JPH11253163A - シアル酸転移酵素の製造法 - Google Patents
シアル酸転移酵素の製造法Info
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- JPH11253163A JPH11253163A JP10059663A JP5966398A JPH11253163A JP H11253163 A JPH11253163 A JP H11253163A JP 10059663 A JP10059663 A JP 10059663A JP 5966398 A JP5966398 A JP 5966398A JP H11253163 A JPH11253163 A JP H11253163A
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Abstract
菌内で発現させ、安価に効率よく生産する方法を提供す
る。 【解決手段】シアル酸転移酵素、例えばα2−6シアル
酸転移酵素またはα2−3シアル酸転移酵素をコードす
る遺伝子およびマルトース結合性蛋白質をコードする遺
伝子を組み込んだ発現ベクターで大腸菌を形質転換し、
該形質転換体を培養して、シアル酸転移酵素を生成さ
せ、培養物からシアル酸転移酵素を採取することを特徴
とするシアル酸転移酵素の製造法。
Description
シング酵素の1種であるシアル酸転移酵素を安価に効率
よく生産する方法に関し、詳細には大腸菌体内で高等生
物由来のシアル酸転移酵素を融合蛋白質として製造し、
該融合蛋白質を精製し、さらに該酵素活性をもつ蛋白質
として分離する方法に関する。
などの複合糖質中の糖鎖部分の構造と機能に関する関心
が高まっており、その研究が盛んに行われている。糖鎖
は一般に糖転移酵素によって合成される。糖転移酵素は
糖ヌクレオチドを糖供与体として、受容体となる糖鎖に
糖鎖を転移し、糖鎖伸長を行う酵素である。その受容体
の糖鎖構造に対する特性は厳密であり、通常、1つのグ
リコシド結合は対応する1つの糖転移酵素よって形成さ
れると言われている。糖転移酵素は複合糖質の糖鎖部分
の構造研究、特定の糖鎖構造の簡便な合成、天然の糖鎖
構造の修飾に利用されている。
α2−3、α2−6、α2−8などの結合様式でシアル
酸を種々の糖に転移する、基質特異性の異なる酵素が存
在する。しかし、これらのシアル酸転移酵素は、アミノ
酸配列にはそれぞれ相同性が見られ、例えば、α2−3
シアル酸転移酵素とα2−6シアル酸転移酵素の間の相
同性は、53個のアミノ酸からなる領域に存在する。ま
た共通のモチ−フも存在する。
アル酸を糖供与体として、N−結合型糖鎖、ポリラクト
サミンまたは糖脂質のGalβ1−4/3GlcNAc
のガラクトース残基にシアル酸を転移し、シアル酸とガ
ラクトースにα2−6結合を形成する反応を触媒する酵
素であり、糖蛋白質、糖脂質のどちらの糖鎖のガラクト
ースにも作用する。α2−6シアル酸転移酵素は、糖鎖
を含む蛋白質であり、また、細胞接着などに関与する糖
鎖を生成する酵素として重要視されてきた。このような
α2−6シアル酸転移酵素は、ヒト、ラット、ニワトリ
胚乳等に、その存在が発見され、肝臓、心臓、脾臓等の
組織に存在することが知られている。該酵素は他のシア
ル酸転移酵素に見られると同様に、膜結合型酵素であ
り、膜貫通領域、幹領域、酵素活性領域をもち、細胞中
でプロテアーゼの作用を受けて、可溶型の分泌酵素とし
て細胞外に分泌されることが知られている。
タ、ラットの肝臓の他に、ヒトの胎盤、肝臓、骨格筋等
に広く存在することが知られ、細胞接着、細胞分化、細
胞ガン化に機能していると考えられている。
転移酵素に見られない特徴として、該酵素活性のある領
域のなかに、きわめて高度に保存されている領域(シア
リルリルモチーフ)が2カ所存在している。それらは配
列番号1に記載されるアミノ酸配列の167〜211番
目または305〜327番目である。
な高等動物の臓器に存在するが、このような組織から酵
素を分離精製することは、きわめて難しく、通常、該酵
素の遺伝子をクローニングし、遺伝子を大腸菌、酵母あ
