JPH11223818A - 液晶配向膜の形成方法 - Google Patents
液晶配向膜の形成方法Info
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- JPH11223818A JPH11223818A JP2739298A JP2739298A JPH11223818A JP H11223818 A JPH11223818 A JP H11223818A JP 2739298 A JP2739298 A JP 2739298A JP 2739298 A JP2739298 A JP 2739298A JP H11223818 A JPH11223818 A JP H11223818A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ラビング処理を施すことなく、液晶分子の長
軸を基板と平行する面内のみならず、基板表面との角度
を制御して指定方向に配向させ、同一基板面内で配向方
向の異なる領域を形成することが可能な液晶配向膜の形
成方法を提供するものである。 【解決手段】 基板上に光照射により架橋する基を有す
る紫外線硬化樹脂の被膜を形成した後、前記被膜の表面
に対して斜め方向から偏光した紫外線を照射して前記被
膜を構成するポリマー分子を選択的に架橋することを特
徴としている。
軸を基板と平行する面内のみならず、基板表面との角度
を制御して指定方向に配向させ、同一基板面内で配向方
向の異なる領域を形成することが可能な液晶配向膜の形
成方法を提供するものである。 【解決手段】 基板上に光照射により架橋する基を有す
る紫外線硬化樹脂の被膜を形成した後、前記被膜の表面
に対して斜め方向から偏光した紫外線を照射して前記被
膜を構成するポリマー分子を選択的に架橋することを特
徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に組
み込まれる液晶配向膜の形成方法に関する。
み込まれる液晶配向膜の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置に組み込まれる液晶
配向膜は、基板表面にポリイミドに代表される有機高分
子の薄膜をスピンコート、印刷等の方法により形成した
後、前記薄膜を布等で摩擦して配向を付与する方法(ラ
ビング処理方法)により作製されている。
配向膜は、基板表面にポリイミドに代表される有機高分
子の薄膜をスピンコート、印刷等の方法により形成した
後、前記薄膜を布等で摩擦して配向を付与する方法(ラ
ビング処理方法)により作製されている。
【0003】また、ラビングを必要としない液晶配向膜
の形成方法としては例えば特開平5−232473号公
報に開示されている。この方法は、基板表面にポリビニ
ルシンナメートの被膜をコーティングし、この被膜に直
線偏光された波長約365nmの紫外線を照射すること
により前記被膜に配向を施すものである。この際、マス
クを用いれば面内で液晶分子の配向方向の異なる領域を
形成することが可能である。
の形成方法としては例えば特開平5−232473号公
報に開示されている。この方法は、基板表面にポリビニ
ルシンナメートの被膜をコーティングし、この被膜に直
線偏光された波長約365nmの紫外線を照射すること
により前記被膜に配向を施すものである。この際、マス
クを用いれば面内で液晶分子の配向方向の異なる領域を
形成することが可能である。
【0004】しかしながら、前記有機高分子薄膜を機械
的にラビング処理する方法ではダストが発生したり、前
記薄膜に傷が発生したりする問題があった。一方、前記
ポリビニルシンナメートの被膜に直線偏光された紫外線
を照射する方法ではマスクを用いて面内(基板表面と平
行する面内)で液晶分子の配向方向を異ならせる領域を
形成できるが、液晶分子の長軸と基板表面とのなす角
度、つまりプレチルト角を制御することができない。
的にラビング処理する方法ではダストが発生したり、前
記薄膜に傷が発生したりする問題があった。一方、前記
ポリビニルシンナメートの被膜に直線偏光された紫外線
を照射する方法ではマスクを用いて面内(基板表面と平
行する面内)で液晶分子の配向方向を異ならせる領域を
