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JPH11253068A - オーバーフローユニット - Google Patents

オーバーフローユニット

Info

Publication number
JPH11253068A
JPH11253068A JP5922298A JP5922298A JPH11253068A JP H11253068 A JPH11253068 A JP H11253068A JP 5922298 A JP5922298 A JP 5922298A JP 5922298 A JP5922298 A JP 5922298A JP H11253068 A JPH11253068 A JP H11253068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
water tank
water
unit
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5922298A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Koda
泰広 国府田
Noriyoshi Takaoka
徳善 高岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ACCESS DESIGN KK
AQUA PROJECT KK
Original Assignee
ACCESS DESIGN KK
AQUA PROJECT KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ACCESS DESIGN KK, AQUA PROJECT KK filed Critical ACCESS DESIGN KK
Priority to JP5922298A priority Critical patent/JPH11253068A/ja
Publication of JPH11253068A publication Critical patent/JPH11253068A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 濾過に必要な排出量を確保しつつ、小型で美
観にも優れたオーバーフローユニットを得る。 【解決手段】 オーバーフローユニット10は、排出用
ソケット25と、ユニット本体11において排出流路2
1が形成された部分である排出部と、上部流入用ソケッ
ト26および下部流入用ソケット27と、ユニット本体
11において上部吐出流路22および下部吐出流路23
が形成された部分である吐出部とから構成されている。
排出部は、水槽本体31の右側板31bに沿って上方に
伸びて矩形状に形成されており、水槽本体30内の水を
排出させる排出口21aを上部に有して形成されてい
る。吐出部は、排出部と一体となって右側板31bに沿
って上方に伸びて矩形状に形成されており、上部吐出管
28および下部吐出管29を有して形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観賞魚用水槽、活
魚用水槽等の水槽内の水を循環させて濾過するための濾
過装置に取り付けられるオーバーフローユニットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8に示すような観賞魚用水槽130に
は、水槽本体131内の水を濾過するための濾過装置が
設けられている。濾過装置は、水槽131本体を載置可
能な基台132内に配設され、フィルタユニット133
およびポンプ134とから構成されている。水槽本体1
31内にはオーバーフローパイプユニット110が配設
されており、このオーバーフローパイプユニット110
によって水槽本体131内の水を排出して濾過装置に流
入させるとともに、濾過装置によって濾過された水を水
槽内に吐出させるようになっている。
【0003】オーバーフローパイプユニット110は、
排出パイプ111と、上部吐水パイプ112と、下部吐
水パイプ113とから構成されており、水槽本体131
いずれかのコーナーの近傍において上下方向に伸びて配
設されている。排出パイプ111は、上端が水槽本体1
31内の上部において開口するように配設されるととも