るいは昆虫細胞に導入し、遺伝子を過剰に発現させこと
が試みられている。
ト、マウス等の各組織より単離されており、例えば、ヒ
ト胎盤からGalβ1−4−GlcNAcを受容体とし
て認識して、シアル酸を転移するα2−6シアル酸転移
酵素をコードする遺伝子が単離され、その塩基配列が決
定されている(Grundmann U.ら、Nucleic Acids Res.,1
8,667,1990 )。
として認識するα2−6シアル酸転移酵素をコードする
遺伝子が単離され、その塩基配列が決定されている(We
instein J.ら、J. Biol. Chem., 263,17735-17743,198
7) 。
Acを受容体とするα2−6シアル酸転移酵素をコ−ド
する遺伝子が単離されている(Kurosawa N. ら、J. Bio
l. Chem., 269,1402,1994)。
に関しては、ラット肝臓からGalβ1−4GlcNA
cを受容体とするα2−3シアル酸転移酵素遺伝子が単
離されている (D.H.van den Eijinden, J. Biol. cHE
M., 256,3159,1981)。ブタ肝臓からも、Galβ1−3
GalNAcを受容体とするα2−3シアル酸転移酵素
遺伝子が単離されている (Gillespie W.ら、J. Biol. C
hem., 267,21004,1992)。
伝子組換えによる発現については、COS細胞で発現で
きることを報告されている。しかし、COS−7細胞
(Kurosawa N. ら、J. Biol. Chem. 269,1402,1994) や
COS−1細胞(Datta A.K.ら、J.Bio.Chem., 270,149
7,1992) での発現は、培養時間がかかる、培地が高価で
あるなどの欠点があり、大量生産にはあまり適していな
い。同様に、α2−3シアル酸転移酵素遺伝子もCOS
−1細胞での一過性の発現が報告されているに過ぎない
酵素の発現は高いが、培養にやはり時間がかかること、
製造における煩雑さなどの欠点があり、大量生産に問題
がある。大量生産にはコスト的な考え、細菌や酵母など
の微生物で発現生産する方法が有利である。そのような
例として、浜本らは、ヒト由来のシアル酸転移酵素を大
腸菌により発現させることを報告している(Riken Rev.
No.8, 39, 1995)。しかし、発現生成した酵素は、イン
クルージョンホディーとして存在しており、この不溶性
タンパクをトリトンX−100および尿素で抽出した
が、再生が極めて穏やかであり、活性のあるタンパクと
して取得することは、簡単でないことを報告している。
白として発現させ、かつ、発現産物の精製を容易にする
方法として、グルタチオン−S−トランスフェラーゼや
プロテインAなどとの融合蛋白質として発現させる方法
がある。該方法ではグルタチオンをリガンドとするアフ
ィニティーカラムクロマトグラフィーにより、また、プ
ロテインAとの融合蛋白質は、IgGをリガンドとする
アフィニテティーカルムクロマトグラフィーにより容易
に精製することが出来る。しかし、この場合、インクー
ルジョンボデイを生成する可能性が高い。
て、ヒト成長ホルモンを発現させた例がある (Hsing
ら、Bio/Technology, 4,991,1986) 。しかしながら、シ
アル酸転移酵素については、活性のある状態で製造した
例は、未だ知られていない。これは大腸菌ではインクル
ージョンボディを生成するのに可溶化などの困難性が予
想されるからである。
ル酸転移酵素を可溶性蛋白質として、大腸菌内で発現さ
せることにより、安価に効率よく生産する方法を提供す
ることにある。その1例として、α2−6シアル酸転移
酵素およびα2−3シアル酸転移酵素を安価に効率よく
生産する方法を提供する。
解決するため、鋭意検討した結果、シアル酸転移酵素と
マルトース結合蛋白質の融合蛋白質として発現させるベ
クターを構築することにより、遺伝子工学的に該酵素を
生産して、上記問題点を解決できることを見いだし、本
発明を完成するに至った。
ードする遺伝子およびマルトース結合蛋白質をコードす
る遺伝子を組み込んだ発現ベクターで大腸菌を形質転換