形成できるが、液晶分子の長軸と基板表面とのなす角
度、つまりプレチルト角を制御することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ラビング処
理を施すことなく、液晶分子の長軸を基板と平行する面
内のみならず、基板表面との角度を制御して指定方向に
配向させ、同一基板面内で配向方向の異なる領域を形成
することが可能な液晶配向膜の形成方法を提供しようと
するものである。本発明は、同一基板面内でプレチルト
角の異なる領域を形成することが可能な液晶配向膜の形
成方法を提供しようとするものである。
理を施すことなく、液晶分子の長軸を基板と平行する面
内のみならず、基板表面との角度を制御して指定方向に
配向させ、同一基板面内で配向方向の異なる領域を形成
することが可能な液晶配向膜の形成方法を提供しようと
するものである。本発明は、同一基板面内でプレチルト
角の異なる領域を形成することが可能な液晶配向膜の形
成方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる液晶配向
膜の形成方法は、基板上に光照射により架橋する基を有
する紫外線硬化樹脂の被膜を形成した後、前記被膜の表
面に対して斜め方向から偏光した紫外線を照射して前記
被膜を構成するポリマー分子を選択的に架橋することを
特徴とするものである。
膜の形成方法は、基板上に光照射により架橋する基を有
する紫外線硬化樹脂の被膜を形成した後、前記被膜の表
面に対して斜め方向から偏光した紫外線を照射して前記
被膜を構成するポリマー分子を選択的に架橋することを
特徴とするものである。
【0007】本発明に係わる別の液晶配向膜の形成方法
は、基板上に光分解性でプレチルト角を変化させる基を
有するポリマーの被膜を形成する工程と、前記被膜の表
面に紫外線を選択的に照射して前記被膜のプレチルト角
を変化させる基を脱離する工程と、前記紫外線照射の前
または後にラビング処理を施す工程とを具備したことを
特徴とするものである。
は、基板上に光分解性でプレチルト角を変化させる基を
有するポリマーの被膜を形成する工程と、前記被膜の表
面に紫外線を選択的に照射して前記被膜のプレチルト角
を変化させる基を脱離する工程と、前記紫外線照射の前
または後にラビング処理を施す工程とを具備したことを
特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して詳
細に説明する。図1に示すように基板1上に光照射によ
り架橋する基を有する紫外線硬化樹脂の被膜2を形成す
る。なお、図中の3は、ポリマー分子である。つづい
て、同図1に示すように前記被膜2に偏光した紫外線4
を前記被膜2表面に対して斜め方向から照射する。この
ような斜め方向からの紫外線4の照射により前記被膜2
の厚さ方向に一定の傾きを持ったポリマー分子3部分が
架橋反応して図2に示すように架橋部5が形成されると
共に前記被膜2の硬化により前記架橋部5が固定された
液晶配向膜6が形成される。
細に説明する。図1に示すように基板1上に光照射によ
り架橋する基を有する紫外線硬化樹脂の被膜2を形成す
る。なお、図中の3は、ポリマー分子である。つづい
て、同図1に示すように前記被膜2に偏光した紫外線4
を前記被膜2表面に対して斜め方向から照射する。この
ような斜め方向からの紫外線4の照射により前記被膜2
の厚さ方向に一定の傾きを持ったポリマー分子3部分が
架橋反応して図2に示すように架橋部5が形成されると
共に前記被膜2の硬化により前記架橋部5が固定された
液晶配向膜6が形成される。
【0009】前記基板としては、例えばガラス基板等を
用いることができる。前記光照射により架橋する基を有
する紫外線硬化樹脂としては、例えば下記化1、化2に
示す構造のものを用いることができる。
用いることができる。前記光照射により架橋する基を有
する紫外線硬化樹脂としては、例えば下記化1、化2に
示す構造のものを用いることができる。
【0010】
【化1】
【0011】
【化2】
【0012】前記被膜を前記基板表面に形成するには、
例えば前記化1、化2に示す構造の紫外線硬化樹脂をγ
−ブチルラクトンのような所望の有機溶媒で溶解した樹