に下端は水槽本体131の底板131aを貫通して基台
132内のフィルタユニット133に繋がっており、水
槽本体131内の水が自然に排出(オーバーフロー)さ
れてフィルタユニット133に流入するようになってい
る。フィルタユニット133に流入した水は、濾過され
た後にポンプ134によって上部吐水パイプ112およ
び下部吐水パイプ113から水槽本体131内に吐出さ
れるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
濾過装置においては、オーバーフローパイプユニット1
10が水槽本体131内に露出しているわけであるが、
排出パイプ111や、上部および下部吐水パイプ11
2,113は、既製の塩化ビニール製のパイプ(以下
「塩ビ管」と称する)を用いて形成されているため、水
槽本体131のコーナーに配設したとしても美観を損ね
るという問題があった。また、水槽本体131内に複数
のパイプ111等が上下方向に伸びて配設されている
と、各パイプ111等の間に魚が入り込むことがあり、
各パイプ111等に汚れを生じたり、各パイプ111等
に接触した魚が傷つくおそれもあった。
【0005】そこで、水槽本体131内でオーバーフロ
ーパイプユニット110を覆い隠すために、不透明な材
料によって図8に鎖線で示すように形成されたカバー1
14を設けることも考えられる。しかしながら、排出パ
イプ111は、濾過するための水を自然に排出させるよ
うになっているため、水槽本体131の寸法に対して所
定の円周長(断面積)を有している必要がある。従っ
て、吐出パイプ112等に比べて大径のパイプを用いる
必要があり、さらに全てのパイプ111等を覆い隠そう
とするとカバー114も大型化するため、あまり美観の
向上を図ることができなくなってしまう。また、カバー
114が大型化すると水槽130の有効容積が減少して
しまうという問題もあった。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、濾過に必要な排出量を確保しつつ、小型で
美観にも優れたオーバーフローユニットを提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係るオーバーフローユニットは、有
底の矩形箱状に形成された水槽内の水を循環させて濾過
する濾過装置(例えば、実施形態に記載のフィルタユニ
ット33およびポンプ34)に取り付けられ、水槽内の
水を濾過装置に流入させるとともに濾過装置によって濾
過された水を水槽内に吐出させるために水槽内に着脱自
在に配設されている。オーバーフローユニットは、排出
側接続部(例えば、実施形態に記載の排出用ソケット2
5)と、排出部(例えば、実施形態に記載のユニット本
体11において排出流路21が形成された部分)、流入
側接続部(例えば、実施形態に記載の上部流入用ソケッ
ト26および下部流入用ソケット27)と、吐出部(例
えば、実施形態に記載のユニット本体11において上部
吐出流路22および下部吐出流路23が形成された部
分)とから構成されている。
【0008】排出側接続部は、濾過装置の流入側に繋が
って水槽の底面に形成された濾過装置流入口(例えば、
実施形態に記載の流入パイプ35)に接続可能に構成さ
れている。排出部は、排出側接続部を濾過装置流入口に
接続した状態で水槽の壁面(例えば、実施形態に記載の
右側板31b)に沿って排出側接続部から上方に伸びて
矩形状に形成されており、水槽内の水を排出させる排出
口を上部に有して形成されている。
【0009】流入側接続部は、濾過装置の吐出側に繋が
って水槽の底面に形成された濾過装置吐出口(例えば、
実施形態に記載の第一吐出パイプ36および第二吐出パ
イプ37)に接続可能に構成されている。吐出部は、流
入側接続部を濾過装置吐出口に接続した状態で水槽の壁
面(例えば、実施形態に記載の右側板31b)に沿って
流入側接続部から上方に伸びて形成され、濾過装置によ
って濾過された水を水槽内に吐出させる吐出口(例え
ば、実施形態に記載の上部吐出管28および下部吐出管
29)を有して形成されている。
【0010】このように構成されたオーバーフローユニ
ットによれば、水槽内の水は排出口から排出されて濾過
装置に流れ込み、濾過装置によって濾過された水は吐出
口から水槽内に吐出される。排出口が形成された排出部
