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JPH11174952A - 地図データの先読み方法及び地図スクロール方法 - Google Patents

地図データの先読み方法及び地図スクロール方法

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JPH11174952A
JPH11174952A JP9340960A JP34096097A JPH11174952A JP H11174952 A JPH11174952 A JP H11174952A JP 9340960 A JP9340960 A JP 9340960A JP 34096097 A JP34096097 A JP 34096097A JP H11174952 A JPH11174952 A JP H11174952A
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JP9340960A
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Fumio Mizoguchi
文雄 溝口
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Alpine Electronics Inc
Mizoguchi Fumio
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Alpine Electronics Inc
Mizoguchi Fumio
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CPUのアイドルタイムを有効に利用し、該
アイドルタイムにおいて現図葉及び周辺の8つの図葉を
先読みする。 【解決手段】 車両が属する領域に応じた中心図葉と該
領域の周辺領域に応じた隣接図葉を主記憶装置33に先
読みするナビゲーション装置の地図データの先読み方法
である。地図データの先読みを行う先読みスレッドをプ
ログラムメモリ32内に用意すると共に該先読みスレッ
ドの優先度を低くし、CPU20の空き時間を監視し、
該CPU空き時間に先読みスレッドを起動し、先読みス
レッドにより現図葉及び周辺の隣接図葉を地図記録媒体
11より読出して主記憶装置33に格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地図データの先読み
方法及び地図スクロール方法に係わり、特に、車両の移
動に伴って車両位置周辺の地図をスクリーンに表示する
ナビゲーション装置における地図データの先読み方法及
び地図スクロール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の走行案内を行い、運転者が所望の
目的地に容易に到達できるようにしたナビゲーション装
置は、車両の位置を検出して地図記録媒体(例えばCD
−ROM)から車両位置周辺の地図データを読み出し、
地図画像をディスプレイ画面に描画するとともに自車位
置マークを重ねて描画する。かかるナビゲーション装置
では、自車位置マークをディスプレイ画面上の所定位置
に固定表示し、地図を車両の移動に従ってスクロールす
るのが普通であり、常に車両位置周辺の地図が一目で判
るようになっている。このため、ナビゲーション装置で
は、円滑に地図スクロールができるように適時に車両位
置に応じた地図データを地図記録媒体より読み取る必要
がある。
【0003】地図データは地図を図葉単位に分割して作
成されて地図記録媒体に記録、管理されている。この図
葉は、一般に表示できる画面の大きさに比べて十分大き
い。かかる図葉1枚分のデータだけをメモリにロードし
ておく方法は、車両が現図葉の境界にさしかかった時に
新規地図データの更新が必要になる。図18はかかる地
図データ更新タイミングの説明図であり、4は現在車両
が属する領域に応じた図葉、0〜8(4は除く)は周辺
の隣接図葉、WDは車両周辺の1画面分のサイズに応じ
たウィンドウである。車両の移動に応じてウィンドウW
Dが隣接図葉の境界線に到達した時、新規地図データの
更新が必要になる。しかし、かかる地図データ更新方法
では境界を越える部分で地図データの更新に時間がかか
り、地図スクロールが不連続になり、また、画面がチラ
ついているように見えるようになる。
【0004】そこで、車両が次に進入する隣接領域を予
測し、車両が実際に該隣接領域に進入する前に隣接図葉
の地図データを地図記録媒体より先読みする方法が考え
られる。例えば、自車が現在走行している方向に道路を
延長して中心図葉の境界に接している隣接図葉を先読み
する手法や、中心図葉を対角線で4つの三角形に分割
し、どの三角形内を自車が走行しているかで対応する隣
接図葉を予測して先読みする手法が考えられる。しか
し、日本国内の道路網はアメリカのように縦横の道路が
碁盤目状に張り巡らされたような画一的なものは稀で、
ほとんどの道路は比較的範囲の狭い図葉内においても歪
曲している。つまり、上記のような手法を用いて次の図
葉を予測しようとしても、確実な予測ができず、予測を
誤った場合には、そ都度、再度の予測をしなおす必要が
あり、最終的には隣接図葉のほとんどを先読みすること
になる。これでは、結局のところ予測に要した多大な計
算時間が無駄になり、効率が悪く、プロセッサ(CP
U)のスループットを低下する。
【0005】コンピュータシステムにおいて、CPUが
プログラムに基づいて演算処理を実行するタイミングに
は偏りがあり、頻繁な演算と閑散としたアイドルタイム
が混在する。ナビゲーション装置の地図スクロール表示
では、CPUが活発に演算している時間は総CPU時間
の3割と云われ、残りの7割はつまりアイドルタイムで
あり、CPUは活動していない。一方では、地図スクロ
ール表示は地図データを地図記録媒体より読み込む時間
