JPH11193795A - ウォータポンプ用軸受シール装置 - Google Patents
ウォータポンプ用軸受シール装置Info
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- JPH11193795A JPH11193795A JP9360922A JP36092297A JPH11193795A JP H11193795 A JPH11193795 A JP H11193795A JP 9360922 A JP9360922 A JP 9360922A JP 36092297 A JP36092297 A JP 36092297A JP H11193795 A JPH11193795 A JP H11193795A
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- JP
- Japan
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- bearing
- seal
- water pump
- seal body
- nitrile rubber
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Classifications
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/04—Shafts or bearings, or assemblies thereof
- F04D29/046—Bearings
- F04D29/049—Roller bearings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/08—Sealings
- F04D29/086—Sealings especially adapted for liquid pumps
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/78—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
- F16C33/784—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race
- F16C33/7859—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a further sealing element
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/16—Sealings between relatively-moving surfaces
- F16J15/32—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
- F16J15/3248—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings provided with casings or supports
- F16J15/3252—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings provided with casings or supports with rigid casings or supports
- F16J15/3256—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings provided with casings or supports with rigid casings or supports comprising two casing or support elements, one attached to each surface, e.g. cartridge or cassette seals
- F16J15/3264—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings provided with casings or supports with rigid casings or supports comprising two casing or support elements, one attached to each surface, e.g. cartridge or cassette seals the elements being separable from each other
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05B—INDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
- F05B2240/00—Components
- F05B2240/70—Slinger plates or washers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温雰囲気中での使用及び冷却水との接触に
