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JPH11169617A - 難燃・耐熱フィルター - Google Patents

難燃・耐熱フィルター

Info

Publication number
JPH11169617A
JPH11169617A JP9362096A JP36209697A JPH11169617A JP H11169617 A JPH11169617 A JP H11169617A JP 9362096 A JP9362096 A JP 9362096A JP 36209697 A JP36209697 A JP 36209697A JP H11169617 A JPH11169617 A JP H11169617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flame
retardant
fiber
flame retardant
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9362096A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Yamamoto
俊也 山本
Masao Miyagawa
雅男 宮川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kureha Ltd
Original Assignee
Kureha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kureha Ltd filed Critical Kureha Ltd
Priority to JP9362096A priority Critical patent/JPH11169617A/ja
Publication of JPH11169617A publication Critical patent/JPH11169617A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Filtering Materials (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルターが炎にさらされても、フィルター
自体が自己消火し、煙の発生量が少なく、しかも230
℃程度の熱風を受けても穴が殆どあくことなく、フィル
ター形状を保持させる。 【解決手段】 難燃アクリル繊維と、難燃レーヨン繊維
とを各繊維夫々10%以上、総量で60%以上含み繊維
ウエブを形成して、該繊維ウエブを難燃剤を添加し又は
しない難燃性熱可塑性樹脂で結合し、圧力圧損を40P
a以下に構成せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種流体中に懸濁す
る物質を濾過または吸着作用により除去するフィルタ
ー、特にレンジフード、換気扇フィルターに適し、難燃
性があると共に炎にさらされた時、フィルター自身は燃
えず、自己消火性を有し、発煙量が少なく、熱風を受け
ても穴があかない難燃・耐熱フィルターに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般にレンジフードあるいは換気扇フィ
ルターとしては、ポリクラール繊維や難燃アクリル繊維
を主体にした繊維ウエブを難燃熱可塑性樹脂で結合せし
めたフィルターが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ポリク
ラール繊維あるいは難燃アクリル繊維を主体としたフィ
ルターは高温(230℃)の熱風を受けるとフィルター
自体に穴があいて了う。また、難燃セルロース繊維を主
体とする繊維ウエブを難燃性熱可塑性樹脂により結合し
たフィルターにおいては、熱風によって穴があかないに
しても炎にさらされた時に煙を多く発生する問題があ
る。
【0004】そこで、上述の如き問題に対処し、これを
解決すべく本発明者は種々の検討を重ね、その結果、特
に難燃性アクリル繊維と難燃レーヨン繊維の組合せ混合
が好適であることを見出し、本発明に到達した。
【0005】即ち、本発明は上記両繊維を組合せ混綿使
用することにより、フィルターが炎にさらされても、フ
ィルター自体が自己消火し、煙の発生量が少なく、しか
も230℃程度の熱風を受けても穴が殆どあくことな
く、フィルター形状を保持せしめることを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして、上記目的に適
合する本発明は、難燃アクリル繊維と、難燃レーヨン繊
維とを各繊維夫々10%以上、総量で60%以上含み繊
維ウエブを形成して、該繊維ウエブを難燃性熱可塑性樹
脂で結合し、圧力圧損を40Pa以下に構成せしめた難
燃・耐熱フィルターよりなる。
