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JPH11196321A - 撮像装置及びその方法 - Google Patents

撮像装置及びその方法

Info

Publication number
JPH11196321A
JPH11196321A JP9361232A JP36123297A JPH11196321A JP H11196321 A JPH11196321 A JP H11196321A JP 9361232 A JP9361232 A JP 9361232A JP 36123297 A JP36123297 A JP 36123297A JP H11196321 A JPH11196321 A JP H11196321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
photographing
shooting
subject
image signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9361232A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Onuki
一朗 大貫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9361232A priority Critical patent/JPH11196321A/ja
Publication of JPH11196321A publication Critical patent/JPH11196321A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素ずらし機能を有したデジタルスチルカメ
ラにおいて、画素ずらし撮影時の手振れによる像振れの
低減等の高画質化と省電力化とを両立させることは困難
であった。 【解決手段】 非画素ずらし撮影時には15に示すよう
に撮像素子を低速駆動して省電や発熱防止を図り、画素
ずらし撮影時には25に示すように撮像素子を高速駆動
して撮影時間を短縮し、振れの影響を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮像装置及びその方
法に関し、例えば、複数組の画像信号から1組の高精細
な画像を得る撮像装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、結像光学系により形成された
被写体像と、該像を光電変換する撮像素子との相対位置
を微少変化させながら複数組の画像信号を得、該複数組
の画像信号を所定の方法で合成する事により高精細な画
像を得る、いわゆる画素ずらし技術を用いた撮像装置が
既に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の撮像装置における該画素ずらし技術は、スチルカメ
ラの多重露光と同様に、最初の画像信号と最後の画像信
号の取得時刻の間隔が長くなり、その間に手振れ或いは
被写体振れが生ずると画質低下を来たし、画素ずらしに
よる高精細化が望めなかった。
【0004】そこでこの欠点を解消するための方法とし
て、 (1) 特開平7-240932に開示されている様に、撮影光
学系に手振れ補正機構を組み込み、手振れによる像振れ
を低減する。
【0005】(2) 撮像素子の画像信号読み出し時間
を短縮する事により、撮影に要する時間を短縮して手振
れ、被写体振れによる像振れの発生を防止する。
【0006】(3) 特開平6-225317に開示されている
様に、撮像素子から読み出された複数組の画像信号を順
次フレームメモリに一時記憶し、画像信号の圧縮や磁気
媒体への記録等の長時間を要する処理を撮影後に行なう
事により、撮影に要する時間を短縮して手振れ、被写体
振れによる像振れの発生を防止する。等が考えられる。
【0007】しかしながら上記方法では以下のような欠
点があった。
【0008】(1)の手振れ補正機構を利用するもので
は、撮影時間は短縮されないため、被写体の動きによる
像振れ、すなわち被写体振れを防止する事ができない。
【0009】一方、(2)の対策では、撮像素子の画像
信号読み出しクロックの高速化に伴い、撮像素子の消費
電力が増大して電池寿命が短くなる他、撮像素子の発熱
によって撮像素子の画像信号の熱雑音が増加し、画像の
ノイズが増大してしまう。
【0010】また、(3)の対策では、大容量で高価な
フレームメモリを必要とするため、撮像装置の価格上昇
を招いてしまう。そこで前述の特開平6-225317では、該
フレームメモリを連続撮影時のバッファメモリとして用
いる事により、価格上昇を製品の付加価値向上に利用し
ている。しかしながら画素ずらし撮影と連続撮影とで
は、撮影間隔等の撮影動作制御を変えないと撮影者の意
図する画像を得られないが、前記特開平6-225317におい
てはそのような制御の開示がなく、所望の撮影効果が得
られない。
【0011】本発明は上述した問題を解決するためにな
されたものであり、撮影モードに応じて省電力及び高画
質化が両立可能な撮像装置及びその方法を提供すること
を目的とする。
【0012】例えば、画素ずらし撮影を禁止して通常の
撮影を行なう場合と、画素ずらし撮影を行なう場合と
で、それぞれの場合に適した撮像素子の読み出し制御を
行なう撮像装置及びその方法を提供する事を目的とす
る。
【0013】また例えば、簡単な構成で通常撮影及び画
素ずらし撮影の各々に適した撮像素子の読み出し制御を
行なう撮像装置及びその方法を提供する事を目的とす
る。
【0014】また例えば、通常撮影時の省電を図るとと
もに、画素ずらし撮影時の像振れを低減して高精細画像
を得る撮像装置及びその方法を提供する事を目的とす
る。
【0015】また例えば、画素ずらし撮影時の撮像素子
制御方法を可変とし、撮影意図に応じた画像を得る事を
可能にした撮像装置及びその方法を提供する事を目的と
する。
【0016】また例えば、画素ずらし撮影において、ノ
イズ等の少ない高品位の画像を得る撮影モードと、像振
れの少ない高精細の画像を得る撮影モードとを有する撮
像装置及びその方法を提供する事を目的とする。
【0017】また例えば、画素ずらし撮影において、撮
影者がノイズ等の少ない高品位の画像を得る撮影モード
と、像振れの少ない高精細の画像を得る撮影モードとを
選択可能にした撮像装置及びその方法を提供する事を目
的とする。
【0018】また例えば、静止被写体を高精細に撮影す
る撮影モードと、動く被写体を連続撮影する撮影モード
とを有する撮像装置及びその方法を提供する事を目的と
する。
【0019】また例えば、連続撮影時に各撮影済み画像
間での被写体の動的効果が充分に表現され得る撮像装置
及びその方法を提供する事を目的とする。
【0020】また例えば、連続撮影時に撮影者が被写体
の動的効果を選択可能とした撮像装置及びその方法を提
供する事を目的とする。
【0021】また例えば、連続撮影時に撮影者が連続撮
影駒数を選択可能とした撮像装置及びその方法を提供す
る事を目的とする。
【0022】また例えば、複数回露光による高品位撮影
を禁止して通常の撮影を行なう時と、高品位撮影を行な
う時とで、それぞれの場合に適した撮像素子の読み出し
制御を行なう撮像装置及びその方法を提供する事を目的
とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の一手段として、本発明の撮像装置は以下の構成を備え
る。
【0024】即ち、被写体像を結像させる結像手段と、
該結像された被写体像に対して光電変換を施して画像信
号を生成する撮影手段と、前記撮影手段から前記光電変
換された画像信号を読み出す読み出し手段と、該読み出
された画像信号を保持する保持手段と、前記撮影手段に
よって1つの被写体像に基づく複数枚の画像信号を得て
前記保持手段に保持し、該複数枚の画像信号を合成する
合成手段と、を有し、前記読み出し手段は、前記合成手
段による合成を行なう場合と行なわない場合とで画像信
号の読み出し速度を変えることを特徴とする。
【0025】更に、前記結像手段を移動させて被写体像
の結像位置を変化させる移動手段を有し、前記合成手段
は、前記移動手段によって前記被写体像の結像位置が移
動する際に、前記撮影手段によって結像位置の異なる複
数枚の画像信号を得て前記保持手段に保持し、該複数枚
の画像信号を合成することを特徴とする。
【0026】更に、前記被写体像の露光レベルを調整す
る露光調整手段を有し、前記合成手段は、前記露光調整
手段によって前記被写体像の露光レベルを変化させなが
ら、前記撮影手段によって露光レベルの異なる複数枚の
画像信号を得て前記保持手段に保持し、該複数枚の画像
信号を合成することを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
【0028】<第1実施形態>図1乃至図8を参照し
て、本実施形態に係る撮像装置について説明する。
【0029】図1は、本実施形態に係る撮像装置の構成
を示すブロック図である。図1において、101は被写
体像の形成や該像を撮像する機能を有したカメラボディ
である。102は電源で、カメラボディ101内の各回
路やアクチュエータへ電源を供給する。
【0030】103はマイクロコンピュータ(以下マイ
コンと略す)で、ROM、RAM、A/D、D/A変換
機能を有する1チップマイコンである。マイコン103
はROMに格納されたカメラのシーケンスプログラムに
従って、自動露出制御(AE)、自動焦点調節(AF)
等の撮影準備動作と、画素ずらし制御、撮像、画像記録
等の画像信号取得に関する一連の動作を行なう。そのた
めにマイコン103は、カメラボディ101内の各回路
及びアクチュエータの動作を制御する。
【0031】104は水晶振動子等の発振子で、マイコ
ン103にクロックを供給する。するとマイコン103
は該クロックを逓倍した基準クロックを生成して各種制
御の基準信号とするとともに、後述する撮像素子駆動用
のタイミングジェネレータにも該基準クロックが供給さ
れる。
【0032】111乃至115は被写体像を形成する撮
像光学系で、111は光軸方向の進退により焦点調節を
行なうフォーカシングレンズ、112は同じく光軸方向
の進退により変倍を行なうズーミングレンズである。1
13は撮像素子への光量を調節する絞りである。114
は前記レンズ111及び112と併せて所定の結像作用
を成すとともに、光軸に対して垂直な面内を移動する事
により、結像平面上において撮像素子と被写体像の相対
位置を変える像シフトレンズである。115は被写体像
の解像限界を撮像素子の画素間隔で決まるナイキスト周
波数以下に制限するためのローパスフィルタで、水晶板
の複屈折が利用される。
【0033】121はフォーカスアクチュエータで、フ
ォーカシングレンズ111を光軸方向に進退させて焦点
調節を行ない、該レンズ111の位置すなわち被写体距
離に相当する情報をフォーカスエンコーダ122が検知
し、マイコン103に送出する。123はズームアクチ
ュエータで、不図示のズーム機構によりフォーカシング
レンズ111及びズーミングレンズ112を光軸方向に
