[go: up one dir, main page]

JPH11266551A - 送電鉄塔設備の監視システム - Google Patents

送電鉄塔設備の監視システム

Info

Publication number
JPH11266551A
JPH11266551A JP6813098A JP6813098A JPH11266551A JP H11266551 A JPH11266551 A JP H11266551A JP 6813098 A JP6813098 A JP 6813098A JP 6813098 A JP6813098 A JP 6813098A JP H11266551 A JPH11266551 A JP H11266551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tower
monitoring
power
transmission
transmission tower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6813098A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Okada
昭彦 岡田
Masamitsu Nakazawa
正光 中沢
Masayuki Yamashita
正幸 山下
Shigeo Shiono
繁男 塩野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP6813098A priority Critical patent/JPH11266551A/ja
Publication of JPH11266551A publication Critical patent/JPH11266551A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Alarm Systems (AREA)
  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】送電鉄塔の監視を行うには監視装置の駆動電源
が得られないため、監視の自動化ができなかった。 【解決手段】鉄塔の監視とは図4Bの侵入センサ群15
とその発報ONでITVカメラ部13が映像モニターし
て空間伝送結合ユニット8Aにより鉄塔間に監視データ
を伝送することであり、これらの監視装置の電源は自己
発電駆動電源部12により得られる。12は取付場所を
図5に示し、その電気的回路を図6に示した。 【効果】鉄塔毎に独立して敷地内の侵入者の検知・防護
と映像モニターを自動監視してかつ、自己発電駆動電源
により鉄塔以外の場所よりの電源付設や信号ケーブル布
設等の付帯工事が零となったので送電系統の維持管理が
自動化できて省力化することができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統の送電線
を支持する送電鉄塔設備において、安全監視のための侵
入検知あるいは防護ネットとITV映像監視とを行わし
め、鉄塔間を空間伝送結合して有人の監視所に発報と映
像モニターを可能とした送電鉄塔設備の監視システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、送電線は発電所から変電所間に電
力供給する電力系統であって、送電線の鉄塔は懸架絶縁
碍子により送電線を支持して、一定の送電線のたるみを
計算して送電ルートの地形をも勘案して鉄塔を設置して
いる。
【0003】送電電圧は66kV〜550kV、送電電
流は500〜5000Aと大きく送配電工学(電気学会
編)として技術確立し、併せて電気技術基準により施工
条件なども規定し運用されている。
【0004】一般に送電鉄塔間隔は約100〜200m
で都市街あるいは山間僻地を経由する送電ルートとなる
ため送電鉄塔の保守作業はヘリコプターによる巡視ある
いは保守員による巡視により懸垂碍子や送電線支持の異
常有無などを定期的にチェックしている。特に落雷点が
判明すると該当鉄塔へ急行して異常の有無と対策を行っ
ている。ところが、山間僻地の鉄塔は交通の便も不便で
あり周辺に住民もいないなどの環境条件のため、鉄塔の
自動監視保守は具体化されていない。一方、国際化社会
の向上に伴い犯罪的行為として鉄塔に登って感電死する
場合や鉄塔構造物をいたずらするなどの確率が上がって
