JPH1124386A - 現像ローラ - Google Patents
現像ローラInfo
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- JPH1124386A JPH1124386A JP17614397A JP17614397A JPH1124386A JP H1124386 A JPH1124386 A JP H1124386A JP 17614397 A JP17614397 A JP 17614397A JP 17614397 A JP17614397 A JP 17614397A JP H1124386 A JPH1124386 A JP H1124386A
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- developing roller
- molecule
- component
- polymer
- layer
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- Dry Development In Electrophotography (AREA)
Abstract
て、トナー帯電性に優れ、低吸水率で、温度による寸法
変化も許容できる電気特性を有し、抵抗等の電気特性の
変化による画像の悪化、非接触方式における画像の悪化
という問題もなく、また、適度な柔軟性を有しトナー割
れの問題もない現像ローラを提供する。 【解決手段】 少なくともローラの最外層が、ポリカー
ボネートウレタンのような−ROCO2 −の繰り返し単
位と−NHCO−結合とを有する樹脂組成物からなる現
像ローラで、導電性支持体と最外層の間に、(A)分子
中に少なくとも1個のアルケニル基を有し、主鎖を構成
する繰り返し単位がオキシアルキレン単位または飽和炭
化水素系単位である重合体、(B)分子中に2個以上の
ヒドロシリル基を有する硬化剤、(C)ヒドロシリル化
触媒、および(D)導電性付与剤、を主成分とする硬化
性組成物からなる導電性ゴム層を設けるとより好まし
い。
Description
る複写機、プリンターあるいはファクシミリの受信装置
等に使用される現像ローラに関するものであり、特に、
表面に担持したトナーを静電気的に感光体に搬送する非
磁性現像方式に用いる現像ローラに関する。
の導電性支持体の周りに導電性ゴム弾性体層が形成さ
れ、その表面に表面層が形成されている。前記、現像ロ
ーラの表面層として、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン
系樹脂を主成分をすることは、トナーの帯電性が良好と
なることから、特公昭50−13661号公報に開示さ
れて以降、多数出願されている。しかしながら、これら
の材料は、1)フィルミングが発生するものが多い、
2)環境依存性が大きい等の問題を抱えている。
式と、非接触方式とがあるが、上記のように、現像ロー
ラの表面層にトナー帯電性の優れたポリアミド系樹脂や
ポリウレタン系樹脂等の−NHCO−結合含有樹脂を使
用した場合、感光体と接触方式であると非接触であると
に関わらず、吸水によって抵抗等の電気特性が変化し画
像を悪化させることが多い。さらに、感光体と非接触方
式の場合には、温度変化によってローラ外径が変化し、
感光体と現像ローラとのギャップ幅が変動することによ
り、画像に悪影響を与えることが多い。
材料としては、フッ素系樹脂、炭化水素系樹脂、ポリカ
ーボネート系樹脂等が検討されているが、トナー帯電性
等の点の問題を抱えることが多い。また、これらの樹脂
では、柔軟なゴム弾性体層に被覆するには剛直すぎるこ
とが多く、トナー割れの問題が発生することがある。
記のような現像ローラにおける問題点に鑑み、トナー帯
電性に優れるとともに、吸水率が小さく、抵抗等の電気
特性の変化による画像の悪化の問題がなく、また、温度
による寸法変化も許容できる電気特性を有し、非接触方
式における画像の悪化という問題もなく、さらには、適
度な柔軟性を有し、トナー割れの問題もない現像ローラ
