JPH11186283A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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- JPH11186283A JPH11186283A JP35775397A JP35775397A JPH11186283A JP H11186283 A JPH11186283 A JP H11186283A JP 35775397 A JP35775397 A JP 35775397A JP 35775397 A JP35775397 A JP 35775397A JP H11186283 A JPH11186283 A JP H11186283A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐圧を低下させることなく、N型エピタキシ
ャル層の厚さを薄くして小型化を図ること。 【解決手段】 コレクターを形成するP+ 埋込層を分断
して、ベースを形成するNウエル領域のコーナー部付近
のP+ 埋込層を除去している。これにより、Nウエル領
域とP+ 埋込層との関係を、図中のa、b、cの各距離
において、a<b、且つ、a<cが成立するようにする
ことにより、空乏層が伸び易くして、Nウエル領域のコ
ーナー部付近の電界を緩和することができる。これによ
り、小形化するために、N型エピタキシャル層の厚さを
薄くしても、前記電界が緩和した分、縦型PNPトラン
ジスタの耐圧を低下させることはない。
ャル層の厚さを薄くして小型化を図ること。 【解決手段】 コレクターを形成するP+ 埋込層を分断
して、ベースを形成するNウエル領域のコーナー部付近
のP+ 埋込層を除去している。これにより、Nウエル領
域とP+ 埋込層との関係を、図中のa、b、cの各距離
において、a<b、且つ、a<cが成立するようにする
ことにより、空乏層が伸び易くして、Nウエル領域のコ
ーナー部付近の電界を緩和することができる。これによ
り、小形化するために、N型エピタキシャル層の厚さを
薄くしても、前記電界が緩和した分、縦型PNPトラン
ジスタの耐圧を低下させることはない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に係
り、特にNPNトランジスタと同一チップ上に形成され
る縦型PNPトランジスタの構造に関する。
り、特にNPNトランジスタと同一チップ上に形成され
る縦型PNPトランジスタの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来この種の縦型PNPトランジ
スタの構造を示した断面図である。NPNトランジスタ
と同一基板上に作るため、P型の基板1にN型の拡散を
して、N- 埋込層2が設けられ、このN- 埋込層2の上
にP拡散を行なって、縦型PNPトランジスのコレクタ
ーになるP+ 埋込層3が形成されている。このP+ 埋込
層3を含む基板1上にN型エピタキシャル層4が形成さ
れている。このN型エピタキシャル層4内でP+ 埋込層
3の上方に縦型PNPトランジスのベースになるNウエ
ル領域5が形成され、このNウエル領域5からベース電
極Bが引き出されている。
スタの構造を示した断面図である。NPNトランジスタ
と同一基板上に作るため、P型の基板1にN型の拡散を
して、N- 埋込層2が設けられ、このN- 埋込層2の上
にP拡散を行なって、縦型PNPトランジスのコレクタ
ーになるP+ 埋込層3が形成されている。このP+ 埋込
層3を含む基板1上にN型エピタキシャル層4が形成さ
れている。このN型エピタキシャル層4内でP+ 埋込層
3の上方に縦型PNPトランジスのベースになるNウエ
ル領域5が形成され、このNウエル領域5からベース電
極Bが引き出されている。
【0003】このNウエル領域5内部の表面側には縦型
PNPトランジスのエミッタとなるP+ 領域6が形成さ
れ、このP+ 領域6からエミッタ電極Eが引き出されて
いる。また、N型エピタキシャル層4内でP+ 埋込層3
の上部に連結し、且つNウエル領域5に隣接してP+ 領
域7が設けられ、このP+ 領域7からコレクター電極C
が引き出されている。
PNPトランジスのエミッタとなるP+ 領域6が形成さ
れ、このP+ 領域6からエミッタ電極Eが引き出されて