がネックとなり、体感的に遅く感じられる。これはCD
−ROMなどの地図記録媒体にアクセスして地図データ
を主記憶上に読み込む速度がハードディスクなどに比べ
て遅いことに起因している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
地図データの先読み法では、CPU処理に無駄があり、
しかも、CPUのアイドルタイムが多い問題があった。
また、従来の地図スクロール方法では、地図スクロール
が不連続になり、画面がチラツク問題があった。更に従
来の地図スクロール方法では、地図スクロール表示にお
けるデータ更新がその他の処理に比べて非常に重く、長
いデータ更新時間によりその他の重要な処理の実行が遅
れ、ユーザからの要求を受け付けられなくなったり、経
路探索の実行速度が極端にダウンしたりするなどの問題
があった。
【0007】従って本発明の目的は、隣接図葉を予測せ
ず、CPUのアイドルタイムを有効に利用し、該アイド
ルタイムにおいて現図葉及び周辺の8つの図葉を先読み
できるようにすることである。本発明の別の目的は、並
列処理により実行可能なデータ更新スレッド、地図描画
スレッド、画面表示スレッドを設け、これらスレッドの
優先度を状況に応じてダイナミックに割り当て、かつ、
変更することにより地図スクロールを円滑に行えるよう
にすることである。本発明の別の目的は、先読みと動的
な割り当て可能な優先度を用いた地図描画アルゴリズム
によりCPUの負荷がそれほど大きくない時に優先度を
低くセットしたスレッドでデータ更新をするようにし、
従来再描画のデータ更新時に一時的に発生する大きな負
荷を回避し、他の重要な処理の実行が遅れないようにす
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によれ
ば、車両が属する領域に応じた中心図葉と該領域の周辺
領域に応じた隣接図葉をメモリに先読みするナビゲーシ
ョン装置の地図データの先読み方法において、(1) 地図
データの先読みを行う先読みスレッドを用意すると共に
該先読みスレッドの優先度を低くし、(2) CPUの空き
時間を監視し、(3) 該CPU空き時間に先読みスレッド
を起動し、(4) 先読みスレッドにより中心図葉及び周辺
の隣接図葉を地図記録媒体より読出してメモリに格納す
る先読み方法により達成される。かかる先読み方法によ
れば、隣接図葉を予測せず、CPUのアイドルタイムを
有効に利用し、該アイドルタイムにおいて中心図葉及び
周辺の図葉を先読みすることができる。
【0009】上記課題は本発明によれば、車両の移動に
伴って車両位置周辺の地図をスクリーンに表示するナビ
ゲーション装置の地図スクロール方法において、(1) 地
図データを地図記録媒体より読み取って地図バッファに
記憶されているデータを更新するデータ更新制御、地図
バッファに記憶されている地図データに基づいて地図画
像を発生してVRAMに描画する地図描画制御、VRA
Mから車両位置周辺の地図画像を切り出してスクリーン
に表示する画面表示制御のそれぞれを並列処理により実
行可能なデータ更新スレッド、地図描画スレッド、画面
表示スレッドを用意し、(2) これらスレッドの優先度を
低くすると共に、データ更新完了前は上記各スレッドの
うち、データ更新スレッドの優先度を最高にし、データ
更新完了後であって地図描画完了前は地図描画スレッド
の優先度を最高にし、地図描画完了後であって画面表示
完了前は画面表示スレッドの優先度を最高にし、(3) 地
図スクロール処理に際して優先度が最高のスレッドを実
行する地図スクロール方法により達成される。
【0010】かかる方法によれば、地図スクロール制御
の各段階において最も重要な役割を担うスレッドを最優
先とすることで円滑なスクロールが可能になる。スレッ
ドの優先度の概念を用いることにより、各制御(データ
更新制御、地図描画制御、画面表示制御)間の綿密な負
荷計算に基づくスケジューリングをカーナビ開発者は行
う必要がなくなる。また、(1) 車両が属する領域に応じ
た中心図葉に隣接する8つの隣接図葉に対して先読みス
レッドを用意し、(2) 車両が進入した隣接図葉の先読み
スレッドを前記データ更新スレッドとして地図データを
読み出し、(3) 車両が進入した図葉に対する隣接図葉に
対しては、前記データ更新スレッド、地図描画スレッ
ド、画面表示スレッドより優先度を低く設定した先読み
スレッドにより地図データを先読みさせることで、車両
が進入した図葉のデータを最優先で読み出すことがで
き、その結果、車両位置周辺の地図画像を高速に表示で
き、地図スクロールを円滑に行なうことができる。
【0011】更に、地図スクロールに必要なデータを用
意する先読みスレッドの優先度を低くすることでCPU
負荷が小さい時に地図データの先読みが行なわれるよう
になり、その結果、再描画時に一時的に大きな負荷が発
生することで他の処理が遅延してしまうことを防止で
き、システム全体の効率を大幅に改善できる。また、こ
の場合、(1) 車両が属する領域に応じた中心図葉を4分
割し、(2) 画面に表示されている中心点がいずれの分割
領域に属するか判断し、(3) 該所属分割領域に隣接する
領域に応じた隣接図葉の先読みスレッドの優先度を他の
隣接図葉の先読みスレッドの優先度より高くし、(4) 優
先度の高い隣接図葉をより早く先読みするようにすれ
ば、車両が次に進入する可能性の高い隣接図葉を早めに
先読みできるため、車両位置周辺の地図画像を確実に表
示でき、地図スクロールを円滑に行うことができる。ま
た、既に地図バッファに読み込まれている隣接図葉以外
の隣接図葉のみを先読みすることにより、先読みの負荷
を小さくでき、先読みに要する時間を短縮でき、確実に
中心図葉及び周辺8個の隣接図葉を先読みして地図バッ
ファに格納できる。
【0012】
【発明の実施の形態】(A)地図データの先読み(第1
実施例) (a)本発明の描画手法 Java言語を実装言語とし、優先度を低くした(例えば最
