JPH11188416A - 圧延装置及び圧延方法 - Google Patents
圧延装置及び圧延方法Info
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- JPH11188416A JPH11188416A JP9356492A JP35649297A JPH11188416A JP H11188416 A JPH11188416 A JP H11188416A JP 9356492 A JP9356492 A JP 9356492A JP 35649297 A JP35649297 A JP 35649297A JP H11188416 A JPH11188416 A JP H11188416A
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- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims abstract description 264
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 48
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- 238000005098 hot rolling Methods 0.000 claims description 7
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 3
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
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- 230000008707 rearrangement Effects 0.000 description 1
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- Metal Rolling (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被圧延材の後端の蛇行をなくして絞り込みが
発生しないようにする。 【解決手段】 板材6の後端が尻抜けする圧延機スタン
ドF(圧延機スタンドF 1 )と後続する圧延機スタンド
F(圧延機スタンドF2 )のワークロール2の回転速度
(圧延速度)が同一に制御され、かつ圧延機スタンドF
1 と圧延機スタンドF2 との間の相互の張力がゼロとな
るように制御され、圧延機スタンドF1 と圧延機スタン
ドF2 との間で作業側と駆動側との張力差をゼロの状態
にし、同様に、圧延機スタンドF2 〜Fn の間でも板材
6の尻抜け時に作業側と駆動側との張力差をゼロの状態
にし、板材6の後端の蛇行をなくして絞り込みが発生し
ないようにする。
発生しないようにする。 【解決手段】 板材6の後端が尻抜けする圧延機スタン
ドF(圧延機スタンドF 1 )と後続する圧延機スタンド
F(圧延機スタンドF2 )のワークロール2の回転速度
(圧延速度)が同一に制御され、かつ圧延機スタンドF
1 と圧延機スタンドF2 との間の相互の張力がゼロとな
るように制御され、圧延機スタンドF1 と圧延機スタン
ドF2 との間で作業側と駆動側との張力差をゼロの状態
にし、同様に、圧延機スタンドF2 〜Fn の間でも板材
6の尻抜け時に作業側と駆動側との張力差をゼロの状態
にし、板材6の後端の蛇行をなくして絞り込みが発生し
ないようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の圧延機スタ
ンドが列設された圧延装置及び圧延装置における圧延方
法に関し、被圧延材の後端部の絞り込みの防止を企図し
たものである。
ンドが列設された圧延装置及び圧延装置における圧延方
法に関し、被圧延材の後端部の絞り込みの防止を企図し
たものである。
【0002】
【従来の技術】複数の圧延機スタンドが列設された圧延
装置の従来例を図7に基づいて説明する。図7には従来
の圧延装置の概略側面を示してある。
装置の従来例を図7に基づいて説明する。図7には従来
の圧延装置の概略側面を示してある。
【0003】熱間圧延ライン上には、複数台の圧延機ス
タンドF1 乃至Fn が備えられ、各圧延機スタンドFは
4段ロール型圧延機1で構成されている。4段ロール型
圧延機1は、上下一対のワークロール2と、上下一対の
バックアップロール3とを備え、ワークロール2は油圧
圧下シリンダ4によりバックアップロール3を介して圧
下駆動される。また、上下一対のワークロール2は、図
示しない駆動モータによって同一速度または互いに速度
差が与えられて対称方向に回転駆動される。
タンドF1 乃至Fn が備えられ、各圧延機スタンドFは
4段ロール型圧延機1で構成されている。4段ロール型
圧延機1は、上下一対のワークロール2と、上下一対の
バックアップロール3とを備え、ワークロール2は油圧
圧下シリンダ4によりバックアップロール3を介して圧
下駆動される。また、上下一対のワークロール2は、図
示しない駆動モータによって同一速度または互いに速度
差が与えられて対称方向に回転駆動される。
【0004】油圧圧下シリンダ4は圧延機1毎に設けら
れた駆動装置5により駆動され、一対のワークロール2
の間を通る被圧延材(板材)6を圧延する。各駆動装置
5は油圧圧下制御装置7に接続され、各駆動装置5は油
圧圧下制御装置7から個別に駆動指令が送られる。板材
6の先端位置及び後端位置は、ロール回転速度、圧延荷
重等を基にトラッキング装置8で検出される。
れた駆動装置5により駆動され、一対のワークロール2
の間を通る被圧延材(板材)6を圧延する。各駆動装置
5は油圧圧下制御装置7に接続され、各駆動装置5は油
圧圧下制御装置7から個別に駆動指令が送られる。板材
6の先端位置及び後端位置は、ロール回転速度、圧延荷
重等を基にトラッキング装置8で検出される。
【0005】上記構成の圧延装置による板材6の圧延方
法を図8に基づいて説明する。図8には従来の圧延方法
を表すフローチャートを示してある。
法を図8に基づいて説明する。図8には従来の圧延方法
を表すフローチャートを示してある。
【0006】各圧延機スタンドF1 〜Fn におけるワー
