JPH11231845A - 表示装置の駆動回路 - Google Patents
表示装置の駆動回路Info
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- JPH11231845A JPH11231845A JP3734198A JP3734198A JPH11231845A JP H11231845 A JPH11231845 A JP H11231845A JP 3734198 A JP3734198 A JP 3734198A JP 3734198 A JP3734198 A JP 3734198A JP H11231845 A JPH11231845 A JP H11231845A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ドライバー内蔵型LCDのドット反転駆動に
おいて、原画信号の遅延に起因するコントラスト比の低
下を防ぐ。 【解決手段】 元の原画信号が供給される入力端101、
非反転増幅器101、反転増幅器102、第1及び第2のセレ
クタ103,104、第1及び第2の出力バッファ105,106、第
1及び第2の出力端107,108、極性切換制御回路122から
なる。第1及び第2のセレクタ103,104は、極性切換制
御回路122により極性制御されたライン反転信号により
動作極性が制御され、第1及び第2の出力端107,108か
ら出力される原画信号は互いに逆極性にされ、かつ、水
平期間毎に極性が反転する。表示装置では、これら一列
毎に交互にサンプリングすることでドット反転駆動が実
現される。
おいて、原画信号の遅延に起因するコントラスト比の低
下を防ぐ。 【解決手段】 元の原画信号が供給される入力端101、
非反転増幅器101、反転増幅器102、第1及び第2のセレ
クタ103,104、第1及び第2の出力バッファ105,106、第
1及び第2の出力端107,108、極性切換制御回路122から
なる。第1及び第2のセレクタ103,104は、極性切換制
御回路122により極性制御されたライン反転信号により
動作極性が制御され、第1及び第2の出力端107,108か
ら出力される原画信号は互いに逆極性にされ、かつ、水
平期間毎に極性が反転する。表示装置では、これら一列
毎に交互にサンプリングすることでドット反転駆動が実
現される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置の駆動回
路に関する。
路に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置(LCD)、有機エレクト
ロルミネッセンス(EL)ディスプレイ、プラズマディ
スプレイ等、フラットパネルディスプレイの開発が盛ん
に行われている。中でも、LCDは薄型、低消費電力の
点で優れており、AV機器、OA機器の分野におけるモ
ニターディスプレイの主流となっている。
ロルミネッセンス(EL)ディスプレイ、プラズマディ
スプレイ等、フラットパネルディスプレイの開発が盛ん
に行われている。中でも、LCDは薄型、低消費電力の
点で優れており、AV機器、OA機器の分野におけるモ
ニターディスプレイの主流となっている。
【0003】LCDは一対の対向基板間に液晶を封入を
してなる。各基板の対向内面には、液晶に電界を付与し
て駆動するための電極が多数が形成されており、液晶を
誘電層にしたコンデンサとして表示画素が構成されてい
る。表示画素は、マトリクス(行列)状に配列される
が、特に、各々にスイッチング素子として薄膜電界効果
型トランジスタ(TFT)を接続形成してなる表示素子
をマトリクス状に配列したものはアクティブマトリクス
型と呼ばれる。アクティブマトリクス型では、表示画素
電圧を順次に印加するとともに、非選択期間には、表示
画素電圧を保持することで表示を継続することが可能と
なり、高画質の表示画面が得られる。
してなる。各基板の対向内面には、液晶に電界を付与し
て駆動するための電極が多数が形成されており、液晶を
誘電層にしたコンデンサとして表示画素が構成されてい
る。表示画素は、マトリクス(行列)状に配列される
が、特に、各々にスイッチング素子として薄膜電界効果
型トランジスタ(TFT)を接続形成してなる表示素子
をマトリクス状に配列したものはアクティブマトリクス
型と呼ばれる。アクティブマトリクス型では、表示画素
電圧を順次に印加するとともに、非選択期間には、表示
画素電圧を保持することで表示を継続することが可能と
なり、高画質の表示画面が得られる。
【0004】近年、TFTとして、それまで能動層に用
いられた非晶質半導体、特に、アモルファスシリコン
(a−Si)に換わり、多結晶半導体、特に、ポリシリ
コン(p−Si)を用いることでスイッチング動作速度
が上昇する。この結果、TFTの小型化による有効表示
領域の拡大、あるいは、表示素子の小型化による高精細
化等が達成され、極めて高い画質を得るに至っている。
更に、表示素子を駆動するためのドライバーは、表示素
子よりも高速動作が要求されるが、p−SiTFTによ
りCMOSを形成することで、ドライバーを同一基板上
に一体的に作り込むことができる。このような、ドライ
バー内蔵型LCDは、製造コストが低く、また、表示画
面周辺の額縁部を小さくすることができるなどの利点が
あり、量産化が望まれている。 図5に、LCDパネル
の構成を示す。図の中段は表示部(10)であり、ゲー
トライン(11)とドレインライン(12)が縦横に配
置され、その各交点には、TFT(13)、TFT(1
3)に接続された表示画素容量(14)及び補助容量
(15)からなる表示素子が配列されている。これら表
示素子は、R用、G用、B用が一列に配列されている。
図の上段は、ドレインドライバー(20)であり、第1
の水平シフトレジスタ(21)、R、G、Bの原画信号
R,G,Bが供給されるビデオライン(22)、及び、R、
G、B毎に各ビデオライン(22)に接続されるととも
に、第1の水平シフトレジスタ(21)によりON/O
FFが制御される第1のサンプリングスイッチ(23)
が配置されている。サンプリングスイッチ(23)は、
また、表示部(10)のドレインライン(12)に接続
されている。第1の水平シフトレジスタ(21)は、第
1のスタートパルスSTH1によりスタートし、シフトクロ
ックCKHに従って、各出力段S/Rより順にサンプリングス
イッチ(23)をオンするためのサンプリングパルスSP
を発生し、サンプリングスイッチ(23)はこれに従っ
て、原画信号R,G,Bより各表示素子に供給すべき画素信
号PXをサンプリングし、各々のドレインライン(12)
へと供給する。 また、図の下段は、プリチャージドラ
イバー(30)である。プリチャージドライバー(3
0)は、第2の水平シフトレジスタ(31)と、プリチ
ャージ信号が供給されるプリチャージライン(32)、
及び、第2の水平シフトレジスタ(31)によりON/
