JPH11181411A - コーティング用組成物、処理方法、および処理基材 - Google Patents
コーティング用組成物、処理方法、および処理基材Info
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- JPH11181411A JPH11181411A JP9351506A JP35150697A JPH11181411A JP H11181411 A JPH11181411 A JP H11181411A JP 9351506 A JP9351506 A JP 9351506A JP 35150697 A JP35150697 A JP 35150697A JP H11181411 A JPH11181411 A JP H11181411A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】耐溶剤性に優れた撥水撥油性および防汚性が表
面に付与された処理基材の提供。 【解決手段】Rf −Q−A(Rf は炭素数2〜20のポ
リフルオロアルキル基等、Qは2価連結基等、Aは水酸
基等。)、ポリイソシアネート、水、および有機溶剤と
を含むコーティング剤組成物、および該組成物をを基材
表面に塗布し、つぎにRf −Q−Aとポリイソシアネー
トとを基材表面で反応させて塗膜を形成する方法。
面に付与された処理基材の提供。 【解決手段】Rf −Q−A(Rf は炭素数2〜20のポ
リフルオロアルキル基等、Qは2価連結基等、Aは水酸
基等。)、ポリイソシアネート、水、および有機溶剤と
を含むコーティング剤組成物、および該組成物をを基材
表面に塗布し、つぎにRf −Q−Aとポリイソシアネー
トとを基材表面で反応させて塗膜を形成する方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコーティング用組成
物、該組成物を用いた処理方法、および該処理方法によ
り処理された処理基材に関する。より詳しくは、本発明
は基材表面に、撥水撥油性、防汚性、およびこれらの耐
溶剤性にすぐれた被膜を形成させうるコーティング用組
成物、および該組成物を用いて処理された処理基材に関
する。
物、該組成物を用いた処理方法、および該処理方法によ
り処理された処理基材に関する。より詳しくは、本発明
は基材表面に、撥水撥油性、防汚性、およびこれらの耐
溶剤性にすぐれた被膜を形成させうるコーティング用組
成物、および該組成物を用いて処理された処理基材に関
する。
【0002】
【従来の技術】基材表面に撥水撥油性を付与するため
に、撥水撥油性を有する化合物を含む組成物で表面を処
理することは広く行われている。該組成物としては、フ
ルオロアルキル基を含有するアクリル酸エステルを付加
重合させた重合体、または、フルオロアルキル基を含有
するヒドロキシ化合物をポリイソシアネートと付加反応
させた化合物を、水分散系または有機溶剤溶液系の形態
にした組成物が知られている。
に、撥水撥油性を有する化合物を含む組成物で表面を処
理することは広く行われている。該組成物としては、フ
ルオロアルキル基を含有するアクリル酸エステルを付加
重合させた重合体、または、フルオロアルキル基を含有
するヒドロキシ化合物をポリイソシアネートと付加反応
させた化合物を、水分散系または有機溶剤溶液系の形態
にした組成物が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の組成物において
は、メラミン化合物、尿素化合物、ポリイソシアネート
等の架橋剤を加工時に若干添加することがあるが、架橋
剤を添加しても基材に対して強固な接着性を形成し難
い、密度の高い架橋が得られない、または耐溶剤性が不
充分である、等の欠点があった。
は、メラミン化合物、尿素化合物、ポリイソシアネート
等の架橋剤を加工時に若干添加することがあるが、架橋
剤を添加しても基材に対して強固な接着性を形成し難
い、密度の高い架橋が得られない、または耐溶剤性が不
充分である、等の欠点があった。
【0004】特に、合成樹脂、エラストマー、金属、植
物性構造材、セラミックス、または石材等からなる平坦
な表面を有する基材や、合成樹脂またはエラストマー等
によって表面をコーティングされて表面が平坦化した素
材に対して処理する場合には、処理後に基材表面に形成
された被膜が安定に保持され続けられ難い問題があっ
た。たとえば、有機溶剤で拭うことによって、被膜が容
易に剥離除去されたり、粘着テープの粘着剤や煙草ヤニ
のような溶解性が大きい物質により、被膜表面が容易に
汚染または変質する問題があった。
物性構造材、セラミックス、または石材等からなる平坦
な表面を有する基材や、合成樹脂またはエラストマー等
によって表面をコーティングされて表面が平坦化した素
材に対して処理する場合には、処理後に基材表面に形成
された被膜が安定に保持され続けられ難い問題があっ
た。たとえば、有機溶剤で拭うことによって、被膜が容
易に剥離除去されたり、粘着テープの粘着剤や煙草ヤニ
のような溶解性が大きい物質により、被膜表面が容易に
汚染または変質する問題があった。
【0005】本発明は、基材表面に強固に接着し、有機
溶剤によっても剥離除去されない被膜を形成しうるコー
ティング用組成物、該組成物を用いた処理方法、および
処理基材を提供することを目的とする。
溶剤によっても剥離除去されない被膜を形成しうるコー
ティング用組成物、該組成物を用いた処理方法、および
処理基材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、下式
1で表される含フッ素化合物、ポリイソシアネート、
水、および有機溶剤を含むことを特徴とするコーティン
グ用組成物、該組成物を用いた処理方法、および処理基
材に関する。 Rf −Q−A・・・式1 ただし式1中の記号は以下の意味を示す。 Rf :炭素数2〜20の1価含フッ素有機基。 Q:単結合または2価連結基。 A:イソシアネート基と反応性の水素原子を有する基。
1で表される含フッ素化合物、ポリイソシアネート、
水、および有機溶剤を含むことを特徴とするコーティン
グ用組成物、該組成物を用いた処理方法、および処理基
材に関する。 Rf −Q−A・・・式1 ただし式1中の記号は以下の意味を示す。 Rf :炭素数2〜20の1価含フッ素有機基。 Q:単結合または2価連結基。 A:イソシアネート基と反応性の水素原子を有する基。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明におけるコーティング用組
成物中に含ませる式1で表される含フッ素化合物[以
下、含フッ素化合物(式1)と記載する]において、R
f は、炭素数2〜20の1価含フッ素有機基を示す。
成物中に含ませる式1で表される含フッ素化合物[以
下、含フッ素化合物(式1)と記載する]において、R
f は、炭素数2〜20の1価含フッ素有機基を示す。
【0008】本明細書における「1価含フッ素有機基」
とは、フッ素原子を1個以上を含む1価有機基を意味す
る。1価含フッ素有機基としては炭化水素基の水素原子
の1個以上がフッ素原子に置換された基である「1価含
フッ素炭化水素基」が好ましい。
とは、フッ素原子を1個以上を含む1価有機基を意味す
る。1価含フッ素有機基としては炭化水素基の水素原子
の1個以上がフッ素原子に置換された基である「1価含
フッ素炭化水素基」が好ましい。
【0009】さらに1価含フッ素炭化水素基は、1価芳
香族炭化水素基の水素原子の1個以上がフッ素原子に置
換された「1価含フッ素芳香族炭化水素基」、または1
価脂肪族炭化水素基の水素原子の1個以上がフッ素原子
に置換された「1価含フッ素脂肪族炭化水素基」のいず
れであってもよく、1価含フッ素脂肪族炭化水素基が好
ましい。また1価含フッ素炭化水素基は、炭素−炭素結
合間に1個以上のエーテル性酸素原子、またはチオエー
テル性の硫黄原子が挿入されていてもよい。
香族炭化水素基の水素原子の1個以上がフッ素原子に置
換された「1価含フッ素芳香族炭化水素基」、または1