いる。また、N型エピタキシャル層4内でP+ 埋込層3
の上部に連結し、且つNウエル領域5に隣接してP+ 領
域7が設けられ、このP+ 領域7からコレクター電極C
が引き出されている。
【0004】尚、8は島吊りコンタクトのためにN型エ
ピタキシャル層4に設けられたN+層である。また、N
埋込層2は上記のようにN- 層にするかは、N+ 層にす
るかは、所望の耐圧(特にコレクターと基板間耐圧、コ
レクター島吊り間耐圧)により、決められるもので、N
- 層の方が前記耐圧をより高くすることができる。
ピタキシャル層4に設けられたN+層である。また、N
埋込層2は上記のようにN- 層にするかは、N+ 層にす
るかは、所望の耐圧(特にコレクターと基板間耐圧、コ
レクター島吊り間耐圧)により、決められるもので、N
- 層の方が前記耐圧をより高くすることができる。
【0005】P+ 埋込層3の濃度はN- 埋込層2でキャ
ンセルされるため、N- 埋込層2の濃度は低いほうが良
いが、コレクターと基板1間耐圧を確保するためには、
N-埋込層2の厚さを厚くすることで対応できる。
ンセルされるため、N- 埋込層2の濃度は低いほうが良
いが、コレクターと基板1間耐圧を確保するためには、
N-埋込層2の厚さを厚くすることで対応できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の半導
体装置の高集積化等に対応して、上記した縦型PNPト
ランジスタの素子サイズを縮小するため、N型エピタキ
シャル層4の厚さ100を薄くすると、Nウエル領域5
とP+ 埋込層3の間が狭まって、この縦型PNPトラン
ジスタの耐圧(特にVCBO)が低下するという問題があ
る。また、この縦型PNPトランジスタのVce(sa
t)(残り電圧)を下げるために、P+ 埋込層3の濃度
を上げると、この縦型PNPトランジスタの耐圧(特に
VCBO)が低下するという問題がある。
体装置の高集積化等に対応して、上記した縦型PNPト
ランジスタの素子サイズを縮小するため、N型エピタキ
シャル層4の厚さ100を薄くすると、Nウエル領域5
とP+ 埋込層3の間が狭まって、この縦型PNPトラン
ジスタの耐圧(特にVCBO)が低下するという問題があ
る。また、この縦型PNPトランジスタのVce(sa
t)(残り電圧)を下げるために、P+ 埋込層3の濃度
を上げると、この縦型PNPトランジスタの耐圧(特に
VCBO)が低下するという問題がある。
【0007】本発明は、上述の如き従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的は、耐圧を低下させ
ることがなく、N型エピタキシャル層の厚さを薄くして
小型化することができる半導体装置を提供することであ
る。
るためになされたもので、その目的は、耐圧を低下させ
ることがなく、N型エピタキシャル層の厚さを薄くして
小型化することができる半導体装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明の特徴は、P型半導体基板内に設けられ
たN型埋込層の上にコレクターになるP+ 埋込層を形成
し、このP+ 埋込層を含む前記P型半導体基板の上方に
N型エピタキシャル層を形成し、このN型エピタキシャ
ル層内で前記P+ 埋込層の上方にベースになるNウエル
領域が設けられ、このNウエル領域内にエミッタになる
P+ 領域が形成された半導体装置において、前記コレク
ターになるP+ 埋込層の一部分をN型領域が縦方向に貫
通した構造を備えたことにある。
に、第1の発明の特徴は、P型半導体基板内に設けられ
たN型埋込層の上にコレクターになるP+ 埋込層を形成
し、このP+ 埋込層を含む前記P型半導体基板の上方に
N型エピタキシャル層を形成し、このN型エピタキシャ
ル層内で前記P+ 埋込層の上方にベースになるNウエル
領域が設けられ、このNウエル領域内にエミッタになる
P+ 領域が形成された半導体装置において、前記コレク
ターになるP+ 埋込層の一部分をN型領域が縦方向に貫
通した構造を備えたことにある。
【0009】この第1の発明によれば、前記コレクター
になるP+ 埋込層の一部分をN型領域が縦方向に貫通し
た構造として、前記Nウエル領域のコーナー部に近接し
ているP+ 埋込層部分を除去した構造にすれば、Nウエ
ル領域のコーナー部とこれに近いP+ 埋込層間が長くな
