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JPH11230014A - エンジン始動装置 - Google Patents

エンジン始動装置

Info

Publication number
JPH11230014A
JPH11230014A JP3736198A JP3736198A JPH11230014A JP H11230014 A JPH11230014 A JP H11230014A JP 3736198 A JP3736198 A JP 3736198A JP 3736198 A JP3736198 A JP 3736198A JP H11230014 A JPH11230014 A JP H11230014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
starter
alarm
current
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3736198A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Maruhashi
康彦 丸橋
Katsumi Otsuki
勝美 大槻
Kenichi Sanuga
憲一 佐怒賀
Mitsushiro Ueda
光城 植田
Rikio Goto
力雄 後藤
Takayuki Hiruoka
孝幸 昼岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Car Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP3736198A priority Critical patent/JPH11230014A/ja
Publication of JPH11230014A publication Critical patent/JPH11230014A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スタータのモータがキースイッチの不良等で連
続通電状態になった場合に、絶縁部材等の外部部品の熱
劣化が発生する前にスタータへの通電を遮断すると共
に、モータへの通電を遮断したことを警報装置で知らせ
て、安全性に優れたエンジン始動装置を、既存の装置を
大幅に修正すること無く実現する。 【解決手段】常閉バイメタル20をモータリード線1a
に密着して配置し、バイメタル20と、抵抗41及び警
報ランプ40とを並列に接続し、並列接続された、バイ
メタル20と抵抗41及び警報ランプ40とをスタータ
リレー30の励磁コイルに接続する。モータリード線1
aが所定温度を越えると、バイメタル20が開放し、モ
ータ1への通電が遮断され警報ランプ40が点灯する。
キースイッチ60を初期位置に戻すと警報ランプ40は
消灯し、モータリード線1aの温度が所定温度以下とな
ると、バイメタル20が閉じエンジン始動が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン始動装置
に係わり、特に始動時にエンジンを回転させるモータを
保護する機能を備えたエンジン始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンを回転させるスタータにおいて
は、車両のキースイッチが投入されると、バッテリから
マグネティックスイッチに通電されて、プランジャが吸
引され、マグネティックスイッチの内部接点が閉じる。
このマグネティックスイッチの内部接点が閉じると、モ
ータに通電され、その回転動力は、ローラクラッチ、ピ
ニオン及びリングギヤを介してエンジンに伝達され、エ
ンジンを始動する。
【0003】上記スタータの従来技術としては、例え
ば、特開昭60−243364号公報に記載されている
技術が知られている。
【0004】上記公報に記載されたスタータは、車両の
キースイッチの戻り不良が発生したり、エンジンが始動
せず、運転者がキースイッチをエンジン始動の位置で保
持したままにした場合に、スタータのマグネティックス
イッチの励磁コイルが発熱すると、スタータの通電を遮
断してスタータが劣化することを防止することを目的と
している。
【0005】そして、上記目的を達成するために、マグ
ネティックスイッチの励磁コイルの近傍に常閉バイメタ