【0007】ここで、難燃性熱可塑性樹脂は別途、難燃
剤を添加してあってもよく、また、難燃アクリル繊維及
び難燃レーヨン繊維のJIS K7201に定義された
極限酸素指数(LOI)値が何れも29以上であり、難
燃性熱可塑性樹脂が塩化ビニリデン、エチレン塩ビアク
リル共重合体に難燃剤を添加した組成又はエチレン塩ビ
酢ビ共重合体に難燃剤を添加した組成の何れかであるこ
とも好ましい。なお上記繊維ウエブを形成する難燃性ア
クリル繊維と難燃レーヨン繊維は、夫々2〜20デニー
ルの太さを用いることが効果的である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、更に本発明の具体的な実施
形態について詳述する。
【0009】本発明は前述の如く難燃アクリル繊維と難
燃レーヨン繊維との両繊維を含むことが肝要であり、し
かもこれら両繊維を夫々、単独で10%以上、総量で6
0%以上配合し、フィルターの主体を構成することが重
要である。この場合、上記各繊維は太さが2〜20デニ
ール、好ましくは5〜20デニールで、繊維長が50〜
75mm位であることが好ましく、これらを互いに混綿
して繊維ウエブに形成する。
【0010】ここで、上記難燃アクリル繊維と難燃レー
ヨン繊維の組み合わせが自己消火性をもち、発煙量が少
ないと共に、230℃の熱風にさらされても穴があかな
いという効果を奏する上に極めて有効であることは繰り
返し実験により充分、確かめられている。この場合、上
記両繊維は総量で60%以上であることが必要であり、
60%未満の場合には効果に乏しいことが実験により判
明している。しかも、難燃アクリル繊維と、難燃レーヨ
ン繊維は夫々10%以上、好ましくは難燃アクリル繊維
が10〜60%、難燃レーヨン繊維が10〜70%含ま
れることが好適である。なお、難燃アクリル繊維と難燃
レーヨン繊維の総量が100%に満たないときは一部、
他の繊維を混入してよく、この場合、好ましくは非溶融
性の繊維を混入する。もし、他の難燃ポリエステル繊
維、ポリクラール繊維等を40%以上含むような場合に
は230℃の熱風により穴があく。また難燃アクリル繊
維、又は難燃レーヨン繊維夫々単独であっても所期の効
果を挙げるに至らない。特に高温下で溶融する繊維の場
合には、該溶融によりフィルター効果が阻害されるの
で、好ましくない。
【0011】次に繊維ウエブ中の繊維の結合は、前述の
如く難燃性熱可塑性樹脂が用いられるが、かかる難燃樹
脂としては塩化ビニリデン樹脂が好適であり、他にエチ
レン塩ビ酢ビ共重合体樹脂、アクリルあるいは酢酸ビニ
ル系樹脂もしくはその混合物(混合比50:50〜9
0:10)、スチレンブタジエン樹脂、アクリロニトリ
ルブタジエン樹脂、メチルメタクリレートブタジエン樹
脂又はポリビルニアルコール溶液などに難燃剤を添加し
た樹脂が有効である。これらはエマルジョンなどの溶液
を用いてスプレー、コーティング、含浸などによって繊
維ウエブに付与され、乾燥及び熱処理によって繊維に結
合させる。
【0012】上記樹脂に添加される難燃剤としては、リ
ン系、ハロゲン系、硼素系などの有機、無機系の加工剤
が挙げられ、特にリン系の水溶性難燃化合物は好適であ
る。これら難燃剤は樹脂に対して難燃剤/樹脂=30:
70〜10:90であるが、特に20:80〜15:8
5が好ましい。また、繊維ウエブと難燃性熱可塑性樹脂
との割合は、繊維ウエブ/樹脂=70:30〜30:7
0の範囲が望ましい。この割合で構成されていると、フ
ィルターの性能を保持することができる。かくして得ら
れるフィルターは特にレンジフード、換気扇フィルター
として好適な空隙率90%以を有し、圧力圧損40Pa
以下、更に30Pa以下の性能を確保する。
【0013】殊に難燃アクリル繊維及び難燃レーヨン繊
維の極限酸素指数(LOI)値が何れも29以上であ
り、難燃性熱可塑性樹脂が塩化ビニリデン、エチレン塩
ビアクリル共重合体に難燃剤を添加した組成又はエチレ
ン塩ビ酢ビ共重合体に難燃剤を添加した組成の何れかで
あるフィルターは最も有効である。なお、酸素指数はJ
IS K7201の燃焼試験法において定義される所定
の試験条件下において材料が燃焼を持続するのに必要な
酸素中の容量%で表される最低酸素濃度の数値である。
【0014】以下、本発明の実施例を掲げ、比較例と対
比する。
【0015】
【実施例】実施例1 難燃アクリル繊維50%と難燃レーヨン繊維20%とポ
リエステル繊維30%からなる目付30g/m2 の繊維
ウエブにリン系難燃剤を樹脂固形分比率6%混合したエ
チレン塩ビアクリルエマルジョンをスプレーし、乾燥し
て、目付45g/m2 、圧力圧損30Paのフィルター
を得た。
【0016】実施例2 難燃アクリル繊維50%と難燃レーヨン繊維20%とポ
リエステル繊維30%からなる目付30g/m2 の繊維
ウエブにアンチモン・ブロム混合系難燃剤を樹脂固形分
比率6%混合したアクリルエマルジョンをスプレーし、