OFFが制御される第2のサンプリングスイッチ(3
3)からなる。第2のサンプリングスイッチ(33)
は、ドレインライン(12)の、第1のサンプリングス
イッチ(23)が接続された端と反対側の端に接続され
ている。第2の水平シフトレジスタ(31)は、第2の
スタートパルスSTH2により第1の水平シフトレジスタ
(21)よりも早めにスタートされ、第2のサンプリン
グスイッチ(33)は、同一のドレインライン(12)
に接続された第1のサンプリングスイッチ(23)より
も早くオンされ、各ドレインライン(12)には、画素
信号PXが印加される前にプリチャージ信号PCが印加され
る。また、ゲートライン(11)は、不図示であるが、
図の左または右側に設けられた、主として垂直シフトレ
ジスタからなるゲートドライバーにより走査信号が順次
に印加され、垂直走査が行われる。
いられた非晶質半導体、特に、アモルファスシリコン
(a−Si)に換わり、多結晶半導体、特に、ポリシリ
コン(p−Si)を用いることでスイッチング動作速度
が上昇する。この結果、TFTの小型化による有効表示
領域の拡大、あるいは、表示素子の小型化による高精細
化等が達成され、極めて高い画質を得るに至っている。
更に、表示素子を駆動するためのドライバーは、表示素
子よりも高速動作が要求されるが、p−SiTFTによ
りCMOSを形成することで、ドライバーを同一基板上
に一体的に作り込むことができる。このような、ドライ
バー内蔵型LCDは、製造コストが低く、また、表示画
面周辺の額縁部を小さくすることができるなどの利点が
あり、量産化が望まれている。 図5に、LCDパネル
の構成を示す。図の中段は表示部(10)であり、ゲー
トライン(11)とドレインライン(12)が縦横に配
置され、その各交点には、TFT(13)、TFT(1
3)に接続された表示画素容量(14)及び補助容量
(15)からなる表示素子が配列されている。これら表
示素子は、R用、G用、B用が一列に配列されている。
図の上段は、ドレインドライバー(20)であり、第1
の水平シフトレジスタ(21)、R、G、Bの原画信号
R,G,Bが供給されるビデオライン(22)、及び、R、
G、B毎に各ビデオライン(22)に接続されるととも
に、第1の水平シフトレジスタ(21)によりON/O
FFが制御される第1のサンプリングスイッチ(23)
が配置されている。サンプリングスイッチ(23)は、
また、表示部(10)のドレインライン(12)に接続
されている。第1の水平シフトレジスタ(21)は、第
1のスタートパルスSTH1によりスタートし、シフトクロ
ックCKHに従って、各出力段S/Rより順にサンプリングス
イッチ(23)をオンするためのサンプリングパルスSP
を発生し、サンプリングスイッチ(23)はこれに従っ
て、原画信号R,G,Bより各表示素子に供給すべき画素信
号PXをサンプリングし、各々のドレインライン(12)
へと供給する。 また、図の下段は、プリチャージドラ
イバー(30)である。プリチャージドライバー(3
0)は、第2の水平シフトレジスタ(31)と、プリチ
ャージ信号が供給されるプリチャージライン(32)、
及び、第2の水平シフトレジスタ(31)によりON/
OFFが制御される第2のサンプリングスイッチ(3
3)からなる。第2のサンプリングスイッチ(33)
は、ドレインライン(12)の、第1のサンプリングス
イッチ(23)が接続された端と反対側の端に接続され
ている。第2の水平シフトレジスタ(31)は、第2の
スタートパルスSTH2により第1の水平シフトレジスタ
(21)よりも早めにスタートされ、第2のサンプリン
グスイッチ(33)は、同一のドレインライン(12)
に接続された第1のサンプリングスイッチ(23)より
も早くオンされ、各ドレインライン(12)には、画素
信号PXが印加される前にプリチャージ信号PCが印加され
る。また、ゲートライン(11)は、不図示であるが、
図の左または右側に設けられた、主として垂直シフトレ
ジスタからなるゲートドライバーにより走査信号が順次
に印加され、垂直走査が行われる。
【0005】ここに挙げたLCDは、TFT(13)と
して、p−SiTFTを用い、これと同じp−SiTF
Tを用いて、水平シフトレジスタ(21,31)、垂直
シフトレジスタ及びサンプリングスイッチ(23,3
3)を構成したドライバー内蔵型である。p−SiTF
Tの動作速度は、a−SiTFTよりも早いものの、単
結晶シリコンを用いたMOSトランジスタに比べれば十
分ではない。このため、各表示画素容量(14)への書
き込みに要する時間を短縮するために、プリチャージド
ライバー(30)を内蔵している。プリチャージ信号PC
は、画素信号PXを印加する前に印加され、前の水平期間
にドレインライン(12)に印加されて残った逆極性の
画素信号電圧を消去するとともに、印加すべき画素信号
PXと同じ極性の電圧に充電しておくことで、所定の電圧
になるまでの時間を短縮する。
して、p−SiTFTを用い、これと同じp−SiTF
Tを用いて、水平シフトレジスタ(21,31)、垂直
シフトレジスタ及びサンプリングスイッチ(23,3
3)を構成したドライバー内蔵型である。p−SiTF
Tの動作速度は、a−SiTFTよりも早いものの、単
結晶シリコンを用いたMOSトランジスタに比べれば十
分ではない。このため、各表示画素容量(14)への書
き込みに要する時間を短縮するために、プリチャージド
ライバー(30)を内蔵している。プリチャージ信号PC
は、画素信号PXを印加する前に印加され、前の水平期間
にドレインライン(12)に印加されて残った逆極性の
画素信号電圧を消去するとともに、印加すべき画素信号
PXと同じ極性の電圧に充電しておくことで、所定の電圧
になるまでの時間を短縮する。
【0006】図6は、図5に示すLCDパネルに供給す
べき原画信号R,G,Bを作成する信号処理回路の構成図で
ある。(41)は極性切換回路、(42)は信号増幅回
路、(43)は出力バッファである。これらは、R、
G、B毎に設けられている。R、G、Bの元の原画信号
は、各々、入力端(40)に供給され、極性切換回路
(41)にて所定期間毎に極性が切り換えられ、信号増
幅回路(42)及び出力バッファ(43)にて、表示画
素容量(14)を駆動するに足る振幅にされて、原画信
号として出力端(44)より出力される。これら出力端
(44)は、R、G、B毎に、図5に示すLCDの原画
信号ライン(22)に接続される。
べき原画信号R,G,Bを作成する信号処理回路の構成図で
ある。(41)は極性切換回路、(42)は信号増幅回
路、(43)は出力バッファである。これらは、R、
G、B毎に設けられている。R、G、Bの元の原画信号
は、各々、入力端(40)に供給され、極性切換回路
(41)にて所定期間毎に極性が切り換えられ、信号増
幅回路(42)及び出力バッファ(43)にて、表示画
素容量(14)を駆動するに足る振幅にされて、原画信
号として出力端(44)より出力される。これら出力端
(44)は、R、G、B毎に、図5に示すLCDの原画
