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JPH11205240A - 光伝送装置 - Google Patents

光伝送装置

Info

Publication number
JPH11205240A
JPH11205240A JP10002578A JP257898A JPH11205240A JP H11205240 A JPH11205240 A JP H11205240A JP 10002578 A JP10002578 A JP 10002578A JP 257898 A JP257898 A JP 257898A JP H11205240 A JPH11205240 A JP H11205240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
signal
frequency
optical signal
dispersion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10002578A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Seto
一郎 瀬戸
Tazuko Tomioka
多寿子 富岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10002578A priority Critical patent/JPH11205240A/ja
Publication of JPH11205240A publication Critical patent/JPH11205240A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】中央基地局‐無線基地局間を光ファイバにより
通信情報である高周波の副搬送波多重信号を伝送する
際、光ファイバの群速度分散の受信電気信号強度への影
響を抑圧すると共に低コスト、高安定動作特性を確保で
きるようにする。 【解決手段】中央基地局および無線基地局において電気
‐光変換器3からの出力である副搬送波多重アナログ光
信号を、光フィルタ4に入力し、光フィルタ4の透過中
心波長と光信号の搬送波波長を制御して、副搬送波多重
アナログ光信号の一方の側波帯を遮断し一部を残すこと
で、残留側波帯変調を行った後、光ファイバ5を介して
伝送するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、群速度分散を持つ
光ファイバを備えた光伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動通信の需要は、近年、急増してい
る。そして、移動通信においては、各セルにアンテナポ
ート(基地局)のみを設置し、無線信号の変復調や無線
回線制御は中央基地局で行うという構成が、各基地局の
小型化および低コスト化の点で、また、複数の基地局の
回線制御を一括して行えると云う点で、非常に有効であ
る。
【0003】そして、このような構成を実現するために
は、無線基地局と中央基地局間を光ファイバで接続し、
サブキャリア(副搬送波)多重光伝送によって、高周波
である無線信号をそのままの形で伝送する形態が有望視
されている。
【0004】図19は従来の高周波電気信号を用いた副
搬送波アナログ光伝送装置を示すブロック図であって、
図中、1は親局、2は電気増幅器、3は電気‐光変換
器、5は光ファイバ、6は子局、7は光‐電気変換器を
示している。
【0005】従来システムにおいては、図19に示され
るように、中央基地局(親局)から無線基地局(子局)
への下り線路、もしくは無線基地局から中央基地局への
上り線路へ、高周波信号で強度変調された副搬送波アナ
ログ光信号を光ファイバ5で伝送する。
【0006】このような高周波信号の副搬送波アナログ
光伝送の形態は、移動通信の基地局だけに要求されてい
るのではなく、CATVの下り線路等においても要求さ
れている。しかしながら、このような高周波を用いた副
搬送波多重光伝送装置は、伝送路である光ファイバの伝
送距離に応じて蓄積される群速度分散により、通信情報
信号の出力が周期的変動を生じる問題がある。
【0007】すなわち、副搬送波多重光伝送装置の光信
号の周波数チャープが無視できる程、小さいものとし、
また、光搬送波の周波数成分をfc、副搬送波の周波数
成分をfmとすると、送信される光信号の光スペクトル
分布は図18に示されるように、光搬送波fc周波数成
分の他、更に上側波帯fc+fmと下側波帯fc−fm
とに高周波の副搬送波成分が現れる。
【0008】光信号は光ファイバ中を伝送される際、光
ファイバの群速度分散により、光周波数に依存して伝搬
時間差を生じる。つまり、光スペクトル分布上の上側波
帯fc+fm成分と下側波帯fc−fm成分は、搬送波
fcの位相を基準とすると、伝搬時間差による位相差±
θを生じる(図18(a)参照)。光信号はフォトディ
テクタで直接検波されて光‐電気変換される場合、2乗
検波により電気信号となるが光搬送波fc成分がDC
(直流)成分となり、上側波帯成分と下側波帯成分がh
の周波数帯で加算合成される。
【0009】しかし、図18に示されるように、上側波
帯と下側波帯間の位相差θのために、電気信号の強度が
減衰してしまう。この位相差θは、光信号が伝送される
光ファイバ長に依存するため、伝送距離に応じて、周期
的に電気信号強度に変化を与える。
【0010】従来の副搬送波多重アナログ光伝送におい
ては、周波数がGHzを超える高周波信号を光信号に搬
送させて伝送するような必然性も、また、要求もなかっ
たので、光ファイバの群速度分散の影響は無視できた。
しかし、マイクロ波、ミリ波、サブミリ波等のGHzを
超える高周波の通信信号を光ファイバ上でフィードする
ような光伝送装置においては、上側波帯成分と下側波帯
成分間の周波数差が大きいため、光ファイバの群速度分
散の影響が大きく現れてくる。
【0011】文献、IEEE“Transaction
on Microwave Theory and
Techniques,vol.44,no.10,O
ctober 1996,“Chromatic Di
spersion in Fiber−0ptic M
icrowave and Millimeter‐W
ave Links”によると、光信号の周波数チャー
プが無視できるほど小さい場合、副搬送波出力Voutの
大きさは、 Vout=cos(π・λ2・D・L・fm2/c) …(1) (但し、λは光波長[μm]、Dは光ファイバの群速度
分散[ps/nm/km]、Lは光ファイバ長[k
m]、fmは副搬送波周波数[GHz]、cは光速[k
m]、πは円周率である。)で表される。
【0012】この光ファイバ5の群速度分散の影響を低
減するために、光送信器側の電気‐光変換器3において
使用される外部光変調器に、SSB(Single−s
ideband:単側波帯)光変調器を用いる方式、あ
るいはLiNb03(LN)光変調器を用い、光信号の
搬送波周波数成分を抑圧できる動作点にDCバイアスを
調整する方式、そして、グレーティングファイバを用い
て片側の側波帯を遮断する方式(文献:Electro
nics Lett.,13th March1997
vol.33 no.6,“Elimination
of the fibre chromatic d
ispersion penaltyon 1550
nm millmetre‐wave optical
transmission”)などが提案されてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、光伝送シ
ステムにおいては、光ファイバの群速度分散の影響を低
減する必要があり、その目的のために、光送信器側の電
気‐光変換器において使用される外部光変調器に、SS
B(Single−sideband:単側波帯)光変
調器を用いる方式や、LiNb03(LN)光変調器を
用い、光信号の搬送波周波数成分を抑圧できる動作点に
DCバイアスを調整する方式、そして、グレーティング
ファイバを用いて片側の側波帯を遮断する方式が提案さ
れている。
【0014】しかしながら、SSB光変調器は、文献
「IEEE Journal ofQuantum E
lectronics,vol.QE‐17,No.1
1,November,1981,“Integrat
ed 0ptical SSB Modulator
/ Frequency Shifter”」に示され
ているように、光搬送波成分を抑圧する機能を必要とす
るため、分岐数が多く、位相変調器を複数用いる必要が
ある等、変調器自体の構成が複雑であり、規模が大きく
なる問題点がある。
【0015】また、LN変調器のDCバイアス調整方式
は、LN変調器のDCバイアスドリフトの問題があり、
安定性に対する解決すべき課題が多いという問題があ
る。そして、グレーティングファイバを用いて片側波帯
を遮断する手段は、グレーティングファイバの遮断帯域
を片側側波帯に合わせて安定させることが技術的に困難
であり、さらに、受信後において、片側波帯を遮断され
たことにより、信号に歪みを生じ、ダイナミックレンジ
が大きくとれないという問題がある。
【0016】このように、従来、提案されている光ファ
イバの群速度分散の影響を低減するための手法いずれも
が、解決すべき課題を多々抱えており、決定的な手法が
見つかっていない。その一方で、群速度分散の影響を抑
圧し、低コスト、高信頼及び高安定で、歪みを抑圧でき
る光伝送装置の開発が急務となっている。
【0017】そこで、この発明の目的とするところは、
群速度分散の影響を抑圧し、低コスト、高信頼及び高安
定で、歪みを抑圧できる光伝送装置を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。
【0019】すなわち、本発明は (1)電気‐光変換器において通信情報信号により強度
変調された第1の光信号を第2及び第3の光信号に分岐
する第1分岐手段と、該第1の分岐手段に接続され、該
第3の光信号を電気信号に変換する第1の光‐電気変換
器と、該第1の分岐手段に接続され、該第2の光信号か
ら所定の帯域を抽出する光デバイスと、該光デバイスか
らの出力光信号を第4及び第5の光信号に分岐する第2
分岐手段と、第2分岐手段に接続され、該第4の光信号
を電気信号に変換する第2の光‐電気変換器と、該第1
の光‐電気変換器からの電気信号と該第2の光‐電気変
換器からの電気信号を比較する比較手段と、該比較手段
より出力される信号により該光デバイスの抽出帯域の中
心波長を該光信号の搬送波波長からデチューニングする
ことにより光残留側波帯変調を行うことを特徴とする。
【0020】(2)本発明に係わる光伝送装置は、電気
‐光変換器において通信情報信号により強度変調された
第1の光信号を第2及び第3の光信号に分岐する第1分
岐手段と、該第1の分岐手段に接続され、該第3の光信
号を電気信号に変換する第1の光‐電気変換器と、該第
1の分岐手段に接続され、該第2の光信号から所定の帯
域を抽出する光デバイスと、該光フイルタからの出力光
信号を第4及び第5の光信号に分岐する第2分岐手段
と、第2分岐手段に接続され、該第4の光信号を電気信
