JPH11230766A

JPH11230766A - ナビゲーションシステム

Info

Publication number: JPH11230766A
Application number: JP3101198A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Kuroiwa; 仁黒岩
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1998-02-13
Filing date: 1998-02-13
Publication date: 1999-08-27

Abstract

(57)【要約】【課題】走行中に、新しい地域で受信可能な放送局を
自動的に設定できる。【解決手段】車で走行中に、新しい地域に入ったと判
定された場合、ナビゲーションユニット１から自車位置
のエリアデータがナビゲーションサーバ５６へ送信され
る。ナビゲーションサーバ５６からは、エリアデータに
基づいた放送局データがナビゲーションユニット１へ送
信され、この放送局データがＦＭメモリに記憶される。
このとき、放送を受信している場合、新しい地域の放送
局に現在受信している放送局が含まれるか否かを判定
し、含まれないときには、現在受信している放送局をＦ
Ｍメモリの所定の領域に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、車載用の放送受
信機器に、地域毎に設定されている受信可能な放送局
を、新しい地域に移動しても容易に新しい地域で受信可
能な放送局に更新することができるようにしたナビゲー
ションシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、いわゆる車載用オーディオ機器に
は、受信可能なＴＶ放送局および／またはＦＭ放送局な
どを複数、例えば６局程度を設定（記憶）する機能が広
く搭載されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、設定さ
れた放送局は、その地域で受信可能な放送局であるた
め、その地域に限定され、新しい地域に移動した場合に
は、再度放送局を検索し、受信可能な放送局を設定しな
ければならない問題があった。

【０００４】また、ＴＶ放送などにおいては、試聴地域
を選択して受信チャンネルを設定する機能を搭載してい
るものもあるが、受信チャンネルの設定が自動的になさ
れるものではない。

【０００５】従って、この発明の目的は、いわゆるカー
ナビゲーションシステムで得られた自車位置の情報を、
例えばインターネットなどを介してナビゲーションサー
バに送信し、ナビゲーションサーバに格納された自車位
置に対応した放送局データを得て、その地域で受信可能
な放送局を自動的に設定できるようにしたナビゲーショ
ンシステムを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、自らの位置を検出し、記録媒体に記録された地図情
報等を読み出して現在位置を少なくとも表示するナビゲ
ーションシステムにおいて、現在位置の情報から現在の
地域を判定する判定手段と、現在の地域が新しい地域で
あると判定された場合、エリアデータを入手する入手手
段と、エリアデータに基づいて新しい地域で受信可能な
放送局の放送局データを獲得する獲得手段と、獲得され
た放送局データを選局手段と関連して記憶する記憶手段
とからなることを特徴とするナビゲーションシステムで
ある。

【０００７】走行中に、新しい地域に入った場合、ナビ
ゲーションユニットから自車位置情報（エリアデータ）
がナビゲーションサーバへ送信され、ナビゲーションサ
ーバからナビゲーションユニットへエリアデータに対応
した放送局の放送局データが送信される。この放送局デ
ータを放送局の設定のために、メモリに記憶する。この
とき、それぞれの放送局は、選局キーに対応させて記憶
される。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照して説明する。図１は、この発明をカー
ナビゲーションシステムに適用した一実施形態の全体構
成を示す。この図１において、１で示されるのがナビゲ
ーションユニットである。図１に示すシステムは、この
ナビゲーションユニット１を中心に構成され、ナビゲー
ションユニット１の他に表示装置４、電話ユニット５、
ＦＭ多重ユニット６、ビーコンユニット７およびリモー
トコントロールユニット８等が設けられている。

【０００９】表示装置４は、スピーカ４２が接続された
アンプ４１と、コントローラ／ドライバ４３と、例えば
液晶表示板等からなる表示部４４とにより構成されてお
り、ナビゲーションユニット１からのオーディオ信号と
ビデオ信号とにより音声出力と表示とを行う。

【００１０】例えば、ナビゲーションユニット１におい
て演算処理がなされ、さらに音声合成等の処理により形
成されたオーディオ信号が表示装置４のアンプ４１に供
給される。アンプ４１において、ナビゲーションユニッ
ト１からのオーディオ信号が増幅され、スピーカ４２に
供給される。従って、スピーカ４２からは、音声による
操作案内や道路案内等がなされる。

