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JPH11263634A - ガラス板プレス用支持リングおよびこれを用いたガラス板の曲げ成形装置 - Google Patents

ガラス板プレス用支持リングおよびこれを用いたガラス板の曲げ成形装置

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Publication number
JPH11263634A
JPH11263634A JP36487698A JP36487698A JPH11263634A JP H11263634 A JPH11263634 A JP H11263634A JP 36487698 A JP36487698 A JP 36487698A JP 36487698 A JP36487698 A JP 36487698A JP H11263634 A JPH11263634 A JP H11263634A
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JP
Japan
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glass plate
edge
glass sheet
glass
contact
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Application number
JP36487698A
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English (en)
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JP3909627B2 (ja
Inventor
Kenji Maeda
健治 前田
Tsuyoshi Kawaguchi
津慶 河口
Tomoo Kajikawa
智生 梶川
Tsukasa Kataoka
司 片岡
Takaaki Fukai
孝明 深井
Itsuki Fujishiro
五喜 藤城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP36487698A priority Critical patent/JP3909627B2/ja
Publication of JPH11263634A publication Critical patent/JPH11263634A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B23/00Re-forming shaped glass
    • C03B23/02Re-forming glass sheets
    • C03B23/023Re-forming glass sheets by bending
    • C03B23/03Re-forming glass sheets by bending by press-bending between shaping moulds
    • C03B23/0305Press-bending accelerated by applying mechanical forces, e.g. inertia, weights or local forces
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B35/00Transporting of glass products during their manufacture, e.g. hot glass lenses, prisms
    • C03B35/14Transporting hot glass sheets or ribbons, e.g. by heat-resistant conveyor belts or bands
    • C03B35/20Transporting hot glass sheets or ribbons, e.g. by heat-resistant conveyor belts or bands by gripping tongs or supporting frames