よっても変性せず、しかも安価なシール体を備えたウォ
ータポンプ用軸受シール装置を提供する。 【解決手段】 ケーシングに固定された外輪10aと、
一端側に駆動部を備え、他端側にインペラを備えた回転
軸12との間に転動体10bを有し、かつ前記外輪10
aの両端部に固定された環状シール体15bによって前
記回転軸12との間をシールしてなるウォータポンプ用
軸受シール装置400において、少なくとも前記インペ
ラ側のシール体15bが水素添加ニトリルゴムからな
る。
よっても変性せず、しかも安価なシール体を備えたウォ
ータポンプ用軸受シール装置を提供する。 【解決手段】 ケーシングに固定された外輪10aと、
一端側に駆動部を備え、他端側にインペラを備えた回転
軸12との間に転動体10bを有し、かつ前記外輪10
aの両端部に固定された環状シール体15bによって前
記回転軸12との間をシールしてなるウォータポンプ用
軸受シール装置400において、少なくとも前記インペ
ラ側のシール体15bが水素添加ニトリルゴムからな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の水冷エン
ジン等に好適なウォータポンプ用軸受シール装置に関
し、更に詳しくはウォータポンプの回転軸を支持する軸
受内に水、水蒸気などが浸入するのを防止し、同時に軸
受内のグリースの流出を防止する軸受シール装置に関す
る。
ジン等に好適なウォータポンプ用軸受シール装置に関
し、更に詳しくはウォータポンプの回転軸を支持する軸
受内に水、水蒸気などが浸入するのを防止し、同時に軸
受内のグリースの流出を防止する軸受シール装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、エンジンの冷却水を
圧送して循環させるウォータポンプ30は一般に、イン
ペラ32が固定された回転軸12を、軸方向に間隔をお
いて配置した複数個の転がり軸受10によりケーシング
38に支承して構成されている。冷却水はインペラ32
と軸受10との間に配置されたメカニカルシール40に
より密封されている。しかし、メカニカルシール40の
回転軸12との摺動面は水潤滑状態であるので、このま
まだと水蒸気等が漏れて軸受10側に浸入してしまい、
水蒸気等が更に軸受10内部に浸入して軸受10が劣化
してしまう。そこで、水蒸気等がインペラ32側から軸
受10内に浸入するのを防止するために、軸受10のイ
ンペラ32側に環状シール体が設けられている。この環
状シール体の材料としては、耐水性に優れたニトリルゴ
ムや耐熱性に優れたフッ素ゴムが使用されている。
圧送して循環させるウォータポンプ30は一般に、イン
ペラ32が固定された回転軸12を、軸方向に間隔をお
いて配置した複数個の転がり軸受10によりケーシング
38に支承して構成されている。冷却水はインペラ32
と軸受10との間に配置されたメカニカルシール40に
より密封されている。しかし、メカニカルシール40の
回転軸12との摺動面は水潤滑状態であるので、このま
まだと水蒸気等が漏れて軸受10側に浸入してしまい、
水蒸気等が更に軸受10内部に浸入して軸受10が劣化
してしまう。そこで、水蒸気等がインペラ32側から軸
受10内に浸入するのを防止するために、軸受10のイ
ンペラ32側に環状シール体が設けられている。この環
状シール体の材料としては、耐水性に優れたニトリルゴ
ムや耐熱性に優れたフッ素ゴムが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近のエンジンの高性
能化、高出力化に伴い、エンジン回りの温度条件は厳し
くなっており、軸受の雰囲気温度が110℃を超える場
合がある。ところが、ニトリルゴムは耐熱性の限界が1
00℃程度であることから、軸受10のシール体の材料
としてニトリルゴムを用いた場合、シール体は熱により
劣化しリップ部にクラックが生じたり弾性がなくなった
りして、シール性能が損なわれてしまう。
能化、高出力化に伴い、エンジン回りの温度条件は厳し
くなっており、軸受の雰囲気温度が110℃を超える場
合がある。ところが、ニトリルゴムは耐熱性の限界が1
00℃程度であることから、軸受10のシール体の材料
としてニトリルゴムを用いた場合、シール体は熱により
劣化しリップ部にクラックが生じたり弾性がなくなった
りして、シール性能が損なわれてしまう。
【0004】また、フッ素ゴムは耐熱性の限界が200
℃以上であることから、上記温度条件下でも耐熱性の問
題はないが、非常に高価である。更に、ニトリルゴム及
びフッ素ゴムは冷却水中に含まれる添加剤と接触すると
劣化して変形してしまい、シール性能が低下するという
問題がある。
℃以上であることから、上記温度条件下でも耐熱性の問
題はないが、非常に高価である。更に、ニトリルゴム及
びフッ素ゴムは冷却水中に含まれる添加剤と接触すると
劣化して変形してしまい、シール性能が低下するという
問題がある。
【0005】本発明の目的は、上記問題を解決すること
にあり、高温雰囲気中での使用及び冷却水との接触によ
っても変性せず、しかも安価なシール体を備えたウォー
タポンプ用軸受シール装置を提供することにある。
にあり、高温雰囲気中での使用及び冷却水との接触によ
っても変性せず、しかも安価なシール体を備えたウォー
