JPH1125428A - 磁気抵抗効果型ヘッド及びその初期化方法 - Google Patents
磁気抵抗効果型ヘッド及びその初期化方法Info
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- JPH1125428A JPH1125428A JP9174748A JP17474897A JPH1125428A JP H1125428 A JPH1125428 A JP H1125428A JP 9174748 A JP9174748 A JP 9174748A JP 17474897 A JP17474897 A JP 17474897A JP H1125428 A JPH1125428 A JP H1125428A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 第2の強磁性層をピン止めするための反強磁
性層と縦バイアス磁界を印加するための反強磁性層を同
じ材料にすることにより、製造コストの安価なGMR効
果に基づく磁気抵抗効果型ヘッド及びその初期化方法を
提供すること。 【解決手段】 第1の強磁性層1の中央部に隣接して非
磁性金属層2が形成され、この非磁性金属層2に隣接し
て第2の強磁性層3が形成され、この第2の強磁性層3
及び第1の強磁性層1を覆うように反強磁性層4が形成
され、この反強磁性層4の両端部に隣接して一対の電極
5が形成されていること。
性層と縦バイアス磁界を印加するための反強磁性層を同
じ材料にすることにより、製造コストの安価なGMR効
果に基づく磁気抵抗効果型ヘッド及びその初期化方法を
提供すること。 【解決手段】 第1の強磁性層1の中央部に隣接して非
磁性金属層2が形成され、この非磁性金属層2に隣接し
て第2の強磁性層3が形成され、この第2の強磁性層3
及び第1の強磁性層1を覆うように反強磁性層4が形成
され、この反強磁性層4の両端部に隣接して一対の電極
5が形成されていること。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気抵抗効果型ヘ
ッド及びその初期化方法に係り、特に、巨大磁気抵抗効
果を利用した磁気抵抗効果型ヘッド及びその初期化方法
に関する。
ッド及びその初期化方法に係り、特に、巨大磁気抵抗効
果を利用した磁気抵抗効果型ヘッド及びその初期化方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗効果を用いたMRヘッドは高い
磁界応答感度を有しているため、高密度の磁気記録装置
において利用されている。従来のMRヘッドにおいては
磁気抵抗効果材料として、異方性磁気抵抗(AMR)効
果をもつ磁性膜が用いられていた。このAMR型のMR
ヘッドにおいて、電気抵抗は磁気抵抗効果材料に供給す
る電流と磁気抵抗効果材料の磁化のなす角度の余弦の2
乗に比例している。磁気記録装置では、磁気記録媒体か
らの信号磁界が磁気抵抗効果材料の磁化の方向を変化さ
せ、この変化がついで磁気抵抗効果材料の抵抗値の変化
および感知した電流または電圧の変化を引き起こすた
め、記録データを磁気記録媒体から読み出すことができ
る。
磁界応答感度を有しているため、高密度の磁気記録装置
において利用されている。従来のMRヘッドにおいては
磁気抵抗効果材料として、異方性磁気抵抗(AMR)効
果をもつ磁性膜が用いられていた。このAMR型のMR
ヘッドにおいて、電気抵抗は磁気抵抗効果材料に供給す
る電流と磁気抵抗効果材料の磁化のなす角度の余弦の2
乗に比例している。磁気記録装置では、磁気記録媒体か
らの信号磁界が磁気抵抗効果材料の磁化の方向を変化さ
せ、この変化がついで磁気抵抗効果材料の抵抗値の変化
および感知した電流または電圧の変化を引き起こすた
め、記録データを磁気記録媒体から読み出すことができ
る。
【0003】最近、さらに高い磁気抵抗効果をもつ材料
として巨大磁気抵抗(GMR)効果が発見されている。
その本質的な特徴は少なくとも2つの強磁性金属層が非
強磁性金属層によって分離されていることである。この
GMR効果は強磁性層の強い反強磁性的な結合を示すF
e/CrまたはCo/Cuの多層膜等の系、ならびに2
つの強磁性金属層の一方の磁化方向が固定されているか
ピン止めされている系でみられる。GMR効果におい
て、電気抵抗は隣り合った強磁性層の磁化のなす角度の
余弦に比例しており、電流方向には依存しない。
として巨大磁気抵抗(GMR)効果が発見されている。
その本質的な特徴は少なくとも2つの強磁性金属層が非
強磁性金属層によって分離されていることである。この
GMR効果は強磁性層の強い反強磁性的な結合を示すF
e/CrまたはCo/Cuの多層膜等の系、ならびに2
つの強磁性金属層の一方の磁化方向が固定されているか
ピン止めされている系でみられる。GMR効果におい
て、電気抵抗は隣り合った強磁性層の磁化のなす角度の
余弦に比例しており、電流方向には依存しない。
【0004】この種のGMR効果を用いた磁気ヘッドは
例えば特開平4−358310号公報に示されている。
図5は従来のGMR効果を用いた磁気ヘッドの一例を示
す断面図である。信号磁界を感知する感磁部は非磁性金
属層2によって分離された、第1の強磁性層1及び第2
の強磁性層3、第2の強磁性層の磁化を交換結合により
ピン止めするための反強磁性層4から構成されている。
ピン止めされていない自由な第1の強磁性層1の磁化は
ピン止めされた第2の強磁性層2の磁化と直交するよう
に設定される。線形応答が最も大きく、ダイナミックレ
ンジが最も広いのは、ピン止めされた第2の強磁性層3
の磁化が信号磁界の方向22に平行であり、自由な第1
の強磁性層1の磁化が信号磁界の方向22に直角なもの
である。このとき、第1の強磁性層1の磁化のみが自由
に回転し、二層の磁化の間の角度が変化し、これが抵抗
変化として感知される。また、第1の磁性層を単一のド
メイン状態に保持するための縦バイアス磁界を生じさせ
る手段として、反強磁性層8が第1の強磁性層の端部に
隣接して設けられる。
例えば特開平4−358310号公報に示されている。
図5は従来のGMR効果を用いた磁気ヘッドの一例を示
す断面図である。信号磁界を感知する感磁部は非磁性金