るため、Nウエル領域のコーナー部の電界が緩和され
る。これにより、N型エピタキシャル層の厚みを薄くし
て、Nウエル領域とP+埋込層間の縦方向の距離が短く
なっても、前記電界が緩和された分、この半導体装置の
耐圧は従来例に比較して低下しない。
になるP+ 埋込層の一部分をN型領域が縦方向に貫通し
た構造として、前記Nウエル領域のコーナー部に近接し
ているP+ 埋込層部分を除去した構造にすれば、Nウエ
ル領域のコーナー部とこれに近いP+ 埋込層間が長くな
るため、Nウエル領域のコーナー部の電界が緩和され
る。これにより、N型エピタキシャル層の厚みを薄くし
て、Nウエル領域とP+埋込層間の縦方向の距離が短く
なっても、前記電界が緩和された分、この半導体装置の
耐圧は従来例に比較して低下しない。
【0010】第2の発明の特徴は、前記P+ 埋込層への
前記N型領域の貫通構造は、ベースになるNウエル領域
の直下に、前記P+ 埋込層が外周部の前記P+ 埋込層と
分断されて残るようにしたことにある。
前記N型領域の貫通構造は、ベースになるNウエル領域
の直下に、前記P+ 埋込層が外周部の前記P+ 埋込層と
分断されて残るようにしたことにある。
【0011】第3の発明の特徴は、前記P+ 埋込層の一
部分を貫通した前記N型領域を、前記P+ 埋込層のP型
拡散濃度より低いP型拡散濃度を有するP- 領域とした
ことにある。
部分を貫通した前記N型領域を、前記P+ 埋込層のP型
拡散濃度より低いP型拡散濃度を有するP- 領域とした
ことにある。
【0012】この第3の発明によれば、前記P+ 埋込層
の一部分を貫通した前記N型領域を、前記P+ 埋込層の
P型拡散濃度より低いP型拡散濃度を有するP- 領域と
したため、ベースであるNウエル領域に対して、前記P
+ 埋込層及びP- 領域がコレクターとして働くため、半
導体装置のシリーズ抵抗を低くでき、サチュレーション
電圧が低くなる。
の一部分を貫通した前記N型領域を、前記P+ 埋込層の
P型拡散濃度より低いP型拡散濃度を有するP- 領域と
したため、ベースであるNウエル領域に対して、前記P
+ 埋込層及びP- 領域がコレクターとして働くため、半
導体装置のシリーズ抵抗を低くでき、サチュレーション
電圧が低くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の半導体装置の第
1の実施の形態を示した断面図である。但し、従来例と
対応する部分は同一符号を用いてある。PNPトランジ
スタと同一基板上に作るため、P型の基板1にN型の拡
散をしてN- 埋込層2が形成されている。このN- 埋込
層2の上にP拡散を行なって、縦型PNPトランジスの
コレクターになるP+ 埋込層3が形成されている。
に基づいて説明する。図1は、本発明の半導体装置の第
1の実施の形態を示した断面図である。但し、従来例と
対応する部分は同一符号を用いてある。PNPトランジ
スタと同一基板上に作るため、P型の基板1にN型の拡
散をしてN- 埋込層2が形成されている。このN- 埋込
層2の上にP拡散を行なって、縦型PNPトランジスの
コレクターになるP+ 埋込層3が形成されている。
【0014】このP+ 埋込層3は分断されていて、Nウ
エル領域5の直下にP+ 埋込層3が残るような構造を有
し、外周部と内部のP+ 埋込層3の間はN- 埋込層2と
N型エピタキシャル層4が侵入している。この分断構造
により、Nウエル領域5のコーナー部付近のP+ 埋込層
3が除去された構造となっている。また、この構造を言
い換えると、P+ 埋込層3の一部分にN型の領域が貫通
して、P+ 埋込層3を複数の部分に分断している構造を
しているとも言える。
エル領域5の直下にP+ 埋込層3が残るような構造を有
し、外周部と内部のP+ 埋込層3の間はN- 埋込層2と
N型エピタキシャル層4が侵入している。この分断構造
により、Nウエル領域5のコーナー部付近のP+ 埋込層
3が除去された構造となっている。また、この構造を言
い換えると、P+ 埋込層3の一部分にN型の領域が貫通
して、P+ 埋込層3を複数の部分に分断している構造を
しているとも言える。
【0015】この分断された構造のP+ 埋込層3を含む
基板1上にN型エピタキシャル層4が形成されている。
このN型エピタキシャル層4内でP+ 埋込層3の上方に
縦型PNPトランジスのベースになるNウエル領域5が
形成され、このNウエル領域5からベース電極Bが引き