タポンプ用軸受シール装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る上記目的
は、ケーシングに固定された外輪と、一端側に駆動部を
備え、他端側にインペラを備えた回転軸との間に転動体
を有し、かつ前記外輪の両端部に固定された環状シール
体によって前記回転軸との間をシールしてなるウォータ
ポンプ用軸受シール装置において、少なくとも前記イン
ペラ側のシール体が水素添加ニトリルゴムからなること
を特徴とするウォータポンプ用軸受シール装置により達
成される。
は、ケーシングに固定された外輪と、一端側に駆動部を
備え、他端側にインペラを備えた回転軸との間に転動体
を有し、かつ前記外輪の両端部に固定された環状シール
体によって前記回転軸との間をシールしてなるウォータ
ポンプ用軸受シール装置において、少なくとも前記イン
ペラ側のシール体が水素添加ニトリルゴムからなること
を特徴とするウォータポンプ用軸受シール装置により達
成される。
【0007】
【作用】水素添加ニトリルゴムは、ニトリルゴムに比べ
て耐熱性及び耐薬品性に優れており、またフッ素ゴムに
比べて耐薬品性に優れている。したがって、水素添加ニ
トリルゴムをウォータポンプ用軸受のシール体として使
用した場合、シール体は高温雰囲気下での使用及び冷却
水との接触によっても変性せず、長期間にわたって良好
なシール性能を発揮できる。そのため、軸受内に水蒸気
等が浸入することがなく、軸受性能が低下することはな
い。
て耐熱性及び耐薬品性に優れており、またフッ素ゴムに
比べて耐薬品性に優れている。したがって、水素添加ニ
トリルゴムをウォータポンプ用軸受のシール体として使
用した場合、シール体は高温雰囲気下での使用及び冷却
水との接触によっても変性せず、長期間にわたって良好
なシール性能を発揮できる。そのため、軸受内に水蒸気
等が浸入することがなく、軸受性能が低下することはな
い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係るウォータポンプ用軸受シール装置の一実施形態につ
いて詳細に説明する。
係るウォータポンプ用軸受シール装置の一実施形態につ
いて詳細に説明する。
【0009】図1は本発明の第1実施形態である軸受シ
ール装置400の軸方向断面図である。図1において、
軸受10は、外輪10aと、内輪を構成する回転軸12
と、外輪10aと回転軸12との間に挟持されたボール
10bと、ボール10bを保持する保持器10cとから
なる。軸受シール装置400はシール部材15とフリン
ガー20とからなる。外輪10aの軸方向両端部のシー
ル溝10dには、シール部材15が配置されている。シ
ール部材15は芯金15aとシール体15bとからな
り、シール体15bは3つのリップ部15c,15d,
15eを有する。芯金15aは、断面が逆L字状であ
り、外輪10aのシール溝10d内に加締めて取り付け
られている。芯金15aの外方表面には、シール体15
bが密着している。
ール装置400の軸方向断面図である。図1において、
軸受10は、外輪10aと、内輪を構成する回転軸12
と、外輪10aと回転軸12との間に挟持されたボール
10bと、ボール10bを保持する保持器10cとから
なる。軸受シール装置400はシール部材15とフリン
ガー20とからなる。外輪10aの軸方向両端部のシー
ル溝10dには、シール部材15が配置されている。シ
ール部材15は芯金15aとシール体15bとからな
り、シール体15bは3つのリップ部15c,15d,
15eを有する。芯金15aは、断面が逆L字状であ
り、外輪10aのシール溝10d内に加締めて取り付け
られている。芯金15aの外方表面には、シール体15
bが密着している。
【0010】シール体15bは水素添加ニトリルゴムか
らなり、その断面は二股形状であり、その一方を形成す
る主リップ部15eは斜め右下に延在し、その他方を形
成する副リップ部15dは斜め左下に延在している。ま
た、芯金15aの中間位置において、シール体15bか
ら図中右方に延在するようにして、円筒状の第3リップ
部15cが形成されている。
らなり、その断面は二股形状であり、その一方を形成す
る主リップ部15eは斜め右下に延在し、その他方を形
成する副リップ部15dは斜め左下に延在している。ま
た、芯金15aの中間位置において、シール体15bか
ら図中右方に延在するようにして、円筒状の第3リップ
部15cが形成されている。
【0011】回転軸12上には、ステンレス製のフリン
ガー20が配置されている。フリンガー20は、回転軸
12に密着嵌合する小円筒20cと、それを同軸的に内
包する大円筒20aと、両円筒を半径方向に連結するフ
ランジ部20bとからなっている。
ガー20が配置されている。フリンガー20は、回転軸
12に密着嵌合する小円筒20cと、それを同軸的に内
包する大円筒20aと、両円筒を半径方向に連結するフ
ランジ部20bとからなっている。
【0012】シール体15bの第3リップ部15cは、
フリンガー20の大円筒20aの外周に当接し、主リッ
プ部15eは、小円筒20cの外周に当接し、副リップ
部15dは、回転軸12の外周面に当接し、それぞれ密
封を達成している。
フリンガー20の大円筒20aの外周に当接し、主リッ
プ部15eは、小円筒20cの外周に当接し、副リップ
部15dは、回転軸12の外周面に当接し、それぞれ密
