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JPH11260417A - 高分子電解質リチウム二次電池 - Google Patents

高分子電解質リチウム二次電池

Info

Publication number
JPH11260417A
JPH11260417A JP10061135A JP6113598A JPH11260417A JP H11260417 A JPH11260417 A JP H11260417A JP 10061135 A JP10061135 A JP 10061135A JP 6113598 A JP6113598 A JP 6113598A JP H11260417 A JPH11260417 A JP H11260417A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer electrolyte
positive electrode
lithium
secondary battery
unit cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10061135A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Tsuchiya
謙二 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Twicell Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Battery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Battery Co Ltd filed Critical Toshiba Battery Co Ltd
Priority to JP10061135A priority Critical patent/JPH11260417A/ja
Publication of JPH11260417A publication Critical patent/JPH11260417A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程および充放電時における内部短絡を
防止した高生産性で高信頼性の高分子電解質リチウム二
次電池を提供する。 【解決手段】 リチウムイオンを吸蔵・放出可能な正極
と、リチウムイオン伝導性高分子電解質層と、リチウム
イオンを吸蔵・放出可能な負極と、リチウムイオン伝導
性高分子電解質層と、リチウムイオンを吸蔵・放出可能
な正極とをこの順序で積層したユニットセルを有し、か
つ前記各正極から延出された端子部の先端を外部リード
と接続した構造を有する高分子電解質リチウム二次電池
において、少なくとも前記ユニットセル近傍に位置する
前記各正極の端子部の対向する面に絶縁被膜を形成した
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子電解質リチ
ウム二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の発達にともない、小型
で軽量、かつエネルギー密度が高く、更に繰り返し充放
電が可能な二次電池の開発が要望されている。このよう
な二次電池としては、リチウムまたはリチウム合金を活
物質とする負極と、モリブデン、バナジウム、チタンあ
るいはニオブなどの酸化物、硫化物もしくはセレン化物
を活物質を含む懸濁液が塗布された集電体からなる正極
と非水電解液を具備した非水電解質二次電池が知られて
いる。
【0003】しかしながら、リチウムまたはリチウム合
金を活物質とする負極を備えた二次電池は、充放電サイ
クルを繰り返すと負極にリチウムのデンドライトが発生
するため、充放電サイクル寿命が短いという問題点があ
る。
【0004】このようなことから、負極に、例えばコー
クス、黒鉛、炭素繊維、樹脂焼成体、熱分解気相炭素の
ようなリチウムイオンを吸蔵放出する炭素質材料を含む
懸濁液が塗布された集電体を用いた非水電解質二次電池
が提案されている。前記二次電池は、デンドライト析出
による負極特性の劣化を改善することができるため、電
池寿命と安全性を向上することができる。
【0005】一方、米国特許第5,429,891号明
細書には正極、負極および電解質層にポリマーを添加す
ることにより柔軟性が付与されたハイブリッドポリマー
電解質を有する再充電可能なリチウムインターカレーシ
ョン電池、つまり高分子電解質リチウム二次電池が開示
されている。このような高分子電解質リチウム二次電池
は次のような方法により製造されている。
