JPH11251048A - 帯状金属材料の誘導加熱装置および誘導加熱方法 - Google Patents
帯状金属材料の誘導加熱装置および誘導加熱方法Info
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- JPH11251048A JPH11251048A JP10052498A JP5249898A JPH11251048A JP H11251048 A JPH11251048 A JP H11251048A JP 10052498 A JP10052498 A JP 10052498A JP 5249898 A JP5249898 A JP 5249898A JP H11251048 A JPH11251048 A JP H11251048A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 走行する帯状金属材料の誘導加熱に関し、磁
性材料でもインダクターに引き寄せられることなく安定
して加熱ができると共に、蛇行を制御し加熱温度偏差の
拡大を防止して、インダクターからの漏れ磁束によるス
パークの発生やロールの加熱が防止できる誘導加熱装置
を提供する。 【解決手段】 走行する帯状金属材料の進行方向に対
し、インダクターの前後にパスラインを規制し、かつ蛇
行制御ができる表面が絶縁性で非磁性のロールを配置す
る。
性材料でもインダクターに引き寄せられることなく安定
して加熱ができると共に、蛇行を制御し加熱温度偏差の
拡大を防止して、インダクターからの漏れ磁束によるス
パークの発生やロールの加熱が防止できる誘導加熱装置
を提供する。 【解決手段】 走行する帯状金属材料の進行方向に対
し、インダクターの前後にパスラインを規制し、かつ蛇
行制御ができる表面が絶縁性で非磁性のロールを配置す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄やアルミ、銅な
どの走行する帯状金属材料を加熱する誘導加熱装置に関
し、誘導加熱用インダクターと帯状金属材料との位置関
係を一定の範囲に保ち、誘導加熱用インダクターと帯状
金属材料との位置関係の不良から生じる加熱温度分布の
不良とそれに伴う加熱形状不良の発生を防止すると共
に、誘導加熱用インダクターに引き寄せられることによ
る通板性の不良を防止し被加熱材を安定して誘導加熱で
きる誘導加熱装置および誘導加熱方法に関する。
どの走行する帯状金属材料を加熱する誘導加熱装置に関
し、誘導加熱用インダクターと帯状金属材料との位置関
係を一定の範囲に保ち、誘導加熱用インダクターと帯状
金属材料との位置関係の不良から生じる加熱温度分布の
不良とそれに伴う加熱形状不良の発生を防止すると共
に、誘導加熱用インダクターに引き寄せられることによ
る通板性の不良を防止し被加熱材を安定して誘導加熱で
きる誘導加熱装置および誘導加熱方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行する帯状金属材料を加熱する
場合、加熱・保温にはガス加熱による輻射や電気ヒータ
ーによる間接加熱が殆どであった。しかし、これらの加
熱方法は間接的に被加熱材を表面から加熱するため、急
速な加熱ができないという問題があり、生産性に大きく
制約を与えていた。
場合、加熱・保温にはガス加熱による輻射や電気ヒータ
ーによる間接加熱が殆どであった。しかし、これらの加
熱方法は間接的に被加熱材を表面から加熱するため、急
速な加熱ができないという問題があり、生産性に大きく
制約を与えていた。
【0003】この問題を解決するため電気を用いて加熱
する方法が提案されている。例えば特開平2−3015
22号公報には、鋼板をソレノイドコイル内を通して加
熱する方法が記載されている。この方式は、被加熱材が
磁性体でキュリー点以下で加熱する場合には有効である
が、非磁性材あるいはキュリー点以上での加熱が困難で
あること、加熱効率が低いことや板厚が薄いものに対し
ては電源周波数を上げる必要があり電源コストが高くな
るなどの問題がある。
する方法が提案されている。例えば特開平2−3015
22号公報には、鋼板をソレノイドコイル内を通して加
熱する方法が記載されている。この方式は、被加熱材が
磁性体でキュリー点以下で加熱する場合には有効である
が、非磁性材あるいはキュリー点以上での加熱が困難で
あること、加熱効率が低いことや板厚が薄いものに対し
ては電源周波数を上げる必要があり電源コストが高くな
るなどの問題がある。
【0004】それに対し、例えば米国特許US0054
03994には、インダクターで発生させた磁束を被加
熱材を貫いて加熱する方法が記載されている。このよう
な加熱は、一般にトランスバースフラックス(以降TF
加熱と略す)と呼ばれ、被加熱材の磁性、非磁性を問わ
ず、また厚みの影響も無く高効率で加熱することが可能
であるとされている。
03994には、インダクターで発生させた磁束を被加
熱材を貫いて加熱する方法が記載されている。このよう
な加熱は、一般にトランスバースフラックス(以降TF
加熱と略す)と呼ばれ、被加熱材の磁性、非磁性を問わ
ず、また厚みの影響も無く高効率で加熱することが可能
であるとされている。
【0005】このようにTF加熱は優れた加熱方法であ
るが、いくつかの問題がある。第1に、磁性体を加熱す
る場合、磁束を発生させるインダクターが電磁石とな
り、被加熱材がインダクターに引き寄せられるという問