脂溶液を調製し、この樹脂溶液をスピンコータ、印刷等
により前記基板に塗布し、乾燥する方法を採用すること
ができる。
例えば前記化1、化2に示す構造の紫外線硬化樹脂をγ
−ブチルラクトンのような所望の有機溶媒で溶解した樹
脂溶液を調製し、この樹脂溶液をスピンコータ、印刷等
により前記基板に塗布し、乾燥する方法を採用すること
ができる。
【0013】前記紫外線は、254nm、365nm等
の波長の持つものを用いることができる。前記紫外線の
選択的な照射は、例えばマスクを用いて紫外線を照射し
たり、微小なビームとしてスポット的に照射したりする
ことにより行うことができる。
の波長の持つものを用いることができる。前記紫外線の
選択的な照射は、例えばマスクを用いて紫外線を照射し
たり、微小なビームとしてスポット的に照射したりする
ことにより行うことができる。
【0014】以上説明した本発明によれば、図1に示す
ように基板1上に光照射により架橋する基を有する紫外
線硬化樹脂の被膜2を形成した後、前記被膜2の表面に
対して斜め方向から紫外線4を照射して前記被膜2を構
成するポリマー分子3を選択的に架橋反応させ、図2に
示すように架橋部5が固定された液晶配向膜6を形成す
ることによって、充填された液晶分子が前記配向膜5の
ポリマー分子の架橋部5と相互作用するため、前記液晶
分子の長軸と基板表面との角度を制御することができ
る。具体的には、光照射により架橋する基を有する紫外
線硬化樹脂の被膜に紫外線をマスクを用いて選択的に照
射したり、微小なビームとしてスポット的に照射したり
することにより図3に示すように液晶7を基板1の面内
で異なる方向に配向させた領域8を有する液晶配向膜6
を形成することができる。
ように基板1上に光照射により架橋する基を有する紫外
線硬化樹脂の被膜2を形成した後、前記被膜2の表面に
対して斜め方向から紫外線4を照射して前記被膜2を構
成するポリマー分子3を選択的に架橋反応させ、図2に
示すように架橋部5が固定された液晶配向膜6を形成す
ることによって、充填された液晶分子が前記配向膜5の
ポリマー分子の架橋部5と相互作用するため、前記液晶
分子の長軸と基板表面との角度を制御することができ
る。具体的には、光照射により架橋する基を有する紫外
線硬化樹脂の被膜に紫外線をマスクを用いて選択的に照
射したり、微小なビームとしてスポット的に照射したり
することにより図3に示すように液晶7を基板1の面内
で異なる方向に配向させた領域8を有する液晶配向膜6
を形成することができる。
【0015】したがって、本発明はラビングが不要にな
るため、ダスト発生を防止できると共に傷のない液晶配
向膜を形成することができる。また、前記液晶配向膜は
液晶分子の長軸と基板表面とのなす角度を制御できるた
め、前記配向膜を備えた液晶表示装置は欠陥による画像
のばらつきのない高品質の画質を表示することができ
る。さらに、前記液晶配向膜は基板面内で液晶の配向方
向の異なる領域を形成できるため、前記液晶配向膜を備
えた液晶表示装置は視野角が向上される。
るため、ダスト発生を防止できると共に傷のない液晶配
向膜を形成することができる。また、前記液晶配向膜は
液晶分子の長軸と基板表面とのなす角度を制御できるた
め、前記配向膜を備えた液晶表示装置は欠陥による画像
のばらつきのない高品質の画質を表示することができ
る。さらに、前記液晶配向膜は基板面内で液晶の配向方
向の異なる領域を形成できるため、前記液晶配向膜を備
えた液晶表示装置は視野角が向上される。
【0016】次に、本発明に係わる別の液晶配向膜の形
成方法を図4および図5を参照して説明する。図4の1
1は、この発明で用いられる光分解性でプレチルト角を
変化させる基を有するポリマーであり、12は光分解性
を有する部分、13はプレチルト角を変化させる部分で
ある。
成方法を図4および図5を参照して説明する。図4の1
1は、この発明で用いられる光分解性でプレチルト角を
変化させる基を有するポリマーであり、12は光分解性
を有する部分、13はプレチルト角を変化させる部分で
ある。
【0017】図5の(a)に示すように基板14上に前
記ポリマーの被膜15を形成し、ラビング処理を施した
後、前記被膜14の表面に紫外線16を選択的に照射す
る。この時、同図5の(b)に示すよう前記被膜の紫外