進退させてズーミングを行ない、該ズーム情報をズーム
エンコーダ124が検知し、マイコン103に送出す
る。125は絞り113を駆動する絞りアクチュエータ
である。126は振動ジャイロ等の振れ検知センサで、
カメラの上下(ピッチ)方向及び左右(ヨー)方向の角
度振れを検知するため、同一のセンサ2個が直交配置さ
れる。そして手振れ検知信号はマイコン103に送信さ
れ、マイコン103は該信号より、手振れ補正信号を創
生する。127は像シフトアクチュエータで、前記手振
れ補正信号に応じて像シフトレンズ114を光軸に対し
て垂直な面内で駆動制御し、被写体像と撮像素子の相対
位置を制御して手振れによる像振れを補正するととも
に、後述する画素ずらし作用も担っている。
【0034】131は撮像素子で、CCD等で構成され
る光電変換手段であり、前記撮像光学系で形成された被
写体像を光電変換し、画像信号を出力する。132は前
処理回路で、CDS(相関二重サンプリング)、AGC
(オートゲインコントロール)回路等を含み、撮像素子
が正確な画像信号を出力するための制御を行なう。13
3はA/Dコンバータで、前記前処理回路132から出
力されたアナログ画像信号をデジタル信号に変換する。
134は像信号処理ICで、前記デジタル化された画像
信号に対してγ補正、AWB(オートホワイトバラン
ス)等を施し、撮像素子131の特性に起因する画像濃
度の非線型性や、光源に起因する画像色の偏りの補正を
行なう。135はフレームメモリで、後述する画素ずら
し撮影時の複数組の画像信号を一時的に保存するバッフ
ァメモリである。136はタイミングジェネレータで、
マイコン103から送信された基準クロックを基に、前
記撮像素子131の画像信号読み出しを制御するクロッ
ク信号を送出したり、131ないし135の各素子の動
作タイミングを制御する。
【0035】141は液晶ディスプレイ等で構成された
表示器で、前記撮像素子131で得た画像を表示すると
ともに、カメラの動作状態や撮影条件等も表示する。1
42はLCDドライバで、マイコン103からの表示指
令に基づき前記表示器141の表示制御を行なう。14
3は圧縮回路で、取得した画像信号を圧縮して画像のフ
ァイルサイズを縮小する。144は前記圧縮された画像
信号を記録・保存するための記録媒体で、半導体メモ
リ、磁気ディスク、光ディスク等が用いられる。
【0036】145はデスクトップコンピュータ等の外
部装置と接続するためのコネクタで、前記記録媒体14
4の内容を外部に送信したり、外部装置からの信号でカ
メラボディ101を制御するのに用いられる。150は
メインスイッチで、該スイッチがオンされるとマイコン
103は撮影に関する所定のプログラムの実行を許可す
る。151(SW1)、152(SW2)はカメラのレ
リーズボタンに連動したスイッチで、それぞれレリーズ
ボタンの第1ストローク、第2ストロークの押下でオン
となる。153は撮影モード(画質モード)選択スイッ
チで、画素ずらし撮影を行なうか否かの設定を行なうの
に用いられる。154はアップダウンスイッチで、撮影
条件の変更等を設定するスイッチである。
【0037】図2は、図1に示した撮像素子131の構
造を簡単に示す図である。
【0038】撮像素子131の受光面上にはm1×n1個
のフォトセル161が形成されている。162は、該フ
ォトセル161上に投影された被写体像の輝度に比例し
て発生した電荷を図中矢印TRV方向に転送する垂直転
送CCDである。163は水平転送CCDで、前記垂直
転送CCD162から吐き出された電荷を画像信号出力
端165を介して外部に出力する。164はタイミング
信号入力端で、制御用クロックを前記タイミングジェネ
レータ136より入力し、前記フォトセル161、垂直
転送CCD162及び水平転送CCD163による電荷
蓄積及び転送駆動を制御する。
【0039】図3は、表示器141の表示形態を示す図
である。該表示器はm2×n2個の液晶表示セルからなる
液晶表示パネルであり、撮影準備時或いは撮影後の被写
体像171が表示される。また、表示画面右下には選択
された撮影モード(画質モード)が表示される。表示1
72はノーマルモード、すなわち画素ずらし撮影を行な
わない通常撮影モードを示す。一方、表示173はハイ
デフィニションモード、すなわち画素ずらしによる高精
細撮影モードを示す。そして撮影者によって図1の撮影
モード選択スイッチ153が操作されると、該モード表
示172及び173が表示器141に表示される。そし
てアップダウンスイッチ154の操作により、撮影モー
ドを切り換える事ができ、その結果が三角表示部の塗り
つぶしの有無で表示される。図3においては、後者の画
素ずらしモードが選択されている事を表わす。
【0040】図4は、画素ずらし撮影時の被写体像と撮
像素子の位置関係を説明する図である。161は図3で
説明した撮像素子131上のフォトセルであり、各フォ
トセル161の上層にはモザイク状のカラーフィルタが
オンチップで形成される。同図において、Gは緑、Rは
赤、Bは青のフィルタを示すが、本フィルタ配列はG市
松R/B線順次の、いわゆるベイヤー配列と呼ばれる一
般的な配列方法である。
【0041】IM1ないしIM4は画素ずらし撮影時の
被写体像の相対位置を示す点である。画素ずらし撮影時
の第1組目の画像取得(露光)時に、被写体像のある点
がIM1に位置しているものと仮定する。そして第1組
目の画像取得後に図1の像シフトレンズ114を矢印の
ごとく水平方向に駆動して、上記被写体像のある点をI
M2に移動させ、2組目の画像を取得する。同様に被写
体像をIM3及びIM4に移動させて3組目及び4組目
の画像を取得し、画素ずらし撮影が完了する。
【0042】図5は、画素ずらし撮影により得られた複
数組(本実施形態では4組)の画像信号を合成し、新た
に生成された高精細の画像信号配列を示す図である。前
記複数組の画像信号を適当な補間フィルタを用いて信号
欠落部を補間生成する事により、水平、垂直とも元の撮
像素子の画素ピッチの半分の画素ピッチで、かつRGB
3原色の色情報を有する画像信号が得られる。すなわち
画素ずらし撮影により、元の画像サイズの4倍の情報量
を有する高精細画像を得る事ができる。なお、上記画素
ずらし及び画像合成方法については、特開平6-225317等
に開示されているため、詳しい説明は省略する。
【0043】図6は、撮影時の撮像素子131の駆動制
御タイミングチャートであり、上段(11〜15)は画
素ずらしを行なわない通常撮影、下段(21〜27)は
画素ずらし撮影時の制御を示す。まず、上段の通常撮影
時のタイミングチャートについて説明する。
【0044】時刻t11において撮影準備スイッチ(SW
1)151がオンされると、カメラは測光、焦点調節等
の各種撮影準備動作を実行する。続いて時刻t12におい
て撮影スイッチ(SW2)152がオンされると撮影動
作に移行し、時刻t13において電荷蓄積開始用タイミン
グパルスが入力される。すると撮像素子131の各フォ
トセル161には電荷が蓄積され、時刻t14において電
荷蓄積が終了し、すぐに蓄積電荷の転送が開始される。
この時、撮像素子131に供給される電荷転送のための
クロック周波数としては、第1の低い周波数が適用さ
れ、従って全画素の電荷転送には1/30秒を要して時
刻t15において電荷転送が終了する。
【0045】次に、下段の画素ずらし撮影時のタイミン
グチャートについて説明する。
【0046】時刻t21において撮影準備スイッチ(SW
1)151がオンされると、カメラは測光、焦点調節等
の各種撮影準備動作を実行する。続いて時刻t22におい
て撮影スイッチ(SW2)152がオンされると撮影動
作に移行し、時刻t23において第1組目の画像の電荷蓄
積開始用タイミングパルスが入力される。すると撮像素
子131の各フォトセル161には電荷が蓄積され、時
刻t24において電荷蓄積が終了し、すぐに蓄積電荷の転
送が開始される。この時撮像素子131に供給される電
荷転送のためのクロック周波数は、前記第1の周波数よ
りも高い、具体的には2倍の周波数を有する第2の周波
数が適用される。従って全画素の電荷転送所要時間は上
記通常撮影時の半分である1/60秒を要し、時刻t26
において電荷転送が終了する。
【0047】一方、上記電荷蓄積が終了した時刻t24に
おいて、水平方向の画素ずらし波形が発生される。そし
て該画素ずらし波形は水平方向の手振れを検知する振れ
検知センサ126の手振れ検知出力と加算され、該加算
信号に基づいて像シフトレンズ114が駆動される。よ
って、被写体像は手振れによる像振れが除去され、撮像
素子131に対する所定量の水平方向の移動、すなわち
画素ずらし動作が実行される。そして時刻t25において
第2組目の画像の電荷蓄積開始用タイミングパルスが入
力されると、2組目の画像の電荷蓄積が開始され、時刻
t27において電荷蓄積が終了し、蓄積電荷の転送が開始
される。そして時刻t27において新たな水平及び垂直方
向の画素ずらし波形が発生され、3組目の画像用の画素
ずらし動作が実行される。
【0048】上記動作を繰り返す事により第3組目及び
第4組目の画像が取得され、画素ずらし撮影が完了す
る。
【0049】以上の制御によると、画素ずらし撮影では
通常撮影に比べて1組の画像信号の電荷転送時間を半分
にしている。そのため、4回の撮影を行なうにも拘わら
ず撮影に要する総時間は約2倍で済み、撮影中の手振
れ、被写体振れの影響を低減している。
【0050】図7は、上記2種類の撮影モード時の、撮
像素子の電荷転送クロック周波数、1組の画像の読み出
し(電荷転送)時間、及び最終画像サイズを比較する表
である。図6で説明したように、画素ずらし撮影時に
は、1組画像の読み出し(電荷転送)時間を通常撮影時
の半分にしているため、画素ずらし撮影時の複数回露光
による手振れ、被写体振れの影響を抑える事ができる。
一方、通常撮影時には読み出しを高速化しないため、消
費電力の無用な増大、及び撮像素子131の発熱に伴う
暗電流による画質劣化(画像信号のS/N比の低下)を
防止できる。
【0051】図8は、本実施形態のカメラボディ101
におけるマイコン103の制御を示すフローチャートで
ある。以下、上述した図1乃至図7を参照しながら、図
8のフローチャートを用いてマイコン103の制御を説
明する。
【0052】カメラボディ101のメインスイッチ15
0がオンされると、マイコン103はスリープ状態から
脱し、ステップS101からステップS102へ進む。
ステップS102においては、カメラボディ101内の
各スイッチ151乃至154の状態検知を行なう。
【0053】ステップS103では、レリーズボタンの
第1段階押下によりオンとなる撮影準備スイッチ(SW
1)151の状態判別を行ない、該スイッチ151がオ
フの時にはステップS102へ戻る。該スイッチ151
がオンになったらステップS104へ進み、以下の撮影
準備動作を行なう。
【0054】ステップS104では、振れ検知センサ1
26への給電を行ない、カメラボディ101に生じた手
振れの検知を開始する。するとマイコン103は該信号
に基づいて像シフトレンズ114の駆動量を演算し、該
レンズ114を駆動して手振れ補正を行ない、被写体像
を安定化する。次にステップS105では、撮像素子1
