JPH11164767A - 3杢調カーペットおよびその製造方法 - Google Patents
3杢調カーペットおよびその製造方法Info
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- JPH11164767A JPH11164767A JP33733697A JP33733697A JPH11164767A JP H11164767 A JPH11164767 A JP H11164767A JP 33733697 A JP33733697 A JP 33733697A JP 33733697 A JP33733697 A JP 33733697A JP H11164767 A JPH11164767 A JP H11164767A
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- heather
- carpet
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- crimped
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- Carpets (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】従来の2杢あるいは3杢調の柄を有するカーペ
ットよりも柄が大きく3色感が良好である3杢調カーペ
ットおよびこの3杢調カーペットを効率的に製造する方
法を提供する。 【解決手段】染色性が異なる3種類の捲縮糸の中から繊
度差が10%以上105%以下である任意の2種類の捲
縮糸を引き揃えて交絡処理または撚糸してなる数種類の
2杢糸の中から選択され、任意の2種類の2杢糸が相互
に隣合うように基布にタフト植毛され染色処理されてい
ることを特徴とする3杢調カーペットおよびその製造方
法。
ットよりも柄が大きく3色感が良好である3杢調カーペ
ットおよびこの3杢調カーペットを効率的に製造する方
法を提供する。 【解決手段】染色性が異なる3種類の捲縮糸の中から繊
度差が10%以上105%以下である任意の2種類の捲
縮糸を引き揃えて交絡処理または撚糸してなる数種類の
2杢糸の中から選択され、任意の2種類の2杢糸が相互
に隣合うように基布にタフト植毛され染色処理されてい
ることを特徴とする3杢調カーペットおよびその製造方
法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は捲縮糸をフェースヤ
ーンとして用いた3杢調カーペットおよびその製造方法
に関するものであり、更に詳しくは、3配色の占有面積
が同一で柄が大きく3配色相互のコントラスト(以下
3色感と表現)が良好である3杢調カーペットおよびこ
の3杢調カーペットを効率的に製造する方法に関するも
のである。
ーンとして用いた3杢調カーペットおよびその製造方法
に関するものであり、更に詳しくは、3配色の占有面積
が同一で柄が大きく3配色相互のコントラスト(以下
3色感と表現)が良好である3杢調カーペットおよびこ
の3杢調カーペットを効率的に製造する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、捲縮糸をフェースヤーンとして用
いたカーペットの品質向上、コストダウン要望が高まっ
ている。
いたカーペットの品質向上、コストダウン要望が高まっ
ている。
【0003】特にタイル、ロールカーペット分野では、
杢糸の繊度とカーペットの目付け(単位面積当たりの原
糸量)を変更しないという条件下で、従来の2杢調カー
ペットよりも色調が複雑(3杢調)で、3色感の良好な
カーペットを製造可能でかつ安価な原糸の供給要望が強
い。
杢糸の繊度とカーペットの目付け(単位面積当たりの原
糸量)を変更しないという条件下で、従来の2杢調カー
ペットよりも色調が複雑(3杢調)で、3色感の良好な
カーペットを製造可能でかつ安価な原糸の供給要望が強
い。
【0004】そして上記の要求に対応するために、従来
の3杢調の柄を有するカーペットについては、3種類の
異染性能を有する3種類の捲縮糸を交絡または撚糸して
得たいわゆる3杢糸を原糸として使用していた。
の3杢調の柄を有するカーペットについては、3種類の
