JPH11246513A - アズレン水性液剤 - Google Patents
アズレン水性液剤Info
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- JPH11246513A JPH11246513A JP5368098A JP5368098A JPH11246513A JP H11246513 A JPH11246513 A JP H11246513A JP 5368098 A JP5368098 A JP 5368098A JP 5368098 A JP5368098 A JP 5368098A JP H11246513 A JPH11246513 A JP H11246513A
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Abstract
簡便性等の製品の一層の改善を計るため、高濃度でアズ
レンスルホン酸塩を含有し、かつ、製品としての安定性
を保証できるアズレン水性液剤を提供すること。 【解決手段】 薬効成分として抗炎症性を示すアズレン
スルホン酸塩を含むアズレン水性液剤。該アズレンスル
ホン酸塩の水溶解性・安定性向上剤として、非イオン性
界面活性剤とアルコール類とを組み合わせて、所定量以
上を配合する。
Description
ズレンスルホン酸塩を含むアズレン水性液剤に関する。
更に詳しくは、本発明は、咽喉、口腔、消化器などの領
域の抗炎症薬として、それぞれの適用に応じた投与形態
に簡便で衛生的に提供できる安定なアズレン水性液剤に
関する。
ツレの精油成分であるカマアズレン(1,4−ジメチル
−7−エチルアズレン)やユソウ木やユーカリの油成分
であるグアイズレン(1,4−ジメチル−7−イソプロ
ピルアズレン)などが植物由来の消炎作用を有する薬と
して古くから知られている。特に、グアイアズレンにス
ルホン酸基を導入して得られるアズレンスルホン酸塩は
水に溶けるため、水性製剤(水性液剤)または使用時に
水溶液の形態の製剤などに使用されている。
ー作用、抗潰瘍作用、組織修復促進作用などを有し、か
つ安全性が高い医薬品として、種々の疾患に様々な投与
形態で使用されている。現在、これらのアズレン誘導体
を有効成分(薬効成分)とした製剤は、内科、眼科、咽
喉科、口腔科、歯科及び皮膚科領域で、胃炎・胃潰瘍の
治療、粘膜組織の炎症疾患の治療及び予防を目的に広く
使用されている。また剤型でも、液剤、顆粒剤、錠剤、
クリーム、ローション、歯磨きなど多岐に亘っている。
ホン酸塩は水溶性であるが、点眼剤及び咽喉口腔用剤の
一部でしか液剤として製剤化されていない。一般には、
顆粒剤、散剤、錠剤、トローチ剤などの固形製剤とし
て、服薬時に水に溶かして用いる用時溶解型か、服用時
に溶け出すことを前提とした剤型に設計されている。こ
れは、アズレンスルホン酸塩の安定性が不十分であり、
光、熱、酸素などによって分解を受けやすく、含量の低
下及びアズレンスルホン酸塩特有の色の退色などが生
じ、特にアズレンスルホン酸ナトリウムの水溶液の場合
は、一層影響を受けやすく、十分な安定性が確保できな
いためである。
せる製剤上の工夫も種々なされ、抗酸化剤や金属封鎖剤
(EDTA等のキレート剤)の添加、容器材質の選択、
ガス置換等の手法は従来より行われている。しかし、こ
れらの方法は、服薬上の制限、得られる安定化効果の限
界、製剤化に係わる経済コスト等の問題があった。
アズレン水性液剤を安定化する方法が下記の如く種々提
案されている。
ニウム塩を添加する方法(特開昭51−125713号
公報)、縮合リン酸塩を添加する方法(特開昭58−1
44365号公報)、陽イオン性界面活性剤またはクロ
ルヘキシジンと非イオン性界面活性剤を配合する方法
(特開昭59−196816号公報)等がある。
安定性を維持することは難しいと考えられ、さらに安定
な製剤を目指した方法として、下記の種々の方法が提案
されている。
を配合する方法(特公平7−35342号公報)、イミ
ダゾリン型またはグリシン型の両性界面活性剤を配合す
る方法(特許第2505513号公報)、及び多価アル
コールを20w/v%以上添加する方法(特開平6−650