クロール2のロールギャップをそれぞれ「開」に保持し
た状態で(S1)、圧延ライン上の板材6が熱間圧延ラ
イン上流より圧延機スタンドF1 〜Fn へ搬送される
(S2)。トラッキング装置8の監視により、板材6の
先端が最上流側の圧延機スタンドF1 のワークロール2
の間に噛み込む直前を検出し、これに合わせて、油圧圧
下制御装置7により圧延機スタンドF1 〜Fn の油圧圧
下シリンダ4が押し出し駆動され、設定されたロールギ
ャップに調節制御される(S3)。
クロール2のロールギャップをそれぞれ「開」に保持し
た状態で(S1)、圧延ライン上の板材6が熱間圧延ラ
イン上流より圧延機スタンドF1 〜Fn へ搬送される
(S2)。トラッキング装置8の監視により、板材6の
先端が最上流側の圧延機スタンドF1 のワークロール2
の間に噛み込む直前を検出し、これに合わせて、油圧圧
下制御装置7により圧延機スタンドF1 〜Fn の油圧圧
下シリンダ4が押し出し駆動され、設定されたロールギ
ャップに調節制御される(S3)。
【0007】次いで、トラッキング装置8の監視によ
り、板材6の後端が最上流側の圧延機スタンドF1 から
尻抜けしたタイミングを検出し、これに合わせて、油圧
圧下制御装置7により圧延機スタンドF1 の油圧圧下シ
リンダ4が引き込み駆動され、圧延機スタンドF1 にお
けるワークロール2のロールギャップが「開」に制御さ
れる。後続する圧延機スタンドF2 〜Fn が順次同様に
制御され、運転終了指令があるまで圧延運転が繰り返さ
れる(S4,S5)。
り、板材6の後端が最上流側の圧延機スタンドF1 から
尻抜けしたタイミングを検出し、これに合わせて、油圧
圧下制御装置7により圧延機スタンドF1 の油圧圧下シ
リンダ4が引き込み駆動され、圧延機スタンドF1 にお
けるワークロール2のロールギャップが「開」に制御さ
れる。後続する圧延機スタンドF2 〜Fn が順次同様に
制御され、運転終了指令があるまで圧延運転が繰り返さ
れる(S4,S5)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の圧延装
置では、図7中のIX-IX 線矢視状態を表す図9に示すよ
うに、圧延ライン10上で最上流側の圧延機スタンドF
1 を板材6の後端6bが尻抜けした時、直後の圧延機スタ
ンドF2 は引き続き板材6を圧下している状態にある。
後端6bが尻抜けした圧延機スタンドF1 のワークロール
2に、作業側Wsと駆動側Dsとで板材6に異なった圧下力
が作用して板材6の左右に張力差が生じていた場合、後
端6bが尻抜けした時に、張力差によってフリーになった
板材6の後端6bが6cの如く蛇行を生じる場合があった。
置では、図7中のIX-IX 線矢視状態を表す図9に示すよ
うに、圧延ライン10上で最上流側の圧延機スタンドF
1 を板材6の後端6bが尻抜けした時、直後の圧延機スタ
ンドF2 は引き続き板材6を圧下している状態にある。
後端6bが尻抜けした圧延機スタンドF1 のワークロール
2に、作業側Wsと駆動側Dsとで板材6に異なった圧下力
が作用して板材6の左右に張力差が生じていた場合、後
端6bが尻抜けした時に、張力差によってフリーになった
板材6の後端6bが6cの如く蛇行を生じる場合があった。
【0009】板材6の後端6bが6cの如く蛇行すると、後
端6cが圧延ライン10の側部ガイド等に接触して折り返
され、後続する圧延機スタンドFのワークロール2の間
に二重になって噛み込まれ、いわゆる絞り込みが発生す
る。絞り込みが発生した板材6の後端部を噛み込んで圧
延すると、圧延機スタンドFのワークロール2の表面に
疵が付き、ワークロール2に割れや破断が発生する虞が
ある。このため、ワークロール2に疵が付いた場合、ワ
ークロールアッセンブリを直ちに組替える必要があり、
時間あたりの組替え回数が増加し、装置のダウンタイム
が増大する。
端6cが圧延ライン10の側部ガイド等に接触して折り返
され、後続する圧延機スタンドFのワークロール2の間
に二重になって噛み込まれ、いわゆる絞り込みが発生す
る。絞り込みが発生した板材6の後端部を噛み込んで圧
延すると、圧延機スタンドFのワークロール2の表面に
疵が付き、ワークロール2に割れや破断が発生する虞が
ある。このため、ワークロール2に疵が付いた場合、ワ
ークロールアッセンブリを直ちに組替える必要があり、
時間あたりの組替え回数が増加し、装置のダウンタイム
が増大する。
【0010】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、被圧延材に絞り込みが発生することがない圧延装置
及び圧延方法を提供することを目的とする。
で、被圧延材に絞り込みが発生することがない圧延装置
及び圧延方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の圧延装置は、駆動回転すると共に圧下駆動さ
れるワークロールを備え被圧 延材がワークロール間に
順次送られる複数の圧延機スタンドと、ワークロールの
駆動回転速度を調整する回転速度調整手段と、ワークロ
ールの圧下状況を調整してロールギャップを設定するロ
ールギャップ調整手段と、熱間圧延ライン上の被圧延材
の端部の移動位置を検出する位置検出手段と、位置検出
手段により被圧延材の後端が圧延機スタンドを尻抜けす
る直前を検出した際に少なくとも被圧延材が尻抜けする
直前の圧延機スタンドとこれに後続する圧延機スタンド
との間の被圧延材の張力がゼロとなるように、回転速度
調整手段によるワークロールの回転速度調整もしくはロ
ールギャップ調整手段によるワークロールのロールギャ
ップの開方向調整のうち少なくとも一方を順次実行する
制御装置とを備えたことを特徴とする。
の本発明の圧延装置は、駆動回転すると共に圧下駆動さ
れるワークロールを備え被圧 延材がワークロール間に
順次送られる複数の圧延機スタンドと、ワークロールの
駆動回転速度を調整する回転速度調整手段と、ワークロ
ールの圧下状況を調整してロールギャップを設定するロ
ールギャップ調整手段と、熱間圧延ライン上の被圧延材
の端部の移動位置を検出する位置検出手段と、位置検出
手段により被圧延材の後端が圧延機スタンドを尻抜けす
る直前を検出した際に少なくとも被圧延材が尻抜けする
直前の圧延機スタンドとこれに後続する圧延機スタンド
との間の被圧延材の張力がゼロとなるように、回転速度
調整手段によるワークロールの回転速度調整もしくはロ