【００１１】また、ナビゲーションユニット１における
演算処理等により形成されたビデオ信号が表示装置４の
コントローラ／ドライバ４３に供給される。コントロー
ラ／ドライバ４３において、ビデオ信号に基づいて表示
信号が形成される。この表示信号が表示部４４に供給さ
れ、表示部４４において、例えば地図情報と自車位置等
とが表示される。さらに、自車位置で受信可能な放送局
の放送局データを得るためのエリアデータを取り出すこ
とができる。

【００１２】電話ユニット５は、いわゆるＰＨＳ、携帯
電話等の送受信部と、モデム部とにより構成されてお
り、ナビゲーションユニット１からの制御情報によって
送受信動作を行い、取り込んだ地図情報等のデータをナ
ビゲーションユニット１に供給する。後述するように、
この一実施形態では、このデータ中に、例えばその地域
で受信可能な放送局の放送局データも含まれる。

【００１３】例えば、電話ユニット５は、アンテナ５１
を有し、アンテナ５１より電波信号が送出される。図２
に示すように、この電波信号が最寄りの無線基地局５３
のアンテナ５２にて受信される。そして、交換局（図示
せず）、公衆回線５４およびインターネット５５を介し
て所定のナビゲーションサーバ５６に接続され、双方向
にデータの授受が可能な状態とされる。ナビゲーション
サーバ５６においては、受信したナビゲーションユニッ
ト１側の要求であるエリアデータに応じた放送局の放送
局データ等を検索し、その放送局データ等をナビゲーシ
ョンユニット１側に送出する。つまり、インターネット
５５、公衆回線５４、無線基地局５３および電話ユニッ
ト５を介して放送局データ等がナビゲーションユニット
１に取り込まれる。なお、インターネット５５には、他
のＷｅｂサイト５７、５８が接続されており、例えば、
地図情報や観光情報やタウン情報等の取り込みも可能と
される。

【００１４】ＦＭ多重ユニット６は、ＦＭアンテナ６
１、ＲＦユニット６２、デコーダ６３およびコントロー
ラ６４により構成されており、ナビゲーションユニット
１からの制御情報に基づきＦＭ放送局が送出する道路交
通情報が重畳された所定の周波数チャンネルの多重化放
送電波を受信し、復号処理等を行うことでＦＭ多重信号
から道路交通情報（渋滞情報、行先情報、旅行時間情
報、道路規制情報等）を抽出し、この道路交通情報をナ
ビゲーションユニット１に供給する。また、地域毎に受
信可能な放送局は、それぞれメモリキーに対応してＲＦ
ユニット６２に含まれるＦＭメモリ（図示しない）に記
憶される。

【００１５】また、ビーコンユニット７は、ビーコンア
ンテナ７１、ＲＦユニット７２、デコーダ７３およびコ
ントローラ７４により構成されており、ナビゲーション
ユニット１からの制御情報に基づき道路管理者により路
側に設置された無線設備からの準マイクロ波帯のビーコ
ン信号を受信し、復号処理等を行うことでビーコン信号
から道路交通情報（位置情報、渋滞情報、行先情報、旅
行時間情報、道路規制情報等）を抽出し、この道路交通
情報をナビゲーションユニット１に供給する。

【００１６】すなわち、ＦＭ多重信号とビーコン信号と
によりＶＩＣＳ（Vehicle Infomation and Comunicatio
n System：道路交通情報通信システム) が実現される。
なお、ＦＭ多重ユニット６およびビーコンユニット７
は、拡張用にナビゲーションユニット１とは別体にユニ
ット化されたもので、ユーザにより適宜設けられる。ま
た、ナビゲーションユニット１と、ＦＭ多重ユニット６
およびビーコンユニット７との間における通信手段とし
ては、例えば、ＵＡＲＴ（Universal Asynchronus Rec
eiver-Transmitter)通信（シリアルポート用の双方向非
同期通信回路）が用いられる。