号に変換する第2の光‐電気変換器と、該第1の光‐電
気変換器からの電気信号と該第2の光‐電気変換器から
の電気信号を比較する比較手段と、該比較手段より出力
される信号により、該第1の光信号の搬送波波長を該光
デバイスの抽出帯域の中心波長からデチューニングする
ことにより光残留側波帯変調を行うことを特徴とする。
【0021】(3)また、本発明に係わる光伝送装置
は、電気‐光変換器において通信情報信号により強度変
調された第1の光信号を波長に依存して分岐する光合分
波器を透過させ、第2の光信号と第3の光信号に分岐
し、第2の光信号を第4及び第5の光信号に分岐する第
1分岐手段と、該第1の分岐手段に接続され、該第4の
光信号を電気信号に変換する第1の光‐電気変換器と、
該光合分波器に接続され、該第3の光信号を電気信号に
変換する第2の光‐電気変換器と、該第1の光‐電気変
換器からの電気信号と該第2の光‐電気変換器からの電
気信号を比較する比較手段と、該比較手段から出力され
る信号により該第1の光信号の搬送波波長値を制御して
光残留側波帯変調を行うことを特徴とする。
【0022】(4)また、本発明に係わる光伝送装置
は、中央基地局から無線基地局に対する通信情報である
高周波電気信号を電気‐光変換器によって光信号に変換
した下り光信号を光ファイバの伝送路に送出する中央基
地局側の親局と、該光ファイバを介して、受光した該下
り光信号を第1の光‐電気変換器によって、高周波電気
信号に変換して出力する無線基地局側の子局とによって
構成された副搬送波アナログ光伝送であり、該下り光信
号に、本願の第1〜第3の発明手段による残留側波帯変
調方式を用いることを特徴とする。
【0023】従来の光伝送装置においては、光ファイバ
分散の影響は、上側波帯と下側波帯の信号成分強度の大
きさが等しいため、例えば、上側波帯と下側波帯間の位
相差が180度で合成されると、理論上、電気信号強度
がゼロとなるように、位相差が大きく強度に影響してい
た。
【0024】残留側波帯変調方式は、片側側波帯を遮断
する場合と同様に、光‐電気変換器において2乗検波し
た際、位相差をもつ上側波帯成分と下側波帯成分が加算
されても、2成分間の振幅値が大きく違うため、位相差
の影響が小さくなり、電気信号強度が大きく変化するこ
とがない。
【0025】上記(1)乃至(4)の光伝送装置は、光
残留側波帯変調を安定して行うための、光信号のパワー
比較による制御方式を特徴とする。これらの発明によ
り、高周波の副搬送波多重光伝送装置において、光ファ
イバ伝送距離に対して電気信号強度が依存しなくなり、
安定した高周波信号伝送を提供することが可能となる。
【0026】さらに、本発明による光伝送装置は、副搬
送波多重アナログ光伝送において、低コスト化として期
待されるLD(レーザダイオード)の直接変調やEA変
調器を電気‐光変換器として用いた場合に対しても幅広
く適用できる。
【0027】(5)また、本発明では、光信号を光ファ
イバによる伝送路で伝送する光伝送装置において、伝送
する光信号はサブキャリアの中心周波数fc[Hz]に
対するサブキャリア帯域が1/50以下であって、光送
信器の出力光の波長がλ[m]であり、波長λ近辺にお
ける波艮分散値の長さ方向の平均値がD[s/m/m]
の光ファイバ中を、 Lp=|c/(D・λ2・fc2)| (但し、c[m/
s]は真空中の光速) で規定されるLp[m]よりも長い距離L[m]を伝送
されるシステムに使用されるサブキャリア光伝送装置に
おいて、光伝送装置内には分散可変手段を含み、この分
散可変手段の分散の可変量[s/m]は波長λ近辺にお
いて±Lp・D/2以内であって、LのLpの剰余をL
m[m]としたとき、前記分散可変手段の分散量[s/
m]が−Lm・Dまたは(Lp−Lm)・Dに近づくよ
うに調整されることを特徴とする光伝送装置を提供す
る。
【0028】通常の分散補償では、使用した光ファイバ
の分散量を補償するだけの分散量を持った分散補償器が
必要である。しかし、本発明のような、比帯域の小さい
サブキャリア伝送では、分散による劣化は分散量に対し
て周期的に起こる。
【0029】そこで本発明では、伝送に使用したファイ
バの持つ分散をすべて補償するのではなく、使用したフ
ァイバの分散値を含む一周期の間で、信号が最大になる
分散量に近づくように分散を補償する。
【0030】このようにすることによって、分散補償器
の分散可変範囲あるいは分散量を小さくすることがで
き、分散補償器の製作が容易になり、また、小型化が可
能となって、低価格化につながる。
【0031】(6)また本発明では、前記装置内の制御
装置によって、光受信器で受信されるサブキャリア電力
が最大になるように前記分散可変手段が制御されること
を特徴とする本願第5の発明の光伝送装置を提供する。
【0032】上記(5)の発明の光伝送装置で、光受信
器に人力されるサブキャリア電力をモニターすることに
より、分散可変手段が目標の分散値に近づいているかど
うかを容易に知ることができる。
【0033】(7)また、本発明では、サブキャリアの
中心周波数fc[Hz]に対するサブキャリア帯域が1
/50以下であって、光送信器の出力光の波長がλ
(m)であり、波長λ近辺における波長分散値がD[s
(秒)/m(長さ)/m(長さ)]の光ファイバ中を光
信号が伝送されるシステムに使用されるサブキャリア光
伝送装置において、受信端で、伝送されて来た光を2分
岐し、一方の経路の分散量と他方の経路の分散量がLp
=|c/D・λ2・fc2)|[m](但し、c[m/
s]は真空中の光速)としたときに、Lp・D/2[s
/m]だけ異なる2つの経路に、前記2分岐した光の一
方を前記一方の経路に、前記2分岐した光の他方を前記
他方の経路に通した後、各々を光電変換器で光電変換
し、前記光電変換した2経路の信号を合成して用いるこ
とを特徴とする光伝送装置を提供する。
【0034】比帯域の小さいサブキャリア伝送の分散に
よる強度減少は分散量に対して正弦波状に変化する。本
発明では、光ファイバを伝送してきた信号を2分岐して
各々別のパスを通して、別々の光電変換器によって光電
変換した後、この二つを合成して用いる。
【0035】このとき、2分岐した光が通るパスはその
分散量が異なり、一方のパスと他方のパスの分散量は、
分散変化によるサブキャリア強度変化の正弦波関数の半
周期分の分散量だけ異なるものである。このようにする
と、光電変換後合成した後のサブキャリア信号レベル
が、伝送用ファイバの分散値に関わらず一定となり、安
定した伝送品質が得られる。
【0036】(8)また、本発明では、サブキャリア光
伝送装置であって、送信端では光キャリアの振幅0をバ
イアス点とした光振幅変調によって変調をかけ、受信端
では、受信された信号が所望の電気周波数となるように
光へテロダイン受信する事を特徴とする光伝送装置を提
供する。サブキャリア光伝送では通常光振幅ではなく光
パワーに対して変調をかける。このような信号は、光パ
ワーを受信できるフオトダイオードのような光電変換器
でそのまま何の手も加えずに受信すれば、もとの電気信
号を得ることができる。しかし、伝送の途中に分散があ
ったり、光フィルタを用いて信号の一部を除去したりす
ると、歪が発生する。そこで、本発明では、光強度では
なく光の振幅に対して変調をかけ、振幅変調を受信する
ために、光へテロダイン受信を行う。その結果、分散や
フィルタリングによる波形歪が発生せず、品質の良い伝
送が可能となる。
【0037】また、振幅変調時にはそのバイアス点を光
振幅0の点にする。その結果、変調された光の光スペク
トルは両側帯波のみで光キャリア成分を含まない。その
結果、有効な情報を持つ両側帯波により多くの光パワー
が使用されるため、信号の品質がよくなる。
【0038】(9)また、本発明では、(8)の発明の
光伝送装置において、マッハ・ツェンダー干渉計型の光
外部変調器を用いて光振幅変調をかけることを特徴とす
る光伝送装置を提供する。マッハ・ツエンダー干渉計型
の外部変調器は、入力電圧に対して、光出力振幅が正弦
波状に変化する。この正弦波の0を中心にした線形な領
域を使用して変調をかけることで、容易に光振幅変調信
号を得ることができる。
【0039】(10)また、本発明では、(7),
(8)の発明の光伝送装置において、変調後、受信端で
光電気変換されるまでの間に光周波数上の2つの側帯波
のうち一方を光フィルタによって除去することを特徴と
する光伝送装置を提供する。
【0040】本発明はミリ波伝送のようなサブキャリア
周波数の高い(数10GHz)光伝送系を想定してい
る。そのような周波数で光を変調するためのデバイス
は、現在のところ非常に高価である。本発明の場合、光
振幅変調であるので、両方の側帯波に同じ信号があらわ
れ、どちらが一方を削っても受信端でもとの信号が歪み
無く再生できる。
【0041】そこで、本発明では、比較的低コストなデ
バイスで変調をかけられる程度のサブキャリア周波数で
変調をかけ、光デバイスによって一方の側波帯を取り除
く。受信側で、へテロダイン受信するに当たって、一つ
だけ残っている側波帯が所望の電気の周波数にダウンコ
ンバートされるように、ヘテロダイン受信器の局発光の
光周波数を調整する。その結果、ミリ波のような高い周
波数の信号を容易に得ることができる。
【0042】なお、一方の側波帯を削るのは送信端でも
受信端でもよい。本発明では光キャリア成分の残らない
振幅変調であるため、比較的小さいサブキャリア周波数
で変調をかけたとしても、光デバイスで切り出したとき
に、光キャリア成分が入り込まない。その結果、受信端
でへテロダイン検波するときに、光キャリアと側帯波と
のビートの漏れ込みによる雑音が発生しにくい。あるい
は、光デバイスの光周波数プロファイルに対する要求が
緩くなり、緩慢な立ち上がり/立ち下がり特性の光デバ
イスでも済むようになって、低コスト化につながる。ま
た、送信端で一方の側波帯を除去する場合は、光周波数
帯域が小さくなるので、高密度波長多重が可能となる。
【0043】(11)また、本発明では、(8),
(9)の発明の光伝送装置において、受信端で光電変換
した後、光周波数上の2つの側帯波が電気周波数に変換
されてできた2つの周波数帯のうち一方をフィルタで除
去して用いることを特徴とする光伝送装置を提供する。
前記(10)の装置のように、光フィルタで2つの側波
帯を削り出すのが困難なほど、変調時のサブキャリア周
波数を低くしたい場合がある。そのような場合、一方の
側波帯が所望の周波数になるように、両方をまとめてへ
テロダイン受信したのち、他方の側波帯を電気のフィル
タで除去して用いる。このようにすることによって、送
信側のサブキャリア周波数を非常に小さくすることが可
能となり、変調器まわりの部品が低コスト化できる。
【0044】さらに、本願第12の発明では、受信端で
光電変換したのち、光周波数上の2つの側帯波が電気周
波数に変換されてできた2つの周波数帯に含まれる信号
を、周波数変換および遅延、符号調整したのち同相合成
して用いることを特徴とする本願第8の発明または本願
第5の発明の光伝送装置を提供する。
【0045】本発明では光キャリアの発生しない振幅変
調を用いるが、側帯波が2つ発生してしまうため、信号
パワーが2つの側帯波に分散する。この一方しか用いな
いと他方に分配されたパワーが無駄になる。そこで、両
方まとめて受信し、一方の側帯波の信号を周波数変換し
