JPH09210215A - ウォ−タポンプの密封装置 - Google Patents
ウォ−タポンプの密封装置Info
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- JPH09210215A JPH09210215A JP8044239A JP4423996A JPH09210215A JP H09210215 A JPH09210215 A JP H09210215A JP 8044239 A JP8044239 A JP 8044239A JP 4423996 A JP4423996 A JP 4423996A JP H09210215 A JPH09210215 A JP H09210215A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ウォ−タポンプの密封装置における摺動部か
らの水漏れによるウォ−タポンプ用軸受の破損或いは摺
動部におけるいわゆる鳴き音の発生等のトラブルは自動
車のウォ−タポンプ市場におけるメカニカルシ−ルの長
年の課題である。また、密封装置は構造が比較的複雑で
部品点数も多いため組立作業も煩雑となるという問題が
ある。 【解決手段】 芯金の外回りにゴムを固着させて形成し
た第1シ−ル部材7と、内径側が該ウォ−タポンプ軸1
表面でウォ−タポンプ室側へ弾性変形して該ウォ−タポ
ンプ軸表面に摺接するPTFE製第2シ−ル部材8と、
リング状の金属部材9と、内径部に前記ウォ−タポンプ
軸表面に摺接するリップ部を形成したゴム部材を軸方向
に延ばして形成した芯金の外回りに沿って固着してなる
第3シ−ル部材10と、で構成する。摺動部からの漏水
が防止され摺動部での鳴き音がなくなる。
らの水漏れによるウォ−タポンプ用軸受の破損或いは摺
動部におけるいわゆる鳴き音の発生等のトラブルは自動
車のウォ−タポンプ市場におけるメカニカルシ−ルの長
年の課題である。また、密封装置は構造が比較的複雑で
部品点数も多いため組立作業も煩雑となるという問題が
ある。 【解決手段】 芯金の外回りにゴムを固着させて形成し
た第1シ−ル部材7と、内径側が該ウォ−タポンプ軸1
表面でウォ−タポンプ室側へ弾性変形して該ウォ−タポ
ンプ軸表面に摺接するPTFE製第2シ−ル部材8と、
リング状の金属部材9と、内径部に前記ウォ−タポンプ
軸表面に摺接するリップ部を形成したゴム部材を軸方向
に延ばして形成した芯金の外回りに沿って固着してなる
第3シ−ル部材10と、で構成する。摺動部からの漏水
が防止され摺動部での鳴き音がなくなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用のウォ
−タポンプの密封装置、特に長期間の防水効果に優れ且
つ組立作業も容易なウォ−タポンプの密封装置に関す
る。
−タポンプの密封装置、特に長期間の防水効果に優れ且
つ組立作業も容易なウォ−タポンプの密封装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンを冷却するウォ−タポ
ンプは、ウォ−タポンプ軸の端部に装着したインペラを
ウォ−タポンプ室内で回転させ、冷却水をエンジンのウ
ォ−タジャケット内で循環させるようになっている。こ
のようなウォ−タポンプの軸受装置では、軸受部とウォ
−タポンプ室とは隣接しているため密封装置により該軸
受部側に水が侵入すること及び軸受シ−ル部等を通じて
水が外部に漏出することをほぼ完全に防止しなければな
らない。従来のウォ−タポンプの密封装置は、例えば図
4に示すように、ハウジング2内においてウォ−タポン
プ軸1を支持するウォ−タポンプ用軸受3と冷却水を満
たしたウォ−タポンプ室4との間に設けられる。即ち、
この密封装置は、前記ウォ−タポンプ用軸受3部分を軸
受シ−ル12で密封し、更に該ウォ−タポンプ用軸受3
外側の軸受室13とウォ−タポンプ室4との間をシ−ル
ケ−ス14で仕切り、該シ−ルケ−ス14にカ−ボンを
含むシ−ル部材15を支持させ、そして該シ−ル部材1
5を前記インペラ5ボス部に一体に固定した密封環体1
6の端面にばね17の付勢力によって摺接させたメカニ
カルシ−ル構造としてある。
ンプは、ウォ−タポンプ軸の端部に装着したインペラを
ウォ−タポンプ室内で回転させ、冷却水をエンジンのウ
ォ−タジャケット内で循環させるようになっている。こ
のようなウォ−タポンプの軸受装置では、軸受部とウォ