低にした)スレッドをCPU空き時間に自動的に起動す
るようにし、該スレッドにデータの先読み機能を付加す
る。これにより、CPUのアイドルタイムに自動的に地
図データを先読みして主記憶にバッファリングする先読
みスレッドを実現する。スレッドは、処理を並列に実行
する。先読みスレッドは、優先度が低いため起動しても
システムの応答性にはほとんど影響を与えない。
【0013】(b)地図データ管理 図1(a)の実線で示すように中心図葉及び隣接図葉よ
りなる3×3(=9)枚の図葉に番号0〜8を付し、該
図葉番号を用いて地図データの管理を行う。すなわち、
図葉番号0〜8のHashtableを設け、該Hashtableにより
地図データの管理を行う。このため、車両が移動して隣
接図葉に進入すると図葉番号の振り替えが必要になる。
例えば、図1(a)に示すように自車が移動して中心図
葉の真下の隣接図葉番号7の図葉に進入した場合、中心
図葉は隣接図葉番号7の図葉に更新される。この時、元
の中心図葉4は図1(b)に示すように隣接図葉番号1
の図葉になる。また、元の隣接図葉番号3の図葉は0に
なり、5は2になり、6は3に、7は4に、8は5にな
る。すなわち、自車が移動して中心図葉の真下の隣接図
葉番号7の図葉に進入すると、図1(c)に示すように
旧図葉番号を新図葉番号に振り替える必要がある。一般
的に、自車が進入した図葉の旧図葉番号をC、着目して
いる図葉の旧図葉番号をB、着目している図葉の新図葉
番号をAとすれば次式 A=B+(4−C) (1) が成立する。図1(c)の場合、C=7として(1)式の
計算をすれば、新図葉番号Aが求まる。
【0014】ところで、図1(a)に示すように自車が
中心図葉の真下の隣接図葉番号7の図葉に進入した場
合、進入後も利用できる図葉(地図データ)の旧図葉番号
は3,4,5,6,7,8であり、進入後に先読みしな
ければならない図葉(地図データ)の新図葉番号は6,
7,8である(図1(d))。すなわち、旧図葉番号
3,4,5,6,7,8に(1)式を適用して新図葉番号
に振り替えれば新たに地図データを読み込む必要はな
く、また、新図葉番号6,7,8の図葉(地図データ)の
みを先読みすればよいことになる。図1(d)に示す関
係が判っていれば、新図葉番号への振り替え処理及び先
読み処理の効率をあげることができる。そこで、自車が
進入する隣接図葉の旧図葉番号Cに対応させて、進入
後も利用できる図葉(地図データ)の旧図葉番号の配列
AR1と、進入後に先読みすべき図葉(地図データ)
の新図葉番号の配列AR1を保存しておき、Hashutable
の変更操作の計算コストを削減する。図2は、CとAR
1,AR2の関係 C={{AR1},{AR2}} を示すテーブルである。
【0015】図3はハッシュテーブルの説明図である。
図1の実線で示す状態において、ハッシュテーブルHT
は図3(a)に示すように図葉番号0〜8に対応して地
図データuとしてG0〜G8を対応つける。かかる状態に
おいて自車が中心図葉の真下の隣接図葉番号7の図葉に
進入すると、ハッシュテーブルHTは図3(b)に示す
ように更新される。すなわち、新図葉番号0〜5に対応
して地図データuとしてG3〜G8を対応つける。また、
新図葉番号6〜8に対応する地図データは主記憶装置に
読出されていないから、u=0とする。
【0016】(c)ナビゲーション装置の要部構成 図4はナビゲーション装置の描画系の機能構成図であ
り、10は地図データを記憶する地図記録媒体(例えば
CD−ROM)、11は自車位置等に基づいてCD−R
OM10より所定の地図データを読み出すと共に、自車
位置に応じてディスプレイ画面に表示される地図上の画
面中心位置を計算する地図読出制御部、12はCD−R
OMから読み出された地図データを記憶する地図バッフ
ァ、13は地図描画部であり、地図バッファに記憶され
た地図情報を用いて地図画像を発生するもの、14は地
図画像を記憶するVRAM、15は地図読出制御部11
より入力される画面中心位置に基づいてVRAM14よ
り1画面分の地図画像を切り出す地図切出し制御部、1
6はディスプレイ装置、17は自車の位置を測定する位
置測定装置である。地図読出制御部11、地図描画部1
3、地図切出し制御部15は実際にはCPU(図5)に
より構成される。
【0017】図5はCPU構成のナビゲーション装置の
ブロック図であり、図4と同一部分には同一符号を付し
ている。10は地図記録媒体(CD−ROM)、14は
VRAM、16はディスプレイ装置、17は位置測定装
置、20はナビゲーション制御を行うプロセッサ(CP
U)、21はCD−ROM制御部、22はリモコンイン
タフェース部、23は外部メモリ、24はバスである。
CPU20において、31は演算処理ハードウェア部、
32はプログラムメモリ(ROM)で、ナビゲーション
制御用の各種プログラム(経路誘導制御、マップマッチ
ング制御、地図スクロール制御等のプログラム)を記憶
するもの、33は主記憶装置(RAM)で、CD−RO
Mから読み取った地図データやハッシュテーブル、その
他処理結果を記憶するものである。地図スクロール用の
プログラムには、図3に示す地図読出し制御、地図描画
制御、地図切り出し制御を行うようにプログラミングさ
れている。
【0018】(d)先読みアルゴリズム 図6は本発明の先読み制御処理の流れ図であり、(a)
はメイン処理のフロー、(b)は先読みスレッドの処理
フローである。先読みスレッドの優先度を最低にしてお
き、CPUが空きになった時にのみ該先読みスレッドを
起動して先読みを行うようにする。先読みスレッドの優
先度を最低にしてもCPUのアイドル時間は総CPU時
間の7割であるから、余裕をもって隣接図葉の地図デー
タをCD−ROM11から読出して主記憶装置33に格
納することができる。
【0019】CPU20は管理プログラムの制御でナビ
ゲーションのメイン処理を実行すると共に、自分が空き
になったか監視する(ステップ101〜102)。空き
になれば、地図先読みが必要か、すなわち、車両が隣接