ルが配置される。上記公報記載のスタータにおいて、車
両のキースイッチがオンとされると、バッテリから、キ
ースイッチと、スタータリレーの励磁コイルと、トラン
ジスタ、抵抗、コンデンサからなる回路に電流が流され
るとともに、上記回路から、マグネティックスイッチの
励磁コイル近傍に配置された常閉バイメタルに通電され
る。
【0006】スタータリレーの励磁コイルに通電される
と、スタータリレーがオンとなり、バッテリから、スタ
ータリレーを介してマグネティックスイッチの励磁コイ
ルに通電される。このマグネティックスイッチの励磁コ
イルに通電されることによりマグネティックスイッチが
オンとなり、バッテリからマグネティックスイッチを介
してモータに通電される。
【0007】車両のキースイッチの故障により、スター
タモータが連続通電状態になり、マグネティックスイッ
チの励磁コイルに熱が発生し、常閉バイメタルが所定温
度となると、常閉バイメタルが開となる。
【0008】常閉バイメタルが開となると、スタータリ
レーの励磁コイルに流れる電流が小となり、スタータリ
レーがオフとなる。スタータリレーがオフとなると、マ
グネティックスイッチの励磁コイルへの通電が停止され
るため、マグネティックスイッチがオフとなる。そし
て、マグネティックスイッチがオフとなると、モータへ
の通電も停止される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術にあっては、マグネティックスイッチの励磁コ
イルの温度上昇については考慮されてはいるものの、マ
グネティックスイッチからモータに通電するためのリー
ド線の発熱については考慮されておらず、このリード線
の発熱に伴う絶縁部材等の外部部品の熱劣化を防止する
ことはできなかった。
【0010】つまり、車両のキースイッチの戻り不良が
発生したり、エンジンが始動せず、運転者がキースイッ
チをエンジン始動の位置で保持したままにした場合に
は、マグネティックスイッチの励磁コイルよりも、上記
リード線の温度上昇の方が速いため、リード線の絶縁部
材等の外部部品の熱劣化が生じていた。
【0011】また、上記従来技術にあっては、車両のキ
ースイッチの戻り不良が発生した場合等において、モー
タへの通電を遮断したことを警報装置等で知らせること
について考慮されていなかった。
【0012】このため、運転者はエンジン始動装置の動
作停止の原因を速やかに判断することが困難であった。
【0013】また、上記従来技術においては、常閉バイ
メタルをマグネティックスイッチの励磁コイル近傍に配
置しなければならないので、既存のエンジン始動装置に
上記従来技術を適用する場合には、エンジン始動装置の
内部の励磁コイル近傍に常閉バイメタルを配置しなけれ
ばならず、作業が非常に煩雑であった。
【0014】本発明は、これらの点に着目してなされた
もので、その目的は、スタータのモータが、キースイッ
チの不良等で連続通電状態になった場合に、絶縁部材等
の外部部品の熱劣化が発生する前にスタータへの通電を
遮断すると共に、モータへの通電を遮断したことを警報
手段で知らせて、安全性に優れたエンジン始動装置を、
既存の装置を大幅に修正すること無く実現することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、次のように構成される。 (1)エンジンを始動させるために回転力を発生させる
モータと、このモータの出力回転軸に摺動可能に支持さ
れたピニオンと、上記モータへの電流供給を指示するた
めのキースイッチとを備えたエンジンの始動装置におい
て、上記モータの電機子に電流を供給する線路の温度を
検出する温度検出手段と、上記温度検出手段により規定
値以上の温度が検出されたことに従って、上記モータへ
の電流供給を遮断させる手段と、を備える。
【0016】キースイッチの不良等により、モータが連
続通電状態になると、各部の温度が上昇する。これに伴
って、モータの電機子に電流を供給する線路(モータリ
ード線)の温度も上昇する。そして、モータリード線
が、所定の温度を越えると、温度検出手段により、これ
が検出されると、モータへの電流供給が遮断される。モ
ータリード線は、モータの外部に露出される外部部品で
あり、温度検出手段のモータリード線への装着作業は、
容易に実行することができる。
【0017】(2)好ましくは、上記(1)において、