を提供せんとするものである。
を解決するため、吸水率が小さく、誘電率が小さいポリ
カーボネートのような−ROCO2 −の繰り返し単位
と、アミド結合やウレタン結合等のような−NHCO−
結合との表面層中での共存に着眼し、−ROCO 2 −の
繰り返し単位を有するポリカーボネート等と、−NHC
O−結合を有するポリアミドやポリウレタンとの両者の
ブレンド、比較的低分子量ポリカーボネートとポリイソ
シアネートの硬化物、あるいは、1分子中に両者が存在
する熱可塑カーボネートウレタン等を使用することが、
接触方式、非接触方式にかかわらず、高温高湿環境化で
の現像ローラの電気抵抗の変化や、非接触現像方式に使
用する際の現像ローラ外径変化による感光体とのギャッ
プ幅の変動による画質の低下を抑えられることを見出し
た。
れる現像ローラであって、少なくとも最外層が、−RO
CO2 −の繰り返し単位、および−NHCO−結合を有
する樹脂組成物からなることを特徴とする現像ローラ
(請求項1)、最外層がポリカーボネートウレタンを主
成分とする樹脂組成物からなることを特徴とする請求項
1記載の現像ローラ(請求項2)、請求項1または2の
現像ローラであって、非磁性非接触現像方式に使用され
る現像ローラ(請求項3)、導電性支持体と最外層の間
の少なくとも一層に、(A)分子中に少なくとも1個の
アルケニル基を有し、主鎖を構成する繰り返し単位がオ
キシアルキレン単位または飽和炭化水素系単位である重
合体、(B)分子中に2個以上のヒドロシリル基を有す
る硬化剤、(C)ヒドロシリル化触媒、および、(D)
導電性付与剤を主成分とする硬化性組成物からなる導電
性ゴム層を設けてなる請求項1〜3のいずれかに記載の
現像ローラ(請求項4)、を内容とするものである。
lmm〜25mm程度のSUS(ステンレス鋼)やアル
ミニウム等の金属製シャフトからなる導電性支持体のま
わりに導電性ゴム層が設けられ、外周面を表面層で被覆
したものであり、前記導電性ゴム層と表面層との間に他
の層を含む場合もある。
の両端に500gの荷重を加えたDC100V印加時に
104 〜109 Ω、好ましくは105 〜108 Ω程度の
ものである。
少なくとも、アミド結合やウレタン結合等の−NHCO
−結合を含有し、また、環境安定性、低誘電率等の点か
ら、ポリカーボネート骨格のような−ROCO2 −の繰
り返し単位を有する樹脂を主な組成とする樹脂組成物か
らなっていればよく、ポリアミドやポリウレタンと、ポ
リカーボネートとのブレンド樹脂であっても、1分子中
に−NHCO−結合と−ROCO2 −の繰り返し単位と
の両方の単位を有するポリカーボネートウレタン等であ
ってもよい。
一般的であるが、これに限定されず、ビスフェノールA
の変性体、脂環式の基、アルキル基等であっても構わな
い。低硬度と低吸水率のバランスの点では、アルキル基
であることが好ましい。
ヒドロフラン(THF)、ジメチルホルムアミド(DM
F)等に希釈したポリアミドやポリウレタンとポリカー
ボネートとのブレンドが挙げられる。
カーボネートウレタンは、入手し易いうえに、溶剤で希
釈後、ディップ塗布、スプレー塗布等の塗布が可能であ
ることから好ましい。
ーボネートポリオールとポリイソシアネートの反応によ
って得られる化合物である。ポリカーボネートポリオー
ルは、多価アルコールとホスゲン、クロル蟻酸エステ
ル、ジアルキルカーボネートまたはジアリルカーボネー
トとの縮合によって得られる公知の材料である。ポリカ
ーボネートポリオールの好ましいものとしては、多価ア
ルコールとして1,6−ヘキサンジオール、1,4−ブ
タンジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペン
タンジオール等を使用したものであり、その数平均分子
量Mnは約300〜15000が望ましい。ポリカーボ
ネートポリオールは、単独で使用することが好ましい
が、ポリウレタン製造用の公知の材料であるポリエステ
ルポリオール、ポリエーテルポリオールあるいはポリエ
ステル−ポリエーテルポリオールと併用することも可能