31の電荷転送を制御するためにタイミングジェネレー
タ136が生成するクロックの周波数を第1の低い周波
数fL(=12MHz)に設定する。
【0055】そしてステップS106では撮像素子13
1を駆動し、画像信号を取得する。具体的にはフォトセ
ル161の電荷蓄積時間を制御し、続いて該電荷を前記
第1の周波数fLで転送して、前処理回路132に送出
する。続いてステップS107では上記ステップS10
6で取得した画像信号の処理を行なう。具体的には、A
/Dコンバータ133で画像信号のA/D変換を行な
い、像信号処理IC134でホワイトバランス、γ補正
等の処理を行なう。ステップS108では、上記ステッ
プS107で処理された画像信号をフレームメモリ13
5の第1組目の画像格納領域(図1のフレームメモリ1
に相当)に格納する。
【0056】ステップS109では、フレームメモリ1
35に格納された画像信号を読み出して被写体輝度情報
を演算し、絞り155の絞り値が不適なら絞り値の再制
御を行なう。次にステップS110では、フレームメモ
リ135に格納された画像信号を読み出し、高周波成分
を抽出して被写体の焦点状態を検出し、フォーカシング
レンズ111を駆動してフォーカシングを行なう。ステ
ップS111では、フレームメモリ135に格納された
画像信号の画素数を表示器141の表示画素数に合わせ
るための間引き処理を行ない、処理された画像を表示器
141に表示する。
【0057】ステップS112では撮影スイッチ(SW
2)152の状態判別を行ない、該スイッチ152がオ
フならステップS102へ戻り、ステップS102乃至
ステップS110の動作、すなわち撮影準備動作を繰り
返し実行する。ステップS112において撮影スイッチ
152がオンと判別されると、レリーズ操作されたと判
断して、ステップS121へ移行する。
【0058】ステップS121では、撮影モード(画質
モード)選択スイッチ153の状態判別を行ない、ノー
マルモードか高精細モードかの判別を行なう。そして高
精細モードではない、すなわちノーマルモードであると
判定されたらステップS122へ進む。
【0059】そしてステップS122乃至S125にお
いて、上記ステップS105乃至S108と同様に撮影
処理を行ない、撮影された画像信号をフレームメモリ1
35の第1組目の画像格納領域(図1のフレームメモリ
1に相当)に格納する。
【0060】続いてステップS126では、圧縮回路1
43を用いてフレームメモリ135内の画像信号を圧縮
し、ステップS127では圧縮された画像を記録媒体1
44に記録保存する。そしてステップS128では上記
ステップS111と同様に、フレームメモリ135に格
納された撮影済み画像信号の画素数を表示器141の表
示画素数に合わせるための間引き処理を行ない、処理さ
れた画像を表示器141に表示する。以上でノーマルモ
ードでの撮影が終了し、ステップS102に戻る。
【0061】次に、高精細モードでの撮影処理について
説明する。
【0062】ステップS121において、撮影モードが
高精細モードと判定されたら、ステップS131へジャ
ンプする。
【0063】ステップS131では、フォーカスエンコ
ーダ122及びズームエンコーダ124の状態検知を行
ない、フォーカス及びズーム状態を検知する。そしてス
テップS132において、上記ステップS131で検知
した光学情報を基に、画素ずらし波形を設定する。これ
は本実施形態の様に、ズーム等で結像条件が変動する撮
影光学系の一部を用いて画素ずらし制御を行なう場合、
該撮影光学系の光学状態に応じて像シフトレンズ114
の単位移動量あたりの被写体像シフト量が変化する。そ
のため、被写体像シフト量を撮像素子131の画素ピッ
チに揃えるための画素ずらし駆動量正規化演算を行なう
必要がある。そこでステップS132においては、光学
状態に応じた正規化演算を行なって、図6の26及び2
7で示した画素ずらし波形を設定する。
【0064】ステップS133では、撮像素子131の
電荷転送を制御するためにタイミングジェネレータ13
6が生成するクロックの周波数を、第1の周波数fLよ
り高い第2の周波数fH(=24MHz)に設定する。そし
てステップS134では撮像素子131を駆動し、画像
信号を取得する。具体的にはフォトセル161の電荷蓄
積時間を制御し、続いて該電荷を前記第2の周波数fH
で高速転送して、前処理回路132に送出する。ステッ
プS135では上記ステップS124と同様に、ステッ
プS134で取得した画像信号の処理を行なう。ステッ
プS136ではステップS125と同様に、上記ステッ
プS135で処理された画像信号をフレームメモリ13
5の第1組目の画像格納領域(図1のフレームメモリ1
に相当)に格納する。
【0065】次にステップS137では、図6の画素ず
らし波形26,27に従って像シフトレンズ114を駆
動し、画素ずらしを行なう。
【0066】そしてステップS138では画素ずらし撮
影が完了したか否かの判別を行ない、完了していなけれ
ばステップS134に戻る。そしてステップS134乃
至ステップS137を繰り返し実行し、図4に示した画
素ずらし駆動を行ないながら、第2乃至第4組目の画像
を取得し、取得画像はフレームメモリ135内のフレー
ムメモリ2乃至フレームメモリ4の領域に順次格納され
る。一方、ステップS138で画素ずらし撮影が完了し
たと判定されたら、ステップS139へ進む。
【0067】ステップS139では、画素ずらし撮影に
よって得られた複数組の画像信号を、所定の補間アルゴ
リズムを用いて合成し、図5に示したような高精細画像
信号を得る。
【0068】続いてステップS126にジャンプし、前
述のノーマル撮影と同様にステップS126乃至ステッ
プS128で画像圧縮、記録保存及び表示を行ない、1
駒の高精細画像の撮影が終了してステップS102へ戻
る。
【0069】以上、図8のフローチャートに示した処理
を、以下に改めて概説する。
【0070】撮影者によってメインスイッチ150及び
撮影準備スイッチ(SW1)151がオンされると、撮
像素子131に蓄積された電荷が低速クロックfLで読
み出され、フレーミング確認用の撮影前画像が表示器1
41に表示されるとともに、手振れ補正、測光・絞り制
御、焦点調節等の撮影準備動作がなされる。続いて撮影
スイッチ(SW2)152がオンされると、撮影モード
選択スイッチ153の状態判別がなされる。そして、画
素ずらしを行なわないノーマル撮影モードの場合には、
撮像素子131に蓄積された電荷が低速クロックfLで
読み出され、画像信号処理が施されて記録保存される。
一方、画素ずらしを行なう高精細モードが選択されてい
る場合には、画素ずらしのための画像シフトを行ないな
がら撮像素子131に蓄積された電荷が高速クロックf
Hで読み出され、画像信号処理及び画像合成処理が施さ
れて記録保存される。
【0071】以上説明したように本実施形態によれば、
画素ずらしを行なわない通常の撮影時は撮像素子を低速
のクロックで駆動して省電を図るとともに、撮像素子の
発熱を抑制し、画像ノイズの増大を防止する。一方、画
素ずらし撮影時は撮像素子を高速のクロックで駆動して
手振れ、被写体振れの影響を低減した高精細画像が得ら
れる。従って、撮影モードに応じた省電と高画質化の両
立を図ることができる。
【0072】即ち、画素ずらし撮影が禁止された時と許
可された時とで、撮像素子の光電変換信号の読み出し速
度を切り換えることにより、不要な電力の消費を防止す
るとともに、撮影者の意図に応じた高精細画像を得るこ
とができる。
【0073】また、撮像素子に印加する電荷読み出し用
クロックの周波数を切り換え、撮影モードに応じて光電
変換信号の読み出し速度を切り換えるため、簡単な構成
で撮影者の意図に応じた高精細画像を得ることができ
る。
【0074】また、画素ずらし撮影時には撮像素子の電
荷転送部に高速クロックが印加され、画像信号が高速に
読み出し制御されるため、画素ずらし撮影時の撮影時間
が短縮されて手振れ、被写体振れの少ない高精細画像を
取得することができる。
【0075】<第2実施形態>以下、本発明に係る第2
実施形態について説明する。
【0076】上述した第1実施形態においては、画素ず
らし撮影時には必ず撮像素子を高速駆動し、手振れ、被
写体振れの影響を低減する構成について説明した。しか
し、撮像素子を高速駆動すると電荷転送中に該電荷への
ノイズが増し、画像の高精細化は図れるものの、画像の
S/N比すなわち輝度領域でのダイナミックレンジが若
干低下する、という画像の高品位化にとっては好ましく
ない問題も生じる。
【0077】そこで第2実施形態においては、画素ずら
し撮影時に撮像素子を高速駆動するモードと低速駆動す
るモードを選択可能とし、撮影者が手振れ、被写体振れ
の低減と画像の高品位化のいずれを優先するかを選択可
能としたことを特徴とする。
【0078】以下、図9乃至図12を参照して、第2実
施形態における撮像装置について説明する。
【0079】図9は、第2実施形態の撮像装置の構成を
示すブロック図である。第2実施形態の撮像装置は、上
述した第1実施形態において図1で示した撮像装置に対
して、150乃至154のスイッチ群の他に手振れ補正
(Image Stabilization、以下ISと略す)選択スイッ
チ255が追加され、これに伴ってマイコン203の制
御及び表示器241の表示形態が変化する点のみが異な
る。他の構成は第1実施形態と同様であるため、同一の
部材については図1と同一番号を付し、説明は省略す
る。
【0080】図9において、203はマイコンで、後述
するフローチャートに従ってカメラボディ201の動作
を制御する。241は表示器で、被写体像と撮影条件を
表示する。251は手振れ補正選択(IS)スイッチ2
55で、振れ検知センサ126及び像シフトレンズ11
4の駆動による手振れ補正を実行するか否かを選択する
スイッチである。
【0081】図10は、表示器241の表示形態を示す
図である。表示器241は第1実施形態と同様にm2×
n2個の液晶表示セルからなる液晶表示パネルであり、
撮影準備時或いは撮影後の被写体像271が表示され
る。また、表示画面右下には選択された手振れ補正モー
ドと撮影モード(画質モード)が表示される。表示27
2は手振れ補正オフ、273は手振れ補正オンモードを
示す。撮影者によって図9に示すISスイッチ255が
操作されると、該モード表示272及び273が表示器
241に表示される。そしてアップダウンスイッチ15
4の操作により、手振れ補正モードを切り換える事がで
き、その結果が三角表示部の塗りつぶしの有無で表示さ
れる。図10においては後者の手振れ補正オンモードが
選択されている事を表わす。
【0082】また、表示274はノーマルモード、すな
わち画素ずらし撮影を行なわない通常撮影モードを示
し、表示275はハイデフィニションモード、すなわち
画素ずらしによる高精細撮影モードを示す。そして撮影
者によって図9の撮影モード選択スイッチ153が操作
されると、該モード表示274及び275が表示器24
1に表示される。そしてアップダウンスイッチ154の
操作により、撮影モードを切り換える事ができ、その結
果が三角表示部の塗りつぶしの有無で表示される。図1