て、他方に加えることによって、信号のパワーを有効に
活用できる。
【0046】以上、本発明によれば、群速度分散の影響
を抑圧し、低コスト、高信頼及び高安定で、歪みを抑圧
できる光伝送装置を提供することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。
【0048】(第1の実施例)第1の実施例に係わる光
伝送装置は、伝送情報としての電気信号である通信情報
を電気‐光変換器においてこの通信情報信号により強度
変調することにより得られた第1の光信号を第1の光分
岐手段により第2及び第3の光信号に分岐し、この分岐
された第2及び第3の光信号のうち、該第3の光信号を
第1の光‐電気変換器により電気信号に変換するように
し、また、第1の分岐手段にて分岐された第2の光信号
から光デバイス例えば、光フィルタにより所定の帯域の
光信号成分を抽出すると共に、該光デバイスにて抽出し
た光信号を第2分岐手段により第4及び第5の光信号に
分岐し、第5の光信号は伝送路である光ファイバへの出
力とし、また、第4の光信号は電気信号に変換する第2
の光‐電気変換器により出力モニタ用として電気信号に
変換し、該第1の光‐電気変換器からの電気信号と比較
手段と比較すると共に、該比較手段より出力される比較
結果対応の信号により前記光デバイスの抽出帯域の中心
波長を該光デバイス透過後の光信号の搬送波波長からデ
チューニングすることにより光残留側波帯変調を行うこ
とを特徴とするものである。
【0049】以下、詳細を説明する。図1は本発明の第
1の実施例を示すブロック構成図である。図1におい
て、100は光送信器、2は電気増幅器、3は電気‐光
変換器、4は光フィルタ、5は光ファイバ、7‐1およ
び7‐2は光‐電気変換器、10‐1および10‐2は
光分配器としての光カプラ、12は比較器、31は情報
信号、32は副搬送波アナログ光信号、35、36,3
7,38,39は光信号、51,52は電気信号、53
は制御信号である。
【0050】電気増幅器2、電気‐光変換器3、光フィ
ルタ4、光‐電気変換器7‐1および7‐2、光カプラ
10‐1および10‐2、比較器12により光送信器1
00は構成されている。
【0051】これらのうち、電気増幅器2は入力された
伝送対象としての情報信号(電気信号)31を増幅する
ためのものであり、電気‐光変換器3はこの電気増幅器
2にて増幅された電気信号31を光信号(副搬送波アナ
ログ光信号)32に変換するためのものであり、光カプ
ラ10‐1は電気‐光変換器3にて変換された光信号3
2を2分岐して光信号35と光信号36とに分配するも
のであり、光フィルタ4は分配された光信号35,36
のうち、光信号35を受けてこれより所定の周波数成分
の光信号37を抽出するものであり、光カプラ10‐2
はこの光フィルタ4の抽出した光信号37を2分岐して
光信号38と光信号39とに分配するものであり、光‐
電気変換器7‐2は光カプラ10‐2にて分岐された光
信号38を電気信号52に変換するものであり、光‐電
気変換器7‐1は光カプラ10‐1にて分岐された光信
号36を電気信号51に変換するものであり、比較器1
2は、これら電気信号51,52を比較して比較結果対
応の信号を制御信号53として出力するものである。前
記光フィルタ4はこの制御信号53対応に透過周波数帯
域を可変することができるようになっている。このよう
な構成とするには、例えば、光フィルタ4は光学フィル
タで構成し、入射する光信号35の光軸に対して光学フ
ィルタの傾斜角を制御信号53対応に変化させる機構を
設けて傾斜角制御をすることで、透過周波数の帯域を可
変できるようにしたものなどを採用すれば実現可能であ
る。
【0052】光ファイバ5は伝送路であって送信側では
光カプラ10‐2にて分配された光信号39をこの光フ
ァイバ5に与えて伝送に供する。
【0053】つぎにこのような構成の本システムの作用
を説明する。光送信器100において、まず、情報信号
31を、必要であれば電気増幅器2で増幅した後、電気
‐光変換器3で光信号(副搬送波アナログ光信号)32
に変換する。
【0054】情報信号31を例えば、高周波の周波数多
重された副搬送波信号とすると、副搬送波アナログ光信
号32の光スペクトル分布は図2のように表される。す
なわち、図2は副搬送波アナログ光信号32の光スペク
トル分布図であり、当該図2に示される光スペクトル分
布をみてわかるように、副搬送波アナログ光信号32
は、光搬送波周波数を中心に、上側波帯と下側波帯の両
側波帯に信号成分を持つ。
【0055】本発明においては、電気‐光変換器3の後
ろに通過帯域可変型の光フィルタ4、例えば、ローパス
光フィルタあるいはハイパス光フィルタ、あるいはバン
ドパス光フィルタを配置し、この光フィルタ4によりこ
れら上側波帯と下側波帯のうちの一方を除去する。な
お、ここでは、所定の帯域を抽出する光デバイスとして
光フィルタを示しているが、これのみに限定されるもの
ではなく、例えば、反射透過型のグレーティング光ファ
イバを用いても実現可能である。
【0056】すなわち、光ファイバにおける群速度分散
の原因は、周波数が異なる上側波帯と下側波帯の位相θ
のずれによるものであり、上側波帯と下側波帯間の位相
差θのために、電気信号の強度が減衰してしまうことに
ある。この位相差θは、光信号が伝送される光ファイバ
長に依存するため、伝送距離に応じて、周期的に電気信
号強度に変化を与えることにあるものであるから、光フ
ィルタ4によりこれら上側波帯と下側波帯のうち、いず
れか一方を除去するようにする。
【0057】効率を高めるべく、光フィルタ4の抽出周
波数帯域(透過周波数帯域)が、旨く上側波帯または下
側波帯をカットするよう、つまり、効率を高めるべく光
搬送波fcと上側波帯成分が抽出され、下側波帯成分は
カットされるように、あるいは光搬送波fcと下側波帯
が抽出され、上側波帯成分はカットされるように、光フ
ィルタ4の濾波特性を可変調整できるよう、本システム
では光フィルタ4は濾波特性可変型になっており、その
可変制御のために、本システムでは光フィルタ4の入力
光と出力光を比較器12でモニタし、入出力差対応にこ
の比較器12より制御信号53を出力して光フィルタ4
を調整制御している。
【0058】すなわち、電気‐光変換器3にて変換され
た光信号32を光フィルタ4の前段に設けられた光カプ
ラ10‐1にて2分岐して光信号35と光信号36とに
分配し、光フィルタ4には分配された光信号35,36
のうち、光信号35を与えてこれより所定の周波数成分
の光信号37を抽出させ、光フィルタ4の後段に設けら
れた光カプラ10‐2にて光フィルタ4の抽出した光信
号37を2分岐して光信号38と光信号39とに分配
し、光カプラ10‐2にて分岐された光信号38を光‐
電気変換器7‐2にて電気信号52に変換し、この電気
信号52は比較器に12与える。そして、光カプラ10
‐1にて分岐された光信号36を光‐電気変換器7‐1
にて電気信号51に変換し、比較器12に与え、比較器
12にてこれら電気信号51,52を比較して比較結果
対応の信号を制御信号53として出力させる。前記光フ
ィルタ4はこの制御信号53対応に透過周波数帯域を可
変する。これにより、光フィルタ4は上側波帯と下側波
帯のうち、いずれか一方を除去し、抽出した光搬送波f
cと一方の側波帯成分とからなる光信号37を光カプラ
10‐2にて2分岐して光ファイバ5に送出する。
【0059】このように、光‐電気変換器により出力モ
ニタ用として電気信号に変換し、該第1の光‐電気変換
器からの電気信号と比較手段と比較すると共に、該比較
手段より出力される比較結果対応の信号により前記光デ
バイスの抽出帯域の中心波長を該光デバイス透過後の光
信号の搬送波波長からデチューニングすることにより、
一方の側波帯を光フィルタによりゆるやかに遮断するこ
とで残留側波帯変調を行うと共に、伝送路である光ファ
イバでの群速度分散の影響を除去できるようにした。
【0060】本システムではこのように、光フイルタ4
の透過中心周波数と光信号(副搬送波アナログ光信号)
32の搬送波周波数をデヂューングし、一方の側波帯を
光フィルタ4によりゆるやかに遮断することで残留側波
帯変調を行うことで、光ファイバでの群速度分散の影響
を除去できるようにしているが、その効果を具体的に説
明しておく。
【0061】例えば、図2の如き光スペクトル分布を持
つ光信号を本システムにて残留側波帯変調することによ
り、出力された副搬送波多重アナログ光信号(光フィル
タ4透過後の光信号37)の光スペクトル分布は、例え
ば図3の如きである。本実施例は、上側波帯を透過さ
せ、下側波帯を遮断した場合である。残留側波帯変調を
行うためのフイルタは、例えば「文献“Communi
cation Systems(secondedit
ion)”,Simon Haykin著、John
Wiley & Sons出版」によると、伝達関数H
(f)は H(f+fCAR)+H(f−fCAR)=2H(fCAR)=一定 …(2) を満足するもので、搬送波周波数fCARを中心に相補対
称性を有するものが使用される。
【0062】つまり、式(2)の条件は、相補対称性を
持ち、かつ、半値全幅(ピークレベルの50%のレベル
位置での幅)がBfilのフィルタを用いた場合は、フィ
ルタの透過中心周波数ffilを |fCAR−ffil|=0.5Bfil …(3) の関係が成り立つように設定するのが、通例である。し
かし、本発明において対象としている信号は、信号成分
が搬送波周波数から信号帯域全体に広がっているような
デジタル信号ではなく、信号成分が搬送波周波数帯から
離れて存在する副搬送波アナログ光信号である。
【0063】そのため、光フィルタ4の形状や透過中心
周波数の光信号搬送周波数に対する配置は、上述の式
(3)を満たす設定だけである必要はなく、上側波帯信
号成分と下側波帯信号成分の減衰量に差が現れれば、大
きな分散抑圧効果が得られ、光フィルタ4の形状、配置
に対しては、許容度が広い。
【0064】つまり、本発明システムにおける残留側波
帯変調は、副搬送波アナログ光信号32が光フィルタ4
を透過する際に、上側波帯成分はほとんど損失を受ける
ことなく、下側波帯成分は大きく減衰するように、光フ
ィルタ4を設定すれば良い。
【0065】信号帯域よりも広い透過帯域幅を持つ光フ
ィルタ4を残留側波帯変調に用いた場合、光フィルタ4
の透過中心周波数ffilと光信号の搬送波周波数fCARの
位置関係と光フィルタ4の入力パワーに対する出力パワ
ーの損失との関係は図5のようになる。但し、図5にお
ける光フィルタ4の透過損失は、光フィルタ4の挿入損
失は含まず、透過帯域形状にのみによる損失である。
【0066】図5において、残留側波帯変調に最適な条
件である式(3)の条件を満たす、ffilの周波数位置
であるfCAR−fVSBとfCAR+fVSBは、光フィルタ4の
透過中心周波数と光信号の搬送波周波数が一致している
状態から3[dB]の損失を被る。
【0067】図1における光フイルタ4の透過中心周波
数ffilをこのfCAR−fVSBまたはfCAR+fVSBに合わ
せるように制御を行う。そのために、電気‐光変換器3
からの出力光信号32を光カプラ10‐1により光信号
35と光信号36に2分岐する。
【0068】一方の光信号35を残留側波帯変調のため
