JPH11261105A - 半導体発光素子 - Google Patents
半導体発光素子Info
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- JPH11261105A JPH11261105A JP5937898A JP5937898A JPH11261105A JP H11261105 A JPH11261105 A JP H11261105A JP 5937898 A JP5937898 A JP 5937898A JP 5937898 A JP5937898 A JP 5937898A JP H11261105 A JPH11261105 A JP H11261105A
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- Japan
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- light emitting
- active layer
- gan
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- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10H—INORGANIC LIGHT-EMITTING SEMICONDUCTOR DEVICES HAVING POTENTIAL BARRIERS
- H10H20/00—Individual inorganic light-emitting semiconductor devices having potential barriers, e.g. light-emitting diodes [LED]
- H10H20/80—Constructional details
- H10H20/81—Bodies
- H10H20/822—Materials of the light-emitting regions
- H10H20/824—Materials of the light-emitting regions comprising only Group III-V materials, e.g. GaP
- H10H20/825—Materials of the light-emitting regions comprising only Group III-V materials, e.g. GaP containing nitrogen, e.g. GaN
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10H—INORGANIC LIGHT-EMITTING SEMICONDUCTOR DEVICES HAVING POTENTIAL BARRIERS
- H10H20/00—Individual inorganic light-emitting semiconductor devices having potential barriers, e.g. light-emitting diodes [LED]
- H10H20/80—Constructional details
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- H10H20/824—Materials of the light-emitting regions comprising only Group III-V materials, e.g. GaP
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- Led Devices (AREA)
- Semiconductor Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 十分な寿命を有し、且つ青色や緑色など幅広
い波長領域において発光波長を選択することができる半
導体発光素子を提供することを目的とする。 【解決手段】 窒化ガリウム系半導体を用いた発光素子
においてInを含む混晶で活性層を作成する場合、少な
くともAlまたはBも併せて含む混晶とすることにあ
る。これにより、結晶の熱耐性を向上することができ、
素子特性の信頼性を大きく向上することができる。
い波長領域において発光波長を選択することができる半
導体発光素子を提供することを目的とする。 【解決手段】 窒化ガリウム系半導体を用いた発光素子
においてInを含む混晶で活性層を作成する場合、少な
くともAlまたはBも併せて含む混晶とすることにあ
る。これにより、結晶の熱耐性を向上することができ、
素子特性の信頼性を大きく向上することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体発光素子に関
し、特に、窒化ガリウム系半導体からなる半導体発光素
子であって、インジウム(In)を含む活性層を有する
半導体発光素子及びその製造方法に関する。
し、特に、窒化ガリウム系半導体からなる半導体発光素
子であって、インジウム(In)を含む活性層を有する
半導体発光素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化ガリウム系半導体は、その光学遷移
が直接遷移型であるため高効率の発光再結合が可能であ
り、半導体レーザあるいは高輝度LEDなどの高効率発
光素子の材料としてその開発が行われている。
が直接遷移型であるため高効率の発光再結合が可能であ
り、半導体レーザあるいは高輝度LEDなどの高効率発
光素子の材料としてその開発が行われている。
【0003】なお、本願において「窒化ガリウム系半導
体」とは、BxInyAlzGa(1-x- y-z)N(O≦x≦
1、O≦y≦1、O≦z≦1)のIII−V族化合物半
導体を含み、さらに、V族元素としては、Nに加えてリ
ン(P)や砒素(As)などを含有する混晶も含むもの
とする。
体」とは、BxInyAlzGa(1-x- y-z)N(O≦x≦
1、O≦y≦1、O≦z≦1)のIII−V族化合物半
導体を含み、さらに、V族元素としては、Nに加えてリ
ン(P)や砒素(As)などを含有する混晶も含むもの
とする。
【0004】窒化ガリウム系半導体の混晶系のひとつで
あるインジウム・ガリウム窒素(InxGa1-xN)は、
In組成Xを調節することによりバンドギャップエネル
ギーをGaNの3.42eVからInNの2eVまで変
えることができ、可視の発光素子用の活性層として用い
ることができる。
あるインジウム・ガリウム窒素(InxGa1-xN)は、
In組成Xを調節することによりバンドギャップエネル
