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JPH11209714A - 異方導電接着剤 - Google Patents

異方導電接着剤

Info

Publication number
JPH11209714A
JPH11209714A JP1039998A JP1039998A JPH11209714A JP H11209714 A JPH11209714 A JP H11209714A JP 1039998 A JP1039998 A JP 1039998A JP 1039998 A JP1039998 A JP 1039998A JP H11209714 A JPH11209714 A JP H11209714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
particles
core
conductive particles
shell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1039998A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyoshi Yoshida
一義 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd, Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority to JP1039998A priority Critical patent/JPH11209714A/ja
Publication of JPH11209714A publication Critical patent/JPH11209714A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/321Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives
    • H05K3/323Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives by applying an anisotropic conductive adhesive layer over an array of pads

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 LCD(Liquid Crystal Display)やPDP
(Plasma Display)とそれらの駆動回路を搭載した回路
基板との間の電気的接続等に利用される異方導電接着剤
を提供する。 【解決手段】 柔軟性を有する核21と、この核21よ
りも硬質な殻22とからなるアクリル系樹脂粒子の表面
に金属メッキ23が施されてなる導電粒子2を絶縁性接
着剤3中に分散してなることを特徴とし、更に導電粒子
の10%圧縮強度は、0.2〜5.0kg/mm2であり、か
つ、復元率が5〜90%であることを特徴とする異方導
電接着剤。 【効果】 初期の接続抵抗を低く、かつ、長期にわたる
接続の信頼性に優れた性能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LCD(Liquid C
rystal Display)やPDP(Plasma Display)とそれら
の駆動回路を搭載した回路基板との間の電気的接続等に
利用される異方導電接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より異方導電接着剤は、LCDやP
DPなどの表示体とPCB(PrintedCircuit Board)、
FPC(Flexible Printed Circuit)との接続、あるい
はPCB、FPC間の接続などに用いられている。この
異方導電接着剤は、絶縁性接着剤中に導電粒子を分散さ
せたもので、その導電粒子としては、例えば、ファーネ
スブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック
などのカーボンブラックやグラファイトなどのカーボン
粒子、金、銀、銅、ニッケルアルミニウムなどの金属粒
子、表面を金属でメッキしたプラスチック粒子などが検
討されている。
【0003】しかしながら、これらの導電粒子の中で、
金属粒子やカーボン粒子などのように圧力(5〜100
kgf/cm2、通常は20〜40kgf/cm2)によって変形し
にくいものは、熱圧着時の加熱、加圧による絶縁性接着
剤の物性の変位量に容易に追従できず、接続後の種々の
使用環境下において絶縁性接着剤の残存応力を受けて微
視的に動き、部分的な導通不良、高抵抗値化などを生じ
させるので電気的接続の長期信頼性に重大な悪影響を及
ぼしている。従って、これらの悪影響等を解消するた
め、金属粒子やカーボン粒子に比べ変形しやすいプラス
チック粒子を核としてその表面に金属メッキを施した導
電粒子を使用することが検討されている。
【0004】このプラスチック粒子を核に用いた導電粒
子は、熱圧着された状態で被着体と面接触し、この接触
面積が広いほど接触抵抗が低いものとなり、また、プラ
スチック粒子の復元性が高いほど、被着体に強い接触圧
で接触するために接触抵抗を一定に保ちやすくすること
ができるものである。ところが、接触面積は、プラスチ
ック核が柔軟なほど大きくなり、復元性は硬いほど強く
なるといった相反するものであった。即ち、接触面積を
大きくするために柔軟にすると、粒子は塑性変形しやす
くなり、弾性を持たないために、復元率が低くなり、逆