出されている。
基板1上にN型エピタキシャル層4が形成されている。
このN型エピタキシャル層4内でP+ 埋込層3の上方に
縦型PNPトランジスのベースになるNウエル領域5が
形成され、このNウエル領域5からベース電極Bが引き
出されている。
【0016】このNウエル領域5内には縦型PNPトラ
ンジスのエミッタとなるP+ 領域6が形成され、このP
+ 領域6からエミッタ電極Eが引き出されている。ま
た、N型エピタキシャル層4内で、外周部にあるP+ 埋
込層3の上部に連結し、且つNウエル領域5に隣接して
P+ 領域7が設けられ、このP+ 領域7からコレクター
電極Cが引き出されている。
ンジスのエミッタとなるP+ 領域6が形成され、このP
+ 領域6からエミッタ電極Eが引き出されている。ま
た、N型エピタキシャル層4内で、外周部にあるP+ 埋
込層3の上部に連結し、且つNウエル領域5に隣接して
P+ 領域7が設けられ、このP+ 領域7からコレクター
電極Cが引き出されている。
【0017】上記した一部が分断されたP+ 埋込層3と
Nウエル領域5との関係は、寸法aよりもb、cが大き
くなるように、P+ 埋込層3を分断してある。これによ
り、Nウエル領域5とP+ 埋込層3との間で、空乏層が
伸び易くなり、Nウエル領域5のコーナー部の電界が緩
和される。従って、この電界が緩和された分、N型エピ
タキシャル層4の厚みを薄くして、Nウエル領域5とP
+ 埋込層3間の縦方向の距離が小さくなっても、この間
の電界をN型エピタキシャル層4の厚みが厚い従来例と
同等程度とすることができ、縦型PNPトランジスタの
耐圧が低下することが防止される。また、ベースにN島
が電気的にshortされるため、島吊りが不要とな
る。
Nウエル領域5との関係は、寸法aよりもb、cが大き
くなるように、P+ 埋込層3を分断してある。これによ
り、Nウエル領域5とP+ 埋込層3との間で、空乏層が
伸び易くなり、Nウエル領域5のコーナー部の電界が緩
和される。従って、この電界が緩和された分、N型エピ
タキシャル層4の厚みを薄くして、Nウエル領域5とP
+ 埋込層3間の縦方向の距離が小さくなっても、この間
の電界をN型エピタキシャル層4の厚みが厚い従来例と
同等程度とすることができ、縦型PNPトランジスタの
耐圧が低下することが防止される。また、ベースにN島
が電気的にshortされるため、島吊りが不要とな
る。
【0018】ここで、上記のように、P+ 埋込層3の一
部が分断された構造とすると、Vce−hFE特性が通常
と異なり、図2の(A)に示したように2段階になるた
め、Vceの値を変えることにより、2値のhFEをもつ
特性が生じる。尚、図2の(B)は従来のVce−hFE
特性で、Vceの値を変えても、hFEは一つの値とな
る。
部が分断された構造とすると、Vce−hFE特性が通常
と異なり、図2の(A)に示したように2段階になるた
め、Vceの値を変えることにより、2値のhFEをもつ
特性が生じる。尚、図2の(B)は従来のVce−hFE
特性で、Vceの値を変えても、hFEは一つの値とな
る。
【0019】本実施の形態によれば、コレクターを形成
するP+ 埋込層3を一部が分断された構造とすることに
より、N型エピタキシャル層4の厚みを薄くしても、耐
圧が低下しないため、耐圧を従来通り確保して、トラン
ジスタを小型化することができる。因みに、エピタキシ
ャル層4の厚み100が従来の約半分程度でも、従来と
同等の耐圧を得ることができる。
するP+ 埋込層3を一部が分断された構造とすることに
より、N型エピタキシャル層4の厚みを薄くしても、耐
圧が低下しないため、耐圧を従来通り確保して、トラン
ジスタを小型化することができる。因みに、エピタキシ
ャル層4の厚み100が従来の約半分程度でも、従来と
同等の耐圧を得ることができる。
【0020】また、コレクターを形成するP+ 埋込層3
の一部が分断されているだけなので、基板1側に抜ける
電流は少なく、本例も、従来と同様に大電流ドライブが
可能である。
の一部が分断されているだけなので、基板1側に抜ける
電流は少なく、本例も、従来と同様に大電流ドライブが
可能である。
【0021】更に、図2(A)に示した2値のhFEを利
用し、Vceの値を変えることで、スイッチ動作等を行
わせることができる。
用し、Vceの値を変えることで、スイッチ動作等を行
わせることができる。