および吐出口が形成された吐出部は、水槽の壁面に沿っ
て上方に伸びて形成されているため、水槽内を有効に広
く使えることができるとともに、美観を向上させること
ができる。特に、排出口は吐出口に比して大きい開口を
必要とするが、矩形に形成されているため排出口を大き
くする場合は水槽の壁面の幅方向に広げることができ
る。このため、コンパクトで美観を損なうことなく濾過
に必要な水を確実に排出させることができるように排出
部を形成することができる。また、排出部の形状に合わ
せて吐出部も矩形状に形成すれば、より美観を向上させ
ることができる。
【0011】なお、本発明に係るオーバーフローユニッ
トにおいては、排出部のみならず吐出部も矩形状に形成
し、排出部と吐出部とが幅方向に一体に繋がるように形
成することが好ましい。このような構成とすることによ
り、排出部と吐出部とでデザインの統一を図ることがで
きるため、さらなる美観の向上を図ることができる。
【0012】また、本発明に係るオーバーフローユニッ
トにおいては、濾過装置によって濾過された水を水槽の
上部から吐出させる上部吐出口と、濾過装置によって濾
過された水を水槽の下部から吐出させる下部吐出口とか
ら吐出部を構成することが好ましい。このような構成と
することにより、水槽内に効率よく浄化した水を供給す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら説明する。まず、図1を参
照して、本発明に係るオーバーフローユニット10が配
設される水槽30について説明する。この水槽30は、
透明の塩化ビニール、アクリル等の樹脂やガラス等によ
って矩形の有底箱状形成された水槽本体31と、この水
槽本体31が載置可能な基台32と、この基台32内に
設けられたフィルタユニット33およびポンプ34から
なる濾過装置を有して構成されている。
【0014】図2にも示すように、水槽本体31の底板
31aにはこの底板31aを上下に貫通して流入パイプ
35、第一吐出パイプ36および第二吐出パイプ37が
配設されている。流入パイプ35の上端は水槽本体31
内に開口して配設されており、その下端はフィルタユニ
ット33の流入側に繋がっている。フィルタユニット3
3の流出側はポンプ34の入口側に繋がっており、ポン
プ34の吐出側には第一および第二吐出パイプ36,3
7の下端が繋がっている。第一および第二吐出パイプ3
6,37は、流入パイプ35と同様に上端が水槽本体3
1内に開口して配設されている。なお、これらの各パイ
プ35,36,37の底板31aからの突出量は、詳細
を後述する各接続ソケット25,26,27が接続可能
な寸法で形成されている。
【0015】このように構成された水槽30における水
槽本体31内には、オーバーフローユニット10が配設
されている。オーバーフローユニット10は、側面視に
おける全体形状がL字状となるように直立部10aと水
平部10bとから形成されている。水平部10bは水槽
本体31の底板31に沿って水平方向に伸びるように配
設が可能に形成され、直立部10bは右側板31bに沿
って上方に伸びるように配設が可能に形成されている。
このオーバーフローユニット10は、内部に空間が形成
されたL字状のユニット本体11と、この空間を仕切る
第一仕切板12、第二仕切板13および第三仕切板14
を有して構成されている。
【0016】そして、ユニット本体11内部の空間にお
いて左側板11aと第一仕切板12とで仕切られた部分
であるL字状の空間が排出流路21を形成し、この排出
流路21を形成する部分(左側板11aや正面板11e
等)が請求の範囲に記載の排出部を構成する。また、ユ
ニット本体11内部の空間において第一仕切板12と第
二仕切板13とで仕切られた部分が上部吐出流路22を
形成し、第二仕切板13とユニット本体11の右側板1
1bとで仕切られた部分が下部吐出流路23を形成す
る。そして、これら上部および下部吐出流路22,23
を形成する部分(右側板11bや正面板11e等)が請
求の範囲に記載の吐出部を構成する。なお、下部吐出流
路23において直立部10aに位置する縦部分は、第三
仕切板14によって左右に仕切られており、第一下部吐
出流路23aおよび第二下部吐出流路23bを形成して
いる。また、排出流路21は、他の2つの流路22,2
3に比して断面積が大きく形成されている。
