JPH11208366A - 自動車用ヘッドライトの配光制御装置 - Google Patents
自動車用ヘッドライトの配光制御装置Info
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- JPH11208366A JPH11208366A JP1167398A JP1167398A JPH11208366A JP H11208366 A JPH11208366 A JP H11208366A JP 1167398 A JP1167398 A JP 1167398A JP 1167398 A JP1167398 A JP 1167398A JP H11208366 A JPH11208366 A JP H11208366A
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Abstract
し、先行車両にグレアを発生させることなく、車両の進
行方向前方の走行車線を照射できるようにする。 【解決手段】 先行車両検出手段26により自車両前方
を走行している先行車両を検出し、この検出情報に基づ
き先行車両位置算出手段27により自車両に対する先行
車両の相対位置を算出する。また、道路曲率算出手段4
Aにより自車両が走行している走行車線の道路曲率を算
出する。光軸角目標値算出手段5では、先行車両位置算
出手段27により算出された自車両に対する先行車両の
相対位置と、道路曲率算出手段4Aにより算出された道
路曲率とに基づいて縦方向光軸角目標値及び横方向光軸
角目標値を算出し、制御手段7は光軸アクチュエータ8
を介してヘッドライト9の縦方向光軸角及び横方向光軸
角がこの算出された縦方向光軸角目標値及び横方向光軸
角目標値に等しくなるよう調整する。
Description
イトの光軸角を制御することで配光制御を行なう装置に
関し、特に道路のカーブ状況や先行車両の位置に応じて
ヘッドライトの光軸を変化させる、自動車用ヘッドライ
トの配光制御装置に関する。
ームとロービームとの切替が可能に構成されており、こ
のハイビーム/ロービームの切替によりドライバは道路
状況に応じてヘッドライトの光軸角を選択できるように
なっている。ところが、このハイビーム/ロービームの
切替は、縦方向の光軸角の切替のみを行なうものであ
り、横方向の光軸角については変化させることはなく、
ヘッドライトの光軸は常に車両中心線方向に固定されて
いる。このため、カーブ路等のように、車両が目指す前
方道路方向と車両中心線とがずれる場合は、車両の進行
しようとする前方の道路面を有効に照らすことができな
い。また、縦方向の光軸角についても、ハイビーム/ロ
ービームの2段階の調整しか行なうことができず、状況
に応じてより細かな光軸角の調整が望まれる。一方、光
軸角の調整が細かくできるようになる程、手動による操
作は煩わしく、また有効に利用することが難しい。
ため、従来より、自動車用ヘッドライトの配光制御に関
する様々な提案がなされている。特に、横方向の配光制
御を行なう技術としては、特開平6−206491号公
報において、カーブに対応してヘッドライトの横方向の
光軸角を制御する技術(以下、第1従来技術という。)
が開示されている。この技術では、角速度センサと車速
センサとを用いて車両の旋回時の回転角速度と車速とを
検出し、これらの検出値に基づいて算出されるカーブ半
径に応じてヘッドライトの横方向の光軸角を変化させる
ものである。
ては、特開平1−278848号公報に開示された装置
(以下、第2従来技術という。)がある。この装置で
は、先行車までの距離に応じて光軸の縦方向角度を制御
している。
においては、ドライバは自車両の進行しようとする前方
の道路面を有効に照射するとともに、より多くの外部情
報が得られるように、できる限り遠くの前方走行車線ま
で照射されることを望む。つまり、前方の道路のカーブ
に対応して横方向光軸角及び縦方向光軸角を調整するこ
とにより、前方の道路がカーブ路であっても、前方道路
のできるだけ遠方まで照射でいるようにしたい。
は、あまり遠くを照射するようヘッドライトの光軸を設
定すると、先行車両のバックミラーに自車両のヘッドラ
イトの光が映り込み、いわゆるグレアが発生してしま
い、先行車両のドライバに眩しさを与え、運転に悪影響
を与える虞もある。このため、ヘッドライトの光軸角は
先行車両にグレアを発生させない範囲で走行車線に沿っ
て調整されることが望まれる。
カーブに対応してヘッドライトの横方向の光軸角を制御
しているため、自車両の進行しようとする前方の道路面
が例えカーブ路であってもこの道路面を有効に照射する
ことはできるが、光軸の縦方向制御を積極的に行なうも
のではないため、その光軸角の設定は先行車両の存在と
は無関係に行なわれ、先行車両にグレアが発生する虞は
避けられない。
との距離に応じて縦方向の光軸角を制御することができ
るが、横方向の光軸角については制御してないので、カ
ーブに対応して光軸角を制御することはできない。ま
た、対向車への照射を制限する遮光部材が設けられてい
るが、先行車に関しては、自車両が走行する走行車線の
先行車両のみを対象として光軸角を制御しているため、
特にカーブ路においては、隣車線を走行する先行車にグ
レアを発生させてしまう虞がある。