【００１７】リモートコントロールユニット８は、操作
ボタンおよび入力キー等を有し、ユーザにより操作ボタ
ンおよび入力キー等が操作されることで、その操作状態
に応じた赤外線コントロール信号を形成し、この赤外線
コントロール信号をナビゲーションユニット１側に向け
て送出する。ナビゲーションユニット１には、デコード
回路と赤外線受光素子とからなる受光部８１が設けられ
ており、リモートコントロールユニット８からの赤外線
コントロール信号を受信すると、受光部８１において、
赤外線コントロール信号に基づいて制御情報が形成さ
れ、この制御情報が所定のフォーマットでナビゲーショ
ンユニット１に供給される。

【００１８】例えば、このリモートコントロールユニッ
ト８を操作することで、各種モードに設定することが可
能となり、目的地の入力や、地図情報の取り込みや自車
位置の表示等に関する設定や、ＦＭ多重ユニット６およ
びビーコンユニット７を介して取り込まれる道路交通情
報および電話ユニット５を介して取り込まれる観光情
報、タウン情報等に基づいた総合的な案内表示等の設定
がなされる。

【００１９】また、図１において３１で示される端子に
は、速度センサ等からなる移動速度検出部からのスピー
ド検出信号が供給される。このスピード検出信号に基づ
く速度情報と、後述するナビゲーションユニット１にお
けるジャイロセンサからの方位情報とにより、ＧＰＳ信
号が受信できない例えばトンネル内、高速道路下、ビル
街などの場合においても、ある程度の精度をもって位置
検出および自律走行が可能となる。

【００２０】なお、ＦＭ多重ユニット６およびビーコン
ユニット７との間における通信手段として非同期通信の
ＵＡＲＴ通信を用いる場合について説明したが、他の通
信方式を用いても良い。また、拡張用のユニットとし
て、ＦＭ多重ユニット６および電波ビーコンに対応した
ビーコンユニット７を設ける場合について説明したが、
他の道路交通情報通信手段として、例えば光ビーコンに
対応する受信装置をユニット化したものをさらに設ける
ようにしても良く、また、ＦＭ多重ユニット６、ビーコ
ンユニット７、光ビーコンに対応するユニット等を組み
合わせて用いるようにしても良い。

【００２１】図３は、この発明の一実施形態におけるナ
ビゲーションユニット１の構成を示す。なお、上述した
図１と対応する箇所には、同一の参照符号が付されてい
る。図３において１１で示されるのが地図情報が記録さ
れたディスクである。ディスク１１としては、例えば、
ＣＤ−ＲＯＭディスクが用いられる。リモートコントロ
ールユニット８が操作され、ナビゲーション動作状態と
されると、ディスク１１に記録された地図情報を読み取
るために、ディスク１１がスピンドルモータ１２により
回転駆動され、ディスク１１から光学ピックアップ１３
により記録情報が読み取られる。

【００２２】光学ピックアップ１３は、レンズ、光検出
器、レーザダイオード等によって構成されている。ま
た、ディスク１１上の記録トラックの情報を順次読み込
むために、光学ピックアップ１３には、図示せずもレン
ズとディスク１１との距離を一定にするフォーカスコイ
ル、レンズをディスク１１の径方向に駆動するトラッキ
ングコイルが設けられ、また、光学ピックアップ１３全
体をディスク１１の径方向に移動させるスレッド機構が
設けられている。

【００２３】ディスク１１の記録情報を読み取ることで
発生した光学ピックアップ１３の出力がＲＦアンプ１４
に供給される。ＲＦアンプ１４は、ＲＦ信号の処理回路
の機能を有し、ＲＦ信号の２値化、トラッキングエラー
信号、フォーカスエラー信号を形成する。ＲＦアンプ１
４において形成された再生２値化信号、トラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号がディジタルサーボプ
ロセッサ１５に供給される。

【００２４】ディジタルサーボプロセッサ１５は、シス
テムコントローラ１８からの制御情報により各種動作を
行い、形成した制御信号や得られた各種データをＤ／Ａ
コンバータ１６、Ａ／Ｖコントローラ１９、システムコ
ントローラ１８およびサーボドライバ１７等の各部に供
給する。例えば、ディジタルサーボプロセッサ１５にお
いて、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号
に基づいてトラッキングコントロールおよびフォーカス
コントロールするための制御信号が形成され、この制御
信号がサーボドライバ１７に供給される。サーボドライ
バ１７において、ディジタルサーボプロセッサ１５から
の制御信号に基づいて各部への駆動出力が形成され、こ
の駆動出力によりフォーカスコイル、トラッキングコイ
ルおよびスレッド機構が駆動される。