題である。被加熱材がインダクターに引き寄せられ、イ
ンダクターと接触すると短絡が起こり、インダクターに
損傷を与える他、磁束の集中により過加熱され温度分布
が不均一になり、それに伴う熱応力により被加熱材の変
形が生じて通板性が著しく悪化するという問題が起こ
る。
るが、いくつかの問題がある。第1に、磁性体を加熱す
る場合、磁束を発生させるインダクターが電磁石とな
り、被加熱材がインダクターに引き寄せられるという問
題である。被加熱材がインダクターに引き寄せられ、イ
ンダクターと接触すると短絡が起こり、インダクターに
損傷を与える他、磁束の集中により過加熱され温度分布
が不均一になり、それに伴う熱応力により被加熱材の変
形が生じて通板性が著しく悪化するという問題が起こ
る。
【0006】第2に、TF加熱は、被加熱材に発生した
渦電流の密度がエッジ部で高くなるためエッジが過加熱
になりやすいという問題がある。この問題に対しては、
前記米国特許US005403994では、インダクタ
ー形状をJ字型にし、エッジ部の電流密度を緩和させる
方法やエッジ部をマスキングして磁束を緩和する方法な
どにより解決が図られている。しかし、走行する帯状金
属材料は、現実には蛇行などが発生しやすく、必ずしも
インダクターとの間で適正な位置に留まることができな
いことから、適正な位置からずれると直ぐに加熱温度分
布が大きく変化するという問題がある。
渦電流の密度がエッジ部で高くなるためエッジが過加熱
になりやすいという問題がある。この問題に対しては、
前記米国特許US005403994では、インダクタ
ー形状をJ字型にし、エッジ部の電流密度を緩和させる
方法やエッジ部をマスキングして磁束を緩和する方法な
どにより解決が図られている。しかし、走行する帯状金
属材料は、現実には蛇行などが発生しやすく、必ずしも
インダクターとの間で適正な位置に留まることができな
いことから、適正な位置からずれると直ぐに加熱温度分
布が大きく変化するという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、走行
する帯状金属材料を誘導加熱する場合に生じる上記した
問題を解決することができる誘導加熱装置および誘導加
熱方法を提供する。
する帯状金属材料を誘導加熱する場合に生じる上記した
問題を解決することができる誘導加熱装置および誘導加
熱方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
の本発明の要旨は、下記の通りである。 (1)走行する帯状金属材料の走行面に対し面の両側に
配置した誘導加熱用インダクターにより、走行する帯状
金属材料を加熱する装置にらおいて、該インダクターの
入側と出側のどちらか一方に、帯状金属材料に接触し帯
状金属材料のパスラインを規制するロールを設けると共
に、もう一方の側に帯状金属材料が巻き付くように接触
する、少なくとも片端側な自在に可動できるロールを設
けたことを特徴とする帯状金属材料の誘導加熱装置。
の本発明の要旨は、下記の通りである。 (1)走行する帯状金属材料の走行面に対し面の両側に
配置した誘導加熱用インダクターにより、走行する帯状
金属材料を加熱する装置にらおいて、該インダクターの
入側と出側のどちらか一方に、帯状金属材料に接触し帯
状金属材料のパスラインを規制するロールを設けると共
に、もう一方の側に帯状金属材料が巻き付くように接触
する、少なくとも片端側な自在に可動できるロールを設
けたことを特徴とする帯状金属材料の誘導加熱装置。
【0009】(2)上記(1)の加熱装置において、誘
導加熱用インダクターの上流側あるいは下流側に帯状金
属材料の幅方向の位置を検出する位置検出装置を設けた
ことを特徴とする帯状金属材料の誘導加熱装置。
導加熱用インダクターの上流側あるいは下流側に帯状金
属材料の幅方向の位置を検出する位置検出装置を設けた
ことを特徴とする帯状金属材料の誘導加熱装置。
【0010】(3)上記(2)に記載の誘導加熱装置を
用いて、帯状金属材料の位置検出装置により検出した帯
状金属材料の位置情報を基に、帯状金属材料を巻き付け
たロールを動かし、常に帯状金属材料と誘導加熱用イン
ダクターとの幅方向の位置関係を一定の範囲内に制御し
て誘導加熱を行うことを特徴とする帯状金属材料の誘導
加熱方法。
用いて、帯状金属材料の位置検出装置により検出した帯
状金属材料の位置情報を基に、帯状金属材料を巻き付け
たロールを動かし、常に帯状金属材料と誘導加熱用イン
ダクターとの幅方向の位置関係を一定の範囲内に制御し
て誘導加熱を行うことを特徴とする帯状金属材料の誘導
加熱方法。
【0011】(4)走行する帯状金属材料の走行する面
に対し面の両側に配置した誘導加熱用インダクターによ
り、走行する帯状金属材料を加熱する装置において、該
誘導加熱用インダクターの入側と出側の少なくともどち
らか一方に、走行する帯状金属材料が対向するインダク
ターの中央を通るように、一定の隙間を開けてロール対
を対向させるように配置したことを特徴とする帯状金属
材料の誘導加熱装置。
に対し面の両側に配置した誘導加熱用インダクターによ
り、走行する帯状金属材料を加熱する装置において、該
誘導加熱用インダクターの入側と出側の少なくともどち
らか一方に、走行する帯状金属材料が対向するインダク
ターの中央を通るように、一定の隙間を開けてロール対
を対向させるように配置したことを特徴とする帯状金属
材料の誘導加熱装置。
【0012】(5)走行する帯状金属材料の走行する面