属層2によって分離された、第1の強磁性層1及び第2
の強磁性層3、第2の強磁性層の磁化を交換結合により
ピン止めするための反強磁性層4から構成されている。
ピン止めされていない自由な第1の強磁性層1の磁化は
ピン止めされた第2の強磁性層2の磁化と直交するよう
に設定される。線形応答が最も大きく、ダイナミックレ
ンジが最も広いのは、ピン止めされた第2の強磁性層3
の磁化が信号磁界の方向22に平行であり、自由な第1
の強磁性層1の磁化が信号磁界の方向22に直角なもの
である。このとき、第1の強磁性層1の磁化のみが自由
に回転し、二層の磁化の間の角度が変化し、これが抵抗
変化として感知される。また、第1の磁性層を単一のド
メイン状態に保持するための縦バイアス磁界を生じさせ
る手段として、反強磁性層8が第1の強磁性層の端部に
隣接して設けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のGMR効果を用
いた磁気ヘッドでは、第2の強磁性層をピン止めする方
向と縦バイアスの方向が異なっている。ここで、反強磁
性層を用いて強磁性層をピン止めするためには強磁性層
と反強磁性層を接して成膜したうえで、磁界中で反強磁
性層のブロッキング温度近くまで昇温しなければならな
い。この際、2つの反強磁性層は十分に異なるブロッキ
ング温度を有していなければならない。その理由は、ブ
ロッキング温度が一様であると第2の強磁性層のピン止
めと縦バイアス方向のピン止めのための磁界中昇温処理
のうち、後で行なう工程におけるピン止め方向のみが有
効になってしまうからである。このため、2つの反強磁
性層は十分に異なるブロッキング温度を有する異なる材
料にて形成しなければならない不都合があった。
いた磁気ヘッドでは、第2の強磁性層をピン止めする方
向と縦バイアスの方向が異なっている。ここで、反強磁
性層を用いて強磁性層をピン止めするためには強磁性層
と反強磁性層を接して成膜したうえで、磁界中で反強磁
性層のブロッキング温度近くまで昇温しなければならな
い。この際、2つの反強磁性層は十分に異なるブロッキ
ング温度を有していなければならない。その理由は、ブ
ロッキング温度が一様であると第2の強磁性層のピン止
めと縦バイアス方向のピン止めのための磁界中昇温処理
のうち、後で行なう工程におけるピン止め方向のみが有
効になってしまうからである。このため、2つの反強磁
性層は十分に異なるブロッキング温度を有する異なる材
料にて形成しなければならない不都合があった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、第2の強磁性層をピン止めするための
反強磁性層と縦バイアス磁界を印加するための反強磁性
層を同じ材料にすることにより、製造コストの安価なG
MR効果に基づく磁気抵抗効果型ヘッド及びその初期化
方法を提供することを、その目的とする。
を改善し、特に、第2の強磁性層をピン止めするための
反強磁性層と縦バイアス磁界を印加するための反強磁性
層を同じ材料にすることにより、製造コストの安価なG
MR効果に基づく磁気抵抗効果型ヘッド及びその初期化
方法を提供することを、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、第1の強磁性層の中央部
に隣接して非磁性金属層が形成され、この非磁性金属層
に隣接して第2の強磁性層が形成され、この第2の強磁
性層及び第1の強磁性層を覆うように反強磁性層が形成
され、この反強磁性層の両端部に隣接して一対の電極が
形成されている、という構成を採っている。
め、請求項1記載の発明では、第1の強磁性層の中央部
に隣接して非磁性金属層が形成され、この非磁性金属層
に隣接して第2の強磁性層が形成され、この第2の強磁
性層及び第1の強磁性層を覆うように反強磁性層が形成
され、この反強磁性層の両端部に隣接して一対の電極が
形成されている、という構成を採っている。
【0008】本発明では、第1の強磁性層における縦バ
イアス磁界の方向と第2の強磁性層における磁化方向と
が揃った状態で磁気抵抗効果型ヘッドを製造した後、請
求項2記載の初期化方法により第2の強磁性層における
磁化方向を第1の強磁性層における縦バイアス磁界の方
向と直交する向きに変換する。これによると、反強磁性
層の成膜直後は第2の強磁性層の磁化方向を第1の強磁
性層における縦バイアス磁界方向と一致させることがで
きるので、反強磁性層のブロッキング温度は全体におい
て一様であっても差し支えない。このため、反強磁性層
の形成にあたり単一の材料を採用することができ、コス
ト低減が可能となる。
イアス磁界の方向と第2の強磁性層における磁化方向と
が揃った状態で磁気抵抗効果型ヘッドを製造した後、請
求項2記載の初期化方法により第2の強磁性層における
磁化方向を第1の強磁性層における縦バイアス磁界の方
向と直交する向きに変換する。これによると、反強磁性
層の成膜直後は第2の強磁性層の磁化方向を第1の強磁
性層における縦バイアス磁界方向と一致させることがで
きるので、反強磁性層のブロッキング温度は全体におい
て一様であっても差し支えない。このため、反強磁性層
の形成にあたり単一の材料を採用することができ、コス
ト低減が可能となる。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
磁気抵抗効果型ヘッドの製造後に、電極に所定電流を流
して第2の強磁性層の磁化方向を設定する磁気抵抗効果
型ヘッドの初期化方法において、所定電流として、信号
磁界の検出電流よりも大きいパルス状電流を流す、とい
う方法を採っている。
磁気抵抗効果型ヘッドの製造後に、電極に所定電流を流
して第2の強磁性層の磁化方向を設定する磁気抵抗効果
型ヘッドの初期化方法において、所定電流として、信号
磁界の検出電流よりも大きいパルス状電流を流す、とい
う方法を採っている。
【0010】本発明では、電極に信号磁界の検出電流よ
り大きいパルス状電流を流すと、電流磁界と瞬間的な熱
処理効果により、第2の強磁性層のピン止め方向のみが
電流磁界の方向に設定される。このとき、第1の強磁性
層の端部では、感磁部と比較して電流密度が小さく、熱