領域に進入して地図の先読みが必要になっているか調べ
る(ステップ103)。隣接領域に進入しておらず先読
みが不要であればステップ101に戻る。一方、先読み
が必要であれば、先読みスレッドを起動し(ステップ1
04)、以後、高優先度のイベント発生を待つ(ステッ
プ105)。高優先度のイベントが発生すれば、すなわ
ち、CPUの空きが解消すれば、先読みスレッドを停止
し(ステップ106)、メイン処理を実行する(ステッ
プ101)。
【0020】先読みスレッドは、起動されると初期化す
る(ステップ201)。ついで、CPUが空きかチェッ
クし、空きでなければ所定時間(例えば1秒間)待っ
て、CPUの空きをチェックする(ステップ202〜2
03)。CPUが空きであれば、すなわち、停止が指示
されていなければ、ハッシュテーブルHT(図3)を参
照して先読みすべき隣接図葉を識別し、該隣接図葉をC
D−ROM10より読出して主記憶装置33に格納する
(ステップ204)。以後、全隣接地図の読み出しが完
了したかチェックし(ステップ205)、完了してなけ
れば、ステップ202以降の処理を繰り返し、全隣接地
図の読み出しが完了すれば先読み処理を終了する。
【0021】以下は先読みスレッドのアルゴリズムをプ
ログラム化したものである。 (1). if(CPUがアイドル) (2). for(隣接8図葉uに対して) (3). if(隣接図葉uの先読みスレッドを初期化されていない) (4). 隣接図葉uの先読みスレッドを初期化 (5). if(隣接図葉uの地図データ読み込みが終了していない) (6). 隣接図葉uの先読みスレッドを起動 (7). else (8). 先読みスレッドを停止 (9). wait 1 second (1)において、CPUに空き時間があるかどうかチェッ
クされる。CPUが空き時間の場合(2)〜(6)が実行され
る。まず、対応する隣接8図葉に対して先読みスレッド
が初期化されているかどうかチェックする(3)。初期化
されていない場合には、先読みスレッドを初期化する
(4)。すでに対応する先読みスレッドが初期化されてお
り、先読みがまだ終了していないのであれば(5)、その
先読みスレッドを起動し、隣接図葉の先読みを実行する
(6)。CPUに空き時間がない場合は、先読みスレッド
を1秒間休ませる。
【0022】以上では、地図データの先読み(データ更
新)に重点をおいて説明したが、地図スクロールする場
合には、データ更新制御のほかに、地図描画制御、画面
表示制御が必要である。以下では、これら制御用にスレ
ッドを用意し、これらを並列処理する実施例について説
明する。
【0023】(B)マルチスレッドによる地図の並列描
画制御(第2実施例) (a)概要 一般的な、地図描画手法では再描画時にCPUに多大な
負荷が一時的にかかる。これにより、再描画だけでなく
システム全体のパフォーマンスもダウンさせてしまう。
このため、結果として、画面がちらついたり、システム
ダウンしたかのようになり、一時的にユーザからの操作
を受け付けなくなる。このような問題を解決するため
に、再描画時に必要となる部分の地図データをあらかじ
め再描画が呼び出される前に先読みする手法が有効であ
り、(A)で説明した。ところで、スクリーンに地図を
描画するためには、(1) 先読みによる地図データの更新
制御(データ更新制御)、(2) VRAMへの地図画像の
描画制御(地図描画制御)、(3) VRAMから地図画像
を読み取ってスクリーンに表示する制御(画面表示制
御)が必要であり、これらの制御を連携し、効率よく地
図をスクリーン上でスクロール表示する必要がある。そ
こで、(B)においては、スレッドプログラミングを基
本にした並列処理により地図スクロール表示を実現す
る。スレッドプログラミングは並列処理を実現するため
のもので、マルチタスクOSによってサポートされてい
るものである。以下では、並列処理の優先度設定が容易
にできるJava言語を用いて説明する。
【0024】CPUの負荷が比較的小さい時間(例えば
アイドルタイム)に地図データを先読みをするにあたっ
て、たとえば、「このタスクとあのタスクを同時に行な
うとどれだけの計算量を必要とし・・・」というよう
に、あらかじめプログラマーがきっちりしたCPU使用
のスケジューリングを作るのは非常に困難である。一
方、スレッドの優先度の概念を用いると、あるタスクA
と別のタスクBについて、相対的な数値を与えるだけ
で、CPU使用のスケジューリングを自動的に行なって
くれる。プログラマーはタスクの優先度を指定するだけ
で、その実行スケジューリングを考える必要がなくな
る。つまり、Aが優先度10、Bが優先度1と宣言する
だけで、AはBに対して10倍の時間、CPUを使用す
ることができる。本発明は、以上のようなスレッドの優
先度を用いて、必要に応じてその優先度を動的に変化さ
せると同時に、低い優先度で地図データの先読みを行な
うことで、地図描画のみならずシステム全体のパフォー
マンスをあげる。
【0025】(b)マルチスレッドによる描画手法 ナビゲーション装置(図4参照)において地図データを
使ってスクリーンに地図を描画するには、次の3つのス
テップが必要である。 step 1:地図データが保存されている記憶媒体10から
地図データを読み出し、メモリ(地図バッファ)12に
ロードする(データ更新)。 step 2:メモリ12にロードされたデータを地図として
画面に表示できるようにオフスクリーンで加工する。す
なわち、地図データを用いてビットイメージの地図画像
をVRAM14に描画する(地図描画)。 step 3:step 2でVRAMに描画した画像データを用い
て地図を画面(スクリーン)16に表示する(画面表示)。
【0026】一般に、これらstepの処理コストの関係
は、 step 3 << step 2 < step 1 となる。step 1とstep 2の処理時間を比較した場合、st
ep 1はstep 2の約1.5倍の時間が必要であることが実験