の光フィルタ4に入力し、もう一方の光信号36は、光
‐電気変換器7により電気信号51に変換し、比較器1
2に入力する。光フィルタ4出力後の光信号37は再
度、後置の光カプラ10‐2により、光信号38と光信
号39に分岐し、一方の光信号39は残留側波帯変調さ
れた光信号として光ファイバ5に入力して伝送し、もう
一方の光信号38は光‐電気変換器7により、電気信号
52に変換して比較器12に入力する。そして、比較器
12において、入力された2つの電気信号から、パワー
補正を行った後、パワーを比較し、その比較値のプラ
ス、マイナスの方向性により、光フイルタ4の透過中心
波長の位置を制御する。
【0069】例えば、本実施例において、簡単のため、
光カプラ10‐1と光カプラ10‐2の分岐比を1:1
とし、光‐電気変換器7‐1,7‐2の変換効率を
“1”とし、光フィルタ4の挿入損失、各コンポーネン
トでの結合損失を無視するものとすると、光フイルタ4
の残留側波帯変調が適正に行われている場合、光信号3
7は光信号35から3[dB]の損失を受ける。
【0070】また、光‐電気変換器7‐1,7‐2にお
いて、光信号における3[dB]の差は、電気信号に変
換されると、6[dB]となるため、電気信号51は電
気信号52よりも9[dB]強度が大きい。
【0071】そこで、比較器12において、電気信号5
1と52の強度差9[dB]を補正して差分比較して制
御信号53を得る。
【0072】図6に示されるように、適正に残留側波帯
変調が行われていれば、制御信号53はゼロの値を返す
が、残留側波帯変調が適正に行われていなければ、制御
信号53がプラス、マイナスの値を持ち、その方向性に
より、光フィルタ4の透過中心周波数を制御する。
【0073】光フィルタ4の透過中心周波数をfCAR+
fVSBに合わせる場合を例にとると、制御信号53がマ
イナスの値を持つ場合、光フィルタ4の透過中心周波数
を低い方に可変させるようにし、逆に制御信号53がプ
ラスの値を持つ場合には、光フィルタ4の透過中心周波
数を高い方に可変させるように制御を行えば良い。ただ
し、初期値において、ffil<fCAR−fVSBの場合は、
光フィルタ4の透過中心周波数が低い側へ発散してしま
うことから、リミッタを設けて制御方向を反転させるよ
うにしたり、バイアス信号を付加させるようにしたりす
るようにし、これによって、安定した制御を行えるよう
にする。
【0074】故に、この実施例によれば、群速度分散の
影響を抑圧し、高信頼及び高安定で、歪みを抑圧でき
る。
【0075】以上は、上側波帯と下側波帯のうち、いず
れか一方を除去すべく、伝送する光信号を光フィルタに
より残留側波帯変調を行って、光ファイバでの群速度分
散の影響を除去できるようにするものであり、その際、
効率良く残留側波帯変調を行えるようにするために、光
フィルタの透過前と透過後の光信号をもとに光フィルタ
の透過中心周波数を制御するようにしているが、光フィ
ルタ4に入力される光信号の波長を変えるようにしても
同様の効果が得られる。その例を次に第2の実施例とし
て説明する。
【0076】(第2の実施例)図7は本発明の第2の実
施例を示すブロック構成図である。図中、100は光送
信器、2は電気増幅器、3は電気‐光変換器、4は光フ
ィルタ、5は光ファイバ、7‐1および7‐2は光‐電
気変換器、10‐1および10‐2は光分配器としての
光カプラ、12は比較器、31は情報信号、32は副搬
送波アナログ光信号、35、36,37,38,39は
光信号、51,52は電気信号、53は制御信号であ
り、制御信号53を得るまでの、装置構成は、第1の実
施例と基本的には等しい。
【0077】第2の実施例においては、光フィルタ4は
可変制御しない構成であり、代わって電気‐光変換器3
を光源周波数可変型としてある。光源には一般的にレー
ザダイオード(LD)を使用するが、LDは温度により
発光する光の周波数が変わる性質を持つ。そして、これ
を利用して比較器12の出力する制御信号53により、
電気‐光変換器3の光源の周波数(波長)を可変させる
ことで、残留側波帯変調を適正に行うようにする。すな
わち、光フィルタの透過前と透過後の光信号をもとに比
較器12により差対応の信号を発生し、かつ、第1の実
施例と同様に損失分を補正した制御信号53を得、そし
て、この制御信号53のプラス、マイナスの方向性とレ
ベル対応に、電気‐光変換器3内の光源の周波数値を可
変制御する。
【0078】第1の実施例と同様に、光フィルタ4が帯
域透過フィルタの場合は、初期値によっては、制御が発
散してしまう場合もあるため、しきい値を設け、制御信
号53のプラス、マイナスの制御方向を反転させたり、
バイアス付加を行う。だい1および第2の実施例におい
ては、光フィルタ4に帯域透過フィルタではなく、低域
透過フィルタもしくは高域透過フィルタを用いることも
可能である。
【0079】以上、本実施例によれば、群速度分散の影
響を抑圧し、高信頼及び高安定で、歪みを抑圧できる。
【0080】(第3の実施例)第2の実施例の構成にお
ける光フィルタ4に変えて低域透過フィルタ11を用い
た例を第3の実施例として次に説明する図8は第3の実
施例として光フィルタとして低域透過フィルタ11を用
いた例を示すブロック構成図であり、光フィルタ4が低
域透過フィルタ11に変更された以外は、基本的には第
2の実施例である図7の構成と同じである。この場合
の、光フィルタ11の低域カットオフ周波数と電気信号
51,52、制御信号53の関係を図9に示す。
【0081】図9に示されるように、光フィルタが低域
透過フィルタ11の場合は制御信号のプラス、マイナス
と光フィルタのカットオフ周波数値、もしくは光源の波
長の制御方向は一つであり、発散するようなことはな
い。そのため、制御信号53のしきい値を設けることな
く、制御系を構築できるため、よりシンプルな構成とす
ることができる。故に、この実施例によれば群速度分散
の影響を抑圧し、低コスト、高信頼及び高安定で、歪み
を抑圧できる光伝送装置を提供できる。
【0082】以上は、光フィルタに抽出成分を透過させ
る透過型のものを使用した例を示したが、抽出成分を反
射させる反射型のものを使用することもできる。その例
を次に第4の実施例として説明する。
【0083】(第4の実施例)図10は第4の実施例を
示すブロック構成図である。基本的構成は、図7におけ
る光カプラ10‐1と光フィルタ4を除いて、第2の実
施例と同様である。すなわち、第4の実施例において
は、図7に示す第2の実施例の構成における光フィルタ
4に変えて抽出成分を透過させない、つまり抽出成分を
反射させてこの反射した光信号を取り出すようにする構
成の光フィルタ14を使用し、かつ、図7における光カ
プラ10‐1を除去した構成とするのが特徴である。
【0084】第1と第2の実施例においては、光ファイ
バ5に伝送させる光信号39は、光カプラ10‐1、光
フィルタ4、光カプラ10‐2を透過するため、光カプ
ラの分岐比を1:1とすると、理論的に、光信号32に
対して、損失が9[dB]となる。
【0085】第4の実施例においては、光フィルタ14
に、抽出光信号成分を反射させ、それ以外を透過させる
構成の光フィルタを使用し、光フィルタ14により反射
した光信号を抽出光信号として用いると共に、図7にお
ける光カプラ10‐1は使用しないようにした。
【0086】つまり、この構成によれば、電気‐光変換
器3より変換した光信号32を光フィルタ14に送る
と、この光フィルタ14からは、透過する光信号40と
反射する光信号41が出力されることになる。そして、
反射光信号41は、光‐電気変換器7‐1で電気信号5
4に変換されて比較器12に与えられ、透過光信号40
は光カプラ10‐2において、主光信号42と光信号4
3に分岐される。そして、この分岐された光信号のう
ち、主光信号42は光伝送路である光ファイバ5に送ら
れ、また、光信号43は光‐電気変換器7‐2に送られ
てこの光‐電気変換器7‐2において電気信号55に変
換され、比較器12に入力される。
【0087】そして、比較器12の出力する制御信号5
3により、電気‐光変換器3の光源の周波数(波長)を
可変させることで、残留側波帯変調を適正に行うように
する。すなわち、光フィルタの透過前と透過後の光信号
をもとに比較器12により差対応の信号を発生し、か
つ、前出の実施例と同様に損失分を補正した制御信号5
3を得、そして、この制御信号53のプラス、マイナス
の方向性とレベル対応に、電気‐光変換器3内の光源の
周波数値を可変制御する。
【0088】ここで、主光信号42は第2及び第3の実
施例と比べて、透過する光カプラ数が一つ少ないため、
電気‐光変換器3からの出力である光信号32に対し
て、損失が6[dB]であり、従って、この実施例によ
れば出力をより大きくとることが可能となる。
【0089】故に、この実施例によれば、群速度分散の
影響を抑圧し、高信頼及び高安定で、歪みを抑圧でき
る。
【0090】(第5の実施例)本発明の第5の実施例の
構成は図11に示すように、電気増幅器2、電気‐光変
換器3、光‐電気変換器7‐1および7‐2、光分配器
としての光カプラ10‐2、比較器12、光合分波器1
3からなるものであって装置構成は、第4の実施例と基
本的には等しい。
【0091】但し、第5の実施例では第4の実施例から
光フィルタ14を除去し、代わりに光合分波器13を配
置した構成である。
【0092】光合分波器13は入力された光信号を2つ
に分岐するためのものであって、出力ポートを例えば2
ポート有し、光周波数に依存して分岐出力される2ポー
トからそれぞれ出力光を得るものであって、これにより
残留側波帯変調の効果を得るものである。
【0093】先の実施例と同様に、伝送すべき信号を電
気‐光変換器3にて光信号に変換し、この電気‐光変換
器3にて変換されて出力された光信号32を光合分波器
13に入力することで、光周波数に依存して分岐出力さ
れる2ポートから光信号43,44の出力を得る。
【0094】光合分波器13は、副搬送波多重アナログ
光信号32の光周波数配置に対して、図12に示される
ような、光周波数に依存した光周波数‐透過特性を持
つ。つまり、伝送すべき信号を電気‐光変換器3にて光
信号に変換することによって得られた副搬送波多重アナ
ログ信号32のスペクトルが図12(a)の如きであ
り、光合分波器13のポート1及びポート2の透過特性
が図12(b)の如きあったとすれば、副搬送波多重ア
ナログ信号32が入力された光合分波器13のポート1
からは、上側波帯の成分が、また、光合分波器13のポ
ート2からは、下側波帯の成分が、それぞれ出力され
る。従って、光合分波器13の各ポートの出力について
見てみると、一方の側波帯成分が除去された残留側波帯
変調された光信号が得られたことになる。
【0095】いずれでも差し支えないが、2つある光合
分波器13のポートのうちの一方の出力信号である光信
号44は、光‐電気変換器7−1で電気信号51とな
り、比較器12に人力され、もう一方の出力信号である
光信号43は光カプラ10‐2に入力され、光信号43
はこの光カプラ10‐2により主光信号45と光信号4
6に2分岐されて、主光信号45については光ファイバ
5を通して伝送される。また光信号46は、光‐電気変
換器7‐2により電気信号52に変換されて、比較器1