である。なお、上記では、ローラの低硬度、低吸水率の
バランスで好ましい例としてジアルキルジオールを挙げ
たが、芳香族系または脂環族系のポリオール(主にジオ
ール)であっても構わない。
ポリイソシアネートは、トリレンジイソシアネート(T
DI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、ヘ
キサメチレンジイソシアネート(HDI)、水添TD
I、水添MDI、イソホロンジイソシアネート(IPD
I)等、公知の物が使用される。入手の容易さ、コスト
等のバランスからは、水添MDI、IPDIが好まし
い。
ルとポリイソシアネートとを反応させてポリカーボネー
トウレタンを製造するには、必要に応じて鎖伸長剤を併
用して、適当な溶剤の存在下、あるいは不存在下で反応
させる。前記の場合の鎖伸長剤としては、多価アルコー
ル、脂肪族ポリアミン、芳香族ポリアミン等の公知のも
のを用いることができる。
導電性ゴム層を構成する硬化性組成物について説明す
る。この硬化性組成物における(A)成分の重合体は、
(B)成分とヒドロシリル化反応して硬化する成分であ
り、分子中に少なくとも1個のアルケニル基を有するた
め、ヒドロシリル化反応が起こって高分子状になり硬化
する。(A)成分に含まれるアルケニル基の数は、
(B)成分とヒドロシリル化反応するという点から少な
くとも1個必要であるが、ゴム弾性の点からは、直鎖状
分子の場合は、分子の両末端に2個のアルケニル基が存
在し、分岐のある分子の場合には、分子末端に2個以上
のアルケニル基が存在することが望ましい。(A)成分
の主鎖を構成する主な繰り返し単位はオキシアルキレン
単位または飽和炭化水素単位である。
アルキレン単位からなる重合体の場合、少量の導電性付
与剤を添加するだけで体積抵抗が108 〜109 Ωcm
となるため好ましい。また、硬化物の低硬度化の観点か
らも、前記繰り返し単位がオキシアルキレン単位である
オキシアルキレン系重合体、さらには、前記繰り返し単
位がオキシプロピレン単位であるオキシプロピレン系重
合体が好ましい。
は、主鎖を構成する単位のうち30%以上、好ましくは
50%以上がオキシアルキレン単位からなる重合体をい
い、オキシアルキレン単位以外に含有される単位として
は、重合体製造時の出発物質として使用される、活性水
素を2個以上有する化合物、例えば、エチレングリコー
ル、ビスフェノール系化合物、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトールなどからの単位が
挙げられる。なお、オキシプロピレン系重合体の場合に
は、エチレンオキシド、ブチレンオキシドなどからなる
単位との共重合体(グラフト共重合体も含む)であって
もよい。
ン系重合体の分子量としては、反応性および低硬度化の
バランスをよくする観点から、数平均分子量(Mn)で
500〜50,000、さらには1,000〜40,0
00であることが好ましい。特に、数平均分子量5,0
00以上のもの、さらには5,000〜40,000で
あるものが好ましい。数平均分子量が500未満の場
合、この硬化性組成物を硬化させた場合に充分な機械的
特性(ゴム硬度、伸び率)などが得られにくくなる。一
方、数平均分子量があまり大きくなりすぎると、分子中
に含まれるアルケニル基1個あたりの分子量が大きくな
ったり、立体障害で反応性が落ちたりするため、硬化が
不充分になることが多く、また、粘度が高くなりすぎて
加工性が悪くなる傾向にある。
ルケニル基に特に制限はないが 下記一般式(1)、
る点で特に好ましい。
低硬度化に設定しやすいことであり、この特徴を発揮さ
せるにはアルケニル基の数は分子末端に2個以上が好ま
しく、(A)成分の分子量に比してアルケニル基の数が
多くなりすぎると剛直になり、良好なゴム弾性が得られ
にくくなる。
繰り返し単位が飽和炭化水素単位である重合体の場合
は、低吸水率であり、電気抵抗の環境変動が小さく好ま
しい。この重合体の場合も、前記オキシアルキレン系重
合体の場合と同様に、(B)成分とヒドロシリル化反応
して硬化する成分であり、分子中に少なくとも1個のア
