JPH11198657A - スライドドア開閉機構 - Google Patents
スライドドア開閉機構Info
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- JPH11198657A JPH11198657A JP475198A JP475198A JPH11198657A JP H11198657 A JPH11198657 A JP H11198657A JP 475198 A JP475198 A JP 475198A JP 475198 A JP475198 A JP 475198A JP H11198657 A JPH11198657 A JP H11198657A
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- sliding
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Abstract
構を提供する。 【解決手段】スライドドアにレール40を組み込み、こ
のレール40の中央部にノックスイング42を形成し
た。また、レール40の後端部にはノックスライド44
を形成した。レール40をスライドするスライド部材5
0に、ノックスライド44と協働してスライドを禁止す
るスライドストッパ60を回動自在に固定した。また、
スイングストッパ70にチェックスイング74が係止し
ている間はスライドドアの旋回は禁止され、ノックスイ
ング42がこの係止を解除してスライドドアが旋回でき
るようにした。
Description
よって開け閉めされるスライドドアを開け閉めするため
のスライドドア開閉機構に関する。
としては、通常、図16に示すように車体10の前後方
向にスライドさせて開け閉めするスライドドア12が採
用されている。車体10にはスライドドア12を開け閉
めするために、スライドドア12の上部、中央部、及び
下部に対応して車体10の前後方向に延びる3本のレー
ル14,16,18が配置されている。スライドドア1
2は、これら3本のレール14,16,18によって支
持されてスライドするように構成されている。
両が停車しているときであっても車両への乗り降りを容
易にするために、運転室ドア20としてスライドドアを
採用することがある。この場合、車体10のうち、運転
室ドア20の上部に対応する部分の長さが短いので、こ
の部分には、運転室ドア20を支持するレールを配置で
きない。また、車体10のうち、運転室ドア20の下部
に対応する部分には、乗り降りの邪魔になるので、運転
室ドア20を支持するレールを配置できない。このた
め、運転室ドア20としてスライドドアを採用した場合
は、車体の前後方向に延びるレール22を運転室ドア2
0の中央部に組み込むと共に、車体10のうち、運転室
ドア20を閉めた際のレール22の後端部に対応する部
分に、運転室ドア20を開け閉めするためのスライドド
ア開閉機構24を取り付ける。レール22もスライドド
ア開閉機構24の一部品であり、スライドドア開閉機構
24には、レール22に案内されてこのレール22をス
ライドする部材(図示せず)が備えられている。
ドアを採用した場合の従来のスライドドア開閉機構を説
明する(特公平4−65952号参照)。
にはこの運転室ドアと共にスライドする案内プレートが
形成されている。この案内プレートの近傍には、頑丈で
大きなサイズの摺動ロック板が配置されている。この摺
動ロック板はドアのスライドに連動して起きたり伏せた
りし、この起伏によってドアがスライドしたり旋回した
りするように構成されている。また、スライドドア開閉
機構は、ドアと車体とを連結する外アームと内アームと
を備えており、この2本のアームのうち内アームの上に
アームロック板を配置し、このアームロック板が摺動ロ
ック板と内アームとを連動させるリンクの役割を果たし
ている。従って、アームロック板は強度の高いものであ
り、そのサイズも比較的大きい。さらに、摺動ロック板
の起伏に連動して内アームが回動するように構成されて
いる。
のスライドドア開閉機構は、比較的サイズが大きく頑丈
なアームロック板や摺動ロック板を備えている。これら
アームロック板や摺動ロック板は、通常、その強度を考
慮すると鋳物を機械加工して製造される。このためコス
トが高く、上記したようにサイズも大きいという問題が
ある。
されるワンボックスカーなどの車両の運転室ドアはヒン
ジなどによって車両本体に取り付けられており、運転室
ドアを回転させることにより開け閉めする構造になって
いる。このようにヒンジなどによって運転室ドアを開け
閉めするための回転ドア開閉機構はサイズが小さく、ド
ア前端に付けられているので、この開閉機構は運転室内