により確認されている。また、step 1, step 2にくらべ
step 3は無視できる程度の処理時間しか必要としない。
以上から、システムから描画の要求があって、はじめて
上記の3つのステップを実行するのではなく、step 1を
CPUの暇な時間にあらかじめ処理しておくという方法
(先読み)が有効である。この処理方法については、後述
する。まず、先読みを除いた基本的な描画部分について
述べる。
【0027】(c)描画モデル 描画を行うために、まず図7のような描画モデルを考え
る。このモデルでは、Java言語に代表されるスレッドが
利用されており、以下の4つのスレッドが同時実行され
る。41はデータ管理スレッドであり、描画スレッド群
(データ更新スレッド、地図描画スレッド、画面表示ス
レッド)の管理を行なうもので、具体的には、状況に応
じて描画スレッド群の優先度を動的に割り当てる。42
はデータ更新スレッドであり、地図データが保存されて
いる記憶媒体(CD−ROM)10から地図データを読
み出し、地図バッファ12にロードする。このデータ更
新スレッドは図3における地図読み出制御部11に相当
するものである。43は地図描画スレッドであり、地図
バッファ12にロードされた地図データを用いてビット
イメージの地図画像を発生してVRAM14に格納す
る。この地図描画スレッドは図3の地図描画部13に相
当するものである。44は画面表示スレッドで、地図描
画スレッドによりVRAM14に描画された地図のうち
自車位置に応じた地図部分を切り出してスクリーン16
に表示する。この地図描画スレッド44は図3の地図切
り出し制御部15に相当するものである。
【0028】データ管理スレッド41は、描画に関する
すべてを管理するスレッドであり、最も優先して実行さ
れなければならない。このデータ管理スレッド41のも
と、前述のstep 1〜step 3に対応する描画スレッド群
(データ更新スレッド42、地図描画スレッド43、画
面表示スレッド44)が存在する。描画スレッド群はそ
れぞれが連鎖的に動作するのではなく、マルチスレッド
により独立、並行に動作する。これによりデータ更新ス
レッド42がデータを収集しながら、地図描画スレッド
43が更新された部分を描画するといった並行作業が可
能となる。しかしながら、何らかのルールを定めない
と、それぞれのスレッドは独立に自分のタスクを遂行し
ようとする。このため、地図描画スレッド43によるV
RAM14への地図描画が完成していないのに、画面表
示スレッド44が地図を切り出して画面表示を行なおう
とするなど、スレッド間の競合が生じる場合がある。
【0029】そこで、本発明では、描画命令が発生した
場合、状況に応じてデータ管理スレッド41の制御で描
画スレッド群42〜44の優先度を動的に割り当て、か
つ、変更できるようにする。この場合、当然のことであ
るが、描画スレッド群42〜44の優先度は、データ管
理スレッド41の優先度よりも小さいものとする。又、
CPUの負荷が低いときに実行されるように各スレッド
の優先度を低く設定する。図8はかかる優先度の状況を
示す説明図である。優先度とはスレッド間でCPU占有
時間を変化させるためのものである。すなわち、優先度
が高くなるほど実行されやすくなり、また低くなるほど
実行は後回しにされる。この特性を利用することによ
り、必要な処理を優先的に行なわせ、CPUの空き時間
にその他の処理を行なわせることが可能になる。以下で
は、この優先度割り当てを用いた地図の再描画方法を説
明する。
【0030】(d)動的な優先度の割り当て データ管理スレッド41が描画スレッド群42〜44に
対して動的な優先度を割り当てる場合、次の状況を考え
なければならない。 状況1:描画に必要な部分のデータ更新が完了してい
るか否か。 状況2:地図描画が完了しているか否か。 状況3:画面表示が完了しているか否か。 これら状況の組み合わせは、全部で8通りある。しか
し、描画というものがデータ更新→地図描画→画面表示
のステップで進むことを考慮すると、例えばデータ更新
が終了していないのに地図描画が終了しているといった
状況はなくなるので、次の4通りが残る。 状況1:データ更新、地図描画、画面表示の全てが終
了していない。 状況2:データ更新は終了しているが、地図描画、画
面表示が終了していない。 状況3:データ更新、地図描画は終了しているが画面
表示が終了していない。 状況4:データ更新、地図描画、画面表示のすべてが
終了している。
【0031】そして、これら4つの状況の間には時間的
な関係も存在する。つまり、状況4の前の状況というの
は状況3しかなく、また状況3の前の状況は状況2しか
なく、状況2の前には状況1しかない。よって、その時
の処理アルゴリズムも、状況1→状況2→状況3→状況
4の順でチェックし、動的な優先度の割当を行えばよい
ということになる。その時の優先度の割り当て基準は、
図9(a)〜(d)のようになる。
【0032】図9(a)は状況1における優先度割当基
準であり、優先度はデータ更新スレッド42>地図描画
スレッド43>画面表示スレッド44の順にする。図9
(b)は状況2における優先度割当基準であり、優先度
は地図描画スレッド43>画面表示スレッド44>デー
タ更新スレッド42の順にする。図9(c)は状況3に
おける優先度割当基準であり、優先度は画面表示スレッ
ド44>データ更新スレッド42>地図描画スレッド4
3の順にする。図9(d)は状況4における優先度割当
基準であり、優先度はデータ更新スレッド42=地図描
画スレッド43=画面表示スレッド44とする。以上の
ように各状況に応じて各スレッドの優先度を動的に割り
当てることにより矛盾なく、しかも、効率よく地図スク
ロール制御が可能になる。
【0033】以上よりデータ管理スレッド41による描
画スレッド群42〜44の動的な優先度割り当てアルゴ
リズムは図10のようになる。このアルゴリズムでは、
状況1→状況2→状況3→状況4の順で状況が変化する
ことを利用した構造になっている。つまり、“描画部分