−タポンプ室とは隣接しているため密封装置により該軸
受部側に水が侵入すること及び軸受シ−ル部等を通じて
水が外部に漏出することをほぼ完全に防止しなければな
らない。従来のウォ−タポンプの密封装置は、例えば図
4に示すように、ハウジング2内においてウォ−タポン
プ軸1を支持するウォ−タポンプ用軸受3と冷却水を満
たしたウォ−タポンプ室4との間に設けられる。即ち、
この密封装置は、前記ウォ−タポンプ用軸受3部分を軸
受シ−ル12で密封し、更に該ウォ−タポンプ用軸受3
外側の軸受室13とウォ−タポンプ室4との間をシ−ル
ケ−ス14で仕切り、該シ−ルケ−ス14にカ−ボンを
含むシ−ル部材15を支持させ、そして該シ−ル部材1
5を前記インペラ5ボス部に一体に固定した密封環体1
6の端面にばね17の付勢力によって摺接させたメカニ
カルシ−ル構造としてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ウォ−タポンプの密封
装置における摺動部からの水漏れによるウォ−タポンプ
用軸受の破損或いは摺動部におけるいわゆる鳴き音の発
生等のトラブルは、自動車のウォ−タポンプ市場におけ
るメカニカルシ−ルの長年の課題である。メカニカルシ
−ルの摺動部からの水漏れの原因の一つとして、上記す
るようにメカニカルシ−ルの密封材(シ−ル部材15)
がカ−ボン(或いはセラミック)を含むシ−ル部材であ
るため冷却水中に固い異物が存在すると摺動面を傷つけ
ることが考えられる。また、密封装置は構造が比較的複
雑で部品点数も多いため組立作業も煩雑となるという問
題がある。
装置における摺動部からの水漏れによるウォ−タポンプ
用軸受の破損或いは摺動部におけるいわゆる鳴き音の発
生等のトラブルは、自動車のウォ−タポンプ市場におけ
るメカニカルシ−ルの長年の課題である。メカニカルシ
−ルの摺動部からの水漏れの原因の一つとして、上記す
るようにメカニカルシ−ルの密封材(シ−ル部材15)
がカ−ボン(或いはセラミック)を含むシ−ル部材であ
るため冷却水中に固い異物が存在すると摺動面を傷つけ
ることが考えられる。また、密封装置は構造が比較的複
雑で部品点数も多いため組立作業も煩雑となるという問
題がある。
【0004】この発明は上記する課題に着目してなされ
たものであり、摺動部からの鳴き音の発生を防止し且つ
冷却水中に異物が存在しても長期にわたって水漏れが生
じる恐れがなく、組立作業も容易なウォ−タポンプの密
封装置を提供することを目的とする。
たものであり、摺動部からの鳴き音の発生を防止し且つ
冷却水中に異物が存在しても長期にわたって水漏れが生
じる恐れがなく、組立作業も容易なウォ−タポンプの密
封装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明は上記す
る課題を解決するために、ウォ−タポンプの密封装
が、芯金の外回りにゴムを固着させて形成した第1シ−
ル部材と、該第1シ−ル部材の芯金内径側に嵌め入れウ
ォ−タポンプ軸に嵌合させたとき内径側が該ウォ−タポ
ンプ軸表面でウォ−タポンプ室側へ弾性変形して該ウォ
−タポンプ軸表面に摺接する合成樹脂製の第2シ−ル部
材と、前記第2シ−ル部材を第1シ−ル部材間に挟持す
るように前記第1シ−ル部材の芯金内径側に嵌め入れら
れるリング状の剛性部材と、内径部に前記ウォ−タポン
プ軸表面に摺接するリップ部を形成したゴムを軸方向に
延ばして形成した芯金の外回りに沿って固着させ、且つ
前記第1シ−ル部材の芯金内周面に前記剛性部材を第2
シ−ル部材間に挟持するように圧入される第3シ−ル部
材と、で構成したウォ−タポンプの密封装置であって、
前記第2シ−ル部材の合成樹脂をポリテトラフルオロエ
チレンとし、前記リング状の剛性部材を金属とし、且つ
前記第3シ−ル部材の芯金端部をウォ−タポンプ用軸受
の外輪に装着させてなることを特徴とする。
る課題を解決するために、ウォ−タポンプの密封装
が、芯金の外回りにゴムを固着させて形成した第1シ−
ル部材と、該第1シ−ル部材の芯金内径側に嵌め入れウ
ォ−タポンプ軸に嵌合させたとき内径側が該ウォ−タポ
ンプ軸表面でウォ−タポンプ室側へ弾性変形して該ウォ
−タポンプ軸表面に摺接する合成樹脂製の第2シ−ル部
材と、前記第2シ−ル部材を第1シ−ル部材間に挟持す
るように前記第1シ−ル部材の芯金内径側に嵌め入れら
れるリング状の剛性部材と、内径部に前記ウォ−タポン
プ軸表面に摺接するリップ部を形成したゴムを軸方向に