【0022】又、本例のVce(sat)(残り電圧)
を下げるために、P+ 埋込層3の濃度を上げても、上記
した電界の緩和分だけ、トランジスタの耐圧の低下を防
止することができる。
を下げるために、P+ 埋込層3の濃度を上げても、上記
した電界の緩和分だけ、トランジスタの耐圧の低下を防
止することができる。
【0023】図3は、本発明の半導体装置の第2の実施
の形態を示した断面図である。本例では、コレクターを
形成するP- 埋込層3の一部が分断された構造を有する
と共に、分断されたP+ 埋込層3間にP- 層9を形成し
てある。但し、P- 層9に拡散するP型拡散はP+ 埋込
層3の拡散濃度よりも薄くしてある。この際、P- 層9
のP型拡散の濃度は縦型PNPトランジスのVCBO を所
望の値に確保できる濃度を選ぶ必要がある。
の形態を示した断面図である。本例では、コレクターを
形成するP- 埋込層3の一部が分断された構造を有する
と共に、分断されたP+ 埋込層3間にP- 層9を形成し
てある。但し、P- 層9に拡散するP型拡散はP+ 埋込
層3の拡散濃度よりも薄くしてある。この際、P- 層9
のP型拡散の濃度は縦型PNPトランジスのVCBO を所
望の値に確保できる濃度を選ぶ必要がある。
【0024】このようにP+ 埋込層3の分断部分にP-
層9を形成しても、他の構成は図1に示した第1の実施
の形態と同様であり、このP- 層9の部分のP拡散濃度
がP+ 埋込層3よりも薄いため、Nウエル領域5のコー
ナー部の電界を緩和することができ、図1に示した第1
の実施の形態と同様の効果がある。
層9を形成しても、他の構成は図1に示した第1の実施
の形態と同様であり、このP- 層9の部分のP拡散濃度
がP+ 埋込層3よりも薄いため、Nウエル領域5のコー
ナー部の電界を緩和することができ、図1に示した第1
の実施の形態と同様の効果がある。
【0025】しかも、本例では、P+ 埋込層3の除去部
分にP- 層9を形成してあるため、コレクター、エミッ
ター間、コレクター、ベース間のシリーズ抵抗を小さく
でき、このため、サチュレーション電圧を低くできる。
これにより、サチュレーション動作を行わせる場合に、
トランジスタが使い易く、回路設計等を容易にすること
ができ、第1の実施の形態のトランジスタよりもその性
能を向上させることができる。
分にP- 層9を形成してあるため、コレクター、エミッ
ター間、コレクター、ベース間のシリーズ抵抗を小さく
でき、このため、サチュレーション電圧を低くできる。
これにより、サチュレーション動作を行わせる場合に、
トランジスタが使い易く、回路設計等を容易にすること
ができ、第1の実施の形態のトランジスタよりもその性
能を向上させることができる。
【0026】但し、P+ 埋込層3の間の部分にP- 層9
で埋めているため、N+ 層8の島吊りは必要になってい
る。
で埋めているため、N+ 層8の島吊りは必要になってい
る。
【0027】図4は、本発明の半導体装置の第3の実施
の形態を示した断面図である。本例も、コレクターを形
成するP+ 埋込層3の中央の部分がN型領域となってい
る構造を有し、ベースを形成するNウエル領域5直下の
P+ 埋込層3を取り除いた構造となっている。他の構造
は図1に示した第1の実施の形態のそれと同様である。
このように、Nウエル領域5直下のP+ 埋込層3を取り
除けば、N型エピタキシャル層4を薄くしても、Nウエ
ル領域5のコーナー部の電界は第1の実施の形態よりも
緩和されるため、小型にしても耐圧を確保でき、第1の
実施の形態とほぼ同様の効果がある。しかし、Nウエル
領域5直下のP+ 埋込層3がないため、基板1側に抜け
る電流が大きく、第1の実施の形態のそれに比べて電流
駆動能力が低下するだけでなく、寄生SubPNP(縦
型PNPトランジスのエミッタ、ベースと基板1からな
るPNP構造)のhFEが上がり、その分、本例の縦型P
NPトランジスの動作が不安定になる。
の形態を示した断面図である。本例も、コレクターを形
成するP+ 埋込層3の中央の部分がN型領域となってい
る構造を有し、ベースを形成するNウエル領域5直下の
P+ 埋込層3を取り除いた構造となっている。他の構造
は図1に示した第1の実施の形態のそれと同様である。
このように、Nウエル領域5直下のP+ 埋込層3を取り
除けば、N型エピタキシャル層4を薄くしても、Nウエ
ル領域5のコーナー部の電界は第1の実施の形態よりも