し、該形質転換体を培養して、シアル酸転移酵素を生成
させ、培養物からシアル酸転移酵素を採取することを特
徴とするシアル酸転移酵素の製造法である。
素とは、α2−3、α2−6、α2−8などの結合様式
でシアル酸を種々の糖に転移する基質特異性の異なる酵
素である。具体的にはα2−6シアル酸転移酵素または
α2−3シアル酸転移酵素が例示される。
シアル酸を糖供与体として、N−結合型糖鎖、ポリラク
トサミンまたは糖脂質のGalβ1−4/3GlcNA
cのガラクトース残基にシアル酸を転移し、シアル酸と
ガラクトースにα2−6結合を形成する反応を触媒する
酵素であり、糖蛋白質、糖脂質のどちらの糖鎖のガラク
トースにも作用する。本発明において、α2−6シアル
酸転移酵素をコードする遺伝子は、ヒト、マウス、ラッ
ト組織由来のcDNAから単離された遺伝子である。ヒ
ト肝臓由来のα2−6シアル酸転移酵素の遺伝子は、そ
のアミノ酸配列および塩基配列が既に決定されており、
配列番号1および2に示される。
する遺伝子は、ヒト、マウス、ラット組織由来のcDN
Aから単離された遺伝子であり、ラット肝臓からGal
β1─4GlcNAcを受容体とするα2−3シアル酸
転移酵素遺伝子、ブタ肝臓からGalβ1−3GalN
Acを受容体とするα2−3シアル酸転移酵素遺伝子が
単離されている。アミノ酸配列は、配列番号5および6
に示される。
発現には、配列番号2に示されるアミノ酸配列(ヒト肝
臓由来のα2−6シアル酸転移酵素)をコードする遺伝
子または配列番号2に示されるアミノ酸配列から膜貫通
部位に相当するアミノ酸配列を削除したアミノ酸配列を
コードする遺伝子を使用する。膜貫通部位に相当するア
ミノ酸配列は、N末端側に存在し、細胞質尾部とよばれ
るアミノ酸配列(例、リジン又はアルギニン)に、続い
て数十個のアミノ酸配列を有する。具体的な一例として
は、その部位は配列番号2に示されるアミノ酸配列の1
番目から43番目のアミノ酸配列の間の領域にある。
発現には、具体例として、配列番号2に示されるアミノ
酸配列の44番目から406番目までのアミノ酸配列を
コードする遺伝子を用いる。さらに、具体的には、配列
番号1に示される塩基配列の130番目から1221番
目までの塩基配列を利用してもよい。
素の発現には、配列番号6に示されるアミノ酸配列(ヒ
ト骨格筋由来のα2−3シアル酸転移酵素)をコードす
る遺伝子または配列番号6に示されるアミノ酸配列から
膜貫通部位に相当するアミノ酸配列を削除したアミノ酸
配列をコードする遺伝子を使用する。膜貫通部位に相当
するアミノ酸配列の具体的な一例としては、配列番号6
に示されるアミノ酸配列の1番目から61番目のアミノ
酸配列の間の領域にある。
発現には、具体例として、配列番号6に示されるアミノ
酸配列の62番目から375番目までのアミノ酸配列を
コードする遺伝子を用いる。さらに、具体的には、配列
番号5に示される塩基配列の184番目から1128番
目までの塩基配列を利用してもよい。
ドする遺伝子は、New England Biolab社製のpMAL−
p2あるいはpMAL−c2に由来する遺伝子である。
この遺伝子は、 Kelleman ら、Methods in Enzymol.,9
0,459-464,1982 にも記載される。
転移酵素をコードする遺伝子をマルトース結合蛋白質を
コードする遺伝子を含むプラスミド、例えばpMAL−
p2あるいはpMAL−c2のマルチクローニングサイ
トに挿入することにより作製される。例えば、α2−6
シアル酸転移酵素を発現させる時は、例えばヒト肝臓由
来のα2−6シアル酸転移酵素をコードする遺伝子、ま
た、α2−3シアル酸転移酵素を発現させる時は、例え
ばヒト骨格筋由来のα2−3シアル酸転移酵素をコード
する遺伝子をマルトース結合蛋白質をコードする遺伝子
を含むプラスミド、例えばpMAL−p2あるいはpM
AL−c2のマルチクローニングサイトに挿入すること
により作製される。
STは、配列番号2のアミノ酸配列の44番目から40
6番目までのアミノ酸配列をコードするヒト由来α2−
6シアル酸転移酵素遺伝子断片およびマルト−ス結合蛋