異染性能を有する3種類の捲縮糸を交絡または撚糸して
得たいわゆる3杢糸を原糸として使用していた。
【0005】しかしながら上記の従来技術においては、
1本の3杢糸で3杢調柄をつくるために柄が小さく、3
配色のコントラスト(以下 3色感と表現)が不十分な
カ−ペットに仕上がるという欠点があった。また3杢糸
を構成する3本の捲縮糸の繊度が小さいので3杢糸の製
造コストが高くなってしまうという欠点があった。
1本の3杢糸で3杢調柄をつくるために柄が小さく、3
配色のコントラスト(以下 3色感と表現)が不十分な
カ−ペットに仕上がるという欠点があった。また3杢糸
を構成する3本の捲縮糸の繊度が小さいので3杢糸の製
造コストが高くなってしまうという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した従来
技術における問題点の解決を課題として検討した結果、
達成されたものである。
技術における問題点の解決を課題として検討した結果、
達成されたものである。
【0007】したがって本発明の目的は、従来の2杢あ
るいは3杢調の柄を有するカーペットよりも柄が大きく
3色感が良好である3杢調カーペットおよびこの3杢調
カーペットを効率的に製造する方法に関するものであ
る。
るいは3杢調の柄を有するカーペットよりも柄が大きく
3色感が良好である3杢調カーペットおよびこの3杢調
カーペットを効率的に製造する方法に関するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の3多杢調カーペットは、主として次の構
成を有する。すなわち染色性が異なる3種類の捲縮糸の
中から繊度差が10%以上105%以下である任意の2
種類の捲縮糸を引き揃えて交絡処理または撚糸してなる
数種類の2杢糸の中から選択され、任意の2種類の2杢
糸が相互に隣合うように基布にタフト植毛され染色処理
されていることを特徴とする特徴とする3杢調カーペッ
トである。
めに、本発明の3多杢調カーペットは、主として次の構
成を有する。すなわち染色性が異なる3種類の捲縮糸の
中から繊度差が10%以上105%以下である任意の2
種類の捲縮糸を引き揃えて交絡処理または撚糸してなる
数種類の2杢糸の中から選択され、任意の2種類の2杢
糸が相互に隣合うように基布にタフト植毛され染色処理
されていることを特徴とする特徴とする3杢調カーペッ
トである。
【0009】また、本発明の3多杢調カーペットの製造
方法は次のいずれかの構成を有する。すなわち、染色性
が異なる3種類の捲縮糸を予め準備し、その中から繊度
差が10%以上105%以下である任意の2種類を選択
し、引き揃えて交絡処理または撚糸して得られた数種類
の2杢糸の組合せの中から任意の2種類の2杢糸を選択
し、これら2本の2杢糸が相互に隣り合うように基布に
タフト植毛し次いで染色処理することを特徴とする3杢
調カーペットの製造方法、または、色が異なる3種類の
先染め捲縮糸の中から、繊度差が10%以上105%以
下である任意の2種類の捲縮糸を選択し、引き揃えて交
絡処理または撚糸して得られた数種類の2杢糸の組合せ
の中から任意の2種類の2杢糸を選択し、これら2本の
2杢糸が相互に隣り合うように基布にタフト植毛するこ
とを特徴とする3杢調カーペットの製造方法である。
方法は次のいずれかの構成を有する。すなわち、染色性
が異なる3種類の捲縮糸を予め準備し、その中から繊度
差が10%以上105%以下である任意の2種類を選択
し、引き揃えて交絡処理または撚糸して得られた数種類
の2杢糸の組合せの中から任意の2種類の2杢糸を選択
し、これら2本の2杢糸が相互に隣り合うように基布に
タフト植毛し次いで染色処理することを特徴とする3杢
調カーペットの製造方法、または、色が異なる3種類の
先染め捲縮糸の中から、繊度差が10%以上105%以
下である任意の2種類の捲縮糸を選択し、引き揃えて交
絡処理または撚糸して得られた数種類の2杢糸の組合せ
の中から任意の2種類の2杢糸を選択し、これら2本の
2杢糸が相互に隣り合うように基布にタフト植毛するこ
とを特徴とする3杢調カーペットの製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細について説明
する。
する。
【0011】染色性が異なる3種類の捲縮糸の中から繊