へ全く出っ張っていない。このため、運転室のシートと
しては比較的広い幅のシートが使用されている。
場所に車両が停車しているときであっても車両への乗り
降りを容易にするために、運転室ドアを開け閉めするた
めの機構を回転ドア開閉機構からスライドドア開閉機構
に改造することがある。この場合、上述した従来のスラ
イドドア開閉機構はサイズが大きくて運転室内に出っ張
る。このため、運転室内の幅の広いシートが邪魔になっ
てスライドドア開閉機構を装着できないことがあるそこ
で、運転室ドアを開け閉めする機構を回転ドア開閉機構
からスライドドア開閉機構に改造する場合は、通常、幅
の狭いシートを特注して幅の広いシートと交換し、スラ
イドドア開閉機構を装着するスペースを確保している。
このため、幅の狭いシートを購入する費用やシートを交
換する費用などがかかり、コストアップとなる。また、
シートの交換作業にも日数がかかるので、その分、納期
が遅れるという問題もある。
くて低価格のスライドドア開閉機構を提供することを目
的とする。
の本発明の第1のスライドドア開閉機構は、スライドと
旋回によって開け閉めされるスライドドアを開け閉めす
るためのスライドドア開閉機構において、 (1)上記スライドドアがスライド中はこのスライドド
アの旋回を禁止すると共にこのスライドドアが旋回中は
このスライドドアのスライドを禁止する、旋回及びスラ
イド自在に上記スライドドアを保持する保持部材 (2)所定のスライド禁止位置に位置したときに上記保
持部材と協働して上記スライドドアのスライドを禁止す
るスライド禁止部材、及び所定の旋回許容位置に位置し
たときにこの保持部材と協働して上記スライドドアの旋
回を許容する旋回許容部材が形成されると共に上記スラ
イドドアがスライドするスライド方向に延びる、上記ス
ライドドアに組み込まれたレールを備えたことを特徴と
するものである。
動自在な棒状のスイングストッパと、このスイングスト
ッパに係止することにより上記スライドドアの旋回を禁
止する棒状のチェックスイングとを備えたものであり、 (4)上記旋回許容部材は、上記スイングストッパと上
記チェックスイングとの係止を解除して上記スライドド
アの旋回を許容するものであってもよい。
ライドストッパと、上記付勢方向とは反対の方向に上記
スライドストッパが動くことを禁止する略扇状のプレー
トストッパとを備えたものであり、 (6)上記スライド禁止部材は、上記スライドストッパ
に当接して上記反対の方向に上記スライドストッパを付
勢することにより上記スライドドアのスライドを禁止す
るものであってもよい。
スライドドア開閉機構は、スライドと旋回によって開け
閉めされるスライドドアを開け閉めするためのスライド
ドア開閉機構において、 (7)上記スライドドアがスライドするスライド方向に
延びる、上記スライドドアに組み込まれたレール (8)このレールにスライド自在に固定されたスライド
部材 (9)上記スライドドアが旋回する際に所定の回動方向
に回動する、一端部が上記スライド部材に回動自在に固
定された少なくとも1本のアーム (10)この1本のアームの他端部が回動自在に固定さ
れた固定部材 (11)上記スライド部材に固定されて上記スライド方
向に延びる棒状のチェックスイング (12)このチェックスイングに係止して上記アームの
回動を禁止するスイングストッパ (13)このスイングストッパと上記チェックスイング
との係止を所定のタイミングで解除して上記アームの回
動を許容する、上記レールに固定されたノックスイング (14)上記アームのうち、上記一端部側の部分から突
出して形成された、上記アームと共に回動するプレート
ストッパ (15)このプレートストッパが回動して所定位置に位
置したときにこのプレートストッパと協働して上記スラ
イドドアのスライドを禁止する、上記スライド部材に回
動自在に固定されたスライドストッパ (16)上記プレートストッパが上記所定位置に位置し
たときに上記スライドストッパに係止してスライドを禁
止される、上記レールから突出して形成されたノックス
ライドを備えたことを特徴とするものである。
延びる2本のアームからなるものであってもよい。
られたときに上下方向に互いに重なるように配置された
ものであってもよい。
施形態を説明する。
ライドドア開閉機構の第1実施形態を説明する。
ライドドア開閉機構の構造を説明する。
ときのスライドドア開閉機構を示す平面図であり、図2
は、図1のスライドドア開閉機構の一部を示す斜視図で
ある。図3は、第1アームの先端部を拡大して示す平面
図である。
旋回によって開け閉めされるスライドドア20(図16
参照)を開閉するためのものであり、図16に示す従来
のスライドドア開閉機構24と同様の位置に装着され
る。
ア20(図16参照)に組み込まれたレール40を備え