信号ライン(22)に接続される。
【0007】液晶は、印加される電圧に応答して光学特
性を変化するが、同一極性の電圧を長く印加すると、特
性の劣化を早める性質を有している。また、正極性の電
圧を印加したときと、負極性の電圧を印加したときと
で、光学特性は、残留直流成分に起因する非対称性を示
す。このため、従来は、図6において、極性切換回路
(41)を設け、各表示画素に供給する画素信号PXの極
性を、フレーム間、フィールド間、ライン間、更には、
場合によってはドット間で反転させて、時間空間的に平
均化して認識されるようにすることで、非対称性を消去
するようにされている。
性を変化するが、同一極性の電圧を長く印加すると、特
性の劣化を早める性質を有している。また、正極性の電
圧を印加したときと、負極性の電圧を印加したときと
で、光学特性は、残留直流成分に起因する非対称性を示
す。このため、従来は、図6において、極性切換回路
(41)を設け、各表示画素に供給する画素信号PXの極
性を、フレーム間、フィールド間、ライン間、更には、
場合によってはドット間で反転させて、時間空間的に平
均化して認識されるようにすることで、非対称性を消去
するようにされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ドライバー内蔵型LC
Dの内部では、寄生容量のため容量性の負荷が大きく、
供給された各種信号電圧の遅延が不可避となっている。
特に、原画信号が、原画信号ライン(22)上の寄生容
量により、信号遅延を招くと、画素信号PXの振幅が縮小
し、コントラスト比を低下させてしまう。p−SiTF
Tによる高精細化が進むと、各列に割り当てられるサン
プリング期間はいっそう短縮するため、この問題は顕著
になる。特に、同一行について隣接する表示画素間で極
性を反転されるドット反転駆動においては、原画信号の
極性反転が追従することができずに、コントラスト比は
更に低下する。このような問題に対して、原画信号の振
幅を十分に大きくしておくことも可能ではあるが、その
ためには、振幅増幅回路(42)や出力バッファ(4
3)における消費電力の増大が避けられなくなる。
Dの内部では、寄生容量のため容量性の負荷が大きく、
供給された各種信号電圧の遅延が不可避となっている。
特に、原画信号が、原画信号ライン(22)上の寄生容
量により、信号遅延を招くと、画素信号PXの振幅が縮小
し、コントラスト比を低下させてしまう。p−SiTF
Tによる高精細化が進むと、各列に割り当てられるサン
プリング期間はいっそう短縮するため、この問題は顕著
になる。特に、同一行について隣接する表示画素間で極
性を反転されるドット反転駆動においては、原画信号の
極性反転が追従することができずに、コントラスト比は
更に低下する。このような問題に対して、原画信号の振
幅を十分に大きくしておくことも可能ではあるが、その
ためには、振幅増幅回路(42)や出力バッファ(4
3)における消費電力の増大が避けられなくなる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題に鑑
みて成され、行列状に配列された表示画素を成す表示素
子と、原画信号が供給される原画信号ラインと、原画信
号より画素信号をサンプリングして前記表示素子に供給
する第1のサンプリングスイッチとを有する表示装置の
駆動回路において、入力された原画信号が供給される非
反転増幅器及び反転増幅器と、これら非反転増幅器及び
反転増幅器からの出力が供給され、極性切換信号に基づ
いていずれか一方を選択して出力する第1及び第2のセ
レクタと、これら第1及び第2のセレクタからの出力を
前記原画信号ラインに送出する第1及び第2の出力バッ
ファを有する構成である。 これにより、増幅器、セレ
クタ及び出力バッファからなる系列が二つで、正負の極
性を交互に切り換え出力できるので、回路規模が縮小さ
れるとともに、正負極性間の差違が交流反転駆動におい
て、相殺吸収されるので表示品位が改良される。 これ
により、原画信号ラインが1系列である表示装置に搭載
した場合、駆動回路の第2系列が停止されるので、消費
電力が削減される。 特に、前記第2の出力バッファ
は、動作切換制御信号に応じて、前記原画信号ラインに
接続しない時、停止可能とした構成である。 特に、極
性制御信号が第1レベルのとき、前記第1及び第2のセ
レクタに同一の極性切換信号を供給し、前記極性制御信
号が第2レベルのとき、互いに反転関係にある極性切換
信号を前記第1及び第2のセレクタに供給する極性切換
制御回路を更に有し、前記第1及び第2のセレクタが同
一の信号を選択するか、異なる信号を選択するかを切換
可能とした構成である。これにより、2系統の原画信号
の反転/非反転を自在に制御することができ、表示素子
へ供給する画素信号を各系統から交互にサンプリングす
ることにより、原画信号の周期を長くして、ドット反転
駆動を行うことも行わないこともできる。
みて成され、行列状に配列された表示画素を成す表示素
子と、原画信号が供給される原画信号ラインと、原画信
号より画素信号をサンプリングして前記表示素子に供給
する第1のサンプリングスイッチとを有する表示装置の
駆動回路において、入力された原画信号が供給される非
反転増幅器及び反転増幅器と、これら非反転増幅器及び
反転増幅器からの出力が供給され、極性切換信号に基づ
いていずれか一方を選択して出力する第1及び第2のセ
レクタと、これら第1及び第2のセレクタからの出力を
前記原画信号ラインに送出する第1及び第2の出力バッ
ファを有する構成である。 これにより、増幅器、セレ
クタ及び出力バッファからなる系列が二つで、正負の極
性を交互に切り換え出力できるので、回路規模が縮小さ
れるとともに、正負極性間の差違が交流反転駆動におい
て、相殺吸収されるので表示品位が改良される。 これ
により、原画信号ラインが1系列である表示装置に搭載
した場合、駆動回路の第2系列が停止されるので、消費
電力が削減される。 特に、前記第2の出力バッファ
は、動作切換制御信号に応じて、前記原画信号ラインに
接続しない時、停止可能とした構成である。 特に、極
性制御信号が第1レベルのとき、前記第1及び第2のセ
レクタに同一の極性切換信号を供給し、前記極性制御信
号が第2レベルのとき、互いに反転関係にある極性切換
信号を前記第1及び第2のセレクタに供給する極性切換
制御回路を更に有し、前記第1及び第2のセレクタが同
一の信号を選択するか、異なる信号を選択するかを切換
可能とした構成である。これにより、2系統の原画信号
の反転/非反転を自在に制御することができ、表示素子
へ供給する画素信号を各系統から交互にサンプリングす
ることにより、原画信号の周期を長くして、ドット反転
駆動を行うことも行わないこともできる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態にかかる表示装置を駆動するための信号処理回路の構
成図である。R、G、B毎に入力された原画信号の入力