度差が10%以上105%以下である任意の2種類の捲
縮糸を引き揃えて交絡処理または撚糸してなる数種類の
2杢糸の中から選択され、任意の2種類の2杢糸が相互
に隣合うように基布にタフト植毛し、次いで染色処理す
る3杢調カーペットである。 本発明
においては3種類の捲縮糸から2種類の2杢糸を作り、
これを相互に隣り合うように基布にタフト植毛してカー
ペットを製造する。しかるに2種類の2杢糸を構成する
捲縮糸は4本となり3種類のうちのどれか1本が必ず2
種類の2杢糸の中に含まれることになる。すなわち2杢
糸の中の2本の捲縮糸が染色後に糸の表面に現れる色の
出現確率をコントロールしない場合は1つの色が目立っ
たストライプ状のカーペットになってしまう。本発明者
はこの色の出現確率を捲縮糸の繊度差でコントロールす
ることを考えた。すなわち2杢糸を構成する捲縮糸の繊
度差を設けることにより、2杢糸の中の2本の捲縮糸が
染色後に糸の表面に現れる色の出現確率をコントロール
できる。発明者は鋭意検討の結果、繊度差を10%以上
105%以下とすることにより染色後にストライプの目
立たないカーペットが得られることを見いだした。ここ
で2種類の2杢糸の繊度差とは次の計算式で得られる値
である。 捲縮糸Aの繊度:a 捲縮糸Bの繊度:b a>bのとき 繊度差(%) =((a−b)/b) x 100 また本発明においては2本の2杢糸で3色を表現するた
めに従来の1本の2杢糸で3色を表現する場合よりも一
つ一つの色の占有面積が大きくなる。すなわち柄が大き
くなる。さらに本発明の2杢糸の繊度は従来の3杢糸の
繊度の1.5倍に設定することになるので生産性が向上
する。
度差が10%以上105%以下である任意の2種類の捲
縮糸を引き揃えて交絡処理または撚糸してなる数種類の
2杢糸の中から選択され、任意の2種類の2杢糸が相互
に隣合うように基布にタフト植毛し、次いで染色処理す
る3杢調カーペットである。 本発明
においては3種類の捲縮糸から2種類の2杢糸を作り、
これを相互に隣り合うように基布にタフト植毛してカー
ペットを製造する。しかるに2種類の2杢糸を構成する
捲縮糸は4本となり3種類のうちのどれか1本が必ず2
種類の2杢糸の中に含まれることになる。すなわち2杢
糸の中の2本の捲縮糸が染色後に糸の表面に現れる色の
出現確率をコントロールしない場合は1つの色が目立っ
たストライプ状のカーペットになってしまう。本発明者
はこの色の出現確率を捲縮糸の繊度差でコントロールす
ることを考えた。すなわち2杢糸を構成する捲縮糸の繊
度差を設けることにより、2杢糸の中の2本の捲縮糸が
染色後に糸の表面に現れる色の出現確率をコントロール
できる。発明者は鋭意検討の結果、繊度差を10%以上
105%以下とすることにより染色後にストライプの目
立たないカーペットが得られることを見いだした。ここ
で2種類の2杢糸の繊度差とは次の計算式で得られる値
である。 捲縮糸Aの繊度:a 捲縮糸Bの繊度:b a>bのとき 繊度差(%) =((a−b)/b) x 100 また本発明においては2本の2杢糸で3色を表現するた
めに従来の1本の2杢糸で3色を表現する場合よりも一
つ一つの色の占有面積が大きくなる。すなわち柄が大き
くなる。さらに本発明の2杢糸の繊度は従来の3杢糸の
繊度の1.5倍に設定することになるので生産性が向上
する。
【0012】本発明において、異なる染色性能を有する
捲縮糸の原料となるポリマーは、ポリアミドの場合に
は、アミノ末端基量およびカルボキシル末端基量を重合
または製糸工程で制御する方法、およびスルフォン基な
どのポリアミドの末端基以外の官能基を重合または製糸
工程で導入する方法により形成することができる。
捲縮糸の原料となるポリマーは、ポリアミドの場合に
は、アミノ末端基量およびカルボキシル末端基量を重合
または製糸工程で制御する方法、およびスルフォン基な
どのポリアミドの末端基以外の官能基を重合または製糸
工程で導入する方法により形成することができる。
【0013】また顔料で着色したポリマーを用いてもよ
い。
い。
【0014】本発明で用いられる染色性の異なる2種類
の捲縮糸からなる2杢糸は、例えばナイロン6の2杢糸
の場合、酸性染料に染まるNH2 末端基が多いポリマー
からなる繊維と、塩基性染料に染まるSO3 末端基が多
いポリマーからなる繊維との組合せで異なる2色に染色