ギーをGaNの3.42eVからInNの2eVまで変
えることができ、可視の発光素子用の活性層として用い
ることができる。
【0005】一般に、半導体レーザや発光ダイオードな
どの半導体発光素子においては、いいわゆる「ダブルヘ
テロ型構造」が採用されることが多い。これは、所定の
発光波長に対応したエネルギバンドギャップを有する活
性層(或いは発光層)を、それよりも大きなバンドギャ
ップを有するクラッド層でサンドイッチした構造であ
る。このようなダブルヘテロ型の半導体素子の発光層の
材料としては、窒化ガリウム系半導体の混晶系のひとつ
であるインジウム・ガリウム窒素(InxGa1-xN)を
用いることができる。すなわち、インジウム・ガリウム
窒化は、In組成Xを調節することによりバンドギャッ
プエネルギーをGaNの3.42eVからInNの2e
Vまで変えることができ、可視の発光素子用の活性層と
して用いることができる。
どの半導体発光素子においては、いいわゆる「ダブルヘ
テロ型構造」が採用されることが多い。これは、所定の
発光波長に対応したエネルギバンドギャップを有する活
性層(或いは発光層)を、それよりも大きなバンドギャ
ップを有するクラッド層でサンドイッチした構造であ
る。このようなダブルヘテロ型の半導体素子の発光層の
材料としては、窒化ガリウム系半導体の混晶系のひとつ
であるインジウム・ガリウム窒素(InxGa1-xN)を
用いることができる。すなわち、インジウム・ガリウム
窒化は、In組成Xを調節することによりバンドギャッ
プエネルギーをGaNの3.42eVからInNの2e
Vまで変えることができ、可視の発光素子用の活性層と
して用いることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インジウム・
ガリウム窒素を発光層に用いた従来の半導体発光素子
は、その寿命が十分でないという問題があった。
ガリウム窒素を発光層に用いた従来の半導体発光素子
は、その寿命が十分でないという問題があった。
【0007】図7は、従来の半導体発光素子の信頼性試
験の結果を表すグラフ図である。すなわち、同図は、イ
ンジウム・ガリウム窒素(InxGa1-xN)のインジウ
ム組成Xを20%とした混晶を活性層に用いた青色発光
ダイオードの光出力の経時変化を表すものである。ここ
で、発光波長は約450nmであり、発光ダイオードの
動作電流は20mAで動作温度は室温とした。同図から
分かるように、発光ダイオードの光出力は、約1000
時間を経過した頃から急激に低下し始め、10000時
間では約半分にまで劣化する。
験の結果を表すグラフ図である。すなわち、同図は、イ
ンジウム・ガリウム窒素(InxGa1-xN)のインジウ
ム組成Xを20%とした混晶を活性層に用いた青色発光
ダイオードの光出力の経時変化を表すものである。ここ
で、発光波長は約450nmであり、発光ダイオードの
動作電流は20mAで動作温度は室温とした。同図から
分かるように、発光ダイオードの光出力は、約1000
時間を経過した頃から急激に低下し始め、10000時
間では約半分にまで劣化する。
【0008】このような光出力の低下は、種々の応用分
野において問題を生ずる。例えば、このようなインジウ
ム・ガリウム窒素を活性層に用いた青色発光素子を交通
信号に用いる場合には、発光輝度の低下により視認性が
劣化するという深刻な問題を生ずる。また、光ディスク
システムのデータ読み出し・書き込み用の発光素子とし
て応用した場合には、データの書き込みが困難となり、
読み出しエラーが増加するなどの問題を生ずる。さら
に、マルチカラーディスプレイやフルカラーディスプレ
イ装置においては、経時変化による色ムラなどの問題を
起こすこととなる。
野において問題を生ずる。例えば、このようなインジウ
ム・ガリウム窒素を活性層に用いた青色発光素子を交通
信号に用いる場合には、発光輝度の低下により視認性が
劣化するという深刻な問題を生ずる。また、光ディスク
システムのデータ読み出し・書き込み用の発光素子とし
て応用した場合には、データの書き込みが困難となり、
読み出しエラーが増加するなどの問題を生ずる。さら
に、マルチカラーディスプレイやフルカラーディスプレ
イ装置においては、経時変化による色ムラなどの問題を
起こすこととなる。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のである。すなわち、その目的は、十分な寿命を有し、
且つ青色や緑色など幅広い波長領域において発光波長を
選択することができる半導体発光素子を提供することに
ある。
のである。すなわち、その目的は、十分な寿命を有し、
且つ青色や緑色など幅広い波長領域において発光波長を
選択することができる半導体発光素子を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明による
半導体発光素子は、AlとInとGaとNとを少なくと
も含み、且つ3.42エレクトロンボルトよりも小さい
エネルギー・ギャップを有する活性層を備えたことを特
徴とする。
半導体発光素子は、AlとInとGaとNとを少なくと
も含み、且つ3.42エレクトロンボルトよりも小さい
エネルギー・ギャップを有する活性層を備えたことを特
徴とする。
【0011】または、BとInとGaとNとを少なくと
も含み、且つ3.42エレクトロンボルトよりも小さい
エネルギー・ギャップを有する活性層を備えたことを特
徴とする。
も含み、且つ3.42エレクトロンボルトよりも小さい
エネルギー・ギャップを有する活性層を備えたことを特
徴とする。
【0012】または、GaNからなる第1導電型の第1
のクラッド層と、前記第1のクラッド層の上に積層さ
れ、AlとInとGaとNとを少なくとも含む活性層
と、前記活性層の上に積層され、GaNからなる第2導
電型の第2のクラッド層と、を備えたことを特徴とす
る。
のクラッド層と、前記第1のクラッド層の上に積層さ
れ、AlとInとGaとNとを少なくとも含む活性層
と、前記活性層の上に積層され、GaNからなる第2導
電型の第2のクラッド層と、を備えたことを特徴とす
る。
【0013】または、GaNからなる第1導電型の第1
のクラッド層と、前記第1のクラッド層の上に積層さ
れ、BとInとGaとNとを少なくとも含む活性層と、
前記活性層の上に積層され、GaNからなる第2導電型
の第2のクラッド層と、を備えたことを特徴とする。
のクラッド層と、前記第1のクラッド層の上に積層さ
れ、BとInとGaとNとを少なくとも含む活性層と、
前記活性層の上に積層され、GaNからなる第2導電型
の第2のクラッド層と、を備えたことを特徴とする。
【0014】または、AlとGaとNとを含む第1導電