線照射領域17において光分解性を有する部分12が分
解されてプレチルト角を変化させる部分13が脱離す
る。このような処理により形成された液晶配向膜18に
液晶19を接触させると、同図5の(c)に示すよう前
記紫外線照射領域17に接触する液晶19のプレチルト
角が変化される。
記ポリマーの被膜15を形成し、ラビング処理を施した
後、前記被膜14の表面に紫外線16を選択的に照射す
る。この時、同図5の(b)に示すよう前記被膜の紫外
線照射領域17において光分解性を有する部分12が分
解されてプレチルト角を変化させる部分13が脱離す
る。このような処理により形成された液晶配向膜18に
液晶19を接触させると、同図5の(c)に示すよう前
記紫外線照射領域17に接触する液晶19のプレチルト
角が変化される。
【0018】前記基板としては、例えばガラス基板等を
用いることができる。前記光分解性でプレチルト角を変
化させる基を有するポリマーとしては、例えば下記化
3、化4に示すように紫外線照により光分解する部位を
有し、プレチルト角を変化させる基を脱離する構造のポ
リイミドを用いることができる。
用いることができる。前記光分解性でプレチルト角を変
化させる基を有するポリマーとしては、例えば下記化
3、化4に示すように紫外線照により光分解する部位を
有し、プレチルト角を変化させる基を脱離する構造のポ
リイミドを用いることができる。
【0019】
【化3】
【0020】
【化4】
【0021】前記被膜を前記基板表面に形成するには、
例えば前記化3、化4に示す構造のポリマーをγ−ブチ
ルラクトンのような所望の有機溶媒で溶解して樹脂溶液
を調製し、この樹脂溶液をスピンコータ、印刷等により
前記基板に塗布し、乾燥する方法を採用することができ
る。
例えば前記化3、化4に示す構造のポリマーをγ−ブチ
ルラクトンのような所望の有機溶媒で溶解して樹脂溶液
を調製し、この樹脂溶液をスピンコータ、印刷等により
前記基板に塗布し、乾燥する方法を採用することができ
る。
【0022】前記紫外線は、254nm、365nm等
の波長の持つものを用いることができる。前記紫外線の
選択的な照射は、例えばマスクを用いて紫外線を照射し
たり、微小なビームとしてスポット的に照射したりする
ことにより行うことができる。
の波長の持つものを用いることができる。前記紫外線の
選択的な照射は、例えばマスクを用いて紫外線を照射し
たり、微小なビームとしてスポット的に照射したりする
ことにより行うことができる。
【0023】前記ラビング処理は、前記紫外線照射の後
に行うことを許容する。なお、前記紫外線照射後におい
て前記ポリマーの分解物が液晶配向膜の表面に残留する
場合には洗浄処理を施せばよい。
に行うことを許容する。なお、前記紫外線照射後におい
て前記ポリマーの分解物が液晶配向膜の表面に残留する
場合には洗浄処理を施せばよい。
【0024】以上説明した本発明によれば、図5の
(a)に示すように基板14上に光分解性でプレチルト
角を変化させる基を有するポリマーの被膜15を形成
し、ラビング処理を施した後、前記被膜14の表面に紫
外線16を選択的に照射し、同図5の(b)に示すよう
前記被膜の紫外線照射領域17において光分解性を有す
る部分12が分解されてプレチルト角を変化させる部分
13を脱離させることによって、同図5の(c)に示す
よう前記紫外線照射領域17に接触する液晶19のプレ
チルト角を変化させる、つまり液晶17を基板14の面
内で異なる方向に配向させることが可能な液晶配向膜1
8を形成することができる。
(a)に示すように基板14上に光分解性でプレチルト
角を変化させる基を有するポリマーの被膜15を形成
し、ラビング処理を施した後、前記被膜14の表面に紫
外線16を選択的に照射し、同図5の(b)に示すよう
前記被膜の紫外線照射領域17において光分解性を有す
る部分12が分解されてプレチルト角を変化させる部分
13を脱離させることによって、同図5の(c)に示す
よう前記紫外線照射領域17に接触する液晶19のプレ
チルト角を変化させる、つまり液晶17を基板14の面
内で異なる方向に配向させることが可能な液晶配向膜1
8を形成することができる。
【0025】したがって、本発明に係わる別の液晶配向
