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JP2005265161A - 燃料噴射ポンプ用シール - Google Patents

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JP2005265161A
JP2005265161A JP2004082815A JP2004082815A JP2005265161A JP 2005265161 A JP2005265161 A JP 2005265161A JP 2004082815 A JP2004082815 A JP 2004082815A JP 2004082815 A JP2004082815 A JP 2004082815A JP 2005265161 A JP2005265161 A JP 2005265161A
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Japan
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seal
oil seal
oil
resin
seal lip
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JP2004082815A
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Inventor
Hiroki Matsui
宏樹 松井
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Abstract

【課題】環状空間への組み付けが容易であって、樹脂シールの性能を更に向上した燃料噴射ポンプ用シールを提供する。
【解決手段】互いに相対可動自在に組み付けられたハウジングと軸の間の環状空間をシールする燃料噴射ポンプ用シールにおいて、ハウジングに嵌合し内周部の先端が軸に摺動するゴム状弾性体性のオイルシールリップ14を有するオイルシール10と、オイルシール10より密封流体側に位置しオイルシール10の内周に密着し軸に摺動する先端部23bが密封流体側に向いて傾斜しているPTFE製の樹脂シールリップ23を有する樹脂シール20と、から構成することとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、相対可動する二部材間が形成する環状空間をシールする燃料噴射ポンプ用シールに関する。
従来、燃料噴射ポンプ用シールとしては、ゴム状弾性体からなる1個のオイルシールリップのみを有するオイルシールが使用されていた。このゴム状弾性体からなるオイルシールリップで密封流体をシールすると圧力流体による圧力がオイルシールリップに直接かかるため、圧力の上昇によりオイルシールリップが変形して、軸とオイルシールリップとの摺動面から油漏れが発生するという問題点があった。また、オイルシールリップの材質として密封流体からの圧力に耐えるため剛性の高いゴム状弾性体を使用するので、低温条件下では、オイルシールリップの弾性特性が充分発揮されず軸の偏心に対する追随性が不足し、微圧でも油漏れが発生するとの問題点があった。
この対策として、下記特許文献1には、ゴム状弾性体のオイルシールリップを2個設けた発明が開示されている。また、図4に示すように、オイルシール101の密封流体側Aにオイルシール101とは別体で剛性の高い樹脂シール103を装着し、高圧流体の圧力を剛性の高い樹脂シールリップ104に受け持たせることが行なわれていた。これによりゴム状弾性体で形成されているオイルシール101のオイルシールリップ102に加わる圧力が軽減されるので、オイルシールリップ102の剛性を低くすることが可能となり、ゴム状弾性体の材質を剛性の低いものに変更して軸の偏心に対するオイルシールリップ102の追随性を確保し、油漏れを防止していた。
しかし、環状空間への装着時にオイルシールと樹脂シールとの2点の部品を装着する必要があり、装着作業が煩雑になるとの問題点があり、この問題点を解決するために下記特許文献2には、オイルシールと樹脂シールを一体にした考案が提案されている。しかし、樹脂シールの性能を更に向上するための材質及び形状等については開示されていなかった。
特開平08−068370号公報 実公平05−003819号公報
本発明は上述の問題点に鑑みてされたもので、その目的は、環状空間への組み付けが容易であって、樹脂シールの性能を更に向上した燃料噴射ポンプ用シールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1にかかる燃料噴射ポンプ用シールは、互いに相対可動自在に組み付けられた2部材間の環状空間をシールするもので、一の部材に嵌合し内周部の先端が他の部材に摺動するゴム状弾性体のシールリップを有するオイルシールと、オイルシールより密封流体側に位置しオイルシールの内周に密着し他の部材に摺動する先端部が密封流体側に向いて傾斜しているPTFEの樹脂シールリップを有する樹脂シールと、から構成されることを特徴とするものである。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、上記構成を備えた本発明の密封装置は、樹脂シールリップの材質にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)が使用されているので低温時の耐圧性が向上し、低温時における密封流体の圧力が高い場合であっても樹脂シールリップで圧力を受け持つことが可能となり、ゴム状弾性体で形成されているオイルシールのシールリップにかかる圧力を低減することができ、油漏れを防止することができる。また、樹脂シールリップの先端部が密封流体側に向いて傾斜しているので密封流体からの圧力が高い場合であっても、樹脂シールリップが変形することなく密封流体の圧力を受け持つので、ゴム状弾性体で形成されているオイルシールのシールリップにかかる圧力を低減することができ、油漏れを防止することができる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示して説明する。ただし、この発明の範囲は、特に限定的記載がないかぎりは、この実施の形態に記載されている内容に限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る燃料噴射ポンプ用シール1の要部断面を示しており、以下のように構成されている。