処理効果が小さいので、ピン止め方向は元のまま保たれ
る。
り大きいパルス状電流を流すと、電流磁界と瞬間的な熱
処理効果により、第2の強磁性層のピン止め方向のみが
電流磁界の方向に設定される。このとき、第1の強磁性
層の端部では、感磁部と比較して電流密度が小さく、熱
処理効果が小さいので、ピン止め方向は元のまま保たれ
る。
【0011】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
磁気抵抗効果型ヘッドにおいて、第1の強磁性層に横バ
イアス磁界を印加する横バイアス磁界印加手段を設け
た、という構成を採っている。本発明では、第1の強磁
性層の縦バイアス磁界の方向と第2の強磁性層の磁化方
向とが揃った状態から、第1の強磁性層に横バイアス磁
界を印加することにより第1の強磁性層のバイアス磁界
方向に対し第2の強磁性層の磁化方向を異なる向きに変
換する。このため、請求項1記載の発明と同様の作用を
得る。
磁気抵抗効果型ヘッドにおいて、第1の強磁性層に横バ
イアス磁界を印加する横バイアス磁界印加手段を設け
た、という構成を採っている。本発明では、第1の強磁
性層の縦バイアス磁界の方向と第2の強磁性層の磁化方
向とが揃った状態から、第1の強磁性層に横バイアス磁
界を印加することにより第1の強磁性層のバイアス磁界
方向に対し第2の強磁性層の磁化方向を異なる向きに変
換する。このため、請求項1記載の発明と同様の作用を
得る。
【0012】請求項4記載の発明では、反強磁性層が、
単一材料で形成されている、という構成を採っている。
本発明では、反強磁性層を単一材料により一体形成する
ことが可能となり、従来例よりも製造工程を短縮化する
ことでコスト低減が図られる。
単一材料で形成されている、という構成を採っている。
本発明では、反強磁性層を単一材料により一体形成する
ことが可能となり、従来例よりも製造工程を短縮化する
ことでコスト低減が図られる。
【0013】請求項5記載の発明では、横バイアス磁界
印加手段が、非磁性層を含む、という構成を採ってい
る。
印加手段が、非磁性層を含む、という構成を採ってい
る。
【0014】請求項6記載の発明では、横バイアス磁界
印加手段が、非磁性層と、軟磁性層とを含む、という構
成を採っている。
印加手段が、非磁性層と、軟磁性層とを含む、という構
成を採っている。
【0015】請求項7記載の発明では、横バイアス磁界
印加手段が、非磁性層と、永久磁石層とを含む、という
構成を採っている。
印加手段が、非磁性層と、永久磁石層とを含む、という
構成を採っている。
【0016】請求項8記載の発明では、反強磁性層が、
FeMn,NiMn,IrMnを主成分とする群又はN
i,Co,Feの酸化物を主成分とする群から選択され
た材料により形成されている、という構成を採ってい
る。
FeMn,NiMn,IrMnを主成分とする群又はN
i,Co,Feの酸化物を主成分とする群から選択され
た材料により形成されている、という構成を採ってい
る。
【0017】請求項9記載の発明では、第1の強磁性層
が、Fe,Co,Ni又はFe,Co,Niの合金から
なる群より選択された材料によって形成されている、と
いう構成を採っている。
が、Fe,Co,Ni又はFe,Co,Niの合金から
なる群より選択された材料によって形成されている、と
いう構成を採っている。
【0018】請求項10記載の発明では、第2の強磁性
層が、Fe,Co,Ni又はFe,Co,Niの合金か
らなる群より選択された材料によって形成されている、
という構成を採っている。
層が、Fe,Co,Ni又はFe,Co,Niの合金か
らなる群より選択された材料によって形成されている、
という構成を採っている。
【0019】請求項11記載の発明では、非磁性金属層
が、Cu,Ag,Au又はCu,Ag,Auの合金から
なる群より選択された材料によって形成されている、と
いう構成を採っている。
が、Cu,Ag,Au又はCu,Ag,Auの合金から
なる群より選択された材料によって形成されている、と
いう構成を採っている。
【0020】これらにより、前述した目的を達成しよう
とするものである。
とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
について図面を参照して詳細に説明する。
について図面を参照して詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の第1の実施の形態の構成を
示す断面図である。この図1において感磁部25とは、
第1の強磁性層1、非磁性金属層2、第2の強磁性層3
及び反強磁性層4から構成され電極5で囲まれた部分を
指す。また、端部26とは、電極5、反強磁性層4及び
第1の強磁性層1からなる部分である。端部26をなす
第1の強磁性層1及び第2の強磁性層3は、反強磁性層
4との交換結合によりピン止め磁界を受ける。ピン止め
磁界は、成膜時あるいはその後の磁界中アニールにより
トラック幅方向24に固定されるが、電極にヘッド動作
時よりも大きなセンス電流を流すことにより、第2の強
磁性層のピン止め方向は電流磁界の方向、すなわち、信
号磁界の方向22に固定される。第1の強磁性層1、非
磁性金属層2及び第2の強磁性層3としてはGMR効果
を示すいくつかの材料の組み合わせを用いることができ
る。第1の強磁性層1、及び第2の強磁性層3としては
Fe、Co、NiならびにFe、Co、Niの合金から
なる群から選択した材料を用いることができる。また、
非磁性金属層2としてはCu、Ag、Au、ならびにC
u、Ag、Auの合金からなる群から選択した材料を用
いることができる。また、反強磁性層4としてはFeM
nとNiMnからなる群あるいはNi、Co、Feの酸
化物からなる群から選択した材料を用いることができ
る。
示す断面図である。この図1において感磁部25とは、
第1の強磁性層1、非磁性金属層2、第2の強磁性層3
及び反強磁性層4から構成され電極5で囲まれた部分を
指す。また、端部26とは、電極5、反強磁性層4及び
第1の強磁性層1からなる部分である。端部26をなす
第1の強磁性層1及び第2の強磁性層3は、反強磁性層
4との交換結合によりピン止め磁界を受ける。ピン止め