【0017】ユニット本体11の底板11cには、排出
用ソケット25、上部流入用ソケット26および下部流
入用ソケット27が下方に突出して配設されている。排
出用ソケット25は、排出流路21に開口して配設さ
れ、上部流入用ソケット26は上部吐出流路22に開口
して配設され、下部流入用ソケット27は下部吐出流路
23に開口して配設されている。
【0018】ユニット本体11の上部において、左側板
11aと第一仕切板12とで仕切られた部分には蓋状の
ものは設けられておらず、排出流路21がそのまま上端
面で開口するように構成されて排出口21aを形成して
いる。なお、第一仕切板12と右側板11bとを繋ぐ部
分には蓋板16が取り付けられて塞がれており、排出流
路21のように上方に開放されてはいない。なお、第一
仕切板12および第二仕切板13は、それぞれ上端部が
蓋板16に当接するように形成されており、各流路2
1,22,23が相互に連通しないようになっている。
【0019】右側板11bの下部には、下部吐出流路2
3に開口する下部吐出管29が配設されている。下部吐
出流路23には、前記のように第三仕切板14が設けら
れているが、この第三仕切板14の上端部と蓋板16と
の間には間隙14aが形成されている。第三仕切板14
の下端面は底板11cに当接しているとともに、前側端
面は正面板11eに当接しており、正面板11eの下方
には閉塞板15が設けられている。これにより、ユニッ
ト本体11内において下部流入用ソケット27(第一下
部吐出流路23a)と下部吐出管29(第二下部吐出流
路23b)とは間隙14aにおいてのみ連通することと
なる。なお、この間隙14aが形成されている箇所に位
置する正面板11eには小孔11fが形成されている。
【0020】オーバーフローユニット10においては、
さらに下部吐出管29に、流れ方向を90°変えるため
の継手(以下「Lボ」と称する)である下部吐出管用L
ボ51が接続され、さらにこのLボ51には下部吐出延
長管52が接続されている。この下部吐出延長管52
は、端部の吐出孔52aに加えて長手方向に一列に並ん
で複数の横吐出孔52bが形成されている。
【0021】このように構成されたオーバーフローユニ
ット10においては、排出用ソケット25を流入パイプ
35に嵌合させ、上部流入用ソケット26を第一吐出パ
イプ36に嵌合させるとともに、下部流入用ソケット2
7を第二吐出パイプ37に嵌合させて水槽本体31の内
側に配設される。なお、このように各ソケット25等と
各パイプ35等を嵌合させた状態においては、ユニット
本体11の背板11dが水槽本体31の右側板31bに
当接するかもしくは右側板31bの近傍に位置するよう
に形成されている。
【0022】このため、オーバーフローユニット10に
おいては、水平部10bが水槽本体31の底板31a上
を沿うようにして配設されるとともに、直立部10aが
水槽本体31の右側板31bに沿うようにして配設され
ることとなる。なお、水平部10bの底板10cと底板
31aの上面とは接触せずに、若干の間隙を有してい
る。また、下部吐出延長管52は、底板31aと正面板
31eとで形成されるコーナーに沿うように配設され、
横吐出孔52bは水槽本体31の中央部に向かって水平
に開口するように配設されている。
【0023】このようにオーバーフローユニット10を
配設した水槽30における水の流れについて説明する。
水槽本体31に水を供給して水面がオーバーフローユニ
ット10の上面に達すると、排出流路21の排出口21
aに水槽本体31内の水が流れ込み、さらに水の供給を
続けると、排出流路21を流れた水は流入パイプ35を
介してフィルタユニット33内に流れ込む。フィルタユ
ニット33内に水が貯留されたら、ポンプ34を駆動さ
せて上部吐出流路22および下部吐出流路23に水を供
給する。
【0024】上部吐出流路22に供給された水は、この
流路22内を上昇して上部吐出管28から水槽本体31
内に吐出される。また、下部吐出流路23に供給された
水は、この流路23において第三仕切板14で仕切られ
た部分のうち、下部流入用ソケット27に繋がる第一下
部吐出流路23a内を上昇した後、間隙14aを通って
(第三仕切板14を乗り越えて)第二下部吐出流路23
bに流れ込み、下部吐出管29に繋がる下部吐出延長管
53から吐出される。
【0025】このように構成されたオーバーフローユニ