乾燥して、目付45g/m2 、圧力圧損30Paのフィ
ルターを得た。
【0017】比較例1 難燃アクリル繊維70%とポリエステル繊維30%から
なる目付30g/m2の繊維ウエブにリン系難燃剤を樹
脂固形分比率6%混合したエチレン塩ビアクリルエマル
ジョンをスプレーし、乾燥して、目付45g/m2 、圧
力圧損30Paのフィルターを得た。
【0018】比較例2 ポリクラール繊維70%とポリエステル繊維30%から
なる目付30g/m2の繊維ウエブにリン系難燃剤を樹
脂固形分比率6%混合したエチレン塩ビアクリルエマル
ジョンをスプレーし、乾燥して、目付45g/m2 、圧
力圧損30Paのフィルターを得た。
【0019】比較例3 難燃レーヨン繊維70%とポリエステル繊維30%から
なる目付30g/m2の繊維ウエブにリン系難燃剤を樹
脂固形分比率6%混合したエチレン塩ビアクリルエマル
ジョンをスプレーし、乾燥して、目付45g/m2 、圧
力圧損30Paのフィルターを得た。
【0020】次に上記各例で得た夫々のフィルターにつ
いて下記により耐熱試験、耐炎試験を行った。
【0021】(耐熱試験)恒温乾燥機の排気口にサンプ
ルを装着する。50cm2 の濾材に面風速1.3m/s
ec、230℃の熱風を10分間通過させてフィルター
形状の状態を比較した。
【0022】(耐炎試験)ミクロバーナーを使用して、
長さ6cmの炎出し、炎の先端に各フィルターを1分間
接触させた時のフィルターの状態を比較した。結果を表
1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明は以上のように難燃アクリル繊維
と難燃レーヨン繊維とを夫々10%以上、総量で60%
以上含み形成した繊維ウエブを難燃性熱可塑性樹脂によ
り結合せしめ所定の性能を付与させたものであり、両繊
維の所要量の混合よりなるためフィルターが炎にさらさ
れてもフィルター自体は自己消火し、煙の発生量は少な
く、しかも230℃の熱風を受けても溶融せず穴があく
こともなく、フィルター形状を保持し得ると共に、難燃
性熱可塑性樹脂で繊維相互を結合しているため燃える心
配もなく、230℃の熱風に対しても充分、耐熱性を有
して形状を保持することができる効果を有している。本
発明は一般の難燃・耐熱フィルターとして有用性を発揮
するが、特にレンジフード、換気扇フィルターに使用
し、極めて効果的である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難燃アクリル繊維と難燃レーヨン繊維と
    を各繊維夫々10%以上、総量で60%以上含み形成し
    てなる繊維ウエブを難燃性熱可塑性樹脂で結合し、圧力
    圧損が40Pa以下であることを特徴とする難燃・耐熱
    フィルター。
  2. 【請求項2】 難燃性熱可塑性樹脂に難燃剤を添加した
    請求項1記載の難燃・耐熱フィルター。
  3. 【請求項3】 難燃アクリル繊維及び難燃レーヨン繊維
    の極限酸素指数(LOI)値が何れも29以上であり、
    難燃性熱可塑性樹脂が塩化ビニリデン、エチレン塩ビア
    クリル共重合体に難燃剤を添加した組成又はエチレン塩
    ビ酢ビ共重合体に難燃剤を添加した組成の何れかである
    請求項1記載の難燃・耐熱フィルター。
  4. 【請求項4】 繊維ウエブを形成する難燃アクリル繊維
    と難燃レーヨン繊維の太さが夫々2〜20デニールであ
    る請求項1〜3の何れかの項に記載の難燃・耐熱フィル
    ター。
JP9362096A 1997-12-10 1997-12-10 難燃・耐熱フィルター Pending JPH11169617A (ja)

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JP9362096A JPH11169617A (ja) 1997-12-10 1997-12-10 難燃・耐熱フィルター

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JPH11169617A true JPH11169617A (ja) 1999-06-29

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001131852A (ja) * 1999-10-29 2001-05-15 Kureha Ltd 耐炎性シート
KR20020074868A (ko) * 2001-03-22 2002-10-04 크린에어테크놀로지 주식회사 난연 처리된 필터
JP2012503544A (ja) * 2008-09-24 2012-02-09 エリス ファイバー ユーエスエイ エルエルシー グリース除去装置、システム、及び、方法

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