【0006】まず、DBP(ジブチルフタレート)のよ
うな後から除去することができる可塑剤と、ビニリデン
フロライド(VdF)とヘキサフルオロプロピレン(H
FP)の共重合体と、リチウムを吸蔵・放出可能な正極
材料とを溶媒の存在下で混合し、これをシート状に成形
し、得られたシートを集電体に積層することにより電解
液未含浸正極素材を作製する。また、可塑剤と、VdF
−HFPの共重合体とを溶媒の存在下で混合し、これを
シート状に成形して電解液未含浸セパレータシートを作
製する。さらに、可塑剤と、VdF−HFPの共重合体
と、リチウムを吸蔵・放出可能な炭素質材料とを溶媒の
存在下で混合し、これをシート状に成形し、得られたシ
ートを集電体に積層することにより電解液未含浸負極素
材を作製する。つづいて、前記正極素材、セパレータシ
ート、負極素材、セパレータシートおよび正極素材をこ
の順序で積層し、熱圧着して電解液未含浸ユニットセル
を作製する。なお、リチウムデンドライトを防止するた
めに負極の面積を正極のそれより大きくしている。ま
た、前記セパレータシートは正負極の内部短絡を防止す
るために負極素材と同等か、もしくは負極素材より面積
を大きくしている。ひきつづき、このユニットセル中の
可塑剤を溶媒により抽出、除去した後、非水電解液を含
浸させることにより高分子電解質リチウム二次電池を製
造する。このような二次電池は、外部負荷との接続のた
めに前記ユニットセルの同一側面から2つの正極の端子
部と負極の端子部がそれぞれ延出され、前記各正極の端
子部および負極の端子部は先端で外部リードとそれぞれ
接続された構造を有するこのような従来の高分子電解質
リチウム二次電池は、ユニットセルが実質的に液体成分
を含まず、その構成層が一体化されているため、ラミネ
ートフィルムのような簡易な外装材を用いることがで
き、薄型、軽量で安全性に優れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の高分子電解質リ
チウム二次電池は前述したように構造上、各正極の端子
部が負極と対向する部分があり、この対向部分にセパレ
ータシートを配置することにより短絡を防いでいる。し
かしながら、前記正極の端子部のバリや製造工程中の圧
力等により前記セパレータシートを突き破って負極と接
触して内部短絡を生じる。また、電池組み立て後の充放
電時における電極の体積変化により同様に正極の端子部
が前記セパレータシートを突き破って負極と接触して内
部短絡を生じるという問題があった。
【0008】本発明は、製造工程および充放電時におけ
る内部短絡を防止した高分子電解質リチウム二次電池を
提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高分子電解
質リチウム二次電池は、リチウムイオンを吸蔵・放出可
能な正極と、リチウムイオン伝導性高分子電解質層と、
リチウムイオンを吸蔵・放出可能な負極と、リチウムイ
オン伝導性高分子電解質層と、リチウムイオンを吸蔵・
放出可能な正極とをこの順序で積層したユニットセルを
有し、かつ前記各正極から延出された端子部の先端を外
部リードと接続した構造を有する高分子電解質リチウム
二次電池において、少なくとも前記ユニットセル近傍に
位置する前記各正極の端子部の対向する面に絶縁被膜を
形成したことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る高分子電解質
リチウム二次電池を図1、図2を参照して説明する。
【0011】ユニットセル1は、リチウムイオンを吸蔵
・放出可能な正極2と、リチウムイオン伝導性高分子電
解質層3と、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な負極4
と、リチウムイオン伝導性高分子電解質層3と、リチウ
ムイオンを吸蔵・放出可能な正極2とをこの順序で積
層、一体化した構造を有する。
【0012】前記負極4は、前記正極2に比べて大きな
面積を有し、かつ前記電解質層3は前記負極4に比べて
大きな面積を有する。
【0013】前記各正極2は、それぞれ外部に延出した
帯状端子部5を持つ集電体6に正極層7が担持された構
造を有する。前記負極4は、外部に延出した帯状端子部
8を持つ集電体9に負極層10が担持された構造を有す
る。前記正極2の帯状端子部5および前記負極4の帯状
端子部8は、それぞれ前記ユニットセル1の同一側面か
ら延出され、かつ前記各正極2の帯状端子部5は前記負
極4を挟んで互いに対向して配置されている。
【0014】前記ユニットセル1は、外装フィルム11
内に収納され、そのフィルム11の開口部を融着するこ
とにより気密に封止されている。前記ユニットセル1の
各正極2の帯状端子部5は、それらの先端が前記外装フ
