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JPH11247771A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

Info

Publication number
JPH11247771A
JPH11247771A JP5234598A JP5234598A JPH11247771A JP H11247771 A JPH11247771 A JP H11247771A JP 5234598 A JP5234598 A JP 5234598A JP 5234598 A JP5234598 A JP 5234598A JP H11247771 A JPH11247771 A JP H11247771A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scroll
boss hole
orbiting scroll
rotating shaft
lubricating oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5234598A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenzo Matsumoto
兼三 松本
Takehiro Nishikawa
剛弘 西川
Takashi Sato
孝 佐藤
Toshihiko Mitsunaga
敏彦 光永
Kazuyoshi Sugimoto
和▲禧▼ 杉本
Kazuya Sato
里  和哉
Kazuaki Fujiwara
一昭 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP5234598A priority Critical patent/JPH11247771A/ja
Publication of JPH11247771A publication Critical patent/JPH11247771A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧冷媒に対してもこのスラスト荷重を低減
することによって、信頼性の向上と入力の低減を図った
スクロール型圧縮機を提供する。 【解決手段】 揺動スクロール30の他方の面の中央部
に突設したボス穴部31と、回転軸26の他端部に設け
られ、その中心が回転軸の軸心と偏心して設けられると
共に、ボス穴部31に挿入されたピン部29と、回転軸
26に形成され、給油部から吸い上げた高圧の潤滑油を
ピン部29の先端からボス穴部31に供給する油通路4
4とを備えており、軸受部の摺動面を潤滑油によりガス
シールすることにより揺動スクロール39の背面と支持
フレーム27の間を密閉容器21内の圧力より低くする
と共に、ボス穴部31の内径D1と回転軸26の径D0
の比D1/D0を1以上とし、揺動スクロール30のラ
ップ32のインボリュート外半径R2とボス穴部31の
内径D1の比R2/D1を1.2以上、2.1以下に設
定したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空調・冷凍
機器などに搭載されるスクロール型圧縮機に関するもの
であり、更に詳しくは、固定スクロールと揺動スクロー
ルとを噛み合わせて形成される複数の圧縮室にて圧縮さ
せた圧縮ガスを密閉容器内へ吐出した後、密閉容器外へ
吐出するようにしたスクロール型圧縮機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より空気調和機などの冷凍サイクル
に使用される横置き型のスクロール型圧縮機は、例えば
特公平7−99150号公報に示されている。係る従来
のスクロール型圧縮機を図8で説明すると、両端が閉鎖
された筒状の密閉容器1の内側には電動要素2とスクロ
ール圧縮要素3とが内蔵されている。電動要素2は密閉
容器1の内壁面側に固定されたステータ4と、このステ
ータ4の内側に回転自在に支持されたロータ5とから成
り、このロータ5には回転軸6が貫通状態に結合されて
いる。
【0003】この回転軸6の一端は上記スクロール圧縮
要素3の一部を構成する支持フレーム7に回転自在に支