封を達成している。
【0013】軸受シール装置400の動作について以下
に説明する。軸受シール装置400の外方から、冷却水
の蒸気や水滴が飛散してきたような場合に、フリンガー
20の外側面でこれを受け、シール部材15に冷却水が
直接降りかからないようになっている。これにより、シ
ール部材15(特に、第3リップ部15c)の変形や膨
潤を防止することができる。
に説明する。軸受シール装置400の外方から、冷却水
の蒸気や水滴が飛散してきたような場合に、フリンガー
20の外側面でこれを受け、シール部材15に冷却水が
直接降りかからないようになっている。これにより、シ
ール部材15(特に、第3リップ部15c)の変形や膨
潤を防止することができる。
【0014】一方、軸受10の内部に封入されたグリー
ス等は、シール部材15の副リップ部15d及び主リッ
プ部15eにより密封され、外方への漏れが防止される
ようになっている。
ス等は、シール部材15の副リップ部15d及び主リッ
プ部15eにより密封され、外方への漏れが防止される
ようになっている。
【0015】次に、本発明の第2実施形態を説明する。
図2は本発明の第2実施形態である軸受シール装置10
0の軸方向断面図である。第2実施形態が第1実施形態
と異なるのはシール部材の構成であり、他の構成は同じ
であるので、同じ構成についての説明は省略する。
図2は本発明の第2実施形態である軸受シール装置10
0の軸方向断面図である。第2実施形態が第1実施形態
と異なるのはシール部材の構成であり、他の構成は同じ
であるので、同じ構成についての説明は省略する。
【0016】シール部材115は、芯金115aと、水
素添加ニトリルゴムからなるシール体115bとからな
り、シール体115bは3つのリップ部115c,11
5d,115eを有する。芯金115aは、環状板の内
周部を図中右方にシフトさせたような形状である。芯金
115aの外方表面には、シール体115bが密着して
おり、シール体115bの外縁をシール溝10dに圧入
して取り付けている。シール体115bの主リップ部1
15e、副リップ部115d、第3リップ部115cの
形状は第1実施形態と同じ構成である。
素添加ニトリルゴムからなるシール体115bとからな
り、シール体115bは3つのリップ部115c,11
5d,115eを有する。芯金115aは、環状板の内
周部を図中右方にシフトさせたような形状である。芯金
115aの外方表面には、シール体115bが密着して
おり、シール体115bの外縁をシール溝10dに圧入
して取り付けている。シール体115bの主リップ部1
15e、副リップ部115d、第3リップ部115cの
形状は第1実施形態と同じ構成である。
【0017】
【実施例】図3に示す試験装置を用いて、図1及び図2
に示す構成のシール体を備えた軸受の耐熱性試験及び耐
水性試験を行った。図3に示す試験装置は、回転軸を支
持した軸受をハウジングを介してヒータにより加熱する
とともに、定量ポンプにより軸受の端部に冷却水を定量
供給する構成である。この試験装置により、軸受端部に
備えたシール部材の性能の経時変化を調べた。
に示す構成のシール体を備えた軸受の耐熱性試験及び耐
水性試験を行った。図3に示す試験装置は、回転軸を支
持した軸受をハウジングを介してヒータにより加熱する
とともに、定量ポンプにより軸受の端部に冷却水を定量
供給する構成である。この試験装置により、軸受端部に
備えたシール部材の性能の経時変化を調べた。
【0018】本発明実施例として、図1及び図2に示す
構成のシール体が水素添加ニトリルゴムである軸受を用
い、比較例としてシール体の材料がニトリルゴムである
従来の軸受を用いた。結果を図4及び図5に示す。
構成のシール体が水素添加ニトリルゴムである軸受を用
い、比較例としてシール体の材料がニトリルゴムである
従来の軸受を用いた。結果を図4及び図5に示す。
【0019】図4は時間に対するシール体の主リップの
硬さ変化を示すグラフである。硬さ測定はIRHD(I
nternational Rubber Hardn
ess Degree)による。図4のグラフに示すよ
うに、本発明実施例である、シール体が水素添加ニトリ
ルゴムからなる軸受は、600時間という長時間にわた
って弾性が安定していた。これに対し、シール体がニト
リルゴムである軸受は時間が経つに従って硬度が増し、
クラックの発生や弾性が無くなることでシールリップの
追従性を損ない、シール機能を果たさなくなってしま
う。このことから、本発明実施例は比較例より変形が少
なく、耐熱性及び耐薬品製に優れていることが分かる。
硬さ変化を示すグラフである。硬さ測定はIRHD(I
nternational Rubber Hardn
ess Degree)による。図4のグラフに示すよ
うに、本発明実施例である、シール体が水素添加ニトリ
ルゴムからなる軸受は、600時間という長時間にわた
って弾性が安定していた。これに対し、シール体がニト
リルゴムである軸受は時間が経つに従って硬度が増し、
クラックの発生や弾性が無くなることでシールリップの
追従性を損ない、シール機能を果たさなくなってしま
う。このことから、本発明実施例は比較例より変形が少
なく、耐熱性及び耐薬品製に優れていることが分かる。
【0020】図5は時間に対する耐水性の低下状態を表