ィルム11内で互いに束ねられ、外部リード12の一端
に接続されている。この外部リード12は、前記外装フ
ィルム11の融着部13を通して外部に延出されてい
る。前記ユニットセル1の負極4の帯状端子部8は、前
記外装フィルム11内で外部リード(図示せず)の一端
に接続され、かつこの外部リードは前記外装フィルム1
1の融着部13を通して外部に延出されている。
【0015】絶縁被膜14は、少なくとも前記ユニット
セル1近傍に位置する前記各正極2の帯状端子部5の対
向する面、例えば前記ユニットセル1の付け根から前記
外部リード12との接続部までの間の対向する面、に形
成されている。
【0016】次に、前記正極2、前記リチウムイオン伝
導性高分子電解質層3、前記負極4、前記絶縁被膜14
および外装フィルム11について説明する。
【0017】1)正極2 この正極2は、アルミニウム製帯状端子部5を持つアル
ミニウム製集電体6の両面にリチウムイオンを吸蔵放出
する活物質、非水電解液及びこの電解液を保持するポリ
マーを含む正極層7が担持された構造を有する。
【0018】前記活物質としては、種々の酸化物(例え
ばLiMn24などのリチウムマンガン複合酸化物、二
酸化マンガン、例えばLiNiO2などのリチウム含有
ニッケル酸化物、例えばLiCoO2などのリチウム含
有コバルト酸化物、リチウム含有ニッケルコバルト酸化
物、リチウムを含む非晶質五酸化バナジウムなど)や、
カルコゲン化合物(例えば、二硫化チタン、二硫化モリ
ブテンなど)等を挙げることができる。中でも、リチウ
ムマンガン複合酸化物、リチウム含有コバルト酸化物、
リチウム含有ニッケル酸化物を用いるのが好ましい。
【0019】前記非水電解液は、非水溶媒に電解質を溶
解することにより調製される。
【0020】前記非水溶媒としては、エチレンカーボネ
ート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチ
レンカーボネート(BC)、ジメチルカーボネート(D
MC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチ
ルカーボネート(EMC)、γ−ブチロラクトン(γ−
BL)、スルホラン、アセトニトリル、1,2−ジメト
キシエタン、1,3−ジメトキシプロパン、ジメチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテ
トラヒドロフラン等を挙げることができる。前記非水溶
媒は、単独で使用しても、2種以上混合して使用しても
良い。
【0021】前記電解質としては、例えば過塩素酸リチ
ウム(LiClO4)、六フッ化リン酸リチウム(Li
PF6)、ホウ四フッ化リチウム(LiBF4)、六フッ
化砒素リチウム(LiAsF6)、トリフルオロメタン
スルホン酸リチウム(LiCF3SO3)、ビストリフル
オロメチルスルホニルイミドリチウム[LiN(CF3
SO32]等のリチウム塩を挙げることができる。
【0022】前記電解質の前記非水溶媒に対する溶解量
は、0.2mol/L〜2mol/Lとすることが望ま
しい。
【0023】前記非水電解液を保持するポリマーとして
は、例えば、ポリエチレンオキサイド誘導体、ポリプロ
ピレンオキサイド誘導体、前記誘導体を含むポリマー、
ビニリデンフロライド(VdF)とヘキサフルオロプロ
ピレン(HFP)との共重合体等を用いることができ
る。前記HFPの共重合割合は、前記共重合体の合成方
法にも依存するが、通常、最大で20重量%前後であ
る。
【0024】前記正極層は、導電性を向上する観点から
導電性材料を含んでいてもよい。この導電性材料として
は、例えば、人造黒鉛、カーボンブラック(例えばアセ
チレンブラックなど)、ニッケル粉末等を挙げることが
できる。
【0025】前記集電体としては、例えばアルミニウム
製エキスパンドメタル、アルミニウム製メッシュ、アル
ミニウム製パンチドメタル等を用いることができる。
【0026】前記帯状端子部は、前記集電体をそのまま
延出するか、または前記集電体に接続されたアルミニウ
ム箔から形成される。
【0027】2)リチウムイオン伝導性高分子電解質層
3 この電解質層3は、非水電解液及びこの電解液を保持す
るポリマーを含む。
【0028】前記非水電解液及び前記ポリマーとして
は、前述した正極で説明したものと同様なものが用いら
れる。
【0029】前記電解質層は、圧縮強度を向上させるた
めにSiO2粉末のような無機フィラーを添加してもよ
い。
【0030】3)負極4 この負極4は、銅製帯状端子部8を持つ銅製の集電体9
の両面にリチウムイオンを吸蔵放出する炭素質材料、非
水電解液及びこの電解液を保持するポリマーを含む負極
層10が担持された構造を有する。