に対し面の両側に配置した誘導加熱用インダクターによ
り、走行する帯状金属材料を加熱する装置において、該
誘導加熱用インダクターの入側と出側の少なくともどち
らか一方に、走行する帯状金属材料が対向するインダク
ターの中央を通るように帯状金属材料の長手方向にロー
ルを一定の間隔をおいて対向するように配置したことを
特徴とする帯状金属材料の誘導加熱装置。
に対し面の両側に配置した誘導加熱用インダクターによ
り、走行する帯状金属材料を加熱する装置において、該
誘導加熱用インダクターの入側と出側の少なくともどち
らか一方に、走行する帯状金属材料が対向するインダク
ターの中央を通るように帯状金属材料の長手方向にロー
ルを一定の間隔をおいて対向するように配置したことを
特徴とする帯状金属材料の誘導加熱装置。
【0013】(6)上記(1),(2),(3),
(4),(5)のいずれかに記載のロール表面が非導電
性材料で構成されることを特徴とする帯状金属材料の誘
導加熱装置。
(4),(5)のいずれかに記載のロール表面が非導電
性材料で構成されることを特徴とする帯状金属材料の誘
導加熱装置。
【0014】(7)上記(1),(2),(3),
(4),(5)のいずれかに記載のロールが非磁性材料
からなることを特徴とする帯状金属材料の誘導加熱装置
である。
(4),(5)のいずれかに記載のロールが非磁性材料
からなることを特徴とする帯状金属材料の誘導加熱装置
である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1および図2において、走行する
帯状金属材料1は、整合盤(図示せず)を含む高周波電
源6に接続されたインダクター2およびインダクター3
により発生させた磁場内を通過するとき、表面を貫く磁
束により渦電流が帯状金属材料1に誘起され、加熱され
る。
を用いて説明する。図1および図2において、走行する
帯状金属材料1は、整合盤(図示せず)を含む高周波電
源6に接続されたインダクター2およびインダクター3
により発生させた磁場内を通過するとき、表面を貫く磁
束により渦電流が帯状金属材料1に誘起され、加熱され
る。
【0016】このとき、走行する帯状金属材料1がイン
ダクター2とインダクター3の中間を通れば、両インダ
クターから発生する磁力は相殺され、問題は発生しない
が、帯状金属材料1が磁性を有し、どちらかのインダク
ターに近づいた場合、インダクターの磁力の影響によ
り、この帯状金属材料1はインダクターに引き寄せられ
る。
ダクター2とインダクター3の中間を通れば、両インダ
クターから発生する磁力は相殺され、問題は発生しない
が、帯状金属材料1が磁性を有し、どちらかのインダク
ターに近づいた場合、インダクターの磁力の影響によ
り、この帯状金属材料1はインダクターに引き寄せられ
る。
【0017】この引き寄せる磁力が強い場合、走行する
帯状金属材料1はインダクターと接触してインダクター
との間で短絡し、インダクターに損傷を与える危険性が
高い。また、インダクターに近づき過ぎると、局部加熱
を受け、温度分布が生じる結果、走行する帯状金属材料
1が熱応力により変形を受ける場合や、走行する帯状金
属材料1がインダクターと接触することにより、表面に
擦りキズが生じる場合もある。
帯状金属材料1はインダクターと接触してインダクター
との間で短絡し、インダクターに損傷を与える危険性が
高い。また、インダクターに近づき過ぎると、局部加熱
を受け、温度分布が生じる結果、走行する帯状金属材料
1が熱応力により変形を受ける場合や、走行する帯状金
属材料1がインダクターと接触することにより、表面に
擦りキズが生じる場合もある。
【0018】そこで、本発明ではインダクター2と3の
前後にロール4,5,7,8を設けることにより、走行
する帯状金属材料1がインダクター2とインダクター3
の中間を通るようにする。この場合、走行する帯状金属
材料1は、ロール4あるいはロール5により制限を受
け、これより内側のパスラインを通ることは無い。ロー
ル4の上流近傍にあるロール7とロール5の下流近傍に
あるロール8によっても走行する帯状金属材料1のパス
ラインが制限されることから、走行する帯状金属材料1
は、インダクター2とインダクター3の中間を通らざる
を得ないため、たとえ走行する帯状金属材料1が磁性を
有しても、安定して加熱をすることができる。
前後にロール4,5,7,8を設けることにより、走行
する帯状金属材料1がインダクター2とインダクター3
の中間を通るようにする。この場合、走行する帯状金属
材料1は、ロール4あるいはロール5により制限を受
け、これより内側のパスラインを通ることは無い。ロー
ル4の上流近傍にあるロール7とロール5の下流近傍に
あるロール8によっても走行する帯状金属材料1のパス
ラインが制限されることから、走行する帯状金属材料1
は、インダクター2とインダクター3の中間を通らざる
を得ないため、たとえ走行する帯状金属材料1が磁性を
有しても、安定して加熱をすることができる。
【0019】あるいは、同様にパスラインを規定する方
法として、図2のように走行する帯状金属材料1に対
し、ロール4とロール7を隙間を開けて配置しても良
い。走行する帯状金属材料1は、ロール4とロール7で
規制される隙間以上にインダクター2あるいはインダク
ター3に接近することができないため、たとえ走行する
帯状金属材料1が磁性を有しても、安定して加熱をする
ことができる。
法として、図2のように走行する帯状金属材料1に対