きている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鉄塔の
監視を行うには監視装置の駆動電源が得られないため、
監視の自動化ができなかった。特に、山間僻地の鉄塔は
周辺に住宅もないので電話回線や商用電灯電源(AC1
00V)もない。
【0006】本発明の目的は、鉄塔の構造物の特殊性を
利用して自己発電駆動電源部を設けて監視装置を駆動さ
せ、かつ鉄塔間を空間伝送結合する手段を設けることで
鉄塔の自動監視を可能とする監視システムを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】首記目的を達成する請求
項1の監視システムは、有人側の変電所あるいは発電所
側に監視卓を設けて近傍鉄塔間との空間伝送結合手段
と、近傍鉄塔から直列的に配置している鉄塔間とを芋づ
る式に結合する空間伝送結合手段により複数箇所の鉄塔
間とデータの送受信ルートを確保することと、鉄塔毎に
侵入検知センサ群とITVカメラ部と自己発電駆動電源
部と空間伝送結合手段とより構成することで番地指定さ
れている複数箇所の鉄塔毎の監視データを直列的に有人
側の監視卓でモニターすることにある。
【0008】次に、請求項2に記載した監視システム
は、有人側の変電所あるいは発電所側に監視卓を設け
て、空間伝送結合手段として光双方向伝送器(赤外線発
光素子による伝送で約200〜500mまで映像制御デ
ータをディジタル信号として送受信できる)あるいは特
定小電力無線送受信器(430MHz帯20チャンネル
で10mW出力のもので約100〜300mまで)、あ
るいはISDN回線(高速データ電話専用回線で鉄塔近
傍に民家があれば有線回線を布設できるので国内地域な
らば全て送受信カバーできる)を用いて鉄塔内の監視デ
ータを結合させることにある。
【0009】次に、請求項3に記載した監視システム
は、鉄塔設備内への侵入検知するセンサ群として、第1
次検知手段として設備フェンスの内側にφ3mmのワイヤ
ーを約30kgの相互張力を加えておいて中間点にテンシ
ョンセンサを設けるとワイヤーの切断あるいは接触する
と鳥獣と人間との区別ができて発報するセンサと、フェ
ンスのドアは保守員が出入りするのでテンションワイヤ
ーが張れないので赤外多段ビームセンサを設けること、
第2次検知として鉄塔基礎部分にマットスイッチセンサ
(人が乗ると発報接点がONする)と鉄塔内の上側(約
3〜4m)より下方基礎部分周辺を超音波センサビーム
を放射しておき人が入ると発報接点がONすることで、
鉄塔枠内の上側(約5m以上)にITVカメラ部を設置
して下方基礎部分の設備周辺のみを映像モニターさせる
ことにある。
【0010】次に、請求項4に記載した監視システム
は、鉄塔に設ける送電線と鉄塔構造物アース間とにおい
て静電誘導電圧検出するための電極板を各相毎に設ける
あるいは電磁誘導電圧検出するための検出コイルを下段
相のみに設けることと、鉄塔枠内に全方向可動翼の風力
発電機と鉄塔枠内に円錐形状の太陽電池パネルとを設け
てそれらのすべてあるいは少なくとも2種以上の発電手
段とにより蓄電池に充電して自己発電駆動電源部とを備
えて、空間伝送結合手段の供給電源とすることにある。
【0011】次に、請求項5に記載した監視システム
は、鉄塔基礎部分の地表より約2〜3m高さまで防護ネ
ットを全周に囲って鉄塔支持点と電気的に絶縁して取り
付けて鉄塔内に設けた高電圧発生ユニットからの高電圧
(人体に危険でないレベルの電圧で人体通過電流が1〜
10mA程度の電撃を与えるため)を印加しておくこと
にある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明す
る。図1は全体構成説明図で、変電所1と発電所2とは
複数の送電鉄塔3A、3B〜3Nより直列的に送電線5
LAにより発電電力を送電している。送電鉄塔3Aで構
成要素を説明すると送電線5LAは3相あって各々懸垂
碍子6Aにより鉄塔に支持される。図1では送電線が3
相2回線(1L又は2Lと称する)を示し1L側の3相
分のみの送電線を示して2L側は図示を省略している。
尚、鉄塔頂部の接地線(GW)4は落雷時の保護アース
線である。
【0013】発電所2側では発電機(G)2Fの電力を
遮断器2Eを介して変圧器2Dで昇圧して送電端側遮断
器2Cにより引込鉄塔2Aに懸架した絶縁碍子2Bによ
り支持して送電線鉄塔3A側に送る。変電所1側では、
引込鉄塔1Aに懸架した絶縁碍子1Bにより支持されて
受電端側遮断器1Cにより受電する。ここにおいて、有