持されている。そして、回転軸6の他端側はロータ5か
ら突出しており、この先端部にはトロコイドポンプなど
の容積型ポンプ8が接続されている。そして、上記容積
型ポンプ8の端部には油導入管9が接続されている。こ
の油導入管9の吸込側の端部は上記密閉容器1内に収容
された潤滑油bに没するように下方に延長されている。
【0004】また、上記回転軸6には容積型ポンプ8に
よって潤滑油bを供給する油通路が軸方向に穿設されて
おり、潤滑油が支持フレーム7などの各摺動部に供給さ
れた後、再循環されるように構成されている。
【0005】そして、上記支持フレーム7に貫通する状
態に支持された回転軸6の一端部は、その中心が回転軸
6の軸心と偏心して設けられたピン部(クランク部)1
0として形成されており、このピン部10には揺動スク
ロール11が連接されている。この揺動スクロール11
は円盤状に形成されており、背面の中央部に上記ピン部
10が接続されるボス穴部12が形成されている。この
揺動スクロール11の表面には渦巻き形状のラップ13
が一体に形成されている。
【0006】また、支持フレーム7には固定スクロール
14が結合されている。この固定スクロール14には上
記揺動スクロール11に対面する部分に渦巻き形状のラ
ップ15が形成されており、上記ラップ13との間に複
数の圧縮室16を形成している。これらの圧縮室16の
外周部で冷媒ガスを吸い込み、漸次中心に移動していく
ことで容積を縮小して冷媒ガスを圧縮するように構成さ
れている。
【0007】固定スクロール14の中央部には吐出ポー
ト17が形成されており、この吐出ポート17の外側を
包囲する状態で固定スクロール14には消音器18が設
けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係る従
来の構造では揺動スクロール11の背面がそれに対向す
る支持フレーム7の面(スラスト面)に押し付けられる
スラスト荷重により、電力消費が多くなる問題が生じて
いた。
【0009】これを解消するために、揺動スクロール1
1の背面と支持フレーム7のスラスト面間を中間圧力と
したり、揺動スクロール11の背面をシールリングによ
って高圧部と低圧部に分けて固定スクロール側に揺動ス
クロールを押し付ける方式などが考えられているが、高
圧冷媒に対してはその押し付け力の増大・変動が発生
し、制御が困難となり、揺動スクロールのスラストロス
が増大して、成績係数が悪化する問題があった。
【0010】そこで、本発明は高圧冷媒に対してもこの
スラスト荷重を低減することによって、信頼性の向上と
入力の低減を図ったスクロール型圧縮機を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のスクロール型圧
縮機は、密閉容器内に設けられた電動要素と、この電動
要素によって駆動されるスクロール圧縮要素と、密閉容
器内に装着されてスクロール圧縮要素を支持すると共
に、中央に電動要素の回転軸を軸支するための軸受部を
設けた支持フレームと、密閉容器内に収容された潤滑油
と、回転軸の一端部に設けられた給油部とを備え、スク
ロール圧縮要素は、中央部に圧縮ガスの吐出ポートを設
けると共に一方の面に渦巻き状のラップを有する固定ス
クロールと、この固定スクロールに対して電動要素の駆
動により公転し、一方の面に渦巻き状のラップを有する
揺動スクロールとから構成され、両ラップを互いに噛み
合わせて複数の圧縮室を形成し、密閉容器外から吸入し
た冷媒ガスをこの圧縮室にて圧縮して吐出ポートから密
閉容器内に吐出した後、密閉容器外に吐出するようにし
たものであって、揺動スクロールの他方の面の中央部に
突設したボス穴部と、回転軸の他端部に設けられ、その
中心が回転軸の軸心と偏心して設けられると共に、ボス
穴部に挿入されたピン部と、回転軸に形成され、給油部
から吸い上げた高圧の潤滑油をピン部の先端からボス穴
部に供給する油通路とを備えており、軸受部の摺動面を
潤滑油によりガスシールすることにより揺動スクロール
の背面と支持フレームの間を密閉容器内の圧力より低く
すると共に、ボス穴部内径D1と回転軸径D0の比D1
/D0を1以上とし、揺動スクロールのラップのインボ
リュート外半径R2とボス穴部内径D1の比R2/D1
を1.2以上、2.1以下に設定したものである。
【0012】本発明によれば、揺動スクロールの他方の