に、硬くすると復元率が大きくなり、接触圧は上がるも
のの接触面積は小さく、点接触に近くなり、どちらの場
合も電気的接続の長期信頼性に欠けるものとなってしま
うという課題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題に鑑み、これを解消しようとするものであり、特
に、温湿度サイクル、及び熱衝撃によっても電気的接続
を確実に且つ高信頼性に保つ異方導電接着剤を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記従来の
課題を解決する方法等について種々検討した結果、導電
粒子に2つの機能を持たせるべく、核と殻を持つ構成と
し、柔軟な核により接触面積を大きくするとともに、硬
質な殻により復元率を持たせることとし、これによって
電気的接続の信頼性についても温湿度サイクルや熱衝撃
での安定性が向上することを見い出し、これら構成材料
の成分の種類、硬度などについての研究を進め、本発明
を完成するに至ったのである。すなわち、本発明の異方
導電接着剤は、柔軟性を有する核と、この核よりも硬質
な殻とからなるアクリル系樹脂粒子の表面に金属メッキ
が施されてなる導電粒子を絶縁性接着剤中に分散してな
ることを特徴とし、更に該導電粒子の10%圧縮強度が
0.2〜5.0kg/mm2であり、かつ、復元率が5〜90
%であることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。本発明を構成する導電粒子の核として
は、後述する殻の成分との密着性を良好にして、核と殻
が熱圧着時やその後の熱衝撃などによって界面剥離を起
こさないように殻に用いる樹脂成分を含んでいることが
望ましい。従って、本発明では、核、殻ともに耐熱性に
優れ、硬度調節が容易で、懸濁重合しやすいアクリル系
樹脂を使用する。なお、アクリル系樹脂以外の樹脂で
核、殻を構成しても目的の異方導電接着剤が得られない
こととなる。
【0008】核として使用されるアクリル系樹脂として
は、柔軟性を持たせるためにアルキル基が分子量の大き
めな炭素数(アルキル基)4〜18のアクリル酸エステ
ル、炭素数(アルキル基)4〜18のメタクリル酸エス
テルの1種または数種から適宜選択し、これを架橋させ
る多官能基モノマーとしてはエチレングリコールジメタ
クリレート、1,3ブチレングリコールジメタクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ジエチ
レングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロ
パントリメタクリレート、アリルグリシジルエーテル、
N−メチロールメタクリルアミド、ジアリルフタレート
等のモノマーが用いられる。また、柔軟性の調節のため
に、塩化ビニル、酢酸ビニル、ブタジエンゴム、アクリ
ロニトリルなどを共重合させてもよい。懸濁重合は、従
来公知の方法により行うことができる。
【0009】本発明を構成する殻は、懸濁重合によって
得られた核の表面で、硬くするようにアルキル基の分子
量の小さめな炭素数(アルキル基)1〜7のアクリル酸
エステル、炭素数(アルキル基)1〜7のメタクリル酸
エステルなどを用い、適宜前記した共重合物を混合して
もよく、重合反応させ、核表面に殻を形成させることに
より得られる。核と殻の重量比は、後述する圧縮強度、
復元率に大きな影響を与えるが、これらを考慮しながら
調節し、殻/核が1/20〜2/1の重量比に設定され
る。殻/核が上記重量比の範囲外であると、後述する圧
縮強度、復元率の調整を上記した材料の選択によって行
うことが困難となる。すなわち、殻/核の重量比が1/
20よりも小さくなると、殻の性能としての復元率を持
たせることが困難になるし、2/1よりも大きくなる
と、核の性能としての圧縮強度を発現させることが困難
になる。上記した核の材料や重合反応によって得られる
核は、通常、核だけで0超〜3kg/mm2程度の圧縮強度
を持ち、0超〜40%の復元率を持つ。この核に上記し
た殻の材料や重合反応によって核より硬質な殻を形成す
ることによって目的とする導電粒子とほぼ同一の圧縮強
度、復元率を持つアクリル系樹脂粒子を得ることができ
る。つまり、このアクリル系樹脂粒子は、下記のように
表面に金属メッキを施すが、この金属メッキによって圧
縮強度、復元率が大きく変化することはなく、変化した
としても圧縮強度±0.3kg/mm2程度、復元率±3%
程度であるので、これを考慮して核を形成すればよい。
【0010】こうして製造されたアクリル系樹脂粒子の
表面には、導通性を与えるために金属メッキが施され
る。良好な接続を得るために最表面は、貴金属メッキと
することが好ましく、例えば、Ni/Au、Ni/P
d、Ag/Au等の2層構造の貴金属メッキとされる。
このメッキ方法も従来公知の無電解めっき法等を用いる
ことにより形成することができる。メッキの厚さは、通
常、1層目のNi、Ag等で0.05〜0.5μm、2
層目のAu、Pd等で0.005〜0.05μmとすれ
ばよい。
【0011】得られた導電粒子の平均粒径は、接続すべ
き基板の端子ピッチにより変動するものであるが、通
常、1〜50μmの範囲である。基板の端子ピッチが小
さくなるほど、小さな平均粒径の導電粒子を使用しなけ
れば接続の信頼性、線間絶縁抵抗を両立できなくなる。
また、粒子径は、出来るだけ均一に揃っていることが望
ましく、CV値として40%以下がより好ましい。な
お、本発明で規定する「平均粒径」とは、市販のコール
ターカウンター(粒度分布測定器)による測定の重量分
布での平均粒径を示し、また、CV値は(標準偏差/平
均粒径)×100を示す。
【0012】また、導電粒子の10%圧縮強度は、0.