上記温度検出手段は、常閉バイメタルであり、この常閉
バイメタルは、上記電機子に電流を供給する線路の外周
に装着されている。
【0018】(3)また、好ましくは、上記(2)にお
いて、上記モータへの電流供給を遮断させる手段は、上
記キースイッチの電流供給指示に従って、上記モータへ
電流を供給する線路を開閉するスタータリレーを有し、
上記温度検出手段である常閉バイメタルは、上記スター
タリレーに接続され、上記常閉バイメタルが、規定値以
上の温度を検出したことに従って、上記スタータリレー
は、上記モータへ電流を供給する線路を開とし、モータ
への電流供給を遮断させる。
【0019】(4)また、好ましくは、上記(3)にお
いて、互いに直列に接続された抵抗及び警報手段を、さ
らに備え、これら抵抗及び警報手段は、上記常閉バイメ
タルに並列に接続されて、上記スタータリレーに接続さ
れ、上記常閉バイメタルは、規定値以上の温度となった
ときに開となり、これに従って、上記スタータリレー
は、上記モータへ電流を供給する線路を開とし、モータ
への電流供給を遮断させるとともに、上記警報手段は、
モータへの電流供給が遮断されたことを警報する。
【0020】モータが、キースイッチの不良等で連続通
電状態になった場合に、モータへの通電が遮断されると
共に、モータへの通電が遮断されたことが警報手段によ
り、警報される。
【0021】(5)また、好ましくは、上記(3)にお
いて、互いに直列に接続された抵抗及び警報手段を、さ
らに備え、これら抵抗及び警報手段は、上記モータの電
機子に電流を供給する線路に接続され、上記警報手段は
モータが連続通電状態となったときに警報するととも
に、上記常閉バイメタルは、規定値以上の温度となった
ときに開となり、これに従って、上記スタータリレー
は、上記モータへ電流を供給する線路を開とし、モータ
への電流供給を遮断させる。
【0022】(6)また、好ましくは、上記(2)にお
いて、互いに直列に接続され、かつ、上記キースイッチ
に接続される抵抗及び警報手段を、さらに備え、上記常
閉バイメタルは、上記キースイッチと上記モータへの電
流供給を遮断させる手段との間に接続され、上記警報手
段は上記モータが連続通電状態となったときに警報する
とともに、上記常閉バイメタルは、規定値以上の温度と
なったときに開となり、これに従って、上記遮断させる
手段は、上記モータへ電流を供給する線路を開とし、モ
ータへの電流供給を遮断させる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を添付図面を参
照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態であ
るエンジン始動装置の概略構成図である。図1におい
て、スタータのモータ1の出力軸2は、フロントブラケ
ット4のノーズ部4aに設けた軸受部4bとリヤブラケ
ット5の軸受部5aとに支持され、出力軸2には、ロー
ラクラッチ6とピニオン7とがマグネティックスイッチ
3の動力によりシフトレバー8を介して摺動可能に支持
されている。
【0024】9はエンジンのスタータ取付部で、このス
タータ取付部9は、フロントブラケット4のインロー部
4cと嵌合し、フロントブラケット4のフランジ部4d
にボルト10により固定される。これにより、スタータ
がエンジンに装着される。
【0025】温度検出手段としての常閉バイメタル20
は、マグネティックスイッチ3のモータ側固定接点3d
からモータ1へ通電するためのモータリード線1aに収
縮チューブ21により密着して装着される(モータリー
ド線1aの外周に装着される)。そして、常閉バイメタ
ル20の回路の一方は、スタータリレー30の励磁コイ
ルに接続され、他方は車両に接地されている。なお、モ
ータリード線1aは、モータ1、リヤブラケット5の外
部に露出される外部部品であり、常閉バイメタル20の
モータリード線1aへの装着作業は、容易に実行するこ
とができる。
【0026】スタータの警報ランプ40は、車両のメー
タパネル等の運転者から確認できる位置に取り付けら
れ、この警報ランプ40の一方端は、抵抗41、スター
タリレー30の励磁コイル及びキースイッチ60を介し
てバッテリ50に接続される。そして、警報ランプ40
の他方端は、車両に接地されている。
【0027】また、抵抗41とスタータリレー30の励
磁コイルとの接続点には、常閉バイメタル20の回路の