面の中央部に突設したボス穴部と、回転軸の他端部に設
けられ、その中心が回転軸の軸心と偏心して設けられる
と共に、ボス穴部に挿入されたピン部と、回転軸に形成
され、給油部から吸い上げた高圧の潤滑油をピン部の先
端からボス穴部に供給する油通路とを備えたスクロール
型圧縮機において、ボス穴部内径D1と回転軸径D0の
比D1/D0を1以上とし、揺動スクロールのラップの
インボリュート外半径R2とボス穴部内径D1の比R2
/D1を1.2以上、2.1以下に設定したので、揺動
スクロールの転覆を抑えつつ、高圧冷媒に対しても揺動
スクロールの背面に加わるスラスト荷重の増大を低減
し、支持フレームのスラスト面の信頼性の向上とスラス
トロスの低減による入力の低減を図ることが可能となる
ものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1に
基づいて詳述する。図1は本発明に係る横置き型のスク
ロール型圧縮機の全体構成を示す断面図である。
【0014】図1に示される圧縮機20はスクロール型
圧縮機であり、両端が閉鎖された筒状の密閉容器21を
備えている。この密閉容器21内には電動要素22と、
この電動要素22によって駆動されるスクロール圧縮要
素23とが収容されている。
【0015】上記電動要素22は上記密閉容器21の内
部に固定されたステータ24と、このステータ24の中
央部に位置されたロータ25とを有し、このロータ25
の中心部には上記密閉容器21の軸心方向に向けられた
回転軸26が貫通状態に結合され、その一端側は上記ス
クロール圧縮要素23を支持する支持フレーム27の中
央部に貫通され、回転自在に支持されている。上記支持
フレーム27は上記密閉容器21の内壁面に結合固定さ
れている。
【0016】また、上記支持フレーム27を貫通した回
転軸26の端部にはその中心が回転軸26の軸心と偏心
して設けたピン部(クランク部)29が形成されてい
る。このピン部29には揺動スクロール30が連接され
ている。この揺動スクロール30はアルミニウム或いは
アルミニウム合金から成り、円盤状の鏡板の背面中央部
に上記ピン部29を挿入して連接するボス穴部31と、
上記鏡板の表面に形成された渦巻き状のラップ32とを
備えている。
【0017】また、上記支持フレーム27には揺動スク
ロール30と同様の素材から成る固定スクロール33が
結合されている。この固定スクロール33は上記揺動ス
クロール30のラップ32に互い違い状態に位置して複
数の圧縮室34を形成する渦巻き状のラップ35が形成
されている。
【0018】そして、上記固定スクロール33の側壁面
には上記密閉容器21に貫通された冷媒ガスの吸入管3
6が接続されている。また、上記固定スクロール33の
中央部には、圧縮された冷媒ガスを密閉容器21内に吐
出する吐出ポート37が設けられている。
【0019】この場合、吸入管36から吸入される冷媒
ガスのスクロール圧縮要素23の吸入側と、上記揺動ス
クロール30の背面(上記鏡板のボス穴部31のある側
の面)と上記支持フレーム27との間は上記揺動スクロ
ール30の鏡板の周縁部(連通路)において連通させて
あるので、この間の圧力は上記冷媒ガス吸入側と略同じ
に低く、前記密閉容器21内の圧力より低い。
【0020】回転軸26のもう一方の端部には差圧式給
油部38が設けられている。この給油部38は、密閉容
器21内に装着されて回転軸26を軸支すると共に、油
導入管39を装着した副軸受部40を備えた副支持フレ
ーム41を備えている。この副支持フレーム41と回転
軸26の間には、ベアリング42が介在されており、こ
のベアリング42の受け部43が前記副軸受部40に設
けられている。
【0021】ここで、上記密閉容器21には所定のレベ
ルまで潤滑油bが収容されており、この潤滑油bは前述
した差圧によって前記給油部38から吸い上げられて回
転軸26の中に設けた油通路44を経て前記軸受部28
を含む各摺動部に送られ、循環して使用されるように構
成されている。
【0022】回転軸26が軸受部28により軸支されて
いる部分の中途に前記油通路44から前記軸受部28の
摺動面に通じる小孔45が設けられている。この小孔4
5の出口から始まり前記電動要素22側に向かって回転
軸26の表面にこの小孔45と連絡する螺旋状の溝46