し、ロール4とロール7を隙間を開けて配置しても良
い。走行する帯状金属材料1は、ロール4とロール7で
規制される隙間以上にインダクター2あるいはインダク
ター3に接近することができないため、たとえ走行する
帯状金属材料1が磁性を有しても、安定して加熱をする
ことができる。
【0020】同じくロール5とロール8とは、走行する
帯状金属材料1のパスから少し隙間をあけて長手方向に
離して配置した例を示している。この方法によっても走
行する帯状金属材料1のパスラインを一定の範囲に押さ
えることができる。ロールの隙間は、特に規制はない
が、インダクターの磁力の影響が問題にならない範囲
で、ロールからの圧下力な加わらないように十分な隙間
を設ければ良い。
帯状金属材料1のパスから少し隙間をあけて長手方向に
離して配置した例を示している。この方法によっても走
行する帯状金属材料1のパスラインを一定の範囲に押さ
えることができる。ロールの隙間は、特に規制はない
が、インダクターの磁力の影響が問題にならない範囲
で、ロールからの圧下力な加わらないように十分な隙間
を設ければ良い。
【0021】図2では、インダクターの前後とも隙間を
あけているが、走行する帯状金属材料1が室温でインダ
クターに入る時には、ロール4とロール7は隙間を開け
ず走行する帯状金属材料1をピンチをしても構わない
が、ロール5とロール8は少し隙間を開けるのが良い。
それは、走行する帯状金属材料1が加熱されたままピン
チすると絞りが発生しやすくなること、ロールによる不
均一冷却により、熱応力が帯状金属材料1に発生して形
状が悪化しやすくなるためで、特に板厚が薄い場合に
は、絞りが発生しやすくなる。また、加熱された帯状金
属材料1が冷却されるために効率も低くなる。
あけているが、走行する帯状金属材料1が室温でインダ
クターに入る時には、ロール4とロール7は隙間を開け
ず走行する帯状金属材料1をピンチをしても構わない
が、ロール5とロール8は少し隙間を開けるのが良い。
それは、走行する帯状金属材料1が加熱されたままピン
チすると絞りが発生しやすくなること、ロールによる不
均一冷却により、熱応力が帯状金属材料1に発生して形
状が悪化しやすくなるためで、特に板厚が薄い場合に
は、絞りが発生しやすくなる。また、加熱された帯状金
属材料1が冷却されるために効率も低くなる。
【0022】なお、ロール4,5,7,8は、走行する
帯状金属材料1が接触すると擦り傷が発生する可能性が
あることから、走行する帯状金属材料1の速度に同期さ
せて回転させておくことが望ましい。
帯状金属材料1が接触すると擦り傷が発生する可能性が
あることから、走行する帯状金属材料1の速度に同期さ
せて回転させておくことが望ましい。
【0023】図3は、ロールを長手方向に離して対抗し
て配置させた例である。このようにしても走行する帯状
金属材料1のパスラインを保つことができる。TF加熱
の場合、走行する帯状金属材料1とインダクターとの位
置関係で更に重要な因子は、インダクターと走行する帯
状金属材料1の幅方向の位置関係である。特に帯状金属
材料1エッジ部での電流密度が最も加熱温度偏差に影響
を与えることから、エッジ部とインダクターとの位置関
係を最適に保つ必要がある。そのためには、走行する帯
状金属材料1のエッジがインダクターの特定の位置を通
るように制御する必要がある。
て配置させた例である。このようにしても走行する帯状
金属材料1のパスラインを保つことができる。TF加熱
の場合、走行する帯状金属材料1とインダクターとの位
置関係で更に重要な因子は、インダクターと走行する帯
状金属材料1の幅方向の位置関係である。特に帯状金属
材料1エッジ部での電流密度が最も加熱温度偏差に影響
を与えることから、エッジ部とインダクターとの位置関
係を最適に保つ必要がある。そのためには、走行する帯
状金属材料1のエッジがインダクターの特定の位置を通
るように制御する必要がある。
【0024】図1では、本発明による誘導加熱装置で、
走行する帯状金属材料1は、ロール7によりパスライン
から押し込まれロール4に巻き付くように配置する。ロ
ール4を通過した走行する帯状金属材料1は、インダク
ター2,3に入る前に鋼板の位置検出装置9,10によ
り、インダクター2,3の幅方向のどこを通るかが検出
される。この位置検出装置9,10からの位置信号によ
ってロール4が動くことにより走行する帯状金属材料1
は、常にインダクターとの最適な位置を通過することが
できる。
走行する帯状金属材料1は、ロール7によりパスライン
から押し込まれロール4に巻き付くように配置する。ロ
ール4を通過した走行する帯状金属材料1は、インダク
ター2,3に入る前に鋼板の位置検出装置9,10によ
り、インダクター2,3の幅方向のどこを通るかが検出
される。この位置検出装置9,10からの位置信号によ
ってロール4が動くことにより走行する帯状金属材料1
は、常にインダクターとの最適な位置を通過することが
できる。
【0025】図4は、図1の右方向から見た正面図であ
る。図おいて模式的に示す太い線が、走行する帯状金属
材料1のエッジ部が通る適正な位置である。インダクタ
ーに入った走行する帯状金属材料1は、加熱され出口に
向かい、膨張して太線のような位置を通る。
る。図おいて模式的に示す太い線が、走行する帯状金属
材料1のエッジ部が通る適正な位置である。インダクタ
ーに入った走行する帯状金属材料1は、加熱され出口に
向かい、膨張して太線のような位置を通る。