ている。このレール40は、スライドドア20がスライ
ドする方向(矢印A方向及びその反対方向であり、本発
明にいうスライド方向の一例である)に延びており、そ
の長さは、スライドドア20の幅よりもやや短い。レー
ル40の長手方向(スライド方向)の中央部には、レー
ル40の下方に向けて突出した直方体状のノックスイン
グ(本発明にいう旋回許容部材の一例である)42が固
定されている。このノックスイング42の先端は、内側
に向かって傾斜した傾斜面42aになっている。また、
レール40の長手方向の後端部(矢印A方向の後方)に
は、レール40の下方に向けて突出したノックスライド
(本発明にいうスライド禁止部材の一例である)44が
固定されている。このノックスライド44は、例えば板
を折り曲げて形成されており、「ハ」の字を逆にしたよ
うな形をしている。ノックスライド44の前部には前部
傾斜面44aが形成されており、後部には後部傾斜面4
4bが形成されている。
ル40にスライド自在に固定されたスライド部材50を
備えている。スライド部材50は、レール40の長手方
向であってかつ車両(図示せず)の高さ方向に広がる縦
壁52と、この縦壁52から車室内に向かってほぼ直角
に折れ曲がった2枚の互いに並行な横壁54,56を備
えている。
状であってレール40の長手方向に延びるコロ台58が
固定されている。コロ台58の前後の両端部にはそれぞ
れ、回転軸が互いに直交するコロ58a,58bとコロ
58c,58dが回転自在に固定されている。スライド
ドア20(図16)をスライドさせることにより、コロ
58a,58cはレール40の側壁40aを摺動し、コ
ロ58b,58dはレール40の中間壁40bを摺動す
る。
0aを中心にして縦壁52に平行に回動するスライドス
トッパ60が回動自在に固定されている。スライドスト
ッパ60の前端部には引張コイルばね62の一端が固定
されており、この引張コイルばね62の他端は縦壁52
に固定されている。このため、スライドストッパ60は
矢印B方向に付勢されている。
は、第1アーム64及び第2アーム66双方の一端部6
4a,66aが回動自在に挟まれて固定されている。第
1アーム64と第2アーム66は互いに並行であり、ス
ライドドア20(図16参照)が旋回する際に互いに並
行な状態を保ったまま回動する。第1アーム64及び第
2アーム66双方の他端部64b,66bは、車体(図
示せず)に取り付けられた固定部材80に回動自在に固
定されている。この固定部材80は車体に取り付けられ
て固定されている。
4cには、コイルばね68によって矢印C方向に付勢さ
れた棒状のスイングストッパ70の他端部70bが回動
自在に固定されている。スイングストッパ70の一端部
70aには、車体の後方に向かって口の開いた凹部72
(図4参照)が形成されている。この凹部72には、横
壁54の上面に形成されてスライド方向に延びる棒状の
チェックスイング74の先端部74aが嵌り込んでい
る。この状態では、スイングストッパ70がチェックス
イング74に係止して第1及び第2アーム64,66の
回動が禁止されており、スライドドア20は旋回できな
い。
先端部64aから突出して横壁54に並行に広がる略扇
状のプレートストッパ76が形成されている。このプレ
ートストッパ76は第1アーム64と共に回動して、後
述する所定位置に位置したときにスライドストッパ60
と協働してスライドドア20のスライドを禁止する。上
述したスライド部材50、固定部材80、第1及び第2
アーム64,66、及びスイングストッパ70などによ
って、本発明にいう保持部材の一例が構成されている。
9までを参照してスライドドア開閉機構30の動きを説
明する。
スイング74との係止がノックスイング42によって解
除されて第1及び第2アーム64,66がやや回転でき
るようになった状態を示す平面図である。図5は、第1
及び第2アーム64,66が回転している状態を示す斜
視図である。図6は、第1及び第2アーム64,66が
回転し終えてスライドドアが閉められた状態を示す平面
図であり、図7は、図6の一部を拡大して示す斜視図で
ある。また、図8は、スライドドアのスライドに伴って
動くノックスイング42、スイングストッパ70、及び
チェックスイング74の動きを平面的に示す説明図であ
る。図9は、スライドドアのスライドに伴って動くノッ
クスライド44、スライドストッパ60、及びプレート
ストッパ76の動きを平面的に示す説明図である。
開いている状態では、図1及び図2に示すように、コイ
ルばね68によって矢印C方向に付勢されているスイン
グストッパ70の凹部72にチェックスイング74の先
端部74aが嵌り込んでいる。この結果、スイングスト
ッパ70がチェックスイング74に係止して第1及び第
2アーム64,66の矢印D方向(矢印C方向とは反対