2に入力される。
【0096】光合分波器13において、適正な残留側波
帯変調が行われ、光‐電気変換器7‐1,7‐2の変換
効率が等しく、各コンポーネントでの結合損失がないと
すると、電気信号51と電気信号52は、理論上、光カ
プラ10の分岐比による損失差がある。
【0097】比較器12においては、光カプラ10によ
る損失差を補正し、電気信号51と電気信号52の強度
の差分を取り、制御信号53を導く。残留側波帯変調が
適正に行われていれば、制御信号53の値はゼロとなる
が、残留側波帯変調が適正に行われていない場合は、制
御信号53はプラス、マイナスの値をとる。その制御信
号53のプラス、マイナス方向性により、電気‐光変換
器3の光源の波長を制御することで、光信号の残留側波
帯変調を適正に行うことが可能となる。
【0098】上述の光合分波器13としては、入力光信
号を2分岐させて遅延差を加えて合成してフイルタ特性
を持たせるマッハチェンダー(MZ)型光フィルタを用
いることもできる。
【0099】尚、第1から第5の実施例の制御方法は、
残留側波帯変調だけでなく、図4に示されるように、光
フィルタによって、片側側波帯及び、反対側の側波帯の
高調波成分を大きく遮断する方式においても、パワー補
正の調整を変更することで可能である。また、上述によ
る残留側波帯変調の制御方式は、副搬送波多重光伝送に
おいてのみでなく、情報信号がデジタル信号の光伝送装
置に対しても適用可能である。
【0100】以上の各実施例は光送信器についての説明
であった。通信には送信側と受信側が対になって完成す
るものであるから、上記実施例を送信及び受信の機能を
持つシステムとして構成する場合の具体例について次に
触れておく。
【0101】(第6の実施例)図13は本発明の第6の
実施例を示す構成図である。この実施例では残留側波帯
変調を用いた副搬送波多重アナログ光伝送を適用する。
そのため、残留側波帯変調を行う素子として、第1及び
第2の実施例では光フィルタ4を、そして、第3の実施
例では低域透過型の光フィルタ11を、そして、第4の
実施例では反射型の光フィルタ14を、そして、第5の
実施例では光合分波器13を、それぞれ用いた構成であ
るから、これらを総称して残留側波帯変調光素子と呼ぶ
こととし、符号40を付して示すこととする。
【0102】第1から第5の実施例の制御方式を適用し
た残留側波帯変調を用いた副搬送波多重アナログ光伝送
において、親局と子局間の伝送路の形態には、図13の
形態の他、図15、図16、図17に示されるような幾
つかの形態が考えられる。これら図15、図16、図1
7の形態はそれぞれ第7、第8、第9の実施例として後
に説明する。
【0103】第6の実施例である図13に示す如きの構
成は、上り線と下り線のそれぞれに伝送路としての光フ
ァイバ5を設けた形態である。親局1において、高周波
である無線信号31を、必要であれば電気増幅器2で増
幅した後、電気‐光変換器3で光信号に変換し、副搬送
波多重アナログ光信号32を得る。そして、この副搬送
波多重アナログ光信号32に対し、残留側波帯変調光素
子40にて残留側波帯変調を行った後に光ファイバ5を
介して、光受信器側6に伝送する。
【0104】本実施例において、第1から第5の実施例
の発明により、0.8[nm]の3[dB]帯域幅を持
つ残留側波帯変調光素子40の透過中心波長を光信号の
搬送波波長から0.4[nm]ずらした位置に制御して
安定させたとする。光信号の搬送波波長を1.5[u
m]帯、光ファイバの群速度分散を18[ps/nm/
km]、副搬送波の周波数を30[GHz]とする。
【0105】この際、図2に示される両側波帯の光信号
と図3に示される残留側波帯変調された光信号に対し
て、図13における光‐電気変換器3で受信した後の高
周波電気信号34の強度特性を、光ファイバ伝送距離対
応に示すと例えば、図14の如きとなる。
【0106】図14に示されるように、両側波帯光信号
(DSB)による高周波副搬送波多重アナログ光伝送
は、光ファイバの伝送距離に、受信した電気信号強度が
大きく依存しているのに対し、残留側波帯変調された光
信号(VSB)による伝送は、受信電気信号強度が光フ
ァイバの伝送距離に対する依存度が非常に小さいことが
わかる。
【0107】ここで、光信号32の周波数チャープが無
視できるほど小さい場合、光受信器6側の光‐電気変換
器7の出力である電気信号34の振幅Voutの大きさ
は、式(1)であらわされているように、三角関数の特
徴から、 cos(π・λ2・D・L・fm/c)>cos(π/4) となると、振幅Voutが急激に劣化していく。そのた
め、該光ファイバ長Lが L>c/(4・λ2・|D|・fm2) …(4) の条件を満たす場合には、群速度分散に対する改善効果
が非常に大きい。故に、群速度分散の影響を抑圧し、高
信頼及び高安定で、歪みを抑圧できる。
【0108】(第7の実施例)図15に第7の実施例の
構成図を示す。
【0109】この例は親局1と子局6を一本の光ファイ
バ5で接続し、上り信号と下り信号を双方向で伝送する
方式のシステムである。親局1において、上り信号と下
り信号を振り分けるサーキュレータ8によって、下り光
信号は光ファイバ5へ入力して伝送させ、上り光信号は
光‐電気変換器7へ導いて、上り光信号と下り光信号の
干渉を抑圧する。
【0110】子局6側においても、サーキュレータ8を
用いて、下り光信号を光‐電気変換器7へ入力させ、上
り光信号は、光ファイバ5に入力させて親局1に伝送さ
せ、下り光信号と上り光信号の干渉を抑圧させる。
【0111】(第8の実施例)図16に第8の実施例の
構成図を示す。
【0112】この例は親局1と子局間の上り信号と下り
信号に対して、干渉を抑圧するため波長多重を適用す
る。親局1内の電気‐光変換器3において、親局1から
子局6に伝送する下り光信号の波長に1.5[μm]帯
を用い、一方、子局6内の電気‐光変換器3において、
子局6から親局1に伝送する上り光信号に1.3[μ
m]帯を用いる。
【0113】この上り光信号と下り光信号の波長の関係
は逆でも良い。この実施例においてはサーキュレータ8
の代わりに、上り光信号と下り光信号を分離する機能を
有するWDMカプラ9を用いる。
【0114】そして、親局1と子局6においては、上り
光信号と下り光信号を分離するために、このWDMカプ
ラ9を用いて、上り光信号と下り光信号の干渉を抑圧す
るようにする。
【0115】ここで、WDMカプラとは“Wavele
ngth Division Multiplexer
カプラ”の略称であり、このカプラは入力光の波長に
依存して分岐するカプラを指す。通常のカプラの場合、
入力光のパワーを2分岐するだけであるが、WDMカプ
ラでは入力光をその波長に依存して分岐させることがで
きる。従って、伝送路を上り下り共通とした場合などに
おいて、上り光信号と下り光信号の波長を異ならせるこ
とで、上り光信号と下り光信号の干渉を抑圧することが
できるようになる。
【0116】(第9の実施例)図17に第9の実施例の
構成図を示す。この実施例は中央基地局である親局1か
ら無線基地局である複数の子局6‐1,6‐2,6‐
3,… に対する通信情報である高周波信号を、親局1
側から子局6側へ一括して変調した光信号33として伝
送する構成を採用している。
【0117】親局側から複数の子局側に対して通信情報
である高周波信号を、一括して変調した光信号33とし
て送信する構成を採用するため、各子局6‐1,6‐
2,6‐3,… に対してそれぞれに対応するチャンネ
ルの光信号を分配する必要があることから、伝送路中に
光カプラ10を設けて光信号33を各子局6‐1,6‐
2,6‐3,… 対応に多分岐するさせるようにする。
【0118】この構成の場合、複数の子局6‐1,6‐
2,6‐3,… への光信号33を一括して伝送するこ
とで、親局1側において、各子局のための光送信器を設
置する必要がなく、光送信器は一つで済むため、低コス
ト化の可能なシステム構成として期待される。しかし、
その反面、伝送路中で、光カプラ10で多分岐するため
に、光信号33のパワーパジェットが小さくなる。
【0119】そこでその改善のため、高ゲイン、高出力
を可能とするエルビウムドープ光ファイバ増幅器140
を用いるようにする。そして、その場合、送信側の電気
‐光変換器3において、光信号の波長は、エルビウムド
ープ光ファイバ増幅器140のゲイン帯域である1.5
[μm]帯を用いる。
【0120】一方、受信側である各子局6‐1,6‐
2,6‐3,… においては、伝送されてきた光信号3
3を、光‐電気変換器7により電気信号に変換する。し
かし、各子局6‐1,6‐2,6‐3,…は親局1から
の距離がまちまちであり、光信号の伝送距離に応じた光
ファイバ5の群速度分散の影響から、各子局6‐1,6
‐2,6‐3,…それぞれに信号強度がばらついて信号
の品位にバラツキ生じてしまう。
【0121】そこで、各子局6‐1,6‐2,6‐3,
…の間での信号強度差をなくすため、親局1側で光ファ
イバ5の群速度分散を補償する必要がある。
【0122】このような光伝送装置に、本発明である残
留側波帯変調を適用することで、親局1側で一括して群
速度分散を補償でき、また親局1においては、電気‐光
変換器3の方式にとらわれずに、光送信器を構築でき、
光伝送装置全体の低コスト化を推進することが可能とな
る。
【0123】以上、述べてきたように、本発明のよう
に、残留側波帯変調方式を適用することは、副搬送波多
重光信号にとって、光ファイバの群速度分散の影響を大
きく低減することが可能となり、高信頼及び高安定な光
通信を実現できる。
【0124】ところで、この残留側波帯変調方式の適用
は、そのままでは副搬送波キャリアによる相互歪みを生
じてしまう危険をはらんである。そこで、その対策を講
じておく必要がある。相互歪みで大きな影響を与えるも
のは、主に3次歪みであり、この3次歪みは副搬送波の
それぞれの信号のダイナミックレンジを小さくする。
【0125】この3次歪みは、例えば図1の電気‐光変
換器3における、光変調器の変調度に大きく依存してい
る。そのため、光伝送装置の副搬送波の性能仕様である
ダイナミックレンジを満たす範囲内において、変調度を
所定の値以下に抑えればよい。
【0126】変調度を大きくとりたい場合等は、副搬送
波のキャリア配置を不等間隔にして、3次歪みが直接、
副搬送波信号上に重ならないようにすると良い。これに
より、歪みの影響を回避することが可能である。
【0127】(第10の実施例)図20は本願第5およ
び第6の発明の実施の形態に相当する第10の実施例を
示す図である。この例は、サブキャリア光伝送を行う系
であり、ある電気周波数fc[Hz」の近傍のΔf[H
z]の帯域を有する(図22参照)電気信号31を用い
て光送信器1にて光信号に変調をかけ、長さL[m]の
光ファイバ5を通して伝送する。
【0128】受信側では分散補償器15を通過した後、
光受信器6にて受信される。分散補償器15は分散補償
量が可変であり、その可変範囲は、±Lp・D/2であ
る。ただし、Dは光ファイバ5の分散[s/m/m]、
Lpはfcと伝送される光の波長λ[m]および分散D
より決まる長さで、Lp=|c/(D・λ2・fc2
|、cは真空中の光速[m/s]である。
【0129】この分散補償器15の分散量は、LのLp