磁界は、成膜時あるいはその後の磁界中アニールにより
トラック幅方向24に固定されるが、電極にヘッド動作
時よりも大きなセンス電流を流すことにより、第2の強
磁性層のピン止め方向は電流磁界の方向、すなわち、信
号磁界の方向22に固定される。第1の強磁性層1、非
磁性金属層2及び第2の強磁性層3としてはGMR効果
を示すいくつかの材料の組み合わせを用いることができ
る。第1の強磁性層1、及び第2の強磁性層3としては
Fe、Co、NiならびにFe、Co、Niの合金から
なる群から選択した材料を用いることができる。また、
非磁性金属層2としてはCu、Ag、Au、ならびにC
u、Ag、Auの合金からなる群から選択した材料を用
いることができる。また、反強磁性層4としてはFeM
nとNiMnからなる群あるいはNi、Co、Feの酸
化物からなる群から選択した材料を用いることができ
る。
【0023】次に、本発明の第1の実施の形態の動作に
ついて、図を参照して説明する。
ついて、図を参照して説明する。
【0024】第1の強磁性層1及び第2の強磁性層3
は、成膜時あるいはその後の磁界中アニールによりトラ
ック幅方向に固定される。その後、電極5にヘッド動作
時よりも大きなセンス電流を流すことによる電流磁界と
瞬間的な熱処理効果により、第2の強磁性層3のピン止
め方向のみを電流磁界の方向、すなわち、信号磁界の方
向22に固定させる。このとき、第1の強磁性層1の端
部26においては感磁部25と比較して電流密度が小さ
く、熱処理効果が小さいので、ピン止め方向はトラック
幅方向24のまま保たれる。本発明の第1の実施の形態
においては、感磁部25の第1の強磁性層1の磁化は、
信号磁界が0であるとき、ほぼトラック幅方向24に向
くようにセンス電流、第1の強磁性層1と第2の強磁性
層3の靜磁界及び層間交換磁界が最適化される。そし
て、信号磁界に対して、第1の強磁性層1が回転し、固
定された第2の強磁性層3の磁化となす角の余弦に比例
した出力が観測される。また、第1の強磁性層1は端部
26のピン止めされた部分により縦バイアスをうけ、単
一のドメイン状態に保持される。
は、成膜時あるいはその後の磁界中アニールによりトラ
ック幅方向に固定される。その後、電極5にヘッド動作
時よりも大きなセンス電流を流すことによる電流磁界と
瞬間的な熱処理効果により、第2の強磁性層3のピン止
め方向のみを電流磁界の方向、すなわち、信号磁界の方
向22に固定させる。このとき、第1の強磁性層1の端
部26においては感磁部25と比較して電流密度が小さ
く、熱処理効果が小さいので、ピン止め方向はトラック
幅方向24のまま保たれる。本発明の第1の実施の形態
においては、感磁部25の第1の強磁性層1の磁化は、
信号磁界が0であるとき、ほぼトラック幅方向24に向
くようにセンス電流、第1の強磁性層1と第2の強磁性
層3の靜磁界及び層間交換磁界が最適化される。そし
て、信号磁界に対して、第1の強磁性層1が回転し、固
定された第2の強磁性層3の磁化となす角の余弦に比例
した出力が観測される。また、第1の強磁性層1は端部
26のピン止めされた部分により縦バイアスをうけ、単
一のドメイン状態に保持される。
【0025】次に、本発明の第1の実施の形態の効果に
ついて説明する。本発明の第1の実施の形態では、第1
の強磁性層1に縦バイアスを加えるための反強磁性層4
と第2の強磁性層3をピン止めするための反強磁性層4
として同じ材料を用い、かつ、同時に成膜しているの
で、成膜におけるターゲットの数を減らすことができ、
コストの安価な磁気抵抗効果ヘッドを得ることができ
る。また、第2の強磁性層3のピン止め方向を信号磁界
方向にするために、大きな電流を流すことにより行って
いるので、温度上昇する領域が感磁部26に限定され、
磁気ヘッドを構成する他の部分、すなわち、磁気シール
ドや記録ヘッドの磁気特性に悪影響を及ぼす恐れがな
い。
ついて説明する。本発明の第1の実施の形態では、第1
の強磁性層1に縦バイアスを加えるための反強磁性層4
と第2の強磁性層3をピン止めするための反強磁性層4
として同じ材料を用い、かつ、同時に成膜しているの
で、成膜におけるターゲットの数を減らすことができ、
コストの安価な磁気抵抗効果ヘッドを得ることができ
る。また、第2の強磁性層3のピン止め方向を信号磁界
方向にするために、大きな電流を流すことにより行って
いるので、温度上昇する領域が感磁部26に限定され、
磁気ヘッドを構成する他の部分、すなわち、磁気シール
ドや記録ヘッドの磁気特性に悪影響を及ぼす恐れがな
い。
【0026】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
図面を参照して詳細に説明する。
【0027】図2は、本発明の第2の実施の形態の構成
を示す断面図である。図2で感磁部は、第1の強磁性層
1、非磁性金属層2、第2の強磁性層3、反強磁性層
4、非磁性分離層9、及び軟磁性層6から構成されてい
る。このうち、第1の強磁性層1、非磁性金属層2、第
2の強磁性層3、反強磁性層4の構成は、本発明の第1
の実施の形態と同一である。非磁性分離層9は、強磁性
層1と軟磁性層6の交換結合を切るために設けられてい
る。軟磁性層6は、電流磁界により磁化し、第1の強磁
性層1に横バイアス磁界を供給する。非磁性分離層9と
しては、Ta、Ti、Cu等の金属、SiO2、A12
03等の絶縁層を用いることができる。また、軟磁性層
としてはNi、Fe、Coの合金、あるいはそれに添加
物を加えたもの、Coを主成分とするアモルファス金属
等を用いることができる。
を示す断面図である。図2で感磁部は、第1の強磁性層
1、非磁性金属層2、第2の強磁性層3、反強磁性層
4、非磁性分離層9、及び軟磁性層6から構成されてい
る。このうち、第1の強磁性層1、非磁性金属層2、第
2の強磁性層3、反強磁性層4の構成は、本発明の第1
の実施の形態と同一である。非磁性分離層9は、強磁性
層1と軟磁性層6の交換結合を切るために設けられてい
る。軟磁性層6は、電流磁界により磁化し、第1の強磁
性層1に横バイアス磁界を供給する。非磁性分離層9と
しては、Ta、Ti、Cu等の金属、SiO2、A12
03等の絶縁層を用いることができる。また、軟磁性層
としてはNi、Fe、Coの合金、あるいはそれに添加