の方向)への回転が禁止されている。一方、第1及び第
2アーム64,66の矢印C方向への回転を禁止するた
めに、断面が略L字状の停止板82が固定部材80に形
成されている。この停止板82に第1アーム64の他端
部64bが当接して第1及び第2アーム64,66の矢
印C方向への回転が禁止される。このため、スライドド
アはいずれの方向へも旋回できない。
ドアが矢印A方向にスライドされる。スライドドアがレ
ール40の長さの半分程度スライドして、スライド部材
50がレール40の中央部分に位置すると、ノックスイ
ング42の傾斜面42aがスイングストッパ70の一端
部70aを矢印A方向に押す。これにより、図4に示す
ように、スイングストッパ70とチェックスイング74
との係止が解除され、第1及び第2アーム64,66の
矢印D方向への回転が許容される。この結果、スライド
ドアが旋回し始める。この回転が許容される位置が本発
明にいう旋回許容位置の一例である。なお、スライドド
アの旋回が始まると、スライドドアのスライドが禁止さ
れるが、このための機構については後述する。
の回転を禁止・許容するスイングストッパ70、チェッ
クスイング74、及びノックスイング42の位置関係が
明確に示されている。図8(a)は、ノックスイング4
2がスイングストッパ70に当接した直後の状態を示
し、この状態では、スイングストッパ70はチェックス
イング74に係止しているので、第1及び第2アーム6
4,66は矢印D方向へ回転できない。図8(b)は、
ノックスイング42がスイングストッパ70を少しだけ
押した状態を示し、この状態では、スイングストッパ7
0とチェックスイング74との係止が解除され始めてい
る。図8(c)は、ノックスイング42がスイングスト
ッパ70をさらに押してスイングストッパ70とチェッ
クスイング74との係止が解除された状態を示してい
る。図8(d)は、ノックスイング42がスイングスト
ッパ70から離れてスイングストッパ70とチェックス
イング74との係止が完全に解除された状態を示し、こ
の状態では、スイングストッパ70と共に第1及び第2
アーム64,66は矢印D方向へ回転できる。
アーム64,66が、図8(d)に示す状態よりも矢印
D方向へさらに回転した状態は、図5に示されている。
図5に示すように、スイングストッパ70の一端部70
aはチェックスイング74に接触したままの状態で第1
及び第2アーム64,66が矢印D方向へ回転する。第
1及び第2アーム64,66が矢印D方向へ回転するに
伴ってスライドドアが固定部材80(図4参照)の回り
を旋回してスライドドアが閉じられる。
は、図6と図7に示すように、第1及び第2アーム6
4,66が重なってレール40の内部にほとんど入り込
み、また、固定部材80の半分程度がレール40の内部
に入り込む。このレール40はスライドドアに組み込ま
れているので、スライドドアを閉じると第1及び第2ア
ーム64,66のほとんど全部と固定部材80の半分程
度がスライドドアの内部に入り込むこととなる。従っ
て、スライドドア開閉機構30がスライドドアから出っ
張る量が少なくて済み、その分、運転室内が広くなる。
また、スライドドア開閉機構30の構成要素のうち、比
較的サイズの大きいものは、図1に示すように保持部材
80だけである。このため、スライドドア開閉機構30
は全体としてサイズが小さいものとなる。また、このス
ライドドア開閉機構30は例えば鉄板をプレス成型する
ことにより製造できるので、鋳物などに比べて低価格で
製造できる。
ように、スライドドアの旋回が始まるとスライドドアの
スライドが禁止されるように構成されている。この機構
について、主に図9を参照して説明する。
・許容するノックスライド44、スライドストッパ6
0、及びプレートストッパ76の位置関係が明確に示さ
れている。図9(a)は、ノックスライド44がスライ
ドストッパ60に当接する直前の状態を示しており、こ
の状態では、スライドドアは矢印A方向にスライド中で
ある。図9(b)は、ノックスライド44がスライドス
トッパ60を矢印B方向とは反対方向に少しだけ回動さ
せている状態を示しており、この状態では、スライドド
アの矢印A方向へのスライドが終了直前である。図9
(c)は、ノックスライド44がスライドストッパ60
の山の部分60bを乗り越えてスライドドアの矢印A方
向へのスライドが終了した状態を示しており、この状態
では、スライド部材50がレール40の端に位置してい
る。また、この状態では矢印A方向及びその反対方向に
はスライドドアをスライドできない。このときのノック
スライド44の位置が、本発明にいうスライド禁止位置
の一例である。この状態になるのとほぼ同時に、第1ア
ーム64が矢印D方向に回転し始める。すなわち、図9