が、回転軸26が軸受部28により軸支されている部分
の外まで設けられている。
【0023】そして、回転軸26の一端面から出た潤滑
油は、ボス穴部31とピン部29の摺動面をガスシール
し、前記小孔45を通過した潤滑油は前記溝46を流れ
て摺動面を循環すると共に、小孔45より前記スクロー
ル圧縮要素23側の摺動面をガスシールするように構成
されている。
【0024】上記のように構成した横置き型スクロール
型圧縮機20が運転を開始すると、冷媒ガスは吸入管3
6からスクロール圧縮要素23の外周部に吸入されて、
漸次中心に移動していくことで圧縮され、固定スクロー
ル33の中央部に設けた吐出ポート37から密閉容器2
1内に吐出され、この空間で同伴した潤滑油が分離さ
れ、脈動が低減される。
【0025】吐出されたガスは白矢印で示したように固
定スクロール33と支持フレーム27に設けた図示しな
い通路を流れて、電動要素22側に行き、ロータ25の
回転による遠心力とステータ24や副支持フレーム41
などの邪魔板効果などで冷媒ガス中の潤滑油がさらに分
離される。そして、潤滑油が分離された冷媒ガスは吐出
管47から密閉容器21外に吐出される。分離された潤
滑油は黒矢印で示したように流れて密閉容器21の底部
に溜まり、循環して使用される。
【0026】冷媒ガス吸入側と、揺動スクロール30の
背面と支持フレーム27の間を連通させてあるので、こ
の間の圧力は冷媒ガス吸入側と略同じ位に低く、密閉容
器21内の圧力より低くなっている。この差圧により、
潤滑油bは前記給油部38の油導入管39から吸い上げ
られて、黒矢印で示したように回転軸26の中に設けた
油通路44を経て高圧下で供給される。
【0027】供給された高圧の潤滑油の一部は黒矢印で
示したように前記小孔45を通過し、電動要素22の方
向に向かって溝46を流れて摺動面を潤滑し、その後、
密閉容器21の底部に流れる。回転軸26と軸受部28
のクリアランスは非常に小さく、このクリアランスは例
えば約10〜30μm程度にしてあるので、小孔45よ
り前記スクロール圧縮要素23側の回転軸26と軸受部
28の摺動部は良くガスシールされる。
【0028】一方、回転軸26(ピン部29)の一端面
から出た高圧の潤滑油はボス穴部31の内底面から出て
ボス穴部31内面とピン部29との摺動面を良くガスシ
ールする。これらの潤滑油はその後黒矢印で示したよう
に揺動スクロール30と支持フレーム27の間を流れ、
オルダムリング48溝部の潤滑を行った後、揺動スクロ
ール30の鏡板の周縁部を経てスクロール圧縮要素23
内の冷媒ガス吸入側に供給されて摺動面の潤滑を行い、
その後圧縮ガスと共に吐出ポート37から密閉容器21
内へ吐出され、圧縮ガスと分離されて密閉容器21の底
部に流れる。
【0029】尚、オルダムリング48は、支持フレーム
27と揺動スクロール30との間に介装されており、電
動要素22の駆動により固定スクロール33に対して揺
動スクロール30が自転しないように円軌道上を公転さ
せるように構成されている。
【0030】ここで、図2は上記揺動スクロール30
(断面)と回転軸26の分解側面図、図3は揺動スクロ
ール30の平面図を示している。今、回転軸26の径を
D0、揺動スクロール30のボス穴部31の内径をD1
(図2)、揺動スクロール30のインボリュート外半径
をR2、揺動スクロール30の基礎円半径をR1、イン
ボリュート巻角をN(図3)とすると、インボリュート
外半径R2=R1×N×π/180となる。
【0031】そして、例えばインバータエアコン用のあ
る排除容積のスクロール圧縮機Cに対して、様々な基本
寸法のラップ32(インボリュート)とボス穴部31の
寸法で、暖房定格、暖房中間、冷房定格、冷房中間の各
条件で、揺動スクロール30に加わるスラスト荷重と転
覆のし易さについて求めたものを図4〜図7に示す。
【0032】各図の横軸は揺動スクロール30のインボ
リュート外半径R2をボス穴部内径D1で割り(R2/
D1)、無次元化したものを表している。縦軸のスラス
ト荷重はオリジナルの寸法でのスラスト荷重を1とした
場合の比で表現している。また、安定した運転が可能か
否かを判断するために、転覆係数(転覆モーメント/ス
ラスト荷重:kg・cm/kg)を定義している。
【0033】尚、転覆モーメントは圧縮荷重F2×H2