ールギャップ調整手段によるワークロールのロールギャ
ップの開方向調整のうち少なくとも一方を順次実行する
制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0012】上記目的を達成するための本発明の圧延方
法は、複数の圧延機スタンドに被圧延材を順次送ること
により圧延を行う圧延方法であって、被圧延材の後端が
圧延機スタンドからの尻抜けの直前であることが検出さ
れた際に、被圧延材が尻抜けする直前の圧延機スタンド
とこれに後続する圧延機スタンドとの間の被圧延材の張
力がゼロとなるようにワークロールの回転速度を順次調
整して圧延を行うことを特徴とする。
法は、複数の圧延機スタンドに被圧延材を順次送ること
により圧延を行う圧延方法であって、被圧延材の後端が
圧延機スタンドからの尻抜けの直前であることが検出さ
れた際に、被圧延材が尻抜けする直前の圧延機スタンド
とこれに後続する圧延機スタンドとの間の被圧延材の張
力がゼロとなるようにワークロールの回転速度を順次調
整して圧延を行うことを特徴とする。
【0013】また、上記目的を達成するための本発明の
圧延方法は、複数の圧延機スタンドに被圧延材を順次送
ることにより圧延を行う圧延方法であって、被圧延材の
後端が最上流側の圧延機スタンドからの尻抜けの直前で
あることが検出された際に、全ての圧延機スタンド間の
被圧延材の張力がゼロとなるようにワークロールの回転
速度を調整して圧延を行うことを特徴とする。
圧延方法は、複数の圧延機スタンドに被圧延材を順次送
ることにより圧延を行う圧延方法であって、被圧延材の
後端が最上流側の圧延機スタンドからの尻抜けの直前で
あることが検出された際に、全ての圧延機スタンド間の
被圧延材の張力がゼロとなるようにワークロールの回転
速度を調整して圧延を行うことを特徴とする。
【0014】また、上記目的を達成するための本発明の
圧延方法は、複数の圧延機スタンドに被圧延材を順次送
ることにより圧延を行う圧延方法であって、被圧延材の
後端が圧延機スタンドからの尻抜けの直前であることが
検出された際に、被圧延材が尻抜けする直前の圧延機ス
タンドとこれに後続する圧延機スタンドとの間の被圧延
材の張力がゼロとなるようにワークロールのロールギャ
ップを順次開方向に調整して圧延を行うことを特徴とす
る。
圧延方法は、複数の圧延機スタンドに被圧延材を順次送
ることにより圧延を行う圧延方法であって、被圧延材の
後端が圧延機スタンドからの尻抜けの直前であることが
検出された際に、被圧延材が尻抜けする直前の圧延機ス
タンドとこれに後続する圧延機スタンドとの間の被圧延
材の張力がゼロとなるようにワークロールのロールギャ
ップを順次開方向に調整して圧延を行うことを特徴とす
る。
【0015】更に、上記目的を達成するための本発明の
圧延方法は、複数の圧延機スタンドに被圧延材を順次送
ることにより圧延を行う圧延方法であって、被圧延材の
後端が最上流側の圧延機スタンドからの尻抜けの直前で
あることが検出された際に、全ての圧延機スタンド間の
被圧延材の張力がゼロとなるようにワークロールのロー
ルギャップを開方向に調整して圧延を行うことを特徴と
する。
圧延方法は、複数の圧延機スタンドに被圧延材を順次送
ることにより圧延を行う圧延方法であって、被圧延材の
後端が最上流側の圧延機スタンドからの尻抜けの直前で
あることが検出された際に、全ての圧延機スタンド間の
被圧延材の張力がゼロとなるようにワークロールのロー
ルギャップを開方向に調整して圧延を行うことを特徴と
する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施形態例に
係る圧延装置の概略構成、図2にはその動作である圧延
方法を表すフローチャート、図3には張力と時間との関
係を表すグラフを示してある。尚、図7に示した圧延装
置と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略
してある。
係る圧延装置の概略構成、図2にはその動作である圧延
方法を表すフローチャート、図3には張力と時間との関
係を表すグラフを示してある。尚、図7に示した圧延装
置と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略
してある。
【0017】図1に示すように、複数台の圧延機スタン
ドF1 〜Fn は4段ロール型圧延機1で構成され、4段
ロール型圧延機1は、上下一対のワークロール2と、上
下一対のバックアップロール3と、油圧圧下シリンダ4
とを備えている。また、上下一対のワークロール2は、
駆動モータ11によって同一速度または互いに速度差が
与えられて対称方向に回転駆動される。
ドF1 〜Fn は4段ロール型圧延機1で構成され、4段
ロール型圧延機1は、上下一対のワークロール2と、上
下一対のバックアップロール3と、油圧圧下シリンダ4
とを備えている。また、上下一対のワークロール2は、
駆動モータ11によって同一速度または互いに速度差が
与えられて対称方向に回転駆動される。
【0018】油圧圧下シリンダ4は圧延機1毎に設けら
れた駆動装置5により駆動され、一対のワークロール2
の間を通る被圧延材(板材)6を圧延する。各駆動装置
5は油圧圧下制御装置7に接続され、各駆動装置5は油
圧圧下制御装置7から個別に駆動指令が送られる。板材
6の先端位置及び後端位置は、ロール回転速度、圧延荷
重等を基にトラッキング装置8で検出される。
れた駆動装置5により駆動され、一対のワークロール2
の間を通る被圧延材(板材)6を圧延する。各駆動装置
5は油圧圧下制御装置7に接続され、各駆動装置5は油
圧圧下制御装置7から個別に駆動指令が送られる。板材
6の先端位置及び後端位置は、ロール回転速度、圧延荷
重等を基にトラッキング装置8で検出される。
【0019】駆動モータ11は圧延機1毎に設けられた
モータ制御部12の指令に基づいて駆動され、各モータ
制御部12は張力制御装置13に接続されて個別に駆動
指令が送られる。トラッキング装置8は油圧圧下制御装
置7及び張力制御装置13にに接続して設けられ、板材
6の先端位置及び後端位置の状況に応じて油圧圧下制御
装置7及び張力制御装置13を介して油圧圧下シリンダ
4及び駆動モータ11が駆動制御される。
モータ制御部12の指令に基づいて駆動され、各モータ
制御部12は張力制御装置13に接続されて個別に駆動