のデータ更新未完了”は状況1に対応し、“地図描画未
完了”は状況2に、“画面表示未完了”は状況3にそれ
ぞれ対応し、“画面表示完了”は状況4に対応してい
る。アルゴリズムでは例えば、再描画命令が新たに発生
した場合、まず、データ管理スレッド41は、描画部分
のデータがすでに更新されているかどうかを確認する
(ステップ301)。更新されていれば次の段階に移行
するが、更新過程であった場合は、データ更新スレッド
42を最優先とし、地図描画スレッド43、画面表示ス
レッド44の順に優先度を割り当てる。そして、データ
の更新が終了すると(ステップ302、303)、地図
の描画が終了したかどうかの確認を行ない(ステップ3
04)、終了していなければ、今度は地図描画スレッド
42を最優先した優先度の変更を行う(ステップ30
5、306)。このようにして、各描画段階において最
も重要な役割を担うスレッドを最優先とするで、スレッ
ド間の同期を取ることなく競合の回避を実現する。
【0034】(e)描画への先読みの導入 以上の方法により、地図は一応、描画できる。しかし、
データ更新は地図描画、画面表示に比べて非常に大きな
処理コストを必要とする。たとえ、マルチスレッドで
ユーザとのやりとり(リモコンインタフェース制御)、
GPSデータ獲得、経路探索等を実装したとして
も、地図スクロール表示におけるデータ更新はその他の
処理に比べて非常に重く、長いデータ更新時間によりそ
の他のスレッドの実行速度を遅延する。その結果ユーザ
からの要求を受け付けなくなったり、経路探索の実行速
度が極端にダウンしたりする。
【0035】このような、問題を解決するために地図の
再描画の要求が発生していない場合、つまりCPUに余
裕がある時に、あらかじめ再描画要求の発生を見込んで
おいて、そのための準備をする先読み処理が有効であ
る。地図スクロール表示に際して、データ更新コストが
最も大きく、データ更新さえできていれば地図描画、お
よび画面表示はわずかなコストで実現できる。よって最
もコストの大きい地図更新のためのデータ保存をあらか
じめ準備して行なう。このデータの保存とは、未知の地
図部分のデジタルデータをCD−ROMより先読みして
いることに他ならない。まず、この先読みすべき地図の
部分について説明し、先読みの方法および全体のシステ
ムにおける先読みの位置付けを明確にする。
【0036】(e-1) 先読みすべき部分 ナビゲーション等の地図データは、地図を図葉単位で分
割して作成してCD-ROM等の地図記録媒体に記憶、管理さ
れている。この図葉は、一般に表示できる画面の大きさ
に比べて十分大きく、かつ図葉1枚のデータだけをメモ
リにロードしておく方法において、新規地図データ更新
の要求が発生するのは、図11のように図葉の境界にさ
しかかった時である。そして、この境界を越える部分で
データの更新に時間がかかり、それが原因で画面がチラ
ついているように見えるのである。そこで本発明では、
現在画面に表示している部分の中心点が含まれている図
葉(中心図葉)に隣接する8つの図葉(隣接図葉)のデ
ータを先読みする。ちょうどこの部分は図11の隣接図
葉1,2,3,4,5,6,7,8を示す。
【0037】(e-2) 先読みの方法 先読みでは、それぞれ1つの隣接図葉に先読みスレッド
を1つ用意する。つまり、先読みスレッドは全部で8つ
あることになる。この先読みスレッドにも前述までの優
先度の概念を利用する。つまり、これら8つの図葉デー
タのうち、次に描画される可能性の高い図葉ほど高い優
先度を設定する。具体的には図12に示すように8つの
先読みスレッドの優先度を決定する。すなわち、中心図
葉を4つの領域に分割し、現在画面に表示している部分
の中心点が、この領域のどこに含まれているかで、各隣
接図葉の先読みスレッドの優先度を決定する。図13は
画面表示部分の中心が属する領域と各隣接図葉の優先度
の関係説明図表である。このように隣接図葉の先読みス
レッドに優先度を割り当てることで、先読みの中でも特
に将来使用される可能性の高い図葉のデータを優先的に
読み取って早めに保存することが可能になる。
【0038】(e-3) 先読みスレッドの優先度の位置付け 先読みスレッドは補助的な役割を果たすものであり、そ
の優先度はデータ管理スレッド41、データ更新スレッ
ド42、地図描画スレッド43、画面表示スレッド44
よりも低い優先度でなければならない。図14は先読み
スレッドの優先度の位置付け説明図である。データ更新
スレッド42と先読みスレッド51〜58は、機能的に
同じである。しかし、データ更新スレッド41の起動時
に全ての先読みスレッド51〜58が起動するのではな
い。再描画時に先読みスレッドにより次に表示すべき部
分のデータが準備されていない場合に限り、そのデータ
の先読みを行っていた先読みスレッドがデータ更新スレ
ッド42として扱われる。それ以外の先読みスレッドは
他のスレッド群43,44より低い優先度で実行され
る。すなわち、車両が所定の領域に進入した場合、該領
域に対応する隣接図葉の先読みスレッドをデータ更新ス
レッド42として実行し、以後、地図描画スレッド4
3、画面表示スレッド44を実行し、これらスレッド4
3、44の実行完了後に他の先読みスレッドを起動して
他の隣接図葉を先読みする。
【0039】(e-4) 差分情報を用いることによる先読み
の効率性の向上 自車の移動により中心図葉が変化する毎に、新たな隣接
8図葉の地図データを先読みするためのスレッドを用意
するが、ここでは、その際の効率を向上させる方法につ
いて述べる。例えば、図15のように1〜25までの図
葉があり、自車の中心図葉が9から13に移動したとす
る。自車が図葉9にいた時にすでに、図葉3,4,5,
8,9,10,13,14,15の地図データは完全で
はなくともその一部分は先読みとデータ更新(データ更
新で読まれるのは9だけ)により地図バッファ12(図
7)に保存されている。次に、自車が図葉13に移動す
ると該図葉13の先読みスレッドがデータ更新スレッド