    • C03B35/202Transporting hot glass sheets or ribbons, e.g. by heat-resistant conveyor belts or bands by gripping tongs or supporting frames by supporting frames

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プレスリングに支持されたガラス板の周面に発
生するクラックを防止する。 【解決手段】本発明のプレス用支持リング18は、ガラ
ス板16の縁部17Bと接触する第1接触部材32と、
縁部17Aよりも内側の部分17Bと接触する第2接触
部材34とから構成し、第1接触部材32を第2接触部
材34よりも熱伝導率の小さい部材で造る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス板を曲げ成形
する際に用いるガラス板プレス用支持リングおよびこれ
を用いたガラス板の曲げ成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】加熱炉において軟化点近くまで加熱した
ガラス板を成形型によって曲げ成形するガラス成形装置
が知られている。このガラス成形装置は、ガラス板プレ
ス用支持リング(以下、「プレスリング」と称する。)
によってガラス板下面の周面を支持した後、このプレス
リングを、下に凸形状の上型に向けて移動してガラス板
を上型に押し付けることにより、ガラス板を上型の凸形
状に沿った形状に曲げ成形する。
【0003】このガラス成形装置で曲げ成形されたガラ
ス板は、風冷強化装置に搬送され、ここで風冷強化され
た後、検査工程に搬送される。検査工程では、クラック
等の欠陥の有無が検査され、欠陥の無いものは良品工程
へ、そして、欠陥が発見されたものは不良品工程へ各々
搬送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガラス成形装置では、プレスリングに支持されることに
よってガラス板が急激に冷やされ、ガラス板の端面から
クラックが発生し、ガラス板の縁部に割れが発生すると
いう欠点がある。このようなガラス板の端面からのクラ
ックの発生は、ガラス板の端面に存在する微小クラック
(研削傷)によると考えられる。すなわち、ガラス板は
その用途に応じて所定の形状に切断されている。切断さ
れたガラス板の端面は鋭利であるため、必要に応じて面
取り加工が施されている。面取り加工されたガラス板の
端面の粗さもその用途に応じてまちまちであるが、端面
が露出するような自動車用ガラス板(特にサイドウイン
ド用ガラス板)では、細かい粗さで面取り加工されてい
る。しかし、いかに細かく面取り加工されていても、微
小なクラックは存在することになる。
【0005】上記微小なクラックは、ガラス板の使用に
はまったく問題にならない大きさの凹凸である。しか
し、通常の使用状態と異なる曲げ加工時のようなガラス
板に急激な温度変化が加わった場合には、微小といえど
も問題になる。すなわち、所定温度まで加熱されたガラ
ス板が急激に冷やされた場合、冷やされたガラス板の表
面部分にテンションが加わり、端面に存在するクラック
を進行させることになる。これにより、ガラス板の縁部
に割れが発生することになる。
【0006】このようなガラス板の割れは、特に、プレ
スリングがガラス板を所定温度に加熱する加熱炉の外に
配されていて、加熱炉外に搬送されてきた加熱されたガ
ラス板を支持する場合に発生しやすい。この場合、プレ
スリングがガラス板の温度に比べて著しく低い。そのた
め、プレスリングがガラス板を支持した際の、プレスリ
ングに支持されるガラス板の周面の縁部の温度低下が急
激となり、ガラス板の割れの問題が大きい。
【0007】一方、端面が引っ張られないように、プレ
スリングにより支持する位置をガラス板の周面縁部のや
や内周側とすることが考えられる。これにより、端面に
近いガラス板の周面縁部を急激に冷やすことがないの
で、クラックの進行を防止できる。しかし、ガラス板を
プレスリングで支持し、下に凸形状の上型にガラス板を
押し付けて曲げ成形する場合、ガラス板の縁部を充分上
型に押付けることができない。そのため、ガラス板の縁
部の曲げ形状を所定の形状にできないという問題があ
る。特にガラス板を自動車窓に用いる場合、この縁部の
形状はガラス板を車体に取付ける場合の取付け精度に大
きな影響を与えるため、所定形状が得られないことは大
きな問題である。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みて成され
