを前述した形状にしてもよい。また、上記実施
形態では、コイルバネ5の伸縮方向両端部分をほぼ直交
する形状とするために、研磨処理を施しているが、プレ
ス加工により図5に示すような形状に塑性変形させた
り、あるいは図7に示すように、単に座巻き部分5a,
5bを屈曲させてその延出方向を変えるようにさせたり
することができる。
を角筒形としているが、端面から見て楕円形としたもの
も本発明に含まれる。
ネの形状を角筒形または楕円形のものに特定するととも
に、コイルバネの伸縮方向両端部分の形状を工夫して、
ころに対してコイルバネを適正な状態で当てるようにす
ることにより、コイルバネの弾発付勢力を、ころの軸方
向での片半分領域と残り片半分領域とにほぼ均等に付与
できるようにしている。これにより、ころを適正な姿勢
に保ちながらスムーズに転動させることができ、ころの
スキューを防止できて、ころによるロック、フリー動作
の安定化に貢献できるようになる。
ろの軸方向で可及的に広い範囲に当てるようにすれば、
コイルバネの弾発付勢力をころに対して一層バランスよ
く付与できるようになる他、コイルバネの伸縮方向寸法
を、従来の円筒形のコイルバネに比べて縮小できるよう
になるので、保持器のポケットの周方向寸法を小さくで
きるなど、スペース的に有利となる。
ッチの動作安定化を図ることができるなど、信頼性の向
上に貢献できる。
上半分を断面にした側面図
図
を示す平面展開図
Claims (4)
- 【請求項1】 同心状に配設される内外2つの環体を同
期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状態と
に切り換える一方向クラッチであって、 前記内外2つの環体の径方向対向空間において円周数カ
所に形成されるくさび状空間に、それぞれ、ころおよび
ころをくさび状空間のロック側へ弾発付勢するコイルバ
ネが周方向に並べて配設され、 前記コイルバネが、バネ線材を角筒形または楕円形に巻
回された角巻きバネからなり、その伸縮方向両端部分
が、伸縮方向に対してほぼ直交する形状に設定されてい
る、ことを特徴とする一方向クラッチ。 - 【請求項2】 同心状に配設される内外2つの環体を同
期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状態と
に切り換える一方向クラッチであって、 内外2つの環体の間に介装されかつ円周数カ所に径方向
内外に貫通するポケットを有する保持器と、保持器の各
ポケットに1つずつ周方向転動可能に収納されるころ
と、保持器の各ポケットに圧縮状態で収納されかつ伸張
復元力によりころをロック側へ弾発付勢するコイルバネ
とを備え、 前記コイルバネが、バネ線材を角筒形または楕円形に巻
回された角巻きバネからなり、その伸縮方向両端部分
が、伸縮方向に対してほぼ直交する形状に設定されてい
る、ことを特徴とする一方向クラッチ。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の一方向クラッ
チにおいて、前記コイルバネが、ころの軸方向中間領域
においてころの長さ寸法(軸方向寸法)の1/2以上の
範囲に対して当接させられる大きさに設定されている、
ことを特徴とする一方向クラッチ。 - 【請求項4】 請求項2に記載の一方向クラッチにおい
て、前記コイルバネが、前記保持器のポケット内壁面に
設けられる突起に伸縮可能な状態に装着されている、こ
とを特徴とする一方向クラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10077453A JPH11270595A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 一方向クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10077453A JPH11270595A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 一方向クラッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11270595A true JPH11270595A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=13634443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10077453A Pending JPH11270595A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 一方向クラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11270595A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008248920A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Ntn Corp | 一方向クラッチ |
-
1998
- 1998-03-25 JP JP10077453A patent/JPH11270595A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008248920A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Ntn Corp | 一方向クラッチ |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050517 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050719 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050818 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051019 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051124 |
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A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20051129 |
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A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20051222 |