0においては後者の画素ずらしモードが選択されている
事を表わす。
【0083】図11は、上記手振れ補正モードと画質モ
ードの組み合わせによる4種類の撮影モード時の、撮像
素子の電荷転送クロック周波数、1組の画像の読み出し
(電荷転送)時間、及び最終画像サイズを比較する表で
ある。画素ずらしを行なわない通常撮影時には撮像素子
の高速駆動は必要ないため、手振れ補正のオン、オフに
拘わらず、クロック周波数は第1の低い周波数が適用さ
れる。また画素ずらし撮影で手振れ補正オフが選択され
た時は、三脚を用いた静止被写体の撮影が想定されるた
め、手振れ、被写体振れの発生する可能性は低い。従っ
てこの場合もクロック周波数は第1の低い周波数が適用
され、ノイズの少ない高品位画像の取得に適した撮影動
作条件に設定される。
【0084】一方、画素ずらし撮影で手振れ補正オンが
選択された時は、カメラの手持ち支持での撮影が想定さ
れるため、手振れ、被写体振れの発生する可能性が高
い。従ってこの場合はクロック周波数は第1の周波数よ
り高い第2の周波数が適用され、手振れ、被写体振れの
影響を低減した撮影動作条件に設定される。
【0085】図12は、第2実施形態のカメラボディ2
01におけるマイコン203の制御を示すフローチャー
トである。
【0086】図12は、第2実施形態のカメラボディ2
01におけるマイコン203の制御を示すフローチャー
トである。以下、上述した図9乃至図11を参照しなが
ら、図12のフローチャートを用いてマイコン203の
制御を説明する。
【0087】カメラボディ201のメインスイッチ15
0がオンされると、マイコン203はスリープ状態から
脱し、ステップS201からステップS202へ進む。
ステップS202においては、カメラボディ201内の
各スイッチ151乃至154及び255の状態検知を行
なう。ステップS203では、レリーズボタンの第1段
階押下によりオンとなる撮影準備スイッチ(SW1)1
51の状態判別を行ない、該スイッチ151がオフの時
にはステップS202へ戻る。該スイッチ151がオン
になったらステップS204へ進み、以下の撮影準備動
作を行なう。
【0088】ステップS204では手振れ補正機能が選
択されているか否かを判別し、手振れ補正が選択されて
いれば、ステップS205へ進む。ステップS205で
は、振れ検知センサ126への給電を行ない、カメラボ
ディ201に生じた手振れの検知を開始する。するとマ
イコン203は該信号に基づいて像シフトレンズ114
の駆動量を演算し、該レンズ114を駆動して手振れ補
正を行ない、被写体像を安定化する。一方、手振れ補正
が選択されていない時はステップS205は実行され
ず、ステップS204からステップS206へジャンプ
する。
【0089】ステップS206では、撮像素子131の
電荷転送を制御するためにタイミングジェネレータ13
6が生成するクロックの周波数を第1の低い周波数fL
(=12MHz)に設定する。ステップS207は、第1
実施形態において図8で示したステップS106乃至S
108をまとめて表わしたもので、撮像素子131の電
荷蓄積及び前記第1の周波数fLによる撮像素子131
の駆動、前処理回路132による画像信号の処理、及び
処理された画像信号をフレームメモリ135の第1組目
の画像格納領域(図9のフレームメモリ1に相当)に格
納する処理を行なう。
【0090】続いてステップS208では、フレームメ
モリ135に格納された画像信号を読み出して被写体輝
度情報を演算し、絞り155の絞り値が不適なら絞り値
の再制御を行なう。そしてステップS209では、フレ
ームメモリ135に格納された画像信号を読み出し、高
周波成分を抽出して被写体の焦点状態を検出し、フォー
カシングレンズ111を駆動してフォーカシングを行な
う。そしてステップS210では、フレームメモリ13
5に格納された画像信号の画素数を表示器241の表示
画素数に合わせるための間引き処理を行ない、処理され
た画像を表示器241に表示する。
【0091】ステップS211では撮影スイッチ(SW
2)152の状態判別を行ない、該スイッチ152がオ
フならステップS202へ戻り、ステップS202乃至
ステップS210の動作、すなわち撮影準備動作を繰り
返し実行する。一方、ステップS211において撮影ス
イッチ152がオンと判別されると、レリーズ操作され
たと判断して、ステップS221へ移行する。
【0092】ステップS221ではステップS206と
同様に、撮像素子131の電荷転送を制御するためにタ
イミングジェネレータ136が生成するクロックの周波
数を、第1の周波数fL(=12MHz)に設定する。
【0093】次いでステップS222では、撮影モード
(画質モード)選択スイッチ153の状態判別を行な
い、ノーマルモードか高精細モードかの判別を行なう。
そして高精細モードではない、すなわちノーマルモード
であると判定されたらステップS223へ進む。ステッ
プS223ではステップS207と同様に、低速クロッ
クによる撮像素子131の駆動、画像信号処理、及びフ
レームメモリ135の第1組目の画像格納領域(図9の
フレームメモリ1に相当)への格納を行なう。
【0094】そしてステップS224では圧縮回路14
3を用いて画像信号を圧縮し、ステップS225では圧
縮された画像を記録媒体144に記録保存する。ステッ
プS226ではステップS210と同様に、フレームメ
モリ135に格納された撮影済み画像信号の画素数を表
示器241の表示画素数に合わせるための間引き処理を
行ない、処理された画像を表示器241に表示する。以
上でノーマルモードでの撮影が終了し、ステップS20
2に戻る。
【0095】次に、高精細モードでの撮影処理について
を説明する。
【0096】ステップS222において、撮影モードが
高精細モードと判定されたら、ステップS231へジャ
ンプする。ステップS231では手振れ補正機能が選択
されているか否かを判別し、手振れ補正が選択されてい
れば、ステップS232へ進む。ステップS232で
は、撮像素子131の電荷転送を制御するためにタイミ
ングジェネレータ136が生成するクロックの周波数
を、第1の周波数fLより高い第2の周波数fH(=24
MHz)に設定する。一方、手振れ補正が選択されていな
い時はステップS232は実行されず、ステップS23
1からステップS233へジャンプする。この処理によ
り、図11に示したクロックの設定がなされる。
【0097】ステップS233では、フォーカスエンコ
ーダ122及びズームエンコーダ124の状態検知を行
ない、フォーカス及びズーム状態を検知する。そしてス
テップS234では、上記ステップS233で検知した
光学情報を基に、画素ずらし波形を設定する。これらス
テップS233及びS234は、第1実施形態の図8に
示したステップS131及びS132と同一の処理であ
る。
【0098】そしてステップS235では、ステップS
221あるいはS232で設定されたクロックによる撮
像素子131の駆動、画像信号処理、及びフレームメモ
リ135の第1組目の画像格納領域(図9のフレームメ
モリ1に相当)への格納を行なう。
【0099】ステップS236では第1実施形態と同様
に、図6の画素ずらし波形26,27に従って像シフト
レンズ114を駆動し、画素ずらしを行なう。
【0100】ステップS237では画素ずらし撮影が完
了したか否かの判別を行ない、完了していなければステ
ップS235に戻る。そしてステップS235及びステ
ップS236を繰り返し実行し、図4に示す画素ずらし
駆動を行ないながら、第2乃至第4組目の画像を取得
し、取得画像はフレームメモリ135内のフレームメモ
リ2乃至フレームメモリ4の領域に順次格納される。一
方、ステップS237で画素ずらし撮影が完了したと判
定されたら、ステップS238へ進む。
【0101】ステップS238では、画素ずらし撮影に
よって得られた複数組の画像信号を、所定の補間アルゴ
リズムを用いて合成し、図5に示したような高精細画像
信号を得る。
【0102】続いてステップS224にジャンプし、前
述のノーマル撮影と同様にステップS224乃至ステッ
プS226で画像圧縮、記録保存及び表示を行ない、1
駒の高精細画像の撮影が終了してステップS202へ戻
る。
【0103】以上、図12のフローチャートに示した処
理を、以下に改めて概説する。
【0104】撮影者によってメインスイッチ150及び
撮影準備スイッチ(SW1)151がオンされると、撮
像素子131に蓄積された電荷が低速クロックfLで読
み出され、フレーミング確認用の撮影前画像が表示器2
41に表示されるとともに、手振れ補正、測光・絞り制
御、焦点調節等の撮影準備動作がなされる。続いて撮影
スイッチ(SW2)152がオンされると、撮影モード
選択スイッチ153の状態判別がなされる。そして、画
素ずらしを行なわないノーマル撮影モードの場合には、
撮像素子131に蓄積された電荷が低速クロックfLで
読み出され、画像信号処理が施されて記録保存される。
【0105】また、画素ずらしを行なう高精細モードが
選択され、手振れ補正は選択されていない場合には、三
脚を使用した撮影である可能性が高いため、画素ずらし
のための画像シフトを行ないながら撮像素子131に蓄
積された電荷が低速クロックfLで読み出され、画像信
号処理及び画像合成処理が施されて記録保存される。
【0106】また、画素ずらしを行なう高精細モードが
選択され、かつ手振れ補正も選択されている場合には、
手持ち支持による撮影である可能性が高いため、画素ず
らしのための画像シフトを行ないながら撮像素子131
に蓄積された電荷が高速クロックfHで読み出され、画
像信号処理及び画像合成処理が施されて記録保存され
る。
【0107】以上説明したように第2実施形態によれ
ば、画素ずらし撮影時にも、撮像素子を低速のクロック
で駆動する撮影モードと高速のクロックで駆動する撮影
モードとを選択可能としたため、ノイズの少ない高品位
画像を得る撮影と、手振れ、被写体振れの影響を低減し
た撮影とが選択可能になり、撮影者の作画意図に合わせ
た画像が得られる。
【0108】即ち、画素ずらし撮影時に撮像素子の光電
変換信号の読み出し速度を少なくとも2種類の値から選
択的に切り換えるため、ノイズの少ない高精細画像と、
手振れ、被写体振れの少ない高精細画像のうち、所望の
画像を選択的に撮影することができる。
【0109】また、画素ずらし撮影時に撮像素子に印加
する電荷読み出し用クロックの周波数を切り換え可能と
したため、簡単な構成で撮影者の意図に応じた高精細画
像を得ることができる。
【0110】また、画素ずらし撮影において、撮影者が
ノイズ等の少ない高品位の画像を得る撮影モードと、像
振れの少ない高精細の画像を得る撮影モードとを選択可
能にしたため、撮影者の意図する画像を取得することが
できる。
【0111】尚、第2実施形態においては撮影者による
手振れ補正という機能の選択結果に応じて、カメラが撮
像素子の駆動形態を切り換える例について説明したが、
撮影者によって直接撮像素子の駆動形態を選択可能とす
る構成でも構わない。この場合、図9に示すカメラ構成
において、例えば手振れ補正選択スイッチ255を撮像
素子駆動形態切り換えスイッチ256とし、図12に示