たもので、プレスリングに支持されたガラス板の縁部に
発生する割れを防止することができるガラス板プレス用
支持リングおよびこれを用いたガラス板の曲げ成形装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、所定温度に加熱されたガラス板の周面を
支持し、下に凸形状の上型に相対的に近づく方向に移動
させて、前記ガラス板を上型に押し付けるためのガラス
板プレス用支持リングにおいて、前記ガラス板プレス用
支持リングは、前記ガラス板の周面の縁部と接触する第
1接触部材と、前記縁部よりも内側の部分と接触する第
2接触部材とから構成され、前記第1接触部材は前記第
2接触部材よりも熱伝導率の小さい部材で造られている
ことを特徴とする。
【0010】また、本発明は、前記目的を達成するため
に、所定温度に加熱されたガラス板の周面を支持し、下
に凸形状の上型に相対的に近づく方向に移動させて、前
記ガラス板を上型に押し付けるためのガラス板プレス用
支持リングにおいて、前記ガラス板プレス用支持リング
には、前記ガラス板の周面の縁部と接触する位置に第1
断熱布が取り付けられ、前記縁部よりも内側の部分と接
触する位置に第2断熱布が取り付けられ、前記第1断熱
布は前記第2断熱布よりも熱伝導率の小さい布で造られ
ていることを特徴とする。
【0011】更に、本発明は、前記目的を達成するため
に、所定温度に加熱されたガラス板の周面を支持し、下
に凸形状の上型に相対的に近づく方向に移動させて、前
記ガラス板を上型に押し付けるためのガラス板プレス用
支持リングにおいて、前記ガラス板プレス用支持リング
は、前記ガラス板の周面の縁部と接触する部分が切除さ
れ、前記縁部よりも内側の部分と接触する部分が形成さ
れていることを特徴とする。
【0012】本発明は、ガラス板の周面がガラス板プレ
ス用支持リングに支持され、ガラス板が急激に冷やされ
た時にガラス板の端面に存在する微小クラックが進行し
てクラックが発生することをつきとめ、これを改善する
ために成されたものである。そこで、請求項1記載の発
明のガラス板プレス用支持リングによれば、ガラス板の
周面の縁部と接触する第1接触部材と、縁部よりも内側
の部分と接触する第2接触部材とから構成し、第1接触
部材を第2接触部材よりも熱伝導率の小さい部材で造る
ことにより、縁部の急冷を防止したので、クラックの進
行を防止することができる。
【0013】また、請求項2記載の発明のガラス板プレ
ス用支持リングによれば、ガラス板の周面の縁部と接触
する位置に第1断熱布を取り付け、縁部よりも内側の部
分と接触する位置に第2断熱布を取り付け、第1断熱布
を第2断熱布よりも熱伝導率の小さい布で造ることによ
り、縁部の急冷を防止したので、クラックの進行を防止
することができる。
【0014】更に、請求項3記載の発明のガラス板プレ
ス用支持リングによれば、ガラス板の周面の縁部と接触
する部分を切除し、縁部よりも内側の部分と接触する部
分を形成することにより、縁部の急冷を防止したので、
クラックの進行を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るガラス板プレス用支持リングおよびこれを用いたガラ
ス板の曲げ成形装置の好ましい実施の形態について詳説
する。図1は、ガラス板の風冷強化装置を含むガラス板
成形装置の構成を示す斜視図である。
【0016】前記ガラス板成形装置10のガラス板搬送
方向上流側には、加熱炉12が設けられている。この加
熱炉12にはローラコンベア14が配設されており、成
形加工すべきガラス板16は前記ローラコンベア14に
よって加熱炉12内を図上矢印A方向に搬送され、加熱
炉12の出口において軟化点近く(約640℃)まで加
熱される。
【0017】このように加熱されたガラス板16は、前
記ローラコンベア14によってガラス板成形装置10ま
で搬送される。ここでガラス板16は、枠状でガラス板
16の輪郭形状に沿って形成されたプレスリング18に
下面の周面が支持される。このプレスリング18につい
ては後述する。プレスリング18に支持されたガラス板
16は、図上矢印Bで示すプレスリング18の上昇移動
により上型20に向けて移動される。前記上型20は、
下部に凸部(図示せず)が形成されており、これによっ
てプレスリング18で上昇されたガラス板16は、上型
20の前記凸部に押し付けられて、凸部に沿った形状に
曲げ成形される。なお、本実施の形態では、上型20を
固定しプレスリング18を上昇させてガラス板16を曲