端(100)、第1の非反転増幅器(101)、第1の
反転増幅器(102)、第1のセレクタ(103)、第
2のセレクタ(104)、第1の出力バッファ(10
5)、第2の出力バッファ(106)、第1の出力端
(107)及び第2の出力端(108)、更に、第1の
極性切換信号入力端(109)からなる。また、プリチ
ャージ信号の電源(110)、第2の非反転増幅器(1
11)、第2の反転増幅器(112)、第3のセレクタ
(113)、第4のセレクタ(114)、第3の出力バ
ッファ(115)、第4の出力バッファ(116)、第
3の出力端(117)、第4の出力端(118)及び第
2の極性切換信号入力端(119)を有している。ま
た、第1から第4のセレクタ(103,104,11
3,114)の動作を制御するために、極性切換制御入
力端(121)及び極性切換制御回路(122)が設け
られている。極性切換制御回路(122)は、図2に示
すように、極性切換信号入力端(109,119)に供
給された極性切換信号を、第1及び第3のセレクタ(1
03,113)に供給するとともに、極性切換信号とそ
の反転信号を2つのANDゲート(131)の一方の入
力とし、これらのANDゲート(131)の他方に極性
切換制御入力端(121)に供給される制御信号とその
反転信号をそれぞれ入力し、これらANDゲート(13
1)の出力を入力とするORゲート(132)より構成
されている。従って、極性切換制御入力端(121)に
て、第1及び第3のセレクタ(103,113)に極性
切換信号を供給するとともに、第2及び第4のセレクタ
(104,114)に極性切換信号またはその反転信号
が供給されるように制御することができる。更に、全て
の第2及び4の出力バッファ(106,116)は、動
作と不動作を切り換えるための動作切換制御端(12
0)に接続されている。入力端(100)に供給された
R、G、Bの原画信号は、各々、第1の非反転増幅器
(101)及び第1の反転増幅器(102)により、非
反転増幅及び反転増幅される。これら非反転増幅信号と
反転増幅信号は、いずれも第1のセレクタ(103)及
び第2セレクタ(104)に供給される。第1及び第2
のセレクタ(103,104)は、極性切換制御回路
(122)にて反転/非反転が制御された極性切換信号
により動作が制御されて、非反転増幅信号と反転増幅信
号のいずれかを選択して切換出力する。これら第1及び
第2のセレクタ(103,104)からの出力は、各
々、出力バッファ(105,106)にて十分な振幅に
されて、原画信号として第1及び第2の出力端(10
7,108)より出力される。また、プリチャージ信号
の電源(110)の電圧も同様に、第2の非反転増幅器
(111)及び第2の反転増幅器(112)により非反
転増幅及び反転増幅され、これらの信号は、第1及び第
2のセレクタ(113,114)に供給され、各々、極
性切換信号により制御されていずれかを選択して切り換
え出力する。これら第1及び第2のセレクタ(113,
114)の出力は、各々、第1及び第2の出力バッファ
(115,116)を介して、プリチャージ信号として
出力端(117,118)より出力される。
態にかかる表示装置を駆動するための信号処理回路の構
成図である。R、G、B毎に入力された原画信号の入力
端(100)、第1の非反転増幅器(101)、第1の
反転増幅器(102)、第1のセレクタ(103)、第
2のセレクタ(104)、第1の出力バッファ(10
5)、第2の出力バッファ(106)、第1の出力端
(107)及び第2の出力端(108)、更に、第1の
極性切換信号入力端(109)からなる。また、プリチ
ャージ信号の電源(110)、第2の非反転増幅器(1
11)、第2の反転増幅器(112)、第3のセレクタ
(113)、第4のセレクタ(114)、第3の出力バ
ッファ(115)、第4の出力バッファ(116)、第
3の出力端(117)、第4の出力端(118)及び第
2の極性切換信号入力端(119)を有している。ま
た、第1から第4のセレクタ(103,104,11
3,114)の動作を制御するために、極性切換制御入
力端(121)及び極性切換制御回路(122)が設け
られている。極性切換制御回路(122)は、図2に示
すように、極性切換信号入力端(109,119)に供
給された極性切換信号を、第1及び第3のセレクタ(1
03,113)に供給するとともに、極性切換信号とそ
の反転信号を2つのANDゲート(131)の一方の入
力とし、これらのANDゲート(131)の他方に極性
切換制御入力端(121)に供給される制御信号とその
反転信号をそれぞれ入力し、これらANDゲート(13
1)の出力を入力とするORゲート(132)より構成
されている。従って、極性切換制御入力端(121)に
て、第1及び第3のセレクタ(103,113)に極性
切換信号を供給するとともに、第2及び第4のセレクタ
(104,114)に極性切換信号またはその反転信号
が供給されるように制御することができる。更に、全て
の第2及び4の出力バッファ(106,116)は、動
作と不動作を切り換えるための動作切換制御端(12
0)に接続されている。入力端(100)に供給された
R、G、Bの原画信号は、各々、第1の非反転増幅器
(101)及び第1の反転増幅器(102)により、非
反転増幅及び反転増幅される。これら非反転増幅信号と
反転増幅信号は、いずれも第1のセレクタ(103)及
び第2セレクタ(104)に供給される。第1及び第2
のセレクタ(103,104)は、極性切換制御回路
(122)にて反転/非反転が制御された極性切換信号
により動作が制御されて、非反転増幅信号と反転増幅信
号のいずれかを選択して切換出力する。これら第1及び
第2のセレクタ(103,104)からの出力は、各
々、出力バッファ(105,106)にて十分な振幅に
されて、原画信号として第1及び第2の出力端(10
7,108)より出力される。また、プリチャージ信号
の電源(110)の電圧も同様に、第2の非反転増幅器
(111)及び第2の反転増幅器(112)により非反
転増幅及び反転増幅され、これらの信号は、第1及び第
2のセレクタ(113,114)に供給され、各々、極
性切換信号により制御されていずれかを選択して切り換
え出力する。これら第1及び第2のセレクタ(113,
114)の出力は、各々、第1及び第2の出力バッファ
(115,116)を介して、プリチャージ信号として
出力端(117,118)より出力される。
【0011】なお、第1及び第2の極性切換信号入力端
(109,119)は、共通であっても良い。この構成
では、増幅器(101,102,111,112)、セ
レクタ(103,104,113,114)及び出力バ
ッファ(105,106,115,116)からなる系
列を正負に二つ設けて、交互に正極性と負極性の信号の
出力を切り換えることができるので、回路規模が縮小さ
れる。また、これら増幅器(101,102,111,
112)、セレクタ(103,104,113,11