【００２５】また、ディジタルサーボプロセッサ１５に
おいて、再生２値化信号がデコードされ、制御系信号あ
るいは制御用データ、地図情報のディジタルデータおよ
びオーディオデータ等が形成される。オーディオデータ
がＤ／Ａコンバータ１６に供給されてアナログのオーデ
ィオ信号に変換され、このアナログのオーディオ信号が
端子３２を介して取り出され、前述した表示装置４のス
ピーカ４２が接続されたアンプ４１に供給される。

【００２６】また、地図情報等のディジタルデータは、
システムコントローラ１８を介してＡ／Ｖコントローラ
１９に供給される。Ａ／Ｖコントローラ１９には、ＤＳ
Ｐ（Digital Signal Processor) ２６、ＣＰＵ２７、お
よびＳＲＡＭ２０、ＤＲＡＭ２１、フラッシュＲＯＭ２
２、プログラムＲＯＭ２３からなる処理用のメモリ部が
接続されている。各種の処理は、メモリ部のデータを読
み出しながらＣＰＵ２７の演算処理を中心になされる。
Ａ／Ｖコントローラ１９では、表示装置４における描画
処理とメモリ部の制御がなされ、ＤＳＰ２６では、自車
位置情報等に基づいて音声合成処理がなされる。

【００２７】なお、Ａ／Ｖコントローラ１９に接続され
たＳＲＡＭ２０には、ナビゲーション用のユーザメモリ
として目的地のマークなどの各種設定値および航跡デー
タが格納される。また、プログラムＲＯＭ２３には、起
動処理などを実行するプログラムが格納され、その他の
大部分のプログラムがフラッシュＲＯＭ２２に格納され
る。なお、フラッシュＲＯＭ２２に対しては、再書き込
みが可能とされ、容易にバージョンアップできるように
構成されている。ＤＲＡＭは、プログラムのワークエリ
アと描画用のデータの格納に用いられる。

【００２８】自車位置情報等に基づいて音声合成処理に
よって得られた音声データは、Ａ／Ｖコントローラ１９
を介してＤ／Ａコンバータ１６に供給され、アナログの
オーディオ信号に変換される。そして、このアナログの
オーディオ信号が端子３２を介して取り出され、前述し
た表示装置４のスピーカ４２が接続されたアンプ４１に
供給される。

【００２９】また、Ａ／Ｖコントローラ１９において地
図情報等のディジタルデータに基づいてビデオ信号が形
成され、このビデオ信号が端子３３を介して取り出され
る。そして、前述した表示装置４のコントローラ／ドラ
イバ４３に供給される。

【００３０】図３において、２８で示されるのが、ＧＰ
Ｓ（Global Positioning System ）衛星からの電波を受
信するＧＰＳアンテナである。ＧＰＳ衛星からの電波信
号がＧＰＳアンテナで受信され、この受信信号がＲＦユ
ニット２９を介してデモジュレータ３０に供給される。
デモジュレータ３０において復調処理等がなされ、絶対
位置を示すＧＰＳデータが形成され、このＧＰＳデータ
がシステムコントローラ１８に供給される。

【００３１】また、図３において、２４で示されるの
が、ジャイロセンサである。ジャイロセンサは、方位を
検出し、その方位に応じた出力を形成する。ジャイロセ
ンサのの出力がＡ／Ｄコンバータ２５を介されることで
ジャイロデータとされ、このジャイロデータがシステム
コントローラ１８に供給される。

【００３２】なお、システムコントローラ１８には、端
子３１を介して前述したように速度センサ等からなる移
動速度検出部からのスピード検出信号が供給される。ま
た、端子３５には、電話ユニット５が接続され、端子３
６には、ＦＭ多重ユニット６が接続され、端子３７に
は、ビーコンユニット７が接続される。従って、システ
ムコントローラ１８には、電話ユニット５からの地図情
報や、観光情報およびタウン情報等のデータが供給され
ると共に、ＦＭ多重ユニット６およびビーコンユニット
７からの道路交通情報が供給される。さらに、システム
コントローラ１８には、端子３８を介して前述したリモ
ートコントロールユニット８を操作することで発生する
制御情報が供給される。