ット10を配設した水槽30によれば、水槽本体31内
において糞等の不純物が混ざっている水は排出流路21
内に流れ込むが、この水はフィルタユニット33によっ
て不純物が濾過された後、ポンプ34によって上部吐出
管28および下部吐出延長管52の吐出孔52aおよび
横吐出孔52bから吐出される。従って、水槽本体31
内の水を循環させながら濾過させることができ、且つ、
水槽本体31内には濾過された水が上下から吐出する。
さらに、水槽本体31の下部においては、吐出方向が異
なる複数の吐出孔52a,52bから濾過された水が吐
出されるため、水槽本体31内に濾過された水をバラン
ス良く供給することができ、不純物が沈殿することもな
く常に水槽本体31内の水を浄化させておくことができ
る。なお、上記のオーバーフローユニット10において
は、Lボ51および下部吐出延長管52は必ずしも設け
る必要はなく、下部吐出管29から直接濾過された水を
吐出させるように構成してもよい。
【0026】また、上記のオーバーフローユニット10
においては、正面板11eにおける上部であって下部吐
出流路23に位置する部分(間隙14aに繋がる部分)
には、小孔11fが正面板11eを貫通して形成されて
いる。すなわち、ポンプ34の作動を停止させたとき
に、ポンプ34の吐出側(第一および第二吐出パイプ3
6,37に繋がる側)が排水管(図示せず)と連通する
ような構成となっている場合には、ポンプ34の作動を
停止させたときに各吐出流路22,23内の水が抜け出
る。このとき、オーバーフローユニット10のように下
部に下部吐出管29(下部吐出延長管52)を有してい
ると、サイフォンの原理によって下部吐出流路23内の
水のみならず、下部吐出管29を介して水槽本体31内
の水が吸い出されてしまう。
【0027】しかしながら、オーバーフローユニット1
0においては、上部吐出流路22においては上部吐出管
28によって大気圧に解放され、下部吐出流路23にお
いては小孔11fによって大気圧に解放される。このた
め、上部吐出流路22および第一下部吐出流路23a内
の水のみが排水されるだけとなり、水槽本体31内の水
が抜け出てしまうことがない。
【0028】また、上記の水槽30においては、オーバ
ーフローユニット10における直立部10aとほぼ同じ
高さで、オーバーフローユニット10の正面および左右
側面を覆うカバー40が設けられている。このカバー4
0は、透明もしくは不透明な板状の材料によって、直立
部10aの外周を覆う直立カバー部40aと水平部10
bの外周を覆う水平カバー部40bとからなる。水平カ
バー部40bの正面における下端部には下部吸込スリッ
ト41が形成され、その右方には下部吐出延長管52と
の干渉を防止するための切り欠き45が形成されてい
る。
【0029】直立カバー部40aの正面から右側面にか
けての上部には右上部吸込スリット42が形成され、左
側面の上部には左上部吸込スリット43が形成されると
ともに、正面の上部には上部吐出管28が貫通可能な上
部貫通孔44が形成され、ている。
【0030】このように構成されたカバー40を装着す
ることにより、各吐出管28,29からの濾過された水
の吐出を妨げることがなく、各吐出管28,29の溶接
部等が露出していても簡単に覆い隠すことができるた
め、オーバーフローユニット10を安価に製作すること
ができるとともに、水槽30全体の美観を向上させるこ
とができる。そして、カバー40をオーバーフローユニ
ット10に密着させるのではなく、若干の間隙を設けて
装着するように構成すれば、下部吸込スリット41から
水槽本体31の下部から水を吸い込み、カバー40とオ
ーバーフローユニット10との間を流して排出口21a
から排出させることができる。
【0031】ここで、下部吸込スリット41の断面積
は、排出口21aの断面積よりも小さくなるように形成
されている。このため、排出口21aにおける排出流速
よりも、下部吸込スリット41における吸い込み流速を
速くすることができ、水槽本体31内に沈殿している不
純物を効率よく排出させることができる。また、直立カ
バー部40aの上部には右上部吸込スリット42および
左上部吸込スリット43が形成されているため、水面近
くの油膜等も効率よく排出させることができる。
【0032】なお、このように構成されたオーバーフロ
ーユニット10においては、排出パイプ111として呼