41として扱われ、新たに図葉7,8,9,12,1
4,17,18,19に関する先読みスレッドが準備さ
れる。
【0040】しかし、この先読みスレッドのうち8,
9,14は既に中心図葉が9であった時にある程度その
地図データが地図バッファ12に取り込まれているはず
である。つまり、新規の中心図葉13で先読みすべき部
分は、すでに地図バッファ12にある程度保存されて
いる図葉8,9,14と、新しい先読みスレッド7,
12,17,18,19ということになる。以上をまと
めると、中心図葉がpからcに変更される時、 (cの先読み部分で既にデータの1部が地図バッファにある部分) =(cの先読み部分)∩(pの先読み部分) (2) (cで先読みスレッドを新規に用意する部分) (3) =(cの先読み部分)∩(pの先読み以外の部分) ということになる。このような差分情報を用いれば先読
み時間を短縮できる
【0041】。図16は差分情報を用いた再描画アルゴ
リズムのフロー図であり、図10のアルゴリズムに少し
変更を加えた形のアルゴリズムになっている。アルゴリ
ズム中のステップ401では、(3)式を満足する図葉(前
回の中心図葉pに対する先読み部分と新規の中心図葉c
での先読み部分との差分となる部分)に対してのみ新し
い先読みスレッドを用意し開始する。(2)式を満足する
図葉は(重複する部分)は前回の先読みスレッドをそのま
ま使用する。以上、先読みと動的な優先度を用いたカー
ナビ用の描画アルゴリズム(図16)により、再描画の
データ更新時に一時的にかかる大きな負荷をCPUの負
荷がそれほど大きくない時に優先度を低くセットしたス
レッドで更新しておくことで、回避することができる。
【0042】(C)評価実験 本手法の有効性を示すために、実際に市販のナビ研CD
−ROMを使用し、一定方向に画面スクロールさせるこ
とで強制的に再描画を発生させ、データ更新・地図描画
・地図表示の各必要処理時間をそれぞれ先読みがある場
合と、ない場合とで比較を行った。尚、評価はSun Ultr
al上で行った。図17(a),(b)は実験結果のグラ
フで、(a)は先読みしない場合、(b)は先読みした
場合である。先読みがある場合も、ない場合も、スクロ
ール時の再描画におけるVRAMへの地図描画時間、V
RAMから読み取ってスクリーンに表示する地図表示時
間はある範囲内に収まって大差がない。しかし、CD−
ROMより地図データを読み取って更新するデータ更新
時間は、先読みなしの場合において再描画の時、a〜f
で示すように突出している。これは一時的に非常に大き
な負荷がCPUにかかっていることを意味している。一
方、先読み有りの場合には、突出はなくなっており、デ
ータ更新時間はほとんど目立たなくなっている(グラフ
では0にかなり近い値になっている)。これは、先読み
しない場合において一時的に突出したCPU負荷が一定
に分散されていることを意味し、先読みの利点が明らか
である。このように先読みにより、再描画時の処理コス
トを分散し、これにより、再描画時のシステムへの一時
的な負荷を軽減することができた。
【0043】つぎに、先読みを用いた時のシステム全体
のパフォーマンスの向上について次の図17(c)に示
す。先読みがない場合に比べ、先読みがある場合はシス
テムの負荷が分散されただけでなく、全体として再描画
時のパフォーマンスも約23%向上したことになる。つ
まり、先読みは負荷分散だけでなく、システム全体のパ
フォーマンスを向上させることができる。以上、本発明
を実施例により説明したが、本発明は請求の範囲に記載
した本発明の主旨に従い種々の変形が可能であり、本発
明はこれらを排除するものではない。
【0044】
【発明の効果】以上本発明によれば、(1) 地図データの
先読みを行う先読みスレッドを用意すると共に該先読み
スレッドの優先度を低くし、(2) CPUの空き時間を監
視し、(3) 該CPU空き時間に先読みスレッドを起動
し、(4) 先読みスレッドにより中心図葉及び周辺の隣接
図葉を地図記録媒体より読出してメモリに格納するよう
にしたから、進入する隣接図葉を予測する必要がなく、
また、CPUのアイドルタイムを有効に利用でき、該ア
イドルタイムにおいて中心図葉及び周辺の図葉を地図バ
ッファに先読みすることができる。
【0045】本発明によれば、(1) 地図データを地図記
録媒体より読み取って地図バッファに既に記憶されてい
るデータを更新するデータ更新制御、地図バッファに記
憶されている地図データに基づいて地図画像を発生して
VRAMに描画する地図描画制御、VRAMから車両位
置周辺の地図画像を切り出してスクリーンに表示する画
面表示制御のそれぞれを並列処理により実行可能なデー
タ更新スレッド、地図描画スレッド、画面表示スレッド
を用意し、(2) これらスレッドの優先度を低くすると共
に、データ更新完了前は上記各スレッドのうち、データ
更新スレッドの優先度を最高にし、データ更新完了後で
あって地図描画完了前は地図描画スレッドの優先度を最
高にし、地図描画完了後であって画面表示完了前は画面
表示スレッドの優先度を最高にし、(3) 地図スクロール
処理に際して優先度が最高のスレッドを実行するように
したから、地図スクロール制御の各描画段階において最
も重要な役割を担うスレッドを最優先に実行でき、スレ
ッド間の同期を取ることなく各スレッドの競合回避を実
現でき、円滑な地図スクロールが可能になった。
【0046】また、本発明によれば、(1) 車両が属する
領域に応じた中心図葉に隣接する8つの隣接図葉に対応
して先読みスレッドを用意し、(2) 車両が進入した隣接
図葉の先読みスレッドを前記データ更新スレッドとして
該隣接図葉を先読みし、(3)他の隣接図葉に応じた先読
みスレッドの優先度を前記地図描画スレッド、画面表示
スレッドの優先度より低くして該他の隣接図葉を先読み
するようにしたから、車両が進入した隣接図葉を最優先
で先読みできるため車両位置周辺の地図画像を確実に表
示でき、地図スクロールを円滑に行うことができる。