一方が接続されている。つまり、常閉バイメタル20
と、直列接続された抵抗41及び警報ランプ40とは、
並列に接続されている。
【0028】図2は、本発明の第1の実施形態における
電気回路図である。図2において、スタータリレー30
の第1の固定接点は、バッテリ50に接続され、スター
タリレー30の第2の固定接点は、マグネティックスイ
ッチ3の励磁コイルを構成している吸引コイル3f、保
持コイル3gに接続される。マグネティックスイッチ3
の保持コイル3gの一方端は接地され、吸引コイル3f
の一方端はモータ側固定接点3d及びモータリード線1
aを介してモータ1に接続される。また、バッテリ側固
定接点3cはバッテリ50に接続される。
【0029】次に、上述したように構成されたエンジン
始動装置の動作について説明する。図1及び図2におい
て、キースイッチ60が投入され、バッテリ50からス
タータリレー30の励磁コイルに通電されると、スター
タリレー30が閉じて、バッテリ50からマグネティッ
クスイッチ3の吸引コイル3f、保持コイル3gに通電
される。
【0030】このとき、抵抗41を介して警報ランプ4
0にも通電されるが、常閉バイメタル20と並列となっ
ているために、抵抗41を介して警報ランプ40に流れ
る電流は小さく、警報ランプ40は点灯しない。
【0031】マグネティックスイッチ3の吸引コイル3
f、保持コイル3gに通電され、プランジャ3aがマグ
ネティックスイッチ3側に吸引されると、シフトレバー
8を介してローラクラッチ6とピニオン7をリングギヤ
11側に移送する。
【0032】ピニオン7がリングギヤ11に噛み合い、
マグネティックスイッチ3の可動接点3bと、バッテリ
側固定接点3c及びモータ側固定接点3dとが接触する
と、モータ側固定接点3dからモータリード線1aを介
してモータ1に通電される。モータ1に通電されると、
モータ1は回転し、その回転動力は、ローラクラッチ
6、ピニオン7及びリングギヤ11を介してエンジンに
伝達され、エンジンが始動される。
【0033】エンジン始動後、キースイッチ60が戻さ
れると、スタータリレー30が開放され、マグネティッ
クスイッチ3への通電が遮断される。これにより、プラ
ンジャ3aが戻しバネ3eのバネ反力で元の位置に戻
り、可動接点3bと、バッテリ側固定接点3c及びモー
タ側固定接点3dとが開放され、モータ1への通電が遮
断されて、スタータの動作は停止する。
【0034】スタータの動作中に、車両のキースイッチ
60の戻り不良が発生したり、エンジンが始動せず、運
転者がキースイッチ60をエンジン始動の位置で保持し
たままにすると、モータ1は連続通電状態となる。モー
タ1が連続通電状態になると、スタータの各部の温度が
上昇する。これに伴って、モータ1のモータリード線1
aの温度も上昇するが、この温度上昇は、マグネティッ
クスイッチ3の吸引コイル3f、保持コイル3gの温度
上昇よりも速く、モータリード線1aが先に劣化する場
合が多い。そこで、モータリード線1aが、所定の温度
(規定値)を越えると、常閉バイメタル20が開放する
ように構成する。
【0035】ここで、スタータリレー30と抵抗41と
は直列に接続されているので、スタータリレー30に印
加される電圧は、常閉バイメタル20が開放される前の
スタータリレー30の電圧より低くなる。このため、ス
タータリレー30が開放して、マグネティックスイッチ
3への通電が遮断され、プランジャ3aが戻しバネ3e
のバネ反力で元の位置に戻る。
【0036】プランジャ3aが戻しバネ3eのバネ反力
で元の位置に戻ると、可動接点3bと、バッテリ側固定
接点3c及びモータ側固定接点3dとが開放され、モー
タ1への通電が遮断されて、スタータの外部部品の熱劣
化が発生する前に、スタータは停止される。なお、スタ
ータリレー30及びマグネティックスイッチ3により、
モータ1への電流供給遮断手段が構成される。
【0037】このとき、バッテリ50からの電流は、抵
抗41を介して警報ランプ40に通電され、警報ランプ
40が点灯して、モータ1への通電を遮断したことを運
転者に知らせることができる。
【0038】また、キースイッチ60の戻り不良が発生
した場合には、モータリード線1aの温度が所定の温度
を越えると、常閉バイメタル20が開放して、モータ1
への通電が遮断され、警報ランプ40が点灯する。この
場合、スタータへの通電遮断後も警報ランプ40に通電