延ばして形成した芯金の外回りに沿って固着させ、且つ
前記第1シ−ル部材の芯金内周面に前記剛性部材を第2
シ−ル部材間に挟持するように圧入される第3シ−ル部
材と、で構成したウォ−タポンプの密封装置であって、
前記第2シ−ル部材の合成樹脂をポリテトラフルオロエ
チレンとし、前記リング状の剛性部材を金属とし、且つ
前記第3シ−ル部材の芯金端部をウォ−タポンプ用軸受
の外輪に装着させてなることを特徴とする。
【0006】或いは、の手段の前記第3シ−ル部材
の該リップ部に、前記ウォ−タポンプ軸表面に摺接する
ポリテトラフルオロエチレン樹脂製の摺接部材を設けた
ことを特徴とする。
の該リップ部に、前記ウォ−タポンプ軸表面に摺接する
ポリテトラフルオロエチレン樹脂製の摺接部材を設けた
ことを特徴とする。
【0007】或いは、若しくはの手段における前
記第3シ−ル部材のリップ部に設けたポリテトラフルオ
ロエチレン樹脂製の前記摺動部材の少なくとも一つに、
カ−ボン繊維と黒鉛が配合されてなることを特徴とす
る。
記第3シ−ル部材のリップ部に設けたポリテトラフルオ
ロエチレン樹脂製の前記摺動部材の少なくとも一つに、
カ−ボン繊維と黒鉛が配合されてなることを特徴とす
る。
【0008】或いは、前記の集団におけるカ−ボン
繊維が20重量%以下であり、且つ黒鉛が5重量%以下
であることを特徴とする。
繊維が20重量%以下であり、且つ黒鉛が5重量%以下
であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的実施例に
ついて図面を参照して説明する。図1はこの発明のウォ
−タポンプの密封装置を備えたウォ−タポンプの一部断
面図であり、図2はウォ−タポンプの密封装置の一部拡
大図である。ウォ−タポンプ軸1はウォ−タポンプ用軸
受3を介してハウジング2に支持される。該ウォ−タポ
ンプ軸1の端部にはウォ−タポンプ室4内で回転するイ
ンペラ5が装着されている。前記ウォ−タポンプ用軸受
3とウォ−タポンプ室4との間には密封装置6が配置さ
れている。
ついて図面を参照して説明する。図1はこの発明のウォ
−タポンプの密封装置を備えたウォ−タポンプの一部断
面図であり、図2はウォ−タポンプの密封装置の一部拡
大図である。ウォ−タポンプ軸1はウォ−タポンプ用軸
受3を介してハウジング2に支持される。該ウォ−タポ
ンプ軸1の端部にはウォ−タポンプ室4内で回転するイ
ンペラ5が装着されている。前記ウォ−タポンプ用軸受
3とウォ−タポンプ室4との間には密封装置6が配置さ
れている。
【0010】前記密封装置6は、図2に示すように、L
字形の芯金7aとゴム部材7bで形成した第1シ−ル部
材7と、前記ウォ−タポンプ軸1に嵌合摺接させたとき
内径側が該ウォ−タポンプ軸1表面で外側(ウォ−タポ
ンプ室側)へ弾性変形して該ウォ−タポンプ用軸受表面
に密着する合成樹脂、例えばポリテトラフルオロエチレ
ン樹脂(以下、PTFE樹脂とする)製の第2シ−ル部
材8と、前記第1シ−ル部材7のL字形の芯金7a内周
面に圧入する或いは僅かな隙間をもって嵌合するリング
状の剛性部材9と、軸方向に延ばした芯金10aの回り
に固着され前記ウォ−タポンプ軸1表面に接するリップ
部10b1 を形成したゴム部材10bを固着し、且つ前
記第1シ−ル部材7の芯金7aの内周面に圧入された第
3シ−ル部材10と、で構成されている。前記リップ部
10b1 の外回りにはガ−タスプリング11が嵌め込ま
れ該リップ部10b1 をウォ−タポンプ軸1表面に押し
付けるようにしてある。また、前記第3シ−ル部材10
を構成するゴム部材10bのリップ部10b1には前記
ウォ−タポンプ軸1と摺接する例えばPTFE樹脂製の
摺接部材10cが貼着してある。
字形の芯金7aとゴム部材7bで形成した第1シ−ル部
材7と、前記ウォ−タポンプ軸1に嵌合摺接させたとき
内径側が該ウォ−タポンプ軸1表面で外側(ウォ−タポ
ンプ室側)へ弾性変形して該ウォ−タポンプ用軸受表面
に密着する合成樹脂、例えばポリテトラフルオロエチレ
ン樹脂(以下、PTFE樹脂とする)製の第2シ−ル部
材8と、前記第1シ−ル部材7のL字形の芯金7a内周
面に圧入する或いは僅かな隙間をもって嵌合するリング
状の剛性部材9と、軸方向に延ばした芯金10aの回り
に固着され前記ウォ−タポンプ軸1表面に接するリップ
部10b1 を形成したゴム部材10bを固着し、且つ前
記第1シ−ル部材7の芯金7aの内周面に圧入された第
3シ−ル部材10と、で構成されている。前記リップ部