【0031】前記炭素質材料としては、例えば、有機高
分子化合物(例えば、フェノール樹脂、ポリアクリロニ
トリル、セルロース等)を焼成することにより得られる
もの、コークスや、メソフェーズピッチを焼成すること
により得られるもの、人造グラファイト、天然グラファ
イト等に代表される炭素質材料を挙げることができる。
中でも、500℃〜3000℃の温度で、常圧または減
圧下にて前記メソフェーズピッチを焼成して得られる炭
素質材料を用いるのが好ましい。
【0032】前記非水電解液及び前記ポリマーとして
は、前述した正極で説明したものと同様なものが用いら
れる。
【0033】前記負極層は、人造グラファイト、天然グ
ラファイト、カーボンブラック、アセチレンブラック、
ケッチェンブラック、ニッケル粉末、ポリフェニレン誘
導体等の導電性材料、オレフィン系ポリマーや炭素繊維
等のフィラーを含むことを許容する。
【0034】前記集電体としては、例えば銅製エキスパ
ンドメタル、銅製メッシュ、銅製パンチドメタル等を用
いることができる。
【0035】前記帯状端子部は、前記集電体をそのまま
延出するか、または前記集電体に接続された銅箔から形
成される。
【0036】4)絶縁被膜14 絶縁被膜は、例えば前記正極の帯状端子部に絶縁性塗料
を塗布するか、または絶縁性樹脂フィルムを挿入するこ
とにより形成される。特に、耐非水電解液性の絶縁テー
プを用いることが作業性の面から好ましい。前記絶縁テ
ープとしては、例えばポリエチレンテレフタレート(P
ET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(P
P)及びこれら樹脂の変性品、ポリイミド等を基材とし
たテープが挙げられる。
【0037】5)外装フィルム11 この外装フィルム材11は、内面側から熱融着性樹脂フ
ィルム、金属箔および剛性を有する樹脂フィルムを少な
くともこの順序で積層した積層フィルムからなる。前記
熱融着性樹脂としては、例えばポリエチレン(PE)、
アイオノマー、エチレンビニルアセテート(EVA)等
を用いることができる。前記金属箔としては、例えばA
l箔、Ni箔等をも用いることができるが、薄膜化が可
能なAl箔が好ましい。前記剛性を有する樹脂として
は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ナ
イロン等を用いることができる。ただし、前記剛性を有
する樹脂フィルムは2種以上のフィルムを組み合わせて
もよい。
【0038】次に、本発明に係わる高分子電解質リチウ
ム二次電池の製造方法の一例を以下に説明する。
【0039】まず、少なくとも非水電解液を保持するポ
リマー、リチウムを吸蔵・放出可能な活物質および可塑
剤を溶媒の存在下で混合し、これをシート状に成形し、
得られたシートを帯状の端子部を有する集電体の前記端
子部を除く部分に積層することにより電解液未含浸正極
素材を作製する。
【0040】前記可塑剤としては、例えばフタル酸ジブ
チル(DBP)、フタル酸ジメチル(DMP)、エチル
フタリルエチルグリコレート(EPEG)等を挙げるこ
とができる。
【0041】また、少なくとも非水電解液を保持するポ
リマーおよび可塑剤を溶媒の存在下で混合し、これをシ
ート状に成形することにより電解液未含浸電解質層を作
製する。
【0042】さらに、少なくとも非水電解液を保持する
ポリマー、リチウムを吸蔵・放出可能な炭素質材料およ
び可塑剤を溶媒の存在下で混合し、これをシート状に成
形し、得られたシートを帯状の端子部を有する集電体の
前記端子部を除く部分に積層することにより電解液未含
浸負極素材を作製する。
【0043】次いで、前記正極素材、電解質層、負極素
材、電解質層および正極素材をこの順序で積層し、熱圧
着して電解液未含浸ユニットセルを作製する。つづい
て、このユニットセル中の可塑剤を溶媒により抽出、除
去した後、前記各正極素材の帯状端子部の対向する所望
の面に接着テープを貼着して絶縁被膜を形成する。ひき
つづき、前記ユニットセルを外装フィルム内に収納し、
この外装フィルムの開口部から非水電解液を注入して前
記ユニットセルの構成部材に電解液を含浸した後、前記
外装フィルムの開口部を融着すると共に前記ユニットセ
ルの正極の端子部および負極の端子部にそれぞれ接続さ
れた外部リードをこの融着部を通して外部に延出させる
ことにより高分子電解質リチウム二次電池を製造する。
【0044】以上説明した本発明に係わる高分子電解質
リチウム二次電池は、リチウムイオンを吸蔵・放出可能
な正極と、リチウムイオン伝導性高分子電解質層と、リ
チウムイオンを吸蔵・放出可能な負極と、リチウムイオ
ン伝導性高分子電解質層と、リチウムイオンを吸蔵・放
出可能な正極とをこの順序で積層したユニットセルを有