価脂肪族炭化水素基の水素原子の1個以上がフッ素原子
に置換された「1価含フッ素脂肪族炭化水素基」のいず
れであってもよく、1価含フッ素脂肪族炭化水素基が好
ましい。また1価含フッ素炭化水素基は、炭素−炭素結
合間に1個以上のエーテル性酸素原子、またはチオエー
テル性の硫黄原子が挿入されていてもよい。
【0010】1価含フッ素炭化水素基の炭素数は2〜1
8が好ましく、特に4〜12が好ましい。また1価含フ
ッ素芳香族炭化水素基の炭素数は6〜12が好ましく、
特に6〜8が好ましい。
8が好ましく、特に4〜12が好ましい。また1価含フ
ッ素芳香族炭化水素基の炭素数は6〜12が好ましく、
特に6〜8が好ましい。
【0011】Rf が1価含フッ素脂肪族炭化水素基であ
る場合、アルキル基の水素原子の1個以上がフッ素原子
に置換された「含フッ素アルキル基」が好ましく、特に
アルキル基の水素原子の2個以上がフッ素原子に置換さ
れた「ポリフルオロアルキル基」が好ましい。ポリフル
オロアルキル基である場合、Qに結合するRf の炭素原
子には、フッ素原子が結合しているのが好ましい。Rf
の末端に存在する炭素原子には、1〜3個のフッ素原子
が結合しているのが好ましい。
る場合、アルキル基の水素原子の1個以上がフッ素原子
に置換された「含フッ素アルキル基」が好ましく、特に
アルキル基の水素原子の2個以上がフッ素原子に置換さ
れた「ポリフルオロアルキル基」が好ましい。ポリフル
オロアルキル基である場合、Qに結合するRf の炭素原
子には、フッ素原子が結合しているのが好ましい。Rf
の末端に存在する炭素原子には、1〜3個のフッ素原子
が結合しているのが好ましい。
【0012】Rf がポリフルオロアルキル基である場
合、炭素数は2〜20が好ましく、特に2〜18が好ま
しく、とりわけ4〜12が好ましい。また、該ポリフル
オロアルキル基は、アルキル基の炭素−炭素結合間に1
個以上のエーテル性の酸素原子、またはチオエーテル性
の硫黄原子が挿入されていてもよい。
合、炭素数は2〜20が好ましく、特に2〜18が好ま
しく、とりわけ4〜12が好ましい。また、該ポリフル
オロアルキル基は、アルキル基の炭素−炭素結合間に1
個以上のエーテル性の酸素原子、またはチオエーテル性
の硫黄原子が挿入されていてもよい。
【0013】Rf がポリフルオロアルキル基である場
合、ポリフルオロアルキル基のフッ素化率、すなわちポ
リフルオロアルキル基中のフッ素原子の割合は[(ポリ
フルオロアルキル基中のフッ素原子数)/(ポリフルオ
ロアルキル基に対応する同一炭素数のアルキル基の水素
原子数)]×100%で表現すると、60%以上が好ま
しく、特に80%以上が好ましい。さらにポリフルオロ
アルキル基は、該フッ素化率が実質的に100%である
場合のパーフルオロアルキル基が好ましい。
合、ポリフルオロアルキル基のフッ素化率、すなわちポ
リフルオロアルキル基中のフッ素原子の割合は[(ポリ
フルオロアルキル基中のフッ素原子数)/(ポリフルオ
ロアルキル基に対応する同一炭素数のアルキル基の水素
原子数)]×100%で表現すると、60%以上が好ま
しく、特に80%以上が好ましい。さらにポリフルオロ
アルキル基は、該フッ素化率が実質的に100%である
場合のパーフルオロアルキル基が好ましい。
【0014】また、ポリフルオロアルキル基は、直鎖構
造であっても分岐構造であってもよく、直鎖構造が好ま
しい。分岐構造である場合は、分岐部分が炭素数1〜3
の短鎖である場合が好ましい。パーフルオロアルキル基
としては、直鎖構造であっても分岐構造であってもよ
く、CF3 (CF2 )n −(ここで、nは3〜15の整
数が好ましく、特に5〜11の整数が好ましい。)で表
される直鎖の基が好ましい。さらに、Rf は、炭素数の
異なる2種以上であってもよい。
造であっても分岐構造であってもよく、直鎖構造が好ま
しい。分岐構造である場合は、分岐部分が炭素数1〜3
の短鎖である場合が好ましい。パーフルオロアルキル基
としては、直鎖構造であっても分岐構造であってもよ
く、CF3 (CF2 )n −(ここで、nは3〜15の整
数が好ましく、特に5〜11の整数が好ましい。)で表
される直鎖の基が好ましい。さらに、Rf は、炭素数の
異なる2種以上であってもよい。
【0015】またRf が1価含フッ素芳香族炭化水素基
である場合は、フェニル基を含有する1価芳香族炭化水
素基における水素原子の1個以上がフッ素原子に置換し
た基が好ましい。フェニル基を含有する1価芳香族炭化
水素基としてはアリール基、ベンジル基などのアルアル
キル基、またはこれらの基に低級アルキル基が置換した
基、が好ましい。
である場合は、フェニル基を含有する1価芳香族炭化水
素基における水素原子の1個以上がフッ素原子に置換し
た基が好ましい。フェニル基を含有する1価芳香族炭化
水素基としてはアリール基、ベンジル基などのアルアル
キル基、またはこれらの基に低級アルキル基が置換した
基、が好ましい。
【0016】含フッ素化合物(式1)におけるRf の具
体例としては、以下の構造が挙げられる。なお以下の例
においては、同一分子式を有する構造の異なる基である
「構造異性の基」を含むものとする。
体例としては、以下の構造が挙げられる。なお以下の例
においては、同一分子式を有する構造の異なる基である
「構造異性の基」を含むものとする。
【0017】C2 F5 −、C3 F7 −[CF3 (CF
2 )2 −、および(CF3 )2 CF−の両者を含む] 、
C4 F9 −[CF3 (CF2 )3 −、(CF3 )2 CF
CF2−、(CF3 )3 C−、CF3 CF2 CF(CF3
)−を含む] 、C5 F11− [CF3 (CF2 )4 −、
(CF3 )2 CF(CF2 )2 −、(CF3 )3 CCF
2 −、CF3 CF2 CF(CF3 )CF2 −などの構造
異性の基を含む] 、C6F13− [CF3 (CF2 )2 C
(CF3 )2 −などの構造異性の基を含む] 、C8 F17
−、C10F21−、C12F25−、C15F31−、H(CF
2 )t −(ここでtは2〜18の整数である)、(CF
3 )2 CFCs F2s−(ここでsは1〜15の整数であ
る)。
2 )2 −、および(CF3 )2 CF−の両者を含む] 、
C4 F9 −[CF3 (CF2 )3 −、(CF3 )2 CF
CF2−、(CF3 )3 C−、CF3 CF2 CF(CF3
)−を含む] 、C5 F11− [CF3 (CF2 )4 −、
(CF3 )2 CF(CF2 )2 −、(CF3 )3 CCF
2 −、CF3 CF2 CF(CF3 )CF2 −などの構造
異性の基を含む] 、C6F13− [CF3 (CF2 )2 C
(CF3 )2 −などの構造異性の基を含む] 、C8 F17
−、C10F21−、C12F25−、C15F31−、H(CF
2 )t −(ここでtは2〜18の整数である)、(CF
3 )2 CFCs F2s−(ここでsは1〜15の整数であ
る)。
【0018】CF3 (CF2 )4 OCF(CF3 )−、
F[CF(CF3 )CF2 O]s CF(CF3 )CF2
CF2 −、F[CF(CF3 )CF2 O]t CF(CF
3 )−、F[CF(CF3 )CF2 O]u CF2 CF2
−、F[CF2 CF2 CF2O]v CF2 CF2 ー、F
[CF2 CF2 O]w CF2 CF2 −(ただしs、tは
1〜10の整数、uは2〜6の整数、v、wは1〜11
の整数である。)、C 6 F5 −、C6 F5 CF=CF
−、CH2 =CHC6 F10−、(Cp F2p+1)(Cq F
2q+1)C=C(Cr F2r+1)−(ただしp、q、および
rは、それぞれ0〜3の整数でありかつ(p+q+r)
は2〜10の整数である。)。
F[CF(CF3 )CF2 O]s CF(CF3 )CF2
CF2 −、F[CF(CF3 )CF2 O]t CF(CF
3 )−、F[CF(CF3 )CF2 O]u CF2 CF2
−、F[CF2 CF2 CF2O]v CF2 CF2 ー、F