指令が送られる。トラッキング装置8は油圧圧下制御装
置7及び張力制御装置13にに接続して設けられ、板材
6の先端位置及び後端位置の状況に応じて油圧圧下制御
装置7及び張力制御装置13を介して油圧圧下シリンダ
4及び駆動モータ11が駆動制御される。
【0020】上述した圧延装置による圧延方法の一実施
形態例を図2に基づいて説明する。
形態例を図2に基づいて説明する。
【0021】圧延ラインを起動した後、各圧延機スタン
ドF1 〜Fn におけるワークロール2のロールギャップ
をそれぞれ「開」に保持した状態で(S11)、圧延ラ
イン上の板材6が熱間圧延ライン上流より圧延機スタン
ドF1 〜Fn へ搬送される(S12)。トラッキング装
置8の監視により、板材6の先端が最上流側の圧延機ス
タンドF1 のワークロール2の間に噛み込む前に、油圧
圧下制御装置7により圧延機スタンドF1 〜Fn の油圧
圧下シリンダ4が押し出し駆動され、設定されたロール
ギャップに調節制御され(S13)、順次圧下運転を行
う。複数の圧延機スタンドF1 〜Fn は、後流側の圧延
機スタンドFの圧延速度を順次高速にすることにより、
板材6に必要な張力を与えている。
ドF1 〜Fn におけるワークロール2のロールギャップ
をそれぞれ「開」に保持した状態で(S11)、圧延ラ
イン上の板材6が熱間圧延ライン上流より圧延機スタン
ドF1 〜Fn へ搬送される(S12)。トラッキング装
置8の監視により、板材6の先端が最上流側の圧延機ス
タンドF1 のワークロール2の間に噛み込む前に、油圧
圧下制御装置7により圧延機スタンドF1 〜Fn の油圧
圧下シリンダ4が押し出し駆動され、設定されたロール
ギャップに調節制御され(S13)、順次圧下運転を行
う。複数の圧延機スタンドF1 〜Fn は、後流側の圧延
機スタンドFの圧延速度を順次高速にすることにより、
板材6に必要な張力を与えている。
【0022】次いで、トラッキング装置8の監視によ
り、板材6の後端が最上流側の圧延機スタンドF1 から
尻抜けする直前を検出すると同時に、並行して、モータ
制御部12及び張力制御装置13により、最上流側の圧
延機スタンドF1 のワークロール2を駆動する駆動モー
タ11の回転速度、即ち、圧延速度を制御し、自圧延機
スタンド(最上流側の圧延機スタンドF1 )と後続する
圧延機スタンド(圧延機スタンドF2 )の間の張力をゼ
ロとなる状態にする(S14)。
り、板材6の後端が最上流側の圧延機スタンドF1 から
尻抜けする直前を検出すると同時に、並行して、モータ
制御部12及び張力制御装置13により、最上流側の圧
延機スタンドF1 のワークロール2を駆動する駆動モー
タ11の回転速度、即ち、圧延速度を制御し、自圧延機
スタンド(最上流側の圧延機スタンドF1 )と後続する
圧延機スタンド(圧延機スタンドF2 )の間の張力をゼ
ロとなる状態にする(S14)。
【0023】複数の圧延機スタンドF1 〜Fn 相互にお
ける、張力がゼロとなる状態への駆動モータ11の回転
速度(圧延速度)の速度調整は、前後いずれか一方の圧
延機スタンドFの駆動モータ11の速度を、他方の圧延
機スタンドFの駆動モータ11の速度に合わせて減速ま
たは増速することで実施できる。図3はその実施の一例
である。一方の圧延機スタンドFの張力を減少させる制
御は、板材6の後端の尻抜けよりも一定時間前にワーク
ロール2の回転(圧延速度)の調節を開始して緩やかに
張力を減少させ、板材6の後端の尻抜け時点で、相互の
圧延機スタンドFの間の張力をゼロとするように行う。
これにより、急激な張力の変化による板材6の後端の跳
ね上がり等を防止することが可能となる。
ける、張力がゼロとなる状態への駆動モータ11の回転
速度(圧延速度)の速度調整は、前後いずれか一方の圧
延機スタンドFの駆動モータ11の速度を、他方の圧延
機スタンドFの駆動モータ11の速度に合わせて減速ま
たは増速することで実施できる。図3はその実施の一例
である。一方の圧延機スタンドFの張力を減少させる制
御は、板材6の後端の尻抜けよりも一定時間前にワーク
ロール2の回転(圧延速度)の調節を開始して緩やかに
張力を減少させ、板材6の後端の尻抜け時点で、相互の
圧延機スタンドFの間の張力をゼロとするように行う。
これにより、急激な張力の変化による板材6の後端の跳
ね上がり等を防止することが可能となる。
【0024】次いで、トラッキング装置8の監視によ
り、板材6の後端が最上流側の圧延機スタンドF1 から
尻抜けしたタイミングを検出し、これに合わせて、油圧
圧下制御装置7により圧延機スタンドF1 の油圧圧下シ
リンダ4が引き込み駆動され、圧延機スタンドF1 にお
けるワークロール2のロールギャップが「開」に制御さ
れる。後続する圧延機スタンドF2 〜Fn が順次同様に
制御され、運転終了指令があるまで圧延運転が繰り返さ
れる(S15,S16)。
り、板材6の後端が最上流側の圧延機スタンドF1 から
尻抜けしたタイミングを検出し、これに合わせて、油圧
圧下制御装置7により圧延機スタンドF1 の油圧圧下シ
リンダ4が引き込み駆動され、圧延機スタンドF1 にお
けるワークロール2のロールギャップが「開」に制御さ
れる。後続する圧延機スタンドF2 〜Fn が順次同様に
制御され、運転終了指令があるまで圧延運転が繰り返さ
れる(S15,S16)。
【0025】上述した圧延方法では、板材6の後端が尻
抜けする圧延機スタンドF(圧延機スタンドF1 )と後
続する圧延機スタンドF(圧延機スタンドF2 )のワー
クロール2の回転速度(圧延速度)が同一に制御され、
かつ圧延機スタンドF1 と圧延機スタンドF2 との間の
相互の張力がゼロとなるように制御されるので、圧延機
スタンドF1 と圧延機スタンドF2 との間で作業側Wsと
駆動側Dsとの張力差をゼロの状態にすることができる。
同様に、圧延機スタンドF2 〜Fn の間でも板材6の尻
抜け時に作業側Wsと駆動側Dsとの張力差をゼロの状態に
することができる。このため、板材6の後端に蛇行が生
じる虞がなくなり、絞り込みが発生することがなくな
る。
抜けする圧延機スタンドF(圧延機スタンドF1 )と後
続する圧延機スタンドF(圧延機スタンドF2 )のワー
クロール2の回転速度(圧延速度)が同一に制御され、
かつ圧延機スタンドF1 と圧延機スタンドF2 との間の
相互の張力がゼロとなるように制御されるので、圧延機