の剰余、すなわち、LをLpで割ったときの余りの長さ
L[m]分の分散のみを補償するように調整されて用い
られる。あるいは、剰余L[m]分の分散量に分散補償
器15の分散量を加えて、合計がLp分の分散量になる
ように分散補償器15の分散量を調整しても良い。
【0130】本第10から第12の実施例では、 Δf
/fc<1/50 を仮定している。このような比帯域
の小さいサブキャリア光伝送では、光ファイバ5の分散
量に対して、サブキャリア信号パワーが図21のように
周期的に変化する。
【0131】以下に第10の実施例を説明する。
【0132】光ファイバ5の分散量が図21のA点に相
当する量であった場合、分散補償器15によって合計の
分散量が図21のPi点またはPi+1点になるように
する。分散補償器15の分散量はシステム導入時に調整
するだけの半固定的な調整でも良いし、定常的に制御を
行っても良い。半固定的なシステムに導入するものであ
れば、分散補償器15を可変型の分散補償器とし、この
可変型の分散補償器として分散補償ファイバを用いると
共に、その分散量の調整は分散補償ファイバの長さを調
整するなど非可逆的であってもかまわない。
【0133】常時制御するならば、可逆な可変分散補償
器(光フィルタの透過中心周波数を変化させるなど)を
使用する必要がある。伝送距離が短いか分散の時間変動
の少ない系では、半固定的な調整を用いると良い。伝送
距離が長いか、分散の時間変動の大きい系では定常的に
制御すると良い。
【0134】分散補償器15の分散量の制御の方法には
いくつかの方法がある。システム導入時のみ、あるい
は、システム導入時とメンテナンス時のみに分散補償器
15の分散量を調整するシステムであるならば、分散補
償器15の分散量を測定器などを用いて測定し、目標値
になるように調整してもよい。あるいは、目標の分散量
になったときに光受信器で受信されるサブキャリア信号
パワーが最大になるので、受信されたサブキャリア信号
パワーをモニタして、これが最大になるように分散補償
器の分散量を調整すればよい。
【0135】常時、制御を行うシステムでは、この方法
が単純で望ましい。
【0136】第10の実施例にて示した本発明の分散補
償器15は、これまでの説明では受信側に設けられてい
るかのように書いたが、勿論、送信側にあっても、ある
いは、伝送路の途中に挿入されていてもよく、設ける位
置は問わない。
【0137】以上のように、本発明では、分散補償器1
5の分散補償量が光ファイバ5の全分散量を補償する場
合と比べて少なくて済むため、分散補償器15の低コス
ト、小型化が可能となる。
【0138】(第11の実施例)次に、第11の実施例
を説明する。図23は第11の実施例としての実施形態
の一つをブロック図で示したものである。伝送されるべ
き電気信号は第10の実施例と同様に、比帯域の小さい
サブキャリア信号であって、波長チャープの小さい変調
器によってサブキャリア変調されたものを仮定してい
る。
【0139】図23において、1は伝送する信号をサブ
キャリア光信号として送出する送信器、5はこのサブキ
ャリア光信号を伝送する光ファイバ、10は伝送されて
きたサブキャリア光信号を2分岐する光分岐器、15‐
1,15‐2はこの2分岐されたサブキャリア光信号を
受けてそれぞれ分散させる分散媒体、3‐1,3‐2は
この分散媒体により分散されたサブキャリア光信号を電
気信号に変換する光‐電気変換器(フォトダイオードな
どによるフォトディテクタ)、2はこの変換された電気
信号をそれぞれ増幅するプリアンプ、16はこれらの増
幅された電気信号を加算処理して出力する加算器であ
る。
【0140】このような構成の本システムは、送信器1
から送信されてきたサブキャリア光信号を光分岐器10
で1:1に2分岐し、この分岐させた各々の光信号はそ
れぞれ別のパスを通して別々の光‐電気変換器(フォト
ダイオードなどのフォトディテクタ)3‐1,3‐2で
受信させ、それぞれにおいて光量対応の電気信号に変換
された後、加算器16で合成される。
【0141】このとき、2分岐した光信号は光‐電気変
換器3‐1,3‐2に入射するまでの間に各々分散媒体
15‐1,15‐2を通過することになり、それぞれ通
過する分散媒体15‐1,15‐2での分散特性対応に
分散を受けることになる。
【0142】本システムにおいては、分散媒体15‐1
と分散媒体15‐2はその分散量がLp・D/2だけ異
なる(パラメータの定義は第10の実施例で説明したも
のと同じである)。
【0143】そのため、光信号がそれまでに受けた分散
量が分散媒体15‐2を透過後には、図24のA点に相
当する量であるとすると、分散媒体15‐1を透過した
方の光信号は、B点に相当する量の分散を受けているこ
とになる。
【0144】A点とB点は分散量に対するサブキャリア
信号パワー(信号強度)の正弦波状関数の半周期分だけ
ずれており、従って、これらの分散を経験してきた信号
を1:1に合成すると光ファイバ5による伝送段階で分
散の影響がどの程度受けることとなるにせよ、それと無
関係に常に信号パワーが一定となる。
【0145】これにより、光ファイバ長に関係すること
なく、安定した信号パワーが得られるようになる。
【0146】なお、図25のように、2つのパスを通っ
てきた信号は加算器16で合成するに当たって、同相に
加算されるように、遅延器17などで一方の遅延を調整
するとよい。
【0147】(第12の実施例)次に第12の実施例に
ついて説明する。図26は第12の実施例としての代表
的な実施の形態を示したものである。
【0148】図26において、18は光源としてのレー
ザ素子であり、5は光ファイバ、19はマッハ・ツェン
ダー干渉計型の外部光変調器でレーザ素子18から出力
された光を別途外部から与えられる電気信号31対応に
サブキャリア変調をかけるものである。光ファイバ5は
このサブキャリア変調がかけられた光信号を伝送する伝
送路であり、200はへテロダイン受信器で、この光フ
ァイバ5にて伝送されてきた光信号を受信するものであ
る。
【0149】このような構成において、レーザ18から
出力された光はマッハ・ツェンダー干渉計型の外部光変
調器19に入力される。
【0150】外部変調器19には、電気信号31が入力
され、レーザ18からの出力光にサブキャリア変調がか
けられる。外部光変調器19においてサブキャリア変調
された光は光ファイバ5を通って目的地に伝送される。
目的地では、へテロダイン受信器200で受信される。
【0151】本装置においては、レーザ18からの出力
光には外部変調器19において、光振幅に対してキャリ
アレスの振幅変調がかけられるが、これは次の如きであ
る。すなわち、外部変調器19に入力される電気信号3
1をE(t)とすると、 E(t)=a(t)cos(ωt+φ(t)) …(5) (但し、tは時間、ωはサブキャリア周波数、a(t)
は振幅、φ(t)は位相)とし、これを用いて光電界が a(t)cos(ωt+φ(t))cos(ωct) …(6) (但し、ωcは光キャリア周波数)となるように変調を
かける。このようにすると、光スペクトルはキャリアレ
スとなり、図27のようになる。すなわち、図27に示
すように、光スペクトルはRとIの二つの側帯波が発生
しているが、主搬送波成分は無い。また、側帯波RはE
(t)を光周波数にアップコンバートしたものに比例し
ており、側帯波Iはそのイメージである。
【0152】このような信号を得るためには、本実施例
に示されるマッハ・ツェンダー干渉計(M‐Z)型の外
部変調器19が有効である。
【0153】M‐Z型の外部変調器19は入力電圧に対
する光出力振幅の特性曲線が図28のように正弦波状で
ある。この特性曲線の縦軸(光振幅)における0位置の
ラインと交わる近辺の線形性の良い部分を用いて、0位
置のラインと交わる点をバイアスポイントとなるように
電気信号31によりサブキャリア変調をかけることによ
り、上述のようなキャリアレスの光振幅変調信号を容易
に得ることができる。
【0154】このようにしてM‐Z型の外部変調器19
を通すことにより得られた光振幅変調信号は、伝送路で
ある光ファイバ5に送り出すことで伝送されることにな
るが、この伝送の過程で各々は光ファイバ5の分散を受
けることになる。しかし、側帯波の帯域(図27のΔ
ω)が光キャリア周波数ωcと比較して非常に小さいた
め、信号の歪、劣化がほとんど発生しない。
【0155】そして、光ファイバ5中を信号の歪、劣化
がほとんどない状態で伝送されてきたこの光振幅変調信
号は、受信側において一般的な光‐電気変換器であるフ
ォトダイオードで直接検波しても、もとの信号をそのま
ま再生できない。それはフォトダイオードは光パワーを
受信するデバイスであり、光振幅に対しては二乗特性を
持つからである。
【0156】そこで、本発明では、これを受信するため
に、光ヘテロダイン受信器200を用いて受信する。光
ヘテロダイン受信器200では、局発光を用意してあ
り、この局発光と伝送されてきた光振幅変調信号とを混
合し、ミキサにかけて電気の周波数にダウンコンバート
する。ミキサとしてはフォトダイオードが用いられる。
【0157】このように受信側に光ヘテロダイン受信器
200を用いることにより、元の電気信号E(t)ある
いは、E(t)を周波数変換した電気信号を受信側で得
ることができる。
【0158】本第12の実施例では、元の信号E(t)
の周波数と受信器で受信する周波数が異なっていてもよ
い。従って、例えば受信側でミリ波信号を得たい場合
は、送信側では、変調し易い数GHz程度の比較的低い
周波数で変調をかけ、受信側では所望のミリ波周波数に
なるようにすることが可能である。その結果、外部変調
器およびその周辺回路が低コスト化できる。このシステ
ムでは、図27のように二つの側波帯が発生する。実際
に必要なのは一方のみである。
【0159】そこで、発生した二つの側波帯のうちの一
方のみを抽出する手法を、次に第13および第14の実
施例として説明する。
【0160】(第13の実施例)発生した二つの側波帯
のうちの一方のみを抽出する手法としては、いくつかの
方法が考えられる。第13の実施例においては、例え
ば、図29のように、ヘテロダイン受信器200の前段
に光フィルタ21を配置し、ヘテロダイン受信器200
の出力する二つのうちのどちらか一方の側波帯を、光の
段階でこの光フィルタ21で除去してからへテロダイン
受信する。これを光スペクトルで説明すると図30のよ
うである。
【0161】図30(a)のように、一方の側波帯を光
フィルタで切り出す。その結果、光フイルタ21からは
図30(b)のような出力が得られる。これに、局発光
を図30(c)のように加えてフォトダイオードで受信
する。ここで図30(c)におけるω´は受信の所望周
波数である。
【0162】ここでは、光フィルタ21は受信器側に含
まれるように書いたが、送信器側に含まれる構成であっ
ても良い。光フィルタ21が送信器側にある場合、光信
号の帯域が狭くなるため、高密度波長多重が可能とな
る。あるいは、光フィルタ21は伝送路(光ファイバ
5)の途中に入っていても良い。光フィルタ21には透
過させない信号は反射するタイプのものがある。同じ信
号を2つの目的地に同報したい場合、そのような光フィ
ルタを用いると、光信号を有効に活用することができ
る。
【0163】また、別の例として図31のように二台の