物を加えたもの、Coを主成分とするアモルファス金属
等を用いることができる。
【0028】次に、本発明の第2の実施の形態の動作に
ついて、図を参照して説明する。
ついて、図を参照して説明する。
【0029】第1の強磁性層1及び第2の強磁性層3
は、成膜時あるいはその後の磁界中アニールによりトラ
ック幅方向に固定される。本発明の第2の実施の形態に
おいては、第2の強磁性層3のピン止め方向は大きな電
流を流すことによる回転は行われず、トラック幅方向2
4に保たれる。感磁部の第1の強磁性層1の磁化は、信
号磁界が0であるとき、トラック幅方向に対して約45
度を向くようにセンス電流、第1の強磁性層1と第2の
強磁性層3の層間交換磁界、及び第1の強磁性層1と軟
磁性層6の静磁界が最適化される。そして、信号磁界に
対して、第1の強磁性層1が回転し、トラック幅方向2
4に固定された第2の強磁性層3の磁化となす角の余弦
に比例した出力が観測される。また、第1の強磁性層1
は端部のピン止めされた部分により縦バイアスをうけ、
単一のドメイン状態に保持される。
は、成膜時あるいはその後の磁界中アニールによりトラ
ック幅方向に固定される。本発明の第2の実施の形態に
おいては、第2の強磁性層3のピン止め方向は大きな電
流を流すことによる回転は行われず、トラック幅方向2
4に保たれる。感磁部の第1の強磁性層1の磁化は、信
号磁界が0であるとき、トラック幅方向に対して約45
度を向くようにセンス電流、第1の強磁性層1と第2の
強磁性層3の層間交換磁界、及び第1の強磁性層1と軟
磁性層6の静磁界が最適化される。そして、信号磁界に
対して、第1の強磁性層1が回転し、トラック幅方向2
4に固定された第2の強磁性層3の磁化となす角の余弦
に比例した出力が観測される。また、第1の強磁性層1
は端部のピン止めされた部分により縦バイアスをうけ、
単一のドメイン状態に保持される。
【0030】本発明の第2の実施の形態において、軟磁
性層6、非磁性分離層9を設ける目的は上述のように、
第1の強磁性層1に横バイアス磁界を印加することであ
る。従って、軟磁性層6、非磁性層分離層9は、AMR
型のMRヘッドで知られている永久磁石層、あるいは、
シャント層等で置き換えることができる。
性層6、非磁性分離層9を設ける目的は上述のように、
第1の強磁性層1に横バイアス磁界を印加することであ
る。従って、軟磁性層6、非磁性層分離層9は、AMR
型のMRヘッドで知られている永久磁石層、あるいは、
シャント層等で置き換えることができる。
【0031】また、本発明の第2の実施の形態におい
て、横バイアス磁界を印加する手段7を第1の強磁性層
1ではなく反強磁性層4に隣接して設けることもでき
る。
て、横バイアス磁界を印加する手段7を第1の強磁性層
1ではなく反強磁性層4に隣接して設けることもでき
る。
【0032】本発明の第2の実施の形態は、第1の実施
の形態の効果に加えて、横バイアス磁界を印加する手段
7を追加したことにより、電流による初期化プロセスを
省略できるという効果も有する。
の形態の効果に加えて、横バイアス磁界を印加する手段
7を追加したことにより、電流による初期化プロセスを
省略できるという効果も有する。
【0033】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0034】図3は、本発明の第1の実施例を示す断面
図である。図3を参照すると、本発明の実施例はセラミ
ックの非磁性基板(図示せず)上に、厚さ2μmのNi
Feを用いた下シールド11がメッキ法により成膜さ
れ、イオンミリングにより幅60μmにパターン化され
る。その上に、厚さ0.1μmのAl2O3を用いた下シ
ールド間ギャップ16がスパッタリング法により成膜さ
れる。次に、第1の強磁性層1としての厚さ8nmのN
iFe、非磁性金属層2としての厚さ2.5nmのCu
層、第2の強磁性層3としての厚さ3nmのNiFe層
がスパッタリング法により成膜される。その後、ステン
シル型のレジストを付けた後、第2の強磁性層3、中間
層2、の端部がイオンミリングされ、感磁部が幅2μm
にパターン化される。さらに、レジストを除去した後、
反強磁性層4として、厚さ30nmのNiMn膜がスパ
ッタリング法により成膜される。ここで、10kOeの
磁界をトラック幅方向24に印加しながら260度で熱
処理することにより、第1の強磁性層1及び第2の強磁
性層3にトラック幅方向24の交換磁界をかける。さら
に感磁部のみにステンシル型のレジストをつけた後、電
極5として厚さ0.2μmのAu層がスパッタリングさ
れ、レジストが除去される。その後、感磁部及び端部が
MR高さ方向をイオンミリングによりパターン化され
る。次に、この上に厚さ0.1μmのAl2O3を用いた
上シールド間ギャップ17がスパッタリング法により成
膜される。そして、その上に厚さ2μmのNiFeを用
いた上シールド12がメッキ法により成膜され、イオン
ミリングにより幅60μmにパターン化される。さら
に、記録ギャップ層18としての厚さ0.3μmのAl
2O3、コイル(図示せず)、上ポール14としての厚さ
4μmのNiFeが成膜され、記録部を形成する。以上
のようなウエハプロセスを経たヘッドを機械加工及びリ
ード線の取り付けを行った後、センス電流の供給に先立
って、所定のセンス電流の3倍以上のパルス状の初期化
電流を供給し、第2の強磁性層のピン止め方向を信号磁
界の方向に向かせた。以上のように作成した本発明の第
1の実施例のMRヘッドの記録再生実験を行ったとこ
ろ、線形応答性に優れ、高出力で対称性の良い再生波形
が得られた。
図である。図3を参照すると、本発明の実施例はセラミ
ックの非磁性基板(図示せず)上に、厚さ2μmのNi
Feを用いた下シールド11がメッキ法により成膜さ
れ、イオンミリングにより幅60μmにパターン化され
る。その上に、厚さ0.1μmのAl2O3を用いた下シ
ールド間ギャップ16がスパッタリング法により成膜さ
れる。次に、第1の強磁性層1としての厚さ8nmのN
iFe、非磁性金属層2としての厚さ2.5nmのCu
層、第2の強磁性層3としての厚さ3nmのNiFe層
がスパッタリング法により成膜される。その後、ステン