2〜5.0kg/mm2、好ましくは、0.5〜3.5kg/mm
2とすることが望ましい。10%圧縮強度が0.2kg/mm
2未満であると、容易に変形し過ぎて、導電粒子の周囲
を覆う絶縁性接着剤の皮膜を突き破ることができず、接
続が不安定になったり、導電粒子間が短絡して線間絶縁
抵抗が保てなくなる等の不具合を生じ、好ましくない。
また、10%圧縮強度が5kg/mm2を越えると、前記した
ように被着体に面接触しづらくなり、点接触に近く、こ
れにより、長期にわたる接続信頼性に欠け、好ましくな
い。なお、本発明で規定する「10%圧縮強度」は、通
常使用される微小圧縮試験機(島津製作所:MCTM−
500など)を用いた場合の導電粒子の粒子径が10%
変位したときの強度を示すものである。
【0013】さらに、導電粒子の復元率は、5〜90
%、好ましくは、10〜60%であることが望ましい。
復元率が5%未満であると、塑性変形に近く、接続に必
要な接触圧を高く保つことができず、また、90%を超
えると、前記圧縮強度との関係から製造的に困難とな
り、好ましくない。なお、本発明で規定する「復元率」
とは、前記した微小圧縮試験機によって測定されるもの
で、1gの荷重をかけた点から荷重を除去し、変位が戻
る程度を「%」で示したものである。詳細に説明すれ
ば、導電粒子に微小圧縮試験機で荷重をかけていくと荷
重−圧縮変位の関係は、図1に示すように、関係の増加
とともに圧縮変位が増加し、図中Aの点で荷重を除去す
ると変位が戻る。このときの圧縮量aに対する復元量b
の%、すなわち、(b/a)×100が復元率(%)で
ある。
【0014】本発明の異方導電接着剤を構成する絶縁性
接着剤としては、通常用いられているものでよく、加熱
によって接着性を示すものであれば熱可塑性、熱硬化性
のいずれでもよい。具体的には、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、カルボキシル変性エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−イソブチルアクリレート共重合体、ポ
リアミド、ポリエステル、ポリメチルメタクリレート、
ポリビニルエーテル、ポリビニルブチラール、ポリウレ
タン、スチレン−ブチレン−スチレン(SBS)共重合
体、カルボキシル変性SBS共重合体、スチレン−イソ
プレン−スチレン(SIS)共重合体、スチレン−エチ
レン−ブチレン−スチレン(SEBS)共重合体、マレ
イン酸変性SBES共重合体、ポリブタジエンゴム、ク
ロロプレンゴム(CR)、カルボキシル変性CR、スチ
レン−ブタジエンゴム、イソブチレン−イソプレン共重
合体、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、
カルボキシル変性NBR、アミン変性NBR、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂、シリコーンゴム、アクリルゴム
などから選ばれる1種または2種以上の組み合わせによ
り得られるものを主剤として調整されたものが挙げられ
る。
【0015】この絶縁性接着剤には、上記した主剤に、
粘着付与剤としてのロジン、ロジン誘導体、テルペン樹
脂、テルペンフェノール樹脂、石油樹脂、クマロン−イ
ンデン樹脂、スチレン系樹脂、イソプレン系樹脂、アル
キルフェノール樹脂、キシレン樹脂などの1種または2
種以上;反応性助剤;架橋剤としてのポリオール、イソ
シアネート類、メラミン樹脂、尿素樹脂、ウトロピン
類、アミン類、酸無水物、過酸化物、金属酸化物、トリ
フルオロ酢酸クロム塩などの有機金属塩、チタン、ジル
コニア、アルミニウムなどのアルコキシド、ジブチル錫
ジオキサイドなどの有機金属化合物;2,2−ジエトキ
シアセトフェノン、ベンジルなどの光開始剤;アミン
類、燐化合物、塩素化合物などの増感剤などを添加する
ことは任意であり、これにはまた、硬化剤、加硫剤、劣
化防止剤、耐熱添加剤、熱伝導向上剤、軟化剤、着色
剤、各種カップリング剤、金属不活性剤などを適宜添加
してもよい。
【0016】本発明の異方導電接着剤は、前記した絶縁
性接着剤中に前記した導電粒子を常法にしたがって分散
混合することによって得られる。導電粒子の配合量は、
前記絶縁性接着剤100容量部に対して、0.01〜1
00容量部、好ましくは、1〜10容量部の範囲であ
る。導電粒子の配合量が0.01容量部未満であると、
導通不良を起こしやすく、逆に100容量部を超えると
絶縁不良を起こしやすくなり、好ましくない。なお、こ
の絶縁性接着剤は、接着、粘着成分が常温で固形、或い