スタンドF1 と圧延機スタンドF2 との間で作業側Wsと
駆動側Dsとの張力差をゼロの状態にすることができる。
同様に、圧延機スタンドF2 〜Fn の間でも板材6の尻
抜け時に作業側Wsと駆動側Dsとの張力差をゼロの状態に
することができる。このため、板材6の後端に蛇行が生
じる虞がなくなり、絞り込みが発生することがなくな
る。
【0026】次に、図1で示した圧延装置を用いた圧延
方法の第2実施形態例を説明する。図4には第2実施形
態例の圧延方法の動作を表すフローチャートを示してあ
る。
方法の第2実施形態例を説明する。図4には第2実施形
態例の圧延方法の動作を表すフローチャートを示してあ
る。
【0027】図2で示した実施形態例と同様に、圧延ラ
インを起動した後、各圧延機スタンドF1 〜Fn におけ
るワークロール2のロールギャップをそれぞれ「開」に
保持した状態で(S11)、圧延ライン上の板材6が熱
間圧延ライン上流より圧延機スタンドF1 〜Fn へ搬送
され(S12)、板材6の先端が最上流側の圧延機スタ
ンドF1 のワークロール2の間に噛み込む前に、圧延機
スタンドF1 〜Fn のワークロール2が設定されたロー
ルギャップに調節制御され(S13)、順次圧下運転を
行う。
インを起動した後、各圧延機スタンドF1 〜Fn におけ
るワークロール2のロールギャップをそれぞれ「開」に
保持した状態で(S11)、圧延ライン上の板材6が熱
間圧延ライン上流より圧延機スタンドF1 〜Fn へ搬送
され(S12)、板材6の先端が最上流側の圧延機スタ
ンドF1 のワークロール2の間に噛み込む前に、圧延機
スタンドF1 〜Fn のワークロール2が設定されたロー
ルギャップに調節制御され(S13)、順次圧下運転を
行う。
【0028】次いで、トラッキング装置8の監視によ
り、板材6の後端が最上流側の圧延機スタンドF1 から
尻抜けする直前を検出し、この検出に合わせて、モータ
制御部12及び張力制御装置13により、全ての圧延機
スタンドF1 〜Fn のワークロール2を駆動する駆動モ
ータ11の回転速度、即ち、圧延速度を制御し、圧延機
スタンドF1 〜Fn の間の張力を一斉に相互にゼロにす
る(S21)。
り、板材6の後端が最上流側の圧延機スタンドF1 から
尻抜けする直前を検出し、この検出に合わせて、モータ
制御部12及び張力制御装置13により、全ての圧延機
スタンドF1 〜Fn のワークロール2を駆動する駆動モ
ータ11の回転速度、即ち、圧延速度を制御し、圧延機
スタンドF1 〜Fn の間の張力を一斉に相互にゼロにす
る(S21)。
【0029】次いで、図2で示した実施形態例と同様
に、板材6の後端が最上流側の圧延機スタンドF1 から
尻抜けしたタイミングを検出し、これに合わせて、圧延
機スタンドF1 におけるワークロール2のロールギャッ
プが「開」に制御される。後続する圧延機スタンドF2
〜Fn が順次同様に制御され、運転終了指令があるまで
圧延運転が繰り返される(S15,S16)。
に、板材6の後端が最上流側の圧延機スタンドF1 から
尻抜けしたタイミングを検出し、これに合わせて、圧延
機スタンドF1 におけるワークロール2のロールギャッ
プが「開」に制御される。後続する圧延機スタンドF2
〜Fn が順次同様に制御され、運転終了指令があるまで
圧延運転が繰り返される(S15,S16)。
【0030】上述した圧延方法では、板材6の後端が圧
延機スタンドF1 を尻抜けする直前に、全圧延機スタン
ドF1 〜Fn のワークロール2の回転速度(圧延速度)
が一斉に同一に制御され、かつ全圧延機スタンドF1 〜
Fn の間の相互の張力がゼロとなるように制御されるの
で、作業側Wsと駆動側Dsとの張力差をゼロの状態にする
ことができる。このため、簡単な制御で板材6の後端に
蛇行が生じる虞がなくなり、絞り込みが発生することが
なくなる。
延機スタンドF1 を尻抜けする直前に、全圧延機スタン
ドF1 〜Fn のワークロール2の回転速度(圧延速度)
が一斉に同一に制御され、かつ全圧延機スタンドF1 〜
Fn の間の相互の張力がゼロとなるように制御されるの
で、作業側Wsと駆動側Dsとの張力差をゼロの状態にする
ことができる。このため、簡単な制御で板材6の後端に
蛇行が生じる虞がなくなり、絞り込みが発生することが
なくなる。
【0031】次に、圧延方法の第3実施形態例を図5に
基づいて説明する。図5には第3実施形態例の圧延方法
の動作を表すフローチャートを示してある。本実施形態
例に係る圧延方法を実施する圧延装置は、図7で示した
圧延装置が適用される。
基づいて説明する。図5には第3実施形態例の圧延方法
の動作を表すフローチャートを示してある。本実施形態
例に係る圧延方法を実施する圧延装置は、図7で示した
圧延装置が適用される。
【0032】図8で示した動作と同様に、各圧延機スタ
ンドF1 〜Fn におけるワークロール2のロールギャッ
プをそれぞれ「開」に保持した状態で(S1)、圧延ラ
イン上の板材6が熱間圧延ライン上流より圧延機スタン
ドF1 〜Fn へ搬送される(S2)。トラッキング装置
8の監視により、板材6の先端が最上流側の圧延機スタ
ンドF1 のワークロール2の間に噛み込む直前を検出
し、これに合わせて、油圧圧下制御装置7により圧延機
スタンドF1 〜Fn の油圧圧下シリンダ4が押し出し駆
動され、設定されたロールギャップに調節制御される
(S3)。
ンドF1 〜Fn におけるワークロール2のロールギャッ
プをそれぞれ「開」に保持した状態で(S1)、圧延ラ
イン上の板材6が熱間圧延ライン上流より圧延機スタン
ドF1 〜Fn へ搬送される(S2)。トラッキング装置
8の監視により、板材6の先端が最上流側の圧延機スタ
ンドF1 のワークロール2の間に噛み込む直前を検出
し、これに合わせて、油圧圧下制御装置7により圧延機
スタンドF1 〜Fn の油圧圧下シリンダ4が押し出し駆
動され、設定されたロールギャップに調節制御される
(S3)。
【0033】次いで、トラッキング装置8の監視によ
り、板材6の後端が前側の圧延機スタンドF1 〜Fn-1
から順に尻抜けする直前を検出し、それぞれ、油圧圧下
制御装置7及び張力制御装置13により、前側の圧延機
スタンドF及び後側の圧延機スタンドFのワークロール
2のロールギャップが「開」に制御され、かつ相互の張
力がゼロとなるように制御される(S31)。運転終了
指令があるまで圧延運転が繰り返される(S5)。