人側の系統監視所が変電所1側にある場合に、本発明の
監視システムの監視卓7と空間伝送結合ユニット8とを
設けて、近傍鉄塔として図1では鉄塔3N内に設置した
空間伝送結合ユニット8Nとを通信結合させ、次に鉄塔
間の各々の空間伝送結合ユニット8B,8Aとを通信結
合させる。
【0014】図2は送電系統の単線説明図で図1との関
係の再説明図で、送電線5LA(1L)と5LB(2
L)と3相2回線を単線で書き直し表現したものであ
る。すなわち、鉄塔8Aでは1L用送電線が懸垂碍子6
Aで3相分個々に支持され2L用送電線も同じく懸垂碍
子で3相分個々に支持される。空間伝送結合ユニット8
Aは鉄塔3A内に設置される。送電線の距離が長くなる
と鉄塔3の数も比例的に増加するので例えば30〜40
鉄塔となる場合もある。このような場合、監視卓7では
空間伝送器が直列的であるから逐次1つの鉄塔監視デー
タをモニターすることとなり同時に2箇所以上の鉄塔の
監視データをモニターすることはできない。そこで鉄塔
3Bの監視データは既設のISDN専用回線を利用して
端末機9Aと9Bとにより監視卓へ結合させることによ
り2箇所以上の鉄塔監視データを同時にモニターするこ
とができるようになった。
【0015】図3は監視卓7と空間伝送結合ユニット8
と端末機9との関係の機能ブロック説明図である。監視
卓7は操作器(CP)に発報表示ランプ(R)と鉄塔N
o指定のNo.SWがあってS/P(シリアルパラレル
変換器)の制御信号と映像信号はコンバータ(COM
V)により分離してモニターTVに表示させる。故に、
映像信号と制御信号とが混在するデータをディジタルア
ナログ変換器(D/A)を介してインターフェイスユニ
ット(I/F)を介して一部は空間伝送結合ユニット8
へ、一部はISDN用端末機(TM)9とに接続する。
【0016】空間伝送結合ユニット8はディジタルディ
ジタル変換器(D/D)により送出用データは電気/光
変換器(E/O)により空間光伝送され、受光データは
光/電気変換器(O/E)により電気信号に変換するの
で双方向空間伝送器と呼ぶ場合もある。
【0017】ISDN用端末機9はディジタルデータ回
線であるので光変換は不要であるが使用回線料金は別に
発生する。
【0018】図4は、鉄塔3Aについての機能説明図
で、図4Aは上面図、図4Bは側面図である。鉄塔3A
の構造は鉄塔主柱材10を基本とし頂部に接地線(G
W)4が送電線と並行に張ってあって落雷時の遮蔽特性
をもたしている。
【0019】送電線5LA,5LBの2回線3相送電線
は各々鉄塔腕金主材11により左右に絶縁距離を取って
懸垂碍子6Aにより支持されている。また、鉄塔設備の
設置場所は借地してフェンス14等で境界を明確にして
いる場合がある。
【0020】この設置内への侵入は安全上危険であるの
で従来は「高電圧危険」とか「鉄塔に登るな」とかの表
示警告のみであった。
【0021】本発明では、この鉄塔設備の監視を積極的
に防護してモニターしようとするもので、フェンス14
からの侵入者に対しては侵入検知センサ群としてテンシ
ョンセンサ15S1 をフェンスの内側に複数本張力(各
々約30kg)を与えて約φ3mmのワイヤーに侵入者がの
ったり、切断したりすると15S1 が発報(接点ON)
するセンサで鳥獣類では発報させない荷重設定をしてい
るので誤報が少ない。尚、フェンスの扉14Aは保守員
が入る場合のもので通行するため、ワイヤーが張れない
ので赤外多段ビームセンサ15Sを扉幅に合わせて
設けておく。
【0022】以上が設備内に侵入検知する第1次検出セ
ンサの1例である。次に設備内に入ったのち鉄塔に登ろ
うとしたりするときに検知する第2次検出センサとして
鉄塔支持4箇所の基礎周辺に幅0.5m 程度のマットス
イッチセンサ15S2 のシートを地面に張っておくこと
と、鉄塔内側の地表より約3〜4m(積雪などにより基
礎部分が埋もれた場合のため)のところより下方に対し
超音波センサ15S3をα角で敷地内をモニターするよ
うにしておくと人の侵入があれば発報(接点ON)す
る。
【0023】次に、ITVカメラ部13は鉄塔内に地上
より約5m(送電電圧が66kVの時下段の送電線の地
上高さは6m以上の技術基準があり送電線直下において
地上1mで電界30V/cm以下の規定より定まる)のと
ころに下向きに映像モニターできるようにして視野角θ
はフェンス14までが入るようにセットする。空間伝送
結合ユニット8Aは侵入センサ群15の発報接点とIT
Vカメラ部13の映像データと鉄塔間を送受信させるユ