71号公報)等が提案されている。
レンスルホン酸塩の濃度は、水溶液剤の使用濃度を中心
とした、通常0.01〜0.05wt%の範囲で検討され
ている。また他の例では、アズレンスルホン酸塩を含む
アズレン系化合物の配合は0.1〜0.5wt%が好まし
いとされている(特公平7−35342号公報、特公平
8−32626号公報)。即ち、上記例示濃度は、アズ
レンスルホン酸塩であるアズレンスルホン酸ナトリウム
の場合、約1w/v%水溶液が従来の既知技術より調製でき
る上限であることに基づく。
の1つであるアズレンスルホン酸ナトリウム製剤は、投
与形態の制約の中で主に安定性を確保するために固形製
剤とされている。
を容易にし、更に剤型上の利便性に適している。
溶液の問題として、製剤の安定性及び溶解度の制約によ
る設定濃度の制限などがある。安定化については先に述
べた種々の技術が開示されている。アズレンスルホン酸
ナトリウムの溶解性については、水にやや溶けにくく、
エタノールに溶けにくい(日本薬局方外医薬品規格19
97年)とされ、上記の如く1w/v%水溶液が調製可能な
上限である。即ち、アズレン高濃度水溶液は、低温保存
下で結晶の析出がみられる。
性、製造コストの低減、服薬時の簡便性等の製品の一層
の改善を計るため、高濃度でアズレンスルホン酸塩を含
有し、かつ、製品としての安定性を保証できるアズレン
水性液剤を提供することを目的とする。
を解決するため鋭意検討を重ねた結果、種々の製剤に使
用され、また安全性の高いことが知られている非イオン
性界面活性剤とアルコール類を組み合わせて配合するこ
とにより、従来の技術ではできなかった高濃度のアズレ
ンスルホン酸塩を含有するアズレン水性液剤の製剤化を
可能とすること、並びに従来の安定化法技術よりも抜群
に優れた安定化に奏することを見出して、下記構成の本
発明を完成させたものである。
むアズレン水性液剤において、該アズレンスルホン酸塩
の水溶解性・安定性向上剤として、非イオン性界面活性
剤とアルコール類とが組み合わされて配合されているこ
とを特徴とする。
0w/v%及びアルコール類5〜80w/v%を含有させること
が望ましく、更に望ましくは、非イオン性界面活性剤5
〜15w/v%及びアルコール類20〜80w/v%を含有させ
る。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ
油、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの群から1種
または2種以上を組み合わせたものから選択することが
望ましい。
4の脂肪族アルコール及び炭素数3〜6の多価アルコー
ルから選ばれる1種または2種以上を組み合わせたもの
から選択することが望ましい。
0.5〜10w/v%とすることが望ましく、さらに望まし
くは、1.5〜6w/v%とする。
は、薬効成分としてアズレンスルホン酸塩を含むことを
前提的要件とする。
ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等を挙げる
ことができる。
0.5〜10w/v%とすることが望ましく、さらに望まし
くは、1.5〜6w/v%とする。
く高濃度とすることにより、製剤の利便性、製造コスト
の低減、服薬時の簡便性等を図ることが可能となる。
解性・安定性向上剤として、非イオン性界面活性剤とア
ルコール類とが組み合わされて配合されていることを特
徴的要件とする。
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマ
シ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等を好適
に単独でまたは複数種を組み合わせて使用できる。
れ自体が水に溶けるHLB(Hydrophlic-lipophilc-bal
ance) が概ね8以上、望ましくは10〜18のものを使
用する。上記各非イオン性界面活性剤〜の具体例と
しては、それぞれ下記のものを例示できる。なお、括弧
内の数字は、エチレンオキサイド(EO)の付加モルを
示す。付加モル数に対応してHLBが大きくなる。
モノラウレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタ
ンモノステアレート、ポリオキシエチレン(20)ソル
ビタンモノオレート等。
油、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油等。
ポリオキシエチレン(40)ヒマシ油等 ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル、ポリ
オキシエチレン(20)セチルエーテル、ポリオキシエ
チレン(15)オレイルエーテル等 これら非イオン性界面活性剤の水性液剤中の含量は、
0.5〜30w/v%であり、好ましくは5〜20w/v%であ
る。
2〜4の脂肪族1価アルコール、炭素数3〜6の多価
アルコールから1種類または2種類以上から選択され
る。上記アルコール類、の具体例としては、それぞ
れ下記のものを例示できる。なお、多価アルコール類の
後の括弧内の数字は、アルコール価数を示す。
ール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコー
ル、イソブチルアルコール等。これらの内で、水に対す
る溶解性に優れ(自由に混和)、臭気性もない2〜3の
脂肪族アルコールが望ましい。
ル(2)、キシリトール(5)、ソルビトール(6)、
マンニトール(6)等 アルコール類の水性液剤中の含量は、15〜85w/v%で
あり、好ましくは20〜75w/v%である。
て本発明の効果を損なわない範囲で、医薬製剤に配合さ
れる緩衝剤(リン酸塩、炭酸塩、クエン酸塩等)、保存
剤(パラオキシ安息香酸エステル類、ソルビン酸塩、デ
ヒドロ酢酸塩等)、キレート剤(エデト酸ナトリウム、
縮合リン酸塩)、抗酸化剤(亜硫酸水素ナトリウム、ブ
チルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエ
ン等)、増粘剤(ポリビニルアルコール、カルボキシメ
チルセルロース等)、矯味剤(メントール、アスパルテ
ーム、ユーカリ油、ウイキョウ油等)、香料等を配合で
き、製剤としては、内服剤及び外用剤として適用でき
る。これらの添加物は、通常の製剤学上使用されるもの
であり、必要に応じて通常使用される範囲内において配
合することができる。
一般に用いられている方法に従い行うことができ、概ね
下記のようにして調製する。
活性剤とアルコール類を溶解した適量の精製水に溶解
し、次いで、必要に応じて保存剤、安定化剤、pH調整
剤、矯味剤等を加え完全に溶解させて調製する。
明を更に詳細に説明するが、本発明は、これらに限定さ
れるものではない。
す処方に基づき、溶剤として精製水を用いて液剤を調製
し、通常の溶解度を超えたアズレンスルホン酸ナトリウ
ム(アズレンSO3Na )水溶液の高濃度溶液調製の可能性
を検討した。
ンフィルターを通し、ガラス製容器に充填した。これを
室温(約20〜30℃)及び冷蔵庫(約4〜6℃)の温
度条件に保存し、調製液の安定性を検討した。
観を肉眼で観察し、結果の表示は次のとおりとした。
アルコール類の代表例であるエタノール、グリセリンそ
れぞれには、アズレンSO3Na 水溶液の溶解性を高める効
果はなかった(表1.試験No. 1〜6)。
液においては、アズレンSO3Na の溶解性を高め、通常で
は調製できない1w/v%以上のアズレンSO3Na 水溶液の調
製が可能であることが確認された(表1.試験No. 7〜
16)。
り異なるが、アズレンSO3Na に対して、約1.5〜2倍
量未満の非イオン性界面活性剤では高濃度のアズレン水
溶液では調製が困難であることが分かった(試験No. 7
・12・15参照)。しかし、これらの水溶液は界面活
性剤の配合割合が約1.5〜2倍量前後であったり、ア
ズレンSO3Na 濃度が高くなると、不安定であり、特に、
冷蔵庫保存において析出物がみられ、低温安定性にかけ
た(試験No. 8・9・13・14・16)。
配合した水溶液に、種々のアルコール類を添加すると、
非イオン性界面活性剤単独添加の場合よりも更に溶解補
助効果が増大し、及び調製された水溶液を安定化するこ
とが確認された(表2・3参照)。
ン性界面活性剤の添加量が1w/v%でも高濃度水溶液の調