(kg・cm)、スラスト荷重はF1(kg)であり、
転覆係数はF2×H2/F1(kg・cm/kg)とな
る。
【0034】図4〜図7から明らかな如く、何れの運転
条件においてもR2/D1が1に近い程スラスト荷重は
小さくなる。しかしながら、転覆係数はR2/D1が1
に近い程大きくなり、安定した運転が不可能となること
を示している。
【0035】何れの条件においてもスラスト荷重を低減
し、揺動スクロール30の転覆を抑えるには、R2/D
1は最低1.1が必要となっていることが分かる。
【0036】そこで、本発明ではD1/D0≧1を満た
すなかで、1.2≦R2/D1≦2.1の領域で揺動ス
クロール30を設計している。これにより、揺動スクロ
ール30の重圧面積を減らし、背面の高圧部面積を増加
させて、後述するR410Aなどの高圧冷媒に対しても
トータル的にスラスト荷重による損失を抑えることが可
能となり、且つ、全運転条件で安定した運転を実現でき
る。
【0037】前記給油部38の副支持フレーム41と回
転軸26の間にはベアリング42が介在させてあり、こ
のベアリング42の受け部43を前記副軸受部40に設
けたので、回転軸26の回転が安定し、スムーズになっ
て圧縮効率が向上すると共に、振動や騒音が少なくなる
効果がある。
【0038】回転軸26と前記副軸受部40の摺動部の
間隙49を調整することにより、冷媒ガスが潤滑油中に
入らないようにすることができる。間隙40をあまり大
きくするとガスが潤滑油中に入る恐れがあり、逆に間隙
49をあまり小さくすると回転軸26への抵抗が大きく
ある恐れがあるので、間隙49を適切に調整することが
必要である。
【0039】尚、本発明で使用する冷媒としては、オゾ
ン層を破壊する危険性の無い若しくは少ない冷媒、具体
的には、例えば、1,1,1,2−テトラフルオロエタ
ン(R134a)単体、又は、R134aとジフルオロ
メタン(R−32)とペンタフルオロエタン(R−12
5)との混合冷媒(R407C)、R−32とR−12
5との混合冷媒(R410A)などのHFC系冷媒、ハ
イドロクロロジフルオロメタン(R22)単体、又は、
混合冷媒などのHCFC系冷媒などを挙げることができ
る。
【0040】本発明で使用する潤滑油としては、具体的
には、例えば、これらの冷媒と相溶性のあるエステル系
オイル、エーテル系オイル、或いは、これらの冷媒と相
溶性のないアルキルベンゼン系オイル、或いは、これら
の混合物などを挙げることができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、揺動
スクロールの他方の面の中央部に突設したボス穴部と、
回転軸の他端部に設けられ、その中心が回転軸の軸心と
偏心して設けられると共に、ボス穴部に挿入されたピン
部と、回転軸に形成され、給油部から吸い上げた高圧の
潤滑油をピン部の先端からボス穴部に供給する油通路と
を備えたスクロール型圧縮機において、ボス穴部内径D
1と回転軸径D0の比D1/D0を1以上とし、揺動ス
クロールのラップのインボリュート外半径R2とボス穴
部内径D1の比R2/D1を1.2以上、2.1以下に
設定したので、揺動スクロールの転覆を抑えつつ、高圧
冷媒に対しても揺動スクロールの背面に加わるスラスト
荷重の増大を低減し、支持フレームのスラスト面の信頼
性の向上とスラストロスの低減による入力の低減を図る
ことが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクロール型圧縮機の一実施例の全体
構成を示す断面図である。
【図2】図1の揺動スクロールの断面と回転軸の分解図
である。
【図3】図1の揺動スクロールの平面図である。
【図4】インバータエアコンの暖房定格条件におけるス
クロール型圧縮機の揺動スクロールのインボリュート外
半径R2/ボス穴部内径D1と揺動スクロールのスラス
ト荷重の関係を示す図である。
【図5】インバータエアコンの暖房中間条件におけるス
クロール型圧縮機の揺動スクロールのインボリュート外
半径R2/ボス穴部内径D1と揺動スクロールのスラス
ト荷重の関係を示す図である。
【図6】インバータエアコンの冷房定格条件におけるス
クロール型圧縮機の揺動スクロールのインボリュート外
半径R2/ボス穴部内径D1と揺動スクロールのスラス
ト荷重の関係を示す図である。