【００３３】例えば、リモートコントロールユニット８
が操作され、ナビゲーション動作状態とされると、ディ
スク１１から読み取られた地図データ、およびＧＰＳデ
ータ、ジャイロデータに基づく位置情報と、移動速度検
出部からのスピード検出信号に基づく速度情報と、ＦＭ
多重ユニット６およびビーコンユニット７からの道路交
通情報等とにより、ＣＰＵ２７において演算処理がなさ
れ、表示装置４の表示部４４において、地図情報と自車
位置との表示がなされる。また、表示処理に並行して、
スピーカ４２からは、音声による操作案内や道路案内等
がなされる。

【００３４】また、ユーザによりリモートコントロール
ユニット８が操作され、詳細地図の入手が指示される
か、もしくは、目的地周辺に到達したと判断された場合
には、自動的に最寄りの無線基地局５３、交換局、公衆
回線５４およびインターネット５５を介して所定のナビ
ゲーションサーバ５６に接続される。

【００３５】そして、ナビゲーションサーバ５６におい
ては、ナビゲーションユニット１側の要求に応じ、現在
位置周辺のディスク１１に記録された地図情報よりさら
に詳細な地図情報が検索される。この詳細な地図情報が
インターネット５５、公衆回線５４、無線基地局５３お
よび電話ユニット５を介してナビゲーションユニット１
にダウンロードされる。

【００３６】また、ダウンロードする際には、ダウンロ
ード時間を最短とし、かつ、ダウンロードが繰り返され
る機会を極力少なくするように最適化されて処理がなさ
れる。具体的には、例えば、電話番号、住所等で目的地
が明確であると判断される場合においては、目的地を含
む最小範囲の詳細な地図情報が取り込まれ、明確でない
と判断される場合においては、目的地を中心に周囲の隣
接する例えば８エリアの詳細な地図情報も取り込まれ
る。この処理により必要な最低限の詳細地図のみがナビ
ゲーションユニット１に取り込まれて利用される。

【００３７】なお、取り込まれた詳細な地図情報のデー
タは、フラッシュＲＯＭ２２に格納され、保存される。
そして、この保存されたデータは、一定期間が過ぎた場
合か、あるいは、一定記憶量を越えたらアクセス回数
（表示回数）の少ないものから自動的に消去され、効率
的に運用される。

【００３８】この一実施形態では、ナビゲーションユニ
ット１において、自車位置を検出したときに、その自車
位置のエリアデータをナビゲーションサーバ５６へ送信
する。ナビゲーションサーバ５６では、一例として図４
に示すような、データテーブルがあり、受信したエリア
データに対応する放送局データがナビゲーションユニッ
ト１へ送信される。エリアデータとは、例えば緯度、経
度のような座標データで設定された領域を区別できるデ
ータである。１つのエリアデータで示される領域では、
複数の放送局の受信が可能であり、この一例では、図４
に示すように１つのエリアデータに対して６つの放送局
データが設定される。また、都道府県を単位としたエリ
アデータを用いても良い。

【００３９】具体的には、ナビゲーションユニット１に
よって自車位置からエリアデータがＡ２と検出された場
合、エリアデータＡ２は、ナビゲーションユニット１か
らナビゲーションサーバ５６へ送信される。ナビゲーシ
ョンサーバ５６では、エリアデータＡ２に対応する放送
局データＤ₂₁、Ｄ₂₂、Ｄ₂₃、Ｄ₂₄、Ｄ₂₅、Ｄ₂₆がナビゲ
ーションユニット１へ送信される。ナビゲーションユニ
ット１では、受信した放送局データＤ₂₁、Ｄ₂₂、Ｄ₂₃、
Ｄ₂₄、Ｄ₂₅、Ｄ₂₆が、図５に示す、ＲＤユニット６２に
含まれるＦＭメモリに記憶される。この放送局データ
は、例えばＰＬＬシンセサイザ方式のＦＭチューナの場
合では、選局用のプログラマブルデバイダ（分周回路）
の分周比の設定に用いられる制御データである。また、
図５に示すＦＭメモリのアドレスの１から６までに対応
する選局手段、例えば選局キーがナビゲーションユニッ
ト１のリモートコントロールユニット８に設けられる。