を防止する場合、光軸調整機構の他に、さらに遮光部材
やこの遮光部材を駆動する機構が必要となりコスト増を
招きやすい。本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、先行車両にグレアを発生させることなく、車両の
進行方向前方の走行車線を照射できるようにした、自動
車用ヘッドライトの配光制御装置を提供することを目的
とする。
車用ヘッドライトの配光制御装置では、先行車両検出手
段により自車両前方を走行している先行車両を検出し、
この検出情報に基づき先行車両位置算出手段により自車
両に対する先行車両の相対位置を算出する。また、道路
曲率算出手段により自車両が走行している走行車線の道
路曲率を算出する。
算出手段により算出された自車両に対する先行車両の相
対位置と、道路曲率算出手段により算出された道路曲率
とに基づいて縦方向光軸角目標値及び横方向光軸角目標
値を算出し、制御手段は光軸アクチュエータを介してヘ
ッドライトの縦方向光軸角及び横方向光軸角がこの算出
された縦方向光軸角目標値及び横方向光軸角目標値に等
しくなるよう調整する。
ることなく、走行車線に沿ってヘッドライトの光軸が調
整される。
の形態について説明すると、図1〜図8は本発明の一実
施形態としての自動車用ヘッドライトの配光制御装置を
示すものである。本配光制御装置は、図1に示すよう
に、走行レーン(走行車線)に対する自車両の位置を認
識するために、車両の前方の道路状態を撮像する撮像手
段としてのカメラ2と、カメラ2からの画像情報を適宜
処理して前方道路上の左右の白線位置を認識する画像情
報処理手段3と、この画像情報処理手段3による白線位
置画像情報から車両の走行レーンの道路曲率ρを算出す
る道路曲率算出手段4Aとをそなえている。
する手段として、白線位置画像情報に基づいて算出する
道路曲率算出手段4Aの他に、車両の横加速度Gと車速
Vとに基づいて道路曲率(推定道路曲率ρ′)を算出す
る代用道路曲率算出手段25をそなえている。なお、道
路曲率算出手段4Aは、自車両の走行レーンの基準位置
からの横ずれ量ΔYを算出する横ずれ量算出手段4Bと
自車両の走行レーンに対するヨー角βを算出するヨー角
算出手段4Cとともに、自車両に対する走行レーン(走
行車線)の相対位置を推定する走行レーン推定手段4内
の機能要素としてそなえられている。
る先行車両の相対位置を認識するために、自車両の前方
の先行車両の存在を検出する検出手段としてのレーダ
(先行車両検出手段)26と、レーダ26からのレーダ
情報を適宜処理して自車両に対する先行車両の相対位
置、即ち、自車両と先行車両との距離LF と自車両中心
線に対する先行車両の偏角θF とを算出する先行車両位
置算出手段27とをそなえている。
手段4Aにより算出された道路曲率ρ又は代用道路曲率
算出手段25により算出された推定道路曲率ρ′と、先
行車両位置算出手段27により算出された自車両と先行
車両との距離LF ,自車両に対する先行車両の偏角θF
とに基づいて、縦方向光軸角目標値θ1 及び横方向光軸
角目標値θ2 を算出する光軸角目標値算出手段5と、ヘ
ッドライト9の光軸を動かす光軸アクチュエータ8と、
ヘッドライト9の光軸角がこの光軸角目標値算出手段5
で算出された光軸角目標値θ1 ,θ2 に等しくなるよう
に光軸アクチュエータ8を制御する制御手段(コントロ
ーラ)7とをそなえている。
定手段4(道路曲率算出手段4A,横ずれ量算出手段4
B,ヨー角算出手段4C),代用道路曲率算出手段2
5,先行車両位置算出手段27,光軸角目標値算出手段
5,コントローラ7は、CPU,入出力インタフェー
ス,ROM,RAM等をそなえてなる電子制御ユニット
として構成される。
いて説明する。画像情報処理手段3では、まず、図2に
示すように、カメラ2からの原画像3Aを取り込み、こ
の原画像3Aから道路白線を抽出して、抽出した道路白
線の画像を、鉛直上方から見たような平面視画像3Bに
変換する。ここで、白線12L,12Rの認識について
図3を参照しながら説明する。なお、ここでは、走行レ
ーン左端の路側線としての白線12Lの認識について説
明するが、走行レーン右端の白線12Rを基準とする場
合についても同様であるため、左端の白線12Lについ
ては単に白線12と称することにする。
すように、車両にそなえられたカメラ2により平地にお
いて車両前方の範囲の白黒画像情報を取り込み、この画
像情報から画面上で縦方向の画像を一部省略する。そし
て、この画面上で等間隔になるような複数の水平線11
を設定する。この白黒画像情報の取り込みは、微小な制
御周期毎に更新されるようになっており、図3(b)に
示すように、それぞれの水平線11上において前回の画
面での白線位置の左右の所要の範囲〔ここでは、左右5
0画素(dot)〕を白線探査エリア(処理対象領域)
10として設定する。また、初回の画面は、直線路にお
ける白線位置を前回の画面データとして利用する。
線の明度をそれぞれ左から横方向に微分する。また、図
中の符号14はガードレールである。ところで、通常の
路面は輝度が低く、輝度変化も小さい。これに対して、
白線12は通常の路面に比較して輝度が非常に高いの
で、このように道路の明度を微分すると、通常の路面か