り、板材6の後端が前側の圧延機スタンドF1 〜Fn-1
から順に尻抜けする直前を検出し、それぞれ、油圧圧下
制御装置7及び張力制御装置13により、前側の圧延機
スタンドF及び後側の圧延機スタンドFのワークロール
2のロールギャップが「開」に制御され、かつ相互の張
力がゼロとなるように制御される(S31)。運転終了
指令があるまで圧延運転が繰り返される(S5)。
【0034】上述した圧延方法では、板材6の後端が尻
抜けする直前に、圧延機スタンドFと後続する圧延機ス
タンドFのワークロール2のロールギャップが「開」に
制御され、かつ相互の圧延機スタンドFの間の張力がゼ
ロとなるように制御されるので、圧延機スタンドF同士
の間で作業側Wsと駆動側Dsとの張力差をゼロの状態にす
ることができる。このため、板材6の後端に蛇行が生じ
る虞がなくなり、絞り込みが発生することがなくなる。
抜けする直前に、圧延機スタンドFと後続する圧延機ス
タンドFのワークロール2のロールギャップが「開」に
制御され、かつ相互の圧延機スタンドFの間の張力がゼ
ロとなるように制御されるので、圧延機スタンドF同士
の間で作業側Wsと駆動側Dsとの張力差をゼロの状態にす
ることができる。このため、板材6の後端に蛇行が生じ
る虞がなくなり、絞り込みが発生することがなくなる。
【0035】次に、圧延方法の第4実施形態例を図6に
基づいて説明する。図6には第4実施形態例の圧延方法
の動作を表すフローチャートを示してある。本実施形態
例に係る圧延方法を実施する圧延装置は、図7で示した
圧延装置が適用される。
基づいて説明する。図6には第4実施形態例の圧延方法
の動作を表すフローチャートを示してある。本実施形態
例に係る圧延方法を実施する圧延装置は、図7で示した
圧延装置が適用される。
【0036】図8で示した動作と同様に、各圧延機スタ
ンドF1 〜Fn におけるワークロール2のロールギャッ
プをそれぞれ「開」に保持し(S1)、板材6が圧延機
スタンドF1 〜Fn へ搬送され(S2)、板材6の先端
が最上流側の圧延機スタンドF1 のワークロール2の間
に噛み込む直前を検出し、これに合わせて、圧延機スタ
ンドF1 〜Fn が設定されたロールギャップに調節制御
される(S3)。
ンドF1 〜Fn におけるワークロール2のロールギャッ
プをそれぞれ「開」に保持し(S1)、板材6が圧延機
スタンドF1 〜Fn へ搬送され(S2)、板材6の先端
が最上流側の圧延機スタンドF1 のワークロール2の間
に噛み込む直前を検出し、これに合わせて、圧延機スタ
ンドF1 〜Fn が設定されたロールギャップに調節制御
される(S3)。
【0037】次いで、トラッキング装置8の監視によ
り、板材6の後端が最上流側の圧延機スタンドF1 から
尻抜けする直前を検出し、この検出に合わせて、油圧圧
下制御装置7及び張力制御装置13により、全ての圧延
機スタンドF1 〜Fn のワークロール2のロールギャッ
プが「開」に制御され、かつ圧延機スタンドF1 〜Fn
の間の張力を一斉に相互にゼロにする(S41)。運転
終了指令があるまで圧延運転が繰り返される(S5)。
り、板材6の後端が最上流側の圧延機スタンドF1 から
尻抜けする直前を検出し、この検出に合わせて、油圧圧
下制御装置7及び張力制御装置13により、全ての圧延
機スタンドF1 〜Fn のワークロール2のロールギャッ
プが「開」に制御され、かつ圧延機スタンドF1 〜Fn
の間の張力を一斉に相互にゼロにする(S41)。運転
終了指令があるまで圧延運転が繰り返される(S5)。
【0038】上述した圧延方法では、板材6の後端が最
上流側の圧延機スタンドF1 を尻抜けする直前に、全圧
延機スタンドF1 〜Fn のワークロール2のロールギャ
ップが一斉に「開」に制御され、かつ全圧延機スタンド
F1 〜Fn の間の相互の張力がゼロとなるように制御さ
れるので、圧延機スタンドF同士の間で作業側Wsと駆動
側Dsとの張力差をゼロの状態にすることができる。この
ため、簡単な制御で板材6の後端に蛇行が生じる虞がな
くなり、絞り込みが発生することがなくなる。
上流側の圧延機スタンドF1 を尻抜けする直前に、全圧
延機スタンドF1 〜Fn のワークロール2のロールギャ
ップが一斉に「開」に制御され、かつ全圧延機スタンド
F1 〜Fn の間の相互の張力がゼロとなるように制御さ
れるので、圧延機スタンドF同士の間で作業側Wsと駆動
側Dsとの張力差をゼロの状態にすることができる。この
ため、簡単な制御で板材6の後端に蛇行が生じる虞がな
くなり、絞り込みが発生することがなくなる。
【0039】
【発明の効果】本発明の圧延装置は、駆動回転すると共
に圧下駆動されるワークロールを備え被圧 延材がワー
クロール間に順次送られる複数の圧延機スタンドと、ワ
ークロールの駆動回転速度を調整する回転速度調整手段
と、ワークロールの圧下状況を調整してロールギャップ
を設定するロールギャップ調整手段と、熱間圧延ライン
上の被圧延材の端部の移動位置を検出する位置検出手段
と、位置検出手段により被圧延材の後端が圧延機スタン
ドを尻抜けする直前を検出した最に少なくとも被圧延材
が尻抜けする直前の圧延機スタンドとこれに後続する圧
延機スタンドとの間の被圧延材の張力がゼロとなるよう
に、回転速度調整手段によるワークロールの回転速度調
整もしくはロールギャップ調整手段によるワークロール
のロールギャップの開方向調整のうち少なくとも一方を
順次実行する制御装置とを備えたので、圧延速度の調整
もしくはロールギャップの開方向調整により被圧延材の
張力がゼロとなるようにすることができる。この結果、
被圧延材の後端に蛇行が生じる虞がなくなり、絞り込み
が発生することがなくなる。
に圧下駆動されるワークロールを備え被圧 延材がワー
クロール間に順次送られる複数の圧延機スタンドと、ワ
ークロールの駆動回転速度を調整する回転速度調整手段
と、ワークロールの圧下状況を調整してロールギャップ
を設定するロールギャップ調整手段と、熱間圧延ライン
上の被圧延材の端部の移動位置を検出する位置検出手段
と、位置検出手段により被圧延材の後端が圧延機スタン
ドを尻抜けする直前を検出した最に少なくとも被圧延材
が尻抜けする直前の圧延機スタンドとこれに後続する圧
延機スタンドとの間の被圧延材の張力がゼロとなるよう
に、回転速度調整手段によるワークロールの回転速度調
整もしくはロールギャップ調整手段によるワークロール
のロールギャップの開方向調整のうち少なくとも一方を