シル型のレジストを付けた後、第2の強磁性層3、中間
層2、の端部がイオンミリングされ、感磁部が幅2μm
にパターン化される。さらに、レジストを除去した後、
反強磁性層4として、厚さ30nmのNiMn膜がスパ
ッタリング法により成膜される。ここで、10kOeの
磁界をトラック幅方向24に印加しながら260度で熱
処理することにより、第1の強磁性層1及び第2の強磁
性層3にトラック幅方向24の交換磁界をかける。さら
に感磁部のみにステンシル型のレジストをつけた後、電
極5として厚さ0.2μmのAu層がスパッタリングさ
れ、レジストが除去される。その後、感磁部及び端部が
MR高さ方向をイオンミリングによりパターン化され
る。次に、この上に厚さ0.1μmのAl2O3を用いた
上シールド間ギャップ17がスパッタリング法により成
膜される。そして、その上に厚さ2μmのNiFeを用
いた上シールド12がメッキ法により成膜され、イオン
ミリングにより幅60μmにパターン化される。さら
に、記録ギャップ層18としての厚さ0.3μmのAl
2O3、コイル(図示せず)、上ポール14としての厚さ
4μmのNiFeが成膜され、記録部を形成する。以上
のようなウエハプロセスを経たヘッドを機械加工及びリ
ード線の取り付けを行った後、センス電流の供給に先立
って、所定のセンス電流の3倍以上のパルス状の初期化
電流を供給し、第2の強磁性層のピン止め方向を信号磁
界の方向に向かせた。以上のように作成した本発明の第
1の実施例のMRヘッドの記録再生実験を行ったとこ
ろ、線形応答性に優れ、高出力で対称性の良い再生波形
が得られた。
【0035】図4は、本発明の第2の実施例を示す断面
図である。なお、以下の実施例において下シールド間ギ
ャップ層16まで及び上シールド間ギャップ層17以降
は本発明の第1の実施例と同様に作成されるので説明及
び図を省略する。図4を参照すると、本発明の第2の実
施例は下シールド間ギャップ層成膜の後、軟磁性層6と
して厚さ10nmのCoZrMo、非磁性分離層として
の厚さ5nmのTaがスパッタ法により成膜される。次
に第1の強磁性層1としての厚さ8nmのNiFe、非
磁性金属層2としての厚さ2.5nmのCu層、第2の
強磁性層3としての厚さ3nmのNiFe層がスパッタ
リング法により成膜される。その後、ステンシル型のレ
ジストを付けた後、第2の強磁性層3、中間層2、の端
部がイオンミリングされ、感磁部が幅2μmにパターン
化される。さらに、レジストを除去した後、反強磁性層
4として、厚さ30nmのNiMn膜がスパッタリング
法により成膜される。ここで、10kOeの磁界をトラ
ック幅方向24に印加しながら260度で熱処理するこ
とにより、第1の強磁性層1及び第2の強磁性層3にト
ラック幅方向の交換磁界をかける。さらに感磁部のみに
ステンシル型のレジストをつけた後、電極5として厚さ
0.2μmのAu層がスパッタリングされ、レジストが
除去される。その後、感磁部及び、端部がMR高さ方向
をイオンミリングによりパターン化する。そして、シー
ルド間ギャップ層以降が第1の実施例ど同様に作成され
る。以上のように作成した本発明の第2の実施例のMR
ヘッドの記録再生実験を行ったところ、線形応答性に優
れ、高出力で対称性の良い再生波形が得られた。
図である。なお、以下の実施例において下シールド間ギ
ャップ層16まで及び上シールド間ギャップ層17以降
は本発明の第1の実施例と同様に作成されるので説明及
び図を省略する。図4を参照すると、本発明の第2の実
施例は下シールド間ギャップ層成膜の後、軟磁性層6と
して厚さ10nmのCoZrMo、非磁性分離層として
の厚さ5nmのTaがスパッタ法により成膜される。次
に第1の強磁性層1としての厚さ8nmのNiFe、非
磁性金属層2としての厚さ2.5nmのCu層、第2の
強磁性層3としての厚さ3nmのNiFe層がスパッタ
リング法により成膜される。その後、ステンシル型のレ
ジストを付けた後、第2の強磁性層3、中間層2、の端
部がイオンミリングされ、感磁部が幅2μmにパターン
化される。さらに、レジストを除去した後、反強磁性層
4として、厚さ30nmのNiMn膜がスパッタリング
法により成膜される。ここで、10kOeの磁界をトラ
ック幅方向24に印加しながら260度で熱処理するこ
とにより、第1の強磁性層1及び第2の強磁性層3にト
ラック幅方向の交換磁界をかける。さらに感磁部のみに
ステンシル型のレジストをつけた後、電極5として厚さ
0.2μmのAu層がスパッタリングされ、レジストが
除去される。その後、感磁部及び、端部がMR高さ方向
をイオンミリングによりパターン化する。そして、シー
ルド間ギャップ層以降が第1の実施例ど同様に作成され
る。以上のように作成した本発明の第2の実施例のMR
ヘッドの記録再生実験を行ったところ、線形応答性に優
れ、高出力で対称性の良い再生波形が得られた。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、請求項1又は3記載の発明で
は、第1の強磁性層及び第2の強磁性層に対し反強磁性
層を共通化し、請求項2記載の初期化方法により又は横
バイアス磁界印加手段により第1及び第2の強磁性層の
磁化方向が揃った状態から事後的に双方の磁化方向を異
ならせることを可能としたので、反強磁性層の成膜時に
おいて第1及び第2の強磁性層のバイアス方向又は磁化
方向が揃っていても差し支えないところ、反強磁性層を
単一材料で形成することができるようになり、これがた
め、製造コストの低減を図ることが可能となる。また、
反強磁性層を一体的に成膜する場合には、製造工程の簡
略化により更なる製造コストの低減を図ることができ
る。また、請求項2記載の発明では、第2の強磁性層の
ピン止め方向を信号磁界方向にすることをヘッドに大き
なセンス電流を流すことにより行っているので、温度上
昇する領域が感磁部に限定され、磁気ヘッドを構成する
他の部分、すなわち、磁気シールドや記録ヘッドの磁気
特性に悪影響を及ぼす恐れがない。
るので、これによると、請求項1又は3記載の発明で
は、第1の強磁性層及び第2の強磁性層に対し反強磁性
層を共通化し、請求項2記載の初期化方法により又は横
バイアス磁界印加手段により第1及び第2の強磁性層の