製が可能となり、且つ冷蔵庫保存2週間においても析出
物の発生がみられなかった。
調製された高濃度水溶液を安定化するために、アズレン
SO3Na が2w/v%及び4w/v%のとき、それぞれ約10w/v%
以下及び約30w/v%以下では、十分な低温安定性を得難
いことがわかる(試験No. 17・20)。
して、アズレンSO3Na の含量変化を指標として検討する
ため、表4に示す処方に基づき、溶剤として精製水を用
いて各種の高濃度水溶液を調製し、メンブランフィルタ
ーを通した後、ガラス製容器に充填した。
1週間保存し、各処方におけるアズレンSO3Na 含量を測
定して安定性を検討した。アズレンSO3Na 含量の測定
は、分光光度計を使用し、アズレンSO3Na に由来する吸
収極大波長570nm付近の吸光度値より含量を算出し
た。
イオン性界面活性剤のみの配合の場合、アズレンSO3Na
の安定化に寄与することはなく、むしろやや悪化させる
傾向がみられた(試験No. 28・29)。
シトールまたはエタノール等のアルコール類を単独また
は2種類以上組み合わせて、かつ17w/v%以上を配合す
ることにより、著しく安定化することが認められた(試
験No. 31・32・33参照)。
オン性界面活性剤とアルコール類を配合した水溶液は、
非イオン性界面活性剤の溶解補助効果を高めること、水
溶液を安定化すること、並びにアズレンSO3Na の安定化
にも極めて効果があることが見出された。
溶液の調製並びにその水溶液の安定化に、非イオン性界
面活性剤と17w/v%以上のアルコール類、好ましくは2
0w/v%以上のアルコール類を配合する方法は、極めて有
効であることが見出された。
剤処方に基づいた実施例1〜8及び比較例1〜2につい
て、製剤の長期間の安定性を推定する目的で60℃の温
度条件下に1〜2ケ月保存し、表2の試験例と同様な方
法でアズレンSO3Na 含量を測定して安定性を検討した。
ト、グリセリンを加温溶解した。これにアズレンSO3Na
、クエン酸ナトリウム、エタノール、香料を順次混合
溶解して、精製水で100mLとし、メンブランフィル
ターを通した後、ガラス製容器に充填した。pHは7.
6であった。本製剤における60℃、1ケ月間保存後の
アズレンSO3Na の残存率は99%であり、外観共に極め
て安定であった。
を加温溶解した。これにアズレンSO3Na 、クエン酸ナト
リウム、エタノール、香料を順次混合溶解して、精製水
で100mLとし、メンブランフィルターを通した後、
ガラス製容器に充填した。pHは7.8であった。本製
剤における60℃、1ケ月間保存後のアズレンSO3Na の
残存率は98%であり、外観共に極めて安定であった。
を加温溶解した。これにアズレンスルホン酸カリウム、
クエン酸ナトリウム、エタノール、香料を順次混合溶解
して、精製水で100mLとし、メンブランフィルター
を通した後、ガラス製容器に充填した。pHは7.8で
あった。本製剤における60℃、1ケ月間保存後のアズ
レンスルホン酸カリウムの残存率は99%であり、外観
共に極めて安定であった。
ト、グリセリンを加温溶解した。これにアズレンSO3Na
、リン酸2ナトリウム、リン酸1ナトリウム、エタノ
ール、L−メントール、香料を順次混合溶解して、精製
水で100mLとし、メンブランフィルターを通した
後、ガラス製容器に充填した。pHは7.9であった。
本製剤における60℃、1ケ月間保存後のアズレンSO3N
a の残存率は97%であり、外観共に極めて安定であっ
た。
ト、キシリトールを加温溶解した。これにアズレンSO3N
a 、リン酸2ナトリウム、リン酸1ナトリウム、エタノ
ール、L−メントール、香料を順次混合溶解して、精製
水で100mLとし、メンブランフィルターを通した
後、ガラス製容器に充填した。pHは7.8であった。
本製剤における60℃、1ケ月間保存後のアズレンSO3N
a の残存率は97%であり、外観共に極めて安定であっ
た。
ト、グリセリンを加温溶解した。これにアズレンSO3Na
、リン酸2ナトリウム、リン酸1ナトリウム、エデト
酸ナトリウム、エタノール、L−メントール、香料を順
次混合溶解して、精製水で100mLとし、メンブラン