ら白線12への境界点で輝度変化がプラス、白線12か
ら通常の路面への境界点で輝度変化がマイナスとなるよ
うな微分データが得られる。このような微分データの一
例を図3(d)に示す。
ついて、微分値のピークが左からプラス,マイナスの順
に並んで現れ、且つそれぞれのピークの間隔が白線12
として妥当と思われる程度(プラスのピークからマイナ
スのピークまでの間隔が例えば30dot以内)に納ま
っている組み合わせを白線候補として抽出し、通常は、
図3(e)に示すように、その中点Mを白線候補点15
として保存する。
画面中心に最も近いもののみを最終候補点として残す。
これは、例えば車両が左側通行の場合、探索エリア10
の中の右側が通常輝度変化の少ない道路面であり、この
通常の道路面に最も近い白線候補点15が白線12と判
断できる。したがって白線12よりもさらに左側に、ノ
イズの原因となる物体(例えばガードレール14等)が
存在する場合であっても、カメラ2により撮像された画
像情報から白線12を確実に認識することができる。
各水平線データにおける白線候補点15の上下方向の連
続性を画面の下方から順次検証していく。まず、事前に
前画面での白線12の上下端間の傾きを計算しておく。
そして、最下点15Aを白線12とすると、一本だけ上
の水平線11上の候補点15Bが、前回の白線12の傾
き分±50dotの範囲内(誤差範囲内)に入っている
かを検証する。
これを白線とし、入っていないときは候補点15Bは却
下されて、上述の傾きから補間計算した座標が白線位置
としてみなされる。そして、この検出を各水平線につい
て同様の作業を行なうことにより、連続した白線12を
認識することができるのである。このような白線認識の
作業は、所要の周期で継続して行なわれ、その都度白線
12の認識が更新されるようになっている。
Rの認識についても、これと同様に行なわれる。ところ
で、上述のように誤差範囲内に収まらない候補点15が
存在する場合でも、前画面での白線12の上下端間の傾
きから補間計算することにより白線12を認識できるよ
うになってはいるが、画面上の候補点15の多数が誤差
範囲内に収まらずに却下されるような場合は、有効に路
面上の白線を認識できているとは言えず、このような白
線12に基づいては正確な制御は期待できない。そこ
で、画像情報処理手段3では、一定数以上の候補点15
が却下された場合は、白線認識が不調であるとして認識
ロスト信号を光軸角目標値算出手段5に出力するように
なっている。ただし、左右の白線12L,12Rの何れ
か一方が有効に認識できている場合は、その有効に認識
されている白線12に基づいて制御が行なえるため、認
識ロスト信号は出力しない。
場合としては、路面が濡れている場合や、多数の水溜ま
りが存在する場合がある。このような場合は、光が反射
され易いため路面の輝度が高くなり、白線12との間の
輝度差が小さくなってしまうため、白線12と通常の路
面との識別が難しくなるのである。また、白線12が途
中で破綻していたり不鮮明であったり、白線12の近傍
に白色に近い表示や物体が存在する場合にも、当然なが
ら白線認識は行なえないことがある。
認識周期で認識された原画像3A上の白線12R,12
Lを平面視画像3Bに変換して、走行レーン左端の白線
12Lから推定しうる道路中心線LCL と走行レーン右
端の白線12Rから推定しうる道路中心線LCR とに基
づいて、道路中心線LCの推定を行なうようになってい
る。そして、この道路中心線LCに基づいて、道路曲率
算出手段4Aにより車両前方の走行レーンの道路曲率ρ
を算出するようになっている。
示すように、曲率の異なる複数の照合用円弧パターン3
0が記憶されており、これらの照合用円弧パターン30
を平面視画像3B上の道路中心線LCに重ね合わせて一
致するか否か照合するようになっている。照合方法とし
ては、例えば、曲率が0の円弧パターン(即ち、直線)
から順に平面視画像3B上の道路中心線LCに重ね合わ
せていく。そして、図4(b)に示すように、例えば、
最小二乗法を用いて、画面の下方から順に水平線11上
における照合用円弧パターン30と道路中心線LCとの
間の距離(2点間のドット数)を二乗して積算してい
き、最上方の水平線11まで積算された所でその積算値
を前回照合を行なった照合用円弧パターン30における
積算値と比較する。
における積算値の方が小さい場合は、再び次の照合用円
弧パターン30との照合を行なうようになっている。一
方、今回の照合用円弧パターン30における積算値の方
が大きい場合は、前回の照合用円弧パターン30が道路
中心線LCと一致する円弧パターンと見なして、この円
弧パターンの曲率を道路曲率ρとするようになってい
る。
Cでは、道路中心線LCの画像情報とこの道路中心線L
Cに対する自車両の位置情報とに基づいて、それぞれ横
ずれ量ΔY,ヨー角βを算出するようになっている。つ
まり、横ずれ量算出手段4Bは、図5に示すように、車
両1に最も近い道路中心線LC上の地点である第1検出
点(LC1)と自車両中心線との横方向距離(道路幅方
向、即ちカメラ画像の横方向の距離)を横ずれ量ΔYと
して算出し、また、ヨー角算出手段4Cは、道路中心線
LCの第1検出点(LC1)における接線と自車両中心
線とがなす角をヨー角βとして算出するようになってい
る。