4)及び出力バッファ(105,106,115,11
6)の動作の差違に基づく、系列間のずれが、LCD表
示における交流駆動により相殺吸収されるので、直流残
留成分による表示画面の焼き付きが防がれる。図3は、
図1に示す本発明の信号処理回路を搭載するに適したL
CDパネルの構成図である。図の中段は、図5に示すL
CDパネルと同様の表示部(10)である。また、図の
上段は、ドレインドライバー(20)であるが、R、
G、B毎に第1の原画信号ライン(24)と第2の原画
信号ライン(25)の2本ずつが設けられている。そし
て、第1のサンプリングスイッチ(26)は、R、G、
Bの各々に関して、第1の原画信号ライン(24)と第
2の原画信号ライン(25)に交互に接続して配列され
ている。第1の水平シフトレジスタ(21)の各出力段
S/Rは、R、G、Bの3列を一組として対応し、各第1
のサンプリングスイッチ(26)を制御する。また、図
の下段はプリチャージドライバー(30)であるが、第
1のプリチャージライン(34)と第2のプリチャージ
ライン(35)の2本が設けられ、第2のサンプリング
スイッチ(36)は、一列毎に、第1及び第2のプリチ
ャージライン(34,35)に交互に接続されている。
(109,119)は、共通であっても良い。この構成
では、増幅器(101,102,111,112)、セ
レクタ(103,104,113,114)及び出力バ
ッファ(105,106,115,116)からなる系
列を正負に二つ設けて、交互に正極性と負極性の信号の
出力を切り換えることができるので、回路規模が縮小さ
れる。また、これら増幅器(101,102,111,
112)、セレクタ(103,104,113,11
4)及び出力バッファ(105,106,115,11
6)の動作の差違に基づく、系列間のずれが、LCD表
示における交流駆動により相殺吸収されるので、直流残
留成分による表示画面の焼き付きが防がれる。図3は、
図1に示す本発明の信号処理回路を搭載するに適したL
CDパネルの構成図である。図の中段は、図5に示すL
CDパネルと同様の表示部(10)である。また、図の
上段は、ドレインドライバー(20)であるが、R、
G、B毎に第1の原画信号ライン(24)と第2の原画
信号ライン(25)の2本ずつが設けられている。そし
て、第1のサンプリングスイッチ(26)は、R、G、
Bの各々に関して、第1の原画信号ライン(24)と第
2の原画信号ライン(25)に交互に接続して配列され
ている。第1の水平シフトレジスタ(21)の各出力段
S/Rは、R、G、Bの3列を一組として対応し、各第1
のサンプリングスイッチ(26)を制御する。また、図
の下段はプリチャージドライバー(30)であるが、第
1のプリチャージライン(34)と第2のプリチャージ
ライン(35)の2本が設けられ、第2のサンプリング
スイッチ(36)は、一列毎に、第1及び第2のプリチ
ャージライン(34,35)に交互に接続されている。
【0012】図1に示す信号処理回路を図3に示すLC
Dパネルに搭載するに当たり、R、、B毎に、第1の出
力端(107)は第1の原画信号ライン(24)に、第
2の出力端(108)は第2の原画信号ライン(25)
に各々接続される。また、第3の出力端(117)は第
1のプリチャージライン(34)に、第4の出力端(1
18)は第2のプリチャージライン(35)に接続され
る。
Dパネルに搭載するに当たり、R、、B毎に、第1の出
力端(107)は第1の原画信号ライン(24)に、第
2の出力端(108)は第2の原画信号ライン(25)
に各々接続される。また、第3の出力端(117)は第
1のプリチャージライン(34)に、第4の出力端(1
18)は第2のプリチャージライン(35)に接続され
る。
【0013】この構成で、例えば、第1の極性切換信号
入力端(109)に、ライン反転信号を供給する。ま
た、極性切換制御入力端(121)にてドット反転を行
う第1モードに設定する。この場合、極性切換制御回路
(122)により第1の極性切換制御信号入力端(10
9)に供給されたライン反転信号の更に反転/非反転が
制御された極性切換信号が、第1及び第2のセレクタ
(103,104)に供給されてその動作が切り換えら
れ、第1のセレクタ(103)と第2のセレクタ(10
4)が、常に、第1の非反転増幅器(101)と第1の
反転増幅器(102)のうち互いに異なる方を選択する
ように制御される。すると、ある水平期間において、第
1のセレクタ(103)は、第1の非反転増幅器(10
1)からの非反転増幅信号を出力し、第1の出力バッフ
ァ(105)を介して、第1の原画信号ライン(24)
に原画信号が供給される。一方、第2のセレクタ(10
4)は、第1の反転増幅器(102)からの反転増幅信
号を出力し、第2の出力バッファ(106)を介して、
第2の原画信号ライン(25)に原画信号が供給され
る。この結果、第1の原画信号ライン(24)に供給さ
れる原画信号と、第2の原画信号ライン(25)に供給
される原画信号とは、極性が互いに逆となっている。従
って、(左から)1列目に供給されるRの画素信号PXに
対して、隣の列のGの画素信号PXは逆極性となり、4列
目に供給されるR同士で隣り合う列の画素信号PXもまた
逆極性とされる。ここに、同一行に関して隣り合う表示
画素の極性が逆となるドット反転駆動が実現される。
入力端(109)に、ライン反転信号を供給する。ま
た、極性切換制御入力端(121)にてドット反転を行
う第1モードに設定する。この場合、極性切換制御回路
(122)により第1の極性切換制御信号入力端(10
9)に供給されたライン反転信号の更に反転/非反転が
制御された極性切換信号が、第1及び第2のセレクタ
(103,104)に供給されてその動作が切り換えら
れ、第1のセレクタ(103)と第2のセレクタ(10
4)が、常に、第1の非反転増幅器(101)と第1の
反転増幅器(102)のうち互いに異なる方を選択する
ように制御される。すると、ある水平期間において、第
1のセレクタ(103)は、第1の非反転増幅器(10
1)からの非反転増幅信号を出力し、第1の出力バッフ
ァ(105)を介して、第1の原画信号ライン(24)
に原画信号が供給される。一方、第2のセレクタ(10
4)は、第1の反転増幅器(102)からの反転増幅信
号を出力し、第2の出力バッファ(106)を介して、
第2の原画信号ライン(25)に原画信号が供給され
る。この結果、第1の原画信号ライン(24)に供給さ
れる原画信号と、第2の原画信号ライン(25)に供給
される原画信号とは、極性が互いに逆となっている。従
って、(左から)1列目に供給されるRの画素信号PXに
対して、隣の列のGの画素信号PXは逆極性となり、4列
目に供給されるR同士で隣り合う列の画素信号PXもまた
逆極性とされる。ここに、同一行に関して隣り合う表示
画素の極性が逆となるドット反転駆動が実現される。
【0014】また、第2の極性切換信号入力端(11
9)にも同じライン反転信号が供給されており、第1モ