フィルターを通した後、ガラス製容器に充填した。pH
は7.6であった。本製剤における60℃、1ケ月間保
存後のアズレンSO3Na の残存率は97%であり、外観共
に極めて安定であった。
ト、グリセリンを加温溶解した。これにアズレンSO3Na
、リン酸2ナトリウム、リン酸1ナトリウム、エデト
酸ナトリウム、エタノール、L−メントール、香料を順
次混合溶解して、精製水で100mLとし、メンブラン
フィルターを通した後、ガラス製容器に充填した。pH
は7.7であった。本製剤における60℃、2ケ月間保
存後のアズレンSO3Na の残存率は99%であり、外観共
に極めて安定であった。
ト、グリセリンを加温溶解した。これにアズレンSO3Na
、リン酸2ナトリウム、エデト酸ナトリウム、エタノ
ール、L−メントール、ハッカ油を順次混合溶解して、
精製水で100mLとし、メンブランフィルターを通し
た後、プラスチック製容器に充填した。pHは7.9で
あった。本製剤における60℃、2ケ月間保存後のアズ
レンSO3Na の残存率は100%であり、外観共に極めて
安定であった。
を加温溶解した。これにアズレンSO3Na 、リン酸2ナト
リウム、エタノール、香料を順次混合溶解して、精製水
で100mLとし、メンブランフィルターを通した後、
ガラス製容器に充填した。pHは8.2であった。本製
剤を60℃、1ケ月間保存した結果、外観は黒色に変化
した。
ト、グリセリンを加温溶解した。これにアズレンSO3Na
、クエン酸ナトリウム、エタノール、香料を順次混合
溶解して、精製水で100mLとし、メンブランフィル
ターを通した後、ガラス製容器に充填した。pHは7.
8であった。本製剤を60℃、1ケ月間保存した結果、
外観は黒色に変化した。
酸塩製剤の安定化方法では成し得なかった、安定性に優
れた高濃度のアズレン水性液剤を得ることができ、製品
の流通過程や市場における製品の品質を確保できる利点
を持つ有用な医薬品として提供することが可能となっ
た。
Claims (7)
- 【請求項1】 薬効成分としてアズレンスルホン酸塩を
含むアズレン水性液剤において、 該アズレンスルホン酸塩の水溶解性・安定性向上剤とし
て、非イオン性界面活性剤とアルコール類とが組み合わ
されて配合されていることを特徴とするアズレン水性液
剤。 - 【請求項2】 薬効成分としてアズレンスルホン酸塩を
含むアズレン水性液剤において、 非イオン性界面活性剤0.5〜30w/v%及びアルコール
類15〜85w/v%を含有することを特徴とするアズレン
水性液剤。 - 【請求項3】 前記非イオン性界面活性剤3〜15w/v%
及びアルコール類20〜75w/v%を含有することを特徴
とする請求項2記載のアズレン水性液剤。 - 【請求項4】 前記非イオン性界面活性剤が、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテルの群から1種または2
種以上を組み合わせたものから選択されることを特徴と
する請求項3記載のアズレン水性液剤。 - 【請求項5】 前記アルコール類が、炭素数2〜4の脂
肪族アルコール及び炭素数3〜6の多価アルコールから
選ばれる1種または2種以上を組み合わせたものから選
択されることを特徴とする請求項3記載のアズレン水性
液剤。 - 【請求項6】 アズレンスルホン酸塩の含有量が0.5
〜10w/v%であることを特徴とする請求項1〜5のいず
れかに記載のアズレン水性液剤。 - 【請求項7】 アズレンスルホン酸塩の含有量が1.5
〜6w/v%であることを特徴とする請求項4に記載のアズ
レン水性液剤。
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JP05368098A JP3733546B2 (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | アズレン水性液剤 |
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ID=12949545
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