び径40の塩ビ管(VU40、外径48mm、内径44
mm)を用いていた水槽と同等の大きさに水槽本体31
を構成した場合、排出口21aの内寸を奥行20mm×
幅75mmに形成すればVU40の塩ビ管とほぼ等しい
断面積を有することができ、奥行20mm×幅50mm
に形成すればVU40の塩ビ管とほぼ等しい周長を得る
ことができる。従って、従来に比して直立部10aの厚
さを薄くすることができるため、水槽本体31の内壁に
沿うようにして配設しても、美観を損ねることなく、且
つ、水槽本体31の有効な容積が減少してしまうことも
ない。また、このように各流路21等を矩形断面形状に
形成することにより、水が流れる時の音を小さくするこ
とができるため、水槽30内の水の濾過時の騒音を減少
させることができる。
【0033】なお、上記の実施形態においては、水槽本
体31の左もしくは右の側板のいずれか一方(図1にお
いては右側板31b)に沿うような寸法でオーバーフロ
ーユニット10を形成した場合について説明したが、本
発明はこのような構成に限られるものではない。例え
ば、幅寸法をより広くした形状に形成した場合には、流
入パイプ35等を後板31cの近傍に配設し、オーバー
フローユニット10を後板31cに沿うように配設する
ように構成してもよい。
【0034】また、上記の実施形態においては、排出流
路21を有する排出部と、上部吐出流路22および下部
吐出流路23を有する吐出部とが幅方向に一体に繋がる
ように構成されたオーバーフローユニット10を設けた
場合について説明したが、本発明はこのような構成に限
られるものではない。例えば、図3に示すような排出部
50や、図4(A)に示すような上部吐出部60および
(B)に示すような下部吐出部70を用いるようにして
もよい。
【0035】排出部50は、オーバーフローユニット1
0におけるユニット本体11と同様に直立部50aと水
平部50bとからなり、排出流路21と同様にL字状に
形成された排出流路51を有している。そして、排出用
ソケット55を流入パイプ35に挿入することにより、
水槽本体31の底板31aから右側板31bにかけて沿
うように配設することができるようになっている。
【0036】上部吐出部60は、上部流入用ソケット6
6と、この上部流入用ソケット66に繋がって水平方向
に伸びる水平部60bと、この水平部60bから上方に
伸びる上部吐出パイプ60aとから構成されている。上
部吐出パイプ60aの上端にはLボ60cが接続され、
このLボ60cには上部吐出パイプ60dが接続されて
いる。
【0037】また、下部吐出部70は、下部流入用ソケ
ット77と、この下部流入用ソケット77に繋がって水
平方向に伸びる水平部70bと、この水平部70bから
上方に伸びる第一下部吐出パイプ70aと、この第一下
部吐出パイプ70aに接続されたLボ70cと、このL
ボ70cに接続された第二下部吐出パイプ70dと、こ
の第二下部吐出パイプ70dに接続されたLボ70f
と、このLボ70fに接続された第三下部吐出パイプ7
0gと、この第三下部吐出パイプ70gに接続されたL
ボ70hと、このLボ70hに接続された第四下部吐出
パイプ70iとから構成されている。
【0038】このように構成された各吐出部60,70
によれば、各ソケット66,77を各吐出パイプ36,
37に挿入することにより、前記と同様に濾過した水を
水槽本体31内の上部および下部から吐出させることが
できるとともに、排出部50や各吐出部60,70を簡
単に形成することができる。なお、第二下部吐出パイプ
70dには、小孔11fと同一の目的で小孔70eが形
成されている。
【0039】また、このように排出部50と、上部およ
び下部吐出部60,70とを別個に形成した場合には、
排出部50と上部吐出部60、上部吐出部60と下部吐
出部70とを密着させて配設するのではなく、所定の間
隙を有するように配設すれば、この間隙を用いて下部吸
込スリット41から吸い込んだ水を排出口21aから排
出させることができる。このため、所定の間隙を有する
ように構成した場合にはカバー40とオーバーフローユ
ニット10との間に間隙を設ける必要はない。
【0040】さらに、上記のように排出部50と、上部
および下部吐出部60,70とを別個に形成することに
より、前記のように水槽本体31における左右いずれか
の側板31bもしくは31dに沿うように配設する必要