磁化方向が揃った状態から事後的に双方の磁化方向を異
ならせることを可能としたので、反強磁性層の成膜時に
おいて第1及び第2の強磁性層のバイアス方向又は磁化
方向が揃っていても差し支えないところ、反強磁性層を
単一材料で形成することができるようになり、これがた
め、製造コストの低減を図ることが可能となる。また、
反強磁性層を一体的に成膜する場合には、製造工程の簡
略化により更なる製造コストの低減を図ることができ
る。また、請求項2記載の発明では、第2の強磁性層の
ピン止め方向を信号磁界方向にすることをヘッドに大き
なセンス電流を流すことにより行っているので、温度上
昇する領域が感磁部に限定され、磁気ヘッドを構成する
他の部分、すなわち、磁気シールドや記録ヘッドの磁気
特性に悪影響を及ぼす恐れがない。
【0037】特に、請求項3記載の発明では、横バイア
ス磁界を印加する手段を追加したことにより、請求項2
のような電流による初期化プロセスを省略し、製造工程
の簡略化を図ることができる、という従来にない優れた
磁気抵抗効果型ヘッド及びその初期化方法を提供するこ
とができる。
ス磁界を印加する手段を追加したことにより、請求項2
のような電流による初期化プロセスを省略し、製造工程
の簡略化を図ることができる、という従来にない優れた
磁気抵抗効果型ヘッド及びその初期化方法を提供するこ
とができる。
【図1】本発明の磁気抵抗効果ヘッドの第1の実施の形
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図2】本発明の磁気抵抗効果ヘッドの第2の実施の形
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図3】本発明の磁気抵抗効果ヘッドの第1の実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】本発明の磁気抵抗効果ヘッドの第2の実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図5】従来の巨大磁気抵抗効果ヘッドの構成を示す断
面である。
面である。
【符号の説明】 1 第1の強磁性層 2 非磁性金属層 3 第2の強磁性層 4 反強磁性層 5 電極 6 軟磁性層 7 横バイアス磁界印加手段 8 第2の反強磁性層 9 非磁性分離層 22 信号磁界の方向 24 トラック幅方向
Claims (11)
- 【請求項1】 第1の強磁性層の中央部に隣接して非磁
性金属層が形成され、この非磁性金属層に隣接して第2
の強磁性層が形成され、この第2の強磁性層及び前記第
1の強磁性層を覆うように反強磁性層が形成され、この
反強磁性層の両端部に隣接して一対の電極が形成されて
いることを特徴とした磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項2】 請求項1記載の磁気抵抗効果型ヘッドの
製造後に、前記電極に所定電流を流して前記第2の強磁
性層の磁化方向を設定する磁気抵抗効果型ヘッドの初期
化方法において、 前記所定電流として、信号磁界の検出電流よりも大きい
パルス状電流を流すことを特徴とした磁気抵抗効果型ヘ
ッドの初期化方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の磁気抵抗効果型ヘッドに
おいて、 前記第1の強磁性層に横バイアス磁界を印加する横バイ
アス磁界印加手段を設けたことを特徴とする磁気抵抗効
果型ヘッド。 - 【請求項4】 前記反強磁性層が、単一材料で形成され
ていることを特徴とした請求項1又は3記載の磁気抵抗
効果型ヘッド。 - 【請求項5】 前記横バイアス磁界印加手段が、非磁性
層を含むことを特徴とした請求項3記載の磁気抵抗効果
型ヘッド。 - 【請求項6】 前記横バイアス磁界印加手段が、非磁性
層と、軟磁性層とを含むことを特徴とした請求項3記載
の磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項7】 前記横バイアス磁界印加手段が、非磁性
層と、永久磁石層とを含むことを特徴とした請求項3記
載の磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項8】 前記反強磁性層が、FeMn,NiM
n,IrMnを主成分とする群又はNi,Co,Feの
酸化物を主成分とする群から選択された材料により形成
されていることを特徴とした請求項1又は3記載の磁気
抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項9】 前記第1の強磁性層が、Fe,Co,N
i又はFe,Co,Niの合金からなる群より選択され
た材料によって形成されていることを特徴とした請求項
1又は3記載の磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項10】 前記第2の強磁性層が、Fe,Co,
Ni又はFe,Co,Niの合金からなる群より選択さ
れた材料によって形成されていることを特徴とした請求
項1又は3記載の磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項11】 前記非磁性金属層が、Cu,Ag,A
u又はCu,Ag,Auの合金からなる群より選択され
た材料によって形成されていることを特徴とした請求項
1又は3記載の磁気抵抗効果型ヘッド。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9174748A JP2985964B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 磁気抵抗効果型ヘッド及びその初期化方法 |