【0026】それに対し、細線で示すラインは、走行す
る帯状金属材料1のエッジ部が左側に蛇行したときの位
置を模式的に示している。この場合、走行する帯状金属
材料1にはロール4とロール5の間でしわが発生しやす
い。本例の場合、ロール4の右側からロール5の左側に
向かいしわが発生しようとする。蛇行を防止するために
は、このしわが解消するようロール4が動けば良く、本
例の場合にはロール4の右側がロール5に向かって動く
か、あるいはロール4の左側がロール7に向かって動け
ば良い。
る帯状金属材料1のエッジ部が左側に蛇行したときの位
置を模式的に示している。この場合、走行する帯状金属
材料1にはロール4とロール5の間でしわが発生しやす
い。本例の場合、ロール4の右側からロール5の左側に
向かいしわが発生しようとする。蛇行を防止するために
は、このしわが解消するようロール4が動けば良く、本
例の場合にはロール4の右側がロール5に向かって動く
か、あるいはロール4の左側がロール7に向かって動け
ば良い。
【0027】走行する帯状金属材料1の位置を検出する
位置検出装置9,10は、光の透過により位置を検出す
る方法やCCD等のイメージセンサーなどを用いれば良
い。また、ロール4を駆動する方法としては、帯状金属
材料1の進行方向に前後、あるいは磁力の影響が少ない
場合には上下または斜め方向に動かしても構わない。動
かす機構としては、ロールをロールチョックごと油圧や
電動シリンダ等を用いて動かす等の方法をとれば良い。
位置検出装置9,10は、光の透過により位置を検出す
る方法やCCD等のイメージセンサーなどを用いれば良
い。また、ロール4を駆動する方法としては、帯状金属
材料1の進行方向に前後、あるいは磁力の影響が少ない
場合には上下または斜め方向に動かしても構わない。動
かす機構としては、ロールをロールチョックごと油圧や
電動シリンダ等を用いて動かす等の方法をとれば良い。
【0028】誘導加熱を行う場合、前記説明のロール
4,5,7,8は、インダクター2,3の近くに配置さ
れることから、インダクター2,3から漏れた磁束によ
り、走行する帯状金属材料1およびロール4,5,7,
8自体に電流が誘起される場合がある。そのため、走行
する帯状金属材料1とロール4,5,7,8との間でス
パークが生じる場合があり、スパークにより走行する帯
状金属材料1にキズ等の損傷を与えるこどが懸念される
場合には、ロール4,5,7,8の表面を非導電性にす
ることで、スパークの発生が防止できる。ロール4,
5,7,8の表面材質としては、例えばアルミナなどの
絶縁性セラミックスを用いれば良い。特にライン速度が
遅い場合や、走行する帯状金属材料1の加熱温度がロー
ル5よりも高すぎる場合などには、ロールの表面は絶縁
性を有し、かつ断熱性のある材料が望ましく、例えばZ
rO2 を主成分とした材料からなるセラミックス焼結体
や溶射などにより構成すれば良い。
4,5,7,8は、インダクター2,3の近くに配置さ
れることから、インダクター2,3から漏れた磁束によ
り、走行する帯状金属材料1およびロール4,5,7,
8自体に電流が誘起される場合がある。そのため、走行
する帯状金属材料1とロール4,5,7,8との間でス
パークが生じる場合があり、スパークにより走行する帯
状金属材料1にキズ等の損傷を与えるこどが懸念される
場合には、ロール4,5,7,8の表面を非導電性にす
ることで、スパークの発生が防止できる。ロール4,
5,7,8の表面材質としては、例えばアルミナなどの
絶縁性セラミックスを用いれば良い。特にライン速度が
遅い場合や、走行する帯状金属材料1の加熱温度がロー
ル5よりも高すぎる場合などには、ロールの表面は絶縁
性を有し、かつ断熱性のある材料が望ましく、例えばZ
rO2 を主成分とした材料からなるセラミックス焼結体
や溶射などにより構成すれば良い。
【0029】また、上記のようにインダクター2,3か
ら漏れた磁束により、ロールが誘導を受けた場合、被加
熱物に行くべき磁束がロール側も通ることになり、加熱
効率が低下すると共に、ロール自身が高温になり、強度
が低下することも想定される。このような場合には、誘
導を受けにくい材質でロールを構成すれば良く、例えば
SUS304や銅などの非磁性材を用いれば良い。
ら漏れた磁束により、ロールが誘導を受けた場合、被加
熱物に行くべき磁束がロール側も通ることになり、加熱
効率が低下すると共に、ロール自身が高温になり、強度
が低下することも想定される。このような場合には、誘
導を受けにくい材質でロールを構成すれば良く、例えば
SUS304や銅などの非磁性材を用いれば良い。
【0030】上記は縦パスの場合の例で説明したが、カ
テナリーの影響が無いように張力を設定できれば横パス
でも同じ効果が得られる。
テナリーの影響が無いように張力を設定できれば横パス
でも同じ効果が得られる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明を行う。本発明の効果を確認するため、TF加熱実
験を行った。実験は、図1〜3に示すのと同じ構成の装
置で行った。被加熱材として、厚み0.2mm、幅300
mmの冷延鋼板を用い、ライン速度を2〜20mpm 、張力
を0.5〜21kg/mm2 の範囲で室温から900℃まで
の範囲で加熱を行った。電源は、周波数が3000Hz、
容量が200kwのものを用いた。
説明を行う。本発明の効果を確認するため、TF加熱実
験を行った。実験は、図1〜3に示すのと同じ構成の装