されているので、モータ1への通電を遮断したことを運
転者に知らせることができる。
【0039】エンジンが始動せず、運転者がキースイッ
チ60をエンジン始動の位置で保持したままにしていた
場合にも、モータリード線1aの温度が所定の温度を越
えると、常閉バイメタル20が開放して、モータ1への
通電が遮断され警報ランプ40が点灯する。そして、運
転者がキースイッチ60を戻すと警報ランプ40は消灯
する。その後、モータリード線1aの温度が所定の温度
以下になると、常閉バイメタル20が閉じて、再びエン
ジン始動が可能な状態に復帰する。
【0040】以上のように、本発明の第1の実施形態に
よれば、常閉バイメタル20をモータリード線1aに密
着して配置し、この常閉バイメタル20と、抵抗41及
び警報ランプ40とを並列に接続し、この並列接続され
た、常閉バイメタル20と、抵抗41及び警報ランプ4
0とを、スタータリレー30の励磁コイルに接続する。
モータリード線1aは、モータ1、リヤブラケット5の
外部に露出される外部部品であり、常閉バイメタル20
のモータリード線1aへの装着作業は、容易に実行する
ことができる。したがって、スタータのモータが、キー
スイッチの不良等で連続通電状態になった場合に、絶縁
部材等の外部部品の熱劣化が発生する前にスタータへの
通電を遮断すると共に、モータへの通電を遮断したこと
を警報手段で知らせて、安全性に優れたエンジン始動装
置を、既存の装置を大幅に修正すること無く実現するこ
とができる。
【0041】図3は、本発明の第2の実施形態であるエ
ンジン始動装置の電気回路図である。図3において、常
閉バイメタル20は、モータリード線1aに収縮チュー
ブ21により密着して装着され、常閉バイメタル20が
スタータに通電するための回路に挿入された構成となっ
ている。
【0042】抵抗41及び警報ランプ40はキースイッ
チ60を介してバッテリ50に接続されている。また、
キースイッチ60と抵抗41との接続点は、常閉バイメ
タル20を介してマグネティックスイッチ3の吸引コイ
ル3f、保持コイル3gに接続される。そして、マグネ
ティックスイッチ3の保持コイル3gの一方端は接地さ
れ、吸引コイル3fの一方端はモータ側固定接点3d及
びモータリード線1aを介してモータ1に接続される。
また、バッテリ側固定接点3cは、バッテリ50に接続
される。
【0043】なお、この例の場合は、マグネティックス
イッチ3により電流供給遮断手段が構成される。そし
て、常閉バイメタル20は、キースイッチ60と上記モ
ータへの電流供給を遮断させる手段、つまり、マグネテ
ィックスイッチ3との間に接続される。
【0044】上述したように構成すれば、キースイッチ
60が投入されると、警報ランプ40が点灯し、エンジ
ン始動後、キースイッチ60が戻されると、警報ランプ
40が消灯して、スタータへの通電が遮断されたことが
確認できる。
【0045】また、車両のキースイッチ60の戻り不良
が発生したり、エンジンが始動せず、運転者がキースイ
ッチ60をエンジン始動の位置で保持したままにして、
モータ1が連続通電状態になった場合、警報ランプ40
が点灯したままとなって、連続通電状態であることを警
報するとともに、モータリード線1aが所定の温度を越
えると、常閉バイメタル20が開放して、マグネティッ
クスイッチ3への通電が遮断され、スタータの熱劣化が
発生する前に、スタータは停止する。以上のように、本
発明の第2の実施形態においても、第1の実施形態と同
様な効果を得ることができる。
【0046】図4は、本発明の第3の実施形態であるエ
ンジン始動装置の電気回路図である。図4において、常
閉バイメタル20は、モータリード線1aに収縮チュー
ブ21により密着して装着される。
【0047】常閉バイメタル20はスタータリレー30
の励磁コイルとキースイッチ60を介してバッテリ50
に接続される。また、キースイッチ60は、スタータリ
レー30を介してマグネティックスイッチ3の吸引コイ
ル3f、保持コイル3gに接続される。
【0048】そして、マグネティックスイッチ3の保持
コイル3gの一方端は接地され、吸引コイル3fの一方
端はモータ側固定接点3d及びモータリード線1aを介
してモータ1に接続される。また、モータ側固定接点3
dは、抵抗41及び警報ランプ40を介して接地され
る。バッテリ側固定接点3cは、バッテリ50に接続さ
れる。
【0049】上述したように構成すれば、キースイッチ