膜の形成方法によれば液晶分子の長軸と基板表面とのな
す角度を制御できるため、前記配向膜を備えた液晶表示
装置は欠陥による画像のばらつきのない高品質の画質を
表示することができる。さらに、前記液晶配向膜は基板
面内で液晶の配向方向の異なる領域を形成できるため、
前記液晶配向膜を備えた液晶表示装置は視野角が向上さ
れる。
膜の形成方法によれば液晶分子の長軸と基板表面とのな
す角度を制御できるため、前記配向膜を備えた液晶表示
装置は欠陥による画像のばらつきのない高品質の画質を
表示することができる。さらに、前記液晶配向膜は基板
面内で液晶の配向方向の異なる領域を形成できるため、
前記液晶配向膜を備えた液晶表示装置は視野角が向上さ
れる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。 (実施例1)まず、前記化2の示す構造の紫外線硬化樹
脂をγ−ブチルラクトンに溶解して5重量%の紫外線硬
化樹脂溶液を調製した。つづいて、この紫外線硬化樹脂
溶液を10cm×10cm×1.1mm厚のガラス基板
上に1000rpmの条件で30秒間スピンコートした
後、90℃で1分間乾燥することにより厚さ50nmの
被膜を形成した。ひきつづき、前記ガラス基板の被膜に
波長245nm、20mWの偏光した紫外線を前記基板
表面に対して30゜、45゜および60゜の角度で60
秒間照射することにより液晶配向膜を形成した。
脂をγ−ブチルラクトンに溶解して5重量%の紫外線硬
化樹脂溶液を調製した。つづいて、この紫外線硬化樹脂
溶液を10cm×10cm×1.1mm厚のガラス基板
上に1000rpmの条件で30秒間スピンコートした
後、90℃で1分間乾燥することにより厚さ50nmの
被膜を形成した。ひきつづき、前記ガラス基板の被膜に
波長245nm、20mWの偏光した紫外線を前記基板
表面に対して30゜、45゜および60゜の角度で60
秒間照射することにより液晶配向膜を形成した。
【0027】得られた液晶配向膜を有するガラス基板を
用いて5μmのギャップを有し、液晶(メルク社製商品
名;ZLI−2293)が充填されたセルを作製し、ク
リスタルローテンション法により液晶のプレチルト角を
測定した。その結果を図6に示す。
用いて5μmのギャップを有し、液晶(メルク社製商品
名;ZLI−2293)が充填されたセルを作製し、ク
リスタルローテンション法により液晶のプレチルト角を
測定した。その結果を図6に示す。
【0028】図6から明らかなように紫外線の照射角度
を変えることにより液晶のプレチルト角を制御できるこ
とがわかる。なお、前記実施例1において前記化1の示
す構造の紫外線硬化樹脂をγ−ブチルラクトンに溶解し
て調製された紫外線硬化樹脂溶液を用いた場合でも実施
例1と同様に紫外線の照射角度を変えることにより液晶
のプレチルト角を制御することができた。
を変えることにより液晶のプレチルト角を制御できるこ
とがわかる。なお、前記実施例1において前記化1の示
す構造の紫外線硬化樹脂をγ−ブチルラクトンに溶解し
て調製された紫外線硬化樹脂溶液を用いた場合でも実施
例1と同様に紫外線の照射角度を変えることにより液晶
のプレチルト角を制御することができた。
【0029】(実施例2)まず、前記化3の示す構造の
光分解性でプレチルト角を変化させる基を有するポリマ
ー(ポリイミド)をγ−ブチルラクトンに溶解して5重
量%のポリイミド溶液を調製した。つづいて、このポリ
イミド溶液を10cm×10cm×1.1mm厚のガラ
ス基板上に1200rpmの条件で40秒間スピンコー
トした後、100℃で1分間乾燥することにより厚さ7
0nmの被膜を形成した。ひきつづき、前記ガラス基板
の被膜全体を従来法に従ってラビング処理を施した後、
波長245nm、40mWの偏光した紫外線を20秒
間、40秒間、1分間、2分間および3分間照射するこ
とにより液晶配向膜を形成した。
光分解性でプレチルト角を変化させる基を有するポリマ
ー(ポリイミド)をγ−ブチルラクトンに溶解して5重
量%のポリイミド溶液を調製した。つづいて、このポリ
イミド溶液を10cm×10cm×1.1mm厚のガラ
ス基板上に1200rpmの条件で40秒間スピンコー
トした後、100℃で1分間乾燥することにより厚さ7