型の第1のクラッド層と、GaNからなる第1導電型の
第1のガイド層と、AlとInとGaとNとを少なくと
も含む活性層と、GaNからなる第2導電型の第2のガ
イド層と、AlとGaとNとを含む第2導電型の第2の
クラッド層と、を備えたことを特徴とする。
型の第1のクラッド層と、GaNからなる第1導電型の
第1のガイド層と、AlとInとGaとNとを少なくと
も含む活性層と、GaNからなる第2導電型の第2のガ
イド層と、AlとGaとNとを含む第2導電型の第2の
クラッド層と、を備えたことを特徴とする。
【0015】または、AlとGaとNとを含む第1導電
型の第1のクラッド層と、GaNからなる第1導電型の
第1のガイド層と、BとInとGaとNとを少なくとも
含む活性層と、GaNからなる第2導電型の第2のガイ
ド層と、AlとGaとNとを含む第2導電型の第2のク
ラッド層と、を備えたことを特徴とする。
型の第1のクラッド層と、GaNからなる第1導電型の
第1のガイド層と、BとInとGaとNとを少なくとも
含む活性層と、GaNからなる第2導電型の第2のガイ
ド層と、AlとGaとNとを含む第2導電型の第2のク
ラッド層と、を備えたことを特徴とする。
【0016】ここで、前記活性層は、3.42エレクト
ロンボルトよりも小さいエネルギ・ギャップを有するこ
とを特徴とする。
ロンボルトよりも小さいエネルギ・ギャップを有するこ
とを特徴とする。
【0017】また、前記活性層は、1×1017cm-3か
ら1×1021cm-3の範囲の濃度のシリコンをさらに含
むことを特徴とする。
ら1×1021cm-3の範囲の濃度のシリコンをさらに含
むことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、窒化ガリウム系
半導体を用いた発光素子においてInを含む混晶で活性
層を作成する場合、少なくともAlまたはBも併せて含
む混晶とすることにある。これにより、結晶の熱耐性を
向上することができ、素子特性の信頼性を大きく向上す
ることができる。
半導体を用いた発光素子においてInを含む混晶で活性
層を作成する場合、少なくともAlまたはBも併せて含
む混晶とすることにある。これにより、結晶の熱耐性を
向上することができ、素子特性の信頼性を大きく向上す
ることができる。
【0019】即ち、従来主に用いられている活性層In
GaNは熱的な結晶の安定性が十分ではないことから素
子特性劣化が起こってしまうのに対し、本発明では熱的
安定性が比較的高いAlGaN系などとの混晶系InA
lGaNを活性層に用いることにより素子の信頼性を向
上させることを特徴とする。InAlGaN系を活性層
に用いた場合、そのInとAlの濃度によりエネルギー
ギャップを調整して可視から紫外波長の発光を得ること
ができる。
GaNは熱的な結晶の安定性が十分ではないことから素
子特性劣化が起こってしまうのに対し、本発明では熱的
安定性が比較的高いAlGaN系などとの混晶系InA
lGaNを活性層に用いることにより素子の信頼性を向
上させることを特徴とする。InAlGaN系を活性層
に用いた場合、そのInとAlの濃度によりエネルギー
ギャップを調整して可視から紫外波長の発光を得ること
ができる。
【0020】以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形
態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態に係わる半導体発光素子100の積層構造の概略断面
図である。図中、101はサファイア基板であり、この
基板上にGaNバッファ層102、n型GaNコンタク
ト層103、n型GaN層クラッド層104、n型In
AlGaN活性層105、p型GaNクラッド層10
6、p型GaNコンタクト層107が、順次結晶成長さ
れている。結晶成長は、例えば有機金属気相成長法(M
OCVD法)により行うことができる。電流注入を行う
ための電極は、p型GaNコンタクト層106と、エッ
チングにより露出されたn型GaNコンタクト層103
の上の一部に、それぞれp側電極108、n側電極10
9として形成されている。
態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態に係わる半導体発光素子100の積層構造の概略断面
図である。図中、101はサファイア基板であり、この
基板上にGaNバッファ層102、n型GaNコンタク
ト層103、n型GaN層クラッド層104、n型In
AlGaN活性層105、p型GaNクラッド層10
6、p型GaNコンタクト層107が、順次結晶成長さ
れている。結晶成長は、例えば有機金属気相成長法(M
OCVD法)により行うことができる。電流注入を行う
ための電極は、p型GaNコンタクト層106と、エッ
チングにより露出されたn型GaNコンタクト層103
の上の一部に、それぞれp側電極108、n側電極10
9として形成されている。
【0021】本発明においては、活性層105にAlを
含んだInAlGaN系4元混晶を用いている。また、
活性層105のバンドギャップは3.42eVよりも小
さい。すなわち、本発明における活性層105のバンド
ギャップは、GaNのバンドギャップである3.42e
Vよりも小さい。
含んだInAlGaN系4元混晶を用いている。また、
活性層105のバンドギャップは3.42eVよりも小
さい。すなわち、本発明における活性層105のバンド
ギャップは、GaNのバンドギャップである3.42e
Vよりも小さい。
【0022】従来は、このようにGaNよりも小さいバ
ンドギャップを有する活性層を形成するためには、Ga
Nに対して単純にインジウム(In)のみを添加する方
法が取られていた。
ンドギャップを有する活性層を形成するためには、Ga
Nに対して単純にインジウム(In)のみを添加する方
法が取られていた。
【0023】これに対して、本発明においては、GaN
よりもバンドギャップが小さい活性層を形成するため
に、InAlGaN4元混晶を用いる。この混晶系にお
いては、一般に、インジウム組成を増加するとバンドギ
ャップが小さくなり、アルミニウム組成を増加するとバ
ンドギャップが大きくなる。例えば、インジウム・ガリ
ウム窒素(InxGa1-xN)のインジウム組成xが約4
5%の混晶は、波長約520nmの緑色の発光を生ず
る。これにAlを組成比で約10%程度添加すると、バ
ンドギャップが大きくなり、波長約450nmの青色の
発光を得ることができる。本発明によれば、従来のイン
ジウム・ガリウム窒素に対して、アルミニウム(Al)
を添加した4元混晶を採用することにより、後に詳述す
るように発光素子の信頼性が顕著に改善される。
よりもバンドギャップが小さい活性層を形成するため