この燃料噴射ポンプ用シール1は、同心に組付けられた二部材である図示しないハウジングと軸とで形成する環状空間に装着し密封流体が大気側Bに洩れないようにシールするもので、オイルシール10と、オイルシール10の内周に密着している樹脂シール20から構成されている。
オイルシール10は、ハウジングに沿って形成されている円筒部11aと円筒部11aの大気側B一端から軸方向内周に向かって延びるフランジ部11bとからなる芯金11と、芯金11の外周側および内周側に加硫接着しているゴム状弾性体の固定密封部12と、固定密封部12と一体成形され軸に摺動する密封流体側Aに位置するオイルシールリップ14と大気側Bに位置するダストシールリップ15と2個のシールリップを有するゴム状弾性体のシールリップ部13と、オイルシールリップ14のリップエッジの反対側外周に形成されている凹部に取り付けられていてリップエッジに緊迫力を与えているガータスプリング16と、を有している。
樹脂シール20は、固定密封部12の内周部12aの内面に密着している円筒部21aと円筒部21aの密封流体側A一端から軸方向内周に向かって延びるフランジ部21bとからなる第一金属環21と、第一金属環21の円筒部21aの内面に密着している円筒部22aと円筒部22aの密封流体側A一端から軸方向内周に向かって延びるフランジ部22bとからなる第二金属環22と、第一金属環21のフランジ部21bと第二金属環22のフランジ部22bとにより挟持されている外周部23aと密封流体側Aに向かって傾斜している先端部23bからなるPTFEの樹脂シールリップ23と、を有していている。
図2は、本発明の別の実施例2である。実施例1とは、オイルシール1は同じ構成であり、樹脂シール20の構成が異なる。樹脂シール20は、固定密封部12の内周部12aの内面に密着している円筒部21aと円筒部21aの密封流体側A一端から軸方向内周に向かって延びるフランジ部21bとからなる第一金属環21と、外周部23aと密封対象側に向かって傾斜している先端部23bからなるPTFEの樹脂シールリップ23と、第一金属環21のフランジ部21bの先端部を覆っていて樹脂シールリップ23の外周部23aの密封流体側Aとの間に介在しフランジ部21bと外周部23aとを密着結合しているゴム状弾性体の結合部材24と、を有している。
したがって、密封流体からの圧力はオイルシール10よりも密封流体側Aに位置する樹脂シール20が受け持つので、オイルシール10のオイルシールリップ14に加わる圧力は低減され、オイルシールリップ14のゴム状弾性体の剛性を低下した材質の採用が可能となり、それにより密封対象に対するシール性の向上を図ることができる。特に、樹脂シールリップ23の材質がPTFEであるので、樹脂リップの低温時における耐圧性が向上し、低温時におけるオイルシール10のオイルシールリップ14のシール性が確保される。
図3は、樹脂シールリップ23の材質としてPTFEを使用した場合における温度の変化に対する圧力限界の変化を従来品と比較したものであり、低温における耐圧性の向上が認められる。なお、試験条件は以下の通りである。
軸偏心・・・・・・0.05mmTIR
取付偏心・・・・・0.1mmTIR
油種・油量・・・・灯油・充満
回転速度・・・・・3000rpm
油温・・・・・・・−10〜―35℃
圧力・・・・・・・漏れ発生するまで
しめしろ・・・・・(下限値)−0.1mm
また、樹脂シールリップ23の形状は先端部23bが密封流体側Aに傾斜しているので、密封流体圧力が高い場合であっても樹脂シールリップ23の形状が変形することなく受け持つので、オイルシール10のオイルシールリップ14に加わる圧力の低減を維持することができる。
更に、実施例2では、樹脂シールリップ23の外周部23aが結合部材24を介して第一金属環21のフランジ部21bに加硫接着しているので、第二金属環22が不要になり軽量化を図ることができるとともに、オイルシール10への樹脂シール20の組み付けが容易となる。
本発明の実施例1に係る燃料ポンプ用シールの断面図 本発明の実施例2に係る燃料ポンプ用シールの断面図 PTFEを用いた場合の低温耐圧限界確認試験結果 従来例に係るオイルシールと樹脂シールの断面図
符号の説明
1 燃料噴射ポンプ用シール
10 オイルシール
11 芯金
11a,21a,22a 円筒部
11b,21b,22b フランジ部
12 固定密接部
13 シールリップ部
14,15 シールリップ
16 ガータスプリング
20 樹脂シール
21 第一金属環
22 第二金属環
23 樹脂シールリップ
23a 外周部
23b 先端部
24 結合部材
A 密封流体側
B 大気側

Claims (1)

  1. 互いに相対可動自在に組み付けられた2部材間の環状空間をシールするもので、一の部材に嵌合し内周部の先端が他の部材に摺動するゴム状弾性体のシールリップを有するオイルシールと、オイルシールより密封流体側に位置しオイルシールの内周に密着し他の部材に摺動する先端部が密封流体側に向いて傾斜しているPTFEの樹脂シールリップを有する樹脂シールと、から構成されることを特徴とする燃料噴射ポンプ用シール。
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