置で行った。被加熱材として、厚み0.2mm、幅300
mmの冷延鋼板を用い、ライン速度を2〜20mpm 、張力
を0.5〜21kg/mm2 の範囲で室温から900℃まで
の範囲で加熱を行った。電源は、周波数が3000Hz、
容量が200kwのものを用いた。
【0032】インダクターは、長さは500mmの積層の
電磁鋼板に40mm×30mmの角鋼パイプを巻き付けたも
のを用い、ギャップを60mmとした。ロールは、直径2
00mm、胴長500mmの非磁性材SUS304製(CA
SE1〜5)で、表面に何も表面処理をしない場合(C
ASE5)と、絶縁材であるZrO2 を250μm溶射
したもの(CASE1〜4)とを比較し、また、磁性の
ある直径200mm、胴長500mmのS45C製ロール
(CASE7)を用いて行った。
電磁鋼板に40mm×30mmの角鋼パイプを巻き付けたも
のを用い、ギャップを60mmとした。ロールは、直径2
00mm、胴長500mmの非磁性材SUS304製(CA
SE1〜5)で、表面に何も表面処理をしない場合(C
ASE5)と、絶縁材であるZrO2 を250μm溶射
したもの(CASE1〜4)とを比較し、また、磁性の
ある直径200mm、胴長500mmのS45C製ロール
(CASE7)を用いて行った。
【0033】(CASE1)蛇行する場合の効果につい
て、図1の構成で加熱を実施した。この実施例では、コ
イルを正規の位置からずらしてペイオフリールにセット
し、わざと蛇行が発生するようにして実験を行った。
て、図1の構成で加熱を実施した。この実施例では、コ
イルを正規の位置からずらしてペイオフリールにセット
し、わざと蛇行が発生するようにして実験を行った。
【0034】ロール4は、インダクターから200mm離
し、ロール中央を中心にロール全体が油圧シリンダーで
上下に100mm動くことができるようになっている。こ
のロール4の直後には、光電管式の板エッジ検出装置
9,10を設け、板の蛇行が検出できるようになってい
る。図示はしていないが、この蛇行検出情報は、油圧シ
リンダー駆動制御装置に送られ、蛇行量に応じたシリン
ダーのストロークを制御するようになっている。
し、ロール中央を中心にロール全体が油圧シリンダーで
上下に100mm動くことができるようになっている。こ
のロール4の直後には、光電管式の板エッジ検出装置
9,10を設け、板の蛇行が検出できるようになってい
る。図示はしていないが、この蛇行検出情報は、油圧シ
リンダー駆動制御装置に送られ、蛇行量に応じたシリン
ダーのストロークを制御するようになっている。
【0035】はじめに、蛇行制御をかけないで誘導加熱
を実施したところ、鋼板は次第にインダクターの正規位
置からずれ、蛇行した側の鋼板エッジの過加熱が拡大
し、最後にはエッジが溶断するに至った。次に、蛇行制
御装置を用い、蛇行制御をしながら誘導加熱を行ったと
ころ、前記のようなエッジの極端な過加熱は生じなかっ
た。
を実施したところ、鋼板は次第にインダクターの正規位
置からずれ、蛇行した側の鋼板エッジの過加熱が拡大
し、最後にはエッジが溶断するに至った。次に、蛇行制
御装置を用い、蛇行制御をしながら誘導加熱を行ったと
ころ、前記のようなエッジの極端な過加熱は生じなかっ
た。
【0036】(CASE2)図2に示す本発明による加
熱装置で加熱を行った。ロールの位置は4,5,7,8
ともインダクターから200mm離し、各ロールともセン
ターラインから1mm離した位置にロールを配置した。そ
の結果、張力を低くしても鋼板はインダクターにはほん
の少ししか寄らず、安定した加熱が可能であった。特に
低速の場合でも、加熱された鋼板がロールと接触しにく
いことから、ロールによる抜熱の影響が殆どなかった。
熱装置で加熱を行った。ロールの位置は4,5,7,8
ともインダクターから200mm離し、各ロールともセン
ターラインから1mm離した位置にロールを配置した。そ
の結果、張力を低くしても鋼板はインダクターにはほん
の少ししか寄らず、安定した加熱が可能であった。特に
低速の場合でも、加熱された鋼板がロールと接触しにく
いことから、ロールによる抜熱の影響が殆どなかった。
【0037】(CASE3)図3に示す本発明による加
熱装置で加熱を行った。ロール4とロール5は、インダ
クターから200mm離し、更にロール4の上方200mm
の位置にロール7を、ロール5の下流200mmにロール
8を設置した。この場合、張力を低くしても鋼板はイン
ダクターにはほんの少ししか寄らず安定した加熱が可能
であった。
熱装置で加熱を行った。ロール4とロール5は、インダ
クターから200mm離し、更にロール4の上方200mm
の位置にロール7を、ロール5の下流200mmにロール
8を設置した。この場合、張力を低くしても鋼板はイン
ダクターにはほんの少ししか寄らず安定した加熱が可能
であった。
【0038】(CASE4)比較例として、インダクタ
ー前後にロールを配置しないで加熱を行った。この場
合、はじめに鋼板をインダクターの中央を通るように初
期設定をしても、加熱開始と同時にインダクターに引き
寄せられ、最も近づいた際には、その部分が局部加熱さ
れると共に、鋼板が変形した。このような状態は、加熱
温度を900℃の非磁性領域まで加熱した場合にも生じ
る。これは、900℃に上げる途中では、必ず磁性領域
が存在するためであり、また、このような場合には張力
を上げても効果が小さく、特に常温から磁性材料を加熱
する場合には極めて通板性に問題があった。