白質をコ−ドする遺伝子を含む。その一例としては、配
列番号1の塩基配列の130番目から1221番目まで
の配列を含むヒト由来α2−6シアル酸転移酵素遺伝子
断片およびマルトース結合蛋白質をコードする遺伝子を
含む。
菌である。発現ベクターで形質転換する大腸菌として
は、大腸菌XL1−Blue株、BL−21株、JM1
07株、TB1株、JM109株、C600株、HB1
01株などが挙げられる。
転移酵素をコードする遺伝子を取得する場合、配列番号
2のアミノ酸配列の7番目からN末に近いプライマー
(配列番号3)および401番目から406番目のアミ
ノ酸をコードする塩基配列を含むプライマー(配列番号
4)を合成し、これらのプライマーを用いたPCRを行
い、PCR産物を得、必要に応じて制限酵素などを用
い、得られたPCR産物を切断することにより、DAN
断片を得ることができる。
かの断片に分けて、PCR産物を得た後、適当な条件で
ライゲーションして全長のcDNAを得ることができ
る。さらに用いるプライマーは、その後、ライゲーショ
ンやサブクローニングに有効なように、通常、制限酵素
切断部位をもつように設計することが好ましい。このよ
うな方法で、α2−3シアル酸転移酵素をコードする遺
伝子も取得される。
ライマーを用いて得られたPCR産物を適切な制限酵素
で切断し、ベクターへの挿入DNA断片とする。
クター、例えばM13mp18ベクター、M13mp1
9ベクター、pUC18ベクター、pBluescript ベクタ
ーなどにサブクロ−ニングし、適当な宿主大腸菌、例え
ば、XL1−Blue株、JM109株などに形質転換
し、該形質転換株を培養し、該プラスミドを大量に得
る。
素、EcoRI およびPstIで切断することにより、それぞれ
の転移酵素を発現するDNA断片を得ることができる。
得られたDNA断片を、例えばpMAL−p2あるいは
pMAL−c2のマルチクローニングサイトに挿入する
ことにより、本発明の発現ベクターを作製することがで
きる。
ては、大腸菌XL1−Blue株、BL−21株、JM
107株、TB1株、JM109株、C600株、HB
101株などが例示される。形質転換法としては、塩化
カルシウム法やエレクトロポレ−ション法などが挙げら
れる。
法は、α2−6シアル酸転移酵素をコードする遺伝子お
よびマルトース結合蛋白質をコードする遺伝子を組み込
んだ発現ベクターで大腸菌を形質転換し、該形質転換株
を培養して、α2−6シアル酸転移酵素およびマルトー
ス結合蛋白質からなる融合蛋白質を生成させ、これより
α2−6シアル酸転移酵素を製造する。α2−3シアル
酸転移酵素の製造法も同様である。
例えば、0.2%グルコ−ス、50μg/mlアンピシリ
ンを添加したLB培地で、20〜40℃で培養し、対数
増殖期初期、例えば培養液の660nmにおける吸光度
が0.4〜0.6の時に、イソプロピルチオ−β−D−
ガラクトシドを0.1〜1.0mM添加し、さらに、1
〜4時間培養する。
超音波破砕などによる菌体破砕後、遠心分離し、上清を
硫安塩析、除核酸処理、種々のカラムクロマトグラフィ
ーを用いて行う。目的に応じて、転移酵素活性のある融
合蛋白質として採取するか、あるいは、さらに、例えば
ファクタ−Xaを使用して融合蛋白質を分解し、α2−
6シアル酸転移酵素またはα2−3シアル酸転移酵素を
採取する。ファクタ−Xaによる融合蛋白質の分解は、
中性の緩衝液中で、4〜40℃で、1〜25時間反応さ
せることにより行う。
説明するが、本発明はかかる実施例に限定されるもので
はない。実施例1 α2−6シアル酸転移酵素cDNAの取得 配列番号3および4に示されるオリゴヌクレオチドを合
成して、PCR用プライマーとした。ヒト肝臓由来のc
DNA (Quick Clone : Clontech社製) を鋳型とし、こ
れらのプライマーをそれぞれ100pmole、dNT
PおよびPfuポリメラーゼ (Stratagene社製)100
単位を含むPCR用試薬を使用して、PCRを行った。
反応液は50μlであり、94℃(1分間)、55℃
(1分間)、72℃(1分間)を1サイクルとして、3
0サイクルのLong PCRを行った。