[CF2 CF2 O]w CF2 CF2 −(ただしs、tは
1〜10の整数、uは2〜6の整数、v、wは1〜11
の整数である。)、C 6 F5 −、C6 F5 CF=CF
−、CH2 =CHC6 F10−、(Cp F2p+1)(Cq F
2q+1)C=C(Cr F2r+1)−(ただしp、q、および
rは、それぞれ0〜3の整数でありかつ(p+q+r)
は2〜10の整数である。)。
【0019】含フッ素化合物(式1)におけるQは、単
結合または2価連結基を示す。Qが単結合である場合、
Rf とAとは直接結合していることを意味する。Qが2
価連結基である場合、Qはフッ素原子を含まない2価連
結基が好ましい。Qは炭素数1〜22の2価炭化水素
基、または、本発明の反応において不活性な原子を含む
2価炭化水素基が好ましい。Qが不活性な原子を含む2
価炭化水素基である場合、エーテル性の酸素原子または
チオエーテル性の硫黄原子を含む2価炭化水素基、また
はイソシアネート基と反応性の水素原子が結合していな
い窒素原子を含む2価炭化水素基等が挙げられる。
結合または2価連結基を示す。Qが単結合である場合、
Rf とAとは直接結合していることを意味する。Qが2
価連結基である場合、Qはフッ素原子を含まない2価連
結基が好ましい。Qは炭素数1〜22の2価炭化水素
基、または、本発明の反応において不活性な原子を含む
2価炭化水素基が好ましい。Qが不活性な原子を含む2
価炭化水素基である場合、エーテル性の酸素原子または
チオエーテル性の硫黄原子を含む2価炭化水素基、また
はイソシアネート基と反応性の水素原子が結合していな
い窒素原子を含む2価炭化水素基等が挙げられる。
【0020】2価連結基としては以下の基が挙げられ
る。ただし、下式中のnおよびmは、それぞれ0以上の
整数、n+mは1〜22の整数、R’はCx H2x+1−
(xは1〜3の整数)、yは1〜10の整数、Φ1 は
1,4−フェニレン基または1,3−フェニレン基を示
す。
る。ただし、下式中のnおよびmは、それぞれ0以上の
整数、n+mは1〜22の整数、R’はCx H2x+1−
(xは1〜3の整数)、yは1〜10の整数、Φ1 は
1,4−フェニレン基または1,3−フェニレン基を示
す。
【0021】−(CH2 )n+m −、−(CH2 )n CO
NH(CH2 )m −、−(CH2 )n O(CH2 )m
−、−(CH2 )n S(CH2 )m −、−(CH2 )n
OCONH(CH2 )m −、−(CH2 )n NHCON
H(CH2 )m −、−(CH2)n SO2 NR’(CH2
)m −、−(CH2 )n CHOH(CH2 )m −、−
OCH2 CH2 −、−OΦ1 CO(OCH2 CH2 )y
−。
NH(CH2 )m −、−(CH2 )n O(CH2 )m
−、−(CH2 )n S(CH2 )m −、−(CH2 )n
OCONH(CH2 )m −、−(CH2 )n NHCON
H(CH2 )m −、−(CH2)n SO2 NR’(CH2
)m −、−(CH2 )n CHOH(CH2 )m −、−
OCH2 CH2 −、−OΦ1 CO(OCH2 CH2 )y
−。
【0022】さらに−(CH2 )n CONH(CH2 )
m −は、nが0〜4であり、mが2〜4である場合が好
ましい。−(CH2 )n SO2 NR’(CH2 )m −
は、nが0〜4であり、mが2〜4であり、R’がエチ
ル基またはプロピル基である場合が好ましい。−(CH
2 )n CHOH(CH2 )m −は、nおよびmが1であ
る場合が好ましい。−OΦ1 CO(OCH2 CH2 )y
−はyが0〜5である場合が好ましい。該2価連結基の
左側にはRf が、右側にはAが結合するのが好ましい。
m −は、nが0〜4であり、mが2〜4である場合が好
ましい。−(CH2 )n SO2 NR’(CH2 )m −
は、nが0〜4であり、mが2〜4であり、R’がエチ
ル基またはプロピル基である場合が好ましい。−(CH
2 )n CHOH(CH2 )m −は、nおよびmが1であ
る場合が好ましい。−OΦ1 CO(OCH2 CH2 )y
−はyが0〜5である場合が好ましい。該2価連結基の
左側にはRf が、右側にはAが結合するのが好ましい。
【0023】Qは2価連結基が好ましく、特に炭素数1
〜22の2価炭化水素基が好ましく、炭素数1〜22の
アルキレン基が好ましい。アルキレン基は直鎖構造また
は分岐構造が好ましく、直鎖構造が好ましい。分岐構造
である場合には、分岐部分の炭素数が1〜3の短鎖であ
ることが好ましい。さらにQは、−(CH2 )n+m −が
好ましく、特に(n+m)が2〜6、すなわちエチレン
基〜ヘキサメチレン基であるのが好ましい。
〜22の2価炭化水素基が好ましく、炭素数1〜22の
アルキレン基が好ましい。アルキレン基は直鎖構造また
は分岐構造が好ましく、直鎖構造が好ましい。分岐構造
である場合には、分岐部分の炭素数が1〜3の短鎖であ
ることが好ましい。さらにQは、−(CH2 )n+m −が
好ましく、特に(n+m)が2〜6、すなわちエチレン
基〜ヘキサメチレン基であるのが好ましい。
【0024】含フッ素化合物における(式1)中のAと
しては、水酸基、アミノ基、アルキルアミノ基、または
カルボキシ基が好ましく、特に水酸基であるのが、含フ
ッ素化合物(式1)の有機溶剤に対する溶解性、合成し
やすさ、およびコストの点から好ましい。
しては、水酸基、アミノ基、アルキルアミノ基、または
カルボキシ基が好ましく、特に水酸基であるのが、含フ
ッ素化合物(式1)の有機溶剤に対する溶解性、合成し
やすさ、およびコストの点から好ましい。
【0025】本発明における含フッ素化合物(式1)の
具体例としては、下記化合物が挙げられる。ただし、下
式中のΦ2 は1,4−フェニレン基または1,3−フェ
ニレン基を示す。
具体例としては、下記化合物が挙げられる。ただし、下
式中のΦ2 は1,4−フェニレン基または1,3−フェ
ニレン基を示す。
【0026】
【化1】CF3 (CF2 )4 CH2 OH、CF3 (CF
2 )5 CH2 CH2 OH、H(CF2 )6 CH2 CH2
OH、CF3 (CF2 )7 CH2 CH2 OH、CF3
(CF2 )9 CH2 CH2 OH、(CF3 )2 CF(C
F2 )5 CH2 CH2 OH、CF3 (CF2 )7 SO2
N(CH2 CH3 )CH2 CH2 OH、CF3 (CF
2 )7 SO2 N(CH3 )CH2 CH2 OH、CF3
(CF2 )7 CONHCH2 CH2 OH、CF3 (CF
2 )7 CH2 CH(OH)CH2 OH、CF3 (CF
2 )2 C(CF3 )=C[CF(CF3 )2 ]・・OC
H2 CH2 OH、(CF3 )2 C=C(CF2 CF3 )
OΦ2 COOCH2 CH2 OH、CF3 (CF2 )7 S
O2 N(CH2 CH3 )CH2 CH2 NHCH3 、CF
3 (CF2 )7 CONHCH2 CH2 NHCH3 、CF
3 (CF2 )7 SO2 N(CH2 CH3 )CH2 CH2
NHCH3 、CF3 (CF2 )7 SO2 N(CH2 CH
3 )CH2 CH2 COOH、CF3 (CF2 )7 CON
HCH2 CH2 COOH、CF3 (CF2 )7 COO
H、[(CF3 )2 CF]2 C=C(CF3 )OΦ2 CO
OH。
2 )5 CH2 CH2 OH、H(CF2 )6 CH2 CH2
OH、CF3 (CF2 )7 CH2 CH2 OH、CF3
(CF2 )9 CH2 CH2 OH、(CF3 )2 CF(C
F2 )5 CH2 CH2 OH、CF3 (CF2 )7 SO2
N(CH2 CH3 )CH2 CH2 OH、CF3 (CF
2 )7 SO2 N(CH3 )CH2 CH2 OH、CF3
(CF2 )7 CONHCH2 CH2 OH、CF3 (CF
2 )7 CH2 CH(OH)CH2 OH、CF3 (CF
2 )2 C(CF3 )=C[CF(CF3 )2 ]・・OC
H2 CH2 OH、(CF3 )2 C=C(CF2 CF3 )