ニット・制御部とよりなり自己発電駆動電源部により電
源を得る。
【0024】図5は自己発電駆動電源部12を説明した
もので、静電誘導部12Aは平面形の電極板と支持コン
デンサ(C)とよりなる(電気的結合回路は図6に示し
た)。12Aの設置位置は送電線5LAの最短近傍がよ
いが懸垂碍子6Aとの雷撃アーク保護距離があるので静
電容量が平等となる鉄塔主柱材10側であって送電線と
同一水平レベルに電極板を設ける。故に、送電線電圧の
静電誘導結合であるから各相毎に12Aを設け図5では
12Aを6箇所表示してあるところに取り付ける。
【0025】次に電磁誘導部は送電線下段相の鉄塔主柱
材10側のコーナ部に設ける。その理由は3相平衡して
いる場合は零相電流が流れないので3相間で磁界をキャ
ンセルしているので、下段相のみにおいてアンバランス
漏洩磁束が発生しているのでビオ・サバール則より計算
して検出コイルを図示の如く設けて電磁誘導部12Cと
するので2回線送電の場合は12Cを2箇所設けること
となる(図5では1箇所のみ表示し他は省略した)。
【0026】次に、風力発電機12Dは鉄塔内に設け全
方向可動翼とし風向がどちらに変化しても尾翼で風向き
側に向くように回転できる。
【0027】ちなみにブレード径が1mで風速が2m/
s以上で発電できて8m/sの時に100Wの発電を行
えて重量は約6kg程度であった。鉄塔枠外だと送電線に
近くなってしまうので地上近くに設置することとなり、
かつ360度風向回転しにくくなるからブレード寸法が
より小型化する。ところが、鉄塔内であれば送電線に対
し接地された枠内であるので地上より高い位置すなわち
風が通り易い場所となり風力発電のために好適な位置と
することができる。尚、絶縁上接地線GW4より下側で
なければならない。
【0028】次に太陽電池パネル部12Bは円錐形状と
して全周に太陽電池パネルを張り付けると四季による太
陽方向の変化による受光強度を均一化できる利点があっ
て、なおかつ鉄塔内に設けることで取り付けや保守交換
も容易となる。なお、受光強度を更に均一化するために
鉄塔内に反射鏡を設けてパネル面へ集光させることもで
きる。
【0029】図6は鉄塔内の電気系統説明図である。送
電線5LAには高電圧VH が加わっておりアース間の空
間静電容量CH (キャパシタンス)と静電誘導部12A
の電極板はC(コンデンサ)とで鉄塔10に接地支持す
ると、電極板の発生電圧V=CH ・VH /(C+CH
となり、電流I=2πfCH ・VH で与えられる。故に
電極板より全波整流器(SR)で直流化して逆流防止ダ
イオード(D)を介して蓄電池(BATT)に充電させ
る。電極板形状は端面はRをとって突起のない構造にし
て絶縁上の障害とならないようにする。
【0030】電磁誘導部12CはVH の電流により生ず
る磁界16(Φ)をコアコイル面積としてn回2次巻線
をまいてインピーダンス(Z)結合して誘導させSR〜
Dを介して同じくBATTに充電させる。この場合、Φ
はVH の負荷電流に依存するため送電電流で電磁誘導効
率が変わるが、前述の静電誘導部12AはVH があれば
よいので送電電流には依存しない特性がある。これら
は、昼夜に関係なく発電することを示している。
【0031】次に風力発電器(GEN)12Dは風力に
よる回転力変換で電気を起こし交流出力をコンバータ
(CONV)で直流としてBATTに充電させる。
【0032】次に太陽電池12Bはパネル面への太陽光
の電気変換発電で直流出力であるからDを介してBAT
Tへ充電させる。ここにBATTの直流電源はインバー
タ(INV)により交流化して駆動電圧(Vcc)を出力
させる。従って、自己発電駆動電源部12は4種の発電
方式を取り込みBATTに蓄電しVcc出力させる機能を
有する。
【0033】次に侵入センサ群15では第1次検出手段
のS1 とS4 、第2次検出手段のS2 とS3 との発報に
よりリレー(RY)をONさせるとITVカメラ部13
の映像信号はコンバータ(CONV)〜アナログディジ
タル変換器(A/D)〜インターフェイス(I/F)の
駆動電源(Vcc)をONさせて視野角(θ)の映像をズ
ームレンズ(L)により定めているので設備モニター映
像がI/F経由ディジタルディジタル変換器(D/D)
によりE/Oにより空間伝送される。受光信号はO/E
によりD/Dに取り込まれる。尚、[D/D〜E/O・
O/E]が2セットある理由は鉄塔の両側の鉄塔側に空
間伝送するためのものである。つまり、鉄塔間を空間伝
送結合させるためである。