に、InAlGaN4元混晶を用いる。この混晶系にお
いては、一般に、インジウム組成を増加するとバンドギ
ャップが小さくなり、アルミニウム組成を増加するとバ
ンドギャップが大きくなる。例えば、インジウム・ガリ
ウム窒素(InxGa1-xN)のインジウム組成xが約4
5%の混晶は、波長約520nmの緑色の発光を生ず
る。これにAlを組成比で約10%程度添加すると、バ
ンドギャップが大きくなり、波長約450nmの青色の
発光を得ることができる。本発明によれば、従来のイン
ジウム・ガリウム窒素に対して、アルミニウム(Al)
を添加した4元混晶を採用することにより、後に詳述す
るように発光素子の信頼性が顕著に改善される。
【0024】また、活性層105の上下に設けられてい
るクラッド層104、106は、GaNからなる。この
ように、それぞれのクラッド層をGaNにより構成する
と、青色〜緑色に対応するバンドギャップを有する活性
層に対して、格子定数のずれが少なくなり、発光素子の
寿命をさらに改善することができる。すなわち、青色か
ら可視光領域の波長帯に対応するInAlGaN系4元
混晶の格子定数は、GaNよりも大きい。一方、従来、
クラッド層の材料として多用されているAlGaNは、
GaNよりも格子定数が小さい。従って、活性層と隣接
するクラッド層の材料として従来のAlGaNを用いる
と、格子定数の差が大きくなるという問題がある。これ
に対して、本発明によれば、活性層に隣接するクラッド
層をGaNとすることにより、InAlGaN4元混晶
からなる活性層との格子定数の差が小さくなり、さらに
信頼性を向上することができる。
るクラッド層104、106は、GaNからなる。この
ように、それぞれのクラッド層をGaNにより構成する
と、青色〜緑色に対応するバンドギャップを有する活性
層に対して、格子定数のずれが少なくなり、発光素子の
寿命をさらに改善することができる。すなわち、青色か
ら可視光領域の波長帯に対応するInAlGaN系4元
混晶の格子定数は、GaNよりも大きい。一方、従来、
クラッド層の材料として多用されているAlGaNは、
GaNよりも格子定数が小さい。従って、活性層と隣接
するクラッド層の材料として従来のAlGaNを用いる
と、格子定数の差が大きくなるという問題がある。これ
に対して、本発明によれば、活性層に隣接するクラッド
層をGaNとすることにより、InAlGaN4元混晶
からなる活性層との格子定数の差が小さくなり、さらに
信頼性を向上することができる。
【0025】図2は、本発明の半導体発光素子100の
寿命試験の結果を表すグラフ図である。ここでは、上述
した組成のInAlGaN4元混晶を活性層に用いた発
光ダイオードについて、動作電流20mAの条件で室温
で連続動作させた。図2から分かるように、本発明の半
導体発光素子は、10000時間を経過しても光出力が
殆ど低下しない。同じ波長領域の青色発光を生ずる従来
の半導体素子(図7)と比較して、顕著に寿命が改善さ
れていることが分かる。すなわち、本発明によれば、従
来のインジウム・ガリウム窒素の3元混晶に対して、イ
ンジウムの組成を増加しつつ、アルミニウムを添加して
バンドギャップを調節することにより、半導体発光素子
の寿命が顕著に改善される。
寿命試験の結果を表すグラフ図である。ここでは、上述
した組成のInAlGaN4元混晶を活性層に用いた発
光ダイオードについて、動作電流20mAの条件で室温
で連続動作させた。図2から分かるように、本発明の半
導体発光素子は、10000時間を経過しても光出力が
殆ど低下しない。同じ波長領域の青色発光を生ずる従来
の半導体素子(図7)と比較して、顕著に寿命が改善さ
れていることが分かる。すなわち、本発明によれば、従
来のインジウム・ガリウム窒素の3元混晶に対して、イ
ンジウムの組成を増加しつつ、アルミニウムを添加して
バンドギャップを調節することにより、半導体発光素子
の寿命が顕著に改善される。
【0026】このような本発明の顕著な効果は、従来の
通説とは異なるものである。すなわち、従来は、インジ
ウム・ガリウム窒素においてインジウム組成を増加する
ことは、以下に挙げる要因によって結晶の安定性を低下
させ、発光素子の信頼性を劣化させるものであるとされ
てきた。
通説とは異なるものである。すなわち、従来は、インジ
ウム・ガリウム窒素においてインジウム組成を増加する
ことは、以下に挙げる要因によって結晶の安定性を低下
させ、発光素子の信頼性を劣化させるものであるとされ
てきた。
【0027】まず、第1に、成長温度の低下を挙げるこ
とができる。すなわち、インジウム・ガリウム窒素の3
元混晶は、GaNとInNとの組み合わせとして考える
ことができる。ここで、GaNについてみると、一般
に、結晶品質を高めるためには1000℃以上の成長温
度を必要とする。これに対して、比較的蒸気圧の高いI
nを含むInNは、GaNよりも成長温度を下げる必要
がある。このためインジウム・ガリウム窒素(InxG
a1-xN)のインジウム組成xを増加するためには、成
長温度をGaNよりも低くする必要がある。この事実を
開示した文献としては、例えば、Appl.Phys.Lett.59,22
51(1991)を挙げることができる。つまり、インジウム・
ガリウム窒素において、インジウム組成を増加するため
には、結晶成長温度を下げる必要がある。この結果とし
て、結晶性が低下しやすく、このような結晶を発光素子
の活性層に用いた場合には、寿命が短いはずである、と
されていた。
とができる。すなわち、インジウム・ガリウム窒素の3
元混晶は、GaNとInNとの組み合わせとして考える
ことができる。ここで、GaNについてみると、一般
に、結晶品質を高めるためには1000℃以上の成長温
度を必要とする。これに対して、比較的蒸気圧の高いI
nを含むInNは、GaNよりも成長温度を下げる必要
がある。このためインジウム・ガリウム窒素(InxG
a1-xN)のインジウム組成xを増加するためには、成
長温度をGaNよりも低くする必要がある。この事実を
開示した文献としては、例えば、Appl.Phys.Lett.59,22
51(1991)を挙げることができる。つまり、インジウム・
ガリウム窒素において、インジウム組成を増加するため
には、結晶成長温度を下げる必要がある。この結果とし
て、結晶性が低下しやすく、このような結晶を発光素子
の活性層に用いた場合には、寿命が短いはずである、と
されていた。
【0028】一方、インジウム・ガリウム窒素は、2元
化合物であるInNとGaNとの相互作用パラメータが
大きく非混和領域が存在することが知られている。この
事実を開示する文献としては、例えば、Appl.Phys.Let
t.71,105(1997)を挙げることができる。すなわち、イン