が施される。
の捲縮糸からなる2杢糸は、例えばナイロン6の2杢糸
の場合、酸性染料に染まるNH2 末端基が多いポリマー
からなる繊維と、塩基性染料に染まるSO3 末端基が多
いポリマーからなる繊維との組合せで異なる2色に染色
が施される。
【0015】そして本発明においては、杢糸の繊度がそ
れぞれ2000〜4000デニールであることが望まし
く、2000デニール未満または4000デニールを越
えるとカーペットにしたときの風合が損なわれるため好
ましくない。 、次に本発明の3多杢調カー
ペットの製造方法について説明する。
れぞれ2000〜4000デニールであることが望まし
く、2000デニール未満または4000デニールを越
えるとカーペットにしたときの風合が損なわれるため好
ましくない。 、次に本発明の3多杢調カー
ペットの製造方法について説明する。
【0016】まず上記の染色性の異なる2種類の捲縮糸
からなる2杢糸を得るに際しては、染色性の異なる2種
類のポリマーを、それぞれ独立した紡糸機から溶融紡糸
した後、冷風により冷却・固化し、さらに引き続いて油
剤を付着した後、300〜1200m/分で回転する引
取りロールで引取り、さらにこの未延伸糸を2〜6倍で
延伸する。続いて各延伸糸を従来公知の加熱流体による
捲縮加工装置、例えば特公昭58−1214号公報、お
よび米国特許第4526808号明細書に記載の装置な
どを用いて捲縮糸に加工し、次いで得られた2種類の捲
縮糸を引き揃えて例えば空気や蒸気などの流体によって
交絡処理するかまたは撚糸する。
からなる2杢糸を得るに際しては、染色性の異なる2種
類のポリマーを、それぞれ独立した紡糸機から溶融紡糸
した後、冷風により冷却・固化し、さらに引き続いて油
剤を付着した後、300〜1200m/分で回転する引
取りロールで引取り、さらにこの未延伸糸を2〜6倍で
延伸する。続いて各延伸糸を従来公知の加熱流体による
捲縮加工装置、例えば特公昭58−1214号公報、お
よび米国特許第4526808号明細書に記載の装置な
どを用いて捲縮糸に加工し、次いで得られた2種類の捲
縮糸を引き揃えて例えば空気や蒸気などの流体によって
交絡処理するかまたは撚糸する。
【0017】ここで染色性の異なる2種類のポリマー
を、それぞれ独立した紡糸機で溶融紡糸した後、延伸前
に合糸してもよいが、望ましくは捲縮加工した後に交絡
する段階で同時に合糸交絡することにより、カーペット
とした場合の3色感がより良好となる。
を、それぞれ独立した紡糸機で溶融紡糸した後、延伸前
に合糸してもよいが、望ましくは捲縮加工した後に交絡
する段階で同時に合糸交絡することにより、カーペット
とした場合の3色感がより良好となる。
【0018】以上の方法により2杢糸が得られる。
【0019】次いで上記の方法により得た2種類の2杢
糸をタフティング機にセットし、2種類の2杢糸が隣り
合うようにポリエステル不織布の一次基布などにタフト
植毛した後、染色処理、および必要に応じて裏張りを行
うことにより、本発明の3杢調カーペットを得ることが
できる。なおタフト植毛を行うに際しては、交互に制電
糸を混入することで静電気を抑制することができる。
ここで2種類の2杢糸を相互に隣り合うようにタフトし
なかった場合は、同一色の2杢糸が隣り合うことになる
ため、柄が単調になるか、または筋っぽくなって3杢調
の柄特性が得られないため好ましくない。
糸をタフティング機にセットし、2種類の2杢糸が隣り
合うようにポリエステル不織布の一次基布などにタフト
植毛した後、染色処理、および必要に応じて裏張りを行
うことにより、本発明の3杢調カーペットを得ることが
できる。なおタフト植毛を行うに際しては、交互に制電
糸を混入することで静電気を抑制することができる。
ここで2種類の2杢糸を相互に隣り合うようにタフトし
なかった場合は、同一色の2杢糸が隣り合うことになる
ため、柄が単調になるか、または筋っぽくなって3杢調
の柄特性が得られないため好ましくない。
【0020】なお上述した従来の技術では、1本の杢糸
は3種類の異染性能を有する3種類の捲縮糸を使用する
のに対し本発明においては2本の2杢糸で3色を表現す
るために従来の1本の2杢糸で3色を表現する場合より
も一つ一つの色の占有面積が大きくなる。すなわち柄が
大きくなるとともに3色感が良好となる。さらに本発明