ー前後にロールを配置しないで加熱を行った。この場
合、はじめに鋼板をインダクターの中央を通るように初
期設定をしても、加熱開始と同時にインダクターに引き
寄せられ、最も近づいた際には、その部分が局部加熱さ
れると共に、鋼板が変形した。このような状態は、加熱
温度を900℃の非磁性領域まで加熱した場合にも生じ
る。これは、900℃に上げる途中では、必ず磁性領域
が存在するためであり、また、このような場合には張力
を上げても効果が小さく、特に常温から磁性材料を加熱
する場合には極めて通板性に問題があった。
【0039】(CASE5)ロール4の表面がSUS3
04のままという以外CASE2と同じ構成で誘導加熱
を行った。その結果、ロール4と鋼板との間で小さなス
パークが発生されるのが確認された。
04のままという以外CASE2と同じ構成で誘導加熱
を行った。その結果、ロール4と鋼板との間で小さなス
パークが発生されるのが確認された。
【0040】(CASE6)ロール4の材質を炭素鋼製
のものにしてCASE2と同じ構成で誘導加熱を行っ
た。その結果、ロール4はインダクターの外で、しかも
室温の鋼板と接触するにもかかわらず加熱されることが
確認された。
のものにしてCASE2と同じ構成で誘導加熱を行っ
た。その結果、ロール4はインダクターの外で、しかも
室温の鋼板と接触するにもかかわらず加熱されることが
確認された。
【0041】表1に、上記結果の一覧を示す。本発明に
よる誘導加熱装置は、通板性、温度分布に優れ、スパー
クの発生、ロールの加熱等の心配も無いことから、安定
した加熱が可能であることが確かめられた。
よる誘導加熱装置は、通板性、温度分布に優れ、スパー
クの発生、ロールの加熱等の心配も無いことから、安定
した加熱が可能であることが確かめられた。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明による誘導加熱装置を用いれば、
磁性材料でもインダクターに引き寄せられることなく、
安定した加熱が可能となる。また、被加熱材が蛇行して
も常にインダクターに対し適正な位置に制御可能なこと
から、蛇行による温度偏差の拡大を避けることができ
る。更に、漏れ磁束による鋼板とロールとの間で生じる
スパークの発生やロール自体の加熱も避けることができ
ることから、事故や故障などを起こさず安定して高品質
な加熱を行うことができる。
磁性材料でもインダクターに引き寄せられることなく、
安定した加熱が可能となる。また、被加熱材が蛇行して
も常にインダクターに対し適正な位置に制御可能なこと
から、蛇行による温度偏差の拡大を避けることができ
る。更に、漏れ磁束による鋼板とロールとの間で生じる
スパークの発生やロール自体の加熱も避けることができ
ることから、事故や故障などを起こさず安定して高品質
な加熱を行うことができる。
【0044】また、電気加熱の特性である内部からの加
熱による均一な加熱を安定してできるため、熱処理など
の温度制御性の要求される加熱に最適であるばかりでな
く、加熱速度も自在にできるため、操業の自由度が大き
く広げることが可能となる。
熱による均一な加熱を安定してできるため、熱処理など
の温度制御性の要求される加熱に最適であるばかりでな
く、加熱速度も自在にできるため、操業の自由度が大き
く広げることが可能となる。
【図1】本発明による、走行する帯状金属材料の蛇行制
御、パスライン制御可能な誘導加熱装置を説明する側面
図である。
御、パスライン制御可能な誘導加熱装置を説明する側面
図である。
【図2】本発明による、走行する帯状金属材料のパスラ
インを隙間を開けたロールで制御する誘導加熱装置を説
明する側面図である。
インを隙間を開けたロールで制御する誘導加熱装置を説
明する側面図である。
【図3】本発明による、走行する帯状金属材料のパスラ
インを長手方向に配置したロールで制御する誘導加熱装
置を説明する側面図である。
インを長手方向に配置したロールで制御する誘導加熱装
置を説明する側面図である。
【図4】本発明による、蛇行制御をしながら誘導加熱を
する状態を説明する正面図である。
する状態を説明する正面図である。
1 走行する帯状金属材料 2 インダクター 3 インダクター 4 ロール 5 ロール 6 電源 7 ロール 8 ロール 9 位置検出装置 10 位置検出装置
Claims (7)
- 【請求項1】 走行する帯状金属材料の走行する面に対
し面の両側に配置した誘導加熱用インダクターにより、
走行する帯状金属材料を加熱する装置において、該イン
ダクターの入側と出側のどちらか一方に、帯状金属材料
に接触し帯状金属材料のパスラインを規制するロールを
設けると共に、もう一方の側に帯状金属材料が巻き付く
ように接触する、少なくとも片端側が自在に可動できる
ロールを設けたことを特徴とする帯状金属材料の誘導加
熱装置。 - 【請求項2】 請求項1の加熱装置において、誘導加熱
用インダクターの上流側あるいは下流側に帯状金属材料
の幅方向位置を検出する位置検出装置を設けたことを特
徴とする帯状金属材料の誘導加熱装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の誘導加熱装置を用い
て、帯状金属材料の位置検出装置により検出した帯状金
属材料の位置情報を基に、帯状金属材料を巻き付けたロ
ールを動かし、常に帯状金属材料と誘導加熱用インダク
ターとの幅方向位置関係を一定の範囲内に制御して誘導
加熱を行うことを特徴とする帯状金属材料の誘導加熱方