R用プライマーを用い、ヒト胎盤由来のcDNA (Clon
tech社製)を鋳型にして、同様にPCRを行った。PC
R後、反応液をアガロースゲル電気泳動により、PCR
産物であるDNA断片の確認を行った。その結果、それ
ぞれ約1220bpのDNA断片が得られていることが
わかった。
の確認を行い、配列番号1の塩基配列を有することを確
認し、該DNA断片がα2−6シアル酸転移酵素遺伝子
を含む遺伝子断片(1221bp)であることを確認し
た。
構築 実施例1で得られたDNA断片(ヒト肝臓由来cDN
A)をプラスミドPCR−ScriptTM (Stratage
ne社製) の制限酵素、SrFIサイトに挿入し、プラスミド
PCR−ScriptTM6Tを得た。このプラスミド
で大腸菌JM109株を形質転換した。形質転換の条件
は、大腸菌JM109コンピテントセル100μlに上
記プラスミド溶液 (100g/ml)1μlを加え、氷浴中で3
0分間、42℃で1分15秒間、水浴中で5分間、SO
C培地900μlを加え、37℃で1時間培養した。
ンピシリンを含むLB培地で培養し、得られた菌体から
プラスミドPCR−ScriptTM6Tを常法に従い
抽出した。このプラスミドを制限酵素、EcoRI 、PstIで
切断後、アガロ−ス電気泳動を行い、シアル酸転移酵素
をコードするEcoRI-PstIDNA断片(1111塩基)を得
た。該断片はN末端から43個のアミノ酸が削除された
α2−6シアル酸転移酵素遺伝子を含む。
(New England Biolab社製)を制限酵素、EcoRI および
PstIで切断後、同様にアガロース電気泳動を行い、リニ
アなベクターを調製した。得られた両断片をDNAライ
ゲーションキット(東洋紡製)を用いて、ライゲーショ
ンさせ、大腸菌JM109株を形質転換し、培養後、プ
ラスミドpMs26STを得た。
2−6シアル酸転移酵素−マルトース結合蛋白質融合蛋
白の調製 実施例2で得た発現ベクターpMs26STで大腸菌J
M109株を形質転換し、得られた組換え大腸菌0.3
mlを0.1%グルコースおよび50μg/mlのアン
ピシリンを含むLB培地30mlの入った坂口フラスコ
に植菌し、37℃で3時間および25℃で1時間、60
0rpm振とう培養した。その後、イソプロピルチオ−
β−D−ガラクトシドを0.1mMになるように加え
た。さらに、培養を4時間続け、培養液1mlを遠心分
離し、菌体を遠心分離にて集め、1mM EDTA、
0.2M NaCl、1mM NaN3 、1mM β−
メルカプトエタノールを含む20mMトリス−塩酸緩衝
液(pH7.5)0.1mlで再懸濁した。懸濁液を超
音波破砕装置にて処理し、遠心分離し、その上清を粗融
合蛋白質溶液(菌体破砕粗酵素液)とした。
−6シアル酸転移酵素活性の確認 実施例3で得た菌体破砕粗酵素液のα2−6シアル酸転
移酵素活性の確認するために、シチジン−5’−モノホ
スホシアル酸0.2mM、下記化1で表されるピリジル
アミノ化オリゴ糖0.1μMおよび菌体破砕粗酵素液1
0μlおよび20μlを含む25mMカコジル酸緩衝液
(pH7.5)反応液50μlを37℃で1時間反応さ
せた。比較のために、pMAL−p2ベクターを導入し
た大腸菌JM109を同様に培養し、菌体を破砕し、コ
ントロールとした。
することにより反応を停止させた。反応液10μlをH
PLCで分析することにより、シアル酸が転移した生成
物(化2)を確認した。
を示す。HPLCの条件は、カラム:YMC-Pack ODS-A,
Eluent:(A)100mM acetic acid-triethylamine (pH4.0),
(B)100mM acetic acid-triethylamine (pH4.0) contai
ning 0.5% 1-butanol, (A):(B)= 65:35, Flow Rate:1.0
ml/min., Detection: fluorescence (Ex.320nm, Em.400
nm), Column Temp.:40℃ 図1はコントロール(pMAL−p2)のHPLCであ
り、図2は菌体破砕粗酵素液10μlを加え、1時間反