10b1 の外回りにはガ−タスプリング11が嵌め込ま
れ該リップ部10b1 をウォ−タポンプ軸1表面に押し
付けるようにしてある。また、前記第3シ−ル部材10
を構成するゴム部材10bのリップ部10b1には前記
ウォ−タポンプ軸1と摺接する例えばPTFE樹脂製の
摺接部材10cが貼着してある。
【0011】前記第1シ−ル部材7は、鋼板等のL字形
の芯金7aにゴム部材7bを焼付固定して製作する。P
TFEで製作した前記第2シ−ル部材8は、PTFEの
化学的安定性によるLLC(Long Life Co
olant)及び一定水圧下での耐摩耗性を備えている
点に着目してこれらの性質を利用するものである。ま
た、前記リング状の剛性部材9は、前記第2シ−ル部材
8に圧力がかかった時該第2シ−ル部材8が変形するの
を防止するバックアップリングとしての機能を有するも
のであり鋼板等の金属の他セラミック或いは剛性の大き
な樹脂を使用してもよい。前記第3シ−ル部材10のリ
ップ部10b1 に貼着したPTFE樹脂製の摺接部材1
0cはPTFEによりリップ部10b1 と一体に形成し
てもよい。また、該第3シ−ル部材10の軸方向に延設
した芯金10aの端部回りのゴム部材10b2 は、前記
ウォ−タポンプ用軸受3の外輪31内周面に設けた溝3
1aに嵌合させるように若干厚みを持たせて固着してあ
る。
の芯金7aにゴム部材7bを焼付固定して製作する。P
TFEで製作した前記第2シ−ル部材8は、PTFEの
化学的安定性によるLLC(Long Life Co
olant)及び一定水圧下での耐摩耗性を備えている
点に着目してこれらの性質を利用するものである。ま
た、前記リング状の剛性部材9は、前記第2シ−ル部材
8に圧力がかかった時該第2シ−ル部材8が変形するの
を防止するバックアップリングとしての機能を有するも
のであり鋼板等の金属の他セラミック或いは剛性の大き
な樹脂を使用してもよい。前記第3シ−ル部材10のリ
ップ部10b1 に貼着したPTFE樹脂製の摺接部材1
0cはPTFEによりリップ部10b1 と一体に形成し
てもよい。また、該第3シ−ル部材10の軸方向に延設
した芯金10aの端部回りのゴム部材10b2 は、前記
ウォ−タポンプ用軸受3の外輪31内周面に設けた溝3
1aに嵌合させるように若干厚みを持たせて固着してあ
る。
【0012】次に、前記第2シ−ル部材8とシ−ル部材
10のPTFE製摺接部材10cの少なくとも一つには
充填剤としてカ−ボン繊維及び黒鉛を配合する。この場
合、配合するカ−ボン繊維及び黒鉛は、それぞれ20重
量%或いはこれ以下,5重量%或いはこれ以下が良い。
水潤滑条件下では特にカ−ボン繊維は圧力の低下がなく
前記量程度が最適であり、これ以上混合するとシ−ル部
材として硬く脆くなりシ−ル性能は悪くなる。また、黒
鉛は低潤滑時の固体潤滑剤として有効であるが、5重量
%以上に配合量を増やすと硬く脆くなりシ−ル性能は悪
くなる。
10のPTFE製摺接部材10cの少なくとも一つには
充填剤としてカ−ボン繊維及び黒鉛を配合する。この場
合、配合するカ−ボン繊維及び黒鉛は、それぞれ20重
量%或いはこれ以下,5重量%或いはこれ以下が良い。
水潤滑条件下では特にカ−ボン繊維は圧力の低下がなく
前記量程度が最適であり、これ以上混合するとシ−ル部
材として硬く脆くなりシ−ル性能は悪くなる。また、黒
鉛は低潤滑時の固体潤滑剤として有効であるが、5重量
%以上に配合量を増やすと硬く脆くなりシ−ル性能は悪
くなる。
【0013】上記構成からなるウォ−タポンプの密封装
置6は、図3に示すように、第1シ−ル部材7の芯金7
a内径側にPTFE樹脂製の第2シ−ル部材8を嵌め入
れ、次に剛性部材9を該芯金7a内径側に嵌入して該P
TFE樹脂製の第2シ−ル部材8を挟持させ、次いでP
TFE樹脂製周設部材10cを貼着した第3シ−ル部材
10を、前記第1シ−ル部材7の芯金7a内径側に圧入
して組み立てユニット化(ASSEMBLY)する。こ
のようにして予めユニット化したウォ−タポンプの密封
装置6は、ウォ−タポンプの組立時前記軸受3の外輪3
1の溝31aに嵌め入れるだけで固定することができる
ため組付工数を削減するだけでなく組立作業も極めて容
易となる。
置6は、図3に示すように、第1シ−ル部材7の芯金7
a内径側にPTFE樹脂製の第2シ−ル部材8を嵌め入
れ、次に剛性部材9を該芯金7a内径側に嵌入して該P
TFE樹脂製の第2シ−ル部材8を挟持させ、次いでP