のようにして推定道路曲率ρ′を算出するようになって
いる。つまり、車両に作用する遠心力に基づく横加速度
をGとし、その時の車両の速高速度の大きさをVとする
と、現在、走行中の道路部分の推定道路曲率ρ′は次式
で算出される。
横加速度センサ(横加速度検出手段)21により検出
し、車速センサ(走行速度検出手段)20により車速
(走行速度)Vを検出して、これらの検出値をもとに
(1)式より推定道路曲率ρ′を算出するようになって
いる。
先行車両位置の算出について説明すると、先行車両位置
算出手段27では、レーダ26による検出情報に基づい
て、自車両前方の先行車両位置を検出するようになって
いる。このレーダ26は車両の前面に方向を少しずつ左
右にずらして複数個そなえられており、各レーダ26よ
り指向性の高いエネルギ(例えば、レーザ,マイクロ
波,超音波等)が車両前方に向かって常時所定の周期で
発信及び受信されるようになっている。先行車両位置算
出手段27は、レーダ26におけるエネルギの発信から
先行車両からの反射エネルギの受信までの時間に基づい
て自車両と先行車両との距離LF を測定するとともに、
反射エネルギを受信したレーダ26の方向に基づいて自
車両中心線に対する先行車両の偏角θF を測定するよう
になっている。
のようにして算出される走行レーンの道路曲率ρ又は推
定道路曲率ρ′及び先行車両の距離LF ,偏角θF に基
づいて縦方向光軸角目標値θ1 ,横方向光軸角目標値θ
2 を算出する。即ち、光軸角目標値算出手段5は、図6
(a)〜(c)に示すように、自車両(原点)からの距
離Lと自車両中心線(縦軸)に対する偏角θとで表され
る極座標系からなるマップを有しており、このマップに
より光軸角目標値θ1 ,θ2 を設定するようになってい
る。つまり、このマップ上に任意の点を取ったとき、そ
の点の縦軸に対する偏角θが横方向の光軸角目標値θ2
となり、また、その点と原点との距離Lがヘッドライト
9の照射距離LH となる。そして、照射距離LHはヘッ
ドライト9の地上高と縦方向の光軸角θ1 とで決まるた
め、このマップ上に照射目標点を取ることにより光軸角
目標値θ1 ,θ2 を設定できるようになっている。例え
ば、図6(a)〜(c)に示す同心円弧に沿って照射目
標点を取ると、縦方向の光軸角θ1 を一定にしたまま横
方向の光軸角目標値θ2 を変化させることができる。
θR はそれぞれ左右方向の横方向の光軸角目標値θ2 の
限界角度であり、円弧Lmax ,Lmin はそれぞれ照射距
離L H の最長距離と最短距離とを示している。したがっ
て、光軸角目標値θ1 ,θ2はこれらの限界角度θL ,
θR ,円弧Lmax ,Lmin で囲まれた扇形の範囲内(ヘ
ッドライト9が照射可能な範囲に該当し、以下、照射可
能範囲Sとする)で設定されることになる。なお、最長
照射距離Lmax は、常に固定でもよく、また、車速Vに
応じて変化させてもよい。
〜(c)に示すように、道路曲率算出手段4Aから入力
される道路中心線LCの道路曲率ρの情報に応じて、マ
ップ上に自車両位置から延びるように(ここでは、自車
両のヨー角や横ずれ量を0と仮定して原点で縦軸に接す
るものとする)曲率ρの円弧を描き、これとともに、先
行車両位置算出手段27から入力される先行車両の距離
LF ,偏角θF の情報に基づいて、先行車両が存在する
と、その位置をマップ上にプロットする。この先行車両
位置については、図6(b),(c)に示すように、マ
ップ上にLF ,θF に応じた点CF をとり、この点CF
の周りの所定範囲AF 、例えば、点CFを中心とする直
径dF の範囲AF を先行車両にグレアが発生する範囲と
して設定するようになっている。
(a)に示すように、道路中心線LCと円弧Lmin との
交点に制御点(ヘッドライトの照射目標点)Pの候補点
P1 をとり、原点0から候補点P1 までの間にグレア発
生範囲AF が存在しないか検証する。この候補点P1 に
おいてグレア発生範囲AF と干渉していなければ、次
は、円弧Lmin よりも僅かに大きい円弧と道路中心線L
Cとの交点を候補点P2 として、この候補点P2 におけ
るグレア発生範囲AF との干渉を検証するようになって
いる。そして、このようにして道路中心線LCに沿って
グレア発生範囲AFとの干渉を検証していき、道路中心
線LCと円弧Lmax との交点Pmax まで検証するように
なっている。
交点から道路中心線LCと円弧Lma x との交点Pmax ま
で検証してグレア発生範囲AF との干渉がなければ、道
路中心線LCと円弧Lmax との交点Pmax を制御点Pと
して決定し、この制御点Pに対応して光軸角目標値
θ1 ,θ2 を設定するようになっている。このような場
合としては、例えば、先行車両が存在しない場合や、先
行車両が存在しても照射可能範囲Sよりも前方を走行し
ていたり、自車両の走行車線よりも外側の走行車線を走
行している場合が該当する。
道路中心線LCと円弧Lmin との交点から道路中心線L
Cに沿って候補点Pk を移動させ、グレア発生範囲AF
との干渉を検証していったときに、ある円弧Ln と道路
中心線LCとの交点に候補点Pn をとったとき、その候
補点Pn において、原点0から候補点Pn までの間にグ
レア発生範囲AF と干渉する部分がある場合は、その円