し、かつ前記各正極から延出された端子部の先端を外部
リードと接続した構造を有する高分子電解質リチウム二
次電池において、少なくとも前記ユニットセル近傍に位
置する前記各正極の端子部の対向する面に絶縁被膜を形
成した構造を有する。
【0045】このような構造によれば、少なくとも前記
ユニットセル近傍に位置する前記各正極の端子部の対向
する面に絶縁被膜を形成することによって、製造時に正
極の端子部に加わる圧力や充放電時の電極の体積変化に
より前記端子部がこれと隣接する高分子電解質層を突き
破ったとしても、前記正極の端子部が負極に直接接触す
るのを前記絶縁被膜により阻止することができる。した
がって、製造時や充放電時にユニットセルの正極と負極
とが前記正極の端子部を通して互いに接触して内部短絡
を生じるのを防止できるため、高信頼性の高分子電解質
リチウム二次電池を高い生産性(高歩留まり)で得るこ
とができる。
【0046】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0047】(実施例1) <非水電解液未含浸の正極素材の作製>活物質として組
成式がLiMn2 4で表されるリチウムマンガン複合
酸化物と、カーボンブラックと、アセトンにビニリデン
フロライド−ヘキサフルオロプロピレン(VdF−HF
P)の共重合体粉末と、フタル酸ジブチル(DBP)の
混合物をアセトン中で混合してペーストを調製した。な
お、前記LiMn2 4、カーボンブラック、VdF−
HFP共重合体粉末およびDBPの混合比率は、56重
量%,5重量%,17重量%,22重量%である。つづ
いて、前記ペーストをポリエチレンテレフタレート(P
ET)フィルム上に厚さ100μm、幅200mmにな
るように塗布し、シート化した。
【0048】次いで、前記正極層をアルミニウム製の帯
状端子部を有するアルミニウム製エキスパンドメタルか
らなる集電体の前記端子部を除く両面に熱ロールで加熱
圧着した後、裁断することにより30mm×52mmの
電解液未含浸正極層を有する正極素材を作製した。この
後、前記帯状端子部の後述する外部リードとの接続部を
除く片面(ユニットセルの作製時においては対向する
面)にアスファルトをトルエンで溶解して調製した絶縁
性塗料を塗布、乾燥して絶縁被膜を形成した。
【0049】<非水電解液未含浸の負極の作製>活物質
としてメソフェーズピッチ系炭素繊維を粉砕後、280
0℃で熱処理した粉末と、VdF−HFP共重合体粉末
とDBPとをアセトン中で混合することによりペースト
を調製した。なお、前記炭素繊維の粉末、VdF−HF
P共重合体粉末およびDBPの混合比率は、58重量
%,17重量%,25重量%である。つづいて、前記ペ
ーストをポリエチレンテレフタレート(PET)フィル
ム上に厚さ100μm、幅200mmになるように塗布
し、シート化した。ひきつづき、この負極層を銅製の帯
状端子部を有する銅製エキスパンドメタルからなる多孔
質集電体の前記端子部を除く両面に熱ロールで加熱圧着
した後、裁断することにより32mm×54mmの電解
液未含浸負極層を有する負極素材を作製した。
【0050】<非水電解液未含浸高分子電解質素材の作
製>酸化ケイ素粉末33.3重量部、 VdF−HFP
共重合体粉末22.2重量部およびとDBP44.5重
量部とをアセトン中で混合することによりペーストを調
製した。つづいて、前記ペーストをポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルム上に厚さ100μm、幅2
00mmになるように塗布し、シート化した後、裁断す
ることにより32mm×54mmの非水電解液未含浸高
分子電解質素材を作製した。
【0051】<非水電解液の調製>エチレンカーボネー
ト(EC)とジメチルカーボネート(DMC)が体積比
で2:1の割合で混合された非水溶媒に電解質としての
LiPF6 をその濃度が1mol/lになるように溶解
させて非水電解液を調製した。
【0052】次いで、得られた正極素材、高分子電解質
素材、負極素材、高分子電解質素材および正極素材をこ
の順序で重ね、これらを125℃に加熱した剛性ロール
にて加熱圧着することにより非水電解液未含浸ユニット
セルを作製した。
【0053】次いで、前記ユニットセルをn−デカンが
収容された容器内に浸漬し、容器内に入れたマグネット
スタラーで攪拌しながら、15分間静置した。この操作
をガスクロマトグラフィによるn−デカン中の可塑剤
(DBP)の濃度が20ppm以下になるまで繰り返し
行うことにより非水電解液未含浸ユニットセルの各構成
部材から可塑剤を除去した。
【0054】次いで、前記可塑剤除去後のユニットセル
の各正極の帯状端子部をアルミニウム製外部リードを接