TFE樹脂製周設部材10cを貼着した第3シ−ル部材
10を、前記第1シ−ル部材7の芯金7a内径側に圧入
して組み立てユニット化(ASSEMBLY)する。こ
のようにして予めユニット化したウォ−タポンプの密封
装置6は、ウォ−タポンプの組立時前記軸受3の外輪3
1の溝31aに嵌め入れるだけで固定することができる
ため組付工数を削減するだけでなく組立作業も極めて容
易となる。
【0014】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明のウォ−
タポンプの密封装置によれば、シ−ル部材同士を摺動さ
せることがないため冷却水中に異物が混入していても漏
水を防止することができる。また、ウォ−タポンプ軸と
接触する複数のシ−ル部材にはPTFEという化学的に
も物理的にも安定した樹脂を用いているため追従性がよ
く信頼性も高いウォ−タポンプの密封構造とすることが
できる。更に、このウォ−タポンプの密封装置は、予め
ユニット化してから軸受外輪に取り付けるため組立作業
が極めて容易となる。
タポンプの密封装置によれば、シ−ル部材同士を摺動さ
せることがないため冷却水中に異物が混入していても漏
水を防止することができる。また、ウォ−タポンプ軸と
接触する複数のシ−ル部材にはPTFEという化学的に
も物理的にも安定した樹脂を用いているため追従性がよ
く信頼性も高いウォ−タポンプの密封構造とすることが
できる。更に、このウォ−タポンプの密封装置は、予め
ユニット化してから軸受外輪に取り付けるため組立作業
が極めて容易となる。
【図1】この発明のウォ−タポンプの密封装置を備えた
ウォ−タポンプの一部断面図である。
ウォ−タポンプの一部断面図である。
【図2】この発明のウォ−タポンプの密封装置の一部拡
大図である。
大図である。
【図3】この発明のウォ−タポンプの密封装置を組み立
てる手順を示す分解図である。
てる手順を示す分解図である。
【図4】従来の密封装置を備えたウォ−タポンプの一部
断面図である。
断面図である。
1 ウォ−タポンプ軸 2 ハウジング 3 ウォ−タポンプ用軸受 4 ウォ−タポンプ室 5 インペラ 6 密封装置 7 第1シ−ル部材 7a 芯金 7b ゴム部材 8 PTFE樹脂製の第2シ−ル部材 9 剛性部材 10 第3シ−ル部材 10a 芯金 10b ゴム部材 10c PTFE樹脂製摺接部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 或いは、若しくはの手段における
前記第2シ−ル部材、若しくは前記第3シ−ル部材のリ
ップ部に設けたポリテトラフルオロエチレン樹脂製の前
記摺動部材の少なくとも一つに、カ−ボン繊維と黒鉛が
配合されたことを特徴とする。
前記第2シ−ル部材、若しくは前記第3シ−ル部材のリ
ップ部に設けたポリテトラフルオロエチレン樹脂製の前
記摺動部材の少なくとも一つに、カ−ボン繊維と黒鉛が
配合されたことを特徴とする。
Claims (4)
- 【請求項1】 芯金の外回りにゴムを固着させて形成し
た第1シ−ル部材と、該第1シ−ル部材の芯金内径側に
嵌め入れウォ−タポンプ軸に嵌合させたとき内径側が該
ウォ−タポンプ軸表面でウォ−タポンプ室側へ弾性変形
して該ウォ−タポンプ軸表面に摺接する合成樹脂製の第
2シ−ル部材と、前記第2シ−ル部材を第1シ−ル部材
間に挟持するように前記第1シ−ル部材の芯金内径側に
嵌め入れられるリング状の剛性部材と、内径部に前記ウ
ォ−タポンプ軸表面に摺接するリップ部を形成したゴム
を軸方向に延ばして形成した芯金の外回りに沿って固着
させ、且つ前記第1シ−ル部材の芯金内周面に前記剛性
部材を第2シ−ル部材間に挟持するように圧入される第
3シ−ル部材と、で構成したウォ−タポンプの密封装置
であって、 前記第2シ−ル部材の合成樹脂をポリテトラフルオロエ
チレンとし、前記リング状の剛性部材を金属とし、且つ
前記第3シ−ル部材の芯金端部をウォ−タポンプ用軸受
の外輪に装着させてなることを特徴とするウォ−タポン
プの密封装置。 - 【請求項2】 前記第3シ−ル部材のリップ部に、前記
ウォ−タポンプ軸表面に摺接するポリテトラフルオロエ
チレン樹脂製の摺接部材を設けたことを特徴とする請求
項1に記載のウォ−タポンプの密封装置。 - 【請求項3】 前記第2シ−ル部材、若しくは前記第3
シ−ル部材、若しくは前記第3シ−ル部材のリップ部に
設けたポリテトラフルオロエチレン樹脂製摺動部材の少