【0034】図7は接地線(GW)4が光ケーブル内蔵
のOPGW線の場合であって鉄塔3Bに光ファイバー結
合中継ユニット4Aがある場合に8AのE/OとO/E
ユニットを結合して空間伝送路をOPGW既設線を利用
して結合する場合の一実施例である。つまり、鉄塔間は
空間伝送結合でなくOPGWによる光ファイバー結合と
なる。また、ISDN端末9Bが特定小電力無線結合さ
せる送受信器M1 とM2 を鉄塔3C側と9B側とに設け
インターフェイス用の結合制御部18(CE)とにより鉄
塔の3A〜3B〜3Cの監視データをISDN回線で監
視所へ結合させる一実施例である。
【0035】図8Aは鉄塔下部に防護ネット20を鉄構
周辺を囲って鉄塔3に絶縁して固定する。下端のコンク
リート部分は20〜30cmあるときは人は入れないので
図9の鉄構部分のみを防護ネットで囲う。次に高電圧発
生ユニット19の出力を防護ネットに印加しておくと人
が触れると電撃を受けて撃退することができる。
【0036】高電圧発生ユニットは12よりVccを得て
倍電圧発生法で容易に高電圧(H.V)を発生させられ
る。つまり、電圧はコンデンサの多段積の数を増やせば
よく電流はコンデンサの数を増やせばよい。
【0037】また、周辺回周(360度)用ITV13
Aを設けて侵入者を見ることも有効である。これは図5
で示したITV13の設置位置より低く13Aを設置し
て水平近くで侵入者をモニターしようとする場合であ
る。
【0038】図9は鉄塔3の種数が図示の如く5種あっ
て各々静電誘導部12Aの好適な設置場所を×印で示し
たものである。
【0039】図10は航空障害灯21を設ける必要のあ
る鉄塔3の場合に図10Bのように本発明の自己発電駆
動電源部12があるので点滅回路23を介して航空障害
灯21を点灯させるが、夜間のみの時は照度計22の接
点により節電してフリッカー点灯させることができる。
【0040】このように、前述の実施例によれば以下の
効果を達成できる。
【0041】(1)複数の送電鉄塔は直列的に配置され
て、山間僻地を通るが鉄塔枠内に設けた自己発電駆動電
源部により鉄塔設備内の監視モニター(侵入検知と映像
モニター)のデータを鉄塔間の空間伝送手段により有人
の監視卓まで送受信できるので、鉄塔内だけの設備工事
となって同一敷地内なので地権者への許諾も不要で安価
で早く実現できる。また、外部から電源線(AC100
V)をもらう必要もないので、監視装置の付帯工事が零
となり安い。
【0042】(2)送電鉄塔数が30〜50と増える送
電ルートあるいは分岐ルートがある場合は、空間伝送結
合と特定小電力無線結合とISDN回線結合とOPGW
線結合とのいずれかが採用できるので直列的鉄塔監視が
ブロック分けして同時に2箇所以上の監視が可能となる
ので監視システムの同時監視機能が向上する。
【0043】(3)鉄塔設備の管理を侵入センサ群で検
知しITVにより周辺映像もモニターできるので設備管
理の機械化ができて省力化できる。
【0044】(4)鉄塔内に設ける自己発電駆動電源部
は送電線の電圧・電流により誘導させて24Hr得られ
る電力と、気象条件による風力利用の発電電力と、太陽
光利用の発電電力とを混合して蓄電池により安定制御電
源が得られるようにしたので経済的となった。つまり、
外部より長距離AC100Vを布設する付帯工事がなく
なったことにある。
【0045】(5)鉄塔下部に防護ネットを設け高電圧
発生ユニットの電圧が常時印加できたので侵入者をびっ
くりさせて撃退できるから、より積極的な設備保全がで
きるようになった。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明の送電鉄塔設備
の監視システムによれば鉄塔毎に独立して敷地内の侵入
者の検知,防護と映像モニターを監視卓で自動的に行え
るようになった。また、鉄塔内の自己発電駆動電源によ
り外部からの電源布設などの付帯工事が零となったこと
と、鉄塔間の空間伝送結合手段により有人の監視卓にて
侵入発報の鉄塔No.と映像モニターも送ってくるので、
保守員の緊急出動より早く現場を監視記録できるので送
電系統の維持管理が自動化できて省力化することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体構成説明図であ
る。
【図2】送電系統の単線説明図である。
【図3】監視卓部分の機能ブロック図である。
【図4】鉄塔3Aについての機能説明図である。
【図5】自己発電駆動電源部12の説明図である。