はなく、左右いずれかの側板31bもしくは31dに沿
うように排出部50を配設し、他方の側板31bもしく
は31dに沿うように上部および下部吐出部60,70
を配設するように構成してもよい。なお、上部吐出部6
0および下部吐出部70は、必ずしも上記のように別々
に形成する必要はなく、オーバーフローユニット10に
おける上部吐出流路22と下部吐出流路23とを形成す
る部分と同様に、矩形状で両者を幅方向に一体に繋げた
ような形状に(L字状に)形成してもよい。
【0041】なお、本発明に係るオーバーフローユニッ
ト10は、上記のように構成された水槽本体31にのみ
用いるものではなく、図5に示すように蓋付きの水槽本
体81にも取り付けることができる。この水槽本体81
は、透明の材料によって形成された天板81aの中央部
分に矩形状の窓孔81bが形成されており、この窓孔8
1bに同じく透明の材料によって形成された窓板82が
着脱自在に構成されている。なお、天板81aの裏側か
らは、窓板82を支持するためのあて板81cが取り付
けられている。
【0042】このように形成された水槽本体81におい
ては、右側板81bに沿ってオーバーフローユニット1
0を配設しようとした場合、天板81aがじゃまになる
ため、上方からまっすぐオーバーフローユニット10を
装着することができない。従って、オーバーフローユニ
ット10を窓孔81bから挿入して、流入ソケット35
等に接続させるわけであるが、各ソケット25等と各パ
イプ35等を嵌合させるための空間が天板81aの下方
に必要となる。このため、オーバーフローユニット10
を水槽本体81内に装着するためには、ユニット本体1
1や排出部50の高さを低くしなければならないが、排
出部50等の高さを低くすると水槽本体81内の水位が
下がってしまう。
【0043】このため、例えば図3において鎖線で示す
ように、直立部50aの上部に直立部50aに対して昇
降自在な排出アダプタ90を設け、水槽本体81内に装
着するときは排出アダプタ90を下方に移動させ、装着
が完了した後に排出アダプタ90を上方に移動させて水
位が下がらないように構成してもよい。また、カバー4
0を用いるように構成した場合には、直立カバー部40
aを図1において鎖線で示す位置から上部40cおよび
下部40dに分割可能な構成としてもよい。
【0044】また、水槽本体81に取り付けられる窓板
82は、上記のような平板に限られるものではなく、図
6に示すように透明材料で形成された中央部182aが
下方に突出して形成された窓板182を用いてもよい。
このような窓板182を図7に示すように、あて板81
c上に載置するようにして窓孔81b内に挿入すれば、
水面Sよりも下に中央部182aを位置させることがで
きるため、水面の反射や波等の影響を受けないため、中
央部182aを通して上方からでも水槽本体81内を良
く見ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明のオーバーフローユ
ニットは、排出側接続部を濾過装置流入口に接続した状
態で水槽の壁面に沿って排出側接続部から上方に伸びて
矩形状に形成された排出部の上部に、水槽内の水を排出
させる排出口が形成されている。また、流入側接続部を
濾過装置吐出口に接続した状態で水槽の壁面に沿って流
入側接続部から上方に伸びて形成された吐出部に、濾過
装置によって濾過された水を水槽内に吐出させる吐出口
が形成されている。このように構成されたオーバーフロ
ーユニットによれば、水槽内の水を排出させるための排
出口が形成された排出部および、浄化した水を吐出させ
るための吐出口が形成された吐出部は、それぞれ水槽の
壁面に沿って上方に伸びて形成されているため、水槽内
を有効に広く使えることができるとともに、濾過に必要
な水を排出させるために排出口の開口面積(周長)を大
きくしても美観を損ねることがない。
【0046】また、オーバーフローユニットは、水槽に
対して着脱自在に構成されているため、長期間の使用に
より汚れが付着した場合には、水槽から取り外せば簡単
に洗浄することができる。さらに、排出口を矩形に形成
することにより、水の排出時の騒音を減少させることが
できた。
【0047】なお、本発明に係るオーバーフローユニッ
トにおいては、排出部のみならず吐出部も矩形状に形成
し、排出部と吐出部とが幅方向に一体に繋がるように形