ジウム組成を増加すると、この非混和領域に近づくため
に、結晶が不安定になり、発光素子の活性層として用い
た場合にも、寿命が短いはずであるとされていた。
化合物であるInNとGaNとの相互作用パラメータが
大きく非混和領域が存在することが知られている。この
事実を開示する文献としては、例えば、Appl.Phys.Let
t.71,105(1997)を挙げることができる。すなわち、イン
ジウム組成を増加すると、この非混和領域に近づくため
に、結晶が不安定になり、発光素子の活性層として用い
た場合にも、寿命が短いはずであるとされていた。
【0029】以上説明したように、インジウム・ガリウ
ム窒素は、インジウム組成を増加するほど結晶成長温度
を下げる必要があり、このように低温で成長した結晶は
熱的に不安定になりやすい。また、非混和領域に近づく
ために完全結晶が得難い。故に、高インジウム組成の混
晶を発光層として用いた素子は特性が不安定であり、特
に長時間動作における信頼性は低いはずである、とされ
ていた。
ム窒素は、インジウム組成を増加するほど結晶成長温度
を下げる必要があり、このように低温で成長した結晶は
熱的に不安定になりやすい。また、非混和領域に近づく
ために完全結晶が得難い。故に、高インジウム組成の混
晶を発光層として用いた素子は特性が不安定であり、特
に長時間動作における信頼性は低いはずである、とされ
ていた。
【0030】しかし、本発明者は、本発明に関連して独
自の検討を行った結果、インジウム・ガリウム窒素のイ
ンジウム組成をある程度増加した場合に、従来の通説と
は逆に、発光素子の寿命が改善されることを発見した。
自の検討を行った結果、インジウム・ガリウム窒素のイ
ンジウム組成をある程度増加した場合に、従来の通説と
は逆に、発光素子の寿命が改善されることを発見した。
【0031】図3は、本発明者の独自の検討の結果得ら
れた半導体発光素子の寿命試験のグラフ図である。すな
わち、同図に表したデータは、インジウム組成が45%
のインジウム・ガリウム窒素を活性層に採用した発光ダ
イオードの寿命試験の結果である。図7に示した、イン
ジウム組成が20%の場合のデータと比較すると、イン
ジウム組成が増加しているにも係わらず寿命が改善され
ている。
れた半導体発光素子の寿命試験のグラフ図である。すな
わち、同図に表したデータは、インジウム組成が45%
のインジウム・ガリウム窒素を活性層に採用した発光ダ
イオードの寿命試験の結果である。図7に示した、イン
ジウム組成が20%の場合のデータと比較すると、イン
ジウム組成が増加しているにも係わらず寿命が改善され
ている。
【0032】つまり、インジウム・ガリウム窒素におい
ては、従来は、インジウムの組成が増加するほど、信頼
性が低下すると考えられていたが、実際は、インジウム
の組成がある程度多くなると逆に信頼性が回復すること
を発見した。この結果は、上述した従来の通説とは矛盾
するものであり、本発明の作用効果の一部を裏付けるも
のであると考えられる。つまり、本発明においては、イ
ンジウム・ガリウム窒素のインジウム組成を増加し、さ
らにアルミニウムを添加することによって、バンドギャ
ップを調節する。その結果として、発光素子の寿命が改
善される。
ては、従来は、インジウムの組成が増加するほど、信頼
性が低下すると考えられていたが、実際は、インジウム
の組成がある程度多くなると逆に信頼性が回復すること
を発見した。この結果は、上述した従来の通説とは矛盾
するものであり、本発明の作用効果の一部を裏付けるも
のであると考えられる。つまり、本発明においては、イ
ンジウム・ガリウム窒素のインジウム組成を増加し、さ
らにアルミニウムを添加することによって、バンドギャ
ップを調節する。その結果として、発光素子の寿命が改
善される。
【0033】例えば、図1に示した本発明の半導体発光
素子の活性層105は、従来の緑色発光するInGaN
結晶(インジウム組成45%)に少量のAlを添加して
得られたInAlGaN4元混晶からなり、その発光波
長はAlの混晶比により緑色よりも短い波長域に制御し
ている。つまりAlNのエネルギーギャップはGaNお
よびInNのそれよりも大きいことから、Alを含む系
ではAl混晶比の増加に従って発光波長が短くなる。本
実施例の構造では緑色発光するInGaNにAlを混晶
化することにより450nmの青色発光をする素子を得
ている。このように従来よりもインジウム組成を増加す
ることにより、図3に見られるように信頼性が向上して
いることが推測される。
素子の活性層105は、従来の緑色発光するInGaN
結晶(インジウム組成45%)に少量のAlを添加して
得られたInAlGaN4元混晶からなり、その発光波
長はAlの混晶比により緑色よりも短い波長域に制御し
ている。つまりAlNのエネルギーギャップはGaNお
よびInNのそれよりも大きいことから、Alを含む系
ではAl混晶比の増加に従って発光波長が短くなる。本
実施例の構造では緑色発光するInGaNにAlを混晶
化することにより450nmの青色発光をする素子を得
ている。このように従来よりもインジウム組成を増加す
ることにより、図3に見られるように信頼性が向上して
いることが推測される。
【0034】一方、図2に示したように、本発明の発光
素子は、図3の発光素子よりもさらに信頼性が改善され
ている。この原因についても明らかではないが、アルミ
ニウムを添加することによって結晶の安定性がさらに改
善された結果によるものであると推測される。
素子は、図3の発光素子よりもさらに信頼性が改善され
ている。この原因についても明らかではないが、アルミ
ニウムを添加することによって結晶の安定性がさらに改
善された結果によるものであると推測される。
【0035】次に、本発明者は、本発明の発光素子に対
するシリコン(Si)のドーピングの効果を調べた。図
4は、本発明の発光素子の活性層のSi濃度と発光強度
の関係を示すグラフ図である。同図からわかるようにS
i濃度により発光ダイオードの発光強度が変化する。S
i濃度が1×1016cm-3付近より急激に発光強度が増
加し、約1×1018から1×1020cm-3付近で最大と
なり、それ以上高いSi濃度では発光強度は急激に減少
する。この傾向は活性層の混晶比を変化させても変わら
ず、同様の結果が得られた。図1に示した層構造におい
て、InAlGaN活性層105に対してSiを1×1
019cm-3ドーピングしたところ、発光波長450nm
で、動作電流20mAでの発光強度は3mWであった。
この結果は、同一の発光波長を示し活性層にアルミニウ
ムを含まない従来の発光ダイオードの発光強度と同一で
ある。つまり、本発明により活性層にアルミニウムを添