弧Ln の一つ前の円弧Ln-1 と道路中心線LCとの交点
Pn-1 を制御点Pとし、この制御点Pに対応して光軸角
目標値θ1 ,θ2 を設定するようになっている。このよ
うな場合としては、例えば、自車両の走行車線前方に先
行車両が存在する場合〔図6(b)〕や、自車両の走行
車線よりも内側の走行車線を走行している場合〔図6
(c)〕が該当する。
大きく、道路中心線LCに沿って候補点Pk を移動させ
ていったとき、左右の限界角度θL ,θR に達したとき
は、その点を制御点Pとし、この制御点Pに対応して光
軸角目標値θ1 ,θ2 を設定するようになっている。つ
まり、この場合は横方向の光軸角目標値θ2 は限界角度
θL 又はθR となる。
設定が行なわれるが、実際の走行においては、車両は必
ずしも道路中心線LC上を走行しているとは限らず、図
5に示すように、道路中心線LCから横ずれしていた
り、道路中心線LCに対して傾いて走行していたりす
る。そこで、光軸角目標値算出手段5は、上述のように
して算出された光軸角目標値θ1 ,θ2 の内、特に、横
方向光軸角目標値θ2 を光軸角目標値補正手段5Aによ
り補正するようになっている。
出手段4Bで算出された車両の横ずれ量ΔYと、ヨー角
算出手段4Cで算出された車両が道路中心線LCに対し
てなすヨー角βとに基づき、横方向光軸角目標値θ2 の
補正角dθを決定する。つまり、補正角dθは次式のよ
うに表される。 dθ=β−ΔY/L ・・・・・・・・・・・・・(2) そして、光軸角目標値補正手段5Aは、この補正角dθ
を横方向光軸角目標値θ2 から除算することにより、車
両の道路中心線LCに対する横ずれ及び傾きに応じた補
正を行なうになっている。
て設定された横方向光軸角目標値θ 2 と、縦方向光軸角
目標値θ1 とをコントローラ7へ入力するようになって
いる。ところで、画像情報処理手段3による白線認識が
不調のときは、画像情報処理手段3から光軸角目標値算
出手段5へ認識ロスト信号が入力されるが、この認識ロ
スト信号が入力されている間は、道路曲線ρは精度の低
い道路中心線LCの情報に基づいて算出されるため正確
に道路中心線の曲率を表しているとは言いがたい。した
がって、この道路曲線ρに基づいて横方向光軸角目標値
θ2 を算出してコントローラ7へ出力しても、有効に道
路中心線LCに沿った光軸制御を行なえない可能性が大
きい。
情報処理手段3から認識ロスト信号が入力されると、光
軸角目標値算出手段5の機能要素である切替手段5Bに
よって、道路曲率算出手段4Aで算出された道路曲率ρ
に基づいた横方向光軸角目標値θ2 の算出から、代用道
路曲率算出手段25で算出された推定道路曲率ρ′に基
づいた横方向光軸角目標値θ2 の算出へと切り替えるよ
うになっている。
補正角dθも、画像情報に基づいて算出されているため
認識ロスト信号が入力されている間はその精度に欠け、
適切な補正が行なえるとは言いがたい。このため、光軸
角目標値算出手段5は、認識ロスト信号が入力されてい
る間は、光軸角目標値補正手段5Aによる横方向光軸角
目標値θ2 の補正を中止するようになっている。
誤差により、道路曲率算出手段4Aから代用道路曲率算
出手段25への切り替え時には横方向光軸角目標値θ2
は急激に変化する可能性がある。このような場合、ドラ
イバは違和感を感じる虞があるが、これに対しては図1
に示すように、光軸角目標値算出手段5とコントローラ
7との間に介装されたローパスフィルタ6により平滑化
処理することで対処している。また、光軸角目標値補正
手段5Aによる補正を中止する際も、突然補正角dθを
0にするのではなく、徐々に補正角dθの大きさを0に
近づけていくことにより、横方向光軸角目標値θ2 の急
激な変化を防止するようになっている。
ドライトの配光制御装置は、上述のように構成されてい
るので、配光制御の処理は、例えば図7に示すように行
なわれる。まず、先行車両位置算出手段27により、レ
ーダ26を介して先行車両を検出し、レーダ26からの
情報を基に先行車両の位置、即ち、先行車両と自車両と
の距離LF と先行車両の自車両中心線に対する偏角θF
とを算出する(ステップS10)。
れると、次は、画像情報処理手段3により、カメラ2か
ら入力される車両前方の画像情報を適宜処理して前方道
路上の左右の白線位置の認識を行なう(ステップS2
0)。このとき、白線位置を有効に認識できた場合はス
テップS30〜S50の処理を行ない、有効に白線位置
を認識できなかった場合(即ち、白線認識ロスト状態)
では、ステップS70〜80の処理を行なう。
は、この白線位置画像情報を基に、道路曲率算出手段4
Aにより道路曲率ρを算出する(ステップS30)。つ
まり、図2に示すように、走行レーン推定手段4は、画
像情報処理手段3で認識された原画像3A上の白線12
R,12Lを鉛直上方から見たような平面視画像3Bに
変換して、走行レーン左端の白線12Lから推定しうる
道路中心線LCL と走行レーン右端の白線12Rから推
定しうる道路中心線LCR とに基づいて、道路中心線L
Cの推定を行なう。
道路曲率算出手段4Aは、照合用円弧パターン30をこ
の道路中心線LCに順次重ね合わせていく。そして、図
4(b)に示すように、各照合用円弧パターン30につ