ードでは、第3のセレクタ(113)と第4のセレクタ
(114)が、第2の非反転増幅器(111)と第2の
反転増幅器(112)の互いに異なる方を常に選択する
ように制御される。この時、電源(110)の電圧の非
反転増幅信号が、第3のセレクタ(113)により選択
され、第3の出力バッファ(115)を介して、プリチ
ャージ信号として第3の出力端(117)より出力さ
れ、第1のプリチャージライン(34)に供給されると
ともに、電源(110)の反転増幅信号が、第4のセレ
クタ(114)により選択され、第4の出力バッファ
(116)を介して、プリチャージ信号として第4の出
力端(118)より出力され、第2のプリチャージライ
ン(35)に供給される。各列のドレインライン(1
2)に供給されるプリチャージ信号は、その水平期間内
でやや遅れて同じドレインライン(12)に印加される
画素信号PXと同じ極性である。
9)にも同じライン反転信号が供給されており、第1モ
ードでは、第3のセレクタ(113)と第4のセレクタ
(114)が、第2の非反転増幅器(111)と第2の
反転増幅器(112)の互いに異なる方を常に選択する
ように制御される。この時、電源(110)の電圧の非
反転増幅信号が、第3のセレクタ(113)により選択
され、第3の出力バッファ(115)を介して、プリチ
ャージ信号として第3の出力端(117)より出力さ
れ、第1のプリチャージライン(34)に供給されると
ともに、電源(110)の反転増幅信号が、第4のセレ
クタ(114)により選択され、第4の出力バッファ
(116)を介して、プリチャージ信号として第4の出
力端(118)より出力され、第2のプリチャージライ
ン(35)に供給される。各列のドレインライン(1
2)に供給されるプリチャージ信号は、その水平期間内
でやや遅れて同じドレインライン(12)に印加される
画素信号PXと同じ極性である。
【0015】次の水平期間では、隣の行が選択されると
ともに、第1の極性切換信号入力端(109)に供給さ
れるライン反転信号の極性が逆になり、これに従って、
第1及び第2のセレクタ(103,104)は、いずれ
も第1の非反転増幅器(101)と第1の反転増幅器
(102)の選択を前の水平期間の時とは異なる方に切
り換える。この結果、第1の原画信号ライン(24)と
第2の原画信号ライン(25)に供給される原画信号の
極性は、直前の水平期間とは逆になる。ここに、隣り合
う行間で極性が逆となるライン反転駆動が実現される。
また、これに合わせて、第3及び第4のセレクタ(11
3,114)も、第2の極性切換信号入力端(119)
に供給されるライン反転信号の反転に伴って、第2の非
反転増幅器(111)と第2の反転増幅器(112)の
選択を他方に切り換える。この結果、第1及び第2のプ
リチャージライン(34,35)に供給されるプリチャ
ージ信号の極性もまた反転される。
ともに、第1の極性切換信号入力端(109)に供給さ
れるライン反転信号の極性が逆になり、これに従って、
第1及び第2のセレクタ(103,104)は、いずれ
も第1の非反転増幅器(101)と第1の反転増幅器
(102)の選択を前の水平期間の時とは異なる方に切
り換える。この結果、第1の原画信号ライン(24)と
第2の原画信号ライン(25)に供給される原画信号の
極性は、直前の水平期間とは逆になる。ここに、隣り合
う行間で極性が逆となるライン反転駆動が実現される。
また、これに合わせて、第3及び第4のセレクタ(11
3,114)も、第2の極性切換信号入力端(119)
に供給されるライン反転信号の反転に伴って、第2の非
反転増幅器(111)と第2の反転増幅器(112)の
選択を他方に切り換える。この結果、第1及び第2のプ
リチャージライン(34,35)に供給されるプリチャ
ージ信号の極性もまた反転される。
【0016】更に、ライン反転信号を、フィールド毎、
更には、フレーム毎にも反転させることで、同一の表示
画素について、フィールド間、あるいは、フレーム間で
も極性が逆となるフィールド反転、フレーム反転駆動が
実現される。なお、これらの組み合わせとして、第1及
び第2の極性切換信号入力端(109,119))に供
給する極性切換信号を、フィールド反転信号、あるい
は、フレーム反転信号とすることにより、ライン反転を
行わない駆動、あるいは、フィールド反転を行わない駆
動も可能となる。
更には、フレーム毎にも反転させることで、同一の表示
画素について、フィールド間、あるいは、フレーム間で
も極性が逆となるフィールド反転、フレーム反転駆動が
実現される。なお、これらの組み合わせとして、第1及
び第2の極性切換信号入力端(109,119))に供
給する極性切換信号を、フィールド反転信号、あるい
は、フレーム反転信号とすることにより、ライン反転を
行わない駆動、あるいは、フィールド反転を行わない駆
動も可能となる。
【0017】本発明では、ドット反転駆動を実現するに
当たり、各々の原画信号ライン(24,25)に供給さ
れる原画信号は、一水平期間毎に反転するが、ドット期
間毎に反転することはない。即ち、1本の原画信号ライ
ン(24,25)に供給される原画信号の極性は、一水
平期間内では一定極性となる。このため、極性の反転の
周期が長く、極性の反転に伴う信号遅延のために画素信
号PXの振幅が減少するといったことが無くされる。 一
方、極性切換制御入力端(121)にてドット反転を行
わない第2モードに設定することができる。この場合、
極性切換制御回路(122)により第1及び第2の極性
切換制御信号入力端(109,119)に供給されたラ
イン反転信号の更に反転/非反転が制御された極性切換
信号が、第1から第4のセレクタ(103,104,1
13,114)に供給されてその動作が切り換えられ、
第1のセレクタ(103)と第2のセレクタ(104)
及び第3のセレクタ(113)と第4のセレクタ(11
4)が、常に、非反転増幅器(101,111)と反転
増幅器(102,112)のうちの同じ方を選択するよ
うに制御される。この結果、各水平期間において、第1
の原画信号ライン(24)と第2の原画信号ライン(2
5)に供給される原画信号、及び、第1のプリチャージ
ライン(34)と第2のプリチャージライン(35)に
供給されるプリチャージ信号は、互いに同じ極性とさ
れ、ドット反転を行わない表示も可能となる。 図4
は、本発明の第2の実施の形態にかかる表示装置を駆動
するための信号処理回路の構成図である。本実施の形態
では、極性切換制御入力端(121)と極性切換制御回
路(122)を省き、換わりに、インバータ(130,
131)を設けている。これにより、第1及び第2の極
性切換信号入力端(109,119)に供給された極性
切換信号の反転信号及び非反転信号が、各々、第1及び
第3のセレクタ(103,113)、第2及び第4のセ
レクタ(104,114)に供給される。この結果、第
1の実施の形態における第1モードと同じ設定に固定さ
れ、ドット反転駆動が行われる。この構成では、極性切