US09/099,529 US6154348A (en) | 1997-06-30 | 1998-06-18 | Magnetoresistive head and method of initialization having a non-planar anti-ferromagnetic layer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9174748A JP2985964B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 磁気抵抗効果型ヘッド及びその初期化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1125428A true JPH1125428A (ja) | 1999-01-29 |
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Family
ID=15984001
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
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US6538843B1 (en) * | 1999-11-09 | 2003-03-25 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magnetic head |
US6721131B2 (en) | 2001-03-15 | 2004-04-13 | Seagate Technology Llc | Composite write pole for a magnetic recording head |
US6636397B2 (en) * | 2001-03-20 | 2003-10-21 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Lead overlay spin valve sensor with antiferromagnetic layers in passive regions for stabilizing a free layer |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US4713708A (en) * | 1986-10-31 | 1987-12-15 | International Business Machines | Magnetoresistive read transducer |
US4785366A (en) * | 1987-07-09 | 1988-11-15 | International Business Machine Corporation | Magnetoresistive read transducer having patterned orientation of longitudinal bias |
US5206590A (en) * | 1990-12-11 | 1993-04-27 | International Business Machines Corporation | Magnetoresistive sensor based on the spin valve effect |
US5159513A (en) * | 1991-02-08 | 1992-10-27 | International Business Machines Corporation | Magnetoresistive sensor based on the spin valve effect |
US5287238A (en) * | 1992-11-06 | 1994-02-15 | International Business Machines Corporation | Dual spin valve magnetoresistive sensor |
US5422571A (en) * | 1993-02-08 | 1995-06-06 | International Business Machines Corporation | Magnetoresistive spin valve sensor having a nonmagnetic back layer |
JP2784457B2 (ja) * | 1993-06-11 | 1998-08-06 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレイション | 磁気抵抗センサ装置 |
US5528440A (en) * | 1994-07-26 | 1996-06-18 | International Business Machines Corporation | Spin valve magnetoresistive element with longitudinal exchange biasing of end regions abutting the free layer, and magnetic recording system using the element |
JPH08221719A (ja) * | 1995-02-16 | 1996-08-30 | Tdk Corp | スピンバルブ磁気抵抗ヘッド及びその製造方法 |
US5793279A (en) * | 1996-08-26 | 1998-08-11 | Read-Rite Corporation | Methods and compositions for optimizing interfacial properties of magnetoresistive sensors |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP9174748A patent/JP2985964B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-06-18 US US09/099,529 patent/US6154348A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6154348A (en) | 2000-11-28 |
JP2985964B2 (ja) | 1999-12-06 |
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