【００４０】この発明の一実施形態において、自車位置
の領域が変わったときのＦＭメモリの更新に関する処
理、すなわち放送局の設定の処理について図６を用いて
さらに詳細に説明する。なお、図６のフローチャートの
各ステップには、Ｓ１〜Ｓ６の参照符号が付されてい
る。

【００４１】ステップＳ１では、このナビゲーションユ
ニット１を搭載している車が走行中に新しい地域に入っ
たか否かが判定され、新しい地域に入ったと判定された
場合、ステップＳ２へ制御が移り、新しい地域に入って
いないと判定された場合、ステップＳ１から制御はステ
ップＳ１から移らない。すなわち、新しい地域に入った
と判定された後、このＦＭメモリを更新する処理は開始
される。ステップＳ２では、電話ユニット５を介してナ
ビゲーションサーバ５６と接続し、新しい地域のエリア
データがナビゲーションユニット１からナビゲーション
サーバ５６へ送信される。そして、受信されたエリアデ
ータに対応した放送局の放送局データがナビゲーション
サーバ５６から電話ユニット５へ送信される。そして、
ナビゲーションユニット１のメモリへダウンロードされ
る。

【００４２】ステップＳ３では、現在放送を受信してい
るか否かが判定され、放送を受信していると判定された
場合、ステップＳ４へ制御が移り、受信していないと判
定された場合、ステップＳ６へ制御が移る。ステップＳ
４では、現在受信している放送局は、新しい地域の放送
局に含まれるか否かが判定され、新しい地域の放送局に
含まれると判定された場合、ステップＳ６へ制御が移
り、放送局に含まれないと判定された場合、ステップＳ
５へ制御が移る。

【００４３】ステップＳ５では、現在受信している放送
局の放送局データが図５に示すＦＭメモリの６番目のア
ドレスに設定される。ステップＳ６では、ＦＭメモリが
新しい地域で受信可能な放送局データに書き換えられ、
更新される。このとき、ステップＳ５において、ＦＭメ
モリの６番目のアドレスに現在受信している放送局を設
定した場合には、残りの１番目から５番目の放送局をそ
れぞれＦＭメモリに設定する。

【００４４】図示しないが、ステップＳ６の後で、現在
受信している放送局が新しい地域の放送局に含まれてい
る場合には、ＦＭメモリに設定された放送局データの中
から現在受信している放送局が継続して受信されるよう
になされる。また、現在受信している放送局が新しい地
域の放送局に含まれていない場合には、ＦＭメモリの６
番目のアドレスの放送局を受信するようになされる。こ
のようにすることによって、現在受信している放送局を
継続的に受信することができる。

【００４５】また、図６中のステップＳ５において、受
信中の放送局の放送局データが書き込まれているＦＭメ
モリのアドレスに対する新たな放送局データの書き込み
禁止を設定するようにしても良い。このとき、ステップ
Ｓ６では、書き込み禁止が設定されているアドレス以外
に新しい地域で受信可能な放送局の放送局データが書き
込まれる。このような処理によって、受信中の放送局が
新しい地域の放送局に含まれている場合には、現在の受
信状況を継続することができる。

【００４６】さらに、ＦＭメモリを変更したくない場合
を考慮して、ＦＭメモリの書き換えの許可／禁止を設定
するためのユーザキーを設けるようにしても良い。

【００４７】また、一度ナビゲーションサーバから受信
した放送局データを本体内に格納し、保存することによ
って、ナビゲーションサーバへのアクセスを少なくする
ようにしても良い。このとき、一定期間を越えてアクセ
スが無かった放送局データを自動的に消去する、または
アクセス回数が少ない放送局データを自動的に消去する
ように、効率的に運用するようにしても良い。

【００４８】この一実施形態では、上述したエリアデー
タは、ディスク１１に格納されている。エリアデータの
みならず、このディスク１１から新しい地域で受信可能
な放送局の放送局データを読み出すようにしても良い。
また、予めナビゲーションサーバ５６から全エリアデー
タを獲得し、ナビゲーションユニット１内のメモリに記
憶するようにしても良い。