法。 - 【請求項4】 走行する帯状金属材料の走行する面に対
し面の両側に配置した誘導加熱用インダクターにより、
走行する帯状金属材料を加熱する装置において、該誘導
加熱用インダクターの入側と出側の少なくともどちらか
一方に、走行する帯状金属材料が対向するインダクター
の中央を通るように、一定の隙間を開けてロール対を対
向させるように配置したことを特徴とする帯状金属材料
の誘導加熱装置。 - 【請求項5】 走行する帯状金属材料の走行する面に対
し面の両側に配置した誘導加熱用インダクターにより、
走行する帯状金属材料を加熱する装置において、該誘導
加熱用インダクターの入側と出側の少なくともどちらか
一方に、走行する帯状金属材料が対向するインダクター
の中央を通るように、ロールを帯状金属材料の長手方向
に一定の間隔をおいて対向するように配置したことを特
徴とする帯状金属材料の誘導加熱装置。 - 【請求項6】 ロール表面が非導電性材料で構成される
ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5のいずれか
に記載の帯状金属材料の誘導加熱装置。 - 【請求項7】 ロールが非磁性材料からなることを特徴
とする請求項1,2,3,4,5のいずれかに記載の帯
状金属材料の誘導加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10052498A JPH11251048A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 帯状金属材料の誘導加熱装置および誘導加熱方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10052498A JPH11251048A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 帯状金属材料の誘導加熱装置および誘導加熱方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11251048A true JPH11251048A (ja) | 1999-09-17 |
Family
ID=12916395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10052498A Withdrawn JPH11251048A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 帯状金属材料の誘導加熱装置および誘導加熱方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11251048A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005307737A (ja) * | 2004-03-23 | 2005-11-04 | Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp | フローリング施工用電磁誘導加熱装置 |
JP2007007754A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | サイドトリマ用誘導加熱装置 |
KR20200119327A (ko) | 2018-03-23 | 2020-10-19 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 금속 띠판의 유도 가열 방법 및 그 유도 가열 설비 |
-
1998
- 1998-03-04 JP JP10052498A patent/JPH11251048A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005307737A (ja) * | 2004-03-23 | 2005-11-04 | Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp | フローリング施工用電磁誘導加熱装置 |
JP2007007754A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | サイドトリマ用誘導加熱装置 |
KR20200119327A (ko) | 2018-03-23 | 2020-10-19 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 금속 띠판의 유도 가열 방법 및 그 유도 가열 설비 |
US20210017624A1 (en) * | 2018-03-23 | 2021-01-21 | Nippon Steel Corporation | Metal strip induction heating method and induction heating apparatus |
US12104221B2 (en) | 2018-03-23 | 2024-10-01 | Nippon Steel Corporation | Metal strip induction heating method and induction heating apparatus |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050510 |