ルケニル基を有するため、ヒドロシリル化反応が起こっ
て高分子状になり硬化するものであり、(A)成分に含
まれるアルケニル基の数は、(B)成分とヒドロシリル
化反応するという点から少なくとも1個必要であるが、
ゴム弾性の点からは、直鎖状分子の場合は、分子の両末
端に2個存在することが好ましく、分岐を有する分子の
場合には、分子末端に2個以上存在することが好まし
い。
和炭化水素単位である重合体の代表的な例としては、イ
ソブチレン系重合体、水添イソプレン系重合体、水添ブ
タジエン系重合体が挙げられる。これら重合体は、共重
合体などの他成分の繰り返し単位を含むものであっても
かまわないが、少なくとも飽和炭化水素単位を50%以
上、好ましくは70%以上、より好ましくは90%以上
含有することが、飽和炭化水素系の、吸水率が低いとい
う特徴を損なわないようにするうえで重要である。
和炭化水素単位である(A)成分の重合体の分子量とし
ては、取扱やすさなどの点から、数平均分子両(Mn)
で500〜50,000程度、さらには1,000〜1
5,000程度であって、常温において液状物で流動性
を有するものが加工性の点で好ましい。
ルケニル基については、前記オキシアルキレン系重合体
の場合と同様である。
に少なくとも1個のアルケニル基を有し、主鎖を構成す
る主な繰り返し単位が飽和炭化水素系である重合体の好
ましい具体例としては、両端末にアルケニル基を2個有
する直鎖状の数平均分子量(Mn)が2,000〜1
5,000でMw/Mnが1.1〜1.2のポリイソブ
チレン系、水添ポリブタジエン系、水添ポリイソプレン
系重合体などが挙げられる。
子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有する化合物
であるかぎり特に制限はないが、分子中に含まれるヒド
ロシリル基の数が多すぎると硬化後も多量のヒドロシリ
ル基が硬化物中に残存しやすくなり、ボイドやクラック
の原因になるため、分子中に含まれるヒドロシリル基の
数は50個以下がよい。さらには2〜30個、より好ま
しくは2〜20個であることが、硬化物のゴム弾性のコ
ントロールや貯蔵安定性の点から好ましく、さらに、硬
化時の発泡を容易に防ぐ点では、20個以下、ヒドロシ
リル基が失活しても硬化不良が発生しにくい点では3個
が好ましく、最も好ましい範囲は3〜20個である。
個有するとは、Siに結合するHを1個有することをい
い、SiH2 の場合にはヒドロシリル基を2個有するこ
とになるが、Siに結合するHは異なるSiに結合する
方が硬化性が良く、ゴム弾性の点からも好ましい。
与剤((D)成分)を添加する場合の分散性やローラー
加工性などの点から数平均分子量(Mn)で30,00
0以下であるのが好ましく、さらには20,000以
下、特には15,000以下が好ましい。(A)成分と
の反応性や相溶性まで考慮すると300〜10,000
が好ましい。
凝集力が(B)成分の凝集力に比べて大きいために、相
溶性の点でフェニル基含有変性が重要であり、(A)成
分との相溶性、入手のしやすさの点でスチレン変性体な
どが好ましく、貯蔵安定性の点からα−メチルスチレン
変性体が好ましい。
ては、ヒドロシリル化触媒として使用しうるものである
限り特に制限はない。白金単体、アルミナなどの単体に
固体白金を担持させたもの、塩化白金酸(アルコールな
どの錯体も含む)、白金の各種錯体、ロジウム、ルテニ
ウム、鉄、アルミニウム、チタンなどの金属の塩化物な
どが挙げられる。これらの中でも、触媒活性の点から塩
化白金酸、白金−オレフイン錯体、白金−ビニルシロキ
サン錯体が望ましい。これらの触媒は単独で使用しても
良く、また2種以上併用してもよい。
および(B)成分の使用割合は、(A)成分中のアルケ
ニル基1モル当たり(B)成分中のヒドロシリル基が
0.2〜5.0モル、さらには0.4〜2.5モルがゴ
ム弾性の点から好ましい。
(A)成分中のアルケニル基1モルに対して10-1〜1
0-8モル、さらには10-1〜10-6モル、特には10-3
〜10-6モルの範囲で用いるのが好ましい。(C)成分