すフローチャートのステップS231を、該スイッチ2
56の状態に応じて分岐制御する事で、第2実施形態と
同様の効果が実現できる。
【0112】<第3実施形態>以下、本発明に係る第3
実施形態について説明する。
【0113】上述した第1及び第2実施形態において
は、画素ずらし撮影時に撮像素子を高速駆動し、撮影時
間の短縮を図って手振れ、被写体振れの影響を低減する
構成を示した。一方、画素ずらし撮影では複数組の画像
信号を一時的に格納するための大容量フレームメモリが
必要であり、第1及び第2実施形態においてはフレーム
メモリ135の全領域を用いて画素ずらし用画像信号の
一時記憶を行なっている。しかしながら第1及び第2実
施形態においては、画素ずらし撮影を行なわない通常撮
影時には、フレームメモリ135の一部の領域しか活用
されていなかった。
【0114】そこで第3実施形態においては、画素ずら
し撮影時と画素ずらしを行なわない撮影時とで、複数組
の画像信号をフレームメモリに格納する時間間隔を変
え、画素ずらしの実行如何に拘わらずフレームメモリを
有効に活用することを特徴とする。
【0115】以下、図13乃至図17を参照して、第3
実施形態における撮像装置について説明する。
【0116】図13は、第3実施形態の撮像装置の構成
を示すブロック図である。第3実施形態の撮像装置は、
上述した第1実施形態において図1で示した撮像装置に
対して、撮影モード選択スイッチ353で選択される機
能が若干異なるとともに、連写機能選択スイッチ355
が追加され、これに伴ってマイコン303の制御及び表
示器341の表示形態が変化する点のみが異なる。他の
構成は第1実施形態と同様であるため、同一の部材につ
いては図1と同一番号を付し、説明は省略する。
【0117】図13において、303はマイコンであ
り、後述するフローに従ってカメラボディ301の動作
を制御する。341は表示器で、被写体像と撮影条件を
表示する。353は撮影モード選択スイッチで、後述す
る画質モードと連写・単写機能を一括して選択する。3
55は連写機能選択スイッチで、撮影モード選択スイッ
チ353によって連写モードが選択された時、連写撮影
上の詳細機能を選択するスイッチである。
【0118】図14は、撮影前の表示器341の表示形
態を示す図である。該表示器は第1実施形態と同様にm
2×n2個の液晶表示セルからなる液晶表示パネルであ
り、撮影準備時の被写体像371が表示される。また、
表示画面右下には選択された撮影モードが表示される。
表示372はノーマルモードの単写、すなわち画素ずら
し撮影を行なわない通常撮影を1回のみ行なうモードを
示す。表示373はノーマルモードの連写、すなわち画
素ずらし撮影を行なわない通常撮影を所定回行なうモー
ドを示す。表示374はハイデフィニションモード、す
なわち画素ずらしによる高精細撮影モードを示す。そし
て撮影者によって図13の撮影モード選択スイッチ35
3が操作されると、該モード表示372乃至374が表
示器341に表示される。そしてアップダウンスイッチ
154の操作により、撮影モードを切り換える事がで
き、その結果が三角表示部の塗りつぶしの有無で表示さ
れる。図13においては、画素ずらし非実施のノーマル
画質で連続撮影(連写)のモードが選択されている事を
表わす。
【0119】一方、表示画面左下には、上記表示373
のノーマル連写モードが選択された際に該連続撮影の詳
細条件を表示する部分である。表示375は連写駒数、
すなわち一回の撮影操作が実行された時の連続撮影駒数
を表示する。表示376は連写時間間隔、すなわち一回
の撮影操作が実行された時の連続撮影の各駒の撮影時間
間隔を表示する。そして該表示375及び376は、ノ
ーマル連写モードが選択された時のみ表示可能となって
いる。すなわち撮影者によって図13の撮影モード選択
スイッチ353が操作され、ノーマル連写モード(表示
373)が選択された後、連写機能選択スイッチ355
が操作されると、該表示375及び376が表示器34
1に表示される。そしてアップダウンスイッチ154の
操作により、連写駒数及び連写時間間隔が所定値の間を
順送りで変更され、所望の値に設定できる。図13にお
いては、連写駒数は3駒で、連写時間間隔は0.2秒に
設定されている事を表わす。
【0120】図15は、図14で設定された連写モード
で撮影を行なった後の、表示器341の表示形態を示す
図である。表示器341には0.2秒間隔で連写された
3駒の画像が381乃至383として表示されるため、
撮影者は該表示画像群を見て所望のシーンが撮影できた
か否かを確認することができる。
【0121】図16は、上記ノーマル画質単写、ノーマ
ル画質連写及び高精細の3種類の撮影モードにおける、
撮影画像数、撮影間隔、撮像素子の電荷転送クロック周
波数、1組の画像の読み出し(電荷転送)時間、及び最
終画像サイズを比較する表である。
【0122】ノーマル画質単写が選択された時は、撮影
操作に応じて1駒の画像が撮影され、撮像素子は第1の
低いクロック周波数にて読み出し制御され、得られた画
像信号はフレームメモリに格納される。
【0123】また、ノーマル画質連写が選択された時
は、撮影操作に応じて所定時間間隔で所定駒の画像が撮
影され、撮像素子は第1の低いクロック周波数にて読み
出し制御され、得られた画像信号はフレームメモリに順
次格納される。
【0124】また、高精細モードが選択された時は、撮
影操作に応じて該カメラシステムが制御できる最短の時
間間隔で4駒の画像が撮影され、撮像素子は第1のクロ
ック周波数よりも高い第2のクロック周波数にて読み出
し制御され、得られた画像信号はフレームメモリに順次
格納される。
【0125】図17は、第3実施形態のカメラボディ3
01におけるマイコン303の制御を示すフローチャー
トである。以下、上述した図13乃至図16を参照しな
がら、図17のフローチャートを用いてマイコン303
の制御を説明する。
【0126】カメラボディ301のメインスイッチ15
0がオンされると、マイコン303はスリープ状態から
脱し、ステップS301からステップS302へ進む。
ステップS302においては、カメラボディ301内の
各スイッチ151乃至152,353,154及び35
5の状態検知を行なう。ステップS303では、レリー
ズボタンの第1段階押下によりオンとなる撮影準備スイ
ッチ(SW1)151の状態判別を行ない、該スイッチ
151がオフの時にはステップS302へ戻る。該スイ
ッチ151がオンになったらステップS304へ進み、
以下の撮影準備動作を行なう。
【0127】ステップS304では、振れ検知センサ1
26への給電を行ない、カメラボディ301に生じた手
振れの検知を開始する。するとマイコン303は該信号
に基づいて像シフトレンズ114の駆動量を演算し、該
レンズ114を駆動して手振れ補正を行ない、被写体像
を安定化する。ステップS305では、撮像素子131
の電荷転送を制御するためにタイミングジェネレータ1
36が生成するクロックの周波数を第1の低い周波数f
L(=12MHz)に設定する。
【0128】ステップS306は、第1実施例の図8に
示したステップS106乃至S108をまとめて表わし
たもので、撮像素子131の電荷蓄積及び前記第1の周
波数fLによる撮像素子131の駆動、前処理回路13
2による画像信号の処理、及び処理された画像信号をフ
レームメモリ135の第1組目の画像格納領域(図13
のフレームメモリ1に相当)に格納する処理を行なう。
【0129】ステップS307では、フレームメモリ1
35に格納された画像信号を読み出して被写体輝度情報
を演算し、絞り155の絞り値が不適なら絞り値の再制
御を行なう。ステップS308では、フレームメモリ1
35に格納された画像信号を読み出し、高周波成分を抽
出して被写体の焦点状態を検出し、フォーカシングレン
ズ111を駆動してフォーカシングを行なう。ステップ
S309では、フレームメモリ135に格納された画像
信号の画素数を表示器341の表示画素数に合わせるた
めの間引き処理を行ない、処理された画像を表示器34
1に表示する。
【0130】ステップS310では撮影スイッチ(SW
2)152の状態判別を行ない、該スイッチ152がオ
フならステップS302へ戻り、ステップS302乃至
ステップS309の動作、すなわち撮影準備動作を繰り
返し実行する。ステップS310において撮影スイッチ
152がオンと判別されると、レリーズ操作されたと判
断して、ステップS321へ移行する。
【0131】ステップS321では、撮影モード選択ス
イッチ353の状態判別を行ない、ノーマルモードか高
精細モードかの判別を行なう。そして高精細モードでは
ない、すなわちノーマルモードであると判定されたらス
テップS322へ進む。
【0132】ステップS322ではステップS305と
同様に、撮像素子131の電荷転送を制御するためにタ
イミングジェネレータ136が生成するクロックの周波
数を、第1の周波数fL(=12MHz)に設定する。
【0133】そしてステップS323ではステップS3
06と同様に、低速クロックによる撮像素子131の駆
動、画像信号処理、及びフレームメモリ135の第1組
目の画像格納領域(図13のフレームメモリ1に相当)
への格納を行なう。
【0134】そしてステップS324では、撮影モード
が連写か単写かの判別を行なう。単写モードであればス
テップS327へジャンプし、撮影された1駒の画像に
対してステップS327で画像信号の圧縮、ステップS
328で圧縮された画像の記録保存、ステップS329
で表示器341への画像表示を行なう。
【0135】一方、連写モードの時はステップS324
からステップS325に進む。ステップS325では、
図14の表示376で選択された連写時間間隔に相当す
るタイマ計測を行ない、該連写時間間隔が経過したらス
テップS326に進む。
【0136】ステップS326では、図14の表示37
5で選択された連写駒数分の撮影が完了したか否かの判
別を行ない、所定駒数の連写撮影が完了していなければ
ステップS323へ戻って次の駒の撮影を行ない、得ら
れた画像信号をフレームメモリ135の所定の画像格納
領域(図13のフレームメモリ2ないしフレームメモリ
4)へ格納する。
【0137】連写撮影が完了したら、ステップS326
からステップS327へ移行し、フレームメモリ135
に格納されている複数の画像信号をそれぞれ圧縮する。
そしてステップS328では、圧縮された画像信号を記
録媒体144に記録保存し、ステップS329で、連写
撮影された複数の画像を図15に示した様に表示器34
1に分割表示する。
【0138】以上でノーマル連写モードでの撮影が終了
し、ステップS302に戻る。
【0139】次に、高精細モードでの撮影処理について
説明する。
【0140】ステップS321において、撮影モードが
高精細モードと判定されたらステップS331へジャン
プする。
【0141】ステップS331乃至ステップS337の
処理内容は、第1実施形態において図8で示したステッ
プS131乃至ステップS139の処理内容と同一であ
る。すなわち、ステップS331,S332で撮影光学
系の光学状態に応じた画素ずらし波形を設定し、ステッ
プS333では、撮像素子131の電荷転送を制御する