ヘテロダイン受信器200‐1,200‐2を設け、ま
た、光フィルタ22の前段にサーキュレータ8を設ける
と共に、光フィルタ22を透過した光はヘテロダイン受
信器200‐1にて処理し、光フィルタ22から反射し
てきた光についてはこれをサーキュレータ8で別のヘテ
ロダイン受信器200−2に入射させて処理するように
する。
【0164】このようにすると、光パワーを無駄にしな
いですむ。このとき、ヘテロダイン受信器200−2に
は図27の側帯波Iが入射するが、これは、イメージ信
号であるため、元の信号E(t)とは周波数の並びが逆
である。
【0165】これを補正するには、図32のように局発
光を側帯波Iより高い周波数に置く。このようにする
と、フォトダイオードでダウンコンバートされた後に
は、もとのE(t)と同じ周波数並びに戻る。
【0166】2つの側帯波のうち、1つのみを取り出す
別の方法を第14の実施例として説明する。
【0167】(第14の実施例)2つの側帯波のうち1
つのみを取り出す第14の実施例としての方法は、図3
3に示すように、光ファイバ5を介して伝送されてきた
光信号をヘテロダイン受信器200により受信し、その
受信出力を電気信号用のフィルタ25で濾波すること
で、所望の片方の側帯波を得るというものであり、ヘテ
ロダイン受信器200により2つとも電気信号にダウン
コンバートして取り出し、そして、電気の周波数におい
て、電気のフィルタを通すことにより所望の側波帯を切
り出すという手法である。
【0168】これを周波数で説明すると、図34の如き
である。
【0169】図34は光スペクトルの図である。側帯波
を元の電気信号E(t)の周波数と同じ並びで所望周波
数ω′の電気信号にダウンコンバートしたい場合、図3
4(a)に示すように側波帯IとRのうち、周波数の高
い側の側波帯Rの光周波数よりω′だけ低い側の光周波
数位置、すなわち、A1で示された周波数の位置に局発
光の周波数を設定する。
【0170】あるいは、図34(a)に示すようにIと
Rの側波帯のうち、周波数の低い側の側波帯Iの光周波
数よりω′だけ高い側の光周波数位置、すなわち、B1
で示された周波数の位置に局発光の周波数を設定する。
【0171】A1に合わせた場合は、側帯波Rが電気の
所望周波数ω′にダウンコンバートされ、B1に合わせ
た場合は、側帯波Iが電気の所望周波数ω′にダウンコ
ンバートされる。
【0172】このようにして電気の周波数にダウンコン
バートされた信号の電気のスペクトルは図34(c)の
如きである。これを図33の電気信号フィルタ25によ
って所望波のみを切り出す。
【0173】側帯波をE(t)と逆の周波数並びで受信
したい場合は、図34(b)のように、局発光をA2ま
たはB2の周波数に配置する。すなわち、側波帯IとR
のうち、周波数の低い側の側波帯Iの光周波数よりω′
だけ低い側の光周波数位置であるB2で示された周波数
の位置に局発光の周波数を設定するか、あるいは側波帯
IとRのうち、周波数の高い側の側波帯Rの光周波数よ
りω′だけ高い側の光周波数位置であるA2で示された
周波数の位置に局発光の周波数を設定する。
【0174】これにより電気の周波数にダウンコンバー
トされたときのスペクトルは図34(d)の如きであ
る。
【0175】これをフィルタ22を用いて所望波のみ切
り出して用いる。これで2つの側帯波のうち、1つのみ
を取り出すことができる。
【0176】以上は2つの側帯波のうち1つのみを取り
出して使用する例であったが、これによると側波帯の片
方は使用しないので、光パワーの利用効率がその分、悪
くなる。そこで、これの改善策を次に考えてみる。当該
改善策を第15の実施例に示す。
【0177】(第15の実施例)側波帯の片方は使用し
ないことによる光パワーの利用効率の劣化を改善すべ
く、両側波帯の位相のずれを補正して受信端で両方の側
帯波を再び合成するようにしたのが第15の実施例であ
る。
【0178】すなわち、第15の実施例は図35に一例
を示すように、ヘテロダイン受信器200の出力を電気
的なフィルタ23およびフィルタ24‐1〜24‐nを
通すことによりそれぞれにおいて所望帯域の成分を取り
出し、各フィルタ24‐1〜24‐nの透過後の出力は
それぞれのフィルタ24‐1〜24‐n対応の周波数変
換器25‐1〜25‐nで周波数変換した後、それぞれ
対応に設けたインバータ26‐1〜26‐nで位相を反
転させた後、それぞれ対応に設けた遅延器17‐1〜1
7‐nで遅延調整し、加算器16によりフィルタ23の
出力に加算する構成である。
【0179】すなわち、受信端で、一方の側帯波はまと
めてフィルタ23で切り出し、他方の側帯波について
は、その中の各々のキャリアをフィルタ24‐n(1=
1,2,・・・,n)で切り出す。
【0180】切り出された各信号は各信号対応に設けた
周波数変換器25‐1〜25‐nでフィルタ23で切り
出された方の信号と同じ周波数に変換し、反転増幅器な
どからなるインバータ26‐1〜26‐nで位相を反転
させた後、遅延調整して、フィルタ23の出力に加算す
る。
【0181】別の例では、図36に示すように、ヘテロ
ダイン受信器200の出力を電気的なフィルタ23およ
びフィルタ27を通すことによりそれぞれにおいて所望
帯域の成分を取り出し、フィルタ27の透過後の出力は
周波数変換器25で周波数変換した後、フィルタ24を
通し、さらに遅延器17で遅延調整し、加算器16によ
りフィルタ23の出力に加算する構成である。
【0182】すなわち、光ファイバで伝送されてきた光
信号をヘテロダイン受信器200で受信し、このヘテロ
ダイン受信器200の出力である二つの側帯波のうち、
一方の側帯波をまとめてフィルタ23で切り出し、他方
の側帯波についてはフィルタ27で切り出した後、周波
数変換器25により周波数変換する。
【0183】このとき、周波数変換器25の局発信号の
周波数を所望波の周波数よりも高くして、周波数変換器
25の出力のイメージ成分が所望周波数となるようにす
る。フィルタ24で所望周波数成分となっているイメー
ジ成分を切り出して、遅延調整したのち、加算器16で
フイルタ23で切り出した信号と加算する。
【0184】このようにすることによって、光周波数に
発生した二つの側帯波を有効に活用することができるよ
うになる。
【0185】なお、上述してきたすべての実施例におい
て、電気‐光変換器3に代表される光信号に電気信号で
変調をかける構成としては、LD(レーザダイオード)
を直接変調するようにするか、もしくはLDからのCW
光(コヒーレント光)を外部光変調器を用いて変調す
る、と云った2つの形態が考えられる。
【0186】ただし、通信情報が2[GHz]を超える
ような高周波の場合、LD直接変調は、LDの変調帯域
制限と周波数チャープが大きいことから、外部光変調器
を用いる形態が有力である。レーザの直接変調を用いた
場合では、波長チャーブが無視できるほど小さければ、
本発明において使用可能である。
【0187】しかし、直接変調では通常は波長チャープ
があり、その結果、図21のような分散量に対して周期
的にサブキャリア信号パワーが変化する様子は見られな
い。(若干周期性はみられるかもしれないが、有効な信
号成分は分散量と共に減少する。)したがって、半導体
レーザに直接変調をかけて用いる系には現時点では本発
明を適用することは難しい。また、残留側波帯及び片側
側波帯遮断用の光フイルタは、送信側に挿入されている
ように述べたが、受信側にあっても、あるいは、伝送路
の途中に挿入されていても良い。
【0188】実際、伝送路である光ファイバ5には、通
常分散ファイバかもしくは分散シフトファイバのいずれ
かを用いることが考えられる。これらのうち、通常分散
ファイバは、分散シフトファイバに比べて低コストであ
るため、ほとんどの伝送路に、通常分散ファイバが用い
られると考えられる。また光ファイバ内を伝送させる光
信号の波長としては、1.3[um]帯とl.5[u
m]帯があげられる。
【0189】通常分散ファイバにおいては、群速度分散
がほとんどゼロとなる波長1.3[um]帯の光信号が
適している。
【0190】ところが、親局側から子局側に光信号をマ
ルチキャストする場合、もしくは光ファイバの伝送距離
が艮いような場合は、各子局に、受信劣化のない十分な
パワーを持つ光信号を配信できるように、高出力、高ゲ
インを持つエルビウムドープ光ファイバ増幅器を使用す
ることが望まれる。この光ファイバ増幅器のゲイン帯域
は、波長1.5[um]帯である。そのため、伝送する
光信号の波長帯域は、1.5[um]帯が有力である。
【0191】通常分散ファイバで波長1.5[um]帯
を用いる場合、光ファイバの群速度分散の大きさは、約
18[ps/nm/km]となる。この群速度分散の影
響は、30[GHz]の高周波搬送波を通常分散ファイ
バで4[km]伝送させると、光‐電気変換後の電気信
号出力がゼロとなる。
【0192】本発明による光伝送装置は、上述のよう
な、波長1.5[um]帯の通常分散ファイバ伝送に対
して、非常に有効である。
【0193】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明では、例え
ば、中央基地局と無線基地局間のような、高周波信号を
光ファイバを用いて集配する副搬送波多重アナログ光伝
送装置において、高周波信号への光ファイバ分散の影響
を抑圧することができる光残留側波帯変調を、光パワー
の比較制御により、安定して適用できることを可能と
し、電気‐光変換器の方式にとらわれない適用範囲の広
い残留側波帯変調方式を提供できる。
【0194】本発明による残留側波帯変調の制御方式
は、情報信号がデジタル信号においても適用可能であ
る。また比帯域の小さい光サブキャリア伝送において、
サブキャリア信号パワーが分散量に対して周期的に変化
することを利用して、可変分散補償器の分散補償範囲を
光ファイバのトータル分散量よりも小さく限定すること
により、分散補償器の低コスト小型化が可能となる。そ
して、比帯域の小さい光サブキャリア伝送において、サ
ブキャリア信号パワーの分散量に対する正弦波状の変化
の半周期分だけ分散量の異なる、2つのパスを通した信
号を受信後合成することによって、光ファイバの分散量
に依存しない安定な受信が可能となる。さらに、本発明
では、キャリアレス光振幅変調方式を用いた光サブキャ
リア伝送を行うことによって、分散やフィルタリングに
よる波形歪の影響をほとんど受けないサブキャリア光伝
送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための図であって、本発明の
第1の実施例を示した構成図。
【図2】本発明を説明するための図であって、副搬送波
多重光信号の光スペクトル分布を示した図。
【図3】本発明を説明するための図であって、非対称に
整形された副搬送波多重光信号の光スペクトル分布を示
した図。
【図4】本発明を説明するための図であって、非対称性
に整形された副搬送波多重光信号光スペクトル分布を示
した図。
【図5】本発明を説明するための図であって、副搬送波
多重光信号の光フィルタ透過特性を示した図。
【図6】本発明を説明するための図であって、本発明の
第1の実施例における制御信号特性を示した構成図。
【図7】本発明を説明するための図であって、本発明の
第2の実施例を示した構成図。