OΦ2 COOCH2 CH2 OH、CF3 (CF2 )7 S
O2 N(CH2 CH3 )CH2 CH2 NHCH3 、CF
3 (CF2 )7 CONHCH2 CH2 NHCH3 、CF
3 (CF2 )7 SO2 N(CH2 CH3 )CH2 CH2
NHCH3 、CF3 (CF2 )7 SO2 N(CH2 CH
3 )CH2 CH2 COOH、CF3 (CF2 )7 CON
HCH2 CH2 COOH、CF3 (CF2 )7 COO
H、[(CF3 )2 CF]2 C=C(CF3 )OΦ2 CO
OH。
【0027】本発明におけるポリイソシアネートとは、
1個超のイソシアネート基を含む化合物であり、1種を
用いても2種以上を用いてもよい。ポリイソシアネート
を1種のみ用いる場合には、1分子中に含まれるイソシ
アネート基数は2個以上であり、2〜4個が好ましい。
また、2種以上のポリイソシアネートを用いる場合に
は、イソシアネート基の平均数が1分子あたり1.8個
以上である化合物が好ましく、特に平均数が2〜4個で
あるのが好ましい。また、ポリイソシアネート中のイソ
シアネート含有量は2重量%以上であるのが好ましく、
特に5重量%以上であるのが好ましい。
1個超のイソシアネート基を含む化合物であり、1種を
用いても2種以上を用いてもよい。ポリイソシアネート
を1種のみ用いる場合には、1分子中に含まれるイソシ
アネート基数は2個以上であり、2〜4個が好ましい。
また、2種以上のポリイソシアネートを用いる場合に
は、イソシアネート基の平均数が1分子あたり1.8個
以上である化合物が好ましく、特に平均数が2〜4個で
あるのが好ましい。また、ポリイソシアネート中のイソ
シアネート含有量は2重量%以上であるのが好ましく、
特に5重量%以上であるのが好ましい。
【0028】ポリイソシアネートとしては、いわゆる黄
変性または無黄変性のポリイソシアネートのいずれか一
方であってもよく、併用してもよい。たとえば、ポリイ
ソシアネートとして反応性の高いものが必要である場合
には、黄変性のポリイソシアネートが好ましい。また、
光に対して安定であり、かつ、着色しないものが必要な
場合は無黄変性のポリイソシアネートが好ましい。
変性または無黄変性のポリイソシアネートのいずれか一
方であってもよく、併用してもよい。たとえば、ポリイ
ソシアネートとして反応性の高いものが必要である場合
には、黄変性のポリイソシアネートが好ましい。また、
光に対して安定であり、かつ、着色しないものが必要な
場合は無黄変性のポリイソシアネートが好ましい。
【0029】ポリイソシアネートの具体例としては以下
のものが挙げられる。トリレンジイソシアネート(TD
I)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、
ナフタレンジイソシアネート(NDI)、キシリレンジ
イソシアネート(XDI)、メチレンビス(シクロヘキ
シルイソシアネート)(H12MDI)、ヘキサメチレン
ジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネ
ート(IPDI)、それらの変成物(ヌレート化変成
物、プレポリマー変成物、カルボジイミド変成物等)。
のものが挙げられる。トリレンジイソシアネート(TD
I)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、
ナフタレンジイソシアネート(NDI)、キシリレンジ
イソシアネート(XDI)、メチレンビス(シクロヘキ
シルイソシアネート)(H12MDI)、ヘキサメチレン
ジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネ
ート(IPDI)、それらの変成物(ヌレート化変成
物、プレポリマー変成物、カルボジイミド変成物等)。
【0030】また、本発明における有機溶剤としては、
イソシアネート基と反応性の水素原子を含まない有機溶
剤が好ましい。有機溶剤としては以下のものが挙げられ
る。エチルアセテート(AcOEt)、イソプロピルア
セテート、n−ブチルアセテート、3−メチル−3−メ
トキシブチルアセテート、プロピレングリコールジアセ
テートなどのエステル系溶剤。アセトン、メチルエチル
ケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノンなどのケトン系溶剤。ジメチルホルムアミド、
アセトニトリルなどの含窒素溶剤。トルエン、キシレン
などの芳香族系溶剤。塩化メチレン、1,1−ジクロロ
−2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、パー
フルオロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)、パーフル
オロポリエーテルなどのハロゲン系溶剤等。
イソシアネート基と反応性の水素原子を含まない有機溶
剤が好ましい。有機溶剤としては以下のものが挙げられ
る。エチルアセテート(AcOEt)、イソプロピルア
セテート、n−ブチルアセテート、3−メチル−3−メ
トキシブチルアセテート、プロピレングリコールジアセ
テートなどのエステル系溶剤。アセトン、メチルエチル
ケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノンなどのケトン系溶剤。ジメチルホルムアミド、
アセトニトリルなどの含窒素溶剤。トルエン、キシレン
などの芳香族系溶剤。塩化メチレン、1,1−ジクロロ
−2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパン、パー
フルオロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)、パーフル
オロポリエーテルなどのハロゲン系溶剤等。
【0031】有機溶剤は、含フッ素化合物(式1)、ポ
リイソシアネート等との溶解性、蒸発速度、成膜性、作
業環境、外部環境、回収方式、および容量等の観点から
適宜選択すればよく、1種または2種以上を使用でき
る。
リイソシアネート等との溶解性、蒸発速度、成膜性、作
業環境、外部環境、回収方式、および容量等の観点から
適宜選択すればよく、1種または2種以上を使用でき
る。
【0032】本発明のコーティング用組成物中の水は、
ポリイソシアネートと反応することにより架橋反応を促
進する作用を有する。水の量は、コーティング用組成物
中に40〜10000ppmが好ましく、特に80〜2
000ppmが好ましい。コーティング用組成物中の水
分量が少なすぎると、得られた塗膜の耐溶剤性が不充分
であり、また、多すぎると、得られた塗膜が発泡し、塗
膜の外観を損ねたり、含フッ素化合物とポリイソシアネ
ートとの反応を阻害して充分な撥水撥油性能および防汚
性が得られないおそれがある。
ポリイソシアネートと反応することにより架橋反応を促
進する作用を有する。水の量は、コーティング用組成物
中に40〜10000ppmが好ましく、特に80〜2
000ppmが好ましい。コーティング用組成物中の水
分量が少なすぎると、得られた塗膜の耐溶剤性が不充分
であり、また、多すぎると、得られた塗膜が発泡し、塗
膜の外観を損ねたり、含フッ素化合物とポリイソシアネ
ートとの反応を阻害して充分な撥水撥油性能および防汚
性が得られないおそれがある。
【0033】さらに、本発明のコーティング用組成物
は、上記の必須成分に加えて、ポリオールを含んでいて
もよい。ポリオールとしては、ポリエーテル系ポリオー
ルまたはポリエステル系ポリオールが好ましい。
は、上記の必須成分に加えて、ポリオールを含んでいて
もよい。ポリオールとしては、ポリエーテル系ポリオー
ルまたはポリエステル系ポリオールが好ましい。
【0034】ポリエーテル系ポリオールとしてはジオー
ルまたはトリオールが好ましい。ジオールとしては、ポ
リオキシアルキレンポリオールが好ましく、特にポリオ
キシプロピレンジオール、ポリオキシエチレンジオー
ル、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンジオー
ル、ポリオキシテトラメチレンジオール等が好ましい。
ルまたはトリオールが好ましい。ジオールとしては、ポ
リオキシアルキレンポリオールが好ましく、特にポリオ
キシプロピレンジオール、ポリオキシエチレンジオー
ル、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンジオー
ル、ポリオキシテトラメチレンジオール等が好ましい。
【0035】トリオールとしては、グリセリンまたはト
リメチロールプロパンと、ポリオキシアルキレンポリオ
ールとの付加物が好ましい。ポリオキシアルキレンポリ
オールとしては、ポリオキシエチレンジオール、ポリオ
キシプロピレンジオール、またはポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンジオールが好ましい。
リメチロールプロパンと、ポリオキシアルキレンポリオ
ールとの付加物が好ましい。ポリオキシアルキレンポリ
オールとしては、ポリオキシエチレンジオール、ポリオ
キシプロピレンジオール、またはポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンジオールが好ましい。
【0036】ポリエステル系ポリオールとしては、多塩
基酸とグリコール類とを反応させて得られる重縮合系ポ
リエステルポリオール、環状化合物の開環重合によって
得られる開環重合系ポリエステルポリオール等が挙げら
れる。多塩基酸としてはアジピン酸、フタル酸、または
マレイン酸等が挙げられる。グリコール類としては、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブチレング
リコール、ジエチレングリコール、へキシレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパ
ン、グリセリン、およびペンタエリスリトール等が挙げ
られる。環状化合物としてはε−カプロラクトン、β−
メチル−δ−バレロラクトン等が挙げられる。
基酸とグリコール類とを反応させて得られる重縮合系ポ
リエステルポリオール、環状化合物の開環重合によって
得られる開環重合系ポリエステルポリオール等が挙げら
れる。多塩基酸としてはアジピン酸、フタル酸、または
マレイン酸等が挙げられる。グリコール類としては、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブチレング
リコール、ジエチレングリコール、へキシレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパ
ン、グリセリン、およびペンタエリスリトール等が挙げ
られる。環状化合物としてはε−カプロラクトン、β−
メチル−δ−バレロラクトン等が挙げられる。
【0037】ポリオールは1種または2種以上を含ませ
うる。ポリオールの種類は、被膜硬度、伸縮性、または
曲げ弾性等の機械的物理特性の観点から選択するのが好
ましい。また、コーティング用組成物の塗布時の成膜性
を良好に保つため、消泡剤、レベリング剤を添加するこ
ともできる。さらに、本発明におけるコーティング用組
成物中には、付加反応の進行調節のため、アミン類また
は有機スズ化合物などの触媒を添加できる。
うる。ポリオールの種類は、被膜硬度、伸縮性、または
曲げ弾性等の機械的物理特性の観点から選択するのが好
ましい。また、コーティング用組成物の塗布時の成膜性
を良好に保つため、消泡剤、レベリング剤を添加するこ
ともできる。さらに、本発明におけるコーティング用組
成物中には、付加反応の進行調節のため、アミン類また
は有機スズ化合物などの触媒を添加できる。
【0038】本発明におけるコーティング用組成物は、
有機機溶剤に、含フッ素化合物(式1)およびポリイソ
シアネート、水、さらに、必要に応じてポリオールや添
加物を添加して調製されうる。
有機機溶剤に、含フッ素化合物(式1)およびポリイソ
シアネート、水、さらに、必要に応じてポリオールや添
加物を添加して調製されうる。
【0039】特に本発明のコーティング用組成物は、含
フッ素化合物(式1)とポリイソシアネートとは別々に
用意し、処理時に組成物とするのが、組成物の安定性を
確保することから好ましい。さらにその場合、含フッ素
化合物(式1)は本発明における有機溶剤の溶液とする
のが好ましく、また必要に応じた他の化合物を配合する
場合には、含フッ素化合物(式1)とともに有機溶剤に
溶解させて調整するのが好ましい。また、水も含フッ素
化合物(式1)を含む有機溶剤に添加するのが好まし
い。
フッ素化合物(式1)とポリイソシアネートとは別々に
用意し、処理時に組成物とするのが、組成物の安定性を
確保することから好ましい。さらにその場合、含フッ素
化合物(式1)は本発明における有機溶剤の溶液とする
のが好ましく、また必要に応じた他の化合物を配合する
場合には、含フッ素化合物(式1)とともに有機溶剤に
溶解させて調整するのが好ましい。また、水も含フッ素
化合物(式1)を含む有機溶剤に添加するのが好まし
い。
【0040】コーティング用組成物中のそれぞれの成分
量は以下の量が好ましい。含フッ素化合物(式1)量
は、有機溶剤に対して、0.001〜15重量%、特に
0.01〜10重量%、が好ましい。含フッ素化合物の
量が少なすぎると、撥水撥油性および防汚性が低下する
問題があり、また含フッ素化合物の量が多すぎると、成
膜性が悪くなり、均一な膜が得にくくなる問題がある。
一方、効果を期待して処理量を多くすると、材料を非必
要に消費し、特に溶剤の使用量が多くなり回収コストが
上昇する問題がある。
量は以下の量が好ましい。含フッ素化合物(式1)量
は、有機溶剤に対して、0.001〜15重量%、特に
0.01〜10重量%、が好ましい。含フッ素化合物の
量が少なすぎると、撥水撥油性および防汚性が低下する
問題があり、また含フッ素化合物の量が多すぎると、成
膜性が悪くなり、均一な膜が得にくくなる問題がある。
一方、効果を期待して処理量を多くすると、材料を非必
要に消費し、特に溶剤の使用量が多くなり回収コストが
上昇する問題がある。
【0041】ポリイソシアネート量は、含フッ素化合物
(式1)量に対して、0.1〜1×104 重量%、特に
10〜2000重量%、が好ましい。該ポリイソシアネ
ート量が少なすぎると、架橋反応が充分に進まないおそ
れがあり、撥水撥油性および防汚性の耐溶剤性が得られ
ない問題がある。また該ポリイソシアネートの量が多す
ぎると、処理膜表面のRf 量が少なくなり、撥水撥油性
および防汚性が低下する問題がある。
(式1)量に対して、0.1〜1×104 重量%、特に
10〜2000重量%、が好ましい。該ポリイソシアネ
ート量が少なすぎると、架橋反応が充分に進まないおそ
れがあり、撥水撥油性および防汚性の耐溶剤性が得られ
ない問題がある。また該ポリイソシアネートの量が多す
ぎると、処理膜表面のRf 量が少なくなり、撥水撥油性
および防汚性が低下する問題がある。
【0042】また、ポリオールを含ませる場合の量は、
ポリイソシアネート量に対して0.1〜150重量%、
特に1〜80重量%、が好ましい。ポリオール量が少な
すぎると、目的とする機械的物理特性の調節が困難とな
る問題があり、またポリオールの量が多すぎると、ポリ
イソシアネートのイソシアネート基の反応がポリオール
と進行し、含フッ素化合物との架橋反応が充分に進まな
いおそれがある。
ポリイソシアネート量に対して0.1〜150重量%、
特に1〜80重量%、が好ましい。ポリオール量が少な
すぎると、目的とする機械的物理特性の調節が困難とな
る問題があり、またポリオールの量が多すぎると、ポリ
イソシアネートのイソシアネート基の反応がポリオール
と進行し、含フッ素化合物との架橋反応が充分に進まな
いおそれがある。
【0043】さらに本発明におけるコーティング用組成
物は、基材表面に塗布する。塗布方法としては、基材の
表面積、形態などに応じて選択され、ロールコート、カ
ーテンフローコート、ナイフコート、グラビアコート、