【図7】インバータエアコンの冷房中間条件におけるス
クロール型圧縮機の揺動スクロールのインボリュート外
半径R2/ボス穴部内径D1と揺動スクロールのスラス
ト荷重の関係を示す図である。
【図8】従来の横置き型のスクロール型圧縮機の一実施
例の全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
b 潤滑油 20 スクロール型圧縮機 21 密閉容器 22 電動要素 23 スクロール圧縮要素 25 回転子 26 回転軸 27 支持フレーム 28 ピン部 30 揺動スクロール 31 ボス穴部 32、35 ラップ 33 固定スクロール 34 圧縮室 36 吸入管 37 吐出ポート 38 給油部 44 油通路 47 吐出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光永 敏彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 杉本 和▲禧▼ 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 里 和哉 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 藤原 一昭 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に設けられた電動要素と、こ
    の電動要素によって駆動されるスクロール圧縮要素と、
    前記密閉容器内に装着されて前記スクロール圧縮要素を
    支持すると共に、中央に前記電動要素の回転軸を軸支す
    るための軸受部を設けた支持フレームと、前記密閉容器
    内に収容された潤滑油と、前記回転軸の一端部に設けら
    れた給油部とを備え、前記スクロール圧縮要素は、中央
    部に圧縮ガスの吐出ポートを設けると共に一方の面に渦
    巻き状のラップを有する固定スクロールと、この固定ス
    クロールに対して前記電動要素の駆動により公転し、一
    方の面に渦巻き状のラップを有する揺動スクロールとか
    ら構成され、前記両ラップを互いに噛み合わせて複数の
    圧縮室を形成し、前記密閉容器外から吸入した冷媒ガス
    をこの圧縮室にて圧縮して前記吐出ポートから前記密閉
    容器内に吐出した後、前記密閉容器外に吐出するように
    したスクロール型圧縮機において、 前記揺動スクロールの他方の面の中央部に突設したボス
    穴部と、前記回転軸の他端部に設けられ、その中心が前
    記回転軸の軸心と偏心して設けられると共に、前記ボス
    穴部に挿入されたピン部と、前記回転軸に形成され、前
    記給油部から吸い上げた高圧の潤滑油を前記ピン部の先
    端からボス穴部に供給する油通路とを備え、前記軸受部
    の摺動面を潤滑油によりガスシールすることにより前記
    揺動スクロールの背面と支持フレームの間を密閉容器内
    の圧力より低くすると共に、前記ボス穴部内径D1と回
    転軸径D0の比D1/D0を1以上とし、前記揺動スク
    ロールのラップのインボリュート外半径R2とボス穴部
    内径D1の比R2/D1を1.2以上、2.1以下に設
    定したことを特徴とするスクロール型圧縮機。
JP5234598A 1998-03-04 1998-03-04 スクロール型圧縮機 Pending JPH11247771A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5234598A JPH11247771A (ja) 1998-03-04 1998-03-04 スクロール型圧縮機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006257882A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Hitachi Home & Life Solutions Inc スクロール圧縮機
CN103016341A (zh) * 2011-09-21 2013-04-03 Lg电子株式会社 涡旋式压缩机

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