いて、画面の下方から順に水平線11上における照合用
円弧パターン30と道路中心線LCとの間の距離(2点
間のドット数)を二乗して積算していき、最上方の水平
線11まで積算された所でその積算値を前回照合を行な
った照合用円弧パターン30における積算値と比較す
る。このとき、今回の照合用円弧パターン30における
積算値の方が大くなった場合は、前回の照合用円弧パタ
ーン30が道路中心線LCと一致する円弧パターンと見
なして、この円弧パターンの曲率を道路曲率ρとする。
F に加え道路曲率ρが算出されると、光軸角目標値算出
手段5は、これらの情報を基に光軸角目標値θ1 ,θ2
を算出する(ステップS40)。即ち、光軸角目標値算
出手段5は、図6(a)〜(c)に示すように、道路曲
率算出手段4Aからの道路中心線LCの道路曲率ρの入
力に応じて、マップ上に原点で縦軸に接する曲率ρの円
弧(道路中心線LC)を描く。そして、先行車両位置算
出手段5から先行車両の距離LF ,偏角θF が入力され
ると、図6(b),(c)に示すように、マップ上にL
F ,θF に応じた点CF をとり、この点C F の周りにグ
レア発生範囲AF を設定する。
(a)に示すように、道路中心線LCと円弧Lmin との
交点に制御点Pの候補点P1 をとり、原点0から候補点
P1 までの間にグレア発生範囲AF が存在しないか検証
する。この候補点P1 においてグレア発生範囲AF との
干渉がなければ、次は、円弧Lmin よりも僅かに大きい
円弧と道路中心線LCとの交点を候補点P2 とし、この
候補点P2 におけるグレア発生範囲AF との干渉を検証
する。こうして、道路中心線LCに沿って順次グレア発
生範囲AF との干渉を検証していき、道路中心線LCと
円弧Lmax との交点Pmax まで検証してグレア発生範囲
AF との干渉がなければ、道路中心線LCと円弧Lmax
との交点Pmax を制御点Pとし、この制御点Pに対応し
て光軸角目標値θ1 ,θ2 を設定する。
範囲AF との干渉を検証していったとき、ある円弧Ln
と道路中心線LCとの交点に候補点Pn をとったとき、
その候補点Pn において、原点0から候補点Pn までの
間にグレア発生範囲AF と干渉する部分がある場合は、
その円弧Ln の一つ前の円弧Ln-1 と道路中心線LCと
の交点Pn-1 を制御点Pとし、この制御点Pに対応して
光軸角目標値θ1 ,θ 2 を設定する。
れると、光軸角目標値算出手段5の機能要素である光軸
角目標値補正手段5Aは、横ずれ量算出手段4B,ヨー
角算出手段4Cによりそれぞれ算出された道路中心線L
Cに対する横ずれ量ΔY,ヨー角βに基づいて前記の
(2)式から補正角dθを算出し横方向光軸角目標値θ
2 を補正する(ステップS50)。
向光軸角目標値θ2 と縦方向光軸角目標値θ1 とに基づ
いて光軸アクチュエータ8を作動させる(ステップS6
0)。一方、ステップS20において有効に白線位置を
認識できなかった場合、つまり、画像情報処理手段3に
おける白線認識処理において、白線12の候補点15の
一定数以上がその誤差範囲内に収まらない状態となり却
下された場合は、画像情報処理手段3から光軸角目標値
算出手段5へロスト信号が入力される。光軸角目標値算
出手段5の機能要素である切替手段5Bは、このロスト
信号の入力に応じて道路曲率算出手段4Aから代用道路
曲率算出手段25へと道路曲率の算出手段を切り替える
(ステップS20)。
1に作用する横加速度G,車速Vをそれぞれ横加速度セ
ンサ21,車速センサ20で検出し、検出された横加速
度G,車速Vに基づいて前記の(1)式より推定道路曲
率ρ′を推定する(ステップS70)。光軸角目標値算
出手段5は、この推定道路曲率ρ′と先行車両位置算出
手段27で算出された先行車両との距離LF と偏角θF
とに基づいて光軸角目標値θ1,θ2 を算出する(ステ
ップS80)。
ップS40の処理において、道路曲率算出手段4Aから
の道路曲率ρの入力の代わりに代用道路曲率算出手段2
5からの推定道路曲率ρ′の入力に応じて、マップ上に
原点で縦軸に接する曲率ρ′の円弧(道路中心線LC)
を描くとともに、先行車両位置算出手段5からの距離L
F ,偏角θF の入力に応じてマップ上にグレア発生範囲
AF を設定する。
max との交点まで道路中心線LCに沿って、原点と道路
中心線LC上の候補点Pk とを結ぶ直線がグレア発生範
囲AFと干渉しないか検証していき、干渉がなければ道
路中心線LCと円弧Lmin との交点を制御点Pとし、途
中で干渉があればその一つ手前の円弧と道路中心線LC
との交点を制御点Pとして、その制御点Pに対応して光
軸角目標値θ1 ,θ2 を設定する。
調な場合は、光軸角目標値補正手段5Aにおける補正角
dθも画像情報に基づいて算出されているため精度に欠
け、適切な補正が行なえるとは言いがたいので、光軸角
目標値算出手段5は、認識ロスト信号が入力されている
間は、光軸角目標値補正手段5Aによる横方向光軸角目
標値θ2 の補正を中止する。そして、光軸角目標値補正
手段5Aによる補正を中止する際は、突然補正角dθを
0にするのではなく、徐々に補正角dθの大きさを0に
近づけていく。
されると、コントローラ7は、ヘッドライト9の光軸角
が、算出された光軸角目標値θ1 ,θ2 に一致するよう