【図6】鉄塔内の電気系統説明図である。
【図7】OPGW結合あるいは特定小電力無線結合の説
明図である。
【図8】防護ネット説明図である。
【図9】各種鉄塔への静電誘導部12Aの取付場所説明
図である。
【図10】航空障害灯への応用説明図である。
【符号の説明】
7…監視卓、8…空間伝送結合ユニット、9…ISDN
用端末機、12…自己発電駆動電源部、12A…静電誘
導部、12B…太陽電池パネル部、12C…電磁誘導
部、12D…風力発電機、13…ITVカメラ部、15
…侵入センサ群、19…高電圧発生ユニット、20…防
護ネット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩野 繁男 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力系統の送電鉄塔の監視システムにおい
    て、変電所側又は発電所側に設ける送電鉄塔の監視卓
    と、監視卓と近傍送電鉄塔間との空間伝送結合手段と、
    複数送電鉄塔間の空間伝送結合手段と、鉄塔内の侵入検
    知センサ群とITVカメラ部と自己発電駆動電源部と空
    間伝送結合手段とを備えた鉄塔であることを特徴とする
    送電鉄塔設備の監視システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の該送電鉄塔の監視卓が有
    人の監視所であって、複数鉄塔間の空間伝送結合手段が
    光双方向伝送器、または特定小電力無線送受信器、又は
    ISDN回線とにより監視所と結合させることを特徴とする
    送電鉄塔設備の監視システム。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の該監視所で監視する送電
    鉄塔が、鉄塔設備施設内に侵入検知するセンサ群とし
    て、第1次検知としてテンションセンサと赤外多段ビー
    ムセンサ,第2次検知としてマットスイッチセンサと超
    音波センサとよりなり、それらセンサ群の発報接点によ
    り鉄塔上部より下側の施設領域のみを監視するITVカ
    メラ部を起動して映像出力させることを特徴とする送電
    鉄塔設備の監視システム。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の該送電鉄塔が、鉄塔より
    碍子で懸架絶縁した送電線の静電誘導電圧検出手段ある
    いは電磁誘導検出手段と、鉄塔枠内に設ける全方向可動
    翼の風力発電機と鉄塔枠内に設ける円錐形状の太陽電池
    パネルとを備え、それらの全てあるいは少なくとも2種
    以上の発電手段とにより蓄電池に充電する自己発電駆動
    電源部を備え、空間伝送結合手段の供給電源とすること
    を特徴とする送電鉄塔設備の監視システム。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の該送電鉄塔が、地表より
    約2〜3m高さまで防護ネットを全周に囲って鉄塔支持
    点と電気的に絶縁して取り付けて、鉄塔内に設けた高電
    圧発生ユニットからの高電圧を印加しておくことを特徴
    とする送電鉄塔設備の監視システム。
JP6813098A 1998-03-18 1998-03-18 送電鉄塔設備の監視システム Pending JPH11266551A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6813098A JPH11266551A (ja) 1998-03-18 1998-03-18 送電鉄塔設備の監視システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6813098A JPH11266551A (ja) 1998-03-18 1998-03-18 送電鉄塔設備の監視システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11266551A true JPH11266551A (ja) 1999-09-28

Family