ためにタイミングジェネレータ136が生成するクロッ
クの周波数を、第1の周波数fLり高い第2の周波数fH
(=24MHz)に設定する。続いてステップS334乃
至ステップS336で画素ずらし駆動を行ないながら4
駒の画像を撮影し、ステップS337では、画素ずらし
撮影によって得られた複数組の画像信号を所定の補間ア
ルゴリズムを用いて合成し、図5に示したような高精細
画像信号を得る。
【0142】続いてステップS327にジャンプし、ス
テップS327乃至ステップS329で画像圧縮、記録
保存及び表示を行ない、1駒の高精細画像の撮影が終了
してステップS302へ戻る。
【0143】以上、図17のフローチャートに示した処
理を、以下に改めて概説する。
【0144】撮影者によってメインスイッチ150及び
撮影準備スイッチ(SW1)151がオンされると、撮
像素子131に蓄積された電荷が低速クロックfLで読
み出され、フレーミング確認用の撮影前画像が表示器3
41に表示されるとともに、手振れ補正、測光・絞り制
御、焦点調節等の撮影準備動作がなされる。続いて撮影
スイッチ(SW2)152がオンされると、撮影モード
選択スイッチ353の状態判別がなされる。そして、画
素ずらしを行なわないノーマル撮影モードの場合には、
撮像素子131に蓄積された電荷が低速クロックfLで
読み出され、画像信号処理が施される。そして単写モー
ドの時は前記画像信号が圧縮及び記録保存され、撮影済
み画像が表示される。一方、連写モード時は所定時間間
隔で所定駒数の撮影を行ない、得られた画像信号を順次
フレームメモリに格納する。そして所定駒数の撮影が終
了した後に、長時間を要する画像圧縮及び記録保存を実
行する。
【0145】また、画素ずらしを行なう高精細モードが
選択された場合には、画素ずらしのための画像シフトを
行ないながら撮像を行ない、撮像素子131に蓄積され
た電荷が高速クロックfHで読み出され、画像信号処理
及び画像合成処理が施されて記録保存される。
【0146】以上説明したように第3実施形態によれ
ば、画素ずらし撮影用に大容量のフレームメモリを有
し、画素ずらし撮影を行なわずに連写撮影モードが選択
された時には、所定時間間隔で連写撮影された複数組の
画像信号を前記画素ずらし用フレームメモリに順次格納
し、その後に長時間を要する画像記録等を行なうため、
前記フレームメモリを有効に利用した高速連写撮影が可
能になる。
【0147】また、連写駒数或いは連写時間間隔を撮影
者が選択できるため、撮影者の意図する連写画像が得ら
れる。
【0148】即ち、画素ずらし撮影下での複数画像取得
時と、画素ずらしを行なわない連続撮影下での複数画像
取得時とで、該画像取得の時間間隔を異ならせるため、
各々の撮影モードに適した時間間隔で自動的に複数画像
の撮影を行なうことができる。
【0149】また、画素ずらし撮影下での複数画像の取
得間隔に対し、画素ずらしを行なわない連続撮影下での
複数画像の取得間隔を長くするため、画素ずらし撮影時
には手振れ、被写体振れの影響が少なく、連続撮影時に
は被写体の動的効果を的確に表現する撮影が可能とな
る。
【0150】また、画素ずらしを行なわない連続撮影下
での複数画像の取得間隔を撮影者が選択可能とするた
め、被写体の状態に適した連写速度を任意に選択するこ
とができる。
【0151】また、画素ずらしを行なわない連続撮影下
での複数画像の撮影駒数を撮影者が選択可能とするた
め、被写体の状態に適した連写駒数を任意に選択するこ
とができる。
【0152】尚、第3実施形態においては単写モードと
連写モードが独立して設定される例について説明した
が、連写モードを単写モードに統一しても構わない。こ
の場合、単写モードで1駒撮影後に撮影スイッチ(SW
2)152をオフ状態に操作すれば1駒のみ撮影の単写
となり、1駒撮影後に撮影スイッチ(SW2)152を
オン状態に保持すれば、画素ずらし撮影時とは異なる所
定時間間隔で最大4駒までの連続撮影を行なう連写とな
る。
【0153】また、上述した第1乃至第3実施形態にお
いて、画素ずらし時の露光回数及び連続撮影時の露光最
大回数を4回として説明を行なったが、それぞれは2回
以上の任意の回数であれば良い。
【0154】<第4実施形態>以下、本発明に係る第4
実施形態について説明する。
【0155】上述した第1乃至第3実施形態において
は、画素ずらし撮影を行なって高精細画像を得る撮像装
置の改良に関する実施形態を示した。
【0156】第4実施形態においては、画素ずらしを行
なう代わりに、被写体像の露光レベルを変えて得た複数
画像信号を合成し、1組の広ダイナミックレンジ画像を
得ることを特徴とする。
【0157】以下、図18乃至図21を参照して、第4
実施形態における撮像装置について説明する。
【0158】図18は、第4実施形態の撮像装置の構成
を示すブロック図である。第4実施形態の撮像装置は、
上述した第1実施形態において図1で示した撮像装置に
対して、画素ずらし撮影を選択する撮影モード選択スイ
ッチ153が、広ダイナミックレンジ撮影を選択する撮
影モード選択スイッチ453となり、これに伴ってマイ
コン403の制御及び表示器441の表示形態が変化す
る点のみが異なる。他の構成は第1実施形態と同様であ
るため、同一の部材については図1と同一番号を付し、
説明は省略する。
【0159】図18において、403はマイコンであ
り、後述するフローチャートに従ってカメラボディ40
1の動作を制御する。441は表示器で、被写体像と撮
影条件を表示する。453は撮影モード選択スイッチ
で、広ダイナミックレンジ撮影を行なうか否かの設定を
行なうのに用いられる。
【0160】図19は、撮影前の表示器441の表示形
態を示す図である。表示器441は第1実施形態と同様
にm2×n2個の液晶表示セルからなる液晶表示パネルで
あり、撮影準備時の被写体像471が表示される。ま
た、表示画面右下には選択された撮影モードが表示され
る。表示472はノーマルモード、すなわち広ダイナミ
ックレンジ撮影を行なわない通常撮影モードを示す。一
方、表示473は広ダイナミックレンジモード、すなわ
ち同一被写体に対して露光レベルの異なる複数回の撮影
を行ない、得られた複数組の画像信号を合成して画像の
輝度領域でのダイナミックレンジを拡大する撮影モード
を示す。撮影者によって撮影モード選択スイッチ453
が操作されると、モード表示472及び473が表示器
441に表示される。そしてアップダウンスイッチ15
4の操作により、撮影モードを切り換える事ができ、そ
の結果が三角表示部の塗りつぶしの有無で表示される。
図19においては、後者の広ダイナミックレンジモード
が選択されている事を表わす。
【0161】図20は、上記2種類の撮影モード時の、
撮像素子の電荷転送クロック周波数、1組の画像の読み
出し(電荷転送)時間、及び最終画像のダイナミックレ
ンジを比較する表である。ダイナミックレンジを拡大す
る撮影の際には、露光レベルを変えて複数回の撮影を行
なうため、1画像の読み出し時間を通常撮影時の半分に
して、該複数回露光による手振れ、被写体振れの影響を
抑える事ができる。一方、通常撮影時には読み出しを高
速化しないため、消費電力の無用な増大を防止できる。
【0162】図21は、第4実施形態のカメラボディ4
01におけるマイコン403の制御を示すフローチャー
トである。以下、上述した図18乃至図20を参照しな
がら、図21のフローチャートを用いてマイコン403
の制御を説明する。
【0163】カメラボディ401のメインスイッチ15
0がオンされると、マイコン403はスリープ状態から
脱し、ステップS401からステップS402へ進む。
ステップS402においては、カメラボディ401内の
各スイッチ151ないし154及び453の状態検知を
行なう。そしてステップS403では、レリーズボタン
の第1段階押下によりオンとなる撮影準備スイッチ(S
W1)151の状態判別を行ない、該スイッチ151が
オフの時にはステップS402へ戻る。そして、該スイ
ッチ151がオンになったらステップS404へ進み、
以下の撮影準備動作を行なう。
【0164】ステップS404では、振れ検知センサ1
26への給電を行ない、カメラボディ401に生じた手
振れの検知を開始する。するとマイコン403は該信号
に基づいて像シフトレンズ114の駆動量を演算し、該
レンズ114を駆動して手振れ補正を行ない、被写体像
を安定化する。ステップS405では、撮像素子131
の電荷転送を制御するためにタイミングジェネレータ1
36が生成するクロックの周波数を第1の低い周波数f
L(=12MHz)に設定する。
【0165】ステップS406は、第1実施形態の図8
に示すステップS106乃至S108をまとめて表わし
たもので、撮像素子131の電荷蓄積及び前記第1の周
波数fLによる撮像素子131の駆動、前処理回路13
2による画像信号の処理、及び処理された画像信号をフ
レームメモリ135の第1組目の画像格納領域(図18
のフレームメモリ1に相当)に格納する処理を行なう。
【0166】ステップS407では、フレームメモリ1
35に格納された画像信号を読み出して被写体輝度情報
を演算し、絞り155の絞り値が不適なら絞り値の再制
御を行なう。そしてステップS408では、フレームメ
モリ135に格納された画像信号を読み出し、高周波成
分を抽出して被写体の焦点状態を検出し、フォーカシン
グレンズ111を駆動してフォーカシングを行なう。ス
テップS409では、フレームメモリ135に格納され
た画像信号の画素数を表示器441の表示画素数に合わ
せるための間引き処理を行ない、処理された画像を表示
器441に表示する。
【0167】そしてステップS410では撮影スイッチ
(SW2)152の状態判別を行ない、該スイッチ15
2がオフならステップS402へ戻り、ステップS40
2ないしステップS409の動作、すなわち撮影準備動
作を繰り返し実行する。
【0168】次にステップS410において撮影スイッ
チ152がオンと判別されると、レリーズ操作されたと
判断して、ステップS421へ移行する。ステップS4
21では、撮影モード選択スイッチ453の状態判別を
行ない、ノーマルモードか広ダイナミックレンジモード
かの判別を行なう。そして広ダイナミックレンジモード
ではない、すなわちノーマルモードであると判定された
らステップS422へ進む。
【0169】ステップS422ではステップS405と
同様に、撮像素子131の電荷転送を制御するためにタ
イミングジェネレータ136が生成するクロックの周波
数を、第1の周波数fL(=12MHz)に設定する。そし
てステップS423では、ステップS406と同様に低
速クロックによる撮像素子131の駆動、画像信号処
理、及びフレームメモリ135の第1組目の画像格納領
域(図18のフレームメモリ1に相当)への格納を行な
う。そして、ステップS424では圧縮回路143を用
いて画像信号を圧縮し、ステップS425では圧縮され
た画像を記録媒体144に記録保存する。次にステップ
S426ではステップS409と同様に、フレームメモ
リ135に格納された撮影済み画像信号の画素数を表示
器441の表示画素数に合わせるための間引き処理を行
ない、処理された画像を表示器441に表示する。
【0170】以上でノーマルモードでの撮影が終了し、