【0047】また、本発明によれば、地図スクロールに
必要なデータ更新スレッドの優先度を低くし、CPU負
荷が低いときに、地図データの先読みを行うようにした
から、従来再描画のデータ更新時に一時的にかかる大き
な負荷を回避でき、これにより、他の重要な処理の遅延
を防止でき、システム効率を大幅に改善できる。また、
本発明によれば、(1) 車両が属する領域に応じた中心図
葉を4分割し、(2) 画面に表示されている中心点がいず
れの分割領域に属するか判断し、(3) 該所属分割領域に
隣接する領域に応じた隣接図葉の先読みスレッドの優先
度を他の隣接図葉の先読みスレッドの優先度より高く
し、(4) 優先度の高い隣接図葉をより早く先読みするよ
うにしたから、車両が次に進入する可能性の高い隣接図
葉を早めに先読みできるため、車両位置周辺の地図画像
を確実に表示でき、地図スクロールを円滑に行うことが
できる。
【0048】また、本発明によれば、既に地図バッファ
に読み込まれている隣接図葉以外の隣接図葉(差分図
葉)のみを先読みするようにしたから、先読みの負荷を
小さくでき、先読みに要する時間を短縮でき、確実に中
心図葉及び周辺8個の隣接図葉を先読みして地図バッフ
ァに格納できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】地図データ管理説明図である。
【図2】進入先の旧図葉番号Cと進入後利用可能な旧図
葉番号配列AR1及び進入後先読みが必要な新図葉配列
AR2の対応図表である。
【図3】ハッシュテーブルの内容説明図である。
【図4】ナビゲーション装置の要部構成図である。
【図5】CPUを備えたナビゲーション装置の構成図で
ある。
【図6】先読み制御処理フローである。
【図7】マルチスレッドによる描画モデル説明図であ
る。
【図8】スレッド間の優先度に関する位置付け説明図で
ある。
【図9】各状況における優先度割り当て説明図である。
【図10】動的優先度の割り当て処理フローである。
【図11】データ更新要求発生のタイミング説明図であ
る。
【図12】予測のために中心図葉を4つに分割した分割
領域説明図である。
【図13】先読みスレッド間の優先度割り当て説明図で
ある。
【図14】先読みスレッドの優先度に関する位置付け説
明図である。
【図15】先読みの差分説明図である。
【図16】差分情報を用いた再描画アルゴリズムであ
る。
【図17】評価実験結果説明図である。
【図18】従来の地図データの更新タイミング説明図で
ある。
【符号の説明】
10・・地図記録媒体(CD−ROM) 14・・VRAM 16・・ディスプレイ装置 17・・位置測定装置 20・・プロセッサ(CPU) 31・・演算処理ハードウェア部 32・・プログラムメモリ 33・・主記憶装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両が属する領域に応じた中心図葉と該
    領域の周辺領域に応じた隣接図葉をメモリに先読みする
    ナビゲーション装置の地図データの先読み方法におい
    て、 地図データの先読みを行う先読みスレッドを用意すると
    共に該先読みスレッドの優先度を低くし、CPUの空き
    時間を監視し、 該CPU空き時間に先読みスレッドを起動し、先読みス
    レッドにより中心図葉及び周辺の隣接図葉を地図記録媒
    体より読出してメモリに格納することを特徴とする地図
    データの先読み方法。
  2. 【請求項2】 車両の移動に伴って車両位置周辺の地図
    をスクリーンに表示するナビゲーション装置の地図スク
    ロール方法において、 地図データを地図記録媒体より読み取って地図バッファ
    に既に記憶されているデータを更新するデータ更新制
    御、地図バッファに記憶されている地図データに基づい
    て地図画像を発生してVRAMに描画する地図描画制
    御、VRAMから車両位置周辺の地図画像を切り出して
    スクリーンに表示する画面表示制御のそれぞれを並列処
    理により実行可能なデータ更新スレッド、地図描画スレ
    ッド、画面表示スレッドを用意し、 これらスレッドの優先度を低くすると共に、データ更新
    完了前は上記各スレッドのうち、データ更新スレッドの
    優先度を最高にし、データ更新完了後であって地図描画
    完了前は地図描画スレッドの優先度を最高にし、地図描
    画完了後であって画面表示完了前は画面表示スレッドの
    優先度を最高にし、 地図スクロール処理に際して優先度が最高のスレッドを
    実行する、ことを特徴とする地図スクロール方法。
  3. 【請求項3】 車両が属する領域に応じた中心図葉に隣
    接する8つの隣接図葉に対して先読みスレッドを用意
    し、 車両が進入した隣接図葉の先読みスレッドを前記データ
    更新スレッドとして扱うことで該図葉データを読みだ
    し、 車両が進入した図葉の隣接図葉に関しては、前記地図更
    新スレッド、地図描画スレッド、画面表示スレッドより
    優先度を低く設定した先読みスレッドにより地図データ
    を先読みすることを特徴とする請求項2記載の地図スク
    ロール方法。
  4. 【請求項4】 中心図葉を4分割し、画面に表示されて
    いる中心点がいずれの分割領域に属するか判断し、該所
    属分割領域に隣接する領域に応じた隣接図葉の先読みス
    レッドの優先度を他の隣接図葉の先読みスレッドの優先
    度より高くし、優先度の高い隣接図葉をより早く先読み
    することを特徴とする請求項3記載の地図スクロール方
    法。
  5. 【請求項5】 既に地図バッファに読み込まれている隣
    接図葉以外の隣接図葉のみを先読みすることを特徴とす
    る請求項3記載の地図スクロール方法。
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