換制御回路(122)が不要となるので、回路が簡略化
される。また、極性切換制御入力端(121)が無くさ
れるので、ICの端子数が減らされ、工程が削減され
る。
当たり、各々の原画信号ライン(24,25)に供給さ
れる原画信号は、一水平期間毎に反転するが、ドット期
間毎に反転することはない。即ち、1本の原画信号ライ
ン(24,25)に供給される原画信号の極性は、一水
平期間内では一定極性となる。このため、極性の反転の
周期が長く、極性の反転に伴う信号遅延のために画素信
号PXの振幅が減少するといったことが無くされる。 一
方、極性切換制御入力端(121)にてドット反転を行
わない第2モードに設定することができる。この場合、
極性切換制御回路(122)により第1及び第2の極性
切換制御信号入力端(109,119)に供給されたラ
イン反転信号の更に反転/非反転が制御された極性切換
信号が、第1から第4のセレクタ(103,104,1
13,114)に供給されてその動作が切り換えられ、
第1のセレクタ(103)と第2のセレクタ(104)
及び第3のセレクタ(113)と第4のセレクタ(11
4)が、常に、非反転増幅器(101,111)と反転
増幅器(102,112)のうちの同じ方を選択するよ
うに制御される。この結果、各水平期間において、第1
の原画信号ライン(24)と第2の原画信号ライン(2
5)に供給される原画信号、及び、第1のプリチャージ
ライン(34)と第2のプリチャージライン(35)に
供給されるプリチャージ信号は、互いに同じ極性とさ
れ、ドット反転を行わない表示も可能となる。 図4
は、本発明の第2の実施の形態にかかる表示装置を駆動
するための信号処理回路の構成図である。本実施の形態
では、極性切換制御入力端(121)と極性切換制御回
路(122)を省き、換わりに、インバータ(130,
131)を設けている。これにより、第1及び第2の極
性切換信号入力端(109,119)に供給された極性
切換信号の反転信号及び非反転信号が、各々、第1及び
第3のセレクタ(103,113)、第2及び第4のセ
レクタ(104,114)に供給される。この結果、第
1の実施の形態における第1モードと同じ設定に固定さ
れ、ドット反転駆動が行われる。この構成では、極性切
換制御回路(122)が不要となるので、回路が簡略化
される。また、極性切換制御入力端(121)が無くさ
れるので、ICの端子数が減らされ、工程が削減され
る。
【0018】図1及び図4に示す本発明の信号処理回路
は、図5に示すLCDパネルにも搭載することができ
る。この場合、原画信号の第1の出力端(107)が、
R、G、B毎に、原画信号ライン(22)に、また、プ
リチャージ信号の第3の出力端(117)がプリチャー
ジライン(32)に接続される。従って、ドット反転駆
動にはあまり適さない。しかしながら、LCDとして、
特に、高精細化がされておらず、従って、各列に割り当
てられるサンプリング期間がそれ程短縮されない等の理
由で、原画信号ライン(22)上の信号遅延が大きな問
題にならない時には、第1及び第2の極性切換信号入力
端(109,119)にドット反転信号、例えば、水平
シフトレジスタ21と同じシフトクロックCKHを供給する
ことで、第1及び第3のセレクタ(103,113)
が、ドット毎に、非反転増幅信号と反転増幅信号とに切
り換えられるので、ドット反転駆動を実現することもで
きる。
は、図5に示すLCDパネルにも搭載することができ
る。この場合、原画信号の第1の出力端(107)が、
R、G、B毎に、原画信号ライン(22)に、また、プ
リチャージ信号の第3の出力端(117)がプリチャー
ジライン(32)に接続される。従って、ドット反転駆
動にはあまり適さない。しかしながら、LCDとして、
特に、高精細化がされておらず、従って、各列に割り当
てられるサンプリング期間がそれ程短縮されない等の理
由で、原画信号ライン(22)上の信号遅延が大きな問
題にならない時には、第1及び第2の極性切換信号入力
端(109,119)にドット反転信号、例えば、水平
シフトレジスタ21と同じシフトクロックCKHを供給する
ことで、第1及び第3のセレクタ(103,113)
が、ドット毎に、非反転増幅信号と反転増幅信号とに切
り換えられるので、ドット反転駆動を実現することもで
きる。
【0019】また、この際、制御入力端(120)へ供
給する信号により、不要となる全ての第2及び第4の出
力バッファ(108,118)を停止することで、消費
電力の大きな出力バッファの動作数を減らし、消費電力
を削減することができる。更に、本発明では、第1から
第4のセレクタ(103,104,113,114)の
切換動作は、ドット反転駆動の場合でも、水平期間に同
期して行われるので、それ程高い動作速度が要されるこ
とが無く、p−SiTFTによっても構成することがで
きる。従って、ドライバー内蔵型において、図1の信号
処理回路も同一基板上に一体形成することで、信号処理
回路をもLCDに内蔵することも可能となる。
給する信号により、不要となる全ての第2及び第4の出
力バッファ(108,118)を停止することで、消費
電力の大きな出力バッファの動作数を減らし、消費電力
を削減することができる。更に、本発明では、第1から
第4のセレクタ(103,104,113,114)の
切換動作は、ドット反転駆動の場合でも、水平期間に同
期して行われるので、それ程高い動作速度が要されるこ
とが無く、p−SiTFTによっても構成することがで
きる。従って、ドライバー内蔵型において、図1の信号
処理回路も同一基板上に一体形成することで、信号処理
回路をもLCDに内蔵することも可能となる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明より明らかな如く、二つの信
号処理系統を設け、かつ、極性の切換を自在にし、各系
統から原画信号を交互にサンプリングする構成により、
極性反転周期の長い原画信号によりドット反転駆動を実
現するとともに、ドット反転を行わない駆動も可能とな
った。また、表示装置の原画信号ラインが1系統の場合
は、他方の系統を停止することができるので、汎用性が
高く、かつ、消費電力を小さくすることができた。
号処理系統を設け、かつ、極性の切換を自在にし、各系
統から原画信号を交互にサンプリングする構成により、
極性反転周期の長い原画信号によりドット反転駆動を実
現するとともに、ドット反転を行わない駆動も可能とな
った。また、表示装置の原画信号ラインが1系統の場合
は、他方の系統を停止することができるので、汎用性が
高く、かつ、消費電力を小さくすることができた。
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる表示装置の
信号処理回路の構成図である。
信号処理回路の構成図である。
【図2】図1の信号処理回路の一部等価回路図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる表示装置の構成図