げ成形したが、これとは逆にプレスリング18を固定し
上型20を下降移動させてガラス板16を曲げ成形して
も良い。
【0018】曲げ成形終了したガラス板16は、プレス
リング18を水平方向に移動する移動装置22により、
プレスリング18に支持された状態で図上矢印C方向に
移動され、風冷強化装置24に搬送される。この風冷強
化装置24は、ガラス処理ステージSを挟んで上方に上
部吹口ヘッド26と下方に下部吹口ヘッド28とを備え
ている。上部吹口ヘッド26、及び下部吹口ヘッド28
にはダクト30(上部吹口ヘッド26のダクト30のみ
図示)が取り付けられ、このダクトには図示しないブロ
アが連結されている。したがって、ブロアから供給され
る冷却エアは、ダクト30を介して上部吹口ヘッド26
及び下部吹口ヘッド28からガラス処理ステージSに向
けて噴き出される。これにより、ガラス板16はその両
面が冷却されて風冷強化される。
【0019】風冷強化されたガラス板16は、前記移動
装置22の図上矢印D方向の移動によって図示しない検
査工程に搬送される。ここでガラス板16は、クラック
等の欠陥が検査され、欠陥の無いものは良品工程へ、そ
して、欠陥が発見されたものは不良品工程へ各々搬送さ
れる。図2は、図1に示したプレスリング18のE部拡
大図であり、図3はその側面図である。
【0020】図2、図3に示すように前記プレスリング
18は、第1接触部材32と第2接触部材34とから構
成されている。前記第1接触部材32は、断面三角形状
に形成され、前記第2接触部材34の上面に接着されて
いる。この第1接触部材32は図3に示すように、ガラ
ス板16の下面の周面17の縁部17Aと接触するもの
であり、その縁部17Aを急冷させないように、ポリイ
ミド樹脂(商品名「ベスペル」)で造られている。
【0021】前記第2接触部材34は、プレスリング1
8の母材であり、前記第1接触部材32よりも熱伝導率
の大きい部材(例えば、SUS304)で造られてい
る。この第2接触部材34には、ガラス板16の前記縁
部17Aに隣接する内側部分17Bが接触される。これ
により、プレスリング18に支持されたガラス板16の
下面の周面は、第2接触部材34に接触した部分17B
が、第1接触部材32に接触した縁部17Bよりもはや
く冷却される。
【0022】したがって、前記プレスリング18を使用
すると、ガラス板16の縁部17Aに隣接した部分17
Bが急冷されるので、縁部17Aの温度低下が前記部分
17Bの温度低下に比べて急激でない。そのため、縁部
17Aに発生するテンションを緩和することができるの
で、ガラス板16の端面に存在する微小クラックが進行
させるようなテンションの発生を防止できる。これによ
り、前記プレスリング18によれば、前記縁部に発生す
るクラックを防止することができる。
【0023】図4、図5はプレスリングの第2の実施の
形態を示す要部構造図である。同図に示すプレスリング
18Aは、リング本体36の上面(傾斜面)に第1断熱
布38と第2断熱布40とを取り付けたものである。前
記第1断熱布材32は図5に示すように、ガラス板16
の下面の縁部17Aと接触するものであり、その縁部1
7Bを急冷させないように、前述のポリイミド樹脂で造
られている。
【0024】前記第2断熱布40は、前記第1断熱布3
8よりも熱伝導率の大きい布(例えば、SUSスクリー
ンメッシュ)で造られている。この第2断熱布40に
は、ガラス板16の周面17の前記縁部17Aよりも内
側の部分17Bが接触される。これにより、プレスリン
グ18Aに支持されたガラス板16の下面の周面は、第
2断熱布40に接触した部分17Bが、第1断熱布38
に接触した縁部17Aよりもはやく冷却される。
【0025】したがって、前記プレスリング18Aを使
用しても、ガラス板16の縁部17Aに隣接した部分1
7Bが急冷されるので、縁部17Aの温度低下が前記部
分17Bの温度低下に比べて急激でない。そのため、縁
部17Aに発生するテンションを緩和することができる
ので、ガラス板16の端面に存在する微小クラックが進
行させるようなテンションの発生を防止できる。これに
より、前記プレスリング18によれば、前記縁部に発生
するクラックを防止することができる。
【0026】図6、図7はプレスリングの第3の実施の
形態を示す要部構造図である。同図に示すプレスリング
18Bは、リング本体42の上面43を平坦に形成し
て、ガラス板16の下面の縁部17Aと接触する部分を
切除したものである。したがって、このプレスリング1