は高粘度液体の場合には、これをエステル系、ケトン
系、エーテルエステル系、エーテル系、アルコール系、
炭化水素系の溶剤、例えば、酢酸エチル、メチルエチル
ケトン、酢酸ブチルセロソルブ、酢酸エチルカルビトー
ル、ジイソアミルエーテル、シクロヘキサノール、石油
スピリット、トルエンなどの溶剤に溶解して溶液とし、
これを適宜の印刷法、コート法によって接続すべき電極
上の所望の位置に塗布すればよく、また、セパレーター
上に形成した後、所望の寸法にカットし、これを接続電
極上に転写して用いたり、或いは接着、粘着成分が液状
である場合には、接続作業時にこれを接続電極上に塗布
して用いることもできる。
【0017】このようにして得られた本発明の異方導電
接着剤は、例えば、図2に示すように、柔軟性を有する
核21と、これよりも硬質な殻22と、表面の金属メッ
キ23とからなる導電粒子2を絶縁性接着剤3中に分散
させてなる異方導電接着剤1をLCD基板4とフレキシ
ブルプリント基板5との間に設けることによって使用さ
れる。なお、6は導体(回路)を示す。この異方導電接
着剤は、一般に2つの対向する電子、電気回路基板上の
電極群間に介在させ、一方の電子、電気回路基板の上方
から加圧し、同時に加熱、或いは光、電子線を照射して
接着剤を活性化させ、2つの回路基板を異方導電接着剤
で固定し、対向する電極群を導電粒子を介して電気的に
接続するものである。この回路基板としては、例えば、
表示パネルなどのガラス、LSIチップなどの金属、金
属酸化物、あるいはポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂
などをベースとしたフレキシブルプリント回路などが使
用される。
【0018】
【実施例】以下に、本発明を実施例及び比較例により詳
細に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるもの
ではない。なお、実施例、比較例中の10%圧縮強度、
復元率の測定は微小圧縮試験機(島津製作所社製、MC
TM−500)を用い、10%圧縮強度は試験モード1
(圧縮試験)、試験荷重50.00gf、変位フルスケ
ール50μm、圧子平面50μmφ、負荷速度1.97
5gf/secという条件で測定し、また、復元率は試
験モード2(負荷、除荷試験)、反転荷重値1.00g
f、負荷速度0.455gf/sec、変位フルスケー
ル50μm、圧子平面50μmφ、原点用荷重値0.1
0gfという条件で測定した。
【0019】〔実施例1〕 (1)絶縁性接着剤溶液の調製 NBR100重量部、エポキシ当量1000〜1200
のビスフェノール型エポキシ樹脂150重量部、2−メ
チルイミダゾール20重量部、酸化チタン(TiO2
50重量部に、シクロヘキサノン300重量部を加えて
これを溶解して絶縁性接着剤溶液を調製した。
【0020】(2)導電粒子の作製 ステアリルアクリレート100重量部と、エチレングリ
コールジメタクリレート4重量部と、ブタジエンゴム3
0重量部と、過酸化ベンゾイル0.5重量部とを水20
0重量部中で100℃、1000rpmの回転下で2時間
懸濁重合し、平均粒径7μm、CV値28%の核を含む
懸濁液を得た。この核を少量取り圧縮強度と復元率を測
定したところ、圧縮強度0.8kg/mm2、復元率3
%であった。更に、この懸濁液の撹拌下にエチルメタク
リレート50重量部、エチレングリコールジメタクリレ
ート2重量部を加えて90℃で1000rpmの回転下で
2時間重合して表面に殻を形成し、冷却、水洗、乾燥し
て平均粒径10μm、CV値35%のアクリル樹脂粒子
を得た。このアクリル樹脂粒子を少量取り圧縮強度と復
元率を測定したところ、圧縮強度2.1kg/mm2
復元率50%であった。次いで、この粒子表面にニッケ
ルメッキ0.3μm、金メッキ0.02μmの順で無電
界メッキを施して導電粒子(平均粒径10μm、CV値
35%)を得た。この導電粒子の10%圧縮強度は、
2.2kg/mm2、復元率は50.1%であった。
【0021】(3)異方導電接着剤の作製 上記(1)で調製した絶縁性接着剤溶液の固形分100容
量部に、上記(2)で作製した導電粒子を10容量部加え
て異方導電接着剤を作製した。
【0022】(4)異方導電接着剤付フレキシブルプリン
ト基板(FPC)の作製 厚さ25μmのPETフィルムよりなる可撓性基材の上
に、市販の銀ペースト(DW−250H−5、東洋紡績
製)をスクリーン印刷により印刷して0.2mmピッチの
導電ラインを形成したのち、130℃のオーブンで5時
間乾燥させ、硬化させた。次いで、上記接続端子部に上