である。
である。
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかる表示装置の
信号処理回路の構成図である。
信号処理回路の構成図である。
【図5】表示装置の構成図である。
【図6】従来の表示装置の駆動回路の構成図である。
10 表示部 11 ゲートライン 12 ドレインライン 13 TFT 14 表示画素容量 15 補助容量 20 ドレインドライバー 21 第1の水平シフトレジスタ 22,24,25 原画信号ライン 23,26 第1のサンプリングスイッチ 30 プリチャージドライバー 31 第2の水平シフトレジスタ 32,34,35 プリチャージライン 33,36 第2のサンプリングスイッチ 100 入力端 101,111 非反転増幅器 102,112 反転増幅器 103,104,113,114 セレクタ 105,106,115,116 出力バッファ 107,108,117,118 出力端 109,119 極性切換信号入力端 110 電源 120 動作切換制御端 121 極性切換制御端 122 極性切換制御回路
Claims (7)
- 【請求項1】 行列状に配列された表示画素を成す表示
素子と、原画信号が供給される原画信号ラインと、原画
信号より画素信号をサンプリングして前記表示素子に供
給する第1のサンプリングスイッチとを有する表示装置
の駆動回路において、 入力された原画信号が供給され
る非反転増幅器及び反転増幅器と、これら非反転増幅器
及び反転増幅器からの出力が供給され、極性切換信号に
基づいていずれか一方を選択して出力する第1及び第2
のセレクタと、これら第1及び第2のセレクタからの出
力を前記原画信号ラインに送出する第1及び第2の出力
バッファを有することを特徴とする表示装置の駆動回
路。 - 【請求項2】 前記第2の出力バッファは、動作切換制
御信号に応じて、前記原画信号ラインに接続しない時、
停止可能としたことを特徴とする請求項1記載の表示装
置の駆動回路。 - 【請求項3】 極性制御信号が第1レベルのとき、前記
第1及び第2のセレクタに同一の極性切換信号を供給
し、前記極性制御信号が第2レベルのとき、互いに反転
関係にある極性切換信号を前記第1及び第2のセレクタ
に供給する極性切換制御回路を更に有し、前記第1及び
第2のセレクタが同一の信号を選択するか、異なる信号
を選択するかを切換可能としたことを特徴とする請求項
1記載の表示装置の駆動回路。 - 【請求項4】 前記表示装置は、前記第1のサンプリン
グスイッチを介して異なる列の前記表示素子に接続され
る第1及び第2の原画信号ラインを有し、前記第1の出
力バッファの出力及び前記第2の出力バッファの出力
は、各々、前記第1の原画信号ライン及び前記第2の原
画信号ラインに接続されていることを特徴とする請求項
3記載の表示装置の駆動回路。 - 【請求項5】 前記表示装置は、プリチャージ信号が供
給されるプリチャージラインと、このプリチャージ信号
をサンプリングする第2のサンプリングスイッチとを有
し、 入力されたプリチャージ信号とその反転信号が供
給され、極性切換信号に基づいていずれか一方を選択す
る第3及び第4のセレクタと、これら第3及び第4のセ
レクタからの出力を前記プリチャージラインに送出する
第3及び第4の出力バッファとを有することを特徴とす
る請求項1記載の表示装置の駆動回路。 - 【請求項6】 前記第4の出力バッファは、動作切換制
御信号に応じて、前記プリチャージラインに接続しない
時、停止可能としたことを特徴とする請求項5記載の表
示装置の駆動回路。 - 【請求項7】 極性制御信号が第1レベルのとき、前記
第3及び第4のセレクタに同一の極性切換信号を供給
し、前記極性制御信号が第2レベルのとき、互いに反転
関係にある極性切換信号を前記第3及び第4のセレクタ
に供給する極性切換制御回路を更に有し、前記第3及び
第4のセレクタが同一の信号を選択するか、異なる信号
を選択するかを切換可能としたことを特徴とする請求項
5記載の表示装置の駆動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3734198A JPH11231845A (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 表示装置の駆動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3734198A JPH11231845A (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 表示装置の駆動回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11231845A true JPH11231845A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12494918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3734198A Pending JPH11231845A (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | 表示装置の駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11231845A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002221930A (ja) * | 2000-12-16 | 2002-08-09 | Samsung Electronics Co Ltd | フラットパネル表示装置 |
WO2003094141A1 (fr) * | 2002-04-30 | 2003-11-13 | Sony Corporation | Afficheur a cristaux liquides, son procede de pilotage, et terminal mobile |
US7397458B2 (en) | 2003-07-08 | 2008-07-08 | Seiko Epson Corporation | Display grayscale control using operational amplifiers |
-
1998
- 1998-02-19 JP JP3734198A patent/JPH11231845A/ja active Pending
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CN100410998C (zh) * | 2003-07-08 | 2008-08-13 | 精工爱普生株式会社 | 显示装置的驱动方法与驱动装置 |
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