(c)に示す状態になるタイミングと図8(c)に示す
状態になるタイミングはほとんど同じであり、このタイ
ミングが本発明にいう所定のタイミングの一例である。
向にかなり回転した状態を示し、この状態では、スライ
ドドアが矢印A方向とは反対方向にスライドしようとす
ると、ノックスライド44の後部傾斜面44bがスライ
ドストッパ60の山の部分60bに当接する。しかし、
スライドストッパ60の先端部60cがプレートストッ
パ76に当接して、スライドストッパ60が矢印B方向
とは反対方向に回動できないので、ノックスライド44
は矢印A方向とは反対方向に移動できない。この結果、
スライドドアは矢印A方向及びその反対方向にスライド
できないこととなる。
(スライド終了状態)になるタイミングと図8(c)に
示す状態(旋回開始状態)になるタイミングはほとんど
同じであるので、スライドドアを閉める際は、スライド
ドアのスライドが終了してからスライドドアの旋回が始
まる。逆に、スライドドアを開けるときは、スライドド
アの旋回が終了してからスライドドアのスライドが始ま
る。従って、スライドドアがスライド中に旋回して車体
を傷付けることを防止できる。
スライドドア開閉機構の第2実施形態を説明する。
るときのスライドドア開閉機構を示す平面図であり、図
11は、図10のスライドドア開閉機構の一部を示す斜
視図である。図12は、スイングストッパ70とチェッ
クスイング74との係止がノックスイング42によって
解除されて第1及び第2アーム64,66がやや回転で
きるようになった状態を示す平面図である。図13は、
第1及び第2アーム64,66が回転し始めた状態を示
す斜視図である。図14は、第1及び第2アーム64,
66が回転し終えてスライドドアが閉められた状態を示
す平面図であり、図15は、図6の一部を拡大して示す
斜視図である。これらの図では、図1から図9までの構
成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されてい
る。
機構30では図7に明確に示されているように、スライ
ドドアが閉じられたときに、第1及び第2アーム64,
66が車幅方向に互いに重なるようになっている。一
方、第2実施形態のスライドドア開閉機構90では図9
に示すように、スライドドアが閉じられたときに、第1
及び第2アーム64,66が上下方向(車両の高さ方
向)に互いに重なるようになっている。このように構成
するために、第2実施形態のスライドドア開閉機構90
ではスライド部材100及び固定部材120の構造が、
第1実施形態のスライドドア開閉機構30のスライド部
材50及び固定部材80の構成とは異なっている。
100は、第1及び第2アーム64,66の一端部64
a,66aが回動自在に固定された固定板110を備え
ている。この固定板110は、縦壁52から車室内に向
かってほぼ直角に折れ曲がった3枚の互いに並行な横壁
112,114,116を備えている。横壁112と横
壁114とに挟まれた空間のうち、車両後方側の部分
に、第1アーム64の一端部64aが回動自在に固定さ
れている。また、横壁114と横壁116とに挟まれた
空間のうち、車両前方側の部分に、第2アーム66の一
端部66aが回動自在に固定されている。なお、横壁1
12の上面にチェックスイング74が形成されている。
また、図10では明確に示されていないが、固定部材1
20の構造も固定板110の構造にあわせて、第1及び
第2アーム64,66の他端部64b,66bが上下方
向にずれて回動自在に固定されるようになっている。
イング42、スイングストッパ70、チェックスイング
74、ノックスライド44、スライドストッパ60、及
びプレートストッパ76などの動きは、図10から図1
5までに示すように第1実施形態のスライドドア開閉機
構30と同様である。
では第1及び第2アーム64,66が上下方向に互いに
重なるように配置されているので、図10と図11に示
すように、第1及び第2アーム64,66の一端部64
a,66aの位置を車幅方向にずらさなくて済む。ま
た、同様に第1及び第2アーム64,66の他端部64
b,66bの位置を車幅方向にずらさなくて済む。この
ため、図1と図10を見比べると分かるように、スライ
ド部材100と固定部材120の厚さを、第1実施形態
のスライドドア開閉機構30のスライド部材50と固定
部材80の厚さに比べて薄くできる。この結果、スライ
ドドア開閉機構90の、運転室内への出っ張りが少なく
なり、いっそう省スペース化を図ることができる。
イドドア開閉機構では、保持部材と協働してスライドド
アのスライドと旋回を禁止・許容するスライド禁止部材
と旋回許容部材がレールに形成されているので、コンパ
クトになってサイズが小さくて済む。