ディップコート、手塗り、エアスプレー、またはエアレ
ススプレー等が挙げられる。
物は、基材表面に塗布する。塗布方法としては、基材の
表面積、形態などに応じて選択され、ロールコート、カ
ーテンフローコート、ナイフコート、グラビアコート、
ディップコート、手塗り、エアスプレー、またはエアレ
ススプレー等が挙げられる。
【0044】本発明におけるコーティング用組成物の基
材表面への塗布量は、乾燥塗膜重量として0.001〜
100g/m2 の範囲が好ましい。塗布量が0.001
g/m2 未満では、撥水撥油性能が不充分となり、塗布
量が100g/m2 超では、不必要に材料を消費するだ
けでなく、成膜性を低下させ、外観を悪化させるおそれ
がある。
材表面への塗布量は、乾燥塗膜重量として0.001〜
100g/m2 の範囲が好ましい。塗布量が0.001
g/m2 未満では、撥水撥油性能が不充分となり、塗布
量が100g/m2 超では、不必要に材料を消費するだ
けでなく、成膜性を低下させ、外観を悪化させるおそれ
がある。
【0045】また、基材としては合成樹脂、エラストマ
ー、金属、植物性構造材、またはセラミックスからなる
基材が挙げられる。該基材の表面は特に前処理等を必要
とはしないが、必要に応じて前処理をされていてもよ
い。また、基材表面の形状は、平坦であっても曲率を有
していてもよい。
ー、金属、植物性構造材、またはセラミックスからなる
基材が挙げられる。該基材の表面は特に前処理等を必要
とはしないが、必要に応じて前処理をされていてもよ
い。また、基材表面の形状は、平坦であっても曲率を有
していてもよい。
【0046】コーティング用組成物は、塗布後に含フッ
素化合物(式1)とポリイソシアネート、および水とを
反応させ、基材表面に優れた撥水撥油性および防汚性を
付与する。含フッ素化合物(式1)とポリイソシアネー
トおよび水との反応は、乾燥させることにより達成され
うる。乾燥条件は、常温であっても加熱乾燥であっても
よい。
素化合物(式1)とポリイソシアネート、および水とを
反応させ、基材表面に優れた撥水撥油性および防汚性を
付与する。含フッ素化合物(式1)とポリイソシアネー
トおよび水との反応は、乾燥させることにより達成され
うる。乾燥条件は、常温であっても加熱乾燥であっても
よい。
【0047】本発明のコーティング用組成物により処理
された得られた処理基材は、表面に優れた撥水撥油性が
付与されるため、該性能を必要とする種々の用途に使用
できる。該処理基材はそのまま用いてもよく、他の物品
に組み込んで用いてもよい。処理基材の用途としては、
厨房製品、機械部品、車両部品、家具、合成樹脂、石造
建材、石造建材の碑や像、セラミックス建材、セラミッ
クスの碑や像等が挙げられる。
された得られた処理基材は、表面に優れた撥水撥油性が
付与されるため、該性能を必要とする種々の用途に使用
できる。該処理基材はそのまま用いてもよく、他の物品
に組み込んで用いてもよい。処理基材の用途としては、
厨房製品、機械部品、車両部品、家具、合成樹脂、石造
建材、石造建材の碑や像、セラミックス建材、セラミッ
クスの碑や像等が挙げられる。
【0048】
【作用】本発明の処理基材が優れた撥水撥油性を発揮す
る理由は明確ではないが、ポリイソシアネート、含フッ
素化合物、および水とが反応して強固な網目構造が生成
し、その網目構造を根幹として多数の1価含フッ素有機
基が表面に林立する「剣山型撥水撥油ポリマー」からな
る被膜が形成されたと推定される。さらに該被膜が基材
に対して強固な接着性を発揮することから、性能の耐久
性にも優れるものと考えられる。
る理由は明確ではないが、ポリイソシアネート、含フッ
素化合物、および水とが反応して強固な網目構造が生成
し、その網目構造を根幹として多数の1価含フッ素有機
基が表面に林立する「剣山型撥水撥油ポリマー」からな
る被膜が形成されたと推定される。さらに該被膜が基材
に対して強固な接着性を発揮することから、性能の耐久
性にも優れるものと考えられる。
【0049】
【実施例】[例1〜12(実施例)]表2に示す有機溶
剤を準備し、2等分した。一方の溶剤に含フッ素化合
物、およびポリオール(例8および例9のみ)、および
触媒としてジブチルスズジラウレート(DBTDL)
(例2〜5、例7、例9のみ)を添加し混合した。例8
におけるポリオールとして旭硝子社商品名エクセノール
330[水酸基価は510mgKOH/g]を組成物中
の濃度が0.17重量%となるように添加した。また、
例9におけるポリオールとして旭硝子社商品名エクセノ
ール420[水酸基価は280mgKOH/g]を組成
物中の濃度が0.26重量%となるように添加した。他
方の溶剤には、ポリイソシアネートを添加混合した。な
お、ポリイソシアネートの詳細は表1に示す。
剤を準備し、2等分した。一方の溶剤に含フッ素化合
物、およびポリオール(例8および例9のみ)、および
触媒としてジブチルスズジラウレート(DBTDL)
(例2〜5、例7、例9のみ)を添加し混合した。例8
におけるポリオールとして旭硝子社商品名エクセノール
330[水酸基価は510mgKOH/g]を組成物中
の濃度が0.17重量%となるように添加した。また、
例9におけるポリオールとして旭硝子社商品名エクセノ
ール420[水酸基価は280mgKOH/g]を組成
物中の濃度が0.26重量%となるように添加した。他
方の溶剤には、ポリイソシアネートを添加混合した。な
お、ポリイソシアネートの詳細は表1に示す。
【0050】含フッ素化合物を含む溶剤溶液、およびポ
リイソシアネートを含む溶剤溶液のそれぞれの水分量
を、カールフィッシャー法で測定した。そして、含フッ
素化合物を含む溶剤溶液に所定量の水をマイクロシリン
ジで加えた。評価直前に両有機溶剤溶液を塵埃が混入し
ないよう密栓し、混合したものを組成物とした。組成物
中の溶剤溶液、含フッ素化合物、ポリイソシアネートお
よび触媒の種類および濃度(単位:重量%)、水の量を
表2にまとめて記す。
リイソシアネートを含む溶剤溶液のそれぞれの水分量
を、カールフィッシャー法で測定した。そして、含フッ
素化合物を含む溶剤溶液に所定量の水をマイクロシリン
ジで加えた。評価直前に両有機溶剤溶液を塵埃が混入し
ないよう密栓し、混合したものを組成物とした。組成物
中の溶剤溶液、含フッ素化合物、ポリイソシアネートお
よび触媒の種類および濃度(単位:重量%)、水の量を
表2にまとめて記す。
【0051】得られた組成物を表3に示す基材に対し
て、表3に示す塗布量を塗布した。塗布は、バーコータ
を用いた。さらに、塗布後の基材を表3に示す条件で乾
燥させた。得られた処理基材について、各種評価を行っ
た結果を表4に示す。
て、表3に示す塗布量を塗布した。塗布は、バーコータ
を用いた。さらに、塗布後の基材を表3に示す条件で乾
燥させた。得られた処理基材について、各種評価を行っ
た結果を表4に示す。
【0052】
【表1】
【0053】[例13〜16(比較例)]下記化合物
C、DまたはEを表2に示す割合で含む組成物を調製し
た。得られた組成物を表3に示す基材に対して、表3に
示す塗布量を塗布した。塗布は、バーコータを用いた。
さらに、塗布後の基材を表3に示す条件で乾燥させた。
得られた処理基材について、各種評価を実施した結果を
表4に示す。
C、DまたはEを表2に示す割合で含む組成物を調製し
た。得られた組成物を表3に示す基材に対して、表3に
示す塗布量を塗布した。塗布は、バーコータを用いた。
さらに、塗布後の基材を表3に示す条件で乾燥させた。
得られた処理基材について、各種評価を実施した結果を
表4に示す。
【0054】化合物C:CF3 (CF2 )s CH2 CH
2 CH2 OCOCH=CH2 [ただし、sが7のものと
sが9のものとの1:1(重量比)の混合物]の重合し
た単位を50重量%、ベンジルメタクリレートの重合し
た単位を28重量%、ジオクチルマレエートの重合した
単位を20重量%、CH2 =C(CH3 )COOCH2
CH2 Ar (ただし、Ar はアジリジニル基を示す)の