60が投入されると、マグネティックスイッチ3に通電
される。マグネティックスイッチ3に通電されると、プ
ランジャ3aが吸引されて、マグネティックスイッチ3
の可動接点3bと、バッテリ側固定接点3c及びモータ
側固定接点3dとが接触する。これにより、モータ側固
定接点3dからモータリード線1aを介してモータ1に
通電されると共に、警報ランプ40が点灯する。そし
て、エンジン始動後、キースイッチ60が戻されると、
警報ランプ40が消灯して、スタータへの通電が遮断さ
れたことが確認できる。
【0050】モータ1が連続通電状態になった場合、警
報ランプ40が点灯したままとなって連続通電状態であ
ることを警報するとともに、モータリード線1aが所定
の温度を越えると、常閉バイメタル20が開放して、ス
タータリレー30が開放して、マグネティックスイッチ
3の励磁コイルへの通電が遮断され、スタータの外部部
品の熱劣化が発生する前に、スタータは停止されるとと
もに、警報ランプ40が消灯する。
【0051】以上のように、本発明の第3の実施形態に
おいても、第1の実施形態と同様な効果を得ることがで
きる。また、この第3の実施形態においては、マグネテ
ィックスイッチ3の可動接点3bと、バッテリ側固定接
点3c及びモータ側固定接点3dとの接点溶着が発生
し、モータ1が連続通電状態になった場合には、キース
イッチ60が戻されても警報ランプ40が点灯したまま
となり、モータ1が連続通電状態であることを知らせる
ことができるという効果がある。
【0052】なお、上述した実施形態においては、警報
手段として警報ランプ40を設けた場合の例について説
明したが、警報ブザーを設けても同様の効果が得られ
る。また、上述した例においては、警報ランプ40は、
単に点灯する構成となっているが、点滅させるように構
成してもよい。
【0053】さらに、上述した例においては、モータリ
ード線1aの温度検出に、常閉バイメタル20を用いる
構成としたが、その他の温度検出手段によりモータリー
ド線1aの温度を検出し、モータリード線1aが所定温
度以上となると、開となるスイッチを、常閉バイメタル
20に代えて配置することもできる。
【0054】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、次のような効果がある。スタータのモータ
が、キースイッチの不良等で連続通電状態になった場合
に、絶縁部材等の外部部品の熱劣化が発生する前にスタ
ータへの通電を遮断すると共に、モータへの通電を遮断
したことを警報手段で知らせて、安全性に優れたエンジ
ン始動装置を、既存の装置を大幅に修正すること無く実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるエンジン始動装
置の概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における電気回路図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施形態であるエンジン始動装
置の電気回路図である。
【図4】本発明の第3の実施形態であるエンジン始動装
置の電気回路図である。
【符号の説明】
1 モータ 1a モータリード線 2 出力軸 3 マグネティックスイッチ 3a プランジャ 3b 可動接点 3c バッテリ側固定接点 3d モータ側固定接点 3f 吸引コイル 3g 保持コイル 6 ローラクラッチ 7 ピニオン 8 シフトレバー 11 リングギヤ 20 常閉バイメタル 30 スタータリレー 40 警報ランプ 41 抵抗 50 バッテリ 60 キースイッチ
フロントページの続き (72)発明者 佐怒賀 憲一 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 植田 光城 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 後藤 力雄 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 昼岡 孝幸 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンを始動させるために回転力を発生
    させるモータと、このモータの出力回転軸に摺動可能に
    支持されたピニオンと、上記モータへの電流供給を指示