の2杢糸の繊度は従来の3杢糸の繊度の1.5倍に設定
することになるので生産性が向上する。
は3種類の異染性能を有する3種類の捲縮糸を使用する
のに対し本発明においては2本の2杢糸で3色を表現す
るために従来の1本の2杢糸で3色を表現する場合より
も一つ一つの色の占有面積が大きくなる。すなわち柄が
大きくなるとともに3色感が良好となる。さらに本発明
の2杢糸の繊度は従来の3杢糸の繊度の1.5倍に設定
することになるので生産性が向上する。
【0021】
【実施例】以下実施例にて本発明を説明する。
【0022】なお前述および以下に説明する実施例中の
物性値は次のようにして求めた値である。
物性値は次のようにして求めた値である。
【0023】<アミノ基量>試料にフェノールエタノー
ルアミンを添加して溶解した後、塩酸で滴定して求め
た。
ルアミンを添加して溶解した後、塩酸で滴定して求め
た。
【0024】<カルボキシル基量>試料にベンジルアル
コールを添加して加熱溶解した後、KOHアルコール溶
液で滴定して求めた。
コールを添加して加熱溶解した後、KOHアルコール溶
液で滴定して求めた。
【0025】<スルホン基量>試料にギ酸を添加して溶
解した後、285nmのUV吸収を測定して求めた。 <捲縮伸長率>捲縮糸をカセ取りし、20℃、65%で
3時間放縮後、20分間沸騰水処理し、次いで12時間
風乾した後、初荷重2mg/dを30秒かけたときの糸
長をL1、定荷重100mg/dを30秒かけたときの
糸長をL2としたとき((L2−L1)/L1) x
100 で計算して求めた。
解した後、285nmのUV吸収を測定して求めた。 <捲縮伸長率>捲縮糸をカセ取りし、20℃、65%で
3時間放縮後、20分間沸騰水処理し、次いで12時間
風乾した後、初荷重2mg/dを30秒かけたときの糸
長をL1、定荷重100mg/dを30秒かけたときの
糸長をL2としたとき((L2−L1)/L1) x
100 で計算して求めた。
【0026】<カーペットの3色感(コントラスト)>
カーペット製品を20人のモニターに目視判定してもら
い、杢感(コントラスト)判定をする。最も杢感(コン
トラスト)の良いものを3級、最も悪いものを1級とす
る。
カーペット製品を20人のモニターに目視判定してもら
い、杢感(コントラスト)判定をする。最も杢感(コン
トラスト)の良いものを3級、最も悪いものを1級とす
る。
【0027】<カーペットの筋>カーペット製品を20
人のモニターに目視判定してもらい、筋判定をする。最
も筋のないものを3級、最も筋が目立つものを1級とす
る。
人のモニターに目視判定してもらい、筋判定をする。最
も筋のないものを3級、最も筋が目立つものを1級とす
る。
【0028】[実施例1、比較例1]表1に示した異染
色性能を有する3種類のナイロン6ポリマー(色の濃淡
をつけるため、酸性染料に染まるNH2 末端基が多いポ
リマーと、NH2 末端基が少ないポリマーと、塩基性染
料に染まるSO3 末端基が多いポリマー)を、それぞれ
エクストルダー型紡糸機で溶融し、田型中空断面型口金
より中空率が12%の中空糸を紡糸した。
色性能を有する3種類のナイロン6ポリマー(色の濃淡
をつけるため、酸性染料に染まるNH2 末端基が多いポ
リマーと、NH2 末端基が少ないポリマーと、塩基性染
料に染まるSO3 末端基が多いポリマー)を、それぞれ
エクストルダー型紡糸機で溶融し、田型中空断面型口金
より中空率が12%の中空糸を紡糸した。
【0029】紡糸部より得た糸条に、先ず油剤を付着せ
しめ、続いて引取りロールで引取り、加熱延伸ロールに
て延伸することにより、マルチフィラメントを得た。さ
らに連続して、米国特許第4526808号明細書に記
載の捲縮加工装置にて加熱蒸気処理を行い、捲縮を付与
した後、チーズ形状に巻き取ることにより、異染色性能
を有し、それぞれ繊度フィラメント数80、田型中空率
12%、捲縮伸長率22%、繊度:Aポリマー:125
0D,Bポリマー:1750D、Cポリマー:1750
Dの3種類の捲縮糸を得た。この時AポリマーとBポリ
マーの繊度差は40%、AポリマーとCポリマーの繊度
差は40%であった。引き続き、2種類の捲縮糸(Aポ
リマーとBポリマーおよびAポリマーとCポリマーの組
み合わせ)を選択し、これら捲縮糸を引き揃えて、同時
に空気交絡処理することにより2種類の2杢糸を得た。