0nmの被膜を形成した。ひきつづき、前記ガラス基板
の被膜全体を従来法に従ってラビング処理を施した後、
波長245nm、40mWの偏光した紫外線を20秒
間、40秒間、1分間、2分間および3分間照射するこ
とにより液晶配向膜を形成した。
【0030】得られた液晶配向膜を有するガラス基板を
用いて5μmのギャップを有し、液晶(メルク社製商品
名;ZLI−2293)が充填されたセルを作製し、ク
リスタルローテンション法により液晶のプレチルト角を
測定した。その結果を図7に示す。
用いて5μmのギャップを有し、液晶(メルク社製商品
名;ZLI−2293)が充填されたセルを作製し、ク
リスタルローテンション法により液晶のプレチルト角を
測定した。その結果を図7に示す。
【0031】図7から明らかなように紫外線時間を変え
ることにより紫外線照射前の液晶のプレチルト角(4.
6゜)を1゜弱まで制御できることがわかる。なお、前
記実施例2において前記化4の示す構造のポリイミドを
γ−ブチルラクトンに溶解して調製されたポリイミド溶
液を用いた場合でも実施例2と同様に紫外線時間を変え
ることにより液晶のプレチルト角を制御することができ
た。
ることにより紫外線照射前の液晶のプレチルト角(4.
6゜)を1゜弱まで制御できることがわかる。なお、前
記実施例2において前記化4の示す構造のポリイミドを
γ−ブチルラクトンに溶解して調製されたポリイミド溶
液を用いた場合でも実施例2と同様に紫外線時間を変え
ることにより液晶のプレチルト角を制御することができ
た。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によればラ
ビングが不要になるため、ダスト発生を防止できると共
に傷発生のない液晶配向膜を形成でき、かつ液晶分子の
長軸と基板表面とのなす角度を制御された液晶配向膜を
形成でき、さらに基板面内で液晶の配向方向の異なる領
域を形成でき、ひいては欠陥による画像のばらつきのな
い高品質の画質を表示することが可能で、視野角が向上
された前記配向膜を備える液晶表示装置を提供できる等
顕著な効果を奏する。
ビングが不要になるため、ダスト発生を防止できると共
に傷発生のない液晶配向膜を形成でき、かつ液晶分子の
長軸と基板表面とのなす角度を制御された液晶配向膜を
形成でき、さらに基板面内で液晶の配向方向の異なる領
域を形成でき、ひいては欠陥による画像のばらつきのな
い高品質の画質を表示することが可能で、視野角が向上
された前記配向膜を備える液晶表示装置を提供できる等
顕著な効果を奏する。
【0033】また、本発明によれば液晶分子の長軸と基
板表面とのなす角度を制御された液晶配向膜を形成で
き、さらに基板面内で液晶の配向方向の異なる領域を形
成でき、ひいては欠陥による画像のばらつきのない高品
質の画質を表示することが可能で、視野角が向上された
前記配向膜を備える液晶表示装置を提供できる等顕著な
効果を奏する。
板表面とのなす角度を制御された液晶配向膜を形成で
き、さらに基板面内で液晶の配向方向の異なる領域を形
成でき、ひいては欠陥による画像のばらつきのない高品
質の画質を表示することが可能で、視野角が向上された
前記配向膜を備える液晶表示装置を提供できる等顕著な
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶配向膜の形成工程を説明するため
の概略図。
の概略図。
【図2】本発明の液晶配向膜の形成工程を説明するため
の概略図。
の概略図。
【図3】本発明により形成された液晶配向膜に液晶を接
触させた時の液晶状態の示す概略図。
触させた時の液晶状態の示す概略図。
【図4】本発明に用いられる光分解性でプレチルト角を
変化させる基を有するポリマーを説明するための模式
図。
変化させる基を有するポリマーを説明するための模式
図。
【図5】本発明の別の液晶配向膜の形成工程を説明する
ための概略図。
ための概略図。
【図6】本発明の実施例1における紫外線照射角度と形
成された配向膜に接触する液晶のプレチルト角との関係
を示す特性図。
成された配向膜に接触する液晶のプレチルト角との関係
を示す特性図。
【図7】本発明の実施例2における紫外線照射時間と形