加した場合においても従来と同様にシリコンのドーピン
グによって発光強度を増加できることが分かった。図4
から、実用的なシリコン濃度は1×1017cm-3から1
×1021cm-3の範囲であることが分かる。また、この
範囲のシリコン濃度において、発光素子の信頼性に劣化
が生ずることはなかった。すなわち、本発明の発光素子
において、この濃度範囲でシリコンをドーピングして発
光強度を増加させても、図2に例示したような極めて良
好な信頼性が得られた。
するシリコン(Si)のドーピングの効果を調べた。図
4は、本発明の発光素子の活性層のSi濃度と発光強度
の関係を示すグラフ図である。同図からわかるようにS
i濃度により発光ダイオードの発光強度が変化する。S
i濃度が1×1016cm-3付近より急激に発光強度が増
加し、約1×1018から1×1020cm-3付近で最大と
なり、それ以上高いSi濃度では発光強度は急激に減少
する。この傾向は活性層の混晶比を変化させても変わら
ず、同様の結果が得られた。図1に示した層構造におい
て、InAlGaN活性層105に対してSiを1×1
019cm-3ドーピングしたところ、発光波長450nm
で、動作電流20mAでの発光強度は3mWであった。
この結果は、同一の発光波長を示し活性層にアルミニウ
ムを含まない従来の発光ダイオードの発光強度と同一で
ある。つまり、本発明により活性層にアルミニウムを添
加した場合においても従来と同様にシリコンのドーピン
グによって発光強度を増加できることが分かった。図4
から、実用的なシリコン濃度は1×1017cm-3から1
×1021cm-3の範囲であることが分かる。また、この
範囲のシリコン濃度において、発光素子の信頼性に劣化
が生ずることはなかった。すなわち、本発明の発光素子
において、この濃度範囲でシリコンをドーピングして発
光強度を増加させても、図2に例示したような極めて良
好な信頼性が得られた。
【0036】次に、本発明の変形例について説明する。
図5は、本発明による第2の半導体発光素子200の積
層構造の概略断面図である。すなわち、半導体発光素子
200は、半導体レーザであり、a面を主面とするサフ
ァイア201の上に窒化物系半導体のレーザ構造が形成
されている。具体的には、基板201の上には、順に、
GaNバッファ層202、アンドープGaN層203、
n型GaNコンタクト層204、n型AlGaNクラッ
ド層205、n型GaNガイド層206、活性層20
7、p型GaNガイド層208、p型AlGaNクラッ
ド層209、p型GaN層210、電流阻止層211、
p型GaN層212、p型GaN層213、p型GaN
コンタクト層214が積層されている。また、n型コン
タクト層104の上にはn側電極130が形成され、p
型コンタクト層114の上には、p側電極131が形成
されている。
図5は、本発明による第2の半導体発光素子200の積
層構造の概略断面図である。すなわち、半導体発光素子
200は、半導体レーザであり、a面を主面とするサフ
ァイア201の上に窒化物系半導体のレーザ構造が形成
されている。具体的には、基板201の上には、順に、
GaNバッファ層202、アンドープGaN層203、
n型GaNコンタクト層204、n型AlGaNクラッ
ド層205、n型GaNガイド層206、活性層20
7、p型GaNガイド層208、p型AlGaNクラッ
ド層209、p型GaN層210、電流阻止層211、
p型GaN層212、p型GaN層213、p型GaN
コンタクト層214が積層されている。また、n型コン
タクト層104の上にはn側電極130が形成され、p
型コンタクト層114の上には、p側電極131が形成
されている。
【0037】ここで、活性層207は、In組成15%
で厚さ5nmのAlInGaN障壁層とIn組成45%
で厚さ3nmのAlInGaN井戸層とを有する周期数
5の多重量子井戸(MQW)構造からなる。
で厚さ5nmのAlInGaN障壁層とIn組成45%
で厚さ3nmのAlInGaN井戸層とを有する周期数
5の多重量子井戸(MQW)構造からなる。
【0038】本発明によれば、活性層207を構成する
多重量子井戸の障壁層と井戸層とをそれぞれAlInG
aNの4元系混晶とすることにより、図2に関して前述
したように信頼性の顕著な向上を実現することができ
る。
多重量子井戸の障壁層と井戸層とをそれぞれAlInG
aNの4元系混晶とすることにより、図2に関して前述
したように信頼性の顕著な向上を実現することができ
る。
【0039】また、本発明によれば、活性層207に隣
接するガイド層206、208をそれぞれGaNにより
構成することによって、AlInGaNからなる活性層
207との格子定数の差を小さくし、半導体レーザ素子
の信頼性をさらに向上することができる。
接するガイド層206、208をそれぞれGaNにより
構成することによって、AlInGaNからなる活性層
207との格子定数の差を小さくし、半導体レーザ素子
の信頼性をさらに向上することができる。
【0040】次に、本発明のさらに別の変形例について
説明する。図6は、本発明による第3の半導体発光素子
300の断面構造を示す模式図である。すなわち、同図
の発光素子300は、半導体レーザであり、基板として
(0001)面のうちの炭素面を主面とした4H型Si
C301を有しており、その上にレーザ構造が形成され
ている。ここで306が本発明の主眼とする活性層30
6であり、AlInGaNからなる多重量子井戸型構造
を有する。
説明する。図6は、本発明による第3の半導体発光素子
300の断面構造を示す模式図である。すなわち、同図
の発光素子300は、半導体レーザであり、基板として
(0001)面のうちの炭素面を主面とした4H型Si
C301を有しており、その上にレーザ構造が形成され
ている。ここで306が本発明の主眼とする活性層30
6であり、AlInGaNからなる多重量子井戸型構造
を有する。
【0041】半導体レーザ300は、基板301の上
に、GaNバッファ層302、n型GaN層303、n
型AlGaNクラッド層304、n型GaNガイド層3
05、多重量子井戸活性層306、p型GaNガイド層
307、p型AlGaNクラッド層308、i型AlG
aN電流阻止層309、p型GaN層310、p型In
GaNコンタクト層311が積層された構造を有する。
また、SiC基板301の裏面にはn側電極320が形
成され、p型コンタクト層311の上には、p側電極3
21が形成されている。
に、GaNバッファ層302、n型GaN層303、n
型AlGaNクラッド層304、n型GaNガイド層3
05、多重量子井戸活性層306、p型GaNガイド層
307、p型AlGaNクラッド層308、i型AlG
aN電流阻止層309、p型GaN層310、p型In