ID=13364865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6813098A Pending JPH11266551A (ja) 1998-03-18 1998-03-18 送電鉄塔設備の監視システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11266551A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103326462A (zh) * 2013-02-22 2013-09-25 成都宝利信通科技有限公司 一种变电站双视在线监测智能预警系统
CN106681333A (zh) * 2017-03-02 2017-05-17 刘伟豪 一种提高变电站巡检机器人稳定性的方法及系统
KR20190007295A (ko) * 2017-07-12 2019-01-22 중앙대학교 산학협력단 손실 에너지 하베스팅 장치
JP2019049885A (ja) * 2017-09-11 2019-03-28 一般財団法人電力中央研究所 監視装置の電源設計方法、及び、監視システム
CN111505647A (zh) * 2020-04-30 2020-08-07 国网上海市电力公司 一种输电线路异物缠绕监测系统

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103326462A (zh) * 2013-02-22 2013-09-25 成都宝利信通科技有限公司 一种变电站双视在线监测智能预警系统
CN106681333A (zh) * 2017-03-02 2017-05-17 刘伟豪 一种提高变电站巡检机器人稳定性的方法及系统
KR20190007295A (ko) * 2017-07-12 2019-01-22 중앙대학교 산학협력단 손실 에너지 하베스팅 장치
JP2019049885A (ja) * 2017-09-11 2019-03-28 一般財団法人電力中央研究所 監視装置の電源設計方法、及び、監視システム
CN111505647A (zh) * 2020-04-30 2020-08-07 国网上海市电力公司 一种输电线路异物缠绕监测系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9837698B2 (en) Small cell communications pole, system, and method
CN202735798U (zh) 电缆通道智能巡检机器人监控应用系统
JP6153000B2 (ja) 三極型spd素子を備えたサージ電流逆流防止回路とカウンターシステム
CN102891450B (zh) 110kV以上输电线路干字型耐张塔智能视频监测装置
CN107888885A (zh) 一种高清视屏高音频重型监控平台
US20060233645A1 (en) Wind energy installation comprising conductor rails
JPH11266551A (ja) 送電鉄塔設備の監視システム
CN103669955A (zh) 一种适合野外安装的数据采集和应急公共广播立杆系统
CN111327870B (zh) 一种管道线路监控设备及安防监控系统
RU2703167C1 (ru) Автономный пост технического наблюдения и способ его использования
CN107040041A (zh) 电缆终端平台在线监控系统
CN110259249A (zh) 共享铁塔及其铁塔监测装置
CN202084130U (zh) 太阳能网格化林业防火监控预警系统
CN218886661U (zh) 一种水泥电杆防外破警示装置
US5823114A (en) Utility distribution system incorporating magnetic levitation vehicle guideways
JP3143882B2 (ja) 電気施設の防雷方法
CN211577996U (zh) 用于风电场的风电智能安全警示装置
CN209875374U (zh) 基于风光互补的森林监测设备
CN210591881U (zh) 一种轨道式施工进度监控装置
CN209785210U (zh) 一种多功能防外破在线监测预警仪
KR20180114989A (ko) 송전탑용 누전 탐지장치
CN106301154A (zh) 一种太阳能风能供电的局所及通信基站多功能装置
CN206193156U (zh) 一种电力电缆故障监测装置
CN112542012A (zh) 一种多站融合的防护装置
JP7613784B1 (ja) ケーブルの盗難防止装置