わすグラフである。なお、耐水性の低下は水漏れにより
性能不良となったサンプル数の比率で示してある。図5
のグラフに示すように、本発明実施例である、シール体
が水素添加ニトリルゴムからなる軸受は、500時間経
過時点でも50%のものが良好であるのに対し、シール
体がニトリルゴムである軸受は500時間経過時点でほ
とんどのものが性能不良になった。このことから、本発
明実施例が比較例より耐水性に優れていることが分か
る。
わすグラフである。なお、耐水性の低下は水漏れにより
性能不良となったサンプル数の比率で示してある。図5
のグラフに示すように、本発明実施例である、シール体
が水素添加ニトリルゴムからなる軸受は、500時間経
過時点でも50%のものが良好であるのに対し、シール
体がニトリルゴムである軸受は500時間経過時点でほ
とんどのものが性能不良になった。このことから、本発
明実施例が比較例より耐水性に優れていることが分か
る。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、シール体が水素添加ニ
トリルゴムからなり耐熱性及び耐薬品製に優れているの
で、長期間にわたって良好なシール性能を発揮すること
ができ、インペラ側からメカニカルシールを通過してき
た水蒸気等が軸受内に浸入することがなく、安定した軸
受性能を保証できる。
トリルゴムからなり耐熱性及び耐薬品製に優れているの
で、長期間にわたって良好なシール性能を発揮すること
ができ、インペラ側からメカニカルシールを通過してき
た水蒸気等が軸受内に浸入することがなく、安定した軸
受性能を保証できる。
【図1】本発明第1実施形態の要部の軸方向断面図であ
る。
る。
【図2】本発明第2実施形態の要部の軸方向断面図であ
る。
る。
【図3】試験装置の断面図である。
【図4】時間に対する硬さの変化を表わすグラフであ
る。
る。
【図5】時間に対する耐水性の低下を表わすグラフであ
る。
る。
【図6】本発明が適用されるウォータポンプの軸方向断
面図である。
面図である。
10 軸受 10a 外輪 10b ボール 10c 保持器 10d シール溝 12 回転軸 15,115 シール部材 15a,115a 芯金 15b,115b シール体 15c,115c 第3リップ部 15d,115d 副リップ部 15e,115e 主リップ部 20 フリンガー 30 ウォータポンプ 32 インペラ 38 ケーシング 40 メカニカルシール 100,400 シール部材
Claims (1)
- 【請求項1】 ケーシングに固定された外輪と、一端側
に駆動部を備え、他端側にインペラを備えた回転軸との
間に転動体を有し、かつ前記外輪の両端部に固定された
環状シール体によって前記回転軸との間をシールしてな
るウォータポンプ用軸受シール装置において、少なくと
も前記インペラ側のシール体が水素添加ニトリルゴムか
らなることを特徴とするウォータポンプ用軸受シール装
置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9360922A JPH11193795A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | ウォータポンプ用軸受シール装置 |
US09/217,819 US6688605B1 (en) | 1997-12-26 | 1998-12-22 | Bearing seal for water pump |
GB9828262A GB2332714B (en) | 1997-12-26 | 1998-12-22 | Bearing seal for water pump |
US10/676,007 US6962344B2 (en) | 1997-12-26 | 2003-10-02 | Bearing seal for water pump |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9360922A JPH11193795A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | ウォータポンプ用軸受シール装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11193795A true JPH11193795A (ja) | 1999-07-21 |
Family
ID=18471469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9360922A Pending JPH11193795A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | ウォータポンプ用軸受シール装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US6688605B1 (ja) |
JP (1) | JPH11193795A (ja) |
GB (1) | GB2332714B (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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