【図8】本発明を説明するための図であって、本発明の
第3の実施例を示した構成図。
【図9】本発明を説明するための図であって、本発明の
第3の実施例における制御信号特性を示した図。
【図10】本発明を説明するための図であって、本発明
の第4の実施例を示した構成図。
【図11】本発明を説明するための図であって、本発明
の第5の実施例を示した構成図。
【図12】本発明を説明するための図であって、本発明
の第5の実施例における光合分波器の波長‐透過率特性
を示した図。
【図13】本発明を説明するための図であって、本発明
の第6の実施例を示した構成図。
【図14】本発明を説明するための図であって、本発明
(VSB)と従来0)SB)の光‐電気変換後の電気信
号特性を示した図。
【図15】本発明を説明するための図であって、本発明
の第7の実施例を示した構成図。
【図16】本発明を説明するための図であって、本発明
の第8の実施例を示した構成図。
【図17】本発明を説明するための図であって、本発明
の第9の実施例を示した構成図。
【図18】本発明を説明するための図であって、光ファ
イバ分散の電気信号強度への影響を示した図
【図19】従来の構成を示した図。
【図20】本発明を説明するための図であって、本第5
及び第6の発明に相当する本発明の第10の実施例の一
部を示す図である。
【図21】本発明を説明するための図である。
【図22】本発明を説明するための図である。
【図23】本発明を説明するための図であって、本発明
の第11の実施例の一部を示す図である。
【図24】本発明を説明するための図である。
【図25】本発明を説明するための図であって、本発明
の第11の実施例の一部を示す図である。
【図26】本発明を説明するための図であって、本発明
の第12の実施例の一部を示す図である。
【図27】本発明を説明するための図である。
【図28】本発明を説明するための図である。
【図29】本発明を説明するための図であって、本発明
の第13の実施例の一部を示す図である。
【図30】本発明を説明するための図である。
【図31】本発明を説明するための図であって、本発明
の第13の実施例の一部を示す図である。
【図32】本発明を説明するための図である。
【図33】本発明を説明するための図であって、本発明
の第14の実施例を示す図である。
【図34】本発明を説明するための図である。
【図35】本発明を説明するための図であって、本発明
の第15の実施例の一部を示す図である。
【図36】本発明を説明するための図であって、本発明
の第15の実施例の一部を示す図である。
【符号の説明】
1…親局 2…電気増幅器 3…電気‐光変換器 4…光フイルタ 5…光ファイバ 6…子局 7,7‐1,7‐2…光‐電気変換器 8…光サーキュレータ 10‐1、10‐2…光カプラ 11…低域透過光フィルタ 12…比較器 13…光合分波器 14…光フィルタ 15…分散補償器 15‐1,15‐2…分散媒体 16…加算器 17,17‐1,〜17‐n…遅延器 18…レーザ 19…マッハチェンダー干渉計型外部光変調器 21…バンドパス光フィルタ 22…光フィルタ 23,24…電気信号フィルタ 25…インバータ(周波数変換器) 31…高周波電気信号 32…副搬送波多重アナログ光信号 33…残留側波帯変調副搬送波多重アナログ光信号 34…受信高周波電気信号 35〜46…光信号 51,52…電気信号 53…制御信号 54,55…電気信号 140…光ファイバ増幅器 200,200‐1,200‐2…光へテロダイン受信
器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/18

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強度変調することにより得られた伝送すべ
    き通信情報の第1の光信号を第2及び第3の光信号に分
    岐する第1の光分岐手段と、 この分岐された光信号のうち、第3の光信号を電気信号
    に変換する第1の光‐電気変換器と、 分岐された前記第2の光信号から所定の帯域の光信号成
    分を抽出する光デバイスと、 該光デバイスにて抽出した光信号を第4及び第5の光信
    号に分岐する第2分岐手段と、 分岐された前記第5の光信号を伝送する光ファイバと、 前記第4の光信号を電気信号に変換する第2の光‐電気
    変換器と、 前記第1および第2の光‐電気変換器からの電気信号と
    を比較する比較手段と、 該比較手段より出力される比較結果対応の信号により前
    記光デバイスの抽出帯域の中心波長を該第1の光信号の
    搬送波波長からデチューニングすることにより光残留側
    波帯変調を行うことを特徴とする光伝送装置。
  2. 【請求項2】強度変調することにより得られた伝送すべ
    き通信情報の第1の光信号を第2及び第3の光信号に分
    岐する第1の光分岐手段と、 この分岐された光信号のうち、第3の光信号を電気信号
    に変換する第1の光‐電気変換器と、 分岐された前記第2の光信号から所定の帯域の光信号成
    分を抽出する光デバイスと、 該光デバイスにて抽出した光信号を第4及び第5の光信
    号に分岐する第2分岐手段と、 分岐された前記第5の光信号を伝送する光ファイバと、 前記第4の光信号を電気信号に変換する第2の光‐電気
    変換器と、 前記第1および第2の光‐電気変換器からの電気信号と
    を比較する比較手段と、 該比較手段より出力される信号により、該第1の光信号
    の搬送波波長を該光デバイスの抽出帯域の中心波長から
    デチューニングすることにより光残留側波帯変調を行う
    ことを特徴とする光伝送装置。
  3. 【請求項3】強度変調することにより得られた伝送すべ
    き通信情報の第1の光信号を、波長に依存して分岐する
    光合分波器を透過させ、第2の光信号と第3の光信号に
    分岐し、第2の光信号を第4及び第5の光信号に分岐す
    る第1の光分岐手段と、 この第1の光分岐手段に接続され、第4の光信号を電気
    信号に変換する第1の光‐電気変換器と、 前記第1の分岐手段の光合分波器に接続され、前記第3
    の光信号を電気信号に変換する第2の光‐電気変換器
    と、 前記第1及び第2の光‐電気変換器からの電気信号を比
    較する比較手段とを備え、 該比較手段より出力される信号により前記第1の光信号
    の搬送波波長値を制御して光残留側波帯変調を行うこと
    を特徴とする光伝送装置。
  4. 【請求項4】周波数多重された通信情報としての高周波
    電気信号により強度変調された光信号を光ファイバ伝送
    路に送出する光送信器と、該光ファイバ伝送路を介して
    伝送された光信号を直接検波により高周波電気信号に変
    換して出力する光受信器とを備える光伝送装置であっ
    て、該高周波電気信号の周波数がfc[Hz]、前記光
    信号の搬送波波長がλ[m]であり、波長λ近辺におけ
    る該光ファイバ伝送路の波長分散値の長さ方向の平均値
    がD[s/m/m]のとき、Lp=|c/(4・D・λ
    2・fc2)|(但し、cは真空中の光速[m/s])で
    規定されるLp[m]よりも長い距離L[m]に該光信
    号を伝送する副搬送波多重アナログ光伝送装置におい
    て、 前記伝送する光信号は請求項1乃至3いずれか1項記載
    の構成を用いての残留側波帯変調方式による変調を加え
    たものであることを特徴とする光伝送装置。
  5. 【請求項5】光ファイバを伝送路として使用して情報を
    光伝送するシステムであり、サブキャリアの中心周波数
    fc[Hz]に対するサブキャリア帯域が1/50以下
    であって、光送信器の出力光の波長がλ[m]であり、
    波長λ近辺における波長分散値の長さ方向の平均値がD
    [s/m/m]の光ファイバ中を、Lp=|c/(D・
    λ2・fc2)|(但し、cは真空中の光速[m/s])
    で規定されるLp[m]よりも長い距離L[m]、伝送
    させるシステムに使用されるサブキャリア光伝送装置に
    おいて、 前記システム内には光信号の分散をさせる分散可変手段
    を含み、この分散可変手段の分散の可変量[s/m]は
    波長λ近辺において±Lp・D/2以内であって、Lの
    Lpの剰余をLm[m]としたとき、前記分散可変手段
    の分散量[s/m]がLm・Dまたは(Lp−Lm)・
    Dに近づくように調整されるものであることを特徴とす
    る光伝送装置。
  6. 【請求項6】前記システムは制御手段を有し、システム
    の光受信側において受信入力光パワーが最大になるよう
    に前記分散可変手段が制御されることを特徴とする請求
    項5の光伝送装置。
  7. 【請求項7】サブキャリアの中心周波数fc[Hz]に
    対するサブキャリア帯域が1/50以下であって、光送
    信側の出力光の波長がλ[m]であり、波長λ近辺にお
    ける波長分散値がD[s/m/m]の光ファイバを伝送
    されるシステムに使用されるサブキャリア光伝送装置に
    おいて、 伝送されて来た光を受信端で2分岐し、一方の経路の分
    散量と他方の経路の分散量がLp=|c/(D・λ2
    fc2)|(但し、cは真空中の光速[m/s])とし
    たときに、Lp・D/2[s/m]だけ異なる2つの経
    路に、前記2分岐した光の一方を前記一方の経路に、前
    記2分岐した光の他方を前記他方の経路に通す構成と
    し、これら経路を通した光を各々電気信号に変換する光
    電変換器と、この変換した2経路の信号を合成して受信
    信号とする合成手段とを備えることを特徴とする光伝送
    装置。
  8. 【請求項8】サブキャリア光伝送装置であって、送信端
    では光キャリアの振幅0をバイアス点とした光振幅変調
    によって変調をかけ、受信端では、受信された信号が所
    望の電気周波数となるように光へテロダイン受信するこ
    とを特徴とする光伝送装置。
  9. 【請求項9】マッハ・ツェンダー干渉計型の光外部変調
    器を用いて光振幅変調をかけることを特徴とする請求項
    8の光伝送装置。
  10. 【請求項10】変調後、受信端で光電気変換されるまで
    の間に光周波数上の2つの側帯波のうち一方を光デバイ
    スによって除去することを特徴とする請求項8または9
    いずれか1項記載の光伝送装置。
  11. 【請求項11】受信端で光電変換した後、光周波数上の
    2つの側帯波が電気周波数に変換されて得られた2つの
    周波数帯のうち、一方をフィルタで除去して用いること
    を特徴とする請求項8または9いずれか1項記載の光伝
    送装置。
  12. 【請求項12】受信端で光電変換したのち、光周波数上
    の2つの側帯波が電気周波数に変換されて得られた2つ
    の周波数帯に含まれる信号を、周波数変換および遅延、
    符号調整した後、同相合成して用いることを特徴とする
    請求項8または9いずれか1項記載の光伝送装置。
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