に、光軸アクチュエータ8を作動させる(ステップS6
0)。このように、本配光制御装置によれば、カメラ2
からの道路画像情報を基に画像情報処理手段3で認識さ
れた道路上の白線から道路中心線LCを推定し、この推
定された道路中心線LCに基づき算出された道路曲率ρ
に応じて光軸角目標値θ1 ,θ2 を算出しているので、
車両前方の走行車線のカーブ状況に関わらず的確に道路
中心線上を照射することができるという利点がある。
合は、レーダ26からのレーダ情報をもとに先行車両位
置算出手段27が先行車両の自車両に対する位置を算出
し、この算出された先行車両位置と画像情報から推定さ
れた道路中心線LCとを対照させながら光軸角目標値θ
1 ,θ2 を算出するので、先行車両にグレアを発生させ
ることなく道路中心線上の最遠方の地点を照射するよう
にヘッドライト9の光軸角目標値を制御することができ
るという利点がある。
実施形態のようにレーダ26による検出のみならず、カ
メラ2で得られた車両前方の道路画像情報に基づいて算
出してもよい。つまり、図8に示すように、カメラ2に
より車両前方の範囲の白黒画像情報を取り込んだとき、
先行車両40のテールランプ40R,40Lは、通常の
路面よりりも輝度が断然高く、また白線12R,12L
に対しても輝度が非常に高い。このため、ある一定値の
輝度を閾値として2値化処理することにより、先行車両
40のテールランプ40R,40Lを認識することがで
きる。したがって、こうして認識された左右のテールラ
ンプ40R,40Lの中心40Cを先行車両の中心位置
とみなし、この先行車両中心40Cの自車両1に対する
位置を計測することにより、自車両1との距離LF と自
車両中心線に対する偏角θF とを算出することができる
のである。
勢、即ち、横ずれ量ΔY,ヨー角βも、画像情報に基づ
いて把握することができるので、道路曲率ρに基づき算
出される光軸角目標値θ1 ,θ2 をこれらの横ずれ量Δ
Y,ヨー角βに応じて補正することにより、車両の道路
中心線に対する位置姿勢に係わらず、常に道路中心線上
を的確に照射するようヘッドライト9の光軸角を制御す
ることができるという利点がある。
認識が不調の場合、例えば、路面が濡れている場合や、
路面上に多数の水溜まりが存在する場合、又は白線が途
中で破綻していたり不鮮明でる場合等には、画像情報に
基づき道路曲率算出手段4Aで算出される道路曲率ρに
代えて、横加速度Gと車速Vとに基づき代用道路曲率算
出手段25で算出される推定道路曲率ρ′を光軸角目標
値θ1 ,θ2 の算出に代用するので、道路状態による白
線認識の不調により配光制御が不連続になりドライバが
違和感を感じることを防止することができるという利点
がある。
加速度センサ21により直接横加速度Gを検出する他、
ドライバがハンドルを操舵する際の操舵角αに基づいて
横加速度Gを算出し、この算出した横加速度Gに基づい
て推定道路曲率ρ′を算出することもできる。即ち、車
両の図示しないステアリングシャフトに操舵角センサ2
2をそなえ、この操舵角センサ22によりハンドルの操
舵角αを検出し、車速センサ20で検出した車速Vとと
もに次式により横加速度Gを算出する。
により、推定道路曲率ρ′が算出される。ただし、n,
g,wb,aはそれぞれギヤ比,重力加速度,ホイール
ベース,スタビリティファクタを示す固定値である。さ
らに、本発明は上述した実施形態に限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実
施することができる。
θ1 ,θ2 の設定にあたり、図6(a)〜(c)に示す
ように、自車両が走行車線に対してヨー角や横ずれ量が
0、即ち、自車両が走行車線の道路中心線CL上を走行
しているものと仮定して、マップ上に道路中心線CLに
対応する円弧を自車両中心線に接するように描き、この
円弧上に照射目標の候補点Pk をとって制御点(照射目
標点)Pを設定し、この制御点Pに基づいて設定した光
軸角目標値θ1 ,θ2 をヨー角や横ずれ量で補正するよ
うにしているが、制御点Pの設定段階から自車両のヨー
角や横ずれ量を加味するようにしてもよい。
する円弧を描く際に、自車両のヨー角や横ずれ量に基づ
いて円弧の位置や角度を補正するようにして、マップ上
に描く道路中心線CLに対応する円弧が、実際の自車両
と道路中心線CLとの相対関係に応じるようにするので
ある。このような円弧に基づいて候補点Pk をとって制
御点Pを設定し、この制御点Pに基づいて光軸角目標値
θ1 ,θ2 を設定すれば、光軸角目標値θ1 ,θ2 をそ
の後補正することなくそのまま制御に使用することがで
きる。
曲率ρをカメラ2で得られた画像情報に基づいて算出し
ているが、例えば道路側に道路中心線の道路曲率情報を
発する情報発信手段をそなえ、車両側にこの道路曲率情
報を受信する情報受信手段をそなえるようにして、路車
間通信により道路曲率情報を得て、光軸角目標値θ1,
θ2 の設定を行なうようにしてもよい。
でもよいが、道路側の白線に道路曲率情報を含ませてお
き、車両1側のカメラ2でとらえた画像情報の処理過程
で画像情報からこの道路曲率情報を抽出しこうして得た
道路曲率情報に基づいて光軸角目標値θ1 ,θ2 の設定
を行なうようにしてもよい。さらに、道路側に磁気ネイ