ステップS402に戻る。
【0171】次に、広ダイナミックレンジモードでの撮
影処理について説明する。
【0172】ステップS421において、撮影モードが
広ダイナミックレンジモードと判定されたら、ステップ
S431へジャンプする。ステップS431では、広ダ
イナミックレンジモードで撮影する際の第1組目の撮影
の露光条件、具体的には絞り113の絞り値と撮像素子
131の電荷蓄積時間を設定する。そしてステップS4
32では、撮像素子131の電荷転送を制御するために
タイミングジェネレータ136が生成するクロックの周
波数を、第1の周波数fLより高い第2の周波数fH(=
24MHz)に設定し、ステップS433では、ステップ
S432で設定されたクロックによる撮像素子131の
駆動、画像信号処理、及びフレームメモリ135の第1
組目の画像格納領域(図18のフレームメモリ1に相
当)への格納を行なう。
【0173】そしてステップS434では、前記ステッ
プS433での撮影に対して露光条件の変更を行なう。
具体的には撮像素子131の電荷蓄積時間或いは絞り1
13の絞り開口値を変更して、被写体像の露光レベルを
変更する。そして、標準露光レベルに対して露光オーバ
ーに設定された時は被写体像の高輝度領域の情報が、露
光アンダーに設定された時は被写体像の低輝度領域の情
報が優先して取得される。
【0174】ステップS435では、ダイナミックレン
ジ拡大のための、露光レベルをずらした段階露光撮影が
完了したか否かの判別を行ない、完了していなければス
テップS433に戻る。そしてステップS433及びス
テップS434を繰り返し実行し、前記第1組目の画像
に対して露光レベルの異なる、第2乃至第4組目の画像
を取得する。そして、該取得画像はフレームメモリ13
5内のフレームメモリ2乃至フレームメモリ4の領域に
順次格納される。ステップS435で段階露光撮影が完
了したと判定されたら、ステップS436へ進む。
【0175】ステップS436では、段階露光撮影によ
って得られた複数組の画像信号を、所定の合成アルゴリ
ズムを用いて合成し、広ダイナミックレンジ画像信号を
得る。なお、ステップS436における画像合成方法
は、特開平1-319370や本出願人による特開平8-37628に
開示された手法が適用されるため、ここでの詳細な説明
は省略する。
【0176】続いてステップS424にジャンプし、前
述のノーマル撮影と同様にステップS424乃至ステッ
プS426で画像圧縮、記録及び保存を行ない、1駒の
広ダイナミックレンジ画像の撮影を終了してステップS
402へ戻る。
【0177】以上、図21のフローチャートに示した処
理を、以下に改めて概説する。
【0178】撮影者によってメインスイッチ150及び
撮影準備スイッチ(SW1)151がオンされると、撮
像素子131に蓄積された電荷が低速クロックfLで読
み出され、フレーミング確認用の撮影前画像が表示器4
41に表示されるとともに、手振れ補正、測光・絞り制
御、焦点調節等の撮影準備動作がなされる。続いて撮影
スイッチ(SW2)152がオンされると、撮影モード
選択スイッチ453の状態判別がなされる。そして、広
ダイナミックレンジ撮影を行なわないノーマル撮影モー
ドの場合には、撮像素子131に蓄積された電荷が低速
クロックfLで読み出され、画像信号処理が施されて記
録保存される。
【0179】また、広ダイナミックレンジ画像を得る段
階露光を行なう場合には、露光レベルを変えて複数回の
撮影を行ない、各撮影で蓄積された電荷が高速クロック
fHで読み出され、画像信号処理及び画像合成処理が施
されて記録保存される。
【0180】以上説明したように第4実施形態によれ
ば、段階露光を行なわない通常の撮影時は撮像素子を低
速のクロックで駆動して省電を図り、広ダイナミックレ
ンジ画像を得る段階露光撮影時は撮像素子を高速のクロ
ックで駆動して手振れ、被写体振れの影響を低減し、省
電と高画質の両立が図れる。
【0181】即ち、複数回露光による高品位撮影が禁止
された時と許可された時とで、撮像素子の光電変換信号
の読み出し速度を切り換え、不要な電力の消費を防止す
るとともに、撮影者の意図に応じた高品位画像を得るこ
とができる。
【0182】また、撮像素子に印加する電荷読み出し用
クロックの周波数を切り換え、撮影モードに応じて光電
変換信号の読み出し速度を切り換えるため、簡単な構成
で撮影者の意図に応じた高品位画像を得ることができ
る。
【0183】また、複数回露光による高品位撮影時には
撮像素子の電荷転送部に高速クロックが印加され、画像
信号が高速に読み出し制御されるため、高品位撮影時の
撮影時間が短縮されて手振れ、被写体振れの少ない高品
位画像を取得することができる。
【0184】尚、第4実施形態において説明した段階露
光動作を、上述した第2及び第3実施形態におけるの画
素ずらし撮影動作部分に置き換えても、同様の効果を得
ることができる。
【0185】即ち、複数回露光による高品位撮影時に撮
像素子の光電変換信号の読み出し速度を少なくとも2種
類の値から選択的に切り換えるため、ノイズの少ない高
品位画像と、手振れ、被写体振れの少ない高品位画像の
うち、所望の画像を選択的に撮影することができる。
【0186】<他の実施形態>なお、本発明は、複数の
機器(例えばホストコンピュータ,インタフェイス機
器,カメラ,プリンタなど)から構成されるシステムに
適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、デジタ
ルスチルカメラ、ビデオカメラなど)に適用してもよ
い。
【0187】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0188】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0189】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0190】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0191】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0192】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、撮
像素子の駆動クロックを撮影モードに応じて可変とする
ことにより、撮影モードに応じて省電力及び高画質化が
両立可能な撮像装置及びその方法を提供することができ
る。
【0193】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態における撮像装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における撮像素子の構成を示す図で
ある。
【図3】本実施形態の表示器における表示形態を示す図
である。
【図4】本実施形態における画素ずらし方式を説明する
ための図である。
【図5】本実施形態における画素ずらし撮影後の高精細
画像信号配列を示す図である。
【図6】本実施形態における撮像素子の駆動タイミング
を示すタイミングチャートである。
【図7】本実施形態における撮像素子駆動条件の表であ
る。
【図8】本実施形態における撮影処理を示すフローチャ
ートである。
【図9】本発明に係る第2実施形態における撮像装置の
構成を示すブロック図である。
【図10】第2実施形態の表示器における表示形態を示
す図である。
【図11】第2実施形態における撮像素子駆動条件の表
である。
【図12】第2実施形態における撮影処理を示すフロー
チャートである。
【図13】本発明に係る第3実施形態における撮像装置
の構成を示すブロック図である。
【図14】第3実施形態の表示器における撮影準備時の
表示形態を示す図である。
【図15】第3実施形態の表示器における連続撮影完了
後の表示形態を示す図である。
【図16】第3実施形態における撮像素子駆動条件の表
である。
【図17】第3実施形態における撮影処理を示すフロー
チャートである。
【図18】本発明に係る第4実施形態における撮像装置
の構成を示すブロック図である。
【図19】第4実施形態の表示器における表示形態を示
す図である。
【図20】第4実施形態における撮像素子駆動条件の表
である。
【図21】第4実施例における撮影処理を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
101、201、301、401 カメラボディ 103、203、303、403 マイコン 104 発振子 111 フォーカシングレンズ 112 ズーミングレンズ 114 像シフトレンズ 121 フォーカスアクチュエータ 123 ズームアクチュエータ 126 振れ検知センサ 127 像シフトアクチュエータ 131 撮像素子 135 フレームメモリ 136 タイミングジェネレータ 141、241、341、441 表示器 144 記録媒体 150 メインスイッチ 151 撮影準備スイッチ(SW1) 152 撮影スイッチ(SW2) 153、353、453 撮影モード選択スイッチ 154 アップダウンスイッチ 161 フォトセル 162 垂直転送CCD 163 水平転送CCD 164 タイミング信号入力端 165 画像信号出力端 171、 271、371、471 被写体像表示部 172、 173、274、275 撮影モード表示部 372、273、374、472、473 撮影モード
表示部 255 手振れ補正選択スイッチ 355 連写機能選択スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 5/335 G06F 15/64 325B

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を結像させる結像手段と、 該結像された被写体像に対して光電変換を施して画像信
    号を生成する撮影手段と、 前記撮影手段から前記光電変換された画像信号を読み出
    す読み出し手段と、 該読み出された画像信号を保持する保持手段と、 前記撮影手段によって1つの被写体像に基づく複数枚の
    画像信号を得て前記保持手段に保持し、該複数枚の画像
    信号を合成する合成手段と、を有し、 前記読み出し手段は、前記合成手段による合成を行なう
    場合と行なわない場合とで画像信号の読み出し速度を変
    えることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記結像手段を移動させて被写体
    像の結像位置を変化させる移動手段を有し、 前記合成手段は、前記移動手段によって前記被写体像の
    結像位置が移動する際に、前記撮影手段によって結像位
    置の異なる複数枚の画像信号を得て前記保持手段に保持
    し、該複数枚の画像信号を合成することを特徴とする請
    求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記被写体像の露光レベルを調整
    する露光調整手段を有し、 前記合成手段は、前記露光調整手段によって前記被写体