GaNコンタクト層311が積層された構造を有する。
また、SiC基板301の裏面にはn側電極320が形
成され、p型コンタクト層311の上には、p側電極3
21が形成されている。
【0042】ここで、活性層306は、In組成10%
で厚さ5nmのAlInGaN障壁層とIn組成40%
で厚さ3nmのAlInGaN井戸層とを有する周期数
3の多重量子井戸(MQW)構造からなる。
で厚さ5nmのAlInGaN障壁層とIn組成40%
で厚さ3nmのAlInGaN井戸層とを有する周期数
3の多重量子井戸(MQW)構造からなる。
【0043】このように活性層306を構成する多重量
子井戸の障壁層と井戸層とをそれぞれAlInGaNの
4元系混晶とすることにより、図2に関して前述したよ
うに信頼性の顕著な向上を実現することができる。
子井戸の障壁層と井戸層とをそれぞれAlInGaNの
4元系混晶とすることにより、図2に関して前述したよ
うに信頼性の顕著な向上を実現することができる。
【0044】また、活性層306に隣接するガイド層3
05、307をそれぞれGaNにより構成することによ
って、AlInGaNからなる活性層306との格子定
数の差を小さくし、半導体レーザ素子の信頼性をさらに
向上することができる。
05、307をそれぞれGaNにより構成することによ
って、AlInGaNからなる活性層306との格子定
数の差を小さくし、半導体レーザ素子の信頼性をさらに
向上することができる。
【0045】さらに、発光素子300においては、基板
301として導電性のSiCを用いているので、電極3
20をその裏面に形成することができる。その結果とし
て、サファイア基板上に形成した場合と比較して、素子
構造や製造プロセスを簡略化でき、素子サイズも小さく
することができる。
301として導電性のSiCを用いているので、電極3
20をその裏面に形成することができる。その結果とし
て、サファイア基板上に形成した場合と比較して、素子
構造や製造プロセスを簡略化でき、素子サイズも小さく
することができる。
【0046】以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の
形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具
体例に限定されるものでは無い。
形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具
体例に限定されるものでは無い。
【0047】例えば、上述した具体例ではInGaNに
Alを添加することにより発光波長の短波長化の調整を
おこなったが、ホウ素(B)を用いた場合でも同様の効
果が得られる。または、AlとBとを添加したBInA
lGaN系を活性層に用いても良い。
Alを添加することにより発光波長の短波長化の調整を
おこなったが、ホウ素(B)を用いた場合でも同様の効
果が得られる。または、AlとBとを添加したBInA
lGaN系を活性層に用いても良い。
【0048】さらに、活性層を構成するこれらの混晶の
V族元素として、砒素(As)やリン(P)を添加して
発光波長を長波長へ調整することもできる。
V族元素として、砒素(As)やリン(P)を添加して
発光波長を長波長へ調整することもできる。
【0049】また、上述した具体例においては、基板と
してサファイアやSiCを用いているが、これらの他に
も窒化ガリウム系半導体が成長可能な基板であればよ
い。例えば、スピネル、ScAlMgO4、LaSrG
aO4、(LaSr)(AlTa)O3などの絶縁性基板
や、ZnO、Siなどの導電性基板も同様に用いること
ができる。特に、ZnOはAlInGaN4元系が格子
整合可能であるので、その優位性は高い。
してサファイアやSiCを用いているが、これらの他に
も窒化ガリウム系半導体が成長可能な基板であればよ
い。例えば、スピネル、ScAlMgO4、LaSrG
aO4、(LaSr)(AlTa)O3などの絶縁性基板
や、ZnO、Siなどの導電性基板も同様に用いること
ができる。特に、ZnOはAlInGaN4元系が格子
整合可能であるので、その優位性は高い。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、活性層のInGaNに
対してAlやBなどを添加することにより半導体発光素
子の特性を安定化できる。すなわち、本発明の半導体発
光素子は、10000時間を経過しても光出力が殆ど低
下せず、同じ波長領域の青色発光を生ずる従来の半導体
素子と比較して、顕著に寿命が改善されている。このよ
うに本発明によれば、従来のインジウム・ガリウム窒素
の3元混晶に対して、インジウムの組成を増加しつつ、
アルミニウムやホウ素を添加してバンドギャップを調節
することにより、半導体発光素子の寿命が顕著に改善さ
れる。
対してAlやBなどを添加することにより半導体発光素
子の特性を安定化できる。すなわち、本発明の半導体発
光素子は、10000時間を経過しても光出力が殆ど低
下せず、同じ波長領域の青色発光を生ずる従来の半導体
素子と比較して、顕著に寿命が改善されている。このよ
うに本発明によれば、従来のインジウム・ガリウム窒素
の3元混晶に対して、インジウムの組成を増加しつつ、
アルミニウムやホウ素を添加してバンドギャップを調節
することにより、半導体発光素子の寿命が顕著に改善さ
れる。
【0051】このような本発明の顕著な効果は、従来の
通説とは異なるものであり、本発明者の独自の検討の結
果得られたものである。
通説とは異なるものであり、本発明者の独自の検討の結
果得られたものである。
【0052】また、本発明によれば、その活性層に隣接
する層の材料としてGaNを用いることにより、格子定
数の差を縮小し、発光素子の信頼性をさらに向上するこ
とができる。すなわち、活性層に隣接するクラッド層な
どの層をGaNにより構成すると、青色〜緑色に対応す
るバンドギャップを有する活性層に対して、格子定数の
ずれが少なくなり、発光素子の寿命をさらに改善するこ
とができる。
する層の材料としてGaNを用いることにより、格子定
数の差を縮小し、発光素子の信頼性をさらに向上するこ
とができる。すなわち、活性層に隣接するクラッド層な
どの層をGaNにより構成すると、青色〜緑色に対応す
るバンドギャップを有する活性層に対して、格子定数の
ずれが少なくなり、発光素子の寿命をさらに改善するこ
とができる。
【0053】また、その発光層にシリコンをドーピング
することによって発光特性を向上できる。すなわち、本
発明において実用的なシリコン濃度は1×1017cm-3
から1×1021cm-3の範囲であり、この範囲のシリコ
ン濃度において、発光素子の信頼性に劣化が生ずること