重合した単位を2重量%含む共重合体。 化合物D:共重合体DにおけるCH2 =C(CH3 )C
OOCH2 CH2 Arの重合した単位の代わりに2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレートの重合した単位を2重量
%含む共重合体。 化合物E:[CF2 (CF2 )s CH2 CH2 OCON
HΦ3 ]2 CH2 (ただし、Φ3 は1,4−フェニレン
基を示す。)。
2 CH2 OCOCH=CH2 [ただし、sが7のものと
sが9のものとの1:1(重量比)の混合物]の重合し
た単位を50重量%、ベンジルメタクリレートの重合し
た単位を28重量%、ジオクチルマレエートの重合した
単位を20重量%、CH2 =C(CH3 )COOCH2
CH2 Ar (ただし、Ar はアジリジニル基を示す)の
重合した単位を2重量%含む共重合体。 化合物D:共重合体DにおけるCH2 =C(CH3 )C
OOCH2 CH2 Arの重合した単位の代わりに2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレートの重合した単位を2重量
%含む共重合体。 化合物E:[CF2 (CF2 )s CH2 CH2 OCON
HΦ3 ]2 CH2 (ただし、Φ3 は1,4−フェニレン
基を示す。)。
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】[評価方法] (1)接触角(単位:度) 水または流動パラフィン(P)に対する接触角を液滴法
によって測定した。なお、「<」を付したものは、わず
かにその値に満たないことを示す。
によって測定した。なお、「<」を付したものは、わず
かにその値に満たないことを示す。
【0058】(2)耐溶剤性の評価 木綿ガーゼ片にIPA(イソプロピルアルコール)、ま
たはMEK(メチルエチルケトン)を充分に浸し、処理
基材に軽く押し当てながら10往復回擦った。さらに、
60分放置して溶剤が乾いたところで、接触角を測定し
た結果を表4に示す。表4における「IPA接触角」は
IPAで擦った処理基材表面の接触角を、「MEK接触
角」はMEKで擦った処理基材表面の接触角を、示す。
たはMEK(メチルエチルケトン)を充分に浸し、処理
基材に軽く押し当てながら10往復回擦った。さらに、
60分放置して溶剤が乾いたところで、接触角を測定し
た結果を表4に示す。表4における「IPA接触角」は
IPAで擦った処理基材表面の接触角を、「MEK接触
角」はMEKで擦った処理基材表面の接触角を、示す。
【0059】(3)剥離性評価 処理基材にセロハンテープを張り付け、45℃の熱風炉
中に24時間保持した。取り出した試料を室温で約60
分放置した後、セロハンテープを素早く剥がし、セロハ
ンテープの状態を以下の基準で判断した。 ○:軽い抵抗でセロハンテープが剥がれた。 ×:セロハンテープを剥がす際に重い抵抗を感じた。ま
たは、塗布した表面層が同時に剥がれた。
中に24時間保持した。取り出した試料を室温で約60
分放置した後、セロハンテープを素早く剥がし、セロハ
ンテープの状態を以下の基準で判断した。 ○:軽い抵抗でセロハンテープが剥がれた。 ×:セロハンテープを剥がす際に重い抵抗を感じた。ま
たは、塗布した表面層が同時に剥がれた。
【0060】(4)煙草ヤニ防汚性(SR性) 内面の1片が28cm、高さ25cmの正方形の木枠
に、勾配35度正方錐の木の屋根を取り付けた。木枠各
壁面の下端中央に直径3mmの穴を開け、吸気口とし、
正方錐屋根の先端にも同様の穴を1個あけ、排煙口とし
た。この壁面に処理基材を張り付けた。
に、勾配35度正方錐の木の屋根を取り付けた。木枠各
壁面の下端中央に直径3mmの穴を開け、吸気口とし、
正方錐屋根の先端にも同様の穴を1個あけ、排煙口とし
た。この壁面に処理基材を張り付けた。
【0061】つぎに、紙巻き煙草(日本たばこ産業社製
商品名:マイルドセブン)3本に着火し、灰皿に載せて
燃焼箱中央に定置した。箱中に煙が充満したまま放置
し、1時間後に、さらに3本の煙草に着火し、燃焼箱に
入れた。同様の操作を昼間は8回繰り返した。さらに夜
間は16時間燃焼箱を開放しないで翌朝まで放置した。
これを3日間行い、4日目の朝に、処理基材を取り出し
た。
商品名:マイルドセブン)3本に着火し、灰皿に載せて
燃焼箱中央に定置した。箱中に煙が充満したまま放置
し、1時間後に、さらに3本の煙草に着火し、燃焼箱に
入れた。同様の操作を昼間は8回繰り返した。さらに夜
間は16時間燃焼箱を開放しないで翌朝まで放置した。
これを3日間行い、4日目の朝に、処理基材を取り出し
た。
【0062】処理基材表面を木綿金巾布の乾布(空
拭)、または水に充分浸した布(水拭)により拭い、表
面の状態を以下の基準で評価した。ただし、評価に
「−」を付したものは、下記評価基準よりも、わずかに
劣ることを示す。 〇:軽く拭き取れた。 △:拭き取ることはできたが、かなり摩擦を感じた。 ×:力を入れて拭き取っても、表面に煙草ヤニが残っ
た。
拭)、または水に充分浸した布(水拭)により拭い、表
面の状態を以下の基準で評価した。ただし、評価に
「−」を付したものは、下記評価基準よりも、わずかに
劣ることを示す。 〇:軽く拭き取れた。 △:拭き取ることはできたが、かなり摩擦を感じた。 ×:力を入れて拭き取っても、表面に煙草ヤニが残っ
た。
【0063】
【表4】
【0064】[例16〜19(参考例)]未処理基材に
ついて上記と同様の評価を行った。結果を表5に示す。
ついて上記と同様の評価を行った。結果を表5に示す。
【0065】
【表5】
【0066】
【発明の効果】本発明のコーティング用組成物は、基材
表面に優れた撥水撥油性および防汚性を付与しうる優れ
た組成物である。そして該組成物を処理することにより
得られた被膜は、基材に対する優れた密着性と膜強度を
有することから、優れた溶剤耐久性、摩擦耐久性、耐剥
離性を発揮する。したがって、本発明のコーティング用
組成物を基材表面に処理して得られる処理基材は、該性
能を要求される種々の用途に応用できる。
表面に優れた撥水撥油性および防汚性を付与しうる優れ
た組成物である。そして該組成物を処理することにより
得られた被膜は、基材に対する優れた密着性と膜強度を
有することから、優れた溶剤耐久性、摩擦耐久性、耐剥
離性を発揮する。したがって、本発明のコーティング用
組成物を基材表面に処理して得られる処理基材は、該性
能を要求される種々の用途に応用できる。
Claims (7)
- 【請求項1】下式1で表される含フッ素化合物、ポリイ
ソシアネート、水、および有機溶剤を含むことを特徴と
するコーティング用組成物。 Rf −Q−A・・・式1 ただし式1中の記号は以下の意味を示す。 Rf :炭素数2〜20の1価含フッ素有機基。 Q:単結合または2価連結基。 A:イソシアネート基と反応性の水素原子を有する基。 - 【請求項2】コーティング用組成物中の水の量が、40
〜10000ppmである請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】コーティング用組成物が、さらにポリオー
ルを含む請求項1記載の組成物。 - 【請求項4】式1で表される含フッ素化合物におけるA
が、水酸基である請求項1、2または3記載の組成物。 - 【請求項5】請求項1、2、3または4記載の組成物を
基材表面に塗布し、つぎに式1で表される含フッ素化合
物とポリイソシアネートとを基材表面で反応させること
を特徴とする基材表面の処理方法。 - 【請求項6】請求項5記載の処理方法により処理された
処理基材。 - 【請求項7】基材が、合成樹脂、エラストマー、金属、
植物性構造材、セラミックス、または石材からなる基材
である請求項6記載の処理基材。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9351506A JPH11181411A (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | コーティング用組成物、処理方法、および処理基材 |