順次実行する制御装置とを備えたので、圧延速度の調整
もしくはロールギャップの開方向調整により被圧延材の
張力がゼロとなるようにすることができる。この結果、
被圧延材の後端に蛇行が生じる虞がなくなり、絞り込み
が発生することがなくなる。
【0040】また、本発明の圧延方法は、複数の圧延機
スタンドに被圧延材を順次送ることにより圧延を行う圧
延方法であって、被圧延材の後端が圧延機スタンドから
の尻抜けの直前であることが検出された際に、被圧延材
が尻抜けする直前の圧延機スタンドとこれに後続する圧
延機スタンドとの間の被圧延材の張力がゼロとなるよう
にワークロールの回転速度を順次調整して圧延を行うよ
うにしたので、被圧延材の後端に蛇行が生じる虞がなく
なり、絞り込みが発生することがなくなる。
スタンドに被圧延材を順次送ることにより圧延を行う圧
延方法であって、被圧延材の後端が圧延機スタンドから
の尻抜けの直前であることが検出された際に、被圧延材
が尻抜けする直前の圧延機スタンドとこれに後続する圧
延機スタンドとの間の被圧延材の張力がゼロとなるよう
にワークロールの回転速度を順次調整して圧延を行うよ
うにしたので、被圧延材の後端に蛇行が生じる虞がなく
なり、絞り込みが発生することがなくなる。
【0041】また、本発明の圧延方法は、複数の圧延機
スタンドに被圧延材を順次送ることにより圧延を行う圧
延方法であって、被圧延材の後端が最上流側の圧延機ス
タンドからの尻抜けの直前であることが検出された際
に、全ての圧延機スタンド間の被圧延材の張力がゼロと
なるようにワークロールの回転速度を調整して圧延を行
うようにしたので、簡単な制御で被圧延材の後端に蛇行
が生じる虞がなくなり、絞り込みが発生することがなく
なる。
スタンドに被圧延材を順次送ることにより圧延を行う圧
延方法であって、被圧延材の後端が最上流側の圧延機ス
タンドからの尻抜けの直前であることが検出された際
に、全ての圧延機スタンド間の被圧延材の張力がゼロと
なるようにワークロールの回転速度を調整して圧延を行
うようにしたので、簡単な制御で被圧延材の後端に蛇行
が生じる虞がなくなり、絞り込みが発生することがなく
なる。
【0042】また、本発明の圧延方法は、複数の圧延機
スタンドに被圧延材を順次送ることにより圧延を行う圧
延方法であって、被圧延材の後端が圧延機スタンドから
の尻抜けの直前であることが検出された際に、被圧延材
が尻抜けする直前の圧延機スタンドとこれに後続する圧
延機スタンドとの間の被圧延材の張力がゼロとなるよう
にワークロールのロールギャップを順次開方向に調整し
て圧延を行うようにしたので、被圧延材の後端に蛇行が
生じる虞がなくなり、絞り込みが発生することがなくな
る。
スタンドに被圧延材を順次送ることにより圧延を行う圧
延方法であって、被圧延材の後端が圧延機スタンドから
の尻抜けの直前であることが検出された際に、被圧延材
が尻抜けする直前の圧延機スタンドとこれに後続する圧
延機スタンドとの間の被圧延材の張力がゼロとなるよう
にワークロールのロールギャップを順次開方向に調整し
て圧延を行うようにしたので、被圧延材の後端に蛇行が
生じる虞がなくなり、絞り込みが発生することがなくな
る。
【0043】また、本発明の圧延方法は、複数の圧延機
スタンドに被圧延材を順次送ることにより圧延を行う圧
延方法であって、被圧延材の後端が最上流側の圧延機ス
タンドからの尻抜けの直前であることが検出された際
に、全ての圧延機スタンド間の被圧延材の張力がゼロと
なるようにワークロールのロールギャップを開方向に調
整して圧延を行うようにしたので、被圧延材の後端に蛇
行が生じる虞がなくなり、絞り込みが発生することがな
くなる。
スタンドに被圧延材を順次送ることにより圧延を行う圧
延方法であって、被圧延材の後端が最上流側の圧延機ス
タンドからの尻抜けの直前であることが検出された際
に、全ての圧延機スタンド間の被圧延材の張力がゼロと
なるようにワークロールのロールギャップを開方向に調
整して圧延を行うようにしたので、被圧延材の後端に蛇
行が生じる虞がなくなり、絞り込みが発生することがな
くなる。
【図1】本発明の一実施形態例に係る圧延装置の概略構
成図。
成図。
【図2】本発明の一実施形態例に係る圧延方法の制御フ
ローチャート。
ローチャート。
【図3】張力と時間との関係を表すグラフ。
【図4】本発明の第2実施形態例に係る圧延方法の制御
フローチャート。
フローチャート。
【図5】本発明の第3実施形態例に係る圧延方法の制御
フローチャート。
フローチャート。
【図6】本発明の第4実施形態例に係る圧延方法の制御
フローチャート。
フローチャート。
【図7】従来の圧延装置の概略構成図。
【図8】従来の圧延方法の制御フローチャート。
【図9】図7中のIX-IX 線矢視図。
1 4段ロール圧延機 2 ワークロール 3 バックアップロール 4 油圧圧下シリンダ 5 駆動装置 6 被圧延材(板材) 7 油圧圧下制御装置 8 トラッキング装置 10 圧延ライン 11 駆動モータ 12 モータ制御部 13 張力制御装置
Claims (5)
- 【請求項1】 駆動回転すると共に圧下駆動されるワー
クロールを備え被圧延材がワークロール間に順次送られ
る複数の圧延機スタンドと、 ワークロールの駆動回転速度を調整する回転速度調整手
段と、 ワークロールの圧下状況を調整してロールギャップを設
定するロールギャップ調整手段と、 熱間圧延ライン上の被圧延材の端部の移動位置を検出す
る位置検出手段と、位置検出手段により被圧延材の後端
が圧延機スタンドを尻抜けする直前を検出した際に少な
くとも被圧延材が尻抜けする直前の圧延機スタンドとこ
れに後続する圧延機スタンドとの間の被圧延材の張力が
ゼロとなるように、回転速度調整手段によるワークロー
ルの回転速度調整もしくはロールギャップ調整手段によ
るワークロールのロールギャップの開方向調整のうち少
なくとも一方を順次実行する制御装置とを備えたことを
特徴とする圧延装置。 - 【請求項2】 複数の圧延機スタンドに被圧延材を順次
送ることにより圧延を行う圧延方法であって、被圧延材
の後端が圧延機スタンドからの尻抜けの直前であること
が検出された際に、被圧延材が尻抜けする直前の圧延機
スタンドとこれに後続する圧延機スタンドとの間の被圧
延材の張力がゼロとなるようにワークロールの回転速度
を順次調整して圧延を行うことを特徴とする圧延方法。 - 【請求項3】 複数の圧延機スタンドに被圧延材を順次