上記の方法により得た2杢糸をタフティング機にセット
し、2種類の2杢糸が隣り合うようにポリエステル不織
布の一次基布にタフトした後、染色処理、裏張りを行っ
てカーペットを得た。得られれたカーペットはいずれも
柄が大きく、3色感が良好で筋が無かった。表1、表2
に結果を示す。
しめ、続いて引取りロールで引取り、加熱延伸ロールに
て延伸することにより、マルチフィラメントを得た。さ
らに連続して、米国特許第4526808号明細書に記
載の捲縮加工装置にて加熱蒸気処理を行い、捲縮を付与
した後、チーズ形状に巻き取ることにより、異染色性能
を有し、それぞれ繊度フィラメント数80、田型中空率
12%、捲縮伸長率22%、繊度:Aポリマー:125
0D,Bポリマー:1750D、Cポリマー:1750
Dの3種類の捲縮糸を得た。この時AポリマーとBポリ
マーの繊度差は40%、AポリマーとCポリマーの繊度
差は40%であった。引き続き、2種類の捲縮糸(Aポ
リマーとBポリマーおよびAポリマーとCポリマーの組
み合わせ)を選択し、これら捲縮糸を引き揃えて、同時
に空気交絡処理することにより2種類の2杢糸を得た。
上記の方法により得た2杢糸をタフティング機にセット
し、2種類の2杢糸が隣り合うようにポリエステル不織
布の一次基布にタフトした後、染色処理、裏張りを行っ
てカーペットを得た。得られれたカーペットはいずれも
柄が大きく、3色感が良好で筋が無かった。表1、表2
に結果を示す。
【0030】
【表1】
【表2】 ここで比較例1の従来糸は実施例1と同様の3種類のナ
イロン6ポリマー (A、BおよびC)を、それぞれエ
クストルダー型紡糸機で溶融し、田型中空断面型口金よ
り中空率が12%の中空糸を紡糸した。紡糸部より得た
糸条に、先ず油剤を付着せしめ、続いて引取りロールで
引取り、加熱延伸ロールにて延伸することにより、マル
チフィラメントを得た。さらに連続して、米国特許第4
526808号明細書に記載の捲縮加工装置にて加熱蒸
気処理を行い、捲縮を付与した後、チーズ形状に巻き取
ることにより、異染色性能を有し、それぞれ繊度100
0デニール、フィラメント数54、田型中空率12%、
捲縮伸長率:22%の3種類の捲縮糸を得た。次に3種
類の捲縮糸を引き揃えて同時に空気交絡処理することに
より得た3杢糸をタフティング機にセットし、ポリエス
テル不織布の一次基布にタフトした後、染色処理、裏張
りを行ってカーペットを得た。
イロン6ポリマー (A、BおよびC)を、それぞれエ
クストルダー型紡糸機で溶融し、田型中空断面型口金よ
り中空率が12%の中空糸を紡糸した。紡糸部より得た
糸条に、先ず油剤を付着せしめ、続いて引取りロールで
引取り、加熱延伸ロールにて延伸することにより、マル
チフィラメントを得た。さらに連続して、米国特許第4
526808号明細書に記載の捲縮加工装置にて加熱蒸
気処理を行い、捲縮を付与した後、チーズ形状に巻き取
ることにより、異染色性能を有し、それぞれ繊度100
0デニール、フィラメント数54、田型中空率12%、
捲縮伸長率:22%の3種類の捲縮糸を得た。次に3種
類の捲縮糸を引き揃えて同時に空気交絡処理することに
より得た3杢糸をタフティング機にセットし、ポリエス
テル不織布の一次基布にタフトした後、染色処理、裏張
りを行ってカーペットを得た。
【0031】[実施例2,3]実施例1と同様の3種類
のナイロン6ポリマー(A、BおよびC)を、それぞれ
エクストルダー型紡糸機で溶融し、田型中空断面型口金
より中空率が12%の中空糸を紡糸した。紡糸部より得
た糸条に、先ず油剤を付着せしめ、続いて引取りロール
で引取り、加熱延伸ロールにて延伸することにより、マ
ルチフィラメントを得た。さらに連続して、米国特許第
4526808号明細書に記載の捲縮加工装置にて加熱
蒸気処理を行い、捲縮を付与した後、チーズ形状に巻き
取ることにより、異染色性能を有し、それぞれ繊度フィ
ラメント数80、田型中空率12%、捲縮伸長率22
%、繊度:Aポリマー:1000D、1400D,Bポ
リマー:2000D、1600D,Cポリマー:200
0D、1600Dの6種類の捲縮糸を得た。引き続き、
2種類の捲縮糸を選択し、これら捲縮糸を引き揃えて、
同時に空気交絡処理することにより2種類の2杢糸を得
た。上記の方法により得た2杢糸をタフティング機にセ