緩和されるため、小型にしても耐圧を確保でき、第1の
実施の形態とほぼ同様の効果がある。しかし、Nウエル
領域5直下のP+ 埋込層3がないため、基板1側に抜け
る電流が大きく、第1の実施の形態のそれに比べて電流
駆動能力が低下するだけでなく、寄生SubPNP(縦
型PNPトランジスのエミッタ、ベースと基板1からな
るPNP構造)のhFEが上がり、その分、本例の縦型P
NPトランジスの動作が不安定になる。
【0028】なお、上記第1〜第3の実施の形態は縦型
のPNP型トランジスタについて説明したが、NPN型
トランジスタについても同様の構成とすれば、同様の効
果がある。但し、その場合は各層または各領域のN、P
のタイプが逆になる。
のPNP型トランジスタについて説明したが、NPN型
トランジスタについても同様の構成とすれば、同様の効
果がある。但し、その場合は各層または各領域のN、P
のタイプが逆になる。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の半
導体装置によれば、耐圧を低下させることがなく、N型
エピタキシャル層の厚さを薄くして小型化することがで
きる。
導体装置によれば、耐圧を低下させることがなく、N型
エピタキシャル層の厚さを薄くして小型化することがで
きる。
【図1】本発明の半導体装置の第1の実施の形態を示し
た断面図である。
た断面図である。
【図2】図1に示した縦型PNPトランジスタのVce
・hFE特性を示した図である。
・hFE特性を示した図である。
【図3】本発明の半導体装置の第2の実施の形態を示し
た断面図である。
た断面図である。
【図4】本発明の半導体装置の第3の実施の形態を示し
た断面図である。
た断面図である。
【図5】従来の半導体装置の構成例を示した断面図であ
る。
る。
1 基板 2 N- 埋込層 3 P+ 埋込層 4 N型エピタキシャル層 5 Nウエル領域 6、7 P+ 領域 8 N+ 層 9 P- 層
Claims (3)
- 【請求項1】 P型半導体基板内に設けられたN型埋込
層の上にコレクターになるP+ 埋込層を形成し、このP
+ 埋込層を含む前記P型半導体基板の上方にN型エピタ
キシャル層を形成し、このN型エピタキシャル層内で前
記P+ 埋込層の上方にベースになるNウエル領域が設け
られ、このNウエル領域内にエミッタになるP+ 領域が
形成された半導体装置において、 前記コレクターになるP+ 埋込層の一部分をN型領域が
縦方向に貫通した構造としたことを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項2】 前記P+ 埋込層への前記N型領域の貫通
構造は、ベースになるNウエル領域の直下に、前記P+
埋込層が外周部の前記P+ 埋込層と分断されて残るよう
にしたことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記P+ 埋込層の一部分を貫通した前記
N型領域を、前記P+ 埋込層のP型拡散濃度より低いP
型拡散濃度を有するP- 領域としたことを特徴とする請
求項2記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35775397A JPH11186283A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35775397A JPH11186283A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11186283A true JPH11186283A (ja) | 1999-07-09 |
Family
ID=18455754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35775397A Pending JPH11186283A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11186283A (ja) |
-
1997
- 1997-12-25 JP JP35775397A patent/JPH11186283A/ja active Pending
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