応させた反応液のHPLCであり、図3は菌体破砕粗酵
素液20μlを加え、1時間反応させた反応液のHPL
Cである。各図のピーク1はGlcNAc2−Man3
GlcNAc2−PA(受容体)、ピーク2は生成物で
あり、標準品、Neu5Ac−GlcNAc2−Man
3GlcNAc2−PA (宝酒造製) と溶出位置が一致
し、シアル酸転移生成物、Neu5Ac−GlcNAc
2−Man3GlcNAc2−PAであることが確認さ
れた。PAとは、2−アミノピリジンを示す。
NAの取得 配列番号8および9に示されるオリゴヌクレオチドを合
成して、PCR用プライマーとした。ヒト骨格由来のc
DNA (Quick Clone : Clontech社製) を鋳型にし、こ
れらのプライマーをそれぞれ100pmole、dNT
PおよびPfuポリメラーゼ (Stratagene社製)100
単位を含むPCR用試薬を使用して、PCRを行った。
反応液は50μlであり、94℃(1分間)、55℃
(1分間)、72℃(1分間)を1サイクルとして、3
0サイクルのLong PCRを行った。
動によりPCR産物であるDNA断片の確認を行った。
その結果、それぞれ約1130bpのDNA断片が得ら
れていることがわかった。
列を決定し、配列番号5の塩基配列を有することを確認
し、これらのDNA断片がα2−3シアル酸転移酵素遺
伝子を含む遺伝子断片(1128bp)であることが確
認された。
子が正方向に挿入されたpMAL−p2ベクターの構築 実施例5で得られたα2−3シアル酸転移酵素遺伝子
(ヒト骨格筋由来cDNA)をプラスミドPCR−Sc
riptTMAmpSK(+) (Stratagene社製) ベク
ターを制限酵素、NotIおよびBamHI で切断し、アガロー
スゲル電気泳動でα2−3シアル酸転移酵素遺伝子を含
むDNA断片をT4DNAポリメラーゼ (DNA Blunting
Kit、宝酒造社製) によって、平滑末端にした。pMA
L−p2ベクターは、SalIで切断後、T4DNAポリメ
ラーゼによって平滑末端にし、上記平滑末端にしたα2
−3シアル酸転移酵素遺伝子を含むDNA断片とライゲ
ーションした。ライゲーション後、大腸菌JM109に
形質転換した。複数の形質転換体からプラスミドを調製
し、正方向にα2−3シアル酸転移酵素遺伝子を含むD
NA断片が挿入されたpMAL−p2ベクターを選ん
だ。
子の膜貫通領域の除去 配列番号9に示されるオリゴヌクレオチドをディリーシ
ョンプライマーとして、Qantum LeapTM Nested Deletio
n Kit (Clontech 社製) を用いて、上記ベクターからα
2−3シアル酸転移酵素遺伝子の膜貫通領域を含む61
個のアミノ酸に相当する遺伝子の削除を行った。
を含むDNA断片が挿入されたpMAL−p2ベクター
100ngとディリーションプライマー200ngをア
ニーリングバッファー200ngをアニーリングバッフ
ァー中で100℃、3分間加熱後、シンセシスバッファ
ー、T4DNAポリメラーゼ、T4DNAライゲースを
加え、16℃で10分間、37℃で2時間、70℃で5
分間の反応を行った。
後、BMH71-18musSエレクトロセル(宝酒造社製) に形質
転換した。複数の形質転換体からプラスミドを調製し、
DNA配列決定を行い、マルトース結合性蛋白質にイン
フレームで、N末端から61個のアミノ酸が削除された
α2−3シアル酸転移酵素遺伝子が融合して発現した形
質転換体(以下、保持されている発現ベクターをpMs
23STと呼ぶ)を選んだ。
2−3シアル酸転移酵素−マルトース結合蛋白質融合蛋
白の調製 実施例7で得た発現ベクターpMs23STで大腸菌J
M109株を形質転換し、得られた組換え大腸菌0.3
mlを0.1%グルコースおよび50μg/mlのアン
ピシリンを含むLB培地30mlの入った坂口フラスコ
に植菌し、37℃で3時間及び25℃で1時間、600
rpm振とう培養した。その後、イソプロピルチオ−β
−D−ガラクトシドを0.1mMになるように加えた。
さらに、培養を4時間続け、培養液1mlを遠心分離
し、菌体を遠心分離にて集め、1mM EDTA、0.