ルを備える場合には、この磁気ネイルに道路曲率情報を
含ませておき、車両側の磁気センサでとらえた磁気情報
の処理過程で磁気情報からこの道路曲率情報を抽出して
光軸角目標値θ1 ,θ2 の設定を行なうようにしてもよ
い。
しておき、GPSや自律航法により車両の位置情報を検
出するようにして、検出した車両の位置情報と記憶され
た道路位置情報とから自車両に対する走行レーンの情報
を得るようにしてもよい。なお、このような場合でも、
常に路車間通信が可能とは限らず、道路状態により道路
側から道路曲率情報を得ることができなくなる場合もあ
るが、その場合は、前述のように車両に作用する横加速
度Gや車速V等から道路曲率を推定することにより対処
することができる。
本実施形態では、レーダ26によるレーダ情報に基づい
て自車両に対する先行車両の距離LF と偏角θF とを算
出しているが、例えば車両の前部及び後部に車両情報を
発する情報発信手段とそれを受信する受信手段とをそな
え、車両間通信によりお互いの位置を把握するようにし
てもよい。また、この場合、車両間通信情報に車両のサ
イズやバックミラーの高さ等のグレア発生に関する情報
も含め、より的確に光軸角目標値θ1 ,θ2 の設定を行
なうようにしてもよい。
ヘッドライトの配光制御装置によれば、道路曲率算出手
段で算出された車両前方の走行車線の道路曲率に応じて
縦方向光軸角目標値及び横方向光軸角目標値を設定して
いるので、カーブ状況に関わらず的確に道路中心線上を
照射することができる。
合は、先行車両検出手段からの検出情報をもとに先行車
両位置算出手段が先行車両の自車両に対する位置を算出
し、この算出された先行車両位置と道路曲率算出手段で
算出された道路曲率とに基づき縦方向光軸角目標値及び
横方向光軸角目標値を算出するので、先行車両にグレア
を発生させることなく走行車線上の最遠方の地点を照射
するようにヘッドライトの縦方向光軸角及び横方向光軸
角を制御することができる。
イトの配光制御装置の構成を模式的に示すブロック図で
ある。
ための画像処理を説明する図である。
(a)〜(f)の順で説明する模式図である。
ための説明図であり、(a)は道路曲率算出のための照
合用円弧パターンを示す図、(b)は照合例を示す図で
ある。
の説明図である。
標値の算出について説明するための説明図であり、
(a)は先行車両が存在しない場合、(b)は自車両が
走行する走行車線上に先行車両が存在する場合、(c)
はカーブ内側の隣車線上に先行車両が存在する場合を示
している。
イトの配光制御装置の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
対位置の算出について説明するための説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 自車両前方の走行車線のカーブ状況に応
じてヘッドライトの光軸角を光軸アクチュエータを介し
て調整する自動車用ヘッドライトの配光制御装置であっ
て、 該自車両前方の先行車両の存在を検出する先行車両検出
手段と、 該先行車両検出手段の検出情報に基づいて該自車両に対
する該先行車両の相対位置を算出する先行車両位置算出
手段と、 該自車両の走行する走行車線の道路曲率を算出する道路
曲率算出手段と、 該先行車両位置算出手段で算出された該先行車両の相対
位置と該道路曲率算出手段で算出された該道路曲率とに
基づいて縦方向光軸角目標値及び横方向光軸角目標値を
算出する光軸角目標値算出手段と、 該ヘッドライトの縦方向光軸角及び横方向光軸角が該光
軸角目標値算出手段で算出された該縦方向光軸角目標値
及び該横方向光軸角目標値と等しくなるように該光軸ア
クチュエータを制御する制御手段とをそなえたことを特
徴とする、自動車用ヘッドライトの配光制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1167398A JP3627494B2 (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 自動車用ヘッドライトの配光制御装置 |
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JPH11208366A true JPH11208366A (ja) | 1999-08-03 |
JP3627494B2 JP3627494B2 (ja) | 2005-03-09 |
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ID=11784518
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Country Status (1)
Country | Link |
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-
1998
- 1998-01-23 JP JP1167398A patent/JP3627494B2/ja not_active Expired - Fee Related
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