EP98124202A EP0924233B1 (en) | 1997-12-19 | 1998-12-17 | Coating method based on fluorinated polyurethanes and treated substrate |
US09/212,867 US6261695B1 (en) | 1997-12-19 | 1998-12-17 | Coating composition, treating method and treated substrate |
DE69808230T DE69808230T2 (de) | 1997-12-19 | 1998-12-17 | Beschichtungsverfahren auf Basis fluorierter Polyurethane und behandeltes Substrat |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9351506A JPH11181411A (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | コーティング用組成物、処理方法、および処理基材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11181411A true JPH11181411A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18417757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9351506A Pending JPH11181411A (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | コーティング用組成物、処理方法、および処理基材 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6261695B1 (ja) |
EP (1) | EP0924233B1 (ja) |
JP (1) | JPH11181411A (ja) |
DE (1) | DE69808230T2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000136377A (ja) * | 1998-08-24 | 2000-05-16 | Asahi Glass Co Ltd | 水分散型撥水撥油剤組成物 |
DE10057009A1 (de) | 2000-11-17 | 2002-05-29 | Celanese Ventures Gmbh | Non-Metallocene, Verfahren zur Herstellung von diesen und deren Verwendung zur Polymerisation von Olefinen |
JP2002256257A (ja) | 2001-03-05 | 2002-09-11 | Asahi Glass Co Ltd | 水分散型撥水撥油剤組成物および処理物品 |
DE10208567A1 (de) * | 2002-02-27 | 2003-09-11 | Degussa Construction Chem Gmbh | Wässriges fluormodifiziertes Polyurethansystem für Anti-Graffiti- und Anti-Soiling-Beschichtungen |
JP5846118B2 (ja) * | 2010-06-04 | 2016-01-20 | 旭硝子株式会社 | 撥水撥油剤および撥水撥油剤組成物 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2508760B2 (ja) | 1987-10-20 | 1996-06-19 | 旭硝子株式会社 | 汚れ離脱性を有する撥水撥油剤 |
JPH089833B2 (ja) | 1989-08-17 | 1996-01-31 | 旭硝子株式会社 | 防汚加工剤 |
JP3320491B2 (ja) | 1993-03-24 | 2002-09-03 | 旭硝子株式会社 | 防汚加工剤 |
US5496642A (en) | 1994-05-09 | 1996-03-05 | Olin Corporation | Low VOC, fluorocompound-containing one-component and two-component coating compositions for slippery coatings |
US5543200A (en) | 1994-12-19 | 1996-08-06 | Gencorp Inc. | Abrasion-resistant article coated with a coating compositions based on fluorinated monohydric alcohol |
DE19522476A1 (de) * | 1995-06-21 | 1997-01-02 | Bayer Ag | Fluor enthaltende Dispergierhilfsmittel für wäßrige Lacke |
AU707886B2 (en) | 1995-07-27 | 1999-07-22 | Asahi Glass Company Limited | Water and oil repellent composition, treating method therewith and copolymer |
US5672651A (en) | 1995-10-20 | 1997-09-30 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Durable repellent fluorochemical compositions |
US5989698A (en) | 1997-02-10 | 1999-11-23 | 3M Innovative Properties Company | Coated porous materials |
US6001923A (en) * | 1997-03-27 | 1999-12-14 | Pilkington Aerospace Inc. | Transparent fluorinated polyurethane coating compositions and methods of use thereof |
-
1997
- 1997-12-19 JP JP9351506A patent/JPH11181411A/ja active Pending
-
1998
- 1998-12-17 US US09/212,867 patent/US6261695B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-12-17 EP EP98124202A patent/EP0924233B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-12-17 DE DE69808230T patent/DE69808230T2/de not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0924233B1 (en) | 2002-09-25 |
DE69808230T2 (de) | 2003-05-15 |
DE69808230D1 (de) | 2002-10-31 |
EP0924233A1 (en) | 1999-06-23 |
US6261695B1 (en) | 2001-07-17 |
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