の使用量が10-8モルに満たないと反応が進行しない。
その一方で、ヒドロシリル化触媒は、一般に高価で、ま
た腐食性を有し、しかも水素ガスが大量に発生して硬化
物が発泡してしまう性質を有しているので、10-1モル
を超えて用いない方が好ましい。
(D)成分として導電性付与剤を添加して導電性組成物
とすれば、現像ローラとして好適である。この(D)成
分の導電性付与剤としては、カーボンブラックや、金属
微粉末、さらには第4級アンモニウム塩基、カルボン酸
基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸エステル基
などを有する有機化合物もしくは重合体、エーテルエス
テルアミド、もしくはエーテルイミド重合体、エチレン
オキサイド−エピハロヒドリン共重合体、メトキシポリ
エチレングリコールアクリレートなどで代表される導電
性ユニットを有する化合物、または高分子化合物などの
帯電防止剤などの、導電性を付与できる化合物などが挙
げられる。これらの導電性付与剤は、単独で使用して
も、また、2種以上を併用してもかまわない。
は、(A)〜(C)成分の合計量に対して30重量%以
下とすることが、ゴム硬度を上げない点から好ましい。
一方、均一な抵抗を得る点からは10重量%以上が好ま
しく、必要なゴム硬度と、硬化物の体積抵抗が103 〜
1010Ωcmになるように、その物性バランスから添加
量を決めればよい。
(A)〜(D)成分の他、貯蔵安定性改良剤、例えば、
脂肪族不飽和結合を有する化合物、有機リン化合物、有
機硫黄化合物、チッ素含有化合物、スズ系化合物、有機
過酸化物などを加えてもよい。その具体例としては、例
えば、ベンゾチアゾール、チアゾール、ジメチルマレー
ト、ジメチルアセチレンカルボシキレート、2−ペンテ
ンニトリル、2,3−ジクロロプロペン、キノリン等が
挙げられるが、これらに限定されるわけではない。これ
らの中では、ポットライフ及び速硬化性の両立という点
から、チアゾール、ジメチルマレートが特に好ましい。
なお、前記貯蔵安定性改良剤は、単独で用いてもよく、
また、2種以上併用してもよい。
ストを改善するための充填剤、保存安定剤、可塑剤、紫
外線吸収剤、滑剤、顔料等を添加してもよい。
硬化性組成物、その他、ウレタンゴム、クロロプレンゴ
ム、EP系ゴム等の弾性材料を、例えば、中心にSUS
製等の金属シャフト等からなる導電性支持体を設置した
金型に注型、射出、押出成形等し、適当な温度、時間で
加熱硬化させることによって、支持体のまわりにゴム層
を形成する。この場合、半硬化後、後硬化させてもよ
い。該導電性ゴム層の上から、表面層を構成する樹脂を
スプレー塗布、ディップ塗布等により所定の厚みに塗布
し、所定の温度で乾燥、硬化させることにより、本発明
の現像ローラが得られる。
るが、本発明はこれらの実施例により、なんら限定され
るものではない。
列記する3種類の導電性ゴム層と、7種類の表面層を組
み合わせて、直径10mmのSUS製シャフトのまわり
りに、厚さ7.5mmの導電性ゴム層を設け、その外周
面を表面層で被覆して、表1に示す実施例1〜5及び比
較例1〜4の現像ローラを作製した。
布2の末端アリル化ポリオキシプロピレン系重合体:1
00重量部に対して、(B−1)ポリシロキサン系硬化
剤(SiH価0.36モル/100g):6.6重量
部、(C−1)塩化白金酸の10%イソプロピルアルコ
ール溶液:0.06重量部、(D) カーボンブラック
3030B(三菱化学製):7重量部、を混合し、減圧
(10mmHg以下、120分)脱泡した。得られた組
成物を前記シャフトの周りに被覆し、金型内120℃の
環境下で30分間静置して硬化させ、厚さ7.5mmの
ゴム弾性体を作製した。JIS K 6301 A法に
記載された方法に準じて測定した弾性層のみのJIS
A 硬度は15°であった。
ビニル基を2個有するポリイソブチレン重合体:100
重量部、(B−2)ポリシロキサン系硬化剤(SiH価
0.97モル/100g):2.7重量部、(C−2)
塩化白金酸の10%イソプロピルアルコール溶液:0.