送ることにより圧延を行う圧延方法であって、被圧延材
の後端が最上流側の圧延機スタンドからの尻抜けの直前
であることが検出された際に、全ての圧延機スタンド間
の被圧延材の張力がゼロとなるようにワークロールの回
転速度を調整して圧延を行うことを特徴とする圧延方
法。 - 【請求項4】 複数の圧延機スタンドに被圧延材を順次
送ることにより圧延を行う圧延方法であって、被圧延材
の後端が圧延機スタンドからの尻抜けの直前であること
が検出された際に、被圧延材が尻抜けする直前の圧延機
スタンドとこれに後続する圧延機スタンドとの間の被圧
延材の張力がゼロとなるようにワークロールのロールギ
ャップを順次開方向に調整して圧延を行うことを特徴と
する圧延方法。 - 【請求項5】 複数の圧延機スタンドに被圧延材を順次
送ることにより圧延を行う圧延方法であって、被圧延材
の後端が最上流側の圧延機スタンドからの尻抜けの直前
であることが検出された際に、全ての圧延機スタンド間
の被圧延材の張力がゼロとなるようにワークロールのロ
ールギャップを開方向に調整して圧延を行うことを特徴
とする圧延方法。
Priority Applications (12)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9356492A JPH11188416A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 圧延装置及び圧延方法 |
EP02025410A EP1287913B1 (en) | 1997-12-12 | 1998-12-11 | Rolling system and rolling method |
DE69812595T DE69812595T2 (de) | 1997-12-12 | 1998-12-11 | Walzvorrichtung und walzverfahren |
EP98959160A EP0967025B1 (en) | 1997-12-12 | 1998-12-11 | A rolling apparatus and a rolling method |
DE69822676T DE69822676T2 (de) | 1997-12-12 | 1998-12-11 | Walzanlage und Walzverfahren |
AU15057/99A AU729150B2 (en) | 1997-12-12 | 1998-12-11 | Rolling system and rolling method |
CA002280712A CA2280712C (en) | 1997-12-12 | 1998-12-11 | A rolling apparatus and a rolling method |
KR1019997007185A KR100361606B1 (ko) | 1997-12-12 | 1998-12-11 | 압연 장치 및 압연 방법 |
EP02025411A EP1287914B1 (en) | 1997-12-12 | 1998-12-11 | Rolling system and rolling method |
US09/367,345 US6148653A (en) | 1997-12-12 | 1998-12-11 | Rolling apparatus and a rolling method |
DE69822900T DE69822900T2 (de) | 1997-12-12 | 1998-12-11 | Walzanlage und Walzvorrichtung |
PCT/JP1998/005594 WO1999030848A1 (fr) | 1997-12-12 | 1998-12-11 | Appareil de laminage et procede de laminage |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9356492A JPH11188416A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 圧延装置及び圧延方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11188416A true JPH11188416A (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=18449293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9356492A Withdrawn JPH11188416A (ja) | 1997-12-12 | 1997-12-25 | 圧延装置及び圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11188416A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102581034A (zh) * | 2011-01-18 | 2012-07-18 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种用于对多机架后精轧单元进行控制的方法 |
CN105598179A (zh) * | 2014-11-14 | 2016-05-25 | 株式会社日立制作所 | 轧制控制装置、轧制控制方法和轧制控制程序 |
-
1997
- 1997-12-25 JP JP9356492A patent/JPH11188416A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102581034A (zh) * | 2011-01-18 | 2012-07-18 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种用于对多机架后精轧单元进行控制的方法 |
CN105598179A (zh) * | 2014-11-14 | 2016-05-25 | 株式会社日立制作所 | 轧制控制装置、轧制控制方法和轧制控制程序 |
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