8Bに支持されたガラス板16の下面の周面は、リング
本体43に接触した部分17Bが縁部17Aよりもはや
く冷却される。
【0027】したがって、前記プレスリング18Bを使
用しても、ガラス板16の縁部17Aに隣接した部分1
7Bが急冷されるので、縁部17Aの温度低下が前記部
分17Bの温度低下に比べて急激でない。そのため、縁
部17Aに発生するテンションを緩和することができる
ので、ガラス板16の端面に存在する微小クラックが進
行させるようなテンションの発生を防止できる。これに
より、前記プレスリング18によれば、前記縁部に発生
するクラックを防止することができる。
【0028】前に述べたように、特にガラス板を自動車
窓に用いる場合、ガラス板の縁部の形状精度には厳密性
が要求される。そのため、プレスリングの形態として
は、第1、第2の実施の形態に係るものが好ましい。こ
れにより、プレスリングによりガラス板を支持した際に
発生するガラス板の割れを防止できるとともに、所定の
曲げ形状にガラス板を曲げ成形できる。
【0029】なお、図3に示すように、ガラス板16の
縁部17Aの長さL1と、縁部17Aに隣接する部分1
7Bの長さL2との長さ関係は、例えばL1:L2≒
1:2が例示できる。通常、プレスリングによりガラス
板が支持される領域は端面から10mm程度である。そ
こで、第1〜3の各実施の形態において、縁部17Aを
ガラス板の端面から3mm程度(L1)、隣接する部分
17Bを内側に向けて7mm程度(L2)としている。
本発明は、上記寸法をはじめとする各種形状等がこれら
の実施の形態に制限されるものではなく、ガラス板16
の縁部17Aと縁部17Aに発生するテンションを緩和
するプレスリング18、18A、18Bの構造について
説明したが、縁部17Aを前記部分17Bよりも急冷さ
せないものであればよい。
【0030】さらに、本発明のプレスリングは、種々の
ガラス板の曲げ成形の方法に利用可能である。そのう
ち、ガラス板を支持する際のプレスリングの温度とガラ
ス板の温度との差が大きくなる、加熱炉外にプレスリン
グを配置するような曲げ成形には、本発明のプレスリン
グを用いる効果が大きい。また、本発明のプレスリン
グ、特に第1、第2の実施の形態のプレスリングは、ガ
ラス板を支持した際に発生するガラス板の割れを防止で
き、かつ所定の曲げ形状にガラス板を曲げ成形できるの
で、ガラス板を下に凸形状の上型に押し付けて曲げ成形
する場合に好適に用いることができる。
【0031】図8は、プレスリングの第4の実施の形態
を示す要部構造図である。同図に示すプレスリング18
Cは、図6、図7に示したプレスリング18Bを改良し
たものである。即ち、前記プレスリング18Bは、ガラ
ス板16の縁部17Aと接触する部分が切除されている
ので、縁部17Aに厳密な形状精度が要求される場合の
自動車窓用のプレスリングとして使用することは難し
い。また、前記プレスリング18Bを使用すると、プレ
スリング18Bの輪郭状に極薄い歪みが縁部17Aに生
じるという場合もある。この歪みは、プレスリング18
Bの外周側によるガラス板16の押し付け力が与えられ
ている部分と押し付け力が与えられない縁部17Aと
で、加わる力が異なることにより発生するものと考えら
れる。
【0032】また、サポート板46がないと、リング母
材42自身を例えば断熱性のよい材料により形成して
も、どうしてもリング母材42が接触する部分としない
部分とで、ガラス板に温度差が生じてしまう。こうした
温度差も、ガラス板のクラックの原因になると考えられ
る。そこで、この温度差が生じないように、ガラス板に
押し付け力を与えるリング母材42の表面に熱伝導率の
良いサポート板46を設け、このサポート板46をガラ
ス板16の縁部17Aまで延在させているわけである。
【0033】そこで、図8に示したプレスリング18C
では、このような不具合を解消するために、熱容量が小
さく、熱伝導が良い極薄のサポート板46(チタン又は
アルミ製)をリング母材42とガラス板16との間に介
在させている。このサポート板46は、ガラス板16の
縁部17Aまで延出形成されているので、ガラス板16
の縁部17Aはサポート板46によって支持されると共
にサポート板46によって熱吸収が抑えられる。
【0034】これにより、前記プレスリング18Cによ
れば、縁部17Aに厳密な形状精度が要求される自動車
窓用のプレスリングとして使用することできるととも
に、ガラス板16の縁部17Aの歪みも防止することが
できる。なお、前記サポート板46は、その厚みが0.