2M NaCl、1mM NaN3 、1mM β−メル
カプトエタノールを含む20mMトリス−塩酸緩衝液
(pH7.5)0.1mlで再懸濁した。懸濁液を超音
波破砕装置にて処理し、遠心分離し、その上清を粗融合
蛋白質溶液(菌体破砕粗酵素液)とした。
−3シアル酸転移酵素活性の確認 実施例8で得た菌体破砕粗酵素液のα2−3シアル酸転
移酵素活性の確認するために、シチジン−5’−モノホ
スホシアル酸0.2mM、Galβ1−4Glc−PA
で表されるピリジルアミノ化オリゴ糖0.1μMおよび
菌体破砕粗酵素液10μlおよび20μlを含む25m
Mカコジル酸緩衝液(pH6.0)反応液50μlを3
7℃で1時間反応させた。比較のために、pMAL−p
2ベクターを導入した大腸菌JM109を同様に培養
し、菌体を破砕し、コントロールとした。
することにより反応を停止させた。反応液10μlをH
PLCで分析することにより、シアル酸が転移した生成
物を確認した。
す。図4はコントロール(pMAL−p2)のHPLC
であり、図5は菌体破砕粗酵素液10μlを加え、1時
間反応させた反応液のHPLCであり、図6は菌体破砕
粗酵素液20μlを加え、1時間反応させた反応液のH
PLCである。各図のピーク1はGalβ1−4Glc
−PA(受容体)、ピーク2は生成物であり、標準品、
Neu5Acα2−3Galβ1−4Glc−PA (宝
酒造製) と溶出位置が一致し、シアル酸転移生成物、N
eu5Acα2−3Galβ1−4Glc−PAである
ことが確認された。
ージョンボディしか産生できなかったシアル転移酵素を
活性ある可溶性蛋白質として発現させることを可能にす
る。また、本発明方法では、α2−6シアル酸転移酵素
を容易に効率よく大量に生産することができる。また、
得られたα2−6シアル酸転移酵素を利用することによ
り、診断等に有用な抗体α2−6−シアル酸転移酵素抗
体を容易に得ることができる。該酵素の融合蛋白質ある
いはマルト−ス結合蛋白を分解除去したα2−6シアル
酸転移酵素を用いて、シアル酸の転移反応に容易に使用
することができる。
転移酵素に限定されるものでなく、他起源由来α2−6
シアル酸転移酵素の発現にも有効であるばかりでなく、
広く高等動物由来のα2−3シアル酸転移酵素、α2−
8シアル酸転移酵素に適用されるものである。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 シアル酸転移酵素をコードする遺伝子お
よびマルトース結合蛋白質をコードする遺伝子を組み込
んだ発現ベクターで大腸菌を形質転換し、該形質転換体
を培養して、シアル酸転移酵素を生成させ、培養物から
シアル酸転移酵素を採取することを特徴とするシアル酸
転移酵素の製造法。 - 【請求項2】 シアル酸転移酵素が、α2−6シアル酸
転移酵素またはα2−3シアル酸転移酵素である請求項
1記載のシアル酸転移酵素の製造法。 - 【請求項3】 シアル酸転移酵素が、ヒト由来α2−6
シアル酸転移酵素である請求項1記載のシアル酸転移酵
素の製造法。 - 【請求項4】 ヒト由来α2−6シアル酸転移酵素をコ
ードする遺伝子が、配列番号2に示されるアミノ酸配列
をコードする遺伝子を含む請求項3記載のシアル酸転移
酵素の製造法。 - 【請求項5】 ヒト由来α2−6シアル酸転移酵素をコ
ードする遺伝子が、配列番号2に示されるアミノ酸配列
から膜貫通部位に相当するアミノ酸配列を削除したアミ
ノ酸配列をコードする遺伝子を含む請求項3記載のシア
ル酸転移酵素の製造法。 - 【請求項6】 ヒト由来α2−6シアル酸転移酵素をコ
ードする遺伝子が、配列番号2に示されるアミノ酸配列
の44番目から406番目までのアミノ酸配列をコード
する遺伝子を含む請求項3記載のシアル酸転移酵素の製
造法。 - 【請求項7】 ヒト由来α2−6シアル酸転移酵素をコ
ードする遺伝子が、配列番号1に示される塩基配列の1
30番目から1221番目までの塩基配列をを含む請求
項3記載のシアル酸転移酵素の製造法。 - 【請求項8】 シアル酸転移酵素が、ヒト由来α2−3
シアル酸転移酵素である請求項1記載のシアル酸転移酵
素の製造法。 - 【請求項9】 ヒト由来α2−3シアル酸転移酵素をコ
ードする遺伝子が、配列番号6に示されるアミノ酸配列
をコードする遺伝子を含む請求項8記載のシアル酸転移
酵素の製造法。 - 【請求項10】 ヒト由来α2−3シアル酸転移酵素を
コードする遺伝子が、配列番号6に示されるアミノ酸配
列から膜貫通部位に相当するアミノ酸配列を削除したア
ミノ酸配列をコードする遺伝子を含む請求項8記載のシ
アル酸転移酵素の製造法。 - 【請求項11】 ヒト由来α2−3シアル酸転移酵素を
コードする遺伝子が、配列番号6に示されるアミノ酸配
列の62番目から375番目までのアミノ酸配列をコー
ドする遺伝子を含む請求項8記載のシアル酸転移酵素の
製造法。 - 【請求項12】 ヒト由来α2−3シアル酸転移酵素を
コードする遺伝子が、配列番号5に示される塩基配列の
184番目から1128番目までの塩基配列を含む請求