勢された回動自在な棒状のスイングストッパと、このス
イングストッパに係止することによりスライドドアの旋
回を禁止する棒状のチェックスイングとを備えたもので
あり、かつ、旋回許容部材が、スイングストッパとチェ
ックスイングとの係止を解除してスライドドアの旋回を
許容するものである場合は、スイングストッパとチェッ
クスイングという2つの棒状部材の係止によってスライ
ドドアの旋回を禁止すると共に、レールに形成された旋
回許容部材だけでこの係止を解除するので、いっそうコ
ンパクトなスライドドア開閉機構が得られる。
されたスライドストッパと、付勢方向とは反対の方向に
スライドストッパが動くことを禁止する略扇状のプレー
トストッパとを備えたものであり、かつ、スライド禁止
部材が、スライドストッパに当接して上記の反対の方向
にスライドストッパを付勢することによりスライドドア
のスライドを禁止するものである場合は、スライドスト
ッパとプレートストッパという2つの部材の係止だけに
よってスライドドアのスライドを禁止すると共に、レー
ルに形成されたスライド禁止部材をスライドストッパに
当接させるだけでスライドドアのスライドを禁止するの
で、いっそうコンパクトで小サイズのスライドドア開閉
機構が得られる。
構では、レールに形成されたノックスライドやノックス
イングと、チェックスイングやスイングストッパなどが
協働してスライドドアを開閉させるので、スライドドア
開閉機構がコンパクトになってサイズが小さくて済む。
が、互いに並行に延びる2本のアームからなるものであ
る場合は、スライドドアが2本のアームで頑丈に支持さ
れるのでいっそうスムーズにスライドドアを開閉できる
こととなる。
ドドアが閉じられたときに上下方向に互いに重なるよう
に配置されたものである場合は、スライドドア開閉機構
が車内へ出っ張る量が少なくなり、いっそう省スペース
化を図ることができる。
ドドア開閉機構を示す平面図である。
図である。
端部を拡大して示す平面図である。
ェックスイングとの係止がノックスイングによって解除
されて第1及び第2アームがやや回転できるようになっ
た状態を示す平面図である。
斜視図である。
アが閉められた状態を示す平面図である。
イング、スイングストッパ、及びチェックスイングの動
きを平面的に示す説明図である。
ライド、スライドストッパ、及びプレートストッパの動
きを平面的に示す説明図である。
イドドア開閉機構を示す平面図である。
斜視図である。
止がノックスイングによって解除されて第1及び第2ア
ームがやや回転できるようになった状態を示す平面図で
ある。
す斜視図である。
ドアが閉められた状態を示す平面図である。
観を示す概略図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 スライドと旋回によって開け閉めされる
スライドドアを開け閉めするためのスライドドア開閉機
構において、 前記スライドドアがスライド中は該スライドドアの旋回
を禁止すると共に該スライドドアが旋回中は該スライド
ドアのスライドを禁止する、旋回及びスライド自在に前
記スライドドアを保持する保持部材と、 所定のスライド禁止位置に位置したときに前記保持部材
と協働して前記スライドドアのスライドを禁止するスラ
イド禁止部材、及び所定の旋回許容位置に位置したとき
に該保持部材と協働して前記スライドドアの旋回を許容
する旋回許容部材が形成されると共に前記スライドドア
がスライドするスライド方向に延びる、前記スライドド
アに組み込まれたレールとを備えたことを特徴とするス
ライドドア開閉機構。 - 【請求項2】 前記保持部材は、 所定の回動方向に付勢された回動自在な棒状のスイング
ストッパと、 該スイングストッパに係止することにより前記スライド
ドアの旋回を禁止する棒状のチェックスイングとを備え
たものであり、 前記旋回許容部材は、 前記スイングストッパと前記チェックスイングとの係止
を解除して前記スライドドアの旋回を許容するものであ
ることを特徴とする請求項1に記載のスライドドア開閉
機構。 - 【請求項3】 前記保持部材は、 所定の付勢方向に付勢されたスライドストッパと、 前記付勢方向とは反対の方向に前記スライドストッパが
動くことを禁止する略扇状のプレートストッパとを備え
たものであり、 前記スライド禁止部材は、 前記スライドストッパに当接して前記反対の方向に前記
スライドストッパを付勢することにより前記スライドド
アのスライドを禁止するものであることを特徴とする請
求項1又は2に記載のスライドドア開閉機構。 - 【請求項4】 スライドと旋回によって開け閉めされる
スライドドアを開け閉めするためのスライドドア開閉機
構において、 前記スライドドアがスライドするスライド方向に延び