    像の露光レベルを変化させながら、前記撮影手段によっ
    て露光レベルの異なる複数枚の画像信号を得て前記保持
    手段に保持し、該複数枚の画像信号を合成することを特
    徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 被写体像を結像させる結像手段と、 該結像された被写体像に対して光電変換を施して画像信
    号を生成する撮影手段と、 該光電変換された画像信号を読み出す読み出し手段と、 前記読み出された画像信号を保持する保持手段と、 前記結像手段を移動させて被写体像の結像位置を変化さ
    せる移動手段と、 前記移動手段によって前記被写体像の結像位置が移動す
    る際に、前記撮影手段によって結像位置の異なる複数枚
    の画像信号を得て前記保持手段に保持し、該複数枚の画
    像信号を合成する画素ずらし撮影を行なうように制御す
    る制御手段と、 前記画素ずらし撮影を行なうか否かを選択する選択手段
    と、を有し、 前記読み出し手段は、前記選択手段による選択結果に応
    じて、画像信号の読み出し速度を変えることを特徴とす
    る撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記読み出し手段は、前記選択手段によ
    る選択結果に応じて、読み出しのクロック周波数を変え
    ることを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記読み出し手段は、前記選択手段によ
    り前記画素ずらし撮影を行なわないと選択された場合に
    前記クロック周波数を第1の周波数とし、前記画素ずら
    し撮影を行なうと選択された場合に前記クロック周波数
    を前記第1の周波数よりも高い第2の周波数に設定する
    ことを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 被写体像を結像させる結像手段と、 該結像された被写体像に対して光電変換を施して画像信
    号を生成する撮影手段と、 該光電変換された画像信号を読み出す読み出し手段と、 前記読み出された画像信号を保持する保持手段と、 前記結像手段を移動させて被写体像の結像位置を変化さ
    せる移動手段と、 前記移動手段によって前記被写体像の結像位置が移動す
    る際に、前記撮影手段によって結像位置の異なる複数枚
    の画像信号を得て前記保持手段に保持し、該複数枚の画
    像信号を合成する画素ずらし撮影を行なうように制御す
    る制御手段と、 前記画素ずらし撮影を行なうか否かを選択する第1の選
    択手段と、 前記読み出し手段における画像信号の読み出し速度を選
    択する第2の選択手段と、を有し、 前記読み出し手段は、前記第1及び第2の選択手段によ
    る選択結果に応じて、画像信号の読み出し速度を変える
    ことを特徴とする撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記読み出し手段は、前記第1及び第2
    の選択手段による選択結果に応じて、読み出しのクロッ
    ク周波数として第1の周波数または前記第1の周波数よ
    りも高い第2の周波数のいずれかを選択することを特徴
    とする請求項7記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の選択手段は、任意の選択が可
    能であることを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
  10. 【請求項10】 被写体像を結像させる結像手段と、 該結像された被写体像に対して光電変換を施して画像信
    号を生成する撮影手段と、 該光電変換された画像信号を読み出す読み出し手段と、 前記読み出された画像信号を保持する保持手段と、 前記結像手段を移動させて被写体像の結像位置を変化さ
    せる移動手段と、 前記移動手段によって前記被写体像の結像位置が移動す
    る際に、前記撮影手段によって結像位置の異なる複数枚
    の画像信号を第1の時間間隔により得て前記保持手段に
    保持し、該複数枚の画像信号を合成する画素ずらし撮影
    を行なうように制御する画素ずらし撮影制御手段と、 前記撮像手段によって結像位置が同一である複数枚の画
    像信号を第2の時間間隔により得て前記保持手段に保持
    する連続撮影を行なうように制御する連続撮影制御手段
    と、 前記画素ずらし撮影を行なうか否かを選択する第1の選
    択手段と、 前記第1の選択手段において前記画素ずらし撮影を行な
    わないことが選択された場合に、前記連続撮影を行なう
    か否かを選択する第2の選択手段と、を有し、 前記読み出し手段は、前記第1及び第2の選択手段によ
    る選択結果に応じて、画像信号の読み出し速度を変える
    ことを特徴とする撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の時間間隔は、前記第1の時
    間間隔よりも長いことを特徴とする請求項10記載の撮
    像装置。
  12. 【請求項12】 更に、前記第2の時間間隔を設定する
    時間間隔設定手段を有することを特徴とする請求項10
    記載の撮像装置。
  13. 【請求項13】 更に、前記連続撮影を行なう際に前記
    保持手段に保持する画像信号の枚数を設定する撮影枚数
    設定手段を有することを特徴とする請求項10記載の撮
    像装置。
  14. 【請求項14】 被写体像を結像させる結像手段と、 該結像された被写体像に対して光電変換を施して画像信
    号を生成する撮影手段と、 該光電変換された画像信号を読み出す読み出し手段と、 前記読み出された画像信号を保持する保持手段と、 前記被写体像の露光レベルを調整する露光調整手段と、 前記露光調整手段によって前記被写体像の露光レベルを
    変化させながら、前記撮影手段によって露光レベルの異
    なる複数枚の画像信号を得て前記保持手段に保持し、該
    複数枚の画像信号を合成する複数露光撮影を行なうよう
    に制御する制御手段と、 前記複数露光撮影を行なうか否かを選択する選択手段
    と、を有し、 前記読み出し手段は、前記選択手段による選択結果に応
    じて、画像信号の読み出し速度を変えることを特徴とす
    る撮像装置。
  15. 【請求項15】 被写体像を結像させる結像工程と、 該結像された被写体像に対して光電変換を施して画像信
    号を生成する撮影工程と、 前記撮影工程において光電変換された画像信号を読み出
    す読み出し工程と、 前記撮影工程において1つの被写体像に基づく複数枚の
    画像信号を得、該複数枚の画像信号を合成する合成工程
    と、を有し、 前記読み出し工程においては、前記合成工程を実行する
    場合と実行しない場合とで画像信号の読み出し速度を変
    えることを特徴とする撮像方法。
  16. 【請求項16】 更に、被写体像の結像位置を移動する
    移動工程を有し、 前記合成工程においては、前記被写体像の結像位置の移
    動に応じて、前記撮影工程によって結像位置の異なる複
    数枚の画像信号を得、該複数枚の画像信号を合成するこ
    とを特徴とする請求項15記載の撮像方法。
  17. 【請求項17】 更に、前記被写体像の露光レベルを調
    整する露光調整工程を有し、 前記合成工程においては、前記被写体像の露光レベルの
    変化に応じて、前記撮影工程によって露光レベルの異な
    る複数枚の画像信号を得、該複数枚の画像信号を合成す
    ることを特徴とする請求項15記載の撮像方法。
  18. 【請求項18】 撮像素子上に被写体像を結像させ、光
    電変換を施した後に読み出して画像信号を得る撮像装置
    における撮像方法であって、 所定モードによる撮影を行なうか否かを選択する選択工
    程と、 前記選択工程により前記所定モード撮影を行なわないこ
    とが選択された場合に、前記撮像素子から光電変換後の
    画像信号を読み出すための第1の速度を設定する第1の
    設定工程と、 前記第1の速度により前記撮像素子から画像信号を読み
    出す第1の撮影工程と、 前記選択工程により前記所定モード撮影を行なうことが
    選択された場合に、前記撮像素子から光電変換後の画像
    信号を読み出すための第2の速度を設定する第2の設定
    工程と、 前記第2の速度により前記撮像素子から複数枚の画像信
    号を読み出して合成する第2の撮影工程と、を有するこ
    とを特徴とする撮像方法。
  19. 【請求項19】 前記第2の速度は前記第1の速度より
    も速いことを特徴とする請求項18記載の撮像方法。
  20. 【請求項20】 前記第2の撮影工程においては、前記
    被写体像の前記撮像素子上における結像位置を移動さ
    せ、結像位置の異なる複数枚の画像信号を得て合成する
    ことを特徴とする請求項18記載の撮像方法。
  21. 【請求項21】 前記第2の撮影工程においては、前記
    被写体像の露光レベルを変化させ、露光レベルの異なる
    複数枚の画像信号を得て合成することを特徴とする請求
    項18記載の撮像方法。
  22. 【請求項22】 撮像素子上に被写体像を結像させ、光
    電変換を施した後に読み出して画像信号を得る撮像装置
    における制御プログラムコードが格納されたコンピュー
    タ可読メモリであって、 所定モードによる撮影を行なうか否かを選択する選択工
    程のコードと、 前記選択工程により前記所定モード撮影を行なわないこ
    とが選択された場合に、前記撮像素子から光電変換後の
    画像信号を読み出すための第1の速度を設定する第1の
    設定工程のコードと、 前記第1の速度により前記撮像素子から画像信号を読み
    出す第1の撮影工程のコードと、 前記選択工程により前記所定モード撮影を行なうことが
    選択された場合に、前記撮像素子から光電変換後の画像
    信号を読み出すための第2の速度を設定する第2の設定
    工程のコードと、 前記第2の速度により前記撮像素子から複数枚の画像信
    号を読み出して合成する第2の撮影工程のコードと、を
    有することを特徴とするコンピュータ可読メモリ。
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US8081220B2 (en) 2007-07-03 2011-12-20 Fujifilm Corporation Digital still camera and method of controlling image combination
JP2015126043A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 ソニー株式会社 電子デバイス

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