記で作製した異方導電接着剤を溶媒を除去した後の厚み
が9μmとなるように、スクリーン印刷で塗布して異方
導電接着剤層を形成し、残る部位に市販の絶縁レジスト
(JEH−112、日本アチソン製)を設け、これを所
望の寸法に切断して異方導電接着剤付FPCを得た。次
に、このようにして得た異方導電接着剤付FPCを面積
抵抗率50Ω/□の透明導電酸化膜基板(ITO)の接
続端子とFPCの間に160℃、30kgf/cm2、12秒
の条件で熱圧着し、高温下110℃、30分〜低温下−
20℃、30分の環境試験を1000サイクル行って、
両接続端子間の抵抗値を測定したところ、下記表1に示
す結果が得られた。
【0023】〔比較例1〕導電粒子として、単一成分の
スチレン樹脂粒子にNi、Auメッキを行った導電粒子
(10%圧縮強度12kg/mm2、復元率49%、平均粒径
10μm、CV値35%)を用いた以外は、実施例1と
同様に異方導電接着剤付FPCを得た。実施例1と同様
に両接続端子間の抵抗値を測定したところ、下記表1に
示す結果が得られた。
【0024】〔比較例2〕導電粒子として単一成分のア
クリル樹脂粒子にNi、Auメッキを行った導電粒子
(10%圧縮強度1kg/mm2、復元率3%、平均粒径10
μm、CV値45%)を用いた以外は、上記実施例1と
同様に異方導電接着剤付FPCを得た。実施例1と同様
に両接続端子間の抵抗値を測定したところ、下記表1に
示す結果が得られた。
【0025】〔比較例3〕導電粒子として10%圧縮強
度0.8kg/mm2、復元率3%、平均粒径7μmのアクリ
ル樹脂粒子を核とし、スチレン樹脂を殻として懸濁重合
して得た平均粒径10μmの樹脂粒子(10%圧縮強度
2.8kg/mm2、復元率53%)にNi、Auメッキを行
った導電粒子(10%圧縮強度2.8kg/mm2、復元率5
3%、平均粒径10μm)を用いた以外は、上記実施例
1と同様に異方導電接着剤付FPCを得た。実施例1と
同様に熱圧着を行い、両端子間の抵抗値を測定したとこ
ろ、熱圧着時に粒子の破壊が観察され、下記表1に示す
結果が得られた。
【0026】
【表1】
【0027】(表1の考察)上記表1の結果から明らか
なように、本発明範囲となる実施例1は、本発明外範囲
となる比較例1〜3に較べて、初期の接続抵抗を低く、
かつ、高温下110℃、30分〜低温下−20℃、30
分の環境試験を1000サイクルにわたって行っても接
続端子間の抵抗値に変化かなく、長期にわたる接続の信
頼性に優れた性能を有する異方導電接着剤であることが
判明した。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、導電粒子が柔軟性を有
し、且つ復元力を高く保てるため、初期の接続抵抗を低
く、かつ、長期にわたる接続の信頼性に優れた性能を有
する異方導電接着剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】復元率を説明するための説明図である。
【図2】本発明の異方導電接着剤の一使用例を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
1 異方導電接着剤 2 導電粒子 3 絶縁性接着剤 4 LCD基板 5 FPC 21 核 22 殻 23 金属メッキ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟性を有する核と、この核よりも硬質
    な殻とからなるアクリル系樹脂粒子の表面に金属メッキ
    が施されてなる導電粒子を絶縁性接着剤中に分散してな
    ることを特徴とする異方導電接着剤。
  2. 【請求項2】 導電粒子の10%圧縮強度が0.2〜
    5.0kg/mm2であり、かつ、復元率が5〜90%である
    請求項1記載の異方導電接着剤。
JP1039998A 1998-01-22 1998-01-22 異方導電接着剤 Pending JPH11209714A (ja)

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JP1039998A JPH11209714A (ja) 1998-01-22 1998-01-22 異方導電接着剤

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Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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