3〜0.5mmと極薄であるため、リング母材42の孔
45に貫通配置されたボルト48によって、その延出形
成された部分46Aが支持されている。また、前記ボル
ト48は、ナット50によってリング母材42に固定さ
れている。このように、リング母材42から押し付け力
を受ける部分とそれにより外周側の縁部17Aとで、ガ
ラス板16に発生する温度差を抑えることができるとと
もに、サポート板46は極薄であるため、サポート板4
6によりガラス板16が奪われる熱を低減できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るガラス
板プレス用支持リングによれば、ガラス板の周面の縁部
と接触する第1接触部材と、縁部よりも内側の部分と接
触する第2接触部材とからガラス板プレス用支持リング
を構成し、第1接触部材を第2接触部材よりも熱伝導率
の小さい部材で造ることにより、縁部の急冷により発生
するテンションを緩和したので、クラックの発生を防止
することができる。
【0036】また、請求項2記載のガラス板プレス用支
持リングによれば、ガラス板の周面の縁部と接触する位
置に第1断熱布を取り付け、縁部よりも内側の部分と接
触する位置に第2断熱布を取り付け、第1断熱布を第2
断熱布よりも熱伝導率の小さい布で造ることにより、縁
部の急冷により発生するテンションを緩和したので、ク
ラックの発生を防止することができる。
【0037】更に、請求項3記載のガラス板プレス用支
持リングによれば、ガラス板の周面の縁部と接触する部
分を切除し、縁部よりも内側の部分と接触する部分を形
成することにより、縁部の急冷により発生するテンショ
ンを緩和したので、クラックの発生を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】風冷強化装置を含むガラス板成形装置の実施の
形態を示す斜視図
【図2】ガラス板成形装置に適用されたプレスリングの
第1の実施の形態を示す斜視図
【図3】図2に示したプレスリングの縦断面図
【図4】ガラス板成形装置に適用されたプレスリングの
第2の実施の形態を示す斜視図
【図5】図4に示したプレスリングの縦断面図
【図6】ガラス板成形装置に適用されたプレスリングの
第3の実施の形態を示す斜視図
【図7】図6に示したプレスリングの縦断面図
【図8】ガラス板成形装置に適用されたプレスリングの
第4の実施の形態を示す斜視図
【符号の説明】
10…ガラス板成形装置 12…加熱炉 16…ガラス板 18、18A、18B、18C…プレスリング 20…上型 24…風冷強化装置 32…第1接触部材 34…第2接触部材 38…第1断熱布 40…第2断熱布 46…サポート板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片岡 司 愛知県知多郡武豊町字旭1番地 旭硝子株 式会社内 (72)発明者 深井 孝明 神奈川県愛甲郡愛川町角田字小沢上原426 番地1 旭硝子株式会社内 (72)発明者 藤城 五喜 神奈川県愛甲郡愛川町角田字小沢上原426 番地1 旭硝子株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定温度に加熱されたガラス板の周面を支
    持し、下に凸形状の上型に相対的に近づく方向に移動さ
    せて、前記ガラス板を上型に押し付けるためのガラス板
    プレス用支持リングにおいて、 前記ガラス板プレス用支持リングは、前記ガラス板の周
    面の縁部と接触する第1接触部材と、前記縁部よりも内
    側の部分と接触する第2接触部材とから構成され、前記
    第1接触部材は前記第2接触部材よりも熱伝導率の小さ
    い部材で造られていることを特徴とするガラス板プレス
    用支持リング。
  2. 【請求項2】所定温度に加熱されたガラス板の周面を支
    持し、下に凸形状の上型に相対的に近づく方向に移動さ
    せて、前記ガラス板を上型に押し付けるためのガラス板
    プレス用支持リングにおいて、 前記ガラス板プレス用支持リングには、前記ガラス板の
    周面の縁部と接触する位置に第1断熱布が取り付けら
    れ、前記縁部よりも内側の部分と接触する位置に第2断
    熱布が取り付けられ、前記第1断熱布は前記第2断熱布
    よりも熱伝導率の小さい布で造られていることを特徴と
    するガラス板プレス用支持リング。
  3. 【請求項3】所定温度に加熱されたガラス板の周面を支
    持し、下に凸形状の上型に相対的に近づく方向に移動さ
    せて、前記ガラス板を上型に押し付けるためのガラス板
    プレス用支持リングにおいて、 前記ガラス板プレス用支持リングは、前記ガラス板の周
    面の縁部と接触する部分が切除され、前記縁部よりも内
    側の部分と接触する部分が形成されていることを特徴と
    するガラス板プレス用支持リング。
  4. 【請求項4】所定温度にガラス板を加熱する加熱炉と、
    該加熱炉の下流側に配されていて、該加熱炉内に搬送さ
    れて所定温度に加熱されたガラス板の周面を支持するガ
    ラス板プレス用支持リングと、該ガラス板プレス用支持
    リングの上方に配された下に凸形状の上型とを有し、前
    記ガラス板プレス用支持リングと上型とを相対的に近づ
    く方向に移動させて、ガラス板プレス用支持リングに支
    持されたガラス板を上型に押し付けてガラス板を曲げ成
    形するガラス板の曲げ成形装置において、 前記ガラス板プレス用支持リングが、請求項1、2また
    は3に記載されたガラス板プレス用支持リングであるこ
    とを特徴とするガラス板の曲げ成形装置。
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