成された配向膜に接触する液晶のプレチルト角との関係
を示す特性図。
成された配向膜に接触する液晶のプレチルト角との関係
を示す特性図。
1、14…基板、 2、15…被膜、 4、16…紫外線、 5…架橋部、 6、17…液晶配向膜、 7、19…液晶。
Claims (3)
- 【請求項1】 基板上に光照射により架橋する基を有す
る紫外線硬化樹脂の被膜を形成した後、前記被膜の表面
に対して斜め方向から偏光した紫外線を照射して前記被
膜を構成するポリマー分子を選択的に架橋することを特
徴とする液晶配向膜の形成方法。 - 【請求項2】 前記紫外線硬化樹脂は、p−フェニレン
ジアクリル酸をジアルコールまたはジアミンで縮合した
縮合物であることを特徴とする請求項1記載の液晶配向
膜の形成方法。 - 【請求項3】 基板上に光分解性でプレチルト角を変化
させる基を有するポリマーの被膜を形成する工程と、前
記被膜の表面に紫外線を選択的に照射して前記被膜のプ
レチルト角を変化させる基を脱離する工程と、前記紫外
線照射の前または後にラビング処理を施す工程とを具備
したことを特徴とする液晶配向膜の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2739298A JPH11223818A (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 液晶配向膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2739298A JPH11223818A (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 液晶配向膜の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11223818A true JPH11223818A (ja) | 1999-08-17 |
Family
ID=12219801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2739298A Pending JPH11223818A (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 液晶配向膜の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11223818A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100617025B1 (ko) * | 2000-11-08 | 2006-08-29 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 액정 디스플레이 패널 및 그 제조방법 |
JP2010244082A (ja) * | 2001-08-31 | 2010-10-28 | Sharp Corp | 液晶表示装置及びその製造方法 |
WO2021167074A1 (ja) * | 2020-02-21 | 2021-08-26 | 東ソー株式会社 | 光反応性基を含む化合物、重合体、位相差膜 |
-
1998
- 1998-02-09 JP JP2739298A patent/JPH11223818A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100617025B1 (ko) * | 2000-11-08 | 2006-08-29 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 액정 디스플레이 패널 및 그 제조방법 |
JP2010244082A (ja) * | 2001-08-31 | 2010-10-28 | Sharp Corp | 液晶表示装置及びその製造方法 |
WO2021167074A1 (ja) * | 2020-02-21 | 2021-08-26 | 東ソー株式会社 | 光反応性基を含む化合物、重合体、位相差膜 |
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