【００４９】この一実施形態では、インターネットなど
を応用して、その都度ナビゲーションサーバからエリア
データをダウンロードすることによって、ナビゲーショ
ンユニットの本体側のメモリを節約したり、放送局デー
タの更新に逐次対応できるようにするのが好ましい。

【００５０】この一実施形態では、ＦＭ放送を受信可能
な放送局の一例としているが、これに限らず、ＡＭ放送
またはＴＶ放送などにも同様に適用することができる。

【００５１】この一実施形態では、インターネットを介
してナビゲーションサーバから放送局データを得ている
が、これに限らず、無線、その他の方法によっても放送
局データを得ることは可能である。

【００５２】この一実施形態では、車載用のナビゲーシ
ョンシステムに適用して説明を行ったが、これに限ら
ず、可搬型（携帯型）のナビゲーションシステムに適用
することも可能である。

【００５３】

【発明の効果】この発明に依れば、放送局を検索する時
間を短縮する、あるいは省略することができる。また、
新しい地域に移動したときに、放送局をＦＭメモリに設
定するための検索動作および記憶動作が不要となる。

【００５４】また、例えば欧州のようにＦＭ多重データ
放送、いわゆるＲＤＳ（Radio DataSystem ）が発達し
た地域においては、この発明を適用することにより、予
め設定局を自動更新していくことで、放送局の検索によ
る受信のとぎれを防止する、あるいはとぎれ時間を短縮
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施形態の全体構成を示すブロッ
ク図である。

【図２】この発明の一実施形態における通信手段の説明
に用いる説明図である。

【図３】この発明の一実施形態におけるナビゲーション
ユニットの構成を示すブロック図である。

【図４】この発明にかかるデータテーブルの一例であ
る。

【図５】この発明にかかるＦＭメモリの一例である。

【図６】この発明の一実施形態の動作説明に用いるフロ
ーチャートである。

【符号の説明】１・・・ナビゲーションユニット、４・・・表示装置、
５・・・電話ユニット、６・・・ＦＭ多重ユニット、７
・・・ビーコンユニット、８・・・リモートコントロー
ルユニット、１１・・・ディスク、１３・・・光学ピッ
クアップ、１５・・・ディジタルサーボプロセッサ、１
８・・・システムコントローラ、１９・・・Ａ／Ｖコン
トローラ、２０・・・ＳＲＡＭ、２１・・・ＤＲＡＭ、
２２・・・フラッシュＲＯＭ、２３・・・プログラムＲ
ＯＭ、２４・・・ジャイロセンサ、２６・・・ＤＳＰ、
２７・・・ＣＰＵ、２８・・・ＧＰＳアンテナ、３０・
・・デモジュレータ、４２・・・スピーカ、４４・・・
表示部、５５・・・インターネット、５６・・・ナビゲ
ーションサーバ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】自らの位置を検出し、記録媒体に記録さ
れた地図情報等を読み出して現在位置を少なくとも表示
するナビゲーションシステムにおいて、現在位置の情報から現在の地域を判定する判定手段と、上記現在の地域が新しい地域であると判定された場合、
エリアデータを入手する入手手段と、上記エリアデータに基づいて上記新しい地域で受信可能
な放送局の放送局データを獲得する獲得手段と、獲得された上記放送局データを選局手段と関連して記憶
する記憶手段とからなることを特徴とするナビゲーショ
ンシステム。
【請求項２】請求項１において、上記放送局データは、上記エリアデータに基づいてメモリ手段から獲得するよ
うにしたことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項３】請求項１において、ナビゲーションサーバから全放送局の放送局データを入
手し、上記全放送局の放送局データをメモリ手段に記憶
するようにしたことを特徴とするナビゲーションシステ
ム。
【請求項４】請求項１において、さらに、現在放送を受信している放送局が上記新しい地
域で受信可能な放送局に含まれていないときには、上記
受信している放送局の放送局データの書き換えを禁止す
るようにしたことを特徴とするナビゲーションシステ
ム。
【請求項５】請求項１において、インターネットを介してナビゲーションサーバと接続
し、上記エリアデータをナビゲーションサーバへ送信
し、上記新しい地域で受信可能な放送局の放送局データ
を上記ナビゲーションサーバから獲得するようにしたこ
とを特徴とするナビゲーションシステム。