る、前記スライドドアに組み込まれたレールと、 該レールにスライド自在に固定されたスライド部材と、 前記スライドドアが旋回する際に所定の回動方向に回動
する、一端部が前記スライド部材に回動自在に固定され
た少なくとも1本のアームと、 該1本のアームの他端部が回動自在に固定された固定部
材と、 前記スライド部材に固定されて前記スライド方向に延び
る棒状のチェックスイングと、 該チェックスイングに係止して前記アームの回動を禁止
するスイングストッパと、 該スイングストッパと前記チェックスイングとの係止を
所定のタイミングで解除して前記アームの回動を許容す
る、前記レールに固定されたノックスイングと、 前記アームのうち、前記一端部側の部分から突出して形
成された、前記アームと共に回動するプレートストッパ
と、 該プレートストッパが回動して所定位置に位置したとき
に該プレートストッパと協働して前記スライドドアのス
ライドを禁止する、前記スライド部材に回動自在に固定
されたスライドストッパと、 前記プレートストッパが前記所定位置に位置したときに
前記スライドストッパに係止してスライドを禁止され
る、前記レールから突出して形成されたノックスライド
とを備えたことを特徴とするスライドドア開閉機構。 - 【請求項5】 前記少なくとも1本のアームは、 互いに並行に延びる2本のアームからなるものであるこ
とを特徴とする請求項4に記載のスライドドア。 - 【請求項6】 前記2本のアームは、前記スライドドア
が閉じられたときに上下方向に互いに重なるように配置
されたものであることを特徴とする請求項5に記載のス
ライドドア開閉機構。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP00475198A JP4039644B2 (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | スライドドア開閉機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11198657A true JPH11198657A (ja) | 1999-07-27 |
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ID=11592625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00475198A Expired - Fee Related JP4039644B2 (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | スライドドア開閉機構 |
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JP (1) | JP4039644B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014508870A (ja) * | 2011-02-16 | 2014-04-10 | インター イケア システムズ ベー ヴィ | スライド運動用の機構技術分野 |
JP2020093773A (ja) * | 2018-12-12 | 2020-06-18 | 現代自動車株式会社Hyundai Motor Company | 対向型スライドドア作動装置 |
CN112096203A (zh) * | 2019-06-17 | 2020-12-18 | 现代自动车株式会社 | 用于防止滑动门偏离的结构 |
CN114893081A (zh) * | 2022-04-25 | 2022-08-12 | 广东东箭汽车智能系统有限公司 | 一种侧滑门连接机构及汽车 |
-
1998
- 1998-01-13 JP JP00475198A patent/JP4039644B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014508870A (ja) * | 2011-02-16 | 2014-04-10 | インター イケア システムズ ベー ヴィ | スライド運動用の機構技術分野 |
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CN114893081B (zh) * | 2022-04-25 | 2023-06-13 | 广东东箭汽车智能系统有限公司 | 一种侧滑门连接机构及汽车 |
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JP4039644B2 (ja) | 2008-01-30 |
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