ットし、2種類の2杢糸が隣り合うようにポリエステル
不織布の一次基布にタフトした後、染色処理、裏張りを
行ってカーペットを得た。得られれたカーペットはいず
れも柄が大きく、3色感が良好で筋が無かった。表3に
結果を示す。
のナイロン6ポリマー(A、BおよびC)を、それぞれ
エクストルダー型紡糸機で溶融し、田型中空断面型口金
より中空率が12%の中空糸を紡糸した。紡糸部より得
た糸条に、先ず油剤を付着せしめ、続いて引取りロール
で引取り、加熱延伸ロールにて延伸することにより、マ
ルチフィラメントを得た。さらに連続して、米国特許第
4526808号明細書に記載の捲縮加工装置にて加熱
蒸気処理を行い、捲縮を付与した後、チーズ形状に巻き
取ることにより、異染色性能を有し、それぞれ繊度フィ
ラメント数80、田型中空率12%、捲縮伸長率22
%、繊度:Aポリマー:1000D、1400D,Bポ
リマー:2000D、1600D,Cポリマー:200
0D、1600Dの6種類の捲縮糸を得た。引き続き、
2種類の捲縮糸を選択し、これら捲縮糸を引き揃えて、
同時に空気交絡処理することにより2種類の2杢糸を得
た。上記の方法により得た2杢糸をタフティング機にセ
ットし、2種類の2杢糸が隣り合うようにポリエステル
不織布の一次基布にタフトした後、染色処理、裏張りを
行ってカーペットを得た。得られれたカーペットはいず
れも柄が大きく、3色感が良好で筋が無かった。表3に
結果を示す。
【0032】
【表3】 [比較例2、3]実施例1と同様の3種類のナイロン6
ポリマー(A、BおよびC)を、それぞれエクストルダ
ー型紡糸機で溶融し、田型中空断面型口金より中空率が
12%の中空糸を紡糸した。紡糸部より得た糸条に、先
ず油剤を付着せしめ、続いて引取りロールで引取り、加
熱延伸ロールにて延伸することにより、マルチフィラメ
ントを得た。さらに連続して、米国特許第452680
8号明細書に記載の捲縮加工装置にて加熱蒸気処理を行
い、捲縮を付与した後、チーズ形状に巻き取ることによ
り、異染色性能を有し、それぞれ繊度フィラメント数8
0、田型中空率12%、捲縮伸長率22%、繊度:Aポ
リマー:900D、1500D,Bポリマー:2100
D、1500D,Cポリマー:900D、1500Dの
6種類の捲縮糸を得た。引き続き、2種類の捲縮糸を選
択し、これら捲縮糸を引き揃えて、同時に空気交絡処理
することにより2種類の2杢糸を得た。上記の方法によ
り得た2杢糸をタフティング機にセットし、2種類の2
杢糸が隣り合うようにポリエステル不織布の一次基布に
タフトした後、染色処理、裏張りを行ってカーペットを
得た。得られたカーペットはいずれも柄が大きく、3色
感が良好であったが、筋が目立ち商品として不適であっ
た。表4に結果を示す。
ポリマー(A、BおよびC)を、それぞれエクストルダ
ー型紡糸機で溶融し、田型中空断面型口金より中空率が
12%の中空糸を紡糸した。紡糸部より得た糸条に、先
ず油剤を付着せしめ、続いて引取りロールで引取り、加
熱延伸ロールにて延伸することにより、マルチフィラメ
ントを得た。さらに連続して、米国特許第452680
8号明細書に記載の捲縮加工装置にて加熱蒸気処理を行
い、捲縮を付与した後、チーズ形状に巻き取ることによ
り、異染色性能を有し、それぞれ繊度フィラメント数8
0、田型中空率12%、捲縮伸長率22%、繊度:Aポ
リマー:900D、1500D,Bポリマー:2100
D、1500D,Cポリマー:900D、1500Dの
6種類の捲縮糸を得た。引き続き、2種類の捲縮糸を選
択し、これら捲縮糸を引き揃えて、同時に空気交絡処理
することにより2種類の2杢糸を得た。上記の方法によ
り得た2杢糸をタフティング機にセットし、2種類の2
杢糸が隣り合うようにポリエステル不織布の一次基布に
タフトした後、染色処理、裏張りを行ってカーペットを
得た。得られたカーペットはいずれも柄が大きく、3色
感が良好であったが、筋が目立ち商品として不適であっ
た。表4に結果を示す。
【0033】
【表4】
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の3杢調カ
ーぺットは従来の3杢調カーペットよりも柄が大きく3
色感がある。また本発明の3杢調カーペットの製造方法
によれば、従来の3杢調カーペットよりも生産性良く製
造することが可能となる。