なくとも一つに、カ−ボン繊維と黒鉛が配合されてなる
請求項1若しくは請求項2に記載のウォ−タポンプの密
封装置。 - 【請求項4】 カ−ボン繊維が20重量%以下であり、
且つ黒鉛が5重量%以下である請求項3に記載のウォ−
タポンプの密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8044239A JPH09210215A (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | ウォ−タポンプの密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8044239A JPH09210215A (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | ウォ−タポンプの密封装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09210215A true JPH09210215A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12685990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8044239A Pending JPH09210215A (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | ウォ−タポンプの密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09210215A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002267024A (ja) * | 2001-03-07 | 2002-09-18 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | オイルシール |
JP2002276819A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-25 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | オイルシール |
JP2002276818A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-25 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | オイルシール |
JP2002310095A (ja) * | 2001-04-11 | 2002-10-23 | Arai Pump Mfg Co Ltd | ウォ−タポンプ用シ−ル装置 |
JP2005265161A (ja) * | 2004-03-22 | 2005-09-29 | Nok Corp | 燃料噴射ポンプ用シール |
-
1996
- 1996-02-05 JP JP8044239A patent/JPH09210215A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002267024A (ja) * | 2001-03-07 | 2002-09-18 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | オイルシール |
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JP2002276818A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-25 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | オイルシール |
JP2002310095A (ja) * | 2001-04-11 | 2002-10-23 | Arai Pump Mfg Co Ltd | ウォ−タポンプ用シ−ル装置 |
JP2005265161A (ja) * | 2004-03-22 | 2005-09-29 | Nok Corp | 燃料噴射ポンプ用シール |
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