    するためのキースイッチとを備えたエンジンの始動装置
    において、 上記モータの電機子に電流を供給する線路の温度を検出
    する温度検出手段と、 上記温度検出手段により規定値以上の温度が検出された
    ことに従って、上記モータへの電流供給を遮断させる手
    段と、 を備えることを特徴とするエンジン始動装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のエンジン始動装置におい
    て、上記温度検出手段は、常閉バイメタルであり、この
    常閉バイメタルは、上記電機子に電流を供給する線路の
    外周に装着されていることを特徴とするエンジン始動装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のエンジン始動装置におい
    て、上記モータへの電流供給を遮断させる手段は、上記
    キースイッチの電流供給指示に従って、上記モータへ電
    流を供給する線路を開閉するスタータリレーを有し、上
    記温度検出手段である常閉バイメタルは、上記スタータ
    リレーに接続され、上記常閉バイメタルは、規定値以上
    の温度となったときに開となり、これに従って、上記ス
    タータリレーは、上記モータへ電流を供給する線路を開
    とし、モータへの電流供給を遮断させることを特徴とす
    るエンジン始動装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のエンジン始動装置におい
    て、互いに直列に接続された抵抗及び警報手段を、さら
    に備え、これら抵抗及び警報手段は、上記常閉バイメタ
    ルに並列に接続されて、上記スタータリレーに接続さ
    れ、上記常閉バイメタルは、規定値以上の温度となった
    ときに開となり、これに従って、上記スタータリレー
    は、上記モータへ電流を供給する線路を開とし、モータ
    への電流供給を遮断させるとともに、上記警報手段は、
    モータへの電流供給が遮断されたことを警報することを
    特徴とするエンジン始動装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載のエンジン始動装置におい
    て、互いに直列に接続された抵抗及び警報手段を、さら
    に備え、これら抵抗及び警報手段は、上記モータの電機
    子に電流を供給する線路に接続され、上記警報手段はモ
    ータが連続通電状態となったときに警報するとともに上
    記常閉バイメタルは、規定値以上の温度となったときに
    開となり、これに従って、上記スタータリレーは、上記
    モータへ電流を供給する線路を開とし、モータへの電流
    供給を遮断させることを特徴とするエンジン始動装置。
  6. 【請求項6】請求項2記載のエンジン始動装置におい
    て、互いに直列に接続され、かつ、上記キースイッチに
    接続される抵抗及び警報手段を、さらに備え、上記常閉
    バイメタルは、上記キースイッチと上記モータへの電流
    供給を遮断させる手段との間に接続され、上記警報手段
    は上記モータが連続通電状態となったときに警報すると
    ともに、上記常閉バイメタルは規定値以上の温度となっ
    たときに開となり、これに従って、上記遮断させる手段
    は、上記モータへ電流を供給する線路を開とし、モータ
    への電流供給を遮断させることを特徴とするエンジン始
    動装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7199687B2 (en) 2002-08-01 2007-04-03 Hitachi, Ltd. Solenoid type drive and starter using the same
CN102953893A (zh) * 2011-08-17 2013-03-06 罗伯特·博世有限公司 用于启动内燃机的启动系统、方法和计算机程序产品
CN105697210A (zh) * 2014-12-10 2016-06-22 罗伯特·博世有限公司 电磁的继电器、尤其是用于起动装置的起动继电器

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