項8記載のシアル酸転移酵素の製造法。 - 【請求項13】 マルトース結合蛋白質をコードする遺
伝子が、pMAL−p2あるいはpMAL−c2に由来
する遺伝子である請求項1〜12のいずれか1項記載の
シアル酸転移酵素の製造法。 - 【請求項14】 発現ベクターがpMs26STである
請求項1〜7のいずれか1項記載のシアル酸転移酵素の
製造法。 - 【請求項15】 発現ベクターがpMs23STである
請求項1または8〜12のいずれか1項記載のシアル酸
転移酵素の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10059663A JPH11253163A (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | シアル酸転移酵素の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10059663A JPH11253163A (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | シアル酸転移酵素の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11253163A true JPH11253163A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13119673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10059663A Pending JPH11253163A (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | シアル酸転移酵素の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11253163A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001077314A1 (fr) * | 2000-04-11 | 2001-10-18 | Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. | Gene $g(a)2,3-sialyltransferase modifie, son procede de production et saccharide complexe contenant de l'acide sialique |
WO2003027297A1 (fr) * | 2001-09-26 | 2003-04-03 | Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. | Procede de production de $g(a)2,3/$g(a)2,8-sialyltransferase et sucre complexe contenant de l'acide sialique |
US8137928B2 (en) | 2005-03-24 | 2012-03-20 | BioGeneriX | Expression of soluble, active eukaryotic glycosyltransferases in prokaryotic organisms |
-
1998
- 1998-03-11 JP JP10059663A patent/JPH11253163A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001077314A1 (fr) * | 2000-04-11 | 2001-10-18 | Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. | Gene $g(a)2,3-sialyltransferase modifie, son procede de production et saccharide complexe contenant de l'acide sialique |
WO2003027297A1 (fr) * | 2001-09-26 | 2003-04-03 | Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. | Procede de production de $g(a)2,3/$g(a)2,8-sialyltransferase et sucre complexe contenant de l'acide sialique |
US8137928B2 (en) | 2005-03-24 | 2012-03-20 | BioGeneriX | Expression of soluble, active eukaryotic glycosyltransferases in prokaryotic organisms |
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