はなかった。すなわち、本発明の発光素子において、こ
の濃度範囲でシリコンをドーピングして発光強度を増加
させても、極めて良好な信頼性が得られた。
することによって発光特性を向上できる。すなわち、本
発明において実用的なシリコン濃度は1×1017cm-3
から1×1021cm-3の範囲であり、この範囲のシリコ
ン濃度において、発光素子の信頼性に劣化が生ずること
はなかった。すなわち、本発明の発光素子において、こ
の濃度範囲でシリコンをドーピングして発光強度を増加
させても、極めて良好な信頼性が得られた。
【0054】以上詳述したように、本発明によれば、高
信頼性且つ高性能の半導体発光素子を実現することがで
き、産業上のメリットは多大である。
信頼性且つ高性能の半導体発光素子を実現することがで
き、産業上のメリットは多大である。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる半導体発光
素子100の積層構造の概略断面図である。
素子100の積層構造の概略断面図である。
【図2】本発明の半導体発光素子100の寿命試験の結
果を表すグラフ図である。
果を表すグラフ図である。
【図3】本発明者の独自の検討の結果得られた半導体発
光素子の寿命試験のグラフ図である。
光素子の寿命試験のグラフ図である。
【図4】本発明の発光素子の活性層のSi濃度と発光強
度の関係を示すグラフ図である。
度の関係を示すグラフ図である。
【図5】本発明による第2の半導体発光素子200の積
層構造の概略断面図である。
層構造の概略断面図である。
【図6】本発明による第3の半導体発光素子300の断
面構造を示す模式図である。
面構造を示す模式図である。
【図7】従来の半導体発光素子の信頼性試験の結果を表
すグラフ図である。
すグラフ図である。
100 半導体発光素子 101 サファイア基板 102 GaNバッファ層 103 n型GaNコンタクト層 104 n型GaN層クラッド層 105 n型InAlGaN活性層 106 p型GaNクラッド層 107 p型GaNコンタクト層 108 p側電極 109 n側電極 200 半導体発光素子 201 サファイア基板 202 GaNバッファ層 203 アンドープGaN層 204 n型GaNコンタクト層 205 n型AlGaNクラッド層 206 n型GaNガイド層 207 活性層 208 p型GaNガイド層 209 p型AlGaNクラッド層 210 p型GaN層 211 電流阻止層 212 p型GaN層 213 p型GaN層 214 p型GaNコンタクト層 230 n側電極 231 p側電極 300 半導体発光素子 301 4H型SiC基板 302 GaNバッファ層 303 n型GaN層 304 n型AlGaNクラッド層 305 n型GaNガイド層 306 多重量子井戸活性層 307 p型GaNガイド層 308 p型AlGaNクラッド層 309 i型AlGaN電流阻止層 310 p型GaN層 311 p型InGaNコンタクト層 320 n側電極 321 p側電極
Claims (8)
- 【請求項1】AlとInとGaとNとを少なくとも含
み、且つ3.42エレクトロンボルトよりも小さいエネ
ルギー・ギャップを有する活性層を備えたことを特徴と
する半導体発光素子。 - 【請求項2】BとInとGaとNとを少なくとも含み、
且つ3.42エレクトロンボルトよりも小さいエネルギ
ー・ギャップを有する活性層を備えたことを特徴とする
半導体発光素子。 - 【請求項3】GaNからなる第1導電型の第1のクラッ
ド層と、 前記第1のクラッド層の上に積層され、AlとInとG
aとNとを少なくとも含む活性層と、 前記活性層の上に積層され、GaNからなる第2導電型
の第2のクラッド層と、 を備えたことを特徴とする半導体発光素子。 - 【請求項4】GaNからなる第1導電型の第1のクラッ
ド層と、 前記第1のクラッド層の上に積層され、BとInとGa
とNとを少なくとも含む活性層と、 前記活性層の上に積層され、GaNからなる第2導電型
の第2のクラッド層と、 を備えたことを特徴とする半導体発光素子。 - 【請求項5】AlとGaとNとを含む第1導電型の第1
のクラッド層と、 GaNからなる第1導電型の第1のガイド層と、 AlとInとGaとNとを少なくとも含む活性層と、 GaNからなる第2導電型の第2のガイド層と、 AlとGaとNとを含む第2導電型の第2のクラッド層
と、 を備えたことを特徴とする半導体発光素子。 - 【請求項6】AlとGaとNとを含む第1導電型の第1
のクラッド層と、 GaNからなる第1導電型の第1のガイド層と、 BとInとGaとNとを少なくとも含む活性層と、 GaNからなる第2導電型の第2のガイド層と、 AlとGaとNとを含む第2導電型の第2のクラッド層
と、 を備えたことを特徴とする半導体発光素子。 - 【請求項7】前記活性層は、3.42エレクトロンボル
トよりも小さいエネルギ・ギャップを有することを特徴
とする請求項3〜6のいずれか1つに記載の半導体発光
素子。 - 【請求項8】前記活性層は、1×1017cm-3から1×
1021cm-3の範囲の濃度のシリコンをさらに含むこと
を特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の半導
体発光素子。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5937898A JPH11261105A (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 半導体発光素子 |
US09/261,667 US6359292B1 (en) | 1998-03-11 | 1999-03-03 | Semiconductor light emitting element |
US10/012,106 US6693307B2 (en) | 1998-03-11 | 2001-11-02 | Semiconductor light emitting element |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5937898A JPH11261105A (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 半導体発光素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11261105A true JPH11261105A (ja) | 1999-09-24 |
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