成することが好ましい。このような構成とすることによ
り、排出部と吐出部とでデザインの統一を図ることがで
きるため、さらなる美観の向上を図ることができるとと
もに、排出部吐吐出部との間に空間が生じないため、魚
が入り込んで傷つくこともない。また、本発明に係るオ
ーバーフローユニットにおいては、濾過装置によって濾
過された水を水槽の上部から吐出させる上部吐出口と、
濾過装置によって濾過された水を水槽の下部から吐出さ
せる下部吐出口とから吐出部を構成することが好まし
い。このような構成とすることにより、水槽内に効率よ
く浄化した水を供給することができるため、常に水槽内
をきれいにたもっておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオーバーフローユニットおよびこ
のオーバーフローユニットが設けられる水槽の斜視図で
ある。
【図2】上記オーバーフローユニットの斜視図である。
【図3】本発明に係るオーバーフローユニットの異なる
構成を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るオーバーフローユニットの異なる
構成を示す斜視図であり、(A)に上部吐出部を示し、
(B)に下部吐出部を示す。
【図5】上記オーバーフローユニットが設けられる水槽
の異なる構成を示す斜視図である。
【図6】上記水槽に用いられる窓板の異なる構成を示す
斜視図である。
【図7】上記水槽および窓板の図6におけるVII-VII断
面図である。
【図8】従来のオーバーフローパイプが設けられた水槽
の斜視図である。
【符号の説明】
10 オーバーフローユニット 11 ユニット本体 21 排出流路 21a 排出口 22 上部吐出流路 23 下部吐出流路 30 水槽 31 水槽本体 33 フィルタユニット 34 ポンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底の矩形箱状に形成された水槽内の水
    を循環させて濾過する濾過装置に取り付けられ、前記水
    槽内の水を前記濾過装置に流入させるとともに前記濾過
    装置によって濾過された水を前記水槽内に吐出させるた
    めに前記水槽内に着脱自在に配設されたオーバーフロー
    ユニットであって、 前記濾過装置の流入側に繋がって前記水槽の底面に形成
    された濾過装置流入口に接続される排出側接続部と、 この排出側接続部を前記濾過装置流入口に接続した状態
    で前記水槽の壁面に沿って前記排出側接続部から上方に
    伸びて矩形状に形成され、前記水槽内の水を排出させる
    排出口を上部に有した排出部と、 前記濾過装置の吐出側に繋がって前記水槽の底面に形成
    された濾過装置吐出口に接続される流入側接続部と、 この流入側接続部を前記濾過装置吐出口に接続した状態
    で前記水槽の壁面に沿って前記流入側接続部から上方に
    伸びて形成され、前記濾過装置によって濾過された水を
    前記水槽内に吐出させる吐出口を有した吐出部とからな
    ることを特徴とするオーバーフローユニット。
  2. 【請求項2】 前記吐出部が矩形状に形成されて前記排
    出部と幅方向に一体に繋がって形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載のオーバーフローユニット。
  3. 【請求項3】 前記吐出口が、前記濾過装置によって濾
    過された水を前記水槽の上部から吐出させる上部吐出口
    と、前記濾過装置によって濾過された水を前記水槽の下
    部から吐出させる下部吐出口とからなることを特徴とす
    る請求項1もしくは請求項2に記載のオーバーフローユ
    ニット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101941204B1 (ko) * 2018-05-21 2019-01-22 한은하 오버플로우 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101941204B1 (ko) * 2018-05-21 2019-01-22 한은하 오버플로우 장치

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