続し、かつ負極の端子部を銅製外部リードを接続した。
つづいて、これらを一辺が開口された外装フィルムに収
納し、この外装フィルム内に前記非水電解液を注入し、
前記ユニットセルの構成部材に電解液を含浸した後、前
記外装フィルムの開口部を融着すると共に前記ユニット
セルの各正極の端子部および負極の端子部にそれぞれ接
続された外部リードをこの融着部を通して外部に延出さ
せることにより前述した図1および図2に示す構造を有
する50個の高分子電解質リチウム二次電池(理論容量
が85mAh)を製造した。
【0055】(実施例2)正極の帯状端子部の外部リー
ドとの接続部を除く片面(ユニットセルの作製時におい
ては対向する面)にポリイミドを基材とした絶縁テープ
を貼着した以外、実施例1と同様な50個の高分子電解
質リチウム二次電池を製造した。
【0056】(比較例1)絶縁被膜を持たない帯状端子
部を有する正極を用いた以外、実施例1と同様な50個
の高分子電解質リチウム二次電池を製造した。
【0057】得られた実施例1、2および比較例1の二
次電池について、製造工程中における内部短絡不良数を
調べた。その結果を下記表1に示す。
【0058】また、得られた実施例1、2および比較例
1の二次電池の中の製造後において良品として判定され
20個について、充放電を100回繰り返した後の内部
短絡不良数を調べた。その結果を下記表1に併記する。
【0059】
【表1】
【0060】前記表1から明らかなように2つの正極か
ら延出された帯状端子部の対向する面に絶縁被膜を形成
した実施例1,2の二次電池は、絶縁被膜を持たない帯
状端子部を有する正極を用いた比較例1の二次電池に比
べて製造工程中における内部短絡の不良を大幅に低減で
き、生産性(歩留まり)を著しく向上できることがわか
る。
【0061】また、実施例1,2の二次電池は、比較例
1の二次電池に比べて充放電試験における内部短絡不良
を低減でき、高い信頼性を有することがわかる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、製
造工程および充放電時における内部短絡を防止した高生
産性で高信頼性の高分子電解質リチウム二次電池を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高分子電解質リチウム二次電池を
示す断面図。
【図2】図1のユニットセル部分を示す斜視図。
【符号の説明】
1…ユニットセル、 2…正極、 3…リチウムイオン伝導性高分子電解質層、 4…負極、 5…正極の帯状端子部、 11…外装フィルム、 14…絶縁被膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウムイオンを吸蔵・放出可能な正極
    と、リチウムイオン伝導性高分子電解質層と、リチウム
    イオンを吸蔵・放出可能な負極と、リチウムイオン伝導
    性高分子電解質層と、リチウムイオンを吸蔵・放出可能
    な正極とをこの順序で積層したユニットセルを有し、か
    つ前記各正極から延出された端子部の先端を外部リード
    と接続した構造を有する高分子電解質リチウム二次電池
    において、 少なくとも前記ユニットセル近傍に位置する前記各正極
    の端子部の対向する面に絶縁被膜を形成したことを特徴
    とする高分子電解質リチウム二次電池。
JP10061135A 1998-03-12 1998-03-12 高分子電解質リチウム二次電池 Pending JPH11260417A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020067304A (ko) * 2001-02-16 2002-08-22 주식회사 네스캡 전기에너지 저장장치
KR100483994B1 (ko) * 2002-06-12 2005-04-18 주식회사 이글피쳐코캄 리튬 2차 전지용 크루드 셀의 전극탭 처리 방법 및 그에따른 크루드 셀 및 이를 채용한 리튬 2차 전지
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KR100875607B1 (ko) 2005-02-17 2008-12-24 주식회사 엘지화학 스택형 전극 조립체를 포함하고 있는 안전성이 향상된 이차전지
KR100985365B1 (ko) 2002-06-06 2010-10-04 바르타 마이크로바테리 게엠베하 전기화학적 전지
WO2019150714A1 (ja) * 2018-01-30 2019-08-08 株式会社日立製作所 積層型電池

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