06重量部、(D−2)カーボンブラック3030B
(三菱化学製):10重量部、(その他)可塑剤PS−
32(出光興産製):75重量部、からなる組成物を、
前記シャフトの周りに被覆し、金型内120℃の環境下
で30分間静置して硬化させ、厚さ7.5mmのゴム弾
性体を作製した。JISK 6301 A法に記載され
た方法に準じて測定した弾性層のみのJIS A硬度は
15°であった。
会社製のC−4190(主鎖がポリエーテルでNCO含
量4.5%、粘度700cps/75℃)が100重量
部、4,4′メチレン−ビス−2クロロアニリンが1
2.9重量部、ケッチェンブラックECが0.8重量部
よりなる組成物を、前記シャフトの周りに被覆し、80
℃、5時間硬化させて厚さ7.5mmのゴム弾性体を作
製した。弾性層のみのJIS A 硬度は78°であっ
た。
(大日本精化株式会社製 カーボネートウレタン)をM
EKで固形分が5重量%になるまで希釈した。前記導電
性ゴム層を被覆したローラに、この表面層溶液をディッ
プ塗布し、80℃で1時間乾燥した。
株式会社製、カーボネートウレタン)をDMFで固形分
が5重量%になるまで希釈した。これを表面層1と同様
に塗布、乾燥した。
油化学製、ポリカーボネート)とY−258(大日精化
製ウレタン)を合計固形分が5重量%(両者の固形分比
1:1)になるようにDMF中で希釈した。これを表面
層1と同様に塗布、乾燥した。
ウレタン、硬化剤G105含有)を固形分が5重量%に
なるまでトルエン:シクロヘキサノン=1:1の混合溶
液で希釈した。これを表面層1と同様に塗布、乾燥(硬
化)した。
油化学製、ポリカーボネート)をTHFで固形分が5重
量%となるように希釈した。これを表面層1と同様に塗
布、乾燥した。
(セントラル硝子株式会社製、フッ素系)をDMFで固
形分が5重量%になるまで希釈した。これを表面層1と
同様に塗布、乾燥した。
製、N−メトキシメチル化ナイロン溶液)を固形分が1
0重量%となるようにメタノールで希釈した。これを表
面層1と同様に塗布、乾燥した。
ッジを変更し、下記の条件下、上記実施例1〜5、及び
比較例1〜4で作製した現像ローラを用いて黒ベタ画像
をプリントし、マクベス濃度を測定した。結果を表1に
示す。 (条件1)20℃、60%RHで感光体と接触。 (条件2)35℃、85%RHで感光体と接触。 (条件3)20℃、60%RHで感光体と非接触(20
℃でギャップ300μm設定)。 (条件4)35℃、85%RHで感光体と非接触(20
℃でギャップ300μm設定)。
れば、少なくとも最外層を−ROCO 2 −の繰り返し単
位、およびアミド結合、ウレタン結合等の−NHCO−
結合を有する樹脂組成物で構成することで、画像の環境
依存性が少なくなる。さらに、上記のような最外層を有
する現像ローラにおいて、請求項4記載の導電性ゴム層
を組み合わせることによって、接触式である場合に良好
なニップ幅を確保でき画像濃度が上がる。
Claims (4)
- 【請求項1】 電子写真方式に使用される現像ローラで
あって、少なくとも最外層が−ROCO2 −の繰り返し
単位、および−NHCO−結合を有する樹脂組成物から
なることを特徴とする現像ローラ。 - 【請求項2】 最外層がポリカーボネートウレタンを主
成分とする樹脂組成物からなることを特徴とする請求項
1記載の現像ローラ。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の現像ローラであ
って、非磁性非接触現像方式に使用される現像ローラ。 - 【請求項4】 導電性支持体と最外層の間の少なくとも
一層に、(A)分子中に少なくとも1個のアルケニル基
を有し、主鎖を構成する繰り返し単位がオキシアルキレ
ン単位または飽和炭化水素系単位である重合体、(B)
分子中に2個以上のヒドロシリル基を有する硬化剤、
(C)ヒドロシリル化触媒、および(D)導電性付与
剤、 を主成分とする硬化性組成物からなる導電性ゴム層を設
けてなる請求項1〜3のいずれかに記載の現像ローラ。
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