ーぺットは従来の3杢調カーペットよりも柄が大きく3
色感がある。また本発明の3杢調カーペットの製造方法
によれば、従来の3杢調カーペットよりも生産性良く製
造することが可能となる。
Claims (6)
- 【請求項1】 染色性が異なる3種類の捲縮糸の中から
繊度差が10%以上105%以下である任意の2種類の
捲縮糸を引き揃えて交絡処理または撚糸してなる数種類
の2杢糸の中から選択され、任意の2種類の2杢糸が相
互に隣合うように基布にタフト植毛され染色処理されて
いることを特徴とする特徴とする3杢調カーペット。 - 【請求項2】 捲縮糸がポリアミドであることを特徴と
する請求項1に記載の3杢調カーペット。 - 【請求項3】 2杢糸の繊度が2000〜4000デニ
ールであることを特徴とする請求項1に記載の3杢調カ
ーペット。 - 【請求項4】 捲縮糸の断面形状は田型中空部であり、
中空部の割合が5〜20%であることを特徴とする請求
項1〜3のいずれかに記載の3杢調カーペット。 - 【請求項5】 染色性が異なる3種類の捲縮糸を予め準
備し、その中から繊度差が10%以上105%以下であ
る任意の2種類を選択し、引き揃えて交絡処理または撚
糸して得られた数種類の2杢糸の組合せの中から任意の
2種類の2杢糸を選択し、これら2本の2杢糸が相互に
隣り合うように基布にタフト植毛し、次いで染色処理す
ることを特徴とする3杢調カーペットの製造方法。 - 【請求項6】 色が異なる3種類の先染め捲縮糸の中か
ら、繊度差が10%以上105%以下である任意の2種
類の捲縮糸を選択し、引き揃えて交絡処理または撚糸し
て得られた数種類の2杢糸の組合せの中から任意の2種
類の2杢糸を選択し、これら2本の2杢糸が相互に隣り
合うように基布にタフト植毛することを特徴とする3杢
調カーペットの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33733697A JPH11164767A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 3杢調カーペットおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33733697A JPH11164767A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 3杢調カーペットおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11164767A true JPH11164767A (ja) | 1999-06-22 |
Family
ID=18307680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33733697A Pending JPH11164767A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 3杢調カーペットおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11164767A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006130169A (ja) * | 2004-11-09 | 2006-05-25 | Toli Corp | タイルカーペット |
JP2006197996A (ja) * | 2005-01-18 | 2006-08-03 | Toli Corp | タイルカーペット |
-
1997
- 1997-12-08 JP JP33733697A patent/JPH11164767A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006130169A (ja) * | 2004-11-09 | 2006-05-25 | Toli Corp | タイルカーペット |
JP2006197996A (ja) * | 2005-01-18 | 2006-08-03 | Toli Corp | タイルカーペット |
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